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検索結果 200 件

  • 1 / 1

  • 難治頻回部分発作重積型急性脳炎を発症した患者への理学療法介入とリスク管理

    笹川 古都音, 宮城島 沙織, 佐藤 優衣, 小塚 直樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 96-96, 2024-03-31

    ...前医へ入院後も痙攣発作が持続し、翌日、当院ICUに転院搬送、深鎮静、呼吸器管理となった。投薬加療継続され、 X +21日気管切開施行、X+22日より理学療法介入開始、X+ 23 日一般病棟へ転棟した。 </p> <p>【経過】</p> <p> 理学療法介入開始時、JCS10~20、随意運動はなかった。...

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  • 右上腕骨近位端骨折後の腋窩動脈損傷に対するVIABAHNステントグラフトによる緊急血管内治療の1例

    岡田 昌彦, 横井 健人, 村田 智 脈管学 64 (1), 1-4, 2024-02-10

    ...右上腕骨近位部骨折の髄内釘手術後5日目に突然同部位に著明な血腫を伴う右腋窩動脈の仮性動脈瘤が出現.ドレナージを施行も,止血困難となったため,当院救命救急センターへ転院搬送された。IVR-CT室で大腿動脈よりVIABAHNステントグラフトを留置し,仮性動脈瘤の消失を確認した。腋窩動脈領域に対するステントグラフト治療は低侵襲であり緊急を要する高齢者に対する有用な治療選択肢の一つとなり得ると思われた。...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 当院で経験した長径30cmを超える巨大卵巣腫瘍の3症例

    別宮 史子, 増田 望穂, 安堂 有希子, 佐藤  浩, 田口 奈緒, 廣瀬 雅哉, 角井 和代 産婦人科の進歩 76 (1), 45-53, 2024-02-01

    ...自覚症状はなく,異常な腹部突出を周囲に指摘 され受診した.MRIで直径約46 cmの右卵巣境界悪性腫瘍の疑いで,合併症は認めなかった.腫瘍内 容液を約20 L吸引し右付属器摘出術を施行した.術中迅速検査で粘液性境界悪性腫瘍のため根治術を 行い,術後経過は良好であった.症例3は86歳,2妊2産.腹部膨満,食思不振で前医に搬送され,肺炎 の診断で入院した.CTで巨大卵巣腫瘍,深部静脈血栓症を指摘され当院に転院搬送...

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  • 結腸全摘を行って救命しえた全結腸壊死型虚血性大腸炎の1例

    内田 史武, 森山 正章, 小山 正三朗, 渋谷 亜矢子, 和田 英雄, 黨 和夫 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (4), 211-215, 2024

    ...<p>症例は82歳の女性で,腹痛のため前医を受診し,虚血性腸炎の診断で緊急入院した.翌日腹痛の増強があり,腹部造影CTで結腸の広範な壊死が疑われ,当院に転院搬送となった.来院時バイタルサインは安定し,腹部全体に筋性防御を伴う圧痛を認めた.腹部造影CTでは全結腸が造影効果不良で腹水を伴っており,腸間膜血管の血栓は認めなかった.全結腸壊死型虚血性大腸炎と診断し,緊急手術を行った.腹部正中切開で開腹し,上行結腸...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • ドクターヘリによるへき地救急医療体制への効果の検討

    大滝 達也, 高橋 未来, 丹保 亜希仁, 小林 巌, 藤田 智 日本航空医療学会雑誌 24 (3), 11-16, 2023-12-30

    <p>背景:「へき地消防」における救急活動では、地元医療機関にて対応困難な傷病者は管轄地域外へ搬送となり、その間の救急車不在につながる。本研究ではドクターヘリ搬送によるへき地消防での救急車不在時間の短縮効果について検証した。</p><p>方法:北海道上川北部消防事務組合下川消防署(救急隊1隊で1台の救急車を運用)において2013年からの10年間に、町外搬送に伴う救急車不在時間およびドクターヘリ搬…

    DOI Web Site 医中誌

  • TS-1の化学療法中に胸壁外筋肉内血腫から出血性ショックに至った1例

    池邉 怜寛, 大久保 ひかり, 小坂 眞司, 大城 拓也, 齊藤 眞樹子, 齋藤 倫子, 並木 みずほ, 武田 宗和, 矢口 有乃 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 348-353, 2023-12-28

    ...くも膜下出血は搬送12時間後には拡大傾向が収まり, その後新規の出血や貧血の進行はなく経過し, 化学療法を施行している施設へ意識清明で転院搬送した。TS-1がワルファリンカリウムの抗凝固作用を増強させることは報告があるがショックにまで至った報告はない。抗凝固療法中の患者では薬物相互作用の知識と出血性合併症が起こった場合の対応がとくに重要と考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 救急現場活動時間延長に関連する因子の分析

    外山 元, 大松 健太郎, 安達 哲浩, 高橋 司, 竹井 豊 日本臨床救急医学会雑誌 26 (5), 592-600, 2023-10-31

    ...<b>方法</b>:2019年中の全国救急搬送データのうち,転院搬送,軽症例,医師関与例,欠損データを除外した2,575,738件を分析対象データとして,救急現場活動時間の延長に影響を与える因子を最小二乗法による多変量線形回帰によって分析した。<b>結果</b>:すべての因子を考慮した救急現場活動時間の推定値は15.84分であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 病院救急救命士採用後の業務内容と今後の展望について:福井厚生病院

    瀧波 慶和, 石本 琢郎, 大谷 基司, 服部 昌和 蘇生 42 (2), 84-86, 2023-10-20

    <p>我々は2021年に,日本救急医学会中部地方会誌に「病院救急救命士は病院内でどのような役割を担えるのか:福井県内初の試み・福井厚生病院」を報告した1)。本稿では,先の報告後の1年間で,福井厚生病院所属の救急救命士(以下「当院救急救命士」)が取り組んだ具体的な業務内容について紹介する。</p><p> 医療法人厚生会 …

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  • 高度医療機器装着患者の広域搬送

    坂脇,英志, 佐藤,昌太, 坂脇,園子, 武山,佳洋, 文屋,尚史, 葛西,毅彦 函館医学誌 47 (1), 8-11, 2023-09-30

    ...3次医療圏を有するが,高度な集中治療が行える医療機関は札幌圏に偏在している.地域での診療能力を超えた場合,札幌圏への搬送が検討されるが,ECMO(Extracorporeal Membrane Oxygenation)など,取り外せない大型の高度医療機器を装着している患者の移送手段は限られていた.しかし2022年に北海道初のECMO Car が導入され選択肢が広がり,実際にECMO Car による転院搬送...

    機関リポジトリ

  • 有瘻性膿胸に対しcone-beam CT下にEndobronchial Watanabe Spigotによる気管支充填術を施行した1例

    佐藤 賢弥, 井上 芳正, 田中 浩登, 飯塚 昇, 後町 杏子, 今坂 圭介, 高橋 実希, 濱中 伸介, 青木 輝浩 気管支学 45 (5), 324-328, 2023-09-25

    ...</b>88歳,男性.前医に右膿胸で入院し,胸腔ドレナージと抗菌薬投与による保存的治療が行われたが,経過中に胸腔ドレーンより著明なエアリークが持続したため,有瘻性膿胸の診断で治療目的に当科へ転院搬送された.入院後の胸部CTで同定された気管支瘻孔部位へ,Endobronchial Watanabe Spigot(EWS)を用いた気管支充填術を術中cone-beam CT(CBCT)併用にて行うこととした...

    DOI 医中誌

  • 脳低灌流を伴ったA型急性大動脈解離の1手術例

    阪口 和憲, 泉 聡, 菅野 令子, 近藤 麻代, 築部 卓郎 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (5), 345-348, 2023-09-15

    ...<p>症例は79歳女性.嘔吐,意識消失を認め前医救急搬送.左片麻痺,意識レベル低下を認め,脳卒中を疑いCT perfusionが施行されたところ,Stanford A型急性大動脈解離に右頸動脈領域のCerebral malperfusion合併の診断となった.当院転院搬送後,ただちに上行大動脈人工血管置換術を施行した.術前CT perfusion所見より再灌流による神経学的症状の改善が予測され,神経学的合併症...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)導入下に緊急で気管分岐部切除再建を行った1症例

    中 麻衣子, 河合 秀樹, 石井 良明, 髙嶋 祉之具, 今井 一博, 南谷 佳弘 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 493-499, 2023-07-15

    ...</p><p>症例は76歳男性.気管癌の診断で当科に転院搬送後,術前精査中に左側の完全無気肺を認めたため救命目的に緊急手術の方針となった.手術は体外式膜型人工肺導入下に施行した.右開胸にて気管分岐部切除を施行し,double barrel型にて再建を行った.術後は誤嚥性肺炎や間質性肺炎,気管分岐部の吻合部離開など術後合併症を引き起こし,周術期管理は決して容易ではなかったが,術後約4ヵ月後に無事転院となった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 破裂奇静脈瘤に対し外科的切除を施行した一例

    三股 頌平, 上田 雄一郎, 白石 武史, 佐藤 寿彦 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 432-436, 2023-07-15

    ...<p>症例は53歳男性.1ヵ月間持続する背部痛の増強を主訴に前医に受診し,造影CTで3.5 cm大の奇静脈瘤と大量の右胸水貯留を認め,奇静脈瘤破裂と診断された.手術目的に同日当院に転院搬送され,緊急で奇静脈瘤切除術を施行した.奇静脈瘤の壁は菲薄化しており,肺の展開にて噴出性に出血した.止血困難であったため,開胸手術にて奇静脈瘤を切除した.術後経過は良好であり,術後8日目に自宅退院となった.奇静脈瘤は...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 腫瘍穿破による消化管出血で発症した退形成性膵管癌の1例

    折原 薫也, 有元 淳記, 平松 和洋, 深谷 昌秀, 青葉 太郎, 中島 悠, 西野 真史, 稲田 亘佑, 加藤 岳人, 新井 義文 日本消化器外科学会雑誌 56 (6), 329-338, 2023-06-01

    ...<p>症例は78歳の女性で,吐血を主訴に近医へ救急搬送された.造影CTで十二指腸下行脚乳頭側に辺縁濃染,内部低吸収を示す長径約50 mmの腫瘍を認め,十二指腸と腫瘍内部が交通していた.上部消化管内視鏡検査では同部位に自壊した腫瘍からの活動性出血を認め,内視鏡的止血が困難で当院へ転院搬送となった.来院時バイタルは保たれていたものの,吐血および貧血を認め,緊急でTAEを施行した.施行後は状態が安定し,吐血...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献26件

  • 巨大上行大動脈瘤により肺動脈が圧排され右心不全を呈した1例

    ENOMOTO Masahide, TAKASHIMA Noriyuki, KAMIYA Kenichi, HACHIRO Kohei, WAKISAKA Hodaka, KADO Komei, SHIMADA Yuji, MATSUOKA Kentaro, SUZUKI Tomoaki, 榎本 匡秀, 高島 範之, 神谷 賢一, 鉢呂 康平, 脇坂 穂高, 角 宏明, 島田 ゆうじ, 松岡 健太郎, 鈴木 友彰 滋賀医科大学雑誌 36 (1), 80-83, 2023-03-31

    ...同日当院に転院搬送され、緊急手術を施行された。体外循環を確立した後に、人工血管を用いた上行大動脈置換と自己心膜パッチを用いた主肺動脈の瘻孔部の閉鎖を行った。術後経過は良好で、術後11日目に独歩で自宅退院した。術後1835日目の外来でも良好な経過を確認されている。今回の症例は、巨大な上行大動脈瘤により肺動脈が圧排されて高度狭窄を来し、右心不全を呈したと考えられる。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • ネパール大地震に対する国際緊急援助隊医療チーム2次隊医療調整員の活動

    鶴本 一成, 林 洋克, 伊野 匠, 山本 大樹 日本災害医学会雑誌 28 (1), 5-11, 2023-03-20

    ...医療調整員はこれまでの派遣同様の診療受付・バイタルサインの測定などの他、転院搬送が必要な患者を、現地救急車にて搬送する際に同乗し患者管理を行った。5月12日に発生した余震によりバラビセ村から撤収し、カトマンズ市内の病院で支援を行った。...

    DOI

  • 隣県の小児集中治療室に転院搬送した急性心筋炎の2例

    杉峰, 啓憲, 原, 茂登, 松崎, 紗矢香, 水野, 真介, 額田, 貴之, 深尾, 大輔, 横山, 宏司, 池田, 由香, 濱畑, 啓悟, 吉田, 晃 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 40 31-37, 2023-03-01

    ...症例#1は,1歳8カ月女児.7日前から鼻汁と下痢,3日前から頻呼吸と肩呼吸が出現し,当日,近医にて急に顔色不良となったため,当科に搬送された.左室の駆出率は約40%に低下していた.入院後,SpO2低下が著しくなり,転院搬送を行った.  ...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 経カテーテル動脈塞栓術を施行した肝芽腫破裂3例の検討

    坂野 慎哉, 文野 誠久, 加藤 充純, 高山 勝平, 青井 重善, 古川 泰三, 小関 道夫, 吉田 和弘, 田尻 達郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (1), 51-55, 2023-02-20

    ...<p>肝芽腫破裂は,出血性ショックにより,ときに致命的になり得る.今回,肝芽腫破裂に対して,経カテーテル動脈塞栓術(TAE)を施行し,全身化学療法後に肝切除を施行しえた3例について報告する.症例1は10か月女児,顔色不良を契機に診断され,ヘリコプターにより転院搬送となり,緊急TAEを施行した.CITA療法4コース後に肝右葉切除を行った.症例2は6歳男児,肝腫瘍精査中に突然ショックとなって発症し,TAE...

    DOI Web Site 医中誌

  • COVID-19肺炎により重症呼吸不全を呈したBMI 70を超える病的肥満患者にV-V ECMOを導入し救命した1例

    青木 志門, 本田 博之, 玉川 大朗, 番場 祐基, 土田 雅史, 晝間 優隆, 松井 亨, 西山 慶 人工呼吸 40 (1), 79-84, 2023

    ...新型コロナウイルス(coronavirus disease 2019:COVID-19)肺炎の診断で前医に入院して人工呼吸管理を開始したが、酸素化を維持できないため当院へ転院搬送することになった。感染性と体格を考慮すると陸路搬送を選択せざるを得なかったが、早期接触と搬送支援を目的にドクターヘリで当院救急医を派遣した。...

    DOI 医中誌

  • 脳梗塞を契機に発見された肺動静脈瘻の2例

    小野 元嗣, 原 祐郁 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1205-1210, 2023

    ...<p>症例1:31歳,女性.自宅で転倒し近医へ救急搬送され,精査で左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断されたため,加療目的に当院へ転院搬送された.全身精査で右肺下葉の肺動静脈瘻が指摘され,これが脳梗塞の原因と考えられた.治療として,中枢側に発生した肺動静脈瘻であるため肺葉切除を施行した.症例2:61歳,女性.嘔気,めまいを主訴に当院へ救急搬送され,小脳虫部の脳梗塞と診断された.全身精査で右肺下葉の肺動静脈瘻...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 胃穿孔をきたした特発性胃軸捻の1例

    星野 夏希, 田中 優作, 山本 淳, 薮野 太一, 望月 康久 日本臨床外科学会雑誌 84 (5), 733-737, 2023

    ...<p>症例は72歳,男性.5年前に胃軸捻の入院歴があり,保存的加療で軽快していた.今回,嘔吐と上腹部痛で前医に救急搬送され,胃軸捻と診断された.胃管留置による減圧で症状改善なく,2時間後の腹部骨盤造影CTの再検では上腹部にfree airが出現し,軸捻は解除されていた.胃軸捻に続発した胃穿孔の診断で,当院へ転院搬送された.腹部は板状硬で,上腹部に圧痛を認めた.緊急手術所見では,腹腔内に混濁した血性腹水...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 重症COVID-19の妊婦に対してECMO導入後に帝王切開術を施行し救命した1例

    吉岡 晃佑, 神山 治郎, 古谷 慎太郎, 鈴木 源, 早川 桂, 田口 茂正, 清田 和也 人工呼吸 40 (1), 69-74, 2023

    ...第20病日に総合周産期母子医療センターの当院に転院搬送。人工呼吸管理では呼吸状態を維持できず、抗凝固薬を使用せずに静脈-静脈体外式膜型人工肺(veno-venous extracorporeal membrane oxygenation:V-V ECMO)を導入した後に、母体救命目的の帝王切開術が施行された。...

