検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 127 件

  • 1 / 1

  • 小脳腫大により脳ヘルニア徴候を認めた劇症型片側小脳炎の1例

    藤本 貢輔, 江間 達哉, 村上 智美, 奥村 良法, 高橋 幸利, 松林 朋子 脳と発達 56 (2), 134-138, 2024

    ...<p> 急性小脳炎は比較的予後良好な疾患であるが,ときに脳ヘルニアを来たす劇症型小脳炎を呈することがある.我々は片側小脳炎により切迫脳ヘルニアを来たし,髄液中抗グルタミン酸受容体(glutamate receptor;GluR)抗体が陽性となった劇症型小脳炎を経験した.症例は5歳6か月女児,発熱と嘔吐で発症し,第2病日に偏視と意識障害が出現した.頭部MRIで右小脳の腫脹と脳幹圧迫所見を認め当院に転院...

    DOI

  • COVID-19流行極期の発熱外来受診患者にみられた帯状回ヘルニアを合併した硬膜外膿瘍の1例

    西嶋 瞭, 佐藤 秀貴, 工藤 小織, 桒本 健太郎, 北薗 雅敏 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 340-342, 2023-12-28

    ...その結果, 炎症所見が異常高値であったためさらなる精査目的に胸部CT, 頭部CT検査を施行したことで, 頭蓋内硬膜外膿瘍とそれによる脳ヘルニアが発見された。緊急開頭膿瘍除去術および内視鏡下鼻副鼻腔手術3型施行後, 抗菌薬を8週間投与し, 合併症なく退院した。発熱外来を独歩受診したとしても臨床学的に違和感があれば積極的に精査することを躊躇しないことが重要だと再認識した症例であった。...

    DOI

  • 頭部CT所見が治療方針決定に有用であった切迫性脳ヘルニア合併脳脊髄液漏出症の1例

    井上–山本 汐里, 中尾 謙太, 石尾 純一, 成尾 英和, 宮﨑 信一郎, 南 敏明 日本ペインクリニック学会誌 30 (5), 97-102, 2023-05-25

    ...急激な意識障害を示したため,当院で緊急硬膜外自家血パッチ(epidural blood patch:EBP)を施行し,その直後より,意識状態は改善した.EBP 5日後に再び中心性テント切痕ヘルニアによる意識障害を認め,穿頭血腫除去術を施行し,意識障害は改善した.意識障害を呈した両側硬膜下血腫合併脳脊髄液漏出症における治療では,EBPと硬膜下血腫除去術のどちらを優先するかが議論となる.今回,頭部CTが脳ヘルニア...

    DOI 医中誌

  • 医療圏の異なる急性期2病院による脳神経救急診療の取り組み

    越後 整, 岡 英輝, 横矢 重臣, 武澤 秀理, 藤井 明弘, 中本 和真, 平泉 志保, 塩見 直人, 日野 明彦 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (2), 103-110, 2023

    ...において連携を強化した.具体的には,SNSツールを使用して両病院の脳神経外科医や脳神経内科医が連絡を取り合い,患者の病態や画像情報を共有することで,緊急患者の治療をスムーズに進める仕組みを構築した.連携システムの導入後,市立大津市民病院では年間約1,080人の脳神経救急患者に対応し,そのうち224人が入院した.また,済生会滋賀県病院には29例の救急患者が転送された.このうち,主幹脳動脈塞栓や切迫する脳ヘルニア...

    DOI

  • 脳浮腫発生機序に関連したNa-KATPase数理モデル

    新垣 萌, 檮木 智彦 生体医工学 Annual60 (Abstract), 244_2-244_2, 2022

    ...<p>脳浮腫は脳梗塞や脳卒中などの病態が原因となり発症し、進行すると頭蓋内圧亢進が起こり最終的に脳ヘルニアを発症する危険性がある。そこで、本研究では浸透圧と水分移動の時間推移の解析を行い、浮腫の進行を定量的に表すことを目標としている。脳浮腫の中でも細胞毒性浮腫は、細胞内電解質濃度が上昇することが原因で、晶質浸透圧が発生し水分が流入する。よってこの浸透圧の発生を解析することが求められる。 ...

    DOI

  • 地域医療支援病院における細菌性脳膿瘍の臨床的特徴と転帰不良因子の検討

    川副 雄史, 中尾 一貴, 高亀 弘隆, 小嶋 大二朗, 立山 慎一郎, 熊井 惟志, 大枝 基樹, 森谷 茂太 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (1), 15-28, 2022

    ...の原因疾患として,歯科口腔感染症が最多を占めた.本検討では,脳血管疾患の既往,入院時の中等度から高度意識障害および脳室炎の合併が,転帰不良に関連する危険因子だった.これらに対して,年齢,性別,病前modified Rankin Scale(mRS),平均体温,平均白血球数やC‒reactive protein(CRP)値,膿瘍径,単発性か多発性かどうか,eloquent areaにおける局在部位,脳ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌

  • 両側瞳孔散大で来院し救命し得た急性硬膜下血腫小児の1例

    柴田 あみ, 佐藤 慎, 金子 純也, 北橋 章子, 工藤 小織, 畝本 恭子, 横堀 將司 脳死・脳蘇生 34 (2), 101-104, 2022

    症例は1歳4カ月の男児。高さ160cmの滑り台の上より墜落して受傷,頭部単独外傷であった。来院時,意識レベルGCS(Glasgow Coma Scale)-4(E1V1M2)で瞳孔は両側5mmに散大し,対光反射も消失していた。全身麻酔を導入した時点で瞳孔不同(右5mm,左3mm)となった。頭部CT検査では正中偏位を伴う右急性硬膜下血腫を認め,脳挫傷などの実質損傷は軽微と判断し,初療室で直ちに穿頭…

    DOI 医中誌

  • 重症患者の瞳孔測定に関する文献レビュー

    永田, 文子, 川西, 千惠美, 飯田, 直美, 西村, 夏代, 福岡, 泰子, 濱西, 誠司 ヒューマンケア研究学会誌 12 (1), 49-54, 2021-12

