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検索結果 10,257 件

  • 奈良宣言(ALT over 30)のMASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)における臨床的意義の検証

    川中 美和, 藤井 英樹, 岩城 慶大, 林 秀樹, 豊田 秀徳, 大枝 敏, 兵庫 秀幸, 森下 朝洋, 宗景 玄祐, 川田 一仁, 堤 翼, 澤田 康司, 前城 達次, 飛田 博史, 吉田 雄一, 内藤 雅文, 荒木 亜寿香, 新垣 伸吾, 川口 巧, 則武 秀尚, 小野 正文, 正木 勉, 安田 諭, 冨田 栄一, 米田 正人, 徳重 明央, 鎌田 佳宏, 高橋 宏和, 植田 真一郎, 相島 慎一, 角田 圭雄, 岡上 武, 中島 淳, Japan Study Group of Nonalcoholic Fatty Liver Disease(JSG-NAFLD) 肝臓 65 (4), 186-191, 2024-04-01

    <p>The Nara Declaration 2023 recommends that patients with ALT levels of >30 U/L and those who have steatosis, diabetes, hypertension, and/or dyslipidemia should be referred to a hepatologist, …

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  • 臨床薬理学的アプローチで克服するハイリスク薬のマネジメント

    寺田 智祐 日本薬理学雑誌 159 (2), 96-99, 2024-03-01

    ...<p>ハイリスク医薬品の育薬研究においては,モニタリングの強化や事前のリスク把握など,臨床薬理学的観点から取り組むべき課題は多い.本稿では,分子標的抗がん薬の血中濃度モニタリングと,薬理遺伝学検査の臨床実装に基づいたリアルワールドエビデンスの創出を取り上げ,我々の研究成果を中心に概説した.</p>...

    DOI Web Site PubMed

  • 家族性良性慢性天疱瘡診療ガイドライン2023

    家族性良性慢性天疱瘡診療ガイドライン策定委員会, 岩田 浩明, 宮内 俊成, 古村 南夫, 秋山 真志, 池田 志斈, 加賀 麻弥, 川上 民裕, 久保 宜明, 久保 亮治, 澤村 大輔, 須賀 康, 乃村 俊史, 橋本 隆, 深井 和吉, 山本 明美, 米田 耕造 日本皮膚科学会雑誌 134 (2), 273-287, 2024-02-20

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  • 新型コロナウイルスワクチン試験の実施での問題点と課題

    江藤 隆, 原中 美環, 和泉 憲知, 古庄 弘宜, 田渕 友香, 岸本 祐子, 山田 阿可子, 坂田 祐子, 龍 恵理香, 永水 美里, 金光 沙津紀, 入江 伸 臨床薬理 55 (1), 35-38, 2024-01-31

    <p>In December 2019, a pneumonia epidemic was first reported in Wuhan, China. Soon after, its causal virus, a novel coronavirus or SARS‒CoV‒2, spread worldwide. The WHO officially declared the …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 多彩な臨床背景を有するリアルワールドの外来てんかん患者における薬物血中濃度解析に基づく薬剤師からの薬物治療への提言

    小森 浩二, 関本 裕美, 星田 徹, 荻田 喜代一, 米山 雅紀 アプライド・セラピューティクス 19 (0), 1-11, 2024

    近年、てんかんの薬物治療にはいくつかの新規薬物が導入されており、従来の薬で満足する効果が得られない患者では、しばしば併用治療が実施されている。これらの患者において薬物血中濃度と効果及び有害反応について、患者の多彩な臨床背景を加味して検討した報告は少ない。そこで本研究では、実臨床の場で抗てんかん薬物治療を受けた患者の、発作の寛解および有害事象発現を各種抗てんかん薬の血中濃度と患者背景と共に解析した…

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  • トレーシングレポート(服薬情報提供書)の作成頻度に関する意識調査と作成頻度を向上させるための考察

    小山 裕之, 河部 由生奈, 小西 麗子, 向井 啓, 眞島 崇, 河田 興, 小森 浩二 薬局薬学 16 (1), 76-84, 2024

    <p>トレーシングレポートは保険薬局において,医薬品の適正使用を推進する上で重要なツールである.しかし,その導入や運用の歴史は比較的浅く,薬剤師を対象とした実態調査は十分でない.そこで今回,作成頻度の向上を目指して,薬剤師個人に対してトレーシングレポートの作成実態を調査した.2020年11月の一カ月間,保険薬局に勤務する薬剤師を対象に,回答者の属性とともに,トレーシングレポートの作成頻度や疑義照…

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  • 特定臨床研究における不適合報告書から検討した不適合の実態調査

    清水 幹裕, 小田切 圭一, 内田 章子, 尾熊 貴之, 乙部 恵美子, 伊藤 翠, 末木 香澄, 佐藤 美奈都, 蛭田 桂, 五十公野 由起子, 坪田 裕美, 木山 由実, 安井 秀樹, 渡邉 裕司, 乾 直輝 臨床薬理 54 (6), 233-238, 2023-11-30

    <p>Serious non-compliance in specified clinical trials is defined as a deviation that affects the human rights and safety of research subjects, or the reliability of the results. This survey aimed …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 糖鎖が抗体医薬品を運ぶ

    米澤 淳 Drug Delivery System 38 (4), 297-304, 2023-09-25

    抗体医薬品は医療において極めて重要な役割を果たしている。Fc領域の297番目のアスパラギン残基には<i>N</i>-結合型糖鎖が結合しており、薬力学および薬物動態において重要な役割を果たす。特に、末端ガラクトース、シアル酸、フコースなどは、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、補体依存性細胞傷害(CDC)、肝取り込みに影響することが知られている。すなわち、糖鎖が抗体医薬品を運んでいる。他方、抗体医薬品…

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 重症大動脈弁閉鎖不全・心不全から回復し,良好に経過したマルファン症候群の1例

    芳野 真子, 今井 靖, 根岸 経太, 大木 伸一, 川人 宏次, 苅尾 七臣 心臓 55 (4), 454-462, 2023-04-15

    <p> 症例は49歳女性.44歳,48歳時に急性大動脈解離を発症し,保存的加療を受けていた.X年末より肺炎,心不全を呈し,当院での管理を希望され紹介受診となった.高身長,漏斗胸,側彎といった身体的特徴,大動脈解離,大動脈基部拡大があり,典型的なマルファン症候群と診断した.重度大動脈弁閉鎖不全症(AR)とそれによる心不全を呈していた.心不全の急性期管理を行ったのち,Bentall手術,上行大動脈弓…

    DOI 医中誌

  • 看護学教育の動向と課題

    渡邉 美和 看護薬理学カンファレンス 2023.2 (0), S1-1-, 2023

    ...科目名は、「薬理学」「臨床薬理学」が多く、「看護薬理学」「薬物療法と看護」のように「看護」というキーワードが含まれているものは20 科目であった。また、1つの課程において薬理学に関する科目数は1科目のみの場合が多いが、中には選択科目含め「薬」という用語を含む科目を2~ 5 科目開講している大学もあった。...

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  • 医師主導治験調整事務局における業務分析

    坂野 晴彦, 奥宮 太郎, 網野 祥子, 堀尾 綾香, 永井 洋士, 井上 治久 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O04-1-, 2023

    <p>【目的】医師主導治験の治験調整事務局業務に関して、治験調整医師側からみた内容と業務量の経時的推移を明らかにする。</p><p>【方法】低分子化合物を用いた多施設共同第I/II相医師主導治験の治験調整事務局会議の議事録から協議内容をレビューし、治験調整事務局業務の繁忙期およびその内容を分析した。</p><p>【結果・考察】議事録題目から抽出した業務内容は、「治験準備期間」、「治験実施期間」お…

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  • 局所皮膚適用製剤を対象としたPK/PDモデリングの検討:ベタメタゾン単回塗布時データの解析

    花田 和彦, 緒方 宏泰 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-B5-, 2023

    <p>【目的】全身循環に到達し作用を発現する全身適用を目的とした薬物の場合は、血中薬物濃度と効果を関係づけたPK/PDモデリングが行われている。しかしながら、局所皮膚適用製剤の場合は効果発現因子である角層中薬物濃度と効果の関係を把握することが求められるが、ほとんど行われていない。そこで、本研究では、ベタメタゾン単回塗布時の蒼白化反応の報告値を対象に、角層中薬物濃度と蒼白化反応の間の関係を解析する…

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  • 急性骨髄性白血病患者における抗がん剤薬物動態に及ぼす年齢の影響の検討

    時澤 秀明, 岩野 麗子, 宮川 直将, 慶野 大, 横須賀 とも子, 岩崎 史記, 後藤 裕明, 甲斐 維子, 柳町 昌克 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-C4-, 2023

    <p>【目的】</p><p>急性骨髄性白血病(AML)は小児において急性白血病の約25%を占めている。年少児(2歳未満など)において、治療関連合併症軽減のため抗がん剤投与量を減量することが多いが、血中濃度や薬物動態および治療成績に及ぼす影響は不明である。体表面積通りの投与群(年長児)と体重補正での減量投与群(年少児)の2群においてAMLの治療に使用するそれぞれの抗がん剤が同じ血中濃度であるか比較…

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  • 医療統計学の基礎

    下川 敏雄 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-EL03-, 2023

    ...<p>統計科学は,臨床薬理学を含めた多くの分野において必須のスキルである.また,統計解析環境Rに代表される統計ソフトウェアの普及により,多くの研究者が平易な処理で高度な統計的方法が利用できるようになってきている.一方で,様々な場面において,統計解析の誤用が散見される.統計科学に基づいて得られた結果には説得力を伴うものの,誤った解析は科学をあらぬ方向に導く惧れがある.すなわち,適切に統計手法を取捨選択...

