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検索結果 12,759 件

  • 骨盤静脈疾患の診断と治療 —SVP分類は是か非か—

    久米 博子, 小泉 伸也, 櫻澤 健一, 本間 香織, 加賀山 知子, 岸野 充浩, 岩井 武尚 静脈学 35 (1), 59-65, 2024-04-27

    ...<p>骨盤内の静脈血行は複雑で未だ十分に病態生理が解明されていない.骨盤静脈疾患(pelvic venous disorders)は骨盤うっ滞症候群,メイ・ターナー症候群,ナットクラッカー症候群など,骨盤内の静脈うっ滞により起こるさまざまな症候群の総称である.これらの症候群は特定の症状に着目した病名で,各診療科でそれぞれに治療がなされてきたため,骨盤静脈疾患は系統的な治療や研究が行われていなかった....

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  • 85歳以上の超高齢骨盤臓器脱の治療成績についての検討

    遠藤 拓, 野村 由紀子, 黒川 一平, 中川 智絵, 岡田 義之, 重田 美和, 鈴木 直, 嘉村 康邦 日本女性骨盤底医学会誌 20 (1), 1-5, 2024-04-08

    ...<p>高齢化が急速に進行する本邦において、高齢者の骨盤臓器脱(以下POP)患者も増加している。当院における 85 歳以上の超高齢POP 患者の背景と治療成績について後方視的に調査した。2019 年4 月から2022 年3 月の3 年間に当院を受診したPOP 患者は927 例で、85 歳以上の超高齢者は78 例(8.4%)であった。...

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  • 脳性麻痺患者におけるPosture and Postural Ability Scaleと PEDIの関係性

    石田 優樹, 楠本 泰士, 木村 優希, 儀間 裕貴 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 121-121, 2024-03-31

    ...PPASは姿勢能力をレベル1~7 (レベル1が最低、レベル7が最高)で採点し、姿勢の質は前額面および矢状面から頭部・体幹・骨盤・下肢のアライメントや体重分布など計6項目を「対称・中間位 (1点)」または「非対称・正中からの逸脱 (0点)」で評価し、合計はそれぞれ最高6点となる。PEDIは移動とセルフケアの項目とし、各項目の機能的スキルと介助者による援助尺度の尺度化スコアを算出した。...

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  • 歩行可能な脳性麻痺患者の立位姿勢の特徴

    眞柴 知穂, 木村 優希, 儀間 裕貴, 楠本 泰士, 石田 優樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 166-166, 2024-03-31

    ...歩行可能なCP患者では、腰椎過前弯や骨盤前傾による腰痛、立位・歩行時の膝関節屈曲位による膝関節痛などが報告されているため、臨床で立位姿勢を評価することは重要と考えられる。今回は記述的研究のため、今後は疼痛等の二次症状との関連や年齢を考慮した検討をしていく必要がある。...

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  • メロシン欠損型先天性筋ジストロフィー児に対して,関節拘縮と脊柱側弯の予防が重要と感じた2症例

    齋藤 嘉彰 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 81-81, 2024-03-31

    ...</p> <p>【症例報告および経過】</p> <p> 症例1:8歳女児.出生時CK23340IL/L.関節拘縮を認め1歳か ら理学療法開始.1歳半で頸定,寝返りは頸部の反り返りで可能. 2歳でお座り可能.2歳6ヶ月から骨盤帯長下肢装具 (HKAFO)使 用で立位訓練を開始.膝屈曲拘縮進行予防のため膝装具を作成. 4歳でずり這い,座位でのいざりが可能となったが,座位での非 対称性姿勢...

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  • 運動量の確保と食事療法にて小児肥満の改善に至らなかった症例

    佐々木 優太, 中島 卓也, 依田 奈緒美, 楠本 泰士, 真野 英寿 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 99-99, 2024-03-31

    ...理学療法は股関節周囲筋のストレッチと全身運動を促すレジスタンストレーニングとした.腸腰筋の短縮と筋出力の未熟さ(MMT3レベル)に加え,腹筋群の収縮が持続的に困難で,本人はおなかの力の入れ方がわからないと発言していた.骨盤の多様な動きを必要とするHip walkなどは困難で、運動時の骨盤前傾位・腰椎過前彎の姿勢修正は難しかった....

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  • 介護予防における姿勢指導とその影響

    尾﨑 智之, 藤田 由貴子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 265-265, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに】</p><p> 厚生労働省社会保障審議会介護保険部会によると,要介護状態に至った原因の多くが「関節疾患」,「転倒・骨折」と報告されている.身体の各関節は骨盤の傾きの影響を受けており,関節疾患と姿勢は密接な関係がある.また,不良姿勢によるバランス障害は転倒リスクを高めるとの報告も多く,姿勢と転倒との関係は深い.高齢者の姿勢は,半数以上が加齢に伴う脊柱変形を呈し,特に脊柱後弯を多く認める...

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  • 年齢と姿勢制御の様式が方向転換動作の運動戦略に与える影響

    渋川 佳彦, 橋本 淳一, 李 相潤 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 359-359, 2024-03-31

    ...p><p> 対象は若年者,高齢者各12名で,課題は定常歩行中に素早く 90度方向転換することとした.課題1 (予期機構)は事前に進行方向 (右/左/直進)を伝え,課題2 (予測機構)は歩行中に方向表示器で進行方向を指示した.計測は三次元動作解析システム (VICON MT,床反力計,視線計測装置)を使用し,ステップ戦略は動画を観察して判定した.体幹の運動戦略は基準点から各体節 (視線,頭部,胸郭,骨盤...

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  • 起立動作と立位における制御可能な骨盤移動距離との関連

    尾藤 志帆, 百田 雅治 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 361-361, 2024-03-31

    ...</p><p>【考察】</p><p> 起立動作は重心を前上方へ移動させ,低い座面ほど,股関節屈曲角度が増大し骨盤が後傾する.そのため重心の前方移動と立位に向け,多くの骨盤前傾が必要である.一方,身体重心は第2仙骨前 方に位置する.本研究の骨盤移動距離の測定は最大限に骨盤を移動させ,かつ身体が安定する制御を行う必要がある.また骨盤前方移動に伴い骨盤は前傾,後方は後傾する.骨盤移動範囲が広い,つまり幅広...

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  • 重症心身障がい児の側弯症手術により生じた腰椎の矯正と術後に生じたシーティングの傾向に関する調査

    佐藤 紗弥香, 西川 良太, 小松 昌久, 酒井 典子, 本林 光雄, 大場 悠己, 高橋 淳, 三澤 由佳 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 156-156, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p> 今回の調査結果から、術前股関節屈曲角度90°未満の児は、本手術で腰椎前弯方向への矯正と固定による体幹矢状面でのアライメントの変化が生じる場合、腰椎前弯を増強する矯正により骨盤前傾の変化が生じ、相対的に股関節の屈曲角度へ影響し、それまで使用していたバギーの座角の調整が必要となったと考える。...

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  • 月経痛に対する予防理学療法の可能性

    漆川 沙弥香, 森 明子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 16-16, 2024-03-31

    ...</p><p>【骨盤底筋群の随意収縮が子宮動脈の血行動態に与える変化】</p><p> 骨盤底筋群は内陰部動脈に支配され,子宮動脈と共に内腸骨動脈から分枝する血管で子宮動脈と隣接した解剖学的位置関係にある。そこで,骨盤底筋群の随意収縮が子宮動脈の血行動態に与える変化を検証した。...

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  • 地域在住高齢者は若年者より前かがみで歩くが躓きやすいわけではない

    佐藤 春彦, 上出 直人, 坂本 美喜, 安藤 雅峻, 柴 喜崇 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 166-166, 2024-03-31

    ...歩行計測は、快適と最大努力の2条件で、三次元歩行解析により、骨盤および下肢の矢状面運動角度を算出した。また、躓き関連変数 (最大つま先高さ、最小つま先高さ、躓き確率)も算出した。...

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  • 妊娠期・産後の機能障害に対する予防理学療法の可能性

    須永 康代 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 17-17, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに】</p><p>妊娠・出産は女性にとって非常に重大なライフイベントであり、妊娠中の胎児の成長に伴う形態的変化は、姿勢や動作に影響を及ぼし、腰背部・骨盤帯痛、尿失禁、股関節痛や膝関節痛などを引き起こす要因となる。また経膣分娩時には骨盤底筋群の伸張負荷や会陰裂傷などにより重度な骨盤底機能障害を呈する可能性もある。...

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  • 尿失禁・骨盤臓器脱に対する予防理学療法の可能性

    田舎中 真由美 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 18-18, 2024-03-31

    ...これは、股関節外旋筋群である内閉鎖筋が尿失禁予防に重要な骨盤底筋群の一つである腸骨尾骨筋と筋膜連結しており、内閉鎖筋が萎縮しているためである。また骨盤臓器脱のリスク因子に、胸椎・腰椎のアライメントが挙げられる。胸椎の後弯増加や腰椎の前弯減少により、骨盤臓器脱のリスクが上がる。...

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  • 運動機会が減少したGMFCSレベルⅤの脳性麻痺者への姿勢ケア~風に吹かれた股関節変形への効果について~

    近藤 健, 山本 優, 大須田 祐亮 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 137-137, 2024-03-31

    ...共同運動パターンとして頚部伸展、体幹伸展、右回旋・側屈、骨盤の前傾を伴う股・膝関節屈曲が行われており覚醒時には常時このパターンでの運動が繰り返されていた。左凸側弯 (胸腰椎カーブ)、右への風に吹かれた股関節変形 (以下、WHD)を呈していた。 個別での理学療法場面においては介入しているセラピストの衣服をつかんでしまうため、個々の関節に対する他動運動が困難であった。...

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  • 内側股継手長下肢装具により歩行機能が改善した上位腰椎二分脊椎症の一例

    亀山 啓博, 北原 エリ子, 渡部 幸司, 池野 充, 田中 弘志, 渡邉 篤優, 藤原 俊之 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 38-38, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに,目的】</p> <p> 上位腰椎二分脊椎症患者に対する歩行練習は,骨の健康や身体活動の促進を目標としてReciprocating-Gait-Orthosis(RGO)や骨盤付き長下肢装具(HKAFO)等が適用され実践されてきた (Wilson,2020).成人高位対麻痺患者においては内側股継手装具 (MSH-KAFO) の有用性を示す報告があるが (鈴木,2005),小児患者...