    ...看護師による瞳孔異常の発見は脳浮腫や脳ヘルニアの指標となり,早期の治療介入につながるため重要な観察項目である.脳神経疾患患者に必要な瞳孔観察は,瞳孔径の測定と対光反射速度の確認である.平成元年に脳神経外科集中治療室(Stroke Care Unit=以下SCU)では対光反射速度の観察においてペンライトを使用していたが,瞳孔径の測定でもペンライトの光で測定が行われていた(以下,ペンライトを用いる方法を...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 右片麻痺と抗重力筋の筋力低下を呈した患者に対して歩行獲得を目標に介入した症例

    烏山 悠季 九州理学療法士学術大会誌 2021 (0), 25-25, 2021

    ...翌日、起床時に構音障害あり救急搬送となり、両側小脳、右前頭葉、左橋に梗塞巣が認められ、同日脳ヘルニアを来し開頭外減圧術を施行。 その後、発症から48 日目(1 病日目) 当院へ転院。しかし、3病日目からMRSAにより個室隔離となった。意識レベルの改善に伴い、鬱傾向となり自殺願望聞かれるなどリハビリに対して消極的で十分な介入が出来ず、長期臥床によって抗重力筋の筋萎縮による筋力低下を来たした。...

    DOI

  • 心停止ドナーからの心臓移植にむけた、移植後心機能評価方法の検討

    井之口 慶太, 戸田 宏一, 宮川 繁, 吉岡 大輔, 齋藤 哲也, 河村 拓史, 樫山 紀幸, 河村 愛, 松浦 良平, 澤 芳樹 移植 56 (Supplement), s204-s204, 2021

    ...</p><p>【方法、結果】家畜ブタ(5頭、44.5±8.7kg)を全身麻酔下に穿頭してバルーンを挿入・拡張させ、脳ヘルニアを惹起し、脳死モデルを作成した。脳死確認後、人工換気を停止すると8.8±3.5分で心停止となった。...

    DOI 医中誌

  • 慢性硬膜下血腫を合併した特発性低髄液圧症候群により切迫脳ヘルニアをきたした1例

    松崎 遼, 根本 匡章, 桝田 博之, 三海 正隆, 中田 知恵, 渕之上 裕, 内野 圭, 寺園 明, 原田 雅史, 近藤 康介, 原田 直幸, 周郷 延雄 NEUROSURGICAL EMERGENCY 26 (2), 197-203, 2021

    ...に伴って頭蓋内圧亢進に転じたものと推測される.そのため硬膜外自家血注入療法によって漏出部位を閉鎖させたことが急速な頭蓋内圧亢進をもたらし,切迫脳ヘルニアを誘発したと推測される.本例のごとくCSDHとSIHの合併例では両者を同時に治療することを考慮すべきであろう....

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳神経外科/救急専門医からみた脳神経救急

    小畑 仁司 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (2), 139-146, 2020

    ...機会は数多い.しかしながら,救命指導医施設に常駐する脳神経外科専門医は,著者の調査では3.4%に過ぎず,10年前と比較して脳神経外科を含む神経系医師は減少している.単独型三次救命救急センターである当施設では,北米ER型のシステムとは異なり,脳神経外科医は同時に救急医であり,脳神経外科手術のみならず救急初療から重症患者のICU管理までを担当する.このシステムにより,時間的猶予のない状況,たとえば切迫脳ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌

  • 積極的な治療を行った胃癌術後脳転移の3例

    外田 慎, 野村 尚, 橘 知睦, 福島 紀雅, 飯澤 肇 日本臨床外科学会雑誌 81 (3), 479-485, 2020

    ...に治療を行った3例を経験した.症例:男性1例,女性2例だった.胃癌手術時の年齢中央値が61歳だった.胃癌の進行度はpStage III Cが2例,pStage IV(肝転移)が1例だった.脳転移再発までの期間は全例が12カ月以上だった.転移個数は単発が1例で,多発が2例だった.脳転移に対しての治療は2例が定位放射線治療を施行され,1例は手術を施行された.転帰は全例が癌死で,2例が脳病変の進行に伴う脳ヘルニア...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献3件

  • 潰瘍性大腸炎と抗リン脂質抗体症候群を併発し,脳静脈洞血栓症を発症した1 例

    植木 泰仁, 阿部 瑛二, 工藤 健太郎, 徳川 城治, 三橋 立, 菱井 誠人 脳卒中 41 (4), 287-292, 2019

    ...潰瘍性大腸炎と抗リン脂質抗体症候群を基礎疾患に有する41 歳男性.繰り返す深部静脈血栓症の既往があり,直接経口抗凝固薬を内服中であったが,下血により中止としていた.中止直後に肺塞栓症が疑われたため,入院にてヘパリン静脈投与を開始.入院6 日目に突然の頭痛,左片麻痺が出現.頭部MRI で右頭頂葉脳梗塞,さらに上矢状静脈洞および横静脈洞に血栓が認められ,脳静脈洞血栓症と診断.翌日に両側大脳半球に広範な脳内出血と脳ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 重複した高次脳機能障害にも関わらず歩行を獲得した重症脳塞栓症の一例

    鈴木 悠, 栗原 早希, 塙 瑞穂, 小黒 惠司, 田代 隆 理学療法学Supplement 46S1 (0), E-211_1-E-211_1, 2019

    ...左中大脳動脈閉塞症により脳ヘルニアを発症、減圧術を施行され、人工呼吸器管理となった。19病日で気管挿管を抜去。20病日の脳CT画像より広範囲の出血性梗塞を認めるが、側脳室体部レベルおよび内包後脚での錐体路領域は残存。埋め込み式除細動器があり、MRI画像は禁忌。重度の上下肢運動麻痺を呈するが、歩行獲得のための随意性の回復は可能と予測。27病日で車椅子乗車を開始した。...

