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検索結果 17,807 件

  • 当院における転移性脊椎腫瘍の扱い

    石原 和明, 森田 恭史, 福永 幹, 北島 潤弥, 小薗 敬洋, 栗原 典近 整形外科と災害外科 73 (1), 106-108, 2024-03-25

    ...<p>2017年4月から2022年3月で転移性脊椎腫瘍128名を対象とし,カルテレビューにて原発巣,治療内容等について調べた.対象の平均年齢70.6歳,男性82名,女性46名が対象であった.上位3つの原発巣は肺癌56例,乳癌17例,腎癌12例,多発性骨髄腫12例であった.治療内容としては,手術療法が2例(後方固定)放射線療法が69例,骨修飾薬が41例(ゾメタ18例,ランマーク23例),整形外科の介入...

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  • 大腿骨転子部不顕性骨折の画像診断におけるDual Energy CTの有用性の検討

    柳田 隆宏, 土持 兼之, 藤原 悠子 整形外科と災害外科 73 (1), 28-31, 2024-03-25

    ...【対象・方法】2020年8月から2023年2月までに当院にてDECTで大腿骨転子部不顕性骨折診断を行った8例を対象とした.整形外科医がPlane CTを読影して骨折の及ぶ範囲を確認し,その範囲とDECTの骨髄浮腫像の比較を行った.【結果】整形外科医が読影しても発見できてなかった部位の変化をDECTで確認可能であった....

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  • 手根管開放術を契機に診断された多発性骨髄腫の1例

    飯田 倫太郎, 廣田 高志, 村岡 邦秀, 田中 秀明, 山本 卓明 整形外科と災害外科 73 (1), 68-70, 2024-03-25

    ...<p>【はじめに】手根管症候群(CTS)に対し鏡視下手根管開放術(ECTR)を行い,術中に採取した横手根靱帯の病理所見から最終的に多発性骨髄腫(MM)の診断に至った1例を経験したので報告する....

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  • 前頭洞炎の頭蓋内・頭蓋骨外進展:Pott’s puffy tumorと硬膜下膿瘍を発症した2症例の報告

    漆畑, 伶, 平出, 拓哉, 大石, 知也, 山田, 智史, 林, 泰壽, 加納, 康太郎, 石垣, 英俊, 黒住, 和彦, 宮入, 烈, 福田, 冬季子 浜松医科大学小児科学雑誌 4 (1), 28-36, 2024-03-15

    ...Pott’s puffy tumor(PPT)は骨膜下膿瘍を伴う前頭骨の骨髄炎であり,副鼻腔炎の合併症の1つである.PPTは10歳台に好発し,頭蓋内病変を合併することも多い.症例はいずれも10歳,発語減少や不穏,意識障害などの症状を契機にPPTと診断された,硬膜下膿瘍合併の副鼻腔炎である.PPTは前頭洞炎からの進展が最多とされ,症例1,2いずれも前頭洞から板間静脈を介した進展と判断された.起炎菌は嫌気性菌...

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  • 保存的加療によって軽快した致死量のイヌサフランの経口摂取によるコルヒチン中毒の1例

    秋永 誠志郎, 大井 真里奈, 丸橋 孝昭, 浅利 靖 中毒研究 37 (1), 36-40, 2024-03-10

    ...経過中,消化器症状や骨髄抑制を認めたが第6病日まで活性炭の反復投与を行い,いずれも改善傾向となった。経過良好であり第13病日に自宅退院とした。【結語】イヌサフラン誤食によるコルヒチン中毒の1例を経験した。致死量を超えると推定された摂取量であったが,血中濃度のモニタリングを行い保存的治療で良好な経過をたどった。調理方法が予後に影響した可能性が示唆された。</p>...

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  • 日本輸血・細胞治療学会による「院内細胞治療製品取扱実態調査」における再生医療等製品2022年の現状

    小林 博人, 藥師神 公和, 阿南 昌弘, 池田 和彦, 奥山 美樹, 藤原 慎一郎, 菅野 仁, 田野﨑 隆二, 中山 享之, 長村(井上) 登紀子 日本輸血細胞治療学会誌 70 (1), 12-19, 2024-02-26

    ...<p>2022年に実施した「院内細胞治療製品取扱実態調査」についてのアンケート回答結果について報告する.調査は,全国大学病院と附属病院,国立・公立・公的病院,日本骨髄バンク移植認定病院,こども病院・総合周産期母子医療センター等の203施設を対象とし,140施設(69.0%)から回答を得た.41施設が細胞培養加工施設を有し,そのうち19施設(46.3%)が輸血部門で管理していた.全施設における14種類...

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  • 血小板輸血6カ月後にHBs抗原およびHBVDNA陽性化を認めた急性骨髄性白血病の1例

    川島 雅晴, 郡司 匡弘, 大場 理恵, 勝部 敦史, 塚本 公瑠美, 平野 慧, 塩田 祐子, 薄井 紀子, 石井 謙一郎, 土橋 史明, 矢野 真吾 日本輸血細胞治療学会誌 70 (1), 27-32, 2024-02-26

    ...<p>患者は65歳男性で,白血球増多・貧血・血小板減少を契機に当院入院,フィラデルフィア染色体陽性急性骨髄性白血病の診断となった.輸血前のHBs抗原・HBs抗体・HBc抗体は陰性だった.入院後第3病日に血小板製剤が輸血された.同製剤は輸血前のスクリーニングの4価核酸増幅検査(NAT)が陰性であったため供給された.当該製剤の献血者が2週後の再献血時にNAT陽性となり追加でB型肝炎ウイルス(HBV)DNA...

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  • MSCとCAR-T細胞療法の現状と課題

    内田 直之 日本輸血細胞治療学会誌 70 (1), 1-6, 2024-02-26

    ...<p>同種造血幹細胞移植は,難治性造血器悪性疾患を根治できる強力な抗腫瘍効果を有する一方,移植片対宿主病を始めとする同種免疫反応に関連する重篤な合併症を伴う.近年,細胞自体を培養・遺伝子導入して「製品」化した再生医療等製品の開発が進み,2015年に造血器疾患領域で初めてヒト骨髄由来間葉系幹細胞(テムセル™)が承認され,2019年~2021年にCAR-T細胞療法製品が5つ承認された.テムセル™は免疫修飾能...

    DOI Web Site 参考文献46件

  • マクロファージ活性化症候群を合併する免疫異常症とIL-18の役割

    清水 正樹 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 3 (1), 8-15, 2024-02-02

    ...macrophage activation syndrome:MAS)は,リウマチ性疾患に続発する二次性の血球貪食性リンパ組織球症(hemophagocytic lymphohistiocytosis:HLH)と定義され,免疫系の異常活性化とサイトカインストームとも呼ばれる炎症性サイトカインの過剰産生状態を基本病態とし,臨床的には,発熱,肝脾腫,血球減少,肝機能障害,高フェリチン血症,凝固障害,NK細胞活性の低下,骨髄...

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  • 左室に腫瘤を形成した肺癌心筋転移の1例

    松田 浩明, 山田 貴之, 廣井 綾子, 荻野 千尋, 門田 有紗, 松井 愛良, 田中 浩美, 松田 綾香, 羽原 利幸, 楢崎 弘務, 八杉 昌幸, 中野 学, 吉田 裕輝, 戸田 博子, 瀬﨑 伸夫 超音波検査技術 49 (1), 28-35, 2024-02-01

    ...となった.経胸壁心エコー図検査では左室壁運動は良好で,左室後壁側の中部~心尖部に心腔へ突出する3×2 cmの腫瘤を認めた.腫瘤は表面不整,輝度は等輝度で一部低輝度部分が混在していた.入院後,補液や抗菌薬投与による治療を開始したが,効果はなく第9病日に多臓器不全のため永眠となった.死後3時間後に剖検が行われ,右肺下葉に8×7 cm大の扁平上皮癌が認められた.また左肺,心,肝,左腎,右副腎,小腸,皮下,骨髄...

