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検索結果 1,894 件

  • 日本海北東部の筋状降雪雲の半日周期振動

    川島 正行, 織田 将太, 下山 宏, 渡辺 力 低温科学 82 183-194, 2024-03-29

    ...衛星やレーダーの画像を調べると,シベリアからの寒気吹き出し時に発生する日本海北東部の筋状降雪雲は,寒気吹き出しに対し直交方向に半日周期で振動することが確認できる.一方,日本海の北西部では,降雪雲の半日周期の振動は不明瞭で,1日周期の振動が卓越する.本研究では,筋状降雪雲の半日周期振動のメカニズムを,領域大気モデルを用いた寒気吹き出し事例の数値シミュレーションと,境界層大気の変動を表現する線形浅水波モデル...

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  • 新庄における気象と降積雪の観測(2022/23年冬期)

    冨樫 数馬, 荒川 逸人, 田邊 章洋, 鈴木 紘一, 安達 聖, 佐藤 研吾, 小杉 健二, 根本 征樹 防災科学技術研究所 研究資料 (499) 1-45, 2024-02-26

    2022 年11 月から2023 年4 月までの冬期間,防災科学技術研究所雪氷防災研究センター新庄雪氷環境実験所(山形県新庄市十日町高壇1400)で行った気象観測,降積雪観測および積雪断面観測の結果を報告した.収録項目は以下の通りである.気象観測では,毎日の風速,風向,気温,湿度,地温,日射量,放射量,降水量である.降積雪観測では,毎日の天気,積雪深,積雪相当水量,積雪全層密度,新積雪深,新積雪…

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  • XRAIN降水強度を用いた冬期の交通状態分析

    山城 皓太郎, 萩原 亨, 高橋 翔, 松田 真宜 交通工学論文集 10 (1), A_198-A_207, 2024-02-01

    ...<p>札幌都心部では冬期の大雪により道路交通に大きな影響が出る.本研究では,札幌都心部におけるXRAIN降水強度とMFDで表される交通状態の関係について分析する.降雪状況を面的かつリアルタイムに把握する手法としてXRAIN降水強度の活用が考えられる.一方,MFDは交通状態の変化を表すことができる.最初に,地上の降雪状況を把握する方法としてXRAIN降水強度の有効性を検証した.XRAIN降水強度と地上観測...

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  • 北海道内陸部の陸別における冬季の降雪量と降雨量の季節内変動と年々変動

    平沢 尚彦, 小西 啓之 Okhotsk Sea and Polar Oceans Research 8 1-7, 2024-02-01

    ...これまで世界的にも降雪と降雨を分離した継続的観測はほとんど行われておらず、降雪と降雨の比率の今後の変化を示すことは難しい。最近世界中で利用され始めた低価格のディスドロメータは降水粒子の特性に基づいて降雪と降雨を別々に記録できる。本研究は、現在の気候に関する情報の一つとして、北海道陸別における2012–13年から2022–23年の冬期の降雪量と降雨量をディスドロメータの観測値を用いて調べた。...

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  • 東北地方日本海側地域における過去約350年間の冬春季の降雪率変動

    平野 淳平, 長谷川 直子, 三上 岳彦 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 129-, 2024

    ...1780年代や1830年代など、従来の研究において、冷夏が原因で凶作となったと指摘されている年代に、冬春季の降雪率も多かったことが明らかになった。また、1940年代以降には過去約350年間において前例の無い降雪率の急激な減少がみられた。</p>...

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  • 飛驒山脈の多年性雪渓の形成条件

    齊藤 建, 奈良間 千之 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 253-, 2024

    ...</p><p>2.2 雪渓形成の環境条件</p><p> 飛驒山脈の雪渓数と面積雪渓形成の環境条件を調べるため,国土地理院のDEM(5mメッシュ)を使用して,主稜線から下流2km地点を流出点とした流域ポリゴンを作成して,流域の平均標高,流域内の傾斜角50度以上の面積の割合,流域内で雪渓が存在しなかった年の数の属性情報を入力した.また,立山連峰の風下側にあたる後立山連峰の唐松岳以南では,降雪量が唐松岳以北...

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  • ケニア山における2016年~2023年の小規模氷河の質量収支

    奈良間 千之, 有江 賢志朗 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 116-, 2024

    ...はわずかであった.降雪量の少ないケニア山では,雪崩や吹き溜まりなどの地形効果による涵養が期待できないため,今後降雪量が継続的に減少すれば氷河の消滅は避けられないだろう....

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  • 中部ネパール・アンナプルナ南面山地における移牧

    渡辺 和之, 白坂 蕃 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 197-, 2024

    ...年間4000㎜の雨量があり、冬には降雪もある。同村はアンナプルナ保全地区に属しており、アンナプルナ内院へ向かうトレッキング街道に位置している。このため、住民のなかには、農業や牧畜の他、観光客向けにロッジ経営をする人々もいる。結果として次の点が明らかになった。 まず、家畜種では、ヤク、水牛、羊の移牧がおこなわれている。...

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  • 高校生における冬季に関する季節および自他地域の判断

    川島 朋佳, 澤田 康徳, 古川 武尊 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 45-, 2024

    ...IVのうち,IIIは特に割合の大きい語は降水であり,他地域が限定的に新潟県沿岸と判断された可能性がある.他地域が広範なIVは割合の大きい語はその他である.一方,I・IIでは,気温や降水量のほかIは風速,IIは湿度の割合も他の判断群より大きく冬季判断との対応が認められる.さらに,I・IIで地域名,IIは社会に関しても語の割合が大きい.それゆえ,IIは社会や文化的異なりを念頭に中通り以西を,Iは相対的に降雪量...

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  • 年間総積雪量を決定づける気候学的要因

    山本 諒, 立花 義裕 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 279-, 2024

    ...最初に、総積雪量の上位を占める地点では降雪日数も同様に多いことが分かった。つまり,降雪の回数の多さと総積雪量は比例していた.次に,日常的な風向が降雪確率の高い風向の一致度合いが降雪回数を決めていることを仮説として立てた.そして,最頻風向と降雪確率の高い風向を豪雪地点と非豪雪地点で比較した。その結果、豪雪地帯の全地点で2つの風向が一致した。...

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  • 雪冷房システムの省エネルギー・CO2排出量評価

    水野 眞子, 島田 佑太朗, 時松 宏治 環境情報科学 52 (4), 95-103, 2023-12-31

    ...CO2排出量では雪冷房設備の運用段階が98%を占め,この省エネ性能により過去21年間の降雪量に鑑みると延床面積辺り17.4kg-CO2/m2を比較対象より低減した。この比例関係と運用段階のエネルギー量で比較すると,当該地区5棟分の個別建物への雪冷房システムに必要な冷熱量は,除雪堆積場2個分に相当した。...

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  • 因果ダイアグラムの作成とシミュレーションに基づく雪害適応策シナリオプランニング

    小野 聡, 木村 道徳 環境情報科学論文集 ceis37 (0), 134-141, 2023-12-08

    ...その結果,シミュレーションを通じて将来における社会的影響として「追加的公助」を構造化できたことに加えて,共助の活発度や降雪パターン,集住度合いに応じた予測による適応策への示唆を得た。</tt>XSP <tt>において不確実性を参加者間で共有し,クリティカルな不確実性を同定していく上で,対</tt><tt>話とシミュレーションの相互作用を通じたプロセスを設計することが不可欠である。</tt></p>...

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  • 森林簿と航空レーザーを用いた樹高・密度推定:広域蒸発散推定への応用

    猪越 翔大, 邱 湞瑋, 五味 高志, 橋本 朝陽, 張 宇攀, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 512-, 2023-05-30

    ...<p>神奈川県全域の森林(833km<sup>2</sup>)を対象とし、森林GISと航空機レーザー計測から樹高と立木密度の推定を行い、筆者らが開発した広葉樹と針葉樹、降雨と降雪を考慮した遮断と蒸散からなる蒸発散モデルと組み合わせて広域蒸発散量を推定した。...

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  • トドマツ成木の冠雪害抵抗性に関連する力学特性及び形態特性の産地間変異

    菅井 徹人, 石塚 航, 澤田 圭, 北村 系子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 147-, 2023-05-30

    ...相関解析の結果、針葉の長幅比は11月と12月の降雪相当水量と有意に正の相関を示した。以上の結果から、トドマツ成木の葉の形態特性は産地間で変異し、初冬の降雪環境に対する適応関連形質である可能性が示唆された。</p>...

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  • 皆伐後の森林回復過程における融雪期の流出-釜淵森林理水試験地での解析-

    阿部 俊夫, 久保田 多余子, 野口 正二, 細田 育広 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 518-, 2023-05-30

    ...また、皆伐による融雪流出量の増加には、経過年数の影響だけでなく、年降雪量が多く、春季平均気温の高い水年ほど大きくなる傾向も認められた。これは、森林の有無によって冬季の降雪遮断量や春季の蒸発散量に違いが生じたためと推察された。さらに、融雪流出の開始日は、皆伐後に早まったが、終了日は同程度かやや遅い傾向であり、融雪流出期間が短くなることはなかった。...

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  • 北海道内陸部陸別町における冬季の降水量と雲形成の日変化

    平沢 尚彦, 小西 啓之 Okhotsk Sea and Polar Oceans Research 7 30-35, 2023-02-01

    ...陸別(北緯43.5度,東経143.8度,標高217 m)は,北海道の中央山脈の東側に位置し,日本海を渡る湿潤な気流により降雪量の多い日本海側とは隔てられている.陸別の降雪は主に北海道付近を通過する総観規模擾乱によってもたらされ,冬季に数回発生する.本研究では2013~14年と2014~15年の2冬における陸別の降水量と雲形成の日変化を調査した.その結果,降水量の日変化には,2013~14年冬には早朝...

