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検索結果 1,024 件

  • 当院における妊婦の虫垂炎に対する手術治療 〜複雑性虫垂炎の症例報告と過去10年間の症例の検討〜

    佐藤 総太, 前本 遼, 伊藤 拓馬, 海野 陽資, 長見 直, 服部 晋明, 岩﨑 純治, 金澤 旭宣 島根県立中央病院医学雑誌 48 (1), 33-37, 2024-03-10

    ...妊婦の急性虫垂炎は重症化しやすく,流早産や死産の可能性が高くなることが報告されている.手術が望ましいと判断した場合,母体だけでなく胎児へも影響が及ぶ可能性があること念頭に置きながら診療に当たる必要がある.我々はこれまでも妊婦の虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した報告を行なっている.現在当院で行なっている複雑性虫垂炎の手術手技を症例報告として提示し,さらに当院での過去10年間の妊婦に対する虫垂切除術...

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  • 発熱・腹部症状を呈し,虫垂切除術に至った小児COVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C)の9歳女児例

    松浦 萌, 江波戸 孝輔, 上松 由昌, 芹澤 陽菜, 金子 雅紀, 坂東 由紀, 石倉 健司 小児リウマチ 14 (1), 56-61, 2024-02-29

    ...<p>急性虫垂炎との鑑別に苦慮した小児COVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C)の1例を経験した.症例は生来健康な9歳女児.発熱,下痢,腹痛を主訴に急性虫垂炎が疑われ当院へ紹介となった.画像所見から穿孔性虫垂炎の懸念があり腹腔鏡下虫垂切除術を施行したが,手術所見や病理検査ではカタル性虫垂炎であった.全身麻酔導入後に血圧低下し昇圧薬の持続投与を要した.術後も血圧安定せず,発熱は持続していた....

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  • 虫垂炎に対する単孔式アプローチ法と85例の検討

    辻 嘉斗, 西沢 佑次郎, 大里 祐樹, 井上 彬, 賀川 義規 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (3), 161-167, 2024

    ...<p>本邦において虫垂炎に対する腹腔鏡手術は2021年に年間15,983件施行され単孔式アプローチも増加傾向にあるものの2,597例にとどまる.当センターでは虫垂炎に単孔式アプローチを基本としている.当センターでの虫垂炎に対する単孔式腹腔鏡手術の安全性と有効性を後ろ向きに検討した.2020年4月から2022年3月までに虫垂炎に対し単孔式腹腔鏡手術を施行した15歳以上の85例について調査した.術式は虫垂切除術...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 術後に60ヵ月の長期経過観察を行ったLow-grade Appendiceal Mucinous Neoplasmの3例

    勝又 健太, 大島 隆一, 内藤 正規, 臼井 創大, 天野 優希, 根岸 宏行, 國場 幸均, 大坪 毅人 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (2), 96-100, 2024

    ...を主訴に受診,急性虫垂炎の診断で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.症例3は74歳男性.急性虫垂炎に対して保存的加療を施行後,待機的に腹腔鏡下盲腸部分切除術を施行した.いずれも術後病理でLAMNの診断,断端陰性であった.術後60ヵ月までサーベイランスを行い,再発は認めなかった.LAMNのサーベイランス方法や期間に関しては一定の見解が得られていないため,本症例での経験を踏まえて文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 術後も腹膜透析の継続が可能であった虫垂粘液産生腫瘍の腹膜透析,血液透析併用患者の1例

    荒木 崇志, 中村 共生, 神戸 香織, 重原 理宏, 黄田 宗明, 森永 正二郎, 三上 修治, 鴇沢 一徳 日本透析医学会雑誌 57 (3), 129-133, 2024

    <p>症例は79歳男性.原疾患不明の慢性腎不全のため腹膜透析を導入後,腹膜の除水能低下のために血液透析,腹膜透析の併用療法を行っている.定期的な腹部CT検査により虫垂の囊胞性腫瘤性病変が発見された.虫垂粘液産生腫瘍が疑われたが,破裂により腹膜偽粘液腫をきたす可能性があるために手術適応とされている.腹膜透析の継続を考慮し,腹腔鏡下での切除術を選択.術後,腹膜機能の低下なく,腹膜透析,血液透析の併用…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 虫垂憩室炎に伴う虫垂膀胱瘻に対して腹腔鏡下虫垂切除,膀胱部分切除を施行した1例

    増田 大機, 常深 あきさ 日本腹部救急医学会雑誌 43 (4), 789-792, 2023-05-31

    ...入院2日目に腹腔鏡下虫垂切除術,膀胱部分切除術を施行した。虫垂切除標本には虫垂憩室が散見され,瘻孔部と一致した憩室には炎症細胞の浸潤を認めた。膀胱には全層の線維化と粘膜下層のリンパ球の集簇を認めるのみで特異的な所見は認めなかった。虫垂憩室炎に伴う虫垂膀胱瘻と診断した。術後2年以上が経過するが,再発や排尿障害は認めず,手術前より数年間認めていた膀胱炎症状は消失した。...

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  • 妊娠中に発症した急性虫垂炎を契機に診断された虫垂神経内分泌腫瘍の1例

    竹中 俊介, 八木 康道 日本腹部救急医学会雑誌 43 (4), 757-760, 2023-05-31

    ...妊娠中の急性虫垂炎であることも踏まえ,緊急手術の適応と判断し,腹腔鏡下虫垂切除術を実施した。術後経過は母児ともに良好で術後7日目に退院した。病理診断は穿孔性壊疽性虫垂炎および虫垂NET G1で,腫瘍径7 mm,間膜浸潤陰性,脈管侵襲陰性を確認して追加切除は行わない方針とした。妊娠中の虫垂NETにおいては腫瘍学的根治性と安全な周産期管理の達成を最大限に考慮する必要がある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 日帰りで行う待機的虫垂切除術の安全性と有用性

    松下 公治, 大橋 直樹, 多賀谷 信美, 星野 明弘, 根岸 真人, 山口 貴章, 中島 龍一朗, 尾花 優一, 吉村 雪野, 新井 俊文, 黒崎 哲也 日本消化器外科学会雑誌 56 (2), 100-107, 2023-02-01

    ...<p><b>目的:</b>日帰りで行う待機的虫垂切除術の安全性と有用性について,入院手術と比較検討した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 超音波検査で術前診断された虫垂憩室炎の1例

    大久保 友紀, 塩屋 晋吾, 中島 真由美, 林 尚美, 佐々木 崇, 坂口 右己, 中村 克也, 北薗 育美, 今村 智美, 重田 浩一朗 超音波検査技術 48 (1), 38-43, 2023-02-01

    ...右下腹部痛と発熱で当院紹介受診となった.他院の単純C Tでは,回盲部と虫垂に強い炎症を認めるが,炎症の主座の特定が困難であった.当院超音波検査で,虫垂に三つの外側へと突出する腫瘤像とその周囲脂肪織にエコー輝度上昇域(周囲脂肪織炎)を認めた.根部側の腫瘤の輪郭は不明瞭で,周囲に貯留液を疑う無エコー域を認めた.また,腫瘤の輪郭に沿った弧状の血流シグナルを認めた.これらの所見から虫垂憩室炎と診断し,腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌

  • 右下腹部腹壁膿瘍を形成した穿孔性虫垂炎の1切除例

    大谷 菜穂子, 松本 理沙, 岡田 晋一郎, 菅沼 利行 日本腹部救急医学会雑誌 43 (1), 73-76, 2023-01-31

    ...根治目的に入院14日目に虫垂切除術,ポートサイトヘルニア修復術を施行した。経過良好で再発を認めない。虫垂炎はしばしば遭遇する疾患だが,虫垂炎から腹壁膿瘍を形成する例はまれである。穿孔性虫垂炎から右下腹部腹壁膿瘍をきたしたまれな1例を経験したため報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術前診断した虫垂捻転の1例

    郷津 陽平, 宮本 剛士, 西田 保則, 関 宣哉, 小田切 範晃, 小豆畑 康児, 田内 克典 日本臨床外科学会雑誌 84 (5), 758-763, 2023

    ...<p>術前診断した虫垂捻転の1例を経験したので報告する.症例は55歳,男性.心窩部の違和感を主訴に当院救急外来を受診した.来院時,腹部に圧痛は認めなかった.血液検査で炎症反応の上昇は認めなかったが,腹部造影CTで虫垂根部に著明な口径変化を伴う嚢胞性病変を認めたため,虫垂捻転と診断し緊急手術を行った.開腹すると根部で180度捻転し黒色調となった虫垂を認め,捻転解除後に虫垂切除術を施行した.術後経過は良好...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 虫垂炎様症状を呈した虫垂GISTの1例

    渋谷 紘隆, 藤井 幸治, 山内 洋介, 田村 佳久, 髙橋 幸二 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1272-1276, 2023

    ...<p>症例は71歳,男性.発熱と右下腹部痛を主訴に受診した.CTで虫垂腫大,回結腸動脈周囲のリンパ節に腫大を認めた.急性虫垂炎・虫垂腫瘍疑いとして,同日腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.虫垂根部に腫大があり,盲腸壁を一部含めて虫垂を切除した.摘出標本では虫垂開口部から3cm末端側に13mm大の腫瘤を認めた.病理組織検査では紡錘形細胞の増殖を認め,免疫染色にてKIT(+),CD34(+),desmin(-...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 小児がん患者において化学療法期間中に発症した急性虫垂炎に対する初期治療についての後方視的検討

    神坐 優, 植木 英亮, 寺田 和樹, 土持 太一郎, 木川 崇, 高橋 聡子, 櫻井 彩子, 野口 靖, 五十嵐 俊次, 角南 勝介 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (5), 371-376, 2023

    ...を行われた蜂窩織炎性虫垂炎2例中2例において虫垂炎再燃を認めたため虫垂切除術を要し,各々27日間と37日間の化学療法遅延を要した.初期治療として腹腔鏡下虫垂切除術を行った1例において創感染を認め,化学療法の合併症と考えられる膵炎を認めたが,化学療法遅延期間は5日のみだった.虫垂炎発症時に蜂窩織炎性虫垂炎を来している症例では保存的治療が効果的ではない可能性が示唆された.今後多数例での検討が望まれる....

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  • 一期的に虫垂切除とメッシュ修復を行った虫垂炎を伴うAmyand's herniaの2例

    中橋 剛一, 河合 徹, 京兼 隆典, 相場 利貞, 久世 真悟, 宮地 正彦 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 659-664, 2023

    ...と前方アプローチでのメッシュ修復術を一期的に行った.症例2は69歳,男性.右鼠径ヘルニアの手術歴と虫垂炎保存的加療歴あり.CTで右鼠径ヘルニアの再発と虫垂炎を伴うAmyand's herniaと診断したが,虫垂と腹膜の癒着が懸念されたため,消炎後待機的に腹腔鏡下虫垂切除術と前方アプローチでのメッシュ修復を一期的に行った.いずれの症例も術後経過良好であった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 術前に放線菌症と診断することで待機的に腹腔鏡補助下虫垂切除術が可能となった1例

    津髙 慎平, 大橋 龍一郎, 安藤 翠, 藤原 亮太, 松本 眞琴, 高橋 優太, 岡林 弘樹, 市原 周治, 大谷 弘樹, 矢野 匡亮 日本外科系連合学会誌 48 (1), 38-44, 2023

    ....抗菌療法としてメロペネムを投与したが症状は改善せず,5病日目に膿瘍のCTガイド下穿刺ドレナージ術を施行した.膿瘍排液の塗抹検査(グラム染色)では,菌の集塊とその周囲に放射状に広がるグラム陽性の桿状菌を認め,放線菌症と診断した.ペニシリン系の注射抗菌薬に変更して38病日目まで投与し,39病日に退院後はペニシリン系の内服抗菌薬を,発症から約8カ月目まで継続した.膿瘍は再燃することなく,312病日目に虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌

  • 上腸間膜静脈血栓症を合併した急性壊疽性虫垂炎の1例

    日比野 佑弥, 金岡 祐次, 前田 敦行, 高山 祐一, 高橋 崇真, 青山 広希 日本臨床外科学会雑誌 84 (2), 310-315, 2023

    ...<p>症例は14歳,女性.2日前からの下腹部痛と発熱を主訴に当院を受診した.腹部造影CTで急性虫垂炎と診断し,虫垂切除術を施行した.術後も発熱と炎症の改善がなく,術後4日目に造影CTを施行したところ,手術部位の膿瘍形成と上腸間膜静脈血栓症を認め,ヘパリン1万単位/日を開始した.この際に初診時のCTを見返したところ,既に上腸間膜静脈に血栓を形成していた.術後10日目に造影CTで肝左葉門脈内に血栓の進展...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 虫垂炎を契機に診断された10歳女児虫垂神経内分泌腫瘍の1例

    木戸 美織, 和多田 晋, 雨宮 隆介, 小倉 正治, 市東 昌也 日本臨床外科学会雑誌 84 (4), 603-607, 2023

    ...<p>症例は10歳,女児.腹痛を主訴に当院救急外来を受診した.腹部造影CTで虫垂の腫大,糞石様高吸収域,周囲の脂肪織濃度の上昇を認め,急性虫垂炎と診断し腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.切除標本では虫垂体部に灰黄色調の1.1×1.5cmの腫瘤と高度の狭窄を認めた.組織学的には粘膜下層から一部漿膜下層にかけて類円形核と淡好酸性細胞質をもつ比較的均一な腫瘍細胞が浸潤し,索状配列を呈していた.核分裂像を認め(...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 虫垂炎術後62年目に遺残虫垂に発生した低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例

    菊地 拓也, 水田 憲利, 口分田 啓, 藤木 和也, 福田 善之, 大坪 出, 芦谷 博史, 常見 幸三, 豊川 晃弘 日本外科系連合学会誌 48 (1), 45-50, 2023

    ...<p>症例は82歳男性.20歳の時に急性虫垂炎に対して,虫垂切除術の既往のある方で,便秘の精査目的に近医より当院消化器内科へ紹介となった.下部消化管内視鏡検査を施行したところ,虫垂開口部の開大および粘液の流出を認めた.虫垂開口部からの生検で拡張した腺管構造と粘液産生亢進を認めた.CT検査で,遺残虫垂と思われる部位に囊胞性腫瘍を認めたため,虫垂粘液産生腫瘍の疑いで腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した....