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  • 自宅退院が可能となった重症型骨形成不全児の姿勢保持

    伊藤 智絵, 西坂 智佳, 藤原 清香, 衣斐 恭介, 緒方 徹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 68-68, 2024-03-31

    ...在胎38週、出生時体重 2677g、骨盤位経腟分娩で当院にて出生した。本患児の全身状態が安定してきた出生後183日目に新生児科・小児科・整形外 科医師、看護師、理学療法士で1回目の退院支援カンファレンスを実施した。カンファレンス結果を受け、リハビリテーション科としては主に移動面や母親の自宅での介助量軽減を目標として介入を開始した。...

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  • 遺伝子治療を行った脊髄性筋萎縮症Ⅰ型の一症例報告 -運動機能獲得の経過に着目して-

    塚本 栞, 長谷川 三希子, 齋藤 潤孝, 北島 翼, 井上 建, 大谷 良子, 村上 信行, 作田 亮一, 上條 義一郎 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 75-75, 2024-03-31

    ...理学療法は1歳4か月より骨盤帯付長下肢装具を用いた積極的な立位練習の他、お風呂やプールで浮力を利用した立位の指導、免荷型玩具を使用した下肢伸展活動を促した。また上肢の支持性向上を図るため、装具装着下の立位にて壁を使用した腕立て伏せ様練習や、自重をサポートし両手・肘支持での腹臥位練習を行った。姿勢変換は、まず寝返りと寝返り返りの方法を指導した。...

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  • 急性横断性脊髄炎に対し早期リハビリ介入し歩行獲得に至った1例

    稲森 遥, 中野 有子, 日高 雅大, 小森 華穂, 平野 哲, 大高 洋平 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 93-93, 2024-03-31

    ...第9病日、骨盤帯付き長下肢装具 (HKAFO)や内側股継手付き長下肢装具 (Primewalk)を使用し立位・歩行練習を開始した。第 45病日より、徐々に左右AFOを使用した立位・歩行練習を組み入れるようにし、第68病日にPCW(Posture Control Walker)と左右AFOを使用し歩行は近位監視レベルとなった。...

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  • 難治性てんかん性脳症患者に対し,歩行練習の手段を検討した一症例

    辻田 愛恵 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 98-98, 2024-03-31

    ...</p> <p>【結果】</p> <p>粗大運動能力尺度(GMFM):9,粗大運動能力分類システム(GMFCS):レベルⅤ.理学療法再開時,左凸の側彎(Cob角:50°),骨盤左前方回旋位の変形,右股関節後方亜脱臼あり.下肢長は ,SMD右:76㎝,左:79㎝で脚長差3㎝,関節可動域はSLR右:60°,左 :45°,足関節背屈右:0°,左:-5°.立位練習開始時,重心は左下肢 優位で...

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  • 腰痛を有する看護・介護職員に対する運動機能テストの取り組み ~motor controlテストに着目した評価項目の検討~

    羅津 涼太, 中原 義人, 横田 俊輔, 成兼 結, 髙野 涼太, 鈴木 浩斗 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 308-308, 2024-03-31

    ...骨盤後傾には腹筋群や大殿筋、ハムストリングスの収縮が必要であるが、代償的に胸椎後弯を伴う方が多く選択的な制御が困難であった。また、陽性群において足関節背屈制限を伴う方が多い結果から、起立やしゃがみ動作においても負荷が掛かりやすい状況である。以上の事から腰部の安定化エクササイズや実地的な動作指導の必要性が示唆された。...

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  • Modified Prone Press Up Testの再現性の検討

    佐藤 嶺, 田村 祐輔, 竹内 光, 藤田 亮介, 中島 和哉, 村上 正和 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 368-368, 2024-03-31

    ...</p><p>【考察】</p><p> MPPUTはPuppy肢位からの脊柱最大伸展であり,骨盤と床面が接地しているため腰椎の可動性が反映されず,胸椎の選択的な可動性を示しているため高い再現性を認めたと考える. </p><p>【結論】</p><p> MPPUTは検者内・検者間において高い再現性を認めた....

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  • 大殿筋の構造的再評価:特に停止部とその周辺構造に着目して

    姉帯 飛高, 坂井 建雄, 市村 浩一郎 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 44-44, 2024-03-31

    ...あらゆる方向から筋構造を観察するため、①大殿筋以外の全ての筋を取り外した骨盤・大腿部標本、②骨格から完全に取り外された大殿筋の筋標本を作製し、それぞれで精査した。また、筋機能の指標として、②の筋標本を用いて生理学的筋断面積 (PCSA)と筋線維長を計測した。 </p><p>【結果】</p><p> 大殿筋の上部3/4程度の筋束は、強靱な停止腱を形成していた。...

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  • 痙攣重積型急性脳症を呈した児に対しGMFM及びCOPMを用いた症例

    仲山 玖未, 川瀬 麻理, 浅井 朋美, 田辺 仁彦 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 168-168, 2024-03-31

    ...入院時より定頸しており左側への寝返りは自立していた.胡座位では上肢の支持は見られず,頭部と体幹は伸展し,後方へ傾倒していた.骨盤を介助すると頭部と体幹は前傾位で動揺するが胡座位を保持することは可能であった.端座位は体幹が前後に動揺するため胸部での支持が必要であった.音の鳴る物やボールには興味を示したがリーチングは見られなかった.GMFMは領域A:54.9%,領域B:8.3%,領域C-E:0%であった...

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  • 前立腺術後の尿失禁予防に向けた理学療法士による包括的な関わりの効果

    小野 功介, 久喜 啓誉, 山本 美咲, 徳山 美奈子, 竹下 英毅, 川上 理, 大林 茂 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 101-101, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p><p> ロボット支援根治的前立腺全摘除術後(RARP)の尿失禁は骨盤底筋トレーニング(PFMT)での改善が報告されている。しかし、 尿失禁の予防において、術後早期の理学療法(PT)が術後1ヶ月後に与える予防的効果が明らかとなっていない。本研究の目的は、術後早期のPTが尿失禁予防に与える効果を明らかにすることである。...

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  • 陳旧性骨粗鬆症性椎体骨折例のX線変化および身体機能の特徴

    千葉 恒, 小林 徹也, 清水 睦也, 妹尾 一誠, 今井 充, 杉澤 裕之, 横濱 響, 菅原 敏暢 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 159-159, 2024-03-31

    ...方法は、標準的な脊柱骨盤矢状面アライメントのX線評価項目であるTK、LL、SVA、PI、PT、SSを計測し、さらに日本骨粗鬆症学会基準による椎体高評価からVFを判定 (34例)し骨折群 (FG)および非骨折群 (nFG)の2群に分類し、年齢をマッチングさせたそれぞれ34例 (平均年齢73歳)を解析対象とした。...

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  • 頚椎症性神経根症患者の座位姿勢に着目し、股関節の機能改善により疼痛が軽快した一例

    赤﨑 将太, 田上 郷史 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 324-324, 2024-03-31

    ...座位姿勢は,頚部軽度右側屈,体幹左側屈,骨盤左回旋と後傾,右側重心位。また, 座位に関わる股関節は,左屈曲70°で寛骨後方回旋が生じていた。そこで,座位時に股関節が対応できず不良姿勢となり頚部痛が生じていると考え,左股関節への介入とベッド周囲の環境調整で疼痛は軽快した。最終評価は,関節可動域は,伸展50°,左回旋50°,左側屈25°,左股関節は屈曲90°で寛骨後方回旋。...

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  • ヒップリフトエクササイズによる尿もれ改善効果についての検討

    神尾 博代, 岡部 友, 山本 侑果, 新地 くるみ 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 348-348, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p><p> ヒップリフトエクササイズは、大殿筋を中心に、ハムストリングス、体幹筋群などの筋力強化に実施されており、骨盤底筋群にも効果があると言われている。本研究では、ヒップリフトエクサイズとレッグレイズ2つの運動方法を比較し、尿もれ改善の効果に違いがあるかを明らかにすることを目的とした。...

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  • 姿勢評価を用いた一次予防領域への介入

    藤田 由貴子, 尾﨑 智之 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 420-420, 2024-03-31

    ...方法は、前額面と矢状面の骨盤の前後傾、腸骨稜の高さと胸腰椎のアライメントを評価し、独自の姿勢チェックシートを作成、個人に合わせたストレッチ方法や運動方法をフィードバックするというものである。本研究はアンケート用紙を用いて、今回の介入に対する満足度と姿勢に対する意識の変化を調査した。介入実施期間は2022年9月 1日から2022年12月31日とした。...

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  • 妊婦の腰痛・骨盤痛改善を目的としたオンラインによるヨガプログラムの効果

    増田 恵美, 片岡 弥恵子 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_63-1_63, 2024-03-31

    ...<p>(緒言)</p><p> 妊娠中の女性が自覚する腰痛や骨盤痛等の不快症状はマイナートラブルと呼ばれる.腰痛や骨盤痛による苦痛は日常生活に支障をきたし,妊婦のQOLに影響を及ぼすことが報告されており,その対処法として運動プログラムやヨガ等が推奨されている.しかし,COVID-19感染拡大防止により運動の実施は,難しい状況にある.そこで,妊婦が取り入れやすく自宅等にて短時間で行えるヨガに着目した....

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  • 乳幼児用抱っこ紐における腰部への負担と筋疲労の軽減に関する検討

    松田 雅弘, 掛川 圭, 藤野 雄次, 高橋 容子, 北原 エリ子, 楠本 泰士 支援工学理学療法学会誌 3 (2), 89-97, 2024-03-29

    ...その結果、主観的疲労の低下、歩行時の頭部と体幹の上下動の減少、骨盤傾斜の改善が認められた。このことは新しい抱っこ紐で工夫した点が、抱っこ紐を装着して安定した姿勢で動作が可能となり、疲労度が軽減したことが考えられる。</p>...

