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検索結果 1,534 件

  • 『封神演義』の仏教系人物について

    二階堂 善弘 東アジア文化交渉研究 = Journal of East Asian cultural interaction studies 17 205-217, 2024-03-31

    This report reviews the Buddhist lineage of characters that appear in Fengshen Yanyi. Based on my research, Mojia Sijiang originates from the Buddhist Four Heavenly Kings, Hen Ha Erjiang originates …

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  • 鞠智城跡に残る渡来系技術

    長谷部,善一 鞠智城シンポジウム発表要旨 : 渡来系技術と古代山城・鞠智城 14 (2023), 3-10, 2023-10-01

    ...1 はじめに −鞠智城とは− 2 これまでの鞠智城研究の取り組み 3 鞠智城に残る渡来系技術    選地 / ⼟塁・城⾨ / 貯⽔池跡 / 出⼟遺物 瓦菩薩立像 / 花崗岩加⼯技術...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • KalpalatāとAvadānamālāの研究(12) : 25 Abhinişkramaṇa、26 Māravidrāvaṇa、27 Śākyotpatti

    岡野, 潔 南アジア古典学 18 197-300, 2023-07-30

    Avadānakalpalatā 第25章~第27章の梵文・蔵訳のテクスト校訂 / 第25章『出離のアヴァダーナ』 梵蔵テクスト / 第26章『魔を敗走せしめる[降魔の]アヴァダーナ』 梵蔵テクスト / 第27章『釈迦族の起源アヴァダーナ』 梵蔵テクスト / 第25章~第27章の内容梗概 /  第25章『出離のアヴァダーナ』 /  第26章『魔を敗走せしめる[降魔の]アヴァダーナ』 / …

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  • インドネシアの文殊菩薩について

    伊藤 奈保子 印度學佛教學研究 71 (3), 1108-1115, 2023-03-25

    ...梵夾を載せた蓮茎を執る作例が多い.寺院のレリーフではボロブドゥールの『大方広仏華厳経』「入法界品」やムンドゥット寺院の八大菩薩の内の1軀として8-9世紀頃に建立された中部ジャワ地域の壁面などにみられる.8世紀頃のクルラク碑文では中部ジャワ地域に文殊菩薩の信仰があったことが読み取れ,造像の時期からも8世紀頃には文殊菩薩が中部ジャワ地域を中心に信仰の対象とされた可能性が考えられる.また鋳造像,石造像ともに...

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  • 法華験記における神仏習合

    辻本 臣哉 印度學佛教學研究 71 (3), 1140-1144, 2023-03-25

    ...法華験記において神祇の登場する説話に対して,どのような神仏習合理論の影響があるかを検証した.神仏習合理論は,護法善神説,神身離脱説,本地垂迹説の三つに分けられる.まず,奈良時代に,護法善神説と神身離脱説が広まる.護法善神説では,神は仏法を保護する護法神とされる.一方,神身離脱説では,神は衆生と同様,迷える存在であり,受苦の身を脱するため仏法の力により救われるとされる.平安時代になり,本地である仏・菩薩...

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  • 『五輪九字明秘密釈』の九字曼荼羅の背景

    亀山 隆彦 印度學佛教學研究 71 (3), 1145-1151, 2023-03-25

    ...</p><p> 先ず,中央と第一重の八葉上の九尊に関しては,不空訳『無量寿如来観行供養儀軌』起源と見て間違いない.一方,第二重の八葉上に配される八大菩薩については,菩薩の選択と配列から,不空訳『八大菩薩曼荼羅経』由来とも考えられるが,『五輪九字明秘密釈』の場合,『八大菩薩曼荼羅経』には無い九字真言と八大菩薩の対応が説かれるという問題が残される....

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  • 石壁伝奥『梵網経記』に見られる仏性説について

    金 柳冏 印度學佛教學研究 71 (2), 721-718, 2023-03-22

    ...suggested that Chuan’ao’s <i>Notes on the Brahmā’s Net sūtra</i> was based on Fazang’s 法蔵 <i>Commentary on the Bodhisattva Precept Code in the Brahma’s Net sūtra</i> (<i>Fanwangjing pusa jiebunshu</i> 梵網経菩薩戒本疏...

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  • 左京阿闍梨日教における相伝書受容の一考察

    堀江 瑛正 印度學佛教學研究 71 (1), 129-132, 2022-12-20

    ...thirtieth god, the workings of “Nyohōkyō” 如法経 are attributed to the <i>Lotus Sūtra</i>, while in Article 23 explaining that there are three kinds of gods, all the gods are the workings of the Jōgyō Bosatsu 上行菩薩...

