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検索結果 45,994 件

  • nippon天文遺産(第51回)旧東京天文台三鷹キャンパス(中)

    中島 林彦 日経サイエンス 54 (6), 96-99, 2024-06

    ...武蔵野の雑木林の面影がある構内には,国立天文台の源流となる東京帝国大学東京天文台が大正時代末,都心から移転してきた当時に建てられた天文ドームなどがいくつも残り,近代天文学の歩みを肌で感じることができる。...

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  • 主体と自律の「関係論的転回」とそれがもたらすもの

    平野 寛弥 社会政策 16 (1), 114-126, 2024-05-30

    ...主体と自律の「関係論的転回」は、主体と環境の相互浸透を促進するものであるが、それにより近代社会が前提としてきた両者の区別はレリヴァンスを次第に失いつつある。今後の社会政策はこれを踏まえて再構成される必要に迫られている。</p>...

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  • 東南アジアにおける国民皆社会保障制度整備の特徴と課題

    大泉 啓一郎 社会政策 16 (1), 201-211, 2024-05-30

    ...しかしながら、産業構造(工業化)や人口動態(少子高齢化)などの経済社会の急速な変化(近代化)は、国民皆社会保障制度の整備だけでなく、既存の社会保障制度の統合さえも困難にしている。加えて、インフォーマル雇用が多いことや財政面の制約が厳しいことなどの中所得国としての課題、経済のグローバル化が格差を拡大させていることなども整備の自由度を狭めている。...

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  • ダブルケアをめぐる優先順位と選択

    相馬 直子 社会政策 16 (1), 21-34, 2024-05-30

    ...対象別の近代社会政策の非効率や政策不足など、制度がうまく機能していないところのしわ寄せが、ダブルケアに集中している。子育て・介護・医療など、①各制度自体の不足、②制度の非効率(例:個別制度間の連携や柔軟性が低く使いにくい)、③子育てと介護の政策を包含する政策の不足(ケア世帯の困りごとを総合的に相談できる所が少ない等)がある。...

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  • シティズンシップと自律

    亀山 俊朗 社会政策 16 (1), 102-113, 2024-05-30

    ...その実現のためには、特定の人々というよりも、近代化や福祉国家政策のもとで築かれた制度的遺産をその担い手として想定し、シティズンシップを固定的ではなく人々が常に制定していくものとしていくことが求められる。</p>...

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  • 物語としての現実感:感性と見当識

    純丘 曜彰 こころの科学とエピステモロジー 6 (1), 7-20, 2024-05-15

    ...海外旅行と同じように、近代化は物語だった。ルネサンスは我々に単独エヴリマンとしてのそれぞれの責任を問うた。革命時代にはその方向性は迷走したが、その後はポピュリスト指導者が産業革命と帝国主義を推進した。しかし、彼らの近代化の物語は、私たちに均質なエヴリマン、つまり大衆であることを要求した。実存主義は警告したが、全体主義でさえ我々に快適であり、大衆エヴリマンは我々の知性の蓄積者としてうまく機能した。...

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  • AIに心は存在するのか?

    小笠原 義仁 こころの科学とエピステモロジー 6 (1), 60-67, 2024-05-15

    ...近代科学は数学を言語としていることにより特徴付けられるが、本研究では数学の中でも特にトポロジーを利用して、意識から世界が生み出される構造について議論している。それは、科学において失われた「私」を奪還するための闘いである。そこでトポロジーは、形態の概念を記述する言語としてだけではなく概念の形態(すなわち概念の概念)を記述する言語として利用されている。...

