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検索結果 2,450 件

  • 糖尿病性腎症と腹膜炎既往のため治療に難渋した頭蓋内圧亢進症の1例

    木崎 順一郎, 飯塚 奈都子, 石川 均, 村上 秀友, 恩田 秀寿 神経眼科 41 (1), 33-38, 2024-03-25

    ...</p><p> 症例は53歳男性,糖尿病網膜症の治療歴があり,腎症のため過去に腹膜透析を行っていたが,腹膜炎を発症したため現在は血液透析を行っている.眼底検査にて視神経乳頭腫脹を認めた.矯正視力は両眼とも1.2,MRIで頭蓋内に異常はなく経過観察したが,通院を自己中断した.初診から14か月後に視力低下を自覚し,両眼の視神経乳頭腫脹の増悪にて再度当院紹介受診した.右眼矯正視力は0.7と低下し,視野狭窄...

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  • 薬害スモンの発症メカニズムの完全解明に向けて

    勝山 真人 日本薬理学雑誌 159 (2), 78-82, 2024-03-01

    ...らはDNAチップを用いて培養神経芽細胞腫においてキノホルムにより発現が変動する遺伝子を網羅的に解析し,①キノホルムがDNA二本鎖切断によるATMの活性化と,それに伴う転写因子p53の活性化を引き起こすこと,②キノホルムが転写因子c-Fosの発現誘導を介して,痛み反応に関与する神経ペプチドの前駆体VGFの発現を誘導すること,③キノホルムが転写因子GATA-2およびGATA-3の発現抑制を介して,腸炎,視神経炎...

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  • ABRとVEPの発見

    飛松 省三 臨床神経生理学 52 (1), 28-37, 2024-02-01

    ...一方, Hallidayら (1972年) は多発性硬化症 (MS) の視神経炎の評価にパターン反転刺激による視覚誘発電位 (VEP) が有用であることを初めて報告した。本稿ではこの2つの手法の臨床神経生理学への貢献について概説する。ABRの登場により, 脳幹の聴覚経路が客観的に評価されるようになり, 聴力判定や脳幹機能の評価の基本検査となった。...

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  • 経鼻内視鏡手術を中心とした小児頭蓋咽頭腫に対する積極的な病変切除と治療成績

    森迫 拓貴, 池上 方基, 田上 雄大, 一ノ瀬 努, 坂本 博昭, 後藤 剛夫 小児の脳神経 49 (1), 26-32, 2024

    ...<p>小児頭蓋咽頭腫に対する外科的切除では,摘出率の向上により再発率を抑え,加えて視機能温存や周囲組織への障害を最小限にすることが必要であるが,病変が血管穿通枝,視神経視交叉や視床下部と近接しているため,安全に摘出することは容易ではない.近年,頭蓋咽頭腫に対しては経鼻内視鏡手術が基本アプローチとなっており,小児症例においてもその傾向にある.当院では2014年4月以降経鼻内視鏡下での積極的な病変摘出を...

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  • Leber遺伝性視神経

    高井 康行, 山上 明子, 石川 均 臨床神経学 advpub (0), 2024

    ...<p>Leber遺伝性視神経症(Leber’s hereditary optic atrophy,以下LHONと略記)は,若年男性に多いとされるが,小児から高齢までに発症しうる遺伝性の視神経症である.主な原因はミトコンドリア遺伝子変異で,ミトコンドリア内の電子伝達複合体Iの機能不全に関連している.急性から亜急性の視力低下を来し,片眼発症が多いが,数週間から数ヶ月で両眼性に進行する.視力の低下は著しく...

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  • 自己免疫性脳炎の診断基準を満たすミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白抗体関連疾患の3例の臨床的特徴

    大嶌 祐貴, 上床 尚, 矢口 裕章, 岩田 育子, 金子 仁彦, 高橋 利幸, 田中 惠子, 浦 茂久, 藤原 一男, 矢部 一郎 神経治療学 41 (1), 64-68, 2024

    ...発熱を認めた.全例で脳血流や脳灌流に左右差を認めた.全例に対してmethylprednisolone療法を行い,1例は血漿交換と免疫グロブリン大量静注療法を併用し,全例で症状が改善した.視神経炎を合併もしくは既往に持つ脳炎や,頭痛を伴う脳炎,脳血流の左右差を認める脳炎では脳炎型MOGADを鑑別に挙げるべきである....

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  • 網膜の再生医療

    万代 道子 四国医学雑誌 79 (5.6), 217-220, 2024

    ...網膜は,眼底で視覚情報を最初に受け取ってシグナル処理を行う組織であり,光を受け取る視細胞,情報を処理しつつ伝える双極細胞をはじめとする2次ニューロン,脳に情報を伝える視神経の中に軸索を伸ばす神経節細胞(RGC細胞)の3層構造から成り立っている。...

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  • シャント手術で良好な経過をたどった特発性頭蓋内圧亢進症の一例

    小笠原 涼, 山上 明子, 岩佐 真弓, 井上 賢治, 若倉 雅登, 近藤 聡英, 中島 円 神経眼科 40 (4), 357-363, 2023-12-25

    ...</p> <p> 症例は49歳女性.頭痛,羞明,下方視での一時的な視覚障害を主訴に受診した.視力は正常,両眼の著明な乳頭腫脹があり,視野検査で両眼マリオット盲点の軽度拡大がみられた.前医MRI(magnetic resonance imaging)では占拠性病変はなく視神経周囲のくも膜下腔拡大と眼窩内視神経の蛇行があり頭蓋内圧亢進所見があった.MRV(magnetic resonance venography...

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  • 神経眼科領域におけるOCT Angiography

    前久保 知行 神経眼科 40 (4), 340-349, 2023-12-25

    ...んでいる.神経眼科領域でも様々な疾患で評価され,多くの疾患で視神経乳頭周囲や黄斑部における血管網の構造変化が視野などの機能変化と相関することがわかってきた.虚血性視神経症,視神経炎,視神経乳頭ドルーゼン,圧迫性視神経症,遺伝性視神経症などの視神経疾患だけではなく,もやもや病などの脳血管性疾患,Parkinson病などの神経変性疾患での報告もされてきている.現段階では撮像技術に限界があることや少数例での...

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  • 視神経炎のOCT

    坂本 麻里 神経眼科 40 (4), 314-319, 2023-12-25

    ...<p> 視神経炎は視神経の炎症性脱髄疾患の総称であり,炎症が視神経乳頭に波及して乳頭腫脹をきたす視神経乳頭炎と,初期には眼底に異常を認めない球後視神経炎がある.視神経は網膜神経節細胞 (retinal ganglion cell: RGC)の軸索から構成され,視神経炎によるRGCの軸索や細胞体の障害は,網膜光干渉計(OCT)の乳頭部解析や黄斑部解析において網膜厚の変化として捉えることができる.視神経炎...

