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検索結果 1,635 件

  • 左腎静脈浸潤に伴う左精索静脈瘤による陰嚢腫大を契機に診断された膵体尾部癌の一例

    德橋 愛彦, 吉野 潤, 石原 慶, 井垣 尊弘, 小郷 泰一, 長野 裕人, 加藤 俊介, 入江 工, 井ノ口 幹人 膵臓 39 (2), 167-171, 2024-04-30

    ...<p>症例は72歳,男性.左鼠径部膨隆を主訴に前医を受診し,左鼠径ヘルニアの診断で当科紹介となった.左鼠径部に立位でピンポン球大の膨隆を認め,臥位で軽快したが,陰嚢の腫大は残存したため,腹部造影CT検査を施行したところ,膵体尾部癌,傍大動脈リンパ節転移を認めた.腫瘍の浸潤により左腎静脈は閉塞し,途絶した左腎静脈から陰嚢にかけて左精索静脈瘤の発達を認め,陰嚢腫大の原因と考えられた....

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  • 急性精巣上体炎の臨床像の後方視的検討

    増田 吉朗, 小幡 聡, 近藤 琢也, 福田 篤久, 川久保 尚徳, 栁 佑典, 永田 公二, 宮田 潤子, 松浦 俊治, 田尻 達郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 147-152, 2024-04-20

    ...</p><p>【結果】発症時年齢は1か月~14歳(中央値8歳),患側は右側36例,左側40例,両側1例,発症から受診までの時間は中央値8時間(IQR,5~14.5時間)であった.症状は,陰囊痛75例(97%),陰囊の腫脹44例(57%),発赤28例(36%),腹痛8例(10%),発熱5例(7%)であった.治療後の経過観察は,再診し経過観察をした症例が65例(84%)で,有事再診のみが12例(16%)...

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  • 外傷性精巣破裂の1小児例

    松島 正, 宮國 憲昭, 川谷 慶太, 杉原 哲郎, 梶 沙友里, 内田 豪気, 大橋 伸介, 黒部 仁, 大木 隆生 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 195-200, 2024-04-20

    ...<p>症例は13歳男児.友人に右陰囊を蹴り上げられ受傷し,疼痛が持続したため近医を受診,精巣破裂の疑いで当院紹介となった.超音波検査にて精巣を横断する低エコー域と不均一な低エコー域を認め,右精巣破裂及び陰囊内血腫と考えられた.また,ドプラ超音波検査にて右精巣内の血流低下を認めた.以上より外傷による精巣破裂と診断し,受傷後約9時間後に緊急手術を施行した.精巣白膜が断裂し,破裂した精巣実質が露出していたが...

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  • 陰囊にみられた Eccrine Poroma

    篠田 英和, 篠田 大介, 桐生 美麿 西日本皮膚科 86 (1), 7-8, 2024-02-01

    ...<p><b>症例</b>:40 歳,男性</p><p><b>現病歴</b>:数年前に右陰囊部の赤色丘疹に気づいたが放置していた。徐々に増大した。</p><p><b>現症</b>:右陰囊に径 8 mm の有茎性,軟性の紅色小腫瘤を認める(<b>図 1 </b>)。...

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  • 超音波検査とMRI検査で陰嚢内多結節状腫瘤の所見を呈した傍精巣線維性偽腫瘍の1例

    祝田 勇輝, 成田 啓一, 金田 智, 岩澤 沙友里, 井手 広樹, 廣瀬 茂道, 塩見 英佑 超音波医学 advpub (0), 2024

    ...<p>傍精巣線維性偽腫瘍(paratesticular fibrous pseudotumor)は陰嚢内に発生する稀な良性腫瘍である.術前の悪性腫瘍との鑑別はしばしば難しいものの,腫瘍と精巣の剥離が可能であれば,特に若年者では精巣温存が望ましい.今回我々は,精巣温存が可能であった傍精巣線維性偽腫瘍を経験したため報告する.症例は30歳代男性.左陰嚢腫大を認め,超音波で陰嚢内充実性腫瘤を認めたため当院紹介受診...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 陰嚢部痛を呈する小児精索静脈瘤の治療効果の検討

    小野 賀功, 後藤 俊平, 澁谷 知香子, 橋本 大和, 菅原 大樹, 山岡 敏, 平野 隆幸, 星 玲奈, 細川 崇, 上原 秀一郎 日大医学雑誌 82 (6), 345-348, 2023-12-01

    ...<p>【はじめに】小児精索静脈瘤は様々な症状を呈する.精巣容積左右差,陰嚢部腫瘤は外科治療で改善が期待できる.しかし陰嚢部痛の外科治療効果に関する詳細な報告はない.今回,当科の小児精索静脈瘤を後方視的に検討し,陰嚢部痛に対する治療効果を明らかにすることを目的とした....

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 陰囊がんと鑑別を要した扁平コンジローマ

    竹内 聡, 石倉 侑, 米田 玲子, 隅田 幸佑, 中原 剛士 西日本皮膚科 85 (6), 437-438, 2023-12-01

    ...<p><b>患者</b>:24 歳,男性</p><p><b>主訴</b>:陰囊部のびらんを伴う紅色結節,疼痛</p><p><b>既往歴</b>:特になし</p><p><b>現病歴</b>:3 カ 月前より陰囊右側に疣様結節が生じて増大し,びらんを伴う紅色結節となり当院泌尿器科を受診した。MRI で両側リンパ節腫脹がみられ,陰囊癌を疑われ生検目的に紹介となった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 陰囊粘液腫が診断の契機となった Carney complex の 1 例

    須永 知里, 山内 輝夫, 岩切 琢磨, 永田 茂樹 西日本皮膚科 85 (5), 356-361, 2023-10-01

    ...数カ月前から右陰囊内に腫瘤を自覚し,切除目的に当科に紹介され受診した。現症:右陰囊内に 3 cm の下床との癒着なく,可動性良好なドーム状隆起性弾性軟の皮下腫瘤があった。自覚症状はなかった。病理組織所見では腫瘍は真皮下層から脂肪織上層に存在した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 小児陰囊内脂肪芽腫の1例

    菅沼 理江, 渡井 有, 佐藤 英章, 菊池 信行, 咲間 裕之, 小笹 浩二, 西 大介, キシュ ボルバーラ, 松井 青史, 角田 幸雄 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (5), 872-877, 2023-08-20

    ...<p>小児における陰囊内脂肪芽腫は稀であり,悪性疾患も含め陰囊内腫瘍の鑑別を要する.我々は小児陰囊内脂肪芽腫の1例を経験したので,外科的治療戦略について報告する.症例は7歳男児.1か月前からの無痛性陰囊腫瘤を主訴に受診.左陰囊内に3.0×1.5×2.0 cm大の卵形状腫瘤を正常精巣の頭側に触知した.超音波検査では左精巣頭側に表面に一部血流を伴う内部やや不均一な高エコー腫瘤を認めた.MRIではT1強調像...

    DOI Web Site 医中誌

  • 陰囊の瘻孔が診断の契機となったクローン病の 1 例

    池田 彩乃, 後藤 寛之, 吉田 雄一 西日本皮膚科 85 (4), 281-283, 2023-08-01

    ...初診の 4 カ 月前に陰囊の硬結に気がついた。発熱・陰囊腫大を伴うようになり,切開排膿・抗生剤による治療を行われたが,症状を繰り返したため,当科へ紹介された。左陰茎基部に腫脹と皮下硬結があり,圧迫にて排膿がみられた。陰囊の瘻孔を壁ごと全切除する目的に全身麻酔下で手術を行ったが,瘻孔は背側(肛門方向)の深部まで続いており,広範囲の死腔と不良肉芽を認めた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 陰囊膿瘍を伴う鼠径ヘルニア盲腸嵌頓に対し腹腔鏡手術を施行し得た1例

    成島 一夫, 森 幹人, 平野 敦史, 首藤 潔彦, 吉田 雅博 日本腹部救急医学会雑誌 43 (4), 769-772, 2023-05-31

    ...陰囊膿瘍は術後約3ヵ月で自然治癒した。現在術後6ヵ月経過するも,ヘルニア嵌頓や陰囊膿瘍の再燃は認めていない。陰囊膿瘍を伴う鼠径ヘルニア回盲部嵌頓症例において,鼠径部や陰囊に炎症が限局していれば腹腔鏡アプローチは選択肢として考慮され得ると思われた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡による観察の後に外科治療方針を決定した交叉性精巣転位症の1例

    川脇 拓磨, 文野 誠久, 嶋村 藍, 深田 良一, 竹本 正和, 髙山 勝平, 金 聖和, 東 真弓, 青井 重善 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (2), 208-211, 2023-04-20

    ...囊内の右陰囊底部および右内鼠径輪近傍の腹腔内にそれぞれ精巣を認めた.腹腔内精巣の精索は,左内鼠径輪近傍から膀胱前面を横切り,腹腔内精巣へと連続していた.左精巣を左内鼠径輪から下降させるには精索の剥離範囲が広いため,両側精巣を右鼠径部創から導出し,精索のより長い右精巣を陰囊中隔を通して左陰囊内に固定した.左精巣は右陰囊内に固定した.術後6か月の現在,明らかな精巣萎縮や位置異常は認めていない....

    DOI Web Site 医中誌

  • 精巣上体乳頭状嚢胞腺腫の1例

    石黒 はるか, 丸上(高橋) 亜希, 丸上 永晃, 三宅 牧人, 藤本 清秀, 藤井 智美, 田中 利洋, 平井 都始子 超音波医学 50 (3), 205-210, 2023

    ...disease:VHLD)に関連して発生するほか,孤発性にも発生する.悪性化は稀で局所切除が可能,あるいは慎重な経過観察も選択枝となり得る腫瘍性病変であるが,画像のまとまった報告はなくVHLDの既往がない場合には術前診断は難しく高位精巣摘除術が選択される場合も多い.今回我々は孤発性と考えられたPCEの1例を経験したので超音波画像を中心に報告する.症例は70代男性.右鼠径ヘルニアを疑われ撮像された造影CTで左陰嚢内...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 前立腺癌を合併した外陰部浸潤性乳房外 Paget 病の 1 例

    曽我 りか子, 勝田 来未, 宇田 絵美, 角田 佳純, 猿喰 浩子 皮膚の科学 22 (3), 208-216, 2023

    ...初診 <b>1 </b>年前より,陰嚢左側∼会陰にかけて腫瘤を認め,徐々に増大してきたため当科紹介となった。病変は潰瘍化を伴う易出血性の巨大腫瘤であり,周囲には境界不明瞭な紅斑や脱色素斑を認めた。皮膚生検にて乳房外 <b>Paget </b>病(<b>extramammary Paget’s disease</b>,以下 <b>EMPD</b>)と診断し,針生検にて鼠径リンパ節転移が確認された。...

