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検索結果 3,163 件

  • 小腸-結腸型腸重積症を呈した小腸原発リンパ管腫の1例

    有留 法史, 川久保 尚徳, 松浦 俊治, 玉城 昭彦, 孝橋 賢一, 小田 義直, 田尻 達郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 181-185, 2024-04-20

    ...<p>症例は11歳女児,腸炎の先行感染を認め,激しい腹痛を主訴に受診となった.腹部超音波検査で下腹部正中にtarget sign,造影CTを撮像すると小腸-結腸型の腸重積を認め,腸重積症の診断となった.腹腔鏡下で手術を行ったが,整復が困難であったため開腹移行し,回腸内に隆起性の腫瘤性病変を認めたため小腸切除を行った.術後経過は良好であり,術後9日目に退院となった.最終病理結果では小腸リンパ管腫の診断...

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  • 先天性無フィブリノゲン血症患者の多発動脈血栓の評価にSuperb microvascular imaging(SMI)を活用した1例

    服部 真代, 西堀 正洋, 石津 洋二, 荒木 芳生, 泉 孝嗣, 松原 宏紀, 佐藤 浩司, 加藤 千秋, 古澤 健司, 鈴木 伸明, 松下 正 超音波検査技術 49 (2), 131-137, 2024-04-01

    ...<p>症例は50代,女性.先天性無フィブリノゲン血症にて通院,加療されていた.202X年10月,C型慢性肝炎の既往に対する腹部超音波検査において腹部大動脈の右腎動脈分岐部付近に偶発的に11×6 mmの血管壁と等輝度の構造物を認め,腹部大動脈の壁在血栓が疑われた.その後施行した胸腹部造影CTにおいても腹部大動脈の壁在血栓が疑われたが,治療適応はなく経過観察となった.同年11月,塞栓源不明の脳梗塞を発症...

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  • 長期経過を観察し得た退行性変化を来した肝海綿状血管腫の一例

    廣渡 佳恵, 中堀 輔, 東 瀬菜, 安江 智美, 内田 麻結, 西浦 明穂, 松野 徳視, 三栖 弘三, 宮﨑 さや子, 向井 香織, 大川 和良 肝臓 65 (4), 179-185, 2024-04-01

    ...<p>症例は40歳代女性.20XX年にC型慢性肝炎の治療と肝腫瘍の精査目的で当院を受診.腹部超音波検査にて肝S2/3に35 mmの腫瘤を認めた.Gd-EOB-DTPA MRI検査では,腫瘍は辺縁から中央部にかけて造影されるfill in patternを呈し,肝血管腫と診断した.その後,腫瘍は性状,大きさともに著変認めなかった.20XX+9年,腫瘍径は27 mmに縮小した.20XX+10年,造影超音波検査...

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  • 腸間膜デスモイド型線維腫症の1例

    小川 奈海, 北浦 幸一, 小宮 雅明, 小原 正巳, 山村 和博, 佐々木 美和, 金輪 智子, 本間 善之, 神作 慎也, 長谷川 貴士, 新井 悠太, 斉藤 寛弥, 平田 信人, 佐藤 隆久 超音波検査技術 49 (2), 138-144, 2024-04-01

    ...<p>腸間膜デスモイド型線維腫症は,緩徐に成長するまれな線維腫症の一種である.腸間膜腫瘍は,特徴的な画像所見がないことから術前診断は困難なことが多い.今回我々は,まれな疾患である腸間膜デスモイド型線維腫症の1例を経験したので報告する.症例は60代,男性.他院の人間ドックで腹腔内腫瘍を指摘され,当院消化器内科紹介受診.腹部超音波検査で右腹部に59×50 mmの類球形低エコー腫瘤像を認めた.輪郭整,内部不均一...

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  • 妊娠6週妊婦の総胆管結石性胆管炎に対しERCPを施行した1例

    野田 淳, 髙野 祐一, 山脇 將貴, 浅見 哲史, 新谷 文崇, 長濵 正亞 胆道 38 (1), 103-107, 2024-03-31

    ...<p>症例は42歳,妊娠6週の女性.受診11日前より心窩部痛があり,2日前より黄疸を自覚した.近医を受診したところ,血液検査で肝胆道系酵素上昇を認めた.腹部超音波検査で総胆管結石を認め,総胆管結石性胆管炎の診断で当院へ紹介受診した.Tokyo guideline2018に準拠しGradeIの急性胆管炎と診断した.産婦人科,放射線科,薬剤部と十分な協議を行い,被ばく量や使用薬剤に最大限に配慮しERCP...

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  • 内視鏡的・経皮経肝的診断・治療:肝門部胆管癌 肝門部領域胆管癌の内視鏡診断

    川嶋 啓揮, 石川 卓哉, 山雄 健太郎, 水谷 泰之, 飯田 忠, 植月 康太 胆道 38 (1), 19-24, 2024-03-31

    ...<p>胆管狭窄病変の診断には良悪性鑑別診断と手術可能例における進展範囲診断がある.血液所見や腹部超音波検査などで発見された病変に対しダイナミックCTで良性疾患の可能性を確認し,肉眼型・進展範囲・血管などへの浸潤の程度を把握し,癌とした場合の外科手術の可否,予定術式を想定する.次にERCP(+管腔内超音波・胆道鏡and/or胆管生検・胆汁細胞診)で良悪性鑑別診断・胆管長軸方向への進展範囲診断を行う.ERCP...

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  • 膵胆管高位合流にIntraductal papillary neoplasm of the bile duct(IPNB)を合併した1例

    落合 成人, 千葉 斉一, 中川 雅, 佐野 達, 富田 晃一, 中津川 宗秀, 河地 茂行 胆道 38 (1), 91-97, 2024-03-31

    ...<p>症例は62歳女性,検診の腹部超音波検査で肝内胆管の拡張を指摘され,紹介となった.ERCP検査を施行したところ,総胆管の拡張と,胆汁中アミラーゼ値の上昇を認め,MRCP検査から膵胆管高位合流が疑われた.また,腹部造影CT検査,腹部造影MRI検査では,肝門部近傍の左肝管と連続した嚢胞状構造物内に造影効果のある結節を認めたため,膵胆管高位合流にIntraductal papillary neoplasm...

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  • 膵体尾部脂肪置換を伴う多発神経内分泌腫瘍に対して残膵非再建の膵頭十二指腸切除を施行した1例

    石原 慶, 吉野 潤, 塚原 啓司, 井垣 尊弘, 小郷 泰一, 加藤 俊介, 長野 裕人, 井ノ口 幹人, 櫻井 うらら, 入江 工 日本消化器外科学会雑誌 57 (3), 143-150, 2024-03-01

    ...<p>症例は64歳の女性で,耐糖能異常を指摘され,腹部超音波検査を施行し膵頭部腫瘤を認めた.精査で膵神経内分泌腫瘍の診断となり,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.術前のCTでは膵体尾部は周囲の脂肪と判別困難であり,術中同様に膵体尾部の膵実質は脂肪と類似しており,膵体尾部の脂肪置換と判断した.膵断端の迅速病理組織診断では外分泌線は消失し主膵管は同定不能であったが,ランゲルハンス島は残存しており残膵...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 腹腔鏡下に切除した胃結腸間膜由来神経内分泌腫瘍の1例

    小野 由香利, 片山 雄介, 松下 直彦, 澤﨑 翔, 利野 靖, 大佛 智彦 日本消化器外科学会雑誌 57 (2), 92-99, 2024-02-01

    ...<p>症例は71歳の女性で,肝機能障害の精査のため腹部超音波検査を施行したところ,膵頭部腹側に30 mm大の腫瘤を認め,増大傾向であった.造影CTで,腫瘍は副右結腸静脈へ浸潤が疑われ,横行結腸の辺縁動脈に接していた.また,他臓器と連続性がない多血性腫瘍であり,腸間膜由来の神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor;以下,NETと略記)または消化管間質腫瘍を疑い,根治切除の方針とした.術中...

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  • 腹腔鏡下脾合併膵体尾部切除を施行したデスモイド腫瘍の1例

    横井 彩花, 高見 秀樹, 山中 雅也, 中野 辰哉, 大津 智尚, 栗本 景介, 田中 伸孟, 猪川 祥邦, 林 真路, 小寺 泰弘 日本消化器外科学会雑誌 57 (1), 18-26, 2024-01-01

    ...<p>症例は63歳の女性で,検診で腹部超音波検査を受けた際に,膵腫瘍を指摘された.CTで膵尾部腹側に33 mmの低吸収腫瘤を認めた.病変は漸増性にやや不均一に造影された.MRIでは,T1強調像で低信号,T2強調像では中心部が低信号,辺縁部が淡い高信号,拡散強調像では辺縁部で高信号,中心部で低信号を呈した.以上の所見から,solid pseudopapillary neoplasm(SPN)やデスモイド...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 膵管癒合不全を背景に発生した副膵管領域膵頭部癌の1例

    藤本 剛英, 稲富 理, 竹田 善哉, 木村 英憲, 新谷 修平, 井上 博登, 松本 寛史, 西田 淳史, 馬場 重樹, 安藤 朗 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (4), 422-427, 2024

    ...<p>症例は66歳男性.腹部超音波検査で膵管拡張を指摘され,当院を受診し,磁気共鳴胆管膵管撮影(Magnetic Resonance cholangiopancreatography:MRCP)で主膵管拡張を認めた.ERCPで主乳頭からの腹側膵管造影では主膵管との交通はなく,副乳頭からの背側膵管造影では膵頭部の副膵管の限局的な狭窄と尾側膵管の拡張を認めた.ソナゾイド造影下EUSでは,膵頭部に長径11mm...

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  • 関節リウマチに対する治療経過中に発症した肝類洞閉塞症候群の1例

    矢野 花佳, 堀 明日香, 三橋 威志, 樫原 孝典, 田中 宏典, 友成 哲, 河野 豊, 岡本 耕一, 佐藤 康史, 宮本 弘志, 常山 幸一, 坂東 良美, 高山 哲治 四国医学雑誌 79 (5.6), 263-268, 2024

    ...腹部超音波検査では腹水貯留があり,肝硬度は12.7kPaとF4相当の線維化が疑われた。病理組織検査ではA2,F2-3相当の慢性活動性肝炎および線維化所見を認めた。Azan染色では内腔狭窄を伴う中心静脈を認め,肝類洞閉塞症候群と診断した。メトトレキサートおよびイグラチモドを中止し経過をみたところ,肝機能は徐々に改善を認めた。...

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  • 日本人の正中弓状靭帯圧迫症候群の検出率~223名の超音波スクリーニング検査からの考察~

    上畑 佳代, 春田 英律, 分野 秀規, 橋本 衣代, 梅澤 昭子, 馬場 哲, 今村 清隆, 上野 知尭, 黒川 良望 超音波医学 advpub (0), 2024

    ...<b>対象と方法</b>:2022年1月から2023年2月の間に,当院で1名の検査技師が施行した腹部超音波検査532名のうち,検査目的がMALSの疑い,健診目的,日本人以外を除いた223名を対象とした.下記の方法でMALSのスクリーニング検査を行った.(1)心窩部縦走査,安静呼気時におけるCAの走行方向と血管径を確認する.頭側へのCA軸の顕著な変位または血管径の狭小化が認められた場合,MALSの可能性...

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  • 膵NENの画像診断

    関根 匡成, 大西 洋英, 眞嶋 浩聡 膵臓 38 (6), 367-374, 2023-12-28

    <p>膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasm:pNEN)の画像診断に関しては,①腫瘍の検出,②鑑別診断,③staging,④治療効果判定,⑤再発評価が求められる.まずは①腫瘍が検出できなければ,②以降は評価できない.膵臓に関しては膵癌も含め,腫瘍の描出が難しい.pNENにおいても例外ではない.特にインスリノーマは通常1cm以下と小さいことが多く,検…

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 膵臓がん治療の最前線~早期発見と最新の治療~

    鈴木 裕, 百瀬 博一, 松木 亮太, 小暮 正晴, 阿部 展次, 須並 英二, 阪本 良弘 杏林医学会雑誌 54 (4), 209-212, 2023-12-28

    ...地域連携施設で膵臓がんの危険因子を複数有する患者さんに腹部超音波検査を行い,膵管拡張や膵嚢胞が描出されたときは中核病院へ紹介し精査し,膵臓がんを早期に発見する,という方法である。この取り組みにより,膵臓がんの早期発見率が向上し,生存率が改善している。</p>...

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  • 保存的治療で尿管狭窄が改善した尿管アミロイドーシスの 1 例

    米田 真也, 久木元 隆, 石田 雅宣, 忠地 一輝, 下田 次郎, 佐藤 岳久, 菅野 恵也, 柳谷 綾子, 小野瀬 剛生, 森 信芳, 伊藤 靖, 鈴木 雄, 半田 政志, 勝又 宇一郎, 渋谷 俊介, 栁川 直樹 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (6), 403-408, 2023-11-30

    ...腹部超音波検査, CTで右水腎症があり尿管腫瘍が疑われた。尿細胞診では悪性所見なく, 尿管鏡検査で腫瘍部位はほぼ閉塞していた。生検で尿管間質にアミロイド沈着を認め, アミロイドーシスが疑われた。関節リウマチを疑う症状があり,メトトレキサート2mg/week投与で右水腎症は徐々に軽快し, 約1年後にほぼ消失した。5年経過後の現在も再発はなく, 腎機能も保たれている。...

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  • COVID-19を併発した伝染性単核球症の 1 例

    中山 翔太, 山田 隆弘 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (6), 426-430, 2023-11-30

    ...EBウイルス抗体価の上昇および, 腹部超音波検査で脾腫を認めた。伝染性単核球症の診断基準において, 扁桃炎, 頸部リンパ節腫脹, 脾腫の 3 項目を満たし, リンパ球数 ≧ 5000 かつ異型リンパ球の出現,EBウイルス抗体価の上昇より伝染性単核球症と診断した。入院時に施行したSARS-CoV-2 PCR検査が陽性であった。...

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  • ソマトスタチン受容体シンチグラフィが有用であった 腹腔鏡下肝切除を行った肝原発神経内分泌腫瘍の 1 例

    河原 慎之輔, 村川 正明, 鷲見 公太, 金本 澪, 高橋 大志, 上岡 祐人, 澤崎 翔, 山本 直人, 大島 貴, 湯川 寛夫, 利野 靖, 横瀬 智之, 齋藤 綾, 森永 聡一郎 横浜医学 74 (4), 577-584, 2023-11-15

    ...症例は73歳男性で,背部痛を主訴に来院し,精査目的に施行した腹部造影CTで偶発的にリング状濃染を伴う肝腫瘤を認めた.腹部超音波検査では肝S5に境界明瞭辺縁整,内部不均一の27㎜の腫瘤を認め,生検を行ったところNET G1と診断した.その他の検査では他臓器に原発腫瘍を指摘し得なかった.ソマトスタチン受容体シンチグラフィで肝S5に異常集積を認めたが,その他の肝および他臓器に集積は認めなかった.以上より,...