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  • 腹腔鏡下に切除した妊婦虫垂炎の7例

    水野 真夏, 杢谷 友香子, 吉岡 慎一, 藤田 淳也, 田村 茂行, 佐々木 洋 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1466-1472, 2023

    ...<p>妊婦の急性腹症の原因として急性虫垂炎が最多であり,術式は腹腔鏡下虫垂切除術が一般的となってきているが,その報告数は少ない.当院において,2017年3月から2022年7月までに妊娠時急性虫垂炎7例に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.発症時の妊娠週数の内訳は,妊娠15週までの妊娠初期3例,妊娠16週から27週の妊娠中期3例,妊娠28週以降の妊娠後期1例であった.妊娠週数に応じてポート配置を工夫し...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 虫垂癌術後に局所再発が疑われた縫合糸膿瘍の1例

    濱﨑 友洋, 黒田 雅利, 熊野 健二郎, 池田 英二 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (5), 393-399, 2023

    ...<p>症例は84歳,男性.腹痛で当院を受診し急性虫垂炎の診断で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.</p><p>術中所見で虫垂穿孔に伴う膿瘍形成を認めた.虫垂癌,tub2,切除断端陽性と診断され,追加切除として腹腔鏡下回盲部切除術(D3)を施行した.最終診断はpT3,N0,M0 StageIIaであった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 腹腔鏡下虫垂切除術を行った妊娠後期急性虫垂炎の1例

    桒原 尚太, 青木 佑磨, 市村 龍之助, 真名瀬 博人, 平野 聡 日本臨床外科学会雑誌 84 (5), 752-757, 2023

    ...<p>妊娠中の急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術の報告が散見されてきたが,妊娠後期の症例に対するものは少ない.患者は妊娠30週の妊婦で,急性虫垂炎の診断で当科に紹介された.術中体位とポート配置を工夫し,子宮に影響を及ぼすことなく安全に手術を完遂できた.自験例では妊娠後期の症例に対しても腹腔鏡下手術が有用である可能性が示唆されたが,穿孔性虫垂炎や膿瘍形成をきたすような高度炎症例においては,増大した子宮...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 虫垂杯細胞型カルチノイドの2例の治療経験

    浦野 尚美, 土田 泰昭, 宮本 誠 日本外科系連合学会誌 48 (2), 130-136, 2023

    ...主訴に紹介され,内視鏡検査の生検でカルチノイドと診断された.本人は手術を希望されず,超高齢でもあり,放射線療法の方針となった.腫瘍は縮小し,症状の改善もみられ,約2年間は良好な生活の質が保てた.その後腸閉塞症状で緊急入院となり,回盲部切除術・D3郭清を行い,虫垂杯細胞型カルチノイド由来腺癌と診断された,術後5カ月目に局所再発し,13カ月目に原病死された.症例2は57歳男性.急性虫垂炎の診断で腹腔鏡下虫垂切除術後...

    DOI 医中誌

  • 腹部手術後の前皮神経絞扼症候群に対して神経ブロック治療が有効であった2症例

    武田 昌子, 小柳 哲男, 藤原 治子 日本ペインクリニック学会誌 29 (12), 245-248, 2022-12-25

    ...エコーガイド下神経ブロック治療が有効であったことを報告する.2症例ともに血液検査,画像検査で異常はなくCarnett徴候は陽性であった.1例目は胃がんに対して腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行された81歳女性である.術後10日目より左右の腹直筋鞘外縁のドレーン抜去後の縫合部位に圧痛を認め腹壁に力がかかると痛みが増強した.エコーガイド下腹直筋鞘ブロックを3回施行して治癒した.2例目は穿孔性虫垂炎に対して開腹虫垂切除術...

    DOI 医中誌

  • 当院で切除した低異型度虫垂粘液性腫瘍の6例

    小林, 純子, 熱田, 幸司, 田尻, 智也, 海ヶ倉, 紀文, 菊池, 雅之, 安藤, 崇史, 新谷, 恒弘 静岡赤十字病院研究報 42 (1), 12-16, 2022-12-01

    ...,治療方針について症例の蓄積と検討が必要である.今回我々は当院で2018年4月~2022年9月までに外科的切除された6症例について検討した.男女比が3:3で年齢は平均61歳であった.緊急手術症例は5例(83%)で,うち4例に虫垂炎の合併を認めた.予定手術の1例のみ術前に低異型度虫垂粘液性腫瘍の可能性が指摘されていた.術式は回盲部切除術D3郭清が2例,結腸右半切除術D3郭清が1例,盲腸切除術が1例,虫垂切除術...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 術前診断が困難であった腸閉塞をきたした低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例

    金原 真義, 小野山 裕彦, 坂井 昇道, 車 清悟, 土佐 明誠, 安次富 駿介, 大久保 海周, 平野 博嗣 日本腹部救急医学会雑誌 42 (7), 737-740, 2022-11-30

    ...絞扼を解除して回腸部分切除術,虫垂切除術を施行した。虫垂囊腫は1.8cm大であり,病理組織学的検討では低異型度虫垂粘液性腫瘍(LAMN)と診断された。虫垂腫瘍により腸閉塞をきたした報告例は極めて少ない。さらに本症例のように索状物を形成し,それによる腸閉塞をきたした症例は本邦においては他に報告がなく貴重な症例と考えられる。</p>...

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  • 腹腔鏡下に切除した虫垂真性憩室を伴う虫垂憩室炎の1例

    内藤 慶, 須田 光太郎, 佐野 渉 日本腹部救急医学会雑誌 42 (5), 619-622, 2022-07-31

    ...憩室穿孔に伴う重症化リスクを考慮して準緊急で腹腔鏡下虫垂切除術の方針とした。術中所見では虫垂に複数の憩室が散見され,自動縫合器で虫垂根部を切除し虫垂を摘出した。術後病理組織学的検査では複数の真性憩室と,憩室および虫垂壁内にリンパ球や形質細胞が主体の炎症細胞浸潤を認め,虫垂真性憩室を伴う虫垂憩室炎と診断した。虫垂憩室は比較的まれな疾患で,そのほとんどは仮性憩室であり真性憩室の頻度は非常にまれである。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 虫垂粘液囊腫軸捻転と術前診断し,緊急腹腔鏡手術を施行した1例

    吉田 祐, 中右 雅之, 吉村 昴平, 岡田 俊裕 日本腹部救急医学会雑誌 42 (5), 591-594, 2022-07-31

    ...愛護的に捻転を解除し,虫垂切除術を施行した。術後経過は良好で,術後5日目に退院となった。虫垂軸捻転は虚血性変化から穿孔をきたしうる疾患であり,手術のタイミングを逃さないことが肝要である。今回,われわれは造影CT検査所見から虫垂粘液囊腫軸捻転と診断し,緊急で腹腔鏡手術を施行し,良好な転帰を得た1例を経験したため報告する。</p>...

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  • 腹壁膿瘍を形成した神経内分泌腫瘍を併存する虫垂憩室穿通の1例

    渡辺 晶子, 数井 真理子, 中川 真理, 竹内 瑞葵, 末永 泰人, 大城 泰平, 野田 大地, 名取 健, 松尾 亮太 北関東医学 72 (2), 217-222, 2022-05-01

    ...<p> 症例は,63歳男性.1ヶ月間持続する右下腹部痛を主訴に受診した.来院時,発熱と右下腹部に局所炎症を伴う15 cmの腫瘤を触知し,腹膜刺激症状は認めなかった.腹部CTで,同部位に腹壁膿瘍を認め,腹壁膿瘍と虫垂体部が密に接しており,虫垂炎に伴う腹壁膿瘍と考え,まずは経皮ドレナージを施行した.ドレナージ後も右下腹部痛が遷延したため,持続する虫垂炎が原因と考え,虫垂切除術を施行した.手術所見は,右下腹部...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献11件

  • 虫垂炎術後に診断され追加切除を施行した小児虫垂原発神経内分泌腫瘍の1例

    藤枝 裕倫, 山口 竜三, 渡邊 真哉, 會津 恵司, 小林 真一郎, 佐藤 文哉, 豊田 良鎬, 岩田 力, 影山 優美子, 森山 瑞紀 日本消化器外科学会雑誌 55 (4), 276-281, 2022-04-01

    ...<p>症例は7歳の女児で,右下腹部痛を主訴に受診した.造影CTで虫垂の腫大がみられ,連続するように虫垂末梢側に液体貯留がみられた.急性虫垂炎の膿瘍形成と診断し,虫垂切除術を施行した.開腹所見では膿瘍はなく,囊胞状に腫大した虫垂を切除した.壊疽性虫垂炎であった.虫垂切除断端の1 cm末梢側に全周性壁肥厚がみられ,閉塞により先端部は囊胞状に拡張していた.病理組織学的検査では虫垂の壁肥厚部には漿膜下層まで...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術後の急性虫垂炎による遅発性メッシュ感染の1 例

    山尾 幸平, 前村 公成, 永田 祐貴, 飯野 聡, 勝江 達治, 基 俊介, 柳 政行, 濵田 信男 日本腹部救急医学会雑誌 42 (3), 443-446, 2022-03-31

    ...治療により炎症は改善し,自宅退院,待期的に腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。虫垂は腹壁に強固に癒着していたため腹膜合併切除を行い,洗浄の後にメッシュは温存し,鼠径部を切開して開放創として手術を終了した。創洗浄を継続し,創部治癒が得られた術後16 日目に自宅退院となった。現在,術後1 年6 ヵ月を経過しているが炎症の再燃はない。...

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  • 虫垂炎保存的加療後に手術加療した虫垂goblet cell adenocarcinomaの1例

    小佐々 貴博, 的場 勝弘, 中津 宏基, 北澤 荘平 山口医学 71 (1), 29-35, 2022-02-22

    ...<p> 症例は52歳男性.来院3日前からの右下腹部痛を主訴に当科を受診,造影CT検査で膿瘍形成を伴う虫垂腫大を認め,腹腔内膿瘍を伴う複雑性虫垂炎と診断した.保存的加療を行った後に待機的に虫垂切除を施行する方針とし,抗菌薬治療を開始した.治療開始後の経過は良好で,第19病日に自宅退院となった.発症6ヵ月後に待機的に腹腔鏡下虫垂切除術を施行,合併症なく経過し術後7日目に自宅退院となった.切除標本は肉眼的...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献13件

  • 造影CT,内視鏡検査で活動性出血の所見を捉え,診断できた特発性虫垂出血の1 例

    日野 孝彬, 大島 靖広, 杉山 宏, 坂下 文夫 日本腹部救急医学会雑誌 42 (1), 51-55, 2022-01-31

    ...虫垂開口部をクリッピングで縫縮し,一時止血に成功したが,再出血のリスクが高いと診断し,同日単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。病理組織学的所見では虫垂遠位側に肉芽組織を認めたのみで,特発性虫垂出血と最終診断した。【結語】虫垂出血の診断には,すみやかに造影CT 検査,内視鏡検査を施行し,活動性出血の所見を捉えることが必要であると考えられた。</p>...

