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  • 頼瑜の成仏観(智豊合同教学大会紀要,興教大師850年御遠忌記念号)

    藤田 隆乗 智山学報 42 (0), 259-271, 1993

    頼瑜(一二二六-一三〇四)はその生涯の中で多くの著作を残したが、いまだそれら全体を通じての教学の特色が明らかにされているとは言い難い。そこで今回は成仏観をとりあげ覚鑁の成仏観との比較も含めて考察し、頼瑜研究の一助としたい。頼瑜は即身成仏を即疾、現生の肉身を有したままでの成仏と理解し、これにもとづいて一生・二生成仏を主張する。本論では一生・二生成仏、機根、三摩地等を中心として検討する。

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