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  • 釜淵森林理水試験地における皆伐とその後の植生回復が融雪流出に及ぼす影響

    阿部 俊夫, 久保田 多余子, 野口 正二, 細田 育広 日本森林学会誌 105 (1), 1-10, 2023-01-20

    ...また,伐採前を基準とした融雪流出量の差は,年降雪量が多く,春季平均気温の高い水年ほど大きい傾向が認められ,これらは森林の有無による降雪遮断量や蒸発散量の違いが原因と考えられた。皆伐後,融雪流出期間の開始日は早まる傾向であったが,終了日は同程度かやや遅くなった。このように,融雪流出量や融雪流出期間に限れば,皆伐は春季の水資源量を増やすと考えられるが,一方で融雪洪水リスクが高まる恐れも予想される。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • 十勝坊主の凍上観測とアウトリーチ活動

    澤田 結基, 川内 和博, 清水 長正, 小疇 尚 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 176-, 2023

    ...しかし,冬季の降雪量が少なく土壌凍結が約50cmにも及び,かつ凍上性の良い火山灰性の土壌が表層に堆積する十勝平野では,現在も凍上によって十勝坊主が成長する可能性がある。本発表では,SfM測量を用いた十勝坊主(アースハンモック)の凍上観測について報告する。また,この研究を開始するきかっけになった,自然保護上の問題を含む現状とアウトリーチ活動について紹介する。...

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  • 魚野川における非降雪期の水質変動特性とその要因

    森本 洋一, 小寺 浩二 陸水物理学会誌 5 (1), 17-28, 2023

    ...このことから,温暖積雪域での積雪と融雪の影響をできるだけを除外して考察するため,まず,非降雪期の水質特性の把握を試みた。本稿では,豪雪地域である信濃川支流魚野川本流及び支流における2009年4月から12月にかけての水質調査結果に基づき,本流の水質やその変動について考察を行った。対象期間の本流の電気伝導度(EC)の平均値は,中流部で最も高く,変動が大きいのは上流部であった。...

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  • 新潟平野の降雪に対する佐渡島の影響

    日下 博幸, 鈴木 信康, 矢部 優人, 小林 大樹 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 84-, 2023

    ...はじめに 新潟市は世界的な豪雪地帯に位置しているものの,その降雪量はそれほど多くなく,同地帯の他の都市よりも少ない.八木・内山(1983)は,佐渡島が季節風をブロックし,迂回させることでその風下に位置する新潟平野の降雪を抑制する(雪陰を作る)との仮説を提唱した.佐渡島の雪陰効果は,気象予報士等の間で “佐渡ブロック”と呼ばれ広く信じられている.一方,Veals et al. (2019)による気象レーダー...

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  • ラムサール条約湿地・片野鴨池におけるオオヒシクイ <i>Anser fabalis middendorffii</i> の行動

    田尻 浩伸 湿地研究 13 (0), 57-63, 2023

    ...を説明変数として一般化線形混合モデルを構築して影響を調べた.オオヒシクイの採食個体数に対して,水位,降雪量,経過日数は負の影響を与えており,調査時間帯と積雪深は正の影響を与えていた.積雪深が大きい時には片野鴨池周辺の採食地が雪で埋もれて利用できなくなるため,片野鴨池の採食地としての価値が相対的に高まるので,特に厳冬期には開水面ができるように水位を適切に管理することが重要であると考えられる....

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  • 目と耳と手で見る・診る・視る自然環境~レジリエント自然環境計測技術

    村田 健史 AI・データサイエンス論文集 4 (L2), 31-35, 2023

    ...で見る」ことと「リアルタイムに見る」ことが重要である.独自開発の映像伝送プロトコル(HpVT)をIPネットワークカメラで高解像度画像(静止画像・動画像)で利用することで,4G/LTEや今後の5Gモバイル通信において高品質・低遅延の映像伝送を可能とした.また,パン・チルト・ズームの遠隔制御,映像・画像のAI処理,情報空間との連動等により,画像と地理情報とを融合して一歩進んだ解析を進めている.例えば,降雪検出...

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  • XRAIN の降水強度と CCTV カメラの画像を用いた冬期道路の視界状況評価に関する研究

    中村 裕貴, 萩原 亨, 永田 泰浩, 高橋 翔, 鶴巻 亮一, 松岡 直基 土木学会論文集D3(土木計画学) 78 (5), I_799-I_808, 2023

    ...<p>冬期の北海道では,吹雪により道路上で視界不良が発生し,事故などのリスクが高まる.冬期道路の視界状況は降雪や風,地形などの影響で変化するため,道路監視用 CCTV カメラの画像に加え,道路路線に沿った高い時空間分解能を有する降雪情報の利用が望まれる.本研究では,XRAIN の降水強度の降雪情報としての適用可能性について検証した.XRAIN の降水強度と CCTV カメラの画像の WIPS に相互相関...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • XバンドMPレーダを用いた吹雪時の地上視程のリアルタイム推定

    大宮 哲, 松下 拓樹, 大久保 幸治, 菅原 邦泰, 西村 敦史 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 282-, 2023

    ...まず、レーダデータから求めた降雪強度と風速から、上空における吹雪の強さ(飛雪流量)の面分布を推定した。次に、落下中の降雪粒子が地面に到達するまでの間の風による移流を考慮し、地上の飛雪流量分布を推定した。この飛雪流量から視程を求め、視程計による実測値を比較したところ、両者は概ね一致していた。</p>...

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  • 2016年から2020年冬季における誘電センサーを用いた積雪観測と誘電特性を考慮した積雪相当水量の推定手法

    岡地 寛季, 山田 朋人 土木学会論文集 79 (27), n/a-, 2023

    ...本研究は,札幌を流れる豊平川上流に位置する定山渓流木処理場で実施した積雪観測及び水文観測結果をまとめ,さらに積雪内部の密度と積雪相当水量を継続的に観測することが可能な誘電センサーを用いた観測結果を紹介する.水文観測と積雪観測を併用することで積雪深のピークと積雪相当水量のピークのタイミングが気温と日射量に同期する特徴が得られた.また,誘電センサーと積雪重量計により観測された積雪相当水量の比較により,降雪期...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 「稲束家日記」の天候記述で江戸時代の気象を復元する

    学校法人池田学園 池田中学・高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 510-, 2023

    ...⑷データ④と考察:降雪日数比の周期性と気温先⾏研究によると、降雪日数比は11月-3月の「雪日数」を「降水日数」で除して求める。大阪で気象観測が始まった1883年以降の11-3月の降雪日数比と気象台の日平均気温(℃) は相関係数が-0.526である。江戸時代も同じ相関があるとすると、復元期間(1758-1882)で最も気温が低かったのは、天保の飢饉の1838-1839年の冬期だと考えられる。...

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  • 鉄道沿線におけるなだれ防止林の雪崩防止効果の統計的評価

    鈴木 博人 土木学会論文集 79 (8), n/a-, 2023

    ...<p> 鉄道には,なだれ防止林という雪崩による運転支障や列車事故を防止するために設置された防災設備がある.本研究では,上越線と米坂線を対象になだれ防止林の雪崩防止効果を評価した.両線区では,雪崩発生件数は1960年代前半に減少側に不連続的変化(ジャンプ)したが,年降雪深および年最大積雪深に減少側へのジャンプがみられるのは1980年代半ばまたは後半である.一方,両線区では開業後の1930年代から設置されてきたなだれ...

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  • 豪雪地帯と非豪雪地帯における降雪量の風依存性の違い

    山本 諒, 立花 義裕 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 158-, 2023

    ...<p>本研究では、冬季の日本における近接した地点の降雪量に違いがある理由を解明するため、各地点の風と降雪日数に着目した。 まず、季節降雪量と降雪日数の関係に着目した。次に、風との関係に着目した。気候学的な風向、降雪日の最頻風向、最も雪が降りやすい風向を豪雪地帯と非豪雪地帯で比較した。...

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  • 東海〜南関東で発生する収束線の時間変化の特徴

    鈴木 信康, 日下 博幸 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 67-, 2023

    ...収束線は降雨・降雪やガストを伴うことのほかに、中部山岳を中心に時計回り/反時計回りに移動することが知られている。加治屋(1997)、河村(1966)、Kawase et al. (2006)では、収束線の移動は総観規模の風系の推移に対応して移動すると考察しているが、その検証は十分に行われていない。...

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  • 融解層内の温湿度の鉛直分布の取得のための複合気象観測

    竃本 倫平, 高見 和弥, 鈴木 賢士, 柴村 哲也 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 45-, 2023

    ...<p>鉄道分野における雪害のひとつに,冬期に鉄道車両の床下への着雪による落雪時の地上設備の損壊,分岐器の不転換,降雪時の架線への着雪などによる集電障害が発生し、安定輸送が損なわれることがある.車両床下や架線への着雪は,雪の乾/湿に影響を受けるため,地上付近での降雪粒子の乾/湿を精度よく判別することが重要である.上空の熱収支を考慮した融解モデルを利用することで,地上での降水粒子の粒径,落下速度,含水率...

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  • 日本海側における寒気流入と大雪との関連性

    川口 真司, 加藤 輝之 天気 70 (2), 65-76, 2023

    ...75位以内の日にはSSTとDPに弱から中の負の相関が見られた.また,各地点の日降雪量上位25位以内の日を対象に,大雪をもたらした気象擾乱・気圧配置別にDPとFLCAについて調査した.メソスケール擾乱を伴わない下層収束や前線または下層トラフによる大雪時にはDPが比較的小さくなっていた一方,メソスケール渦状擾乱ではDPが大きく,季節風に平行な筋状雲であるLモードではDP,FLCA共に大きくなっていた....

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  • ロケット打ち上げと地域経済

    宮町 良広 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 68-, 2023

    ...</p><p> ④安定した気象:十勝地方は北部と西部に山地があるため、降水・降雪が少ない。北海道には梅雨がないこともあって、「十勝晴れ」と呼ばれる晴天率の高さが優位性をもたらす。</p><p> ⑤ロケットや衛星等を持ち込む輸送の容易さ:海上輸送であれば重要港湾である十勝港が至近距離にある。航空輸送の場合、人の移動も含めて、車で40分の帯広空港が利用できる。...

