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検索結果 4,686 件

  • がんリハビリテーションの臨床-急性期病院の立場から-

    阿部 真佐美 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 67-67, 2024-03-31

    ...がんリハビリテーション (以下がんリハ)では、高強度負荷トレーニングががん再発を予防することが報告されているが、実際の臨床現場では、高齢や廃用の進行、治療による倦怠感や食欲不振に伴う低栄養など、様々な要因で身体活動が制限されるため、推奨量の運動負荷を行うことが難しい場合が多い。...

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  • 健康被害予防のためのストレスコーピングと社会関連資本の重要性 -コロナウィルスとの共存生活に向けて-

    世古 俊明, 小川 峻一, 三浦 紗世, 森 満 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 195-195, 2024-03-31

    ...本調査では,ストレスに対する対処行動として,積極的コーピング (問題解決に直接関与する行動)または回避的コーピング (不快な事から逃避する行動)を行 っているか,社会関連資本 (信頼関係,社会的支援,社会参加)を有しているか,身体的健康度 (6項目:全身,食欲,睡眠,痛み,幻暈,疲労),精神的健康度 (7項目:退屈,うつ,不満,不安,消極,億劫,無口)などを調査した。...

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  • 外来栄養指導患者のサルコペニアに影響する要因と理学療法介入の方向性

    大坪 尚典, 太田 由利, 淺井 仁 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 300-300, 2024-03-31

    ...全例が併存疾患の経過観察のため通院中であり,うち9割がBarthel Index (BI) 100点,1割がBI 95~40点を示し,全例が質疑応答可能であった.SP群か否かを従属変数とする決定木分析(Chi-Squared Automatic Interaction Detection)を行い,共変量として年齢,性別,併存疾患,BMI,栄養指標 (GNRI), BI,生活習慣に関するアンケート (食欲...

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  • 当院における小児呼吸理学療法介入状況を振り返って

    碓井 孝治, 畠山 冴子, 中波 暁, 小西 道雄, 山田 恵子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 344-344, 2024-03-31

    ...などであった.酸素療法実施は32例 (酸素マスク31例,ネブライザ機能付き酸素吸入器1例),入院期間5.5±1.0日,入院からRT開始までの期間2.3±1.0日,RT介入期間3.0±1.0日だった.また,介入中に重症化する症例はいなかった.介入内容としては家族指導29例,排痰介助 (抱っこによるポジショニングの変更を含む)25例,呼吸介助8例,上肢運動4例,ボール遊び4例,歩行1例などだった.保護者からは食欲...

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  • 巨大硬化性腸間膜炎の一例

    伊藤 拓馬, 前本 遼, 海野 陽資, 長見 直, 服部 晋明, 岩﨑 純治, 金澤 旭宣, 大沼 秀行 島根県立中央病院医学雑誌 48 (1), 73-78, 2024-03-10

    ...確定診断は困難であったが, 痛みや食欲低下, 体動困難を伴っているため開腹腫瘍摘出術を施行した. 下腹部を占拠する16cm大の白色の腫瘤だったが, 周囲臓器への浸潤はなく, S状結腸の腸間膜から発生していため, 腸切除は不要だった. 組織学的に石灰化を伴う硝子化と強い炎症細胞浸潤を認め, 硬化性腸管膜炎の診断となった....

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  • SGLT2阻害薬を4年間継続投与した糖尿病合併代謝関連脂肪性肝疾患(MASLD)症例の検討

    石井 克憲, 川中 美和, 小田 進太郎, 木村 美名子, 河田 真由子, 谷川 朋弘, 浦田 矩代, 西野 謙, 末廣 満彦, 春間 賢, 河本 博文 肝臓 65 (3), 111-120, 2024-03-01

    ...dysfunction-associated steatotic liver disease;MASLD)に対してsodium glucose cotransporter 2阻害薬(以下SGLT2阻害薬)を4年間継続投与を行なった.その結果,SGLT2阻害薬によりALTが低下する症例は,投与開始時の線維化が進展していない症例に多く,ALTの低下とHbA1c,BMIの変動が一致していない症例を一部に認めた.SGLT2阻害薬は長期投与により食欲増進症例...

    DOI Web Site 参考文献33件

  • 体質性indocyanine green排泄異常症を伴う進行食道癌に対して集学的治療により治癒切除を遂行できた1例

    中社 泰雅, 岡本 浩一, 島田 麻里, 齋藤 裕人, 山口 貴久, 森山 秀樹, 木下 淳, 中村 慶史, 二宮 致, 池田 博子, 稲木 紀幸 日本消化器外科学会雑誌 57 (3), 117-124, 2024-03-01

    ...<p>症例は57歳の男性で,全身倦怠感と食欲不振の精査にて進行食道癌と診断された.治療前indocyanine green(以下,ICGと略記)検査で15分値が72.1%と異常高値,<sup>99m</sup>-Tc-galactosyl-human serum albumin(GSA)肝シンチグラフィでも肝予備能の低下を認めたが,血液検査ではChild-Pugh Grade Aに相当した.術前化学療法...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 老年症候群と膵疾患診療

    丹藤 雄介 膵臓 39 (1), 43-47, 2024-02-29

    <p>老年症候群(geriatric syndrome)は,加齢による身体的精神的機能の低下により,高齢者特有の症状・障害に陥ること,もしくは高齢者によくみられる非常に多岐にわたる心身の諸症状・徴候の総称とされる.近年では老年症候群と言わず,「高齢者に特有な病的状態(geriatric condition)」とも表現されている.2007年に我が国はいわゆる超高齢社会(super aging …

    DOI Web Site 参考文献26件

  • ベイジアンネットワークとオープンデータを用いた地域医療分析モデルの構築

    川島 京子, 大場 春佳, 水野 信也 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 202311 (0), 181-184, 2024-01-31

    ....本研究では,地域医療の課題解決に向けてベイジアンネットワークを用いた地域医療分析モデルを構築し,アメリカのオープンデータを使用して評価した.結果として,特徴選択アルゴリズムを用いたネットワークは,予測精度は全接続ネットワークに劣るものの,モデルの複雑性を考慮すると優れた結果を示した.また構築されたモデルを用いた推論では,タバコを吸わない人の方が高血圧の割合が高いことが示された.これは,ニコチンの食欲抑制...

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  • 同一日に救急外来を受診した子宮留膿腫の2例

    佐々木 澄子, 宇根 一暢, 坂下 知久, 平野 巨通 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (1), 34-39, 2024-01-31

    ...高齢女性において, 子宮留膿腫は発熱, 食欲不振など軽微な症状から敗血症性ショックに至るまで様々な症状を呈する。我々は救急外来で同一日に子宮留膿腫を2例経験したが, 高齢化のすすむ本邦においては今後さらに遭遇する機会が増えることが予想される疾患であり, 産婦人科医だけでなく一般内科医も知っておくべきと考える。...

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  • 腫瘍随伴性が疑われるKL-6異常高値を呈したHHV8陰性primary effusion lymphoma like lymphoma

    赤塚 貴紀, 青田 泰雄, 野口 直樹, 出沢 舞, 西園 明将, 後藤 明彦 医学検査 73 (1), 137-141, 2024-01-25

    ...2022年2月頃から食欲不振が出現し,その後食事量が減っているにも関わらず腹部膨満が出現。9月に他院を受診し腹部CT検査を実施したところ,肝硬変及び大量の腹水貯留を認めた。腹腔穿刺を実施し,病理組織学的検査からHHV8陰性primary effusion lymphoma (PEL) like lymphomaとの診断に至ったため,加療目的で当院転院。...

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  • 術後早期に発生したリンパ節転移を放射線治療で制御し得た胸壁原発血管肉腫の一例

    松岡 永, 溝渕 海, 山田 亮, 吉田 光輝, 谷田 信行 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (1), 67-73, 2024-01-15

    ...<p>75歳,男性.腹部膨満感,食欲不振で来院され,CTで左胸水貯留と第7肋骨浸潤を疑う腫瘤を認めた.胸腔ドレナージにて血性胸水を認め,原発性肺癌疑いで,診断目的に胸腔鏡下左肺部分切除+肋骨針生検を施行した.肺腫瘤は血腫であったが,肋骨病変の針生検から血管肉腫と診断された.PET-CTでは胸壁腫瘍部と左腋窩リンパ節に集積を認めた.根治手術として左胸壁腫瘍切除+腋窩リンパ節郭清術を施行した.組織診にて...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • 局所進行結腸癌に対する化学療法中に肺結核を発症した1例

    百留 亮治, 山本 徹, 石飛 一成, 谷浦 隆仁, 象谷 ひとみ, 髙井 清江, 平原 典幸, 田島 義証 日本消化器病学会雑誌 121 (1), 49-54, 2024-01-10

    ...<p>症例は78歳,男性.十二指腸浸潤をともなう横行結腸癌と診断され,当科紹介となった.重度の肺気腫もあり,化学療法を開始した.化学療法開始3カ月後,全身倦怠感と食欲低下で入院.第9病日に肺炎を発症した.抗菌薬の投与でも呼吸状態は悪化し,肺結核と診断.気管内挿管の上,結核治療を開始した.結核は改善するも,癌による衰弱もあり第94病日に死亡退院となった.癌化学療法中では肺結核にも注意が必要と考えて,報告...

    DOI PubMed

  • 食欲とオレキシン

    田川 菜月, 船戸 弘正 心身医学 64 (3), 239-245, 2024

    <p>視床下部外側野のニューロンが産生する神経ペプチドであるオレキシンは,摂食行動を促進するペプチドとして同定されたが,その後の研究により睡眠覚醒制御において必須の役割を果たしていることが明らかになった.また,摂食に関しては基礎的な摂食行動よりも報酬価の高い食事への嗜好に関与していることや,摂食行動を含めたエネルギー出納のバランスが肥満側に偏らないように作用していることが明らかになっている.本稿…

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  • カッコウアザミ属植物(<i>Ageratum</i> spp.)による牛の植物中毒事例

    大鹿 有加, 山口 貴一, 岩元 伸一郎, 池田 省吾, 上垣 隆一 日本獣医師会雑誌 77 (3), e33-e38, 2024

    ...<p>鹿児島県奄美群島の黒毛和種繁殖農家で,繁殖雌牛3頭が食欲不振,起立不能,出血傾向を呈し,死亡した.死亡牛及び同居牛の血清生化学的検査所見では,強い肝機能障害が示唆された.直前に給与された飼料には多数のカッコウアザミ属植物が混入しており,残余飼料,圃場植物及び死亡牛の糞便から,ピロリジジンアルカロイド類(PAs)のリコプサミンが検出された.硝酸塩中毒等は否定されたことから,本事例をカッコウアザミ...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 薬物使用のトリガーとしての月経前症状を持つ女性の特徴

    喜多村 真紀, 嶋根 卓也, 高橋 哲, 小林 美智子, 大伴 真理惠, 鈴木 愛弓, 松本 俊彦 女性心身医学 28 (3), 349-356, 2024

    ...することであった.2017年,法務省法務総合研究所は,全国の刑事施設(医療刑務所および拘置支所を除く78庁)にて受刑中の覚醒剤事犯者を対象に「薬物事犯者に関する研究」を実施した.本研究では,この研究データの二次分析を行った.本研究は国立精神・神経医療研究センターの倫理審査の承認を得たうえ実施した.分析対象である女性受刑者は,2017年7~11月の調査期間中配布された質問紙の質問項目のうち,気分変調,倦怠感,食欲異常...

    DOI

  • 仙髄領域に発症した帯状疱疹による 膀胱直腸障害の1例

    小西, 里奈, 岡, 英明, 櫻井, 裕子, 岡留, 淳, 上原, 景大郎, 木船, 美佳, 森田, 洋平, 上村, 太朗 松山赤十字病院医学雑誌 48 (1), 53-58, 2023-12-28

    ...仙髄領域の帯状疱疹に膀胱直腸障害を合併し,4週間の対症療法で自然軽快した症例を経験した.症例は79歳女性で,IgA 腎症による末期腎不全で2年前より腹膜透析を継続していた.皮疹出現の1週間ほど前から食欲が低下し,2kg の体重減少と尿量低下を自覚していた.皮疹を伴う右臀部と肛門の痛みで近医を受診し,帯状疱疹と診断され,アメナメビルとメコバラミンを処方された.翌日,右下肢の痺れが出現して当科を受診し,...