    機関リポジトリ

  • 膵癌早期発見のための内科開業医アンケート調査

    川口 義明, 川嶌 洋平, 遠藤 格, 岡 正直, 岡沢 啓, 荻原 泰, 川名 一朗, 木村 貴純, 三道 由起子, 多羅尾 和郎, 永井 一毅, 前田 愼 膵臓 38 (5), 318-327, 2023-10-31

    ...<p>【背景】1cm以下の早期膵癌を見つけるためには腹部超音波検査(AUS)における膵癌間接所見とリスクファクターから一般診療医が拾い上げることが重要である.</p><p>【目的】膵癌に対する意識調査の結果を報告する.</p><p>【方法】神奈川県内科医学会会員1,465人にアンケート調査を行った....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 半定量的分類と減衰係数を併用した脂肪肝評価

    菅 明子, 中鉢 由香, 森 由美, 永井 俊一 医学検査 72 (4), 532-536, 2023-10-25

    ...方法:対象は当院で腹部超音波検査を行った1,169名中,減衰係数が測定できた1,039名。Bモードによる半定量法で軽度以上,減衰係数0.62 dB/cm/MHz以上を脂肪肝と判定し,Bモード所見と減衰法それぞれの方法で脂肪肝と判定された割合を調べた。また,減衰係数が測定できなかった130名を対象に,半定量分類による脂肪肝の程度ごとの割合を調べた。...

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  • 腹部超音波検査が有用であった横行結腸癌による逆行性腸重積症の1例

    福田 佳保, 岡信 秀治, 岡本 拓也, 坂本 愛子, 田中 裕輔, 保田 和毅, 河野 友彦, 高木 慎太郎, 山口 将平, 古川 善也 日本消化器病学会雑誌 120 (10), 845-851, 2023-10-10

    ...<p>症例は78歳,女性.腹部超音波検査にて肝弯曲付近にmultiple concentric ring signと口側方向に嵌入する腫瘤を認め,逆行性腸重積症と診断した.切除標本では横行結腸に48×40mm大の1型腫瘍を認め,pT2N0M0の診断であった.腹部超音波検査にて先進部腫瘤の性状や腸管虚血の有無をリアルタイムに評価することが可能であり,診断および治療方針の決定に有用であった.</p>...

    DOI 医中誌

  • 原因が不明であった肝palisading granulomaの1例

    仲須 千春, 山田 眞一郎, 寺奥 大貴, 齋藤 裕, 池本 哲也, 森根 裕二, 島田 光生 肝臓 64 (10), 504-509, 2023-10-01

    ...<p>患者は50代女性.検診の腹部超音波検査で肝S3に16×14 mm大の腫瘤を指摘され精査加療目的に当科紹介となった.既往歴・生肉食歴なし.術前の血液検査で異常なく,末梢好酸球も正常.造影CTの動脈・門脈相では辺縁に造影効果を認めるが,平衡相では造影されず,MRI T1強調像で低信号,T2強調像で低~等信号,拡散強調像でやや高信号であった.PET-CTで肝臓への集積は認めなった.悪性腫瘍の可能性を...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 術前の画像検査で肝細胞癌と診断された肝炎症性偽腫瘍の1例

    松本 力三, 西尾 進, 平田 有紀奈, 森田 沙瑛, 湯浅 麻美, 山尾 雅美, 柿本 拓海, 齋藤 裕, 楠瀬 賢也, 山田 博胤, 上原 久典, 島田 光生, 佐田 政隆 超音波検査技術 48 (5), 499-508, 2023-10-01

    ...<p>症例は70代,男性.近医の定期的な血液検査で胆道系酵素の上昇を認めたため,腹部超音波検査を施行したところ,肝左葉内側区に腫瘤を認めた.当院消化器外科に紹介となり,肝内側区切除術が施行され,肝細胞癌と診断された.術後7か月,当院で経過観察目的に施行した造影CT検査で肝左葉外側区に新たに腫瘤を認め,再度精査となった.血液検査では,γ-GTPの軽度上昇を認めるのみで,腫瘍マーカーの上昇は認めなかった...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胆囊癌孤立性膵転移の1例

    小菅 信哉, 野路 武寛, 郷 雅, 田中 公貴, 松井 あや, 中西 喜嗣, 浅野 賢道, 中村 透, 土川 貴裕, 三橋 智子, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 56 (9), 487-495, 2023-09-01

    ...<p>症例は54歳の男性で,膵・胆管合流異常症に合併する胆囊癌に対して胆囊全層切除,肝外胆管切除,リンパ節郭清,胆管空腸吻合術を施行された.病理組織学的診断は中分化型腺癌,pT2,ly0,v1,pN0,pStage IIであった.術後2年10か月,腹部超音波検査にて膵体部に不整形で遷延性の造影効果を伴う11 mm大の低エコー腫瘤を認めた.超音波内視鏡下穿刺生検を施行し,腺癌の組織診断を得た.膵体部癌...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 術前に診断しえた膵頭部神経鞘腫に対して腹腔鏡下核出術を施行した1例

    阿部 俊也, 仲田 興平, 重松 慶一, 中村 聡, 井手野 昇, 池永 直樹, 藤森 尚, 笠 普一朗, 島田 有貴, 小田 義直, 中村 雅史 膵臓 38 (4), 279-285, 2023-08-31

    ...<p>症例は48歳,女性,腹痛を主訴に近医を受診し,腹部超音波検査で膵頭部腫瘤を指摘され,精査加療目的に当院を紹介され受診した.造影CTで膵頭部に15mm大の遅延性に増強される充実性腫瘤を認め,MRIのT2強調画像で高信号を示し,EUSでは膵頭部に境界明瞭な15mm大の低エコー腫瘤を認め,画像上は神経内分泌腫瘍や充実性偽乳頭状腫瘍が鑑別診断に挙げられた.EUS-FNBによる生検で束状に増殖した紡錘形細胞...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 内翻メッケル憩室による小腸狭窄が原因となった新生児消化管穿孔の1例

    山口 修輝, 福原 雅弘, 伊崎 智子 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (5), 878-884, 2023-08-20

    ...<p>症例は日齢2の女児.出生後から非胆汁性嘔吐の経時的増悪を認め,当院へ紹介となった.腹部単純X線写真にて広範なfree airを認め,また腹部超音波検査にて混濁した腹水と右下腹部にtarget signを認めたため,腸重積症による消化管穿孔を疑った.緊急手術を施行したところ,内翻したメッケル憩室およびその口側回腸に穿孔部位を認めた.穿孔部・内翻部を含む回腸を部分切除し,一期的に端々吻合を行った....

    DOI Web Site 医中誌

  • 造影超音波検査が診断の契機となった肝原発濾胞性悪性リンパ腫の1例

    長山 亜由美, 隈部 力, 黒松 亮子, 中野 聖士, 中村 徹, 水島 靖子, 川野 祐幸, 秋葉 純, 草野 弘宣, 大島 孝一, 中島 収, 川口 巧, 安陪 等思, 内藤 嘉紀 超音波検査技術 48 (4), 398-405, 2023-08-01

    ...<p>症例は70代,男性.検診にて肝機能異常を指摘され近医を受診した.C型慢性肝炎と診断され,肝腫瘤性病変が疑われたため精査目的で当院へ紹介となった.血液検査所見ではAST, ALT, γ-GTの軽度上昇を認め,AFP, PIVKAII, CA19-9はいずれも基準値内で,CEAの軽度上昇を認めた.腹部超音波検査のBモード像では肝S4に18×13 mm大の低エコー腫瘤を認めた.カラードプラや高感度カラードプラ...

    DOI Web Site 医中誌

  • 超高齢ながら保存的治療により軽快した横隔膜下膿瘍の1例

    中村 宏信 日本老年医学会雑誌 60 (3), 288-293, 2023-07-25

    ...<p>症例は関節リウマチで通院中の90代女性.発熱を主訴に救急搬送され,尿路感染症の入院時診断で抗菌薬治療を開始したが,1週間にわたり38度台の発熱が遷延,第8病日に腹部超音波検査で胆囊炎穿孔から生じた右横隔膜下膿瘍と診断した.外科にもコンサルトしたが,胆囊がドレナージの困難な部位に位置していたこともあり,まずは抗菌薬による保存的治療を選択した.2カ月間の経静脈的抗菌薬投与により膿瘍の縮小を認め,内服抗菌薬...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献4件

  • 腹腔鏡補助下に手術を施行した成人小腸間膜嚢胞状リンパ管腫の1例

    池下 貴広, 久我 貴之, 重田 匡利, 矢野 由香 山口医学 72 (2), 63-67, 2023-05-29

    ...<p> 症例は67歳,男性.下腹部の疼痛を伴う腹部膨隆を主訴に来院された.腹部超音波検査所見で左下腹部腸間膜内に一部隔壁を伴う嚢胞性病変を認めた.充実成分はなく,内部は均一な低エコーであった.腹部造影CT検査ではトライツ靭帯付近の空腸間膜に造影効果の乏しい低吸収腫瘤を認めた.空腸間膜嚢胞状腫瘍と診断し手術を行った.腹腔鏡下に腹腔内を観察すると,トライツ靭帯近くの空腸間膜に白色調の柔らかな嚢胞状腫瘍性病変...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 術前診断困難であった肝門部 reactive lymphoid hyperplasiaの1 例

    大嶋, 智洋, 山口, 唯史, 永田, 徹, 中村, 泰介, 小林, 雄介, 麻生, 真二郎, 三橋, 耕平, 岸田, 直孝, 上出, 浩之, 寺内, 幹, 菊地, 祐太郎, 金田, 幸枝, 関川, 善二郎, Oshima, Tomohiro, Yamaguchi, Tadashi, Nagata, Toru, Nakamura, Taisuke, Kobayashi, Yusuke, Aso, Shinjiro, Mitsuhashi, Kohei, Kishida, Naotaka, Kamide, Hiroyuki, Terauchi, Miki, Kikuchi, Yutaro, Kanada, Sachie, Sekikawa, Zenjiro 横浜医学 74 55-60, 2023-04-30

    ...症例は40代男性.健康診断の腹部超音波検査で肝腫瘤および胆嚢壁肥厚を指摘され,当院消化器内科を受診した.造影CTでは肝実質には異常を認めず,肝門部に境界明瞭で辺縁平滑な約3 cm大の腫瘤を認めた.内部には少数の石灰化があり,腫瘤全体は早期相では濃染され,後期相では肝実質と等吸収~軽度低吸収を示した.MRIでは肝実質と比べT 2 WIで軽度高信号,T 1 WIで低信号であり,拡散制限を呈した.18F-FDG-PET...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 造影超音波検査が有用であった肝原発DLBCLの1例

    手嶋 翔一朗, 西浦 哲哉, 小林 真未, 藤田 寿之, 牧野 謙二, 長岡 進矢, 三浦 史郎, 伊東 正博 医学検査 72 (2), 272-280, 2023-04-25

    ...腹部超音波検査では,肝S4を主座に最大径8 cmの充実性腫瘍を認め,境界明瞭で,辺縁に切れ込みを有する分葉状を呈していた。内部は低輝度均一で,高輝度領域が混在していた。後方エコーは増強し,腫瘍内部を既存の末梢脈管が走行していた。造影超音波検査では動脈相優位相で腫瘤全体に微細な早期濃染を認めた。門脈優位相では周囲肝実質より造影効果が減弱し始め,Kupffer相では明瞭な欠損像を呈した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔動脈幹から固有肝動脈の動脈解離による無石性壊疽性胆囊炎を発症した1例

    三ノ宮 優太, 宮下 知治, 甲斐田 大資, 中村 直彦, 宮田 隆司, 藤田 秀人, 上田 順彦, 高村 博之, 山田 壮亮 日本消化器病学会雑誌 120 (4), 339-345, 2023-04-10

    ...<p>症例は62歳の男性,右季肋部痛で当院を紹介された.来院時の腹部超音波検査で胆囊の壁肥厚を認めたが,結石などは指摘されなかった.造影CT検査では腹腔動脈幹から固有肝動脈にかけて広範囲な動脈解離と胆囊粘膜の虚血性変化が疑われた.壊疽性胆囊炎が疑われたため,腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.病理では胆囊壁の壊死性変化を認め,虚血性胆囊炎と診断された.動脈解離による虚血が起因した無石胆囊炎はまれであり,報告...

    DOI PubMed 医中誌

  • Hinman 症候群が疑われた7歳男児例

    大津, 祐也, 辻, 慶紀, 古本, 哲朗, 寺内, 芳彦, 中山, 智孝, 奈路田, 拓史 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 123-128, 2023-03-31

    ...症例は 7 歳 7 か月の男児.主訴は排尿障害.当院受診前日にボディソープの原液を亀頭につけて洗った後から,陰茎痛が出現し排尿できなくなった.翌日近医を受診し,亀頭包皮炎に伴う尿閉が疑われ,導尿後に抗菌薬を処方され帰宅した.その後も排尿困難が持続し,同日夜間に当院を受診した.導尿を施行し帰宅としたが自排尿は得られず,翌日から入院による精査を行った.腹部超音波検査や腹部 CT 検査・頭部腰椎 MRI...

    機関リポジトリ 医中誌

  • ミトコンドリア脳筋症に併発した腹部大動脈可動性プラークに対してEVARを施行した1例

    笹見 強志, 掘江 弘夢, 藤原 義和, 森本 啓介 日本血管外科学会雑誌 32 (2), 111-114, 2023-03-26

    ...<p>症例は56歳男性.高コレステロール血症にて近医よりスタチンが処方され,高クレアチンキナーゼ(CK)血症を来したため内服は中止されたが,依然として高CK血症が持続するため当院へ紹介となった.低身長,両下肢筋力低下,眼瞼下垂,左感音性難聴を認め,精査ならびに診断基準によりミトコンドリア脳筋症と診断された.腹部超音波検査で,下腸間膜動脈(IMA)直上の腹部大動脈内に著明な可動性を有するプラークを認め...

    DOI 医中誌

  • 下大静脈原発平滑筋肉腫に対して下大静脈切除および下大静脈人工血管置換術で治療した1例

    森岡 慧, 大谷 悟, 山本 剛, 松本 泰一郎, 倉田 裕次, 木村 裕司 心臓 55 (2), 181-185, 2023-02-15

    ...<p> 我々は下大静脈原発の平滑筋肉腫に対して,腫瘍を含めた下大静脈切除および人工血管を用いて下大静脈再建術を施行した症例を経験した.症例は71歳男性.自覚症状はなく腹部超音波検査で偶発的に腫瘤を指摘され当院紹介となった.造影CTでは,腎静脈より末梢の下大静脈に血管壁外へ突出し十二指腸水平脚を圧排する腫瘤を認めた.腫瘤は約60 mmであり辺縁不整形で内部に不均一な造影効果を認めた.PET-CTでは明...

    DOI 医中誌

  • 主膵管狭窄を呈し膵尾部癌との鑑別が困難であったクリプトコッカスによる肉芽腫性病変の1例

    津田 桂, 大野 彰久, 肱岡 真之, 加来 豊馬, 桃崎 征也, 龍 知記, 高見 裕子, 原田 直彦, 中牟田 誠, 河邉 顕 日本消化器病学会雑誌 120 (1), 104-111, 2023-01-10

    ...<p>71歳女性.腹部超音波検査で膵頭部腫瘤と主膵管拡張を指摘され精査となった.CTで膵頭部腫瘤を認め尾側主膵管は拡張していたが,膵尾部で主膵管が高度に狭窄していた.膵頭部腫瘤はEUS-FNAにて腺癌の診断となったが,膵尾部の病変も悪性が否定できず膵全摘術を行った.手術標本で膵尾部の主膵管狭窄はクリプトコッカスによる膵肉芽腫であった.近年真菌感染と膵癌の発生の関連が報告されており,本症例は示唆に富む...