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  • 視交叉・視索病変のOCT

    宇田川 さち子, 大久保 真司 神経眼科 40 (4), 320-327, 2023-12-25

    ...<p> 光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)は,視神経・視路疾患においても,乳頭周囲網膜神経線維層厚(circumpapillary retinal nerve fiber layer:cpRNFL)や黄斑部網膜内層厚を測定し,他覚的に定量的な評価に用いられている.鼻側半網膜の神経線維が,視交叉後方で交叉し,反対側の視索に入る.一方で,耳側半網膜からの神経線維...

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  • 補償光学OCT

    中野 絵梨 神経眼科 40 (4), 350-356, 2023-12-25

    ...,網膜神経節細胞層内に網膜神経節細胞(RGC)の細胞体と考えられる高反射体を観察できるようになった.視神経疾患の視機能障害はRGCの細胞死と密接に関連している.AO-OCTで非侵襲的にRGCの細胞自体をヒト生体で直接評価することで,視神経疾患の発症や進行のメカニズムに関する新たな知見を得たいと考えている....

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  • 正常眼圧緑内障の経過中に抗AQP4抗体陽性視神経炎を発症した一例

    桂野 水那, 新明 康弘, 廣岡 季里子, 新海 晃弘, 中村 佳代子, 林 一彦, 石田 晋 神経眼科 40 (4), 364-370, 2023-12-25

    ...の増強効果を認め,さらに抗アクアポリン(AQP)4抗体が陽性であったことから抗AQP4抗体陽性視神経炎と診断した.ステロイドパルス治療2クールと免疫グロブリン大量静注療法を施行し,左眼の周辺部視野欠損は改善した.緑内障と思われる経過中でも,眼圧上昇なしに急激に視野狭窄が悪化した場合,視神経炎の合併を念頭におき,抗AQP4抗体の測定を行うべきである....

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  • 当院で施行した視神経管開放術の治療成績について

    八巻 雄介, 吉浦 徹, 中川 政弥, 大塚 陽平, 藤井 隆司, 田之上 俊介, 瀬野 宗一郎, 竹内 誠, 大村 朋子, 戸村 哲, 豊岡 輝繁, 和田 孝次郎 神経外傷 46 (2), 110-114, 2023-12-10

    <p>Traumatic optic neuropathy (TON) is caused by injury or compression to the optic nerve due to trauma, but treatment methods remain controversial. We report six cases of optic nerve decompression …

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  • 適切な抗生剤治療により視力を温存できた歯性感染症から生じた眼窩蜂窩織炎と敗血症性肺塞栓症の1例

    大島 広之, 片桐  紘, 小笠原 聡, 黒坂 大次郎 岩手医学雑誌 75 (5), 181-186, 2023-12-01

    ...,左眼瞼周囲の発赤と著明な眼球結膜充血を認めた.体温37.6度で,全身検索を行い血液検査と画像検査から敗血症性肺塞栓症と診断され,左上大臼歯周囲の歯周炎が感染源と考えられ抗生剤加療を開始した.血液培養で <i>Streptococcus constellatus</i>が検出され,感受性の高い抗生剤で肺塞栓症は軽快した.眼窩蜂窩織炎は,当初MRIで左眼窩部に多発する膿瘍を認め,眼球は前方に圧排され視神経症...

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  • 緑内障患者へのブラインドメイク指導の事例研究

    清水 厚子, 瀬戸口 晴美, 神前 あい, 井上 吐州 日本視機能看護学会誌 8 (0), 20-23, 2023-10-31

    ...方法:対象は,A病院で2020年1月に視神経賦活療法を実施し,視機能低下のため化粧をやめた患者2名。方法は,入院中6日間,午前7時~8時にベッドサイドでBM指導を実施した。介入の評価として,ヒアリングによるNOC の評価を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • リウマチ性多発筋痛症治療中,プレドニゾロン減量後に巨細胞性動脈炎を発症した1例

    山下 真由, 青木 昭子, 小林 弘, 脇屋 緑, 中津川 宗秀 日本老年医学会雑誌 60 (4), 440-447, 2023-10-25

    ...,症状は改善しなかった.7月の外来で後頭部痛の訴えあり,血清CRP値は9 mg/dLに上昇していた.GCAと診断しFDG-positron emission tomography(PET)CT scan(PET/CT)を実施したところ,両側浅側頭動脈,両側椎骨動脈に異常集積を認めた.大血管の病変はなく頭蓋型GCAと診断し,PSLを30 mg/日に増量した.視力低下の訴えがあったが,眼科診察で虚血性視神経症...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 急速な両眼視力低下と視野障害を来した胃癌髄膜癌腫症の1例

    山口 知暁, 檜森 紀子, 西村 尭幸, 内田 恵子, 柳町 真希, 竹下 孝之, 谷口 桜, 長谷川 隆文, 石岡 千加史, 中澤 徹 神経眼科 40 (3), 254-259, 2023-09-25

    ...<p> 急速に進行する視力・視野障害が先行し,頭痛やうっ血乳頭などの頭蓋内圧亢進症状がみられず,頭部造影magnetic resonance imaging(MRI)検査で視神経鞘に造影増強効果が認められた胃癌患者を経験し,胃癌細胞の視神経への直達浸潤による髄膜癌腫症を経験したので報告する....

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  • ステロイド抵抗性視神経炎に対する免疫グロブリン大量療法の検討

    水井 徹, 毛塚 剛司, 國見 敬子, 後藤 浩 神経眼科 40 (3), 238-247, 2023-09-25

    ...</p> <p>【結果】診断確定時の平均年齢は44.2歳で,視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)が2例2眼,抗MOG抗体関連視神経炎(MOGAD)が2例3眼,特発性視神経炎が2例2眼であった.治療前の最低視力は光覚弁~0.15,視野異常は5眼が中心暗点もしくは傍中心暗点を呈し,2眼は周辺視野のみが残存していた.IVIg療法後の最終視力1.0以上に改善したのは5眼,視野は5眼で暗点が消失したが,...

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  • 血清中抗MOG 抗体が陽性であったLeber 遺伝性視神経症の1例

    大多和 太郎, 毛塚 剛司, 高橋 利幸, 志村 雅彦, 後藤 浩 神経眼科 40 (2), 126-131, 2023-06-25

    ...<p> 抗MOG抗体関連視神経炎は再発を繰り返すが,比較的視力予後の良い疾患として知られている.ステロイド抵抗性の抗MOG抗体関連視神経炎の経過中に,Leber遺伝性視神経症の保因者であることが判明した症例を経験したので報告する....