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  • ボリコナゾール長期内服中の免疫抑制患者に生じ,予後不良であった有棘細胞癌の 2 例

    中山 優香, 石倉 侑, 竹内 聡, 阿南 健太郎, 舟橋 ひとみ, 松本 大輔, 玉江 昭裕, 中原 剛士 西日本皮膚科 86 (1), 55-61, 2024-02-01

    ...当科初診 5 年前に骨髄異形成症候群に対し同種造血幹細胞移植をし,ボリコナゾール(VRCZ)を内服していた。4 カ 月前から頭頂部に生じた有棘細胞癌(SCC)に腫瘍切除と分層植皮,術後放射線照射を行ったが,右頚部リンパ節転移及び局所再発した。5 カ 月後に頭蓋骨外板含めた拡大切除,右側頚部リンパ節郭清と耳下腺を摘出し,皮弁形成と全層植皮で再建した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献12件

  • 気管原発MALTリンパ腫による気道狭窄解除に対して気管支鏡下アルゴンプラズマ凝固法が奏効した1例

    山中 美和, 曽根原 圭, 石田 由希子, 小松 雅宙, 北口 良晃, 牛木 淳人, 山本 洋, 安尾 将法, 花岡 正幸 気管支学 46 (1), 43-47, 2024-01-25

    ...</b>75歳,女性.10か月前より持続する労作時呼吸困難を主訴に前医を受診し,胸部CTで気管腫瘍を指摘された.気管腫瘍は気管内腔の80%を占めており,確定診断と気道確保のために気管支鏡下生検とアルゴンプラズマ凝固法(APC)での気管拡張術を行った.病理組織学的診断はMALTリンパ腫であり,FDG-PET,骨髄生検で全身精査を行い,気管原発MALTリンパ腫と診断した.<b>結論....

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  • 造血幹細胞移植における運動療法の意義と実際

    武清 孝弘, 市川 雄大, 木口 大輔, 中村 和司, 田仲 勝一, 青木 卓也, 名和 由一郎 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 13 (1), 21-32, 2024

    ...移植患者に運動療法を実施する上では,通常の運動療法のリスク管理に加え,骨髄抑制期に生じる貧血や血小板減少に対しても運動強度やプログラムに留意する必要がある。本総説は移植患者(主に同種移植)に対する運動療法の意義と介入におけるリスク管理などについて概説する。</p>...

    DOI Web Site 参考文献42件

  • <i>U2AF1</i>遺伝子の重複変異を認めた原発性骨髄線維症

    前山 桂子, 永春 圭規, 伊野 和子, 杉本 由香, 俵 功, 川上 恵基 臨床血液 65 (1), 30-34, 2024

    ...皮下出血班を主訴に受診し,血液検査で白赤芽球症を伴う白血球増多,貧血,血小板減少を認め,骨髄生検所見から原発性骨髄線維症(aaDIPSS, DIPSS plus:中間-IIリスク)と診断した。末梢血<i>JAK2,CALR,MPL</i>遺伝子変異はいずれも陰性で,骨髄生検検体で実施したターゲットシークエンスで<i>U2AF1</i>遺伝子変異(Q157R,S34V)を認めた。...

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  • 多発髄外腫瘤を伴った<i>IgH::MYC</i>陽性多発性骨髄

    佐々木 勇杜, 市川 聡, 櫻井 一貴, 中村 嘉詞, 猪倉 恭子, 小野寺 晃一, 福原 規子, 大西 康, 横山 寿行, 張替 秀郎 臨床血液 65 (3), 147-152, 2024

    ...<i>IgH::MYC</i>単独異常を呈する多発性骨髄腫は極めて稀で,高い腫瘍増殖能を示し予後不良と考えられるが,新規薬剤に加え従来型化学療法,放射線治療の有効性が示唆された。</p>...

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  • 急性骨髄性白血病における同種造血細胞移植の適応:小児科医の視点

    富澤 大輔 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 13 (2), 47-55, 2024

    ...<p> 小児急性骨髄性白血病(AML)における同種造血細胞移植の適応は,白血病細胞固有の細胞遺伝学的異常/分子遺伝学的異常および治療反応性に基づいて決定されるが,移植に伴う晩期合併症等のリスクを回避する観点から,通常,高リスク群に限定される。...

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  • 骨髄系腫瘍におけるDNA脱メチル化薬の分子作用機構

    藪下 知宏, 北村 俊雄, 合山 進 臨床血液 65 (4), 209-221, 2024

    ...本研究により,DACの骨髄系腫瘍に対する作用機序を考えるうえで,DNA脱メチル化作用のみならず,DNMT1-DNA架橋産物による直接的な影響を考慮する重要性が示唆される。さらに,DACとATR/CHK1阻害薬の併用が多くの骨髄系腫瘍細胞株で有効であること,一部の白血病細胞株においてはHMG-CoA還元酵素阻害薬と相乗的な細胞増殖抑制効果を確認した。...

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  • ミトコンドリア断片化による骨髄異形成症候群の発症機構

    林 嘉宏 臨床血液 65 (4), 249-254, 2024

    ...<p>骨髄異形成症候群(MDS)は,造血幹細胞に生じた遺伝子異常に起因して発症し,無効造血に伴う骨髄不全症を主病態とする難治性造血器腫瘍である。この10年ほどの間に,MDSクローンにおける自然免疫応答シグナル経路異常が同定され,それに伴う慢性炎症機構が,MDS病態形成において中心的役割を担うことがわかってきた。...

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  • 同種造血幹細胞移植により長期寛解を得た<i>CLEC16A::IL2</i>融合遺伝子を有するT細胞前リンパ球性白血病

    百瀬 春佳, 栗田 尚樹, 錦井 秀和, 遊佐 希, 横山 和明, 清水 英吾, 井元 清哉, 南木 融, 丸山 ゆみ子, 坂本 竜弘, 横山 泰久, 加藤 貴康, 松岡 亮太, 小原 直, 坂田(柳元) 麻実子, 千葉 滋 臨床血液 65 (1), 35-40, 2024

    ...初期治療に不応であり,alemtuzumabによる救援療法で骨髄・末梢血の異常細胞および延髄病変は消失したが,末梢血細胞で同融合遺伝子のmRNAは残存した。HLA適合非血縁者をドナーとした骨髄移植を行った後,末梢血の同融合遺伝子は検出感度以下となり,5年間分子学的寛解を維持した。同融合遺伝子陽性T-PLLの既報はなく,貴重な症例につき報告する。</p>...

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  • 血液悪性腫瘍治療における意思決定プロセスに関する研究

    郷堀 ヨゼフ, 今井 洋介 死の臨床 advpub (0), 2024

    本研究は,血液悪性腫瘍治療中の患者の意思決定過程に着目したものである。患者,医療者,家族の関わりを観察することを通して,意思決定支援の実態を把握するとともに,共通理解を図る際の課題を明らかにすることを目的とした。本稿は意思決定プロセスに関するエスノグラフィー調査をまとめたものである。症状の急変や治療法の頻繁な変化に直面する70歳代の男性の症例を取りあげ,参与観察とインタビューを中心に調査を実施し…

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  • cDNAを鋳型としたBIOMED-2PCRにおける多発性骨髄腫シークエンスの検討

    島田 翔太郎, 黒岩 魁, 成田 雛子, 岡村 玲子, 上杉 由香, 佐々木 陽平, 綿貫 めぐみ, 荒井 奈々, 川口 有紀子, 藤原 峻, 柳沢 孝次, 服部 憲路 昭和学士会雑誌 84 (1), 10-21, 2024

    ...多発性骨髄腫(MM)の微小残存病変(MRD)測定技術は進歩している.症例特異的プライマーを用いたPCR法は10<sup>−4</sup>~10<sup>−6</sup>と高感度ではあるが,免疫グロブリン(IG)特異的領域の解読や特異的プライマー設計の成功率が低いことが課題となっている.2003年に開発されたBIOMED-2PCRを用いて,MM患者の骨髄検体から抽出したRNAを鋳型としてPCRを行った...