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  • 希少難病小児を対象とした第Ι相医師主導治験における患者リクルート

    和田 育江, 徳山 友希乃, 平野 麻理, 藤野 悟央, 森豊 隆志, 北村 明日香, 高橋 朗子, 小牧 宏文, 小林 千浩, 池田(谷口) 真理子, 石垣 景子, 戸田 達史 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-F1-, 2023

    <p>【目的】福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)の治療薬として開発中であるNS-035の本第Ι相治験は、First in Human (FIH)試験であり、メカニズムや安全性を熟知した開発者が主施設の責任医師を務め、研究班内にて小児患者を紹介する計画とした。途中から、対象を研究班外に拡大し、組入れが完了する見込みとなったため報告する。また、治験参加への患者負担について振返り、考察をする。【…

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  • 再生不良性貧血患者の血清ビリルビン測定に及ぼす血中エルトロンボパグ濃度の干渉

    小田 峻, 土岐 浩介, 鈴木 嘉治, 小原 直, 千葉 滋, 本間 真人 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O01-5-, 2023

    <p>【目的】トロンボポエチン受容体作動薬のエルトロンボパグ(EPAG)は、血中濃度の個人差が大きい薬物である。EPAGは肝胆道系の副作用があり、また、ビリルビンの測定に干渉することも報告されているが、ビリルビン測定に影響する血中EPAG濃度は明らかでない。本研究では、血清試料および再生不良性貧血(AA)患者を対象として、ビリルビン測定に関する血中EPAG濃度の干渉について検討した。</p><p…

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  • 医療機関における治験データの二次利用への対応

    川上 貴裕, 長瀬 克彦, 田中 祐子, 嶋田 努, 崔 吉道 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O02-3-, 2023

    <p>【目的】</p><p>人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針及び同ガイドラインにおいて、研究対象者から取得された試料・情報を、研究対象者等から同意を受ける時点では特定されない将来の研究のために用いられる又は他の研究機関に提供する可能性がある場合、同意を受ける時点において想定される内容並びに実施される研究及び提供先となる研究機関に関する情報を研究対象者等が確認する方法を説明すべき…

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  • 微弱電流刺激がマクロファージ貪食能に及ぼす影響の解析

    鶴崎 文彬, 吉田 優哉, 濱崎 景佳, 谷原 智仁, 橋本 優希, 福田 大輝, 鶴田 朗人, 小山 浩舗, 濱村 賢吾, 小柳 悟, 松永 直哉, 大戸 茂弘 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O03-1-, 2023

    <p>【目的】</p><p>がん免疫療法は近年確立された悪性腫瘍に対する主要な治療法である。がん免疫の起点は、マクロファージ(Mφ)によるがん細胞の貪食であり、Mφの機能を制御することで強力な抗腫瘍効果を示すことが明らかになっている。一方、当研究室では非侵襲的な微弱電流刺激(MCS)が生体に及ぼす影響について検討を行っており、時計遺伝子<i>Per1</i>の発現を誘導し、体内時計を調整する方法…

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  • 臨床試験の透明性を確保する! ~患者還元の重要性~

    桜井 なおみ 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S01-3-, 2023

    <p>私ががんに罹患して間もないとき、介入試験ではないが、医師主導治験に参加をする機会を得た。同意説明文書に基づいて除外条件などの確認があったのちに、参加に際しての約束事、自身にとってのメリット、デメリットのほか、この研究に参加をすることで、未来の患者にも結果が還元されることが述べられた。私の結果は還元されたが、「私たちの結果」、つまり、この研究に参加をした人の全体傾向、エンドポイントがどうなっ…

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  • 当院における主な抗うつ薬の併用薬に関する実態調査

    助川 美月, 坪井 宗二, 藤田 潔 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O05-2-, 2023

    <p>【目的】</p><p>大うつ病性障害における不眠に、ベンゾジアゼピン類(以下BZ)を処方されていることが多いが、BZは精神依存、身体依存を形成しやすく、不必要な処方をしないこと、使用も短期にとどめることが重要(厚生労働省2022)とされている。そこで、当院で使用されている主な抗うつ薬、ボルチオキセチン(以下VRX)、デュロキセチン(以下DXT)、エスシタロプラム(以下ESCIT)、ベンラフ…

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  • 深層学習と臨床試験データを用いた慢性心不全の長期予後予測

    田村 智樹, 神 亮太, 中里 裕貴, 佐藤 洋美, 樋坂 章博 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O06-4-, 2023

    <p>【目的】心不全は日本で患者数が最も多い疾患の一つである。特に慢性心不全の病態進行は十分に明らかにされていない。一般的な臨床試験は追跡期間が数年以内に収まっており、その間の推移を解析するが、慢性疾患の観察期間として十分でない。我々はそれらの短期的な臨床試験データを用いて長期の病態予測を可能とするアルゴリズムを開発しており、本研究は慢性心不全の疾患進行をThe Guiding …

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  • 遺伝子治療フォローアップにおけるモバイルアプリの有用性評価

    中國 正祥, 阿部 裕一, 大橋 瑛梨, 本橋 裕子, 小牧 宏文, 福島 富士子, 内山 徹, 小野寺 雅史 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O08-1-, 2023

    <p>【目的】遺伝子治療では様々な難治性疾患に対して顕著な有効性が示されており、治療後には安全性等を考慮して年単位のフォローアップが推奨される。フォローアップを適切に行うためには日常の健康状態や他院の受診歴等に関する情報が必要となることから遺伝子治療後の適切なフォローアップを支援することを目的とした観察票を開発し、モバイルアプリ(3H …

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  • VRセラピーの感情と自律神経系への効果に関するメタ分析

    宮辻 淳, 安 正鎬, 岡本 史子, 藤川 桂, 麻生 美由紀, 山内 勇二, 佐藤 貴典 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-E3-, 2023

    <p>【目的】VRセラピー(Virtual Reality Therapy:VRT)は,デバイスとコンテンツ,そして一定の空間さえあれば簡便に実施可能な利便性をもつなど,セラピー実施上の制約をほとんど受けない長所がある。また,うつや認知症患者を対象とした研究においてポジティブ感情の向上,ネガティブ感情の低下を主とする気分改善効果があり,心疾患患者を対象とした研究では自律神経系活動の改善効果がみら…

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  • 心血管疾患におけるPragmatic trial: デザインとハイブリッドDCTとしてのオペレーション

    池原 由美 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S10-3-, 2023

    <p>理想的な環境下で薬剤の薬効評価を行うEfficacytrialと、通常の診療にできるだけ近い環境の中で、その薬剤をもちいた治療法の効果が、従来の治療法と比較してどの程度患者の予後を改善するかを評価するEffectivenesstrialでは、目的が異なるために試験デザインも異なる。Efficacytrialは薬剤のいわば薬理作用に近いところでの薬効評価を行うために、実際の診療でどの程度の有…

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  • 血液悪性腫瘍患者を対象とした発熱性好中球減少症時におけるMR-proADMの推移および他の感染マーカ―との関連性の評価

    岩男 元志, 田中 遼大, 白岩 健, 末繁 嘉朗, 鈴木 陽介, 高野 久仁子, 龍田 涼佑, 緒方 正男, 伊東 弘樹 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-D2-, 2023

    <p>【目的】</p><p>血液悪性腫瘍(HM)治療時に高頻度で発症する発熱性好中球減少症(FN)に対しては、広域抗菌薬による経験的治療が行われるが、HM 患者における発熱の原因には感染症以外もあり鑑別が難しい。広域抗菌薬の不必要な長期使用は避けるべきである一方で、加療を躊躇し予後が悪化することは避ける必要がある。そのためには、HM 患者のFN …

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  • 国内マスタープロトコル試験の実施に関する取り組みと課題

    上村 夕香理 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S12-3-, 2023

    <p>マスタープロトコルは複数の仮説を評価することを目的に作成された包括的プロトコルであり、マスタープロトコルを用いた試験は、複数の疾患に対する単一の治療法や、 単一の疾患に対する複数の治療法を評価でき、その目的に応じてバスケット試験、アンブレラ試験、プラットフォーム試験に分類される。マスタープロトコルを用いた試験(マスタープロトコル試験)は、試験から得られる情報量を最大化することができ、また共…