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  • 青森県十三湖における江戸時代の結氷・解氷記録と歴史天候記録との比較

    平野 淳平, 長谷川 直子, 三上 岳彦 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 95-, 2023

    ...<p>本研究では, 江戸時代の『弘前藩庁日記』に記録されている青森県十三湖における結氷・解氷記録と山形県川西町の庄屋の日記である『竹田源右衛門日記』の天候記録から求めた降雪率(降雪日数/降水日数)との比較を行った。分析の結果, 結氷日と降雪率には有意な相関がみられないが, 解氷日と降雪率との間には有意な正相関が認められた。...

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  • R3 冬の札幌圏大雪イベントの非負値テンソル因子分解による断面交通量特性分析

    橋本 晟矢, 杉浦 聡志 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 419-426, 2023

    ...2022 年の冬に札幌圏では短期間の記録的な大雪により,市内では交通網に大きな混乱が生じた.本稿では,この大雪イベントにより道路に生じた異常の定量的評価を試みる.非負値テンソル因子分解を用いて雪害当時の断面交通量の特性を分析することで,降雪によって道路が受けた影響の定量的に評価する.また,因子分解で抽出される特徴を解釈する方法として,新たに疑似逆行列を用いた手法を提案する.断面交通量の因子分解で得られた...

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  • 冬期高速道路における路面状況を考慮した走行速度の時系列モデルの構築

    針原 拳太, 佐野 可寸志, 加藤 哲平, 原山 哲郎 交通工学研究発表会論文集 43 (0), 567-574, 2023

    ...冬期の高速道路において、降雪による路面状況の変化は走行性能の低下をもたらす。こうした走行性能の低下により誘発されるスタックは、大規模な車両滞留の原因となることが多いと報告されている。本研究で対象とする関越自動車道においても、2020 年 12 月に発生した記録的な降雪により、大型車のスタックを契機とした大規模かつ長期にわたる車両滞留が発生している。...

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  • 新潟県における新雪密度とKバンド鉛直レーダーの観測

    高見, 和弥, 竃本, 倫平, 鈴木, 賢士, 山口, 弘誠, 中北, 英一 京都大学防災研究所年報. B 65 (B), 278-284, 2022-12

    We observed the density of newly fallen snow with K-band vertical radar in Niigata prefecture, Japan. Focusing on the effect of riming on the density of newly fallen snow, we investigated the …

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  • 富山県における屋根雪関連事故と気象要因との関係

    菊池 駿輔, 杉浦 幸之助, 堀 雅裕 雪氷 84 (6), 489-501, 2022-11-15

    ...<p>本研究は山形県での先行研究をもとに富山県での屋根雪関連事故と気象要因との関係を明らかにすることを目的とする.まず,富山県全体について日最高気温と7日間降雪量を用いて,これらと事故件数との関係を解析した.事故件数と日最高気温の関係では先行研究の山形県と同様に,事故件数が多いのは,日最高気温が数 ℃の場合となった.また,事故件数と7日間降雪量では,事故件数が多いのは7日間降雪量が多い場合であった....

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 空間情報処理のオフローディングによるリアルタイムAR積雪可視化システムの実装

    小林, 靖明, 川上, 朋也, 松本, 哲, 義久, 智樹 寺西 裕一 第30回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 155-157, 2022-10-17

    ...降雪が多い地域における住民や訪問者の行動支援を目指し,現在地の将来の積雪状況を視覚的に把握可能とするリアルタイム AR 積雪可視化システムを提案する.提案システムは,3D LiDAR を用いてセンシングした現実世界の空間情報に積雪状況を反映した積雪空間情報を生成し,カメラで撮影された映像に重畳表示する.本稿では,本システムの構成,実装方法の詳細について述べる....

    情報処理学会

  • 富士山における雪崩空振現象の多項目観測と統合解析

    池田 航, 市原 美恵, 本多 亮, 青山 裕, 高橋 英俊, 吉本 充, 酒井 慎一 雪氷 84 (5), 421-432, 2022-09-15

    ...<p>富士山において雪崩の空振観測を試みた.2018-2020年のふた冬,空振計を温度プローブ積雪計および地震計と共に設置し,データの統合解析を行った.期間中に大きな雪崩は発生しなかったが,報告されている雪崩空振に類似した波形が,多数捉えられた.それらの空振イベントは雪崩とは特定できないが,顕著な地震波を伴わないことから表層現象によるものと判断された.また,降雪中や直後,融雪期に集中して発生していることも...

    DOI Web Site 参考文献29件

  • 積雪・融雪・降雨を考慮した氷板厚計算式に関する検討

    吉川 泰弘, 横山 洋 河川技術論文集 28 367-372, 2022-09

    ...を氷板厚と積雪深に応じて変動させて,水深を融雪と降雨に応じて変動させる計算モデルを構築し検討を試みた.検討の結果,本計算式の計算値は,従来よりも精度が高いことを確認した.また,本検討により,河氷上の積雪深は陸上の積雪深よりも小さい可能性が推察された.過冷却または降雪によって河川内に晶氷が発生し,流下する晶氷が氷板下に滞留して,晶氷の氷化により氷板が厚くなる現象について,計算上の最小水温を適切に設定すれば...

    機関リポジトリ

  • 中部日本高地における山岳域の天候変動の現在天気計による10年監視

    楊 逸暉, 上野 健一 地学雑誌 131 (4), 393-405, 2022-08-25

    ...降雪は強度に明瞭な季節・日変化の違いは見られなかったが,強い強度の割合は南岸低気圧や二つ玉低気圧の通過時に増加した。従来の目視による低頻度の観測に代わり,今回示された高時間分解で長期データに基づく特性は,衛星観測や数値実験の検証データとしても有用となると考えられる。</p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献27件

  • 行政による質的な意識調査を通じた気候変動影響の把握手法の検討と滋賀県での実践

    木村 道徳, 河瀬 玲奈, 金 再奎, 岩見 麻子, 馬場 健司 環境科学会誌 35 (4), 213-226, 2022-07-31

    ...その結果,「琵琶湖と自然生態系への影響」と「台風被害と獣害,水稲」,「降雨降雪の極端化による災害および森林と林業への影響」,「夏と冬における気温上昇の影響」,「季節の変化」の5つの話題を特定することができた。また,対象者属性とのクロス集計の結果,市民は幅広い分野に言及しているのに対して,農林水産業の主体は各分野の具体的な気候変動影響の因果連鎖についての情報を補完していた。...

    DOI

  • 北海道岩見沢における2020/21年冬期の降雪と積雪の特徴

    白川 龍生, 尾関 俊浩, 金田 安弘, 松岡 直基 雪氷 84 (4), 341-358, 2022-07-15

    <p>2020/21年冬期,北海道の空知南部が大雪となり,岩見沢では最深積雪205 cmを記録し,2011/12年冬期の208 cmに次ぐ記録となった.そこで本研究は,岩見沢における大雪時の積雪層構造とその要因,地域経済や市民生活への影響,大雪の将来予測結果との照合について解析した.積雪断面観測は融雪出水直前期に計2回実施した.寒冷でしまり雪主体だった2011/12年冬期と比較すると,2月中旬以…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 空間情報処理のオフローディングによるリアルタイムAR積雪可視化システムの検討

    小林, 靖明, 川上, 朋也, 松本, 哲, 義久, 智樹, 寺西, 裕一 マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2022論文集 2022 1664-1669, 2022-07-06

    ...降雪が多い地域における住民や訪問者の行動支援を目指し,現在地の将来の積雪状況を視覚的に把握可能とするリアルタイム AR 積雪可視化システムを提案する.提案システムは,3D LiDAR を用いてセンシングした現実世界の空間情報に積雪状況を反映した積雪空間情報を生成し,カメラで撮影された映像に重畳表示する.本稿では,処理性能が小さいモバイルデバイスに対応可能とするため,処理量が大きい積雪空間情報の処理を...

    情報処理学会

  • 日本海側多雪地環境への適応を伴う常緑広葉樹ユズリハの進化過程

    渡辺 洋一, 松澤 彩, 玉木 一郎, 永野 惇, Oh Sang-Hun 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 150-, 2022-05-30

    ...<p>北海道から本州の日本海側には多量の降雪で特徴づけられる地域が存在する。この気候により、この地域には特有な植物群が存在する。この植物群の特徴の1つに、複数の常緑低木種の存在が挙げられる。この常緑低木種は、太平洋側の少雪地に樹高の高い変種(もしくは近縁別種)が存在するため多雪化に伴い適応的に進化したと考えられている。しかし、進化過程は不明な点が多い。...

    DOI

  • 2020年の少雪が融雪流出に与えた影響

    田村 浩喜, 野口 正二, 阿部 俊夫, 飯田 真一, 新田 響平, 和田 覚 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 567-, 2022-05-30

    ...試験地近傍のAMeDAS(鷹巣)では、2020水年の降雪の合計は181cm(平年値514cm)と1980年以降最低値を記録し、月平均気温は1月0.6℃(平年値-1.5℃)、2月0.8℃(-0.9℃)、3月4.6℃(2.3℃)と平年値より1.7~2.3℃高かった。2021水年の降雪の合計は378cm、月平均気温は1月-2.3℃、2月-0.6℃、3月4.9℃であった。...

    DOI

  • 異なる森林状態を対象とした蒸発散モデルの構築と流域スケールへの適用

    猪越 翔大, 邱 湞瑋, 五味 高志, 恩田 裕一, 張 宇攀, 橋本 朝陽 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 515-, 2022-05-30

    ...降雨と降雪による降水時蒸発の違いも考慮した。降水時蒸発は針葉樹林では立木密度、広葉樹林では樹高との関係が得られた。無降水時蒸発は樹高と表面コンダクタンスの関係が得られ、簡略化ペンマン・モンティース式に代入するモデルを構築できた。...