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  • ロボット支援下子宮全摘術における高難度因子の術前評価

    平川, 八大, 丸山, 英俊 弘前医学 74 (1-4), 1-5, 2024-03-28

    ...ロボット支援下子宮全摘術において,術前に高難度症例を判別する基準を明らかにすることを目的として,後方視的に手術難度を規定する因子の検索を行った.婦人科ロボット支援下手術立ち上げ初年度症例で,手術時間,コンソール時間,出血量と以下の項目(BMI,年齢,経腟分娩回数,産科的真結合線長,骨盤横径,恥骨~臍部までの距離,摘出標本重量,子宮長径,子宮短径)との関連を後方視的に評価した.コンソール時間は,子宮短径...

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  • 51歳で手術を施行した大腿四頭筋拘縮症の1例

    徳永 修, 福岡 真二 整形外科と災害外科 73 (2), 266-273, 2024-03-25

    ...分った.1970-80年代に予防啓蒙が行われ新規発生は激減した.症例:51歳,女性.2歳頃,歩容異常を認め,近医で左大腿四頭筋拘縮症の診断.中学生から腰痛と左殿部痛があり,28歳で第4/5腰椎椎間固定術を受けた.45歳頃,腰痛増強,左股関節痛出現,近医で左変形性股関節症の診断.48歳頃から腰痛と両股関節痛が続き,歩行障害が増強(歩行可能距離100 m).51歳で当園を紹介された.歩容は股関節屈曲・骨盤前傾...

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  • ポータプルナビゲーション(Naviswiss®)THAでのカップ設置角度の精度

    安達 淳貴, 城野 修, 西井 章裕, 吉兼 浩一, 大江 健次郎, 岩田 真一郎 整形外科と災害外科 73 (1), 14-16, 2024-03-25

    <p>【目的】Naviswiss®を用いたTHAのカップの設置角度の精度を調査し,K-wireを腸骨に打ち込んだ従来法と比較した.【方法】対象は2021年3月から2023年2月の期間に当院でTHAを施行した55症例を対象とし,K-wireを用いた25症例(以下K群)とNaviswiss®を用いた30症例(以下N群)に分類し,カップの術中目標設置角と術直後のレントゲンでのradiographic …

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  • 低侵襲性人工股関節全置換手術に適した,短いスパイク付き寛骨臼シェルの有用性

    樋口 富士男, 吉光 一浩, 古森 元崇, 山内 豊明 整形外科と災害外科 73 (1), 17-20, 2024-03-25

    ...2013年8月より975手術に用いた.結果:寛骨臼コンポーネントに関連した術後合併症は,Tで脱臼が20(1.3%),シェルの弛緩が5例(0.3%)で,Nは,脱臼が5(0.5%),シェルの弛緩が1(0.1%)であった.再置換術が必要だったのは,Tで4(0.3%),Nで1(0.1%)股関節であった.無輸血手術を希望された29手術は,全例患者の希望に添えた手術ができた.結論:このシェルは,固定が正確で容易で,骨盤内...

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  • 子宮頸部腺癌術後18年目に診断された多発肺転移の1例

    梁 泰基, 北川 崇, 森 俊輔, 重光 希公生 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 93-98, 2024-03-15

    ...<p>症例は76歳女性,58歳時に子宮頸部腺癌に対し,前医にて広汎子宮全摘術と両側付属器摘出術および骨盤内リンパ節郭清を受けた.術後6年半無再発で前医を終診となった.術後18年目に結核検診を受けた際に異常陰影を指摘され,精査目的で当院呼吸器内科を紹介受診した.CTで両側多発肺結節を認め,気管支鏡下肺生検を行うも診断は得られず生検目的に当科紹介となった.胸腔鏡下右肺部分切除術を行い,病理検査では当初,...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 再発をきたした悪性度不明な子宮平滑筋腫瘍の1例

    今神 透, 城山 理帆, 三中 淳史, 安 炳九, 大江 康光, 戸川 剛, 高尾 信行, 水本 明良, 日野 倫子, 竹村 しづき, 米村 豊 滋賀医科大学雑誌 37 (1), 9-14, 2024-03-12

    ...60歳時に骨盤内の10mm大の再発病巣を切除した。脾臓近傍に55mm×55mm×40mm大の境界明瞭で内部均一な増大傾向を示す腫瘤性病変を認めたことから子宮肉腫の再発を含めた診断かつ治療目的に手術の方針とした。開腹手術にて術前画像診断で指摘されなかった播種病変を認めたが、全ての病変を肉眼的に局所切除し得た。病理診断にて悪性度不明な子宮平滑筋腫瘍と診断された。術後1年経過して再発兆候を認めていない。...

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  • 第1肋骨骨折端による遅発性鎖骨下動脈損傷の1例

    寺島 良, 古賀 貴博, 拜殿 明奈, 蜂谷 聡明, 南 啓介, 髙松 優香, 太田 圭亮, 明星 康裕 日本集中治療医学会雑誌 31 (2), 141-144, 2024-03-01

    ...右多発肋骨骨折,右血気胸,左第1肋骨骨折,骨盤骨折を認めた。左第1肋骨骨折端は鋭利な斜骨折をきたしていた。右血気胸に胸腔ドレーン挿入,骨盤骨折に創外固定を行い,入院した。受傷36時間後に誘因なく突然,左鎖骨部の疼痛と腫脹を認め,ショック,呼吸不全となった。補液により循環動態は安定し,造影CTで左血胸と第1肋骨骨折部の近傍に左鎖骨下動脈損傷を認めた。...

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  • 診断確定までに時間を要したCA125の高値を伴う付属器・腹膜悪性腫瘍の2症例

    北村 幸子, 上田 匡史, 星本 泰文, 藤田 浩平 産婦人科の進歩 76 (1), 38-44, 2024-02-01

    ...症例1は53歳で,妹が45歳で卵巣癌を発症していたが遺伝子検査は施行されていなかった.CA125値の 高値と,造影CT検査で腹膜肥厚と傍大動脈リンパ節腫大を認め婦人科を受診した.経腟超音波断層法, 骨盤部造影MRIで病変を指摘できず,造影CT検査の再検で腹膜肥厚の改善を認めたことから炎症性腹 膜炎として経過観察が選択された.初診から約半年後に造影CT検査で傍大動脈リンパ節腫大が依然認 められたことから...

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  • 腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術を契機に診断した性交歴がないFitz-Hugh-Curtis症候群の1例

    嬌 沈, 梅田 杏奈, 大谷 梓沙, 西沢 美奈子, 安井 悠里, 堀江  稔, 西﨑 孝道, 大西 洋子 産婦人科の進歩 76 (1), 8-15, 2024-02-01

    ...Fitz-Hugh-Cuitis症候群(Fitz-Hugh-Curtis syndrome;FHCS)は骨盤内腹膜炎(pelvic inflammatory disease;PID)に伴う肝周囲炎で,PIDの12.0―13.8%にみられる.主な病原体は性的接触を介し感染するクラミジアおよび淋菌である.今回,性交歴がないFHCSの1例を経験した.症例は37歳女性,0妊0産.良性卵巣囊腫に対し腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術...

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  • 甲状腺乳頭癌への悪性転化を認めた成熟囊胞性奇形種の1例

    清水 優作, 宮武  崇, 松木 貴子, 吉村 明彦, 濱田 真一, 山嵜 正人, 村田 雄二, 米田 玄一郎 産婦人科の進歩 76 (1), 60-68, 2024-02-01

    ...卵巣成熟囊胞性奇形腫の悪性転化の80%は扁平上皮癌であり,甲状腺乳頭癌への悪性転化はき わめてまれである.今回われわれは,両側卵巣囊腫核出術後の病理診断で甲状腺乳頭癌への悪性転化 を認めた卵巣成熟囊胞性奇形腫の1例を経験したので報告する.症例は26歳,未妊未婚,既往歴,家族 歴には特記事項なし.下腹部痛を主訴に前医を受診し経腟超音波検査,骨盤MRI検査で両側卵巣腫瘍 を認めたため紹介受診となった.血液検査...

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  • 妊娠18週に巨大絨毛膜下血腫を形成したが抗凝固療法を継続し,正期産に至った抗リン脂質抗体症候群合併妊娠の1例

    髙岡 幸, 服部 瑞貴, 宇田 元, 松山 達也, 笹野 智之, 富家 真理, 尾崎 公章, 森山 明宏 産婦人科の進歩 76 (1), 16-24, 2024-02-01

    ...妊娠初期に性器出血やSCHを認めていなかったが,妊娠18週6日に誘因なく多量の出血を認め,緊急入院後に赤血球濃厚液4単位を輸血した.MRIでは子宮内腔の3分の1を覆う巨大SCHを認めた.羊水過少や胎児発育不全は認めなかった.出血のリスクを説明し,アスピリンのみ中止しヘパリンは継続した.その後性器出血は徐々に減じた.妊娠22週に総合周産期母子医療センターへ転院した.血腫はその後縮小・消失し,妊娠38週に骨盤位...

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  • サッカー選手のgreater trochanteric pain syndrome の発症機転についての一考察

    杉山 貴哉, 石川 徹也, 三宅 秀俊, 氷見 量 日本臨床スポーツ医学会誌 32 (1), 154-160, 2024-01-31

    ...が増悪しており,外傷性と非外傷性による発症であった.身体所見では2 例とも大転子部圧痛,股関節外転抵抗時痛,股関節内旋可動域制限,体幹筋力低下,Ober test 陽性が認められ,症例2 のみ中殿筋と股関節外旋筋の筋力低下が認められた.MRI STIR 画像では小殿筋腱や中殿筋腱内の高信号は認められず,大転子滑液包に高信号が認められた.本症例はキック動作の軸脚にて中殿筋や体幹の筋力低下により軸脚の骨盤...

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  • 子宮頸部上皮内癌術後に浸潤癌として再発を繰り返した1例

    渡邉 百恵, 澁谷 裕美, 松本 浩範, 百村 麻衣, 森定 徹, 小林 陽一 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 16-21, 2024-01-25

    ...された.初診時,腟壁に再発病変を認め,直腸診で腟断端左側に2 cm大の腫瘤を触知した.腟壁組織診はSCC(生検標本内では間質浸潤なし)で再発と診断した.同時化学放射線療法(CCRT)を施行し病変は消失した.CCRT後9カ月で腟断端に再発あり,再度放射線治療を行ったが4カ月後に腟断端再発と外腸骨リンパ節転移を認め化学療法を施行した.化学療法終了3カ月後に外腸骨・閉鎖リンパ節に再発を認め再発腫瘍切除+骨盤...