    DOI

  • P-5-08 頭蓋骨開放創を有し連日の頭蓋内洗浄を要する状態で在宅医療移行した超重症児の一例

    安井 ひかり, 辻 恵, 井合 瑞江 日本重症心身障害学会誌 44 (2), 440-440, 2019

    ...集中治療を行ったが、著しい脳浮腫を呈し脳ヘルニアとなり、広範かつ不可逆な脳障害を呈した。自発呼吸は消失し、汎下垂体機能不全となった。脳浮腫のため頭蓋骨縫合が離開し、頭蓋内膿瘍と瘻孔を形成した。可能な限りの洗浄を継続したが感染コントロールは困難であった。発症7か月時に単純気管切開を行い、同時に壊死した頭蓋骨の除去・デブリドマンを行った。...

    DOI 医中誌

  • 術後肺転移,脳転移を来した乳腺間質肉腫の1例

    佐藤 陽子, 深光 岳, 山本 滋, 永野 浩昭, 濱野 公一 山口医学 67 (1), 43-48, 2018-02-09

    ...に右肺転移巣が出現し術後6ヵ月目のCT検査で肺転移巣は増大していたが,他に新規転移巣が認められないため,肺転移巣に対して手術適応とした.腫瘍は右上葉,下葉に軽度の直接浸潤が認められた.右乳房切除術10ヵ月後,左多発脳転移による右不全麻痺で救急搬送され,全脳照射が施行された.一旦は脳転移巣の軽度縮小が認められ,全身状態は改善した.その後,緩和目的にて転院となり,乳房切除後12ヵ月後に脳転移が増悪し,脳ヘルニア...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献16件

  • 初診時に切迫ヘルニア状態を呈した慢性硬膜下血腫の検討

    松本 洋明, 櫻井 靖男, 花山 寛朗, 岡田 崇志, 南 浩昭, 増田 敦, 富永 正吾, 宮地 勝弥, 山浦 生也, 吉田 泰久, 吉田 耕造 NEUROSURGICAL EMERGENCY 23 (1), 32-38, 2018

    ...<p> 慢性硬膜下血腫に重度の意識障害や瞳孔異常といった脳ヘルニア兆候を呈することは稀である.そこで我々は2010年1月から2015年10月まで当院で手術療法を行った初回慢性硬膜下血腫492例のうち,初診時に切迫ヘルニア状態を呈した患者の臨床的検討を行った.492症例中11症例(2.2%)に初診時に脳ヘルニア兆候を認めた.脳ヘルニア兆候を呈した群と呈さなかった群との比較では,ヘルニア兆候を呈した群で...

    DOI Web Site 医中誌

  • 多量の静脈逆行性空気が原因であると病理学的に診断しえた脳空気塞栓症の1 例

    水谷 敦史, 中山 禎司, 森 弘樹, 澤下 光二, 加藤 俊哉, 小澤 享史 脳卒中 39 (2), 124-128, 2017

    ...病態であり,特に空気の流入経路が静脈逆行性である例は特に稀である.今回我々は画像所見・剖検所見から静脈逆行性の脳空気塞栓症と診断しえた症例を経験したので報告する.症例は80 歳代の男性で意識障害を主訴に救急搬送された.来院時から重度の意識障害,瞳孔不同が認められた.頭部CT にて右側頭葉・後頭葉および両側前頭頭頂葉の傍矢状洞部の脳実質内,横静脈洞・上矢状静脈洞に極めて多量の異所性ガス像が認められ,脳ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献5件

  • 新しいスケール:Emergency Coma Scaleの開発の経緯と有用性の検討について

    髙橋 千晶, 奥寺 敬 日本交通科学学会誌 16 (1), 3-8, 2017

    目的:交通事故の傷病者の救護を含めた日本の救急医療の現場では、迅速に患者の状態を伝達する方法の一つとしてコーマスケールが使用されてきた。Japan Coma Scale(JCS)が国内で最も普及されているが、評価者間のばらつきなどの問題が指摘されており、新たなコーマスケールの開発が望まれていた。2003年に、これらの問題点を改善したEmergency Coma …

    DOI Web Site 医中誌

  • <b>頭蓋形成術後に神経症状の顕著な改善を認めなかった脳梗塞例</b>

    加藤 將暉, 植木 亜希, 城野 加奈子, 足立 真理, 後藤 恭子, 大賀 辰秀, 乳原 善文, 井田 雅祥, 高杉 潤 脳科学とリハビリテーション 16 (0), 7-16, 2016-08-29

    ...<p>広範な脳梗塞に対して内科的治療で脳浮腫の制御が困難な場合、脳ヘルニアを回避する救命手段として外減圧術が施行される。一方で頭蓋骨欠損状態の長期化は、大気圧による脳の圧迫により様々な神経症状の増悪(頭蓋骨欠損症状)を招き、頭蓋形成術により神経症状が改善するとされている。症例は40歳代の男性で、診断名は微小変化型ネフローゼ症候群に伴う左中大脳動脈領域梗塞。...

    DOI

  • 鼓膜チューブ挿入を契機に診断に至った側頭骨内髄膜脳瘤の1例

    花北 朋哉, 濵田 昌史, 村上 知聡, 斎藤 弘亮, 飯田 政弘 頭頸部外科 26 (1), 103-108, 2016

    症例は10年前に両側鼓膜チューブ挿入の既往がある60歳女性。左のみチューブ脱落後の滲出性中耳炎再発との診断のもと鼓膜チューブ挿入を行ったところ,水様性耳漏が遷延した。CT,MRIにて髄膜脳瘤が疑われ,髄液漏停止を目的として経乳突法により髄膜脳瘤切除と脂肪充填を施行した。術後2年の時点では再発を認めていない。側頭骨内髄膜脳瘤は一般に無症状であり,髄液耳漏を伴えば滲出性中耳炎に酷似する。髄膜炎を発症…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 非細菌性血栓性心内膜炎により多発脳血管閉塞をきたした1剖検例

    永金 義成, 武澤 秀理, 桂 奏, 山本 康正 臨床神経学 56 (3), 191-195, 2016

    ...症例は60歳,男性.前日からのめまいと嘔吐で受診した.神経学的に左ワレンベルク症候群を呈し,頭部MRIで左延髄外側に急性期梗塞巣を認め,左大脳半球にも小梗塞巣を認めた.MRAでは左椎骨動脈と左内頸動脈が描出されなかった.抗血栓療法を行ったが,球麻痺が進行し,左大脳半球の広範な梗塞による脳ヘルニアをきたして発症第9日目に死亡した.病理学的検索では,僧帽弁に疣贅が付着し,非細菌性血栓性心内膜炎(non-bacterial...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件 参考文献10件