    DOI

  • 日本の森林を対象とした水資源賦存量による地域区分の試み

    澤野 真治, 花岡 創 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 563-, 2022-05-30

    ...水資源賦存量は、農研機構農業環境変動センターが公開しているアメダスメッシュ化データを入力気象データとして、既往の文献で報告されている簡易な手法を用いて推定した降雪水量、融雪量、及び蒸発散量によって月ごとに算出した。水資源賦存量は、まず、主成分分析により、要素の縮約を行い、縮約された要素についてクラスター分析を適用することで、地域ごとに区分した。...

    DOI

  • タンクモデルパラメータ値によるわが国寡雪地域の流域条件と長期流出特性の関係

    堀田 裕貴, 田中 隆文, 小谷 亜由美 日本水文科学会誌 52 (1), 1-22, 2022-04-25

    ...そこで本研究では,降雪が少なく上流にダムが無い国内の27の堆積岩流域・変成岩流域,38の火成岩流域において,タンクモデルパラメータと流域の気候・地形・流域面積・地質年代・土壌・植生との関係を重回帰分析により検証した。その結果,年平均降水量が多いほどタンクモデルの流出率は大きくなる傾向,そして浸透率は小さくなる傾向が見られ,特に堆積岩流域・変成岩流域でその傾向が顕著であった。...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 斜面上の新雪斑模様の形成過程と積雪構造

    後藤 博, 梶川 正弘 雪氷 84 (2), 155-166, 2022-03-15

    ...<p>比較的傾斜の大きい事物の壁面に,降雪後ある程度規則的な斑模様がよくみられる.これは事物表面に形成された新雪の小塊が斑点となって見えるのである.降雪中における木製模型斜面上でのこのような斑模様の観測から次のことが明らかになった.板面上で斜面に沿う方向の雪の小塊(斑点)中心間の距離(以下斑点中心間距離と記す)は,板面が滑らかで傾角が大きくなるほど長い.斑点中心間距離は降雪強度と負の相関が認められる...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 着雪現象の相対湿度依存性に関する風洞試験

    佐藤 研吾, 冨樫 数馬 雪氷 84 (2), 175-186, 2022-03-15

    ...<p>湿型着雪の発生において,降雪の含水状態は重要であり,気温とともに相対湿度が着雪性状に大きな影響を与える.特に自然界で同気温におけるみぞれや湿雪と乾雪の境界条件前後の相対湿度の影響は大きい.本研究では,アルミ平板を風洞中央に設置し,同じ粒子形状の湿雪,気温1 °Cの一定条件下で,風速7.5 m s<sup>-1</sup>~15 m s<sup>-1</sup> で着雪試験を実施した.気温1 °...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 夏ホウレンソウ栽培における内張クロス自動遮光技術の開発

    岩腰, 翔太, 石橋, 裕也 岐阜県中山間農業研究所研究報告 (17) 15-25, 2022-03

    ...この対策のため当所において開発した外張自動遮光(天候に応じた遮光資材の自動開閉システム)を天井フィルム下のクロス補強上へ移設し、降雪地域に適した内張クロス自動遮光を開発した。その結果、簡易な養生作業で冬期も常設することが可能となり、設置と撤去の労力が軽減され、外張自動遮光と同等の増収効果が得られ、現地試験でもこれらの効果を実証した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 衛星降水観測からみた北東ユーラシアの夏季降水特性

    飯島 慈裕 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 113-, 2022

    ...</b><b>研究背景・目的</b><b></b> </p><p> 北半球高緯度の寒冷圏陸域では、5~9月の夏季降水(主として降雨)ならびに10~4月の冬季降水(主として降雪)の季節性がある。年降水量の約7割以上は夏季降水が占め、主要な水資源になるほか、植生の蒸発散を介して大気へフィードバックし、周辺の気候にも影響を与える。...

    DOI

  • 北海道岩見沢市の大雪と対馬暖流との関係

    佐藤 和敏, 亀田 貴雄, 白川 龍生 気象集誌. 第2輯 100 (6), 873-891, 2022

    ...<p> 冬季モンスーン発生時には、日本海北部で形成された降雪バンドが北海道へ到達し、北海道岩見沢市を含む北海道西部の沿岸域では大雪になる。比較的暖かい日本海は、気団変質を通じて大気へ水蒸気や熱を供給し、日本海側の地域の降雪量を増加させる。しかしながら、日本海北部の水温変化が北海道西部沿岸域の降雪量に与える影響は明らかになっていない。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献45件

  • 位相差変化率に着目した0℃高度上空のレーダー反射因子の鉛直勾配の評価

    高見 和弥, 竃本 倫平, 鈴木 賢士, 山口 弘誠, 中北 英一 土木学会論文集B1(水工学) 78 (2), I_379-I_384, 2022

    ...sub>の鉛直勾配は大きくなることが分かった.また,地上気温0℃未満の降雪事例で地上での降雪粒子観測を実施したところ,上空の指標AIの減少に伴って,地上での降雪粒子は球形に近く,粒径は小さくなり,着氷成長が優位となっていることを確認した....

    DOI Web Site 参考文献10件

  • リュウキンカの生活史および種子散布特性について

    千葉 悟志, 尾関 雅章, 宮澤 陽美, 板橋 和子 市立大町山岳博物館研究紀要 7 (0), 25-32, 2022

    ...リュウキンカの発芽は,播種した翌春に生じ,成長の早い個体では 2 年目に開花が生じた. 1 個花あたりの開花は約 11 日であった.開花期間中の天候は安定せず,また気温の変動も激しかったが,花が萎凋することはなく,降雨および降雪により雄しべが濡れても未裂の葯が晴天または曇天時に裂開した.花は同形花型不和合性で受精するには花粉の媒介が必要で,送受粉はハエ目およびハチ目が担っているものと考えられた....

    DOI

  • 生態系サービス評価に向けた環境データ集積と統合化に関する研究

    加藤 亮, 國井 大輔, 橋本 禅, 吉川 夏樹, 東樹 宏和, 大澤 剛士, 杉原 創, 神井 弘之 農業農村工学会誌 90 (9), 695-700,a1, 2022

    ...福井県池田町の足羽川上流域を対象とした水環境の調査結果では,降雪時の水質の悪化(電気伝導度の上昇)といった自然サイクルを明らかにすると同時に,水田農業や集落からの排水の影響は限定的であることを示した。また,筆ポリゴンを活用し,有機農業と土壌調査の結果が連結できることを示し,今後の生態系サービスの可視化に向けた手法を示した。</p>...

    DOI

  • 冬期事故リスクを考慮した交通シミュレーション分析

    伊藤 颯太, 佐野 可寸志, 鳩山 紀一郎, 伊藤 潤, 甲斐 慎一朗 土木学会論文集D3(土木計画学) 77 (5), I_1067-I_1076, 2022

    ...上で降雪時交通を現況再現し,高速道路への経路誘導施策を適用することでその効果について評価した.その結果,降雪時には晴天時・降雨時と比較して交通量が大きく減少することが確認された.また,経路誘導施策においては,高速道路料金を無料としたケースで交通事故発生件数が5%程度削減される可能性が示唆された....

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 山形県の家庭料理 地域の特徴

    齋藤 寛子, 佐藤 恵美子, 宮地 洋子, 平尾 和子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 33 (0), 180-, 2022

    ...</p><p>【結果・考察】山形県は出羽三山、飯豊連峰、蔵王連峰など標高の高い山に囲まれ、冬は日本海側から吹く季節風により、県全域に降雪があり豪雪地帯となっている。厳冬の海岸で採れる岩のりは格物のもので庄内地方のお雑煮にはかかせない味である。雪解けを待つ春は特に気持ちの昂る季節であり、楽しみにしている料理・食材がある。かど焼は最上地方の春の訪れを祝う味であり、祭りにもなっている。...

    DOI

  • 降雪時の雨量計の捕捉率に関する検討 −風速変化の小さな降雪事例に着眼した解析−

    大宮 哲, 原田 裕介, 西村 敦史 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 91-, 2022

    ...<p>降雪粒子は雨滴に比べて風の影響を受けやすいため、降雪時の雨量計の捕捉率は風速の増加とともに低下する。先行研究において、捕捉率と風速の関係式が示されている。しかし、それは降雪イベント単位の解析であり、平均風速を代表風速として扱っているため、イベント中の風速変化については考慮されていなかった。...

    DOI

  • 降雪に対するレーダー反射因子の高度変化に関する検討

    高見 和弥, 竃本 倫平, 鈴木 賢士, 山口 弘誠, 中北 英一 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 93-, 2022

    ...<p>雨量に比べて降雪量は的確に把握することは難しい.近年,偏波レーダーの利用により雨に対しては精度の高い降水量の分布を得ることが可能となってきたが,雪に対しては,①降雪粒子は雨滴と異なり粒径と密度,形状の関係が一定でないこと,②偏波パラメータの高度による変化が雨に比べて大きいこと,から精度よく降水量を推定することは未だ容易ではない.従来は地上で濾紙を用いて融解直径の粒径分布を観測して求めたZ-R(...

    DOI

  • グリーンランド南部の積雪面マイクロ波特性とGSMaP降雪量への影響

    内海 信幸, Guosheng LIU, 渡部 哲史 土木学会論文集B1(水工学) 78 (2), I_523-I_528, 2022

    ...特徴があった.グリーンランドにおける降雪の過大推定は,降雪推定に用いられるルックアップテーブルがグリーンランドの積雪面の特殊性に対応できていないことが原因と考えられる.本結果は,グリーンランドにおける降雪推定の精度向上には新たなルックアップテーブルの導入が必要であることを示している....