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  • 地方に生きる若者たちの現在――新しい公共・新しい働き方・新しい家族?――

    阿部 真大 家族社会学研究 36 (1), 64-72, 2024-04-30

    ...たちの将来不安を強めた.その結果,旧来の地縁的なコミュニティとは異なる「新しい公共」への期待が高まっており,それを担うローカルなフィールドで活躍するクリエイティブ層=ローカルクリエイティブに注目が集まっている.彼らは脱–組織人的な「新しい働き方」を実践しており,今後,彼らの「サブカルチャー」がローカルな文化を代替していく可能性は高い.しかし,そのことが家族の変容を伴うとは限らない.本稿では最後に,近代家族的...

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  • 近世・近代の名古屋における花街の空間的変遷に関する研究

    今村 洋一 都市計画論文集 59 (1), 73-85, 2024-04-25

    <p>本研究の目的は、料理屋、待合茶屋、芸妓所在の分布から、江戸期から昭和初期までの名古屋における花街の空間的変遷を明らかにすることであり、以下のような結論を得た。(1)江戸後期には、魚之棚界隈、広小路界隈、大須界隈に芸妓が所在し、魚之棚界隈が料理屋街となった。熱田界隈にも芸妓が所在していた。(2)明治初頭には、江戸後期の状況が引き継がれつつ、芸妓置屋の組合である連が設立された。(3)明治期には…

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  • 当事者意識をもった課題探究学習につながる歴史授業開発 : 「近代の徴兵制」を事例に

    辻本 成貴 中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 64 7-14, 2024-04-01

    ...近代の「徴兵制」をテーマに据え,「人々は国家によって戦争に巻き込まれた存在である」という既存の見方を乗り越えるため,徴兵制にまつわる様々な人々の語りに関する資料を読解し,考察させる。こうした活動を通して,生徒の歴史学習は,当時の社会構造の中の個人を通したものとなり,国家の行為と個人の関係を踏まえた「戦争の関係者」という視点を得たものとなると考える。...

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  • 近代スポーツのパースペクティブによるesportsの理解

    宮崎 悟, 曽良 一郎, 犬塚 詩乃, 加藤 寛之, 山本 和幸 スポーツ産業学研究 34 (2), 2_131-2_137, 2024-04-01

    Although esports seem to have gained a certain level of social recognition in Japan, it seems they have not been fully accepted socially, due to prejudice and criticism of esports. We examined these …

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  • 近現代日本における経済エリートと道徳性

    永谷,健 人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (41) 25-33, 2024-03-31

    ...近代日本の経済エリートたちは明治期を通じて傑出した経済的地位を占めたが、彼らの金銭的な成功そのものは、金儲けに対する蔑視が根強いプレモダンの思潮のなかでは批判や攻撃の対象になりやすかった。そのため、彼らは機会を捉えて、自分の事業やその結果もたらされる富の蓄積を正当化した。...

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  • ケアが紡ぐ人間関係と抵抗──『上海宝貝』再読

    花尻,奈緒子 人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (41) 35-50, 2024-03-31

    ...近代日本において殖産興業を先導した経済エリートは、多様な公職に就任するとともに特徴的なハイカルチャーを生み出すなど、政治的・文化的に独特な存在感を示した。彼らがエリート的な地位を占めた過程には、二つの差異化が重要な意味を持つ。「実業」の模範者として自己を正当化する過程、そして、エリート文化の指標となる象徴財を獲得する過程である。...

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  • 「唯心」「唯物」のペアとしての成立と複合語による展開

    李, 穏 拓殖大学大学院言語教育研究 (24) 21-43, 2024-03-31

    ...近代に入ると、西洋概念「Idealism」「Materialism」に対して、それぞれ「唯心論」「唯物論」という訳語が使用された。一方、中国においては日本の翻訳書を通じて西洋の哲学や思想を受容した。1902年の『新民叢報』によって「唯心」「唯物」といった新概念が中国に伝えられてから、二語が広く使用されるようになった。...