    機関リポジトリ

  • 長時間透析と食塩管理

    北島 幸枝 日本在宅血液透析学会誌 3 (2), 78-85, 2023-12-28

    ...<p>長時間透析は,食生活の自由度が高く,食欲の安定と食事摂取量の確保により良好な栄養状態の維持が期待できる.慢性腎臓病に対する食事療法基準2014 年版(日腎会誌2014;56(5))は,標準的透析患者を対象としており,長時間透析のための指針ではなく,適切な栄養素摂取に関する報告もない.食塩管理も含めてエネルギーやそのほかの栄養必要量は個別の栄養アセスメントをとおして考えなければならない....

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  • 結腸・直腸

    長主 祥子, 石橋 生哉, 藤田 文彦 外科と代謝・栄養 57 (6), 209-, 2023-12-15

    ...<br> 本稿では, 消化器癌の中で結腸・直腸癌に対する化学療法について解説し, 「悪心・嘔吐」, 「味覚障害」, 「口内炎」, 「食欲不振」, 「がん悪液質」, 「末梢神経障害」の6項目に焦点をあて, 日常診療で直面する, 栄養状態に影響を与える有害事象についての知識とその対策について述べた.</p>...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 難治性悪性腹水症例に対する腹腔―静脈シャント療法の終末期医療における役割

    谷浦 隆仁, 山本 徹, 井上 圭亮, 岸 隆, 石飛 一成, 佐藤 仁俊, 日髙 匡章 日本消化器病学会雑誌 120 (12), 1003-1011, 2023-12-10

    ...<p>腹腔―静脈シャント(PVS)療法を実施した難治性悪性腹水患者34例を対象として,治療成績を検討した.原疾患は消化器系癌31例,婦人科癌3例であり,ECOG PS 2が21例,PS 3が13例であった.治療後に79.4%で腹部膨満感が消失し,60.9%に食欲改善が得られた.術後生存日数中央値は38日[1~294日]で,18例(52.9%)で在宅復帰が可能であった.合併症はclinical DIC...

    DOI PubMed 医中誌

  • 前頭葉損傷に伴う妄想性誤認症候群─妊娠妄想を中心に─

    目黒 祐子 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 43 (3), 190-194, 2023-09-30

    ...今回著者は, 前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血に対する瘤内コイル塞栓術後の妄想性誤認症候群のうち故人への生存妄想と食欲不振などの身体感覚を妊娠と錯覚した妊娠妄想についてその機序を検討したので報告する。 </p>...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 内観に包含される両価的機能

    橋本 章子 内観研究 29 (1), 43-52, 2023-09-01

    ...<p> 神経性無食欲症など難治性の難しい症状を抱えて「食べたいのか食べたくないのか分からない」「出かけたいのか出かけたくないのか分からない」と訴え、身動きできない苦痛に縛られる状況がある。...

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  • 馬蹄腎峡部を離断し再人工血管置換術を行った感染性吻合部仮性瘤の1例

    對馬 慎吾, 柴田 豪, 伊庭 裕, 中島 智博, 仲澤 順二, 大川 陽史, 保坂 到, 在原 綾香, 川原田 修義 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (4), 269-273, 2023-07-15

    ...<p>症例は78歳男性.25年前に腹部大動脈人工血管置換術を施行されていた.今回,発熱,食欲不振を主訴に近医を受診し,原因検索のために施行したCTで以前の腹部大動脈の中枢側人工血管吻合部の中枢に周囲脂肪織濃度上昇を伴う最大径60 mmの腹部大動脈瘤と,その前面を跨がる馬蹄腎を認めた.また,以前の腹部大動脈人工血管置換術の際に右腎への異所性腎動脈がY字型人工血管の右脚に再建されていた.血液培養は陰性であったが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 学び直す糖尿病・内分泌の生理学 神経ペプチドによる行動の制御

    犬束 歩, 尾仲 達史 糖尿病・内分泌プラクティスWeb はじめに ストレスは食欲や睡眠といった生理現象に大きな影響を与え、行動面での変化にもつながる。こうした生理応答や行動変容においては、ストレスによって脳内で分泌される神経ペプチドが重要な役割を果たしている。-, 2023-07

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  • 高齢者の栄養管理と薬剤師の役割

    東 敬一朗 日本老年薬学会雑誌 6 (2), 15-20, 2023-06-30

    ...栄養管理において薬剤師が貢献できることは大きく分けて3つある.①静脈栄養(PN)での職能の発揮では,特に絶飲食時のPN組成に対して専門性を発揮しなければならない.しかし,実際の臨床で施行されているPN組成は決して優れているとはいえず,また薬剤師も専門性を発揮できていない.②経口摂取の維持では,薬剤の副作用によって経口摂取に影響が出ていないか注意を払わなければならない.実際,ほとんどの薬剤が摂食・嚥下・食欲...

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  • 十二指腸狭窄を契機に診断された原発性腹膜癌の1例

    水上 瑛仁, 赤池 英憲, 河口 賀彦, 庄田 勝俊, 白石 謙介, 古屋 信二, 細村 直弘, 雨宮 秀武, 川井田 博充, 市川 大輔 日本消化器病学会雑誌 120 (6), 492-499, 2023-06-10

    ...<p>症例は69歳,女性.食欲不振,嘔吐を主訴に前医を受診.上腸間膜動脈症候群による十二指腸狭窄と診断され,保存的加療がなされたが改善せず,精査加療目的で当科へ紹介となった.CT,MRIで骨盤底の腹膜の肥厚を認めたため,審査腹腔鏡を施行し原発性腹膜癌と診断した.原発性腹膜癌は腹水貯留による腹部膨満や腹痛で診断されることが多く,十二指腸狭窄を契機に診断された原発性腹膜癌はまれであるため報告する....

    DOI PubMed 医中誌

  • ペムブロリズマブ投与後に劇症1型糖尿病,続発性副腎皮質機能低下症,甲状腺機能低下症を発症した1例

    田中 肇, 田中 伸一, 薗田 憲司, 星野 舞, 酒井 元, 香月 健志, 船越 信介, 河合 俊英 糖尿病 66 (4), 254-263, 2023-04-30

    ...<p>症例は77歳男性.糖尿病の既往はない.横行結腸癌術後再発に対してX-1年10月より免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブを開始後,X年1月全身倦怠感,食欲低下,口渇多飲を主訴に当院を受診.随時血糖341 mg/dL,HbA1c 7.6 %,尿中ケトン体(2+),pH 7.341と糖尿病ケトーシスを認め,緊急入院となった.空腹時血清Cペプチド0.22 ng/mL,抗GAD抗体陰性であり,劇症...

    DOI 医中誌

  • 尿沈渣に中皮細胞を認めたロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RARP)後吻合部尿漏の1例

    松岡 拓也, 八尋 真希子, 杉谷 拓海, 中川 美弥, 神尾 多喜浩, 福井 秀幸 医学検査 72 (2), 287-293, 2023-04-25

    ...症例は前立腺癌でRARPを施行した70代男性で,3日前から食欲不振と嘔気が出現した。退院時の採血結果と比較して血清K,BUN,CRE,CRPの急激な上昇を認め,腹水が出現していた。尿沈渣で中型から大型の類円形細胞が散在性または小集塊状に出現し,一部の細胞ではつなぎ目に窓形成を認めた。核は単核からときに多核で,核小体を認めたが,核クロマチンの増量はみられなかった。以上の所見から中皮細胞と報告した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 2次治療にpembrolizmabが著効した高齢者大腸癌切除後再発の1例

    中村 彩乃, 中野 昌彦, 平川 雄介, 勝本 充, 中山 ひとみ, 大島 孝一, 赤木 由人 日本消化器外科学会雑誌 56 (4), 206-213, 2023-04-01

    ...したので報告する.症例は87歳の女性で,上行結腸癌に対して腹腔鏡補助下右結腸切除術を施行した.術後4か月目のCTで腹壁再発と播種病変を認めたので1次治療としてFOLFOXIRI+BEVを開始したところ,一時は全ての再発病変は縮小し痛みも軽減した.しかし,14コース後にCTで右側腹部腫瘤の再増大と他病変出現を認めた.そこで,2次治療としてPembro投与開始したところ著効した.27コース後に呼吸困難感や食欲低下...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 新型コロナウイルスワクチン接種後に発症した 血小板減少を伴う血栓症の一例

    山中, 絵里加, 上村, 宗範, 溝渕, 樹, 佐原, 和真 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 109-114, 2023-03-31

    ...80 歳代,女性.血管免疫芽球性 T 細胞性リンパ腫( Angio immunoblastic T-cell lymphoma: AITL)に対して CHOP 療法で寛解したが翌年再発.AITL は治療抵抗性となり,緩和療法として自宅療養していた.X 年6月21日にファイザー社のコロナウイルス修飾ウリジン RNA ワクチン1回目の接種を受けた.24 日に右肘腫脹,27 日から食欲低下,尿量減少を認め...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 胆嚢及び膵臓に形質細胞腫を伴った多発性骨髄腫の1例

    宜保 憲明, 野々垣 浩二, 大野 栄三郎, 青木 聡典, 八鹿 潤, 植月 康太, 飯田 忠, 水谷 泰之, 山雄 健太郎, 石川 卓哉, 宇野 雄祐, 川嶋 啓揮 胆道 37 (1), 83-90, 2023-03-31

    ...<p>症例は84歳男性.腰痛と食欲不振を契機に,高カルシウム血症,腎不全,高蛋白血症が明らかとなり,骨髄穿刺などを経て多発性骨髄腫と診断された.造影CTで,胆嚢頚部に僅かに造影される不整形腫瘤を認めた.また,同様の造影効果を示す類円形腫瘤を膵尾部,右胸腔,腹腔にそれぞれ認めた.超音波内視鏡では,胆嚢病変は高低エコーが混在した不整形腫瘤として,膵尾部病変は無エコーと低エコーが混在した類円形腫瘤としてそれぞれ...

    DOI 医中誌

  • 全人的医療に貢献する栄養士への期待

    井上 惠 全人的医療 21 (1), 110-117, 2023-03-25

    ...<p>かつてヒポクラテスが「汝の食事を薬とせよ,汝の薬を食事とせよ」と遺したように,食は「全人的健康の根幹をなすもの」である.豊かな食材に恵まれているかにみえる現代だが,手ずから食を整える文化の衰退は著しい.加えて,食を介した豊かな人間関係を育む機会や力も急速に失われる傾向にある.近年,保育園や幼稚園,義務教育学校,高等学校など福祉や教育の現場では,著しい偏食や過度の食欲増進,あるいは拒食傾向など食行動上...

    DOI 医中誌

  • 肝転移巣の破裂に対してTAEを施行し化学療法としてmodified FOLFIRINOXを導入し得た膵癌の1例

    山子 泰加, 花田 敬士, 山本 卓哉, 奥田 康博, 池田 守登, 栗原 啓介, 清水 晃典, 松本 望, 片村 嘉男, 田妻 進 膵臓 38 (1), 73-81, 2023-02-28

    ...<p>42歳男性.食欲不振,上腹部違和感,体重減少にて近医を受診.腹部造影CTで膵頭部に腫瘍性病変を認め,肝門部リンパ節腫大,肝内に腫瘍性病変がみられ,リンパ節転移,肝転移を伴う膵癌(T3N1M1 Stage IV)と診断.肝門部リンパ節転移による閉塞性黄疸を認め,内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(endoscopic nasobiliary drainage:ENBD)を施行.その後は減黄良好となり,内瘻化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 消化器がん術後運動負荷量が術後身体症状へ及ぼす影響の検討

    楫野 允也, 対馬 栄輝 理学療法やまぐち 1 (1), 11-17, 2023-02-28

    ...術後運動負荷量の違いには,身体症状尺度のうち,疲れ,精神的機能,便秘,食欲不振が影響し,運動負荷量が多いほど症状は少なかった。</p><p>【結論】術後運動負荷を増大していくことができる症例は,身体症状も改善しやすい傾向があり,運動量の促進が効果的である。</p>...

    DOI 医中誌

  • グレリンの発見から臨床応用まで

    児島 将康 生化学 95 (1), 5-16, 2023-02-25

    ...残基の側鎖が脂肪酸(メインはオクタン酸)によって修飾されている.しかもこの脂肪酸の修飾基がグレリンの活性に必要である.現在,グレリンのペプチド部分に脂肪酸を転移させる特異的な酵素として,グレリン脂肪酸転移酵素(GOAT)が同定されている.グレリンの脂肪酸修飾基がなぜグレリン受容体の活性化に必要なのかという謎は,最近のグレリン受容体の立体構造解明から明らかになった.グレリンは成長ホルモン分泌を刺激し,食欲...