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  • 新医薬品の国際共同治験における日本人症例数及びその割合に関する研究

    古川 衣登, 成川 衛 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-H2-, 2023

    <p>【目的】ICHによる国際的な規制の整備により医薬品開発における海外データの利用は急速に進んでいる。本邦でも国際共同治験(MRCT)への参加は既に1つの開発戦略として取り入れられており、MRCTのデータに基づき多くの医薬品が製造販売承認を得ているが、日本人症例数の算出方法は確立されていない。本研究では、近年MRCTのエビデンスを活用して承認された新医薬品における日本人症例数及びその割合を調査…

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  • 肥満型NAFLDにおける肝ミトコンドリア輸送担体の発現変化

    濱田 和真 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-J2-, 2023

    <p>【目的】ミトコンドリアは多種多様な細胞活動および代謝反応を担うオルガネラであり、その起源はαプロテオバクテリアの細胞内共生とされる。自らのDNAおよび核DNAによりコードされるタンパク質が秩序をもって発現し、必要な基質が膜間腔、内膜、マトリックス各コンパートメントに効率よく輸送され十分量存在することでその機能は適切に発揮される。すなわち、他のオルガネラに見られないミトコンドリア独自の高度に…

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  • 腎障害患者のがん薬物療法を支える臨床薬理学的アプローチ

    山本 和宏 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S14-3-, 2023

    ...がん薬物療法に関わる医療者は、現時点のエビデンスの限界を十分に理解した上で、臨床薬理学の理論をもとに腎機能低下患者のがん薬物療法や抗がん薬による腎障害の治療計画の立案に臨むことが求められている。</p><p> 本シンポジウムでは、腎障害患者のがん薬物療法時の腎機能推算や投与設計の事例について紹介し、本領域における臨床薬理学的アプローチの重要性について議論したい。...

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  • 認定薬剤師としての活動~大学病院薬剤師の立場から~

    柴田 海斗 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S15-3-, 2023

    ...<p>日本臨床薬理学会の認定薬剤師制度は、臨床薬理学の専門家としての高度な知識と錬磨された技能を備える薬剤師を養成し、国民がより有効でかつ安全な薬物治療の恩恵を受けられるために貢献し、その上で臨床薬理学の普及向上を図ることを目的として制定された。...

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  • DCTの実装と今後の取り組み

    浅野 健人 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-EL08-1-, 2023

    <p>【背景・目的】</p><p>当院感染制御部では宿泊療養所に入所する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を対象にして、洗口液の有効性と安全性を検討する特定臨床研究を行った。宿泊療養所での実施においては、複数の医師等が頻回の訪問をして、研究参加のインフォームドコンセントを受けることやデータ収集を行うことは物理的な距離の問題や感染対策の観点からも難しいことから、オンラインによるeCo…

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  • Estimation of GFR in Renal Impairment Studies

    Vaishali Sahasrabudhe 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S02-3-, 2023

    <p>Chronic kidney disease is a progressive condition that affects >10% of the general population worldwide. Glomerular filtration rate (GFR) is accepted as the best surrogate for kidney function and …

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  • DCTの課題と展望

    宇田川 俊一 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-EL08-3-, 2023

    <p>中外製薬株式会社では組織横断的なプロジェクト体制でDCT導入の検討・実装を進めている。実装を進める中で、社内フローや試験デザイン等に起因する内部要因、及び各ステークホルダーとの連携や規制要件等に起因する外部要因により、実装可能な試験及び範囲が限定されるという課題にも直面した。実装した試験においては、社内外のステークホルダーと大小様々な議論・協議を重ねて実装に至っている。本講演では、DCT導…

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  • HIV陽性者を対象としたPRO研究

    関根 祐介 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S03-3-, 2023

    <p>抗HIV療法は、多剤併用療法(Highly active antiretoroviral therapy:ART)により、治療効果が向上し死亡が著しく減少したが、長期服用が必要で、有害事象、合併症、健康関連QOL(Health-related quality of life:HRQoL)などの問題がある。その解決法として、患者報告アウトカム(Patient Reported …

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  • 非臨床研究中核病院を対象とした「中核病院からの支援を希望する業務」についてのアンケート調査

    尾熊 貴之, 安井 秀樹, 大村 知広, 清水 幹裕, 木山 由実, 乙部 恵美子, 小田切 圭一, 梅村 和夫, 乾 直輝 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O02-5-, 2023

    <p>【目的】非臨床研究中核病院(非中核病院)では研究支援人材の不足から、質の高い医師主導治験や特定臨床研究を実施する際に、臨床研究中核病院(中核病院)との連携が必要になる場面がある。しかし、中核病院に対する非中核病院の支援ニーズについて詳細は明らかではない。我々は令和4年度AMED研究開発推進ネットワーク事業(乾班)において、非中核病院が中核病院から受ける支援の現状と課題を明らかにするためのア…

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  • 倫理指針下で実施される臨床研究のモニタリング教育支援体制の検討

    五十公野 由起子, 安井 秀樹, 蛭田 桂, 河合 亜由美, 坪田 裕美, 橋本 直美, 大村 知広, 小田切 圭一, 梅村 和夫, 乾 直輝 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O04-2-, 2023

    <p>【目的】臨床研究法及び倫理指針では、研究の品質管理としてモニタリングを実施することが求められているが、昨年度当センターで実施したAMEDシーズ開発・研究基盤プロジェクトによる調査では、非臨床研究中核病院におけるモニターの配置は、兼任を含めても半数に満たない状況であった。そのため、自施設に所属するモニターの有効活用や新たにモニターを養成することで、臨床研究の品質を確保する必要がある。本学では…

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  • 歯学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に伴う薬理学の役割ー多職種連携・チーム医療・地域医療を中心にー

    筒井 健夫 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S06-2-, 2023

    <p>歯学教育モデル・コア・カリキュラム令和4年度改訂版には、歯科医師として求められる基本的な資質・能力として、多職種連携能力が掲げられている。内容は、患者中心の歯科医療を提供するために、医療、福祉、介護及び患者に関わる全ての人々の役割を理解し、お互いに対等な関係性を築きながら、チームとして協働していくとされている。</p><p>24大学の歯学部薬理学を担当する教員に、多職種連携・チーム医療・地…

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  • ハザード比を効果指標とした非劣性試験における共変量調整の影響

    伊藤 知洋, 坂巻 顕太郎, 上村 鋼平, 大庭 幸治 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O06-6-, 2023

    <p>【目的】ランダム化比較試験では、効率を上げるために共変量を調整した解析が一般的に適用される。しかし、ハザード比やオッズ比のような効果指標では、調整しない解析(周辺効果)よりも調整する解析(条件付き効果)の方が指標は大きくなること(noncollapsibility)が知られており、効率以外の影響を考える必要がある。非劣性試験で被験薬群の方が実対照薬群より効果が劣る場合、noncollaps…

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  • 医薬品の検証的臨床試験における効果の予測値と結果値との比較研究

    砂田 有斗, 成川 衛 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-O08-4-, 2023

    <p>【目的】無作為化比較試験の計画作成においては、一般に、対照群に比べた試験群の効果の大きさを見積もり、それに基づいて症例数が設定される。本研究では、検証的臨床試験の計画時に見積もられた効果の予測値と試験で得られた結果値を比較することにより効果予測の適切性について検討し、今後のより適切な試験計画の作成に向けた方策について考察することを目的とした。【方法】まず、承認取得のための検証的臨床試験を対…

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  • 欧州におけるPlatform trial - ポストコロナにおけるsustainability -

    上田 恵子 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S12-5-, 2023

    <p>コロナウイルスのパンデミックによって、緊急事態に対応した創薬、エビデンス創出の必要性が再認識されるとともに、平時からの準備や体制整備の重要性が議論されている。</p><p>European Union加盟諸国(以下EU諸国)においては、多様な社会背景からパンデミックへの対応は必ずしも一律ではなかったが、医療に関しては国内視点に止まらず、全世界に通用するエビデンスの創出を重要視し、早くから国…

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  • JADERを用いたプロトンポンプ阻害薬使用による横紋筋融解症発現の有害事象プロファイルの評価

    大山 勝宏, 飯田 恵, 秋山 翔太, 堀 祐輔 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-C1-, 2023

    <p>【目的】プロトンポンプ阻害薬(PPI)は複数の因果関係不明の有害事象が報告されており、その中の重篤なもののひとつとして横紋筋融解症(RM)が挙げられる。本研究では、本邦の有害事象自発報告データベース(JADER)を用いて、PPIとRMとの関連性を検討し、併せてRM発現の時間プロファイルを評価することを目的とした。【方法】2004年4月から2022年3月までにJADERに登録されているデータ…

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  • Population PK-PD analysis of neuropsychiatric drugs

    Junji Saruwatari 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-KJS-1-, 2023

    <p>Among neuropsychiatric disorders, depression affects 3-16% of the population, and schizophrenia and epilepsy affect approximately 1% of the population, making them extremely common disorders. …

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  • 放射線被ばくによる皮膚障害に対するNM-IL-12製剤投与試験の企画準備

    村尾 知彦, 稲野 彰洋, 世利 重実, 西條 広人, 山下 俊一, 長谷川 有史 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-D1-, 2023

    <p>【背景・目的】自然発症する多くの疾病と異なり、放射線障害は医療事故、作業事故や戦災を要因とし、その発生確率は低いものの一定期間毎に発生している。また、放射線障害は放射線被ばくした組織と線量に応じて出現症状や出現時期が異なることが知られている。内部被ばくに対しては、放射性核種の体外排出を促進する治療が優先され、核種に合わせた複数の治療剤が準備されている。一方で組織損傷を軽減、回復、治癒などを…

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  • 一般診療における臨床薬理学の位置づけと臨床薬理学専門医の役割

    西尾 信一郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S15-2-, 2023

    ...さらに臨床薬理学でのテーラーメイド医療を現場に即した実践的手法で行えるようにすることで、より多くの患者へのよりよい医療を提供できるようになっていく可能性はある。そして、臨床薬理学が一般診療に組み込まれていけるとよいのではないかと考える。</p>...