    DOI PubMed 医中誌

  • 心タンポナーデを契機に発見された横行結腸癌の1例

    南浦 翔子, 寺岡 均, 庄司 太一, 木下 春人, 中川 泰生, 大平 雅一 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1653-1658, 2023

    ...<p>症例は64歳,女性.全身倦怠感を主訴に近医を受診.血液検査で肝機能障害を指摘され,精査加療目的で当院へ紹介となった.来院時原因精査のため行った腹部超音波検査でうっ血肝像を呈していたため,心臓超音波検査を施行したところ,全周性に大量の心囊液および左室駆出率の低下を認め,心タンポナーデおよび右心不全と診断し緊急入院となった.入院時に施行した心囊穿刺において回収した心囊液の細胞診で異型細胞を認め,癌性心...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胆嚢頸部嚢胞の1例

    周東 宏晃, 菅又 嘉剛, 多賀谷 信美, 奥山 隆, 吉富 秀幸 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1673-1678, 2023

    ...<p>今回,われわれは胆泥を伴う胆嚢炎で摘出した胆嚢頸部に嚢胞が認められた非常に稀な症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.症例は78歳の男性で,受診当日の朝食摂取後に軽度の上腹部痛を自覚し,当科受診となった.来院時血液検査で総ビリルビン1.5mg/dL,AST 63U/L,ALT 47U/L,CRP 1.3mg/dLと,肝胆道系酵素の上昇とCRP上昇を認めた.また,腹部超音波検査で胆嚢壁の肥厚...

    DOI Web Site 医中誌

  • 人間ドック腹部超音波検査における現状と課題

    杉山 奈緒, 桂田 紀子, 高垣 敦史, 眞鍋 浩子 岡本医学雑誌 1 (0), 5-8, 2023

    ...<p>2021年4月から2022年3月までの人間ドック腹部超音波検査受診者1,521例を,腹部超音波検査検診判定マニュアル(改訂版)2021年に準じて判定区分を行った結果,有所見率は臓器別では肝臓が76.0%と最も高く,その中でも脂肪肝が581例と多く見られた.また,精密検査を受診した32例の追跡調査を行った結果,20例が超音波検査と精密検査結果が一致し,その中でも膵疾患である膵管内乳頭粘液性腫瘍(...

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  • 術前診断に難渋した子宮円靱帯原発平滑筋腫の1例

    小崎 良平, 牧野 洋知, 津村 祥子, 山岸 茂 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 935-940, 2023

    ...<p>症例は53歳,女性.右鼠径部の膨隆と疼痛を主訴に産婦人科を受診した.精査の結果,鼠径ヘルニア嵌頓を疑われ,当科を紹介され受診した.腹部超音波検査と腹部造影CTで,鼠径部に造影効果を有する直径3cmの腫瘤と回盲部へ連続する索状構造物を認め,ヘルニア内容が虫垂である鼠径ヘルニアまたは鼠径部腫瘤と診断し,腹腔鏡下手術を施行した.腹腔鏡による観察ではヘルニアは認めず,鼠径部切開法で腫瘍摘出術を施行した...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 術中超音波検査が腎温存に有用であった下大静脈原発平滑筋肉腫の1例

    船水 尚武, 小川 晃平, 浦岡 未央, 本庄 真彦, 田村 圭, 坂元 克考, 北澤 理子, 高田 泰次 日本外科系連合学会誌 48 (2), 95-101, 2023

    ...<p>症例は76歳の女性で,検診の腹部超音波検査で後腹膜腫瘍を指摘され,前医を受診した.造影CTで膵頭部背側に5cm大の腫瘤を認め,精査加療目的で当科へ紹介となった.超音波内視鏡検査により下大静脈が原発と思われ,生検により,平滑筋肉腫の診断となった.下大静脈造影では同部位に欠損像を認め,両側の腎静脈は造影されなかった.しかし,右腎静脈への選択的カニュレーションは可能であった.術前に右腎摘,または右腎自家移植...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下に切除した副腎血管腫の1例

    和田 秀之, 大塚 慎也, 丹羽 弘貴, 水沼 謙一, 高橋 亮, 小室 一輝, 鈴置 真人, 平岡 圭, 岩代 望, 大原 正範, 木村 伯子 道南医学会ジャーナル 6 (1), 77-81, 2023

    ...腹部超音波検査にて右副腎に54x46mmの類縁形、境界明瞭平滑で内部エコー不均一、一部嚢胞成分を伴う腫瘤を認めた。腹部dynamic CTにて57x46mmの、動脈相で辺縁に強い造影効果を認め、後期相で内部に向かって造影される腫瘤性病変を認めた。非機能性副腎腫瘍と診断したが、概ね6cmと大きくまた増大傾向を示しているため悪性腫瘍を否定できず、腹腔鏡下右副腎摘除術を行う方針とした。...

    DOI 医中誌

  • TTF-1染色により診断した肺原発神経内分泌腫瘍肝転移の1例

    茂木 はるか, 若林 俊樹, 山田 修平, 新保 知規, 菊地 功, 佐藤 勤, 提嶋 眞人 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 89-95, 2023

    ...<p>患者は66歳,女性.近医での腹部超音波検査で肝S6に40mm大の新たに出現した肝腫瘤を指摘された.CTでは腫瘍辺縁が軽度造影される境界明瞭な低吸収域として描出された.また,右肺S8に8mm大の結節を認めたが,経過観察とした.肝悪性腫瘍を否定できないことから,肝部分切除を行った.切除標本では境界明瞭な充実性腫瘍で,組織学的に核/細胞質比の高い紡錘形の異型細胞が胞巣状・索状に増殖し,免疫染色ではクロモグラニン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 腎摘除術後4年目に切除した腎細胞癌胆嚢転移の1例

    原田 紡, 吉野 潤, 西野 将司, 加藤 俊介, 井ノ口 幹人, 櫻井 うらら, 入江 工 日本臨床外科学会雑誌 84 (3), 454-460, 2023

    ...<p>症例は66歳,男性.4年前に左腎癌に対して左腎摘除術を施行し,術後診断は淡明細胞型腎細胞癌であった.術後3年目の腹部造影CTと腹部超音波検査で胆嚢内に腫瘤を認めたが,コレステロールポリープの診断で経過観察となった.術後4年目の検査で腫瘍径が増大しており,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.摘出標本は17mm大の亜有茎性腫瘤で,組織学的に淡明細胞型の腫瘍細胞を認めた.免疫組織染色ではCD10・PAX8...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献32件

  • 急性腹症における単純CTと超音波検査の画像対比

    高木 理光, 桐山 香奈子, 三輪 正治, 今井 信輔, 小野江 雅之, 前田 晃男 日本農村医学会雑誌 72 (4), 314-318, 2023

    ...しかし単純CT検査に比べ腹部超音波検査の方が情報を多く得られた症例を度々経験する。今回は右下腹部痛にて単純CTが撮像され盲腸部周囲に一塊の膿瘍形成が疑われた症例に対し超音波検査を施行したところ膿瘍形成している原因に至るまでの詳細な情報が得られた2症例を報告する。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 腹部超音波およびMRCPが診断に有用であった7歳男児胆囊捻転症の1例

    新井 博人, 武田 重臣, 鈴木 寛, 岩田 尚樹, 松下 英信, 大河内 治 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1321-1324, 2023

    ...<p>症例は特に既往のない7歳の男児.右側腹部痛を自覚した翌日に当院を受診した.CTにより胆囊腫大と壁肥厚を認め,急性胆囊炎として入院した.セフメタゾールナトリウムで治療を開始したが,腹部所見と炎症反応の改善を認めなかった.入院3日目に施行した腹部超音波検査により胆囊頸部の著明な壁肥厚を認め,MRCPでは胆囊頸部の出血性変化と狭小化を認めたため,胆囊捻転症と診断し,同日,腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 低酸素性虚血性脳症に対する低体温療法後に診断された中腸軸捻転

    房川 眞太郎, 寺田 光次郎, 五十嵐 リサ, 坂井 拓朗 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (2), 251-255, 2023

    ...で中腸軸捻転と診断した.広範囲の腸管血流障害があったが,捻転解除後に改善し腸管切除を免れた.HIEと中腸軸捻転の合併では,低体温療法管理中の鎮静・栄養管理の影響により,中腸軸捻転の症状が目立たず診断が遅れ,予後が悪化する可能性がある.微細な徴候に注目し,腹部超音波検査等による積極的な検索が重要である....

    DOI 医中誌

  • 腎機能障害のため造影CT検査施行の判断が難しかった上腸間膜動脈解離の一例

    濱口 満英, 北岸 英樹, 末岐 浩一朗, 田中 敬祐, 坂田 育弘 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 54-58, 2023

    ...胸部X線写真, 心電図, 腹部超音波検査で異常所見を認めなかったが, ソセゴン (ペンタゾシン) 15mg投与でも症状軽減を認めなかった. 大動脈解離などの血管病変を疑ったが, 造影剤腎症の発症を懸念し造影CT検査施行の判断に難渋した....

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  • 胆嚢肝様腺癌の1例

    橋本 聖史, 加藤 洋介, 大島 正寛, 小竹 優範, 尾山 佳永子, 原 拓央 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 928-934, 2023

    ...<p>症例は85歳,女性.他疾患で近医に通院中.健診目的の腹部超音波検査で胆嚢腫瘍を指摘され,当院へ紹介となった.腫瘍マーカーはAFP 1,960ng/ml,CEA 7.5ng/mlと高値を認めた.腹部超音波検査・腹部CT・腹部MRIの結果,胆嚢癌,cT2N0M0,cStage IIの診断となり,開腹胆嚢床合併胆嚢摘出術を施行した.病理検査では胆嚢腫瘍は中分化乳頭腺癌の成分と肝細胞癌に類似した成分の...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 膵がん高リスク所見を考慮した腹部超音波検診

    山本 あかね, 長谷部 靖子, 尾上 秀彦, 松木 直子, 渡邉 早苗, 八木 完 人間ドック(Ningen Dock) 38 (4), 589-597, 2023

    ...</p><p><b>方法:</b>2016年4月から2021年3月に当センターにて実施した腹部超音波検査件数のべ33,113件の実質受診者15,784名(男性9,198名,女性6,586名),平均年齢48.4±9.7歳を対象とし,自施設検査レポート,精検結果について後ろ向きに調査した....

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  • 腹腔鏡下に切除した肝原発血管周囲類上皮細胞腫瘍の1例

    鈴木 崇之, 神谷 潤一郎, 山田 千寿, 三浦 世樹, 金子 高明, 竹内 男 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1485-1490, 2023

    ...<p>症例は48歳,女性.右季肋部痛を主訴に前医を受診.腹部超音波検査で肝S5に40mm大の腫瘍を指摘され,当科へ紹介となった.血液検査上は特に異常を認めなかったが,ダイナミックCT, EOB-MRIで腫瘍は早期相で濃染し,後期相でwash outを認めたため,肝細胞癌と診断し腹腔鏡下肝S5部分切除を施行した.病理組織診断では好酸性胞体と明るい核クロマチン,明瞭な核小体を有する大型でpolygonal...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 腹腔鏡下に切除した後腹膜原発神経内分泌腫瘍の1例

    樋口 雄大, 川井田 博充, 斎藤 亮, 中田 祐紀, 雨宮 秀武, 市川 大輔 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1527-1533, 2023

    ...<p>症例は62歳,男性.健康診断の腹部超音波検査で膵背側に腫瘤陰影を指摘され,当院へ紹介となった.単純CT・単純MRIでは膵背側に25mm大の腫瘤として観察され,腫瘤と膵臓との境界は明瞭であった.超音波内視鏡検査では膵背側に脾動静脈と接する23mm大の低エコー腫瘤として観察され,EUS-FNAにて神経内分泌腫瘍の診断となった.後日,腹腔鏡下腫瘍摘出術を施行した.病理診断はNET-G2であり,切除検体...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 小腸重積を契機に診断された小腸アニサキス症の1例

    山下 麗香, 川村 雅彦, 堤 謙二, 川村 武, 矢野 文章, 衛藤 謙 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1631-1637, 2023

    ...<p>症例は83歳,女性.背部痛と嘔吐を主訴に前医を受診し,腸閉塞の疑いで当院を紹介受診した.腹部X線写真では立位で鏡面形成を認め,腸閉塞の所見であった.腹部超音波検査ではmultiple concentric ring signを,腹部造影CTでは同心円状の層構造を呈する腸管を認め,腸重積による腸閉塞を疑い同日緊急手術を施行した.腹腔内は小腸に腸重積を認め,口側腸管は拡張していた.用手的整復は困難...

    DOI Web Site 医中誌

  • 膵癌早期発見のために

    佐々木 綾香, 佐貫 毅, 家本 孝雄, 大瀨 貴之 膵臓 37 (6), 287-294, 2022-12-28

    ...<p>当院の人間ドックに,膵臓に特化した膵臓検診を導入した.検診内容は,問診,内科的診察,腹部超音波検査(US),MRCP,超音波内視鏡検査(EUS),血液検査とした.膵に形態学的な異常を認めた症例は50.5%と高率であり,膵嚢胞を38%,EUSで早期慢性膵炎に特徴的な所見13%および膵管癒合不全を1.8%で認め,膵嚢胞の指摘が高率であった.現在まで早期膵癌の発見はないが,今後も膵癌の早期診断に努め...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 腹腔鏡下胆囊摘出術とリンパ節切除を施行し混合性神経内分泌非神経内分泌腫瘍と診断された1例

    川本 潤一郎, 藤田 晃司, 鴇沢 一徳, 溝田 高聖, 森永 正二郎, 北郷 実 日本消化器外科学会雑誌 55 (10), 633-641, 2022-10-01

    ...<p>症例は81歳の女性で,血尿を主訴に当院泌尿器科を受診した.腹部CTにて肝門部に20 mmの結節性病変を指摘され,当科紹介となった.腹部超音波検査では,胆囊結石と胆囊内に6 mm大の隆起性病変を認め,胆囊頸部に接して径24 mmのリンパ節腫大を認めた.造影MRIでは同結節にring-enhanced lesionを認め,拡散強調像では淡い高信号を示し,リンパ節腫大が疑われた.診断的治療目的に腹腔鏡下胆囊摘出術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 心嚢液セルブロックの作製により診断し得た原発性滲出液リンパ腫様リンパ腫の1例

    中矢 雄一郎, 東 晴彦, 井上 勝次, 石村 泰裕, 川上 大志, 永井 啓行, 西村 和久, 池田 俊太郎, 北澤 理子, 波呂 卓, 竹中 克斗, 山口 修 心臓 54 (9), 1074-1081, 2022-09-15

    ...<p> 症例は65歳の男性.食欲不振と両下腿浮腫を主訴に前医を受診した.精査加療目的で当院消化器内科を受診し,腹部超音波検査で心嚢液の貯留を指摘されたため,循環器内科を紹介受診した.心臓超音波検査で全周性に多量の心嚢液貯留を認めたため,心嚢穿刺を施行した.細胞診パパニコロウ染色標本で少数の異型細胞を認めたものの診断に至らず,心嚢液セルブロック標本を作製した.免疫染色ではCD20およびCD79a陽性,...