    DOI 医中誌

  • 不安定型骨盤輪骨折に遅発性精巣萎縮を合併した1例

    春日 久寛, 小林 紘樹, 刈谷 彰吾, 中村 一喜, 山下 太郎, 千葉 一裕 東日本整形災害外科学会雑誌 35 (4), 452-455, 2023

    ...<p>今回われわれは不安定型骨盤輪骨折に遅発性精巣萎縮を合併した1例を経験した.症例は47歳男性,歩行中にトラックにひかれ受傷,当院に救急搬送された.明らかな骨盤動揺性があり,左鼠径部には挫滅創と皮下血種を認めた.不安定型骨盤輪骨折と診断,動脈塞栓術と創外固定を施行し,全身状態が落ち着いた第14病日に骨接合術を行った.術後経過中に左陰嚢の鈍痛と硬結を認め,泌尿器科での精査で遅発性精巣萎縮と診断された...

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  • 水腎症を伴った鼠径部膀胱ヘルニアの1例

    池西 一海, 福本 晃久, 江尻 剛気, 三宅 佳乃子, 青松 幸雄, 中島 祥介 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 952-956, 2023

    ...<p>症例は77歳の男性.排尿困難・右腰背部痛を主訴に他院を救急受診し,右鼠径ヘルニアと診断され,加療目的に当科へ紹介となった.CT所見で右外鼠径ヘルニアを認め,右陰嚢まで膀胱が脱出し右尿管も牽引され右水腎症を呈していた.また,ヘルニア嚢内には回腸も脱出していた.今回われわれは,本症例に対して手術開始前に尿管ステントを留置の上,TAPP(transabdominal preperitoneal repair...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • Fournier壊疽を合併した直腸癌の2例

    浦川 雅己 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1293-1300, 2023

    ...</p><p>今回われわれは,直腸癌が原因で発症したFournier症候群の2例を経験した.両症例とも臀部から陰嚢に至る広範な気腫を伴う蜂窩織炎と膿瘍を形成しており,抗菌薬投与,ドレナージ,デブリードマンを行ったが感染コントロールがつかず,準緊急で人工肛門造設を行い感染のコントロールがついたところで低位前方切除術を行い,治癒切除することができた.直腸癌によるFournier壊疽の治療では,腫瘍学的治療介入...

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  • 精巣捻転症を契機に発見された精巣腫瘍合併の交叉性精巣転位症の1例

    奥末 理知, 前田 航規, 森 友莉, 佐藤 亘, 原田 吉将 日本泌尿器科学会雑誌 113 (4), 143-146, 2022-10-20

    ...<p>交叉性精巣転位症は,一側の精巣が正中を越えて他側の鼠経管を通って下降し一つの陰囊に2つの精巣が存在する状態であり,非触知精巣の約2%に認められるとの報告がある.多くは幼少期に精巣固定術が行われているが,まれに腫瘍化し成人期に診断されることもある.症例は40歳男性.右側腹部痛を主訴に受診した.右陰囊内に精巣を触知したが左陰囊内には陰囊内容を認めず,右陰囊上部に有痛性の腫瘤を触知した.CTでは両側...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献3件

  • 移動性精巣の経過観察中に発生した小児精巣成熟奇形腫の1例

    出口 幸一, 堺 貴彬, 五味 卓, 正畠 和典, 渡邊 美穂, 野村 元成, 神山 雅史, 上野 豪久, 田附 裕子, 奥山 宏臣 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (5), 804-808, 2022-08-20

    ...<p>1歳3か月,男児,主訴は右陰囊腫大.生後7か月時より右移動性精巣に対して外来経過観察中,右陰囊の腫大を認めた.右陰囊内に表面平滑で弾性硬の腫瘤を触知し,超音波検査で囊胞を有する長径約2 cmの腫瘤性病変を認めた.術前診断として精巣捻転後変化もしくは良性精巣腫瘍が考えられ,手術の方針となった.手術は陰囊アプローチで腫瘤を摘出し,術中迅速病理検査では悪性所見を認めず,精巣を温存した.病理学的所見にて...

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  • 鼠径リンパ節からの逆行性転移によりパンツ型皮膚浸潤をきたした肛門管癌

    塩道 泰子, 竹内 聡, 米田 玲子, 中原 剛士 西日本皮膚科 84 (4), 297-298, 2022-08-01

    ...</p><p><b>現症</b>:下腹部から鼠径部,陰囊,陰茎のオムツに覆われた部分に多数の粟粒大から小豆大の小隆起を伴う浸潤性紅斑を認めた。陰囊陰茎は腫大し,一部びらんを伴っていた(<b>図 1 </b>)。</p><p><b>病理組織学的所見</b>:腫瘍細胞が真皮全層の間質に浸潤し,一部は胞巣状に増殖していた(<b>図 2 a</b>)。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 受傷5日後に診断され精巣温存が可能であった外傷性精巣捻転症の1例

    中林 和庸, 竜田 恭介, 山内 健 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (4), 753-757, 2022-06-20

    ...<p>精巣捻転症は早期に診断し,治療を行うべき疾患であるが,外傷を契機とした場合は診断時期が遅れ,精巣温存できる症例は少ないとされる.症例は14歳の男児.左陰囊上部を打撲後より陰囊痛と腫脹を認め,痛みが持続するため受傷後5日目に当院救急外来を受診した.超音波検査とMRI検査で精索の浮腫と精巣破裂を疑う所見を認め,緊急手術を行った.術中所見では左精巣が外向きに720度捻転しており,外傷性精巣捻転症と診断...

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  • 陰囊内神経鞘腫

    遠矢 麻衣子, 永井 貴子, 原田 佳代, 占部 和敬 西日本皮膚科 84 (3), 183-184, 2022-06-01

    ...<p><b>患者</b>:25 歳,男性</p><p><b>主訴</b>:陰囊左側の皮下腫瘤<b>家族歴</b>:特記事項なし</p><p><b>現病歴</b>:幼少期より陰囊左側の皮下腫瘤を自覚していたが,最近増大傾向がみられたため,前医を受診した。 手術希望にて当科へ紹介となった。...

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  • 陰茎・肺転移を認めた精巣腺癌の1例

    野口 毅朗, 逢坂 公人, 柴田 洋佑, 小泉 充之, 鈴木 孝尚, 岸田 健, 大久保 陽一郎, 亀田 陽一 日本泌尿器科学会雑誌 113 (2), 78-81, 2022-04-20

    ...<p>症例は50代男性.右陰囊違和感を自覚し前医初診した.胚細胞腫瘍マーカーは正常値であったが右精巣腫瘍の診断で右高位精巣摘除術を施行された.組織診断では粘液産生を認める腺癌が疑われ免疫染色ではCK,CAM5.2,CEA,CA19-9,CK7,CK20陽性であった.病理結果をふまえた血液検査でCEAとCA19-9は高値を認めた.全身検索の結果,傍大動脈リンパ節の腫大を認め後腹膜リンパ節郭清施行し血清...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 停留精巣固定術後の陰囊部腫脹に対する治打撲一方の使用経験

    増田 吉朗, 中村 晶俊, 田口 匠平 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (2), 173-177, 2022-04-20

    ...投与期間は中央値7日(6~56日).本剤の処方量は0.2~0.3 g/kg/日であった.外来主治医が陰囊部の腫れを3段階(陰囊部及び精索の腫脹がいずれも改善:A,陰囊部の腫脹は改善し,精索肥厚のみ残存:B,陰囊部および精索の腫脹がどちらも残存:C)で評価した.局所の腫脹改善の程度は,A:15例(60%),B:7例(28%),C:3例(12%)であった.当科での経験では治打撲一方の投薬により術後牽引指導...

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  • S 状結腸憩室穿通に対するハルトマン手術後に発生した鼠径ヘルニア囊膿瘍の1 例

    川本 潤一郎, 藤田 晃司, 三浦 弘志, 北郷 実 日本腹部救急医学会雑誌 42 (3), 469-472, 2022-03-31

    ...術後,発熱と炎症反応が持続し,左陰囊の腫大・硬結を認めた。術後7 日目に再度腹部造影CT を施行したところ,左鼠径ヘルニア囊内に遺残膿瘍を認めた。局所麻酔下で陰囊を切開し,ドレナージを施行してフィルム型ドレーンを3 本留置した。その後,発熱や炎症反応は著明に改善し,術後29 日目に退院となった。</p>...

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  • 陰囊操作を加え高位精巣摘除術を行った幼児精巣原発卵黄囊腫瘍の2例

    松井 まゆ, 春松 敏夫, 川野 孝文, 村上 雅一, 長野 綾香, 杉田 光士郎, 矢野 圭輔, 大西 峻, 加治 建, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (1), 29-34, 2022-02-20

    ...<p>今回,鼠径部アプローチに経陰囊操作を加えて高位精巣摘除術(本法)を行った精巣原発卵黄囊腫瘍の2幼児例を経験した.【症例1】1歳8か月男児.左陰囊腫大とAFPの上昇(1,593 ng/ml)を認め,精巣腫瘍を疑い,本法を行った.精巣は26×23 mmと腫大し,内部は充実性で単一の腫瘍であった.病理では卵黄囊腫瘍の診断で精巣内に限局しており,病期I期の診断となった....

