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検索結果 160 件

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  • ダイマー反強磁性体を舞台としたトリプロンバンドのトポロジー

    那波 和宏, 佐藤 卓, 田中 秀数 日本物理学会誌 78 (11), 645-650, 2023-11-05

    ...</p><p>波動関数のトポロジーを議論できる最も簡単な電子模型としてSu–Schrieffer–Heeger(SSH)模型がよく知られている.SSH模型はポリアセチレンの電気伝導を説明するために考案された一次元電子模型であり,炭素原子間の電子遷移の確率が大小交互に交替していることが特徴である.この模型では,単位格子は2つの炭素原子を含み(副格子と呼ぶ),結合性軌道と反結合性軌道の2種類の電子軌道を...

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  • 冷却イッテルビウムの精密分光を用いた基礎物理学探索

    川崎 瑛生 日本物理学会誌 78 (10), 574-582, 2023-10-05

    ...MeV程度かそれ以上である.しかし,ここ10年ほどで,単一の原子やイオンの量子状態をコントロールする技術が成熟するとともに,1 eV程度の低エネルギーの物理現象を使った素粒子物理実験が急速に発展している.しばしば精密測定と呼ばれる分野である.とりわけ周波数は現在もっとも正確に計測することが可能な物理量であり,精密分光の世界では原子時計の周波数比は18桁の精度で測定可能である.1 eVとは可視光や原子の電子軌道間...

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  • 反射高速電子回折法で複雑な表面構造をモデルフリーに決定

    青山 大晃, 虻川 匡司 日本物理学会誌 78 (9), 536-541, 2023-09-05

    ...</p><p>本研究では,Si(110)表面上にBiを吸着させた表面の構造解析が行われた.その結果,パターソン図形を解くという非常に古典的な解析にもかかわらず,Bi原子4個を含め表面から約1 nmの深さまでの5原子層を構成する62個の全ての原子位置が高い精度で決定された.それぞれの原子間の結合長や結合角は,原子半径や電子軌道から予想される妥当な範囲に収まり,表面は完全に終端されダングリングボンドのない...

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  • X線分光で見るクラスター磁気八極子

    木俣 基, 雀部 矩正 日本物理学会誌 78 (9), 530-535, 2023-09-05

    ...</p><p>XMCDは磁性体に入射した円偏光X線の吸収係数が左円偏光と右円偏光で異なる現象である.X線吸収は基本的に原子で起こるため,これまで主に強磁性体を中心とした磁性体の局所電子状態の解明に広く利用されている.XMCDの起源には,スピンと軌道モーメントに加え電子軌道の異方性を反映した一種の原子多極子に起因する成分(<i>T</i><sub><i>z</i></sub>項)が以前から知られていた...

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  • 金属錯体の電子軌道

    石川 英里 化学と教育 71 (4), 164-169, 2023-04-20

    ...<p>金属原子に複数の配位子が配位結合した錯体の電子状態は,金属原子と配位子の電子軌道が混成してつくる分子軌道の概念に基づいた配位子場理論によって実際に近いモデルで説明できる。原子価結合理論や結晶場理論を経て,たどり着いた配位子場理論の概念を解説する。</p>...

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  • 高強度レーザー場中の多電子ダイナミクスのための時間依存多配置理論および時間依存結合クラスター理論

    佐藤 健 原子衝突学会誌しょうとつ 19 (3), 36-48, 2022-05-16

    ...<p>高強度レーザー場中の原子・分子におけるトンネルイオン化や高次高調波発生などの高強度場現象を第一原理的に記述するための,時間依存多配置理論および時間依存結合クラスター理論を概観する.これらの理論では,全電子波動関数を配置間相互作用展開や結合クラスター展開で表現し,展開の基底となる一電子軌道関数も時間発展させることにより,系統的かつ柔軟な近似が可能で,束縛状態から連続状態への遷移を記述でき,ゲージ...

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  • 中性子が極めて多いニッケル78原子核のソフトな二重閉殻

    谷内 稜, Doornenbal Pieter, 櫻井 博儀 日本物理学会誌 75 (11), 690-695, 2020-11-05

    ...<p>陽子と中性子の二種の粒子で構成される原子核というシステムは,電子軌道と同様に殻構造をもつことが知られている.原子核が閉殻構造となるとき,周辺の同位体原子核よりも安定となる.具体的には,核子の結合エネルギーが大きく,半減期が相対的に長く,また第一励起エネルギーが高くなる.周辺の原子核よりも安定となる同位体の陽子数,または中性子数は歴史的に魔法数(Magic Number)と呼ばれ,2,8,20,...

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  • 微量微粒子修飾がもたらすグラフェンのトポロジカル絶縁体転移

    春山 純志, 勝本 信吾, 中村 壮智 日本物理学会誌 74 (12), 839-844, 2019-12-05

    ...を防ぐ上で大変実用的であるため,筆者らはBi<sub>2</sub>Te<sub>3</sub>微粒子をグラフェン上に修飾し,この理論の検証に挑戦した.その結果,原始的ではあるが「医療用ナノ針」を使う方法を開発し,グラフェン表面への欠陥・汚染導入を避けつつ,被覆率僅か3%程度でBi<sub>2</sub>Te<sub>3</sub>微粒子を表面に分散し,微粒子の<i>d</i>,<i>f </i>電子軌道...

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  • 大面積電子ビーム照射による改質層厚さに工作物の物性値が与える影響

    篠永 東吾, 木村 恭彰, 酒井 翼, 岡田 晃 精密工学会学術講演会講演論文集 2018S (0), 927-928, 2018-03-01

    <p>大面積電子ビームを金属材料表面に照射すると材料の極表面が瞬時に溶融,再凝固することで母材組織と異なる再凝固層(改質層)が形成される.改質層の形成により撥水性,耐食性および,耐摩耗性などの表面改質効果を付与することができる.ここで,改質層厚さは工作物の物性値により変化すると予測される.本研究では,材料の透磁率および熱物性値などが改質層厚さに与える影響について実験的および数値解析的に検討した.…

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  • シリーズ 陽電子が拓く物質の科学 第7回 原子・分子の陽電子束縛状態と対消滅率の第一原理計算

    立川 仁典, 北 幸海, 小山田 隆行, 高柳 敏幸 原子衝突学会誌しょうとつ 15 (6), 113-, 2018

    ...我々は分子軌道法や量子モンテカルロ法などの高精度な第一原理計算手法を多成分系に理論拡張・ 実装し,陽電子束縛原子・分子における陽電子親和力や対消滅率の精密計算を実現してきた.さらには分子振動の効果を考慮することで,最新の振動フェッシュバッハ共鳴実験と良い一致を得た.水素化アルカリ分子やニトリル化合物等の陽電子束縛分子を系統的に解析した結果,電子軌道と比べて陽電子軌道は空間的に大きく拡がり,また陽電子親和力...