    DOI 医中誌

  • 救命に至った高濃度酢酸中毒の一例

    一番ケ瀬 博, 上田 敬博, 松尾 紀子, 松田 健一, 大河原 悠介, 山本 章裕, 木村 隆誉, 亀岡 聖史, 吉岡 早戸, 生越 智文, 本間 正人 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 29-34, 2023

    ...炎症反応と腎障害の悪化をきたしたため当院に転院搬送となった. 初診時にはバイタルは安定していたが, 喉頭浮腫があったため気管挿管を実施した. 腐食性食道炎による穿孔リスクを考慮して転院日 (摂取3日目) の内視鏡検査と経鼻胃管の挿入は差し控えた. 腹部造影CT検査では食道壁のびまん性肥厚と胃壁の菲薄化があった. 急性腎障害に対して腎代替療法を導入したが, 3日間で離脱した....

    DOI 医中誌

  • 25歳女性の脳性麻痺患者に発症した右側結腸軸捻の1例

    二見 徹, 岡田 良, 草間 大輔, 齋藤 敬弘, 伊東 藤男, 土屋 貴男 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 904-910, 2023

    ...<p>右側結腸軸捻は全腸閉塞の0.4%,結腸捻転症の5.9%と稀な疾患である.症例は25歳,女性.重度新生児仮死による脳性麻痺と側彎を認め,噴門形成術,胃瘻造設術,気管切開術後であった.腸閉塞の診断で前医重症心身障害者病棟から転院搬送された.血液検査は炎症反応軽度,CTで右上腹部に拡張した結腸を認めるも閉塞起点は明らかでなく,腹膜刺激徴候もないため,血流障害はきたしていないと判断した.腸管減圧し経過観察...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 血栓回収療法におけるドクターカーの活用と課題

    柳川 太郎, 佐藤 政哉, 木村 辰規, 池田 峻介, 吉川 信一朗, 植杉 剛, 池田 俊貴 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (2), 111-116, 2023

    ...症例が散見された.そこで本研究は,転院搬送におけるドクターカーの活用方法と今後の課題を調査することを目的とした.2021年1月から2022年12月までの2年間で,脳卒中疾患の急性期治療目的での転院搬送にドクターカーを利用した症例を対象とした.また同時期に救急車で転院搬送となった血栓回収症例に関しても,ドクターカーと同様にデータを取得した.ドクターカーと救急車での移動能力に有意な差は認めなかった.紹介先病院...

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  • 二次救急医療機関で勤務する救急救命士の業務と今後の展望

    古元 謙悟, 小森 大輝, 入山 大希, 日浦 とき雄, 戒能 多佳子, 阿部 智一 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 127-131, 2022-12-28

    ...また, 転院搬送の際は自施設の救急車を用いることで迅速な対応が可能になり, 公的救急車の負担軽減にも寄与している。今後は, 救急外来で気管挿管を行う体制の確立や, 転院元へ転送患者を救急車で迎えに行くなどして, 地域医療へのさらなる貢献を目指していく。</p>...

    DOI 医中誌

  • 褥瘡に対して破傷風予防は必要か? 褥瘡・肺炎で入院加療中に発症した破傷風の1例

    小田 有哉, 高橋 弘樹 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 140-142, 2022-12-28

    ...X+7日に動揺性の構音障害, 座位保持が困難になり, X+8日に開口障害, 痙笑, 頻脈, 全身発汗著明, 項部硬直が出現し, 破傷風と診断され, 高次医療機関に転院搬送された。褥瘡を診療した際は, 適切な創処置を行い, 早期に発生状況, 破傷風トキソイド接種歴を聴取し, リスク評価したうえで, 破傷風予防を検討したほうがよい。</p>...

    DOI 医中誌

  • COVID-19に対する北海道オホーツク医療圏内の連携と治療標準化の取り組み

    斉藤 高彦, 荒川 穣二, 大谷 恵隆, 小笠 壽之, 水沼 正弘, 井上 聡巳, 菅原 修 日本災害医学会雑誌 27 (3), 201-206, 2022-12-08

    ...その後、北見赤十字病院へ転院搬送される患者は減少し医療提供体制は安定した。医療資源が限られた当医療圏で、平時からの連携をベースにWeb会議を行い、病院間の役割分担に加えてCOVID-19治療の情報と考え方を共有し、治療の標準化を図り、第4波の患者増加に対応した。</p>...

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  • 急性大動脈解離Stanford B型に対する外科的開窓術の術中にICG蛍光法で腸管血流を評価した一例

    池松 真人, 内田 敬二, 安田 章沢, 長 知樹, 小林 由幸, 松本 淳 日本血管外科学会雑誌 31 (5), 269-272, 2022-09-14

    ...<p>臓器血流障害を伴う急性大動脈解離Stanford B型(TBAAD)に対する開窓術は血管内開窓術と外科的開窓術がある.外科的開窓術は直視下に腸管を評価できる点が有用で,今回術中ICG蛍光法で腸管血流改善を確認した症例を経験した.症例は70歳男性で来院3日前に腹痛・腰痛を発症し大動脈解離の診断で当院に転院搬送された.造影CTでdynamic obstructionによる腹腔動脈,上腸間膜動脈のmalperfusion...

    DOI 医中誌

  • 下大静脈フィルター留置10日後に腰動脈損傷をきたした1例

    富田 啓人, 笠間 啓一郎, 佐波 拓哉, 鳥井 郁雄, 新村 大輔, 根岸 耕二, 鈴木 伸一, 浦中 康子 脈管学 62 (9), 83-88, 2022-09-10

    ...労作時呼吸困難を認め前医受診し,肺血栓塞栓症の診断で当院転院搬送となった。CTで肺血栓塞栓症,下肢深部静脈血栓症を認め,下大静脈フィルターを留置した。10日後,腰痛出現しCTで後腹膜血腫,腰動脈損傷を疑った。同日緊急で血管造影,腰動脈コイル塞栓術施行し良好な経過を得た。下大静脈フィルターの留置による腰動脈損傷は稀な合併症であるが,常に念頭に置きながら治療に臨むことが重要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 脳卒中を見落とさないためには

    蓑輪 和人 富山救急医療学会 40 (1), 6-, 2022-09-03

    ...<br><br> 救急件数  平成29年:4,656件  令和3年:4,603件<br> 脳卒中者(転院搬送含)  平成29年:353名  令和3年:332名<br> 富山県実施基準(脳卒中のみ)  平成29年:201名  令和3年:197名<br> 上記表は、調査した一部である。...

    DOI 医中誌

  • 最新心不全治療により早期逆リモデリングが得られた成人発症型ネマリンミオパチーの1例

    後藤 準, 大瀧 陽一郎, 高畑 葵, 田村 晴俊, 和根崎 真大, 沓澤 大輔, 加藤 重彦, 西山 悟史, 高橋 大, 有本 貴範, 渡邉 哲, 渡辺 昌文 心臓 54 (8), 920-926, 2022-08-15

    ...<p> 症例は67歳の女性.63歳の時に成人発症型ネマリンミオパチーと診断されていた.労作時息切れが出現し,心臓超音波検査で,左室駆出率の高度低下(LVEF 13%)とBNP高値(2,994 pg/mL)を指摘され,重症心不全と診断された.精査・加療目的に当院に転院搬送された.β遮断薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬,アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI),SGLT2阻害薬,イバブラジン...

    DOI 医中誌

  • 右頸動脈malperfusionに同血管の末梢側血栓を合併したStanford A型急性大動脈解離の1手術例

    加藤 昂, 宇佐神 潤, 手塚 雅博, 柴崎 郁子, 緒方 孝治, 福田 宏嗣 日本血管外科学会雑誌 31 (4), 243-247, 2022-08-10

    ...<p>Stanford A型急性大動脈解離(TAAD)で弓部分枝に解離進展し脳障害を呈する症例が散見される.症例は71歳,男性.前医からTAADの診断で当院へ転院搬送された.意識障害や左上下肢の麻痺などは認めなかったが,前医CTで腕頭動脈(BCA)から右総頸動脈(RCCA)中枢側まで閉塞が認められた.術前頸動脈超音波でRCCA末梢側に血栓形成を認めた.動脈原性脳塞栓症を回避するために,循環停止後に選択的脳分離灌流...

    DOI 医中誌

  • 気道出血を伴う外傷性肺嚢胞を合併した多発外傷に対してDamage Control Thoracotomyを施行し救命しえた一例

    松田 知也, 永嶋 太, 三宅 亮, 古城 都, 奥川 郁 日本外傷学会雑誌 36 (3), 280-285, 2022-07-20

    ...左肺内の造影剤血管外漏出像を伴う外傷性肺嚢胞を合併した多発外傷による出血性ショックで当院に転院搬送された. 気道出血・大量血胸を認め, Damage Control Surgeryを行い, 非解剖学的肺部分切除術, 胸腔内ガーゼパッキング, 一時的閉胸を施行した後, 開腹止血術を施行した. 第2病日, 全身状態は安定化し左肺下葉切除術, 根治的閉胸を施行した. 経過良好で第6病日に転院した....

    DOI 医中誌

  • MRCPが診断および手術に有用であった小児胆囊捻転症の1例

    北田 智弘, 春本 研, 高松 由布子, 山本 美紀 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (4), 717-720, 2022-06-20

    ...<p>症例は,特に既往のない7歳男児.嘔吐と下腹部痛とタール便を主訴に前医受診し腸炎の診断で入院した.絶食と点滴で腹痛軽快したため食事再開したところ食直後から腹痛再燃したため腹部CT検査を行い,急性胆囊炎の診断にて当院へ転院搬送された.血液検査では肝・胆道系酵素,白血球数,炎症反応は全て基準範囲内であった.腹部超音波検査では胆囊壁が1 cmまで肥厚していた.造影CT検査で腫大した胆囊を認め胆囊壁は造影...

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  • 救命し得た,膵頭部への穿通性十二指腸潰瘍出血の1例

    田中 秀治, 小森 充嗣, 岩田 至紀, 田中 千弘, 長尾 成敏, 河合 雅彦 日本腹部救急医学会雑誌 42 (4), 557-560, 2022-05-31

    ...十二指腸潰瘍出血に対して前医で入院加療中,出血が持続し止血困難なため,当院へ転院搬送された。上部消化管内視鏡検査では,十二指腸球部後壁に巨大な潰瘍性病変を認め,潰瘍底の露出血管より動脈性出血を認めた。内視鏡的止血困難で,出血が持続し,出血性ショックとなり,緊急開腹手術を選択した。手術所見では,潰瘍は膵頭部へ穿通し,強固に癒着して剝離困難であった。...

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  • 化学性肺炎, 灯油皮膚炎および中枢神経障害を併発した灯油中毒の1例

    荒巻 裕斗, 澤田 悠輔, 市川 優美, 一色 雄太, 大嶋 清宏 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (2), 49-54, 2022-03-31

    ...胸部CT上, 化学性肺炎を指摘され, 精査加療目的に当院へ転院搬送された。化学性肺炎については, 左肺が一時多房性膿瘍となり完全にその機能が失われたと思われたが, シベレスタット, メチルプレドニゾロン, 抗菌薬使用により, 若干の瘢痕を残して改善した。化学損傷は軟膏と被覆材により全て上皮化した。前医搬送時からの意識障害は, 経過中に徐々に改善し, 灯油中毒による中枢神経障害と考えられた。...

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  • 急性胆嚢炎と鑑別を要した小児胆嚢捻転症の1例

    金子, 拓弥, 金井, 理紗, 中西, 薗実, 篠原, 友香, 伊藤, 裕, 鈴木, 宏明, 朝倉, 功, 久保田, 晃 浜松医科大学小児科学雑誌 2 (1), 49-53, 2022-03-15

    ...女児.5日前から続く腹痛,嘔吐のため近医を受診し,腹部エコーで胆嚢壁の肥厚,周囲の液体貯留を認め,急性胆嚢炎疑いで当院救急外来に紹介となった.受診時,右上腹部痛を認めたが発熱なく,採血でも肝胆道系酵素の上昇はみられなかった.腹部エコーで胆嚢はやや正中に偏位し,胆嚢壁の血流低下,胆嚢頸部の壁肥厚から胆嚢捻転症が疑われた.造影CTを施行したところ胆嚢頸部のねじれがみられ,胆嚢捻転症の診断で高次医療機関へ転院搬送...

    機関リポジトリ HANDLE 医中誌

  • 小腸壊死を合併した新型コロナウイルス感染患者に対して緊急小腸部分切除術を施行した1例

    豊田 有紀, 後藤 健太郎, 畑 啓昭, 松末 亮, 山口 高史 日本消化器外科学会雑誌 55 (3), 199-206, 2022-03-01

    ...<p>症例は77歳の女性で,受診3日前から湿性咳嗽,発熱があり,SARS-CoV-2 RNA検査陽性で前医入院となった.受診日に酸素化低下,食事量低下・嘔吐があり,CTで小腸壊死を疑う所見を認め,当院に転院搬送された.術前胸部CTで肺炎像を認めず,小腸壊死による腹膜炎の診断で緊急開腹小腸部分切除術を施行した.術後腹部症状は改善したが肺浸潤影が急速に増悪し,術後5日目に呼吸不全で死亡した.SARS-CoV...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 病院救急救命士の役割と今後の展望

    木庭 雄至 日本臨床救急医学会雑誌 25 (1), 78-83, 2022-02-28

    ...当院は,現在病院救急車を積極的に運用し,転院搬送だけでなく,クリニックを含めた紹介元医療機関に赴いた患者収容を開始し,さらに在宅診療中の患者の居宅からの収容も行い,救急患者の搬送件数は飛躍的に増加した。病院前救護の拡充は,消防機関における救急搬送の負担軽減や病病・病診連携に貢献している。...

    DOI Web Site 医中誌

  • ECMO装着患者の病院間搬送における看護師の活動報告

    栗原 知己, 矢内 健太 日本救急看護学会雑誌 24 (0), 29-32, 2022

    ...他院ICUにおいて管理中のインフルエンザ肺炎による重症呼吸不全の状態に対し、ECMO 装着の相談および転院搬送の依頼を受けた。搬送依頼を受けた後、14時4分に第一報がチームに共有され、15時21分に当院を出発した。紹介元病院においてECMOの装着を終えた後、18時46分に帰院した。</p><p> 当院のER看護師は病院間搬送の経験が多く、重症患者の搬送にも長けている。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 救命センターまでの遠距離長時間の転院搬送に難渋した急性心筋梗塞の重症3症例

    佐藤 誠 日本農村医学会雑誌 70 (5), 498-503, 2022

    ...STEMIの死亡率減少のためには,医療資源に乏しい初期対応施設での困難な状況を理解し,安全な転院搬送も含め地域全体で診療体制を補強していくことが重要である。近隣医療機関や消防機関との相互協力のみならずドクターヘリやドクターカーの運用も含めた広域医療圏での医療連携体制を早急に検討しなければならない。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 妊娠中にStanford A型大動脈解離を発症し,後日遺伝性大動脈疾患が判明した2症例

    今竹 ひかる, 小山 瑠梨子, 水野 友香子, 岡本 葉留子, 小池 彩美, 大竹 紀子, 上松 和彦, 吉岡 信也 産婦人科の進歩 74 (3), 404-411, 2022

    ...大動脈解離発症はまれであるが,妊娠中は循環動態や大動脈壁の変化により大動脈解離のリスクが高まるため,Marfan症候群等の基礎疾患をもつ妊婦ではとくに注意が必要とされている.今回,妊娠中にStanford A型大動脈解離を発症し,後に基礎疾患が判明した2症例を経験したので,文献的考察を踏まえて報告する.症例1は43歳,2妊0産,妊娠30週3日に突然発症の胸背部痛のため近医へ救急搬送され精査目的に当院へ転院搬送...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳死ドナーの搬送についての法的、倫理的、医学的諸問題と対応

    黒田 泰弘, 西田 修 移植 57 (Supplement), s185_2-s185_2, 2022

    ...転院搬送における関係者の関わり方は「連携フロー(指針)」に則って各連携体制の中で事前に策定する。</p><p>(3)搬送元施設・搬送先施設間で事前の連携体制構築、地域毎の転院搬送マニュアル作成、シミュレーションの実施が求められる。転院搬送では「集中治療を要する重症患者の搬送に係る指針」に準拠した体制を構築する。...