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  • シズルーペ:カメラ画像を介した飲食商品の味覚情報提示システムの提案

    中村, 未来, 平林, 真衣, 吉野, 孝 第85回全国大会講演論文集 2023 (1), 51-52, 2023-02-16

    ...店頭で飲食商品を選ぶ際,食べたことがあるものと,食べたことが無いものでは,食べたことが無く,その味や食感が未知である商品の購入に躊躇があると考えられる.そこで,カメラ画像を介した飲食商品の味覚情報提示システム「シズルーペ」を提案する.提示する味覚情報には,飲食欲を反射的に喚起する言葉であるシズルワードと,それを含むクチコミを使用する.これらは飲食商品の味覚想起に有効であると考えられる.本研究では,提案...

    情報処理学会

  • 高齢糖尿病患者におけるカヘキシアの頻度及びその関連因子の検討

    井田 諭, 村田 和也, 大久保 薫, 今高 加奈子, 東 謙太郎, 金児 竜太郎, 藤原 僚子 日本老年医学会雑誌 60 (1), 51-59, 2023-01-25

    ...<b>方法:</b>対象は伊勢赤十字病院糖尿病外来通院中の65歳以上の糖尿病患者とした.カヘキシアの評価はBody mass index<20 kg/m<sup>2</sup>を必須とし,(1)筋力低下,(2)倦怠感,(3)食欲不振,(4)除脂肪量低下,(5)生化学的異常の内,3つ以上を有する場合とした.従属変数をカヘキシア,説明変数を各種変数(基本属性,血糖関連パラメーター,合併症,治療内容)とした...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • グリア細胞変容の理解から紐解くがん悪液質病態の増悪化機構

    須田 雪明, 葛巻 直子, 成田 年 次世代薬理学セミナー要旨集 2023.1 (0), AG-5-, 2023

    ...<p>がん悪液質は、がん患者の晩期において多く認められ、体重減少や食欲不振、サルコペニア、うつや不安の亢進といった心身の脆弱化に加え、急激な生存不能状態を惹起させるため、治療法の開発が急務である。がん悪液質病態を統合的に理解するためには、がん組織や腫瘍微小環境などの変容ばかりに囚われず、脳を仲介する円環的な末梢-脳-末梢ネットワーク異常による全身病態増悪化機構の解析が求められる。...

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  • 低コルチゾール血症をきたすストレス関連疾患とその鑑別

    松林 直 心身医学 63 (5), 409-416, 2023

    ...<p><b>背景</b>:低コルチゾール血症をきたすストレス関連疾患の身体症状(疲労,食欲不振,体重減少,過度の眠気,嘔気や下痢,関節痛や筋肉痛,めまい,微熱など)は低コルチゾール血症をきたす代表的な身体疾患である副腎皮質機能低下症と類似した症状がみられる. ...

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  • 開腹幽門側胃切除Roux-en-Y再建術後14年目に挙上空腸が内ヘルニアをきたした1例

    地主 皓一, 鈴木 陽三, 小田切 数基, 柳本 喜智, 竹山 廣志, 池永 雅一, 清水 潤三, 川瀬 朋乃, 今村 博司, 堂野 恵三 日本外科系連合学会誌 48 (2), 117-121, 2023

    ...<p>症例は67歳,男性.14年前に胃癌に対して開腹幽門側胃切除術・D2郭清,Roux-en-Y再建を施行され,5年間無再発で終診となっていた.食欲不振と突然の嘔吐を主訴に当院の救急外来を受診され,CTで内ヘルニアと診断し解除術を行った.開腹時,挙上空腸が空腸間膜間隙に約20cm嵌頓していた.用手的に嵌頓を解除し,腸管血流障害のないことを確認した後に再発予防目的で空腸間膜間隙を非吸収糸で縫合閉鎖した...

    DOI 医中誌

  • 黒毛和種繁殖牛におけるドングリ中毒の集団発生

    柿原 新, 鳴重 寿人, 佐野 裕規, 田代 久宗, 大谷 研文, 柳澤 郁成, 渡邉 雅治, 山中 典子 日本獣医師会雑誌 76 (3), e45-e50, 2023

    ...<p>2019年10月,肉用牛飼養施設において,黒毛和種繁殖雌牛10頭が元気消失,食欲低下及び下痢等の症状を呈し,その後約3週間で9頭が死亡した.血清生化学検査でBUNとCreが高度に上昇,腎臓の病理組織学的検査を実施した5頭全頭で急性尿細管壊死が認められた.放牧場の糞便及び死亡牛の第一胃内容物中からクヌギのドングリの果皮が見つかった.比色法により定量したところ,クヌギドングリには6.08%(乾燥重量...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 胃原発扁平上皮癌の1例

    早坂 秀平, 田中 一光, 久保 公利, 木村 伯子 道南医学会ジャーナル 6 (1), 71-76, 2023

    ...【症例】72歳、男性【主訴】心窩部痛、食欲不振、嘔気【現病歴】4ヶ月前からの心窩部痛と2ヶ月前からの食思不振と嘔気を主訴に2022年4月に当科外来を受診した。...

    DOI 医中誌

  • 超高齢アカゲザルの行動の特徴:

    山梨 裕美, 板東 はるな, 新美 圭汰, 中川 大輔 霊長類研究 Supplement 39 (0), 50-50, 2023

    ...定性的なQOL評価はWildlife Reserve Singaporeで使用しているシートを改定し、痛み・維持活動・食欲・動き・操作・環境への働きかけのスコア化を2週間おきに実施した。</p><p>結果、一貫して24時間のうち80%以上の時間を休息に費やしていた。昼間と夜間では昼間の方が活発で、休息時間は長いものの活動リズムは保たれていた。...

    DOI

  • Pembrolizumab投与中に急性発症1型糖尿病を発症したMSI-High直腸癌の1例

    仲野 宏, 齋藤 桂悦, 阿部 香居, 叶多 諒, 金澤 匡司 福島医学雑誌 73 (2), 45-49, 2023

    ...11コース投与後4日目から食欲不振,腹痛,頭痛を自覚し,改善しないため発症3日後に当院を受診した。直腸癌術後で腹部症状を呈していたが,血液検査,画像検査からは腸管の器質的疾患は否定的であった。一方で,随時血糖値は334mg/dLと高値でHbA1c 7.1%と今まで指摘されていなかった耐糖能異常を認めた。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の併用効果を胸部 CT で確認した高齢者 COVID-19肺炎の1例

    沖本 二郎 日本東洋医学雑誌 74 (1), 94-97, 2023

    ...症例は,82歳,女性で,発熱,食欲不振,全身倦怠感を訴えて受診し,SARS-CoV-2 PCR が陽性であった。胸部 CT で,肺炎像を認めるも,入院を拒否されたため,自宅療養を行うことになった。葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏を併用投与したところ,3日後には解熱し,9日後には,自覚症状,胸部 CT での肺炎像も著明に改善した。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 褥瘡の治癒及び予防に関する分子栄養学的研究

    山根 拓実 日本栄養・食糧学会誌 76 (6), 371-376, 2023

    ...また, 高齢者や入院患者は食欲不振等により食事の摂取量が低下しているため, 食事の「質」に着目したアプローチが重要である。筆者はこれまでに, アミノ酸スコアの低い小麦グルテンを摂取した創傷モデルラットでは, コラーゲン沈着が減少し, 治癒の遅延が引き起こされることを明らかにした。...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 長いベッド上生活で諦めていた屋外散策が多職種連携により実現できた事例

    西田 透 九州理学療法士学術大会誌 2023 (0), 88-, 2023

    ...翌年以降ベッド上から動かれなくなり、食欲著しく低下し抑うつ症状も見られ、急速にフレイルが進行。主治医からはX年のGWまでもつかどうかとまで言われていた。そして本人から丹精込めて作った庭や紫陽花、梅林を近くで見たいという外の世界への想いが聴き取られるようになった。</p><p>【経過】 屋外散策を実行するにあたり、まず担当ケアマネージャー(以下、CM)に相談した。...

    DOI

  • 運動が食欲や肥満を制御するメカニズム:運動模倣薬の開発も近い?

    岩森 歌奈子 ファルマシア 59 (4), 330-330, 2023

    ...肥満,それが原因となるメタボリックシンドロームや糖尿病,心血管疾患のリスク増加は,身体活動量が低下しているコロナ禍において更に注目を集めている.運動はそれらの病態を予防する方法の1つであるが,現代のライフスタイルでは,継続的に運動を行うことは難しい.そのため運動シグナルを活性化するような運動模倣薬の登場が切望されている.本稿では,運動後に血中濃度が上昇する分子を同定し,食欲と運動の関連を解明したLi...

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  • 食欲の調節を行う脳内メカニズム―最近の成果と今後の課題

    中島 健一朗 日本栄養・食糧学会誌 76 (2), 105-110, 2023

    ...<p>ヒトを含め動物が生きていくうえで, 食欲は最も重要な本能の1つである。脳は食欲調節の中心的な役割を担い, その破綻は過食や食欲不振を引き起こす。これは最終的に肥満やサルコペニアにつながるため, 食欲をコントロールしつつ適切な食物 (栄養素) を摂ることが, 健康維持および未病状態の改善に非常に重要となる。...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 木曽馬における初の<i>Halicephalobus gingivalis</I> 感染症例

    綱 亜莉沙, 池田 光宏, 倉田 渚, 住吉 俊亮, 松村 有祐, 木庭 猟達, 近藤 広孝, 渋谷 久 日本獣医師会雑誌 76 (11), e309-e312, 2023

    ...<p>関東圏にて飼育されていた17歳齢,去勢雄の木曽馬が活力低下,食欲廃絶,及び四肢強直や眼球振盪などの神経症状を呈し,起立不能となって死亡した.剖検時,両側腎臓,及び胃小弯部に灰白色結節が認められた.病理組織学的に,脳,両側腎臓,及び胃において,多巣性かつ無秩序に分布した肉芽腫性炎が認められた.いずれの病変内においても,ラブディティス型の食道を有する幅約20μmの線虫が多数混在していた.線虫の形態学的特徴...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • インクレチンによる糖尿病治療の新展開

    矢部 大介 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S28-3-, 2023

    ...しかし、生理的濃度をはるかに超える薬理学的濃度のGIPが食欲抑制、減量効果を発揮することが明らかとなり、創薬標的としてGIPに対する関心が高まっている。実際、著者らも薬理学的濃度のGIPがレプチンと協同的に弓状核において摂食抑制を司るPOMC神経を活性化することで食欲抑制、減量効果を発揮することを報告しているが、未だ解明されていない代謝亢進の関与も示唆されている。...

    DOI

  • 新型コロナ感染症患者への退院後の自己管理の指導が必要だと感じた一例

    松永 あゆり, 陳野 裕子, 安藤 美幸 九州理学療法士学術大会誌 2023 (0), 156-, 2023

    ...主訴:呼吸苦、倦怠感、味覚障害、食欲低下。職業:自営業(鉄鋼業、仕事内容は事務や現場で20~30 ㎏の荷物の運搬など)</p><p>【初回評価(発症第8病日)】 KT:36.6℃。SpO2(ルームエア):安静時95~96%、運動時93~94%。歩行:30mで修正Borg scale:5、心拍数:108bpm、呼吸数:28回/分。FIM:98/126点。活動性:トイレ以外はベッド臥床傾向。...

    DOI

  • 巨大脱分化型脂肪肉腫の拡大浸潤によって蜂窩織炎を来した1例

    庄司 真美, 赤石 諭史, 小川 令, 桑原 大彰 Skin Cancer 38 (3), 218-222, 2023

    ...食欲不振を主訴に受診した際,巨大腫瘤と左下肢全体の発赤,腫脹,熱感を指摘された。CTで大腿伸筋群内に腫瘍と皮下脂肪織の混濁を認め,腫瘍の圧迫によるコンパートメント症候群,腫瘤の感染あるいは出血の可能性を考え同日試験切開を行った。皮膚直下に淡黄色の腫瘍が確認されたが,膿瘍や出血は認めなかった。その後の造影MRIで筋層内の病変は肉腫化が疑われ,針生検を施行したところ,脱分化型脂肪肉腫の診断であった。...

    DOI Web Site

  • 肺移植周術期の栄養管理

    大島 綾子, 中島 大輔, 幣 憲一郎, 原田 範雄, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s132_1-s132_1, 2023

    ...2つ目は、術後早期は薬剤が多いこと、臥床時間が長いこと、呼吸困難、倦怠感などにより食欲不振が遷延しやすい。これらの理由により経口摂取の確立までに日数を要するため、経腸栄養や中心静脈栄養による栄養管理により不足分を補う必要があるが、消化器症状や水分管理の観点から過剰投与にも注意する必要がある。当院では「日本版 重症患者の栄養療法ガイドライン」を参考とした栄養プロトコールを作成し栄養管理を行っている。...