    DOI 医中誌

  • SARS-CoV-2ワクチン接種後に発症した視神経炎の5例

    山崎 美香, 岩佐 真弓, 山上 明子, 塩川 美菜子, 井上 賢治, 若倉 雅登 神経眼科 40 (2), 137-147, 2023-06-25

    ...は,典型的な視神経炎を呈する症例から,一見視神経炎以外の疾患を疑うような非典型的な視神経炎まで,多様な臨床像を呈する可能性がある.また最も注目すべきことは,5例中4例で抗MOG抗体陽性であったことであり,ワクチン接種と抗MOG抗体陽性視神経炎がどのように関連しているのか,その真偽と機序の解明を待ちたい....

    DOI 医中誌

  • エルドハイム・チェスター病が疑われ,治療に抵抗, 進行性に増悪し両眼失明に至った1例

    佐浦 絢羽, 廣川 貴久, 柊山 友里恵, 戸成 匡宏, 奥 英弘 神経眼科 40 (1), 44-49, 2023-03-25

    ...<p> エルドハイム・チェスター病(Erdheim-Chester disease,以降ECD)は組織球症の一種で,眼窩病変を生じることがある希少疾患である.ECDが疑われ,治療に抵抗し,両眼の失明に至った症例を経験した.症例は70歳女性.初診1週間前から左視力低下を自覚した.MRIで左側眼窩先端部に腫瘤性病変を認め,左視神経症と考えられた.数か月の経過で両側の眼窩炎から兎眼をきたした.両涙腺にも腫大...

    DOI 医中誌

  • 緑内障に隠れた神経眼科疾患の見つけ方

    盛 崇太朗 神経眼科 40 (1), 17-23, 2023-03-25

    ...<p> 緑内障も多くの神経眼科疾患も共に,慢性に視機能が悪化する疾患であり診断が紛らわしい.しかも緑内障は高い有病率のため,特に高齢者においては緑内障に神経眼科疾患が合併することがある.本編では,そうしたもともと正常眼圧緑内障としてフォローしていた患者にエタンブトール視神経症が合併した1例を提示する.診断において重要な点として,視野狭窄の進行スピード,視野狭窄パターン,MRI撮像のポイントなどが挙げられる...

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  • 内視鏡下視神経管開放術とステロイドパルス療法で改善した意識障害を伴う外傷性視神経症例

    高林 宏輔, 片岡 信也 日本鼻科学会会誌 62 (1), 159-166, 2023

    ...Computed tomography(CT)では右視神経管に骨折の所見を認め,外傷性視神経症と診断された。即日ステロイドパルス療法を開始しつつ意識障害の改善を待つこととした。意識障害は改善し,入院4日目には視力も改善傾向であったが,右視神経管骨折のためと思われる右眼の視野障害を認めたため5日目に内視鏡下視神経管開放術を施行した。術後から再度ステロイドパルス療法を施行し,14日目に退院となった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 炎症性脱髄疾患の基本的な画像所見及び最新の知見

    立川 裕之, 三木 幸雄 臨床神経学 63 (7), 425-432, 2023

    <p>中枢神経性の脱髄疾患におけるMRI検査は大きく分けて,診断,イメージングバイオマーカー,治療薬による副作用の早期発見の三つの役割がある.脱髄疾患は疾患によって病変の部位・大きさ・形状・分布・信号強度・造影パターンが異なるため,画像所見を注意深く把握し鑑別診断や活動性の評価を行う必要がある.また,軽微な神経学的所見と非特異的な脳病変から脱髄疾患と誤診されてしまう場合や,副作用の画像所見が通常…

    DOI Web Site PubMed 参考文献15件

  • 自己免疫性疾患における自律神経症候

    朝比奈 正人 自律神経 60 (3), 119-123, 2023

    ...選択的に障害される疾患と多発性硬化症や自己免疫性脳炎などのように神経病変の一部として自律神経系に病変を伴う疾患がある.自律神経系の病変部位としては,多発性硬化症などで障害される中枢自律神経(脳・脊髄),自己免疫性自律神経節障害などで障害される末梢自律神経,Lambert-Eaton症候群などで障害される末梢自律神経終末,特発性後天性全身性無汗症(汗腺の障害)などで障害される効果器自体がある.また,視神経脊髄炎...

    DOI 医中誌

  • 術前盲であった外傷性視神経症の1例

    山口 玲, 常岡 明加, 中村 俊介, 清水 立矢, 好本 裕平 小児の脳神経 48 (3), 309-314, 2023

    ...<p>外傷性視神経症は眉毛外側部への打撲による介達外力が視神経管の骨折または歪みを生じさせて発生する.症例は交通事故で左前頭部を打撲した10歳女児.受傷時には左眼指数弁であったが,急激に悪化し盲となった.CTで左視神経管骨折を認め,前頭蓋底が偏位していた.進行性の視力悪化のため緊急で視神経管開放と頭蓋顔面骨整復を行った.術後3日目から左眼は光覚弁,術3か月後には(0.15)まで回復した.病態把握にCT...

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  • 視神経機能の回復を目指した遺伝子治療研究

    行方 和彦, 篠崎 陽一, 郭 暁麗, 原田 知加子, 原田 高幸 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 2-B-S36-2-, 2023

    <p>Quality of life gradually declined with aging due to deterioration of various bodily functions such as motor function and immune response. Glaucoma, the leading cause of blindness, is a …

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  • 視神経脊髄炎により重度対麻痺を呈した一症例

    竹田 光希, 林田 拓哉, 平原 智雄 九州理学療法士学術大会誌 2023 (0), 117-, 2023

    ...<p>【はじめに】 視神経脊髄炎(以下、NMO)は、重度の視神経炎と横断性脊髄炎を特徴とする中枢神経の炎症疾患であり多彩な症状を呈し、再発と寛解を繰り返すことが特徴である。急性期治療後に麻痺の改善が乏しい場合は、重度の後遺症を残すことが多いと言われている。...

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  • 全脳全脊髄照射の現状―Japan Children’s Cancer Group脳腫瘍委員会のアンケート調査をもとに

    副島 俊典, 前林 勝也, 山崎 夏維, 隈部 俊宏 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (5), 332-336, 2023

    ...以上の施設はそれぞれX線治療施設24施設(52%),10施設(22%),7施設(13%),2施設(4%)で陽子線治療施設では1施設(13%),2施設(25%),5施設(63%),1施設(13%)であった.治療方法としてはX線治療施設のうち,強度変調放射線治療で治療する施設は8施設で,そのうち6施設はトモセラピーでの治療であった.脳脊髄の臨床的標的体積設定について陽子線治療施設に回答をいただいたところ視神経...