  • 脳出血患者に対する外科手術後の理学療法介入の検討

    岡田 有司, 吉村 洋輔, 竹丸 修央, 上杉 敦実, 藤井 賢吾, 都竹 貴志, 河本 佑子, 吉田 耕治, 花山 耕三 理学療法学Supplement 2014 (0), 1863-, 2015

    ...特に脳ヘルニアは,強い意識障害から生命に危険を及ぼすため,外科手術が施行される。近年の外科手術は,開頭血腫除去術のみだけでなく,内視鏡血腫除去による低侵襲手術が施行され,早期リハビリテーションへ移行できる機会が増えている。しかし,脳出血外科手術後の症例(以下,術後症例)には,意識障害,運動麻痺,嚥下障害などの一次障害に加えて,術後人工呼吸器管理が必要な症例も存在する。...

    DOI

  • 『抗HMGB1抗体治療の可能性』 外傷性脳障害と神経因性疼痛に対する抗HMGB1抗体治療

    大熊 佑, 伊達 勲, 西堀 正洋 日本薬理学雑誌 143 (1), 5-9, 2014

    ...脳外傷後に必発する脳浮腫は,しばしば脳ヘルニアを生じ致命的となる.脳浮腫はまた,脳低酸素症を増悪し,その結果脳障害を助長する.脳外傷急性期における患者の救命と神経後遺症の軽減化のために,急性期の脳浮腫を制御することは極めて重要である.しかし現在,エビデンスを伴う薬物治療法はない.最近,脳虚血時の炎症惹起物質として核内DNA結合タンパク質であるhigh mobility group box-1(HMGB1...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献15件

  • 特発性髄液耳漏の1例

    山本 季来, 金丸 眞一, 辻 拓也, 窪島 史子, 金井 理絵, 西田 明子 Otology Japan 24 (1), 28-33, 2014

    ...また本症例は術中診断で脳ヘルニアの状態にあったが、経乳突法のみで頭蓋底再建が可能であった。<br>術後は聴力・頭痛・めまいの改善を認め、約1年4カ月経過したが明らかな再発を認めていない。...

    DOI 医中誌

  • 異なる治療選択により良好な転帰が得られたvertex epidural hematomaの3例

    川口 奉洋, 平野 孝幸, 川瀬 誠, 刈部 博 Japanese Journal of Neurosurgery 22 (12), 942-947, 2013

    ... Vertex epidural hematoma (EDH) は通常の急性硬膜外血腫のような巣症状や脳ヘルニア徴候をきたすことは少なく, 特異的な臨床症状を欠くまれな病態である. その臨床経過は, 緩徐に増悪する場合や自然軽快する場合など多岐にわたる....

    DOI 医中誌 参考文献43件

  • 腰椎手術後ドレナージチューブによる硬膜損傷の2例

    中山 美数, 大田 秀樹, 松本 佳之, 酒井 翼, 井口 洋平, 小林 達樹, 日高 正嗣, 木田 浩隆, 竹光 義治 整形外科と災害外科 62 (2), 261-265, 2013

    ...したため,脳外科に搬送.CTにて気脳症の診断.術後6時間で意識は徐々に回復した.症例2.81歳男性.術中硬膜損傷はなく同様のチューブを留置し閉創終了.術後激しい腰痛,右臀部痛出現.術後12日目髄液漏疑いで再手術を行なったところ,硬膜裂傷及び馬尾神経の噴出を認めた.今回使用したチューブは縦に二本のフラップを有しており,硬膜,クモ膜がスリットの中に陰圧で吸い込まれ損傷した可能性が高い.髄液漏の持続吸引にて脳ヘルニア...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 急性期アテローム血栓性脳梗塞患者における離床時の血圧低下に関連する因子

    國枝 洋太, 松本 徹, 今井 智也, 三木 啓嗣, 足立 智英, 星野 晴彦, 新田 收 理学療法学Supplement 2012 (0), 48101445-48101445, 2013

    ...【考察】急性期アテローム血栓性脳梗塞患者の離床では,糖尿病を有し意識障害を認める場合には端座位時における20mmHg以上の収縮期血圧低下に関連していることが示唆された.意識障害は脳幹病変,または大脳病変が大きく頭蓋内圧が亢進し脳ヘルニアを生じることで,脳幹を圧迫する場合に生じるとされている.意識障害を認める場合には相応の脳損傷の存在が示唆され,脳損傷による脳血流自動調節脳の破綻により,離床時の収縮期血圧低下...

    DOI

  • 総合診療医に役立つ神経症状の診かた

    長谷川 修 日本病院総合診療医学会雑誌 3 (1), 17-22, 2012-02-29

    ...脳病変の有無による意識障害時の血圧の違い,脳ヘルニアの進行に伴うバイタルサインの変化を理解する。 2.身体診察は最小限に。ADLの聴取で代用できる部分が多い。なぜ, ADLが低下したのかを考える。特異度の高い少数項目を大切に診察する 3. ADLすべてが神経症候を表す。ADLは普遍的,具体的で,自然な負荷試験となっている。...

    DOI 医中誌

  • 鼻性眼窩・頭蓋内合併症の一症例

    成尾 一彦, 細井 裕司, 高瀬 彩子 日本鼻科学会会誌 50 (2), 127-135, 2011

    ...術後6時間後, 脳ヘルニアにより瞳孔散大と対光反射消失が生じた。脳保護のため低体温療法とバルビツレート療法が開始され, 浸透圧利尿薬ならびに抗凝固剤のヘパリン療も投与された。その後MRIで複数の硬膜下膿瘍を認め脳神経外科医により開頭ドレナージが施行された。術後経過は良好で, 左動眼神経麻痺以外は後遺症なく退院となった。...