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  • 小児急性精巣上体炎の臨床的検討

    井之口 舜亮, 松井 太, 松山 聡子, 近藤 楓基, 末永 信太, 矢澤 浩治, 松本 富美 日本泌尿器科学会雑誌 113 (1), 22-27, 2022-01-20

    ...</p><p> (結語) 小児急性精巣上体炎は急性陰囊症の約半数を占めており,急性陰囊症診療において遭遇する頻度が高い疾患である.小児急性精巣上体炎の約30%に膿尿を認め,泌尿生殖器異常の既往を約30%に認めた.泌尿生殖器異常の既往は,膿尿と関連していた.泌尿生殖器異常の既往のない小児急性精巣上体炎において腎尿路異常を合併する頻度が低いことから,腎尿路超音波検査のルーチンでの施行には疑問がある....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献19件

  • 豊富な腫瘍組織浸潤リンパ球を認めた精索原発脱分化型脂肪肉腫の 1 例

    安達 純世, 花見 恭太, 富居 一範, 山﨑 一人 日本臨床細胞学会雑誌 61 (1), 22-28, 2022

    ...</p><p><b>症例</b>:71 歳,男性.左陰囊の無痛性腫大を主訴に当院を受診し,傍精巣腫瘍の診断にて左高位精巣摘除術を施行した.肉眼的には精索に 8.5×6.0 cm 大の境界明瞭な充実性腫瘤を認めた.腫瘍の割面は淡黄色充実調でモザイク状に壊死が観察された.捺印細胞診標本では多数の小型リンパ球を背景に,大型異型細胞が孤在性や結合性の緩いシート状に出現していた.核の過分葉を示す異型細胞も多数...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 陰嚢超音波検査が診断的に重要であった尿道下裂形成術後の巨大尿道結石の1例

    原田 淳樹, 木原 敏晴, 宮﨑 佑也, 本多 弘幸, 中西 裕美, 宮田 康好, 酒井 英樹 超音波医学 49 (4), 345-349, 2022

    ...<p>症例は30歳男性.3歳で尿道下裂に対する尿道形成術を施行された.陰嚢内の硬結と終末尿滴下を主訴とし,精査で受けたmagnetic resonance imagingで長径3 cmの陰嚢内腫瘤を指摘されたため当科を紹介された.同腫瘤は陰嚢超音波検査で境界明瞭かつ音響陰影を伴い,computed tomographyや尿道造影検査の結果も合わせて,形成尿道内の尿道結石と診断された.外尿道口狭窄のため...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • Poland症候群に併存し停留精巣を合併した成人鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    帖地 健, 和田 陽之介, 李 俊容, 前田 徹, 吉田 卓義, 小西 文雄 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1181-1186, 2022

    ...ではヘルニア嚢は陰嚢方向に伸びず,外鼠径輪を出て頭外側に走行し,外腹斜筋腱膜の腹側の皮下で停止していた.精巣はヘルニア嚢の盲端付近に認め,精巣摘出術,ヘルニア修復術を施行した.停留精巣は男性において多く認められる先天異常であるが,多くは1~2歳までに手術加療されており,成人で認めることは少ない.成人停留精巣を合併する鼠径ヘルニアも少なく,Poland症候群という先天異常も合併するのはさらに稀と考えられる...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 尿路感染症に起因するFournier壊疽に合併した脾膿瘍破裂の1例

    上村 直, 北川 博之, 前田 広道, 丸井 輝, 並川 努, 花﨑 和弘 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1153-1159, 2022

    ...<p>症例は70歳,男性.前立腺癌に伴う尿路感染症に対して前医で治療中,Fournier壊疽を認め当院泌尿器へ紹介された.造影CTで陰嚢内部にガス像を伴う液体貯留と,最大径78mmの脾膿瘍を認め緊急入院した.Fournier壊疽に対して膿瘍ドレナージ術と,抗菌薬で保存的治療を開始し,感染制御後に直腸狭窄を伴う前立腺癌のため人工肛門造設術が計画された.入院5日目に左上腹部痛が出現し,造影CTで脾膿瘍の...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 両側の鼠径リンパ節転移と精索への浸潤がみられた陰茎基底細胞癌の1例

    吉岡 和佳子, 大西 正純, 土橋 りさ, 後藤 真紀, 佐藤 友利, 荒川 伸之, 中川 倫代, 天野 博雄, 兼平 貢, 赤坂 季代美 Skin Cancer 37 (3), 181-186, 2022

    ...初診時,陰茎背面から陰囊にかけ66×53 mm大の紅色腫瘤がみられた。画像検索では左精索への浸潤と両側の鼠径リンパ節の腫大がみられた。皮膚生検で基底細胞癌と診断し,腫瘍の拡大切除後,左側の高位精巣摘出術を行い同時に両側鼠径の腫大リンパ節を生検した。病理組織学的に両側の精索と鼠径リンパ節に転移がみられた。...

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  • Micro-vascular imagingモードによる低流速血流評価が診断に有用であった精巣区域梗塞の1例

    國近 瑛樹, 丸上 永晃, 石黒 はるか, 太地 良佑, 中井 靖, 藤本 清秀, 岡田 文美, 田中 利洋, 平井 都始子 超音波医学 49 (2), 159-164, 2022

    ...(MVI)モードによる低流速血流評価が診断に有用であった精巣区域梗塞の1例を経験したため報告する.症例は60代男性.一過性の陰嚢痛を機に左陰嚢腫脹を認めた.前医CTと超音波で精巣腫瘍の可能性が否定できず,当院泌尿器科を紹介受診した.当院で施行した超音波検査では,左精巣中央腹側に,Bモードで楔状,扁平な低エコー域を認め,カラードプラ法やMVIモードでは共に血流表示は欠損し,梗塞や壊死が示唆された.低エコー...

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  • 脳転移を来した乳房外 Paget 病の 1 例

    小池 隆弘, 國府 拓, 速水 拓真, 加太 美保, 加藤 威, 田中 俊宏, 立花 隆夫, 藤本 徳毅 皮膚の科学 21 (1), 15-19, 2022

    ...初診の<b>10</b>年前に左鼠径部から陰嚢にかけて境界明瞭な紅斑とびらんが出現した。近医を受診し,皮膚生検で乳房外 <b>Paget </b>病と診断された。<b>1cm</b>マージンでの腫瘍切除術,左鼠径リンパ節郭清術を施行した。病理組織検査より乳房外 <b>Paget </b>病 <b>pT2N2M0 Stage IIIb </b>と診断した。...

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  • 左交叉性精巣転位に合併した成人鼠径ヘルニアの1例

    山本 泰資, 林 英司, 河原 健夫, 桐山 宗泰, 陸 大輔, 伊佐治 博章 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 435-439, 2022

    ...<p>症例は 66歳の男性で,前立腺癌に対してロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術を施行され,この時左交叉性精巣転位を指摘された.今回,右鼠径ヘルニア根治術目的に紹介となった.右鼠径部から陰嚢にかけて手拳大の腫脹を認めたが,容易に還納可能であった.腹部CTでは右陰嚢に2つの精巣が存在していた.術中所見では,精索の中に巨大なヘルニア嚢と精管・精巣動静脈の束を2本認めた.各々に高位剥離を施行し,メッシュを用...

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  • 萎縮精巣として摘出した検体が卵管・卵巣・子宮内膜組織であった卵精巣性分化疾患の1例

    池上 満智彰, 浦尾 正彦, 田中 奈々, 芦澤 かりん, 小倉 加奈子, 松本 俊治 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (7), 1122-1126, 2021-12-20

    ...<p>症例は4か月健診で左精巣を触知せず,左停留精巣を疑われ当院小児外科に紹介となった.外性器は正常男性型であり,右精巣は陰囊内に触知されるが,左精巣は触知されなかった.超音波検査より左内鼠径輪直上で精巣様組織が腹腔内外を出入りしている左腹腔内精巣疑いにて,1歳5か月時に腹腔内精査および精巣固定術目的に腹腔鏡手術を施行した.左側の精巣様組織は鼠経管内に存在しており,萎縮精巣と考えられ摘出した.右精巣...

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  • 経時的な色調変化を認めた乳児筋線維腫症の 1 例

    西 純平, 永瀬 浩太郎, 井上 卓也 西日本皮膚科 83 (6), 519-522, 2021-12-01

    ...生後 2 カ月で陰囊部に結節が出現し,徐々に増大した。生後 6 カ月時点では暗赤色だったが,当院初診時には淡紅色へ色調が変化していた。切除検体の病理組織学的所見は境界明瞭な結節性病変で,深部では円形から短紡錘形の細胞が増殖し,上部では紡錘形細胞が束状に増殖する二相性パターンを呈した。免疫組織化学染色で腫瘍細胞はビメンチンと αSMA に陽性,デスミンと S100 蛋白に陰性を示した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 増殖性タール・ピッチ皮膚症の 1 例

    馬場 まゆみ 西日本皮膚科 83 (5), 411-416, 2021-10-01

    ...タールの発癌性は,煙突掃除夫と陰囊がんの関連性や,山極勝三郎と市川厚一が家兎の耳にコールタールを反復塗布し,人工発癌に成功したことでも有名である。現在ではベンツピレンやベンゾアントラセンが発癌のイニシエーターやプロモーターとして作用していることが判明している。...

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  • カボザンチニブによる陰囊紅斑

    松立 吉弘 西日本皮膚科 83 (5), 389-390, 2021-10-01

    ...<p><b>患者</b>:61 歳,男性</p><p><b>主訴</b>:陰囊の紅斑</p><p><b>現病歴</b>:腎癌の多発遠隔転移に対し,アキシチニブ,ニボルマブ,スニチニブで順次治療していたが,病勢進行のため,3 週間前からカボザンチニブ 60 mg/ 日を開始した。数日前から陰囊に紅斑が生じ疼痛を伴うため受診した。</p><p><b>現症</b>:陰囊水腫がみられた。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 肛門管癌の穿通で発症したフルニエ壊疽の1例

    早川 雄貴, 大村 健二, 田中 寛人, 萩原 千恵, 筒井 敦子, 若林 剛, 川倉 健治, 絹川 典子 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 443-447, 2021-09-30

    ...陰囊・肛門周囲の皮膚は黒色に変化,悪臭が強く,肛門管から腫瘤が露出。直腸診で血便を認めた。腹部造影CT検査で陰囊から会陰部,骨盤内に気腫を認めた。以上より肛門管癌の穿通によるフルニエ壊疽と診断し,ただちにデブリードマンと人工肛門造設を行った。抗菌薬はメロペネムとクリンダマイシンを投与した。肛門腫瘤の病理組織学的診断は肛門管癌であった。フルニエ壊疽は死亡率20〜50%と予後不良の疾患である。...

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  • 多中心性に病変を認めた男性外陰部乳房外Paget病3例

    瀧川 充希子, 眞部 恵子, 浅越 健治 日本皮膚科学会雑誌 131 (8), 1835-1840, 2021-07-20

    ...<p>外陰部乳房外Paget病(EMPD)では稀ならず多中心性に病変を生じる.今回,多中心性病変を生じた男性EMPD3例につき検討した.症例は50~70代で,陰囊周囲に複数の病変(各7,5,5病変)を認めた.2例で真皮内浸潤を認め,1例ではセンチネルリンパ節転移陽性であった.2例は熊野らの分類における陰囊数珠状型,1例は陰茎偏奇型と陰囊辺縁型の混合型もしくは陰囊数珠状型の不全型と考えた.斑状病変にもかかわらず...

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  • 尿道にいたる陰茎凍傷を合併した重症凍傷の治療経験

    菅原 隆, 宮下 采子, 松田 由佳里, 吉田 光徳, 樫村 勉, 菊池 雄二, 副島 一孝 熱傷 47 (2), 72-77, 2021-06-15

    ...その後, 陰茎腹側に尿道欠損を生じたためデブリードマン後14日目に口腔粘膜移植による尿道再建術を行い, 再建した尿道は陰嚢皮膚よりの皮弁で被覆を行った. 術後経過は良好で, 術後1年半以上が経過した現在も良好な排尿機能を維持しており, 退院後に挙児も得ており勃起機能と妊孕性も温存されている. <br> 凍傷による尿道損傷は非常にまれな病態であると考えられる....