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  • 森鷗外のレクラム料理

    村上, 祐紀 拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 (51) 154-167, 2024-03-31

    ...しかし、本稿では、近代ドイツのレシピ本を日本に持ち込み、家族や知人に振る舞った鷗外の近代人としての目論見を明らかにすることを目指した。その結果、『Kochbuch』は、同時代における主婦の役割の変化や、食に対する関心の変化の影響を受け、「市民料理」「家庭料理」を家庭に定着させるために書かれた本であると考察することができた。...

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  • JR貨物における通運事業の史的考察 : 1991年〜2011年での変遷を中心に

    中垣, 勝臣, 土井, 義夫 朝日大学経営論集 38 (1), 35-45, 2024-03-31

    ...鉄道運送事業者とともに国内の貨物輸送を担った通運事業者は、貨物輸送の近代化や法律の改正によって事業を拡大し、現在では鉄道やトラックだけでなく、航空、船舶の様々な輸送手段を組み合わせた物流サービスを提供している。1960年代の鉄道貨物輸送量の減少による通運事業の限界と、鉄道貨物輸送に対する政策の間にギャップが生まれた。...

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  • 東通村「能舞」「岡獅子舞」の翁衣装に関する調査・研究

    角谷, 彩子 文化学園大学紀要 55 13-24, 2024-03-31

    ...日本の民俗芸能研究が始まったのは近代以降のことであり、特に衣装については先行研究が少ない。昨今の後継者不足に伴う民俗芸能の衰退は衣装の消失に繋がる恐れがあることから、現存する衣装の調査は緊急性を要する。本研究では、青森県下北郡東通村に伝わる修験系神楽「能舞」「岡獅子舞」を対象に、「翁」の衣装および道具の実地調査と、昭和50年代に撮影された映像による調査を行った。...

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  • 「共に感じる」ということ ―ケア関係における「共感」概念についての批判的検討―

    加藤, 弘典 現代と文化 : 日本福祉大学研究紀要 (148) 25-41, 2024-03-31

    ...本稿は,ケア関係において求められる「共感」のあり方について,これまでの共感概念や共感に関する議論を追いながら考究するものである.伝統的な共感の理論は,他者の感情について分析・類推によって反省的に理解を深めることで他者を把握することを唱えた.また,近代的な感情移入論では,他者を知覚することの中で模倣と表現を通して,他者の自我を私に体験可能なものとすることを主張する.こうしたそれぞれの理論に対し,ケア関係...

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  • 草食性カニバルとThe Tempest

    滝川 睦 名古屋大学人文学研究論集 7 113-127, 2024-03-31

    This paper is intended, from the viewpoint of dietetics in early modern England, as an investigation of coexistence between pastoralism and cannibalism in Shakespeare’s The Tempest (Tmp.). Caliban, …

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 訪問介護員と看護師の歴史における接点

    春日 広美 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_45-1_50, 2024-03-31

    ...</p><p> 派出婦は明治大正期の「女中払底」の社会状況下で,家事を細分化して提供し,近代職業化したと考える.派出婦会は,派出看護婦会と類似のシステムを持っていた.両者の接点については,連携関係を示す歴史資料は確認できなかった.患家および病院での「病人付添」では競合関係にあったと考える.両者とも「職業安定法」の施行で解散したのち,共に「有料看護婦家政婦紹介所」に所属する仲間となった.病院では「完全看護...

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  • 近代市民社会の信仰と音楽 : オラトリオは「聖」か「俗」か』(春風社、2023年)の出版

    瀬尾 文子 研究紀要 58 289-294, 2024-03-31

    本書は、筆者の博士論文を書籍化したものである。19世紀前半ドイツの市民社会に起こったオラトリオ・ブームを題材に、教会音楽の世俗化の論理を究明する。当時の活字メディアを賑わせたオラトリオの定義に関する議論や、作品の制作過程における作曲家と作詞家のやりとり、オラトリオの主要な演奏の場であった音楽祭の実情、作品内部の探究を通じて、教会外のオラトリオが高度に知的なエンターテインメントとして推進されたこと…

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  • 国立劇場蔵小川弥三郎旧蔵史料翻刻(抄)