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  • 神経性食欲不振症の病態生理に関わるドパミン―セロトニン神経回路

    西谷 直也 ファルマシア 59 (1), 71-71, 2023

    ...神経性食欲不振症(anorexia nervosa: AN)は,過活動や過度な摂食制限,体重減少を特徴とする摂食障害であり,最も死亡率の高い精神疾患である.近年,ゲノムワイド関連解析からANに対するドパミン(dopamine: DA)およびセロトニン(serotonin: 5-HT)神経細胞の関連性が示唆されている.腹側被蓋野(ventral tegmental area: VTA)のDA神経細胞(...

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  • 摂食を楽しむための摂食嚥下支援について

    上羽 瑠美 口腔・咽頭科 36 (1), 27-32, 2023

    ...「摂食を楽しみたい」という希望の背景には,生理的欲求である食欲を満たすだけでなく,①見た目を楽しむ,②味を楽しむ,③においを楽しむ,④嗜好品を楽しむ,⑤家族や友人との食事環境を楽しむといった要素が含まれている.食事における楽しさを増やすためには,五感で感じることがキーポイントではないだろうか.食物を見て(視覚),においを嗅いで(嗅覚),味を感じて(味覚),食感を感じて(触覚),会話や音楽を聴きながら...

    DOI

  • 悪性リンパ腫との鑑別を要した胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍

    麻生 智愛, 前田 智也, 山口 央, 岡村 大輔, 石川 真穂, 郡 美佳, 塚崎 邦弘, 松田 晃, 麻生 範雄, 佐藤 次生, 茅野 秀一, 高橋 直樹 臨床血液 64 (4), 271-276, 2023

    ...52歳の男性で,2ヶ月前より血痰,リンパ節腫脹,食欲不振,疲労感,発熱,発汗を自覚した。FDG-PET/CT検査で右上葉肺腫瘤,多発性リンパ節腫脹,骨病変を認め,肺がんを疑われて当院を受診。LD 11,977 U/<i>l</i>,可溶性IL-2受容体2,152 U/m<i>l</i>と高値であった。骨髄に大型の異常細胞を認め,悪性リンパ腫が疑われた。急速に呼吸状態が悪化し,第11病日に死亡した。...

    DOI PubMed 医中誌

  • Sickness behaviorに関わる視索前野の神経細胞集団の同定

    倉内 祐樹 ファルマシア 59 (5), 436-436, 2023

    ...感染症時に誘発される発熱,食欲の低下,疲労感,痛覚過敏,気分の落ち込みなどの生理的・精神的な変化はsickness behaviorと呼ばれる.これは末梢組織の免疫細胞から分泌されたサイトカイン類が脳の視床下部領域に作用して誘発される一連の反応で,感染に対する生存戦略システムである.特に発熱は生存に不可欠な生理応答であり,我々の体温は体温中枢である視床下部の視索前野で調節されることは知られているが,...

    DOI

  • 神経指向性アストロウイルスの遺伝子が検出された牛の非化膿性脳炎

    原田 奈美香, 茂木 麻奈美, 髙梨 資子, 松浦 裕一, 芝原 友幸, 萩原 克郎, 瀧澤 勝敏 日本獣医師会雑誌 76 (5), e122-e129, 2023

    ...<p>群馬県内の酪農場において,非化膿性脳炎を呈した牛の大脳からアストロウイルス(AstV)の特異遺伝子断片が検出された.当該牛は横臥し泌乳量減少,食欲不振となり,予後不良と診断された.剖検では,著変は認めず,病理組織検査では,大脳,間脳,中脳,橋及び延髄に囲管性細胞浸潤,グリア集簇が認められ,それらの変化は脳幹でより重度であった.病原検索では,大脳及び主要臓器から有意な細菌は分離されず,他のウイルス...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • 好中球増加症を契機に診断されたG-CSF産生多発性骨髄腫

    横井 桃子, 近藤 敏範, 清水 里紗, 内田 圭一, 林 成樹, 西村 広健, 近藤 英生, 和田 秀穂 臨床血液 64 (8), 735-740, 2023

    ...食欲不振と嘔吐を主訴に当科を受診した。著明な好中球増加症とIgA-κ型M蛋白を認め,骨髄中に形質細胞の増加を認めた。血清granulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)濃度は160 pg/m<i>l</i>と高値で,<i>CSF3R</i>-T618I変異は認めなかった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 食品と器の色が若者の嗜好に及ぼす影響

    森山 三千江, 山本 淳子, 大森 有希乃, 熊崎 稔子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 34 (0), 64-, 2023

    ...<p>【目的】人は五感を通して美味しさを感じると言われており,視覚である食品の見た目は食べる前に食欲をそそる最も重要な要素とも言える。食品の色は暖色系が食欲を増進させると言われているが,近年はSNSの発達により食品の色も鮮やかなものもあり,その盛り付けや食器など様々な工夫を凝らして美味しそうに見せるようになってきている。...

    DOI

  • 腎移植後、ゲムシタビンによる薬剤性血栓性微小血管症をきたした1例

    蜂須賀 健, 中島 龍一朗, 春口 和樹, 近藤 晃, 川瀬 友則, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 58 (Supplement), s264_2-s264_2, 2023

    ...72歳時に食欲不振を契機とした精査で膵体部癌と診断された。腹腔動脈浸潤を認めたため切除不能の判断となりゲムシタビン・パクリタキセルによる化学療法が開始された。治療開始後5ヶ月頃より、クレアチニン上昇、尿蛋白の顕在化と浮腫を認めネフローゼ症候群の状態となり、患者の希望で抗癌剤治療は中断された。...

    DOI 医中誌

  • 在宅療養者とその家族・関係スタッフにおける要食事介護者向けアイスクリーム活用可能性についての検討

    樹山, 敦子, 松木, さなえ, 宮崎, 圭子, 荊木, 文子, 小原, 博恵, 加藤, 康世, 樹山, 敏子 京都女子大学食物学会誌 077 31-43, 2022-12-31

    ...アイスクリームは食欲不振時にも食べやすく,低栄養の改善にも使われるが,溶けやすい性質から嚥下機能低下や喫食に時間を要する場合は提供が難しい。そこで,考案した要食事介護者向けアイスクリームが介護食として活用できるかの可能性を検討するため,訪問栄養食事指導を利用する在宅療養者とその家族・関係スタッフを対象にアイスクリーム喫食後質問紙調査を行い,コレスポンデンス分析ならびにCS分析を行った。...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 要食事介護者向けアイスクリームのとろみの評価

    樹山, 敦子 京都女子大学食物学会誌 077 23-30, 2022-12-31

    ...アイスクリームは冷たく滑らかな舌触りから,食欲減退時にも好まれる食品の一つであり,その栄養価の高さから低栄養状態の改善に用いられることが多い。しかし,室温で溶けやすく,嚥下機能低下者では誤嚥の危険性が伴いやすく,喫食に時間を要する場合には食べる楽しみが減じてしまうことが難点である。...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 義歯調整による咀嚼機能回復が 終末期と判断された患者の回復をもたらした1 例

    今井 美恵 THE JOURNAL OF THE ACADEMY OF CLINICAL DENTISTRY 42 (2), 206-213, 2022-12-31

    ...に食欲不振,慢性下痢,低蛋白血症,胸水,下腿浮腫,血小板減少を認めた.症状悪化に伴い転院したB 急性期病院で,補液,アルブミン製剤投与,腹水穿刺を行うが,食欲不振は継続した.食事量低下に伴う衰弱と廃用の進行が予想されたが,本人・家族ともに積極的治療や侵襲的検査は望まず,継続療養目的で慢性期病院に転院した.転院後に義歯で食べられないと訴えたため,義歯を咬合器にリマウントして調整し咀嚼機能を改善するとともに...

    DOI Web Site 医中誌

  • 経時的な腎静脈波形解析が肺高血圧症の治療効果判定に有用であった犬の1例

    森田 智也, 照喜名 弘樹, 鈴木 仁史 動物の循環器 55 (2), 89-97, 2022-12-30

    ...<p>シーズー,10歳齢,去勢雄が3か月ほど前からの発咳,1か月前からの食欲不振・軟便・腹囲膨満を主訴に来院した。重度の右心室・右心房拡大,心室中隔の扁平化,肺動脈拡大,重度三尖弁逆流および腹水貯留が認められ,肺高血圧症に起因した右心不全と診断した。パルスドプラ法による腎静脈波形解析を実施したところ,拡張期において血流が途絶える不連続性パターンが認められた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 2型糖尿病治療経過中にペムブロリズマブ投与後に発症した1型糖尿病の1例

    清水 嵩之, 古川 慎哉, 藤岡 燿祐, 金本 麻友美, 玉井 惇一郎, 梅岡 二美, 宮岡 弘明 糖尿病 65 (12), 672-679, 2022-12-30

    ...<p>症例は50歳代男性.X-9年に2型糖尿病と診断され治療中であった.X-5年8月に左尿管癌,多発リンパ節転移と診断され治療を開始し,2次化学療法としてX-1年11月から抗PD-1抗体(ペムブロリズマブ)を開始.X年2月下旬より食欲低下を認め,口渇,吐き気も出現したため3月初旬に当院を受診.血液検査で糖尿病性ケトーシスと診断し同日入院.空腹時血清Cペプチドは1.1 ng/mLから0.3 ng/mL...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下胃亜全摘術が奏功した糖尿病性胃不全麻痺の1例

    伊藤 慶人, 嶺尾 良平, 岩本 龍哉, 丹波 祥子, 杉山 拓也, 山本 浩司, 山田 祐也, 吉井 真美, 松永 由紀, 藤田 茂樹 糖尿病 65 (12), 665-671, 2022-12-30

    ...<p>症例は65歳女性.約30年の罹病歴があり,自律神経症状を伴う1型糖尿病患者で,1年ほど前に突如として摂食不能なほどの高度の食欲不振や食後の腹痛を自覚するようになった.血液検査や内視鏡,超音波,CT検査などの画像検査による精査を行うも原因特定に至らなかったが,最終的に<sup>99m</sup>Tcスズコロイド標識試験食を用いた胃排出能シンチグラフィーにより糖尿病性胃不全麻痺と診断した.一般的に...

    DOI 医中誌

  • 奇形歯による外歯瘻および内歯瘻を形成した若齢犬の1例

    森田 真央, 亀田 景子, 島袋 泰治, 橋本 砂輝 動物臨床医学 31 (4), 140-144, 2022-12-25

    ...来院時には腫瘤周囲に複数の瘻孔を形成しており,活動性や食欲の低下が認められた。瘻孔の浸出液よりPasteurella multocida が分離同定されたため,歯科疾患を疑い,全身麻酔下で口腔内の精査を実施した。その結果,両側下顎第1後臼歯の奇形歯の存在と,歯科X線写真における歯根周囲の重度の骨透過像を認めた。以上より,下顎皮膚の病変は奇形歯による外歯瘻と診断し抜歯を行った。術後経過は良好である。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 信念対立解明アプローチと栄養理学療法により日常生活動作能力が向上した悪液質を伴う慢性閉塞性肺疾患症例

    福井 隆弘, 高橋 浩平, 田村 哲郎 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 1.Suppl.No.1 (0), 117-117, 2022-12-01

    ...BMI低値、筋肉量減少、筋力低下、食欲低下を認めたため、悪液質と判定した。屋内歩行自立を目標に、ベッドサイドで筋力トレーニングを中心に実施した。経過として、エネルギー・蛋白質摂取量の低下を認めたため、プロテインパウダーと分岐鎖アミノ酸含有栄養剤を追加した。14病日には疼痛が軽減し、離床を図ろうとしたが、疼痛や呼吸苦の訴えと恐怖心が強く、離床に対し拒否を示した。...

    DOI

  • MCI高齢者の体重減少と食欲低下との関連性

    堤本 広大, 土井 剛彦, 中窪 翔, 栗田 智史, 木内 悠人, 西本 和平, 島田 裕之 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 1.Suppl.No.1 (0), 41-41, 2022-12-01

    ...</p><p>【結論】</p><p>MCI高齢者において、体重減少および食欲低下との関連が認められた。MCI高齢者におけるやせは、食欲低下を介して生じることが示唆された。MCI段階においても、認知症高齢者で報告されている食欲低下が生じ、微小な体重減少が始まっている可能性が考えられ、今後更なる検証が必要である。...