    DOI 医中誌 参考文献7件

  • 脳静脈洞血栓症を合併した潰瘍性大腸炎の1例

    半井 明日香, 大江 啓常, 内田 大輔, 沼田 紀史, 小南 陽子, 松下 浩志, 難波 真太郎, 太田 茂, 小川 恒由, 黒目 学, 植木 亨, 中川 昌浩, 荒木 康之, 水野 元夫 日本消化器病学会雑誌 108 (3), 451-457, 2011

    ...症例は40歳女性.潰瘍性大腸炎を指摘されるも放置していた.感冒様症状で入院中に急激な意識障害と左片麻痺が出現し,頭部画像検査で脳静脈洞血栓を認めた.持続する血便もあり下部消化管内視鏡検査を施行し,重症化した潰瘍性大腸炎の所見を認めた.潰瘍性大腸炎に合併した脳静脈洞血栓症と診断し抗凝固療法を行ったが脳ヘルニアをきたし永眠された.脳静脈洞血栓症を合併した潰瘍性大腸炎は比較的まれであり報告した.<br>...

    DOI 医中誌 参考文献25件

  • 12歳以下の小児重度外傷の治療経験

    井上 三四郎, 齊田 義和, 菊池 直士, 阿久根 広宣, 白尾 英仁, 木下 真理子, 田中 悦子, 落合 秀信, 宇戸 啓一 整形外科と災害外科 60 (2), 169-172, 2011

    ...【結果】8例中4例が翌日までに死亡した.直接死因は,急性硬膜下血腫に伴う脳ヘルニア,びまん性脳損傷,後頭骨環椎脱臼,肝損傷であった.救命し得た4例では,最終調査時に,3例は装具や杖なしに学校生活や日常生活を送っていた.【考察】高エネルギー外傷の場合,骨傷のみである症例はむしろ稀であり,他科との連携を密にする必要がある....

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 頭蓋内出血を合併した抗凝固剤服用患者の緊急手術における血液凝固第IX因子製剤の有用性

    星野 有 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 220-220, 2011

    ...緊急手術の適応は、脳ヘルニア徴候1例、意識障害増悪が2例、片麻痺増悪が1例であった。この4例における手術方法、手術時間、術後出血について検討した。【結果】4例とも通常の手術を行い、手術時間は同時期の同様の手術と比較して時間の延長はみられなかった。全例で術後出血や再出血・再貯留はみられず、再手術は施行していない。...

    DOI

  • 猫の肥胖性星細胞腫の1例

    相川 武, 高橋 大志, 藤田 宏志, 柴田 光啓, 南 毅生 獣医麻酔外科学雑誌 41 (1), 23-27, 2010

    A 9-year-old male intact cat presented with 3 months history of lethargy, anorexia and an episode of front limb paresis. The MRI showed a mass lesion which was round and has irregular, indistinct …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献27件

  • 潰瘍性大腸炎を合併し転帰不良であった上矢状静脈洞血栓症の1例

    郭 樟吾, 岩本 哲明, 本間 秀樹, 自見 康孝, 郭 水泳, 阿部 俊昭 脳卒中 31 (2), 117-121, 2009

    ...症例は潰瘍性大腸炎の既往がある43歳女性.左不全片麻痺にて発症し救急受診.頭部CT,MRIより脳梗塞や脳腫瘍等を疑わせる所見であったため,これらに準じた治療を行った.しかし経過中に症状が急速に増悪し,脳血管撮影を行ったところ上矢状静脈洞の閉塞を認めたため,潰瘍性大腸炎に合併した上矢状静脈洞血栓症と診断した.その後も脳浮腫による脳ヘルニアの増大を認め,減圧術も考慮したが家族の同意が得られず保存的治療とし...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献21件

  • 血液透析中に急性硬膜下血腫をきたした2例

    長谷川 浩一, 川口 健司, 田代 晴彦, 森川 篤憲, 高木 幹郎 日本農村医学会学術総会抄録集 58 (0), 183-183, 2009

    ...脳損傷を伴わない急性硬膜 下血腫の場合,脳ヘルニアが完成する前であれば手術治療 で比較的良好な予後を期待できることから,診断の早さと 脳神経外科医との迅速な連携が不可欠であると考えられ る。 2例のうち1例は近隣市の病院からの紹介であったが, 同市内の2病院で受け入れを断られた後の紹介であったた め当院搬送時にはすでに脳ヘルニアの状態であり,手術後 も意識障害が残存した。...

    DOI

  • 中大脳動脈瘤破裂による非外傷性急性硬膜下血腫の1例

    榊原 陽太郎, 大塩 恒太郎, 平本 準, 星 晶子, 小野寺 英孝, 橋本 卓雄 日本救急医学会雑誌 19 (2), 125-130, 2008

    ...結語:本例のように切迫脳ヘルニアを認めるような重症例においては,緊急の治療が優先されるが,外傷歴のない急性硬膜下血腫においては,潜在する基礎疾患の検索も早期に行うべきである。出血源が脳動脈瘤の場合,早急な開頭減圧術とclipping術により良好な予後が期待できる。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献30件

  • 塞栓性大脳半球梗塞に対する早期外減圧術の有効性

    長田 秀夫, 森 健太郎, 山本 拓史, 中尾 保秋, 大山 一孝, 江崎 孝徳, 渡邉 瑞也 脳卒中 30 (5), 674-681, 2008

    ...「方法」当院に入院した塞栓性大脳半球梗塞患者のうちCT上梗塞体積が200 m<i>l</i>以上かつ80才以内の患者94名を3グループ(保存群29名,脳ヘルニア徴候が出現してから手術を施行した後期群33名,脳ヘルニア徴候の出現前に手術を施行した早期群32名)に分類しretrospectiveに比較,検討した....