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  • 九州大学病院における治験関連文書の電磁的管理システムに対するモニタリング担当者の評価

    三木 翔伍, 田島 壮一郎, 田中 瑠美, 高平 育子, 下條 晃, 武田 真樹, 家入 一郎, 戸高 浩司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-E4-, 2023

    <p>【目的】九州大学病院では、2022年12月よりクラウドシステム(Agatha)を用いて治験関連文書の電磁的管理を開始している。モニタリング業務や申請資料の作成、提出を担っているCRAを対象にアンケート調査を行い、当院での電磁化システムの環境をどのように評価しているかを検討した。【方法】2023年5月時点で実施中の企業治験(196試験)において、Agathaを利用している当院担当のCRA …

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  • 臨床薬理学教育におけるポリファーマシーに関する症例を活用した医療面接実習:教育効果の探索的検討

    関口 愛, 長浦 由紀, 林 宏祐, 甲斐 恵, 和久田 浩一, 中村 優佑, 及川 伊知郎, 大谷 直由, 今井 浩光, 上村 尚人 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-F3-, 2023

    <p>【目的 】大分大学医学部附属病院臨床薬理センターでは医療面接を重視した問題解決型のクリニカル・クラークシップ(以下CC)を行っている。本研究は、CCにポリファーマシーに関する症例シナリオを導入し、学生のポリファーマシーについての認識及び医療面接の教育効果を探索的に検討した。【方法】対象は本研究期間にCCに参加した医学部医学科6年次生32名とした。ポリファーマシーに関する症例シナリオの医療面…

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  • 日本人健康成人のLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪値の基準範囲についての考察

    堀井 磨美, 吉原 達也, 三浦 由子, 井上 由美, 松本 真由美, 山田 阿可子, 菅 茂樹, 古井 輝美, 宮本 厚子, 月川 洋, 松木 俊二, 入江 伸 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-E4-, 2023

    <p>【目的】2022年の本学会で総コレステロール値の基準範囲について発表したが、脂質検査のうちLDL-コレステロール(LDL-C)、HDL-コレステロール(HDL-C)、中性脂肪(TG)も臨床試験・治験中の被験者の健康管理において重要である。歴史的に脂質関連検査値の基準範囲(reference …

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  • Systems approachを用いた抗菌薬の安定供給に関する検討

    伊東 香南, 原 梓, 田中 啓太, 村嶋 康平, 廣居 伸蔵, 漆原 尚巳 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O11-5-, 2023

    <p>【目的】</p><p>近年、抗菌薬の安定供給上の課題が、細菌感染症治療の選択肢を狭める深刻な世界的問題となっている。日本においても、 海外での製造上のトラブルに起因し、βラクタム系抗菌薬の安定的な供給が長期にわたり滞る事案が発生した。本研究では、日本における抗菌薬の生産・供給に関与するステークホルダー間の関わりに着目し、抗菌薬の生産・供給管理体制維持における脆弱性を特定することを目的とする…

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  • 細菌性前立腺炎治療におけるハイブリッド生理学的PK/PD解析に基づくceftazidime最適投与法の構築

    大仁田 哲修, 猪川 和朗, 中村 小源太, 西川 源也, 石原 慎之, 玉木 宏樹, 矢野 貴久, 直良 浩司, 森川 則文 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O12-4-, 2023

    <p>【目的】Ceftazidime(CAZ)は、細菌性前立腺炎の重症病態における第一選択薬であるが、標的臓器である前立腺における薬物動態(PK)/薬力学(PD)解析や最適投与法の評価はこれまで行われていない。そこで、血漿中および前立腺組織中のCAZ濃度を用いてPK/PD解析を行い、細菌性前立腺炎治療におけるCAZの最適投与法確立を目的とした。【方法】対象は、経尿道的前立腺切除術を施行した前立腺…

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  • 人道的見地から実施される治験(拡大治験)に関するインタビュー調査

    林 晴登, 前田 英紀 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O11-4-, 2023

    <p>人道的見地から実施される治験(拡大治験)に関するインタビュー調査〇林晴登、前田英紀 明治薬科大学【目的】拡大治験は、生命を脅かすような疾患で既存の治療法に有効なものが存在しない疾患のため、例外的に未承認薬への患者アクセスを可能にするものである。これまで我々はPMDAの公開情報をもとに、制度が開始された2016年以降、どれだけの拡大治験が行われ、どのような疾患が対象となっているかなどに関して…

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  • 東大病院Phase1ユニットにおける継続可能な急変対応の教育システムの構築

    角田 希世美, 南條 裕子, 遠藤 美代子, 丸山 達也, 森豊 隆志 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O14-2-, 2023

    <p>【目的】東大病院Phase1ユニット(P1)では、FIH(First in Human)試験を含む多種多様な試験を実施している。特に初めての投薬では、想定外の有害事象の発症リスクがあることから、被験者の状態変化に気づき、生命の安全を確保することが求められる。P1ではこれまで、毎年救急部との合同訓練を行い研鑽していたが、継続的にスキルを維持するために日々の試験と平行して行える定常的な方法にす…

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  • 精神科病棟の中での多剤併用の問題を解決する

    高橋 結花 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S21-4-, 2023

    <p>高齢化社会に伴い、精神科病棟でも生活習慣病などの複数の疾患を合併した患者が増え、治療薬や症状を緩和するための処方が増加し、ポリファーマシーが問題となっている。併用する薬剤が増えれば増えるほど、薬物相互作用により有害事象の出現頻度も増加する。疾患ごとに別の医療機関で治療を受けている場合、医師はすべての処方薬剤を把握することは難しく、重複処方にさえ気づかないこともあり、入院して重複処方や薬物相…

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  • 腸管の自律神経受容体発現量とその機能に対する加齢の影響

    小林 司, 武半 優子, 大滝 正訓, 太田 有紀, 木田 圭亮, 渡辺 実, 飯利 太朗, 松本 直樹 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-P-J4-, 2023

    <p>【目的】</p><p> 便秘などの排泄障害は、60歳以降から有症率が急激に増加する。高齢者の排泄障害は、腸の蠕動運動の低下などが原因となっている。小腸の蠕動運動には自律神経系が関与しているが、加齢による自律神経機能と自律神経受容体の発現量を比較した報告はほとんどない。本研究では、小腸に発現するβアドレナリン受容体(β-Ad-R)とムスカリン性アセチルコリン受容体 …

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  • mRNAとmiRNA解析による5日間の加熱式たばこ使用における生体影響の調査

    大原 海, 伊藤 重陽, 高浪 雄一郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-C4-, 2023

    <p>【目的】喫煙に伴う健康へのリスクの主な要因は,たばこ葉を燃焼させることに伴って発生するたばこ煙中の健康懸念物質と考えられている。加熱式たばこは,燃焼を伴わずに加熱によってエアロゾルを発生するため,たばこ煙に含まれる燃焼に由来する成分が低減されており,喫煙に関連する疾患リスクを低減する可能性がある。本研究ではmRNAとmiRNAのデータ解析により加熱式たばこ使用による生体影響を調査した。</…

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  • 医師主導治験/特定臨床研究におけるRisk based approach(RBA)の実装状況調査

    高橋 旭, 堀 真琴, 樋掛 民樹, 山口 眞美, 柳平 朋葉, 恵比須 春菜, 川上 真理子, 大久保 真春, 花岡 英紀 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-D4-, 2023

    <p>【背景】2016年のICHE6(R2)改訂に伴い、Sponsorに求められる事項として品質マネジメントシステム(QMS)及びRBAの履行が明記された。その後2019年のJ GCP改正に伴い国内規制に反映され、2020年1月1日以降に治験届を提出する医師主導治験にはRBAの実施が義務付けられた。上記を踏まえ、当院臨床試験部では2020年以降支援中の医師主導治験に対し、リスク管理表を用いたリス…

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  • アディポネクチン受容体アゴニストの臨床応用に向けて

    岩部 美紀 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S28-4-, 2023

    <p>これまでに肥満の病態において、脂肪細胞から分泌されるアディポカインの一つであるアディポネクチンの作用が低下することが糖尿病・メタボリックシンドロームなど、生活習慣病の主要な原因となることを明らかにしてきた。そこで、アディポネクチン/ アディポネクチン受容体(AdipoR)シグナルの活性化がこれらの根本的な予防法・治療法になることが想定され、AdipoRを標的とする構造ベース創薬を目指し、A…

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  • リモートSDVの導入状況と今後に向けた課題~治験効率化を目指して~

    山崎 太義, 大嶺 優奈, 堀野 心, 尾崎 翔音, 安藤 睦実, 滝 伊織, 肥田 典子 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-E1-, 2023

    <p>【目的】限られた時間や予算の中で信頼性の高い臨床試験を実施していくために、治験の業務効率化が求められている。COVID-19の影響もあり、リモートSDV(Source Document Verification)の推進がモニタリング業務の更なる効率化に繋がると期待されてきた。オンサイトSDVと比較して時間や移動距離、作業場所等の様々な点での効率化が期待されるが、システム管理や資料作成、セキ…

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  • 循環器領域で分散型臨床試験が担う役割は?