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  • 永久ペースメーカ留置5年後,肺に2度塞栓をきたした感染性心内膜炎の1例

    佐々木 惠佑, 出島 徹, 阪間 智哉, 落 裕之, 硯川 佳祐, 小林 俊一 心臓 54 (11), 1292-1297, 2022-11-15

    ...<p> 症例は75歳女性.70歳の時に洞不全症候群でペースメーカ植込み術を施行され,以降当院に通院していた.数日前からの倦怠感と食欲低下を主訴に受診となった.来院時発熱を認めて,精査目的に行った胸部単純CTで,すりガラス陰影を認めたことから肺炎と診断し加療目的に入院となった.抗菌薬加療を行ったが炎症再燃を認めたため,再度熱源精査を行った.胸部単純CTで肺炎の増悪を認め,経胸壁心エコーで三尖弁に17 ...

    DOI 医中誌

  • 正中弓状靱帯圧迫症候群による総肝動脈の逆行性血流をドプラエコーで確認し得た1手術例

    中村 雅美, 松本 謙一, 種村 匡弘 超音波検査技術 47 (5), 490-497, 2022-10-01

    ...<p>症例は40代,女性.胃部不快感からの食欲低下を主訴に紹介来院.3年間で体重は13 kg減少,初診時体重は26 kgと著明なるい痩を認めた.血液所見では軽度の肝機能障害と低カリウム血症,腎機能障害を認めた.悪性腫瘍の除外のため実施した超音波検査において吸気時に腹腔動脈起始部の狭窄が生じ,血流シグナルの消失と総肝動脈,胃十二指腸動脈の逆行性血流シグナルを認めた.腹腔動脈起始部には硬化性病変や腫瘍性病変...

    DOI Web Site 医中誌

  • デュピルマブ投与中に好酸球性肺炎を発症した1例

    西田 浩平, 永井 貴彬, 戸田 詩織, 稲津 さつき, 髙木 康裕, 玉垣 学也, 藤井 達夫 気管支学 44 (5), 377-382, 2022-09-25

    ...</b>72歳女性.鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対するデュピルマブの投与開始から約7か月後に,咳嗽,呼吸困難,食欲不振を主訴に当院を受診した.血液検査で炎症反応の上昇を認め,胸部CTで肺野に浸潤影が見られたことから,まずは細菌性肺炎の可能性を考慮して抗菌薬を投与したが,無効であった.気管支鏡検査を実施したところ,気管支肺胞洗浄液中の細胞分画で好酸球割合が76%と著明に上昇しており,好酸球性肺炎と診断した...

    DOI 医中誌

  • 一般地域住民を対象とした味覚閾値の検討―2019年度岩木健康増進プロジェクトの結果から―

    清水目 奈美, 工藤 玲子, 小濱 佑介, 川端 由子, 川端 二功, 實松 敬介, 植村 望, 高井 信吾, 山添 淳一, 宮崎 明子, 田口 大夢, 平尾 宜司, 三浦 栞, 後藤 真一, 佐々木 亮, 重村 憲徳, 松原 篤 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (9), 1375-1383, 2022-09-20

    ...<p> 味覚は食欲や摂食内容と関連する重要な感覚である. これまで, 味覚障害患者を対象とした味覚試験は多数報告されているが, 健常者を対象としたものは少ない. われわれは, 一般地域住民を対象とした大規模疫学調査である岩木健康増進プロジェクトの2019年度の参加者を対象に, 全口腔法により甘味, 塩味, 酸味, 苦味の閾値を調査し, データの得られた1,027名について解析を行った....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 心嚢液セルブロックの作製により診断し得た原発性滲出液リンパ腫様リンパ腫の1例

    中矢 雄一郎, 東 晴彦, 井上 勝次, 石村 泰裕, 川上 大志, 永井 啓行, 西村 和久, 池田 俊太郎, 北澤 理子, 波呂 卓, 竹中 克斗, 山口 修 心臓 54 (9), 1074-1081, 2022-09-15

    ...<p> 症例は65歳の男性.食欲不振と両下腿浮腫を主訴に前医を受診した.精査加療目的で当院消化器内科を受診し,腹部超音波検査で心嚢液の貯留を指摘されたため,循環器内科を紹介受診した.心臓超音波検査で全周性に多量の心嚢液貯留を認めたため,心嚢穿刺を施行した.細胞診パパニコロウ染色標本で少数の異型細胞を認めたものの診断に至らず,心嚢液セルブロック標本を作製した.免疫染色ではCD20およびCD79a陽性,...

    DOI 医中誌

  • デュルバルマブ投与後に劇症1型糖尿病を発症した小細胞肺癌の1例

    寺師 直樹, 久金 翔, 宮寺 恵希, 加藤 祐樹, 寺嶋 勇人, 鈴木 彩奈, 渥美 健一郎, 清家 正博, 弦間 昭彦, 廣瀬 敬 肺癌 62 (4), 323-328, 2022-08-20

    ...</b>71歳男性,Performance Status 1.糖尿病の既往歴なし.進展型小細胞肺癌cT4N3M1b stage IVAに対して,20XX年5月よりカルボプラチン+エトポシド+デュルバルマブ併用療法が開始された.Day 27より食欲不振,倦怠感が出現し,2コース目投与日(day 30)の検査で高血糖(761 mg/dl),尿ケトン陽性,尿中Cペプチド3.9 μg/日を認め,デュルバルマブ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • アスリートにおける有酸素運動に対する食欲やアシル化グレリン濃度への影響

    上田 真也, 坂本 拓巳, 玉木 蒼一郎, 坂口 芽以子, 滝 航大, 阪本 匠馬, 小縣 良, 曽根 未宇, 山中 亮, 中原 英博 教育医学 67 (4), 208-216, 2022-06-28

    ...によって減少したが,競技アスリートにおける空腹感は変化しなかった.肥満者や正常体重者における一過性運動中のアシル化グレリン濃度の減少量は,空腹感の減少量と正の相関関係を示したが,競技アスリートでは示さなかった.競技アスリートによる有酸素運動では,“運動誘発性食欲不振”をもたらさず,アシル化グレリン濃度は,競技アスリートの食欲に影響を及ぼさないことが示された....

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  • がん悪液質の診断と治療

    髙山 浩一, 田中 理美 肺癌 62 (3), 180-187, 2022-06-20

    ...<p>がん悪液質は体重減少,食欲不振,倦怠感を主たる徴候とし,がん患者の生命予後やQOLを悪化させる.悪液質の発症には生体反応として産生される炎症性サイトカインや腫瘍細胞が産生するさまざまな因子が関与しており,エネルギー代謝の異常と骨格筋の分解をもたらす.Fearonらは体重減少の程度による簡便な診断基準を提唱し,より早期からの介入をすすめているが,がん悪液質の認知度はまだ低く今後も啓発活動が必要である...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献29件

  • 介護食士3級取得講座前後における知識・意識の変化

    加藤 久, 中島 克己, 鈴木 敦史, 丁子 雄希 調理技術教育学会誌 4 (1), 4-15, 2022-05-31

    ...(2)意識については,「食べやすい」「窒息の心配がなく安全に食べられる食事」「栄養のバランスがとれている」「きめ細やかな配慮のある優しい食事」「おいしい」「消化が良い」「見た目がよい」「今後より必要とされる食事」「専門的な知識・技術を必要とする食事」の各項目でより一層肯定的になり,「見た目が良くない」「おいしくない」「食欲がわかない」「物足りない」「食べにくい」「ただ口に詰め込むイメージ」「手間がかかって...

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  • ニムスチンでの治療により長期完全寛解を得た猫の大顆粒リンパ球性リンパ腫の1例

    児玉 恵子, 児玉 和仁 日本獣医がん学会雑誌 11 (2), 11-16, 2022-05-30

    ...<p>9歳齢、去勢手術済みの雄のマンチカンが元気消失、食欲廃絶を主訴に来院した。腹部超音波検査で腸間膜リンパ節が複数腫大しているのが明らかとなり、細胞診と免疫組織化学の結果から、細胞障害性T細胞由来の大顆粒リンパ球性(LGL)リンパ腫が示唆された。nimustine(ACNU)(25mg/m<sup>2</sup>, 静脈内投与, 3週毎)で治療したところ、807日以上に渡る長期の完全寛解を得た。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • レンバチニブ投与中の腫瘍内出血に対して肝動脈塞栓術が奏功し再投与が可能であった進行肝細胞癌の1例

    原 英展, 中野 悠, 荒井 克大, 金子 由佳, 榊 一臣, 深見 裕一, 池宮城 秀和, 吉野 耕平, 先田 信哉 日本消化器病学会雑誌 119 (5), 476-485, 2022-05-10

    ...<p>70歳代後半男性.肝内多発転移をともなう巨大肝細胞癌の診断.肝機能は保たれておりレンバチニブ12mg/日の投与を開始.内服開始6日目から右季肋部痛と食欲不振が出現し採血で肝酵素,炎症反応の上昇を認め緊急入院.造影CTで腫瘍内出血と診断.血管造影下に出血部に対して塞栓術を施行し止血を得られた.レンバチニブによる腫瘍内出血の報告は少なく,腫瘍内出血から塞栓治療後の再投与まで追跡できている症例であり...

    DOI 医中誌

  • メトホルミンの過量服薬により乳酸アシドーシスと急性腎不全を呈した2型糖尿病の1例

    渡邉 聡子, 勅使川原 早苗, 國方 友里亜, 三嶋 麻揮, 田原 稔久, 今井 佑輔, 金藤 光博, 田村 友和, 桃木 律也, 小武 和正, 利根 淳仁, 中塔 辰明 糖尿病 65 (4), 188-194, 2022-04-30

    ...<p>メトホルミンの過量服薬を契機に乳酸アシドーシス,急性腎不全を呈した2型糖尿病の1例を経験したので報告する.症例は50歳代男性.入院2週間前より気分の落ち込み,食欲不振を認めていた.入院2日前の採血で血清Cre 1.50 mg/dL,血糖247 mg/dL,血液ガス分析では異常を認めず,入院前日の採血ではCre 1.42 mg/dLであった.入院前日の夜にメトホルミンを推定4000 mg服用し,...

    DOI 医中誌

  • 糖質の過剰摂取により肝硬変へ進展した関節リウマチの1例

    山下 信行, 宮城 友豪, 前川 真貴子, 塚本 浩 日本老年医学会雑誌 59 (2), 244-248, 2022-04-25

    ...メトトレキサート投与前から肥満・肝障害がみられていたが,肝硬変への進展は予想できなかった.肝硬変の原因としてメトトレキサートによる薬物性肝障害が挙げられたが,1日投与量は6 mgで期間は1年9カ月ほどで総投与量は600 mg程度であった.脱水予防目的での清涼飲料水の摂取量が増加した後に肝障害が悪化しており,肝硬変の一因として糖質摂取量増加による非アルコール性脂肪肝炎の悪化が示唆された.腹水・浮腫や食欲低下...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 食欲調節機構研究の進歩について

    梶谷 宇, Kajitani Takashi 桜の聖母短期大学紀要 = BULLETIN OF SAKURA NO SEIBO JUNIOR COLLEGE 46 9-13, 2022-03-31

    ...しかし、近年の管理栄養士国家試験では、食欲調節機構に関しての問題も散見されるようになり、やがては、栄養士養成カリキュラムの中にも盛り込んでいく必要があると思われる。そこで、食欲を調節するホルモンである「レプチン」と「グレリン」に主に着目し、食欲調節機構研究の進歩を振り返りながら、食欲調節機構の基本骨格について概説する。...

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  • 環境条件が導く食欲および食嗜好

    長阪 玲子 日本生気象学会雑誌 58 (3-4), 45-49, 2022-03-31

    ...や明暗条件などの環境条件は食欲だけでなく,嗜好性にも影響を及ぼすことが明らかになりつつある.今回は,これまで明らかになってきた環境条件が導く食欲,および食嗜好制御について述べる....

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  • 歯科治療に続発した皮下気腫の猫の1例

    佐橋 悠, 佐橋 三和子, 中東 礼子, 北野 優香里, 日笠 喜朗 動物臨床医学 31 (1), 21-24, 2022-03-25

    ...1カ月前より,食欲の低下と流涎を認めるようになった。口腔内は,重度歯周炎が認められ,上顎犬歯は動揺していた。重度歯周炎による食欲低下と診断し,第30病日に全身麻酔下にて残存歯の全顎抜歯処置を行った。左下顎犬歯の抜歯処置中にスリーウェイシリンジを使用して処置したところ,左下顎の腫脹と捻髪音を認めた。X線検査では下顎に空気含気像を認め,皮下気腫と診断した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 若年女性の冷え症における関連因子の検討とクロレラ摂取の効果

    岡田, 裕隆, 豊増, 功次 九州看護福祉大学紀要 = The Journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare 22 (1), 14-23, 2022-03

    ...クロレラの効果については体重とBMI、BFP、BMR が服用前後で低い傾向にあり、クロレラによる消化器への影響が食欲などを高め体重やBMI などの増加に繋がったと推測された。This Japanese describe chronic coldness as “Hie.”...