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  • 新型コロナ感染症による急性腎障害の1例

    中澤 成晃, 今村 亮一, 園田 実香, 深江 彰太, 田中 亮, 谷口 歩, 山中 和明, 難波 倫子, 高原 史郎, 野々村 祝夫 移植 57 (Supplement), s266_1-s266_1, 2022

    ...しかし、症状の改善を認めず、腎機能もCre 6.36mg/dLまで上昇してきたため、第10病日に当院に転院搬送となった。入院時のCOVID19 PCR検査にて陽性を確認し、COVID19感染と診断した。入院時Creは6.93mg/dLまで上昇し、移植腎超音波検査では拡張期血流の途絶を認めた。胸部CTではすりガラス状浸潤影の増悪を認めたが、酸素吸入は必要としなかった。...

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  • 高齢者の軽微な骨折を契機に発症し診断に頭部MRIが有用であった脂肪塞栓症の1例

    塩岡 天平, 馬越 健介, 二宮 鴻介, 竹内 龍之介, 中城 晴喜, 山本 陽介, 三宅 悠香, 佐藤 裕一, 芝 陽介, 田中 光一 日本臨床救急医学会雑誌 24 (6), 823-827, 2021-12-28

    ...当院に転院搬送となり,非侵襲的陽圧換気療法による呼吸管理を開始した。第4病日には意識状態は改善し,呼吸も安定したため非侵襲的陽圧換気療法を離脱した。第24病日にリハビリテーション目的に転院となった。本例のように高齢者の比較的軽微な骨折でも,脂肪塞栓症を発症することがあり,致死的になり得るため,日常診療において留意する必要がある。...

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  • ポリスチレンスルホン酸カルシウム内服中の血液透析患者に発症したS状結腸穿孔の2例

    関 純一, 島田 翔士, 中川 美星子, 垣迫 健介, 大饗 園子, 髙野 洋次郎, 登内 晶子, 中原 健太, 竹原 雄介, 向井 俊平, 榎並 延太, 澤田 成彦, 石田 文生, 工藤 進英, 根本 哲生 日本腹部救急医学会雑誌 41 (7), 537-541, 2021-11-30

    ...緊急手術目的に当院に転院搬送された。当院で単孔式人工肛門造設術(Hartmann術)を施行した。病理組織学的所見で穿孔部に壁全層性の壊死を認め,同部位にCPSと思われる好塩基性物質の沈着を認めた。敗血症性ショックの改善なく術後7日目に死亡した。症例2は76歳男性,腹痛で来院し,S状結腸憩室穿孔の診断でHartmann術を施行した。...

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  • 上腕骨近位部骨折によって腋窩動脈閉塞と外膜損傷を来した一例

    山崎 一也, 小島 貴弘, 藪 直人, 南 智行, 矢野 善己, 磯田 晋 日本血管外科学会雑誌 30 (5), 299-302, 2021-10-06

    ...<p>症例は79歳女性.2020年2月路上で転倒し,右手の冷感痺れを訴えて近医搬送された.右上腕骨近位部骨折と,造影CTによる右腋窩動脈閉塞の診断で受傷3日目に当院に転院搬送された.受傷6日目に上腕骨の観血的整復固定術と右腋窩動脈の血行再建手術を施行した.術中所見では,腋窩動脈は内腔の血栓閉塞の他に,外膜の損傷を伴っていたが損傷部周囲に多量血腫はなかった.外膜損傷した動脈の中枢側末梢側を結紮し,自家大伏在静脈...

    DOI 医中誌

  • 特発性冠動脈解離による急性冠症候群の3例

    阿部 起実, 照井 元, 岩谷 真人, 青木 勇, 渡邊 博之 心臓 53 (9), 955-962, 2021-09-15

    ...</p><p> <b>症例2</b>:59歳女性,突然の胸部痛を自覚し近医を受診.ACSを疑われ当科へ転院搬送.心電図でST変化を,CAG上Seg7に99%狭窄を認め,PCIを施行した....

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  • 富山市の「転院搬送」の現状について

    穴田 靖子, 清水 繁, 桐谷 清徳, 前田 剛, 水野 勇, 池水 真未 富山救急医療学会 39 (1), 3-, 2021-09-04

    ...【背景・目的】<br> 平成28年3月に消防庁及び厚生労働省から「転院搬送における救急車の適正利用の推進について」の通知が発出されましたが、現在、富山市では《転院搬送のルール》は定められていません。<br> 富山市の転院搬送の現状を通し、転院搬送のルールは必要か、またどのようなルールが必要かデータ等で検証した結果を発表する。...

    DOI 医中誌

  • 当ECMOセンターの病院間呼吸ECMO搬送の現状と課題

    清水 敬樹, 萩原 祥弘, 濱口 純, 佐藤 裕一, 和田 健志郎, 金子 仁, 松吉 健夫, 鈴木 大聡, 光銭 大裕, 小山 知秀 日本臨床救急医学会雑誌 24 (4), 520-529, 2021-08-31

    ...<p>ECMO治療目的で転院搬送要請があった58例を検討した。40例でECMO搬送チームが出動しprimary transportが18例,conventional transportが17例,不搬送が2例,secondary transportが3例であった。...

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  • 急性腹症の経過で発症し、診断に難渋した腹膜サルコイドーシスの症例

    石川 翔, 佐田 竜一, 明保 洋之, 三宅 啓史, 石丸 裕康, 八田 和大 Tenri Medical Bulletin 24 (1), 66-67, 2021-07-01

    ...【主訴】急性発症の腹痛,腹部膨満感 【既往歴】リウマチ性多発筋痛症,2 型糖尿病 【現病歴・経過】5 日前から間欠的な腹痛を自覚し,1 日前には38℃台の発熱を認めたため,近医に入院し抗菌薬治療が開始されたが改善なく,CT にて腹水貯留,腸間膜脂肪織濃度の上昇を認めたため当院に転院搬送となった.入院5 日目に診断目的で行った試験開腹にて大網・腸間膜に多数の黄色結節性病変を認め,病理で壊死を伴わない類上皮肉芽腫...

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  • 救急患者転院時における診療情報提供書の薬歴内容に関する調査

    齋藤 靖弘, 成田 拓弥, 熊坂 雄一郎, 八木澤 啓司, 徳留 章, 丸藤 哲, 武田 清孝 日本臨床救急医学会雑誌 24 (3), 354-358, 2021-06-30

    ...今回,他院からの紹介により転院搬送された患者の診療における診療情報提供書の薬歴内容の正確性を探索的に調査した。<b>方法</b>:2019年4月1日〜2020年3月31日までに札幌東徳洲会病院へ紹介で転院搬送され,入院となった患者を対象とした。...

    DOI Web Site 医中誌

  • モービルcardiac care unitによるECPELLA使用例の搬送

    山田 めぐみ, 樋口 亮介, 小林 敦, 井口 信雄, 高山 守正, 大竹 俊良, 波多江 遵, 山形 泰士, 三浦 真由子, 池亀 俊美, 磯部 光章 心臓 53 (6), 615-621, 2021-06-15

    ...心原性ショックであったため,強心薬の持続投与を開始した.その後もショックから離脱することはできず,Impellaおよび経皮的心肺補助装置(venoarterial-extracorporeal membrane oxygenation)によるECPELLA療法を開始した.臨床状況から補助人工心臓および心臓移植の適応と判断し,モービルcardiac care unit(MCCU)にて心臓移植実施施設へ転院搬送...

    DOI 医中誌

  • EVARによるbridged therapyが奏功した大動脈十二指腸瘻の一例

    小林 卓馬, 夫 悠, 渡辺 太治, 後藤 智行 日本血管外科学会雑誌 30 (2), 163-167, 2021-04-30

    ...<p>大動脈十二指腸瘻(Aorto-Duodenal Fistula: ADF)は大動脈が十二指腸と交通を来す疾患であり大量の消化管出血や出血性ショックを引き起こし,未治療の場合は高率に死に至る重篤な疾患である.症例は62歳男性.前医にて吐血.上部消化管内視鏡,造影CTにてADFと診断された.前医放射線科にてIntra-Aortic Balloon Occlusion(IABO)が挿入され,当院へ転院搬送...

    DOI 医中誌

  • 小児の循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA<sup>®</sup>) 装着下メディカルジェット搬送

    和田 宗一郎, 野上 正雄, 田村 卓也, 齋 秀二, 上野 倫彦, 長谷山 圭司, 南雲 淳 日本集中治療医学会雑誌 28 (2), 110-113, 2021-03-01

    ...<p>患者搬送固定翼機(メディカルジェット)による補助循環用ポンプカテーテル(IMPELLA<sup>®</sup>)装着下転院搬送を行った。症例は12歳女児で,急性心不全の加療目的に約300 km遠方の病院から回転翼機で当院に搬送された。拡張型心筋症の診断で治療を行ったが,転院から約1か月後に心原性ショックに陥り,IMPELLA<sup>®</sup>を装着した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 対照的な臨床経過を辿った血管内リンパ腫の 2 症例

    山方 俊弘, 若栗 大朗, 上原 和幸, 須崎 真, 小野寺 直子, 小野寺 麻加, 松田 直人, 兵働 英也, 小原 俊彦, 安武 正弘 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (1), 29-35, 2021-01-31

    ...不明熱の精査加療目的で当院へ転院搬送。精査中,血球貪食症候群を合併して急激に全身状態が増悪し,ヒドロコルチゾンを投与するも第 8 病日に永眠された。病理解剖の結果,血管内リンパ腫(Intravascular lymphoma;IVL)と診断した。症例 2 は 79 歳女性。2 ヶ月前より出現した体重増加と労作時呼吸困難の精査目的で入院。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 水上バイクからの転落により小腸穿孔をきたした1例

    黒田 純, 西田 清孝, 大城 幸雄, 丸山 常彦, 島崎 二郎, 下田 貢, 鈴木 修司 日本腹部救急医学会雑誌 41 (1), 71-74, 2021-01-31

    ...受傷から2日後に腹痛を訴え,消化管穿孔の疑いで当院へ転院搬送された。CT検査で腹腔内遊離ガスを認め,消化管穿孔と診断した。緊急手術施行し,損傷部位を含め小腸部分切除後端々吻合で再建し,腹腔内洗浄した。同日整形外科により大腿骨頭挿入術も行われた。術後は保存的治療を継続し,13日目には整形外科に転科した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 可動性弓部大動脈内血栓症の1例

    川口 信司, 宮野 雄太, 後藤 新之介, 寺井 恭彦, 野村 亮太, 中井 真尚, 三岡 博, 山崎 文郎 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (1), 57-60, 2021-01-15

    ...<p>症例は51歳,男性.左上肢の冷感,疼痛を主訴に前医で造影CTを撮像し,弓部大動脈に内腔に突出する腫瘤影を認め,腫瘍もしくは血栓による左上肢の末梢動脈塞栓症が疑われ当院に転院搬送となった.MRIでは弓部大動脈内に可動性の腫瘤影を認めた.塞栓症再発の危険性があったため手術を施行する方針とした.体外循環下に超低体温循環停止,選択的脳灌流を行い腫瘤と腫瘤が付着した大動脈壁を切除し上行弓部部分置換を施行...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 鼻性頭蓋内合併症を疑い施行された鼻内視鏡手術により診断された未治療の下垂体腺腫の一例

    賀屋 勝太, 楠 威志, 本間 博友, 城所 淑信, 荒井 慎平 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (2), 111-115, 2021

    ...頭部MRIにて左乳突峰巣と副鼻腔に炎症性変化を認め,副鼻腔炎もしくは中耳炎からの細菌性髄膜炎の疑いにて当院へ転院搬送となった。受診時には意識状態の低下があり,身体所見から先端巨大症が疑われた。造影CTにて左篩骨洞から蝶形骨洞にかけて造影効果を伴う病変と,頭蓋底の骨欠損を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下に診断・治療した外傷性虫垂離断の1例

    安東 美の里, 野々山 敬介, 辻 恵理, 柴田 孝弥, 柴田 直史, 寺西 太 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1850-1854, 2021

    ...<p>症例は46歳,男性.就業中に木材を加工する機械から70cm大の木材が飛び出し,下腹部を受傷した.強い腹痛を認め,近医を受診し臓器損傷が疑われたため,当院へ転院搬送された.来院時,バイタルサインの異常は認めなかったが,右下腹部に圧痛と反跳痛を認めた.腹部造影CTでは肝周囲に腹水が貯留し,右下腹部に少量の腹腔内遊離ガスを認めた.以上より,外傷性回腸穿孔を疑い,同日緊急で腹腔鏡下手術を施行した.腹腔内...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • Peutz-Jeghers型ポリープによる腸重積に対し腹腔鏡補助下手術を施行した経験

    江藤 誠一郎, 小村 伸朗, 瀧島 輝幸, 竹内 秀之, 松本 倫, 平林 剛, 河原 秀次郎 日本外科系連合学会誌 46 (4), 470-475, 2021

    ...<p>症例は18歳,女性.腹痛,嘔気,嘔吐を主訴に前医を受診し,小腸イレウスの疑いで当院へ転院搬送となった.腹部造影CT検査で,遠位回腸に腸管重積所見を認め,小腸ポリープなどの器質的疾患に伴う小腸腸重積の診断のもと,同日緊急手術の方針となった.術中所見にて回腸末端から160cm口側腸管に約30cmにわたる腸管重積を認めた.腹腔鏡補助下での重積解除後に小腸部分切除を施行した.摘出検体の病理組織像もあわせて...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 高安動脈炎を背景とした脳梗塞に対して経皮的血管形成術および血栓回収術を施行した1例

    相澤 有輝, 三木 一徳, 藤井 照子, 岩瀬 遼, 藤田 恭平, 澤田 佳奈, 三枝 邦康, 前原 健寿, 根本 繁, 壽美田 一貴 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (2), 139-145, 2021

    ...左手のしびれを自覚し, その後徐々に左上下肢麻痺が出現したため前医受診し急性期脳梗塞の診断となり当院へ転院搬送となった. 当院で撮影した頭部MRIで脳梗塞が拡大しており, 救急外来にてステロイドパルス療法を開始し, 血管内治療の方針となった. 右総頚動脈は完全に閉塞していたため経皮的血管形成術と頭蓋内血栓回収を行った....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 骨盤内嚢胞様の臨床像を呈した単形性上皮向性腸管T細胞リンパ腫の1例

    吉本 恵理, 金澤 伸郎, 渡部 和玄, 三井 秀雄, 吉田 孝司, 黒岩 厚二郎 日本臨床外科学会雑誌 82 (1), 85-92, 2021

    ...<p>症例は82歳,女性.主訴は腹痛.前医において腹痛の原因検索目的で腹部造影CTを施行し,骨盤内に限局した嚢胞様腫瘤が指摘された.消化管穿孔による腹腔内膿瘍を疑い,加療目的に当院へ転院搬送され,手術を施行した.手術所見では,消化管穿孔による骨盤内膿瘍形成ではなく,拡張した小腸が巨大な嚢胞様腫瘤を形成していることが確認された.腫瘤は骨盤底に強固に癒着していたため可及的に小腸部分切除術を施行した.術後検体...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • Pott’s puffy tumorに対して外科的治療介入が奏功した1例

    大滝 耕平, 佐々木 崇暢, 新堀 香織, 高橋 邦行, 堀井 新 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 8 (3), 275-278, 2020-11-20

    ...PPT)の1例を報告する.症例は13歳男性.前医総合病院受診の約2週間前より前頭部痛を自覚,0病日に発熱,前頭部腫脹が出現したため1病日に前医総合病院の救急外来を受診した.頭部造影CTで副鼻腔炎,前頭部皮下膿瘍を認め前頭部が腫瘍状に突出するPPTに特徴的な所見を呈した.保存的治療が開始されたが12病日のMRIで前頭部皮下膿瘍の拡大と硬膜外膿瘍を認めたため外科治療介入が必要と考えられ14病日に当院へ転院搬送...