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  • 内頚動脈に局在を置く未破裂ないし破裂慢性期の大型巨大脳動脈瘤に対するflow diverter治療の適応

    寺西 功輔, 鈴木 一幹, 矢富 謙治, 三島 有美子, 藤井 隆司, 谷口 尭彦, 近藤 聡英, 大石 英則 脳卒中の外科 51 (3), 208-214, 2023

    ...大型巨大脳動脈瘤131例136瘤を対象とし,治療2年後の臨床および放射線学的結果を後方視的に検討し分析した.臨床的結果ではmRSが1以上悪化したのは2例(1.5%),放射線学的結果では77.9%が完全閉塞であった.不完全閉塞の予測因子は,著しい大型ないし巨大,著しいワイドネック,高齢者であった.コイル塞栓術の併用は完全閉塞の予測因子であった.脳動脈瘤の圧排効果による脳神経麻痺では,動眼神経と外転神経は視神経...

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  • 内頚動脈瘤クリッピング術における段階的前床突起削除の有用性

    鰐渕 昌彦, 高見 俊宏, 川端 信司, 古瀬 元雅, 野々口 直助, 池田 直廉, 平松 亮, 矢木 亮吉, 辻 優一郎, 金光 拓也, 大瀧 雅文 脳卒中の外科 51 (3), 189-195, 2023

    ...<p>前床突起は蝶形骨縁の内側端に位置し,外側からは蝶形骨縁,尾側からは視束管の一部であるoptic strutに支えられている.内頚動脈瘤頚部クリッピング術において前床突起削除は,内頚動脈近位部の確保や広い術野を得るために有用な手技である.微小解剖学的知識に基づいた段階的前床突起削除を行うことで,視神経や内頚動脈への熱損傷および機械的損傷を回避することができる.本稿では,われわれが行っている傍鞍部動脈瘤...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 副鼻腔炎から波及した緑膿菌を起炎菌とする眼窩先端症候群の1例

    坪倉 杏奈, 塩野 理, 金子 光裕, 福井 健太, 鬼島 菜摘, 青山 準, 山本 学慧, 丹羽 一友, 折舘 伸彦 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 3 (2), 63-68, 2023

    ...病理学的検査,細菌学的検査により緑膿菌による視神経炎と診断した。左視神経炎が視交叉におよび右視神経炎を生じたと考えられた。緑膿菌による眼窩先端症候群の報告は稀であるが,組織の壊死により重篤な機能障害を生じることがある。画像所見が軽症でも症状が強い場合,免疫不全状態,副鼻腔術後などの症例では,稀な病態が含まれることがあり注意が必要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 末梢性が疑われたが中枢性めまいであった3例の検討

    河村 陽二郎, 一寸木 宏和, 松浦 聖平, 杉谷 いづみ, 小松﨑 敏光, 藤居 直和 昭和学士会雑誌 83 (4), 253-258, 2023

    ...を受診した.頭部CT検査などで異常は認めず良性発作性頭位めまい症の疑いで耳鼻咽喉科へ紹介されたが,垂直性眼振を認めたことから頭部MRI検査を施行しWallenberg症候群と診断した.2例目は46歳の女性で,急性胃腸炎の治療後からめまいと吃逆を認め消化器内科を受診した.メニエール病の疑いで耳鼻咽喉科へ紹介されたが,垂直性眼振と嚥下障害を認めたことから頭部MRI検査を施行し脳幹炎を認め,脳神経内科で視神経脊髄炎...

    DOI 医中誌

  • 視神経管骨折を併発した中顔面骨骨折の1例

    金山 純一, 辰巳 博人, 奥井 達雄, 大熊 里依, 園山(大迫) 里江, 森岡 怜音, 原田 啓介, 嶋村 薫穂, 古谷 龍人, 綾坂 健太郎, 管野 貴浩 口腔顎顔面外傷 : 日本口腔顎顔面外傷学会誌 22 (1), 18-25, 2023

    Traumatic optic neuropathy is a relatively rare complication of midface trauma, with 20% of cases associated with optic nerve canal fractures. We report a case of concurrent midfacial and optic …

    DOI 医中誌

  • 炎症性および非炎症性脊髄症の鑑別診断

    安藤 哲朗 臨床神経学 63 (12), 806-812, 2023

    <p>炎症性脊髄症と非炎症性脊髄症の鑑別は難しいことがある.年齢と性,発症のスピードと経過,全身症状,脊髄および脳MRI,自己抗体,髄液所見などの臨床情報が必要である.特に発症のスピードが鑑別に重要である.炎症性脊髄症は通常急性/亜急性経過をとるのに対して,脊髄梗塞は超急性経過,脊髄髄内腫瘍などは慢性進行性の経過をとることが多い.脊髄硬膜動静脈瘻は,通常は慢性進行性だが,初期には症状の変動があり…

    DOI Web Site PubMed 参考文献21件

  • 上顎洞を貫通し蝶形骨まで達した園芸棒異物例

    原 麻梨子, 菊田 周, 佐藤 拓, 近藤 健二 日本鼻科学会会誌 62 (4), 645-650, 2023

    ...口唇から頭蓋方向への経路には,三叉神経第II枝,顎動脈,視神経管が存在する。そのため,これら構造物の副損傷の有無の正確な把握が,適切な治療法を選択するうえで肝要である。先端形状が不明な異物の場合は明視下で除去を試みること,さらに摘出後は異物の破損がないことを同種品で確認することが体内遺残のリスクを減らすうえで望ましい対応と考えられる。</p>...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • グリア制御異常による視神経疾患発症機構

    篠﨑 陽一, ルング アレックス, 行方 和彦, 柏木 賢治, 大野 伸彦, 繁冨 英治, 原田 高幸, 大沼 信一, 小泉 修一 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 1-B-S21-3-, 2023

    <p>Glaucoma is leading cause of blindness worldwide, which is characterized by progressive optic neuropathy and degeneration of retinal ganglion cells (RGCs), one of the retinal neurons transmits …

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  • 大脳視覚野で記録される視覚誘発電位を用いた化学物質によるラット視覚影響の評価

    川本 研介, 下間 由佳子, 岡田 一成, 浅野 敬之 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-177-, 2023

    ...また、4週間の投与終了後に眼球および視神経の病理組織学的検査を実施した。また、AAによる末梢神経変性の確認のため、投与4週の握力検査と坐骨神経の病理組織学的検査を実施した。投与2および4週にVEPの潜時の有意な延長が認められた。一方、ERGには異常は認められず、眼球、網膜および視神経の病理組織学的検査において異常は認められなかった。...