    機関リポジトリ

  • 大腸ステントによる大腸穿通により広範な皮下気腫, 後腹膜気腫,縦隔気腫を生じた高齢者S状結腸癌の1例

    倉田, 佳彦, 佐藤, 孝弘, 井上, 康浩, 林, 浩史, 佐藤, 寛丈, 塚原, 宗俊, 岡田, 真樹, 安田, 是和, 武田, 佳久, 俵藤, 正信 自治医科大学紀要 44 41-45, 2022-03

    ...腹部膨満感,食欲不振を主訴に受診し,閉塞性S状結腸癌の診断で入院して大腸内視鏡検査を施行した。S状結腸に完全閉塞した全周性2型病変があり,大腸ステント治療を行った。大腸ステント治療6時間後に下腹部に皮下気腫が出現し,12時間後には頸部から大腿近位部まで進展,さらにCTで後腹膜気腫,縦隔気腫,腹腔内遊離ガスを認め,緊急ハルトマン手術を施行した。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • カピバラ(<i>Hydrochoerus hydrochaeris</i>)における形質細胞性腫瘍 および子宮筋腫を併発した一例

    上田 海那人, 原藤 芽衣, 岸本 拓也, 吉村 久志, 山本 昌美 日本野生動物医学会誌 27 (1), 29-34, 2022-03-01

    ...<p>動物展示施設で飼育されていたカピバラ(<i>Hydrochoerus hydrochaeris</i>)が食欲不振と後肢のふらつきを呈し死亡した。血液検査では貧血および高タンパク血症を認めた。肉眼所見では心臓と腎臓の腫大,子宮内腔の遊離性腫瘤がみられた。病理組織学的検査では心臓,肝臓,腎臓,副腎への形質細胞性腫瘍細胞の著しい浸潤が認められ,子宮腫瘤は紡錘形細胞からなる平滑筋腫だった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献17件

  • 急性肝障害を合併した胃原発節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型の1剖検例

    鎌倉 雅人, 児玉 亮, 牧野 睦月, 三枝 久能, 牛丸 博泰, 川口 研二 日本消化器病学会雑誌 119 (2), 139-146, 2022-02-10

    ...<p>症例は82歳,女性.倦怠感と発熱を主訴に受診し,急性肝炎の診断で入院した.自然に軽快し退院したが,食欲低下で再入院し,胃に巨大な潰瘍性病変を認めた.4日後に出血性ショックで死亡し,剖検で節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型,肝浸潤と診断した.肝障害が発症の契機となった胃原発節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型は非常にまれで,肝浸潤した悪性リンパ腫の診断は時に難渋する.貴重な症例と考えて報告する....

    DOI PubMed 医中誌

  • 看護大学教員のバーンアウト関連要因

    氏家 陽子, 鈴木 英子, 平本 康子, 横尾 由希子, 村山 久美子 日本健康医学会雑誌 30 (4), 478-486, 2022-01-31

    ...「今の職場を辞めたい」者(β=0.37,<i>p</i><0.01),「教育実践力に自信がない」者(β=0.34,<i>p</i><0.01),「領域内で教員の数が足りないと感じる」者(β=0.21,<i>p</i><0.01)」,「ここ3か月以内,食欲がないと感じる」者(β=0.16,<i>p</i><0.01)は,有意にバーンアウト総合得点が高く,逆に,「仕事以外の生活のバランスがとれている」者...

    DOI Web Site 医中誌

  • 血液透析患者のカルニチン欠乏におけるレボカルニチン注射液の安全性および有効性の検討

    前田 憲志, 増成 彰, 松尾 悟志, 眞木 岳子, 三宅 正晃 日本透析医学会雑誌 55 (3), 175-185, 2022

    ...使用実態下における長期使用時(1年間)の安全性および有効性について検討を行った.調査対象は全国99の医療機関から675例が登録され,670例を安全性解析対象症例,669例を有効性解析対象症例とした.そのうち約8割の患者で投与期間は48週以上であった.副作用発現症例率は9.25%(62例:96件),3件以上報告された副作用は,高血圧5件(0.75%),シャント狭窄および肺炎各4件(0.60%),四肢膿瘍,食欲減退...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 臍帯炎を伴った新生子牛の腸管外病原性大腸菌による化膿性髄膜炎

    井上 恭彰, 矢口 弘美, 平松 美裕子, 和田 好洋 日本獣医師会雑誌 75 (4), e51-e55, 2022

    ...<p>正常分娩で生まれた黒毛和種子牛が,出生直後から,起立不能と食欲廃絶を呈し生後2日で死亡した.剖検では,臍帯に明らかな異常はみられなかったが,病理組織学的検査で臍帯炎がみられ,大脳から延髄にかけて髄膜炎がみられた.一方,細菌学的検査は臍帯について未実施であったが,心臓,肺,肝臓,脾臓,腎臓及び大脳から腸管外病原性大腸菌(Extraintestinal pathogenic <i>Escherichia...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 胆汁細胞診で検出したランブル鞭毛虫の 1 例

    片山 ひかり, 中村 博, 小関 ほの香, 坪内 優子, 奥山 直子, 飯田 俊, 佐伯 春美, 橋爪 茜, 泉 浩, 冨田 茂樹 日本臨床細胞学会雑誌 61 (3), 165-171, 2022

    ...</p><p><b>症例</b>:患者は 90 歳代,女性.胸のつかえ感・疼痛・食欲不振で当院を受診.腹部 CT 検査において胆管部に異常陰影を指摘され,ERCP 目的で入院となった.十二指腸潰瘍と下血もみられ経過観察が続いたが,潰瘍治癒後に ERCP を施行,胆汁・粘膜組織が採取された.胆汁細胞診では Giemsa 染色,風乾後メタノール固定 PAS 染色において左右対称位置に複数の鞭毛と 2 核...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 液体状漢方製剤「補全-S」の犬における安全性と有効性の検討

    篠原 祐太, Mohamed ELBADAWY, 山中 恵, 山本 晴, 佐藤 よもぎ, Amira ABUGOMAA, 臼井 達哉, 佐々木 一昭 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-177-, 2022

    ...通常用量(0.8 ml/kg)あるいは高用量(4.0 ml/kg)の補全-Sを犬に42日間投与し、一般状態(元気さ、食欲、嘔吐下痢の有無、体重)の確認と血液検査(血球計算および生化学)を行い、安全性を評価した。胃運動性は、通常用量の補全-Sを42日間投与し、超音波検査装置により胃の動きを観察してMotility Index (MI)を算出して評価した。...

    DOI

  • 地域包括ケア病棟から見たポリファーマシーの状況とその対応

    竹内 和彦 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S13-2-, 2022

    ...</p><p> ポリファーマシーに対する減薬に関しては、単に多剤服用していることだけで減薬の動機付けになることは少なく、減薬の契機となるのは、1)食欲低下・傾眠・転倒・せん妄・徘徊・易怒性・不穏・消化管出血・貧血・血小板減少・電解質異常といった薬物有害事象の可能性やアドヒアランス不良が示唆された場合、2)施設入所の際に薬価の上限が定められている介護老人保健施設(=老健)や介護医療院への入所が求められている...

    DOI 医中誌

  • 経過観察中に捻転・梗塞をきたした遊走脾の1例

    池添 慧梨香, 大橋 龍一郎, 岡田 尚大, 市原 周治, 安藤 翠 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1358-1362, 2022

    ...<p>症例は81歳,女性.6年前から腹部CTで遊走脾と脾腫を指摘され,血液検査では汎血球減少を認めていたが自覚症状は見られなかったため,経過観察されていた.転倒を機に倦怠感,食欲不振が出現した.腹部造影CTでは,脾動静脈はwhirl signを形成しており,脾臓内部に造影不良域を認めた.遊走脾の捻転と脾梗塞が疑われたため,当院へ紹介となった.紹介時は状態が安定していたため,待機的に開腹脾摘出術が施行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 腸管狭窄をきたした小腸原発濾胞性リンパ腫の1例

    隅岡 昭彦, 壷井 章克, 松原 由佳, 平田 一成, 瀧川 英彦, 弓削 亮, 卜部 祐司, 北台 靖彦, 有廣 光司, 岡 志郎, 田中 信治 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 84-84, 2022

    ...現病歴は,20XX年2月頃より食欲不振があり,半年間で5kgの体重減少を認めたため,20XX年8月に当科受診された。上・下部消化管内視鏡検査では,特記所見は認めなかった。造影CTでは,上部空腸に壁肥厚を認め,腸間膜リンパ節の腫大を認めた。ダブルバルーン内視鏡検査を施行し,上部空腸にびらんを伴う全周性狭窄を認め,同部位より生検を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植患者の筋肉量の変化と蛋白摂取量と筋肉量の関連の検討

    香束 昌宏, 岩井 友明, 前田 景子, 花山 佳子, 石村 栄治, 内田 潤次 移植 57 (Supplement), s402_2-s402_2, 2022

    ...腎移植を行うことで、代謝生理学的異常から回復し、食欲が戻り、骨格筋量は改善される。サルコペニアの介入として運動療法・栄養療法があり、腎移植後の骨格筋量の変化には蛋白摂取量が影響を及ぼしている可能性がある。そこで、われわれは腎移植患者の骨格筋量の変化と蛋白摂取量の関連について検討を行った。...

    DOI 医中誌

  • 亜急性甲状腺炎に小柴胡湯が奏効した1例

    村井 政史, 谷津 高文, 佐野 敬夫 日本東洋医学雑誌 73 (4), 409-413, 2022

    ...食欲が低下して舌に厚い黄苔を認めたことから少陽病と考え小柴胡湯エキスを投与したところ,その翌日から体温は37℃を超えなくなり,甲状腺部の痛みも消失した。漢方治療で亜急性甲状腺炎が改善した既報告症例と今回の自験例を合わせた310例の処方内容を検討したところ,柴胡と黄芩を含有したいわゆる柴胡剤が53%で用いられていた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 触知可能な頸部腫瘤を伴った原発性上皮小体機能亢進症の猫の1例

    伊藤 哲郎, 茅沼 秀樹, 斑目 広郎 日本獣医師会雑誌 75 (1), e14-e17, 2022

    ...<p>16歳齢,去勢雄の雑種猫が食欲不振,体重減少を主訴として来院し,頸部腹側に2cm大の皮下腫瘤が触知された.血液検査において総カルシウム及びイオン化カルシウムの高値を認めた.症例のintact上皮小体ホルモン(parathyroid hormone:PTH)は基準範囲内であったが,実験的に高カルシウム血症を誘発した健常猫において報告されたintact PTHと比較すると高い値であり,血清イオン化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 補中益気湯はバンコマイシン耐性腸球菌の陰性化までの期間を短縮する

    横山 雄太 ファルマシア 58 (3), 265-265, 2022

    ...<br>漢方薬には腸管免疫を促進する作用を示すものや,プロバイオティクスの効果を増強するものがあり,感染症治療における有用性が期待される.体力低下,疲労倦怠感,食欲不振などに伝統的に用いられる漢方薬である補中益気湯(HET)は,宿主の免疫機能賦活作用による感染防御作用も併せ持つことから,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant <i>Staphylococcus aureus...

    DOI

  • 熊本地震NST活動報告:避難所における食の問題~療養施設と対比して

    小谷 穣治, 山田 勇, 上田 敬博 外科と代謝・栄養 56 (1), 20-25, 2022

    ...不満内容は「朝のパンがいや (ご飯がいい), 甘すぎる, ひもじい」, 「おにぎりが大きすぎる」が最多だが, 床上で摂食すると腹部圧迫され食欲が落ちる (椅子とテーブルで食べたい) など, 床上生活での摂食環境への不満もあった. 施設では大多数が不満なしである....

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 傍ストーマヘルニアを併発した高齢男性患者の悩みとその対処

    石久保 雪江, 神村 啓恵, 影山 葉子 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 38 (2), 68-77, 2022

    ...</p><p><b>【結果】</b>患者の悩みは【腹部膨らみへの戸惑い】、【ストーマ管理の困難さ】、【食欲に伴う体重コントロールの大変さ】、その対処は【傍ストーマヘルニアを隠すための洋服の工夫】、【ストーマ外来の活用】、【食事・運動の工夫】が抽出された。...