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  • 菩薩地戒品における違犯と違越

    田代 恭菜 印度學佛教學研究 71 (1), 363-360, 2022-12-20

    <p>In chapter X of the <i>Yogācārabhūmi</i>, the three categories of pure precepts are indicated as bodhisattva precepts. In addition to prohibiting certain actions, the text stipulates that the …

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  • 菩薩瓔珞本業経』の三聚浄戒と声聞戒

    大津 健一 印度學佛教學研究 71 (1), 301-296, 2022-12-20

    ...On the other hand, those in the <i>Pusa yingluo benye jing</i> 菩薩瓔珞本業経 do not include them, and accept the ten grave precepts from the <i>Fanwang jing</i> 梵網経....

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  • 湯屋の皇后伝説の変容

    松尾 剛次 宗教研究 96 (2), 169-193, 2022-09-30

    ...</p><p>まず、鎌倉期から南北朝期に、光明皇后垢すり伝説において、垢すりの場が阿閦寺(の前身)から法華寺へと変化し、また、皇后の慈愛を試す仏が阿閦仏から文殊菩薩へと変化した伝承があることを指摘した。そうした変化はまさに、その時期にライ者救済活動を担い、法華寺をも末寺化し、光明皇后ライ者垢すり伝説を広めた主体であった叡尊教団による、と考えられる。...

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  • 静岡市立芹沢銈介美術館所蔵「阿弥陀三尊来迎図」

    門脇 佳代子 東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館年報 (13) 75-84, 2022-06-23

    ...芹沢銈介によって収集され、現在静岡市立芹沢銈介美術館が所蔵する「阿弥陀三尊来迎図」は、画面の右半分に雲に乗って飛来する仏菩薩を、左半分に滝や洞窟といった自然の行場と点在する堂舎、およびそれらを巡る6人の人物を描いている。他に類のないこの図様は、岐阜の阿弥陀ヶ滝にまつわる伝承に基づくと考えられる。...

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  • 『八幡愚童訓』諸本研究史再考

    筒井, 大祐 佛教大学総合研究所紀要 29 11-19, 2022-03-25

    ...蒙古襲来における八幡神(八幡大菩薩)の神徳を主題として成立した『八幡愚童訓』甲本は、八幡信仰研究の基礎資料である。その代表的本文として、これまでの諸本論や本文研究では、日本思想大系『寺社縁起』所収の翻刻本文が、広く利用されてきた。...

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  • ものの生滅には何瞬間必要か?――『菩薩地解説』の見解――

    中山 慧輝 印度學佛教學研究 70 (3), 1129-1134, 2022-03-25

    ...,「菩薩地」に限って一瞬間毎の生滅を認めていないことになる.そこで,本稿では「菩薩地」全体に対する唯一の注釈書である海雲著『菩薩地解説』を扱い,『菩薩地解説』は「菩薩地」の刹那滅説を二瞬間に亘るものではなく,一瞬間毎に起こるものと理解していることを示し,その見解の妥当性を検証することを通して先行研究の理解を再考した.その結果,『菩薩地解説』が世親著『阿毘達磨倶舎論』に説かれる有為相の議論を参照していた...

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  • <i>Pramānasamuccaya</i>冒頭帰敬偈とカマラシーラの菩提心

    佐藤 智岳 印度學佛教學研究 70 (3), 1145-1150, 2022-03-25

    ...</p><p> デーヴェーンドラブッディ,ジネーンドラブッディそしておそらくダルマキールティも,慈悲の修習によって,慈悲を体得した菩薩を“jagaddhitaiṣin”に位置づけている.そして菩薩のその際の心的状態は,『修習次第』第一篇で提示された誓願心(praṇidhicitta)に該当すると考えられる....

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  • インドネシアにおける般若波羅蜜多菩薩坐像について

    伊藤 奈保子 印度學佛教學研究 70 (3), 1207-1214, 2022-03-25

    ...<p> インドネシアで確認できる般若波羅蜜多菩薩坐像(Prajñāpāramitā)について転法輪印(説法印)の像を中心に取り上げた.現段階では鋳造像が2軀,鋳造像で智拳印を結ぶ大日如来と対をなす像が2組,石造像が3軀である....