    前島 美保 研究紀要 58 384-374, 2024-03-31

    本稿は、国立劇場が所蔵する小川弥三郎旧蔵史料五十五点のうち、興行年月を比定することができた附を抜粋して翻刻するものである。本史料の概要および興行リストについては、拙稿「国立劇場蔵小川弥三郎旧蔵史料について」(『研究紀要』第五十七集)を参照願いたいが、「表2 国立劇場蔵小川弥三郎旧蔵史料詳細リスト(未定稿)」のうち、今回は明治十年代から二十年代にかけての人形浄瑠璃の囃子附、六公演分を翻刻する。翻刻…

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  • 近世大野城市域出土人骨の栄養・健康状態に関する検討:ハリス線について

    米元 史織 九州大学総合研究博物館研究報告 21 53-66, 2024-03-31

    ...本研究では,大野城市域に位置する古野遺跡・原口遺跡・瑞穂遺跡の近世・近代墓地から出土した近世・近代人骨のハリス線の出現頻度の検討を行った.ハリス線は古人骨の栄養・健康状態を明らかにするために用いられてきたストレスマーカーの一種であり,長管骨の骨幹部または骨端部に生じる横線(transverse lines)として定義されている.CT(Nikon X-TH320)による観察の結果,古野遺跡よりも原口遺跡出土人骨...

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  • 近代大阪における歌舞伎の辻番付

    北川 博子 なにわ大阪研究 6 25-32, 2024-03-31

    ...なにわ大阪研究センターには「大阪の劇場大工 中村儀右衛門資料」があり、その中には近代の「芝居番付」178枚が含まれる。近代大阪の辻番付については、先行研究が不十分であったので、歌舞伎資料としての位置づけをし、当センター所蔵の辻番付の意義を見いだすものである。...

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  • コザークするウクライナ

    原 真咲 スラヴ文化研究 21 1-23, 2024-03-31

    ...近代の幕開け、ウクライナ人は目まぐるしく発展する《ヨーロッパ》世界の中心と、その周縁たる《野性の野ディーケ・ポーレ》とのあいだを往き来した。二つの行き先を抱えた彼らは、おのずから《秩序》と《渾沌》、両極に心惹かれ挑戦した。総じてそれは、近代の圧力の下、行き止まりの状況に《出口》を見出そうとする葛藤であった。...

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  • 八百長にまつわるモラリティの諸相に関する一考察

    松山 啓 スポーツ社会学研究 32 (1), 103-116, 2024-03-31

    ...前者については、明治時代における近代化とナショナリズムの潮流に伴い創造された「武士道論/相撲道」というモラルの影響と、興行相撲に関わる一連の制度改革によって、八百長が否定され、排除された過程を概観した。後者では、八百長に関する先行研究においてたびたび指摘されてきた、力士の「互助関係」を再検討し、交換と互酬性の論理に還元されない異なるモラルに基づく八百長の多義性を提示した。</p>...

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  • 近代学校制度への抵抗

    小川 未空 共生学研究 1 (0), 224-250, 2024-03-31

    ...以上を踏まえ本稿では、学校教育に 伴う近代を象徴する装置が、放火を誘発する一要因ではないかと導いた。よっ て、ケニアの学校放火は、若年層の個別の暴力や生徒の無規律によって生じる ものと捉えるよりも、寮制校や権威主義といった閉鎖的空間に対する抵抗、ひ いては、近代学校という制度に対する社会的な抵抗として捉えるほうが妥当で はないかと提起した。...

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  • 通信社と広告会社の一体経営

    片山 郁夫 イノベーション・マネジメント 21 (0), 15-34, 2024-03-31

    ...そのような時代に創業した電通の発展プロセスと光永の経営哲学である「臥薪嘗胆」、「広告会社の近代化を目指した社是」、「信条『健・根・信』」を踏まえると、光永が志向したパーパスは「通信・広告の力で世界に正確な情報を迅速に届ける」ことだったと考えられる。...