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  • 胃癌術後精巣再発に対しサルベージ手術を行い長期生存を得た1例

    岡田 尚大, 田中 則光, 髙橋 優太, 橋田 真輔, コルビン・ヒュー 俊佑, 松田 直樹 日本消化器外科学会雑誌 54 (6), 375-382, 2021-06-01

    ...つといわれており,解剖学的,免疫学的バリア機構が精巣への悪性腫瘍の転移を防いでいると推察される.その一方で,バリア機構により抗癌剤自体の精巣移行性が悪い可能性も示唆される.症例は42歳の男性で,胃癌術後6年目に精巣転移と診断された.化学療法(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム+シスプラチン,ラムシルマブ)により転移巣の縮小を認めなかったが,精巣以外の部位に再発なくコントロールできていたため,陰囊摘出術...

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  • 寄生体由来と考えられる両側盲端の腸管を臍帯ヘルニア内に認めた上腹部Heteropagusの1例

    岩渕 瀬怜奈, 服部 健吾, 津川 二郎, 西島 栄治, 渡部 彩, 田中 聡志, 中田 有紀, 岸上 真, 長坂 美和子, 池上 等 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (3), 663-667, 2021-04-20

    ...gで出生された男児.上腹部に左下肢を主とした寄生体の結合と臍帯ヘルニアを認め当院へ搬送された.造影CT検査では,自生体の下横隔動脈が体表面で分岐し一方は寄生体へ,一方は臍帯ヘルニア内の囊胞へ向かっていた.日齢5に臍帯ヘルニア根治術を施行.ヘルニア内容は自生体の肝臓の一部と寄生体由来と考えられる両側盲端の腸管であり,後者は摘出した.日齢21に寄生体切離術を施行.寄生体には左下肢,腎臓,膀胱,精巣,陰囊...

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  • 尿路系悪性腫瘍を合併した異時性に多発する陰囊有棘細胞癌の 1 例

    村中 友加里, 井上 卓也, 米倉 直美, 永瀬 浩太郎, 成澤 寛 西日本皮膚科 83 (2), 129-133, 2021-04-01

    ...今後も有棘細胞癌の再発の可能性が高いと考え,陰囊皮膚の全切除および分層植皮術を行った。また,同時期に左尿管癌と膀胱癌を指摘され,当院泌尿器科にて治療された。自験例は,陰囊有棘細胞癌と尿路系悪性腫瘍という重複癌を発症した稀な症例である。両者の危険因子には共通するものが多く,何らかの発癌因子が関係している可能性が考えられた。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 早期の診療連携により治癒できた<i>Bacteroides fragilis</i>によるフルニエ壊疽の1症例

    近藤 好, 岡田 元, 鈴木 美穂, 杉浦 康行, 野村 杏奈, 桂川 陽平, 稲垣 幹人 医学検査 70 (1), 167-171, 2021-01-25

    ...肛門周囲と陰嚢の腫脹,疼痛で救急搬送。救急救命センターで搬送後直ちに陰嚢を切開排膿により,悪臭のあるガスが多量に排出された。検体提出時,担当医師よりフルニエ壊疽の疑いと連絡,嫌気性菌による混合感染を疑い,適切に嫌気培養を開始することが可能となった。さらには,至急のグラム染色依頼があり,染色所見より<i>Bacteroides</i>属が疑われることを医師に報告し,適切な抗菌薬投与に貢献できた。...

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  • 超音波で精巣の易回転性を評価し間欠性精巣捻転と診断した1例

    垣内 雅隆, 丸上 永晃, 小田 侑希, 石田 憲太朗, 多田 明良, 松永 剛, 丸上 亜希, 田中 利洋, 平井 都始子, 藤本 清秀 超音波医学 48 (5), 287-291, 2021

    ...<p>精巣捻転症は早急な診断と適切な治療が行われなければ,精巣機能の喪失につながる泌尿器緊急疾患である.間欠性精巣捻転症では,来院時に精索の捻転が解除されて症状が軽減しており,診断や今後の治療方針決定に難渋することが多い.今回,超音波で精巣の易回転性を評価し,間欠性精巣捻転症と診断しえた症例を経験したので,評価法を含めて報告する.症例は20代男性,5日前より間欠的な左側陰嚢痛を自覚しており,当院泌尿器科...

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  • カニクイザル精巣の成長に伴う生理,解剖学的変化と生殖能力

    小原 実穂, 大村 知幹, 小島 一晃, 渡部 聡朗, 山海 直 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-21-P-21, 2021

    ...【結果および考察】カニクイザルの精巣は,2.5歳齢までは鼠径部に存在し,その後4歳齢までに陰嚢へ下降していた。精巣の体積は,約4歳齢で急激に大きくなり,同じタイミングで血中テストステロン濃度が上昇していた。約4歳齢までは極端に精巣体積が大きな個体やテストステロン濃度が高値の個体を認めなかったことから,精巣体積の増加やテストステロンの分泌は精巣の陰嚢への下降状態よりも年齢に関係していると思われた。...

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  • 腎後性腎機能障害の原因となりTAPP法で修復した巨大鼠径ヘルニアの1例

    皆瀨 翼, 貝羽 義浩, 木村 美咲, 吉田 茉実 日本臨床外科学会雑誌 82 (8), 1600-1605, 2021

    ...<p>症例は83歳,男性.1カ月前からの右鼠径部の膨隆と尿排泄困難を主訴に受診した.来院時,右鼠径部から陰嚢にかけての児頭大の膨隆を認め,用手還納は困難であった.CT画像で右鼠径ヘルニアを認め,小腸の脱出を認めた.また,膀胱と両側で尿管から腎盂にかけての拡張を認めた.血液検査では腎機能低下を認めた.腎後性腎機能障害と診断し,膀胱内にバルーンカテーテルを留置し,腎機能の改善を待ってから待機的に手術を行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 外傷性精巣脱出症を合併した成人鼠径ヘルニアの1例

    的羽 大二朗, 種村 匡弘, 松本 謙一, 古川 陽菜, 金 浩敏, 野中 亮児 日本臨床外科学会雑誌 82 (9), 1749-1753, 2021

    ...<p>症例は70歳,男性.左鼠径部の膨隆を主訴に当科を受診した.左鼠径部に鶏卵大の膨隆を認め,臥位で膨隆は容易に還納し左鼠径ヘルニアを疑った.視触診で陰嚢内に左精巣は確認できなかった.腹部CTでは,左鼠径部より結腸と大網の脱出を認め,左鼠径ヘルニアと診断した.また,ヘルニア嚢に接して軟部影を認めた.問診にて約50年前に陰嚢部を強打した既往があり,外傷性精巣脱出症を疑った.精巣腫瘍系の腫瘍マーカーは陰性...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • Fournier壊疽を合併したAmyand's herniaの1例

    堀江 博司, 斎藤 俊一, 山中 良輔, 中西 望, 松村 彰太, 待本 貴文 日本臨床外科学会雑誌 82 (10), 1929-1934, 2021

    ...<p>症例は76歳,男性.陰嚢腫大を主訴に受診.陰嚢の皮膚は発赤し,一部びらんを認めた.造影CTでは,回盲部から陰嚢まで続く膿瘍と陰嚢皮下の軟部組織内にガス像を認めた.鼠径ヘルニア嚢内膿瘍とFournier壊疽の診断で緊急手術とした.下腹部正中切開で開腹し,腫大した虫垂をヘルニア嚢内に確認したが,腹腔からの操作ではヘルニア嚢との癒着剥離は困難であった.鼠径部から陰嚢まで切開し,壊死組織のデブリドマン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 腹膜透析導入後早期に発症した交通性陰囊水腫の1例

    河野 充, 石川 博和, 廣谷 紗千子, 森下 将充 日本透析医学会雑誌 54 (6), 303-307, 2021

    ...8日目にPDを再開し,陰囊水腫の再発を認めなかった.PDに関連した交通性陰囊水腫は本邦でも散見されているが,明確な診断方法や治療方針は確立されておらず今後の症例の蓄積と検討の必要がある....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 陳旧性陰嚢内血瘤の1例

    小林 史岳, 髙橋 佐智衛, 井村 仁郎 日本農村医学会雑誌 70 (1), 47-52, 2021

    ...陰嚢内血瘤は精巣固有鞘膜内の血液貯留と定義され,通常は急性の変化である。稀に慢性経過をとるものがあり,陳旧性陰嚢内血瘤と呼ばれている。<br>  症例は55歳男性で,高血圧,糖尿病に対し,当院内科へ通院していた。当科受診3か月前に,はっきりとした外陰部への外力を得ることなく,右陰嚢腫大を自覚した。その後も右陰嚢腫大が続いていたため,当科を受診した。<br>  右陰嚢は小児頭大に腫大していた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 精巣上体炎との鑑別に苦慮するもCTで術前診断できた小児Amyand’s herniaの1例

    都築 行広, 北河 徳彦, 新開 真人, 山崎 雄一郎, 望月 響子, 臼井 秀仁, 下木原 航太, 藤井 俊介, 河北 一誠, 篠原 彰太 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (7), 1156-1160, 2020-12-20

    ...<p>Amyand’s hernia(AH)は,虫垂を内容とする鼠径ヘルニアを病態とした稀な疾患で,術前診断は難しいとされる.精巣上体炎との鑑別に苦慮するも,CTで術前診断できた症例を経験したので報告する.症例は1歳3か月,男児.右鼠径部の膨隆,右陰囊の発赤腫脹を主訴に来院した.精巣上体炎と診断し,経口抗菌薬で保存的加療を開始したが,臨床所見は改善しなかった.第6病日に,超音波画像で認めた鼠径管内索状物...