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  • 急性虫垂炎に対する保存的治療奏効の予測

    平島 相治, 小林 博喜, 高木 剛, 福本 兼久 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (3), 108-113, 2022

    <p>急性虫垂炎において保存的治療が奏効するかどうか,治療早期に判断できる指標を検討する.</p><p>当院で保存的治療を行った急性虫垂炎65例を検討した.65例中55例で保存的治療が有効であったが,10例は保存的治療が無効で即時手術を行った.保存的治療有効群55例中7例において,保存的治療が有効であったものの,入院期間が14日間を超え治療に難渋した.次に即時手術群10例に保存的治療が難渋した7…

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  • 虫垂切除術後に杯細胞カルチノイドの診断となり追加切除を行った1例

    小松﨑 修平, 福沢 淳也, 川松 夏実, 永田 千草, 野﨑 礼史 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (8), 399-402, 2022

    ...<p>症例は46歳,女性.腹痛精査のCTで穿孔性虫垂炎,回盲部周囲膿瘍と診断され,52日後に待機的腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.病理診断で虫垂杯細胞カルチノイド(以下,GCC)の診断となった.漿膜面や外科的剥離面への露出,口側断端陽性が否定し得ず,初回手術から27日後に追加切除として腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.骨盤腔内と右横隔膜下に腹膜結節を認め,小骨盤腔の結節を切除した.病理診断では,残存虫垂...

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  • 単孔式腹腔鏡下手術で切除した妊婦急性虫垂炎の2例

    上村 淳, 隈元 謙介, 岸野 貴賢, 天雲 千晶, 花岡 有為子, 岡野 圭一 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 345-350, 2022

    ...<p>妊婦の急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術(以下,LA)の報告は,本邦でも散見されるが,単孔式手術で施行された報告例は少ない.妊娠中に急性虫垂炎を発症し,単孔式腹腔鏡下虫垂切除術(以下,TANKO-LA)を施行した2症例を経験した.症例1は23歳・妊娠23週,症例2は33歳・妊娠15週で,腹痛を主訴に当院へ搬送となった.いずれも急性虫垂炎と診断し,緊急でTANKO-LAを施行した.術後経過は良好...

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  • 小児に発生した虫垂神経内分泌腫瘍の1例

    伊豆川 翔太, 藪内 伸一, 深瀬 正彦, 北村 洋, 杉田 純一 日本外科系連合学会誌 47 (4), 559-564, 2022

    ...<p>症例は13歳男児,右下腹部痛のため来院し,膿瘍形成性虫垂炎の診断で保存的加療を行った.治療後に再燃をきたしたため,待機的に腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.術後の病理組織学的診断でChromogranin A陽性,Synaptophysin陽性,Ki-67陽性率<1%で虫垂原発神経内分泌腫瘍WHO分類(2019)NET G1と診断された.脈管侵襲は認めなかったため,追加治療は施行せず経過観察し,無再発生存...

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  • 妊娠を契機に虫垂炎を発症した,虫垂炎子宮内膜症の1例

    大嶋 侑平, 小田切 範晃, 笹原 孝太郎 日本外科系連合学会誌 47 (6), 744-749, 2022

    ...日に症状が再燃し,当院を受診した.血液検査では白血球数 11,700/mm<sup>3</sup> CRP 1.14mg/dlと炎症反応の上昇を認めた.腹部MRI検査で,子宮右側に内腔が拡散強調像で高信号の多房性腫瘤を認め,腹部造影CT検査では子宮右腹側に境界不明瞭な腫瘤を認めた.右卵巣には炎症所見を認めなかったことから,急性虫垂炎と診断し,緊急手術を施行した.手術は脊椎麻酔で行い,傍腹直筋切開で虫垂切除術...

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  • 二期的腹腔鏡下手術を行ったde Garengeot herniaの1例

    山本 裕之, 豊田 暢彦, 古川 義英, 國安 哲史, 竹上 正之, 畑中 正行 日本臨床外科学会雑誌 83 (3), 585-591, 2022

    ...</p><p>大腿ヘルニアの中で嵌頓臓器が虫垂の場合をde Garengeot herniaと呼び,稀な疾患である.今回,腹腔鏡下虫垂切除術と腹腔鏡下ヘルニア修復術を二期的に施行したde Garengeot herniaの1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • 腹膜播種を伴う胃転移後10年生存中の乳腺浸潤性小葉癌の1例

    岡﨑 舞, 坂東 裕子, 寺崎 梓, 澤 文, 原 尚人 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 832-837, 2022

    ...<p>症例は58歳,女性.16年前に前医で右浸潤性小葉癌に対して右乳房全切除術+腋窩リンパ節郭清を施行された.手術病理結果は浸潤性小葉癌,pT2N1(2/19)M0,pStage IIB,ER陽性,PgR陽性,HER2 score1であった.術後補助療法として内分泌療法(anastrozole)が4年間行われた.術後6年目に右下腹部痛が出現し虫垂炎を疑われ,虫垂切除術を施行された際に腹腔内に播種結節...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 膿瘍形成性虫垂炎を契機に診断し根治切除した40歳台盲腸癌・虫垂癌の2例

    小倉 正臣, 濵田 賢司, 赤尾 希美, 大森 隆夫, 金兒 博司 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1771-1777, 2022

    ...</p><p>いずれも待機的虫垂切除術前に悪性所見が判明し,一期的に根治切除可能であり,現在無再発生存中である.</p><p>結腸癌罹患率の観点から50歳以上の膿瘍形成性虫垂炎保存的治療後には,下部消化管内視鏡検査により盲腸癌,一部虫垂癌を否定することが必要である.特に,待機的虫垂切除術前の画像診断で虫垂腫大が残存している場合には,年齢にかかわらず下部消化管内視鏡検査を強く勧めることが重要である....

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 妊娠中の急性虫垂炎に対する虫垂切除術

    畑井 三四郎, 上田 純二, 小島 雅之, 本山 健太郎, 永井 英司, 松尾 芳雄, 西山 憲一, 中房 祐司 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 268-273, 2022

    ...<p>妊娠中の急性虫垂炎は穿孔すると流早産や胎児死亡をきたしやすく,速やかに診断し治療を行うことが重要である.しかし,超音波検査で診断が得られない場合,CTは胎児への被曝の影響が懸念され,診断・治療方針に悩むことが少なくない.当院における妊娠中の急性虫垂炎に対する虫垂切除術11例について検討した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 虫垂神経内分泌腫瘍の一例

    東 孝泰, 木暮 道彦 福島医学雑誌 72 (3), 127-133, 2022

    ...<p>要旨:症例は58歳男性,繰り返す右下腹部痛を主訴に当科を受診し,CTで認めた虫垂内部の糞石による症状と考え,腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。術後病理検査で虫垂神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor:以下,NET)を認めたが,再発や転移のリスク因子はなく経過観察の方針とした。虫垂NETは稀な腫瘍で,後病理検査で偶発的に発見されることが多い。...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 急性虫垂炎を合併した虫垂原発Burkitt lymphomaの1例

    片方 雅紀, 藤田 正太郎, 青砥 慶太, 伊藤 泰輔, 石井 芳正, 河野 浩二 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1312-1317, 2022

    ...<p>腸管原発のBurkittリンパ腫は非常に稀な疾患である.今回われわれは,虫垂原発のBurkittリンパ腫の成人発症例を経験したので報告する.症例は27歳,男性.主訴は右下腹部痛である.虫垂炎の診断で保存的加療が行われたが,退院後に症状が再燃し虫垂切除術を施行した.病理組織学的検査にて虫垂壁粘膜から筋層にかけての異型リンパ球様細胞の増殖を認め,免疫染色の結果,CD10弱陽性,CD20陽性,MIB...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 長期経過後に再開通した虫垂皮膚瘻に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した1例

    野原 茂男, 鈴木 将臣, 湯澤 浩之, 冨松 裕明 日本外科系連合学会誌 47 (1), 17-21, 2022

    ...された.術後2カ月で人工肛門閉鎖術を行われた際に,回腸吻合部の減圧目的にチューブ虫垂瘻が造設された.数カ月後にチューブは外来で抜去され,虫垂瘻は自然閉鎖した.34歳時に瘻孔閉鎖部皮膚の腫脹を認めたため,他院で切開排膿術が施行された.その後,創部からの便汁漏出を認めたために当院紹介となった.瘻孔造影で創部から虫垂および結腸が造影され,虫垂皮膚瘻と診断した.保存治療での自然閉鎖は困難であると考え,腹腔鏡下虫垂切除術...

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  • 腹腔鏡下虫垂切除術を行った虫垂出血の1例

    藤田 覇留久, 平井 健次郎, 竹島 潤, 市川 淳, 大江 秀典, 光吉 明 日本臨床外科学会雑誌 83 (9), 1609-1614, 2022

    ...となることは極めて稀である.今回われわれは,虫垂出血に対し腹腔鏡下虫垂切除術を施行した1例を経験したため,本邦での報告例を集計し報告する....

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  • 原発性卵巣癌に対する手術と化学療法を施行後に膵臓癌の卵巣転移と判明した1例

    越田 裕一郎, 赤木 佳奈, 藤上 友輔, 小椋 恵利, 伴 建二, 松本 久宣, 岡垣 篤彦, 巽 啓司 産婦人科の進歩 74 (1), 94-102, 2022

    ...初診となった.腫瘤は触診で臍上にまで達し,経腟超音波検査では,多房性で囊胞部分と充実性部分を伴う17×17×12 cmの巨大な腫瘤を認めた.腹部造影MRIおよびPET-CT検査により,多房性で充実部にFDGの集積を伴う左卵巣腫瘍および腹膜播種,虫垂の壁肥厚を指摘された.上部および下部消化管内視鏡検査では消化器癌は指摘されず,原発性卵巣癌と診断され,腹式子宮全摘出術,両側卵管卵巣摘出術,大網摘出術,虫垂切除術...

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  • 急性虫垂炎に合併した上腸間膜静脈血栓症の 1 例

    土屋, 皓平, 青山, 徹, 澤崎, 翔, 樋口, 晃生, 横山, 亘, 清水, 康一郎, 沼田, 正勝, 玉川, 洋, 湯川, 寛夫, 利野, 靖, 佐伯, 博行, Tsuchiya, Kohei, Aoyama, Toru, Sawzaki, Sho, Higuchi, Akio, Yokoyama, Koh, Shimizu, Kouichiro, Numata, Masakatsu, Tamagawa, Hiroshi, Yukawa, Norio, Rino, Yasushi, Saeki, Hiroyuki 横浜医学 72 (4), 519-523, 2021-12-03

    ...29歳女性.右下腹部痛を主訴に受診,腹部造影CT検査で虫垂の腫大および周囲脂肪織濃度の上昇と,回結腸静脈から上腸間膜静脈に連続する血栓を認め,急性虫垂炎および上腸間膜静脈血栓症の診断となった.腹部所見が強く,上腸間膜静脈血栓症による腸管壊死を否定できなかったため,緊急開腹手術の方針とした.開腹所見では口側空腸に腸管浮腫像および腸間膜の静脈怒張を認めたのみで腸管壊死は認めなかった.腸管切除は行わず,虫垂切除術...

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  • 水腎症をきたした虫垂放線菌症の1例

    佐藤 朝日, 桂 彦太郎, 山田 理大, 山本 秀和 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 485-489, 2021-09-30

    ...急性虫垂炎の診断で虫垂切除術を行った。術後すみやかに症状軽快したため5日目に退院した。退院後に病理診断が確定し放線菌症の診断であった。退院後3日目に腹痛と排尿障害が再燃し,再度当院を受診した。CTで回盲部周囲に膿瘍を認め,血液検査で炎症反応上昇あり,放線菌による遺残膿瘍と診断した。ベンジルペニシリンカリウムを2週間点滴静注し,退院後1ヵ月間ミノサイクリンの内服を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 盲腸穿孔と壊疽性虫垂炎に対する回盲ヒダ被覆術

    塩澤 徹也, 俵藤 正信, 倉田 佳彦, 井上 康浩, 佐藤 寛丈, 岡田 真樹, 安田 是和 日本消化器外科学会雑誌 54 (9), 630-636, 2021-09-01

    ...至る構造物である.これまで,回盲ヒダを外科治療に応用した報告はない.今回,我々は盲腸穿孔と壊疽性虫垂炎に対して回盲ヒダで被覆した2例を経験したため,その手技と有用性を報告する.症例①は盲腸前壁のIsポリープに対してEMRを施行後,翌日に盲腸穿孔による急性汎発性腹膜炎を来し緊急手術を施行した.盲腸前壁に穿孔部を認め,穿孔部を単純閉鎖し回盲ヒダで被覆した.症例②は糞石を伴う壊疽性虫垂炎に対して緊急開腹虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 病理学的な炎症の残存に着目した急性虫垂炎の待機的腹腔鏡下虫垂切除術の検討

    鈴木 一司, 佐藤 佳宏, 千葉 裕仁, 芳賀 淳一郎, 東 孝泰 日本腹部救急医学会雑誌 41 (4), 215-221, 2021-07-31

    ...<p>【目的】単純性虫垂炎(simple appendicitis:以下,SA),複雑性虫垂炎(complicated appendicitis:以下,CA)に対する待機的虫垂切除術(interval appendectomy:以下,IA)の有用性を病理学的な炎症残存の有無に着目し検討した。【対象と方法】2013年4月から2020年3月にIAを完遂した急性虫垂炎例を対象とし後方視的に検討した。...