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  • TC療法施行症例におけるシスタチンCを指標とした腎機能評価の有用性

    若松 綾華, 田中 彩, 若松 遼介, 山下 友輝, 柴波 明男, 樋浦 一哉 日本農村医学会雑誌 72 (5), 385-393, 2024

    シスタチンC(cystatin C:CysC)は血清クレアチニン(seram creatinine:Scr)と比べ外的要因の影響を受けにくく,より正確な腎機能評価が可能である。TC療法施行婦人科癌患者を対象に,CysCとScrから算出した腎機能評価と化学療法施行状況について調査した。対象患者は98例であった。CysCとScrそれぞれから推定糸球体濾過量(estimated glomerular …

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  • 重度の口腔・咽喉頭粘膜びらんと骨髄異形成症候群の原因としてメトトレキサートが疑われた1例

    中野 光花, 髙田 由香, 篠原 宏, 清水 啓成 口腔・咽頭科 37 (1), 43-47, 2024

    ...メトトレキサート(Methotrexate:MTX)は関節リウマチの治療薬として広く用いられている.副作用として,口内炎や骨髄抑制などを起こすことが知られているが,骨髄異形成症候群(myelodysplastic syn­drome;MDS)を発症したという報告はない.今回MTX内服中に重度の口腔および咽喉頭粘膜びらんと汎血球減少を生じ,MDSの診断に至った症例を経験したので報告する.本症例ではMTX...

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  • 造血幹細胞移植前処置後早期に喉頭浮腫による気道狭窄をきたし気管挿管を必要とした急性骨髄性白血病の 1 例

    阿南 朋恵, 髙橋 康之, 久保田 寧, 松永 洸昂, 平田 公美, 川田 泰輔, 坂田 憲幸, 永沼 謙, 木崎 昌弘, 多林 孝之 埼玉医科大学雑誌 50 (2), 57-60, 2024

    ...原病は非寛解であり,移植前の全身状態は HCT-CI スコア 3,胃瘻が造設されている状態であったが,患者の強い希望もあり,骨髄非破壊的前処置を用いて臍帯血移植を行った. 移植後早期に粘膜障害からの高度の喉頭浮腫をきたし, ヒドロコルチゾンを投与したが改善せず,気道が狭窄し呼吸困難となったため気管挿管を必要とした. ...

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  • Azacitidine・venetoclax併用「7+7療法」の安全性と有効性についての検討

    長田 有生, 金井(須藤) 光, 水木 太郎, 田野崎 栄, 鈴木 謙 臨床血液 65 (3), 135-141, 2024

    ...<p>急性骨髄性白血病は強力化学療法を実施できない患者においては予後不良な疾患である。Azacitidineとvenetoclax併用療法は,強力化学療法を行えない患者においても高い奏効率と寛解率が報告されている。しかし,治療後に骨髄抑制が遷延することが多く,感染症を合併することも珍しくない。骨髄抑制が強い場合は,用量漸減することが多いが,その方法などについてはまだ明確となっていない。...

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  • 未治療糖尿病患者の抜歯後に顎放線菌症を発症した1例

    河野 真帆, 姫嶋 皓大, 石川 敬彬, 池田 隼人, 高杉 典史, 小滝 真也, 池田 千浦子, 有地 淑子, 富永 和也, 井関 富雄 日本口腔診断学会雑誌 37 (1), 12-18, 2024

    Jaw actinomycosis is caused by <i>Actinomyces israelii</i>, an indigenous oral bacterium. Here, we report a case of jaw actinomycosis after tooth extraction. The patient was a 35-year-old man who …

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  • Prednisolone単独治療により組織線維化の改善を認めたTAFRO症候群

    柏木 貴雄, 柏木 祐希, 鈴木 知秀, 新宮 愛美, 柏木 明香, 平田 珠希, 堀 順子, 宮田 恵吉, 武地 美保, 来住 稔, 大西 隆仁, 片山 義雄, 岩井 正秀, 松井 利充 臨床血液 65 (4), 237-242, 2024

    ...CTにて肝脾腫,胸腹水と左腋窩リンパ節腫大を認め,骨髄は過形成で巨核球の増加,骨髄細網線維化を認めた。腋窩リンパ節生検ではCastleman病様所見を認め,肝生検では細網線維の増生を認めた。...

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  • 亜鉛製剤の長期投与中に急激な血球減少・末梢神経障害を生じた肝硬変患者の一例

    田所 智子, 大浦 杏子, 琢磨 慧, 中原 麻衣, 藤田 浩二, 三村 志麻, 谷 丈二, 森下 朝洋, 小野 正文, 樋本 尚志, 正木 勉 肝臓 65 (1), 25-30, 2024-01-01

    ...<p>症例は50代女性.B型肝硬変,肝細胞癌に対して肝切除術後.術後15カ月頃より貧血(術前Hb10.9 g/d<i>l</i>→5.8 g/d<i>l</i>)および白血球数減少(術前7550 /μ<i>l</i>→1160 /μ<i>l</i>)の急激な増悪を認め,末梢神経障害も呈するようになった.全身薬物療法の施行歴はなく各種スクリーニング検査や骨髄検査を行うも原因不明であった.経過で血清銅低値...

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  • 3回の同種造血幹細胞移植後の末期腎不全に対し生体腎移植を施行したPhiladelphia染色体陽性急性リンパ芽球性白血病

    西島 暁彦, 新谷 直樹, 太田 哲人, 須田 潔子, 尾本 和也, 石田 信也, 吉岡 康介, 黒澤 修兵, 日野 裕太郎, 妹尾 寧, 五十嵐 愛子, 押川 学, 濵村 貴史, 遠矢 嵩, 清水 啓明, 名島 悠峰, 小林 武, 原口 京子, 奥山 美樹, 大橋 一輝, 土岐 典子 臨床血液 65 (1), 7-12, 2024

    ...Ph染色体陽性急性リンパ性白血病の再発に対し,同種骨髄移植(BMT)を実施された。初回移植から3ヶ月後に再発し,2回目のBMTを施行された。2回目のBMTの4ヶ月後に再発し,20歳3ヶ月時に父からのHLA半合致(ハプロ)移植を実施された。ハプロ移植後day29には分子学的寛解を確認し,以後再発は認めていない。移植後3年2ヶ月に血栓性微小血管障害症に伴う末期腎不全で透析導入となった。...

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  • 同種造血幹細胞移植後に真菌性脳動脈瘤破裂を認めた成人T細胞白血病・リンパ腫

    厚井 聡志, 清水 啓明, 貞賀 泰孝, 近藤 花織, 加藤 千賀, 酒井 知史, 神原 康弘, 小沼 亮介, 熱田 雄也, 島袋 将志, 神宮寺 敦史, 細田 譲, 尾内 大志, 濱村 貴史, 新谷 直樹, 遠矢 嵩, 名島 悠峰, 小林 武, 松澤 祐一, 新井 秀雄, 関谷 紀貴, 原口 京子, 奥山 美樹, 土岐 典子 臨床血液 65 (2), 84-89, 2024

    ...成人T細胞白血病・リンパ腫に対して,HLA遺伝子型一致非血縁ドナーより同種骨髄移植を行った。移植後17日目に両肺下葉に結節影を認め,侵襲性肺アスペルギルス症を疑い,liposomal amphotericin Bで治療を開始し,28日目のCTで肺病変の改善を確認した。腎機能障害が進行し,52日目より抗真菌薬はvoriconazoleに変更した。61日目に意識障害と左上下肢麻痺が出現した。...

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  • 骨端線閉鎖前にチロシンキナーゼ阻害薬を中止し低身長の改善を認めた小児慢性骨髄性白血病

    福井 渉, 小倉 妙美, 安積 昌平, 緒方 瑛人, 川口 晃司, 高地 貴行, 堀越 泰雄, 上松 あゆ美, 嶋田 博之, 渡邉 健一郎 臨床血液 65 (3), 175-179, 2024

    ...脾腫を主訴に当院紹介受診,白血球数増多を認め,骨髄血の<i>major BCR::ABL1</i>キメラ遺伝子が陽性であったことから,慢性骨髄性白血病と診断した。不耐容のためimatinib,dasatinib,nilotinibとチロシンキナーゼ阻害薬を変更し分子遺伝学的奏効を達成したが,12歳時に129.3 cm(−3.3 SD)と重度の低身長となった。...