    田中 敦史, 野出 孝一 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S10-2-, 2023

    <p>まずお断りをせねばなりません。実は、本シンポジウムの打診を受けた2023年9月下旬まで私は分散型臨床試験(DCT)という単語を聞いたことがありませんでした。そのため、DCTの本質について私は語ることができません。その一方で、私たちの研究室では、2010年代半ばより心血管代謝領域における、いわゆる医師主導による多施設共同薬剤介入ランダム化比較試験を複数実施してまいりました。そのいずれもが従来…

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  • 医師主導治験におけるプロジェクトマネージャーとCRCとの情報交換会の効果~CRC対象アンケート結果からの考察~

    竹ノ下 祥子, 大江 雅, 藤田 美保, 深井 しのぶ, 伊藤 直子, 佐藤 基子, 石井 祐美, 藤倉 美由紀, 佐藤 奈津衣, 佐野 良子, 松下 知司, 堀池 篤 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-F4-, 2023

    <p>【背景】昭和大学では、学内に調整事務局を置く初の医師主導治験(肺癌患者対象第二相試験)を実施中である。本治験調整医師代表は実施施設との連携を重視し、連絡を取り合える医師がいる施設を選定していたが、調整事務局と担当CRCとは初対面の施設が大多数だった。そのため治験実施に際しプロジェクトマネージャー(以下PM)は、CRCとの関係構築および、効率的に問題点や疑問などの情報を収集・共有する場として…

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  • アカデミアにおけるワクチン開発プラットフォーム構築

    長村 文孝 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 1-C-S12-2-, 2023

    <p>新型コロナウイルスのパンデミックは、「ワクチン後進国」である本邦の様々な問題点を明らかにした。その中には感染症予防ワクチン開発が遅滞していたため、他国との開発競争に大きく遅れをとったことも含まれる。この遅延の原因としては、国内において新規モダリティのワクチンの開発が需要や支援の乏しさから滞っていたこと、新規モダリティの開発を担うアカデミアで治験を含めた開発実績がほとんどなかったこと、等が含…

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  • 拡散モデルによる時系列医療データの欠損値補完

    森田 直人, 関 弘翔, 宮野 咲紀, 青山 隆彦, 辻 泰弘, 佐藤 洋明, 細野 裕行 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-I4-, 2023

    <p>【目的】医療データにはしばしば欠損値が存在する.欠損値は検査機器の故障や人為的ミス,その他様々な理由により発生する.医療データにおける欠損値は解析の大きな障壁となり,解析精度の低下や,結果にバイアスをもたらすことが危惧される.したがって,欠損値に対しては除去ないし代替値による補完処理を施す必要がある.この課題に対し本研究は,時系列医療データに対する多様な欠損に対応した,AIによる補完モデル…

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  • 線維化疾患に対する遺伝子治療法の確立に向けた線維芽細胞の血管内皮細胞への高効率転換技術の開発

    前田 星, 神原 知明, 井澤 洸栄, 土井 健史, 藤尾 慈, 岡田 欣晃 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-J4-, 2023

    <p>【目的】 臓器の線維化は、線維芽細胞の増殖により誘導され、臓器機能を低下させる。しかし、線維化疾患に対する現在の治療薬は、線維化の進行を遅らせられるものの、線維化した臓器を正常化できないことが問題となっている。そこで我々は、線維芽細胞を血管内皮細胞に転換する戦略で、臓器から線維芽細胞を取り除く治療法の開発を進めている。これまでに転写因子ETV2が線維芽細胞を血管内皮細胞に転換する活性を持つ…

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  • アレルゲン免疫療法

    手塚 純一郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S20-2-, 2023

    <p>気管支喘息の薬物治療は吸入ステロイド薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬などの抗炎症薬が中心で、喘息症状のコントロールや急性増悪予防を目指した長期管理において高い効果を発揮する。近年は生物学的製剤の登場により重症な気管支喘息患者であってもコントロールが可能となってきている。一方、これらの薬剤は喘息発症の予防や予後など自然歴を変える治療とはならないことが明らかになっている。アレルゲン免疫療法は自然…

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  • ガイドライン教育を通して多剤併用の問題を解決する

    古郡 規雄 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S21-3-, 2023

    <p>本シンポジウムでは、ポリファーマシー(不適切多剤併用)の現状とその克服に焦点を当て、特に精神科薬物療法ガイドラインの教育がどのようにその課題に対処できるかについて発表します。精神疾患の治療において、薬物療法は重要な選択肢であり、正しく行われるべきであるが、多くの患者が複数の薬剤を同時に処方されることがあり、これがポリファーマシーの問題を引き起こす。精神科薬物療法ガイドラインは、医療提供者に…

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  • 日本におけるカンナビノイドの試験機関とその課題

    赤星 栄志 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S22-3-, 2023

    <p>厚生労働省による2021年大麻等の薬物対策のあり方検討会(全8回)、2022年大麻規制検討小委員会(全4回)を経て、2023年1月12日の厚生科学審議会 (医薬品医療機器制度部会)にて法改正の4つの方向性が示された。(1)医療ニーズへの対応には、大麻由来医薬品の製造と使用の解禁。(2)薬物乱用への対応には、大麻使用罪の創設。(3)大麻の適切な利用の推進には、CBD製品のTHC残留基準値の設…

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  • 新規炎症関連タンパク質NPIPの機能に着目したマクロファージ分化機構の解析

    石丸 和佳, 鶴田 朗人, 吉田 優哉, 松永 直哉, 小柳 悟, 大戸 茂弘 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O16-3-, 2023

    <p>【目的】肝臓がん患者の10年生存率は約20%と非常に予後が悪く、再発率の高さが問題となっている。肝臓がんの再発率の高さは、その病源にある慢性肝炎や肝硬変の治癒が困難なことに起因しており、慢性肝炎の進行を抑制する手法の開発が求められている。肝炎の進行において重要な役割を担うマクロファージ(MΦ)は、大きく分けて2つのサブタイプ(炎症促進的なM1-MΦと炎症抑制的なM2-MΦ)に分化するが、そ…

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  • パーキンソン病に対する経口セマグルチドの第2相医師主導治験

    望月 秀樹 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S25-3-, 2023

    <p>GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病の治療薬で広く使用されている。一方で、パーキンソン病(PD)モデル動物で神経保護効果やグリアの病的活性化抑制を示す基礎研究が多数報告されている。GLP-1受容体作動薬は空腹時には働かず、食事をとって血糖値が高くなったときに働くので低血糖を起こしにくい。そのため、PDの進行抑制を目指したGLP-1受容体作動薬治験がすでに海外で開始されている。エキセナチドがP…

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  • 千葉大学就業規則に定める臨床研究専門職員及び主任臨床研究専門職員のキャリアパスとその育成

    花岡 英紀 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S26-2-, 2023

    <p>千葉大学医学部附属病院臨床試験部ではAROの設置を目指して平成19年よりARO推進室を設置した。その後、AROとしての基本的な機能を維持するための室を設置するともにこれを遂行するための人材の育成を行ってきた。そこで、人材育成とその課題について示す。</p><p>1 雇用について</p><p>AROを支える人材として、医師、看護師、薬剤師、検査技師などの医療職が必要である。しかし一方で、臨床…

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  • 非医療職?臨床研究支援者?臨床研究職(専門家)の役割とキャリアパス

    山口 拓洋 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S26-3-, 2023

    <p>臨床研究・臨床試験(以下、臨床試験)にかかわって既に30年近くが経ち、この10年は特に臨床試験に関わる専門家(以下、臨床試験専門職種、講演タイトルと微妙に名称が違っているのはご容赦されたい)の教育・育成に関わってきた。臨床データマネジャー、モニタリング担当者など、状況はそれなりに改善されていると信じたいが、未だに上から目線の医療職が多く、腹立たしい。臨床試験はチームプレーであり、医療職・非…