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  • アイトラッキングシステムを用いた熟達投手コーチの「みえ」の顕在化

    鵜瀬 亮一, 内山 渉, 大矢 真史, 西原 康行 日本教育工学会論文誌 advpub (0), 2024-01-20

    ...<p>本研究はアイトラッキングシステムを用いて,野球における熟達投手コーチの有する投手指導技術に関する「みえ」をその視点と発話により顕在化させることを目的とした.その結果,「熟達投手コーチに頻出の6つの発話が存在すること」や「熟達投手コーチは投球中“非投球腕”,“ピボット脚”,“骨盤”の順に視点を置く回数が多いこと」,「それらの視点を置く回数は投球局面によって,各身体部位で特徴があること」などが明らかになった...

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  • 当院で経験した大腸腺扁平上皮癌の2例

    小林 千紗, 高津 有紀子, 黒川 耀貴, 伊東 干城, 盛口 佳宏 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (2), 107-114, 2024

    ...<p>稀な大腸腺扁平上皮癌2例を経験した.症例1は47歳男性,直腸Ra癌の診断で直腸低位前方切除術D3郭清を施行した.病理組織学的検査で腺扁平上皮癌pT3N2bM0 p StageIIIcの診断となった.術後補助化学療法を施行したが,術後9ヵ月目に肺転移,骨盤内再発,左腹壁転移が出現し全身化学療法を開始した.4次治療まで行い術後2年4ヵ月目に永眠した.症例2は66歳男性,横行結腸癌の診断で腹腔鏡下右半結腸切除術...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 免疫染色によって術前診断しえた卵巣癌同時性大腸転移の1例

    小林 陽介, 廣 純一郎, 田島 陽介, 服部 豊, 稲熊 岳, 升森 宏次, 花井 恒一, 山田 勢至, 須田 康一 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (4), 411-416, 2024

    ...であったため,腹膜癌(高異型度漿液性腺癌)と診断した.化学療法3コース後にdebulking surgeryを実施したところ,卵巣に同様の腺癌を認め,卵巣癌の診断に至った.骨盤内腫瘤を伴う大腸腫瘍では免疫染色を考慮することが有用である....

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  • 脳卒中片麻痺者の歩行に対する主観的評価と歩容の関連性の検討

    荒木 草太, 松浦 央憲, 佐藤 洋介, 野路 慶明, 木山 良二, 髙村 元章 Annual Report of The Miyagi Physical Therrapy Association(rigaku ryoho no ayumi) 35 (1), 19-28, 2024

    ...【結果】歩行の難易度に関する主観的評価は麻痺側股関節伸展角度(rs=-0.530, p=0.011)と歩行定常性の前後・側方・鉛直方向(rs=-0.498-0.451, p<0.050)が有意な負の相関関係を示し,歩行中のバランスに関する主観的評価では麻痺の重症度(rs=0.444, p=0.038)が有意な正の相関関係を示し,骨盤加速度のRoot Mean Squareの前後・鉛直方向(rs=-0.444...

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  • TaTME症例におけるdefunctioning stoma非造設基準の妥当性の検討

    榎本 浩也, 諏訪 勝仁, 山澤 海人, 北川 隆洋, 牛込 琢郎, 岡本 友好, 衛藤 謙 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (2), 84-88, 2024

    ...</p><p>結果:原発癌25例,神経内分泌腫瘍3例,吻合部再発2例を対象とした.25/30例(83.3%)でDSを造設しなかった.DS非造設症例のうち2例で縫合不全を認めた.いずれも男性,糖尿病患者,術後7日目以降の発症であった.骨盤底ドレーン抜去後であり緊急でDS造設を行った.初回DS造設症例のうち1例で縫合不全を認めたが,経肛門的にドレナージを行い保存的に改善した....

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 膵仮性囊胞・被包化壊死に対する内視鏡治療

    向井 俊太郎, 土屋 貴愛, 糸井 隆夫 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (2), 129-143, 2024

    ...<p>膵仮性囊胞や膵炎後の被包化壊死に対して,まず低侵襲な超音波内視鏡下ドレナージを行い,必要に応じて内視鏡的ネクロセクトミーを行う内視鏡的ステップアップ・アプローチによる経消化管的治療が行われている.専用の大口径メタルステントの普及や追加内視鏡ドレナージテクニックにより,多くは内視鏡治療単独で治癒可能となってきた.しかし骨盤腔まで及ぶ巨大な病変に対しては,内視鏡治療に固執することなく,経皮的アプローチ...

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  • 寛骨臼形成不全に伴う変形性股関節症における骨盤側方傾斜の方向の検討

    小澤 悠人 日本関節病学会誌 43 (1), 8-15, 2024

    ...<p><b>目的:</b>骨盤側方傾斜(以下骨盤傾斜)とは冠状面での骨盤の側方への傾きを示す。寛骨臼形成不全による変形性股関節症では患側が下方に傾斜する骨盤傾斜が一般的であるが,時として患側が上方となる骨盤傾斜が存在する。本研究の目的は骨盤傾斜の向きと股関節の形態学的特徴の関係,脊椎アライメント,股関節機能の関係を明らかにすることである。...

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  • 羊水過多症を呈し出生後にFloyd分類I型気管無形成と肺低形成が判明した一例,気管無形成の胎児期の診断方法の検討

    伊藤 朋子, 角谷 和歌子, 植村 朝子, 高橋 泰洋, 宮本 純孝, 閑野 千佳, 中村 学 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 166-170, 2024

    ...な先天奇形である.その頻度は約5万例に1例,男児の症例が女児の2倍といわれている.出生後に上気道閉塞が判明してから診断が付くことが多く,長期生存症例の報告は少ない.また気管食道瘻を合併することが多いため,先天性上気道閉塞症候群に認められる特徴的な胎児超音波像を認めるものは少ない.症例は36歳,羊水過多と胎児に胃泡を認めない以外の所見を認めず,胎児食道閉鎖症を疑っていた.28週で前期破水し,33週に骨盤位...

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  • 軟性膀胱鏡を用いた腹膜透析用カテーテル(PDカテーテル)挿入法6例の短期使用成績調査

    加藤 陽一郎, 松浦 朋彦, 関口 季詠, 久野 瑞貴, 小原 航, 阿部 貴弥 日本透析医学会雑誌 57 (1), 37-42, 2024

    ...<p>安全に腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)カテーテルを骨盤腔内に留置できるようにするため,軟性膀胱鏡を用いたPDカテーテル挿入術を施行したので,その方法と合併症・短期成績について報告する.本法は従来のPDカテーテル挿入術の皮膚切開に切開創を追加することなく腹膜切開創より軟性膀胱鏡を挿入する方法で,2015年12月から2017年12月までの間に術者判断により6例に施行した.全例特記...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 直腸瘤を伴う骨盤底筋協調運動障害の2例

    香取 玲美, 黒水 丈次, 松島 小百合, 紅谷 鮎美, 彦坂 吉興, 松村 奈緒美, 河野 洋一, 深野 雅彦, 下島 裕寛, 岡本 康介, 宮島 伸宜, 松島 誠 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (3), 185-191, 2024

    ...および骨盤底筋協調運動障害を認め,バイオフィードバック療法で改善を認めた.直腸瘤の存在診断は肛門指診により可能であるが,排便障害の原因は直腸瘤のみとは限らず,自験例のように骨盤底筋協調運動障害を伴うこともあるため,治療に留意を要すると考える....

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 肛門損傷を合併した開放性骨盤骨折に対して局所抗菌薬投与・骨盤内固定・直腸切断術を施行し独歩退院できた1例

    上田 菜保子, 坂平 英樹, 圓尾 明弘, 高岡 諒, 酒井 哲也 Japanese Journal of Acute Care Surgery advpub (0), 2024

    ...〔要旨〕開放性骨盤骨折は骨盤骨折のなかでも発生率が2~4%とまれであり,直腸や尿道など隣接臓器損傷の合併率が高い外傷である。なかでも直腸や会陰部に開放創があるものはpelvic sepsisと呼ばれる深部敗血症をきたす確率が高く,死亡率は44%ともいわれ最重症に分類される。また,肛門括約筋の再建が不可能なほどの損傷では会陰部の糞便汚染は必発であり,感染のために骨折の再建が遅れ機能予後にも影響する。...

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  • 腺扁平上皮癌(いわゆるすりガラス細胞癌)と小細胞癌が共存した子宮頸癌の 1 例

    吉田 由紀子, 照井 仁美, 尾原 健太郎, 坂井 健良, 亀山 香織, 深町 茂, 青木 大輔, 大喜多 肇 日本臨床細胞学会雑誌 63 (1), 7-12, 2024

    .../b>:30 歳代,女性.不正出血を主訴に,直接塗抹法による頸部細胞診を施行.小型で裸核様,細顆粒状クロマチンを有する異型細胞と大型核で核小体明瞭な異型細胞がシート状配列で出現.小細胞癌疑い,腺癌の共存も否定できないと診断した.生検では神経内分泌分化を伴った浸潤癌と診断された.臨床進行期 IB2 期 子宮頸癌の診断となり,広汎子宮全摘出術を施行.小細胞癌成分を伴ったすりガラス細胞癌の診断であった.骨盤内...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • Adverse pelvic mobility,Flatback deformity,Stiff spinopelvic mobilityの三次元動態

    原田 哲誠, 濵井 敏, 幸 博和, 原 大介, 山口 亮介, 川原 慎也, 山手 智志, 國分 康彦, 小西 俊己, 中島 康晴, 西岡 俊樹, 権藤 大貴, 日垣 秀彦 日本関節病学会誌 43 (1), 16-23, 2024

    ...座位起立動作の連続X線撮影を行い,イメージマッチング法を用いた三次元動態解析により骨盤前後傾と股関節屈伸角を算出し,CTより臥位の角度も測定した。APM(臥位−立位Δ骨盤傾斜>13°),FB(PI-LL mismatch≧10°),Stiff SPM(立位−座位Δ骨盤傾斜<10°)の有無で,座位起立動作中の骨盤・股関節動態を比較した。...