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  • バレンススキッパーが生み出す巨大な負の熱膨張―裏方が主役に―

    中 惇, 妹尾 仁嗣, 水牧 仁一朗, 東 正樹 日本物理学会誌 72 (9), 663-668, 2017-09-05

    ...</p><p>そこで我々は,<i>A</i>サイトにバレンススキッパーを有するペロブスカイト型酸化物に広く適用可能な有効模型を構築し,その基本的性質を理論的に調べた.その結果,新物質BiNiO<sub>3</sub>において観測された圧力・温度誘起の価数転移を理論的に再現することに成功し,さらにこの相転移が電子相関と<i>B</i>サイトの電子軌道準位に強く依存することを明らかにした.これは遷移金属元素...

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  • 地磁気測定の2手法(方位磁針,比電荷測定器)の報告

    佐藤, 昌也, 安藤, 賢 東北物理教育 (27) 11-14, 2017

    ...次に,別法(ΔI 法と呼ぶ)として同 EM-30N で,加速電圧および電子軌道の半径を一定にして,コイルの中心軸が南北方向の両方向でコイル電流を測定し,その差から地磁気の水平成分を測定した。コンパス法では 1~2 %,ΔI 法では 4~6 % の精度で地磁気を測定することが可能と分かった。...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • 大面積電子ビーム照射における凸形状変化の数値解析的予測に関する研究

    木村 恭彰, 酒井 翼, 篠永 東吾, 岡田 晃 精密工学会学術講演会講演論文集 2017A (0), 89-90, 2017

    ...凸形状を有した工作物に対して大面積電子ビームを照射すると凸部先端が丸みを帯びる現象が生じる.これは凸部先端での電子集中および熱拡散のしにくさが原因であると考えられる.本研究では凸部先端への電子集中現象の解明を電子軌道解析により検討した.また,電子集中現象を考慮した非定常熱伝導解析により形状変化予測を試みた.解析値と実験値を比較した結果,凸形状の除去厚さ変化を高精度に予測できることが明らかとなった....

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  • Belle II 実験 ARICH 用光検出器 HAPD の磁場中の動作特性

    小川 和也, 遊佐 洋右, 片浦 隆介, 小林 哲也, 吉澤 司人, 足立 一郎, 西田 昌平, Santelj Luka, 今野 智之, 庄子 正剛, 飯嶋 徹, 住吉 孝行, 角野 秀一, 汲田 哲郎, 岩田 修一, 米永 匡伸, 幡谷 航暉, 野口 光太, 池田 博一, 河合 秀幸, 田端 誠, 小川 了, 庵 翔太, 金道 玄樹, 町田 聖寛 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 98-98, 2017

    ...しかし、一部の量産品において、磁場の影響で真空管内の光電子軌道が変化してパルスが生じることが新たに判明した。本講演では、量産されたHAPDの磁場によるパルスの影響と対策について報告する。</p>...

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  • スピネル型酸化物MnV<sub>2</sub>O<sub>4</sub>における軌道秩序相の電子密度分布の直接観測

    村越 洋介, 佐藤 直毅, 坂倉 輝俊, 木村 宏之, 佐賀山 基, 岸本 俊二, 松浦 慧介, 有馬 孝尚 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2247-2247, 2017

    ...<p>スピネル型酸化物であるMnV_2_O_4_は57K付近においてV^3+^の3d^2^に由来の電子軌道が軌道秩序を示す事が知られる。この軌道秩序モデルは未解明であるが、VO_6_八面体の111方向への歪の考慮が近年重要視されている。この歪と軌道秩序との関連を調べるべく、高エネルギー加速器研究機構のPhoton Factoryにて電子密度分布の直接観測を行った。</p>...

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  • Cd<sub>2</sub>Re<sub>2</sub>O<sub>7</sub>の圧力−温度相図と超伝導

    小林 達生, 安部 大貴, 荒木 新吾, 町田 洋, 井澤 公一, 山浦 淳一, 松林 康仁, 廣井 善二 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2319-2319, 2017

    ...<p>Cd2Re2O7では空間反転対称性が失われる相転移が存在するが,この相転移が消失する臨界圧力近傍で,p波超伝導の兆候を発見した.最近,これに関連して,電子軌道のパリティを破る秩序のゆらぎにより,p波超伝導が誘起されるというシナリオが理論的に提案された.本研究では,高圧下比熱測定とホール効果測定により,この「パリティゆらぎ超伝導」を検証する.</p>...

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  • 磁気光学旋光を用いる希土類ナノ結晶 セキュリティ発光インクの創出

    中西 貴之 ホソカワ粉体工学振興財団年報 25 (0), 99-103, 2017

    ...<p>Europium sulfide(EuS)ナノ結晶は価電子帯と伝導帯の間に縮退した4f電子軌道を持つ磁性半導体の一つである.この4f軌道から5d軌道への電子遷移は,外部からの磁場作用により巨大な磁気光学旋光(e.g.ファラデー効果)を示し,近年ではその特異効果を用いたセキュリティ物質や可視光アイソレータ応用への注目が集まっている.磁気光学効果はファラデー物質の磁性と入射光による物質の光学電子遷移...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • ナノ炭素材料の軌道反磁性

    中村 洋仁, 客野 遥, 中井 祐介, 宮田 耕充, 真庭 豊 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1011-1011, 2017

    ...<p>多層グラフェンや単層カーボンナノチューブ(SWCNT)などのナノ炭素材料は、π電子軌道による強い反磁性を持つ。しかし、構造と磁性の相関性はまだ十分明らかになっていない。本研究では粉末X線回折実験、MPMSによる磁化測定を行い、ナノ炭素材料の軌道反磁性と構造について議論する。</p>...