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  • 妙喜世界の菩薩の特徴

    佐藤 直実 印度學佛教學研究 70 (2), 960-955, 2022-03-23

    <p>The characteristics of the bodhisattvas who live in Abhirati, the eastern Buddha-field of the Buddha Akṣobhya, are examined based on the <i>Akṣobhyavyūha</i>, an early Mahāyāna sūtra. Unlike the …

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  • 源信の光明観――化仏・菩薩を中心に――

    安部 弘得 印度學佛教學研究 70 (2), 575-578, 2022-03-23

    <p>In this paper, I demonstrate that the doctrinal idea of <i>genshin seppō</i> 現身説法 discussed by Genshin in the <i>Amidabutsu byakugōkan</i> 阿弥陀仏白毫観 is found also in his <i>Ōjōyōshū</i> 往生要集. The …

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  • 李通玄における観世音菩薩について

    隆 明 印度學佛教學研究 70 (2), 866-863, 2022-03-23

    <p>When annotating the eighty <i>juan Huayan jing</i>八十華厳, Li Tongxuan李通玄 (635-730 or 646-740) used the old translation, Guanshiyin 観世音, instead of the new translation term Guanzizai 観自在. He also …

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • ソーシャルワーク実践と仏教(1)

    戸塚, 法子, Totsuka, Noriko 淑徳大学研究紀要. 総合福祉学部・コミュニティ政策学部 56 247-261, 2022-03-01

    我が国のソーシャルワークが今後どのような視座を携え,人々をその苦しみから救うことができるのか。日本の文化や風土の影響を享けつつ今までの時代のなかで一定の貢献をしてきたアジア型援助原理に相当する仏教哲学・仏教教義が,ソーシャルワークにどのような課題を発信してきたのかについて,日本仏教社会福祉学会年報に掲載された研究論文を解題するなかで整理し検討していった。

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  • 関東山地南東部の気温分布

    角田, 清美, スミダ, キヨミ, Sumida, Kiyomi 駒澤地理 58 51-61, 2022-03

    ...調査範囲の最高地点は大菩薩嶺の標高2,057m、最低地点は八王子の標高120mである。調査期間中、気温は年間を通じて、上下方向に単純に平行移動し、気温の逓減率は約0.52℃ /100mであることが明らかになった。2009年1 年間の、月平均気温分布図を作成した。...

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  • 『釈摩訶衍論』における用熏習者について

    中村 本然 智山学報 71 (0), 95-124, 2022

    ...未入正位では、十信の凡夫と一切の二乗と三賢の菩薩等は、未だに正体智や後得智を得ることなく、如理を証することもないと明かされ、已入正位では地上の菩薩が内に正体智を証得し、外に後得智を得て、一分の智用は正しく如来と等しく、本熏力によって自然に修行し真如を増長して無明を滅することが論じられる。...

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  • 不空訳『観世音説多利心呪経』について

    洪 涛 印度學佛教學研究 70 (1), 304-301, 2021-12-20

    ...According to the author’s research, during Tang dynasty Huilin 慧琳 (737-820) called this sūtra the <i>Guanzizai pusa sui xinzhou jing</i> 観自在菩薩随心呪経 in his <i>Yiqiejing yinyi</i> 一切経音義....

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  • 明曠『天台菩薩戒疏』の戒体説

    大津 健一 印度學佛教學研究 70 (1), 323-318, 2021-12-20

    <p>It is said that Mingkuang’s view on the essence of the precepts in the <i>Tiantai pusajie shu</i>, a commentary of the <i>Fanwang jing</i> 梵網経, influenced the Japanese Tendai school. The …

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  • 三井寺周辺における在地信仰と霊験譚の伝播

    高倉, 瑞穂 佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 49 13-26, 2021-03-31

    ...現在に伝わる身代わり説話はその対象となる仏菩薩を信仰する多くの人々に影響を与えてきた。その中で病に伏した高僧を憐れみ不動が身代わりとなる「泣不動説話」も諸作品に摂取され、多くの人々が知るものとなる。こうした諸作品それぞれに目を向けると、三井寺周辺で成立したものと巷間で広まったものとでは僧や不動霊験の描かれ方や記述の方法に差異がある。...

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  • 「開発をともに進める」国民の形成

    石内 良季 南アジア研究 2019 (31), 85-117, 2021-03-31

    ...<p>ブータン国王は、時に「人民の王」や「菩薩王」と呼ばれ、人々に尊敬と敬愛の念を抱かれている。一方、国民総幸福量や「上からの民主化」など、ブータン国王の影響が著しく反映されるブータン社会において、王制がブータンにおける国民形成と結び付けて語られることはこれまでほとんどなかった。...