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  • 医療データベースを活用したサルコペニア治療薬の探索

    植田 詩穂, 新村 貴博, 阿部 菜摘, 村川 和奏奈, 八木 健太, 相澤 風花, 合田 光寛, 石澤 有紀, 石澤 啓介 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O09-2-, 2023

    <p>【目的】サルコペニアは、加齢により筋肉量の減少および筋力の低下が生じた病態であり、日常生活の基本的な動作への影響のみならず、転倒・骨折などリスク増加や介護の必要度上昇につながることが知られている。治療法として運動療法や食事療法が主に提唱されているが、関節機能障害、消化器官の機能不全など身体機能の低下などが原因となり、それらの治療法を用いることができる患者は限局される。そのため、新たな治療選…

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  • 脊髄性筋萎縮症に対する新規治療薬剤の費用対効果を考える

    粟野 宏之 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S29-2-, 2023

    <p>私は小児科医で、主に神経筋疾患の患者の診療に携わっている。従来、神経筋疾患に対する治療法はなかったが、近年になり疾患特異的な治療法が保険適用となり、急に薬剤を取り扱う立場となった。さらに、取り扱う薬剤が非常に高額であったため、医療経済とはこれまで縁がなかったが、費用対効果なるものを意識するようになった。本講演では、脊髄性筋萎縮症(Spinal muscular atrophy: …

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  • 我が国における医薬品の費用対効果評価制度について

    齋藤 信也 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S29-1-, 2023

    <p>我が国では2年間の試行を経て,2019年4月から費用対効果評価制度が本格導入された.これは先行する諸外国に比べて20年程度遅れたものの,この4年間の実績は一定程度の評価を得ている.対象となる医薬品の価値を測るには,比較対照薬と比べて増加した費用(増分費用)を増加した効果(増分効果)で除した増分費用効果比(ICER)を,一般的には閾値と呼ばれるその国での目安となる数値と比較することになる.ち…

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  • 糸球体構成細胞ポドサイトにおけるGARPは糸球体硬化病変に関与する

    池田 明花理, 尾花 理徳, 山本 彩葉, 坂井 響, 田中 翔大, 岡田 欣晃, 藤尾 慈 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O19-4-, 2023

    <p>【背景・目的】ポドサイトは、糸球体での血液ろ過に関わる細胞で、アルブミン等のタンパクが尿中に漏出するのを防いでいる。一方、ポドサイト障害はタンパク尿を伴い、糸球体病変に関与する。よって、ポドサイトは糸球体腎炎等の治療標的として注目されているが、ポドサイト障害の分子メカニズムについては未解明な点が多い。Glycoprotein A Repetitions …

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  • 免疫チェックポイント阻害薬による循環器関連irAEの診療

    志賀 太郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S33-3-, 2023

    <p>免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による循環器関連irAEについて,発症頻度は少ないものの発症すると劇症型心筋炎など致死的となる懸念もあり,当初より注意が促されてきた.当初のペンブロリズマブの適正使用ガイドでは「心筋炎は発症後15日目に発症した1例のみ(<0.1%)」とされていたが,最近では,ICI単剤治療から他のICIや血管新生阻害薬,化学療法との併用療法が主流となり,発生頻度や評価が…

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  • 肺移植後におけるバルガンシクロビル経口投与時の血中ガンシクロビルトラフ値と予防効果の後方視的調査

    勝部 友理恵, 片田 佳希, 梅村 圭祐, 卜部 裕月, 平 大樹, 津田 真弘, 中川 俊作, 大角 明宏, 中島 大輔, 長尾 美紀, 伊達 洋至, 寺田 智祐 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-O12-6-, 2023

    <p>【目的】ガンシクロビル (GCV) は肺移植におけるサイトメガロウィルス (CMV) 感染症予防戦略の第一選択薬であり、術後早期に予防目的に点滴静注で投与され、経口摂取が可能になればGCVのプロドラッグ体であるバルガンシクロビル (VGCV) の内服へ切り替えとなる。VGCVは消化管吸収およびプロドラッグ体から活性体への変換過程を必要とすることから、経口投与時のGCV血中濃度は点滴投与時と…

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  • 薬理遺伝学パネル検査の現状と課題

    筵田 泰誠 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S34-6-, 2023

    ...</p><p>日本臨床薬理学会からの 「診療における薬理遺伝学検査の運用に関する提言」 (2022年) では、上述の3検査に加えて、<i>CYP2D6</i>、<i>CYP2C19</i>、<i>NAT2</i>、<i>HLA</i>遺伝子など、保険適用には至っていないものの、診療における有用性のエビデンスの強さが一定以上であることが医薬品添付文書や診療ガイドラインなどの情報より判断される15種類の...

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  • AMED-BINDSによるアカデミア創薬支援

    善光 龍哉 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-SD-1-, 2023

    <p>「生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS II)」は、我が国の幅広い生命科学関連研究に立脚し、その中の優れた研究成果を創薬研究などの実用化研究に繋げることを目的とした事業で、前身のBINDS Iが2022年3月で終了したことに伴い、2022年4月から開始されています。 構造解析に係る大型機器では、クライオ電子顕微鏡、放射光施設、中性子線構造解析施設等を備え、化合物ライブラリーについては…

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  • ニルマトレルビル/リトナビル併用によるタクロリムス血中濃度上昇例の薬物動態学的検討

    潮平 英郎, 新垣 伸吾, 上原 渉, 上原 仁, 山本 和子, 中村 克徳 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-C3-, 2023

    <p>【緒言】COVID-19治療薬のニルマトレルビル(NMV)はCYP3Aにより代謝されるが、薬剤中にCYP3A阻害薬であるリトナビル(RTV)を配合し血中濃度が維持される。RTVは「CYP3Aの阻害による相互作用の受けやすさが中程度の基質薬」のAUCを2倍以上に増大させる可能性があるとされる。免疫抑制薬であるタクロリムス(TAC)は上記中程度の基質薬に分類される。今回、我々はNMV/RTV併…

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  • ファーマコメトリクスを活用した小児薬物治療の個別最適化: Model-Informed Precision Dosingの臨床実践

    水野 知行 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-MEXT-, 2023

    <p>小児 (特に新生児・乳児) の生理機能は成長と発達の影響を受け複雑で、成人と大きく異なります1)。また、成長・発達過程は非線形であり、小児を単純に小さい成人と捉えることはできません。一方で、小児の薬物治療は、臨床試験の実施が様々な制約から困難なため、やむをえず成人から得た情報に基づいている場合が多く、その安全性、有効性の確立が重要な課題とされています2…

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  • 医薬品と脳出血の因果関係評価に必要な情報は、診療記録から得られるか?

    太田 実紀, 宮脇 哲, 横田 慎一郎, 吉本 真, 丸山 達也, 小出 大介, 森豊 隆志, 齊藤 延人 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O15-4-, 2023

    <p>【目的】医薬品と有害事象の因果関係評価は、医薬品の安全性を担保する上で極めて重要だが、臨床現場から規制当局に寄せられる副作用疑い症例報告は、情報不足で因果関係が評価できないことが多い。その中でも致死的な脳出血症例は、評価に必要な情報が不足しやすい事象の一つである。本研究では、病院電子カルテ情報を用いて、医薬品と致死的脳出血の因果関係評価をすることが可能か検討する。</p><p>【方法】20…

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  • Quality by Designを用いた研究計画立案及び実装を可能とする研究支援体制構築に向けた実施計画書作成支援ツールの作成

    松山 琴音, 浅野 健人, 大塚 俊昭, 菅野 仁士, 神山 直也, 筒泉 直樹, 広田 沙織, 岡崎 愛, 吉田 幸恵, 上村 尚人 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O17-6-, 2023

    <p>【目的】良質かつ責任ある臨床研究を計画し、実施することは重要であり、医学の発展に資する臨床研究への効果的なブラッシュアップが必要である。限られたリソースで臨床研究を効率的に実施するには臨床研究の計画立案の段階でCritical to Quality factor(CtQ要因)を特定し、リスク要因の特定や品質管理目標を明確化するとともにチーム内で共有することが重要であるが、Quality …

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  • 研究者・支援者の共通理解によるQuality by Designの実装に向けたリスク管理表の提案

    岡崎 愛, 神山 直也, 吉田 幸恵, 広田 沙織, 浅野 健人, 菅野 仁士, 大塚 俊昭, 筒泉 直樹, 上村 尚人, 松山 琴音 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O17-5-, 2023

    <p>【目的】ICH E8R1「臨床試験の一般指針」では、Quality by Design(QbD)の方法として、質に関する重要な要因(以下CTQ要因)に焦点を当てることと、リスクに応じたアプローチによるリスク管理とが含まれる。しかし、CTQ要因はまだ現場に浸透しておらず、リスク評価やリスク管理といった取り組みの多くは支援者を中心として実施されている場合が多く、研究者には十分に認識されていない…