    DOI 医中誌 参考文献48件

  • 頭蓋骨転移を契機に発見された甲状腺低分化癌の1例

    御供 真吾, 及川 浩樹, 小笠原 聡, 前沢 千早, 若林 剛 日本臨床外科学会雑誌 69 (5), 1019-1023, 2008

    ...症例は58歳,男性.左側頭部腫瘤,右片側不全麻痺,記憶障害を主訴に,近医を受診.画像上,左前頭側頭骨を中心に腫瘍がみられ,本学脳外科紹介となった.腫瘍の圧迫による脳ヘルニアを認めたため,緊急的に腫瘍摘出術が施行された.病理組織標本では腫瘍細胞が島状構造を示しており,免疫染色の結果,thyroglobulin,TTF-1,CK7,CK18陽性で,甲状腺癌の頭蓋骨転移と診断され当科転科となった.甲状腺左葉...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 腰椎手術後に頭蓋内出血を生じた1例

    田中 哲也, 齊藤 太一, 犀川 勲, 入江 努, 緒方 淳也, 宮岡 健, 平川 勝之, 吉野 慎一郎 整形外科と災害外科 57 (4), 563-566, 2008

    ...創閉鎖前に用手的胸腔内圧加圧試験を施行したが明らかな髄液の流出を認めず,損傷部は縫合せずに手術を終了した.術当日の経過は良好であったが,翌朝,頭痛,嘔吐の後,意識消失が出現し,頭部CTにて急性硬膜下血腫ならびに小脳出血を認めた.緊急開頭手術を行い,最終的には意識レベルも清明となり右下肢痛も軽快し独歩にて退院した.開頭手術時の所見にて外傷性や特発性の硬膜下出血は否定的であり,腰部髄液漏による低髄液圧から脳ヘルニア...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献5件

  • 神経集中治療におけるマイクロダイアリシスによる脳代謝評価

    黒田 泰弘, 河北 賢哉, 山下 進, 中村 丈洋, 小谷 穣治, 内野 博之 日本臨床麻酔学会誌 28 (4), 552-562, 2008

    ...脳ヘルニアをきたした頭部外傷患者ではMD glucoseは測定感度以下となり, MD lactate/pyruvate比は著明に高値となり, 嫌気性代謝の亢進, 組織低酸素, 組織へのglucose供給不足を反映した. 一方, MD glutamateおよびMD glycerolは著明に高値となり脳虚血による脳細胞分解が反映された....

    DOI 参考文献1件

  • 多機能性蛋白YB-1-翻訳調節とノックアウトマウス

    内海 健 Japanese Journal of Clinical Chemistry 36 (4), 296-302, 2007

    The Y-box binding protein (YB-1) represents the most evolutionary conserved nucleic acid binding protein. YB-1 is a member of the cold shock domain (CSD) protein family. The eukaryotic Y-box binding …

    DOI

  • 多発外傷を伴った重症外傷性基底核部出血の3例

    松本 洋明, 河野 兼久, 井上 明宏, 石井 大造, 光原 崇文, 山口 佳昭, 河野 啓二, 武智 昭彦, 武田 哲二, 大田 正裕, 佐々木 潮 Japanese Journal of Neurosurgery 14 (3), 144-149, 2005

    ...重症外傷性基底核部出血の3例を経験し, 文献的考察を加え報告した.いずれも交通事故による多発外傷であり, 開頭血腫除去術を施行した.術後は脳平温療法を行い, 脳保護と頭蓋内圧管理を行った.全例とも頭蓋内圧管理は問題なく行えたが, 1例に播種性血管内凝固症候群(DIC)の合併が認められ, また1例は上部消化管出血で死亡した.重症外傷性基底核部出血においては, 多発外傷について全身検索を行いながら, 脳ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 腎癌の多発転移に対して機能温存的治療で長期の生命予後を保ちえた2例

    尾関, 全, 小林, 秀一郎, 町田, 竜也, 石坂, 和博, 木原, 和徳 泌尿器科紀要 50 (9), 621-624, 2004-09

    ...症例1:58歳男.人間ドックで左腎腫瘍を指摘され, 経腹的根治的左腎摘除術を施行した.術後12年目に左肺底部結節影の増大傾向を認めたため, 胸腔鏡下左肺下葉部分切除術を施行した.病理結果はClear cell carcinomaで, 左腎癌の転移と診断された.約5ヵ月後, 頭頂葉転移を認め, 腫瘍からの出血による脳ヘルニアを来たし, 開頭血腫除去及び腫瘍摘出術を施行した.更にその後, 左前頭葉と左後頭葉...

    HANDLE 医中誌

  • 保存的治療中に急激な症状増悪を呈した特発性頭蓋内圧低下症の1例

    永田 安徳, 本田 雄二, 松岡 好美 Japanese Journal of Neurosurgery 12 (11), 737-741, 2003

    ...所見より,特発性頭蓋内圧低下症と考えた.厳重な安静臥床と水分補給を行っていたが,治療開始18日目ごろに臥位でも頭痛を訴えるようになり,その3日後に急激な意識障害をきたした.直ちに硬膜下血腫除去を行い,続いてcontinuous epidural saline infusionを施行したが,軽度の後遺症を遺した.特発性頭蓋内圧低下症は一般的に予後良好と考えられているが,硬膜下血腫を合併している場合は脳ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献26件

  • 重症クモ膜下出血例Hunt&Kosnik grade IV, Vに対するわれわれの治療戦略

    江口 恒良 Japanese Journal of Neurosurgery 11 (3), 202-210, 2002

    ..., さらには軽度低体温麻酔(32〜33℃)を行うことでより安全な直達手術が可能となった.このような重症クモ膜下出血症例に対し, 医師がはじめから患者の予後を決めつけ, 手術をあきらめるのではなく, 手術適応を明確にすることが重要である.長い時間の低酸素血症や低血圧による脳の全般的低灌流状態, すなわちtotal cerebral ischemiaをきたしておらず, 自発呼吸が存在する患者(完成した脳ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • 頭蓋内硬膜に限局した多発性髄外腫りゅうを形成した慢性骨髄性白血病

    熊谷 理夫, 森本 幸治, 壷井 功, 斎藤 孝, 相川 真吾, 兼板 佳孝, 大島 年照, 沢田 海彦, 堀江 孝至 臨床血液 40 (3), 224-229, 1999

    ...入院時頭部CT上左前頭葉,右側頭葉の高吸収領域とその周囲の低吸収領域を認め,髄液中に芽球様細胞の存在を認めたことから中枢神経系髄外腫瘤を伴うCMLの急性転化と診断し,再度VP療法を施行したが,第7病日に小脳ヘルニアのため死亡した。剖検所見にて,硬膜に限局した多発性髄外性腫瘤を確認した。...