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  • 雪舟の潑墨技法をめぐって―雪舟等楊筆「山水図」(慶應義塾センチュリー赤 尾コレクション)を中心に

    松谷 芙美 The KeMCo Review 2 (0), 112-128, 2024-03-31

    ...江戸時代前期より、雪舟に対する評価は確固たるものとなり、近代には「画聖」としてのイメージが定着した。しかし近年、そのような固定観念に捉われず、雪舟の真の姿を追う研究姿勢が提唱され、新出作品も紹介されている。東福寺の了庵桂悟が雪舟の山水図の賛(藤田美術館所蔵)に、「画を論じること猶、詩句を論ずるが如く」と寄せたように、雪舟は日々絵に画僧としての心情を託し、求めに応じて、描き与えたのではないか。...

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  • 染織文化のグローカル・ヒストリー -八重山ミンサー織を中心として-

    琉球大学西洋史研究室, 池上 大祐 地理歴史人類学論集 (13) 161-177, 2024-03-31

    ...沖縄の染織文化は周辺地域の影響を受けながら発展してきたが、近代に入ると「沖縄的なもの」は否定され、減退していったものの、柳宗悦ら日本民藝協会の沖縄調査によって沖縄の美術工芸品の評価は回復していった。沖縄戦を経て染織文化は再び減退するものの、復興の過程で染織の組合が各地で設立され、再興が進行した。再興の過程で新しい染織も誕生している。...

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  • オールド・リベラリストと日蓮信仰 ―大正期におけるリベラリストと立正安国

    大西, 克明, OHNISHI, Katsuaki 創価人間学論集 (17) 109-124, 2024-03-30

    ...近代日本における日蓮思想の研究は、国体論的日蓮主義を代表的事例として検討されてきた。しかし、広義の近代日蓮思想を把握するには、明治憲法の枠の中で自由主義的価値を堅守しようとする日蓮信仰者の検討を欠くわけにはいかない。石橋湛山は言論の自由との関係で日蓮思想を受容して、自らの行動規範の核とし、リベラリストとしての信念と日蓮思想が内的に結合した愛国の精神に行き着いた。...

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  • 働かない身体は罪であろうか ―森鷗外「高瀬舟」論―

    友田 義行 甲南大學紀要.文学編 174 二三-三二, 2024-03-30

    ...本稿は森鷗外「高瀬舟」に描かれた自殺の理由に着目し、生産労働を支える身体のコントロールに支障を来した病人が、自らの命を絶つ行為へと駆り立てられるという物語設定を検証するとともに、こうした事象を自然な成り行きと受け止めてきた近代の生命観を問い直すものである。...

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  • 翻刻『万代大雑書古今大成』(十四)

    伊藤, 孝行 メディア・コミュニケーション研究 77 1-12, 2024-03-29

    ...近代日本語資料の一として、また近代に於ける日本の習慣や風俗についての資料として、一定の価値はあろう。本稿では伊藤(2023)に続き、「あ一」より「さ十三」まで掲げる。...

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  • 協同組合を中心とする非株式会社組織の経済理論に関する研究

    岩井 信幸, 万木 孝雄 経済学論集 84 (1), 22-50, 2024-03-29

    ...<p>協同組合をはじめとする非株式会社組織に関する経済理論モデルに基づいた議論は日本において多くはなく,それら組織の理論的解明が求められて久しい(小野澤 2017,2021).近代経済学における協同組合の理論研究はWard(1958)に始まり,労働者管理企業(LMF)や労働者協同組合など労働力を提供する人達によって所有される組織を,おもな研究対象として発展してきた....