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  • 大玄撰『円戒問答』 : 解題と校訂

    齊藤, 隆信 佛教大学宗教文化ミュージアム研究紀要 17 25-83, 2021-03-30

    ...ただし、恒式となったことにより、しだいに形骸化してゆくことも事実で、一七世紀後半以後の授戒では単に伝巻を授与するだけで、『授菩薩戒儀』による作法受得が行われなくなったことがそれを物語っている。こうした状況に宗門が廃頽する原因の一端があるとしたのが大玄であった。...

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  • 『秋夜長物語』論――石山観音信仰圏の物語として――

    金 有珍 国文学研究資料館紀要 文学研究篇 = The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature (47) 147-171, 2021-03-29

    ...従来、本 物語は稚児物語の代表作とされ、稚児を中心に論じられてきたが、本稿では本物語が仏菩薩と稚児の方便一般ではなく、具体的に石山観音の霊験を説こうとしている事に注目した。『秋夜長物語』は一四世紀半ばに成立しており、同時代の石山寺の信仰状況やその周辺の文芸とも無関係ではない。...

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  • 長門本『平家物語』と大隅正八幡宮縁起 : 六郷山縁起を視座として

    筒井, 大祐 佛教大学総合研究所紀要 28 1-16, 2021-03-25

    『平家物語』の伝本のひとつである長門本には、他の諸本に見えない独自の地方説話群が記され、それが長門本の成立状況を解明する鍵として研究されてきた。本稿では、そのような地方説話群の内、大隅正八幡宮縁起を取り上げる。長門本の大隅正八幡宮縁起には、中世期の「八幡御因位縁起」を始めとする諸資料に見えない、独自の記事を有するが、その独自記事と内容が共通する資料として、六郷山縁起類がある。そこで本稿では、まず…

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  • 発心の図像 : 中世仏教説話画に描かれた病と障害

    山本 聡美 障害史研究 2 1-13, 2021-03-25

    .../ 論述にあたっては、まず『妙法蓮華経』譬喩品や普賢菩薩勧発品、『大般涅槃経』梵行品などに説かれる因果応報観に基づく疾病観がいかにして絵画化されているのかという観点から図像を分析する。その上で、平安末期から鎌倉時代にかけて、施療を通じた病者救済に尽力した永観、一遍、忍性といった僧侶らの実践を通じた図像解釈を試みる。...

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  • シンガポールにおける仏教の現況

    辻本 臣哉 印度學佛教學研究 69 (3), 1152-1155, 2021-03-25

    ...</p><p>下部構造は,中国文化に関係している.多くのシンガポールの仏教徒は,中国仏教の伝統を維持する中国系シンガポール人である.例えば,天福宮という中国系寺院では,媽祖という海の女神が本尊として,菩薩や関帝といっしょに祀られており,大乗仏教,儒教,道教が混在している.そして,中国系シンガポール人は,こうした寺院を通じて,中国人としてのアイデンティティを共有している.すなわち,寺院がコミュニティとしての...

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  • [論文] 東アジアの媽祖信仰と日本の船玉神信仰

    藤田, 明良 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 223 97-148, 2021-03-15

    ...また、かつて船に安置されていた小媽祖像(船菩薩)は、九州各地の港の守護神、帰化唐人や沖縄や九州の船乗りの家門の守護神など、様々な形で近世を通じて祀られることになった。東日本の媽祖(天妃)信仰は、徳川光圀による港湾整備と寺社再編の中で建立された常陸の天妃社に始まり、内水面航路と太平洋航路によって利根川方面と宮城・下北半島方面に拡がっていく。...

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  • 日蓮における「教」の受容

    深谷 恵子 印度學佛教學研究 69 (1), 31-35, 2020-12-25

    ...However, I observed changes in his explanations of <i>jōmoku gashaku </i>杖木瓦石 (staves, trees, tiles and stones), <i>fukyō bosatsu </i>不軽菩薩 (the bodhisattva Never Disparaging), and <i>sakusaku ken hinzui...

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  • 兜率天とその役割

    打本 和音 印度學佛教學研究 69 (1), 467-462, 2020-12-25

    ...The<i> Guan Mile pusa shangsheng doushuaitian jing</i>観弥勒菩薩上生兜率天経,the only sūtra relied upon by the cult associated with the goal of attaining rebirth in Maitreya’s Tuṣita heaven, has traditionally played...