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  • 開頭による視神経管開放術を行い視力が改善した外傷性視神経症の1例

    成澤 あゆみ, 刈部 博, 亀山 元信 小児の脳神経 48 (1), 52-57, 2023

    ...<p>外傷性視神経症の治療は,主にステロイド大量療法,視神経管開放術などが行われているが,多数の議論が行われてきたものの,経過観察も含め標準治療は定まっていない.外傷性視神経症の症状は急速な視力低下であるが,視力評価は意識障害がある場合や小児では困難となり得る.当科で経験した14歳男児,眼窩から視神経管にかけて外側壁が骨折し,骨片を開頭手術で除去し視力が改善した症例を報告する.また,外傷性視神経症の...

    DOI 医中誌

  • 生物学的製剤登場による視神経脊髄炎の再発予防治療の推移

    宮本 勝一, 伊東 秀文 神経治療学 40 (3), 397-400, 2023

    ...<p>【目的】視神経脊髄炎(neuromyelitis optica spectrum disorders:NMOSD)の再発予防に生物学的製剤が登場し,有効性の高さから導入症例が増えている.本報告では,生物学的製剤の上市前後の再発予防治療の推移を示し,今後のNMOSD再発予防治療について考察した....

    DOI 医中誌

  • 視神経変性疾患の病態解明と治療研究

    原田 高幸, 行方 和彦, 郭 暁麗, 篠崎 陽一, 原田 知加子 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 2-B-S37-1-, 2023

    <p>Approximately 80% of all the information we receive about the world comes through the visual pathways and visual function deterioration causes severe decline in QOL. Glaucoma is the leading cause …

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  • S 錐体系のコントラスト感度低下を認めた常染色体顕性(優性)視神経萎縮の1例

    福田 有紀, 五十嵐 若菜, 大平 亮, 奥出 祥代, 溝渕 圭, 林 孝彰, 中野 匡 日本視能訓練士協会誌 53 (0), 111-117, 2023

    ...<p><b>【緒言】</b>ColorDx<sup>®</sup>CCT-HD™(ColorDx)を用い、錐体コントラスト感度を測定した常染色体顕性(優性)視神経萎縮(autosomal dominant optic atrophy; ADOA)の1例について報告する。</p><p><b>【症例】</b>38歳、男性。遺伝学的検査で<i>OPA1</i>遺伝子変異を認めADOAと診断された。...

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  • iPS細胞を用いた網膜の再生医療

    栗本 康夫 移植 58 (Supplement), s103_1-s103_1, 2023

    ...<p>眼科領域で治療対象となる視覚系は、角膜や水晶体などの光学系と網膜および視神経からなる神経系に大別出来る。このうち、角膜については提供眼による角膜移植、水晶体については人工臓器である眼内レンズによる移植治療が標準治療として確立しており、一般に視機能を再建することが可能である。一方、中枢神経系に属する網膜と視神経については、ひとたび細胞が変性してしまうと機能を再建することは不可能とされてきた。...

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  • 神経免疫疾患と予防医療

    黒田 宙, 藤原 一男 神経治療学 40 (2), 79-82, 2023

    <p>We proved an overview of prevention medicine in neuroimmunological disease, especially focusing on multiple sclerosis (MS). Due to lack of large–scale primary–prevention studies, there are no …

    DOI

  • 内視鏡下経鼻摘出術で工夫をした眼窩腫瘍例

    乙田 愛美, 小林 正佳, 鈴村 美聡, 竹内 万彦 日本鼻科学会会誌 62 (2), 332-337, 2023

    ...術前の矯正視力は右眼(1.0),左眼(1.2)で,中心フリッカー値は右が15 Hz,左が32 Hzであり,右視神経機能が低下していた。経鼻内視鏡手術を適用し,ナビゲーションシステム使用下で経中鼻道-篩骨洞経由で眼窩紙様板を外して眼窩内にアプローチした。腫瘍は内直筋と癒着していたが,耳科用,脳神経外科用の手術器具も使用し,助手との協働操作で慎重に剥離して摘出した。最終組織診断も血管奇形であった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • HIV感染症後に視神経脊髄炎関連疾患を発症し,Rituximabにて治療した1例

    多田 康剛, 彼谷 裕康, 島 啓介 臨床神経学 63 (11), 748-753, 2023

    ...<p>HIV感染症でHighly Active Antiretroviral Therapy(HAART)を行っていた58歳男性.急性に左上肢,右下肢麻痺をきたした.MRIで頸髄に異常信号があり,血清抗アクアポリン4抗体陽性で,視神経脊髄炎関連疾患(neuromyelitis optica spectrum disorder,以下NMOSDと略記)と診断した.ステロイドパルス療法,単純血漿交換の効果...

    DOI Web Site PubMed 参考文献16件

  • 視覚神経系を模倣した脳刺激型人工視覚の開発

    八木 哲也, 武内 良典, 林田 祐樹 生体医工学 Annual61 (Abstract), 91_2-91_2, 2023

    ...<p>ヒト視覚系では、網膜によって受容・処理された視覚情報は、網膜出力である視神経によって活動電位の時空間系列の形で外側膝状体を経て視覚野へと伝達される。視覚野より抹消側組織の不全による失明者の視覚野を電子デバイス・回路によって直接電気刺激し、視覚を部分的再建する未来治療が、脳刺激型人工視覚である。...

    DOI

  • 緑内障精査で偶発的に発見された先天性1/4同名半盲と考えられた1例

    後藤田 知邦, 小松 哲也, 松本 直, 森川 葉月, 加藤 侑里, 堀 裕一, 石川 均 神経眼科 39 (4), 311-315, 2022-12-25

    ...脳室周囲白質軟化症(periventricular leukomalacia:PVL)が原因と思われる先天性1/4同名半盲の1例を経験した.症例は47歳,男性.眼精疲労を主訴に前医を受診し,網膜光干渉断層計検査にて一部神経節細胞複合体(ganglion cell complex:GCC)の菲薄化を認め,緑内障精査目的に静的視野検査を施行したところ,視野異常が判明し当院紹介となった.眼底検査で診察上,視神経乳頭陥凹...

    DOI 医中誌

  • 診断に苦慮した眼底所見のない晩発性レーベル遺伝性視神経症の一例

    堤野 晃宏, 須田 謙史, 高橋 綾子, 中野 絵梨, 田川 美穂, 柏井 聡, 澤村 正典, 菊谷 明広, 辻川 明孝 神経眼科 39 (4), 320-325, 2022-12-25

    ...神経節複合体厚の菲薄化を認め,動的視野計にて中心暗点は拡大傾向であった.レーベル遺伝性視神経症(LHON)の可能性を考え,ミトコンドリア遺伝子検査を施行した結果,ミトコンドリアDNAの11778点変異を認めた.本症例は晩発性で家族歴もなく,かつ視神経乳頭の特徴的な所見を伴っていなかったため,LHON発症時の典型的な臨床像から離れていた.急性の盲中心暗点の進行を認めた場合は,典型的な所見を伴わなくとも...