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  • 核・電子軌道法における原子核軌道エネルギーとプロトン束縛エネルギー計算

    五十幡 康弘, 中井 浩巳 Journal of Computer Chemistry, Japan 15 (5), 148-154, 2016

    ...<p>核・電子軌道 (NOMO) 法は,原子核に対して軌道の概念を導入した量子化学理論である.NOMO法におけるHartree-Fock (HF)方程式の解として得られる原子核軌道エネルギーは,全エネルギーや軌道そのものと比較して注目されていない.本論文では,NOMO法における原子核軌道エネルギーの物理的意味とpost-HF理論への応用を述べる.特に,最近開発されたプロトンプロパゲーター...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献39件

  • Cu表面上のNOにおける価電子軌道と非弾性トンネル分光の相関

    塩足 亮隼, 奥山 弘, 八田 振一郎, 有賀 哲也, Alducin Maite, Frederiksen Thomas 表面科学学術講演会要旨集 36 (0), 49-, 2016

    非弾性トンネル分光 (IETS) は、走査トンネル顕微鏡 (STM) を用いて表面に吸着した個々の分子の化学同定を行うための強力な手法であり、その選択則の理解は極めて重要である。本研究では、Cu(110)およびCu(001)表面上の一酸化窒素(NO)分子に対して、STM/STS/IETS測定およびDFT計算を行い、理論研究で提唱されていたIETSの「傾向則」を実験的に検証した。

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  • 表面において誘起される軌道秩序の実空間観察

    吉田 靖雄, Kim Howon, Lee Chi-Cheng, Chang Tay-Rong, Jeng Horng-Tay, Lin Hsin, 芳賀 芳範, 立岩 尚之, Fisk Zachary, 長谷川 幸雄 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2480-2480, 2016

    ...<p>電荷・スピンの自由度に加えて電子軌道の自由度に起因する、軌道秩序や軌道ゆらぎによる超伝導といった興味深い物理現象が近年注目を集めている。本講演では、電子相関の強い金属間化合物CeCoIn_5の劈開表面に対して、高精度に試料—探針間距離を制御したSTM測定を行い、表面のみで誘起される新しいタイプの軌道秩序の観察に成功したので、その詳細について報告する。</p>...

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  • 軌道秩序を示すスピネル型酸化物MnV<sub>2</sub>O<sub>4</sub>の価電子密度直接観測

    村越 洋介, 佐藤 直毅, 坂倉 輝俊, 木村 宏之, 佐賀山 基, 岸本 俊二, 松浦 慧介, 有馬 孝尚 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1940-1940, 2016

    ...<p>スピネル型酸化物であるMnV_2_O_4_は53K付近においてV^3+^の3d^2^に由来の電子軌道が軌道秩序を示す事が知られる。このV^3+^サイトの軌道秩序モデルは実験及び理論の両面からいくつかの報告はあるが、いまだに議論が収束していない。特に、近年の研究では、VO_6_八面体の111方向への三方晶歪の影響が指摘されてきたが、今のところ直接的な根拠は明らかではない。...

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  • CeCoIn<sub>5</sub>劈開表面において誘起された軌道秩序の実空間観察

    吉田 靖雄, Kim Howon, Lee Chi-Cheng, Chang Tay-Rong, Jeng Horng-Tay, Lin Hsin, 芳賀 芳範, 立岩 尚之, Fisk Zachary, 長谷川 幸雄 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2105-2105, 2016

    ...<p>電荷・スピンの自由度に加えて電子軌道の自由度に起因する、軌道秩序や軌道ゆらぎによる超伝導といった興味深い物理現象が近年注目を集めている。本講演では、電子相関の強い金属間化合物CeCoIn_5の劈開表面に対して、高精度に試料—探針間距離を制御したSTM測定を行い、表面のみで誘起される新しいタイプの軌道秩序の観察に成功したので、その詳細について報告する。</p>...

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  • 斜方晶化合物YbCo<sub>2</sub>Ge<sub>4</sub>におけるYb 3d内殻光電子スペクトル線二色性

    久我 健太郎, 金井 惟奈, 藤原 秀紀, 藤岡 修平, 山神 光平, 右衛門佐 寛, 青山 雄一, 関山 明, 東谷 篤志, 門野 利治, 今田 真, 山崎 篤志, 玉作 賢治, 矢橋 牧名, 石川 哲也, 北川 健太郎, 松林 和幸, 木須 孝幸 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2120-2120, 2016

    ...<p>Yb 3d光電子スペクトルは、光励起されたYb 3dホールと4f電子の間の相互作用により多重項分裂し、その相対強度は光の進行方向に対する4f電子軌道断面と偏光方向に応じて異なる。この性質を利用し、励起光の入射方向と偏光方向を制御することで、4f電子軌道、つまり結晶場波動関数を決定することが出来る。...

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  • なぜ光電子増倍管(真空管)か? : 極限計測の為に(<シリーズ>国際光年IYL2015に寄せて,実験技術)

    大村 孝幸, 下井 英樹, 河合 克彦, 小玉 剛史 日本物理学会誌 70 (11), 845-850, 2015-11-05

    ...PMT:Photomultiplier Tube)がある.真空管=古い技術と思われるかもしれないが,PMTは,高速応答性と広い有効面積を持ち,なおかつ超高感度であるため,幅広い計測分野において最前線で使用されている.PMTは,一般的にガラス管で封じられた真空管で,光が入射する入射窓,光を光電子に変換する光電面,光電子を集める集束電極,電子を増倍する電子増倍部,増倍した電子を取り出す陽極で構成され,電子軌道解析...