    DOI 医中誌

  • 腸重積を疑われ,注腸造影検査にてtension colothoraxを発症した遅発性先天性横隔膜ヘルニアの1例

    盛島 練人, 佐藤 智行 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (5), 793-798, 2022-08-20

    ...<p>乳児期以降に診断される遅発性先天性横隔膜ヘルニア(以下,遅発性CDH)は予後良好であることが多いが,腸管が嵌頓・絞扼した場合には危機的状況を招くこともあるとされる.生後5か月の女児,来院時哺乳不良,嘔吐,粘血便を呈していた.単純レントゲン写真にて左横隔膜が不明瞭であったが,明らかな呼吸器症状は認めなかった.腹部超音波検査で有意な所見なく,腸重積疑診として診断的治療を目的とした注腸造影検査が施行...

    DOI Web Site 医中誌

  • 保存的治療で軽快した特発性大網捻転症の一例

    鈴木 翔太郎, 堀 尚明 北関東医学 72 (3), 287-289, 2022-08-01

    ...<p> 症例は9歳男児.右側腹部痛あり近医から急性虫垂炎を疑われ紹介受診となった.臨床症状から急性虫垂炎は積極的には疑わなかった.血液生化学検査では炎症反応の上昇があり,腹部超音波検査,腹部造影CT検査で大網捻転症と診断した.適切に診断し,保存的治療で軽快した.今後,急性虫垂炎の鑑別疾患の一つに大網捻転症を挙げる必要がある.</p>...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • MRCPが診断および手術に有用であった小児胆囊捻転症の1例

    北田 智弘, 春本 研, 高松 由布子, 山本 美紀 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (4), 717-720, 2022-06-20

    ...<p>症例は,特に既往のない7歳男児.嘔吐と下腹部痛とタール便を主訴に前医受診し腸炎の診断で入院した.絶食と点滴で腹痛軽快したため食事再開したところ食直後から腹痛再燃したため腹部CT検査を行い,急性胆囊炎の診断にて当院へ転院搬送された.血液検査では肝・胆道系酵素,白血球数,炎症反応は全て基準範囲内であった.腹部超音波検査では胆囊壁が1 cmまで肥厚していた.造影CT検査で腫大した胆囊を認め胆囊壁は造影...

    DOI Web Site 医中誌

  • 造影CTで診断し得た不全子宮破裂の1例(Partial uterine rupture diagnosed by contrast–enhanced CT: a case report)

    山荷 大貴 (Hiroki Yamaga), 宮本 和幸 (Kazuyuki Miyamoto), 昼間 楓 (Kaede Hiruma), 鈴木 恵輔 (Keisuke Suzuki), 垂水 庸子 (Yoko Tarumi), 八木 正晴 (Masaharu Yagi), 土肥 謙二 (Kenji Dohi) Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine 33 (6), 255-259, 2022-06

    ...腹部超音波検査や胎児心拍陣痛図で異常はなかったが,強い腹痛が持続したため,腹部~骨盤造影CTを行った。子宮右側周囲を中心に高吸収域と造影剤の血管外漏出があった。緊急帝王切開を行い,右間質部妊娠時の手術部位に不全子宮破裂があった。妊娠中期以降の急性腹症は妊娠,それ以外の急性腹症があり,増大した子宮により周辺臓器が変位するため診断が難しく,ときに重篤化する。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献16件

  • ニムスチンでの治療により長期完全寛解を得た猫の大顆粒リンパ球性リンパ腫の1例

    児玉 恵子, 児玉 和仁 日本獣医がん学会雑誌 11 (2), 11-16, 2022-05-30

    ...腹部超音波検査で腸間膜リンパ節が複数腫大しているのが明らかとなり、細胞診と免疫組織化学の結果から、細胞障害性T細胞由来の大顆粒リンパ球性(LGL)リンパ腫が示唆された。nimustine(ACNU)(25mg/m<sup>2</sup>, 静脈内投与, 3週毎)で治療したところ、807日以上に渡る長期の完全寛解を得た。ACNUの有害事象はグレード1の好中球減少症のみであった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 腹部超音波検診判定マニュアル基準断面の診断装置内蔵ソフトの撮影手法変更がworkflowに与える影響

    山本 敏樹, 小川 眞広, 金子 真大, 渡邊 幸信, 平山 みどり, 松本 直樹, 森山 光彦, 小島 高子, 三浦 典恵 日本消化器がん検診学会雑誌 60 (3), 366-374, 2022-05-15

    ...</p><p>【対象と方法】対象は人間ドックで腹部超音波検査が実施され肝嚢胞と腎嚢胞の所見が合計5個以下みられた受診者で,装置内蔵の基準断面撮影ソフトを使用し,まず基準断面を撮影記録した後に嚢胞の撮影を行う基準断面優先群と,基準断面の撮影中にいったん離脱し嚢胞の撮影を行い基準断面の撮影に戻る基準断面離脱/復帰群とで,嚢胞数による検査時間を比較した。...

    DOI 医中誌

  • Coil-in-plug embolizationが奏功した先天性門脈体循環シャントの1例

    貝塚 玄樹, 杉本 勝俊, 阿部 正和, 吉益 悠, 竹内 啓人, 笠井 美孝, 代田 夏彦, 佐口 徹, 山口 浩, 糸井 隆夫 肝臓 63 (5), 232-237, 2022-05-01

    ...<p>症例は20代男性.高ビリルビン血症,広汎性発達障害で小児科通院中に腹部超音波検査で先天性門脈体循環シャントが疑われた.腹部造影CT検査で門脈左枝と下大静脈とのシャントが確認され,先天性門脈体循環シャントの中でも静脈管開存症と診断された.また3年程前から高アンモニア血症も伴っておりIVRによるシャント塞栓術を行う方針となった.シャント径が漏斗状に拡張していたため,プラグと金属コイルを併用してシャント...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • EUS-FNAで術前に確定診断できたTS1の多形細胞型退形成癌の1例

    梅澤 早織, 小林 慎二郎, 中原 一有, 路川 陽介, 井田 圭亮, 土橋 篤仁, 小泉 哲, 佐藤 純也, 小池 淳樹, 大坪 毅人 膵臓 37 (2), 104-111, 2022-04-28

    ...<p>症例は70歳代,女性.心窩部痛の精査目的に施行した腹部超音波検査にて主膵管の拡張を認め,精査目的に紹介となった.造影CTにて膵頭部に約15mm大の造影効果のある腫瘤性病変を認めた.同腫瘤に対してEUS-FNAを施行し,紡錘形細胞や大小不同を有する多形性の細胞,さらに破骨型多核巨細胞を伴っている異型細胞を認めた.これらの異型細胞は,免疫染色でCD68(KP-1)陽性であり,膵頭部の退形成癌と診断...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 肝嚢胞腺癌との鑑別が困難であった chronic expanding hematoma の一例

    横川, 彩子, 矢山, 貴之, 黒岩, 千比呂, 窪田, 綾子, 大家, 力矢, 佐々木, 紫織, 岩崎, 丈紘, 小島, 康司, 内多, 訓久, 岡崎, 三千代, 山井, 礼道, 頼田, 顕辞, 岩村, 伸一 高知赤十字病院医学雑誌 26 (1), 65-68, 2022-04-20

    ...84 歳女性.手術歴や外傷歴はなし.X-1 年 3 月に腹部超音波検査で肝腫瘤を指摘され,CT で肝 S7 区域に約 9cm × 7cm × 8cm 大の境界明瞭な単房性の嚢胞性病変を認め,肝嚢胞の診断となってい た.X 年 2 月に CT を再検したところ,肝嚢胞性病変内に新たに淡い造影効果を伴う壁在結節を認め た.X 年5月の CT では壁在結節の増大を認め,MRI では壁在結節は T1強調像で...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 非機能性膵神経内分泌腫瘍と術前診断した無症候性paragangliomaの1例

    桒原 尚太, 松本 譲, 武内 優太, 和田 秀之, 加藤 航平, 市之川 正臣, 村川 力彦, 大野 耕一, 菊地 慶介, 平野 聡 膵臓 37 (1), 55-62, 2022-02-28

    ...<p>症例は40歳,男性.検診の腹部超音波検査で肝に異常を指摘され,近医を受診した.CTで膵尾部腫瘍を認め当院に紹介となった.造影CTでは膵尾部と左副腎の間に辺縁主体に濃染する腫瘍を認めた.MRIではT2強調像で内部が高信号,辺縁が低信号,造影早期相で辺縁が濃染する所見を認めた.膵尾部と腫瘍の間に介在する組織ははっきりせず,膵原発であると判断した.超音波内視鏡では膵尾部,左副腎と離れて境界明瞭,類円形...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 胸骨圧迫による肝損傷に対しREBOAが有効であった1例

    蜂谷 聡明, 寺島 良, 向坂 文冶, 古賀 貴博, 田中 良男, 南 啓介, 髙松 優香, 太田 圭亮, 明星 康裕 日本臨床救急医学会雑誌 25 (1), 94-97, 2022-02-28

    ...腹部超音波検査にて腹腔内にecho free spaceを認めたため,胸骨圧迫による腹腔内臓器損傷,出血性ショックと判断した。輸液,輸血で血行動態安定せず,大動脈内バルーン遮断(resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta;REBOA)を施行し血行動態安定した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 学齢児童の磁性玩具誤飲による消化管損傷の1例

    川口 皓平, 大林 樹真, 脇坂 宗親, 古田 繁行, 北川 博昭 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (1), 40-44, 2022-02-20

    ...<p>症例は11歳女児.既往歴なし.腹痛のため前医を受診し,腹部エックス線写真と腹部単純CTで複数の異物陰影が認められ当院紹介となった.当院で撮影した腹部エックス線写真では右下腹部に10個の連なった異物陰影を認めた.家族からの聴取で約1か月前の磁性玩具(ネオジム磁石)誤飲が疑われた.2日間経過しても腹部エックス線写真で異物陰影の移動がなく,腹部超音波検査で連なる異物は複数腸管に存在するという所見を得...

    DOI Web Site 医中誌

  • 先天性腰ヘルニアに対して修復術を施行した腰肋脊椎症候群の1例

    原 理大, 奥村 健児, 山本 裕俊 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (1), 52-56, 2022-02-20

    ...<p>症例は生後20日の男児.出生時より右側腹部の突出を認め,当科を紹介受診された.腹部超音波検査で肝右葉S7が部分的に側腹部皮下に脱出していた.さらに胸腹部エックス線写真と単純CT検査で,側弯症,肋骨・椎体の形成異常を認め,腰肋脊椎症候群(LCVS)に伴う先天性腰ヘルニア(CLH)と診断した.無症状であったが側腹部の突出が次第に目立ってきたため生後4か月目に直視下にCLH修復術を施行した.ヘルニア...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腸管子宮内膜症から発生した類内膜癌の一例

    當房 万奈美, 竹野 里奈, 室木 魁人, 大前 裕也, 戸野川 始, 岩﨑 由恵, 木村 拓也, 久保 勇記 医学検査 71 (1), 153-158, 2022-01-25

    ...腹部超音波検査においても月経に一致した腹痛などを認める場合は子宮内膜症も念頭に検査に対峙することが重要と考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 同側腎にフマル酸ヒドラターゼ遺伝⼦⽋損腎細胞癌と低悪性度多房囊胞性腎腫瘍の同時発⽣を認めた1例

    ⼟肥 光希, 奥⽊ 宏延, 岡崎 浩, 伊古⽥ 勇⼈, 中村 敏之 日本泌尿器科学会雑誌 113 (1), 42-45, 2022-01-20

    ...<p>症例は75歳男性.高血圧,慢性腎不全(CKDステージ5)のため近医通院中.腹部超音波検査で左腎腫瘍を指摘され,当科紹介受診.単純CTで,左腎上極に約50mmの複雑性腎囊胞を認めた.単純MRIでは多数の隔壁を伴う囊胞性腫瘤を認めた.隔壁の⼀部に肥厚が疑われ,Bosniak IIFまたはIIIに相当した.腎機能障害があり,腫瘍に対する定期画像検査を⾏いつつ手術時期を検討する⽅針とした.翌年の単純CT...

    DOI Web Site PubMed 参考文献9件

  • 妊娠後期に発症した大腸癌による腸重積の1例

    飯島 孝明, 中坪 良輔, 篠原 裕和, 内田 久美子, 杉本 暁彦, 福澤 誠克, 糸井 隆夫 日本消化器病学会雑誌 119 (1), 61-65, 2022-01-10

    ...<p>症例は40歳,女性.妊娠20週から腹痛と血便が出現し,妊娠34週に腹痛が増悪したため入院した.腹部超音波検査とMRIで腸重積と診断された.小児科と産婦人科と相談の上,帝王切開後に大腸内視鏡検査で腫瘍を確認し,結腸部分切除を施行した.術後合併症なく,術後12日目に退院となった.妊娠期の腸重積は比較的まれである.今回,妊娠後期に腸重積をきたした大腸癌の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する...

    DOI PubMed 医中誌

  • リンパ節転移を伴う若年発症胃多発gastrointestinal stromal tumorの1例

    深田 晃生, 髙橋 剛, 黒川 幸典, 西塔 拓郎, 山本 和義, 中島 清一, 山崎 誠, 清川 博貴, 森井 英一, 江口 英利, 土岐 祐一郎 日本消化器外科学会雑誌 55 (1), 25-32, 2022-01-01

    ...<p>症例は25歳の女性で,検診の腹部超音波検査にて7 cm大の胃腫瘤像を認め,当科紹介となった.上部消化管内視鏡検査にて胃体中部にbridging foldを伴う粘膜下腫瘍,その他2か所に粘膜下腫瘍を認めた.腹部CTで胃壁内外に7 cm大の石灰化を伴う分葉状腫瘤を認めた.PET-CTでは主腫瘍とともに#1リンパ節にFDGの集積を認めた.若年発症胃多発gastrointestinal stromal...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 術後6年目に肝転移再発したS状結腸間膜原発胸膜外孤立性線維性腫瘍の1例

    林 秀行, 大平 正典, 鳥海 史樹, 遠藤 髙志, 原田 裕久 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 358-364, 2022

    ...p>症例は66歳,男性.2014年に血尿精査目的に他院で施行したCTで,偶発的に250mm径の巨大腹腔内腫瘍を指摘された.2015年に開腹腫瘍切除術を施行し,術中所見にてS状結腸間膜原発と診断した.病理検査にて腫瘍は紡錘形細胞で構成され,免疫染色ではCD34およびSTAT6が陽性であったため,胸膜外孤立性線維性腫瘍と診断した.再発高リスクと判断し,長期外来フォローを継続していたところ,2021年に腹部超音波検査...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • これまでのDVT検診活動の軌跡―東日本大震災(亘理町・山元町)から熊本地震(阿蘇地区)を中心とした報告―

    大西 秀典, 坪内 啓正, 前田 文江, 廣部 健, 清水 禎夫, 山村 修 日本血栓止血学会誌 33 (6), 655-660, 2022

    ...我々のDVT検診活動チームは,福井大学を中心とした北陸3県の医療従事者が集まり,被災地での調査・支援活動に携わってきた.活動は能登半島地震(2007年3月)から始まり,東日本大震災,熊本地震など多くの被災地でデータを蓄積してきた.チームのテーマは「災害関連疾患の防止」であり,本チームはDVTを検出する下肢静脈超音波検査のみならず,仮設住宅においては心臓・腹部超音波検査や採血検査等も実施してきた.我々...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 微小細胆管細胞癌と肝細胞癌の同時性重複癌の1切除例

    安田 拓斗, 宮下 正寛, 佐野 智弥, 菰田 あすか, 川口 貴士, 西村 潤也, 野沢 彰紀, 渡辺 千絵, 田中 宏, 上西 崇弘 日本外科系連合学会誌 47 (2), 181-187, 2022

    ...<p>症例は61歳,男性.検診の腹部超音波検査で肝S6に腫瘤性病変が指摘されたため,当科に紹介となった.肝炎ウイルスマーカーは陰性で,腫瘍マーカーではPIVKA-Ⅱのみが86mAU/mlと上昇していた.同腫瘤は造影CTで早期濃染,後期相でwash outされており,EOB-MRIの肝細胞相では低信号を呈していた.他には明らかな腫瘤性病変を認めず,単発の肝細胞癌と診断して手術を施行したが,術中,主腫瘍近傍...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 急性胆嚢炎の診断と治療

    京極 高久, 岩﨑 純治, 長田 圭司 神戸市立病院紀要 60 (0), 1-8, 2022

    ...画像診断は腹部超音波検査、ダイナミックCT が有用である。治療の基本は腹腔鏡下胆嚢摘出術(Lap-C)である。治療のフローチャートは重症度に加えて手術リスクに基づいて決定される。軽症・中等症では、低リスクの場合早期のLap-Cが第一選択となる。重症例については、致死性臓器障害がなく循環障害・腎機能障害が治療により早期に回復する場合は手術リスクが低ければ、早期Lap-Cが適応となる。...