    DOI PubMed

  • 突然死  突然死の実態とその病態生理  脳血管障害

    岩本 廣満, 清原 裕, 藤島 正敏 日本内科学会雑誌 87 (1), 58-62, 1998

    ...脳血管障害による突然死の多くは,脳出血とクモ膜下出血に起因する.最近では高血圧治療の普及により,脳出血は減少・軽症化し脳血管障害による突然死も減った.突然死に至る病態生理学的機序としては,出血そのものによる直接的な脳幹部の損傷と,脳室内穿破や脳ヘルニアなどの二次的病変による間接的な脳幹部の障害による場合がある.また,脳血管障害発症後に起きた致死的不整脈や呼吸異常も突然死の原因となる....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 脳室腹腔短絡管保有患者に外傷性急性硬膜下血腫を合併した2症例

    柳川 洋一, 古賀 博明, 高畠 英昭, 森山 忠良, 清水 昭, 島 克司, 千ヶ崎 裕夫 Japanese Journal of Neurosurgery 6 (6), 393-396, 1997

    ...破裂脳動脈瘤後の水頭症に対しventoliculo-peritoneal shunt(V-P shunt)を施行された54歳男性と61歳女性が,外傷性急性硬膜下血腫による脳ヘルニア兆候を示したが,手術により外傷前と同程度まで回復し得た症例を報告した.V-P shunt症例に外傷性硬膜下血腫を併発した場合,たとえ軽微な脳損傷でもV-P shuntの減圧効果により血腫の増大をきたし,脳ヘルニア状態にいたることがあるが...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献23件

  • 低体温療法により救命し得た alveolar soft part sarcoma の脳転移の1例

    沢内 聡, 加部 茂彦, 高橋 浩一, 秋山 雅彦, 宿谷 郁男, 村上 成之, 小川 武希, 阿部 俊昭 Japanese Journal of Neurosurgery 6 (6), 408-412, 1997

    ...alveolar soft part sarcomaの脳転移巣にStereotactic radiosurgery施行後,著明な脳浮腫によりコントロール困難な頭蓋内圧万進をきたした1例を経験した.バルビツレート療法,手術療法にても脳ヘルニアは回避できず,底体温療法により救命し得た.治療後,患者は日常生活可能な状態にまで回復した.以上より,低体温療法は脳腫瘍に伴う血管原性浮腫の軽減にも有効である可能性...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献26件

  • 脳梗塞の急性期治療

    峰松 一夫 Japanese Journal of Neurosurgery 6 (12), 813-818, 1997

    ...現在の脳梗塞治療は,脳浮腫,出血性梗塞,脳ヘルニアなどの二次的病態の治療や再発予防,全身管理が中心である.脳卒中集申治療室での管理は予後を好転させる.最近の大規模臨床試験により,発症3時間以内の組織プラスミノーゲン・アクテベータ静脈内投与の有効性が証明された.虚血性ペナンブラを含む虚血病巣の超急性期診断法として,diffusion MRIの臨床応用が進みつつある.各種脳保護薬や低脳温療法については,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献70件

  • 急性硬膜下血腫を伴った破裂末梢性前大脳動脈りゅうの1症例

    黒木 一彦, 児玉 安紀, 堀田 卓宏, 勇木 清, 谷口 栄治, 橋詰 顕 日本救急医学会雑誌 5 (3), 290-294, 1994

    The authors report a case of distal anterior cerebral artery (ACA) aneurysm presenting as acute subdural hematoma (ASDH). The clinical incidence of SDH complications is reported to be 0.5-7.9% of …

    DOI 被引用文献1件

  • 頭頚部腫よう切除後の頭蓋底再建術の検討

    山本 有平, 吉田 哲憲, 皆川 英彦, 井川 浩晴, 川嶋 邦裕, 大浦 武彦, 野平 久仁彦, 犬山 征夫, 福田 諭, 渡辺 昭仁, 沢村 豊 頭頸部腫瘍 20 (3), 516-519, 1994

    Fourteen patients underwent reconstruction of skull base defects between 1989 and 1993. In this series, two patients required reoperations because of postoperative extradural abscess. Statistical …

    DOI 被引用文献1件

  • 脳血管障害:診断と治療の進歩 II. 脳血管障害の診断 1. 脳血管障害の初期診療の進め方

    田崎 義昭, 畑 隆志 日本内科学会雑誌 80 (4), 512-517, 1991

    ...臨床的な病型・病巣診断の重要性は変わらない.脳血管障害の病型診断には神経症候の発現から完成までの時間的な経過(temporal profile)が最も重要で,既往歴,家族歴,現症を含めて検討すれば,ごく少数の例外を除けば正しい診断が可能である.このような例外の臨床像を解析することが臨床診断の精度をあげる有力な手段である.また初期診療では重症度の判定や,高次医療機関への移送の判断も重要で,このためには脳ヘルニア...

    DOI Web Site PubMed

  • 内科救急医療の臨床: 診断と治療の進歩 症状による内科救急患者の診断と治療 意識障害

    大野 良三 日本内科学会雑誌 80 (12), 1897-1902, 1991

    ...意識障害の原因疾患は,局在性のテント上病変,局在性のテント下病変,びまん性または多巣性の病変,代謝性の要因によるもの,精神科的疾愚の五つに大別でき,それぞれの臨床的特徴により大まかな鑑別が可能である.また意識障害患者の診療においては,常に十分な換気状態(脳への酸素供給)および良好な循環機能を維持することに留意する必要があり,さらに致死的な脳ヘルニアの早期治療が生命予後に重要である....