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 150年連続気候実験データを用いた積雪地域におけるダム季節運用への気候変動の影響評価

    野原 大督, 佐藤 嘉展, 角 哲也 土木学会論文集B1(水工学) 78 (2), I_73-I_78, 2022

    ...マルチモデル平均を用いた150年間の連続気候実験(シングルラン)のデータを用いて,ダム貯水池の利水・発電運用の将来変化と影響の評価を行った.その結果,特に21世紀後半に,降雪・積雪・融雪過程や夏季以降の流況の変化が大きくなり,夏季のダム貯水量の低下や4~5月の水力発電量の低下,年間発電量がかなり小さくなる頻度の増加といった変化が生じ得ることが,一可能性として示された....

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 飛騨山脈北部において氷河・多年性雪渓が形成される地形の特徴

    有江 賢志朗, 奈良間 千之 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 99-, 2022

    ...</p><p> 氷河と多年性雪渓の形成には,年間の積雪量が融雪量を上回る環境が必要である.現在の飛彈山脈の気候環境では,稜線付近でさえも降雪量が融解量を下回るためほとんどの積雪が越年しない.Arie et al....

    DOI

  • 徳島県の家庭料理 地域の特徴

    三木 章江, 高橋 啓子, 後藤 月江, 川端 紗也花, 長尾 久美子, 松下 純子, 坂井 真奈美, 近藤 美樹, 金丸 芳 日本調理科学会大会研究発表要旨集 33 (0), 208-, 2022

    ...温暖な気候で香酸柑橘類の産地でもあるが、県内で最も高い剣山を中心とする山岳地では降雪量が多く、雨量も太平洋に面した県南では多雨、県北部では瀬戸内式気候で少雨と、気候風土が異なる。このような地形・風土の違いにより受け継がれてきた家庭料理においても地域の特徴がみられるか検討したので報告する。...

    DOI

  • 降雪の性状推定のためのドローン・地上降雪粒子観測

    竃本 倫平, 高見 和弥, 鈴木 賢士, 柴村 哲也 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 97-, 2022

    ...目的として,融解層内の気温の鉛直プロファイルと降雪粒子の微物理情報を取得するため,南魚沼市で標高差観測を実施した.siteA(標高192m)には,マイクロレインレーダ,光学式ディスドロメータを設置した.また,siteAから気温計を搭載したドローンを用いて地上高150mまでの気温観測を実施した.siteB(標高340m)・siteC(標高502m)におんどとりを設置した.降雪粒子の微物理情報を取得するため...

    DOI

  • 分布型流出モデルを用いた小丸川流域における過去40年間の気候・流況変化の評価

    井上 優希, 峯田 陽生, 糠澤 桂 土木学会論文集G(環境) 78 (5), I_299-I_308, 2022

    ...した研究事例は少ないのが現状である.そこで本研究では,宮崎県小丸川流域を対象に分布型流出モデルを適用し,過去40年間の気候変化とそれに伴う流況改変程度の空間パターンを分布型流出モデルと水文改変指標(IHA)により評価した.研究期間を基準期間と影響期間に分割し,両者のIHAの比により流況改変程度を定量化した.影響期間において,冬季の流量増加と春季の流量減少が確認された.これは気温上昇に伴い冬季における降雪...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 日本産石筍同位体記録の解釈と量的効果の定量化

    狩野 彰宏, 加藤 大和, 村田 彬, 柏木 健司 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 184-, 2022

    ...新潟産石筍の研究では,冬季の降雪強度とともに日本海の汽水化が重要であると解釈された (Sone et al., 2013; Amekawa et al., 2021)。...

    DOI

  • 積雪・融雪・降雨を考慮した氷板厚計算式に関する検討

    吉川 泰弘, 横山 洋 河川技術論文集 28 (0), 367-372, 2022

    ...求められている.解氷時期を推定する指標として,氷板厚の計算値は重要な指標となっている.本研究の目的は氷板厚計算式の精度向上である.係数𝛼を氷板厚と積雪深に応じて変動させて,水深を融雪と降雨に応じて変動させる計算モデルを構築し検討を試みた.検討の結果,本計算式の計算値は,従来よりも精度が高いことを確認した.また,本検討により,河氷上の積雪深は陸上の積雪深よりも小さい可能性が推察された.過冷却または降雪...

    DOI

  • 降雪期における新たな気象予測の開発と活用―高度な降雪予報と除雪作業最適化―

    秋本 哲朗, 手柴 充博, 植木 綾乃 AI・データサイエンス論文集 3 (J2), 215-222, 2022

    ...Convergence Zone; JPCZ)に起因する,短時間で局所的な強雪は,高速道路上の安全および運用管理上,影響が大きい事象である.このような事象は,現象の継続時間が短く現象の空間スケールが小さいため,従来の気象予測モデルでは再現および予測が難しい.本共同研究では,北陸自動車道に研究対象区間を定め,気象衛星やX 帯気象レーダー(EAGLE レーダー)等の観測データを初期値とし,かつ学習を行って,降雪予測...

    DOI

  • 降水形態の変化が黒部川のNO<sub>3</sub>-Nに与える影響評価に関する基礎的検討

    松浦 拓哉, 手計 太一 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 199-, 2022

    ...本研究では分布型水循環モデルにNO<sub>3</sub>-N原単位モデルを結合させることで,数値実験をした.その結果,気候変動により,積雪水量が50 % (223 mm)減少し,消雪日が30日早期化することがわかった.降雪が降雨に変化し,降雨が直接河川に流出することで,冬季の表面流出量は増加し,その結果,NO<sub>3</sub>-Nが 0.7mg/L低下すると算出された.また,5~6月の融雪時期...

    DOI

  • 戦後日本の学校体育の成立過程における「冬季体育」に関する教育実践史研究

    岡田 悠佑 日本教科教育学会誌 44 (3), 77-89, 2021-12-20

    ...「冬季体育」の問題は,降雪雨によって施設が制限されるという問題と,寒さによる子どもの運動意欲の低下という問題の二つに整理することができた。そして,施設の制限の問題に対しては,校庭,体育館,教室を利用するそれぞれの場合に応じた対処方法が確認できた。校庭を 利用する場合は,校庭の雪上の使用と校庭の水はけをよくするという二つの方法が確認できた。...

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  • 記者の眼 インフラ点検の「エンタメ化」に期待

    日経コンストラクション = Nikkei construction (773) 74-, 2021-12-13

    ...2021〜22年の冬はラニーニャ現象の影響などで例年より降雪量が増える地域が多くなる見込みだ。各地の道路管理者は除雪に向けて準備を整えている。近年、除雪に従事する作業員の高齢化や局所的な集中降雪など、積雪地域の道路管理者を悩ませる問題は多い。...

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  • 氷点下の気温での散水による線路積雪の飛沫防止に向けての改良実験

    鎧坂 勝則, 川田 充洋, 豊田 威信, 松田 益義 雪氷 83 (6), 599-608, 2021-11-15

    ...<p>米原・関ケ原地区の降雪時,東海道新幹線は走行中の雪の舞い上げによる車体への着雪を防ぐため「列車の速度を落とした運転」,「スプリンクラー散水」を行っている.これらの着雪防止対策は気温が上昇した日中には有効であるが,早朝の低気温下には着雪防止効果が低いという課題があった.この要因は氷点下の気温時にスプリンクラー散水による濡れ雪の度合いが低いためと推定された.本研究では,室内試験や屋外観測を通してこのことを...

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  • 岩手県沿岸南部の園芸施設における暖房燃料使用量を最小にするための内張多層保温被覆資材の開閉適時の傾向

    松田 周, 漆原 昌二, 千葉 彩香, 高橋 大輔, 吉越 恆, 川嶋 浩樹 農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development 8 199-210, 2021-10-31

    ...<p>東日本大震災以降,岩手県沿岸南部地域の主力品目であるキュウリの生産量や販売額は減少しており,産地復興に繋がる技術が求められている.本地域は降雪日が少なく,冬期の日照時間は比較的長い.そのため,多層保温被覆資材(以降,保温資材)を園芸施設の内張に使用し開閉する技術は,本地域における冬期の暖房燃料使用量削減に有効と考える.暖房燃料使用量は保温資材の開閉時刻に依存しており,保温資材を既に導入している...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか2件

  • モバイルデバイスを用いたリアルタイムAR積雪可視化システムの検討

    小林, 靖明, 川上, 朋也, 松本, 哲, 義久, 智樹, 寺西, 裕一, 下條, 真司 第29回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 271-272, 2021-10-18

    ...雪が多く降る地域では,公道への消雪パイプの設置など,降雪に対して様々な対策がなされる.ただし,狭い路地や住宅前の通路,屋外駐車場の雪は,住民が自ら除去する必要がある.このとき,雪がどのくらい,どのように積もるかシミュレーションによって予測と表示が行えれば,雪かきにかかりそうな時間を見積もり,時間に余裕をもって雪かきを実施できる.しかし,現実世界と同じような詳細なシミュレーションを行う場合,リアルタイム...

    情報処理学会

  • 山間地の温泉旅館におけるクサギカメムシの越冬飛来

    渡辺 護 ペストロジー 36 (2), 71-75, 2021-09-28

    ...<p>富山県の北東部のO川沿いのO温泉旅館においてクサギカメムシの飛来を2008年から観察を行っている結果を報告した.飛来数には明らかな年次変化が観られ,2010〜12年と2017〜19年が多く,2009年,2013年,2016年が少なかった.それらには飛来期の9月中下旬から10月上中旬の気象と幼虫の発育期の6月から8月の気象が少なからず関与している事が示唆された.また,前年12月から当年4月の降雪量...

    DOI

  • 東鹿越鉱山の残壁の変形の特徴と要因の分析

    美並, 和樹, 張, 誠, 児玉, 淳一, 塩谷, 和幸, 福田, 大祐, 藤井, 義明 資源・素材学会北海道支部春季講演会要旨集 B-09-, 2021-06-12

    2021年度資源・素材学会北海道支部春季講演会. 2021年6月12日(土). オンライン開催, 北海道.