    DOI 医中誌

  • 腹部コンパートメント症候群を併発し広範囲腸管壊死をきたした大腸癌腸閉塞の1例

    大原 泰宏, 宮田 秀平, 守 麻理子, 小川 博史, 大谷 義孝, 根本 学 日本腹部救急医学会雑誌 40 (6), 747-750, 2020-09-30

    ...血圧低下もきたし敗血症性ショック疑いで当院転院搬送となった。検査の結果,大腸癌腸閉塞による腸管壊死,敗血症性ショック,腹部コンパートメント症候群(abdominal compartment syndrome:以下,ACS)を疑い緊急開腹手術を行うこととした。開腹すると拡張した腸管があふれ出てきた。S状結腸に腫瘍があり,それより口側の全結腸と小腸の広範囲壊死所見あり。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 診断に難渋した特発性硬膜下血腫の一例

    川越 隆行, 濱中 秀昭, 黒木 修司, 比嘉 聖, 川野 啓介, 永井 琢哉, 李 徳哲, 高橋 巧, 濱田 浩朗, 帖佐 悦男 整形外科と災害外科 69 (4), 790-793, 2020-09-25

    ...【症例】78歳女性.突然の背部痛と呼吸困難感が出現し,前医に救急搬送された.MRIで胸椎レベルに脊髄硬膜外血腫を疑う所見があり,徐々に膝立て困難となったため,当院に転院搬送となった.当院初診時MMT4まで改善していたが,その後もMMT2まで動揺する下肢麻痺を認めた.再検MRIでTh4-L2の脊髄腹側に血腫があり,さらにT12/L1のT2高輝度変化を認めた.受傷後2週目の脊髄造影検査で,褐色の髄液を認...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 大動脈基部限局解離の診断にて緊急手術となった大動脈弁輪下左室瘤の1例

    中西 靖佳, 湯崎 充, 本田 賢太朗, 金子 政弘, 藤本 貴大, 上松 耕太, 長嶋 光樹, 西村 好晴 日本心臓血管外科学会雑誌 49 (5), 271-274, 2020-09-15

    ...<p>症例は67歳男性.安静時呼吸苦を主訴に近医を受診した際に胸部レントゲンにてうっ血像,心電図異常を指摘され急性心不全の診断にて入院となった.心エコーでは高度大動脈弁閉鎖不全症(AR)と大動脈基部に解離腔の存在が疑われた.CTでは上行大動脈の拡大も指摘された.大動脈基部限局解離による急性ARの診断にて当院へ転院搬送され,緊急手術となった.術中所見にて,基部の限局解離ではなく,大動脈弁輪下左室瘤であることが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 抗凝固療法中に出血を来たした非機能性副腎皮質腺腫の一例

    市川 優美, 福島 一憲, 一色 雄太, 澤田 悠輔, 中島 潤, 村田 将人, 大嶋 清宏 北関東医学 70 (3), 261-266, 2020-08-01

    ...<p>60歳代男性.慢性心房細動のためワルファリンカリウムを内服していた.過去に副腎皮質腺腫を指摘されたが非機能性であり経過観察されていた.右側腹部痛のため近医受診したところ,腹部造影CTで右副腎周囲に造影剤の血管外漏出像を伴う血腫を認め,精査加療目的に当院へ転院搬送された.来院時全身状態は安定しており貧血は認めなかった.プロトロンビン時間(国際標準比)(PT-INR)は1.85であった.当院での造影...

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  • 続発する下膵十二指腸動脈瘤に対し非観血的治療により救命し得た1例

    福田 一将, 清水 尚, 森田 英夫, 調 憲 日本腹部救急医学会雑誌 40 (5), 671-675, 2020-07-31

    ...突然の右季肋部痛・嘔吐を主訴に近医を受診,造影CTで後下膵十二指腸動脈瘤破裂・後腹膜穿破と診断され当院に転院搬送となった。緊急血管造影を行い,動脈瘤に対し経カテーテル動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:以下,TAE)を施行した。第14病日のCTで前下膵十二指腸動脈に新たな動脈瘤が出現,再度TAEを施行した。...

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  • 開頭術を先行した脳出血および播種性血管内凝固症候群を合併した僧帽弁位感染性心内膜炎の1手術例

    内山 光, 古川 浩二郎, 西島 卓矢, 平田 雄一郎, 恩塚 龍士, 田山 栄基, 森田 茂樹 日本心臓血管外科学会雑誌 49 (4), 196-199, 2020-07-15

    ...<p>症例は51歳女性.僧帽弁位感染性心内膜炎と診断され抗菌薬加療中に播種性血管内凝固症候群,多発性脳梗塞,脳出血を合併し転院搬送された.経胸壁心臓超音波検査では僧帽弁前尖に著明な可動性を有する20 mmを超える疣贅を認め,頭部CTで左前頭葉に広範囲皮質下出血を認めた.右片麻痺を認めたが,従命は可能であった.巨大疣贅による新規脳塞栓症は致命的と考え,早期開心術の方針とした.開心術周術期の脳合併症増悪...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 前医で大動脈閉塞バルーン留置後搬送され,術後合併症の治療に難渋した破裂性腹部大動脈瘤の1例

    渋川 貴規, 白川 岳, 大森 崇弘, 阪越 信雄 日本心臓血管外科学会雑誌 49 (4), 228-232, 2020-07-15

    ...<p>症例は74歳男性.夜間突然の腹痛を自覚し,その後呼吸困難となり前医に救急搬送となった.CTで破裂性腹部大動脈瘤と診断され,ショックバイタルにて大動脈閉塞バルーンを挿入後,手術目的に当院へ転院搬送された.緊急で人工血管置換術を施行した.後腹膜血腫と腸管浮腫が著明のため閉腹は困難であり,開放創を覆うOpen Abdomen Management(OAM)を採用した.術後管理に難渋したが救命し得たので...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 消化器症状が長期に持続した川崎病ショック症候群

    神山, 裕二, 西村, 謙一, 大西, 愛, 服部, 成良, 村瀬, 絢子, 原, 良紀, 伊藤, 秀一 横浜医学 71 (2), 77-82, 2020-04-30

    ...免疫グロブリン大量静注療法(intravenous immunoglobulin: IVIG)が開始されたが,意識障害,呼吸障害,胆汁性嘔吐を認め,当院に転院搬送となった.来院時にはショックと多臓器不全を伴う播種性血管内凝固症候群を合併していた.ICUにて全身管理を行い,血漿交換療法(plasma exchange: PE), IVIG,インフリキシマブ,シクロスポリンの追加投与等により,冠動脈の一過性拡張...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 術前診断に苦慮した慢性 Stanford A 型大動脈解離に急性 Stanford B 型大動脈解離が重複した1例

    鈴木 仁之, 澤田 康裕, 井上 健太郎, 矢田 真希, 湯浅 右人, 近藤 智昭, 新保 秀人 日本心臓血管外科学会雑誌 49 (2), 77-80, 2020-03-15

    ...<p>大動脈解離は通常は突然の胸痛などを伴うが,稀に症状を認めない場合もある.今回われわれは,術前診断に苦慮した慢性Stanford A型大動脈解離に急性Stanford B型大動脈解離が重複した1例を経験したので報告する.症例は45歳,男性.突然の胸背部痛を認めたために近医に搬送された.造影CT検査で急性Stanford A型大動脈解離と診断されたため,当院転院搬送となり緊急で上行弓部置換術を施行...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • Stress Index値のくも膜下出血に対する診断的有用性の検討

    高島 諒, 山城 重雄, 小川 博司, 佐藤 正夫, 松田 知倫, 杉谷 歩, 坪田 誠之, 武笠 晃丈 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (1), 42-49, 2020

    ...50.8 vs 38.9,p<0.001).Receiver Operating Characteristic(ROC)解析を行うとSI値:44をCut off値とした時感度70%,特異度73%,曲線下面積AUCが0.741(95% CI:0.668‒0.814)とmoderate accuracyであった.多変量解析を行うとSAHの場合SI値が9.5高くなるという結果が出た.くも膜下出血において転院搬送...

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  • 横行結腸腸重積を契機に診断されたアニサキス症の1例

    柵山 尚紀, 高橋 琢哉, 牧野 有里香, 佐藤 剛, 永易 希一, 中谷 晃典, 渡部 智雄, 北島 政幸, 相羽 元彦 日本消化器内視鏡学会雑誌 62 (11), 2953-2957, 2020

    ...<p>症例は68歳,男性.突然発症の心窩部痛を主訴に前医へ救急搬送され,横行結腸の腸重積を診断され,当院へ転院搬送となった.身体所見では心窩部に軽度圧痛を認め,腹部造影CT検査を施行し,横行結腸を中心とした浮腫と腸重積を認めた.精査加療目的に,緊急下部消化管内視鏡下造影検査を施行し,粘膜の浮腫状変化を認めた.整復は不可能で,大腸癌等の悪性腫瘍の可能性も否定出来ず,腸閉塞予防及び精査加療目的に,緊急開腹手術...

    DOI 医中誌

  • 血栓回収療法を目的とした転送例における直接血管撮影室での受け入れ体制の意義

    青木 淳哉, 鈴木 健太郎, 金丸 拓也, 片野 雄大, 沓名 章仁, 木村 和美 臨床神経学 60 (4), 289-292, 2020

    <p>我々は,転帰改善のために血栓回収療法目的の転送受け入れを血管撮影室とする取り組みを開始した.血管撮影室へ直接転送群は,来院から穿刺までの時間が中央値で22分と,CT後入室群の31分やMRI後入室群の84分より短かった(<i>P</i> < 0.001).症候性頭蓋内出血の頻度は3群間で同等であった(<i>P</i> = …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献7件

  • 腸間膜内穿通にて発症したS状結腸大細胞内分泌細胞癌の1例

    古家 俊作, 清水 篤志, 森 一洋, 真栄城 剛, 宮本 幸雄, 谷澤 徹 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1832-1837, 2020

    ...<p>症例は76歳の男性.主訴は発熱と腹痛.前医にて単純CTでS状結腸に腫瘍性病変と周囲の腸管外ガス像を認め,S状結腸腫瘍穿孔に伴う急性腹膜炎の診断で当院へ転院搬送となり,同日緊急手術を行った.術中所見ではS状結腸に手拳大の腫瘍性病変を認めた.腹腔内に汚染腹水を認めたが明らかな腸管内容物の漏出は認めず,S状結腸癌の腸間膜内穿通と診断し,Hartmann手術・D2郭清を施行した.摘出標本の肉眼所見で腫瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 重症糖尿病を契機に発見された感染性腹部大動脈瘤の1例

    堀内 達視, 大濱 俊彦, 土井 準, 栗原 愛, 斎藤 利比古, 道本 智, 田中 聡 糖尿病 62 (10), 674-679, 2019-10-30

    ...mg/dL,HbA1c 11.1 %,CRP 9.0 mg/dL,WBC 13000 /<i>μ</i>L(好中球88 %),糖尿病に感染の併発が疑われ当院へ紹介された.来院時採血では血中アミラーゼ483 IU/Lと上昇しており,精査目的で造影CTを施行したところ,腎動脈分岐部に感染性動脈瘤を疑う所見がみられた.集学的治療,抗生剤加療にて感染のコントロールを行ったが瘤の拡大を認め,東京女子医大病院に転院搬送...

    DOI 医中誌

  • リチウム中毒・高マグネシウム血症により, 重度の神経症状と高度の心電図異常を呈した1例

    安冨 真道, 高原 宏之, 白木 宏明, 福原 健三, 木全 玲, 平山 園子, 小澤 徹, 武居 明日美, 井上 信孝 心臓 51 (10), 1057-1062, 2019-10-15

    ...付随する躁状態に対しては炭酸リチウム600 mg/日を内服中であった.A病院入院2週間前から,四肢振戦が出現し,徐々に増悪傾向であるため精査加療目的にA病院入院となった.その後も症状は増悪傾向をたどり,体動困難となった.さらに,入院時は脈拍50回/分程度であったが,入院後10日目に脈拍20~30回/分程度の徐脈となり,血圧も低下傾向となった.アトロピン投与やドパミン投与開始するも改善乏しく,当院へ転院搬送...

    DOI

  • 急性心筋炎亜急性期に生じた機能性僧帽弁逆流症を伴う難治性心不全に対して,僧帽弁置換術が著効した1例

    海野 航平, 高村 武志, 伊藤 弘将, 森 達哉, 堀口 昌秀, 刀根 克之, 坂部 茂俊, 前野 健一, 泉 大介, 世古 哲哉, 笠井 篤信, 伊藤 正明 心臓 51 (8), 806-813, 2019-08-15

    ...感冒症状に続発するウイルス性心筋炎とされているが,急性期を乗り切ればその予後は良好とされる.一方,機能性僧帽弁逆流症による難治性心不全に対する僧帽弁置換術の有用性に関しては,依然として議論の余地があり,個々の症例に応じて治療方針を決定しているのが現状である.患者は通院歴のない60歳女性.当院入院12日前から感冒様症状を認めていた.当院入院2日前に心原性ショックの診断で,前医で入院加療を受けるも改善なく転院搬送...

    DOI 医中誌

  • 顔面神経麻痺を初発症状とした再発性多発軟骨炎の1例

    清水 佑一, 佐々木 高綱, 堀 亨, 中山 勇樹 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 7 (2), 101-105, 2019-05-20

    ...全身の軟骨組織,特に耳,鼻,喉頭,気管軟骨などの繰り返す炎症と破壊に加え,眼炎症,蝸牛・前庭機能障害,関節炎などの多彩な症状を来す稀な全身性の疾患である.神経障害はそのうち3%程度しか生じないとされている.症例は84歳女性.左顔面神経麻痺,左耳介腫脹と発熱で前医を受診した.左Ramsay Hunt症候群と考えられ,抗ウイルス薬が投与されたが改善はみられず,両側難聴や吸気性喘鳴も出現したため,当科へ転院搬送...

    DOI 医中誌

  • 民間航空機を利用した、高知赤十字病院から羽田空港までの患者搬送の1例

    山崎, 浩史, 西山, 謹吾, 吉井, 聡佳, 松下, 展久, 依光, みづほ, 森, 通子, 原, 真也, 廣田, 誠二, 島津, 友一, 藤本, 枝里, 本多, 康人, 山本, 祐太郎, 布村, 俊幸 高知赤十字病院医学雑誌 23 (1), 21-24, 2019-03

    ...東京都内の病院への転院搬送に際し,民間固定翼機(ジェット旅客機)を利用した高知龍馬空港 から羽田空港までの,医師1名同乗による患者1 名の航空機搬送を経験した.航空機利用に際し,酸 素やストレッチャー等の必要性や搭載希望の医療電子機器等についての申請が予め必要であった.機 内では最後尾の座席6 列を倒しベッドを配置した.医師がそのすぐ斜め前方席に座り,容態変化につい てほぼ常時観察を行った.地表より...

    機関リポジトリ

  • 体外設置型補助人工心臓により救命し得たB型インフルエンザウイルス心筋炎の1例

    吉川 祥子, 西森 誠, 開發 謙次, 本庄 友行, 瀬口 理, 福嶌 教偉, 藤田 知之, 曽根 尚彦, 今西 純一, 亀村 幸平, 岩橋 正典 心臓 51 (2), 198-204, 2019-02-15

    ...左室壁運動のびまん性高度低下を伴う心原性ショックをきたしていたため緊急入院となった.冠動脈造影検査では有意狭窄を認めず,劇症型心筋炎を疑い,大動脈内バルーンパンピング・経皮的心肺補助装置管理を開始した.循環補助管理を続けるも心機能改善の兆しがみられず,総ビリルビン上昇,感染・播種性血管内凝固症候群の増悪傾向を認めたため,補助人工心臓(VAD)装着が必要と判断し,第7病日に補助人工心臓治療が可能な施設へ転院搬送...