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  • スピン偏極は移るよ,どこまでも : 原子気体の光ポンピングによる金属塩の核スピン偏極(最近の研究から)

    石川 潔 日本物理学会誌 70 (7), 530-534, 2015-07-05

    ...偏極移行するような汎用性はなく,気体原子と凝縮系イオンは同種核でなければならない.特徴は,スピン注入するので,表面強調の磁気共鳴計測が可能なことである.その結果,表面でも核スピン偏極が長生きすることがわかった.これまで仮定してきた気体に対するスピンの境界条件(壁において熱平衡状態)を見直す必要がある.さらに,角運動量を担うイオン自身が,核スピン偏極を失わずに埋め込まれるのにも驚いた-四重極緩和につながる電子軌道...

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  • Fe_4N擬単結晶薄膜の異方性磁気抵抗効果と異常ホール効果(ヘッド・スピントロニクス,一般)

    角田 匡清, 鹿原 和樹, 古門 聡士 映像情報メディア学会技術報告 39.37 (0), 11-14, 2015

    ...逆ペロブスカイト型遷移金属窒化物であるFe_4Nはキュリー温度761Kの強磁性体であり,FeとNの電子軌道混成に因りフェルミ準位での多数スピン電子の状態密度が小さくなることから特異な磁気伝導特性を示し,高スピン分極を示すスピントロニクス材料として注目されている.本講演ではFe_4N擬単結晶薄膜の異方性磁気抵抗効果ならびに異常ホール効果について,50K以下の低温で両効果に認められる異常について報告し,...

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  • 第一原理計算によるwadsleyiteの電子状態解析

    興野 純 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 83-, 2015

    ...本研究では,第一原理計算を用いて wadsleyiteの電子状態を解析し,Fe<sup>2+</sup>が結晶構造中で及ぼしている影響について明らかにすることを目的に行った.Mg端成分であるMg<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub>の電子状態解析を行った結果,電子軌道はO原子の周囲にのみ局在化し,Mg原子の周囲に電子軌道の分布は見られなかった....

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  • SU(N)ハバードモデルを光格子中の冷却原子で実現する(最近の研究から)

    田家 慎太郎, 高橋 義朗 日本物理学会誌 69 (6), 381-385, 2014-06-05

    ...電子は,磁性や超伝導など多体系に特有の多彩な物理現象を生み出し,その理解のために膨大な努力が費やされてきた.その中で,ハバードモデルと呼ばれる理論モデルは相関電子系を記述する最もシンプルなモデルとして広く研究されている.モデルには隣接格子点へ電子が飛び移るときの運動エネルギーの利得t,同じ格子点に電子が2つ存在するときの相互作用Uの2つのパラメータのみが含まれている.異なる格子点間の相互作用や複数の電子軌道...

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  • 陽電子化合物の<i>ab initio</i>計算

    立川 仁典, 北 幸海 Journal of Computer Chemistry, Japan 13 (1), 83-91, 2014

    ...我々は分子軌道法および量子モンテカルロ法といった<i>ab initio</i>手法を多成分系に理論拡張・実装した.それにより,陽電子化合物における陽電子親和力や対消滅率の精密計算を実現し,最新の実験結果と良い一致を見出すことに成功した.いくつかの中性分子への陽電子束縛状態を系統的に計算したところ,陽電子軌道電子軌道よりも空間的に非局在化し,また陽電子親和力と双極子モーメントの間に強い相関がみられた...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献25件

  • 大面積パルス電子ビーム照射による凸部形状の変化

    幸山 功輝, 岡田 晃, 岡本 康寛 精密工学会学術講演会講演論文集 2014S (0), 1217-1218, 2014

    大面積電子ビームの照射による工作物の凸部形状断面をSEMによって観察し,照射に伴う形状変化を調査した.また凸部先端角度による形状変化の違いについても検討を行った.さらに,先端での電子集中を考慮した非定常熱伝導解析を行い,解析結果と実験結果を比較した.その結果,解析によって凸部形状変化を高精度に予測できることが明らかとなった.

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  • 銀単結晶表面に成長したシリセン

    荒船 竜一, 林 俊良, 高木 紀明 Journal of Surface Analysis 21 (2), 63-70, 2014

    ...密度汎関数計算に基づく理論解析を通して得られたその幾何構造と電子物性について紹介する.Ag(111)上に自然界には存在しないシリセンが形成できることを示した.一方で,走査トンネル顕微鏡を用いたランダウレベル分光から,フリースタンディング・シリセン中に存在があると期待されている,相対論的ディラック粒子の特性が失われていることを明らかにした.この特性の消失はシリセンとAg(111)基板の間における強い電子軌道...

    DOI Web Site Web Site 参考文献38件

  • 輝安鉱(Sb<sub>2</sub>S<sub>3</sub>)のSe,Te置換による結晶構造変化

    興野 純 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 73-, 2014

    ...>S<sub>3</sub>),輝蒼鉛鉱(Bi<sub>2</sub>S<sub>3</sub>)は,熱水性の鉱床に産出する硫化鉱物である.このV族-VI族化合物は,光起電力効果,光電導効果,光触媒効果といった優れた光特性を持ち,次世代の太陽光エネルギーの変換素子としても期待されている.本研究では,輝安鉱中のS原子がSe,Teに置換され結晶構造が変化するにつれて,Sbの5s<sup>2</sup>電子軌道...

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  • 放射線毒性学的に見た原発事故の影響

    木村 真三 日本毒性学会学術年会 40.1 (0), 1104-, 2013

    ...放射線影響とは,放射線により物質が電離される際に電子軌道より飛び出した自由電子によって細胞やDNAを傷つけることで生じる様々な障害を総称する言葉である。放射線被ばくを考えた場合,外部から放射線にさらされた場合と放射性物質が生体内部に取込まれた場合では,影響が異なるのか否か,まだまだ不明な点が多いのも放射線の難しさのひとつと言える。...

    DOI 医中誌

  • 有機ハイブリッド材料表面の分子配向に関する研究

    池浦 広美, 関口 哲弘 表面科学学術講演会要旨集 33 (0), 157-, 2013

    ...有機導体中のキャリアの分子間移動は分子間のπ電子軌道の重なりに依存する。有機分子は異方的な電子輸送特性を持つため分子配向制御が課題の一つとなっている。X線吸収分光法の偏光測定とオージェ電子分光法を組み合わせ、遷移モーメントを利用した3次元解析手法を構築し、P3HT:PCBMハイブリッド膜表面のP3HTラメラの構造の配向評価を行った。...