    DOI 医中誌

  • 皮膚所見を伴わずに片眼性視神経乳頭炎・梅毒性髄膜炎を併発した2 期梅毒の一例

    尾内, 千容, 清水, 壯洋, 難波, 倫江, 山口, 麻里, 武久, 康, 加藤, 睦子 岡山赤十字病院医学雑誌 33 (1), 45-50, 2022-11-30

    ...を認めないが髄膜炎と片眼性視神経乳頭炎を併発した2 期梅毒の一例を経験し,機能障害を残さず加療できた.眼科所見が片眼性視神経乳頭炎のみの症例は珍しいため報告する.症例は47歳女性.神経梅毒に対してベンジルペニシリン2,400万単位/日の点滴静注療法を,残存する視神経乳頭浮腫にステロイドの局所療法とミニパルス療法(250㎎/日)を追加し,乳頭所見と自覚症状が20病日で改善した.その後,後遺障害と再発はなかった...

    機関リポジトリ 医中誌

  • ベタネコールによるコリン作動性クリーゼを発症 した透析患者の1例

    小篠 榮, 久保村 滋夫, 加藤 正章, 佐藤 顕三, 安井 利夫, 中村 利孝 日本腎臓リハビリテーション学会誌 1 (2), 274-278, 2022-11-30

    ...症例は視神経脊髄炎を発症した末期腎不全の82 歳男性。下肢脱力,下肢感覚低下が生じ前 医でステロイドパルス療法を受け回復したが歩行困難などがまだ続くためX−28 日当院の回 復期リハビリ病棟に転院した。転院時,ステロイド15 mg/ 日 経口と神経因性膀胱に対するベ タネコール投与開始および尿管カテーテル留置が継続された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 内視鏡下鼻副鼻腔手術―副損傷の回避―

    井之口 豪 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (11), 1532-1537, 2022-11-20

    ...内視鏡下鼻副鼻腔手術における副損傷については, 眼窩紙様板損傷, 頭蓋底損傷, 血管損傷, 鼻涙管損傷, 視神経管損傷があり, それぞれ Major と Minor で定義されている. 副損傷は患者・医師双方にとって重大な問題であり, 術中副損傷の発生を回避することが第一である. 本稿では副損傷を避けるために必要な事前プランニング, 特に CT による危険部位の把握について概説する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 眼サルコイドーシスの特徴的所見による診断と治療について

    丸山 和一 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 42 (1_2), 29-32, 2022-10-01

    ...<p> サルコイドーシスの眼病変は前眼部から後眼部さらには視神経に至る,汎ぶどう膜炎の形態を呈することが多い.特に中間部から後眼部の強い炎症病態の場合,硝子体混濁・黄斑浮腫を発症し,視力低下を来すことがある.サルコイドーシスによる硝子体混濁の形態は,雪玉状の混濁やびまん性の混濁を示し,網膜には細隙灯検査では多くの細胞が,前部硝子体へ浸潤していることを認める. ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • iPS/ES 細胞由来の網膜神経節細胞

    東 範行 神経眼科 39 (3), 216-222, 2022-09-25

    ...我々はヒトiPS細胞,ES細胞から長い軸索をもつ網膜神経節細胞(RGC)を自己的に分化させることに初めて成功した.これによってヒト細胞を用いて視神経の研究を<i>in vitro</i>で行うことが可能となった.疾患の細胞モデルを作製すれば,その発生や病態の分子メカニズムを検討することができる.遺伝性疾患では,患者細胞からiPS細胞を作製してRGCに分化させ,非遺伝性疾患(虚血性視神経症,緑内障,外傷...

    DOI

  • 抗網膜抗体が陽性であった視神経症の1例

    黒川 徹, 菊池 孝信, 増尾 史織, 新井 純, 上野 晃弘, 山嵜 正志, 村田 敏規 神経眼科 39 (3), 229-237, 2022-09-25

    ...</p> <p> 症例は48歳男性.半年前から右眼の,3か月前から左眼の視力低下があり,両眼の視神経症を疑われ当科を紹介された.初診時,右眼視力光覚,左眼視力0.07(矯正不能).限界フリッカ値は右眼で測定不能,左眼で16 Hzであった.眼底は右眼視神経乳頭の蒼白化,左視神経乳頭の腫脹を認めた.網膜電図では桿体-錐体混合応答で両眼の軽度の振幅低下を認めるのみ,眼窩造影MRIでは両側視神経に異常所見を...

    DOI 医中誌

  • Leber 遺伝性視神経症とiPS 細胞

    上田 香織 神経眼科 39 (3), 211-215, 2022-09-25

    ...<p> Leber遺伝性視神経症(Leber hereditary optic neuropathy: LHON)はミトコンドリア遺伝子の点変異が原因となる遺伝性視神経症である.LHONの発症の中心は網膜神経節細胞であり,遺伝子変異を基軸とし,何らかの外的要因が加わることで発症に至ると推測されている.臨床研究では喫煙や多量のアルコール,内服薬が要因として挙げられているが,それらの外的要因に暴露されたのちに...

    DOI

  • 視神経再生関連因子

    原田 高幸 神経眼科 39 (3), 206-210, 2022-09-23

    ...これまでの概念では一度変性した視神経軸索は再生せず,機能回復も不可能と考えられてきた.しかし近年の研究の進展により,ある条件下においては視神経軸索の再生は可能であり,それに関連する多くの因子も明らかとなりつつある.したがって視神経再生を促進する遺伝子の過剰発現に加えて,軸索再生阻害因子の抑制などを組み合わせることにより,両者の相乗効果も期待できる.こうした成果は視神経外傷や緑内障に対する新たな治療につながる...

    DOI

  • パターンリバーサルVEPにおける二峰性P100の意義

    森島 亮, 清水 俊夫 臨床神経生理学 50 (4), 132-137, 2022-08-01

    ...【方法】2015年からの6年間に記録されたVEP連続417例 (脱髄疾患・視神経炎227例, Parkinson病 (Parkinson Disease: PD) 76例, その他114例) を後方視的に解析し, 二峰性P100について検討した。【結果】二峰性P100は64例で認められ, 39例は脱髄疾患・視神経炎, 12例がParkinson病であった。...

    DOI

  • 眼梅毒アップデート

    八代 成子 日本性感染症学会誌 32 (1), 7-12, 2022-07-20

    ...視力予後は一般に良好だが、視力予後に影響を及ぼす視神経病変が疑われる場合は、早急に髄液検査を施行し、診断および治療を行う必要がある。...