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  • 急性骨髄性白血病における同種移植の適応:内科医の視点から

    宮尾 康太郎 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 13 (2), 61-68, 2024

    ...<p> 成人急性骨髄性白血病(AML)は,予後中間または不良の場合第1寛解期で同種移植を検討する。実臨床での制限はあるが,遺伝子解析や微小残存病変測定技術の進歩によってAML予後推定の精度は向上している。一方同種移植そのものの治療成績は向上し,臍帯血など代替幹細胞源を用いた移植が実施しやすくなっている。...

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  • 腱反射亢進を呈したhereditary sensory and autonomic neuropathy 1Eの1例

    林田 仁志, 有田 行正, 髙 紀信, 瀧山 嘉久, 池添 浩二 臨床神経学 64 (4), 286-291, 2024

    ...<p>症例は52歳男性.小児期より難聴,40歳代より下肢遠位の潰瘍や骨髄炎を繰り返した.4年前より歩行障害,1ヶ月前より構音障害が出現した.認知機能低下,両下肢近位筋の筋力低下,四肢の腱反射亢進,小脳失調,両下肢深部覚優位の感覚障害,排尿障害を認め,神経伝導検査ではSNAPが導出不能だった.祖母に同様の症状があり,DNA methyltransferase 1(<i>DNMT1</i>)遺伝子のp.Y495H...

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  • Gilteritinibが奏効した中枢神経浸潤を伴う急性骨髄性白血病

    小山 玄太郎, 川口 岳晴, 佐藤 匠, 濱田 千洋, 原 暁 臨床血液 65 (4), 231-236, 2024

    ...【経過】骨髄検査の結果急性骨髄単球性白血病と診断した。寛解導入のためCAG療法を開始したが,day27の骨髄検査では芽球は減少せず,治療抵抗性であった。加えて四肢麻痺が出現し,髄液検査で中枢神経浸潤を認めた。<i>FLT3-ITD</i>変異陽性により,gilteritinibを導入しつつ抗がん剤の髄腔内注射も行ったが高度の粘膜障害のため2回で中止した。...

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  • VEXAS症候群に合併する骨髄異形成症候群の臨床的・遺伝的特性

    國本 博義 臨床血液 65 (4), 255-264, 2024

    <p>VEXAS症候群は血液細胞の細胞質空胞,E1ユビキチン活性化酵素をコードする<i>UBA1</i>遺伝子の体細胞変異,X連鎖性発症様式と自己炎症症状の存在を特徴とする新しい疾患概念であり,約30~50%の例にMDSを合併する。VEXAS症候群に合併するMDSの臨床的・遺伝的特性について我々は自験例を含めた解析を行い,芽球比率が低く白血病への移行が稀な低リスクMDSが多いこと,孤発性MDSに…

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  • 胎児食道閉鎖にも拘わらず妊娠経過中に羊水量減少をきたし,出生後に21トリソミーと一過性骨髄異常増殖症を診断された一例

    齋藤 もとみ, 前田 隆嗣, 戸田 薫, 橋本 崇史, 谷口 博子, 切原 奈美, 谷口 貴之, 上塘 正人 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 116-121, 2024

    ...<p> 21トリソミー児における一過性骨髄異常増殖症(TAM:transient abnormal myelopoiesis)は新生児期に発症し自然軽快することも多い.一方,胎児期発症のTAMは稀であるが予後不良であり,胎児死亡や新生児死亡に至った報告もみられている.今回,我々は食道閉鎖症に伴う羊水過多のため経過観察中に羊水量の変動による胎盤機能不全の判断に苦慮したが,胎児血流波形異常および胎児心拍陣痛図...

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  • MonoMAC症候群合併妊娠の1例

    山田 和佳, 片岡 宙門, 田畑 智章, 今泉 翠, 小館 英明, 古田 祐, 田沼 史恵 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 142-146, 2024

    ...<p> MonoMAC症候群(monocytopenia and Mycobacterium avium complex infections syndrome)はGATA2欠損症候群の一型で,抗酸菌,HPV(human papillomavirus)などのウィルスや真菌に対する易感染性を示し,造血器疾患を発症する原発性免疫不全症である.症例は32歳,1妊0産.27歳時MonoMAC症候群および骨髄異形成症候群...

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  • 組織球症に続発する中枢神経障害:改善が期待できる中枢神経変性症

    森本 哲, 坂本 謙一, 工藤 耕, 塩田 曜子 臨床神経学 64 (2), 85-92, 2024

    ...<p>組織球症(histiocytosis,以下HCと略記)は単球系細胞が様々な臓器に集簇し傷害する炎症性骨髄腫瘍で,ランゲルハンス細胞組織球症(Langerhans cell histiocytosis,以下LCHと略記)やエルドハイム-チェスター病(Erdheim–Chester disease,以下ECDと略記)が含まれ,<i>BRAF</i><sup>V600E</sup>を代表とする分裂促進因子活性化...

    DOI Web Site PubMed 参考文献55件

  • 再発時に<i>PTPN11</i>変異によるクローン交代を認めた<i>FLT3</i>-ITD変異陽性急性骨髄性白血病

    栗原 一也, 貞任 大地, 名島 悠峰, 平間 千津子, 原口 京子, 加藤 可那, 近藤 花織, 貞賀 泰孝, 加藤 千賀, 酒井 知史, 神原 康弘, 奈邊 愛美, 手島 航, 浅野 雄哉, 神宮寺 敦史, 島袋 将志, 大内 史彦, 稲井 一貴, 厚井 聡志, 新谷 直樹, 遠矢 嵩, 清水 啓明, 小林 武, 大保木 啓介, 原田 浩徳, 奥山 美樹, 原田 結花, 土岐 典子 臨床血液 65 (2), 63-68, 2024

    ...末梢血の白血球数高値から骨髄検査で急性骨髄性白血病(AML-M4)の診断となった。寛解導入療法,地固め治療を行いながら同種造血幹細胞移植の準備を行ったが,移植前の骨髄検査で血液学的再発を来し,コンパニオン診断薬で<i>FLT3</i>-ITD変異陽性が確認された。Gilteritinib単剤療法を開始して再度寛解を得たため,非血縁者間骨髄移植を実施した。...

    DOI Web Site PubMed

  • 後天性鉄芽球性貧血におけるRNAスプライシング異常の意義

    大地 哲朗 臨床血液 65 (4), 222-230, 2024

    ...後天性鉄芽球性貧血である骨髄異形成症候群におけるRS増加は<i>SF3B1</i>変異と強く関連するが,変異型SF3B1によるRS形成機序は不明である。筆者らは変異型SF3B1を導入した赤芽球系前駆細胞株HUDEP-2細胞を用いて<i>in vitro</i>でのRS形成を再現し,鉄硫黄クラスター輸送体ABCB7においてスプライシング異常を介した発現抑制が生じていることを示した。...

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  • 水疱形成を契機に早期診断に至った先天性ランゲルハンス細胞組織球症の1例

    増田 泰之, 岩﨑 恵里子, 小杉 洋平, 増田 祥行, 砂田 哲, 徳増 智子, 吉崎 加奈子, 澤田 真理子, 林 知宏, 久保田 真通, 高橋 章仁, 脇 研自 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 176-181, 2024

    ...<p> 先天性ランゲルハンス細胞組織球症(Langerhans cell histiocytosis, LCH)は稀な炎症性骨髄性腫瘍である.LCHは高率に皮膚病変を合併するが特異的な所見に乏しく,皮疹所見からの診断は困難とされる.一方で多臓器型のLCHの場合は予後不良な場合があり,早期の診断と治療介入を行うことが望ましい.症例は他院出生の在胎38週0日,出生体重2,356gの男児で,母体の妊娠経過...

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  • 多発する大腸菌感染症を契機に多発性骨髄腫と診断した1例

    横溝 真央人, 阿久澤 泰樹, 内倉 淑男, 神尾 学, 本多 英喜, 岩澤 孝昌, 布宮 伸 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 379-384, 2023-12-28

    ...入院中に免疫不全の原因が多発性骨髄腫であると診断できたが, 退院調整中に非感染性疾患により死亡退院した。背景疾患のない患者において多発する感染症の際には, 多発性骨髄腫を含めた免疫不全を呈する疾患の存在に留意すべきである。</p>...