    DOI Web Site 医中誌

  • 外性器を含む広汎な会陰皮膚組織切除を伴う骨盤内臓全摘術で切除しえた局所進展痔瘻癌の1例

    家根 由典, 肥田 仁一, 幕谷 悠介, 牛嶋 北斗, 吉岡 康多, 岩本 哲好, 大東 弘治, 所 忠男, 上田 和毅, 筑後 孝章, 諸富 公昭, 川村 純一郎 日本消化器外科学会雑誌 53 (11), 916-924, 2020-11-01

    ...<p>症例は56歳の男性で,15年前より痔瘻と診断され近医で加療されていた.難治性痔瘻増悪の診断で当科を紹介受診された際には,殿部から陰囊および陰茎にかけて多数の瘻孔と排膿が認められた.肛門管後壁の瘻孔からの生検にて痔瘻癌と診断した.また,腸管同士の瘻孔形成を認め,尿道・膀胱への瘻孔形成が疑われた.痔瘻は広汎かつ深部に及び,会陰部の炎症が強いため,まずS状結腸人工肛門造設術を行い,全身状態と会陰部の...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 鼠径ヘルニアに合併した精索脂肪腫の1例

    髙橋 真治, 金村 秀, 花香 淳一, 呉屋 朝幸 北関東医学 70 (4), 363-366, 2020-11-01

    ...<p> 患者は60歳代,男性.左鼠径部痛を主訴に来院した.精査の結果,S状結腸を内容物とした左鼠径ヘルニアと診断した.また,左陰嚢内には径3.5 cmの円形腫瘤を認めた.手術所見では,左外鼠径ヘルニアであり,陰嚢内には径3.5 cmの境界明瞭で円形,黄色の腫瘤を認めた.そのため,左鼠径ヘルニア根治術と左精索腫瘤摘出術を施行した.この円形腫瘤の病理組織学的所見は,大部分が凝固壊死した脂肪腫であった.悪性所見...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献11件

  • 急性陰嚢症を呈したIgA血管炎の1例

    倉本 朋未, 井口 孝司, 射場 昭典 泌尿器科紀要 66 (10), 369-372, 2020-10-31

    The patient was a 4-year-old boy. He consulted our hospital's Dermatology Department for diffuse pruritic erythema on his extremities. Toxicoderma was suspected and a topical steroid was prescribed. …

    DOI HANDLE Web Site

  • 泌尿器系男性がん患者の外性器リンパ浮腫のアセスメントとそのケア方法

    具志堅, 春香, 神里, みどり, 謝花, 小百合 沖縄県立看護大学紀要 (22) 1-13, 2020-10-01

    ...介入後、外性器リンパ浮腫は陰嚢周径では最大8.8㎝、接触圧は91.7mmHg減少し、リンパ浮腫は改善した。また、外性器リンパ浮腫が[座位保持][仰臥位][歩行]に影響を及ぼしていることが明らかとなった。第3段階では、看護師が簡便に活用できるように、外性器リンパ浮腫アセスメントシートのフローチャートを作成し、組織的な調整を得て、電子カルテへの導入が決定した。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 進行期乳房外パジェット病に対するドセタキセルの使用経験

    大塚 理紗, 森岡 理恵子, 菅 崇暢, 河合 幹雄, 秀 道広 西日本皮膚科 82 (5), 377-379, 2020-10-01

    ...全例が男性であり,初診時年齢は 50 歳から 70 歳(平均 63 歳),原発部位は陰茎・陰囊であった。いずれも拡大切除を行ったが,所属鼠径リンパ節に転移があり,さらに対側の鼠径リンパ節もしくは骨盤内リンパ節の転移が判明したため根治切除不能と判断した。DOC 単独療法を開始し,全例で PR(部分奏効)となった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 観血去勢後の手術部位感染により陰嚢膿瘍を形成した黒毛和種去勢牛の3 例

    後藤 聡, 千葉 暁子, 森山 友恵, 飯野 君枝, 山岸 則夫 Japanese Journal of Large Animal Clinics 11 (2), 82-86, 2020-08-31

    ...した後,外科的治療を行った.局所的な陰嚢膿瘍と診断した2 例において,膿瘍は非感染部との境界が明瞭であったことから陰嚢の全切除を行った.1 例において精索は膿瘍として大きく腫大したまま腹腔内深部へと連絡していたことから,陰嚢切除ならびに精索瘻による腹腔内膿瘍の排膿処置を行った.術後には継続的な精索瘻の内腔の洗浄を行い,精索の大きさは退縮,排膿の量も減少,手術後42 日目には精索瘻の炎症消退と創傷収縮...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 高度の陰囊損傷を伴ったバイク事故による外傷の1例

    寺島 侑希, 山形 梨里子, 末吉 亮, 石上 雄一郎, 小川 敦裕, 沼田 賢治, 溝辺 倫子, 本間 洋輔, 高橋 仁, 井上 哲也, 舩越 拓 日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (3), 366-368, 2020-06-30

    ...primary surveyでは明らかな異常を認めなかったが, secondary surveyで会陰部に陰囊の腫脹・疼痛があり右精巣が陰囊から体表に脱出していた。体幹部造影CT検査では軽度の左陰囊内への造影剤の血管外漏出以外に明らかな異常はなかった。...

    DOI 医中誌

  • 陰嚢皮下転移を来たした胃癌の1例

    関田 信之, 松井 健一郎, 若井 健, 藤本 歩, 仲村 和芳, 小松 悌介 泌尿器科紀要 66 (5), 157-160, 2020-05-31

    Metastases to the subcutaneous scrotum are extremely rare. Here, we report a 78-year-old man who presented with pain to the scrotum and inguinal area. Two years ago, he underwent total gastrectomy …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 陰茎陰嚢絞扼症の2例

    松本 吉隆, 遠藤 慶祐, 大森 洋平, 小峯 学, 菊池 孝治 泌尿器科紀要 66 (4), 131-135, 2020-04-30

    Case 1 (42-year-old man) : The patient was examined for penoscrotal swelling that had continued for 1 month. An annular erosive skin ulcer was observed at the penoscrotal base, with distal swelling. …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 左非触知精巣と近位型尿道下裂を合併したsplenogonadal fusionの1例

    山本 顕生, 松山 聡子, 松井 太, 矢澤 浩治, 松本 富美 日本泌尿器科学会雑誌 111 (2), 44-47, 2020-04-20

    ...<p>9カ月男児.外性器異常を主訴に紹介.自然妊娠による第1子.出生前に異常を指摘されず,性別は不明といわれていた.生下時に男児と判定されるも,陰茎の異常を指摘.生後2日目に動脈血酸素飽和度の低下から先天性心疾患(大動脈縮窄,心室中隔欠損,大動脈弁狭窄,僧帽弁狭窄)が判明.6日目に大動脈弓形成術,肺動脈絞扼術が施行された.初診時陰茎は陰囊部尿道下裂の状態で,左精巣は非触知.右は陰囊内に月齢相当の精巣...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献15件

  • 乳児期に診断され思春期に精巣捻転を発症した多精巣症の1例

    平田 由里絵, 守屋 仁彦, 中村 美智子, 今 雅史, 西村 陽子, 氏橋 一紘, 樋口 まどか, 松本 隆児, 橘田 岳也, 篠原 信雄 日本泌尿器科学会雑誌 111 (2), 53-57, 2020-04-20

    ...<p>症例は17歳男性.生後2カ月時に左多精巣症と診断されたが,陰囊内であり無症状であったため経過観察となっていた.17歳時に左急性陰囊症を発症し,超音波検査にて左精巣捻転と診断され発症4時間後に,緊急手術が施行された.術中所見では,左頭側精巣が反時計回りに720度捻転していた.捻転解除により色調の改善を認めたため,頭側精巣生検を行い,両側精巣固定を行った.病理所見では,悪性所見を認めず,精子形成能...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • マダニの自己除去直後に生じたマダニアナフィラキシーの 1 例

    藤川 愛咲子, 竹尾 直子, 中田 京子, 安西 三郎, 福田 晴香, 岡田 憲広, 竹中 隆一, 坂本 照夫, 米津 圭佑, 油布 邦夫, 波多野 豊 西日本皮膚科 82 (2), 99-102, 2020-04-01

    ...1 カ月後,陰囊部の瘙痒を自覚し同部にマダニを発見し,搔破にてマダニが脱落した直後に全身性の瘙痒,呼吸困難,胸痛を自覚した。Galactose-<i>α</i>-1,3-galactos(e<i>α</i>-Gal)特異的 IgE 抗体は class 2 であり,いずれのエピソードもマダニアナフィラキシーと診断された。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 北九州地区では先天性停留精巣症例の2倍多くの停留精巣手術が行われている

    生野 久美子, 橋本 佳子, 白井 剛, 田口 匠平, 上村 哲郎, 生野 猛 福岡醫學雜誌 111 (1), 20-25, 2020-03-25

    ...小児の停留精巣には先天性停留精巣と後天性停留精巣があるが後天性停留精巣は生後に一旦,陰囊内に下降した精巣が1歳以降に徐々に再上昇する精巣である.後天性停留精巣は精巣挙筋反射などで一過性に挙上する遊走精巣(移動性精巣)とは異なり陰囊外に癒着しているため精巣固定術が必要とする意見が多い.近年,北九州地区において精巣固定術が実施されている小児停留精巣症例の約半数が後天性停留精巣である可能性が示唆された...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 脳転移を生じた乳房外Paget病の1例

    市來 尚久, 丹羽 宏文, 松山 かなこ, 板津 隆晃, 中山 則之, 清島 真理子 Skin Cancer 35 (2), 71-75, 2020

    ...初診の4年前に右陰囊の紅斑に気付き,その後拡大したため受診。両側陰囊と恥丘に紅斑があり,生検で乳房外Paget病(EMPD)と診断し切除術を施行。手術の4年半後に右鼠径リンパ節が腫大したためリンパ節郭清術を行った。さらに右外腸骨~総腸骨域にもリンパ節腫脹がみられ,放射線治療を施行しPRであった。追加の治療を希望しなかったため,その後は近医で経過観察となった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 陰嚢,鼠径部と耳介後部に多発した基底細胞癌の 1 例

    島本 純子, 兪 明寿, 谷崎 英昭, 黒川 晃夫, 森脇 真一 皮膚の科学 19 (1), 31-37, 2020

    ...初診の約 <b>2 </b>年前より陰嚢,左鼠径部の色素斑を自覚していた。次第に拡大傾向を示し出血を伴うようになったため,当科紹介となった。初診時,陰嚢右側,左鼠径部に黒点,びらんを伴う暗赤色ないし淡黒色調の色素斑が認められた。皮膚生検を実施したところ,両者いずれも基底細胞癌(<b>basal cell carcinoma ; BCC</b>)であった。...