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  • アイヌとセトラー・コロニアリズム : インディアン史とアイヌ史の比較

    徳冨 雅人 アイヌ・先住民研究 4 161-179, 2024-03-29

    ...その結果、アイヌが被る植民地主義もまた、近代国家日本の中央集権的な身体的、文化的、統計的な排除を被り、さらに内面化によってそれらが不可視化されており、セトラー・コロニアリズムの共通項が確認された。つまり、アイヌは、アメリカ先住民やグローバルな先住民集団が被る現在進行形の植民地主義下での経験を共有する。...

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  • 「日本のラディカルズ」の帰趨

    佐藤 方宣 経済学論集 84 (1), 2-21, 2024-03-29

    ...<p>1970年代の日本では,近代経済学者たちの間で方法論的基礎についての反省(内省)が広がった.そこには同時期のアメリカのラディカルズの異議申し立てとの共通点と相違点が見出だせる.後に佐和隆光はこの動向を「日本のラディカルズ」と呼び,アメリカのラディカルズが経済学の価値前提を問うたのに対し,日本のそれは方法論的反省に留まったと評した.本稿はこの佐和の「日本のラディカルズ」という視角を補助線に用い,...

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  • 近代日本の七夕祭:国民の夢の道のり

    川田 耕 京都先端科学大学経済経営学部論集 2024 (7), 61-75, 2024-03-27

    ...<p>近世の日本列島における七夕祭は、地域ないし家族という小共同体を母体とし、それゆえに場所によって変移する子どもたちの祭りであったが、近代化が始まると都市部から急速に衰えはじめた。しかし明治時代の終わり頃から、モダンな知識人たちが、童心の理想化という大正時代の文化的・精神的な流れとも共振して、七夕祭をノスタルジックに回顧するようになる。...

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  • 老舗ブランドの持続可能性に資する経営モデルの研究

    首藤 明敏 明治大学社会科学研究所紀要 62 (2), 156-181, 2024-03-25

    ...その結果、老舗ブランドの持続可能性に資するには、「伝承」の「継承」化、前近代的な商習慣からの脱却、知財管理も含めた近代的なブランドマネジメントの導入、さらに、老舗ならではの強みを発信することでより高い付加価値をとっていくことが重要であると結論づけた。...

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  • 障害史研究をめぐる覚書 : 通史・総合史・生活史

    高野 信治 障害史研究 5 55-74, 2024-03-22

    ...しかしそれをあえて行うのは、欧米では地域別、障害種別、時代別かつそれを踏まえた通史研究がみられるのに対し、日本では、近現代を中心に、教育史、福祉史また医学史の研究蓄積が重ねられる一方、前近代の研究も踏まえた障害の全体史の構築を目指す方法論が提起されるに至っていないと、考えるからである。...

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  • 近代学校衛生と保養思想 : 休養から鍛錬への軌跡

    瀧澤 利行 障害史研究 5 35-54, 2024-03-22

    ...日本においても、近代的な学校教育制度の成立とともに、就学に際しての健康上の課題に対応するため、西欧学校衛生思想に依拠した学校衛生の思想と実践が19世紀から20世紀初頭にかけて普及した。この過程で、学校教育における病弱児・虚弱児への衛生的対応として、「保養」を休養・療養の内包を含むものとしてとらえ、これを具体的に展開していく動向が生じてくる。...

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  • 差異が拓く〈聖域〉

    神戸 啓多 関西近代文学 3 (0), 1-20, 2024-03-20

    <br> 本稿では吉屋信子『花物語』から、作中舞台を外部社会からの避難所――〈聖域〉として描く「燃ゆる花」と「心の花」の二作を取り上げ、物語空間を分析した。それによって、従来制度補完的なテクストとされてきた『花物語』の制度攪乱的な一側面を明らかにした。<br> 「燃ゆる花」では、舞台となる学校の寄宿舎が〈聖域〉の可能性を持っていたが、実際はシステムから疎外されつつ規範と結託した空間であり、制度に…