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  • 神経線維腫症I型を背景とした右内腸骨動脈破綻の1例

    中島 千里, 柏浦 正広, 富永 経一郎, 田村 洋行, 安田 英人, 田戸 雅宏, 守谷 俊 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 359-361, 2023-12-28

    ...骨盤部造影CT検査で右内腸骨動脈から活動性出血があり, 経カテーテル的動脈塞栓術を実施した。のちに臨床的診断基準から神経線維腫症I型と確定診断した。再出血の兆候はなく第5病日に独歩退院した。神経線維腫症I型は血管病変を合併することがあり, 動脈瘤形成や血管破綻をきたすことが知られている。神経線維腫症I型患者を診療する際には積極的な血管病変の検索が必要である。</p>...

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  • 上部消化管内視鏡所見を契機に診断された胃梅毒の1例

    堀江 宗, 宍戸 カンナ, 三浦 みき, 平塚 智也, 宮本 尚彦, 柴山 隆宏, 楠原 光謹, 嶋崎 鉄兵, 大野 亜希子, 倉井 大輔, 藤原 正親, 久松 理一 杏林医学会雑誌 54 (4), 193-199, 2023-12-28

    ...血液検査で軽度の貧血,腹部骨盤造影CT検査で胃壁の肥厚と周囲のリンパ節腫大を認めた。上部消化管内視鏡で胃体部から前庭部にかけて易出血性の不整形潰瘍が多発していた。梅毒血清反応が陽性であり,無痛性の陰部潰瘍も認めた。免疫染色で<i>Treponema pallidum</i>が検出され,胃梅毒の診断となった。持続性ペニシリン筋肉注射の治療で5週間後に胃潰瘍は瘢痕化,陰部潰瘍も改善した。...

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  • 骨盤および左大腿骨の気腫性骨髄炎の1例

    前谷 和秀, 友田 貴博, 久城 正紀, 則尾 弘文 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 329-333, 2023-12-28

    ...CT画像で股関節包の腫脹と周囲の筋肉内にガス像, 大腿骨や骨盤の骨髄にもガス像があり, ショック状態のため当院救命救急センターに転送された。体幹部造影CT検査で左股関節に液体と気腫性病変, 骨盤や大腿骨の骨髄内に気腫性病変, 左大腿骨周囲の筋層内・筋層間にも気腫性病変がみられ, 気腫性骨髄炎と診断した。...

    DOI 医中誌

  • ナルデメジン併用後にオピオイドの鎮痛効果減弱や退薬症状が認められた2症例

    江島 美紗, 山田 信一, 合原 由衣, 兵頭 彩子, 永田 環, 平木 照之 日本ペインクリニック学会誌 30 (12), 288-291, 2023-12-25

    ...【症例2】40歳台,女性.多発性神経鞘腫による腫瘤性病変が脊髄硬膜嚢内や硬膜外,骨盤内に多発し,下腹部や両下肢の痛みが強い状態だった.フェンタニル貼付剤の使用と増量に伴い便秘がひどくなり,ナルデメジンの内服を開始した.ナルデメジン内服後1時間で悪心・嘔吐,多量の下痢,痛みの増強をきたした.原因が不明のまま経過をみていたが,右顔面神経麻痺が出現し,右小脳橋角部腫瘍が判明した....

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  • 切除により症状の改善を得た大網漿液性囊胞腺腫の1例

    穐山 竣, 横田 満, 山口 賢二, 長久 吉雄, 稲村 幸雄, 河田 健二, 増井 俊彦, 岡部 道雄, 北川 裕久, 板倉 淳哉, 河本 和幸 日本消化器外科学会雑誌 56 (12), 685-690, 2023-12-01

    ...<p>症例は40歳の女性で,2か月持続する下腹部痛の増悪を主訴に当院を受診した.血液検査や尿検査で特記異常所見はなく,妊娠反応も陰性であった.CTおよびMRIで大網由来と考えられる7 cm大の単房性囊胞性腫瘤を認め,その他症状の原因となりうる器質的異常は認めなかった.症状の原因と判断し腹腔鏡下に摘出術を行った.術中所見で腫瘍は大網と連続し,骨盤内臓器との連続性は認めなかった.病理組織学検査では7 cm...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 神経磁界計測装置を用いた正中神経刺激後遠隔電場電位P9の発生起源の解明

    朴 正旭, 安藤 宗治, 板倉 毅, 谷 陽一, 石原 昌幸, 足立 崇, 幸原 伸夫, 谷口 慎一郎, 齋藤 貴徳 臨床神経生理学 51 (6), 662-667, 2023-12-01

    ...MNGはSEPと同様の刺激条件下に頸部から骨盤まで記録し,P9潜時の生体内電流分布の確認を行った。[結果]SEPにおけるP9頂点潜時は平均9.10±0.34 msであった。P9潜時におけるMNGの再構成電流分布は第2肋間高位の脱分極部を中心に胸郭を上下に分割し大きく循環する容積電流が観察された。...

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  • 骨盤内に進展した臀部表皮囊腫に対して腹腔鏡アプローチを併用し経仙骨的に切除した1例

    今西 涼華, 高橋 佑典, 加藤 健志, 森 清, 徳山 信嗣, 河合 賢二, 俊山 礼志, 酒井 健司, 竹野 淳, 後藤 邦仁, 宮崎 道彦, 平尾 素宏 日本消化器外科学会雑誌 56 (12), 670-676, 2023-12-01

    ...<p>症例は34歳の女性で,臀部の腫脹を主訴に当科を紹介受診した.身体所見では臀部に弾性軟の皮下腫瘤を認め,画像検査では臀部皮下から骨盤腔内につながるだるま型の6 cm大の囊胞性腫瘍を認めた.診断的治療の目的に経仙骨アプローチを併用し,腹腔鏡下に腫瘍切除術を行った.腫瘍は臀部皮下から尾骨周囲で肛門挙筋の間隙から直腸間膜の背側および骨盤腔内に連続していた.病理組織診の結果,表皮囊腫と診断した.特に合併症...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 墜落外傷による腹腔内他臓器損傷を伴わない外傷性胆囊損傷の1例

    玉垣 圭祐, 尾上 敦規, 中村 佳裕, 中村 文子, 中嶋 麻里, 櫻本 和人, 室谷 卓, 梶野 健太郎, 池側 均, 鍬方 安行 日本臨床救急医学会雑誌 26 (5), 674-678, 2023-10-31

    ...CT検査では胆囊周囲にはeffusionはなく,四肢・骨盤骨折の合併損傷を認めた。第2病日に右季肋部痛を訴え,CT検査を行い前日の造影CT検査で使用した造影剤が胆汁中に排泄されており,胆囊周囲にも造影剤の漏出がみられ,胆囊損傷と診断した。直ちに,腹腔鏡下での手術を行い腹腔内への胆汁漏出があり胆囊摘出,腹腔内洗浄を行った。術後は問題なく経過。各骨折の手術加療を行い,第20病日にリハビリ転院となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 子宮頸部上皮内癌術後に浸潤癌として再発を繰り返した1例

    渡邉 百恵, 澁谷 裕美, 松本 浩範, 百村 麻衣, 森定 徹, 小林 陽一 日本婦人科腫瘍学会雑誌 41 (4), 277-282, 2023-10-25

    ...された.初診時,腟壁に再発病変を認め,直腸診で腟断端左側に2 cm大の腫瘤を触知した.腟壁組織診はSCC(生検標本内では間質浸潤なし)で再発と診断した.同時化学放射線療法(CCRT)を施行し病変は消失した.CCRT後9カ月で腟断端に再発あり,再度放射線治療を行ったが4カ月後に腟断端再発と外腸骨リンパ節転移を認め化学療法を施行した.化学療法終了3カ月後に外腸骨・閉鎖リンパ節に再発を認め再発腫瘍切除+骨盤...

    DOI 医中誌

  • 発症から診断までに時間を要した思春期発症卵管捻転の1例

    西田 ななこ, 春松 敏夫, 川野 孝文, 祁答院 千寛, 長野 綾香, 松井 まゆ, 杉田 光士郎, 大西 峻, 武藤 充, 家入 里志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (6), 1004-1008, 2023-10-20

    ...【症例】13歳の女児.当施設受診の1週間前からの左下腹部痛を主訴に近医を受診したが,急性腸炎の診断で経過観察となっていた.その後も腹痛が続き,近医小児科で膿瘍形成虫垂炎を疑われ抗菌薬加療が行われるも症状改善がなく,急性腹症が疑われ当施設紹介となった.造影CT検査では骨盤腔内に4 cm大の囊胞性病変を認め,付属器捻転の可能性を考え審査腹腔鏡を行った.子宮背側に暗赤色の捻転した左卵管を認め,腹腔鏡下操作...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脆弱性骨盤輪骨折に対してtrans iliac trans sacral screw固定後, 上殿動脈の仮性動脈瘤をきたした1例

    稲垣 直哉, 松岡 竜輝, 笹本 翔平, 小武海 信之, 羽尾 元史, 西沢 剛, 斎藤 充 日本外傷学会雑誌 37 (4), 371-375, 2023-10-20

    ...<p> 高齢者の骨盤輪骨折に対する低侵襲手術としてtrans iliac trans sacral screw (TITS) 固定が行われているが, 合併症としての血管損傷は稀でその診断や治療, 予防について広く認識されていない. 症例は70歳, 男性. Rommens分類type IIcの脆弱性骨盤輪骨折に対して経皮的にTITS固定を行った....

    DOI

  • 骨盤開放骨折の臨床的特徴と急性期治療戦略の検討

    長尾 剛至, 角山 泰一朗, 鈴木 卓, 伊藤 香, 石井 桂輔, 黒住 健人, 藤田 尚, 三宅 康史, 坂本 哲也, 森村 尚登 日本外傷学会雑誌 37 (4), 355-362, 2023-10-20

    ...<p> 【目的】骨盤開放骨折症例を集積し臨床的特徴と急性期治療戦略を示すこと. 【方法】単一施設研究. 対象は2015-2019年に当院で診療した骨盤開放骨折7例で, 後向き診療録調査を行った....

    DOI 医中誌

  • L4/5TILIFの局所前弯角に影響を与える因子は?

    都井 政和, 圓尾 圭史, 有住 文博, 木島 和也, 楠川 智之, 橘 俊哉 Journal of Spine Research 14 (10), 1292-1297, 2023-10-20

    ...<p><b>はじめに:</b>L4/5経椎間孔腰椎椎体間固定術(TLIF)後の局所前弯は重要であるが脊柱骨盤パラメータとの関係は不明な点が多い.本研究はL4/5TLIF後の局所前弯が脊柱骨盤パラメータに及ぼす影響を後ろ向きに検討した....