    DOI

  • 急性陰嚢症を契機に発見された大網原発デスモイド腫瘍の1例

    齋藤 雄佑, 兒玉 英謙, 遠藤 文庫, 大塩 博, 島村 弘宗, 手島 伸 日本臨床外科学会雑誌 81 (7), 1418-1423, 2020

    ...<p>症例は23歳,男性.起床時に左鼠径部から陰嚢にかけての痛みが出現し,徐々に疼痛と陰嚢腫大が増悪してきたため,当院に救急搬送された.腹部CTで左外鼠径ヘルニアを認め,ヘルニア嚢内に大網と径65mmの充実性腫瘤を認めた.また,陰嚢超音波検査にて左精巣捻転も疑われたため緊急手術を施行した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 鼠径ヘルニアとの鑑別に苦慮した精索脂肪腫摘出後に発症した精索脂肪肉腫の1例

    中村 雅憲, 大澤 尚志, 栂野 真吾, 青松 敬補 日本外科系連合学会誌 45 (2), 154-160, 2020

    ...め,腹壁側からのアプローチに切り替えた.精索周囲に脂肪様の黄色腫瘤を認め,精索を温存しつつ周囲脂肪組織ごと腫瘤を切除した.病理組織検査により脂肪腫と診断した.その後,2016年11月頃より再度右鼠径部膨隆を認め,2017年2月に当院外来再診.右精索脂肪腫再発と診断し,2017年3月に手術を施行.腰椎麻酔下に腹壁側よりアプローチした.精索周囲に大小様々な腫瘤を認め,右精索脂肪腫再発と診断した.精索や陰囊...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • ヘルニア嚢内でS状結腸穿孔をきたした鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    関本 晃, 宮﨑 真一郎, 林 忠毅, 西脇 由朗 日本臨床外科学会雑誌 81 (1), 101-105, 2020

    ...<p>症例は80歳,男性.嘔吐と左鼠径部痛で外来受診.左鼠径部から陰嚢にかけて著明な膨隆と同部位の圧痛を認めた.CTで左陰嚢内にS状結腸が嵌頓しており,陰嚢内に遊離ガスと糞便の貯留を認めた.腹腔内に遊離ガスや腹水は認めず.左鼠径ヘルニア嵌頓によるヘルニア嚢内でのS状結腸穿孔と診断し,緊急手術を行った.開腹するとS状結腸が左外鼠径ヘルニア嚢内に嵌頓しており,還納するとヘルニア嚢内にあったS状結腸の腸間膜付着部...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 陰嚢超音波検査のステップアップ

    白石 周一 超音波医学 47 (2), 61-68, 2020

    ...<p>超音波診断装置や超音波プローブの改良によって,体表領域の超音波検査が普及してきている.超音波検査は低侵襲であるため,以前より精巣疾患の検索のために陰嚢超音波検査が行われてきたが,近年,超音波画質が向上したことにより,さらに詳細な陰嚢内部の観察が可能となっている.本稿では,一歩進んだ陰嚢超音波検査を行うことを目指して,陰嚢超音波検査時に観察する超音波所見や,陰嚢部(精巣,精巣上体,精索など)の疾患...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 精巣上体転移をきたした大腸癌合併家族性大腸腺腫症の1例

    太田 耕二, 永吉 絹子, 水内 祐介, 藤田 逸人, 永井 俊太郎, 山本 猛雄, 小田 義直, 中村 雅史 日本大腸肛門病学会雑誌 73 (7), 301-306, 2020

    ...<p>症例は48歳男性.25歳時に家族性大腸腺腫症(FAP)と診断されたが加療を受けていなかった.40歳代より下痢を認め,45歳時にFAPに起因した盲腸癌,S状結腸癌と診断された.同時に全身に多発する皮下上皮腫を認めた.大腸癌の根治術として腹腔鏡下大腸全摘術を施行した.最終診断はStageIIであった.術後1年3ヵ月経過時に無痛性の右陰嚢腫瘤を認めた.画像検査ではFAP関連軟部腫瘍や炎症性腫瘤,悪性腫瘍...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 停留精巣を合併した84歳鼠径部interparietal herniaの1例

    林 尚子, 古橋 聡, 金光 敬一郎, 馬場 秀夫 日本臨床外科学会雑誌 81 (10), 2139-2145, 2020

    ...<p>症例は84歳,男性.右鼠径部膨隆を主訴に近医を受診.右鼠径ヘルニアの診断で当院へ紹介となった.右鼠径部に膨隆あり,右陰嚢は空虚であった.CTで右陰嚢に精巣は認めず,停留精巣合併鼠径ヘルニアと診断し,前方到達法で手術を施行した.ヘルニア嚢は,内鼠径輪より脱出し,外腹斜筋を貫き,外腹斜筋上の皮下脂肪織内に存在していた.右精巣は陰嚢内になく,萎縮した精巣がヘルニア嚢先端に固着しており,停留精巣を伴う...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 両側びまん性脈絡叢過形成の1例

    胡谷 侑貴, 安原 隆雄, 亀田 雅博, 福原 徹, 伊達 勲 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (10), 726-734, 2020

    ...水頭症増悪に対し, 生後1カ月で大槽-腹腔シャント術を施行したが, 頭皮下髄液貯留, 進行性腹水増加, 陰囊水腫という髄液産生過多状態を示唆する所見を認めた. 生後6カ月に内視鏡下右脈絡叢焼灼術を施行し, 臨床経過と病理所見からびまん性脈絡叢過形成と診断した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • 出生前診断された陰囊内精巣腫瘍の1例

    杉田 光士郎, 野口 啓幸, 後藤 倫子, 鈴東 昌也, 松久保 眞, 武藤 充, 切原 奈美, 末吉 和宣, 上塘 正人, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (7), 1187-1192, 2019-12-20

    ...指摘されていた.在胎37週2日,2,890 g,帝王切開分娩で出生した.出生後のMRI検査では10 mm大の囊胞性病変を認め,明らかな充実成分・脂肪成分は指摘されず,単純囊胞や類表皮囊胞が疑われ,生後1か月時に手術を施行した.手術所見は精巣実質と境界明瞭な単房性囊胞であり,囊胞のみを核出した.病理検査では囊胞壁内に扁平上皮と一部脂肪を含む線維筋性組織,腸管組織を認め,成熟囊胞奇形腫の診断であった.陰囊内精巣腫瘍...

    DOI Web Site 医中誌

  • 慢性期脊髄損傷患者に対する精巣摘除術の監視下鎮静管理の経験

    山田 章宏, 禰宜田 武士, 岡本 真拓, 山家 智紀, 宮林 真沙代, 木村 信行 日本臨床麻酔学会誌 39 (7), 653-656, 2019-11-15

    ...<p>慢性期脊髄損傷患者の麻酔管理では,自律神経過反射(AD)が問題となる.症例は56歳,男性で第11胸髄以下の完全麻痺がある.左陰嚢膿瘍に対し精巣摘除術が予定された.日常生活でのADの既往はなく,今回膀胱内操作は行わないため,術中にADを発症する可能性は低いと考えた.無麻酔で手術を行うことも可能と考えられたが,AD発症への対応が遅れる可能性があったため,監視下鎮静管理(MAC)で行った.デクスメデトミジン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 化学放射線療法が奏効した Buschke-Löwenstein Tumor の 1 例

    塚本 華倫, 大野 麻衣子, 一木 稔生, 永江 航之介, 伊東 孝通, 辻 学, 古江 増隆 西日本皮膚科 81 (5), 401-404, 2019-10-01

    ...初診 5 年前より陰囊の皮膚腫瘤を自覚していた。病変は全周性に拡大し,痂疲を伴う疣状紅色腫瘤を形成した。組織学的に癌真珠の形成を伴う扁平上皮細胞の増殖と核周囲の空胞を伴う細胞を認め,Buschke-Löwenstein tumor と診断した。CA(シスプラチン,ドキソルビシンの併用)療法 3 コースと広範囲放射線照射(総照射量 60 Gy)を行い,腫瘍は消失した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 横行結腸が嵌頓した非還納性巨大右鼠径ヘルニアの1例

    山崎 祐樹, 浦出 雅昭 日本腹部救急医学会雑誌 39 (6), 1109-1112, 2019-09-30

    ...陰囊から右下腹部にかけての痛みが出現し,症状が増悪するため救急外来を受診した。右鼠径部から陰囊にかけて小児頭大の腫瘤を認めた。CT検査で大網および横行結腸が脱出する鼠径ヘルニアと診断した。用手的に還納できず,緊急手術を行った。腹腔鏡下で還納を試みるも不能だった。開腹手術に移行しても還納することができず,右鼠径部切開を追加しヘルニア門を開大することで還納が可能となった。...

    DOI 医中誌

  • 異時発症の両側新生児精巣捻転が疑われた1例を含む新生児精巣捻転の4例

    村上 雅一, 矢野 圭輔, 馬場 徳朗, 春松 敏夫, 大西 峻, 山田 耕嗣, 山田 和歌, 川野 孝文, 加治 建, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (5), 962-967, 2019-08-20

    ...<p>新生児精巣捻転(以下,本症)は緊急手術の適応や対側の精巣固定の是非を含め標準化された治療戦略がない.今回,異時発症の両側新生児精巣捻転疑いの1例を含む,本症4例を経験した.症例は日齢1~10の男児.いずれも陰囊の腫大・腫瘤にて発見され緊急手術で患側の除睾術もしくは固定術を施行した.1例は5歳時の超音波検査で,対側精巣の萎縮と点状の石灰化を認め,異時性の対側捻転が疑われ現在も経過観察中である.これを...

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児外科手術における新しい皮膚消毒剤「オラネジン<sup>®</sup>液」アプリケータ製剤の有用性

    四柳 聡子, 林 豊, 西村 絵美, 石山 明日香, 長江 逸郎, 勝又 健次, 土田 明彦 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (5), 939-944, 2019-08-20

    ...</p><p>【方法】2014年から2017年までに当院で施行された鼠径ヘルニア(陰囊水腫を含む)・臍ヘルニア・停留精巣の清潔手術症例を対象とした.2014年1月から2015年9月までをP群,「オラネジン<sup>®</sup>液」アプリケータ製剤を導入した2015年10月から2017年9月までをO群と定義した.気管挿管から執刀開始までの時間,術後手術部位感染症(以下,術後SSI)の発生,術後皮膚病変...

    DOI Web Site

  • 陰嚢部から全身症状に進展した結節性多発動脈炎の1例

    鈴木 一生, 久保田 聖史, 上原 慶一郎, 志水 隼人, 村田 詩織, 牧田 哲幸, 鈴木 良輔, 土肥 洋一郎, 山下 大祐, 杉野 善雄, 井上 幸治, 川喜田 睦司 泌尿器科紀要 65 (4), 127-131, 2019-04-30

    A 76-year-old man with a history of hypertension was admitted with high fever and left scrotal pain. Laboratory findings revealed high serum C-reactive protein levels. The left epididymis appeared …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • サルコイドーシスと悪性リンパ腫を同時発症し診断に苦慮した1例

    巴山 紀子, 廣石 拓真, 鹿野 幸平, 柳澤 麻子, 藤田 哲雄, 天野 寛之, 中村 純, 平野 聡, 中村 祐之 気管支学 41 (1), 17-22, 2019-01-25

    ...</b>73歳,男性.発熱,倦怠感,視野異常と胸部異常陰影で当院に紹介され,CTでは両側のびまん性粒状影,縦隔腫瘤・縦隔リンパ節腫大を認め,FDG-PETでは肺門・縦隔リンパ節,縦隔腫瘤や右精巣にも集積していた.気管支鏡検査にてサルコイドーシスの診断でステロイドの治療を開始後,右陰囊が腫大し精巣摘出術にて悪性リンパ腫の診断となった.気管分岐下リンパ節も増大し超音波気管支鏡ガイド下針生検(endobronchial...