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  • 《再生》する詩的言語

    山本 勇人 関西近代文学 3 (0), 21-41, 2024-03-20

    本論は、小林秀雄と中原中也における非明示的な共振性を、テクストの〈推敲〉、死者への〈哀悼〉を手がかりに論じる。従 来、両者の作家的性質は対照的とされてきた。だが、〈死者〉表象にまつわる彼らの推敲行為をたどることで、すでに完成された詩を幾度も書き換えてゆく中原の緻密な推敲と、小林の批評文・訳文におけるそれとが同質の問題を抱えることが分かる。その内実を検証することより、それぞれの作品において、死…

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  • 堀田善衞『広場の孤独』論

    山戸 麻紗子 関西近代文学 3 (0), 42-61, 2024-03-20

    堀田善衛は二度の世界戦争の結果「人間像の稀薄化」が起こったと述べ、従来の文学が主題としてきた「人間」以上に、国際政治にリアリティが感じられることを認めている。『広場の孤独』は、不安定な国際情勢と接し動揺する主体の、限界のある認識と判断を描き出すことで、小説の外部に、失われた「生きた人間」像を想像させる、という文学観を提示している。本稿では、堀田がハロルド・ラスキ『現代革命の考察』、佐藤朔と西條八…

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  • 先住民女性のエンパワーメント

    ウラジミロワ ウラジスラワ 北方民族文化シンポジウム網走報告書 37 (0), 021-026, 2024-03-19

    ...また、ソ連以前のニブフ社会における伝統的なジェンダー役割に関する古い民族誌テキスト、ソ連時代の先住民の近代化に関する語り、ソ連崩壊後の先住民文化の復興の民族誌などの資料における女性のエンパワーメントの例を分析対象とする。...

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  • The Modern Image of the Central Plain in the Context of the Others

    Wang Junxiang 言語と文化 36 151-176, 2024-03-16

    ...近代の中原は日本人に与えた印象は黄麈万丈、市街衰退、旅館不潔、南京虫が多く、名勝古跡が破壊され、百姓貧弱であった。この印象が形成された要因は主に三つある。第一に、交通上の制限で、共通の旅行ルートを選択した通時空間の旅行者が記録した内容の相応性があり、中原に対するマイナスイメージが多く描写されたことである。...

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  • 洋楽の訳詞 : ドレミの歌はどう歌う

    白井 啓介 言語文化研究科紀要 10 1-24, 2024-03-16

    ...通过多方位的分析得出以下几点结论:日本近代以来面对西方歌曲早有对策,即“填词”和“原谱换词”方面已积累了许多经验,Do-Re-Mi的译词也与此有关。台湾依靠中国传统的“填词”方式以不变手法来翻译新词。大陆音乐课本则由于机械式的转换英语原词因而脱离原词的意境,导致形成四不像的翻译译词。不过由于大陆译词目前尚未普及正处于演变当中,因此此结论还有待于进一步观察。...

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  • 矢内原忠雄が見た植民地台湾の社会 : 『帝帝国主義下の台湾』に書かなかった実態とは

    岡﨑, 滋樹 松本大学研究紀要 (22) 17-30, 2024-03-15

    ...本稿では、近代東アジア経済史研究において「必読の古典」とされる矢内原忠雄著『帝国主義下の台湾』について、その理論的枠組みと議論の手法を検証し、とりわけ台湾社会の政治問題・民族運動をどのように扱っていたのかを初歩的に考察した。 無教会キリスト教信仰者である矢内原は、帝国主義に関する主要な先行理論を分解して要点を融合させ、その独自理論に基づき日本の植民地社会を研究した。...