    DOI 医中誌

  • 腸内細菌叢と消化管内分泌細胞との機能連関

    坪井 貴司, 原田 一貴, 中村 匠, 大須賀 佑里 自律神経 59 (2), 226-229, 2022

    ...<p>小腸上皮内に存在する小腸内分泌L細胞から分泌されるグルカゴン様ペプチド-1(glucagon-like peptide-1: GLP-1)は,インスリン分泌を促進し,食欲を抑制する.このGLP-1分泌は,消化管管腔内の様々な物質や血中に含まれる神経伝達物質やホルモン,さらには腸内細菌叢が産生する様々な代謝物などによって制御されているが,その詳細な制御機構は不明である.そこで本稿では,特にアミノ...

    DOI 医中誌

  • ペムブロリズマブ投与後の甲状腺機能低下症に続いて下垂体機能低下症を合併した1例

    藤井 慶太郎, 今井 隆之, 宮倉 裕也, 長谷川 航世, 中里 瑛, 森田 真吉, 西條 聡, 浅田 行紀 頭頸部癌 48 (3), 295-300, 2022

    ...レボチロキシン投与を開始したところ甲状腺機能は回復したため,ペムブロリズマブを再開したが,初回投与後から7ヶ月後に全身倦怠感,食欲不振を認め,血清ACTH,cortisol値の低下からirAEによる下垂体機能低下症と診断した。Hydrocortisone投与により全身状態は速やかに改善した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • “補気”の漢方処方「人参養栄湯」による抗うつ様効果とそのメカニズム

    糸数 七重 ファルマシア 58 (11), 1078-1078, 2022

    ...科学的な作用機序に基づいて「なぜ」「どのような」疾病に用いるかが明確になっていない.また,疾病や症状を漢方理論に基づいて解釈し,処方を選択する場合でも,漢方理論には複数の解釈が存在し,個々の臨床家が自分の信じる解釈に基づいて処方を選んでいる場合が多い.人参養栄湯は漢方理論では“補剤”と称され,主に“気”を補う処方である.精神的・肉体的なエネルギーが低下した状態を改善するとして古くから用いられ,疲労感,食欲不振...

    DOI 医中誌

  • 痛み日誌を用いた行動医学的アプローチの併用により歩行獲得に至った圧迫骨折の一例

    平田 智暉, 阿比留 顕, 植田 浩章, 佐々木 遼, 清水 章宏, 小泉 徹児, 杉山 正泰 九州理学療法士学術大会誌 2022 (0), 110-110, 2022

    ...</p><p>【症例紹介】</p><p>80 歳代女性.BMI:17.3kg/m <sup>2 </sup>.ADL 自立,歩行は独歩.介護保険なし.既往歴:骨粗鬆症,左肋骨・肺摘出,慢性疼痛(腹部~腰背部).X-2 ヶ月から徐々に食欲低下や低活動を認め,自宅内での転倒を繰り返していた.X 日,自宅内で転倒受傷,L2 圧迫骨折と診断され,加療目的で入院となった.PT 介入はX +3 日より開始し,コルセット...

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  • 小児がんで腰椎穿刺・骨髄穿刺を繰り返し受けた幼児の対処行動の実際(第一報)

    今田 志保, 佐藤 幸子, 佐々木 るみ子, 今 陽子, 五十嵐 誌保 日本小児看護学会誌 31 (0), 234-241, 2022

    ...対処行動が変化する要因には、化学療法に伴う吐き気やだるさ、ステロイド剤に伴う食欲亢進や精神変調があげられた。IT・BMAを待つ間の幼児の心理状態が入室時や処置室内の対処行動に影響していた。以上より、治療経過や副作用の出現を観察、予測しながらかかわる必要性や、検査前までの幼児の環境を整えて臨めるようにすることの重要性が示唆された。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • チョウジ・ケイヒ抽出物配合エマルゲル製剤の義歯口内炎治療への応用

    濵﨑 保則 ファルマシア 58 (12), 1158-1158, 2022

    ...チョウジやケイヒは芳香性健胃生薬として胃腸薬などのOTC医薬品に配合されている.また,香辛料のクローブやシナモンとして食用にも広く用いられている.両生薬の主精油成分であるオイゲノールやシンナムアルデヒドには,抗菌作用や食欲増進作用などが知られている.本稿ではチョウジとケイヒの抽出物の抗菌作用に着目し,エマルゲルという特徴的な剤形を用いて義歯口内炎治療への応用を検討したIyerらの報告を紹介したい....

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  • 化学療法中の子どもが食べられない時どうしている? 多職種で行う協働ケア!

    坂田 友 看護薬理学カンファレンス 2022.3 (0), S1-3-, 2022

    ...さらに、食欲不振は、長期間"食べる"ことができなくなり 低栄養に陥りやすい。このように、治療中の子どもは、身体症状により食べられ ない期間が生じやすく、状況が長引くことで栄養障害に陥りやすい。さらに低栄 養は、治療にも影響を及ぼす可能性がある。"食べる"を維持するためには、早期 介入が重要である。...

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  • 長径10cmの卵管卵巣膿瘍が保存治療により画像上で消失した1例

    佐藤 賢一郎, 福島 安義 道南医学会ジャーナル 5 (1), 96-100, 2022

    ...症例は81歳で、下腹痛、下痢、食欲不振、全身倦怠感の主訴で内科を受診したところ、長径10cmに及ぶ大型の卵管卵巣膿瘍を認め産婦人科を紹介された。メロペネムを投与したところ著効し、画像上で膿瘍病巣が消失した。...

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  • 膿瘍形成性小腸gastrointestinal stromal tumorの1例

    髙橋 有和, 倉田 佳彦, 渡邉 武志, 上野 哲, 鶴山 竜昭, 武田 佳久 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1079-1084, 2022

    ...<p>症例は43歳,男性.食欲低下と発熱を主訴に当院内科を受診.腹部造影CTで左総腸骨動脈内側に小腸壁に接する110×70mm大の腫瘤形成を認めた.腹腔内膿瘍と診断し抗菌薬投与をするも症状軽快せず,入院翌日に穿刺排膿およびドレナージ目的でカテーテル留置を行った.小腸造影検査にてカテーテルの先端近傍の小腸内にバリウムの貯留を認め,潰瘍形成が疑われた.Crohn病を疑い小腸ダブルバルーン内視鏡検査を行うも...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 化学療法に伴う消化器毒性に関連する腸内細菌叢および遺伝子機能予測

    柿本 一城, 川崎 裕香, 田中 泰吉, 沼 圭次郎, 木下 直彦, 中沢 啓, 小柴 良司, 平田 有基, 太田 和寛, 宮嵜 孝子, 後藤 昌弘, 田中 良紀, 大野 裕史, 中島 淳二, 中村 志郎, 樋口 和秀, 西川 浩樹 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 54-54, 2022

    ...消化器毒性が発生したのは下痢症4例、他の消化管症状3例(悪心、食欲不振など)であった。化学療法前の菌叢比較では、下痢群で有意にRuminococcus属が少なく、Phascolarctobacterium属が多かった。化学療法後に下痢群では<i>α</i>多様性(observed OTUs, chao1, ACE)が減少したが、非下痢群では変化を認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • 保育士が捉えた“対応に苦慮する”保護者およびその子どもの特徴

    井上 果子, 田村 和子 保育学研究 60 (1), 103-112, 2022

    ...解析の結果,「対応に苦慮する保護者の特徴」では「拒絶的養育態度」「園への過剰な要求」「怒りのまき散らし」の3因子が抽出され,「対応に苦慮する保護者の子どもの特徴」では「攻撃的態度」「低意欲・他者回避的態度」「不潔・食欲異常」の3因子が抽出された。親の拒絶的な養育態度は我が子にも伝達され,子の攻撃的態度や意欲の低下や他者回避的態度に関連していることが示唆された。...

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  • 腹腔鏡下結腸右半切除術を行った馬蹄腎併存上行結腸癌の2例

    井村 真, 赤本 伸太郎, 垣生 恭佑, 小西 祐輔, 福原 哲治, 中川 和彦 日本臨床外科学会雑誌 83 (8), 1501-1505, 2022

    ...<p>症例1は85歳,女性.食欲低下を主訴に前医を受診し,CTで上行結腸癌,多発肝転移と診断された.術前の造影CTでは馬蹄腎を認め,重複尿管,卵巣動静脈の走行異常は認めなかった.腹腔鏡下結腸右半切除術D3郭清を施行した.右腎盂尿管は馬蹄腎の腹側外側を走行しており,内側アプローチの際に結腸間膜と腎盂尿管の剥離にやや難渋した.症例2は80歳,男性.検診で腫瘍マーカー高値を指摘され,精査の結果,上行結腸癌...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 経過中に間脳症候群を呈した乳児頭蓋咽頭腫の1例

    笹川 泰生, 林 康彦, 中田 光俊 小児の脳神経 47 (1), 76-79, 2022

    ...<p>経過中に間脳症候群を呈した乳児頭蓋咽頭腫の1例を経験した.生後3か月の乳児に鞍上部腫瘍が同定された.標準体型(身長:62 cm,体重:6.1 kg)で,内分泌異常もなかった.内視鏡下に経脳室的のう胞開窓と生検が施行され,病理診断は頭蓋咽頭腫であった.1歳までは身長と体重の増加を認めたが,腫瘍の再増大とともに体重が減少した.機嫌は良く,食欲不振や嘔吐はないが,2歳時には体重が6 kgとなり,生後...

    DOI 医中誌

  • 日本の中小企業勤労者における気分障害と精神疾患の関連に関する自殺関連行動予防の研究

    福島 隆聡, 高塩 理, 須藤 英隼, 山田 真理, 川合 秀明, 宇野 宏光, 吉田 知弘, 戸坂 由香里, 河合 恵太, 鎌田 行識, 大野 泰裕, 大山 芳子, 廣瀬 俊輔, 岩波 明, 小風 暁 昭和学士会雑誌 81 (6), 571-582, 2022

    ...からさらに,うつ病群,双極性障害群,気分変調症群,そして前述した3つを網羅した気分障害群についてそれぞれの対照群と比較検討した.その結果,3つを網羅した気分障害群の補正オッズ比はパニック症群3.2,社交不安症群2.6,広場恐怖症群2.1,全般性不安症群1.8の不安症群,また強迫症群2.1,神経性大食症群2.8であった.また双極性障害の補正オッズ比は薬物使用障害群2.0,また気分変調症群では神経性無食欲症群...

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  • 免疫化学療法後に肝腫瘍破裂を来たしたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    瀬川 莉恵子, 刀塚 俊起 臨床血液 63 (3), 211-216, 2022

    ...初診の1ヶ月前からの腹痛と食欲不振で来院した。CTにて肝右葉内の巨大腫瘍,腹部傍大動脈,腹腔内リンパ節に多数腫大を認めた。上部消化管内視鏡検査にて十二指腸と胃粘膜下腫瘍からの生検の結果,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL)と診断した。骨髄にて大型のB細胞の浸潤を認めた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 老年期に心臓超音波検査で偶発的に診断された僧帽弁副組織の1例

    森 京子, 平野 玄起, 土居 裕幸, 木澤 隼, 岡本 文雄, 大中 玄彦 超音波医学 49 (4), 341-344, 2022

    ...<p>症例は83歳男性.副腎不全でステロイドを内服していた.食欲不振,顔面と下腿の浮腫が増悪し,精査目的に入院した.胸骨左縁第2肋間に収縮期駆出性雑音を聴取し,経胸壁心臓超音波検査を施行した.僧帽弁前尖に付着する約20 mm大の膜状構造物を認め,収縮期に左室流出路に突出する振り子様運動を呈した.さらに経食道心臓超音波検査で詳細に観察したところ,膜様構造物はひも状構造物により僧帽弁前尖に付着する僧帽弁副組織...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • グリアデコードによる脳・身体相関の理解

    岡部 繁男 ファルマシア 58 (9), 835-835, 2022

    ...環境・身体・脳のつながりを理解するには、睡眠、食欲、免疫反応などに関連するシグナルを脳がどのように感知しているのか、という根本的な疑問に答える必要がある。脳内のグリア細胞を、身体と脳をつなぐシグナルのやり取りの主役であると捉え、その機能を読み出す「グリアデコード」研究の推進により、これまで謎とされてきた環境・身体・脳のつながりが明らかになりつつある。...