    DOI 医中誌

  • 小児急性虫垂炎に関する医療訴訟事例について

    桑原 博道 日本小児科医会会報 63 (0), 84-86, 2022

    ...</p><p>また,注意義務の内容は,腹部超音波検査や腹部CT検査を行うべきというものであったが,理解し難い。単独鑑定に依拠するものであり,大都市以外の地方裁判所の判決では,こうした事態は起こりうる。こうした事態を避けるため,都道府県ごとに医師団体が動き,裁判所と協力して,鑑定人として,複数の医師を推薦する制度を確立させることが急務である。</p>...

    DOI

  • 肝細胞癌との鑑別が困難であった肝孤立性壊死性結節の1例

    島内 貴弘, 青笹 季文, 秋元 寿文, 岩本 一亜, 小野 聡, 志田 晴彦 日本臨床外科学会雑誌 83 (1), 136-141, 2022

    ...<p>症例は77歳の男性.近医で肝エコー検査にて肝腫瘍病変を指摘され紹介受診.腹部超音波検査で肝S7に46×41mm大のモザイクパターンを有する腫瘍,造影CTでは動脈相では軽度の造影効果,門脈相および平衡相では境界明瞭な低吸収域を示す被膜形成のない充実性腫瘍を認め,MRIではT1強調画像で軽度高信号,T2強調画像で低信号の境界明瞭な腫瘍を認め,肝細胞癌を最も強く疑い,肝後区域切除を施行した.病理組織学的検査...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • 人間ドックの腹部超音波検査で指摘された無症候性孤立性上腸間膜動脈解離の2例

    吉野 悦子, 郭 友輝, 地畠 暁, 吉澤 瑛子, 本山 哲也, 小沼 清治, 新浪 千加子, 金子 教宏, 岸本 誠司 人間ドック(Ningen Dock) 37 (1), 53-59, 2022

    ...<p><b>目的:</b>人間ドックの腹部超音波検査で指摘された無症候性孤立性上腸間膜動脈解離の2例について報告する.</p><p><b>方法:</b>2020年1月~2021年2月までに,当院人間ドックの腹部超音波検査で指摘した無症候性孤立性上腸間膜動脈解離の2例....

    DOI Web Site 医中誌

  • 直視型ラジアル式超音波内視鏡を用いた上部消化管および膵の同時観察

    蘆田 玲子, 三好 人正, 北野 雅之 日本消化器がん検診学会雑誌 60 (6), 1089-1096, 2022

    ...効率的に膵癌を早期発見するためには, 病診連携を活用し, 膵癌高リスク群に対しクリニックで積極的に腹部超音波検査を用いて嚢胞や膵管拡張などの間接所見を発見し, 高次病院にてEUSを積極的に行うことが重要である。しかし, 現状ではEUSは一般臨床に未だ十分に普及しているとは言えず, 膵癌の早期発見のためにはEUSの更なる普及が望まれる。...

    DOI 医中誌

  • 外科的治療を実施した膵ガストリノーマの猫の1例

    木村 勇介, 早部 裕紀, 南 直秀, 後藤 未子, 石井 宏志 日本獣医麻酔外科学雑誌 53 (3+4), 49-53, 2022

    ...術後、定期的にX線検査・腹部超音波検査を実施し、再発・遠隔転移の有無を確認しているが、術後3年経過した現在も再発や遠隔転移は認められず、良好な経過を辿っている。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 大学病院研修プログラムにおける小児科若手医師に対する小児腎検査手技の教育

    櫻谷 浩志, 遠藤 周, 松田 明奈, 宮野 洋希, 権田 裕亮, 齊藤 真人, 水谷 亮, 大友 義之 日本小児腎臓病学会雑誌 35 (1), 13-18, 2022

    ...9.8%であり,eGFR計算アプリを使用しているのは60.7%だった.VCUGの習得度は非専門医群48.5%,専門医群85.7%と,専門医群で有意に高かった(<i>p</i><0.05).手技習得の施設は8割以上が大学分院であり,多くの回答者がVCUGの手技習得・指導にはマニュアルが必要と考えていた.腹部超音波検査は一般小児科医も労せず習得できるが,VCUGはマニュアルに基づいた正確な指導が必要である...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 先天性胆道拡張症の晩期合併症として胆管炎から肝膿瘍を発症した一例

    植原 実紅, 西 明, 五十嵐 恒雄, 諸田 潤一郎, 本間 春奈, 今井 朗, 倉田 加奈子, 石毛 崇, 小林 靖子, 滝沢 琢己 日本小児放射線学会雑誌 38 (2), 109-114, 2022

    ...<p>10か月時に先天性胆道拡張症,戸谷分類IV-A型で肝外胆管切除術と肝管空腸吻合術を行った女児.術前から左右両葉に多発性の肝内末梢胆管の嚢胞状拡張を認め,術中胆道造影で嚢胞と胆管の交通を確認した.11歳時に心窩部痛と発熱を主訴に来院し,腹部超音波検査で肝左葉に嚢胞成分と充実性成分を含む約20 mmの腫瘤及び後方エコーの増強を認めた.腹部造影CTでは,腫瘤自体の造影剤による増強効果はなく,周囲は動脈相早期...

    DOI 医中誌

  • 胆嚢結腸瘻を形成した黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例

    丸田 浩志, 小松 英明, 田中 賢治, 木下 直江 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1794-1799, 2022

    ...<p>症例は76歳,男性.腹痛・嘔吐で前医を受診し,腹部超音波検査で胆嚢腫大を指摘され当院に紹介となった.腹部CTで急性胆嚢炎の診断とされ保存的加療で改善した後,待機的胆嚢摘出術目的に当科紹介となった.当科受診時に胆嚢炎症状は認めなかったが,腹部CTで胆嚢炎増悪を認め,MRIで胆嚢と肝彎曲部横行結腸に瘻孔が疑われた.胆嚢炎および胆嚢結腸瘻の診断で,絶食・抗菌薬加療後に開腹手術を施行した.胆嚢と横行結腸...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 全身に治療困難な占拠性病変を伴った神経皮膚黒色症の一例

    澤村 桃子, 松島 智恵子, 北村 律子, 飯尾 潤, 西田 吉伸 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 205-210, 2022

    ...<p> 患児は出生時から全身に巨大色素性母斑,頭頸部に血管腫,脂腺母斑を認めた.入院後に施行した頭部MRI検査では,T1強調画像で小脳・脳幹部にメラニン沈着と考えられる高信号域を認め,神経皮膚黒色症と診断した.貧血・血小板減少が進行し,連日の輸血を要した.血球減少の原因検索のため施行した造影CT検査,造影MRI検査,腹部超音波検査で血管腫を伴わない肝脾腫と,両側頸部から縦隔,後腹膜,腸間膜に広範にリンパ...

    DOI 医中誌

  • 腹部超音波検査から肝腎間隙の脂肪層計測による内臓脂肪量評価の試み

    西 憲文, 日高 好博, 石山 重行, 中島 さおり, 原口 誠, 徳重 浩一, 宮原 広典 超音波医学 49 (3), 283-288, 2022

    ...<b>結果と考察</b>:全対象者の平均は腹部超音波検査のPRFで5±5.5(1‐7 中央値3)mm,Fat scanでの内臓脂肪面積は110±51 cm<sup>2</sup>となった.腹部超音波検査のPRFとFat scanとの相関関係は0.66(p値<0.001)と正の相関を認めた.Fat scanで測定した内臓脂肪蓄積とされる100 cm<sup>2</sup>をカットオフとし,腹部超音波検査...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 10代で発症し経皮的肝門部肝生検で診断し得たIgG4関連硬化性胆管炎の1例

    柴田 悠樹, 江口 潤一, 篠原 浩樹, 角 一弥, 野村 憲弘, 牛尾 純, 松尾 海, 出口 義雄, 井上 晴洋, 九島 巳樹, 伊藤 敬義 昭和学士会雑誌 82 (5), 425-432, 2022

    ...症例は16歳男性で,中学入学時の学校健診で肝障害を指摘されていた.中学卒業時に近医小児科での血液検査でAST 54U/l,ALT 146U/l,ALP 904U/l,LAP 327U/lと肝胆道系酵素上昇あり当科に紹介された.初診時ウイルス肝炎マーカーはすべて陰性で,IgG 2,292mg/dl,IgG4 141mg/dl,抗核抗体320倍だった.腹部超音波検査,MRCPで肝門部中心の肝外,肝内胆管狭窄...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 沖縄県の一施設におけるコロナ禍の内視鏡診療

    金城 徹, 古賀 絵莉香, 大石 有衣子, 大平 哲也, 伊良波 淳 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 59-59, 2022

    ...その中でクローン病関連の検査数が増加しているが、現在、非侵襲的な病勢評価としてMRI検査や腹部超音波検査以外に、ロイシンリッチ<i>α</i>2グリコプロテインや便中カルプロテクチンも保険収載となり、コロナ禍においては非侵襲的な検査が大きな役割を果たすものと思われる。</p>...

    DOI 医中誌

  • 膵頭部intraductal oncocytic papillary neoplasmの1例

    櫻井 湧哉, 内海 方嗣, 近藤 碧, 柚木 宏介, 德永 尚之, 表 梨華, 稲垣 優 日本臨床外科学会雑誌 83 (8), 1527-1532, 2022

    ...<p>膵intraductal oncocytic papillary neoplasm(IOPN)は膵癌取扱い規約(第7版)でIPMNなどと同列にあたる膵癌前病変の一つとして分類された.今回われわれはIOPNの1切除例を経験したので,疾患分類の変遷など文献的考察を加えながら報告する.症例は47歳の女性で,主訴は特になかった.1年前に検診の腹部超音波検査で膵頭部に膵嚢胞性病変を指摘され,近医で分枝膵管型...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 高度栄養障害と血液凝固異常をきたした肝血管腫(長径23cm)の1例

    藤林 勢世, 深田 真宏, 村瀬 勝俊, 東 敏弥, 松橋 延壽, 髙橋 孝夫 日本臨床外科学会雑誌 83 (11), 1993-2000, 2022

    ...<p>症例は40歳の女性で,1カ月前から増悪する腹部膨満と右側腹部痛および経口摂取不良のため,近医を受診した.腹部超音波検査で肝右葉を占める巨大肝腫瘍を指摘され,当院へ紹介となった.長期間の経口摂取不良のため重度低栄養状態であり,血液検査にて高度の貧血,フィブリノーゲン値低下,FDPとDダイマー値の著明な上昇を認めた.腹部造影CTと造影MRIから,腫瘍内出血を伴う23×15cmの巨大肝海綿状血管腫と...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献37件

  • EUSが診断に有用であった多発膵solid-pseudopapillary neoplasmの1例

    羽根田 賢一, 鬼頭 佑輔, 鈴木 雄太, 奥村 徳夫, 梶川 真樹, 渡邊 和子, 奥村 文浩 膵臓 36 (6), 394-403, 2021-12-28

    ...<p>症例は74歳,男性.前医で実施した腹部超音波検査で胆嚢に隆起性病変を指摘され精査目的に当院紹介となった.精査にて胆嚢の隆起性病変は胆嚢腺筋症と診断したが,造影CTで偶発的に膵尾部に径20mmの辺縁石灰化を伴う造影効果の乏しい腫瘍を認めた.MRIでは病変はT1およびT2強調画像で高信号を呈していた.超音波内視鏡検査(EUS)では膵尾部に辺縁石灰化を伴う均一な低エコーの充実性腫瘍を認めた.また,膵体部...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • ステロイドが奏効したPembrolizumab関連二次性硬化性胆管炎を発症した進行期非小細胞肺癌の1例

    山本 高之, 杉本 幸弘, 青木 亮太, 工藤 国弘, 中野 浩文, 中屋 照雄, 中里 未央, 髙山 昌紀 肺癌 61 (7), 951-958, 2021-12-20

    ...</b>80歳,女性.IV期非小細胞肺癌に対する初回治療としてPembrolizumab 3コース実施後に,食思不振が出現した.血液検査でCTCAE Grade 3の肝胆道系酵素上昇を認め,腹部超音波検査やMRI検査などで総胆管の軽度拡張,肝内胆管周囲の浮腫性変化,肝内胆管の枯れ枝状狭窄を認めたことから,Pembrolizumabによる薬剤性肝障害や硬化性胆管炎と診断した.ウルソデオキシコール酸で加療...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • プレドニゾロン内服単独で長期間生存した猫の悪性インスリノーマの1例

    小田原 由佳, 三井 一鬼, 道下 正貴, 高橋 俊一 日本獣医師会雑誌 74 (11), 738-742, 2021-11-20

    ...<p>10歳齢の避妊済雌猫が頭部の部分痙攣発作を主訴に来院した.低血糖がみられ,腹部超音波検査において膵体部に低エコー性の結節が認められたことから,インスリノーマを疑い,プレドニゾロンによる内科療法を試みたところ,一般臨床状態は改善した.その後32カ月間プレドニゾロン内服単独で血糖値管理が可能であったが,全身状態が徐々に悪化して斃死した.剖検と全身諸臓器の病理組織検査及び免疫組織化学的検索により,肝転移...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 肝内胆管にびまん性に胆管狭細像を認めた早期梅毒性肝炎の1例

    小野 隆裕, 橋本 章, 田中 隆光, 福家 洋之, 清水 敦哉, 欠田 成人, 中野 洋 肝臓 62 (11), 734-741, 2021-11-01

    ...<p>症例は40歳代女性.風俗店勤務.外陰部腫瘤,潰瘍,体幹部丘疹,手掌足底に紅斑を認め梅毒を疑った.梅毒反応陽性,胆道系優位の肝胆道系酵素上昇を認めた.腹部超音波検査で門脈域に高エコー像を認めた.造影CTでは動脈相で肝内胆管の一部拡張と壁肥厚,肝実質に不均一な造影所見を認め,以上より胆管炎も疑われた.MRIではT1強調画像opposed-phaseで門脈域周囲低信号域を認め,MRCPで胆管の枯れ枝状変化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献10件

  • 肝細胞癌に対するミリプラチンによるTACE施行後に診断された甲状腺機能低下症の1例

    中村 博式, 華井 竜徳, 水草 貴久, 畠山 啓朗, 西脇 伸二 肝臓 62 (11), 756-764, 2021-11-01

    ...<p>80歳男性.C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法を13年前に施行し,ウイルス持続陰性化となった.腹部超音波検査で肝S8に約36 mmの肝細胞癌を認めた.肝機能はChild-Pugh分類5点Aであったが,呼吸器合併症が判明したため,ミリプラチン及びゼラチンスポンジによる肝動脈化学塞栓療法を選択した.リピオドールの局所停滞は良好であった.治療後41日目に呼吸器症状,全身浮腫を主訴に再入院した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献27件

  • 胃十二指腸動脈より分枝する右肝動脈の分枝破格を伴った先天性胆道拡張症の1例

    植田 倫子, 石本 健太, 日野 祐子, 岡村 かおり, 林田 真 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (6), 971-975, 2021-10-20

    ...<p>胃十二指腸動脈より分枝する特異な右肝動脈破格(aberrant right hepatic artery; ARHA)を伴った先天性胆道拡張症に対して,胆囊・拡張胆管切除および肝管空腸吻合を行った.症例は2歳男児,主訴は腹痛と食後の嘔吐で,腹部超音波検査で急性胆囊炎を疑う所見を認めたため,精査・加療目的に当院小児感染症科に入院となった.造影CTでは先天性胆道拡張症(IV-A型)の所見であり,胃十二指腸動脈...