    DOI

  • Space Flight-associated Neuro-ocular Syndrome(SANS)

    篠島 亜里 神経眼科 39 (2), 126-129, 2022-06-25

    ...VIIP)と総称していた.その後,頭蓋内圧亢進を伴わずに眼の異常を認める宇宙飛行士が確認されたことから,NASAはこれらの宇宙飛行に伴う眼の異常の総称をVIIPからspace flight-associated neuro-ocular syndrome(SANS)に変更し,SANSの原因究明と治療法の探索を重要課題とした.近年,宇宙に長期滞在した飛行士に,帰還後,脳が上方移動したままであることや,視神経乳頭部...

    DOI

  • 頭部MRI撮影時に偶発的に発見された皮下異物の1例

    中根 理沙, 澤田 雄宇, 佐々木 奈津子 Journal of UOEH 44 (2), 197-201, 2022-06-01

    ...80歳男性.神経内科にて視神経周囲炎のため精査加療目的で入院となった.頭部皮下に金属片と考えられる皮下異物があるため,MRIの撮影が困難ということで除去目的に当科を紹介され受診した.初診時,皮下異物の指摘された左前頭部の皮膚に外傷痕は認めず,体表面から異物を触知することは出来なかった.位置の特定が困難であり,透視下での摘出を行い,金属片の除去に成功した....

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか2件 参考文献3件

  • 頭蓋内圧亢進とうっ血乳頭の臨床像

    中野 絵梨 神経眼科 39 (1), 3-9, 2022-03-25

    ...<p> 頭蓋内圧亢進を原因として生ずる視神経乳頭腫脹を,うっ血乳頭(papilledema)と呼ぶ.頭蓋内圧亢進の原因は多岐にわたるが,脳腫瘍や髄膜炎,閉塞性水頭症のような緊急性の高い致死的な疾患が原因となっていることが多く,見逃してはならない重要な乳頭所見である.近年は光干渉断層計が普及しており,視神経乳頭周囲網膜神経線維層厚を測定することで,乳頭腫脹の有無やその経時的変化を定量的に評価することが...

    DOI

  • MRI, MRAにて描出されず脳血管造影で診断がついた海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻の一例

    三好 由希子, 澤村 裕正, 小泉 聡, 相原 一 神経眼科 39 (1), 46-52, 2022-03-25

    ...する.症例は69歳,女性,初期症状は頭痛でその後右眼の充血,眼球突出を呈した.近医にて動静脈瘻が疑われMRI,MRAが施行されたが外眼筋腫大のみの所見であり外眼筋炎として加療されたものの改善乏しく当院紹介受診となった.当院初診時右眼RAPD陽性,結膜血管の拡張蛇行,眼球突出,眼球運動障害,眼底出血を認めた.造影MRI,MRAにて動静脈瘻は指摘されず外眼筋腫脹,眼球突出から特発性眼窩炎症による圧迫性視神経症...

    DOI 医中誌

  • 脳脊髄液圧(頭蓋内圧)の変化による緑内障性視神経症発症メカニズム

    辻 隆宏 神経眼科 39 (1), 10-17, 2022-03-25

    ...<p> 緑内障性視神経症,特に正常眼圧緑内障の発症機序・原因について,諸説あり結論がでていない.その有力な仮説の一つとして,篩状板部での脳脊髄液圧(頭蓋内圧)と眼圧の圧較差が正常眼圧緑内障の発症の要因となると言われている.ほとんどの臨床研究が正常眼圧緑内障では低脳脊髄液圧であることを示唆しているが,そうではないとする報告もある.しかしながら,どちらの臨床研究も少数を対象としたものであり,また,プロトコール...

    DOI

  • 急性脳圧亢進における眼出血機構

    花井 香織 神経眼科 39 (1), 18-25, 2022-03-25

    ...急激な脳圧亢進に伴い眼内出血が生じることは古くから知られている.しかしながら,その機序に関わる臨床的研究はほとんどなされておらず不明な点が多い.本稿の前半では急性脳圧亢進の病態とその疾患群の特徴及び実際に硝子体出血(vitreous hemorrhage:VH)を来した症例を提示し,解説した.脳圧亢進による眼内出血の原因としては,網膜中心静脈圧亢進が最も有力な説とされている.これは,網膜中心静脈が視神経周囲...

    DOI

  • レーザースペックルフローグラフィーを用いた視神経炎疑い症例におけるUhthoff徴候出現前後の眼血流測定

    濱 奈緒子, 松本 直, 富田 匡彦, 功刀 葉子, 加藤 桂子, 堀 裕一, 石川 均 神経眼科 39 (1), 34-39, 2022-03-25

    ...,トレッドミル負荷前後に視力,視野,視覚誘発電位(VEP),視神経乳頭血流を測定した.さらに,1年後の症状消失時に同様の検査を行い,その変化を検討した.Uhthoff徴候を認めている間では視野異常,VEP遅延を認めたが,運動負荷前後の視神経乳頭血流の傾向(左右差)に変化を認めなかった.また,自覚症状消失時の運動負荷前後で視力,視野,VEP,視神経乳頭血流の傾向に変化を認めなかった.本症例において視神経乳頭血流...

    DOI 医中誌

  • カニクイザルにおける網膜各層厚及び全視野網膜電図の基礎的定量データ

    Megumi SAKATA, Shiori INAOKA, Koji KABAYAMA, Yoshie FUKUNAGA, Marina ABE, Tomoaki ARAKI, Masayuki TOMOHIRO, Hideshi TSUSAKI 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-168-, 2022

    ...</p><p>【材料・方法】</p><p>カンボジア産カニクイザル(5~6歳齢,雄10匹)を用いた.OCTは視神経乳頭と中心窩を通る水平面と中心窩を通る垂直面を撮影し,中心窩から上下左右に500 μm間隔で2500 μmまで網膜全層と各層(神経線維層,神経節細胞層,内網状層,内顆粒層,外網状層,外顆粒層,網膜色素上皮層)の厚さを測定した.ERGは,国際臨床視覚電気生理学会のプロトコールに従い測定した...

    DOI

  • 関節外科領域のAI活用

    髙尾 正樹, 大竹 義人, 岩佐 諦, 上村 圭亮, Mazen Soufi, 濱田 英敏, 佐藤 嘉伸, 岡田 誠司, 菅野 伸彦 生体医工学 Annual60 (Abstract), 117_2-117_2, 2022

    ...その中でも、画像診断への応用が多く、アルゴリズムは視神経システムを模倣したConvolutional Neural Networkが主流である。整形外科は単純X線画像やCT/MRI画像など画像診断が多く、その活用範囲は広い。...

    DOI

  • TNF誘発視神経障害におけるネタルスジルのオートファジー関連因子の検討

    北岡 康史, 塚原 千広, 藤田 直輝, 有薗 生吹, 佐瀬 佳奈 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-P-082-, 2022

    ...1週間後視神経付きの眼球摘出し、視神経をサンプルにウェスタンブロットを行った。抗体としてリン酸化P70S6Kとリン酸化Raptorを使用した。[結果] 視神経にリン酸化P70S6Kが発現することを確認した。コントロール群に比してTNF群で有意な変化はなかった。またネタルスジル単独でもTNF同時投与でも有意な変化はなかった。...