    DOI 医中誌

  • CTで経時的変化を認めた子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例

    峯田 修明, 遠藤 俊治, 兼定 航, 東田 正陽, 岡田 敏正, 吉松 和彦, 藤原 由規, 上野 富雄 日本腹部救急医学会雑誌 43 (6), 1013-1017, 2023-09-30

    ...妊娠歴や帝王切開の既往がある女性で,CTで閉塞起点が骨盤内にあり,子宮や直腸を圧排していた場合は,子宮広間膜裂孔ヘルニアを鑑別診断にあげる必要がある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • α-グルコシダーゼ阻害薬の関与が疑われた腸管囊腫様気腫症の1例

    吉野 泰啓, 志賀 光二郎, 二瓶 憲 日本腹部救急医学会雑誌 43 (6), 945-948, 2023-09-30

    ...小腸壁の色調は良好で肉眼的に穿孔を認めなかったため腸管囊腫様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis:以下,PCI)と診断,骨盤底にドレーンを留置し手術を終了した。術後経過は良好で第9病日に退院した。PCIを生じさせる薬剤としてはα-GIによるものがもっとも多く,本邦で32例の報告があったが予後は良好で死亡例はなかった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脊髄損傷者用動力付外骨格型機器のプロトタイプ開発

    小山 秀紀, 池田 博康 労働安全衛生研究 16 (2), 143-149, 2023-09-30

    ...を動力化し,プログラマブルロジックコントローラを用いた制御により,歩行機能の回復を図るというものである.本体寸法は,日本人の人体寸法データに基づき設定し,フレームの長さと幅の調整が可能である.また,X・O脚の程度に応じて,内外側方向への下肢関節軸角度も調整できる.アクチュエータは,減速比1:101の減速装置と,ブラシレスDCモータで構成され,最大トルク90.9 Nmを発生する.歩行時の制御方式は,骨盤帯...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 柔道により発症した上前腸骨棘・腸骨稜同時裂離骨折の1例

    笹岡 眞光, 武藤 和彦, 池田 天史, 宮崎 眞一, 土田 徹, 川添 泰弘, 二山 勝也, 片山 修浩, 田中 みずほ 整形外科と災害外科 72 (3), 471-473, 2023-09-25

    ...<p>柔道の練習中に生じた上前腸骨棘と腸骨稜の同時裂離骨折の1例を経験した.症例は15歳の女性で柔道の練習中に技をかけた時に発症した.X-p,CTで上前腸骨棘と腸骨稜の裂離骨折を認めた.骨片の大きさ(86mm),転位の大きさ(12mm)から保存的加療を行った.受傷後3週まで免荷,受傷後5週で日常生活への復帰,受傷後12週で柔道競技を再開した.骨盤裂離骨折の発症頻度については坐骨結節50%,上前腸骨棘...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 変形性股関節症と脊椎骨盤アライメントについて

    鷲﨑 郁之, 仲宗根 哲, 翁長 正道, 伊藝 尚弘, 譜久山 倫子, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 72 (3), 448-451, 2023-09-25

    ...【結果】片側OA群と両側OA群の脚長差は平均13.0mm,3.4mmで有意差を認めた(p<0.05).冠状面骨盤傾斜を25/41例(61%)に認めた.冠状面骨盤傾斜角は両群間で有意差を認めなかった.片側OA群の冠状面骨盤傾斜は患側下降が15例(83%),健側下降が3例(17%)であった.CE角,Sharp角,腰椎Cobb角,SS,PI,PT,LL,TK5−12,SVAはいずれも両群間で有意差は認めなかった...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 当科の寛骨臼回転骨切り術における術後VTEについての検討

    石川 喜仁, 渡邉 弘之, 岡田 龍哉, 興梠 航, 酒本 高志, 相良 孝昭 整形外科と災害外科 72 (3), 402-404, 2023-09-25

    ...<p>【はじめに】骨盤骨切り術は以前から静脈血栓塞栓症(VTE)の高リスクと考えられているが,その頻度は明らかになっていない.当院の寛骨臼回転骨切り術(RAO)における術後VTEについて調査した....

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 骨盤部骨髄炎を合併した小児化膿性股関節炎の1例

    立花 悠, 中村 厚彦, 稲光 秀明, 矢野 竜大, 大串 美紗子, 倉光 正憲, 松元 健太郎, 尾上 英俊 整形外科と災害外科 72 (4), 833-835, 2023-09-25

    ...<p>小児における骨髄炎は長管骨に好発し,骨盤部骨髄炎は比較的稀である.今回我々は,骨盤部骨髄炎に化膿性股関節炎を合併した一例を経験したので報告する.症例:12歳 男児.発熱と鼠径部痛を主訴に当院小児科受診し,精査で股関節液貯留を認めたため,同日整形外科コンサルトとなった.MRIでは関節液貯留の他,STIR像で寛骨臼に限局する高信号領域を認めた.関節液は軽度混濁,細胞数上昇と糖の低下を認めたが,細菌塗抹検査...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 当院における変形性股関節症の患者背景及び術式の変遷について

    久米 慎一郎, 原口 敏昭, 山木 宏道, 林田 一友, 後藤 昌史, 平岡 弘二, 大川 孝浩 整形外科と災害外科 72 (3), 405-409, 2023-09-25

    ...【結果】性別では,女性患者が圧倒的に多いが,男性割合は緩やかに上昇傾向であった.平均年齢は41歳(1984年)から68歳(2019年)に高齢化しており,術式は2000年までは関節温存手術であるキアリ骨盤骨切り術(キアリ手術)と人工股関節置換術(THR)はほぼ同数であったが,2000年以降はTHR症例数が徐々に増加し,現在では圧倒的にTHR症例数が多くなっていた.また,1次性OAは約10%前後であった...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 肺転移巣で診断に至った後腹膜平滑筋肉腫の1例

    吉野 流世, 吉田 奈七, 上小倉 佑機, 湯澤 明夏, 谷野 美智枝, 北田 正博 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (6), 527-532, 2023-09-15

    ...<p>症例は52歳,女性.42歳時に左乳癌に対し,術前薬物療法後に乳房温存手術を施行しypT1aN0M0(ypStageIA)であった.術後補助療法としてホルモン療法+抗HER2療法を施行後,経過観察中であった.10年目検査のCTで右肺上葉に10 mm大の小結節が出現し乳癌転移と考え,確定診断のため胸腔鏡補助下に肺部分切除を施行し平滑筋肉腫の診断であった.その後のPET検査で右後腹膜,骨盤上部にSUV...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 右主気管支の一度離断により安全に完全切除した巨大中縦隔腫瘍の1例

    大熊 真理, 松永 健志, 福井 麻里子, 服部 有俊, 高持 一矢, 鈴木 健司 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (6), 545-550, 2023-09-15

    ...<p>今回我々は,右主気管支を一度離断することで視野を確保し,安全に完全切除した巨大中縦隔腫瘍の1例を経験したので報告する.神経線維腫は縦隔神経原性腫瘍の約20%を占め,20-30代に好発する腫瘍である.症例は53歳,男性.前医整形外科で骨盤内悪性末梢神経鞘腫・ダンベル型後縦隔神経節細胞腫の切除歴あり.中縦隔に増大する腫瘍を指摘され,当科へ紹介.造影CTで主座は中縦隔であったが,腫瘍は上縦隔から下縦隔...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 腰仙椎低侵襲多椎間固定術におけるL5/S1局所前弯及び骨癒合不全危険因子の検討

    川島 康輝, 石原 昌幸, 谷口 愼一郎, 足立 崇, 朴 正旭, 谷 陽一, 田中 貴大, 政田 亘平, 安藤 宗治, 齋藤 貴徳 Journal of Spine Research 14 (8), 1173-1180, 2023-08-20

    ...</p><p><b>結果:</b>2椎間固定(L4/5/S)8例,3椎間固定(L3/4/5/S)11例,4椎間固定(L2/3/4/5/S)16例であった.骨癒合率は2椎間固定87%,3椎間固定:73%,4椎間固定:62%であり4椎間症例で有意に骨癒合率が低かった.骨癒合群(U群)と骨癒合不全群(N群)で脊椎骨盤パラメーターを比較した結果N群で術前PI,術後PI-LL,術後SVAが有意に高く,多変量解析...

    DOI 医中誌

  • 骨盤底筋群の随意収縮が子宮動脈の血行動態に与える変化

    漆川 沙弥香, 森 明子, 日髙 正巳, 永井 宏達, 佐久間 香, 坂口 顕, 福井 淳史 理学療法学 50 (4), 141-147, 2023-08-20

    ...また,時間平均平均流速の随意収縮前後の変化量と骨盤底挙上率の相関を調べた。【結果】随意収縮前後で時間平均平均流速の主効果を認めた(p=0.023)。時間平均平均流速の変化量と骨盤底挙上率に相関はなかった。【結論】骨盤底筋群の随意収縮は子宮動脈の時間平均平均流速を増大した。骨盤底挙上率は収縮力を表す指標ではないため相関がなかった。</p>...

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  • 骨粗鬆症性椎体骨折後後弯変形に対する前縦靭帯深層切除併用lateral access corpectomyにおける放射線学的検討

    石原 昌幸, 谷口 愼一郎, 足立 崇, 朴 正旭, 谷 陽一, 田中 貴大, 川島 康輝, 政田 亘平, 安藤 宗治, 齋藤 貴徳 Journal of Spine Research 14 (8), 1099-1108, 2023-08-20

    ...</p><p><b>対象及び方法:</b>当院にてLACADR及び経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を用いて手術施行し2年以上経過観察可能であったKOVFを有する患者12名を対象とした.平均年齢は72.5歳,平均経過観察期間は35.3ヶ月であった.骨折椎体,手術手順,術中出血量及び手術時間,前方椎体間距離(AID)と後方椎体間距離(PID),骨片脊柱管占拠率,局所後弯角(LK),各種脊柱骨盤パラメーター...