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  • [論文] お竹大日如来と江戸の庶民信仰 : 『懐溜諸屑』を手がかりに

    髙山, 慶子 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 222 53-80, 2020-11-30

    ...また、お竹大日如来には娯楽としての役割も期待され、錦絵などの一枚摺の版行だけではなく、お竹大日如来に関する創作が著されたり、お竹大日如来を「おためだいなしわるい」と滑稽化したり、大日如来ならぬ大日用菩薩として見世物とされたりした。...

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  • 明恵と観音試論 ―夢と絵画の交錯―

    小林 あづみ 名古屋文理大学紀要 20 (0), 39-60, 2020-03-31

    ...鎌倉時代の華厳僧、明恵上人(京都栂尾高山寺の中興開祖)について、観音菩薩に関する夢やコメント等を『華厳経』や『華厳経』の内容を絵画化した作品と対比させて考察した。結果、明恵が夢に見た観音は、自身が制作に関与した華厳変相図に基づくものであり、観音の住む補陀洛山を夢に見、普陀山(補陀洛山の写しとして知られる中国の観音霊場)を意識した場で仏事を行ったことが判明した。...

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  • ツォンカパ形成期の中観思想

    根本 裕史 印度學佛教學研究 68 (3), 1264-1270, 2020-03-25

    ...<p>ツォンカパがその形成期において,後に彼自身が否定する無念無想の行を認めていたことは,『善説金鬘』や『常啼菩薩譬喩品』などの20代から30代の頃の著作や,彼の伝記の記述から確認される.クンタン・テンペー・ドゥンメは「一般的な見え方」に従ってツォンカパの形成期からそれ以降にかけての思想的変化を認めるが,形成期の思想はツォンカパの真意ではなかったとして教義的に正当化を図ろうとしている.ツォンカパは46...

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  • 文化財学報 第38集

    文化財学報 (38) 2020-03

    ...次発掘調査概要報告, 中根八幡遺跡学術調査団, 37-54奈良県斑鳩町神代古墳測量調査報告, 豊島直博; 松島隆介, 55-60陶邑窯・ON四六段階の覚書, 植野浩三, (1)-(10)遣唐使に見る日本の対外交流, 東野治之, (11)-(15)河内国辛嶋牧についての考察, 吉川敏子, (17)-(25)山添村戸隠神社の鉄湯釜, 日髙結友, 関根俊一, (27)-(33)木津川市阿弥陀寺の十一面観音菩薩像...

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  • 胎蔵曼荼羅の虚空蔵院における諸問題

    川﨑 一洸(一洋) 智山学報 69 (0), 0161-0174, 2020

    ...<p> 『大日経』には、胎蔵曼荼羅の虚空蔵院を構成する菩薩として、虚空蔵、虚空無垢、虚空慧、清浄慧、行慧、安慧の六菩薩が説かれているが、「秘密漫荼羅品」と「密印品」(あるいは漢訳とチベット語訳)を比較すると、菩薩たちの幖幟の体系が異なっている。...

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  • 弘法大師教学における五戒の位置

    加藤 精純 智山学報 69 (0), 0099-0117, 2020

    ...大師の戒律観は声聞、縁覚、菩薩などの諸戒との区別をはっきりとつける一方で、そうしたあらゆる戒を包摂しつつ、三昧耶戒という密戒を打ち出すのだが、初期仏教以来、説かれ続けてきた五戒が大師教学においてどのような位置を占めているのか、阿含・ニカーヤから密教経論書まで概観し考察した。</p>...

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  • 『大日経疏』における「真言門」の語義について

    磯 親徳 智山学報 69 (0), 469-487, 2020

    ...</p><p> 真言門とは、『大日経』中に説かれる毘盧遮那所説の法門「真言行」の一部にして、特に凡夫位の菩薩の速疾なる成仏を実現せしめる、身口意三業を用いた修行方便である三密門を意味し、「真言門の修行」を意味する入真言門は、三密門を実践方便とした、心実相観を伴う瑜伽修行を意味する。</p>...