    DOI 医中誌

  • 直接経口抗凝固薬内服中に胆囊穿孔,腹腔内出血に至った出血性胆囊炎の1例

    片野 薫, 山口 貴久, 宮下 知治, 岡崎 充善, 牧野 勇, 田島 秀浩, 太田 哲生 日本腹部救急医学会雑誌 39 (1), 141-144, 2019-01-31

    ...単純CTで胆囊内出血,血性腹水を指摘され当院へ転院搬送となった。当院来院時,血圧は低下し,腹部は膨満,上腹部に筋性防御を認めた。急速輸液,血管作動薬投与で血圧を安定化させた後,造影CTを施行したところ,胆囊内部に造影剤の漏出像を認めた。胆囊出血・穿孔の診断で緊急手術を施行した。術中所見では腹腔内に大量の血液が充満し胆囊底部に穿孔部を認めた。胆囊頸部を一部残し胆囊部分切除術を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 人工肛門を自己抜去し人工肛門再造設術を施行した慢性統合失調症患者の1例

    水野 翔大, 瀬尾 雄樹, 西山 亮, 亀山 哲章, 秋山 芳伸 日本腹部救急医学会雑誌 39 (1), 069-072, 2019-01-31

    ...下腹部痛を訴え,腹部CTでS状結腸を閉塞機転とする大腸閉塞,多発肝転移の所見を認めたため精査加療目的に当院転院搬送された。経肛門イレウス管の挿入を試みたが,ガイドワイヤーが穿孔したために緊急手術をすすめた。しかし本人が手術を拒否したため,保存的に経過観察した。その10日後に一転し手術希望があったため,横行結腸人工肛門造設術を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 無症候で発見された上行大動脈内血栓症の1手術例

    伊藤 仁人, 舩津 俊宏, 鎌田 創吉, 八木原 俊克 日本心臓血管外科学会雑誌 48 (1), 43-46, 2019-01-15

    ...<p>症例は70歳男性.他院で食道癌化学療法中(5FU+CDDP)に腹痛の原因精査目的で造影CTを施行されたところ,偶然上行大動脈後面にlow-density massを認めた.血栓を疑いヘパリンの投与を開始するも腫瘤の縮小傾向はなく,摘出術目的に当院転院搬送となった.腹痛は自然軽快し,その他明らかな塞栓症状は認めなかった.手術は低体温循環停止下に血栓摘除術,大動脈壁修復術を施行した.術中の経大動脈...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 出血性ショックを伴った気管腕頭動脈瘻に腕頭動脈切離術を施行した1例

    赤羽根 健太郎, 内田 徹郎, 山下 淳, 水本 雅弘, 黒田 吉則, 貞弘 光章 日本心臓血管外科学会雑誌 48 (1), 91-94, 2019-01-15

    ...に認められる合併症だが,突然の致死的出血を来すことがあり,予後は著しく不良である.症例は10歳,女児.生後10カ月時にムンプス脳炎後の後遺症で重度精神運動発達遅滞となり,5歳時に気管切開術および胃瘻造設術を施行され,他院で加療中であった.気管切開部からの大量出血を来たし,近医に救急搬送された.近医搬送時は心肺停止状態であり,高度の貧血を認めた.心肺蘇生後,CT検査で気管腕頭動脈瘻と診断され,当院に転院搬送...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献7件

  • ボールペンによる経口腔的トルコ鞍穿通外傷の例

    堀切 教平, 山村 晃司, 北原 伸郎, 古川 麻世, 安原 一夫 日本鼻科学会会誌 58 (2), 175-179, 2019

    ...その後の患者の様子は変わらなかったが,CT検査にてトルコ鞍骨折と気脳症,さらに蝶形骨洞にらせん状の金属異物を指摘され当院脳神経外科に転院搬送となった。同日より抗菌薬の投与が開始され,入院2日目に当科への診察依頼があった。診察時は硬口蓋から軟口蓋にかけての粘膜裂傷と,左鼻腔内にスプリングを認めた。意識状態は受傷前と変化なく,神経学的異常所見や眼球運動障害,鼻漏,頭痛といった症状はみられなかった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • クリップ法で止血困難であった大腸憩室頸部出血に対して止血鉗子で再止血し得た1例

    安達 哲史, 島田 紀朋, 神田 仁, 佐々 政人, 田口 泰三 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (7), 1430-1434, 2019

    ...<p>90代男性.前医にてS状結腸に活動性出血を呈する憩室を認め,クリップによる止血術がなされた.その後2度再出血しクリップを追加したものの,止血困難であったため当院に転院搬送された.下部消化管内視鏡検査を施行したところ,責任憩室およびその近傍にクリップが残存しており,把持鉗子でクリップを除去して出血点を明確にした.小さな露出血管を認め,coagulasperの先端を軽く押し当て,soft凝固で露出血管...

    DOI 医中誌

  • メトロニダゾールにて治療を行った破傷風の一例

    宮嶋 友希, 川村 隆之, 上野 亨敏, 川筋 仁史, 松本 かおる, 河合 暦美, 東 祥嗣, 酒巻 一平, 若杉 雅浩, 奥寺 敬, 山本 善裕 Toyama Medical Journal 29 (1), 47-49, 2019

    ...入院後より開口障害を認め,外傷歴もあることより破傷風が疑われ,翌日当院に転院搬送となった。集中治療室に入室し,気管挿管が施行された。初期治療としてペニシリンGの投与が行われたが,翌日メトロニダゾールに変更となった。その後,後遺症なく退院となった。破傷風は死亡率の高い疾患であり,日本では,ペニシリンGが使用されてきた。しかし,諸外国ではメトロニダゾールが使用されている。...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか2件

  • 穿孔性十二指腸潰瘍を併発した甲状腺クリーゼの1例

    嶋 健太郎, 上野 達也, 佐藤 武揚, 後藤 慎二, 高橋 道長, 内藤 広郎 日本臨床外科学会雑誌 80 (2), 261-265, 2019

    ...<p>症例は30歳,女性.全身浮腫,心窩部痛を主訴に当院救急外来を受診した.精査で上部消化管穿孔,うっ血性心不全を認め,外科紹介となり,同日臨時手術を施行した.十二指腸に潰瘍穿孔を認め,大網充填,腹腔ドレナージを施行した.術後にみられた高度の頻脈,採血検査などから甲状腺クリーゼが疑われ,無機ヨードを経鼻胃管より投与した.その後も循環動態が安定しないため,大学病院高度救急救命センターへ転院搬送された....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 分娩時に脳出血を発症し,頭部MRI とTC-CFI によるフォローを行ったRCVS の1 例

    江藤 太, 青木 志郎, 祢津 智久, 荒木 睦子, 下村 怜, 木下 直人, 志賀 裕二, 細見 直永, 丸山 博文 脳卒中 41 (5), 380-384, 2019

    ...<p><b>要旨</b>:症例は初産の37 歳女性.妊娠の経過は良好であったが分娩時に頭痛・左上下肢麻痺の出現を認めたため転院搬送された.頭部CT で右基底核領域の脳出血を認め,降圧加療を行い全身麻酔下で緊急帝王切開術を施行した.第14 病日の頭部MRI で頭蓋内血管に多発狭窄が見られreversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)と診断した.Transcranial...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 腹部鈍的外傷による中結腸動脈仮性動脈瘤の1例

    岡崎 充善, 田島 秀浩, 青木 竜也, 中沼 伸一, 牧野 勇, 太田 哲生 日本臨床外科学会雑誌 80 (11), 1978-1982, 2019

    ...<p>症例は85歳,男性.自動車運転中に誤って路上のポールに衝突した.前医に救急搬送され,造影CTで膵頭部周囲の大量血腫と中結腸動脈の断裂,仮性動脈瘤を認め,当院へ転院搬送した.血管造影検査を行い背側膵動脈末梢から出血を認め,動脈塞栓術を施行した.中結腸動脈は根部で断裂し,塞栓術困難と判断し緊急手術を施行した.術中所見で血性腹水は少量であったが,膵頭部周囲から横行結腸間膜に広範囲の血腫を認めた.横行結腸間膜...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 詳細な病歴聴取により予測し得たレプトスピラ症の1例

    高橋 慶, 富永 直樹, 瀧口 徹, 川端 真里佐, 土合 昌巳, 五十嵐 豊, 萩原 純, 横堀 將司, 根井 貴人, 小泉 信夫, 増野 智彦, 辻井 厚子, 金 史英, 布施 明, 横田 裕行 日本救急医学会関東地方会雑誌 39 (2), 326-330, 2018-12-31

    ...数日前からの発熱, 下痢を主訴に前医受診し, 高度の肝・腎機能障害を認めたため, 当施設に転院搬送となった。アルコール性肝機能障害およびC型肝炎の既往があったため, 当初それらによる病態を疑い診療を開始した。しかし, 画像上で腹部臓器の器質的異常がみられないなど, 既往疾患の急性増悪としては非典型的であった。そこで詳細な病歴聴取をしたところ, 一般廃棄物運搬業に就労していることが判明した。...

    DOI 医中誌

  • 大腿骨転子部骨折術後に発生した巨大仮性動脈瘤を伴う大腿深動静脈瘻の1例

    光岡 明人, 笹栗 志朗, 井上 芳徳 静脈学 29 (3), 405-408, 2018-11-15

    ...【症例】80歳男性【現病歴】右大腿骨転子部骨折の診断で大腿骨頭固定術が施行された.術後鼠径部疼痛が持続したが,術後疼痛として経過観察された.2カ月後,右鼠径部の拍動性腫瘤が指摘され,次第に増大してきたため当院転院搬送された.下肢超音波,CTにて大腿深動脈に61×82 mm大の仮性動脈瘤が指摘された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 入院中に伝染性単核球症が明らかになった外傷性脾損傷の1例

    猪熊 孝実, 泉野 浩生, 山野 修平, 高橋 健介, 田島 吾郎, 平尾 朋仁, 山下 和範, 加藤 隼悟, 田﨑 修 日本腹部救急医学会雑誌 38 (4), 745-748, 2018-05-31

    ...近医を受診後,当院へ転院搬送となった。造影CTでⅢb型脾損傷,脾腫大,左気胸を認め,non-operative managementの治療方針で入院となった。入院後,発熱,咽頭炎,頸部リンパ節腫大を認め,採血で異型リンパ球の出現を認めた。抗体価測定ではEBV VCA-IgM陽性,EBNA抗体陰性であり,EBV初感染による伝染性単核球症と診断した。伝染性単核球症が来院時の脾腫大の原因と考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 気道閉塞および上大静脈症候群で発症した巨大梅毒性胸部大動脈瘤の1例

    安川 峻, 真鍋 晋, 平山 大貴, 平岡 大輔, 葛井 総太郎, 内山 英俊, 大貫 雅裕, 広岡 一信 日本心臓血管外科学会雑誌 47 (3), 148-152, 2018-05-15

    ...圧排して発症することがある.今回われわれは,気道閉塞および上大静脈症候群で発症した巨大梅毒性胸部大動脈瘤を経験し,良好な結果を得たので報告する.症例は62歳,男性.呼吸困難を主訴に前医に救急搬送され,CT検査で上行から弓部にかけて最大径90 mmの嚢状大動脈瘤を認めた.圧排により両側主気管支は高度に狭窄し,上大静脈は完全閉塞していた.検査中に気道閉塞から呼吸停止となったが蘇生され,気管内挿管後に当院転院搬送...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 急性僧帽弁逆流により急性循環不全を合併したたこつぼ型心筋症の1例

    安里 哲矢, 渡邉 望, 緒方 健二, 栗山 根廣, 柴田 剛徳 心臓 50 (5), 538-544, 2018-05-15

    ...<p> 高血圧症にて内服加療中の79歳女性.来院当日自宅にて気分不良,冷汗,意識消失を認め,救急要請となり近医へ搬送された.数分後に意識回復するも血圧低値であり昇圧薬を投与されたが収縮期血圧50~90 mmHgで推移した.心電図にて前胸部誘導でST上昇を認め,トロポニンT陽性,心エコー図では壁運動低下と高度僧帽弁逆流(MR)を認めた.急性冠症候群に伴う急性MRとの診断で当院へ転院搬送となった.当院での...

    DOI 医中誌

  • 皮下を介した膵性胸水を伴う感染性仮性膵嚢胞の一例

    高橋 深幸, 若林 和彦, 伊藤 豊 日大医学雑誌 77 (2), 109-112, 2018-04-01

    ...2016 年4 月黒色便を主訴に他院より当院転院搬送となった.精査の結果出血性胃潰瘍および巨大な膵石の嵌頓と,膵尾側から皮下及び左胸腔まで連続する感染性仮性膵嚢胞を認めた.内科的治療が困難であり,膵尾側切除と瘻孔閉鎖術を施行した.膵炎の合併症として膵性胸水は比較的稀であるが,皮下との瘻孔形成を経ているものはさらに稀と考えられる.膵性胸水について若干の文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 後腹膜大量出血に対する動脈塞栓術後に生じた腹部コンパートメント症候群の1救命例

    鈴木 優美, 佐伯 悟三, 松島 正哉, 平松 聖史, 新井 利幸 日本腹部救急医学会雑誌 38 (1), 105-108, 2018-01-31

    ...近医より後腹膜大量出血による出血性ショックの状態で転院搬送された。緊急血管造影検査で下膵十二指腸動脈からの持続的な出血を認め,塞栓術を施行しすみやかに循環動態は安定した。塞栓術後腹部コンパートメント症候群(abdominal compartment syndrome:以下,ACS) を発症したため緊急開腹血腫除去術を行い,全身状態は改善した。...

    DOI 医中誌

  • 不安定狭心症を合併し診断及び治療方針に苦慮した胆嚢穿孔の一例

    大矢, 洋, 小向, 慎太郎, 大橋, 泰博, 加藤, 崇 新潟医学会雑誌 132 (1), 23-29, 2018-01

    ...胆汁性腹膜炎は緊急手術の適応と考えられる.一方,不安定狭心症を合併した腹部疾患の治療方針は,その症状や重症度によりどちらを優先して治療するか,検討が必要である.今回,胆襄結石症の手術予定であった患者が虚血性心疾患を疑われ当院に緊急転院搬送された.循環器科にて集中治療を施行していたが,さらに胆嚢穿孔による胆汁性腹膜炎が判明し治療方針に苦盧した症例を経験したので報告する.症例は60歳代男性. 20年前に...

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  • 遅発性外傷性横隔膜ヘルニア嵌頓の1例

    小関 佑介, 佐藤 真輔, 永井 恵里奈, 瀧 雄介, 京田 有介, 渡邉 昌也, 大端 考, 金本 秀行, 大場 範行, 高木 正和 日本外科系連合学会誌 43 (2), 175-179, 2018

    ...<p>症例は74歳女性.交通事故にて多発外傷のため,当院にて保存的加療後,他院へ転院した.受傷後4カ月で突然の背部痛,呼吸苦を認め,当院に転院搬送された.来院時,ショックバイタルであった.腹部は軟で腹膜刺激症状は認めなかった.胸腹部単純CT検査では,右横隔膜ヘルニアを認め,脱出腸管の絞扼が疑われた.以上より,外傷性横隔膜ヘルニア嵌頓の診断にて緊急手術を施行した.ヘルニア門は右肝冠状間膜に近接しており...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 転院搬送例の転帰改善を目指した院内プロトコール迅速化の試み

    青木 淳哉, 鈴木 健太郎, 金丸 拓也, 高山 洋平, 片野 雄大, 沓名 章仁, 須田 智, 西山 康裕, 大久保 誠二, 木村 和美 臨床神経学 58 (8), 471-478, 2018

    <p>血栓回収療法例の転院受け入れをCT室とし,初療室を経ずに脳血管造影検査室へ移動する体制を検討した.転帰良好は転院群で11例(41%),直接搬送群で15例(25%)と差はなかった(<i>P</i> = 0.205).発症から来院は転院群で長かったが(<i>P</i> = 0.001),来院から画像や,画像から穿刺までの時間は転院群で短く(共に<i>P</i> < …

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  • 外傷後の遅発性血胸の1例

    関村 敦, 浦本 秀隆 日本臨床外科学会雑誌 79 (11), 2235-2239, 2018

    ...症例は26歳,男性.自転車で転倒し,近医を受診.左第6,第7肋骨骨折のため経過観察目的で入院となった.受傷後2日目に,胸部X線写真では異常を認めないために退院となったが,同日夕方に突然の左胸痛の増悪を認め,退院した病院を再度受診し,胸部X線写真・CT上で左の大量血胸を疑われ,当院へ転院搬送された.救急外来で胸腔ドレーンを留置したところ,血性胸水800mlの流出を認めた.出血性ショックと診断し,直ちに...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • O-1-Z07 繰り返す肺炎から心膜炎を呈し死亡した重症心身障害者の1例

    細川 洋輔, 鈴木 健史, 小川 千香子, 丸山 幸一 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 258-258, 2018

    ...翌日他院へ転院搬送し、心嚢穿刺を行ったが、入院14日目に急変し死亡した。胸水、心嚢水は滲出性で培養は陰性だった。剖検はされなかった。 考察 胸郭運動の低下、喀痰喀出困難を指摘してから約1年半で左肺は完全な無気肺となり、NPPV、MI−Eを施行しても改善が認められなかった。長期経過した無気肺は治療困難であり、早期の呼吸への介入が予後改善には必要である。...