    DOI 医中誌

  • 脊椎ロボット支援下のPPS刺入精度―脊椎手術経験の多寡は影響するか?―

    谷 陽一, 田中 貴大, 川島 康輝, 政田 亘平, 朴 正旭, 石原 昌幸, 足立 崇, 谷口 愼一郎, 安藤 宗治, 齋藤 貴徳 Journal of Spine Research 14 (8), 1109-1116, 2023-08-20

    ...</p><p><b>結果:</b>刺入したPPSは合計264本(頚椎40本,胸椎40本,腰仙椎・骨盤184本)で17本(頚椎2/40本,胸椎6/40本,腰仙椎・骨盤9/184本)の逸脱を認め,逸脱率は6.4%であった.術者を脊椎外科指導医,脊椎外科経験年数3年未満の若手脊椎外科医,整形外科後期研修医の3群に分けると,刺入精度はそれぞれ,94.4%,92.7%,93.9%であり統計学的に有意差は認めなかった...

    DOI 医中誌

  • 排尿障害に対するリハビリテーション治療のエビデンス

    青木 芳隆, 阿部 由依 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (8), 665-672, 2023-08-18

    ...リハビリテーションの1つである骨盤底筋トレーニング(PFMT)は,腹圧性尿失禁だけでなく過活動膀胱症状にも有効であり,現在までに多くのエビデンスが蓄積されており,それらを本稿で紹介する....

    DOI Web Site 参考文献28件

  • 地域在住高齢者における排尿・排便管理

    横山 剛志 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (8), 701-707, 2023-08-18

    ...<p>排尿・排便障害は,下部尿路(膀胱・尿道)機能,下部消化管(肛門・直腸)機能と認知機能,排泄動作に関する日常生活動作のいずれかに支障をきたして発生する.地域在住高齢者の排尿・排便管理においては,高齢者の自立を阻害する認知症,フレイルに着目し,また薬物療法ではポリファーマシーに注意する必要がある.問診・観察,排尿・排便日誌,残尿測定などのアセスメントのもと,排泄動作訓練,骨盤底筋訓練(骨盤底筋トレーニング...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 定年退官後の静脈学・脈管学

    岩井 武尚 静脈学 34 (1), 45-55, 2023-08-10

    <p>人生100年時代に入ったとはいえ,65歳定年後の人生はどうあるべきか考え悩む人は少なくないと思われる.それと定年後15年もたつと,すなわち80歳までになると自分のことではあるが医学部同級生のうち14人(32.8%)はすでに死亡しているという現実がある.今更ながら,退官後は楽しく生きる,道楽三昧はできるのか?等々,考えて生きてみた.そこでわが定年(65歳)退官後の15年を振り返ってみたい.ま…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 骨盤うっ滞症候群8例の治療経験

    久米 博子, 小泉 伸也, 櫻澤 健一, 本間 香織, 岸野 充浩, 岩井 武尚 静脈学 34 (3), 351-356, 2023-08-10

    ...<p>骨盤うっ滞症候群は骨盤,腹部,背部の慢性的な鈍痛,非典型的な下肢静脈瘤,再発を繰り返す下肢静脈瘤や下肢痛などを呈する症候群である.その原因の多くは左卵巣静脈の逆流であると言われている.左卵巣静脈の逆流を伴う骨盤うっ滞症候群8例についての治療経験を報告する.【症例】2008年から2020年に当科で治療した女性8例.34–64歳(平均46.5歳)....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • リクライニング機能を有する車椅子使用時の殿部ずれ力軽減を目的とした姿勢保持部品使用の検討

    永田 裕恒, 小原 謙一, 藤田 大介 リハビリテーション・エンジニアリング 38 (3), 174-180, 2023-08-01

    ...<p> 本研究の目的は、姿勢保持部品としての骨盤ベルトと大腿ベルトが、リクライニング機能を有する車椅子を使用する際の殿部ずれ力増大に対応し得るか否かについて検証することであった。対象は、健常成人16名(20.9 ± 1.5歳)とし、殿部ずれ力の測定にはずれ力測定器を用いた。実験条件は、骨盤ベルト条件、大腿ベルト条件の2条件とした。...

    DOI

  • 妊娠中に合併した卵巣硬化性間質性腫瘍の1例

    直 聖一郎, 恒遠 啓示, 永易 洋子, 藤田 太輔, 山本 和宏, 山田 隆司, 夫  律子, 大道 正英 産婦人科の進歩 75 (3), 365-371, 2023-08-01

    ...指摘され紹介となった.経腟超音波検査にて卵巣腫瘤は,約8 cmの充実性で腫瘤の内部に血流が非常に豊富にあった.3Dカラードプラ検査でも腫瘍の内部は血流が豊富であり,拍動係数(pulsatility index;PI),抵抗係数(resistive index ; RI)が非常に低かったため悪性腫瘍が疑われた.採血データでは腫瘍マーカー(CA125,CA19-9,SCC,AFP)は正常範囲内であった.骨盤単純...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術前に卵巣腫瘍と診断した40 cmを超える巨大変性子宮広間膜内筋腫の1例

    北村 圭広, 貴志 洋平, 北岡 由衣 産婦人科の進歩 75 (3), 262-268, 2023-08-01

    ...MRI検査では境界悪性以上を疑う左卵巣腫瘍の診断であったため開腹手術を行った.術中所見で腫瘍は子宮広間膜下に発育しており,子宮との連続性を認めた.摘出腫瘍重量は約17 kgに達した.病理組織学的診断は変性平滑筋腫であり,術中所見と合わせて変性子宮広間膜内筋腫と診断した.骨盤内に巨大卵巣腫瘍を疑った際には子宮広間膜内筋腫も鑑別に挙げることが重要である....

    DOI Web Site 医中誌

  • 電動モルセレーターを使用しない全腹腔鏡下子宮全摘出術の術後に発症したParasitic myomaと腟断端囊腫の治療経験

    加藤 愛理, 隅蔵 智子, 海野 ひかり, 久保田 哲, 松崎 聖子, 岩宮  正, 志岐 保彦, 竹村 昌彦 産婦人科の進歩 75 (3), 291-300, 2023-08-01

    ...される.医原性のものとしては腹腔鏡下手術における電動モルセレーターを使用した症例で多く報告されているが,今回,電動モルセレーターを使用しなかった腹腔鏡手術後に発症したParasitic myomaを経験した.症例は47歳未妊.4年前に子宮筋腫に対する全腹腔鏡下子宮摘出術(TLH)の既往がある.子宮はメスを用いて腹腔内で切開し腟から体外に搬出した.今回性器出血と水様性帯下を認めて他院を受診し,MRIで骨盤内...

    DOI Web Site 医中誌

  • 子宮腺筋症と連続したpolypoid endometriosisの1例

    岩田 隆一, 横田 浩美, 黒瀬 苑水, 笹森 博貴, 冨田 純子, 高原 得栄, 河邊 公志, 高田 秀一, 青木 昭和 産婦人科の進歩 75 (3), 284-290, 2023-08-01

    ...G2P2,既往症として39歳時に右卵巣子宮内膜症性囊胞にて右付属器摘出術を施行していた.患者は急速に増大する右下腹部腫瘤を主訴に来院した.内診上,子宮の右側に新生児頭大の腫瘤を認め子宮との可動性は不良であった.MRIで子宮筋層から連続した内部に蜂巣状を呈する腫瘤を認め,CA125も532.9 U/mLと高値で悪性腫瘍の可能性が否めなかった.これに対して,腹式子宮全摘術および左付属器摘出術を施行した.骨盤内...

    DOI Web Site 医中誌

  • 術前より子宮体部原発扁平上皮癌を疑った1例

    仲尾 有美, 松山 佳奈子, 上田  豊, 吉村 明彦, 濱田 真一, 宮武  崇, 山嵜 正人, 村田 雄二 産婦人科の進歩 75 (3), 372-377, 2023-08-01

    ...子宮体部原発扁平上皮癌はきわめてまれな腫瘍であり,本邦において子宮体癌で占める割合は 0.5%未満とされている.今回われわれは,術前に子宮体部原発扁平上皮癌を疑い,術後確定診断した1例を経験したので報告する.症例は65歳,3妊0産.2年前からの不正性器出血で近医を受診,骨盤MRI画像で子宮体部に2 cm大の不整腫瘤を認め,子宮体癌が疑われ当科紹介となった.子宮内膜組織診で角化を伴う扁平上皮癌を認めており...

    DOI Web Site 医中誌

  • シルバーカーと歩行車の方向転換動作分析 ~補助車と体幹の動きの関係、上肢の動きに着目して~

    山中 梨央, 石井 慎一郎, 櫻井 好美, 山本 澄子 リハビリテーション・エンジニアリング 38 (3), 181-187, 2023-08-01

    ...本研究では、シルバーカーと歩行車を使用した90°方向転換動作において、胸郭と骨盤の相対回旋角度、補助車と胸郭の相対回旋角度、補助車と骨盤の相対回旋角度、体幹屈曲角度、上肢角度を算出し比較した。シルバーカーは歩行車より、胸郭と骨盤の相対回旋角度、補助車と胸郭の相対回旋角度、補助車と骨盤の相対回旋角度、方向転換時間が有意に増大していた。...

    DOI 医中誌

  • 高齢子宮体がん患者における治療強度が予後に与える影響

    中川  郁, 浮田 真沙世, 千草 義継, 滝  真奈, 山ノ井 康二, 山口  建, 濵西 潤三, 万代 昌紀 産婦人科の進歩 75 (3), 230-237, 2023-08-01

    ...[目的]高齢化率の増加に伴い高齢子宮体がん患者は急増しているが,高齢者のがん治療においては併存症などを考慮し医師の経験的な判断により治療強度を縮小することがある.そこで,当院で治療を行った高齢子宮体がん患者の背景や治療内容および治療強度による予後への影響について検討を行うこととした.2009-2018年に初回治療を行った70歳以上の子宮体がん患者を後方視的に検討した.子宮全摘出術,付属器摘出術,骨盤...

    DOI Web Site 医中誌

  • 子宮・両側付属器摘出術後のホルモン補充療法中に再燃した直腸内膜症の1例

    山内 綱大, 佐藤 幸保, 細部 由佳, 吉田 晶琢, 櫻井 梓, 赤松 巧将, 門元 辰樹, 後藤 真樹 産婦人科の進歩 75 (3), 344-351, 2023-08-01

    ...に腫瘍性病変がないことを確認したうえでエストロゲン単独療法を開始した.更年期症状は速やかに改善したものの,7カ月後に骨盤内に8 cm大の不整形腫瘤が出現し,MRIで腫瘤内腔に造影効果を伴う壁在結節を認めた.Positron emission tomography/computed tomography(PET/CT)で同部位に有意な18-fluoro-2-deoxy-D-glucose(18FDG)...