    DOI

  • 内殻励起をともなう非弾性散乱をもちいた電子構造異方性解析

    齋藤 晃 顕微鏡 47 (4), 228-237, 2012-12-30

    ...<p>本稿では,電子線エネルギーフィルターをもちいて得た2次元非弾性散乱分布からフェルミレベル近傍の非占有状態の電子軌道の異方性を解析する手法を紹介する.まず,電子軌道の異方性が非弾性散乱図形にどのように現れるかを,グラファイトの|1<i>s</i>⟩→|π*⟩遷移をともなう非弾性散乱図形を例に挙げて解説し,われわれが行っている部分状態密度解析法を紹介する.この手法では,エネルギー損失を変化させながら...

    DOI Web Site 参考文献36件

  • 陽電子束縛化合物の第一原理計算(最近の研究から)

    立川 仁典, 北 幸海 日本物理学会誌 67 (1), 33-37, 2012-01-05

    ...我々は分子軌道法および量子モンテカルロ法といった第一原理計算手法を多成分系に理論拡張・実装することで,陽電子束縛化合物における陽電子結合エネルギーや対消滅率の精密計算を実現し,最新の実験結果と良い一致を見出すことに成功した.いくつかの中性分子への陽電子束縛状態を系統的に計算したところ.陽電子軌道電子軌道よりも空間的に非局在化し,また陽電子親和力と双極子モーメントの間に強い相関がみられた....

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 金属の水素吸蔵と周期表(ヘッドライン:周期表を読む)

    草田 康平, 北川 宏 化学と教育 60 (8), 336-339, 2012

    ...したがって,パラジウムと水素は,両者の電子軌道間の相互作用が大きく,エネルギー的に安定な合金を形成している。Pd-H間の化学結合は金属結合であり,PdHはパラジウムと水素の合金である。パラジウムに特徴的な水素吸蔵能は,その電子状態と密接に関係していると言える。では,周期表上でパラジウムの両隣に位置する元素を混ぜるとどうなるのだろうか?パラジウムのような物質はつくれるのだろうか?...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • ATiO3 (A=Mg, Ca, Sr, Ba, Pb) と TiO2の局所歪とTi K-端 XANESプレエッジ特性

    平床 竜矢, 吉朝 朗, 仲谷 友孝, 武田 隆史, 中塚 晃彦, 村井 啓一郎 日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2011F (0), 784-784, 2011

    ...吸収率は席の歪みや電子軌道混成、格子振動に依存する。強誘電体相に特有の変化、ペロブスカイト型化合物の共通性を報告する。...

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  • 「重い電子」が作るフェルミ面の共鳴角度分解光電子分光法による直接観測

    岡根 哲夫 日本原子力学会誌ATOMOΣ 53 (1), 45-47, 2011

    ...<p> 大型放射光施設SPring-8において,特定の内殻準位の吸収エネルギーに合わせた軟X線を物質に照射した際に放出される電子のエネルギーと運動量を調べる「共鳴角度分解光電子分光」実験を行い,従来の手法ではできなかった特定の電子軌道の選択的観察をすることで,重い電子がフェルミ面を実際に作っていることを直接観測することに成功した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 5フルオロウラシルの低酸素ヒト肺がん細胞X線致死増感効果

    前澤 博, 権藤 賢悟, 松原 隆敏, 美濃部 遙, 宇都 義浩, 堀 均 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 152-152, 2011

    ...一方,電子軌道計算の結果から5-FUは電子親和性が高いことが示され,低酸素細胞に対して酸素類似的作用による増感効果が期待される。今回,異なるp53ステータスのヒト肺癌細胞に対し5FUの低酸素放射線致死増感効果があるか否か,またその増感効果がDNA二本鎖切断生成の増加と関連するか否か知ることを目的とした....

    DOI 医中誌

  • PbTiO3のTi K端XAFSスペクトルの温度依存とATiO3,ATiO3化合物(A=Mg,Ca,Sr,Fe)との比較

    仲谷 友孝, 平床 竜矢, 奥部 真樹, 武田 隆史, 村井 啓一郎, 吉朝 朗 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2010 (0), 135-135, 2010

    ...pre-edge強度がチタン原子近傍の歪みや電子軌道混成、A原子を介した酸素の原子軌道変化、圧力等に大きく依存する。今回に研究では様々なチタン酸基のTi K-edge XANESスペクトルを18Kから1100Kまでの範囲で測定し、組成、相転移、温度の変化に伴うXANESスペクトルの詳細変化を述べる。...

    DOI

  • 量子計算による新規記述子を用いた皮膚感作性の構造活性相関

    永堀 博久, 吉岡 薫, 森本 隆史, 太田 美佳, 斎藤 昇二, 金子 秀雄 日本トキシコロジー学会学術年会 37 (0), 232-232, 2010

    ...一方,ハロゲン化芳香族においては,電子軌道の状態およびハロゲン化炭素近傍の立体障 害性が判別のための主要なパラメーターになっていた。<BR>  今回開発した判別手法の特異度は極めて高いものであり,化学物質の電子状態は,皮膚感作性の有無と強く関連することが明らかに なった。また,化学物質の電子状態によって引き起こされる反応性が立体障害性により抑制されることが判明した。...

    DOI

  • 遷移金属フタロシアニンからの光電子放出理論

    永長 まゆみ 表面科学学術講演会要旨集 30 (0), 416-416, 2010

    ...実験結果の解析を行うために、今回は多重散乱理論を用いて、遷移金属フタロシアニンの価電子軌道からの角度分解光電子放出を解析した。...

    DOI

  • 高次高調波による分子軌道イメージング

    板谷 治郎 応用物理 78 (2), 118-124, 2009-02-10

    ...などの非線形媒質中に集光して発生するコヒーレントで広帯域な短波長光である.特に,ガスターゲットを用いた高次高調波発生に関しては,その理解と実験技術が非常に進展しており,アト秒領域の極短パルス発生が実現している.一方,高次高調波のスペクトルから,発生源である原子や分子の電子構造やそのダイナミクスに関する情報が得られることが明らかになってきた.特に,筆者らにより「分子軌道トモグラフィー」と呼ばれる最外殻電子軌道...