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  • 骨盤および左大腿骨の気腫性骨髄炎の1例

    前谷 和秀, 友田 貴博, 久城 正紀, 則尾 弘文 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 329-333, 2023-12-28

    ...CT画像で股関節包の腫脹と周囲の筋肉内にガス像, 大腿骨や骨盤の骨髄にもガス像があり, ショック状態のため当院救命救急センターに転送された。体幹部造影CT検査で左股関節に液体と気腫性病変, 骨盤や大腿骨の骨髄内に気腫性病変, 左大腿骨周囲の筋層内・筋層間にも気腫性病変がみられ, 気腫性骨髄炎と診断した。...

    DOI 医中誌

  • <i>ALK</i>融合遺伝子を伴う造血器腫瘍

    大野 仁嗣 Tenri Medical Bulletin 26 (1), 32-53, 2023-12-25

    ...<i>ALK</i>融合遺伝子が認められた髄外形質細胞腫・多発性骨髄腫は,ALK陽性LBCLと細胞形態や免疫形質が共通する.ALK陽性組織球症は,近年見出された稀な組織球症で,大半の症例で<i>KIF5B</i>::<i>ALK</i>が認められる.細胞表面CD30分子を標的とする抗体薬物複合体であるブレンツキシマブ・ベドチンは,ALK陽性ALCLの一次治療または再発・難治症例に対する二次治療として...

    DOI Web Site Web Site 参考文献79件

  • 薬剤依存的にプロテアソームにより分解されるタンパク質のための新技術

    澤崎 達也, 山中 聡士 生化学 95 (6), 736-746, 2023-12-25

    ...プロテアソームはユビキチン化されたタンパク質を分解する細胞内の機能構造体である.サリドマイドやその誘導体は,多発性骨髄腫などの血液がんにおけるキラードラッグとして利用されている.2014年,サリドマイドはイカロスやアイオロスといった血球分化を制御する転写因子を特異的に分解誘導する“分子のり”として機能することが報告された.さらに,サリドマイド誘導体のようなE3ユビキチンリガーゼバインダーと標的タンパク...

    DOI Web Site

  • 進行病期マントル細胞リンパ腫と結核性胸水の同時発症

    大野 仁嗣, 阿部 教行, 前川 ふみよ, 林田 雅彦, 岸森 千幸, 福塚 勝弘, 稲尾 崇, 小谷 槙一, 住吉 真治 Tenri Medical Bulletin 26 (2), 99-109, 2023-12-25

    ...がびまん性に増殖し,免疫染色では,腫瘍細胞はCD5,CD20,CD79a,BCL2,サイクリンD1,SOX11 陽性,CD3,CD10陰性であった.染色体・FISH検査で t(11;14)(q13;q32)/<i>IGH</i>::<i>CCND1</i>転座を認め,<i>IGHV</i> 遺伝子はminimally mutatedであった.リンパ腫病変は,全身リンパ節,脾臓,膵頭部,胃,十二指腸,骨髄...

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • 骨転移キャンサーボードの実施により早期の日常生活動作の獲得が可能であった両側大腿骨髄内釘固定術後の一症例

    藤原 克哉, 井上 順一朗, 吉川 遼, 原田 理沙, 酒井 良忠 理学療法学 50 (6), 246-250, 2023-12-20

    ...<p>【目的】両側大腿骨骨転移に対して両側大腿骨髄内釘固定術を施行された患者に対して,骨転移キャンサーボードの実施により術後早期の疼痛コントロールや合併症の予防が可能となり,早期離床・日常生活動作の獲得につながった症例を経験したので報告する。【症例紹介】肺腺がん,両側大腿骨骨転移,脊椎転移,腸骨転移を有する80代女性であった。両側大腿骨髄内釘固定術の施行後に全身治療を実施予定であった。...

    DOI 医中誌

  • 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2 感染に伴う免疫性血小板減少症の臨床的特徴

    糸永 育, 鶴岡 洋子, 今野 裕章, 沼沢 慶太, 志賀 健太郎, 伊藤 秀一 横浜医学 74 (4), 559-564, 2023-11-15

    ...認め,入院の上,免疫グロブリン静注にて治療を行い,速やかに血小板数は回復した.本児は紫斑出現の11日前にSARS-CoV-2ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)陽性となっていた.その 2 日後に1 日のみ38℃台の発熱を呈したが,それ以外の症状はなかった.その後,服薬することなく自然治癒していた.SARS-CoV-2によるITPの病態として,主にサイトカインストームやSARS-CoV-2の直接感染による骨髄前駆細胞...

    機関リポジトリ

  • 急性骨髄性白血病に合併した小腸ムコール症の1例

    西野 美智子, 水野 秀城, 山田 和俊, 上山本 伸治, 斎藤 勝彦 日本消化器病学会雑誌 120 (11), 920-926, 2023-11-10

    ...<p>症例は70歳代男性.急性骨髄性白血病加療中に腹痛,血便が出現し,精査にて小腸イレウスと診断した.保存的加療で改善なく,小腸内視鏡検査にて回腸潰瘍を認めた.組織検査から小腸ムコール症を疑い抗真菌薬投与を行ったが穿孔性腹膜炎を併発し,小腸切除を施行した.切除標本より小腸ムコール症と診断した.ムコール症の消化管型はまれであり,小腸病変は非常に少ない.小腸内視鏡検査が診断・治療の一助となった....

    DOI PubMed

  • 直腸癌による播種性骨髄癌症に対してFOLFOXIRI/bevacizumab療法が有効であった1例

    吉村 昂平, 吉田 祐, 岡田 俊裕, 中右 雅之, 杉原 洋行 日本消化器外科学会雑誌 56 (11), 622-632, 2023-11-01

    ...<p>症例は62歳の女性で,腹膜播種陽性直腸癌に対する原発巣切除後,腰痛を主訴に来院した.来院時に播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation syndrome;以下,DICと略記)を発症していた.脊椎MRIと骨髄生検の結果から直腸癌による播種性骨髄癌症と診断し,救命目的にFOLFOXIRI/bevacizumab療法を導入した.導入後,腫瘍マーカー...

    DOI Web Site

  • 濾胞性リンパ腫治療中に骨髄像の鏡検を手がかりに治療関連APLと診断した1例

    小川 有里子, 西尾 美津留, 石井 寿弥, 宮木 祐輝, 上田 格弘, 村瀬 篤史, 綿本 浩一 医学検査 72 (4), 636-642, 2023-10-25

    ...今回,濾胞性リンパ腫治療中に実施した骨髄検査で,骨髄像の鏡検を手がかりに,治療関連cryptic APLと診断した症例を経験したので報告する。患者は60歳代,女性。濾胞性リンパ腫の治療中に白血球減少を認め,骨髄穿刺を施行した。骨髄検査では病理組織診断や染色体の異常は確認されなかった。...

    DOI

  • 小児骨髄性腫瘍におけるマスサイトメトリーの有用性

    小野 林太郎, 吉原 宏樹, 大竹 淳矢, 足洗 美穂, 細谷 要介, 長谷川 大輔 サイトメトリーリサーチ 33 (1), 15-26, 2023-10-20

    <p>Background</p><p>Although advances in immunotherapy have increased awareness of the importance of immunity in malignancy, it has not yet been fully investigated in pediatric myeloid malignancies. …

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  • ヒアルロン酸による炎症性骨吸収の抑制作用

    平田 美智子, 富成 司, 新井 大地, 松本 千穂, 稲田 全規 Functional Food Research 19 (0), 50-55, 2023-10-12

    ...現在,筆者らは,HA の骨への作用に着目し,炎症性骨吸収への作用解析を進めている.マウス骨器官培養において,HA はインターロイキン-1( IL-1)誘導性の骨吸収活性を抑制し,炎症性メディエーターであるプロスタグランジンE2(PGE2)および関節軟骨破壊に関与するゼラチナーゼのマトリクスメタロプロテアーゼ( MMP)-2 と-9 の産生を阻害した.また,骨芽細胞と骨髄細胞の共存培養系において,HA...