    DOI Web Site 医中誌

  • 重度羊水過少症に対して羊水注入を行い正期産児を得た1例

    平林 知子, 永昜 洋子, 大門 篤史, 布出 実紗, 澤田 雅美, 杉本 敦子, 藤田 太輔, 大道 正英 産婦人科の進歩 75 (3), 330-335, 2023-08-01

    ...めなかった.妊娠23週1日,胎動減少を主訴に前医を受診したところ重度の羊水過少および胎児発育不全と診断され,当院へ搬送となった.原因不明の羊水過少に対し,インフォームドコンセントのうえ,診断目的に羊水注入を行ったところ羊水量は増加し以後減少は認めなかった.以後,胎児心拍モニタリングにおいても改善を認めた.妊娠26週2日に胎児の腹部腫瘤の出現を認め,以後は羊水量および腹部腫瘤ともに著変なく経過した.骨盤位...

    DOI Web Site 医中誌

  • 骨盤内に波及した鼠径部化膿性リンパ節炎の小児 2 例

    松原 祥平, 田中 公章, 矢野 哲也 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (4), 264-268, 2023-07-31

    ...2 症例ともに鼠径部の化膿性リンパ節炎に加えてより頭側の骨盤内の大腿上リンパ節にも膿瘍形成を認めた。膿瘍治療にはドレナージ・ 適切な抗菌薬選択・十分な期間の抗菌薬投与が重要である。その際膿瘍のサイズのフォローが必要であるが多発しているかの評価にCT が有用である。しかしCT検査は被曝の関係から小児では頻繁に使用しにくい。...

    DOI 医中誌

  • 抗インターフェロンγ自己抗体陽性の播種性Mycobacterium avium complex症の 1 例

    泉 祐介, 吉田 博, 山下 諒, 平本 淳 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (4), 288-294, 2023-07-31

    ...99mTc-HMDP骨シンチグラフィーでは鎖骨,肋骨,腰椎,骨盤骨に集積を認めた。腸骨生検検体の等温性核酸増幅検査で Mycobacterium avium(M. avium)が陽性,病理組織検査では肉芽腫,チール・ネルゼン染色で抗酸菌を認めた。気管支洗浄液検体の等温性核酸増幅検査でも同菌が陽性となり播種性M. avium complex症と診断した。...

    DOI 医中誌

  • 妊婦の腰椎・骨盤アライメントに関する研究

    坂本 親宣 日本健康医学会雑誌 32 (2), 134-139, 2023-07-31

    ...骨盤前傾角度の平均値は,妊婦体験ジャケット非装着で11.8±3.0°,妊婦体験ジャケットで24.2±5.0° であり,妊婦体験ジャケット装着が妊婦体験ジャケット非装着に比べ,骨盤前傾角度の平均値が有意に大きかった(<i>p</i><0.0001)。...

    DOI

  • 遷延性意識障害を合併した多発骨折による完全型脂肪塞栓症候群の1例

    松本 匡洋, 川村 祐介, 谷口 隼人, 高橋 耕平, 岩下 眞之, 稲葉 裕, 竹内 一郎 日本外傷学会雑誌 37 (3), 324-330, 2023-07-20

    ...両側大腿骨骨幹部骨折・骨盤開放骨折に加えて腹腔内損傷を合併していた. 大腿骨骨折に対しては待機的手術の方針として鋼線牽引を行ったが, 入院2日目に頻脈, 血圧低下・酸素化障害・意識障害・発熱を認め, 脂肪塞栓症候群と診断した. 骨折部の安定化が必要と考え緊急で髄内釘術を施行した. その後も意識障害は改善せず第31病日目に転院となった....

    DOI 医中誌

  • 成人脊柱変形に対するmulti-rodを用いたcircumferential minimally invasive surgeryにおけるロッド折損危険因子の検討

    石原 昌幸, 谷口 愼一郎, 足立 崇, 朴 正旭, 谷 陽一, 田中 貴大, 川島 康輝, 政田 亘平, 安藤 宗治, 齋藤 貴徳 Journal of Spine Research 14 (7), 1012-1022, 2023-07-20

    ...</p><p><b>対象及び方法:</b>2018年以降当院にてCMIS-multi rodを施行し2年以上経過観察可能であったASD患者102名を対象とした.固定範囲は全例下位胸椎から骨盤までとした.平均年齢は72.1歳,平均経過観察期間は54ヶ月であった.Rodは全例5.5 mmチタン合金を3本使用した.折損の割合,折損時期,折損レベルを調査し,さらに折損群(RF群)と折損無し群(non RF群...

    DOI 医中誌

  • 正常妊娠における姿勢・歩行の変化

    森野 佐芳梨 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (7), 560-565, 2023-07-18

    ...<p>妊娠すると,腰背部の痛みや骨盤帯機能障害に代表されるようなさまざまな身体症状が発生する.これについては,特に妊娠期には母体のみならず胎児への影響が危惧されるため,侵襲的な治療や薬剤投与などによる介入が困難であることから,例えば産婦人科にて疼痛の訴えがあっても有効な対処がなされていない現状がある.これに対し,非侵襲的な検査や処置が求められており,リハビリテーション医療分野からの介入が求められている...

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 産褥期のリハビリテーション医療

    平元 奈津子 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (7), 572-577, 2023-07-18

    ...<p>産褥期の女性は,妊娠・出産に伴うホルモン分泌の変化や身体機能の低下,新たな育児による心身の負荷などにより,さまざまな身体症状を抱える.特に腰痛,骨盤帯痛,尿失禁などの骨盤機能障害や手関節の痛みなどの運動器系の症状が多く,理学療法士をはじめとしたリハビリテーション関連職種による専門的な介入が可能である.直接的な身体症状の治療だけでなく,抱っこや授乳などの正しい育児動作の指導も行うことで,症状の改善...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 門脈血栓症を合併したmodified Hinchey IIの結腸憩室炎に対して待機的手術を施行した1例

    山口 洋志, 柏木 清輝, 鬼原 史, 空閑 陽子, 伊藤 智子, 渡邉 奈々恵, 近藤 信夫, 今村 将史, 永山 稔, 信岡 隆幸, 木村 康利, 大村 東生, 秦 史壮, 竹政 伊知朗 日本消化器外科学会雑誌 56 (7), 409-418, 2023-07-01

    ...<p>症例は77歳の男性で,下腹部痛を主訴に当院を受診した.入院時単純CTでは回盲部周囲と骨盤内に液体貯留を認め,右側結腸に憩室が多発していたが虫垂は同定できず,虫垂炎あるいは憩室炎による回盲部周囲膿瘍および骨盤内膿瘍を疑った.全身状態が不良のため,抗菌薬投与による保存的治療を開始し,第4病日の造影CTで門脈血栓症を診断し,ヘパリンとantithrombin IIIによる治療を行った.第14病日から...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 体外式補助人工心臓装着中から心臓移植後まで継続して理学療法介入した拡張型心筋症の乳児症例

    志真 奈緒子, 上野 敦子, 内尾 優, 堀部 達也, 工藤 弦, 横田 祥併, 石戸 美妃子, 新川 武史, 猪飼 哲夫, 若林 秀隆 理学療法学 50 (3), 92-97, 2023-06-20

    ...心臓移植前(生後11カ月)での日本版デンバー式発達スクリーニング検査は個人–社会11カ月,微細運動11カ月,言語9カ月,粗大運動4カ月だが端座位は骨盤軽介助で可能となった。【結論】循環動態やVADのカニューレ及びラインの管理を行いながら理学療法を行うことで発達を促すことが可能であった。</p>...

    DOI 医中誌

  • 脊椎疾患に対するピラティスによる運動療法の可能性

    藤谷 順三, 西良 浩一 Journal of Spine Research 14 (6), 869-877, 2023-06-20

    ...</p><p>ピラティスによる運動療法を行う際は,呼吸に伴う体幹筋群のdraw-in & bracing,脊柱や四肢の長軸方向の伸長,脊柱の分節的な動き,四肢の分離運動,全身の統合を常に意識させる.また,疾患によってアプローチが異なり,例えば,腰椎後弯症の場合は,胸椎のmobilityを向上させた上で,腰椎・骨盤(コア)のstabilityを図る.一方,腰椎椎間板ヘルニア術後の場合は,まずコアの安定...

    DOI 医中誌

  • 限局期ホジキンリンパ腫と肺小細胞癌との同時性重複の1例

    武井 信諭, 鈴木 幹人, 平井 誠, 清水 麗子, 志満 敏行, 原田 匡彦, 比島 恒和, 八木 悠, 下山 達, 堀尾 裕俊 肺癌 63 (3), 206-211, 2023-06-20

    ...</b>肺結節と鼠径,腸骨リンパ節腫大を契機に診断された小細胞肺癌と限局期ホジキンリンパ腫の稀な重複例を経験した.肺癌の鼠径,腸骨リンパ節転移や,骨盤内悪性腫瘍からの転移等との鑑別を要する.また,両疾患の予後や化学療法,全身状態を把握したうえでの治療方針決定が肝要である.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 骨盤内動静脈奇形に対するカテーテル塞栓術で工夫を要した1例

    内山 大輔, 三岡 博, 川口 信司, 宮野 雄太, 寺井 恭彦, 中井 真尚 日本血管外科学会雑誌 32 (3), 175-178, 2023-06-16

    ...<p>骨盤内動静脈奇形(PAVM)は血行動態が単純な場合は血管内治療の適応となるが,カテーテル操作が困難な病変では工夫を要する場合がある.症例は38歳女性.CTで最長径60 mmの楕円形のPAVMと診断した.第5腰動脈から分岐した蛇行の強い単独の栄養動脈と左総腸骨静脈への単一の流出箇所を認めた.第5腰動脈が鋭角に分岐して蛇行が強く,大腿動脈や上腕動脈(RBA)からのカテーテル塞栓術は,シースが安定せず...

    DOI 医中誌

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