    DOI 医中誌

  • 蔓状静脈叢血栓症に対し抗凝固療法にて寛解を得た1例

    水口 滋仁, 赤塚 純, 野村 俊一郎, 濵﨑 務, 木村 剛, 鈴木 康友, 近藤 幸尋 日本泌尿器科学会雑誌 110 (1), 70-73, 2019-01-20

    ...<p>症例は40歳の男性,左陰囊部痛を主訴に当科を受診した.左精巣頭側の傍精巣領域に約20mm大の圧痛著明な数珠状に連なる腫瘤を認めた.急性陰囊症の精査にて超音波検査,MRIおよびCTを施行した所,左蔓状静脈叢内腔に血栓像を認め,左蔓状静脈叢血栓症の診断にて抗凝固療法を施行した.その後,症状の消失及び画像所見での腫瘤消退を得た.われわれが集計し得た限りでは本疾患の報告は,自験例が19例目,本邦では2...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献4件

  • 乳房に生じた乳房外 Paget 病

    田中 麻理, 花岡 佑真, 大江 秀一, 西平 守明, 石田 祐哉, 爲政 大幾 皮膚の科学 18 (3), 168-173, 2019

    ...<p>乳房外 <b>Paget </b>病は陰茎基部や陰嚢,陰唇部などの外陰部に生じることが多いが,肛門周囲や腋窩など外陰部以外の部位に生じることもある。臨床像の形態が類似することから,乳房に生じると乳房<b>Paget </b>病との鑑別がしばしば問題となる。...

    DOI 医中誌

  • IgA血管炎の治療中に急性陰嚢症を発症し 精巣摘除に至った4 歳児例

    小森 慈海, 福島 啓太郎, 安藤 裕輔, 石井 純平, 山崎 弦, 植松 稔貴 稔貴, 戸倉 祐未, 神原 常仁, 桑島 成子, 中里 宜正 宜正, 釜井 隆男, 吉原 重美 小児リウマチ 10 (1), 11-15, 2019

    ...IgA血管炎は時に急性陰嚢症を呈するが,多くは外科的治療が不要とされる.IgA血管炎で治療 中に急性陰嚢症を発症し片側精巣を摘除した1 例を報告する.症例は4 歳男児,関節痛,腹痛, 紫斑を認め,IgA血管炎の診断で入院した.プレドニゾロン(PSL)投与で症状は治まり,PSLを漸 減中の第8 病日に左陰嚢の疼痛と腫脹が現れた.精巣捻転を否定できず緊急手術を行った.精巣 が暗赤色を呈していたため肉眼的...

    DOI 医中誌

  • 重症Fournier gangreneに対するHydrosurgery System (Versajet-II) の臨床使用経験

    須田 竜一郎, 海保 隆, 柳澤 真司, 西村 真樹, 小林 壮一, 岡庭 輝, 岡 義人, 町田 拓, 大塚 将之 生体医工学 Annual57 (Abstract), S244_2-S244_2, 2019

    ...【症例】56歳男性.主訴:発熱・会陰痛・意識障害.身体所見より重症Fournier gangreneおよび敗血症性ショックと診断し,緊急手術を行った.陰嚢から会陰にかけての皮膚の硬結部より2cmのマージンをとって壊死組織を切除した.次いで,残った壊死組織に対しVersajet-IIを用いたHSによるdebriedmentを行った.壊死組織が除去されるに従って健常組織が出現するのを容易に確認可能であり...

    DOI

  • 陰囊に生じたcutaneous angiosarcomaの1例

    西原 克彦, 白石 研, 難波 千佳, 武藤 潤, 村上 達郎, 森 秀樹, 佐山 浩二 Skin Cancer 34 (2), 165-169, 2019

    ...陰茎癌術後,陰囊にリンパ浮腫を認めていた。陰囊の腫脹,外尿道口周囲の硬結を主訴に当科紹介受診。初診時,陰囊表面には出血および紫斑を混じていた。硬結部の病理組織は,angiosarcomaの所見であった。治療は放射線療法を選択し,計45 Gy照射後,陰囊の潰瘍,紫斑は完全に消退した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • Cushing病とKlinefelter症候群の合併により亜急性に進行する両下肢近位筋筋力低下を呈した1例

    清水 芳樹, 北村 彰浩, 塚本 剛士, 金 一暁, 川合 寛道, 漆谷 真 臨床神経学 59 (5), 253-257, 2019

    ...<p>69歳男性.約1か月の経過で下肢近位筋筋力低下が亜急性に出現した.中心性肥満,水牛様肩を認め,針筋電図,筋MRI,CPK値は異常なく,高血圧や糖尿病はなかった.ACTHと尿中コルチゾール上昇,デキサメサゾン抑制試験,CRH試験,海綿静脈洞サンプリング陽性から,MRIで認めた微小下垂体腫瘤によるCushing病と診断した.一方,女性化乳房,テストステロン低値,LH・FSH上昇,陰囊・陰茎の萎縮あり...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • 膀胱圧モニターで一期的腹腔鏡手術可能であった両側巨大鼠径ヘルニアの1例

    阿部 由督, 廣瀬 哲朗, 甲津 卓実, 北口 和彦, 浦 克明, 土井 隆一郎 日本臨床外科学会雑誌 80 (10), 1903-1908, 2019

    ...<p>症例は66歳,男性.10年前から左鼠径部の膨隆を認めた.徐々に両側性となり,5年前から左右とも非還納性となった.陰嚢サイズはそれぞれ約20×10×10cmで,立位で陰嚢下端が大腿内側中点を越える両側巨大鼠径ヘルニアと診断した.還納容積が大きく,還納後の腹部コンパートメント症候群が懸念されたため,腹腔内圧に近似できる膀胱内圧を測定しつつ周術期管理を行った.全身麻酔導入後,気腹開始前に,両側ともヘルニア...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 金属リングによる陰茎絞扼症を救助隊との連携により迅速に解除した1例

    多田 祐介, 小嶌 彩乃, 高野 啓佑, 淺井 英樹, 川井 廉之, 瓜園 泰之, 福島 英賢 日本臨床救急医学会雑誌 21 (6), 761-765, 2018-12-31

    ...リング周囲の皮膚は潰瘍形成し,陰茎・陰囊はうっ血様で,両鼠径部に疼痛・熱感を伴う発赤を認めた。通常の工具やリングカッターでは切断不可能であったため,院内駐留型救急隊(ワークステーション)経由で救助隊を要請した。装備の空気鋸で絞扼物を切断し,所要時間8分で絞扼を解除できた。創治癒および鼠径部の蜂窩織炎の加療目的に入院し,Day 43に勃起障害・排尿障害を残すことなく自宅退院となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡を用いた移動性精巣における腹膜鞘状突起開存の検討

    小松崎 尚子, 橋詰 直樹, 浅桐 公男, 深堀 優, 石井 信二, 七種 伸行, 東舘 成希, 吉田 索, 田中 芳明, 八木 実 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (6), 1194-1197, 2018-10-20

    ...<p>【目的】移動性精巣の外科的治療方法は精巣固定術であるが,精巣固定術の場合に鼠径部からの腹膜鞘状突起(patent processus vaginalis:以下PPV)の高位結紮を行うことが標準術式とされる.しかし移動性精巣は精巣の牽引が容易であることから,経陰囊的に精巣を牽引し陰囊内に固定することが可能である.よって鼠径部からの高位結紮を省略する方法も施行されている.この場合PPVの有無が術後...

    DOI Web Site 医中誌

  • 梅毒性肝炎とリンパ節炎を伴った早期梅毒の1例

    北野 弘之, 梶原 俊毅, 石﨑 康代, 立山 義朗, 亭島 淳, 大毛 宏喜, 松原 昭郎 日本性感染症学会誌 29 (1), 37-42, 2018-09-30

    ...生検時に陰嚢に潰瘍性病変を認め、問診にて性風俗店の利用を聴取した為に、梅毒血清反応検査を施行した。STS定量とTPLA定量が高値であり、治療目的に当院に紹介となった。肝機能障害と全身性のリンパ節腫脹を認め、また梅毒血清反応が陽性である為に、早期梅毒と診断し、AMPCとProbenecidの内服により治療を開始した。治療開始8週間後には抗体価は治療開始前の1/4以下まで低下し、治癒と判断した。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 膿瘍形成を伴ったAmyand’s herniaの1例

    篠田 智仁, 國枝 克行, 河合 雅彦, 長尾 成敏, 仁田 豊生 日本腹部救急医学会雑誌 38 (5), 861-864, 2018-07-31

    ...右鼠径から陰囊にかけて手拳大の腫脹と発赤を認めた。CTで右鼠径ヘルニア嵌頓を認め,腸管虚血も示唆されたため緊急手術を施行した。ヘルニア囊内には盲腸から虫垂が脱出し,さらに陰囊内で膿瘍形成が認められた。鼠径法に加え陰囊に縦切開を追加し膿瘍を被膜ごと摘出,盲腸切除を行い,その後ヘルニア根治術を行った。臨床経過は不明であるが盲腸のヘルニア陥頓に虫垂炎を併発しヘルニア囊内で穿孔,膿瘍形成したと考えられる。...

    DOI 医中誌

  • 小児救急センターにおける急性陰囊症の臨床的検討

    青木 裕次郎, 松井 善一, 西川 健太, 渡邉 圭太郎, 萩原 佑亮, 佐藤 裕之 日本泌尿器科学会雑誌 109 (3), 131-136, 2018-07-20

    ...<p> (目的) 小児救急外来を受診した急性陰囊症の患者を調査した.</p><p> (対象と方法) 2010年3月から2014年3月に,急性陰囊症で救急外来を受診した患者を対象とした.診療録から最終診断を精索捻転症,精巣付属器捻転,精巣上体炎,精巣炎,鼠径ヘルニア嵌頓,特発性陰囊浮腫,シェーンライン・ヘノッホ紫斑病,陰囊水腫,外傷,原因不明として後方視的に検討した....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • 悪性リンパ腫との鑑別に苦慮した両側同時性精巣腫瘍の1例

    山田 真海, 黒田 健司, 浅野 篤, 尾島 健一郎, 伊藤 敬一, 新本 弘, 淺野 友彦 日本泌尿器科学会雑誌 109 (3), 160-163, 2018-07-20

    ...<p>悪性リンパ腫との鑑別に苦慮した両側同時性精巣腫瘍の1例を報告する.症例は56歳男性.左陰囊内腫瘤を主訴に近医を受診し,両側精巣腫瘍の診断のため当科に紹介され受診した.超音波検査では両側精巣内に内部均一な低エコー領域を認めた.MRI T2強調画像にて両側精巣内に内部均一な低信号像を認めた.胸腹部骨盤CTではリンパ節腫脹を含め転移を示唆する所見を認めなかった.精巣腫瘍の好発年齢から外れていること,...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 4回目の尿道形成術により再建し得た後部尿道外傷の一例

    山田 真海, 堀口 明男, 河村 一樹, 尾島 健一郎, 新地 祐介, 伊藤 敬一, 淺野 友彦, 東 隆一 日本泌尿器科学会雑誌 109 (3), 173-177, 2018-07-20

    ...りがあることから難度が高い.他院で3回の尿道形成術を施行されるも再狭窄を繰り返した後部尿道外傷に対して,4回目の尿道形成術で修復し得たので報告する.症例は22歳男性,4歳時の交通事故により後部尿道外傷を受傷した.他院で3回の尿道形成術(2回の経会陰的尿道形成術,1回の経会陰経腹的アプローチによる経恥骨的尿道形成術)を施行されたが再建し得ず,膀胱瘻管理されていた.外尿道口は度重なる治療により医原的に閉塞していた.陰囊正中...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • Cystic dyplasia of the rete testis(CDRT)と思われる1例

    日野 祐子, 岡村 かおり, 田口 匠平, 有馬 透, 財前 善雄 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (4), 956-960, 2018-06-20

    ...<p>症例は11歳男児.持続する右陰囊腫大があり,前医で陰囊水腫を疑われ当科を受診.水腫ではなく,右精巣腫瘤(45×25×23 mm,弾性硬)を認めた.超音波検査で右精巣実質内に小囊胞の塊状集簇を,MRIで同部位に多房性囊胞性病変を認め,さらに右腎無形成と左腎の代償性腫大も認めた.部位や形態,特徴的な尿路奇形からcystic dysplasia of the rete testis(以下CDRT)を...