    HANDLE

  • 積雪変質モデルを用いた雪崩発生確率の温暖化影響評価の試み

    勝山 祐太 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 547-, 2021-05-24

    ...<p>積雪は、温帯低気圧の通過などに伴い気温が大きく変動するような気象条件に晒されると、強度の弱い性質の雪(しもざらめ雪やこしもざらめ雪)に変質し、さらに大量の降雪がもたらされると、積雪は荷重に耐えられず雪崩となる。...

    DOI

  • 富山県におけるカメムシの越冬飛来に関する長期観察

    渡辺 護 ペストロジー 36 (1), 17-23, 2021-03-25

    ...</p> <p>クサギカメムシの飛来数と降雪量には関係はみられなかったが,スコットカメムシでは飛来数が多いと降雪量が多くなることが示唆された.また,クサギカメムシの飛来数を春のスギ花粉飛散量で予測することは出来なかった....

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  • 自然災害に起因する危険物施設の火災・漏洩事故について

    西 晴樹 安全工学 60 (1), 44-48, 2021-02-15

    ...<p>近年,地震,降雨,降雪,台風などの強風や洪水などの自然災害に起因して様々な被害が発生している.石油タンクなどの危険物施設についても例外では無く,これらの自然災害で少なからず影響を受け,場合によっては火災や危険物の漏洩などの甚大な被害が発生することがある....

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  • 実測交通データを用いた冬期路面状態推定に関する研究

    高崎 仁義, 伊藤 潤, 佐野 可寸志, 鳩山 紀一郎 交通工学論文集 7 (2), A_226-A_235, 2021-02-01

    ...<p>本研究は,冬期旅行速度低下に大きく影響を及ぼすと考えられる路面積雪状態の推定に着眼し,気象条件,通過交通量と路面状態の関係性を明らかにする.そのため,冬期間の様々な路面条件下で,気温や降雪量といった気象条件と交通量を観測し,気象条件と通過交通量が路面状態に与える影響を分析し,路面状態推定モデルを構築した.分析の結果,路面状態が変化するに伴い,15時間累積降雪量と10分間交通量,7時間累積交通量...

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  • 飛騨山脈の氷河の質量収支振幅

    有江 賢志朗, 奈良間 千之, 福井 幸太郎, 飯田 肇, 山本 遼平 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 60-, 2021

    ...<p><b>1.はじめに</b></p><p> 飛騨山脈北部では,2012年以降七つの氷河が確認されている(有江ら,2019など).氷河の形成と変化は,降雪を主とする涵養と融解を主とする消耗の上に成り立つ質量収支の結果であり,氷河の質量収支変化の要因を理解するには,冬期収支(涵養)と夏期収支(消耗)の測定が必要である.また,冬期収支と夏期収支の絶対値の総和の半分の値である質量収支振幅は,極地や大陸性気候...

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  • 降雪を伴う吹雪の鉛直構造の解明

    増澤 諭香, 大宮 哲, 大風 翼, 新屋 啓文 雪氷 83 (3), 259-273, 2021

    ...本研究では,降雪を伴う吹雪の鉛直構造を解明するため,2ヶ月間の野外観測データから平衡状態の吹雪イベントに着目し解析を行った.解析では,粒径400 μm 以上の飛雪粒子を降雪粒子と仮定することで,抽出した吹雪イベントの降雪割合を推定した.その結果,平均風速の鉛直分布は対数則で表されていたが,降雪割合の大きい場合の粗度は同程度の摩擦速度で降雪割合の小さい場合と比較して低下した.また,飛雪流量は降雪割合の...

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  • 兵庫県の棚田に分布する畦畔法面草原の種組成・種多様性と気候条件の関係

    江間 薫, 黒田 有寿茂, 石田 弘明 植生学会誌 38 (2), 161-173, 2021

    ...調査区(1 m<sup>2</sup>)あたりの在来種数と多年生草本種数はタイプB,タイプCよりもタイプAの方が有意に多かった.順位相関分析の結果,これらの種数と暖かさの指数,最深積雪の間にはやや強い有意な相関が認められた.このことから,群落単位間の在来種数と多年生草本種数の相違は気温と降雪量の違いを複合的に反映していること,また,気温と降雪量はこれらの種数に対してそれぞれ負の相関と正の相関があることが...

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  • 鉄道車両に用いる着雪シミュレータの開発(その2)

    室谷 浩平, 中出 孝次, 鎌田 慈 雪氷 83 (5), 465-487, 2021

    ...列車が降雪地帯を走行すると,台車に雪が付着し成長する.着雪が走行中に台車から落ちると,線路上の地上設備や列車などに被害が発生することがある.このような着雪被害の対策検討のために,着雪の成長を再現する着雪解析手法の開発を進めている.  ...

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  • フィンランドにおける降雪事例を対象とした衛星リモートセンシング降雪推定の検証

    内海 信幸, 金 炯俊, 瀬戸 心太 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_1201-I_1206, 2021

    ...(CMB))の降雪検出能を検証した.すべてのプロダクトにおいて,0.7~0.8mm/h以下の降雪の検出率は50%未満であり,検出率が80%を超えるのはCMBで0.9~1.0mm/h,DPRおよびKuPRでは1.0~2.0mm/h以上の強い降雪であった.すべての強度の降雪についてみると,衛星レーダプロダクトによる降雪検出率は14~17%程度であり,対象としたフィンランドの降雪事例の大部分のピクセルで降雪...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • AIを活用した北陸新幹線着雪量推定モデル開発

    池内 三津喜, 宮崎 祐丞, 松田 篤史, 兒玉 庸平 AI・データサイエンス論文集 2 (J2), 687-690, 2021

    ...<p>冬季の北陸新幹線においては,車両台車部への着雪対策として雪落とし作業を実施している.雪落とし作業の要否は事前の降雪予報と社員の経験に基づいて判断するが,作業時に着雪状況を確認すると想定より着雪が少ない状況が散見されていた.一方で,気象情報と着雪には相関があることも確かであり,気象情報と列車走行データからAIを活用した高精度な着雪量推定モデルが作成できないか検討した.推定モデル作成にあたってはオープンイノベーション...

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  • Mann-Kendall検定を用いた黒部川扇状地における地下水位の長期変動解析

    松浦 拓哉, 小山 直紀, 手計 太一 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 216-, 2021

    ...本研究では黒部川扇状地内の19地点における1973~2020年の月平均値地下水位データについて,Mann-Kendall検定を用いた長期変動解析を実施した.その結果,3地点を除いた扇状地全域で統計的に有意に減少傾向であることが明らかになった.統計的に有意に増加傾向であると明らかになった3地点は,気候変動により気温が上昇し,降雪量が減少した結果,消雪揚水が減少し,見かけ上地下水位が増加していることが明...

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  • 豪雪地帯に位置するダム対象とした融雪期の操作におけるAIダム操作モデルの応用可能性

    赤塚 洋介, 瀬戸 里枝, 鼎 信次郎, 小槻 峻司, 渡辺 哲史 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_109-I_114, 2021

    ...<p> 豪雪地帯に位置するダムでは降雪期に流入量が減少するため,流入量が増加する融雪期に利水容量を回復することが求められている.本研究では,深層強化学習を用いたダム操作モデルに集水域の融雪量や気温データを入力することで,豪雪地帯のダムにおける融雪洪水の抑制と利水容量を回復・確保するための操作の両立を目的とした学習を行った.学習の結果,AIダム操作モデルは6カ月以上の長期的なダムの操作であっても,期間中...

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  • 東南極中央ドロンイングモードランドにおける完新世の急激な東南極氷床高度低下

    菅沼 悠介, 金田 平太郎, 小山 拓志, 石輪 健樹, 奥野 淳一, 平林 幹啓, 川又 基人, MDML チーム 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 328-, 2021

    ...<p>近年,衛星観測などによって南極氷床の融解や流出の加速が相次いで報告され,近い将来の急激な海水準上昇が社会的に強く懸念されている.しかし,近年融解傾向の加速が顕著な西南極氷床や東南極氷床の一部に対して,東南極ドロンイングモードランド域は氷床質量の増加傾向を示すなど,その動態は南極全体において一様ではない.そもそも,南極氷床の質量収支は,降雪による涵養と沿岸での融解・崩壊によって主に支配されるが,...

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  • 企画展「雪が織りなす物語」

    鈴木 啓助 市立大町山岳博物館研究紀要 6 (0), 29-40, 2021

    ...さらには、大量の降雪が雪渓や氷河の涵養源となっています。しかし、一方では、大雪による災害を引き起こすこともあります。 2020年10月3日から2021年1月17日に開催された企画展「雪が織りなす物語」の展示内容を、ここでは記録として残します。...

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  • 鉄道車両に用いる着雪シミュレータの開発(その1)

    鎌田 慈, 室谷 浩平, 中出 孝次, 高橋 大介, 佐藤 研吾, 根本 征樹 雪氷 83 (1), 79-95, 2021

    ...走行する鉄道車両には着雪が成長し,これが落雪することで地上設備の破損などの被害が発生することがある.被害低減を目的とした着雪抑制方法を検討するため,数値シミュレーションで着雪状況を再現することが求められている.しかし,着雪状況を計算可能なシミュレータに反映する着雪の発達条件は明らかになっていない.そこで本研究では,立方体模型を風洞装置内に設置し,気温-2℃,風速2.5〜10ms−1の条件で人工雪を降雪...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献12件

  • 静力学モデルを用いた冬季津軽平野の冷気形成解析

    岩川 裕亮, 石田 祐宣 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 172-, 2021

    ...<p>青森県津軽平野の冬季は、南部に冷気だまりの形成がみられ、津軽平野の冷気が降雪域に影響を及ぼしている可能性が示唆されている。本研究では、気象庁AMeDAS観測データを用いた地上気象データ解析及び静力学モデルを用いた解析を行い、冷気だまりの形成条件を調査した。...