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  • Spigel腱膜に発生したポートサイトヘルニアの1例

    小野 仁 日本腹部救急医学会雑誌 41 (5), 339-342, 2021-07-31

    ...保存的加療後の急性虫垂炎に対し腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。手術では臍部,左下腹部に12mm,恥骨上に5mmポートを留置した。術後2日目に嘔吐,左下腹部痛,左下腹部膨隆を認めた。同日CT検査で,左下腹部12mmポート孔への小腸嵌頓を認めた。ポートサイトヘルニア(port site hernia:以下,PSH)による絞扼性腸閉塞と診断し,緊急手術を施行した。...

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  • 思春期の下腹部痛を主訴に受診したOHVIRA症候群 (obstructive hemivagina and ipsilateral renal anomaly syndrome)の 3 例

    南澤, 有紀, 中村, 智子, 松田, 基, 市川, 和志, 平吹, 知雄, Minamisawa, Yuki, Nakamura, Tomoko, Matsuda, Motoi, Ichikawa, Kazushi, Hirabuki, Tomoo 横浜医学 72 (2), 71-76, 2021-04-30

    ...syndrome)は重複子宮膣と片側膣閉鎖,患側腎欠損を合併する稀な疾患である.Wolff管の発生異常により,Müller管の癒合と腎形成に異常を来たすと考えられている.一般人口では 2 万人に 1 人にみられる.症例 1 は13歳,女児.下腹部痛があり,急性虫垂炎を疑われて紹介受診した.症例 2 は13歳,女児.右多嚢胞性異形性腎と膀胱尿管逆流の既往があった.右下腹部痛があり,急性虫垂炎の診断で虫垂切除術...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 超音波内視鏡下経直腸的ドレナージが奏功した骨盤内膿瘍の小児例

    武内 悠馬, 瀧本 篤朗, 嶋村 藍, 津田 知樹 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (3), 695-699, 2021-04-20

    ...腹膜刺激症状を認め,穿孔性虫垂炎に合併した骨盤内膿瘍と診断した.全身状態は保たれていたため保存的加療を選択した.画像所見で骨盤内膿瘍が直腸壁に接していたため,第9病日に超音波内視鏡下経直腸的ドレナージ(本法)を施行した.翌日より解熱し,術後12日の腹部CTで膿瘍腔はほぼ消失を認め,術後14日に退院とした.術後19日,内瘻ステントの一部が肛門縁より脱出したため抜去した.抜去後も再燃を認めず,3か月後に腹腔鏡下虫垂切除術...

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  • 脳室腹腔シャント・腰椎腹腔シャント留置例に対し腹腔鏡下手術を施行した急性虫垂炎の1例

    上田 正射, 池永 雅一, 板倉 弘明, 田口 大輔, 福島 菖子, 關口 奈緒子, 高 正浩, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 谷田 司, 山田 晃正 日本腹部救急医学会雑誌 41 (3), 129-132, 2021-03-31

    ...脳神経外科医にコンサルトし,緊急で単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。逆行性感染予防のため,両シャントを先端付近で結紮した。虫垂切除後,シャント先端を結紮部も含めて切離摘出した。術後は抗菌薬を投与し,逆行性感染,水頭症を認めなかった。虫垂炎など感染を伴う手術では,逆行性感染の予防のため,緊急性,腹腔内の汚染の程度から適切な対策が必要である。...

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  • 超音波検査が発見の契機となった虫垂子宮内膜症の1例

    町田 直子, 森 貞浩, 矢島 麻里絵, 森 夕佳, 藤浪 麻衣, 井上 知彦, 中川 潤一, 西 八嗣 超音波検査技術 46 (1), 36-43, 2021-02-01

    ...腫大,屈曲し,不整形低エコー腫瘤像を呈していた.腫瘤部では壁の層構造は消失していたが,正常部位の固有筋層と連続するようにみえた.腫瘤の内部エコーはやや不均一で,わずかに点状高エコーが混在していた.ドプラ上は乏血性の腫瘤であった.造影CTも施行されたが,虫垂に造影効果を伴う腫瘤性病変は指摘できなかった.血液検査では腫瘍マーカーの上昇は認めなかった.超音波所見上は悪性腫瘍の可能性を除外できず,腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌

  • 急性虫垂炎の術前診断で外科切除後に病理診断された虫垂神経内分泌癌の1例

    井上 亮, 堀田 彰一, 目黒 高志, 森田 高行, 藤田 美芳, 福島 正之, 上野 峰 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (2), 55-60, 2021

    ...<p>症例は86歳女性.腹痛を主訴に紹介受診し,血液検査で炎症所見の上昇,腹部CTで虫垂腫大,周囲脂肪織の炎症を示唆する所見を認め,腹腔鏡下虫垂切除術を行った.切除標本は65mm×24mmの腫大した虫垂で,N/C比の高い腫瘍細胞を認め,免疫組織化学染色ではchromogranin A,synaptophysin,CD56の神経内分泌マーカーが陽性を呈し,神経内分泌癌(Neuroendocrine carcinoma...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • BMI 56.7の高度肥満患者に腹腔鏡下切除術を行った急性虫垂炎の1例

    森山 瑞紀, 藤枝 裕倫, 古田 美保, 渡邊 真哉, 會津 恵司, 山口 竜三 日本臨床外科学会雑誌 82 (2), 410-414, 2021

    ...した.第1ポートは臍上10cmの左腹直筋経由にてオプティカル法で挿入した.気腹圧を15mmHgとし,ポートを追加することで視野確保を行った.炎症が波及した脂肪垂と虫垂との区別が困難であったため,術中迅速病理検査を行い,切除組織が虫垂であることを確認した.術後経過は良好で,術後10日目に軽快退院となった.今回,BMI 56.7kg/m<sup>2</sup>の高度肥満患者の急性虫垂炎に対して,腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • EUSガイド下経直腸ドレナージが有効であった13歳男児膿瘍形成性虫垂炎の1例

    上江洌 一平, 寺師 宗秀, 知花 朝史, 知念 順樹, 長濱 正吉, 宮里 浩 日本臨床外科学会雑誌 82 (5), 901-907, 2021

    ...緊急入院した.膿瘍腔は直腸と接しており,同日,超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography:以下EUSと略す)ガイド下で経直腸的ドレナージを施行し,外瘻チューブを留置した.入院後は抗菌薬投与と膿瘍腔洗浄を行い,膿瘍は速やかに消失した.第9病日に外瘻チューブを内瘻ステントに入れ換え,第29病日にステントは自然脱落した.EUSガイド下経直腸的ドレナージから135日後に待機的腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • Acute Care Surgry 10年の歩み:韓国の三次大学病院単一施設における経験

    Kim Tae Hyun, Park Jung Yun, Jung Yun Tae, Lee Seung Hwan, Jung Myung Jae, Lee Jae Gil Japanese Journal of Acute Care Surgery 11 (1), 1-6, 2021

    ...もっとも頻度が高い手術は虫垂切除術(38.3%)であり,続いて胆囊摘出術(19.5%),癒着剝離術(7.8%)であった。 結論:韓国の一施設においてACS部門が独立して設置され,その結果一定の機能を果たしていることが示された。...

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  • 腹腔鏡下虫垂切除術を施行した虫垂結石を伴う急性虫垂炎の1例

    田口 大輔, 上田 正射, 池永 雅一, 谷田 司, 高 正浩, 家出 清継, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 松山 仁, 山田 晃正 日本外科系連合学会誌 46 (2), 133-137, 2021

    ...<p>症例は19歳,女性.右下腹部痛のため,近医を受診し,急性虫垂炎を疑われ当科へ紹介された.腹部単純X線像で右下腹部に高吸収陰影を認め,腹部単純CTで虫垂根部より1cm末梢側虫垂内の輪状の高吸収陰影と,その末梢側虫垂の腫大を認めた.虫垂結石を伴う急性虫垂炎を疑い,腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.切除標本内に14mm大の虫垂結石を認めた.術後経過は良好であり,術後2日目に退院した.虫垂結石を伴う急性虫垂炎...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 膿瘍ドレナージ後に待機的腹腔鏡下虫垂切除術を行った妊娠時虫垂炎の1例

    五十嵐 高広, 川口 英之, 青木 真彦, 小島 正夫, 水沼 仁孝, 田村 光 日本臨床外科学会雑誌 82 (12), 2201-2207, 2021

    ...胎児の発育や妊娠経過に特記所見は認めず,妊娠41週3日に通常分娩にて2,880gの男児を出産した.今回われわれは,膿瘍形成を伴う妊娠時虫垂炎において経皮的膿瘍ドレナージ術を先行し,妊娠経過に影響を及ぼすことなく腹腔鏡下虫垂切除術を施行しえた.妊娠時虫垂炎に対してドレナージ後に待機的腹腔鏡下虫垂切除術を行った報告例はなく,文献的考察を含めて報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 急性虫垂炎術後の急性副腎不全の1例

    大石 裕佳, 関戸 仁, 松田 悟郎, 清水 哲也, 木村 準, 鶴丸 裕司 日本臨床外科学会雑誌 82 (6), 1142-1147, 2021

    ...<p>症例は22歳,男性.発熱,右下腹部痛を主訴に当院に来院.血液検査所見と造影CTにて穿孔性虫垂炎と診断し,同日虫垂切除術+腹腔洗浄ドレナージ術を施行した.術翌日より39℃台の発熱が遷延し炎症反応再上昇を認め,腹腔内遺残膿瘍と診断し,第7病日に腹腔洗浄ドレナージを目的に再開腹したが,明らかな膿瘍形成を認めなかった.その後も発熱の遷延,炎症反応高値が続き,精査を進めたが確定診断には至らなかった.血中...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 腹腔鏡下に診断・治療した外傷性虫垂離断の1例

    安東 美の里, 野々山 敬介, 辻 恵理, 柴田 孝弥, 柴田 直史, 寺西 太 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1850-1854, 2021

    ...70cm大の木材が飛び出し,下腹部を受傷した.強い腹痛を認め,近医を受診し臓器損傷が疑われたため,当院へ転院搬送された.来院時,バイタルサインの異常は認めなかったが,右下腹部に圧痛と反跳痛を認めた.腹部造影CTでは肝周囲に腹水が貯留し,右下腹部に少量の腹腔内遊離ガスを認めた.以上より,外傷性回腸穿孔を疑い,同日緊急で腹腔鏡下手術を施行した.腹腔内を観察すると虫垂が離断されており,外傷性虫垂離断と診断し虫垂切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 二期的根治術を行った虫垂原発神経内分泌細胞癌穿孔の1例

    入村 雄也, 坪井 一人, 良元 和久, 梶本 徹也, 柏木 秀幸 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1855-1860, 2021

    ...<p>症例は76歳の女性で,腹部全体の痛み・下痢・発熱を主訴に近医を受診し,精査加療目的で当院へ紹介となった.画像診断から虫垂穿孔による汎発性腹膜炎と診断し,緊急で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.病理診断は虫垂内分泌細胞癌であった.術後画像検査で明らかなリンパ節転移や遠隔転移がないことが確認されたため,審査腹腔鏡で腹腔内観察後に根治術を行う方針とした.再手術所見では,腹腔内に明らかな播種結節を認めず,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 腹腔鏡下虫垂切除術における虫垂断端の直視下処理に関する検討

    渡海 大隆, 野田 和雅 日本外科系連合学会誌 46 (4), 434-443, 2021

    ...<p>目的:腹腔鏡下虫垂切除術(LA)における虫垂根部処理の手技としては自動縫合器,ループ式結紮器などが一般的である.一方,単孔式LAでは,臍部から直視下に断端処理を行うことも可能である.今回,直視下断端処理の成功率と有用性,直視下処理が不可能となる要因を検討した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 敗血症とDICを合併した非穿孔性急性虫垂炎の1例

    小野澤 寿志, 山田 玲央, 菅家 康之, 藤田 正太郎, 坂本 渉, 門馬 智之 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (6), 364-368, 2021