    DOI 医中誌

  • 近年のoptic pathway/hypothalamic gliomaの治療:化学療法と神経内視鏡手術の貢献

    大石 正博, 笹川 泰生, 中田 光俊 小児の脳神経 47 (4), 382-388, 2022

    ...<p>近年の当院でのOPHGに対する治療の実際を提示した.当院では以前より視神経視床下部神経膠腫ガイドライン第1版に沿った化学療法を優先し,必要に応じて機能温存を意識した手術を検討する治療方針で行っていた.化学療法には一定の効果を示しつつも,施行した全例でレジメンはfirst lineからsecond lineに移行しており,カルボプラチンのアレルギーの頻度の多さが継続の障害となっていた.third...

    DOI 医中誌

  • 慢性疼痛の神経炎症を中心とした生物学的基盤

    藤本 晃嗣, 細井 昌子 心身医学 62 (1), 50-56, 2022

    ...<p>器質的疾患を指摘できない慢性疼痛において,近年その生物学的基盤が明らかになりつつある.特に注目を浴びているのが,神経炎症である.視神経脊髄炎スペクトラム障害などの脱髄疾患を中心として神経炎症との関連が明らかになるにつれ,病態に基づいた治療が実臨床に導入されつつある.慢性疼痛においても炎症メディエーターやミクログリアの関与が知られているが,近年グリア細胞の活性を<i>in vivo</i>で評価...

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  • 妊娠中の視神経脊髄炎患者に対する理学療法経験

    瀬尾 哲, 山内 真哉, 児玉 典彦, 内山 侑紀, 道免 和久 神経治療学 39 (2), 89-93, 2022

    ...<p>妊娠後に抗アクアポリン4抗体陽性視神経脊髄炎を再発し重度の機能障害を呈した症例に対する理学療法を経験した.症例は妊娠初期(16週未満),疾患の影響により流産リスクが高いことが予想された.運動負荷に伴う母児への負担を低減させるため,運動療法の中断と中止基準を設定し理学療法を行った.妊娠初期はベッド上で廃用症候群の予防に努め,妊娠安定期(16週以降)に移行したタイミングで歩行訓練を開始し運動負荷量...

    DOI 医中誌

  • リサイクリング抗体サトラリズマブの創製

    井川 智之, 石井 慎也, 島岡 伸, 樋口 義信, TACHIBANA Tatsuhiko ファルマシア 58 (7), 710-714, 2022

    サトラリズマブは、中外製薬が創製したヒト化抗IL-6受容体モノクローナル抗体で、独自のリサイクリング抗体技術を適用した初めての薬剤である.本プロジェクトの研究グループは、従来の抗体では不可能であった抗体1分子が複数の抗原に繰り返し結合することで、薬剤の効果を持続させるという革新的なリサイクリング抗体技術を開発し、この独自の抗体改変技術を適用することで、リサイクリング抗体であるサトラリズマブを創製…

    DOI

  • 内頸動脈破裂が懸念された蝶形骨洞髄膜瘤手術例~大出血へのリスクマネジメントと対処法~

    上田 航毅, 小林 正佳, 竹内 万彦 日本鼻科学会会誌 61 (2), 256-261, 2022

    ...<p>蝶形骨洞は辺縁に視神経,内頸動脈など損傷危険部位が多く,手術操作時に慎重な操作を要する。中でも内頸動脈は損傷すると重篤な後遺症や生命に関わる大出血を来し得る。通常,蝶形骨洞に近接する内頸動脈は骨に覆われた隆起として確認できるが,個人差または疾患により骨が欠損している例があり,予期せずに血管破裂の合併症に遭遇する可能性は十分にある。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 視神経浸潤に対し陽子線療法を含む集学的治療を行った片側性網膜芽細胞腫の1例

    栁澤 彩乃, 服部 浩佳, 市川 大輔, 関水 匡大, 久保田 敏信, 荻野 浩幸, 伊藤 康彦, 小野 学, 二村 昌樹, 後藤 雅彦, 堀部 敬三, 前田 尚子 日本小児血液・がん学会雑誌 59 (3), 300-303, 2022

    ...<p>症例は2歳女児.母親が1か月前からの右白色瞳孔に気付き,右網膜芽細胞腫(国際分類E)と診断された.造影MRI検査では視神経径の左右差を認め,眼窩および脳実質内に明らかな病変は認めなかった.速やかに右眼球摘出術を施行し,視神経断端陽性の病理診断を得た.骨髄および髄液に腫瘍細胞の浸潤は認めなかった.後療法として,髄腔内抗癌剤投与を含む化学療法を5コース,右視神経への陽子線療法45 Gy(RBE)/...

    DOI 医中誌

  • 緑内障治療薬の現状

    不破 正博 ファルマシア 58 (11), 1061-1065, 2022

    ...視神経保護薬開発のための臨床試験の難易度は高く課題は多いが、様々な技術革新により、視神経を直接保護する神経保護治療の実用化が期待される。...

    DOI

  • 前床突起部髄膜腫の病態と治療

    鰐渕 昌彦, 高見 俊宏, 川端 信司, 古瀬 元雅, 野々口 直助, 池田 直廉, 亀田 雅博, 平松 亮, 矢木 亮吉, 宮武 伸一 Japanese Journal of Neurosurgery 31 (11), 711-716, 2022

    ...手術はpterional approachが基本で, 視神経の早期減圧が重要となる. 定位放射線照射にはガンマナイフ治療と寡分割照射があり, いずれも良好な腫瘍コントロール率となっている. 高悪性度髄膜腫に対する今後の治療として, ホウ素中性子捕捉療法に期待が寄せられている.</p>...

    DOI Web Site 参考文献34件

  • 残存する視覚症状に対して血漿交換が有効であった抗myelin oligodendrocyte glycoprotein抗体関連疾患の男児例

    竹内 竣亮, 森 達夫, 郷司 彩, 高橋 利幸, 東田 好広 脳と発達 54 (6), 421-425, 2022

    ...MOG抗体関連疾患と確定診断した.血漿交換療法を3回施行し,IVMPを1クール追加したことで視覚症状は改善傾向となった.再発予防のためprednisoloneによる後療法を実施,7か月をかけて漸減中止した.現時点で発症後1年8か月が経過しているが,症状の再燃は認めていない.抗MOG抗体関連疾患において,視覚症状は多くみられる後遺症である.本症例では,血漿交換療法後に視覚症状の改善が認められており,視神経炎症例...

    DOI 医中誌

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