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  • 仏像と密教語の力

    真鍋 俊照 印度學佛教學研究 68 (1), 83-91, 2019-12-20

    <p>In Buddhism, words are recited as mantras (<i>shingon</i>) or incantations (<i>jumon</i>), and words are written down as prayers and deposited within the womb-like interiors of Buddhist …

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  • 聖徳太子信仰と「太陽の道」 ―二上山を巡る竹内街道の思想と信仰―

    藤谷 , 厚生 四天王寺大学紀要 (68) 49-59, 2019-09-25

    ...聖徳太子信仰の萌芽は、すでに奈良時代に見ることができ、『上宮太子菩薩伝』や平安時代に成立する『聖徳太子伝暦』などの伝記資料が、その先駆と位置づけられているということは周知の話である。しかし、実際的な太子信仰の進展は平安時代中期以降に見られ、それは主に念仏聖たちによる一信仰形態として、日本仏教の展開の中では極めて重要な意味を持つと考える。...

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  • 芹沢銈介作「型絵染彩色仏画」5枚組

    門脇 佳代子 東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館年報 10 53-63, 2019-06-23

    ...また関連資料として、東北福祉大学芹沢銈介所蔵美術工芸館が所蔵する型紙14枚と、「地蔵菩薩」のヴァリエーションの一つとして染められた試作染め(芹沢恵子氏所蔵)を紹介する。...

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  • 日本人形成に及ぼした大乗仏教経典の人間形成的意義 : 法華経を中心として

    土井, 進 総合福祉研究 23 27-40, 2019-03-31

    ...仏教は本来,自ら悟る自利行と他の人に手を差し伸べる利他行が説かれたものである.そのため,人間形成についての深い叡智に満ちている.筆者は,利他行を実践する菩薩の姿,すなわち菩薩道こそが広い意味で,仏教の教えと人間形成を担う教育とを結ぶ象徴であると考えるものである.大乗淑徳学園の創立者,長谷川良信とその恩師,渡邊海旭は,共に大乗仏教研究の碩学であり,大乗仏教精神の実践者として高い評価を受け,かつ教育実践者...

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  • 新羅・真平王代後期の対倭外交 : 真平王の対倭政策と関連して

    近藤, 浩一 京都産業大学論集. 人文科学系列 52 237-260, 2019-03-30

    ...新羅では,前代の真興王以降国王を転輪聖王・釈迦仏に比定し貴族を弥勒菩薩とすることで,王権と貴族勢力が一定の秩序を形成していた。新羅仏教は王権を象徴する思想的基盤であったといえ,新羅が貢納した仏像・仏具も同じく新羅王権の象徴物であったことが窺い知られる。したがって真平王は,このような仏教文物を倭に送り新羅の王即仏思想を伝えることで,倭王を真平王の仏国土に引き込もうとしたと考えられる。  ...

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  • 美術教育における和洋の比較鑑賞の試み

    高橋 文子 東京未来大学研究紀要 13 (0), 93-102, 2019-03-29

    ...生徒が参照しやすい美術資料集に掲載してある作品の中から「月光菩薩立像とサモトラケのニケ」、「風神雷神図屏風とヴィーナスの誕生」、「平等院鳳凰堂とランス大聖堂」を対比題材として取り上げた。主に日本と西洋の同構図の作品から、相違点と共通点に着目させることによって、これまでの主観的な感想中心の鑑賞から、批評的見地の習得を目指した。...

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  • カマラシーラ著*<i>Avikalpapraveśadhāraṇīṭīkā</i>における八種比喩の解釈

    佐藤 晃 印度學佛教學研究 67 (3), 1148-1153, 2019-03-25

    ...</p><p>APrDhでは,無分別知を既に獲得した菩薩は,その後に後得知を獲得し,それにより一切法を幻等の如くに見る,と説かれる.幻等の八種の比喩は,菩薩が見る一切法に含まれる具体的な事物を示しているとも考えられる.カマラシーラはAPrDhṬにおいて,それら八種の比喩に関して二通りの解釈(解釈(A)と解釈(B))を示している.例えば,幻は,解釈(A)では「有情世間に含まれるもの」と解釈され,一方で...

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  • <i>Śikṣāsamuccaya</i>の菩提心説における菩薩乗と声聞乗の対比

    鈴木 伸幸 印度學佛教學研究 67 (3), 1143-1147, 2019-03-25

    ...<p>本論文は,シャーンティデーヴァが著したと伝えられる<i>Śikṣāsamuccaya</i>の第1章「布施波羅蜜章」の菩提心説に見られる菩薩乗と声聞乗の対比について議論するものである.インド・チベットの仏教では,シャーンティデーヴァの著作に説かれる願菩提心(bodhipraṇidhicitta,菩提を願う心)と行菩提心(bodhiprasthānacitta,菩提に向かって進む心)の二つの菩提心...

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