    ...播種性血管内凝固症候群(dissemination intravascular coagulation syndrome:以下DIC)と診断した.右下腹部に軽度の圧痛と反跳痛を認め,腹部造影CT検査で虫垂の腫大を認めたため,急性虫垂炎と診断したが,腹水や膿瘍形成の所見はなく,虫垂炎以外の感染性疾患を否定できないため,保存的加療を開始した.入院後,症状は速やかに改善し,入院8日目に退院となった.後日待機的に腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • <i>Desulfovibrio</i>菌血症をきたした急性虫垂炎の1例

    杉原 実, 杉本 博行, 小林 大介, 望月 能成, 谷口 健次 日本臨床外科学会雑誌 82 (6), 1131-1134, 2021

    ...<p>症例は38歳,男性.腹痛を主訴に受診し,急性虫垂炎,汎発性腹膜炎の診断にて同日虫垂切除術を施行した.術後はcefmetazole(以下,CMZ)点滴で治療を行った.初診時に採取した血液培養2セット4本中の嫌気ボトル1本から,嫌気性菌を疑うグラム陰性桿菌が検出され,菌種は<i>Desulfovibrio</i>属と同定された.感受性結果ではCMZに耐性であり,amoxicillin/clavulanate...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 虫垂憩室を併存した虫垂goblet cell adenocarcinomaの2例

    杉浦 孝太, 三宅 秀夫, 永井 英雅, 吉岡 裕一郎, 柴田 耕治, 湯浅 典博, 吉川 佳苗 日本臨床外科学会雑誌 82 (12), 2208-2216, 2021

    ...の診断で抗菌薬治療を行ったが改善せず,翌日に虫垂切除術を施行した.切除虫垂には憩室の多発,虫垂壁の限局性壁肥厚,その末梢側に潰瘍と穿孔を認めた.病理組織学的に虫垂GCAと診断された.漿膜下層まで浸潤を認めたため,2カ月後に腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.pT3N0M0,Stage IIと診断され,術後補助化学療法としてXELOX療法を4コース施行し,術後11カ月の現在,無再発生存中である.虫垂腫瘍には...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献43件

  • 非穿孔性急性虫垂炎に伴う敗血症性ショックをきたした1例

    和泉 亥織, 金澤 将史, 中野 貴明, 杉浦 潤, 杉村 真美子, 伊藤 敏孝 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (4), 489-492, 2020-12-28

    ...CT画像では穿孔を示唆する所見は認めなかったがCT検査後に収縮期血圧が70mmHgに低下したため, 昇圧薬および抗菌薬投与を開始し緊急で腹腔鏡下虫垂切除術が施行された。術中所見は虫垂に穿孔を認めず, 病理診断は壊疽性虫垂炎であった。術後経過は良好で第12病日には退院した。非穿孔性急性虫垂炎であっても敗血症性ショックに陥る可能性を念頭に置くべきである。</p>...

    DOI 医中誌

  • 精巣上体炎との鑑別に苦慮するもCTで術前診断できた小児Amyand’s herniaの1例

    都築 行広, 北河 徳彦, 新開 真人, 山崎 雄一郎, 望月 響子, 臼井 秀仁, 下木原 航太, 藤井 俊介, 河北 一誠, 篠原 彰太 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (7), 1156-1160, 2020-12-20

    ...CTで術前診断できた症例を経験したので報告する.症例は1歳3か月,男児.右鼠径部の膨隆,右陰囊の発赤腫脹を主訴に来院した.精巣上体炎と診断し,経口抗菌薬で保存的加療を開始したが,臨床所見は改善しなかった.第6病日に,超音波画像で認めた鼠径管内索状物の精査目的に造影CTを撮影し,虫垂炎を伴うAHと診断,手術を施行した.鼠径法でアプローチすることで,鼠径管内の膿瘍による汚染を腹腔内へ波及させることなく,虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌

  • 糞石を有する小児急性虫垂炎の盲端側における偏性嫌気性菌の意義

    渡邊 峻, 松寺 翔太郎, 山口 岳史, 谷 有希子, 荻野 恵, 中島 政信, 森田 信司, 山口 悟, 土岡 丘, 小嶋 一幸 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (7), 1061-1067, 2020-12-20

    ...</p><p>【方法】2017年10月1日から2019年9月30日までの2年間,当科で急性虫垂炎に対し急性期に虫垂切除術を施行した15歳以下の全症例を対象とした.切除虫垂の断端(根部)に滅菌済みスワブを挿入した後,小切開した虫垂先端(端部)からも別のスワブを挿入し内腔を塗擦し,それぞれ細菌培養した.画像上明瞭な糞石を有する群を有石群,有しない群を無石群とし,患者背景,塗擦液の細菌培養でコロニーを形成...

    DOI Web Site 医中誌

  • 虫垂憩室出血に対して腹腔鏡下虫垂切除を施行した1例

    高橋 研吾, 蒔田 富士雄, 倉林 誠, 吉成 大介, 小林 光伸, 棚橋 美文, 清水 創一郎, 古谷 健介, 木村 有宏, 長島 多聞, 廣川 朋之, 鈴木 司 北関東医学 70 (4), 351-354, 2020-11-01

    ...<p> 症例は49歳,男性.下血を主訴に受診.CT,下部消化管内視鏡にて出血を認めず入院.第3病日に再出血を来し,下部消化管内視鏡にて虫垂開口部からの出血を認め,腹腔鏡下虫垂切除術を施行.術後経過は良好であった.病理組織学的診断では,虫垂憩室からの出血であった.虫垂憩室出血は稀な疾患であるが,全身状態が安定していれば,外科的切除の適応となると考えられる.</p>...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献9件

  • 当院における小児腹腔鏡下虫垂切除術の治療成績

    久宗 遼, 坂口 昌幸, 丸山 起誉幸 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 713-717, 2020-09-30

    ...<p>【目的】小児外科医のいない当院は,2011年より15歳以下の小児急性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術(laparoscopic appendectomy:以下,LA)を導入した。今回導入後の安全性と経済性について検討したので報告する。【方法】2011年から2017年までに当院で施行したLA 38例を後方視的に検討した。虫垂炎の診断は身体所見,血液検査およびCT検査で行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 早期に診断し緊急腹腔鏡下に治療した盲腸周囲ヘルニアの1例

    廣澤 貴志, 金子 直征, 小林 照忠, 舟山 裕士 日本腹部救急医学会雑誌 40 (5), 677-679, 2020-07-31

    ...幼少期に虫垂切除術の既往があった。突然の右下腹部痛を訴え,救急搬送された。腹部造影CT所見で,盲腸の背外側にclosed–loopを形成した拡張小腸を認め,その口側腸管も拡張していた。小腸嵌頓を伴う盲腸周囲ヘルニアの診断で,発症から約5時間後に腹腔鏡下に緊急手術を開始した。虫垂切除後の癒着とは別部位の盲腸外側に直径約2cmのヘルニア門を認め,小腸が嵌入していた。...

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  • 糞石を伴う急性虫垂炎保存的加療後に術中診断された虫垂粘液囊腫の1例

    江藤 聡一, 室屋 大輔, 石川 博人, 岡部 正之, 岸本 幸也 日本腹部救急医学会雑誌 40 (5), 701-704, 2020-07-31

    ...複雑性虫垂炎と診断し,抗生剤加療後に待機的虫垂切除術を行う方針とした。3ヵ月後のCT検査では糞石は消失し,炎症所見も改善していた。腹腔鏡下手術の術中所見では,虫垂と回腸が癒着し,漿膜面には粘液瘤を認めた。虫垂粘液性腫瘍と診断し,臍部創より挙上して虫垂切除および小腸部分切除術を施行した。永久標本で虫垂粘液囊腫の診断であった。...

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  • 術後病理検査で診断された低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例

    小野 仁 日本腹部救急医学会雑誌 40 (4), 605-607, 2020-05-31

    ...急性虫垂炎と診断し,同日単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。病理組織学的に,低異型度虫垂粘液性腫瘍と診断された。低異型度虫垂粘液性腫瘍は,組織学的には良性でも,破裂や粘液の漏出で腹膜偽粘液腫をきたす可能性があり,虫垂切除の際には,愛護的操作と断端の確実な確保が求められる。今回われわれは,術後病理検査ではじめて診断された低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例を経験したので,若干の文献的考察を含め報告する。...

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  • 腫瘤形成性虫垂憩室炎の1例

    赤嶺 健吏, 高城 千彰, 渡邉 照彦, 大迫 政彦, 田畑 峯雄 日本腹部救急医学会雑誌 40 (4), 535-539, 2020-05-31

    <p>虫垂憩室炎はまれな疾患で術前診断は困難とされ,虫垂炎として治療されることが多い。腫瘍との鑑別が必要となることもあるが,治療戦略は確立されていない。今回,われわれは腫瘍または膿瘍形成性の急性虫垂炎と術前診断された虫垂憩室炎を経験した。症例は93歳女性で,右下腹部痛の精査で行ったCT検査で,膿瘍形成性の虫垂炎または虫垂腫瘍が疑われた。血液検査で炎症所見を認め,腫瘤性病変の精査より,炎症性疾患の…

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  • 大腸内視鏡検査とPET-CT検査が診断に有用で,外科的根治術を施行し得た原発性虫垂癌の1例

    八上 佳和 日本消化器がん検診学会雑誌 58 (3), 280-286, 2020-05-15

    ...しかし追加で施行したPET-CT検査で同部位に異常集積を認め,腺腫内腺癌を疑い虫垂切除術を施行した。切除標本の病理組織は高分化型腺癌であった。原発性虫垂癌は特異的な症状が無く,発見時には進行癌の状態であることが少なくない。本症例は当初腺腫と診断されたが,大腸内視鏡検査にPET-CT検査を追加することで術前に癌を疑い,外科的根治術が可能であった。...

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  • 待機的虫垂切除術後に診断された低異形度虫垂粘液性腫瘍の3症例の臨床病理学的特徴

    生田 大二, 西村 彰一, 向所 賢一, 三宅 亨, 園田 寛道, 清水 智治, 渡邉 信介, 谷 眞至 滋賀医科大学雑誌 33 (1), 5-9, 2020-05-01

    ...待機的虫垂切除術 (Interval appendectomy,以下IA) は,膿瘍・腫瘤形成性虫垂炎に対して急性期に保存的加療を行い,炎症が沈静化してから手術を施行する治療で広く普及している.一方で,IAを施行した症例で虫垂腫瘍の発生率が高いという報告がある.我々も成人に対してIAを施行し,低異形度虫垂粘液性腫瘍(low-grade appendiceal mucinous neoplasm,以下...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 腹腔鏡で確認できた虫垂捻転の小児の1例

    小松崎 尚子, 金田 聡 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (2), 194-199, 2020-04-20

    ...,虫垂が反時計回りに180°捻転し大網との癒着で固定されており,虫垂捻転と診断した.虫垂の壊死性変化は認めず,大網との癒着を剥離し虫垂を切除した.切除標本は虫垂間膜が短縮し,遠位端に漿液が貯留していた.病理組織所見では内腔の一部が狭小化し固有筋層の肥厚が見られたが腫瘤性病変は認めなかった.近年,虫垂炎に対して保存的治療のみで軽快する症例や保存的加療後に待機的に虫垂切除術を行うことがあるが,手術待機中...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術中に診断し腹腔鏡下虫垂切除術を施行した虫垂捻転の1例

    清水 貴夫, 谷合 信彦, 千原 直人, 野村 聡, 関谷 健太, 吉田 寛 日本腹部救急医学会雑誌 40 (3), 483-486, 2020-03-31

    ...虫垂捻転の診断で,捻転解除後に虫垂切除術を施行した。術後イレウスを認めたが,保存的加療で軽快し第8病日に退院となった。今回われわれは腹腔鏡下虫垂切除術を施行した虫垂捻転の1例を経験した。虫垂捻転は急性虫垂炎と同様の症状を呈する疾患ではあるが,早期から穿孔をきたしうる疾患であり手術加療を考慮すべきである。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児虫垂神経内分泌腫瘍の1例

    森 彩, 伊丹 淳, 岩﨑 純治, 飯田 拓, 京極 高久, 橋本 公夫 日本臨床外科学会雑誌 81 (5), 915-919, 2020

    ...</p><p>虫垂炎を契機に診断された小児虫垂神経内分泌腫瘍の1例を経験したので報告する.患者は12歳の女児,右下腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した.造影CTで腫大した虫垂を認め,急性虫垂炎の診断で腹腔鏡下虫垂切除術を行った.病理組織診断で虫垂根部にsynaptophysin(+)/chromogranin A(+)の腫瘍を認め,虫垂神経内分泌腫瘍 G1と診断された.腫瘍は切除断端陽性であり,追加治療...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献7件