    DOI Web Site 医中誌

  • 複数回の後腹膜脂肪肉腫肺転移に対し手術を中心とした集学的治療により長期生存が得られた一例

    蓼沼 知之, 水野 伸彦, 軸屋 良介, 橋爪 章仁, 安井 将人, 梅本 晋, 河合 正記, 比留間 徹, 岸田 健 日本泌尿器科学会雑誌 109 (1), 25-29, 2018-01-20

    ...<p>症例は34歳,男性.2013年5月,陰囊痛と微熱が出現.抗生剤内服で陰囊痛は改善したが,微熱が続き,腹部膨隆が出現.発症から2カ月後,CTで脂肪濃度を呈する22cm大の腹部腫瘤を指摘され,当科を受診した.画像所見から後腹膜脂肪肉腫と診断,全身検索で転移を認めず,発症から3カ月後,後腹膜腫瘍摘出術,胃部分切除,左半結腸,脾,膵尾部,左副腎,左腎,横隔膜合併切除,傍大動脈リンパ節郭清術を施行した....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献8件

  • Quadruple extramammary Paget’s diseaseの1例

    飯島 茂子, 永江 美香子 Skin Cancer 32 (3), 272-278, 2018

    ...外陰,両腋窩,臍部の4部位に発生し,外陰部は下腹部,陰囊,陰茎,亀頭の4ヵ所に病巣を認めたquadruple extramammary Paget’s diseaseの1例を報告した。初診の10年前より右鼠径部に皮疹が出現,6年前より隆起してきたが放置。...

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  • 序文

    佐藤 裕之, 山崎 雄一郎 Japanese Journal of Endourology 31 (1), 32-32, 2018

    ...</p><p> 腹腔鏡下精巣固定術は精巣を陰嚢内に固定し精巣の機能予後を改善する術式であることを理解していただいた上で, 腹腔鏡下精巣固定術の施行を考慮された場合, どのような点を評価し, どの術式で行うかの指標になれば幸甚である.</p>...

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  • 女性の下腹部に発生した Cellular angiofibroma の1例

    在田 貴裕, 若林 祐輔, 磯久 太郎, 奥沢 康太郎, 浅井 純, 竹中 秀也, 加藤 則人 皮膚の科学 17 (3), 157-162, 2018

    ...CA は稀な間葉系良性腫瘍であり,女性では外陰部に,男性では陰嚢・鼠径部に好発する。自験例は女性の下腹部に発生した稀な症例であり,文献的考察を加えて報告する。(皮膚の科学,17: 157-162, 2018)...

    DOI 医中誌

  • 小児の非触知精巣にどう対応するか?

    山崎 雄一郎 Japanese Journal of Endourology 31 (1), 33-36, 2018

    ...診断時はNPT全例には腹腔鏡を行わず, 陰嚢切開を先行して精巣を認めない場合に腹腔鏡を併用する方法も提示されているが, 腹腔鏡先行にくらべて診断精度, コスト, 侵襲性に関して優れているとは言えない. Nubbinにviableなgerm cellを認める頻度は約7%でありvanishing testisでも腹腔外にnubbinを伴うことがあり, 摘出については賛否がある....

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  • 神経切断術が著効をみた鼠径ヘルニア術後陰嚢痛の1例

    村田 竜平, 小林 展大, 渡辺 義人, 越前谷 勇人 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1798-1803, 2018

    ...,腸骨鼠径神経,腸骨下腹神経の切断術)を施行した.術翌日より疼痛は完全に消失し,現在も症状の再燃は認めていない.鼠径ヘルニア術後の慢性疼痛は0.7~43.3%に生じるとされ,時に生活の質の著しい低下を生じるため,治療法の確立は重要である.今回,鼠径ヘルニア術後陰嚢痛に対して神経切断術により陰嚢痛が完全に消失した症例を経験したため報告する....

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  • 大腸内視鏡が左鼠径ヘルニアに嵌入し挿入困難となった3例

    伊藤 誉, 堀江 久永, 直井 大志, 田原 真紀子, 森 克亮, 巷野 佳彦, 井上 賢之, 有田 宗史, 鯉沼 広治, 佐田 尚宏 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (7), 1331-1337, 2018

    ...<p>大腸内視鏡が左鼠径ヘルニアに嵌入し挿入困難になった3例を経験した.症例はいずれも高齢の男性であった.1例は慎重に抜去を行った後,脱出した腸管を徒手整復手技に準じて還納することで全大腸内視検査が施行可能であったが,その他2例は検査の継続が不可能であった.大腸内視鏡は広く普及している手技であるが,検査中に内視鏡が鼠径ヘルニアに嵌入した報告は極めて少ない.大腸内視鏡検査を行う上で,高齢の男性では陰嚢腫脹...

    DOI 医中誌

  • 組織学的に Bowen 病様の所見を伴った乳房外 Paget 病の1例

    中江 真, 若林 祐輔, 和田 誠, 小森 敏史, 浅井 純, 竹中 秀也, 加藤 則人 皮膚の科学 17 (3), 168-172, 2018

    ...約1年前に陰嚢左側に紅斑,結節が出現し,病変は徐々に拡大,隆起してきた。前医の皮膚生検で,表皮内有棘細胞癌と診断され,手術目的に当科を紹介された。当科では Bowen 病と考えたが,追加で行った生検で,腫瘍細胞は CK7 陽性,CAM5.2 陽性であったため,乳房外 Paget 病と診断した。腫瘍切除とセンチネルリンパ節生検を施行したが,腫瘍は表皮内に限局し,リンパ節転移はなかった。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡併用手術を施行した右鼠径ヘルニア嚢膿瘍を合併した虫垂炎の1例

    堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本臨床外科学会雑誌 79 (10), 2082-2085, 2018

    ...症例は72歳の男性.右鼠径ヘルニア嵌頓が疑われ,当科に紹介された.血液検査では高度炎症所見を認めた.CT検査では右陰嚢から腹腔内へと連続する液貯留と虫垂の腫大および周囲脂肪織の混濁を認めた.右鼠径ヘルニア嚢膿瘍を合併した急性虫垂炎を疑って緊急手術を行った.腹腔鏡下に観察すると,右内鼠径輪を被覆するように盲腸と回腸末端が腹壁に癒着していた.虫垂は根部で壊死・穿孔し,周囲に膿瘍を形成していた.内鼠径輪からは...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 特発性小腸穿孔による汎発性腹膜炎後に発生した鼠径ヘルニア嚢膿瘍の1例

    出井 秀幸, 神谷 忠宏, 平松 和洋, 柴田 佳久, 吉原 基, 加藤 岳人 日本臨床外科学会雑誌 79 (10), 2078-2081, 2018

    ...に径55mmの膿瘍を認めた.穿刺培養で腸球菌が検出され,抗菌薬治療を行った.解熱し炎症反応は正常化したが,陰嚢の腫大と疼痛の改善がないため,術後25日目にヘルニア嚢膿瘍切除・高位結紮術を施行した.初回手術後31日目に退院し,ヘルニア無再発で2年経過中である.半年前の十二指腸穿孔に対する手術後にヘルニア嚢感染を発症せず,小腸穿孔に対する手術後に鼠径ヘルニア嚢膿瘍を認めた1例を経験したため報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 停留精巣を合併した成人鼠径ヘルニア嵌頓の1例

    前川 彩, 小林 宏寿, 村松 俊輔, 野口 典男, 常深 あきさ, 田中 道雄 日本臨床外科学会雑誌 79 (12), 2531-2535, 2018

    ...症例は31歳の男性で,右鼠径部から陰嚢にかけての疼痛と腫脹を自覚し,当院救急外来を受診した.来院時,右鼠径部に鶏卵大の膨隆を認め,用手還納困難であった.腹部CTで鼠径部に小腸の脱出と腹水貯留を認め,鼠径ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を施行した.鼠径管内に精索を同定できず,ヘルニア嚢を開放すると絞扼した小腸と停留精巣を認めた.小腸の色調は改善したため切除せず,泌尿器科の助言のもと,精巣摘出ならびにヘルニア...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 腹腔内精巣に対する腹腔鏡下二期的Fowler-Stephens法

    高橋 正幸, 金山 博臣 Japanese Journal of Endourology 31 (1), 51-54, 2018

    ...一期的な手術が可能と判断して腹膜を切開し, 精巣血管を十分に剥離した後に, 結局精巣を陰嚢まで下降させることが困難な場合も想定されるため, 術式の決定が難しい場合には, Fowler-Stephens法は選択すべき術式の一つである....

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  • 陰囊内腫瘤局所切除後に高分化型脂肪肉腫と診断した1例

    竹村 公佑, 吉村 敏宏, 鄭 子文, 吉川 哲夫 日本泌尿器科学会雑誌 108 (4), 220-224, 2017-10-20

    ...<p>症例は71歳,男性.右陰囊内腫瘤を主訴に当科を受診.超音波検査および磁気共鳴画像検査にて精巣に隣接する6.5cm大の腫瘤を認め,右陰囊内脂肪腫の術前診断にて,陰囊皮膚切開による局所切除術を施行した.病理組織学的診断は異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫であった.悪性腫瘍のため二期的手術が必要と判断し,拡大切除として鼠径皮膚切開による高位精巣摘除術および周辺脂肪組織広範切除術を施行した.病理組織学的診断...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献8件

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