    DOI 医中誌

  • 洞不全症候群により心停止に至った心アミロイドーシスの1例

    時岡 紗由理, 河村 岩成, 古谷野 康紀, 宮原 大輔, 新井 真理奈, 稲垣 大, 宮部 倫典, 吉田 精孝, 宮澤 聡, 中田 晃裕, 永嶺 翔, 増田 新一郎, 北條 林太郎, 青山 祐也, 土山 高明, 小宮山 浩大, 深水 誠二, 渋井 敬志, 田中 道雄, 西﨑 光弘, 櫻田 春水, 平岡 昌和 心臓 49 (SUPPL.1), S1_185-S1_188, 2017-08-28

    ...<p>陳旧性心筋梗塞の既往のある67歳男性.安静時前胸部痛を主訴に前医を受診した.心電図は心房細動であり,胸痛の精査目的に転院搬送となった.搬送中も心房細動であったが,突如意識消失,痙攣し,心電図モニター上心静止となり,心肺蘇生を開始した.1サイクル後の波形は心静止であり,2サイクル目に心拍再開した.その後は洞性徐脈で経過した.冠動脈造影では有意狭窄は認めず,冠攣縮も誘発されなかった.来院後も徐脈頻脈症候群...

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  • 名寄市立総合病院ドクターカーの運用状況

    丹保, 亜希仁, 岩田, 周耕, 津川, 久仁江, 折田, 博美, 西浦, 猛人, 八巻, 多 名寄市立病院医誌 25 (1), 7-10, 2017-07-01

    ...ドクターカーは名寄市近郊での救急現場出動のほかに,重症患者の転院搬送時に要請され出動している。転院搬送時は,中間地点のドッキングポイントまたは搬送元病院にスタッフを派遣し,そこから救急車に移乗して搬送している。ドクターカーで医療スタッフと医療資機材を投入することで,早期に専門治療を開始し,継続治療を行いながら搬送することができる。...

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  • 大網裂孔ヘルニアによる絞扼性イレウスにて緊急手術を行った1例

    岩瀬 亮太, 小村 伸朗, 平林 剛, 今泉 佑太, 佐々木 敏行, 矢永 勝彦 日本外科系連合学会誌 42 (2), 309-314, 2017

    ...<p>症例は60歳代男性.開腹手術の既往なし.腹痛・嘔吐を主訴に他院受診し,イレウスの診断にて入院.保存的に加療するも改善なくイレウス所見の悪化を認めたため当科に転院搬送された.血液検査所見上,白血球数 12,200/mm<sup>3</sup>,血小板数 4.9×10<sup>4</sup>/mm<sup>3</sup>,CRP 40.9mg/dl,FDP 65.1μg/mlと,高度炎症所見,血小板減少...

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  • 進行食道癌の気道内腫瘍浸潤により気道狭窄をきたし,座位にて気管内ステント留置を行った1例

    濵元 陽一郎, 和久田 一茂, 毛利 篤人, 井部 達也, 福住 宗久, 上村 光弘 気管支学 39 (1), 18-21, 2017

    ...</b>60歳.男性.他病院にて気管支喘息の治療を受けていたが,改善を認めないため当院へ転院搬送となった.転院後,姿勢により呼吸困難が変容したため気道内異物を鑑別に気管支鏡検査を行った.気管内を占拠する腫瘤を認め,穿刺針細胞診を施行し扁平上皮癌の診断に至った.気管支鏡後,緊急造影CTにて中部食道癌からの気道内穿破を認めた.臥位の姿勢維持では気道閉塞をきたすため,座位にて気道内ステント留置を行い,気道確保...

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  • サルコイドーシスに合併した両側胸水に対して局所麻酔下胸腔鏡にて癌性胸膜炎を診断し得た1例

    井部 達也, 濵元 陽一郎, 児玉 裕章, 毛利 篤人, 上村 光弘 気管支学 39 (3), 237-240, 2017

    ...</b>63歳男性.近医にて皮膚サルコイドーシスおよび胸部異常陰影にて経過観察されていた.緩徐進行の下腿浮腫と両側胸水貯留,また呼吸不全の急性増悪を認め,精査加療目的に転院搬送となった.心不全を疑い利尿薬を投与したが,左側優位の胸水が残存した.局所麻酔下胸腔鏡を施行したところ腺癌を認め癌性胸膜炎の診断に至った.<b>結論....

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  • HIV感染に合併した劇症型アメーバ性赤痢による直腸穿孔の1例

    木下 満, 中山 裕史, 片岡 政人, 近藤 建 日本大腸肛門病学会雑誌 70 (4), 238-242, 2017

    ...症例は76歳,男性.自宅内で倒れているのを発見され救急搬送.意識障害を認め腹部CT検査にて消化管穿孔と診断された.採血上,Human immunodeficiency virus(以下,HIV)抗体陽性にて当科転院搬送となった.腹部CTではS状結腸から直腸に腸管外遊離ガス像を認め,腹水を認めた.下部消化管穿孔の診断で緊急手術を施行した.上部直腸に穿孔あり,切除後にS状結腸で単孔式人工肛門を造設した....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献2件

  • 右肝動脈結紮を要したⅢb型肝損傷の治療経験

    番匠谷 友紀, 小林 誠人, 蕪木 友則, 門馬 秀介, 岡 和幸, 松井 大作, 前山 博輝, 杉野 貴彦, 藤崎 修 日本外傷学会雑誌 31 (1), 13-16, 2017

    ...<p> 症例は35歳,女性.バイク事故にて受傷,当院へ転院搬送となった.Ⅲb型肝損傷による出血性ショックと診断しperihapatic packingを施行後,血管造影を行った.右肝動脈は上腸間膜動脈から分岐し,A7より造影剤の血管外漏出像を認めた.血管塞栓術を試みたが,abdominal compartment syndrome(以下,ACS)の併発により止血に難渋し,止血とACSの解除のため,開腹下...

    DOI 医中誌

  • P-083 TAVR 前後の筋電気刺激を併用したレジスタンストレーニングが麻痺側下肢の筋萎縮予防に有効だった一例

    高良 優希, 崎山 宗俊, 高瀬 哲郎, 多田 博子, 中澤 健太, 松木 睦, 水野谷 高志, 門倉 裕太, 高橋 哲也 関東甲信越ブロック理学療法士学会 36 (0), 183-183, 2017

    ...</p><p>【経過】</p><p>CHF にて、当院転院搬送。第3 病日、心臓リハビリ開始。第27 病日、麻痺側膝伸展筋力、超音波診断装置を用いて大腿筋厚( 大腿直筋及び中間広筋) の骨格筋評価(1 回目) 施行。第28 病日、麻痺側下肢のRT 施行。第76 病日、骨格筋評価(2 回目) 施行。第77 病日、経カテーテル大動脈弁置換術施行。第77 病日、離床開始。骨格筋評価(3 回目) 施行。...

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  • 血胸で発症した左肺動静脈奇形の1手術例

    柳原 章寿, 坂口 浩三, 山崎 庸弘, 藤野 節, 石田 博徳, 金子 公一 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (4), 522-527, 2017

    ...<p>症例は38歳女性.散歩中に突然左胸痛が出現し近医に緊急搬送となった.胸部X線・CTで左胸腔2/3を占める胸水を認めたため左胸腔ドレーンを挿入したところ血胸であった.造影CTで左肺動静脈奇形の破裂が疑われた.出血の持続が疑われたため,翌日当院転院搬送となり緊急手術を施行した.左肺S5の末梢に約2.5 cmの赤黒い血管様病変を認め胸腔鏡下に病変部含めS5の部分切除を行った.組織学的に左肺動静脈奇形...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 腹部刺創による下大静脈損傷に対しガーゼパッキングを施行した一救命例

    山本 博崇, 土手 尚, 田村 峻介, 牛田 進一郎 日本外傷学会雑誌 31 (1), 28-30, 2017

    ...<p> 症例は80代,女性.近医で腹部刺創による下大静脈損傷に対しガーゼパッキング施行後,当院に転院搬送となった.来院時,全身状態は安定していたため,転院後4日目に再手術を行った.ガーゼを除去すると,左腎静脈流入部直上の下大静脈本幹に約1/4周性の裂創が認められ,直視下に連続縫合で閉鎖した.その他は十二指腸に軽微な漿膜損傷を認めるのみであった.術後,深部静脈血栓症を認めたが全身状態は良好であり,術後第...

    DOI 医中誌

  • 平成 28 年熊本地震における多数傷病者の転院受入れを経験して

    多胡 雅毅, 古川 尚子, 松永 知世, 山下 駿, 佐藤 奈緒, 内藤 優香, 相原 秀俊, 工並 直子, 山下 秀一 日本病院総合診療医学会雑誌 11 (2), 48-52, 2016-12-31

    ...平成 28 年熊本地震で,機能不全に陥った被災地病院からの入院患者の同時多数転院搬送受入れを経験した。佐賀大学医学部附属病院では 13 名の患者受入れを総合診療部で行った。13 名のうち 3 名は重傷であったため当院へ入院とし, 10 名は他の医療機関へ転送した。本件では被災地や転送元病院,佐賀県DMAT調整本部などからの情報の不足・錯綜とそれによる現場の混乱が課題として挙げられた。...

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  • 疾患抵抗性HLAを保有し抗GAD抗体陽性を示した劇症1型糖尿病の1例

    前木 展子 Diabetes Frontier Online 3 (e1), 007-007, 2016-12-28

    ...10月5日未明にA病院に救急搬送され随時血糖1,515mg/dL, 尿ケトン体強陽性, 動脈血液分析でpH 7.120であり糖尿病性ケトアシドーシスと診断され当院に転院搬送された。入院時のHbA1cは6.3%であり, 尿中CPR 3.3μg/day, グルカゴン負荷試験において負荷前, 負荷6分後の血清CPRは0.1ng/mL以下であり, 劇症1型糖尿病と診断した。...

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  • 胸部大動脈解離に伴った一過性虚血発作で大動脈弓・頸部MRA 元画像が有用であった2 例

    阿部 英治, 堀 雄三, 湧川 佳幸, 浅野 智重, 山田 昭, 祁内 博行, 山下 正憲, 永冨 裕文, 藤木 稔 脳卒中 38 (2), 92-97, 2016

    ...めたが,MRA にて頭蓋内および頸部には明らかな異常は認めなかった.しかし,検査後に血圧低下を来し,モニター上もST 低下を認めた.血液検査ではD-dimer の上昇があり,大動脈弓・頸部MRA 元画像および単純CT にて胸部大動脈解離と診断した.手術目的にて転院となり,術後は経過良好である.症例2 は64 歳男性.一過性の下肢の対麻痺があり前医受診し,頸部エコーにて両側内頸動脈解離を認め,当院に転院搬送...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 胆石イレウスの3例

    箕輪 啓太, 高階 謙一郎, 下村 克己, 亀井 武志 日本腹部救急医学会雑誌 36 (4), 723-726, 2016

    ...手術目的に当院転院搬送され,胆石除去術を施行した。症例2は69歳,男性。消化器内科にて胆囊十二指腸瘻で通院中。嘔吐・腹痛を主訴に救急外来を受診し,CTにて最大径4.0cmの結石を指摘され,胆石除去術を施行。症例3は57歳,女性。嘔吐と間欠的な腹痛を主訴に救急外来を受診した。CTにて胆囊内に胆石1個,回腸内に落石胆石1個認めた。胆石イレウスに対して胆石除去術を施行した。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 76歳に発症した小腸間膜裂孔ヘルニアによる絞扼性イレウスの1例

    十倉 三千代, 安野 正道, 花岡 まりえ, 山内 慎一, 菊池 章史, 松山 貴俊 日本臨床外科学会雑誌 77 (2), 363-367, 2016

    ...症例は76歳,男性.外傷歴なし,開腹歴なし.腹痛を主訴に近医を受診し,腸閉塞と診断され入院した.翌日,症状が悪化し当院転院搬送された.来院時,腹部全体が板状硬であった.腹部造影CTでは造影効果不良な小腸ループと腸間膜血管の集簇像と腹水を認めた.絞扼性イレウスと診断し,緊急手術を施行した.開腹すると血性腹水と壊死腸管を認めた.回盲弁から30cm離れた回腸腸間膜に異常裂孔が存在し,回腸が嵌入,捻転し壊死...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 大腸内視鏡検査により広範な後腹膜気腫を来したdiversion colitisの1例

    香川 哲也, 中谷 紳, 岸本 浩行, 近藤 喜太, 母里 淑子, 永坂 岳司, 藤原 俊義 日本消化器外科学会雑誌 49 (8), 804-811, 2016

    ...双孔式横行結腸人工肛門造設術が施行されている.経過観察目的に,紹介医にて大腸内視鏡検査が施行され,左側結腸にdiversion colitisの所見が認められた.検査終了2時間後より腹痛が出現した.腹膜刺激徴候は欠くものの臍部を中心に持続する圧痛が認められたため,腹部CTが撮像された.腹腔内遊離ガスや腹水は認めなかったが,S状結腸の腸管気腫および後腹膜,縦隔,皮下に至る広範な気腫が認められた.当科へ転院搬送...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 外傷患者における冷汗の意義

    湯本 哲也, 塚原 紘平, 飯田 淳義, 寺戸 通久, 佐藤 圭路, 鵜川 豊世武, 氏家 良人, 西村 哲郎, 定光 大海, 土谷 飛鳥, 植木 浜一, 高間 辰雄, 真弓 俊彦 日本外傷学会雑誌 30 (1), 1-8, 2016

    ...ショックを早期に認知するための皮膚所見の1つとして,外傷患者における冷汗の意義を多施設共同前向き観察研究にて検証した.出血性あるいは閉塞性ショックを離脱するためにinterventionを要した症例をショックと定義,冷汗は2人の観察医師が左右それぞれ4ヵ所を別々に評価し,少なくとも1ヵ所でも一致した場合を冷汗ありと定義した.来院時心肺停止,熱傷,転院搬送例を除外した外傷患者411例のうちショックは54...

    DOI 医中誌

  • J waveと心室細動発作の関連が強く示唆される若年Brugada症候群の1例

    深澤 恭之朗, 中野 誠, 近藤 正輝, 瀬川 将人, 千葉 貴彦, 三木 景太, 福田 浩二, 下川 宏明 心臓 48 (SUPPL.1), S1_165-S1_169, 2016

    ...<p> 症例は20歳, 男性. 2014年8月夜間就寝中に心肺停止をきたし, 救急隊にて確認された心室細動 (VF) に計3回のAED施行され, 心拍再開後に当院転院搬送となった. 低体温療法を行い神経学的後遺症なく全身状態は改善. VF発作後の心電図にてJ waveを認めていた. 冠動脈造影検査では器質的狭窄はなく, 冠攣縮誘発試験陽性となりカルシウム拮抗剤を開始した....

    DOI 医中誌

  • 妊娠25週の女性に発症した重症肺血栓塞栓症で補助循環を要し母子ともに救命し得た1例

    堀之内 仁美, 鈴木 俊彦, 鳥居 翔, 木村 学, 藤井 敏晴, 藤林 大輔, 中野 将孝, 中澤 学, 神田 茂孝, 緒方 信彦, 吉町 文暢, 伊苅 裕二 心臓 48 (4), 409-414, 2016

    ...心臓超音波検査上での著明な右心負荷所見から肺血栓塞栓症 (pulmonary thromboembolism ; PTE) が疑われ, 当院転院搬送となる. ショックバイタルと低酸素血症を合併し, 経皮的心肺補助装置 (percutaneous cardiopulmonary support ; PCPS) を導入し補助循環を開始した....

    DOI 医中誌

  • S状結腸憩室穿通に起因した壊死性筋膜炎の1例

    小林 大悟, 野村 尚弘, 田邊 裕, 柴田 有宏, 高瀬 恒信, 矢口 豊久 日本臨床外科学会雑誌 77 (12), 3000-3005, 2016

    ...症例は63歳,男性.未治療の糖尿病あり.腹痛を主訴に近医を受診,腹壁の蜂窩織炎の診断で入院するも症状増悪し,当院へ転院搬送.心窩部皮膚は一部壊死,体幹左側に広範に握雪感と圧痛を認めたが腹膜刺激症状は認めなかった.採血にて炎症反応は上昇,造影CTでは左頸部から左側腹部,背部にかけて広範に皮下気腫を認めた.臍左側では気腫が腹壁全層に至っていたが,腹腔内には遊離ガス像や腹水は認めなかった.以上より壊死性筋膜炎...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 二次救急病院に勤務する救急救命士有資格者に対する病院職員からの評価

    久米 梢子, 岡本 博照, 久保 佑美子, 神山 麻由子, 和田 貴子 日本臨床救急医学会雑誌 19 (5), 645-656, 2016

    ...また,彼らに行ってほしい業務として「胸骨圧迫」「救急外来でのトリアージ」「バイタルチェック」「救急車からの電話対応」「転院搬送の付き添い」が挙げられ,救急救命士有資格者の約7割以上がその業務を実際に行っていることが判明した。病院前救護で活躍する救急隊員のための資格である救急救命士であるが,その有資格者は二次救急病院でも活躍可能な人材であることが示唆された。...