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  • 大規模医療情報データベースを用いた日本における降圧薬の有害事象発現状況の調査

    細美 友里瑛, 前田 真貴子, 廣部 祥子, 前田 真一郎, 神出 計, 藤尾 慈 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-A3-, 2023

    <p>【目的】高血圧治療において、ACEIとARBは第一選択薬として推奨されているが2剤の処方傾向や有害事象(AR)報告の比較は殆どされていない。本研究では、大規模医療情報データベースを用いて日本の両薬剤の処方傾向を基にAR発現状況を調査することとした。【方法】厚生労働省により公開されたNDBオープンデータを用いてACEI、ARB、Ca拮抗薬、利尿薬の2015年から2020年の処方錠数を調査した…

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  • MIDDのさらなる活用に向けて -ICH M15ガイドラインの現状及びcredibility assessment frameworkについて-

    仲井 健也 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S16-1-, 2023

    <p>近年,医薬品開発においてMIDD(Model-Informed Drug Development)のアプローチは,国内外問わず,多くの製薬企業において新薬の承認申請や剤形追加,適応追加,用法用量変更等,様々な場面で利用されている。MIDDで用いられるモデル解析には,母集団薬物動態(PPK)解析,薬物動態/薬力学(PK/PD)解析,PPK/PD解析,曝露反応(E-R)解析,生理学的薬物速度論…

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  • 地域高齢者のフレイルスクリーニングにおけるABSIおよび四肢骨格筋量と身体機能の変化

    松本 大地, 峯 一真, 権頭 梓, 中藤 博一, 高砂 恵梨, 高橋 智子, 杉町 直樹, 立石 正登, 岩井堂 政裕, 出口 則夫 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-C3-, 2023

    <p>【目的】我々は2019年7月から地域在住高齢者を対象としたフレイル予防教室を開催し,フレイルスクリーニングを実施している。先行研究では,老化に伴う骨格筋内の脂肪細胞増加が筋力低下を引き起こすと報告されている。そこで今回、スクリーニングで得られたABSI(A body shape index)および四肢骨格筋量と身体機能(握力,歩行速度)の関係について検討したので報告する。【方法】対象者は2…

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  • 大麻由来医薬品による薬剤抵抗性てんかんに対する治療の課題と展望

    山本 仁, 太組 一朗, 石丸 貴子 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S22-1-, 2023

    <p>大麻草由来の高純度カンナビジオール(CBD)は、小児期発症の薬剤抵抗性てんかんの治療薬として、日本への導入も検討されている。これまでの基礎研究により、CBDの抗けいれん作用がGPR55、TRPV1、ENT-1などの標的分子に対する作用を介してもたらされることが知られている。一方で、CBDでは多幸感を惹起するカンナビノイド受容体1(CB1)およびそのアイソフォームCB2に対する作用は認められ…

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  • エリスロマイシンによる筋強直性ジストロフィー治療

    中森 雅之 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S25-1-, 2023

    <p>筋強直性ジストロフィー(MyD)は成人で最も頻度の高い筋疾患のひとつであり、本邦では数万人の患者が存在する。筋強直症状や進行性の筋萎縮のほか、心伝導障害や内分泌機能障害、中枢神経症状など、多様な全身症状を呈する。MyDは進行性の難病で、いまだ根本的治療薬がないばかりか、これまで本邦では治験が行われたこともなかった。</p><p>筋強直性ジストロフィーでは、変異遺伝子から産生された異常RNA…

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  • 神経変性疾患治療における費用分析と病院薬剤師による薬剤費削減への関わり

    大村 友博 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S29-3-, 2023

    <p>高齢化に伴い、アルツハイマー病やパーキンソン病をはじめとした神経変性疾患を発症する患者は増加の一途を辿っている。令和2年の本邦における調査ではアルツハイマー病は794,000人、アルツハイマー病は289,000人と報告されており、医療財源への負荷も多大なものとなっている。パーキンソン病に目を向けると、欧米では1998年からパーキンソン病治療薬や治療法に関する費用対効果の分析が報告されている…

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  • SLE 治療の最前線

    藤尾 圭志 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S32-2-, 2023

    <p>全身性エリテマトーデス(SLE)は代表的な全身性自己免疫疾患である。治療の基本はグルココルチコイドと免疫抑制剤の併用であるが、最近分子標的薬が使えるようになり、その治療戦略は大きく変わってきている。1950年代にはグルココルチコイドの使用は不十分で、SLEの3年生存率は60%程度であった。1960年代から高用量グルココルチコイドが使用されるようになり、3年生存率は80%程度まで改善した。1…

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  • 固形がんの遺伝子パネル検査

    鹿毛 秀宣 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S34-1-, 2023

    <p>がんゲノム医療とは、がんの組織または血中遊離DNAを用いて、多数の遺伝子を同時に調べ、検出した遺伝子変異にもとづいて治療などを行う医療のことである。進行がんの治療は従来、原発臓器や病理組織像に合わせて治療薬が選択されてきたが、それに加えて遺伝子変異も加味した精密医療が行われるようになってきている。 …

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  • 症例検討「下肢脱力で受診し、血糖上昇、肝障害を指摘された症例 」

    原田 和博 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-WS1-2-, 2023

    <p>以下の症例について、フロアーの参加者とともに考察します。 </p><p>【症例】 79歳、男性。164cm、58.5kg。耐糖能障害、B型肝炎の既往(HBs抗原:陰性、HBs抗体:陽性)あり。 </p><p>当院でX-3年より、高血圧、脂質異常症、胃潰瘍に対してアムロジピン(5mg)1T、ランソプラゾール(15mg)1T、アトルバスタチン(5mg)1T/日を処方されていた。</p><p>X…

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  • コルヒチンの抗動脈硬化作用と血管内皮機能への影響

    松下武藤 明子, 小林 功太, 植田 真一郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O16-1-, 2023

    <p>【目的】痛風発作寛解薬として知られるコルヒチンの抗炎症作用に着目して様々な炎症性疾患に対する臨床研究が実施されているなか、冠動脈疾患リスク低下作用が明らかになってきた.本研究はこのコルヒチンの抗動脈硬化作用の機序を探索するため、粥状動脈硬化プラーク形成に関わるマクロファージの血管内皮下侵入と、血管内皮細胞におけるコルヒチンの微小管への薬理作用から推測される内皮型NO合成酵素(eNOS)への…

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  • 日本人関節リウマチ患者におけるバイオ医薬品に対する抗薬物抗体の評価と臨床的影響に関する検討

    柴田 寛子, 西村 和子, 塚越 絵里, 石井 明子, 齋藤 嘉朗, 山田 壯一, 増岡 正太郎, 廣瀬 恒, 川合 眞一, 南木 敏宏 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-B1-, 2023

    <p>【目的】関節リウマチ(RA)の治療には,その高い治療効果から,様々なバイオ医薬品が用いられている.バイオ医薬品は有効成分がタンパク質であるため,免疫原性を示し,投与後に抗薬物抗体(ADA)が産生される場合がある.ADAの産生は,血中半減期の短縮や薬理作用の阻害による有効性の低下,免疫細胞活性化による有害反応等につながる可能性があるため,臨床試験におけるADA陽性率や中和活性の評価を含め,適…

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  • 一般病床で実施する臨床薬理試験 ―臨床看護師による患者(被験者)管理-

    日比野 文代, 高橋 千恵子, 出島 千絵, 佐藤 允紀, 加藤 はるか, 江本 かれん, 野口 志保, 平川 美久, 椎名 里帆, 諸星 北斗, 池ヶ谷 佐織 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-F1-, 2023

    <p>【背景】昭和大学江東豊洲病院は,臨床薬理試験の経験を有する.昭和大学は,病態時の薬物動態試験を,附属病院の一般病床で実施している.一般病床での実施は,臨床看護師との協働が困難である.過去の試験でも,診療科医師と臨床研究支援室スタッフ(CRC)で実施している.今回,受託した臨床薬理試験は,初めて肝機能障害患者へ投与すること,また治験使用薬の性質上,入院期間中に日常生活動作(ADL)への影響の…

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  • 心不全薬物治療の新たな展開

    田中 敦史, 野出 孝一 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S38-1-, 2023

    <p>心不全の薬物治療は、この30年ほどの間に現在臨床で頻用されているレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬やβ遮断薬等のエビデンスが確立され、それらの薬剤は標準治療薬として広く認知されるに至った。しかし、一概に心不全といえども、心不全には急性・慢性といった古典的な病態区分の他に、心機能や血行動態等に基づく病態区別もあり、それぞれの病態に応じた治療法の選択が重視されてきた。その中でも、…

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  • 最新の治療法とドーピング:遺伝子ドーピング

    秋本 崇之 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S40-4-, 2023

    <p>ドーピングは,スポーツにおいて禁止されている薬物などを用いて,競技パフォーマンスを向上させようとする行為である.医学・薬学研究の成果物である治療薬が,スポーツ界において不正に利用されることがある.アスリートの健康を守り,平等な競技条件(クリーンスポーツ)を確保するために,世界アンチ・ドーピング機構(WADA),国際オリンピック委員会,国際競技連盟は,競技パフォーマンスを向上させる物質や方法…