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  • 豪雪地帯のダムにおける融雪洪水の抑制と利水容量回復操作へのAIダム操作モデルの適用可能性の検討

    赤塚 洋介, 瀬戸 里枝, 鼎 信次郎, 小槻 峻司, 渡部 哲史 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 314-, 2021

    ...そこで本研究では、豪雪地帯に位置するダムの例として矢木沢ダムを対象とし、AIダム操作モデルを適用することで、降雪期から融雪期にかけての利水容量の回復操作と融雪洪水の抑制の両立の可能性に関する検討を行った。</p><p>学習の結果、降雪期には放流量の変動はあるものの、ダムの貯水位低下を極力抑制する操作を獲得できた。...

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  • 北海道に降雪をもたらす気団変質の近年の変動について

    木下 朱佳, 樋口 篤志, 豊嶋 紘一, 小槻 峻司 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 354-, 2021

    ....2019/2020冬季は日本海側で記録的な小雪となった.同冬季は全国的に暖冬であり降雪量が少なくなったが,本州日本海側と北海道では降雪に対する気温の影響は大きく異なる.そこで本研究は北海道に降雪をもたらす気団変質の近年(直近3年間)の変動とその要因について,観測データおよび再解析データを用いて解析を行なった.気象庁AMeDAS観測データ(降水量・降雪量・気温),JRA55再解析データ, 海面水温NOAA...

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  • 忠別ダム流域を対象とした雪の再分配を考慮した融雪流出解析

    山田 嵩, 西原 照雅, 村上 泰啓 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_1369-I_1374, 2021

    ...<p> 融雪期における高精度なダム流入量予測は重要である.また,山地斜面における降雪は,風や重力,地形の影響を受けて再分配される.しかし,この影響は一般的な融雪流出解析では考慮されていない.本研究では既往研究での成果に基づき,忠別ダム流域を対象に流出解析モデルを構築し,雪の再分配を考慮した融雪流出解析を行った.その結果,構築した流出解析モデルは良好な再現性がある事を確認し,雪の再分配を考慮した融雪流出解析...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • XRAINを用いた冬期の0℃高度の推定手法に関する検討

    高見, 和弥, 佐藤, 亮太, 鈴木, 賢士, 山口, 弘誠, 中北, 英一 京都大学防災研究所年報. B 63 (B), 217-226, 2020-12

    Freezing level in winter season is an important information for judgement of rain or snow about precipitation, and dry or wet about snowfall. We can get freezing level information directly using …

    HANDLE

  • AI技術を活用した冬季道路路面判別の効率化

    李 瑾, 阿部 雅人, 杉崎 光一, 中村 一樹, 上石 勲 AI・データサイエンス論文集 1 (J1), 210-216, 2020-11-11

    ...<p>近年、低頻度降雪地域では、降雪の際に、道路での車両の大規模滞留が見られる。道路管理者による異常事態の監視や路面状態の判別は、主に目視で行われているため、異常検知の効率がやや低い。...

    DOI 被引用文献1件

  • 第57次日本南極地域観測隊気象部門報告2016

    松元 誠, 藤原 宏章, 三戸 洋介, 槇山 恵子, 加藤 裕 南極資料 = Antarctic Record 64 228-283, 2020-09

    ...総合自動気象観測装置の更新を行ったほかは 第 56 次隊とほぼ同様である.越冬期間中の特記事項としては,次のものが挙げら れる.1)総合自動気象観測装置を JMA-95 型地上気象観測装置から JMA-10 型地上気象 観測装置に更新した.2)ブリザードの発生回数は 33 回と 1981 年~2010 年のブリザードの平均発生回 数 24.6 を上回った.ブリザードが多数発生した影響で,月最深積雪や降雪...

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  • 除雪作業におけるリスクと安全対策

    上村 靖司 安全工学 59 (3), 170-174, 2020-06-15

    ...<p>降雪,積雪,融雪,寒さといった気象現象に起因する社会や人間に悪影響を与える事象を総称して雪氷災害と呼ぶ.特にその人的被害に注目して分析を行い,平成以降,死者数が100 名規模となった冬が9 回もあったこと,除雪作業の人口当たり労働時間当たりリスクが労働災害の20 倍以上であることなどを示した.豪雪地帯の過疎化・高齢化に伴う除雪の担い手不足を補うため、平成18 年豪雪以降,地域でまとまって除雪に...

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  • 冬期の地下水利用による六日町盆地の広域地盤沈下の考察

    大塚 悟, 卜部 厚志, 栗田 裕司 応用地質 61 (2), 38-49, 2020-06-10

    ...<p>南魚沼市の地盤沈下は地下水の揚水によって生じる近年に少ない事例である.地盤沈下が進行すると被害が拡大・顕在化する可能性は高く,地盤沈下を生じない地下水利用の推進が求められる.降雪地域の生活に地下水を用いた消雪施設は不可欠なものであり,地域の環境と折り合いをつけて持続可能な地下水の広域利用システムを構築する必要がある.本論文は南魚沼市の地質特性と帯水層における地下水位および地盤沈下の計測結果を基...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 力学的ダウンスケーリング気象データを用いた冠雪害リスクマッピングの試行

    勝島 隆史, 南光 一樹, 安田 幸生, 高橋 正義, 鈴木 覚 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 178-, 2020-05-25

    ...地域が持つ潜在的な冠雪害の発生ポテンシャルは、降雪の地域性や樹木の耐雪性により異なるため、過去の発生履歴のみからこれを詳細に示すことは難しい。そこで本研究では、1979年から現在に至るまでの日本全域を対象とした気象のシミュレーションデータを入力値として、新たに開発した冠雪重量モデルおよび樹木力学モデルを用いて、幹や根系に生じる力学状態の時間変化を安全率として計算した。...

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  • 人工埋雪による無花粉スギの省力交配

    渡部 公一, 宮下 智弘 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 281-, 2020-05-25

    ...しかし、雪国においては降雪によってハウスが倒壊しないようにするための施設費、管理費等のコストが高くなってしまう。そこで、雪国に合った簡易な交配方法を検討するため、鉢植えにした採種母樹を横に倒して冬季間埋雪し、外部空中花粉の飛散が終了するまで雌花の開花期を遅らせ、その後に花粉散布によって交配する方法を開発した。...

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  • 白山における標高と融雪傾度に沿ったナナカマド属3種の分布とフェノロジー

    木佐貫 博光 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 783-, 2020-05-25

    ...山地帯から高山帯にかけて,ナナカマド,ウラジロナナカマド,タカネナナカマドのナナカマド属3樹種が分布する.植物の垂直分布には標高が強く影響するが,高標高に広がる高山帯や亜高山帯における植物種の分布には,標高のみならず融雪時期が強く影響することが知られる.各樹種は,植物社会学的群集の区分種として扱われるほど重要な位置づけにあるものの,生育環境の詳細については定量的なデータに基づいて示されていない.今回,降雪量...

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  • 野ネズミによる捕食圧の変動がオオシラビソ実生の発生に与える影響

    千葉 翔, 林田 光祐 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 793-, 2020-05-25

    ...一方、3m以上の位置では降雪までに約9割の種子が生残していた。翌春もササ地から遠いほど生残率は高い傾向があったが、最終的に大半の種子が捕食され、実生の発生率も総じて低かった。したがって、豊作年でもその発生は捕食圧に左右され、捕食されなければササの刈り払いだけで発生を促進可能と考えられた。</p>...

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  • 複数気候シナリオを用いた森林域から供給される水資源量の気候変動影響評価

    澤野 真治, 玉井 幸治 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 591-, 2020-05-25

    ...本研究で使用した森林水循環モデルは、Biome-BGCの水循環サブモデルを基に、遮断蒸発、降雪遮断、及び流出の各素過程の改良を加えたモデルであり、異なる気候帯に位置する森林総合研究所の5つの流域試験地で観測された降雨−流出関係を良好に再現する事ができる。...

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  • A県内にUI ターンした看護職員の実態調査- UI ターン時の背景と生活・仕事の支援ニーズ-

    樺澤 三奈子, 岩永 喜久子, 酒井 禎子, 水口 陽子 新潟県立看護大学紀要 9 1-8, 2020-03-09

    ...回答が得られた108 名の対象者は平均年齢33.1 歳でU ターン者が7割を占めた.UI ターンの理由では「親または家族がいる」「愛着がある地域であった」を,UI ターン前の心配事では「降雪の程度など,自然環境」をあげる者が多かった.UI ターン前に重視した生活情報は「生活環境の利便性」,就職情報は「通勤時間や通勤手段」などで,生活相談や遠隔地での就職支援を求める者が多かった.  ...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 冬期気象条件が交通時間価値に及ぼす影響

    伊藤 潤, 酒井 教行, 佐野 可寸志, 鳩山 紀一郎 交通工学論文集 6 (2), A_286-A_295, 2020-02-01

    ...降積雪時の混雑に起因する移動中の苦痛や肉体疲労等が交通時間価値へ影響を与えるものと考え,これを選好接近法から分析することとした.具体的には,</tt> ETC2.0 <tt>プローブデータ走行履歴情報から推定する手法と,経路選択に関するアンケート調査から推定する手法を試みた.その結果,交通時間価値はいずれの手法においても非冬期と比較して冬期のほうが有意に高くなることが確認された.また,冬期においては降雪...

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  • シカの増加がもたらす湿原生態系への直接・間接効果の把握と影響緩和のための方策の検討 ―水上シカ調査会―

    中島 啓裕, 橋詰 茜, 矢島 豪太, 高橋 慶伍, 黒瀬 弘毅, 寺田 佐恵子 自然保護助成基金助成成果報告書 28 (0), 88-97, 2020-01-10

    ...<p>群馬県利根郡みなかみ町に位置する武尊田代地域には,多量の降雪がおもな涵養源となる湿原が点在している.しかし,近年のニホンジカの侵入・増加に伴い,湿地生態系に変化が生じつつある.本研究では,湿地の周りに自動撮影カメラを設置し,シカの個体数密度とその変動を明らかにする体制を整えた.また,シカ排除柵を設置し,シカが湿地生態系にもたらす影響を定量的に評価した.さらに,両者の結果から,希少植物保護のための...