    DOI Web Site 医中誌

  • 超音波エラストグラフィによる肝硬度高値が診断の端緒となった乳癌びまん性肝転移の1例

    東浦 晶子, 西村 貴士, 吉田 昌弘, 西村 純子, 橋本 眞里子, 柴田 陽子, 藤原 葵, 由利 幸久, 高嶋 智之, 會澤 信弘, 池田 直人, 榎本 平之, 今村 美智子, 三好 康雄, 廣田 誠一, 飯島 尋子 肝臓 62 (10), 647-655, 2021-10-01

    ...<p>症例は70歳代女性.近医で多発骨転移を伴う乳癌と診断され当院紹介受診となった.パクリタキセル(PTX)による化学療法中にAST 201 U/L,ALT 35 U/LとAST優位のトランスアミラーゼ上昇を認めた.腹部超音波検査,腹部造影CT検査では異常所見は認めなかったため,PTXによる薬剤性肝障害を疑い薬剤の変更,中止をしたが肝機能障害は改善しなかった.超音波エラストグラフィによる肝硬度検査を...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献36件

  • 腹腔鏡下手術が有用であった外膀胱上窩ヘルニア嵌頓の1例

    貝崎 亮二, 井上 透, 高塚 聡, 塚本 忠司, 西口 幸雄 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 469-472, 2021-09-30

    ...腹部超音波検査で腸管の脱出を確認したが,検査中に還納された。腹部CT検査では左鼠径部に軽度の脂肪織の脱出と少量の液体貯留がみられた。左鼠径部ヘルニア嵌頓(解除後)と診断し,嵌頓腸管の観察も必要と考え緊急手術を施行した。腹腔鏡下にアプローチした。左内側臍ヒダの内側にヘルニア門があり,膀胱上窩ヘルニアと診断した。回腸が約5cmにわたり発赤しており,嵌頓していた部位と思われた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 多次化学療法を施行した原発性肝平滑筋肉腫の一例

    楢原 哲史, 長岡 克弥, 立山 雅邦, 宮本 英明, 田中 健太郎, 徳永 尭之, 川崎 剛, 吉丸 洋子, 渡邊 丈久, 瀬戸山 博子, 直江 秀昭, 田中 基彦, 佐々木 裕, 田中 靖人 肝臓 62 (9), 538-547, 2021-09-01

    ...<p>67歳男性.右前胸部痛で前医を受診し,血清肝胆道系酵素値の上昇と腹部超音波検査にて肝後区域に約12 cm大の腫瘍を認め当科へ紹介となった.腹部造影CT・造影超音波検査の動脈相で辺縁部が濃染し,造影効果が遷延する多発肝腫瘍を両葉に認めた.PET-CTでは同部位にのみ集積を認めた.肝腫瘍生検の組織像は紡錘形の腫瘍細胞が束状に錯綜して増殖し,核分裂像が散見され,免疫染色ではαSMA,desminが陽性...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献30件

  • 急性症状を示さなかったホルスタイン種育成牛の回腸盲腸-結腸重積症の1症例

    千葉 悠斗, 吉田 希央, 倉石 かおり, 伊藤 めぐみ, 渡邉 謙一, 古林 与志安, 髙橋 英二 Japanese Journal of Large Animal Clinics 12 (2), 72-77, 2021-08-31

    ...<p> 3 カ月齢のホルスタイン種育成牛が下痢症状を示し,抗菌剤や整腸剤等の投与により症状は一時的に改善したがその後再発を繰り返し,発育不良が徐々に進行した.9 カ月齢時に腹部超音波検査を行った結果,target-like sign を示す構造物が右膁部から描出された.同月齢時に予後不良と判断し病理解剖を行った結果,回腸の一部および盲腸全体が結腸内に嵌入していた.重積部腸管における重度の充血や出血,...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献2件

  • 残尿測定

    山本, 恭代, 金山, 博臣 泌尿器Care&Cure Uro-Lo 26 (4), 20-24, 2021-08-25

    ...3)なるべく複数回測定し、簡易型の残尿測定器による測定値が疑わしい場合は、腹部超音波検査を確認することが必要です。...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 幼児期に診断された脾囊胞に対し腹腔鏡下天蓋切除術を行った1例

    八木 勇磨, 杉山 彰英, 川野 晋也, 福永 奈津, 吉澤 穣治, 渡井 有, 根本 哲生 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (5), 866-872, 2021-08-20

    ...<p>症例は1歳,女児.発熱と間代性痙攣とを主訴に当院小児科に搬送となった.痙攣頓挫の後,熱性痙攣の診断で入院し,熱源精査を行った.腹部超音波検査,CT,MRIで左腎近傍に7 cmの囊胞性病変を認め,脾囊胞の疑いで手術を行った.審査腹腔鏡で囊胞の発生部位を同定して術前の診断を確定し,腹腔鏡下に天蓋切除術を行った.囊胞壁は可能な限り切除し,脾臓は温存した.病理組織所見で脾囊胞と診断された.術後1年の現在...

    DOI Web Site 医中誌

  • 生体腎移植後に発症した腸骨動脈瘤の1例

    河村 圭一郎, 佐々木 茂, 中野 善之, 外山 秀司, 渡辺 徹雄 脈管学 61 (8), 89-92, 2021-08-10

    ...腎移植後26年目に腹部超音波検査で右腸骨動脈瘤を初めて指摘され,CTで右総腸骨動脈から内腸骨動脈にかけて最大短径31 mmの囊状瘤を認めた。手術はaxillo-femoral artery bypassによる一時バイパスと局所冷却を併用した移植腎保護を行いつつ,人工血管を用いた血行再建を行った。術後経過は良好で,腎機能悪化なく経過し,第15病日に退院となった。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 多彩な画像所見を呈した肝原発神経内分泌腫瘍の2例

    天沼 誠, 永井 英成, 吉峰 尚幸, 小林 康次郎, 荻野 悠, 向津 隆規, 松井 哲平, 大道 泰子, 和久井 紀貴, 篠原 美絵, 籾山 浩一, 工藤 岳秀, 丸山 憲一, 澁谷 和俊, 五十嵐 良典 肝臓 62 (8), 501-511, 2021-08-01

    ...<p>肝原発神経内分泌腫瘍は画像診断に苦慮することが多く,肝腫瘍生検を行うことで診断されることが多い.同腫瘍の画像所見において,腹部超音波検査では不均一な高エコー腫瘤,そして腹部CT検査では単純CTで低吸収,造影CTで腫瘍辺縁部のみの濃染像として描出され,MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示すのが特徴であると言われている<sup>1)</sup>....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 腹水を伴う卵巣莢膜細胞腫を背景に悪化した骨盤臓器脱と鼠径ヘルニアの1例

    松山 愛佳, 加藤 久美子, 鈴木 省治, 西子 裕規, 佐井 裕紀, 石山 顕信, 加藤 隆, 井上 聡, 平林 裕樹, 服部 良平 日本泌尿器科学会雑誌 112 (3), 137-140, 2021-07-20

    ...<p>骨盤臓器脱と鼠径ヘルニア悪化の背景に,腹水貯留を伴う良性卵巣腫瘍があった症例を経験した.症例は61歳女性,陰部下垂感を主訴に紹介された.Stage III膀胱瘤で自覚症状は軽く,行動療法のみ行った.8カ月後に下垂感と排尿困難が急に悪化し,直後に鼠径ヘルニア嵌頓による腹痛を起こした.腹部超音波検査・MRI・CTで10.6×9.0cmの内部不均一な腫瘤と腹水を認め,卵巣癌腹膜播種疑いで急遽手術となった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • IBDの診断方法と病勢評価法をGLから読み解く―バイオマーカーを含めて―

    新﨑 信一郎, 飯島 英樹, 竹原 徹郎 日本消化器病学会雑誌 118 (7), 598-606, 2021-07-10

    ...<p>2020年11月に改訂された「炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020」では,診断基準や診断に至る進め方,病勢評価法について,エビデンスに基づいた最新の知見が盛り込まれた.各種消化管内視鏡検査については,IBDの診断確定や経過観察においてその重要性が確立した.また腹部超音波検査やCT/MRI検査などの低侵襲検査の有用性が示され,特殊撮影法についても言及がなされた.加えて,近年開発の進む各種...

    DOI PubMed 医中誌

  • 巨大脾嚢胞に対して腹腔鏡下脾部分切除術を施行した 1 例

    一瀬 健太, 木村 拓也, 河島 茉澄, 八田 康佑, 友池 力, 松岡 伸英, 井上 雅文, 山中 宏晃, 鯉田 五月, 松田 康雄 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (3), 309-314, 2021-05-31

    ...腹部超音波検査,造影CT検査にて,脾上極に 14cm大の嚢胞性病変を認めた。嚢胞内出血や感染も疑い,有症状のため手術適応と考え腹腔鏡下脾部分切除術を施行した。腹腔鏡下に S.A.N.D.バルーン<sup>®</sup>にて嚢胞内容を吸引した。脾動脈をテーピングし,上極枝のみを切離し虚血域に嚢胞が含まれていることを確認した。...

    DOI 医中誌

  • 重複胆嚢管様の胆道走行および胆管線維性ポリープを伴った,副交通胆管枝(communicating accessory bile duct)の1例

    豊留 孝史郎, 田口 宏樹, 樋之口 真, 藤田 俊浩, 岩屋 博道, 岩下 祐司, 田ノ上 史郎, 橋元 慎一, 永田 祐貴, 畠中 真吾, 東 美智代 胆道 35 (2), 188-196, 2021-05-31

    ...<p>症例は66歳女性.腹部超音波検査で膵頭部嚢胞が疑われ当科を受診した.MRCP,EUSで総胆管および近傍に胆管と思われる管腔構造を認めた.造影EUSでは,胆管内に多血性の低エコー腫瘤を認め,胆管腫瘍の合併も疑われた.胆管造影では,胆管内は隔壁様の構造で隔たれ環状構造を形成しており,副交通胆管枝(communicating accessory bile duct:CABD)と診断した.また,胆嚢管...

    DOI 医中誌

  • Meckel憩室への異物穿通による肝膿瘍の1例

    北本 和裕, 並川 浩己, 奥山 直木, 幕内 安弥子, 福本 一夫, 豊田 宏光, 鎌田 紀子, 栩野 吉弘, 竹本 恭彦, 首藤 太一 日本内科学会雑誌 110 (5), 996-1001, 2021-05-10

    ...<p>54歳,男性.1カ月続く発熱の精査目的に入院となった.腹部超音波検査と造影CT(computed tomography)で肝膿瘍と診断したが,同時に小腸内に異物を確認した.小腸内視鏡検査を施行し,全小腸を観察するも異物は認め得なかった.腹腔鏡下手術を行ったところ,小腸Meckel憩室に硬結を触知したため,小腸切除を行った.肝膿瘍の原因は,Meckel憩室への異物穿通と診断した.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • アルコール性肝障害を背景とした,肝細胞癌と細胆管細胞癌の重複肝癌の一例

    末廣 洋介, 河岡 友和, 相方 浩, 内川 慎介, 児玉 健一郎, 難波 麻衣子, 大屋 一輝, 盛生 慶, 中原 隆志, 村上 英介, 柘植 雅貴, 平松 憲, 今村 道雄, 黒田 慎太郎, 小林 剛, 大段 秀樹, 有廣 光司, 茶山 一彰 肝臓 62 (5), 300-309, 2021-05-01

    ...<p>79歳,男性.高血圧,高脂血症,アルコール性肝障害にて近医通院中の患者であり,この度検診目的に受けた腹部超音波検査にて肝臓に複数の異常陰影を指摘したため当院紹介となった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 腹腔鏡下手術を施行した小児特発性大網捻転症の1例

    高尾 智也, 上野 悠 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (3), 674-677, 2021-04-20

    ...<p>患者は11歳,女児.1週間前から軽度の腹痛を認めたが経過観察していた.1日前より腹痛が悪化してきたため当院を受診された.受診時,微熱と右側腹部から右上腹部にかけて著明な圧痛を認めたが,腹膜刺激症状は軽度だった.腹部超音波検査では,虫垂腫大やリンパ節腫大は認めなかったが,右上腹部に境界不明瞭且つlow echoicな腫瘤を認めた.腹部単純CT検査で大網脂肪織内にwhirl signを認め大網捻転症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児腟内異物の2例

    児玉 匡, 阪 龍太, 井深 奏司, 黒田 征加, 今福 紀章, 細木 瑞穂, 白河 伸介, 山下 定儀, 山本 暖 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (3), 700-706, 2021-04-20

    ...<p>腟内異物はあらゆる年齢で起こりえるが,小児ではまれである.われわれは2例の腟内異物を経験したので報告する.症例1は11歳女児.10か月前から悪臭を伴う帯下を認めていた.右下腹部痛を訴えて前医を受診,CTで腟内異物を疑われ当院紹介となった.腹部超音波検査(US),MRI検査から子宮頸部の絞扼が疑われ緊急手術を行った.全身麻酔下に異物摘出を行ったところ,子宮頸部は円筒状の異物に嵌頓していたが,異物除去...