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  • エルトロンボパグ投与下に化学療法を継続して完全奏効をし得た免疫性血小板減少性紫斑病合併直腸癌の1例

    田中 裕太郎, 黒田 裕行, 本間 慶一, 若木 邦彦 日本消化器病学会雑誌 120 (10), 852-857, 2023-10-10

    ...<p>症例は73歳男性.直腸癌術後再発に対しXELOX施行後,血小板減少の遷延を認め,化学療法を中断し当科へ紹介となった.骨髄検査で未熟巨核球とPA-IgGの上昇を認め,ITPと診断した.PSLにより血小板数は回復したが,直腸癌に対する化学療法の再開による血小板減少を考慮しエルトロンボパグを導入した.経時的にPA-IgGは低下し,血小板の減少なくFOLFIRIの継続が可能であり,直腸癌は完全奏効を得...

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  • 臍帯血移植時のアナフィラキシー対策として洗浄臍帯血が有効であった1例

    水村 真也, 高橋 里奈, 関 紀子, 櫻井 梨恵, 芳野 達弘, 吉井 真司, 海堀 いず美, 府川 正儀, 田矢 祐規, 髙橋 敦子, 長村 登紀子, 牧野 茂義, 森 有紀 日本輸血細胞治療学会誌 69 (5), 610-614, 2023-10-05

    ...<p>治療抵抗性急性骨髄性白血病(AML)の30代女性患者に対して初回の臍帯血移植(CBT,有核細胞数1.72×10<sup>7</sup>個/kg)を行ったところ,輸注時に呼吸困難,SpO2低下,血圧低下を伴うアナフィラキシーを認めた.直ちに輸注を中止し,エピネフリン筋注+補液で対処した.輸注は80%以上が完了していたため再開しなかった.移植後25日目に生着を確認した.その後AMLの再発を認め,移植後...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 造血細胞移植後の肝障害の鑑別にMRIが有用であった輸血後鉄過剰症の2小児例

    鷲尾 佳奈, 塩飽 孝宏, 爲房 宏輔, 越智 元春, 石田 悠志, 金光 喜一郎, 藤原 かおり, 塚原 宏一 日本輸血細胞治療学会誌 69 (5), 605-609, 2023-10-05

    ...<p>小児がん患者における輸血後鉄過剰症については,海外からは報告が散見される.成人と同様,白血病等における同種造血細胞移植患者において,移植前の血清フェリチン値と合併症の相関等が議論されているが,日本国内からはまだまとまった報告はない.我々は,肝障害を来し,輸血後鉄過剰症と肝移植片対宿主病(GVHD)との鑑別に磁気共鳴画像(MRI)が有用であった2例を経験した.2例とも急性骨髄性白血病であり,肝GVHD...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 骨髄異形成症候群患者に生じた巨大な難治性潰瘍を呈した leukemia cutis の 1 例

    角南 志保, 中野 宏明, 高瀬 早和子, 西村 陽一, 太田 深雪, 佐々木 洋香, 八木 洋輔 西日本皮膚科 85 (5), 370-373, 2023-10-01

    ...骨髄異形成症候群に leukemia cutis をきたすことは非常に少ない。出現時には白血病化や予後不良を示唆する可能性が高く,本症例も急性骨髄性白血病に移行した。Leukemia cutis の出現が予後を予見できる可能性もあるため,骨髄異形成症候群患者を含めた血液疾患患者において,難治性皮膚病変が出現した場合は皮疹の十分な観察,病理組織学的検討を行うことが必要である。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 骨髄穿刺により診断に至ったパルボウイルスB19感染の高齢者の 1 例

    松尾 明美, 宍戸 瑛理, 堀内 俊道, 柳沢 克也, 鈴木 慶彦, 後藤 博久, 山川 淳一, 鈴木 貞博, 川口 研二, 牧野 睦月, 小川 英佑, 原 亮祐, 宮本 英雄 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (5), 332-336, 2023-09-30

    ...高齢者が血球減少を来たす疾患として,骨髄異形成症候群をはじめとする血液疾患を筆頭に,高齢者は多数の薬剤を内服していることが多く薬剤性の血球減少など様々な疾患が鑑別に挙げられる。骨髄病理所見上の巨大前赤芽球はパルボウイルスB19感染に特徴的であり,パルボウイルスB19感染症を疑った場合,骨髄穿刺が診断に有用となる場合がある。...

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  • Hematopoietic cell-derived IL-15 supports NK cell development in scattered and clustered localization within the bone marrow

    阿部, 真也, 旭, 拓真, 原, 崇裕, 崔, 広為, 榛葉, 旭恒, 谷一, 靖江, 山田, 浩平, 宮崎, 和子, 宮地, 均, 北野, さつき, 中村, 直俊, 菊田, 順一, Vandenbon, Alexis, 宮崎, 正輝, 山田, 亮, 樗木, 俊聡, 石井, 優, Sexl, Veronika, 長澤, 丘司, 生田, 宏一 Cell Reports 42 (9), 2023-09-26

    Natural killer (NK) cells are innate immune cells critical for protective immune responses against infection and cancer. Although NK cells differentiate in the bone marrow (BM) in an interleukin-15 …

    HANDLE

  • THBS1-producing tumor-infiltrating monocyte-like cells contribute to immunosuppression and metastasis in colorectal cancer

    尾松, 万悠紀, 中西, 祐貴, 岩根, 康祐, 青山, 直樹, Duran, Angeles, 牟田, 優, Martinez-Ordoñez, Anxo, Han, Qixiu, 我妻, 信和, 水越, 健太, 河相, 宗矩, 山川, 剛, 並川, 実桜, 濱田, 健輔, 福永, 裕一, 内海, 貴裕, 薗, 誠, 益田, 朋典, 畑, 昭宇, 荒木, 理, 長尾, 宗政, 吉川, 貴章, 小川, 智, 平松, 由紀子, 津田, 喬之, 丸野, 貴久, 小亀, 敏明, 笠島, 裕明, 垣内, 伸之, 中川, 正宏, 河田, 健二, 八代, 正和, 前田, 清, 齊藤, 泰之, 的崎, 尚, 福田, 晃久, 椛島, 健治, 小濵, 和貴, 小川, 誠司, Sheibani, Nader, Diaz-Meco, Maria T., Moscat, Jorge, 妹尾, 浩 Nature Communications 14 2023-09-25

    Mesenchymal activation, characterized by dense stromal infiltration of immune and mesenchymal cells, fuels the aggressiveness of colorectal cancers (CRC), driving progression and metastasis. …

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  • 年齢と骨形態がGS-Taper stemの固定様式に与える影響

    金岡 丈裕, 今釜 崇, 岡崎 朋也, 松木 佑太, 川上 武紘, 山﨑 和大, 坂井 孝司 整形外科と災害外科 72 (3), 430-432, 2023-09-25

    ...【方法】2018年4月以降に当院でTHAを施行された女性の249関節を対象とし,LEXI社のZedHipを用いて検討を行った.骨形態評価として,CC ratio,CI,CFIを計測した.stemはnativeの頚部前捻角と内側flareに適合する最大サイズを挿入し,大腿骨髄腔に対角線上に2点以上接触した状態を固定とした.固定様式がMediolateral/Flare fitであった症例をF群(212...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 骨盤部骨髄炎を合併した小児化膿性股関節炎の1例

    立花 悠, 中村 厚彦, 稲光 秀明, 矢野 竜大, 大串 美紗子, 倉光 正憲, 松元 健太郎, 尾上 英俊 整形外科と災害外科 72 (4), 833-835, 2023-09-25

    ...<p>小児における骨髄炎は長管骨に好発し,骨盤部骨髄炎は比較的稀である.今回我々は,骨盤部骨髄炎に化膿性股関節炎を合併した一例を経験したので報告する.症例:12歳 男児.発熱と鼠径部痛を主訴に当院小児科受診し,精査で股関節液貯留を認めたため,同日整形外科コンサルトとなった.MRIでは関節液貯留の他,STIR像で寛骨臼に限局する高信号領域を認めた.関節液は軽度混濁,細胞数上昇と糖の低下を認めたが,細菌塗抹検査...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 心臓外科領域における周術期感染管理

    柚木 靖弘, 金岡 祐司, 種本 和雄 日本外科感染症学会雑誌 20 (2), 86-91, 2023-09-15

    ...胸骨正中切開後の胸骨骨髄炎・縦隔炎の深部胸骨創感染(DSWI)の発症率は0.25〜5%で,発症した場合の死亡率は20〜45%にも及ぶ。DSWIは在院日数・医療コストの点からも問題である。いかにDSWIを減らすか,ERAS(enhanced recovery after surgery)プロトコールを念頭に置き周術期感染管理を行っている。...