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  • 北海道函館市の水環境に関する研究(1)

    小林 朋子, 小寺 浩二, 矢巻 剛, 猪狩 彬寛 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 141-, 2020

    ...三方を海に囲まれ対馬海流の影響もあり、道内でも降雪量が少なく温暖な気候である。土地利用については、60%が山林となっている。人口は256,772人(平成31年3月末現在)であり、減少傾向にある。</p><p></p><p><b>Ⅲ </b><b>研究方法</b></p><p> 2019年3月から11月にかけて4回の現地調査を行った。...

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  • 東日本大震災被災当日に降雪が確認できたエリアの特定

    千葉 晃 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 72-, 2020

    ...宮城県石巻市では、日和山公園において住民の避難時に降雪がみられた動画が存在する。宮城県仙台市宮城野区南蒲生浄化センター、夢メッセみやぎでも降雪が確認できた。特筆すべきは仙台沖15海里の海上で大粒の雪が降っている動画もあった。前述の「つなみ」作文集でそれを補った。...

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  • ニューラルネットワークを利用した日本の最上流域における流量特性マップの作製

    新井 涼允, 豊田 康嗣, 風間 聡 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_391-I_396, 2020

    ...年平均流出高(QMEAN)と9種類の日流出高のパーセンタイルとし,入力値を気象,土地利用,地質,土壌および地形に関する流域特性指標とした.ANNの汎化性能はQMEANにおいてR<sup>2</sup>=0.70を示し,9種類の日流出高のパーセンタイルにおいてR<sup>2</sup>=0.20~0.74の範囲を示した.本研究は日本の最上流域を対象とした流量特性マップの作製に成功し,日本の降雨および降雪特性...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 北海道を対象とした流域水収支の検証に基づく高解像度ダウンスケーリング気候情報の推定

    上田 聖也, 中津川 誠, 臼谷 友秀 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_25-I_30, 2020

    ...気候変動に伴う水循環への影響を受けやすい.さらには,水害や土砂災害への影響が想定され,積雪寒冷地の水循環の変化を踏まえた適応策の検討が急務である.本研究では,寒冷地における気候変動の影響評価のため,気候変動予測データを用いた北海道全域の空間解像度1kmの統計的ダウンスケーリング(SDS)情報を用いて,蒸発散量,積雪深等の水文諸量の推定を行った.推定において,SDSのバイアス補正で参照するデータの変更と,降雪水量...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • CNNを用いた南極・昭和基地に降雪をもたらす雲識別

    鈴木 香寿恵, 下村 真生, 中村 和幸, 平沢 尚彦, 矢吹 裕伯, 山内 恭, 徳永 旭将 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2020 (0), 3F1ES205-3F1ES205, 2020

    ...<p>近年の温暖化環境における南極氷床の涵養量の変動のふるまいは、地球全体の水収支に大きな影響を及ぼすことから関心が高まっているが,その厳しい環境や降雪量の観測自体が難しいという現状である。限定された観測データを組み合わせ降雪量推定モデルの開発を行ってきた。 今回は南極・昭和基地において観測された降雪時の雲画像に対して、CNNを適用し,二値および三値の自動識別を試みた。...

    DOI

  • 手取川山地流域の水収支解析によるレーダーアメダス解析雨量の推定精度の検討

    伊藤 浩三, 藤井 三志郎, 丸山 利輔 農業農村工学会論文集 88 (2), I_185-I_191, 2020

    ...されているレーダーアメダス解析雨量(正式名称「解析雨量」)は降水量を面的に把握するため, 流域面積雨量の推定に適していると思われる.本論文は, 手取川山地流域を対象に, 水収支法によって解析雨量の推定精度を検討した.すなわち, 流域蒸発散量と流域流出高が正しいとすれば, 水収支差は通年において約607mm(流域面積雨量に対する水収支差の割合-17.2%)と解析雨量による流域面積雨量は過小な値となったが, 降雪...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 河川水の電気伝導率に関する水文地理学的研究

    猪狩 彬寛, 齋藤 圭, 山形 えり奈, 竹本 統夫, 森本 洋一, 苗村 晶彦, 小寺 浩二 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 89-, 2020

    ...最大で153μS/cm、最小で94μS/cmと59μS/cmの開きがあり、流域内での降雪・融雪の影響によるものである。</p><p> 南東北の一級河川である阿武隈川では、左岸側支流と右岸側支流のEC平均値に差があり、それぞれ215μS/cm、170μS/cmと、左岸側の方が高値である。これは特に河川周辺の地質、自然条件と併せて、土地利用や人間活動などが河川のECに影響を及ぼしていると考えられる。...

    DOI

  • 冬期の降水形態の判別を目的とした偏波レーダーを用いた0℃高度推定手法

    高見 和弥, 鈴木 賢士, 山口 弘誠, 中北 英一 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_205-I_210, 2020

    ...<p> 冬期の降水の雨雪,降雪の乾湿の判別は雪害のリスク評価を行ううえで重要な情報である.一般に地上気温を閾値として判別が行うことが多いが,精度を向上するためには降水粒子が落下する過程での熱収支を考慮する必要がある.このために上空の0℃高度が重要なパラメータとなる.本研究では偏波レーダーを用いて0℃高度を推定する手法を開発し,既往の手法に比べ誤差を増やすことなく0℃高度が地上付近にある場合も判定可能...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • XバンドMP レーダによる地上吹雪の 定量的把握の可能性

    大宮 哲, 國分 徹哉, 松下 拓樹, 高橋 丞二, 松澤 勝 雪氷 82 (3), 145-156, 2020

    ...により上空の風向風速を求めた.求めた降雪強度と風向風速から上空における飛雪流量を面的に推定し,地上での実測飛雪流量と比較した.その結果,落下中の降雪粒子の風による移流を考慮することで,地上における飛雪流量の推定値と実測値の相関が向上することが示された....

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 2019年9月の台風15号による千葉県の園芸施設被害

    両角 政彦 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 211-, 2020

    ...強風による風害の特徴として,降雪による雪害の面的・集中的な被害と比べて,局地的・局所的な被害の発生の可能性が示唆された。</p><p>2019年9〜10月に発生した一連の台風被害によって,千葉県は「激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律」に基づく政令で激甚災害の指定を受けた。...

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  • 信濃川上中流域における気温減率の季節性を考慮した融雪流出解析

    滝澤 一輝, 山本 隆広, 込山 晃市 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_151-I_156, 2020

    ...した.さらに,推定した気温減率を用いて信濃川上中流域の大小4つの流域で融雪流出解析を行い,気温減率が解析期間を通じて一定な場合と比較することによって,融雪流出解析において気温減率の季節性を考慮することの重要性を示すことを目的とした.その結果,気温減率には季節性,地域性が存在することを確認できた.融雪流出解析では,推定した気温減率を用いることによって,河川流量の再現性の向上を図ることができた.また,降雪...

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  • 水収支から推定される流域平均降水量の特性

    田坂 彰英, 田中 賢治, 田中 茂信 土木学会論文集B1(水工学) 76 (2), I_31-I_36, 2020

    ...<p> 雨量計には,設置地点が平野部に集中しており山地の降水量はあまり観測できていないことと,降雪の捕捉率が低いという問題点がある.したがって,雨量計の観測値は気候モデル等の降水量データの流域スケールでの評価には不向きである.本研究ではこれらの雨量計の問題点に影響されない降水量評価として,河川流量の観測値と陸面過程モデルSiBUCで計算された蒸発散量・土壌水分量・積雪相当水量を用いて,流域の水収支から...

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  • 石川県河北平野に導入した地中熱ヒートポンプシステムの性能評価と導入時の留意点

    冨樫 聡, 内田 洋平, 嶋田 一裕, シュレスタ ガウラブ, 石原 武志, 佐野 星河 土木学会論文集G(環境) 76 (5), I_277-I_287, 2020

    ...<p> 河北平野の中心部に位置する石川県工業試験において,降雪期と非降雪期の季節別に熱応答試験を実施した.降雪期には適切な熱応答試験データが得られなかった.これは,積雪時に稼働する融雪システム用の地下水揚水井の影響によるものと考えられる.また,GSHPシステムの実証実験結果より,冷房・暖房ともに良好な運転実績が確認できた.実証実験中の地下温度の簡易再現計算を行ったところ,非降雪期に実施した熱応答試験...

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  • 弘前の冬春季・降雪率の長期変動と十三湖の結氷期間との関係

    三上 岳彦, 長谷川 直子, 平野 淳平, Batten Bruce 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 60-, 2020

    ...すなわち、十三湖の結氷期間が長い年や年代は寒冷で、降雪率が高く、結氷期間が短い年や年代は温暖で、降雪率が低い。長期トレンドで見ると、十三湖の結氷期間は100日間前後で一方向の変化は見られないが、弘前の降雪率は18世紀前半から19世紀前半にかけてやや減少傾向にある。1740年代と1820年代に、結氷期間と降雪率がともに低下した時期があり、一時的な温暖期と考えられる。...

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  • 全国降水データの解析と青森県内採取試料による評価

    秋田谷 美乃, 吉仲 由季子, 野尻 幸宏 日本地球化学会年会要旨集 67 (0), 7-, 2020

    ...また、2018年12月以降、弘前市と五所川原市で日毎の降水・降雪試料を採取し、イオンクロマトグラフで陽・陰イオン成分を分析している。全国調査の観測値と青森県内の計測値を比較し、日別観測値から得られる情報を解析している。</p>...

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