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  • 家族性大腸腺腫症・治療ワクチンの開発

    西山 成 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S44-3-, 2023

    <p>これまで我々は、レニン・アンジオテンシン系のコンポーネントとして同定された(プロ)レニン受容体の役割について検討を進めてきたが、遺伝子がATP6ap2でコードされており、Wnt/β-cateninシグナル経路の活性化に関わることが報告された(Science2010)。そこで、Wnt/β-cateninシグナルの活性化が関わる癌との関連を検討すると、いくつかの癌種ではATP6ap2が過剰に発…

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  • 治験アンバサダー(治験の適切な理解と患者の治験参加の意思決定を支援する取り組み)

    八木 伸高, 松山 琴音, 野崎 憲真, 星山 真澄, 大桃 慶子, 井上 貴博 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-D3-, 2023

    <p>目的</p><p>治験アンバサダープロジェクトは,医薬品の開発や治験について,製薬関連企業と患者・市民の相互理解を深めるため,教育・対話の場を提供する患者団体向け教育プロジェクトである。</p><p>方法</p><p>2022年,患者団体,アカデミア,複数の製薬関連企業で治験アンバサダープロジェクトを日本で開始した。本プロジェクトチームは,患者(患者団体代表者等)を対象に,EUPATIの協…

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  • バルプロ酸の胎内曝露は中枢性感作と痛覚感受性の増大を引き起こす

    吾郷 由希夫, 田原 孟, 今戸 瑛二, 歌 大介, 田熊 一敞, 久米 利明, 古武 弥一郎, 浅野 智志 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-H5-, 2023

    <p>【目的】自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder: ASD)は、社会性やコミュニケーションの障害、反復的な行動等を中核症状とする神経発達障害の一つであるが、感覚刺激に対する感受性の変化が認められる。特に非侵害性刺激による強い痛み(アロディニア)は、ASD 患者のQOLを大きく損なう要因であるが、その病態分子基盤は未解明である。本研究では、疼痛制御の観点からASD…

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  • Biomarker utilization for regulatory decision making医薬品評価におけるバイオマーカーの利用:規制当局の立場から

    石黒 昭博 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S36-2-, 2023

    <p>バイオマーカーを利用することにより医薬品のベネフィット・リスク特性の改善につながることが期待される。医薬品の投与対象患者の特定、用量の最適化、薬剤誘発性臓器障害の検出等、医薬品の開発段階から製造販売後のライフサイクル全般にわたり様々な目的でバイオマーカーは利用されている。</p><p>医薬品規制調和国際会議の専門家作業部会(ICH-M12 …

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  • 医師主導治験の具体的事例から見るAROの役割

    戸高 浩司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S42-2-, 2023

    <p>当AROでは臨床現場に新薬等を届けることを使命とし、薬事承認の出口として医師主導治験に注力している。「ハイリスク症候性人工弁周囲逆流に対する経カテーテル逆流閉鎖術の安全性及び有効性を検討する医師主導治験」及び「レジストリを活用した慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対するエドキサバンの適応拡大のための第III相医師主導治験」等、成果の出た・出つつあるシーズ支援を通して、AROの役割について論じる。<…

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  • 抗体薬物複合体の臨床開発におけるバイオアナリシスの現状と課題

    高橋 信 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S41-2-, 2023

    <p>昨年5月にICH M10ガイドラインについてStep4の最終合意がなされ、欧米ではStep5の実装段階に入ってきている。そこで国内の製薬会社および分析CROにおいても、M10ガイドラインに準拠した薬物濃度分析法バリデーションや実試料分析への対応が進んでいる。一方で近年の医薬品開発では、従来の低分子化合物、抗体分子に加え、抗体薬物複合体(ADC)、オリゴ核酸、ペプチドなどの様々なモダリティの…

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  • 臨床研究技能と研究公正の統合学修

    森本 剛, 根津 麻里 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-WS2-, 2023

    <p>質の高い臨床研究を実施するためには、本来研究技能と車の両輪となるべき研究公正や研究倫理に関する技能やセンスが必要であるが、それらの学修機会や関心は限定的である。例えば、臨床研究を実施している非大学病院勤務医は、研究公正や研究倫理に関する学修機会は大学病院勤務医よりも少なく、研究公正に関する意識が低いこと、また学修機会が受動的であることは不適切な研究活動に関連することが報告されている(BM…

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  • 壺造り黒酢がエピゲノムに及ぼす効果

    柴山 良彦, 藤井 暁 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-C4-, 2023

    <p>【目的】食餌環境はエピゲノムに影響し、遺伝子発現のパターンを変化させる。エピゲノムの変化は遺伝的にも影響すると考えられているが、食品がエピゲノムに及ぼす影響はほとんど知られていない。調味料として専ら使用されてきた壺造り黒酢は、近年では機能性食品の一つとして広く認知されている。黒酢の効果として「血圧を下げる」「脂質異常症を改善する」などのさまざまな有効性が示唆されている。これまで我々は壺造り…

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  • 健康成人男性における『貧血のない鉄欠乏』の検討(第二報)

    本間 太一, 大釜 陽一郎, 小川 静香, 林 由季子, 菅 茂樹, 古井 輝美, 河野 優二, 渡部 美由紀, 杉田 裕美, 伊藤 一弥, 生島 一平, 入江 伸 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-P-F4-, 2023

    <p>【目的】</p><p>健康成人対象試験を含む臨床薬理試験において、ヘモグロビン(Hb)値は重要な評価項目の一つである。</p><p>一般的には、Hb値を評価し、適格性(貧血の有無)や有害事象(貧血やHb減少など)を判定する。</p><p>一方、貧血だけでなく、鉄欠乏性貧血の前段階である潜在性鉄欠乏状態も把握する事は臨床的に重要である。</p><p>したがって採血量が多い試験や有害事象(貧血…

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  • 希少がん患者の薬物療法を薬剤師と一緒にカスタマイズする

    関根 郁夫 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S37-3-, 2023

    <p>がん疑い患者の初診から薬剤師の処方箋受取りまでには、1) 面接・身体診察による病状把握と初回患者説明、2) 急変対応入院ベッドの確保、3)血液・画像・内視鏡・生検検査、4) 診察・検査結果の統合による診断・治療方針の確定と患者説明、5) 入院/外来化学療法室ベッドの確保、6) 治療薬の処方と多くのステップがある。担当する診療科が一義的に指定され、診療体制が確立している5大がんではこれらのス…

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  • 臨床薬理学の観点からスポーツにおけるドーピングを考える:最近の課題と対策

    鈴木 秀典 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S40-1-, 2023

    ...</p><p>臨床薬理学に関わる多くの領域から得られる研究成果は、スポーツにおける国際的な課題であるドーピング問題の解決に大きく貢献すると考えられる。こうした研究を通して得られた知見は、日常生活において服薬をしながらスポーツを楽しむ人々の健康にとっても有用となることが期待される。</p>...

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  • COVID-19と臨床薬理学と私

    寺田(平嶋) 純子 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S43-3-, 2023

    ...</p><p>4人の子育てと仕事の両立は度々しんどく感じることもあるが、臨床薬理学は、研究、臨床、薬剤開発、規制など、多くのキャリアパスを選択することができ、様々な方向に専門性を発展させる機会を得ることができる学問だと思う。これから臨床薬理学を学んで、人生がもっと楽しくなるだろうと思うとわくわくするばかりである。</p>...

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  • EBMを学ぶためのPドラッグ教育

    笹栗 俊之 日本薬理学雑誌 158 (2), 112-118, 2023

    <p>医療に直結する薬理学を医学生に学ばせるため,様々な新しい方法が試みられている.その中で,証拠に基づく医療(EBM)を学ばせるためには,「パーソナルドラッグ(Pドラッグ)の選択」という方法が適しているのではないかと考えてきた.医師が自分の診療にとって欠かせない医薬品を,科学的なエビデンスに基づいて厳選し,それらの使い方に精通し,原則としてそれらの薬だけで日常診療を行うとすれば,EBMが実践で…

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  • オンライン薬理学ロールプレイを活用した医学部 2大学合同教育の実践と課題

    岡田 尚志郎, 近藤 一直, 山口 奈緒子, 一瀬 千穂, 柳田 俊彦 日本薬理学雑誌 158 (2), 134-137, 2023

    <p>学生同士が医療者と患者に扮して病気や薬物治療の説明を行う“学生主体型ロールプレイによる実践的薬物治療教育”「薬理学ロールプレイ」は,薬理学アクティブ・ラーニングの一つである.しかし,これまでは一施設内でのみ実施しており,多職種も含めたより規模を大きくした異なる多施設間においては実施されてこなかった.ところが,2020年度のCOVID-19感染拡大は,旧来の対面講義を中心とした医学部教育のや…

    DOI Web Site 参考文献1件

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