    DOI

  • Transmanubrial osteomuscular sparing approachにおける術後創部合併症

    鈴木 克幸, 遠藤 誠, 中塚 真里那, 塩野 知志 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (6), 575-579, 2023-09-15

    ...<p>Transmanubrial osteomuscular sparing approach(TMA)における術後創部合併症の1例を経験した.症例は48歳男性.右肺尖部肺癌に対し術前導入化学放射線治療後にTMAによる右腕頭静脈合併切除を伴う右上葉切除を施行し,胸骨はワイヤーで固定した.術後の経過は良好で,日常的に肉体労働に従事していた.術後2年9ヵ月にワイヤーの離断が原因と思われる創感染と胸骨骨髄炎...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 肺原発孤立性形質細胞腫の1例

    後藤 まどか, 市川 靖久, 坪内 秀樹, 川角 佑太, 内山 美佳, 森 正一 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (6), 563-568, 2023-09-15

    ...<p>形質細胞腫には種々の病型があり,その多くは多発性骨髄腫である.多発性骨髄腫は骨髄での形質細胞増殖と全身の臓器障害を特徴とし,骨髄外に腫瘍を形成することもある.骨髄に形質細胞増殖を認めず,髄外に孤立性増殖を認める疾患が孤立性形質細胞腫である.肺原発は稀で,非特異的な所見を呈し他疾患との鑑別が困難である.症例は72歳,女性.肝細胞癌の経過観察中に右上葉に腫瘤を指摘され,X年に右上葉部分切除術を施行...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 臓器連関におけるNO合成酵素系の保護的役割

    筒井 正人 日本薬理学雑誌 158 (5), 374-378, 2023-09-01

    ...たしていることが示唆された.私達は,さらに,肺高血圧における骨髄細胞のNOSsの役割を検討した.低酸素暴露3週間後の肺高血圧の重症度は,WTマウスの骨髄細胞を移植したWTマウスと比較してtriple n/i/eNOSs<sup>-/-</sup>マウスの骨髄細胞を移植したWTマウスにおいて著明に増悪していた.これらの結果から,NOSsは骨髄-肺連関において保護的役割を担っていることが考えられた.以上...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • iMCD-NOSの特徴が混在した,「iMCD-TAFRO以外のTAFRO症候群」の 1 例

    平田 哲, 河島 昌典, 山崎 理恵, 佐藤 只空, 古本 健太郎, 永田 健, 岡本 良一 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (4), 274-280, 2023-07-31

    ...鼠径・頸部リンパ節および骨髄生検では有意な所見は認めなかった。入院後に腎機能低下,CRP上昇,発熱を認めた。感染症,自己免疫疾患,悪性腫瘍等を否定し,TAFRO症候群と診断した。プレドニゾロン内服治療により,臨床症状および血液検査所見は改善した。...

    DOI 医中誌

  • 母子分離後に解熱した心因性発熱の 1 女子例

    金澤 建, 山下 恒聖, 大川 恵, 副島 賢和, 傍田 彩也子, 松橋 一彦, 阿部 祥英, 森 雅亮 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (4), 269-273, 2023-07-31

    ...解熱剤の効果はなく,熱源精査のために追加した骨髄穿刺や画像検査でも異常は認めなかった。発熱は持続したが,重症感はなく,心因性発熱が疑われため発熱 46 日目に退院した。COVID-19流行期であり,発熱に敏感な社会情勢であったが,ソーシャルワーカー,児童相談所,児の通う中学校教諭とカンファレンスで情報共有を行い,登校をできるように理解,支援を求めた。...

    DOI 医中誌

  • 受傷18年後に発症した遅発性外傷性横隔膜ヘルニア嵌頓の1例

    川上 晃樹 日本腹部救急医学会雑誌 43 (5), 891-895, 2023-07-31

    ...下肢皮膚潰瘍,骨髄炎に対し当院形成外科で入院加療を行っていた。某日,腹部膨満および呼吸困難症状を認め,精査の結果,右横隔膜ヘルニア嵌頓による絞扼性腸閉塞の診断で緊急手術を行った。18年前に転落外傷による右外傷性血気胸,多発肋骨骨折,肝損傷の既往があったため,外傷性横隔膜ヘルニアと考えられた。...

    DOI

  • 脊髄再生医療に関する脊髄損傷者アンケート調査

    吉川 達也, 古澤 一成, 池田 篤志, 早田 美和, 岩井 泰俊, 田島 文博 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (6), 533-542, 2023-06-18

    ...Dが18.2%であった.脊髄再生医療に対しておおいに関心があるが66.7%,おおいに期待しているが54.5%であった.37.4%が積極的に治療を受けてみたいと答えた.層別化した比較では65歳未満,家庭復帰前,重症例,頚髄損傷者で積極的に治療を受けたい割合が多かった.回復を期待する機能は多かった順に,歩行が45.5%,巧緻性が20.2%,排便障害が17.2%であった.再生医療の知名度は,iPS細胞,骨髄間葉系幹細胞...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • お詫びと訂正 1

    西日本皮膚科 85 (3), 251-251, 2023-06-01

    ...</p> <p><該当箇所></p> <p>論文タイトル:IgA 血管炎様紫斑を呈した急性骨髄性白血病の皮膚浸潤の 1 例(2022 年 84 巻 6 号 p.581)</p> <p>【誤】:黒木 晶→【正】:黒木千晶</p>...

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  • アシミニブ塩酸塩(セムブリックス<sup>®</sup>錠20 mg/40 mg)の薬理学的特性及び臨床試験成績

    鄭 智恵, 有吉 泰亮, 米田 智廣, 香川 雄輔, 河北 泰紀, 真木 彰郎 日本薬理学雑誌 158 (3), 273-281, 2023-05-01

    ...<p>アシミニブ塩酸塩(販売名:セムブリックス<sup>®</sup>錠20 ‍mg/40 ‍mg)は,チロシンキナーゼ阻害薬に分類され,BCR::ABL分子のABL領域にあるミリストイルポケットを作用点とするものとしては,世界初である.本邦では,2022年3月28日に前治療に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病(CML)の治療薬として承認された.CMLに対する既存のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)が...

    DOI Web Site PubMed 参考文献13件

  • 上皮性卵巣腫瘍を背景に発生したと思われる閉経後卵黄嚢腫瘍の一例

    島 英里, 西野 幸治, 谷地田 希, 黒澤 めぐみ, 田村 亮, 安達 聡介, 吉原 弘祐, 磯部 真倫, 関根 正幸, 梅津 哉, 榎本 隆之 日本婦人科腫瘍学会雑誌 41 (2), 242-249, 2023-04-25

    ...やかにBEP療法を開始し,1サイクル終了時にはAFPが陰性化した.閉経後のYSTであり,上皮性腫瘍由来の可能性を考慮して再検討を行った.腫瘍の主体となる粘液性腫瘍にはCDX2,p53が陽性で腸型粘液産生を認め,YSTを認めた充実部分では,AFP,SALL4,CDX2,p53が陽性でCK7,EMA,ARID1Aが陰性という所見であり,体細胞を起源として発生したYSTと診断した.BEP療法による重篤な骨髄抑制...

    DOI 医中誌

  • 難治性子宮頸癌に対する腫瘍浸潤リンパ球輸注療法

    岩田 卓, 野上 侑哉, 西尾 浩, 松井 友哉, 菅原 正貴, 陳 冠良, 青木 大輔 日本婦人科腫瘍学会雑誌 41 (2), 84-93, 2023-04-25

    ...</p><p>TIL療法の手順では,まず最初に患者自身の腫瘍を切除して浸潤リンパ球を抽出し,培養28日目に活性を有するリンパ球を選択する.このリンパ球をフィーダー細胞である健常人由来の末梢血単核球と共培養して14日で約1,000倍に増殖させ(急速拡大培養),骨髄抑制処置を行った患者に輸注する.輸注後は抗腫瘍効果を増強するためIL-2を8時間ごと5回投与する.我々は,2021年10月より先進医療の枠組...