    DOI Web Site 医中誌

  • PIVKA-II高値を呈し切除に至った巨大肝細胞腺腫の1例

    髙橋 直規, 神山 俊哉, 折茂 達也, 島田 慎吾, 長津 明久, 蒲池 浩文, 三橋 智子, 武冨 紹信 日本消化器外科学会雑誌 54 (4), 253-261, 2021-04-01

    ...<p>症例は18歳の男性で,健診でのγ-GTP高値と近医での腹部超音波検査で肝外側区に巨大腫瘤を認め,当院を紹介受診した.Dynamic CTで肝外側区に動脈相で濃染され,平衡相で造影効果が遷延する最大径18 cmの腫瘤を認めた.PIVKA-IIは481 mAU/mlと高値であった.肝細胞腺腫(hepatocellular adenoma;以下,HCAと略記)を第一に考えたが,肝細胞癌の可能性も除外...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 超音波検査が検出に有用であった腸間膜静脈腫瘍塞栓を形成したS状結腸癌の1例

    武藤 憲太, 西浦 哲哉, 安尾 正信, 内藤 愼二 超音波検査技術 46 (2), 132-136, 2021-04-01

    ...<p>症例は90代,女性.自宅内で転倒し,体動困難となり当院に搬送された.全身精査目的で行われた腹部単純CT検査で膵体尾部の主膵管拡張が認められたが,膵頭部に明らかな閉塞機転は指摘できなかった.主膵管拡張の精査目的で行われた腹部超音波検査で門脈起始部から上腸間膜静脈,下腸間膜静脈,脾静脈の合流部にかけて低エコー病変を認め,下腸間膜静脈は内部の低エコー病変により拡張していた.同病変に血流が検出されたため...

    DOI Web Site 医中誌

  • HCV治療後 20 年以上経過して肝発癌を認めた 2 型糖尿病合併肝細胞癌の 1 症例

    松本 修一, 金山 泰成, 松林 直 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (2), 194-198, 2021-03-31

    ...5 年前から糖尿病を当院で加療中であり,スクリーニング検査として行った腹部超音波検査で以前には認めなかった肝腫瘤を指摘されため当科紹介となった。腫瘤はダイナミックCTとGd-EOB-DTPAによるMRIでは典型的な肝細胞癌の所見ではなかったため,超音波ガイド下に生検を行ったところ高分化型肝細胞癌と診断された。肝切除術を行い 1 年経過しているが肝癌の再発はなく,患者本人の全身状態も良好である。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 知っておくべき比較的稀な肝疾患の超音波像

    松本 直樹 日本消化器がん検診学会雑誌 59 (2), 151-161, 2021-03-15

    ...<p>検診での腹部超音波検査にあたり,良く遭遇する高頻度の疾患を熟知する必要があることは言を俟たないが,超音波像に特色のある疾患や,日常遭遇するものとしては非典型の場合に鑑別に挙がる疾患は,頻度が低くても知っておくべきである。</p><p>肝血管筋脂肪腫は典型的には著明な高エコーと音響陰影,流出静脈が特徴である。硬化性血管腫は硝子変性した血管腫で,硝子化領域は乏血となる。...

    DOI 医中誌

  • FAST score高値症例におけるNAFLD患者の栄養学的検討

    廣岡 可奈, 田中 哉枝, 山内 一彦, 廣岡 昌史, 西原 麻菜, 谷脇 楓佳, 田中 倫代, 古田 聡, 大藏 いずみ, 久保 義一 肝臓 62 (3), 123-128, 2021-02-26

    ...<p>当院で2018年7月から2019年6月にかけて腹部CTまたは腹部超音波検査で脂肪肝を認めた非飲酒症例85例を対象にTransient Elastographyを施行し,食事摂取状況を調査した.単変量解析で,FAST score高値群はビタミンEや一価不飽和脂肪酸,多価不飽和脂肪酸の摂取が有意に少なく,多変量解析では高齢と多価不飽和脂肪酸の低摂取が独立因子として抽出された.FAST score高値症例...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 胎児期に腹部腫瘤として発見された先天性処女膜閉鎖症の1例

    伊藤 愛香里, 増本 幸二, 千葉 史子, 堀口 比奈子 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (1), 61-65, 2021-02-20

    ...<p>処女膜閉鎖症は先天性疾患であるが,思春期以前に症状を呈し診断されることは稀である.今回我々は,胎児超音波検査で腹部腫瘤を指摘され,出生後に腟留水腫を伴う処女膜閉鎖症と診断し手術を行った1例を経験したので報告する.症例は日齢4の女児.在胎39週に児の膀胱右側に囊胞性病変を指摘され,在胎40週で出生した.出生後の診察で処女膜閉鎖を認め,腹部超音波検査で囊胞性腫瘤は腟から臍付近まで連続しており,処女膜閉鎖症及...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胎児期に多脾症候群を疑ったことで出生後に中腸軸捻転を迅速診断できた1例

    木下 博之, 竹中 正人, 寺下 理恵, 大前 嘉良, 宮本 一雄, 尾﨑 敬, 和田 美智子, 土谷 充貴, 渋田 昌一, 魚谷 周平, 合田 太郎, 三谷 泰之 超音波検査技術 46 (1), 29-35, 2021-02-01

    ...下大静脈は描出できず,腹部大動脈の左側を左心房背側まで走行する半奇静脈から左上大静脈,冠状静脈洞,右房に連続する奇静脈・半奇静脈結合を認め多脾症候群を疑った.その他の心血管疾患や消化管疾患を疑う所見は認めなかったが,合併症の可能性について臨床に提言した.出生3時間後から胆汁性嘔吐を繰り返し,出生13時間後に浣腸施行にて血便を認めた.そのため合併の可能性のある腸回転異常症から中腸軸捻転の発症を疑い,腹部超音波検査...

    DOI Web Site 医中誌

  • 集学的治療を施行した多発肝mucosa-associated lymphoid tissueリンパ腫の1例

    野口 彩, 吉田 寛, 川口 信哉, 橋本 明彦, 白相 悟, 藤川 奈々子, 土師 陽一, 志村 充広, 遠山 慎吾, 浅野 重之, 新谷 史明 日本消化器外科学会雑誌 54 (2), 98-106, 2021-02-01

    ...<p>症例は62歳の女性で,糖尿病教育入院中の腹部超音波検査で,肝S4に24 mmと22 mm大の低エコー腫瘤を認めた.同病変は造影CTの動脈相で淡く造影され,平衡相では周囲の肝実質よりやや低吸収域を呈した.経動脈的門脈造影下CT,MRIでは肝S1にも8 mm大の病変を認めた.多発肝細胞癌と診断し,肝切除の方針とした.術中に肝S1病変は同定できず,肝内側区域切除術を施行した.病理結果からmucosa-associated...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • トルバプタン投与により遷延する肝機能障害をきたした1例

    佐々木 玲奈, 神田 達郎, 本田 真之, 高橋 央, 金子 朋弘, 山名 陽一郎, 熊川 まり子, 石井 大雄, 水谷 卓, 増崎 亮太, 楡井 和重, 山上 裕晃, 松本 直樹, 森山 光彦 肝臓 62 (2), 72-79, 2021-02-01

    ...<p>症例は61歳男性.常染色体優性多発性囊胞腎と診断され,トルバプタン60 mg/日を開始した.11週後の血液検査で肝機能障害を認め,2日後トルバプタンの内服を中止した.しかし投与中止4週後の血液検査でトランスアミナーゼは更に上昇したために当科紹介となった.血液検査,腹部超音波検査,腹部造影CT検査で慢性肝障害,肝硬変を示唆する所見を認めなかった.ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎を示唆する検査所見もみられなかった...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 超音波検査が発見の契機となった虫垂子宮内膜症の1例

    町田 直子, 森 貞浩, 矢島 麻里絵, 森 夕佳, 藤浪 麻衣, 井上 知彦, 中川 潤一, 西 八嗣 超音波検査技術 46 (1), 36-43, 2021-02-01

    ...<p>症例は40代,女性.初学者に対する腹部超音波検査のトレーニングで被験者になった際,虫垂に腫瘤性病変を指摘された.超音波所見では,虫垂体部から先端側は腫大,屈曲し,不整形低エコー腫瘤像を呈していた.腫瘤部では壁の層構造は消失していたが,正常部位の固有筋層と連続するようにみえた.腫瘤の内部エコーはやや不均一で,わずかに点状高エコーが混在していた.ドプラ上は乏血性の腫瘤であった.造影CTも施行されたが...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹部超音波検査で観察された肝嚢胞縮小化の1例と10例の文献的考察

    笹岡 悠一, 大西 秀典, 細貝 智恵子, 島岡 愛, 亀田 咲来, 駒形 晴日, 関 美佐子 医学検査 70 (1), 155-159, 2021-01-25

    ...上腹部不快感と痛みのスクリーニングとして実施した腹部超音波検査で,肝区域S6の4.6 cmを最大とした嚢胞性病変が大小様々で肝臓全体に認められ肝嚢胞と診断された。その後,定期的な経過観察においてS6の嚢胞は2016年9月に3.9 cm,2017年9月に3.0 cm,2019年10月に2.0 cmというように明らかな径の縮小を認めた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 反復する肉眼的血尿により発見された膀胱内乳児血管腫の 1 例

    石部 絵梨奈, 河口 亜津彩, 木村 幸子, 高橋 秀史, 上原 央久, 西中 一幸, 荒木 義則 日本小児腎臓病学会雑誌 advpub (0), 153-158, 2021

    ...<p>乳児血管腫は小児期によくみられるが,膀胱発生の頻度は少ない.一方,小児期膀胱内血管腫の多くは海綿状血管腫で,膀胱内乳児血管腫はまれである.症例は 7 歳男児.臀部受傷後の肉眼的血尿を主訴に受診した.腹部超音波検査で Society of Fetal Urology(SFU) 分類 grade 1 の左水腎症以外に異常を認めず,5 日後には血尿は消失した.11 か月後に肉眼的血尿が再度出現し,超音波検査...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 腹腔鏡下に切除した小児膵充実性偽乳頭状腫瘍の2例

    稲田 亘佑, 久留宮 康浩, 水野 敬輔, 世古口 英, 菅原 元, 井上 昌也, 加藤 健宏, 秋田 直宏, 南 貴之, 関本 晃裕, 緒方 諒仁, 長田 祥子, 若尾 聖 日本農村医学会雑誌 70 (2), 161-167, 2021

    ...腹部超音波検査で腹腔内に嚢胞性病変を指摘され当院紹介となった。造影CT検査では,膵尾部に境界明瞭な4cm大の低吸収域を認めた。MRI検査では同部位はT1強調像で膵臓とほぼ等信号を,T2強調像で高信号を示していた。膵SPNの診断で,腹腔鏡下脾温存膵尾部切除術を施行した。経過良好で,術後8日目に退院した。<br>  膵SPNに対して,腹腔鏡下膵体尾部切除は良い適応であると考えらえた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • ラジオ波焼灼術を含む集学的治療で13年半生存中の小腸GIST多発肝転移の1例

    白川 賢司, 坂下 吉弘, 平原 慧, 久原 佑太, 久保田 晴菜, 豊田 和宏 日本臨床外科学会雑誌 82 (3), 577-585, 2021

    ...<p>症例は45歳,男性.主訴は左下腹部痛,発熱であった.近医での血液検査,腹部超音波検査でS状結腸癌の穿通,多発肝転移が疑われ受診した.造影CT,大腸内視鏡検査,小腸造影検査で,小腸腫瘍,多発肝転移と診断した.空腸部分切除術を施行したところ,病理組織学的検査では小腸GISTと診断された.イマチニブの投与を開始したが,投与開始1カ月後のCTで多発肝転移は増大しており,ラジオ波焼灼術(radiofrequency...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 術前に診断したNuck管水腫に発生した子宮内膜症の1例

    栄 由香里, 四方 伸明, 羽室 雅夫, 岩内 武彦, 野口 浩平 日本臨床外科学会雑誌 82 (4), 794-799, 2021

    ...<p>症例は34歳の女性で,10年ほど前から繰り返す右鼠径部膨隆を主訴に受診した.来院時は右鼠径部に軽度の疼痛を伴う索状物を触知した.腹部超音波検査で右鼠径部に28mm大の嚢胞性腫瘤を指摘した.症状の変化からNuck管水腫に発生した子宮内膜症を疑い,月経時にMRIを施行し診断を得た.鼠径部切開法で腫瘤を摘出し,病理組織学的検査では水腫内に子宮内膜と間質成分を認めた.挙児希望があったため術後薬物療法は...

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  • 健診において聴覚障がい者が希望するコミュニケーション方法の検討

    中野 理果, 加畑 香, 鈴木 ひとみ, 大森 由美子, 小林 紗笑, 小堀 悦孝 人間ドック(Ningen Dock) 36 (3), 426-431, 2021

    ...</p><p><b>結果:</b>聴覚障がい者が不便だと感じる検査は,胃X線検査(32.0%),腹部超音波検査(24.0%)であった.希望する言語媒体は,筆談(29.6%),ジェスチャー(22.2%),口話(22.2%)の順で,手話を希望する対象者は3.7%と少数であった.今後希望するサポート方法は,説明パネル,検査の手順書を利用する方法を希望する対象者が多かった.スタッフアンケートでは,各科での対応...

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  • 胆嚢亜全摘出後に胆嚢-空腸吻合を行った肝外胆管閉塞の犬の1例

    原口 友也, 大橋 真治, 伊藤 嵩人, 山下 祐里, 辻 可奈子, 脇本 美保, 板本 朗代, 壱岐 茜, 大草 朋子, 沖汐 恵, 新田 直正 日本獣医麻酔外科学雑誌 52 (3+4), 36-41, 2021

    ...症例は血液生化学検査および腹部超音波検査の結果から胆嚢粘液嚢腫および肝外胆管閉塞と診断された。まず、内科的治療を試みたが改善が見られなかったため、第3病日に胆嚢全摘出術を念頭においた試験開腹術を実施した。その結果、胆嚢粘液嚢腫に加えて顕著に拡張した胆嚢、総胆管、肝外胆管が確認された。総胆管の閉塞部位は胆嚢管から十二指腸の間と考えられ、閉塞部位の解除を試みたが困難であった。...

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  • 腹部超音波検査手技遠隔トレーニングの試み

    谷 修介, 打田 佐和子, 元山 宏行, 奥 幸子, 冨永 法子, 栩野 吉弘, 河田 則文, 首藤 太一 日本シミュレーション医療教育学会雑誌 9 (0), 36-41, 2021

    ...大阪市立大学医学部附属病院では、これまで腹部超音波検査(Ultrasonography;US)手技トレーニングを対面で実施してきた。今回、新型コロナウイルス感染症をきっかけに、受講者(初期臨床研修医)と指導者が、遠隔でリアルタイムに US 手技トレーニングを実施することとし、課題画像を対面時の 10 種類から 13 種類に増補して講習会を開催し、全受講者(5 名)が課題画像の描出に成功した。...

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  • 肝細胞癌の両側多発肺転移切除後に長期無再発生存が得られた1例

    中西 紘一, 宮下 正寛, 野沢 彰紀, 大河 昌人, 田中 宏, 上西 崇弘 日本外科系連合学会誌 46 (5), 599-604, 2021

    ...<p>症例は50歳,女性.慢性B型肝炎の経過観察中,腹部超音波検査にて肝S3およびS6に腫瘤性病変が指摘され,肝S3およびS6部分切除術が施行された.病理組織検査では低分化型肝細胞癌であった.術6カ月後の腹部CT像上,肝S7に肝内再発がみられ,肝後区域切除術が施行されたが,その6カ月後に両側多発肺腫瘤像がみられたため,Tegafur-Uracil(UFT)を用いた化学療法を開始した.化学療法開始6カ...