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  • 反復穿刺排液により妊娠継続が可能であった母体巨大水腎症例

    尾﨑 江都子, 尾本 暁子, 田中 宏一, 鈴木 義也, 岡山 潤, 中田 恵美里, 井上 万里子, 生水 真紀夫 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (2), 316-320, 2022

    ...反復穿刺により妊娠・分娩管理を行った症例を経験した.患者は1妊0産で,5年前に人間ドッグで無症候性の右巨大水腎症(19×12×12cm)を指摘され,経過観察を指示されていた.38歳で妊娠し妊娠23週までは順調に経過していた.妊娠23週に突然の右下腹部痛と血尿が出現し,腎盂腎杯内の出血が疑われた.保存的管理により症状は1週間で自然に軽快した.その後,水腎症の進行により右腎臓がさらに増大し腹部膨満感と食欲...

    DOI 医中誌

  • 妊娠悪阻の入院管理中に,<i>Klebsiella oxytoca</i>による敗血症をきたした1例

    内芝 舞実, 八木 重孝 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (2), 364-368, 2022

    ...<p> つわりは,妊娠初期に悪心,嘔吐,食欲不振などの消化器症状を主症状として妊婦の50〜80%に生じるといわれており,妊娠12〜16週頃までに自然軽快することが多いが,症状が悪化して脱水や栄養障害,代謝障害を認めた場合には,妊娠悪阻という治療が必要な病状となる....

    DOI 医中誌

  • 内視鏡にて除去可能であった長期滞留バリウム糞石の1例

    山本 久美子, 石川 茂直, 稲葉 知己, 香川 朋, 榊原 一郎, 泉川 孝一, 髙橋 索真, 田中 盛富, 和唐 正樹, 岩室 雅也 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (10), 2275-2281, 2022

    ...<p>症例は64歳男性.生来健康で,3年前まで検診で定期的に胃X線検査を受けていた.食欲不振を主訴に当科を受診し,腹部CT検査にて,直腸に7cm大の糞石と思われる石灰化像を認めた.画像検査および臨床所見において腸閉塞や穿孔の所見を認めず,内視鏡治療目的に入院.スネアを用いて砕石することで糞石は除去可能であった.赤外分光法と走査電子顕微鏡にて解析を行い,バリウム糞石と診断した.バリウム糞石は腸閉塞や消化管穿孔...

    DOI 医中誌

  • 精神疾患合併糖尿病における治療・薬物療法の現状

    原 広一郎, 大内 基司, 目澤 守人, 福尾 ゆかり, 秀野 武彦 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-S16-2-, 2022

    ...特にGLP-1受容体作動薬はその食欲抑制効果が治療の大きな助けになり、注射の問題も、週一回の製剤であれば訪問看護やデイケア通所などの機会を利用して解決できるケースをよく経験する。...

    DOI 医中誌

  • 炎症消退後に面積比10%に縮小し腹腔鏡下に切除した腸間膜リンパ管腫の1例

    榊原 舞, 里見 大介, 土岐 朋子, 野村 悟, 福冨 聡, 森嶋 友一 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1073-1078, 2022

    ...<p>症例は腹痛・食欲不振を主訴とした,51歳の女性.血液検査で高度炎症を,腹部CTで119×154mmの周囲に炎症を伴った多房性病変を認め,腹部リンパ管腫感染と診断した.保存治療が奏効し待機手術を予定した.発症8週目のMRIにてリンパ管腫が28×68mmと著明に縮小したことを確認し,腹腔鏡下手術にて切除しえた.最終診断は嚢胞状腸間膜リンパ管腫であった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • ニンテダニブの関与が疑われた多発小腸潰瘍の1例

    飯尾 澄夫, 久保 浩介, 圓山 聡, 池田 守登, 平昭 衣梨, 津島 健, 清水 晃典, 片村 嘉男, 北村 正輔, 小野川 靖二, 平野 巨通, 花田 敬士 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 76-76, 2022

    ...3月下旬より食欲低下・下痢を認め,血液検査で炎症反応が上昇していたため,ニンテダニブを中止し抗生剤を開始した。4月下旬には血便も出現したため大腸内視鏡検査を施行したところ,回腸末端に筋層の露出を伴う潰瘍を散見した。同部位の病理組所見では炎症性肉芽組織を認めるのみで,C7HRP,T-スポットも陰性であった。以上より病歴からニンテダニブによる薬剤性潰瘍の可能性を考えた。...

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  • 腎移植後サイトメガロウイルス腸炎による下痢にて腎機能障害をきたした1例

    森田 伸也, 北岡 壮太郎, 松本 一宏, 篠田 和伸, 吉田 理, 浅沼 宏, 中川 健, 大家 基嗣 移植 57 (Supplement), s400_2-s400_2, 2022

    ...X年1月、COVID19肺炎となり入院加療を行い改善したが、食欲不振は持続していた。4月に軽度の下痢を自覚し、5月に入り下痢が急激に増悪し、当院受診時は血清Cr値7.07mg/dlまで増悪していたため、緊急入院となった。下痢による脱水と判断し輸液を施行し、MMF減量して経過をみた。...

    DOI 医中誌

  • 腹満に対して当帰四逆加呉茱萸生姜湯が奏効した2症例

    辻 正徳, 地野 充時, 寺澤 捷年 日本東洋医学雑誌 73 (1), 67-73, 2022

    ...同湯の投与にて症例1では腹満感の減少に伴って噯気の頻度の減少,食欲増進を認め,症例2では更に呉茱萸の増量等を行うことで腹満の改善を認めた。当帰四逆加呉茱萸生姜湯は裏寒証を伴う腹満に対して奏効する可能性が示唆された。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 全抜歯処置により糖尿病における血糖コントロールが改善した猫の1例

    佐橋 悠, 佐橋 三和子, 中東 礼子, 北野 優香里, 日笠 喜朗 動物臨床医学 30 (4), 103-106, 2021-12-25

    ...左側下顎腹側および口唇の腫脹および食欲低下を主訴に来院した。口腔内検査で4本の犬歯の挺出と歯預部における軽度から中程度の歯垢・歯石付着と歯肉の中程度の腫脹・発赤が認められ,挺出にともなう歯周病と診断して全抜歯処置を提案した。しかし,当初飼い主が希望しなかったため,抗生剤による治療を開始した。抗生剤の投与後,下顎の腫脹は改善したが,食欲不振は改善されず,体重は減少した。...

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  • 右心耳腫瘍を疑診し異なる経過をとった収縮性心膜炎と血管肉腫の犬各1例

    佐藤 恵一, 佐藤 祐佳, 鈴木 裕弥, 渡辺 樹, 安平 佑正, 三原 吉平, 金本 勇 日本獣医師会雑誌 74 (12), 805-809, 2021-12-20

    ...<p>元気食欲が消失した犬2頭が緊急来院し,心臓超音波検査所見から右心耳原発血管肉腫に起因する心タンポナーデを疑った.両症例とも心囊水を抜去し心膜及び右心耳切除を実施した.1例は疑診と異なり混合細胞性心膜炎及び心外膜炎と病理診断され,経過を踏まえ特発性収縮性心膜炎と最終診断した.1例は術前診断と同じ血管肉腫と診断された.収縮性心膜炎の犬は急速に回復し術後1126日現在も経過良好だが,血管肉腫の犬は術後...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 味覚障害の診断および治療

    伊藤 加代子, 船山 さおり, 井上 誠 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 58 (12), 1361-1366, 2021-12-18

    ...<p>味覚障害は高齢者に多く認められ,QOLを低下させるだけでなく,塩分過剰摂取による高血圧のリスク増加や,食欲不振による低栄養を招く恐れもある.味覚障害の検査には,神経支配領域別の閾値を測定するテーストディスク法や電気味覚検査,口腔内全体の閾値を測定する全口腔法などがある.味覚障害の原因は多様で,亜鉛欠乏性,薬剤性,特発性などが多いが,複数要因が複雑に関与していることもある.治療は,原因に応じて行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • Basedow病として治療を受けていた甲状腺ホルモン不応症の1例

    林 祐里, 大川 哲司, 橡谷 昌佳, 光本 一樹, 林 良敬 日本内科学会雑誌 110 (12), 2616-2622, 2021-12-10

    ...<p>80歳,女性.Basedow病の診断で抗甲状腺薬が投与されていたが,食欲不振とTSH(thyroid stimulating hormone)上昇のため当院受診.不適切TSH分泌症候群(syndrome of inappropriate secretion of TSH:SITSH)とびまん性甲状腺腫を認めた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 多発性小脳原発glioblastomaの1例

    内村 昌裕, 吉金 努, 永井 秀政, 瀧川 晴夫, 阿武 雄一, 秋山 恭彦 松江市立病院医学雑誌 25 (1), 58-64, 2021-12-01

    ...~4.1 %を占めるのみである.GBMの生存期間中央値は14.2カ月であるが,cGBMのそれは5.9カ月と短いことが報告されている.我々ははじめに悪性リンパ腫と画像診断した多発性小脳原発腫瘍に対して,生検術を施行することでcGBMの診断に至り,また生検術後早期に合併した急性水頭症に対して,脳室腹腔短絡術が緊急で必要となった一例を経験したので,文献的考察を加え報告する.症例は86歳の男性.歩行障害,食欲不振...

    DOI 医中誌

  • 2型糖尿病における持続性GLP-1受容体作動薬デュラグルチドの有用性:肥満度別検討と長期成績

    村上 雅子, 原 毅, 今井 昇 糖尿病 64 (11), 547-554, 2021-11-30

    ...<p>非肥満を含む日本人2型糖尿病で,デュラグルチド(以下DT)の有用性につき,実臨床での長期検討はまだ乏しく,投与後の臨床動態を前向きに観察研究した.血糖管理不十分な114名にDT 0.75 mg/週を開始し,中止例19名(16.7 %:消化器症状4名,改善離脱6名,不十分な食欲抑制効果9名)を除く48週間投与した95名(67.2±13.5歳)の臨床像を検討した.併用薬は変更増量を行わず,血糖低下時...

    DOI 医中誌

  • 急激な経過を辿り,死後に気管・気管支アミロイドーシスが判明した1例

    山口 美保, 塚田 梓, 山本 美暁, 小林 健, 村田 研吾, 和田 曉彦, 高森 幹雄 気管支学 43 (6), 583-588, 2021-11-25

    ...</b>80歳代男性.2日前からの食欲低下,歩行困難で当院を受診した.胸部CTでは気腫性変化と左上葉の浸潤影を認めた.細菌性肺炎として抗菌薬を開始したが,発熱があり,呼吸状態が改善しなかった.入院前の食事摂取でむせ込みはなかった.頭部画像検査で有意な病的所見を認めなかった.急激な左無気肺を呈したため気管支鏡検査を施行すると,右声帯麻痺があり,気管・気管支には膿性痰を大量に認めた.また,中・下部気管,...

    DOI 医中誌

  • 膵腺癌及び副腎皮質腺腫を併発した猫における化膿性肉芽腫性皮下織炎及び萎縮性皮膚症の1症例報告

    小嶋 大亮, 小嶋 恭子, 太田 和美, 小嶋 佳彦 日本獣医師会雑誌 74 (11), 733-737, 2021-11-20

    ...<p>4年間の糖尿病及び皮膚脆弱症候群の既往歴を持つ14歳齢,不妊済の日本猫が突然の食欲・元気の消失を主訴に来院した.対症療法を行ったが,初診から1カ月後に猫は死亡し,病理解剖を行った.解剖時,皮膚の萎縮に加え,体幹部の皮下脂肪組織に多数の乳白色結節を認めた.また膵臓と右副腎に腫瘤を認めた.病理組織検査において,皮膚では化膿性肉芽腫性脂肪織炎及び表皮の菲薄化,真皮の疎な膠原線維及び毛包・皮脂腺の萎縮...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 長期間にわたり無症状で経過しα-グルコシダーゼ阻害薬の中止により改善した腸管囊胞性気腫症の1例

    吉田 里穂, 稲見 光浩, 大田垣 裕, 濱岡 彩, 藤原 典子, 稲垣 早織, 宮原 弥恵, 岡信 秀治, 柿沢 秀明, 亀井 望 日本内科学会雑誌 110 (11), 2426-2433, 2021-11-10

    ...<p>83歳,男性.65歳で2型糖尿病を指摘され,78歳時にボグリボース0.9 mg内服を開始.全身倦怠感と食欲低下で受診し,腸管囊胞性気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis:PCI)と診断.3年前のCT(computed tomography)検査,2年前の下部消化管内視鏡検査でもPCIの所見を認めていた.ボグリボース中止と保存的加療で気腫は消失.α-グルコシダーゼ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

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