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  • 胆嚢及び膵臓に形質細胞腫を伴った多発性骨髄腫の1例

    宜保 憲明, 野々垣 浩二, 大野 栄三郎, 青木 聡典, 八鹿 潤, 植月 康太, 飯田 忠, 水谷 泰之, 山雄 健太郎, 石川 卓哉, 宇野 雄祐, 川嶋 啓揮 胆道 37 (1), 83-90, 2023-03-31

    ...<p>症例は84歳男性.腰痛と食欲不振を契機に,高カルシウム血症,腎不全,高蛋白血症が明らかとなり,骨髄穿刺などを経て多発性骨髄腫と診断された.造影CTで,胆嚢頚部に僅かに造影される不整形腫瘤を認めた.また,同様の造影効果を示す類円形腫瘤を膵尾部,右胸腔,腹腔にそれぞれ認めた.超音波内視鏡では,胆嚢病変は高低エコーが混在した不整形腫瘤として,膵尾部病変は無エコーと低エコーが混在した類円形腫瘤としてそれぞれ...

    DOI 医中誌

  • 凍結同種保存骨移植を脊椎固定術へ使用した経験

    金城 英雄, 島袋 孝尚, 山川 慶, 深瀬 昌悟, 大城 裕理, 當銘 保則, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 72 (1), 123-127, 2023-03-25

    ...【まとめ】同種骨は骨伝導能を有するものの,骨形成能・骨誘導能がほとんどないため,単独使用では確実な骨癒合が得られない可能性もある.自家骨や骨髄液を混合するなど工夫が必要と考えられる.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 重症骨軟部組織感染症に対する次亜塩素酸の使用経験

    古市 格, 小河 賢司, 村田 雅和 整形外科と災害外科 72 (1), 106-111, 2023-03-25

    ...<p>広範囲の殿筋壊死から進展した重症骨軟部組織感染症に対し次亜塩素酸を使用した.症例は55歳男性,交通事故による骨盤骨折と骨盤内臓器の高度の損傷例である.急性失血性ショックに対し経カテーテル動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization: TEA)が行われ,殿筋壊死を合併した.その後仙骨骨髄炎・軟部組織欠損創に多剤耐性緑膿菌感染となり,抗菌剤の経静脈投与を中止し...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 骨腫瘍との鑑別が困難であった小児壊血病の一例

    澤園 啓明, 篠原 直弘, 増田 裕介, 西川 拓朗, 佐々木 裕美, 永野 聡, 谷口 昇 整形外科と災害外科 72 (2), 228-231, 2023-03-25

    ...組織試験採取を施行したが血腫の診断であった.その後症状遷延したが,歯肉腫脹と出血,併存症として自閉スペクトラム症による著しい偏食があることから壊血病が疑われ,血中ビタミンC濃度の異常低値を確認し診断に至った.ビタミンC補充療法後は疼痛改善し,画像所見も改善を認めた.考察:現代社会では壊血病の発症はほぼ認めないが,近年,発達障害児における偏食やその他の栄養障害に伴う壊血病の報告が散見される.小児壊血病は,骨髄炎...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • びまん性硬化性下顎骨骨髄炎の診断と治療

    浅香 卓哉, 坂田 健一郎, 大賀 則孝, 佐藤 淳, 北川 善政 日本口腔外科学会雑誌 69 (3), 134-142, 2023-03-20

    <p>Diffuse sclerosing osteomyelitis of the mandible(DSO) is the intractable inflammatory disease of bone, characterized by recurrent pain, swelling, and trismus in the absence of pus formation, …

    DOI Web Site 参考文献43件

  • 直腸癌術後に脊椎硬膜外膿瘍を来した1例

    良永, 康雄, 吉田, 純, 三笠, 圭太, 高木, 克明, 名嘉眞, 陽平, 吉田, 拓也, 白水, 康司 自治医科大学紀要 45 113-118, 2023-03

    ...術後縫合不全から仙骨骨髄炎を生じ,さらに脊椎硬膜外膿瘍を合併したと考えられた。リハビリと栄養療法を継続した。術後94日目に膿瘍腔の縮小を認め吻合部ドレーンを抜去した。両下肢の筋力が徐々に改善,杖歩行可能となり,術後169日目に退院となった。直腸癌術後縫合不全により硬膜外膿瘍を合併した症例は極めて稀である。若干の文献的考察を加えて報告する。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 本態性血小板血症が潜在し診断に難渋した脾臓の結節状髄外造血の1例

    稲垣 公太, 柴田 淳平, 荘加 道太, 藤竹 信一, 禰宜田 政隆, 伊藤 真文, 中黒 匡人 日本消化器外科学会雑誌 56 (3), 173-179, 2023-03-01

    ...<p>症例は72歳の男性で,検診で脾腫および脾臓内腫瘤を指摘された.過誤腫,炎症性偽腫瘍,悪性リンパ腫,sclerosing angiomatoid nodular transformation(SANT)が考えられたが,悪性疾患を除外できず,腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.術後に血小板増多および偽性高カリウム血症を呈した.後にJAK2-V617F遺伝子変異を伴う本態性血小板血症,骨髄線維症と診断された...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • VEXAS症候群に対するルキソリチニブの治療選択肢としての可能性

    高橋 徳幸, 中島 麻梨絵 日本免疫不全・自己炎症学会雑誌 2 (1), 2-9, 2023-02-28

    ...成人発症の新規自己炎症性疾患としてVEXAS症候群が2020年に報告された.この疾患は,X染色体上に位置する<i>UBA1</i>遺伝子の体細胞変異で生じ,<i>UBA1</i>遺伝子に規定される41番目のアミノ酸であるメチオニンの置換(p.Met41)によって病原性を有する.臨床症状および所見は,発熱に加えて骨髄系および赤芽球前駆細胞の空胞,大球性貧血,皮膚の好中球性炎症,肺浸潤影,耳や鼻の多発軟骨炎...

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  • ファンコニ貧血患児に行った乳歯抜去の1例

    菊池 和子, 小瀬川 遼, 熊谷 美保, 久慈 昭慶, 森川 和政 岩手医科大学歯学雑誌 47 (2), 113-118, 2023-02-28

    ...<p>ファンコニ貧血(Fanconi Anemia: 以下FA)は,汎血球減少をきたす先天性骨髄不全症候群の一つである.歯科処置に際しては出血量の予測にもとづいて輸血の検討が必要となることがある.また,白血病や固形腫瘍の発症頻度が高く,ことに口腔内でこの傾向が強い.よって口腔内腫瘍の有無を定期的に精査することが重要である.加えて放射線への感受性が高いため,エックス線撮影を可能な限り避けることが必要である...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 長期口腔管理を行った先天性無痛無汗症の一例

    久保寺 友子, 成瀬 正啓, 池田 正一 日本障害者歯科学会雑誌 44 (1), 19-27, 2023-02-28

    ...</p><p>4.永久歯列において,急激な上顎両側第一,第二大臼歯の動揺が発生し,左側第一,第二大臼歯は保存困難のため抜去した.右側第一,第二大臼歯は一塊となり脱落したが,歯周炎から骨髄炎を生じ腐骨が分離し脱落したと推測された.</p>...

    DOI 医中誌

  • タンパク質の翻訳後修飾を応用した骨再生療法の開発

    星川 聖良 小児歯科学雑誌 61 (1), 1-9, 2023-02-25

    ...近年,多発性骨髄腫の治療薬であるプロテアソーム阻害剤の副次的作用として病変部の骨量改善が報告されている。このことから,本研究ではプロテアソーム依存的な骨芽細胞分化シグナル変動に着目した。その中で,骨芽細胞分化に必須の転写因子で歯の発生にも重要なOsterix(Osx/Sp7)に焦点を当て,その調節機構と細胞分化への関与を解折し以下の知見を得た。</p><p>1....

    DOI 医中誌

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