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  • 弁輪部高度破壊を伴った僧帽弁位人工弁感染の1手術例

    西木 慎太朗, 郷田 素彦, 合田 真海, 鈴木 伸一, 磯松 幸尚, 李 相憲, 沖山 信, 岩城 秀行, 井元 清隆, 益田 宗孝 日本心臓血管外科学会雑誌 44 (1), 16-20, 2015

    ...症例は79歳女性.16年前に感染性心内膜炎のため機械弁(Björk-Shiley弁)による僧帽弁置換術が施行された.2013年3月,40°Cの発熱を認め,前医で人工弁感染と診断された.僧帽弁人工弁周囲逆流による高度心不全のため人工呼吸管理となり,当院に転院搬送された.来院時,WBC 15,700/µl,CRP 7.29 mg/dlと炎症反応の上昇を認めた.また,Hb 8.1 g/dlの貧血,Plt...

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  • ICD適切作動により救命されたAndersen症候群の1例

    石川 真司, 因田 恭也, 伊藤 唯宏, 水谷 吉晶, 長尾 知行, 奥村 諭, 加藤 寛之, 柳澤 哲, 山本 寿彦, 吉田 直樹, 平井 真理, 室原 豊明 心臓 47 (SUPPL.1), S1_153-S1_157, 2015

    ...入院翌日には抜管, 第3病日に当院へ転院搬送となった. 明らかな神経学的後遺症は認められなかった. 本人への問診から内服がほぼ遵守されていなかったことが判明し, また仕事も繁忙期で深夜までの残業を繰り返していた. 内服再開後はVFの再発なく軽快退院となった....

    DOI 医中誌

  • 当院ドクターヘリで対応した院外心肺停止症例の検討

    會田 悦久, 山内 洋一, 山口 智也, 佐藤 裕太, 齋藤 兄治, 石澤 議也, 大西 基喜 心臓 47 (SUPPL.1), S1_113-S1_117, 2015

    ...救急現場症例が77症例, 転院搬送症例が5症例であった. 緊急現場症例77症例について詳細に検討した. 男性が58症例, 全体の平均年齢が64.6歳であった. 内因性疾患が38症例, 外因性疾患が39症例 (外傷症例が23症例, 溺水が10症例, 窒息が3症例, 縊死症例が3症例) であった. 入院症例は13症例で内因性疾患が11症例であり, 生存退院は6症例で内因性疾患5例であった....

    DOI 医中誌

  • 心肺停止状態から救命し得た上部消化管造影検査後大腸穿孔によるバリウム腹膜炎の1例

    須藤 翔, 小林 隆, 廣瀬 雄己, 堅田 朋大, 滝沢 一泰, 若井 俊文 日本腹部救急医学会雑誌 35 (1), 119-124, 2015

    ...消化管穿孔によるバリウム腹膜炎と診断され,同院では緊急手術の施行が困難な状況であったため,当院へ転院搬送し緊急手術を行った。S状結腸に穿孔部を認め,S状結腸部分切除,人工肛門造設,洗浄ドレナージを施行した。手術直後は循環動態が不安定であったが,PMX-DHPを含む集学的治療により敗血症性ショックから離脱し,神経学的後遺症無く術後36病日目に退院した。...

    DOI 医中誌

  • 腸管囊腫様気腫症を呈した狭窄型虚血性大腸炎に対し腹腔鏡手術を施行した1例

    波戸本 理絵, 安 炳九, 高原 秀典, 松川 浩之, 田渕 幹康, 松本 卓也, 青山 直樹, 菅原 安章, 三井 康裕, 勝谷 誠, 高尾 雄二郎, 森永 友紀子, 原 重雄, 中嶋 安彬, 小野 成樹, 横山 正 日本腹部救急医学会雑誌 35 (6), 763-767, 2015

    ...腸管壊死を疑われ,当院へ転院搬送となった。腹部CT検査所見では,横行結腸壁内ならびに横行結腸間膜内に気腫像を認め,腸管囊腫様気腫症と診断。腹腔内遊離ガス像を認めないこと,さらに全身状態が安定していることから保存的加療を行った。第14病日の下部消化管内視鏡検査,注腸造影検査ならびに腹部造影CT検査において横行結腸に全周性の潰瘍性病変と狭窄像を認めたため,腹腔鏡補助下に手術を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 救命した感染性大動脈瘤破裂・食道穿孔の1例

    山崎 康, 小澤 壯治, 數野 暁人, 小熊 潤也, 志村 信一郎 日本臨床外科学会雑誌 76 (1), 21-25, 2015

    ...症例は58歳の女性.2012年7月中旬に腹痛,嘔吐を認め近医を受診した.血液検査所見では炎症反応の上昇を認め,上部消化管内視鏡検査では食道に壁外性の圧排による内腔狭窄を認めた.CT検査では下行大動脈からの後縦隔血腫と診断され,精査加療目的に当院転院搬送となった.当院での精査の結果,胸部仮性大動脈瘤破裂の診断となり,緊急手術を施行した.術中所見では下行大動脈に8mm大の穿孔部を認めた.穿孔部を切除すると...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 骨盤骨折を伴わない腰動脈損傷から出血性ショックを呈した2例

    五十嵐 昂, 山田 賢治, 守永 広征, 松田 岳人, 玉田 尚, 宮内 洋, 樽井 武彦, 松田 剛明, 山口 芳裕 日本臨床救急医学会雑誌 18 (4), 595-8, 2015

    ...ベッド柵で左腰部を打撲後,ショック状態となり転院搬送された。CT所見にて左後腹膜血腫内に造影剤の漏出があり,血管造影を行い左腸腰動脈と左第4腰動脈から出血を認め,塞栓術を施行し血圧上昇を得た。ショックを呈する外傷傷病者では,骨盤骨折を認めない場合にも後腹膜血腫の存在に注意し,積極的に経動脈的塞栓術の適応を考慮する必要がある。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 劇症型心筋炎に対し両心補助を行い救命しえた1症例

    佐島 威行, 大橋 壮樹, 景山 聡一郎, 古井 雅人 蘇生 34 (2), 103-108, 2015

    ...劇症型心筋炎に対し経皮的心肺補助(percutaneous cardiopulmonary support;PCPS),大動脈内バルーンパンピング(intra-aortic balloon pumping;IABP)で管理されていたが,心機能の改善を認めず,補助人工心臓(Ventricular Assist Device:VAD)装着手術目的に転院搬送された。...

    DOI 医中誌

  • 富山県ドクターヘリへの期待 ―新川医療圏の場合―

    圓角 文英 富山救急医療学会 33 (0), 10-, 2015

    ...他に朝日町からの転院搬送、重症多発外傷症例、当院から高次病院への転院ではドクターヘリが有用と思われた。<br> 【考察】新川医療圏では半年で20人程度は有用性が見込まれ、生命予後、機能予後の改善が期待される。...

    DOI 医中誌

  • 小腸腸間膜裂孔ヘルニアの絞扼性イレウスをきたした高齢者の1例

    村田 晃一, 川嶋 隆久, 大村 和也, 加藤 隆之, 渡邊 友紀子, 安藤 維洋, 陵城 成浩, 吉田 剛, 岡田 直己, 遠山 一成 日本外科系連合学会誌 39 (1), 70-75, 2014

    ...(現病歴)8月某日より腹痛を認め,翌日腹痛増悪したため近院受診.造影CT検査にて絞扼性イレウスが疑われ,手術目的にて当院へ転院搬送となった....

    DOI 医中誌 参考文献3件

  • 肝動脈塞栓術を先行し,待機的手術によって切除し得た外傷性肝血管腫破裂の1例

    宇田 裕聡, 本田 倫代, 中川 暢彦, 長谷川 裕高, 佐藤 敏 日本腹部救急医学会雑誌 34 (3), 719-722, 2014

    ...運動会にて転倒し腹部を打撲,近医に搬送され熱中症の疑いにて当院へ転院搬送された。当院搬送時は,ショック状態であったが,急速輸液により回復した。US,CTにて大量の血性腹水の貯留と,肝外側区域の表面に突出する10cm大の腫瘍性病変を認め,同部位からの出血が疑われた。血管造影にて肝外側区域腫瘍からの造影剤の漏出を認め,引き続きジェルパートによる塞栓術を施行し,一旦は止血を得た。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡が診断および治療に有用であった直腸杙創の1 男児例

    米山 知寿, 阪 龍太, 佐々木 隆士, 野瀬 聡子, 塚田 遼, 中尾 篤典, 山田 勇, 兼松 明弘, 奥山 宏臣 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 50 (5), 925-929, 2014

    ...小児の直腸杙創は比較的まれである.今回われわれは,尿路系に損傷を伴った直腸杙創の1 例を経験したので報告する.症例は11 歳男児.椅子の背もたれの上に立っていたところ,椅子が破損し転落.会陰部に破損した椅子の木片が刺入した.家族にて木片は抜去され,前医に救急搬送された.大腸内視鏡で径2 cm の腹膜外直腸穿通を認め,精査・加療目的で当院に転院搬送された.CT で直腸・精囊・膀胱損傷を認め,受傷後8...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 尿毒症性胸膜炎の1例

    萩原 周一, 金子 稔, 村田 将人, 青木 誠, 神戸 将彦, 荒川 直哉, 中村 卓郎, 大山 良雄, 田村 遵一, 大嶋 清宏 北関東医学 64 (2), 149-152, 2014

    ...低酸素血症と腎機能の悪化およびアシドーシスを認めたが対応困難のため, 初診日未明に当院へ転院搬送された. 来院時, 両側胸部に湿性ラ音酸素聴取し, 全身の浮腫を認めた. 血液ガス分析 (酸素 : フェイスマスで5L/分投与) ではpH 7.247, pCO<sub>2</sub> 32.5mmHg, pO<sub>2</sub> 82.4mmHg, BE -12.3mmol/Lであった....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 参考文献6件

  • 経カテーテル的動脈塞栓術と胸腔鏡による血腫除去により軽快した自然血気胸の1例

    野嵜 悠太郎, 川井 陽平, 中村 俊介, 家出 清継, 平林 祥, 大西 英二, 永田 二郎 日本救急医学会雑誌 25 (4), 165-170, 2014

    ...呼吸苦・疼痛が増強し,近医を受診して当院救急外来を紹介となり,転院搬送となった。胸部X線検査で右胸腔内の貯留液と肺の虚脱を認め,CTで縦隔のシフトを伴っていた。胸腔ドレーンを挿入すると約700mLの血性の排液を認め,自然血気胸と診断した。持続する出血を認め,翌日当科紹介となったが,バイタルサインが比較的安定していたこともあり血管撮影を施行した。...

    DOI 医中誌 参考文献3件

  • <i>Candida glabrata</i>が検出されたフルニエ壊疽の1例

    松本 寿健, 西村 哲郎, 大西 光雄, 若井 聡智, 定光 大海 日本救急医学会雑誌 25 (2), 43-49, 2014

    ...その2日後,陰部が著明に腫脹したため前医を受診したところ,フルニエ壊疽と診断され,当院に転院搬送となった。来院時,意識はほぼ清明で呼吸数31/分,脈拍122/分,血圧118/78 mmHgであった。会陰部を中心に体幹から両側大腿中央まで発赤・腫脹・皮下気腫を認め,会陰部切開部から酒粕様の臭気を認めた。逆行性尿路造影検査で尿道損傷の所見が得られた。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献5件

  • 長時間陸路搬送された椎骨動脈損傷を伴う頸部穿通創の1例

    小寺 厚志, 入江 弘基, 安藤 卓, 岩下 晋輔, 谷口 純一, 笠岡 俊志, 木下 順弘 日本救急医学会雑誌 25 (2), 50-56, 2014

    ...さらに手術療法が困難な部位における椎骨動脈損傷に対しては血管内治療が有用であるが,施行可能な施設は限られており,転院搬送が必要となる。このため椎骨動脈損傷が疑われて血管内治療目的に長距離搬送が必要な症例では,空路搬送を念頭に置き,転院搬送前の検査を創部の状況を把握しうる最小限に簡略化して,空路搬送のタイミングを逸さないことが重要と考えられた。...

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 二期的手術により救命し得た,軸捻転症による急性胃壊死の一例

    多田 祐介, 北岡 寛教, 伊藤 真吾, 川井 廉之, 關 匡彦, 則本 和伸, 福島 英賢, 瓜園 泰之, 畑 倫明, 奥地 一夫 日本臨床救急医学会雑誌 17 (3), 486-490, 2014

    ...しかしその後も呼吸・循環動態が不安定であったため当センターへ転院搬送となった。当センターで施行した造影CTでは,胃壁の造影不良が認められた。不安定な循環動態の改善には胃の切除が必要と考え,手術室での開腹術を予定していた。しかし,手術待機中に収縮期血圧が50mmHgまで低下し,輸液・昇圧剤に反応が悪く,手術室入室まで数時間を必要としたため,ICUにて緊急開腹手術を行った。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 痔瘻術後劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症を発症した1例

    村田 将人, 萩原 周一, 青木 誠, 金子 稔, 神戸 将彦, 大嶋 清宏 北関東医学 64 (2), 171-175, 2014

    ...同院で点滴による抗菌化学療法を開始されたが, 同日ショック状態となったため当院へ転院搬送された. 来院時, Septic shockによる播種性血管内凝固症候群 (DIC), 多臓器不全 (MOF) を呈しており, 抗菌化学療法, 抗凝固療法, 補助循環等による集学的治療を行なったが来院後約9時間後に死亡した.<br>痔瘻術後の本症の報告はない....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 参考文献8件

  • 小矢部と城端における高速道路上の多数傷病者発生事故の経験

    廣田 幸次郎, 大鋸 立邦, 齊藤 伸介, 家接 健一 富山救急医療学会 32 (0), 10-, 2014

    ...また、緑のトリアージを受けた傷病者のうち1 名は搬送先の病院で脾損傷と診断され、手術目的に転院搬送となった。などの特徴があった。今後は、これらのような事故については県レベルでの事後検証が必要であり、トンネルが多いという東海北陸道の特性も踏まえ、トンネル内での事故を想定した訓練を行うなどのエ夫が必要であると考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 溶解炉爆発事故による多数熱傷患者発生における当院の対応

    藤井 真広, 原田 樹, 栗田 康寿, 渕上 貴正, 伊藤 宏保, 原田 淳, 吉田 昌弘 富山救急医療学会 32 (0), 7-, 2014

    ...2名を当院入院とし、残り1名を金沢医科大学へ転院搬送とした。事故翌日には金沢医大氷見市民病院から1名の転院依頼を受け、市立砺波総合病院へ転院調整を行った。<br> 【検証】最先着救急隊の機転と重症患者を一度集約し転院調整を行うことで早期の分散搬送に成功した。本事案を検証することで地方における局地型災害の対応の一助となると考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 徳島県消防防災ヘリコプターによるドクターヘリ機能運用4年間のまとめ

    福田, 靖, 中山, 崇, 矢野, 勇大, 加藤, 道久, 郷, 律子 徳島赤十字病院医学雑誌 18 (1), 21-25, 2013-03-25

    ...搬送可能な距離にあり,医師搭乗は当院へ要請される.2012年10月9日より徳島県ドクターヘリが運航開始となり,基地病院として徳島県立中央病院が指定された.当院における医師の休日ヘリコプター待機は終了し,平日の運用もドクターヘリが主になると考えられる.当院では,休日待機終了までの4年2か月間に計146回,147名のヘリ搬送を行った.1例を除く他の傷病者はすべて当院へ収容された.搬送依頼は,当初は他院からの転院搬送...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 気管切開を必要とした頸部壊死性筋膜炎に対して陰圧閉鎖療法が有効であった1例

    大下 宗亮, 馬越 健介, 大坪 里織, 菊池 聡, 西山 隆, 相引 眞幸, 岡田 昌浩 日本救急医学会雑誌 24 (7), 420-424, 2013

    ...右頸部膿瘍の治療のため当院へ転院搬送となった。来院時,努力様呼吸,ショックを呈しており,気管挿管の後,緊急手術を実施した。第6病日よりVacuum Assisted Closure<SUP>®</SUP>(V.A.C.<SUP>®</SUP>)ATS治療システム(KCI社,米国)を用いた局所陰圧閉鎖療法(negative pressure wound therapy: NPWT)を開始した。...