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  • 歴史的文書データセットの文字矩形情報を用いた行単位画像からの文字列予測と文字セグメンテーション

    山田 雅之, 目加田 慶人, 長谷川 純一 情報処理学会論文誌 65 (3), 754-766, 2024-03-15

    ...明治から戦前期までの日本の公文書は古語的表現や旧漢字が多用された手書き文書であり,近代古文書の知識がなければ解読は容易でない.我々は近代公文書の自動解読システムの構築をめざし,データセット開発と文書認識手法の検討を行っている.本論文ではこれまでに開発した近代公文書データセットと行画像認識手法について述べる.データセットは台湾総督府文書を題材とし,約4,500の文書画像の114万文字分の字種ラベルと文字矩形...

    DOI 情報処理学会

  • ドイツ公会計俯瞰 : ドイツ近現代史に見る制度形成とその本質

    亀井 孝文 同志社商学 75 (5), 535-569, 2024-03-14

    ...本稿では、現在でもカメラル会計が基本的な枠組みとして維持されているドイツ公会計制度を俯瞰し、それがドイツにおける近代会計理論の形成にも大きな影響を与えてきたことを指摘した。さらに、近年IPSASをベースとして加盟国の公会計制度を調和化する要請がEU指令によって提起されているが、これに対するドイツ当局の考え方は必ずしも肯定的ではない。...

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  • [041]九州大学総合研究博物館ニュース

    九州大学総合研究博物館ニュース 41 1-, 2024-03-11

    ...「九大1万年史ー発掘された九州大学筑紫キャンパス内の遺跡ー」[福永 将大 開示研究部門・助教] / 博物館特別展示 /  「東区鉄道史ー福岡市内線・地下鉄とJR九州の歴史ー」を開催して[牟田 智哉 九州大学鉄道研究同好会副会長] / ミニ展示 /   「近世・近代植物描画」[三島 美佐子 分析研究部門・教授/林 史子・野藤 妙 技術補佐員] / フジイギャラリー冬季企画展 /  「モンゴル高原の牧畜社会...

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  • 新潟県における近代花街の変遷

    久保 有朋 都市計画報告集 22 (4), 544-551, 2024-03-11

    ...本研究は、新潟県における近代花街の変遷を明らかにすることを目的とし、近代花街を主に構成した料理屋・待合茶屋の軒数及び芸妓数の推移を地区単位で明らかにする。主な結果は以下の通りである。1)料理屋数は1893年から1930年まで増加傾向を示したが、1930年をピークに減少し、芸妓数の推移と正の相関を示した。一方、待合茶屋は明治中期に減少傾向を示したが、明治後期から昭和初期にかけて増加した。...

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  • 翻刻 渡部寛一郎日記5・I (大正六年十二月〜七年六月)

    渡部寛一郎文書研究会,, 要木 純一, 竹永 三男, 板垣 貴志, 内田 融, 大原 俊二, 居石 由樹子, 小林 啓治, 小林 奈緒子, 杉谷 直哉, 原 洋二, 本井 優太郎, 森安 章 山陰研究 16 t83-t103, 2024-03-10

    ...中国文学・歴史学などの学際的研究によってこれらの諸文書を解読・分析し、近代日本の漢詩文学と政治文化の関連を山陰地域に即して実証的に追究することが本プロジェクトのめざすところである。今回は、渡部寛一郎日記第五冊のうち、大正六年十二月から七年六月の部分を翻刻する。寛一郎が教育界から身を引いた時期のものである。...

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  • 戦後中小綿紡績企業の事業転換と多角化への挑戦 : 紡績からラジコン模型へ

    張 楓, 平野 恭平 廣島大學經濟論叢 47 (3), 33-72, 2024-03-08

    ...リーディング・インダストリーとして日本の近代化・工業化をけん引してきた綿紡績業は,第二次世界大戦期に大打撃を蒙ることになったが,敗戦後の経済復興の担い手となり,朝鮮戦争を機に輝きを取り戻していった.しかし,高度経済成長期に入ると,綿紡績業は,好況を享受し飛躍的な成長を遂げつつあった多くの製造業と対照的に,その地位を大幅に後退させており,また,そのなかで,とりわけ大手紡績企業に典型的にみられるように,...

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