    DOI Web Site 参考文献45件

  • 無機EL用蛍光体の多元化による発光制御

    三浦 登 応用物理 76 (3), 252-257, 2007-03-10

    ...<p>無機EL研究において,長年の懸案であった高輝度青色発光は,BaAl<sub>2</sub>S<sub>4</sub>:Eu蛍光体薄膜の開発により達成され,その後も関連する希土類添加多元系化合物材料が系統的に開発されている.これらの材料における発光波長に,最近接イオンの電子軌道状態に加え,第二近接イオンの影響が重要であることを紹介し,発光波長の制御に蛍光体の多元化が有効であることを示す....

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 多重散乱理論によるマンガンフタロシアニンの角度分解紫外光電子分光スペクトルの解析

    永松 伸一, 片岡 隆史, 青木 健, 解良 聡, 奥平 幸司, 藤川 高志, 上野 信雄 表面科学講演大会講演要旨集 27 (0), 198-198, 2007

    ...マンガンフタロシアニン(MnPc)は、他の3d遷移金属と異なり最高被占軌道(HOMO)が金属の価電子軌道を含むとされているが直接的な解析手法は限られており一般に困難である。本研究では、多重散乱理論を用いて、金属基板上に物理吸着したMnPcからの光電子放出の角度分布の理論計算を行い、分子軌道に依存した光電子放出の角度分布よりその電子状態や分子配向に関する議論を行う。...

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  • 透水性反応層による処分場浸出水中の有害有機化合物の除去

    向井 一洋, 小瀬 知洋, 姉川 彩, 毛利 紫乃, 小野 芳朗 廃棄物学会研究発表会講演論文集 18 (0), 270-270, 2007

    ...その結果、黒ぼく土に対するPAHs及びBPAの吸着、鉄粉に対するBPAの吸着は疎水性相互作用による分配、鉄粉に対するPAHsはπ電子が鉄の遷移電子軌道に対し反応するサイト吸着であると推察された。黒ぼく土、鉄粉の混合PRBは、処分場内部で起こりうる高温、高pH条件下でも有効に機能するPRBであることがわかった。...

    DOI

  • ルテニウム酸化物の強的軌道秩序状態の観測

    久保田 正人 応用物理 75 (10), 1248-1251, 2006-10-10

    ...<p>強相関4d電子系層状ペロブスカイト型ルテニウム酸化物Ca<sub>2</sub>RuO<sub>4</sub> において,「共鳴X線散乱干渉法」という新しい実験手法を用いることで,電子軌道の強秩序状態を初めて観測することに成功した.共鳴X線散乱干渉法によるモット絶縁体Ca<sub>2</sub>RuO<sub>4</sub> の強的軌道秩序の観測の実例を通して,軌道秩序と物性の関係について説明...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 磁気八極子秩序――共鳴X線散乱の理論的解析(最近の研究から)

    楠瀬 博明, 倉本 義夫 日本物理学会誌 61 (10), 766-769, 2006-10-05

    ...Ce_xLa_<1-x>B_6は,秩序変数を同定できない奇妙な相を持つことが知られていた.我々は最近の共鳴X線散乱実験を理論的に解析することにより,隠れた秩序変数は磁気八極子の反強的整列であることを立証した.磁気八極子や電気四極子などの多極子モーメントは,縮退した局在電子軌道が存在する場合に生ずる.本稿では,高次モーメントの秩序状態が示す物性について述べ,八極子秩序の回折による直接観測にいたる背景を...

    DOI

  • 卓上型シンクロトロン“みらくる6X”による高品質X線の発生とその利用

    山田 廣成 応用物理 74 (4), 462-471, 2005-04-10

    ...<p>“みらくる6X”は卓上型高輝度X線発生装置である.シンクロトロンの電子軌道上に微細ターゲットを置くという方法で,低エネルギー,常電導,超小型シンクロトロンであるにもかかわらず高輝度硬X線ビームの発生に成功した.光源点の大きさは,電子ビームのサイズではなく,ターゲットサイズで決まるために,最小といってよい1 μmΦ という断面の光源点が実現した.微少光源点の“みらくる6X”はきわめて高品質のX線...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献21件

  • 第一原理計算によるPZTN系の電子状態の考察

    宮澤 弘, 木島 健, 名取 栄治, 下田 達也, 小口 多美夫 日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2005F (0), 408-408, 2005

    ...失われた酸素に隣接する遷移金属のd電子軌道が感じる静電エネルギーが低下することで、伝導バンドの直下に、その軌道から構成される不純物順位が出現する。そのために電極金属との間のバンドオフセットが低下し、リーク電流が増大すると考えられる。...

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  • 層状ニオブチタン酸塩を利用した光触媒の作製

    井上 宏一, 永井 正幸 日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2005S (0), 57-57, 2005

    ...今回複数の電子軌道の利用が期待できるチタンとニオブの複合酸化物に注目した。現在まで層間にカリウムを有する層状チタンニオブ酸塩を酸によってイオン交換処理し、1000度まで加熱することによって吸収波長が可視光側に移動する物質を合成できた。しかしこの生成物は2相が共存しているため評価を行うためには単一相の物質の合成が必要であった。...

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  • 角度分解紫外光電子分光における多重散乱効果の理論解析

    永松 伸一, 解良 聡, 奥平 幸司, 藤川 高志, 上野 信雄 表面科学講演大会講演要旨集 25 (0), 20-20, 2005

    ...紫外光電子分光法(UPS)は複数の原子サイトに渡って非局在化した価電子軌道からの光電子スペクトルである。有機デバイスなど基板表面に積層した有機分子の電子状態や構造を探るプローブとして重要な役割を担っている。これまでの理論では、光電子が周囲の原子で散乱される効果を十分に考慮しておらず多層膜や、基板の影響などの解析を困難にしていた。...