  • PET-CT検査によって指摘された虫垂腺腫の1例

    新田 敏勝, 片岡 淳, 太田 将仁, 藤井 研介, 石井 正嗣, 米田 浩二, 竹下 篤, 石橋 孝嗣 日本大腸肛門病学会雑誌 73 (4), 168-172, 2020

    ...</p><p>以上より虫垂腫瘍の診断にて虫垂切除術を施行する方針とし,虫垂開口部を含めて盲腸を部分切除した.病理組織学的所見では tubulovillous adenomaで悪性所見はなく,術後6日目に軽快退院となった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 保存治療を行った膿瘍形成虫垂炎とUncomplicated appendicitisの比較

    中堤 啓太, 牧野 洋知, 山岸 茂 日本外科系連合学会誌 45 (1), 1-6, 2020

    ...<p>目的:膿瘍形成虫垂炎(AA)に対する治療方針の妥当性を検討する.方法:2014年5月から2017年12月の間に虫垂炎の診断で当院に入院し,保存治療を施行した189例を対象とした.解析1:AA群56例とUncomplicated appendicitis(UA)群133例の治療成績を比較した.解析2:待機的虫垂切除術を施行したAA群23例とUA群45例の周術期成績を比較した.結果:解析1:ドレナージ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 腹腔鏡下に切除したガーゼによる異物肉芽腫の1例

    奥野 倫久, 加藤 幸裕, 夏木 誠司, 亀谷 直樹, 野田 英児, 妙中 直之 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1896-1902, 2020

    ...<p>症例は38歳,男性.10歳時に他院で虫垂炎に対し,虫垂切除術の既往がある.30歳時,検診の腹部超音波検査で右下腹部に36mmの腫瘤を認め,当院を紹介受診したが,通院を自己中断していた.今回,右下腹部腫瘤の増大傾向を認め,再度当院を紹介受診した.腹部超音波検査で71mmの辺縁平滑な内部石灰化を認める腫瘤を認めた.腹部造影CTでは,腫瘤壁の造影効果と内部high density areaを伴っていた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 妊娠中に腹腔鏡下手術を行った急性腹症の3例

    渡邉 夕樹, 雄谷 慎吾, 河合 徹, 京兼 隆典, 久世 真悟, 宮地 正彦 日本臨床外科学会雑誌 81 (3), 506-512, 2020

    ...消化器疾患としては急性虫垂炎,急性胆嚢炎,腸閉塞などが多いとされる.近年の手術手技や周術期管理の向上に伴い,妊娠中の腹腔鏡下手術症例の報告は増加している.今回われわれは妊娠中に腹腔鏡下手術を施行した急性腹症症例を3例経験した.症例1は34歳の女性で,妊娠15週目にCTで絞扼性腸閉塞と診断し腹腔鏡下腸管癒着剥離術を施行した.症例2は38歳の女性で,妊娠21週目に超音波検査とMRIで急性虫垂炎と診断し腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 急性虫垂炎との鑑別が困難であった虫垂骨髄性肉腫の1例

    前田 杏梨, 高橋 広城, 田中 達也, 松尾 洋一, 瀧口 修司 日本臨床外科学会雑誌 81 (8), 1544-1549, 2020

    ...MSの症例を経験した.自験例は診断・治療の判断が難しく,貴重な症例と思われたため報告する.症例は64歳の男性.2年前にAMLに対して化学療法を行った後,二次性骨髄異形成症候群を発症し,再度化学療法を行った.数日前からの発熱,CTで末端優位の虫垂腫大を認め,急性虫垂炎と診断した.汎血球減少,化学療法に伴う間質性肺炎に対し抗菌薬およびステロイド加療中であり,保存的加療への反応性が懸念されたため,腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 急性虫垂炎を契機に発見された石灰化を伴う14歳男児の結腸印環細胞癌の1例

    長友 謙三, 池田 拓人, 甲斐 健吾, 甲斐 真弘, 田中 俊一, 七島 篤志 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1838-1843, 2020

    ...>症例は14歳,男児.右下腹部痛を主訴に紹介受診した.来院時39.8℃,血液検査で高度の炎症反応上昇を認めた.造影CTで虫垂腫大と腹水を認め,S状結腸に石灰化を伴う壁肥厚を認めた.虫垂炎穿孔による汎発性腹膜炎を疑い緊急手術を行った.開腹所見で腹腔内広範に播種性結節を認め,S状結腸は固く触知し悪性腫瘍と思われた.虫垂は腫大していたが穿孔所見は認めなかった.腫瘍は骨盤壁へ浸潤しており切除不能と判断し,虫垂切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 妊娠25週,31週の妊婦の急性虫垂炎に対して 腹腔鏡下虫垂切除を施行した2症例

    佐々木 将貴, 森岡 三智奈, 福本 実希子, 佐倉 悠介, 山川 達也, 服部 晋明, 小山 幸法, 金澤 旭宣 島根県立中央病院医学雑誌 44 (0), 43-46, 2020

    ...妊婦の虫垂炎は重症化しやすく,流産や死産の可能性が高くなることが報告されてい る1).近年,妊婦の急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術の報告が本邦でも散見されるようになっ ているが依然としてその数は少ない.当科では腹腔鏡下手術における良好な視野,整容性と安全性 を十分に考慮して腹腔鏡下虫垂手術を積極的に導入している.十分な準備を行ったうえでの腹腔鏡 下虫垂切除術は妊婦の急性虫垂炎にとって有益な術式と...

    DOI 医中誌

  • 大腸内視鏡検査および腹部造影超音波検査で虫垂憩室出血を診断した1例

    田中 智英子, 湯川 知洋, 池谷 哲郎, 城月 順子, 村橋 邦康 日本大腸肛門病学会雑誌 73 (5), 214-219, 2020

    ...日前より続く1日1,2回程度の暗赤色の有形便を主訴に来院し,大腸内視鏡検査を行った.上行結腸内に憩室が散見されたが出血源は同定できなかった.エドキサバントシル酸塩水和物の内服を再開すると大量の血便を認め,緊急大腸内視鏡検査を施行すると虫垂開口部からの多量の湧出性出血を認めた.内視鏡検査直後の腹部造影超音波検査では虫垂憩室から虫垂内腔へ血流を疑うバブルの流出を認め虫垂憩室出血が疑われた.翌日腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 成人急性虫垂炎に対する開腹手術と腹腔鏡手術の比較検討

    佐久間 政宜, 久留宮 康浩, 水野 敬輔, 世古口 英, 菅原 元, 井上 昌也, 加藤 健宏, 秋田 直宏, 鳥居 直矢, 蟹江 恭和, 稲田 亘佑, 竹内 健司, 緒方 諒仁, 長田 祥子 日本農村医学会雑誌 69 (1), 43-47, 2020

    成人急性虫垂炎に対する開腹手術と腹腔鏡手術の治療成績の比較検討を目的とした。当院では2013年は開腹手術が大勢であったが,2017年では腹腔鏡手術が大勢となったため,2013年開腹手術群92例(以下,OS群)と2017年腹腔鏡手術群88例(以下,LS群)を比較した。両群の年齢,性別,BMI(Body mass …

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 腸閉塞を契機に発見され腹腔鏡手術にて切除した乳癌小腸大腸転移の1例

    吉川 健太郎, 城野 晃一, 神谷 紀之, 北村 創 日本臨床外科学会雑誌 81 (8), 1489-1496, 2020

    ...<p>症例は49歳,女性.虫垂切除術と腸閉塞の治療歴がある.嘔気を主訴に受診し,腹部CTで腸閉塞と診断し保存的治療を開始した.しかし改善が認められず,CTを再評価したところ小腸に2カ所および横行結腸に造影効果を伴う壁肥厚を認め,下部内視鏡による生検で乳癌(浸潤性小葉癌)転移と診断した.乳房診察では,左乳房が腫瘍により変形していた.針生検にて横行結腸病変と同様の病理所見であったため,乳癌小腸・大腸転移...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 内視鏡的治療後に確認された虫垂異物の1例

    豊田 和宏, 矢野 雷太 日本腹部救急医学会雑誌 39 (7), 1227-1229, 2019-11-30

    ...切除した盲腸腫瘍の病理診断結果が腺腫であったことを確認した後,クリップは比較的鋭利で後に穿孔をきたすリスクがあると考えて第3病日に単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。術中所見では盲腸腺腫切除部の発赤と腫脹および大網の癒着を認め,同部の炎症が腹痛の原因と考えられた。虫垂にはクリップが遺残していたが,炎症所見を認めなかった。...

    DOI

  • 腹腔鏡下整復術を施行した特発性盲腸結腸型腸重積症の1例

    藤政 浩一朗, 普光江 嘉広, 李 雨元, 小沢 慶彰, 大塚 耕司, 村上 雅彦 日本腹部救急医学会雑誌 39 (6), 1079-1082, 2019-09-30

    ...観察範囲内に,明らかな器質的疾患は認めず,虫垂切除術のみ施行した。術後経過は良好で術後8日目に軽快退院した。現在術後3年以上経過するが,腸重積の再発は認めていない。特発性に盲腸結腸型の腸重積症を起こし,腹腔鏡下アプローチが,診断・治療に有用であった1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 高齢者急性虫垂炎の検討

    久保 直樹, 古澤 徳彦, 増尾 仁志, 寺田 克 日本腹部救急医学会雑誌 39 (6), 1025-1029, 2019-09-30

    <p>高齢者の虫垂炎では症状が非典型的であることが多く重症化率が高いとされている。当院において2011年5月から2017年8月までに急性虫垂炎に対し治療を行った15歳以上の患者236例を対象とし,70歳以上を高齢群,70歳未満を非高齢群に分類しさらにそれぞれ外科的治療群と保存的治療群で比較した。高齢群で有意に膿瘍形成症例が多く保存的治療が選択されていた。外科的治療群において高齢群と非高齢群の手術…

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 穿孔性虫垂炎に対する当院における緊急腹腔鏡下手術

    岡村 裕輔, 岸 和樹, 岡田 俊裕, 中右 雅之, 池田 房夫, 森 毅, 沖野 孝 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 669-673, 2019-05-31

    ...<p>虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術が標準アプローチとなり,穿孔性虫垂炎を含む複雑性虫垂炎に対しても腹腔鏡下に適切に対応する必要がある。当科における穿孔性虫垂炎に対する治療成績を検討した。2014年1月から2018年10月の急性虫垂炎に対する虫垂切除術274例を対象とした。...

    DOI 医中誌

  • 複雑性虫垂炎に対する待機的虫垂切除の妥当性

    原 敬介, 山田 岳史, 小泉 岐博, 進士 誠一, 松田 明久, 太田 竜, 横山 康行, 高橋 吾郎, 堀田 正啓, 武田 幸樹, 上田 康二, 栗山 翔, 吉田 寛 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 649-653, 2019-05-31

    ...<p>複雑性虫垂炎(以下,CA)に対する待機的虫垂切除術(以下,IA)は緊急虫垂切除術(以下,EA)より手術成績が良好だが,その中には逸脱症例が存在する。逸脱症例の治療成績からCAに対するIAの妥当性を検討した。2011年1月から2017年8月にCAと診断した165例を対象とし,EA,IA成功群(以下,IA-S),IA逸脱群(以下,IA-F)に分類し手術成績と入院日数を比較した。...

    DOI 医中誌

  • 非膿瘍形成性穿孔性虫垂炎に対する緊急腹腔鏡下虫垂切除の有用性

    緒方 健一, 山根 大侍, 武山 秀晶, 小川 克大, 林 洋光, 増田 俊郎, 赤星 慎一, 松本 克孝, 生田 義明, 髙森 啓史 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 663-667, 2019-05-31

    ...2011年から2017年までに穿孔性虫垂炎の診断において緊急で虫垂切除術を施行した症例68例を対象とした。腹腔鏡完遂群(腹腔鏡群:n=53),と開腹群(開腹群:n=15,腹腔鏡からの移行を含む)の2群に分け,手術関連因子と術後早期アウトカムについて比較検討した。手術時間は両群間に有意差を認めず,出血量は腹腔鏡群が有意に少量であった(15.1g vs 82.7g,P<0.001)。...