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  • 1型進行大腸癌様の形態を呈したアメーバ性大腸炎の1例

    河野 友彦, 岡信 秀治, 初鹿 佳輝, 坂本 愛子, 田中 裕輔, 山下 由美子, 保田 和毅, 笹尾 昌悟, 藤原 恵, 古川 善也 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (5), 1113-1118, 2021

    ...<p>症例は54歳女性.腹部腫瘤を主訴に近医を受診した際に腹部超音波検査で回盲部腫瘤を指摘されたため,当科外来を紹介受診した.大腸内視鏡検査で盲腸に粘液に覆われた30mm大の凹凸不整な結節状の隆起性病変を認め,内視鏡上は1型進行大腸癌を疑った.しかし生検組織の病理検査では上皮細胞に癌の所見はなく栄養型のアメーバ虫体を認めたため,アメーバ性大腸炎と診断し,メトロニダゾール投与を行ったところ腫瘤は消失した...

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  • 腹部超音波検診における膵描出不良所見に対する取組み

    千田 裕子, 加藤 理恵子, 伊藤 絵理, 内田 裕美, 奥田 桂子, 藤井 清孝, 仲野 敏彦, 長尾 啓一, 山口 和也, 瀧澤 弘隆 人間ドック(Ningen Dock) 35 (5), 731-738, 2021

    ...</p><p><b>対象および方法:</b>対象は2017年11月~2018年10月の1年間に当院人間ドックおよび生活習慣病検診で腹部超音波検査(ultrasonography: US)を施行した14,096名.2017年11月より膵描出能向上と均一化を図るため,一部の所見名変更と独自のマニュアル作成を行っていた.検診時,膵に描出不能部位を有した受診者に再検査の案内を送付し希望者に後日,USを施行した...

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  • 当院便秘外来の治療薬選択と腹部超音波検査による便秘の病態分類の試み

    津田 桃子, 水島 健, 米谷 則重, 渡辺 亮介, 松田 宗一郎, 久保 公利, 加藤 元嗣, 小野寺 友幸 道南医学会ジャーナル 4 (1), 24-30, 2021

    【目的】近年,新規機序薬の開発により便秘治療の選択肢は拡大したが,その選択は容易ではない.便秘は,排出障害型(O),大腸通過遅延型(D),大腸通過正常型(N)に病態分類されるが,その分類には専門的検査を要し,実地臨床では困難である.本研究では,当院便秘外来患者の治療薬と治療効果を調査した.また,USと腹部X線(US+X)を用いて便秘の病態分類し,治療効果の客観的評価を試みた.【方法】対象は201…

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  • 二度の造血幹細胞移植後合併症の治療中に症候性胆石症による肝障害を来した急性骨髄性白血病の女児例

    佐藤 智信, 遠藤 愛, 杉山 未奈子, 寺下 友佳代, 長 祐子, 井口 晶裕 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (2), 156-159, 2021

    ...で胆嚢内に複数個の結石を認め,症候性胆石症と診断された.その後保存的治療で軽快したため定期的に腹部超音波検査を行いながら経過観察をしている.HSCT後の小児患者における胆石形成のリスクとして,複数回の移植,HLAの不一致,GVHDなどが報告されている.複数のリスク因子を有するHSCT後の症例に対しては,簡便で非侵襲的な腹部超音波検査を積極的に行うことを考慮する必要があると考える....

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  • 救急車内分娩後の新生児肝損傷に対し開腹手術で救命できた1例

    松寺 翔太郎, 渡邊 峻, 谷 有希子, 山口 岳史, 荻野 恵, 栗林 良多, 鈴村 宏, 吉原 重美, 土岡 丘 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (2), 404-408, 2021

    ...<p> 症例は日齢0の女児.母体は妊娠38週で骨盤位と臍帯脱出を認め当院搬送中に救急車内で分娩となった.児は新生児仮死のため直ちに心肺蘇生が開始された.NICU入院後,重度の代謝性アシドーシスと痙攣を認めたため低酸素脳症と診断し低体温療法開始となった.日齢1に血圧低下と貧血から腹部超音波検査を施行したところ,肝右葉に約3cmの血腫を認めたため当科紹介された.保存的加療の方針となるもバイタルは安定せず...

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  • 乳糜腹水を認めた中腸軸捻を伴った腸回転異常症の1例

    東本 昌之, 南曲 康多, 衣裴 勝彦, 小倉 修 日本臨床外科学会雑誌 82 (5), 896-900, 2021

    ...<p>症例は16歳,男性.2015年4月上旬,昼食後よりの上腹部痛にて同日他院を受診.腹部超音波検査にて小腸の拡張と少量の腹水を認め,絞扼性腸閉塞疑いの診断で同日当院へ紹介となる.腹部CTでSMV rotation sign とwhirlpool sign を認め,上腸間膜動脈の分枝が180°反時計方向に回転していた.さらに,中等量の腹水を認めた.中腸軸捻を伴った腸回転異常症と診断し,審査腹腔鏡を施行...

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  • 日本人の軽症先天性水腎症の自然経過と経過観察法の提案

    髙畑 枝理子, 木全 貴久, 辻 章志, 大橋 敦, 金子 一成 関西医科大学雑誌 72 (0), 29-33, 2021

    ...87腎(74%),SFU2度が30腎(25%),SFU3度が1腎(1%)およびSFU4度が0腎であった.またSFU(society for fetal urology)分類で1度または2度の軽症CHのうち,1度のCHは1年で90%,2年で99%が自然軽快し,2度のCHは1年で32%,2年で60%が自然軽快した.したがってSFU1度は症状を認めなければ以降のフォローは必要なく,SFU2度は1年ごとに腹部超音波検査...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 腹腔鏡下に切除した右下腹部気管支原性嚢胞の1例

    山根 佳, 山本 智彦, 佐倉 悠介, 樽本 浩司, 服部 晋明, 大谷 裕, 大沼 秀行, 金澤 旭宣 日本臨床外科学会雑誌 82 (7), 1369-1375, 2021

    ...<p>症例は50歳,女性.健診で便潜血陽性を指摘され,下部消化管内視鏡検査を施行されたところ,盲腸にlaterally spreading tumor(LST)を認めた.全身精査目的のCTで,右下腹部上行結腸の腹側に最大径54mmの腫瘤性病変を認め,腹部超音波検査では内部に液体が確認され,嚢胞性腫瘍と診断した.悪性疾患を否定できず手術適応と判断し腹腔鏡下回盲部切除を施行,盲腸LSTを含めて腫瘍を摘出...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 超音波エラストグラフィーを用いたクローン病狭窄病変評価の検討

    松本 啓志, 畠 二郎, 福嶋 真弥, 大澤 元保, 村尾 高久, 半田 修, 梅垣 英二, 塩谷 昭子 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 59-59, 2021

    ...腸管狭窄病変に対して、腹部超音波検査でせん断波伝搬(shear wave)による超音波エラストグラフィー(SWE)を行い、腸管組織の硬さの定量化を行った。さらにCD40例(平均年齢45.2±15.7歳)に関して、生物学製剤による腸管狭窄病変のSWE値の経時的変化(ベースSWE値、治療1年後SWE、差=1年後SWE-ベースSWE)についての検討を行った。...

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  • 術前診断し得た高齢女性の子宮捻転の1例

    田邉 文, 山崎 友維, 黄 豊羽, 小嶋 伸恵, 森田 宏紀, 田中 宇多留, 武内 享介, 登村 友里 産婦人科の進歩 73 (3), 277-282, 2021

    ...<p>子宮捻転は子宮が長軸に沿って45度以上回転したものと定義される.非常にまれで,症状も非特異的であることから術前診断に苦慮することが多い.今回術前診断が可能であった閉経後子宮捻転の1例を経験したので報告する.78歳女性,3妊2産,突然の右下腹部痛を主訴に近医を受診し,腹部超音波検査にて骨盤部腫瘤を指摘され精査加療目的で当院紹介となった.腹部CT検査にて子宮底部右側に8 cm大の石灰化した子宮筋腫...

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  • 判定に苦慮した多発性嚢胞腎の一例

    若松 弘之, 山田 俊幸, 谷口 信行 人間ドック(Ningen Dock) 36 (3), 410-416, 2021

    ...で大動脈弁逆流を疑い,臨床所見から多発性嚢胞腎の可能性を疑い腎臓内科に紹介して多発性嚢胞腎と確定診断がついた事例を2018年に経験したので報告する.2014年から利用されている日本人間ドック学会腹部超音波健診判定マニュアル単独では多発性嚢胞腎の判定は経過観察とされていたが,2021年度版では要精査判定に変更される.改訂されることを契機に,今後人間ドックでも多発性嚢胞腎の症例増加が予想される.また,腹部超音波検査...

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  • 腹腔鏡下脾臓摘出術を行ったSANTの1例

    遠藤 龍眞, 佐藤 正規, 矢澤 貴, 土屋 朗之, 及川 昌也, 澤井 高志, 土屋 誉 日本臨床外科学会雑誌 82 (6), 1211-1217, 2021

    ...<p>症例は68歳の男性で,約1年前の検診の腹部超音波検査で脾臓に15mm大の腫瘍性病変を認め,以後経過観察となっていた.経過観察の腹部CTで21mmと腫瘍の増大を認めたため,悪性疾患も否定できず,また患者の希望もあり手術の方針となり,腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.病理組織学的検査でsclerosing angiomatoid nodular transformation (SANT)と診断された....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 術前診断し得ず腹腔鏡下に摘出した大網脂肪肉腫の1例

    蒲原 知斗, 野﨑 礼史, 松本 正弘, 福沢 淳也, 永田 千草 日本臨床外科学会雑誌 82 (7), 1435-1440, 2021

    ...<p>患者は37歳,女性.2018年11月に健診の腹部超音波検査で骨盤内腫瘍を指摘された.腹部CTで腹腔内の膀胱頭側に120mm大の内部均一・低吸収で境界明瞭,造影効果を伴わない腫瘍を認め,腹部MRIでも腫瘍内部はT1 low,T2 highを示した.悪性を示唆する所見は乏しいものの,腫瘍は比較的大きく,悪性の可能性を完全には否定できなかった.開腹移行も念頭に置き,診断的治療目的に2019年2月に腹腔鏡下...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 直腸癌に対する術前化学放射線併用腹腔鏡下根治術後に発症したデスモイド腫瘍の2例

    青竹 利治, 土居 幸司 日本外科系連合学会誌 46 (1), 79-84, 2021

    ...ypStage Ⅰであった.2018年11月CT検査で骨盤内腫瘍を指摘された.MRIおよびPET-CT検査にて,癌の再発および線維成分の豊富な腫瘍(デスモイドなど)が疑われた.生検を施行し腹腔内デスモイドと診断後,腹腔鏡下切除術を施行した.症例2は61歳男性.2017年7月直腸癌に対し術前化学放射線治療後に腹腔鏡下根治術を施行した.病理診断はT2N1aM0,ypStage Ⅲaであった.2019年11月腹部超音波検査...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 囊胞様形態を呈した膵神経内分泌腫瘍に対して腹腔鏡下膵体尾部切除術を施行した1例

    船水 尚武, 坂本 明優, 岩田 みく, 伊藤 千尋, 永岡 智之, 浦岡 未央, 田村 圭, 坂元 克考, 北澤 理子, 小川 晃平, 高田 泰次 日本外科系連合学会誌 46 (5), 618-623, 2021

    ...<p>症例は70歳の女性.検診の腹部超音波検査で膵腫瘍を指摘され,腹部造影CTを施行したところ膵尾部に3cm大の囊胞性腫瘤を認めた.精査加療目的で当科へ紹介となり,超音波内視鏡検査を施行した.穿刺時の液体成分漏出による播種のリスクもあり生検は行わなかった.ソマトスタチン受容体シンチグラフィーを施行し,同部位への集積を認め,また血清クロモグラニンAの上昇がみられたため,非機能性の膵神経内分泌腫瘍が疑われた...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 膵腫瘍と診断し腹腔鏡下膵体尾部切除術を施行した腹腔内デスモイド腫瘍の1例

    大野 玲, 村瀬 秀明, 大友 真由子, 吉野内 聡, 吉田 剛, 石原 慶, 小畑 満, 神谷 綾子 日本外科系連合学会誌 46 (6), 703-708, 2021

    ...<p>患者は71歳の女性.当院内科で膵囊胞の経過観察中であった.経過観察中の腹部超音波検査所見は膵体部に約2cmの低エコー腫瘤を認めていた.直近の造影CT検査で囊胞に造影効果を認めたため悪性化を疑い腹腔鏡下膵体尾部切除術を行った.術後の病理組織学的検査で腹腔内デスモイドと診断した.WHO分類で本腫瘍は被膜を有さず浸潤性増殖を示し,しばしば局所再発をきたすが遠隔転移はないという特徴から良悪性中間的軟部腫瘍...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 肝に多発性髄外形質細胞腫が診断された多発性骨髄腫と肺がんの同時性重複がん

    小原 史也, 原田 靖彦, 谷川 吉政, 成田 道彦, 鏡味 良豊, 平賀 潤二 臨床血液 62 (7), 727-732, 2021

    ...肝胆道系酵素の上昇を認め,腹部超音波検査にて多発肝腫瘤を指摘されたが,血小板減少にて肝生検施行できず,かつMM治療中に増悪したため,肺がんの肝転移の可能性が高いと臨床的に判断した。上皮成長因子受容体変異陽性肺腺がんであったため,gefitinibによる化学療法を導入したが,腫瘍のコントロールができず死亡した。病理解剖の結果,肝多発腫瘤はMMによる形質細胞腫と判明した。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • Beckwith-Wiedemann症候群の超早産児で多発乳児肝血管腫を合併した1例

    足立 夏帆, 入佐 千晴, 鹿嶋 晃平, 垣内 五月, 西村 力, 高見 尚平, 渡辺 美穂, 高橋 尚人 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (2), 371-375, 2021

    ...<p> Beckwith-Wiedemann症候群(BWS)と診断した早産・極低出生体重児の女児で修正34週に腹部超音波検査で多発肝腫瘤を認めた.BWSであること,超早産児で全身状態が不安定で侵襲が大きいと考え肝生検を回避したことなど複合的な要因があり,肝血管腫と肝芽腫の鑑別に難渋した.診断的治療としてプロプラノロールを投与したところ有効であったため,肝血管腫と診断した.早産児ではプロプラノロールの...

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  • 腹腔鏡下局所切除術施行時に標本回収袋が有用であった十二指腸GISTの1例

    加藤 岳晴, 風間 義弘, 小野山 温那, 永岡 栄 日本臨床外科学会雑誌 82 (4), 732-736, 2021

    ...<p>十二指腸gastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)は稀であり,術式は腫瘍径や局在,発育形式によって様々である.自験例は70歳,男性.健康診断の腹部超音波検査で膵近傍に腫瘤性病変が指摘された.超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)を施行したところGISTが検出され,十二指腸GISTの診断で手術の方針となった.腹腔鏡で腹腔内を観察し,十二指腸球部遠位外側に管外発育型腫瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

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