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  • ペロブスカイト型マンガン酸化物の物性と相制御

    富岡 泰秀 応用物理 73 (5), 643-647, 2004-05-10

    ...<p>ペロブスカイト型遷移金属酸化物をはじめ遷移金属酸化物は,電子間のクーロン相互作用をあらわに考慮する必要があることから強相関電子系物質と呼ばれ,磁性(スピン),電気伝導性(電荷),および結晶格子(電子軌道),の三者が密接に関係した物性を示す.ここでは,超巨大磁気抵抗効果(Colossal Magnetoresistance : CMR)を示すペロブスカイト型マンガン酸化物に注目し,強磁性金属相と...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 層状チタンニオブ酸塩のイオン交換生成物の特性評価

    井上 宏一, 永井 正幸 日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集 2004F (0), 453-453, 2004

    ...今回ニオブとチタンの電子軌道の相互作用が期待できること、層状化合物であるので層間に助触媒やピラーを構築できることなどから層状化合物であるKTiNbO<sub>5</sub>に注目した。塩酸の中でカリウムイオンを水素イオンに置換した生成物については既に報告がある。...

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  • 4- および 6-オキソフェナレノキシル型安定中性ラジカルにおけるπ型ダイマーの電子構造

    森口 実紀, 森田 靖, 河井 潤也, 福井 晃三, 佐藤 和信, 塩見 大輔, 工位 武治, 中筋 一弘 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 17 (0), 235-235, 2004

    我々はフェナレニル骨格を基盤とした新規安定中性ラジカルである各種オキソフェナレノキシル誘導体の合成・単離に成功している。これまでに 8-(p-ブロモフェニル)-6-オキソフェナレノキシル誘導体の結晶構造において、反強磁性的なπ型ダイマーが形成されていることを報告した。今回は、この結晶の固体および溶液状態の電子スペクトルを測定した。その結果、π型ダイマー構造における電荷移動相互作用由来の吸収が幅の…

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  • Mn<sub>2</sub>O<sub>3</sub>の高圧単結晶構造解析と圧力相転移,電荷移動

    山中 高光, 永井 隆哉, 福田 智男, 橘高 弘一 日本鉱物学会年会講演要旨集 2003 (0), 39-39, 2003

    ...(Mn,Fe)<sub>2</sub>O<sub>3</sub> (bixbyte) は立方晶(Ia3 , Z=16)であり,純粋なMn<sub>2</sub>O<sub>3</sub>は少し歪んだ斜方晶(Pbca, Z=16)構造を示す.Mn<sup>3+</sup>のd電子軌道(high spin状態)からJahn-Teller 効果により,単純なイオンのサイズ効果から想像されるコランダム構造と...

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  • オージェ電子分光における運動エネルギーの絶対計測

    後藤 敬典 応用物理 71 (4), 433-437, 2002

    ...位置が表面に最も敏感な10~1000eVのエネルギーの物が容易に計測できることから, 1960年台の表面研究の隆盛の一助となり,電子分光器として商品化が促され,今日のほぼ完成に近い,きわめて使いやすい機器が市販されるに至っている.しかしながら定量性については,強度軸とエネルギー軸のいずれもがあいまいな現実にある.われわれは同心円筒鏡型オージェ電子分光器 (GMA) について,強度軸については相対論的電子軌道...

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  • スピン三重項超伝導  ルテニウム酸化物で実現した新しい量子凝縮状態

    前野 悦輝, 出口 和彦 日本物理学会誌 56 (11), 817-825, 2001

    ...この問いに対して最近, ルテニウム酸化物Sr<SUB>2</SUB>RuO<SUB>4</SUB>の超伝導がスピン三重項であることが決定的になった.この超伝導体は銅酸化物の高温超伝導体と同じ層状結晶構造をとるが, 銅酸化物の異常な電子状態とは対照的に, その常伝導状態は準2次元フェルミ液体として定量的によく記述できる.この金属性の違いは, ルテニウム酸化物で電子軌道が縮重していることに根ざしている....

    DOI

  • 計算機解析による電界放出エミッタからの電子軌道特性

    森 寛伸, 内池 平樹, 中村 征博 映像情報メディア学会技術報告 21.62 (0), 1-6, 1997

    ...ラプラスの方程式を円筒座標系で変形し、エミッタ先端から放出された電子についての電子軌道を計算機を用いて解析した。計算結果からアノード電圧が低い場合では光学的クロストークを引き起こす可能性があることが示された。...

    DOI 参考文献5件

  • 収束電極型FEAの電位分布及び基礎特性

    森 寛伸, 大谷 進, 内池 平樹 テレビジョン学会技術報告 20 (37), 39-44, 1996

    収束電極型FEAを作製し、そのI-V特性と電界により放出された電子のエネルギー分布を測定した。

    DOI 参考文献5件

  • 収束電極形FEAの電子放出特性

    中津 竜之, 大谷 進, 内池 平樹 テレビジョン学会技術報告 19 (32), 7-12, 1995

    ...本研究では、電子軌道を収束させるために収束電極形FEAを作製し、I-V特性を測定した。また交流逆電界法を用いることにより、電界放出により放出された電子のエネルギー分布を測定した。...

    DOI 参考文献8件

  • 超伝導の比熱と臨界温度の変化

    加藤, 貞幸 物性研究 60 (4), 285-300, 1993-07-20

    ...超伝導現象に於いて多数原子の電子軌道がコヒーレントに結合した電子軌道を仮定し、カドミウムから酸化銅高温超伝導体までの比熱のデータを解析した。この電子軌道はフェルミ・エネルギーとエネルギー・ギャップだけ隔たるエネルギー準位を形成する。この軌道の電子の数が臨界磁場に比例すると考えると、超伝導体の臨界磁場の振る舞いを良く説明できる。...

    NDLデジタルコレクション HANDLE Web Site

  • 銅原子を含む有機伝導体の謎

    小林 速男 日本物理学会誌 47 (11), 889-895, 1992

    ...従来の有機分子性金属は皆, 構成分子のフロンティヤーπ電子軌道が形成する金属であったが, 本解説で取り上げているDCNQI-Cu化合物では有機分子DCNQIが配位しているCuの3d電子エネルギーレベルがDCNQIの2pπ金属バンドのフェルミ・レベル近傍に位置するため, pπ-d相互作用により金属の顔が一変し, 従来の分子金属には見られない磁性と伝導性に跨る興味深い物性が出現する....