    DOI 医中誌

  • 診断に難渋した虫垂憩室穿孔の初期像と思われる急性腹症の1例

    川合 寛治, 岡村 寛子, 吉井 一博 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 699-702, 2019-05-31

    ...第3病日になっても症状は軽快しなかったため,再度CT検査を行ったところ虫垂の腫大と壁肥厚を認め,蜂窩織炎性虫垂炎と診断し虫垂切除術を施行した。術中所見では混濁した腹水を認め,虫垂壁の壊疽所見は認めなかったが,虫垂の遠位端に穿孔を認めた。切除標本の病理検査結果では,炎症の程度は蜂窩織炎性虫垂炎で,穿孔部は虫垂憩室の穿孔であった。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡手術を基本とした膿瘍形成性虫垂炎に対する治療戦略

    道傳 研太, 稲木 紀幸, 山本 大輔, 北村 祥貴, 角谷 慎一, 伴登 宏行 日本腹部救急医学会雑誌 39 (4), 655-661, 2019-05-31

    <p>膿瘍形成性虫垂炎に対する治療戦略は緊急手術かinterval appendectomy(以下,IA)かという選択の議論に加えて,腹腔鏡手術が選択肢に加わり,治療戦略は多様化している。Laparoscopic IA(以下,LIA)は広く行われているが,laparoscopic emergency …

    DOI 医中誌

  • 虫垂杯細胞カルチノイドと低異型度虫垂粘液性腫瘍が併存した1例

    知念 良直, 上田 正射, 池永 雅一, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 太田 勝也, 足立 真一, 遠藤 俊治, 千原 剛, 山田 晃正 日本消化器外科学会雑誌 52 (4), 220-226, 2019-04-01

    ...<p>症例は75歳の男性で,全身倦怠感を主訴に当院救急外来を受診した.来院時,発熱はなく右側腹部に軽度の圧痛を認めた.血液検査で炎症所見の上昇を認め,造影CTで虫垂は10 mmに腫大しており,同時に右水腎症と周囲脂肪織の上昇を認め,急性虫垂炎と右腎盂腎炎と診断し,緊急で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.切除標本の組織病理学的所見では同時性の低異型度虫垂粘液性腫瘍(low-grade appendiceal...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 穿孔性虫垂炎術後化膿性肉芽腫を形成した腹部放線菌症の1例

    桒原 聖実, 福井 史弥, 西野 真史, 杉田 洋之 日本腹部救急医学会雑誌 39 (3), 621-624, 2019-03-31

    ...穿孔性虫垂炎に対し虫垂切除術,洗浄ドレナージを施行した。退院4ヵ月後に右季肋部痛を主訴に受診した。腹部造影CT検査で肝下面から右側腹壁にかけて,限局する不均一な脂肪織濃度の上昇を認め遺残膿瘍が疑われた。全身状態は安定していたことから,レボフロキサシン500mg/日を経口投与して治療を開始した。しかし1週間投与するものの腹部症状,炎症反応ともに改善しなかったため,開腹下に掻爬術を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 魚骨による虫垂穿孔に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した1例

    河北 一誠, 財津 雅昭, 植田 隆太, 田中 友香, 今 裕史 日本腹部救急医学会雑誌 39 (3), 531-534, 2019-03-31

    ...周囲との癒着は高度であったが,虫垂根部は炎症の波及がなく結紮・切離が可能であったため,虫垂切除術を施行した。異物は形状から魚骨であり,魚骨による虫垂穿孔と診断できた。腹腔鏡を使用することで,異物・炎症の周囲への影響を詳細に確認することができ,同様の症例では腹腔鏡下手術が有用であると考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • Amyand herniaと虫垂魚骨穿通を術前診断し腹腔鏡下虫垂切除術を行った1例

    高宮城 陽栄, 金城 泉, 宮里 浩, 鹿川 大二郎, 知花 朝史, 上江洌 一平, 知念 順樹, 長濱 正吉, 友利 寛文, 喜舎場 由香 日本消化器外科学会雑誌 52 (3), 176-184, 2019-03-01

    ...ヘルニアに対する手術希望はなく,ヘルニア根治術は行わず終診となった.Amyand hernia,虫垂魚骨穿通はともにまれであり,術前に診断されることは少なく開腹下に緊急手術されることが多い.今回,Amyand herniaと虫垂魚骨穿通を術前診断し,待機的に腹腔鏡下虫垂切除術を行った症例を経験したので報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献37件

  • 当科の単孔式腹腔鏡下虫垂切除術における体内結紮による根部処理の検討

    山根 裕介, 橋本 慎太郎, 篠原 彰太, 吉田 拓哉, 田浦 康明, 小坂 太一郎, 高槻 光寿, 江口 晋, 永安 武, 大畠 雅之 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (1), 42-46, 2019-02-20

    ...<p>【目的】当科では急性虫垂炎に対する手術を若手外科医が担当し,単孔式腹腔鏡下虫垂切除術(SILA)および虫垂根部を体内結紮(intracorporeal knotting;IK)で処理している.若手外科医には日々のIKのドライボックストレーニング(drybox training;DT)を課している.今回,IKの成績を検討したので報告する....

    DOI Web Site 医中誌

  • 若年女性の虫垂癌の1例

    東 貴寛, 前原 伸一郎 日本腹部救急医学会雑誌 39 (1), 099-103, 2019-01-31

    ...腹痛や炎症値は改善傾向であったが,入院4日目に腹痛,発熱などが増悪し緊急で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。病理検査結果で粘膜下層まで浸潤する高分化腺癌の所見を認め,虫垂癌の診断となった。断端は陰性であった。その後,腹腔鏡下回盲部切除術+D2郭清を施行し,現在無再発生存中である。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下盲腸部分切除術を施行した遺残虫垂炎の1例

    村瀬 秀明, 井石 秀明, 小川 あゆみ, 林 美貴子, 朴 成進, 福内 敦 日本臨床外科学会雑誌 80 (2), 346-350, 2019

    ...<p>症例は57歳,女性.7カ月前に他院にて,急性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行された.前日からの右下腹部痛を主訴に近医を受診.抗菌薬投与も改善せず,翌日当院を紹介受診した.体温は37.5℃で,WBC 9,500/μl,CRP 12.3mg/dlと炎症反応の上昇を認めた.腹部造影CTでは盲腸の尾側に管腔構造を認め,先端部にstapleを疑うhigh density areaを認めた.以上より...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 虫垂に初発癌を発生したfamilial adenomatous polyposisの1例

    安康 勝喜, 高野 道俊, 柴原 有, 小山 洋伸, 東 久登, 山形 誠一, 井上 雅文 日本臨床外科学会雑誌 80 (6), 1158-1161, 2019

    ...遺伝子検査の結果APC遺伝子にnon-sense変異を認め,非密生型のfamilial adenomatous polyposis(FAP)と診断された.手術を拒否したため,1年に1回の定期的な内視鏡によるポリープ摘除で経過観察されていた.その後,2日前からの持続する右下腹部痛があり当院を受診した.血液検査と腹部CT検査から,虫垂炎が疑われ同日緊急手術の方針となった.虫垂癌も否定できなかったため開腹による虫垂切除術施行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 14歳女児に発症した進行虫垂癌の1例

    皆尺寺 悠史, 松本 敏文, 江頭 明典, 川中 博文, 中園 裕一, 吉河 康二, 猪股 雅史 日本臨床外科学会雑誌 80 (7), 1330-1334, 2019

    ...<p>症例は14歳,女児.1週間前より持続する腹痛の増悪を自覚し近医を受診し,血液検査にて高度の炎症反応を認めたため当院へ紹介となった.精査の結果,骨盤内・腹腔内膿瘍を伴った複雑性虫垂炎と診断し,保存的加療後の待機的虫垂切除術の方針とし治療を開始した.加療開始後4日目において炎症反応の改善は乏しく,発熱・腹部症状が持続することから再びCT検査を行った.虫垂の炎症所見や膿瘍のサイズに変わりなく,保存的加療...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 虫垂マラコプラキアの1例

    吉川 徹二, 勢馬 佳彦, 今西 努, 土師 誠二 日本臨床外科学会雑誌 80 (7), 1326-1329, 2019

    ...<p>症例は56歳,男性.2016年1月に急性虫垂炎を指摘されていたが,手術に消極的であり保存的に経過を見ていた.2017年3月,手術の同意を得られたため腹腔鏡下虫垂切除術を施行.切除標本の組織学所見では虫垂の内腔には肉芽腫の形成があり,ヘマトキシリン好染~標的状のMichaelis-Gutmann小体を認め,PAS染色でも好染性であったため,マラコプラキアと診断した.マラコプラキアは主として泌尿生殖器系...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 急性虫垂炎を契機に発見された異所性組織を有する成人消化管重複症の1例

    原 明日香, 山本 聖一郎, 葉 季久雄, 高野 公徳, 米山 公康, 中川 基人, 亀山 香織 日本臨床外科学会雑誌 80 (9), 1675-1681, 2019

    ...<p>症例は22歳,女性.既往歴は卵巣嚢腫および喘息であった.心窩部痛を主訴に来院した.体温38℃であり,採血では炎症反応の上昇を認めた.腹部造影CT検査では虫垂の腫大とDouglas窩に腫瘤性病変を認めた.腹腔鏡下虫垂切除術を予定し,腫瘤性病変については術中に観察し対応を決定する方針とした.腹腔鏡所見では腫大した虫垂と,回腸から連続する嚢胞性病変を認め,消化管重複症の可能性が高いと判断し,腹腔鏡下虫垂切除術...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 15年間診断されず腹痛発作に対し3回の腹部手術を受けた家族性地中海熱の1例

    川崎 健太郎, 山田 康太, 朝倉 力, 大和田 善之, 岡﨑 太郎, 家永 徹也 日本臨床外科学会雑誌 80 (10), 1909-1913, 2019

    ...<p>症例は30歳,女性.主訴は腹痛.15年前から発熱を伴った腹痛があり,腹膜炎として保存的に治療されていた.12年前に虫垂切除術,2年前に尿膜管遺残切除術を行うも,腹痛発作は持続し当院に紹介された.腹痛時,軽度の炎症所見の上昇とCTで空腸の壁肥厚を認めたが,エコー,MRI,上・下部内視鏡検査では異常所見は認めなかった.しかし,腹痛は1カ月に1回程度発症した.消化器内科と産婦人科に紹介したが経過観察...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 多房性嚢胞状腫大を呈した虫垂憩室炎の2例

    田中 香織, 小島 則昭, 西科 琢雄 日本大腸肛門病学会雑誌 72 (2), 88-92, 2019

    ...術前診断可能な症例も増えてきている.今回われわれはCTにて多房性嚢胞状腫大を呈し,虫垂嚢胞性腫瘍との鑑別に苦慮した虫垂憩室炎を2例経験したため報告する.症例1は43歳,女性.症例2は40歳,男性.ともに右下腹部痛を主訴に受診した.CTにて虫垂は嚢胞を多数有する多房性嚢胞状腫大を認めた.腫瘤形成性虫垂炎と診断したが,虫垂嚢胞性腫瘍を否定できなかったため,保存的治療を優先した.症例1は治療開始後37日目に虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 胃X線検診10時間後に発症したバリウム虫垂炎の1例

    満崎 克彦, 福永 久美, 坂本 祐二, 菅 守隆, 吉田 健一, 工藤 康一, 神尾 多喜浩 日本消化器がん検診学会雑誌 57 (3), 367-373, 2019

    ...身体所見, 血液検査所見およびCT所見からバリウムによる急性虫垂炎の診断で, 腹腔鏡下虫垂切除術が施行された。虫垂は腫大し, 虫垂間膜に膿瘍を形成し限局性腹膜炎を併発していた。第5病日に退院となった。バリウム虫垂炎は, 頻度は低いものの検診従事者が認識すべき偶発症であり, 胃X線検診後の急性腹症ではバリウム虫垂炎の可能性を考慮することが重要である。</p><p></p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 虫垂多発真性憩室症の1例

    相馬 泰平, 木原 康宏 日本外科系連合学会誌 44 (4), 746-752, 2019

    ...<p>症例は64歳,男性.健診で便潜血陽性を指摘され受診した.大腸内視鏡検査で虫垂口が外方から圧排されている所見を認め,腹部CT検査や腹部超音波検査で虫垂は60×20mmの不整な多房性囊胞として描出された.虫垂粘液囊腫などの腫瘍性病変を鑑別に考えて腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.虫垂は不整なぶどう状の多房性囊胞腫大であったが,周囲への浸潤や悪性腫瘍を疑う所見はなく,根部処理可能であった.病理組織学的検査...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 待機的腹腔鏡下虫垂切除術を行った金属異物による穿孔性急性虫垂炎の1例

    浅田 祐介, 馬場 秀雄, 工藤 裕実, 岡本 信彦, 竹島 薫, 山藤 和夫 日本臨床外科学会雑誌 80 (12), 2228-2232, 2019

    ...<p>症例は41歳,男性.発熱・腹痛で受診し,膿瘍形成を伴う穿孔性急性虫垂炎と同部に金属異物を認めた.拡大手術の回避を念頭に,待機的虫垂切除(interval appendectomy,以下IA)の方針とし,待機的に腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.確実な異物回収と根部処理のため,虫垂根部処理・切離は回盲部を授動して腹腔外で直視下に行った.約7mmの金属異物を回収した.経過は良好であった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 切除17年後に遺残虫垂から生じた腸管皮膚瘻合併低異型度粘液性腫瘍の1例