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献10件

  • Segmental arterial mediolysis(SAM)による内臓動脈瘤破裂の1例

    館 正仁, 國枝 克行, 河合 雅彦, 長尾 成敏, 西科 琢雄, 田中 千弘 日本外科系連合学会誌 38 (2), 373-376, 2013

    ...症例は52歳,男性.突然の心窩部痛,嘔吐が出現したため近医に救急搬送となった.CT検査では肝,脾周囲にdensityの高い液体貯留を認めたため,腹腔内出血を疑い当院救命救急センターに転院搬送となった.当院での造影CTでは腹水の増量と,さらに胃体上部大彎側に接して,造影剤がpoolする30mm大の結節影を認めた.内臓動脈瘤破裂を疑い血管造影検査を行った.脾動脈造影において短胃動脈瘤破裂を疑ったが,流入...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献7件

  • 小児自転車ハンドル外傷の特徴に関する検討-非ハンドル外傷例との比較-

    廣瀬 智也, 小倉 裕司, 竹川 良介, 松本 寿健, 大西 光雄, 鍬方 安行, 嶋津 岳士 日本救急医学会雑誌 24 (11), 933-940, 2013

    ...搬送経緯では,現場からの直接救急搬送は非ハンドル外傷群で,転院搬送はハンドル外傷群で有意に多かった。【考察】自転車ハンドル外傷は外力がハンドルの先端に集中するため,外見以上に重篤な深在性内臓損傷を伴うことが多いが,受傷機転などから過小評価されるケースがしばしばある。自転車ハンドル外傷の予防としては,自転車ハンドル先端の形状を工夫する,腹部への防護服を装着するなどが挙げられる。...

    DOI 医中誌 参考文献5件

  • 地域基幹病院における破裂性腹部大動脈瘤症例の検討

    高山 豊, 赤繁 徹, 佐々木 和人, 川崎 普司, 阿部 秀樹, 吉見 富洋, 永井 秀雄 日本血管外科学会雑誌 22 (5), 785-790, 2013

    ...D群は5例(男:女= 4:1)で,年齢は70.1±12.4歳,N群は10例(同9:1)で,年齢は77.1±10.0歳であった.来院時収縮期血圧100 mmHg未満の症例はN群において有意に多かった.手術時間,出血量に群間の有意差はなかった.在院死亡は,D群0%,N群30%であり,生存退院患者の術後入院日数はN群で長い傾向にあった.RAAAと診断され,当院にて手術を行わなかった症例のうち2例は他院に転院搬送...

    DOI 医中誌

  • ARDSによりECMOを施行した症例に対するの理学療法経験

    水津 文昭, 丹生 竜太郎, 齋藤 学 理学療法学Supplement 2011 (0), Da0977-Da0977, 2012

    ...血圧も低く意識障害もあったため、S病院に転院搬送となった。CT上、両側の腎結石、さんご状結石あり。尿路感染からくる敗血症性ショック+DICの可能性あり。無尿にもなり、当院へ紹介となった、74歳女性。診断名は尿路感染症による敗血症、MOF。ADLはもともとベッド上。既往歴として50歳:C型肝炎、HT、58歳 :脳出血、71歳:慢性膀胱炎。...

    DOI

  • 静脈うっ滞性潰瘍から発生し下肢切断を要した有棘細胞癌の治療経験

    山尾 健, 古川 洋志, 林 利彦, 小浦場 祥夫, 本田 耕一, 山本 有平 Skin Cancer 27 (1), 64-66, 2012

    ...全身状態改善後,当科へ転院搬送となった。入院時,左下腿2/3周を占拠する25×15 cmの腫瘤,同側鼠径リンパ節の腫脹を認めた。入院後も腫瘍より動脈性出血を認めた。腫瘍の切除と出血の制御目的で大腿切断を行った。有棘細胞癌の病理診断であった。...

    DOI 医中誌 参考文献2件

  • 保存的加療にて軽快した特発性孤立性上腸間膜動脈解離の1症例─本邦報告の保存的加療症例33例の検討─

    納庄 弘基, 戸部 智, 松尾 辰朗, 三里 卓也, 林 太郎, 谷村 信宏 日本血管外科学会雑誌 21 (1), 37-42, 2012

    ...自験例は41歳男性.上腸間膜動脈(SMA)解離の診断にて転院搬送.造影CTにてSMA真腔閉塞認めず空腸動脈分枝の血流も保たれており,その他腸管虚血を疑う所見を認めなかったため,抗凝固・抗血小板療法は行わず厳重な血圧管理のみで良好な経過を得た.加えて2008年8月から2011年4月までに本邦で報告された保存的加療例のうち自験例を含め治療内容,転帰が明らかな33例を検討した.保存的加療中に真腔閉塞を来し...

    DOI 医中誌

  • 興味深い一過性左室内非同期運動を呈したシベンゾリン中毒症例の検討

    藤岡 研佐, 林 研至, 多田 隼人, 坂元 裕一郎, 坪川 俊成, 舛田 英一, 内山 勝晴, 川尻 剛照, 藤野 陽, 井野 秀一, 山岸 正和 心臓 43 (1), 87-92, 2011

    ...某日, 全身脱力感が出現し, 座位不能となったため前医に救急搬送されたが, 完全左脚ブロック型心電図を呈したショック状態であり, 当院へ転院搬送となった. 救急車内にて心肺停止となり, 心肺蘇生が開始された....

    DOI 医中誌

  • 胃全摘・脾摘後に発症した<I>Vibrio vulnificus</I>による壊死性筋膜炎の一救命例

    江田 陽一, 藤田 基, 金子 唯, 宮内 崇, 井上 健, 鶴田 良介, 笠岡 俊志, 前川 剛志 日本集中治療医学会雑誌 18 (1), 67-72, 2011

    ...両側下腿の蜂窩織炎・敗血症性ショックの診断で当センターに転院搬送された。9年前に胃癌に対し胃全摘と脾・膵尾部合併切除術が行われたが,再発はなかった。身体所見と魚介類の生食歴から本疾患を疑い,抗菌薬を開始した。血圧は輸液・昇圧薬に反応せず,皮膚所見の拡大と全身状態の悪化を認めたため,来院から8時間後,両側下腿切断術を施行した。術後にエンドトキシン吸着療法を2回施行し,ショックを離脱した。...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献27件

  • 膵貯留嚢胞内出血腹腔内穿破の1例

    末吉 孝一郎, 梶川 昌二, 島田 宏, 三原 基弘, 矢澤 和虎, 代田 廣志 日本臨床外科学会雑誌 72 (12), 3140-3144, 2011

    ...患者は47歳,男性.糖尿病・B型慢性肝炎・肝硬変にて加療中であった.上腹部痛を主訴に前医受診.膵嚢胞内出血と診断され保存的加療が行われたが,出血がコントロールできず,当院へ転院搬送となった.来院時,プレショックの状態であり,腹部CTでは大量の腹水と膵頭部に径約4cmの単房性嚢胞を認め,膵嚢胞内出血腹腔内穿破と診断した.全身状態は極めて不良であり,保存的治療では救命困難と判断し緊急手術を行った.膵頭部周囲...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • サイトメガロウイルス感染を合併したS状結腸癌による閉塞性大腸炎の1例

    関澤 健太郎, 志田 大, 稲田 健太郎, 蕨 雅大, 井上 暁, 梅北 信孝 日本臨床外科学会雑誌 72 (8), 2084-2087, 2011

    ...閉塞性大腸炎は大腸の閉塞病変の口側にびらんや潰瘍などが生じる非特異的炎症性疾患であるが,閉塞病変のために術前診断は困難とされる.今回われわれは,術前診断に難渋した閉塞性大腸炎合併S状結腸癌の1例を経験したので報告する.症例は64歳,男性.便秘・腹痛,高度貧血で前医入院中に,敗血症性ショックになり転院搬送,人工呼吸器管理となった.全身検索を行うもスコープが通過する程度の狭窄を伴うS状結腸癌以外には明らかな...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 外傷を契機に発症し, 心室細動にいたった冠攣縮性狭心症の1例

    重歳 正尚, 宮地 晃平, 大西 由佳里, 森 あい子, 溝口 博喜, 木村 英夫, 宮地 克維, 宗政 充, 藤本 良久, 松原 広己, 三河内 弘 心臓 42 (SUPPL.2), S2_152-S2_156, 2010

    ...右上腕骨折, 縦隔血腫を疑われ, 精査加療目的にて, 当院転院搬送となった. 来院時, 心電図にて広範囲にST上昇を認めたが, 症状を伴わず, STは自然に改善した. 心エコー, 血液検査にて異常を認めず, 外傷の精査を優先した. 各検査後, 強い胸痛を訴えた後に失神した. 心電図にて心室細動(VF)を認め, 電気的除細動を施行し洞調律に復した....

    DOI 医中誌

  • 開腹の決め手に3D‐DIC‐CTが有用であったIIIb型肝損傷の1例

    矢澤 和虎, 梶川 昌二, 小川 新史, 木口 雄之, 河埜 道夫, 代田 廣志 日本救急医学会雑誌 20 (6), 325-330, 2009

    ...血圧90mmHg台であったが初期輸液に反応を示し,その後当院へ転院搬送となった。来院時,血圧125/57mmHg,脈拍66bpm,SpO<SUB>2</SUB> 100%(O<SUB>2</SUB> 5L)。X線では右多発肋骨骨折と血気胸を認め,focused assessment with sonography for trauma(FAST)で腹腔内液体貯留が認められた。...

    DOI 医中誌 参考文献23件

  • 緊急手術が回避できず術前鑑別診断が十分できなかった腸結核出血・穿孔の1例

    森脇 義弘, 豊田 洋, 小菅 宇之, 荒田 慎寿, 岩下 眞之, 鈴木 範行, 杉山 貢 日本救急医学会雑誌 19 (5), 272-278, 2008

    ...出血性ショックを伴ったクローン病として転院搬送された腸結核の 1 例を報告する。患者は62歳,女性。透析導入のための近医入院中に下部消化管造影,内視鏡,生検でクローン病と診断され,ステロイド治療を開始された。感染徴候のない発熱と考え再入院となり,ステロイドと免疫抑制剤で治療されたが改善はなかった。...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献29件

  • アイスホッケーパックの鈍的頸部外傷によるくも膜下出血,心肺停止の1例

    大塚 尚実, 其田 一, 山崎 裕, 北 飛鳥, 宇留野 修一 日本救急医学会雑誌 19 (7), 424-427, 2008

    ...遠征中の事故であったため第 7 病日に地元病院に転院搬送となったが,搬送 7 日後に肺炎による呼吸不全を主とする多臓器不全により死亡した。アイスホッケーでは身体接触による外傷のほか,スケート,スティックやパックなどによる外傷も多数報告されている。そのため若年者ではより厳重に防具で身体保護を行っているが,シュートは成人で120-150 km/hにもなる。...

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 北海道羊蹄山麓における救急医療体制とドクターヘリ搬送の推移について

    山岸 孝弘, 山本 昌弘, 石本 博基, 鈴木 康文, 佐々木 泰輔, 永井 信, 前田 淳一, 高橋 雅俊 日本農村医学会学術総会抄録集 57 (0), 113-113, 2008

    ...また,当院からの転院搬送方法に,地域の特色として,ドクターヘリ・防災ヘリの使用があることから,その搬送の状況について調査した。<BR> 〈調査項目〉<BR> 1.休日・時間外救急患者の受入数の調査<BR>  平成13年度から平成19年度までの救急患者数,救急車受入数の推移を調査した。また,放射線技術部門が関わった比率を算出した。...

    DOI

  • 当救命センターにおける入院時3点MRSAスクリーニング検査の調査結果

    米満 弘―郎, 定光 大海, 島原 由美子, 若井 聡智, 前野 良人, 大西 光雄, 白 鴻成, 西野 正人, 河野 宏明, 木下 順弘 日本臨床救急医学会雑誌 10 (6), 592-597, 2007-12-31

    ...MRSA陽性群/陰性群:平均年齢72±18.3歳/54±22歳,内因性疾患76.7%/47.4%,転院搬送入院率34.9%/15.9%だった。採取部位別陽性率は鼻腔53.3%,咽頭48.8%,喀痰65.1%だった。MRSA保菌例の20%がMRSA感染症を発症した。<b>考察</b>:高齢,他施設からの転院,内因性疾患は入院時MRSA陽性のリスク因子であると考えられた。...

    DOI 医中誌

  • 消火薬剤を口腔内に噴射し,心停止に陥った1例

    高橋 洋子, 須崎 紳一郎, 勝見 敦, 原田 尚重, 諸江 雄太, 蕪木 友則, 中澤 佳穂子 日本救急医学会雑誌 18 (5), 208-215, 2007

    ...ショック状態のため, 当院救命センターへ転院搬送となった。来院時, GCS E3V5M6で不穏状態で, 収縮期血圧60mmHg, 心拍数99/min, SpO<sub>2</sub> 99%であった。生化学検査で血清K濃度が10.3mEq/l, 心電図上でテント状T波を認めた。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献43件

  • 高気圧酸素治療が有効であった腸腰筋膿瘍の一例

    田中 亮, 鶴田 良介, 金子 唯, 金田 浩太郎, 小田 泰崇, 井上 健, 笠岡 俊志, 前川 剛志 日本集中治療医学会雑誌 14 (2), 211-216, 2007

    ...臀部痛と腰痛を主訴に近医を受診し, 膠原病の疑いにてステロイド治療, 抗菌薬 (sulbactam/cefoperazone, SBT/CPZ) の投与が行われたが改善せず, 全身状態がさらに悪化したため, 精査・加療目的で当センターに転院搬送された。血液検査とCT画像所見から, 化膿性脊椎炎・椎間板炎, 腸腰筋膿瘍による感染症と診断した。...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献16件

  • 第17回 心臓性急死研究会 心房細動rate control目的のβ遮断薬で誘発されたと考えられた心室細動に至った冠攣縮性狭心症の1例

    宮永 哲, 小山 達也, 岩野 圭二, 久保田 健之, 香山 洋介, 久能 守, 今本 諭, 武田 聡, 横溝 絵里子, 佐藤 周, 山崎 辰男, 関 晋吾, 望月 正武 心臓 37 (Supplement3), 102-106, 2005

    ...症例は56歳,男性.2週間前から連日,夜3時ころに胸部不快で目覚めるようになり,日中にも同様の胸部症状が出現したため救急外来を受診した.来院時の心電図は頻脈性心房細動(心拍数130/分)であり,rate control目的でビソプロロールが処方された.同日夕方内服後に胸部不快が出現し,意識消失,痙攣に至ったため近医へ救急搬送となった.頭部CT,神経学的所見上異常なく,当院へ転院搬送中より胸部不快が再発...

    DOI 医中誌

  • ドクターヘリ受入れと地域の救命救急センター(当院)の救急医療

    水野 光規, 田渕 昭彦, 廣瀬 有紀, 岡田 恵理子, 守屋 佳恵, 西川 隆太郎, 竹内 直子, 加納 正也, 鈴木 和広, 八田 誠 日本農村医学会学術総会抄録集 54 (0), 150-150, 2005

    ...<BR><B>【結果】</B>出動種類別で分類すると、救急現場からの搬送が33例(94%)、転院搬送が2例(6%)であり、救急現場からの搬送が非常に多かった。疾病分類別では、内因性疾患が8例(23%)、外因性疾患が27例(77%)であり、外因性疾患が大半を占めていた。救急現場からの搬送33例に関して、外来転帰は入院19例(58%)、死亡9例(27%)、帰宅5例(15%)であった。...

    DOI

  • 第14回心臓性急死研究会 リチウム中毒により潜在性の洞不全症候群が惹起されQT延長を伴った1例

    網野 真理, 吉岡 公一郎, 伴 和信, 杉原 達矢, 藤倉 寿則, 半田 俊之介, 田辺 晃久, 中川 儀英, 守田 誠司, 山本 五十年, 猪口 貞樹, 市村 篤 心臓 34 (Supplement3), 162-167, 2002

    ...症例は68歳,女性.平成13年4月より躁欝病の診断で他院入院中,炭酸リチウム(Li)の内服を開始.8月7日,高度徐脈のため当院転院搬送となった.救急車内で最大11.8秒の心停止を来したが意識障害はなかった.来院時は心拍数20台の洞性徐脈および平均6秒の心停止を頻回に認めた.QTc間隔は0.70秒(QT:0.55)と延長し,直ちに体外式ペースメーカーを挿入した.Li中毒を疑い服薬中止し血液透析を施行したところ...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

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