    DOI Web Site 参考文献27件

  • シリコン高分子の電子構造と物性

    松本 信雄 日本化学会誌(化学と工業化学) 1990 (5), 557-565, 1990-05-10

    ...ポリシラソは,ケイ素原子間のシグマ共役により,主鎖に沿って非局在化した電子軌道が伝導帯.価電子帯を形成する新しいタイプの高分子半導体である。本論文では,最初に,シグマ共役がどのようにしてパンドを形成するか.そして,そのバンド構造が,側鎖基の種類(アルキル基およびアリール基)や,主鎖の立体構造の変化(トランメからゴーシュへ)にどのように影響されるかを,理想的な均一構造をもつポリシランに対して論じる。...

    DOI Web Site Web Site

  • シャドウマスクの磁界分布と電子軌道への影響

    奈須野 裕, 芳賀 昭, 干葉 隆史, 中西 寿夫, 藤村 健男 日本応用磁気学会誌 14 (2), 403-406, 1990

    It is well known that, in a color CRT, color change occurs due to the magnetization of a shadow mask and frame under the environmental magnetic field. In order to clarify the influence of the …

    DOI 被引用文献6件

  • 電子‐固体相互作用 (2) 走査電子顕微鏡像の理論解析

    小寺 正敏 表面科学 11 (9), 535-541, 1990

    ...カスケード的に増大する効果, (2) そのそれぞれの電子が試料表面や組成の異なる物質の境界を越えるときに屈折や反射を受ける効果, (3) 試料の表面形状のために, 一旦試料外に出た電子が試料の他の部分に再入射したり, 試料表面上の電位分布によっては電界により引き戻されて試料に再入射する効果, さらに (4) 試料表面を離れた電子が電子顕微鏡試料室内の検出器からの電界により検出器に引き込まれていくときの電子軌道...

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  • クラスターイオンビーム法による薄膜形成と結晶性におよぼずイオンの効果

    松原 覚衛, 小柳 剛, 高木 俊宜 日本化学会誌(化学と工業化学) 1987 (11), 1916-1923, 1987-11-10

    ...イオン化.加速したクラスターピームは薄膜形成の初期過程での結晶核形成に大きな影響を与え,結晶構造によって異なる特定の結晶軸方向に優先的に薄膜成長が起こる,基板上にイオンが存在する場合の核形成について,電子軌道結合モデルを仮定して理論計算を行ない,特定軸への優先配向性薄膜成長についての有益な知見を得た。...

    DOI Web Site

  • スーパコンSXによる電子銃3次元シミュレータELEGUNS-FEM

    土肥, 俊, 柳井, 良彰, 萩原, 繁和, 速水, 謙, 内記, 一晃, 原田, 紀夫, 山口, 幸郎 全国大会講演論文集 第33回 (情報システム), 2301-2302, 1986-10-01

    ...高精細カラーCRT用電子銃形状の非軸対称化に伴い,3次元の電界及び電子軌道解析が必要となってきた.本稿では,スーパーコンピュータSX上に開発した電子銃シミュレータELEGUNS(ELEctron GUN Simulator)の概要を紹介する.電子軌道解析のために新たに二重格子法を開発した.また,電界解析に有限要素法を用い,方程式求解にスーパーコンピュータ向き反復解法SCG法を用いた....

    情報処理学会

  • 電子銃シミュレータELEGUNS-FEMの高速化手法

    速水, 謙, 萩原, 繁和, 土肥, 俊, 原田, 紀夫 全国大会講演論文集 第33回 (情報システム), 2303-2304, 1986-10-01

    ...特に、有限要素法による3次元電界解析のための連立一次方程式の解法と、電子軌道計算のための高速化手法について述べる。...

    情報処理学会

  • Ge,SiのD?Q-?R状態とD?Q-?Rバンド

    成田 信一郎 日本物理学会誌 34 (3), 221-233, 1979

    ...H<SUP>-</SUP>と違って, D<SUP>-</SUP>中心の電子は母体エネルギー帯の異方性, 多谷性, また大きな電子軌道半径を反映して, 一層興味深い振舞を示す.著者の研究室では3Hcによる0.35Kの低温での長波長分光と,一軸性応力,磁場等の手段により, D<SUP>-</SUP>状態の存在を一層現実化すると共に, 新しい現象を多く見出すことが出来たので紹介する....

    DOI Web Site

  • 遊離基の過酸化物または酸素による酸化

    徳丸 克己 日本化學雜誌 92 (11), 887-904, 1971

    ...1では遊離基の攻撃による過酸化物結合の開裂について,過酸化物と遊離基,求電子および求核試剤との二分子反応を根底から支配する因子を考察することにより検討し,過酸化物の開裂においては,攻撃求核試剤上の非共有電子対あるいは遊離基上の不対電子軌道と過酸化物結合の空位の反結合σ軌道との間の電荷移動相互作用が重要であることを指摘する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献11件

  • 30MeVフィールドバイアス型ベータトロン

    田中 修, 広 三寿, 池田 洋 RADIOISOTOPES 15 (1), 40-46, 1966

    <I>A flux-forced field-biased-betatron differs from the conventional type in a point of having two magnetic circuits termed flux forcing. An increase in the acceleration energy by almost a factor of …

    DOI Web Site

  • 小形単電子銃カラー受像管の開発研究

    中村 正, 家守 敏明 テレビジョン 19 (8), 554-560, 1965

    ...カラー受像機のポータブル化およびトランジスタ化のためのカラー受像管として3色縞状けい光面, 色切換格子および電子軌道補正格子をもつ小形の単電子銃カラー受像管の開発を行ない, その構造, 動作原理および動作特性などにつき報告している....

    DOI Web Site Web Site

  • 電子軌道自動追跡装置の改良

    山田 蓁 応用物理 32 (10), 785-793, 1963

    Servomechanism is applied to an electron trajectory plotter which is provided with an electro-lytic tank. The principle of measurement is that, in an electrostatic field, the radius of curvature of …

    DOI

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