    諸藤 教彰, 大倉 康男 日本臨床外科学会雑誌 80 (4), 750-754, 2019

    ...<p>症例は69歳,男性.17年前に虫垂切除術を施行され,繰り返す手術創感染のため当科紹介となった.腹部造影CTで手術創直下の腹腔内に液体貯留を認め,瘻孔造影検査で回腸が造影されたため腸管皮膚瘻と診断し,手術を施行した.瘻孔は虫垂切除断端と回腸と癒着していたため,盲腸末端および回腸の部分切除術を施行した.術後病理組織検査で低異型度虫垂粘液性腫瘍(low-grade appendiceal mucinous...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 虫垂切除後に診断された虫垂Goblet cell carcinoidの1例

    野田 顕義, 古畑 智久, 浜辺 太郎, 小野 龍宣, 丹波 和也, 佐々木 貴浩, 宮島 伸宜, 大坪 毅人 日本大腸肛門病学会雑誌 72 (1), 20-25, 2019

    ...症例は40歳代の男性.腹痛の精査加療目的に当院紹介となり,CT検査にて急性虫垂炎と診断され腹腔鏡下虫垂切除術を施行された.病理組織学的検査にて虫垂Goblet cell carcinoid(以下虫垂GCC)と診断され,虫垂切除断端は陽性であった.2期的に腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.術中所見では腹膜播種結節を多数認めた.病理組織学的検査では,脈管侵襲,リンパ節転移は認めなかったが,腹膜の結節は播種...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 巨大卵巣腫瘍術後に虫垂杯細胞カルチノイドの両側卵巣転移と判明した1例

    藤上 友輔, 伴 建二, 赤木 佳奈, 矢口 愛弓, 寺田 亜希子, 松本 久宣, 岡垣 篤彦, 巽 啓司 産婦人科の進歩 71 (2), 149-154, 2019

    ...<p>巨大卵巣腫瘍術後に病理組織診断にて虫垂杯細胞カルチノイドおよび両側付属器転移と判明した1例を経験した.症例は44歳,2妊1産の女性.主訴は腹部膨満感.臨床症状や検査結果から卵巣がんを強く疑い,腹式単純子宮全摘出術,両側付属器切除術,骨盤リンパ節郭清術,傍大動脈リンパ節郭清術,大網部分切除術,虫垂切除術を施行した.両側付属器腫瘍の術中迅速組織診断はadenocarcinomaであったが,術後病理組織診断...

    DOI Web Site

  • 盲腸脂肪垂が嵌頓した大腿ヘルニアに対して腹腔鏡手術が有効であった1例

    關口 奈緒子, 太田 勝也, 吉岡 慎一, 加藤 亮, 上田 正射, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 松山 仁, 池永 雅一, 山田 晃正 日本外科系連合学会誌 44 (5), 1004-1009, 2019

    ...症例は66歳の女性で右鼠径部腫張を主訴に当院を受診した.血液検査で炎症反応の上昇は認めず,腹部造影CTで虫垂が嵌頓した右大腿ヘルニアを疑い,緊急手術の方針とした.腹腔鏡で腹腔内を観察すると,大腿ヘルニアのヘルニア門へ盲腸脂肪垂が嵌頓しており,腹壁からの圧迫と鉗子による牽引で嵌頓は解除した.茶色の汚染腹水の流出と脂肪垂の黒色壊死を認めたため,感染制御後にヘルニア修復術を行う予定とし,脂肪垂切除および虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 術前に画像診断した,穿孔性虫垂憩室炎の1例

    小島 正継, 太田 裕之, 赤堀 浩也, 全 有美, 目片 英治 日本外科系連合学会誌 44 (6), 1073-1078, 2019

    ...の作業中,傾眠,嘔吐,下痢を生じ,当院に救急搬送された.意識障害,肝障害,DICを伴うⅢ度の熱中症,および,結腸炎と診断して治療を開始した.その後,熱中症は軽快したものの,解熱がえられないまま,右下腹部痛および同部位に筋性防御が出現した.CTで,虫垂壁より外側に膨隆する,造影効果を伴った類円形像を複数認め,虫垂遠位部において高度の周囲脂肪織濃度上昇が存在したことから,穿孔性虫垂憩室炎と術前診断し,虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 虫垂炎および肝膿瘍を発症した赤痢アメーバ症の1例

    阪本 達也, 田端 正己, 藤村 侑, 前田 光貴, 大澤 一郎, 加藤 憲治, 岩田 真, 三田 孝行 日本外科感染症学会雑誌 15 (6), 678-682, 2018-12-31

    ...しかし,改善傾向なく,入院6日目,腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。また,抗菌薬が無効なことからアメーバ性虫垂炎を強く疑い,術翌日からメトロニダゾールの内服を開始した。以後,次第に解熱し,10日間で MNZの投与を中止,第18病日に軽快退院した。赤痢アメーバ抗体は400倍と陽性で,摘出した虫垂からは赤痢アメーバ虫体が同定された。</p>...

    DOI 医中誌

  • 新生児胃破裂に中腸軸捻転を合併した1例

    前川 昌平, 澤井 利夫, 八木 誠 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (7), 1336-1341, 2018-12-20

    ...score 9/10であった.生後3日目に非胆汁性嘔吐が出現した.その後胆汁性嘔吐となり全身状態も不良となったため当院NICUに緊急入院となった.入院時,腹部膨満を認めていた.腹部レントゲンにてsaddle bag signを認めたため胃破裂と診断して緊急手術を施行した.術中所見では胃体上部大弯側に10 mm大の破裂孔を認めたため周囲を切除し縫合閉鎖した.また中腸軸捻転を合併しておりLadd手術および虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌

  • 回盲ヒダ裂孔ヘルニアによる腸閉塞の1例

    松尾 泰子, 明石 諭, 杉森 志穂, 山田 行重 日本消化器外科学会雑誌 51 (11), 709-713, 2018-11-01

    ...<p>症例は81歳の男性で,50歳時に虫垂切除術の既往があった.3日前より便秘,腹部膨満があった.前医受診し,腸閉塞の診断で当院に入院となった.腹部は緊満し全体に圧痛を認めた.腹部CTでは回腸末端にclosed loopを形成し,口側腸管の拡張を認めた.虫垂切除術後の癒着により生じた索状物による腸閉塞と診断し,緊急手術を施行した.術中所見では術後の癒着はなく,回盲ヒダに生じた異常裂孔に終末回腸が嵌入...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 虫垂切除後に回盲部切除術を施行した若年発症の虫垂癌の1例

    公盛, 啓介, 神, 康之, 渡辺, 卓央, 蓮尾, 公篤, 利野, 靖, 益田, 宗孝 横浜医学 69 (4), 561-566, 2018-10-30

    ...若年発症の虫垂癌は比較的まれな疾患である.今回我々は,23歳で発症した虫垂癌の1例を経験したので報告する.症例は23才男性.右下腹部痛で来院した.腹部CTで虫垂腫大と糞石を認めたため,急性虫垂炎と診断し,同日腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.術後経過は良好で,術後7日目に退院した.病理組織学的検査で高分化管状腺癌,p-T1 a(SM,100μm),ly0 ,v0 と診断された.断端陽性であったため,初回手術...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 十二指腸癌の腹膜播種による壊疽性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除で治療し得た1例

    栗原 亜梨沙, 石山 泰寛, 関 純一, 髙野 洋次郎, 島田 翔士, 中原 健太, 前田 知世, 榎並 延太, 澤田 成彦, 日高 英二, 石田 文生 日本腹部救急医学会雑誌 38 (6), 1101-1104, 2018-09-30

    ...手術は腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。術中所見では右横隔膜下,肝周囲,虫垂根部から先端にかけて腹膜播種を認めた。術後病理学的所見では既往の十二指腸癌に類似する細胞を認め十二指腸癌の播種と診断した。術後経過は良好で術後11日目に退院となった。腹膜播種による急性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術で治療を完遂した症例を経験したので報告する。</p>...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 小児および青年期急性虫垂炎における血清CRP値による炎症強度の評価

    河崎 正裕 日本腹部救急医学会雑誌 38 (6), 953-956, 2018-09-30

    ...2005年から2017年までに当院で虫垂切除術を施行した3〜18歳を対象とした。術前CRPを経過時間とともに集計した。炎症強度は病理所見および手術記録から単純型と複雑型に分類した。対象132例のうち,単純型112例,複雑型20例であった。10歳以下ではCRPと経過時間の間に強い相関を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 虫垂切除術創部から発症した腹膜原発漿液性乳頭状腺癌の1例

    水谷 文俊, 山本 英夫, 長谷川 洋, 山本 竜義, 籾山 正人, 青山 吉位, 大森 健治, 早川 直和, 横井 太紀雄 日本消化器外科学会雑誌 51 (9), 582-589, 2018-09-01

    ...<p>症例は85歳の女性で,主訴は右下腹部腫瘤であった.70年前に施行された虫垂切除術の創部に1年前から腫瘤が出現し,出血や排膿が生じたので当科を受診した.腹部CTにて皮膚から腹壁全層にわたり,造影効果を有する55×40 mm大の分葉状腫瘤を認めた.生検結果では腺癌であった.血清CA125が高値であった.上部・下部消化管,卵巣,子宮,乳腺に異常所見は認めなかった.PET-CTでは病変部以外に右腋窩と...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 急性骨髄性白血病の骨髄抑制期に発症した急性虫垂炎に対して待機的に腹腔鏡手術を施行した1例

    川野 雄一郎, 野口 琢矢 日本腹部救急医学会雑誌 38 (4), 707-710, 2018-05-31

    ...急性虫垂炎と診断したが,高度の骨髄抑制状態であったため保存的治療を行い,G-CSF投与で骨髄機能の回復を待って手術を行う方針とし,14日後に腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。白血病患者の虫垂炎では今後も化学療法が必要であることから手術をすべきであるという意見が多い。本症例では保存的治療で骨髄機能の回復を待って手術を施行することで術後合併症なく良好な経過が得られた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 妊娠26週の急性虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した1例

    森園 亜里紗, 原 義明, 小林 宏寿 日本腹部救急医学会雑誌 38 (3), 579-582, 2018-03-31

    ...<p>妊婦に対する腹腔鏡下虫垂切除術の報告は本邦で散見されるようになったが,その報告例は依然少ない。今回,妊娠26週の急性虫垂炎患者に対し腹腔鏡下虫垂切除術を施行した1例を経験した。術中診断は穿孔性虫垂炎であったが,体位やトロッカー挿入部位を工夫したことで良好な視野が得られ,虫垂切除と洗浄ドレナージ術を安全に遂行できた。...

    DOI 医中誌

  • 小児虫垂原発神経内分泌腫瘍の1例

    大橋 伸介, 水野 良児, 梶 沙友里, 金森 大輔, 田中 圭一朗, 芦塚 修一, 吉澤 穰治 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (1), 45-49, 2018

    ...<p>虫垂炎手術を契機に発見された虫垂原発神経内分泌腫瘍を経験したので報告する.症例は10歳女児.急性虫垂炎の診断で虫垂切除術を施行した.切除標本の病理検査で虫垂原発神経内分泌腫瘍と診断された.虫垂原発神経内分泌腫瘍は術前診断されることは稀で切除後に病理で診断されることがほとんどである.比較的予後のよい疾患ではあるが,転移・再発の報告もあることから,追加切除の必要性の判断が重要である.漿膜外浸潤,切除断端...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 右卵巣腫瘍を合併し,比較的早期に発見された虫垂由来腹膜偽粘液腫の1例

    横田 浩美, 徳重 誠, 榮智 恵子, 矢野 阿壽加, 野溝 万吏, 堀 隆夫, 佐川 典正, 粟根 雅章 産婦人科の進歩 70 (1), 37-43, 2018

    ...上昇(14.6ng/ml)したために行われたPET-CTで右卵巣嚢腫を指摘され,当科を受診した.経腟超音波とMRIで,右卵巣に悪性腫瘍所見に乏しい直径6cmの嚢胞と,ダグラス窩に少量の腹水を認めた.右付属器摘出術予定で腹腔鏡下手術を開始して腹腔内を観察したところ,右卵巣嚢胞と骨盤内のゼリー状粘液貯留を認め,腹膜偽粘液腫が強く疑われた.このため開腹手術に移行し,腹式単純子宮全摘出術,両側付属器摘出術,虫垂切除術...

    DOI Web Site 医中誌

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