    DOI Web Site PubMed

  • 長期生存しえた完全大血管転位症の1剖検例

    海渡 健, 藤巻 博, 松尾 敏一, 下条 貞友, 酒井 紀, 宮原 正 日本内科学会雑誌 75 (12), 1746-1750, 1986

    ...著明なチアノーゼ,多血症を伴いながら, 23年間生存した完全大血管転位症(TGA)を経験した.症例は右不全片麻痺,失語を主訴とし,多血症(Ht 75%)による脳血栓が疑われ,入院時血小板減少や高度蛋白尿などを合併していた.潟血,脳圧降下薬投与を行なつていたが,脳ヘルニアを併発し死亡した.剖検ではASD, VSDを伴うTGA III型,肺動脈弁の疣ぜい状石灰化,直径約50mmの脳膿瘍,腎糸球体の結節状硬化病変...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • プアーリスク患者におけるCEPD療法

    頴川 晋, 篠原 克人, 熊野 和雄, 酒井 糾 人工臓器 14 (1), 123-125, 1985

    We have recently experienced CEPD (continuous equilibration peritoneal dialysis) in 8 poor risk patients, which was introduced by Posen et al. in 1978. We found CEPD is more suitable in some …

    DOI

  • Vincristineによる催奇形実験

    礒谷 精彦 Journal of Japanese Cleft Palate Association 10 (1), 9-31, 1985

    ...<BR>本研究で認められた外形異常の主体は,無頭症,外脳症ないし脳ヘルニア,小頭症または三角頭などの脳異常と,下顎低形成,鼻上顎低形成,上唇裂または上唇顎裂,耳低位,無眼症,小眼症などの顔面異常であり,他部異常の発生はきわめて低かった.これらのうち最も多く認められた異常は脳異常で,眼異常がこれに次ぎ,以下,下顎低形成,上唇裂,耳低位,鼻上顎低形成の順であった....

    DOI

  • 激症脳梗塞と減圧開頭術の適応選択

    塩貝 敏之, 玉川 輝明, 原 充弘, 小柏 元英, 竹内 一夫 脳卒中 3 (3), 259-267, 1981

    It is known that mortality and morbidity during the acute phase of a stroke are related to transtentorial herniation resulting from severe brain edema. The importance of transtentorial herniation …

    DOI

  • 外傷性遷延昏睡における脳損傷

    小柏 元英 杏林医学会雑誌 11 (1), 3-11, 1980

    ...第1に, 1次的脳損傷の局在は主として大脳半球に広範に存在するもの, 脳ヘルニアにより脳幹損傷を示すもの, ビマン性脳損傷が脳幹のみならず大脳半球にも広範に存在するものに分類された。臨床的には受傷後早期に重篤な意識障害と脳幹症候を呈した場合遷延昏睡に移行した。意識障害の発現と遷延化には大脳皮質から上部脳幹の間の機能遮断が重要であることが判明した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • CT診断の意義-脳神経外科の立場から

    半田 譲二, 松田 功 脳と発達 12 (2), 113-121, 1980

    ...は, 脳腫瘍を主とする頭蓋内占拠性病変の脳神経外科における臨床上,(1) 多発性病変, 正中部病変, 複雑な進展形式を示す病変,(2) 腫瘍の髄液腔内播種,(3) 石灰化や出血などの二次性変化,(4) 髄液腔の変形や転位, 脳ヘルニア,(5) 骨の一次性, 二次性変化, などの診断, さらには,(6) 治療効果の判定や合併症の診断,(7) いわゆる“low-density lesion”の局在診断,...

    DOI 医中誌

  • 鶏卵に対するCyclophosphamide (Endoxan-asta)の致死作用および催奇形作用

    SINGH Shamer, GUPTA Prem Kumar 日本先天異常学会会報 12 (2), 61-72, 1972-06-30

    ...出現した奇形の型は、くちばしや眼の異常、脳ヘルニアないし外脳症、胸および指の変形、翼の発育不全、内臓逸所症、骨格異常、全身発育不全などであり、これらはcyclophosphamideによってラットやマウスに出現する奇形に著しく類似している。なお、奇形の出現頻度は、艀卵5日目に0.05mg投与した場合に最も高かった(27.4%)。...

    DOI 医中誌

  • ラットおよびマウス胚におよぼすActinomycin Dの催奇形作用の比較

    佐々木 博 日本先天異常学会会報 11 (1), 5-13, 1971-03-31

    ...actinomycin Dに対してはラット胚よりマウス胚の方が死に易いようである.4)異常胎仔および異常の種類はラットの方が多かったが,生存胎仔に対する異常の頻度は150μg/kgおよび200μg/kgの8日投与群についてはマウスの方がはるかに高かった.異常としてはラットは中枢神経系,目の異常,腹壁破裂などが8日投与を中心にして,一層性の山としてみられたのに対し,マウスでは200μg/kg7日投与群に脳ヘルニア...

    DOI 医中誌

  • 術後性小脳ヘルニアの一例

    小倉 義郎, 伏見 直哉, 森田 善雄, 奥村 修三 日本耳鼻咽喉科学会会報 67 (7), 999-1004, 1964

    Brain hernia is an unusual complication of mastoid surgery.Few cases are reported, at least, in Japan. <br>The authors experienced a case of brain hernia, toid and lateral sinus. to the hospital, …

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • コアユの仔魚にみられた脳ヘルニア

    本間 義治 日本水産学会誌 30 (11), 912-917, 1964

    This paper deals with a morphological and histological description of the exencephalocele (Hernia cerebri) found in a juvenile salmonoid fish, the so-called Sirasu-larva of dwarf Koayu which is …

    DOI Web Site

  • 妊娠ハツカネズミへのvitamin A過剰投与が胎仔におよぼす影響 : 2 : 生存胎仔の外形異常I

    江崎 孝三郎 日本先天異常学会会報 4 (1), 35-42, 1964

    ...および20,000I.U.のいずれかの量を妊娠第7日より妊娠第13日までのいずれかの時期に一回腹腔内注射した.2.頭部の外形異常としては外脳症,小頭症および脳ヘルニアが,頭部の外形異常としては口蓋破裂,眼球突出症をともなう耳頭症類似の異常(小顎症,無顎症,下顎肥厚,無耳症,小耳症,無口症,小口症など),眼瞼閉鎖不全および口吻の短縮が,体躯および尾部の異常としては腹壁ヘルニア,鎖肛,屈,曲尾,短尾および...

    DOI 医中誌

  • 1 / 1
ページトップへ