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検索結果 1,210 件

  • 当院における脳波検査の緊急報告について

    津藤 有子, 若杉 志穂, 杉山 嘉史, 海老名 俊明, 廣瀬 春香 医学検査 73 (2), 205-214, 2024-04-25

    ...緊急報告値は非けいれん性てんかん重積とけいれん性てんかん重積が半数以上を占め,これらを報告した診療科は,重症患者を扱う高度救命救急センター,脳神経内科,心臓血管センターが大半であった。非けいれん性てんかん重積56症例のうち21例で意識障害の改善が確認されたが,死亡が12例であり,23例に改善はみられなかった。...

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  • 重症熱傷患者に対する移行ケアにおける看護師の認識

    佐々木 洋哉, 村中 沙織, 牧野 夏子 熱傷 50 (1), 29-38, 2024-03-15

    ...本研究は, 重症熱傷患者が高度救命救急センター病棟 (以下, 救急病棟) から形成外科病棟に転棟する際の移行ケアにおける看護師の認識を明らかにすることを目的とした. 2022年8月~11月, A特定機能病院の救急病棟および形成外科病棟に勤務するそれぞれの看護師を対象に, 基本属性と重症熱傷患者に対する移行ケアの認識について半構造化面接を行った. 分析は質的記述的分析を行った....

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  • 人工真皮と自家培養表皮で救命・軽快しえた小児広範囲熱傷の1例

    増田 興我, 上田 敬博, 生越 智文, 松尾 紀子, 大河原 悠介, 松田 健一, 山本 章裕, 一番ケ瀬 博, 梅田 竜之介, 亀岡 聖史, 本間 正人 熱傷 50 (1), 18-23, 2024-03-15

    <p> 小児広範囲熱傷ではtoxic shock syndromeや敗血症を合併し容易に重篤化することがあり, 長期保存的加療は成人よりリスクが高いと考えられる. <br> また, 早期の閉創のために自家分層植皮が行われることが多いが, 小児では成長・発育という因子が重なり, 受傷後幾度と機能改善を目的とした手術が必要となることがあり, 創の縮小化や創閉鎖のための治療計画に難渋する. <br> …

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  • 重篤な経過をたどった鈍的外傷による骨折を伴わない鎖骨下動脈損傷の1例

    松岡 綾華, 小網 博之, 今村 一郎, 岸川 圭嗣, 福田 顕三, 池田 飛鳥, 山崎 弘貴, 品田 公太, 阪本 雄一郎 日本臨床救急医学会雑誌 27 (1), 54-57, 2024-02-29

    <p>症例は60歳代,男性。軽トラックを運転中に電柱に衝突して受傷した。救急隊による観察時には外見上外傷は明らかでなく,意識清明であったため直近の第二次救急医療機関に搬送された。搬送中から血圧は低下傾向となり,病院搬入時にはショックバイタルを呈していた。右胸腔でFAST陽性であったが,初期輸液を開始後に血圧は上昇傾向となった。造影CTを施行したところ,右血胸と鎖骨下動脈損傷を認めたが,胸部を含め…

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  • 腰椎側方椎体間固定術の術前造影CTを用いた血管走行の評価―術中注意すべき所見の検討―

    定 拓矢, 岩田 栄一朗, 奥田 哲教, 田中 誠人, 撫井 貴弘, 川崎 佐智子, 重松 英樹, 中島 弘司, 田中 康仁 Journal of Spine Research 15 (1), 28-33, 2024-01-20

    <p><b>はじめに:</b>側方椎体間固定術は大血管やその分枝の損傷が危惧される.本研究の目的は術前造影CTで血管損傷のリスクとなる解剖の評価すること.</p><p><b>対象と方法:</b>当院で側方椎体間固定術前に造影CTを施行した46名を対象とした.L1/2-L4/5各椎間でmajor artery,major …

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  • 緊張性心嚢気腫に対して胸骨左縁アプローチでドレナージを行った胸腹部鈍的外傷の一例

    岡本 啓志, 片山 祐介, 蛯原 健, 石村 友里恵, 松本 寿健, 島崎 淳也, 入澤 太郎, 織田 順 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    <p> 症例は41歳男性. 交通事故により受傷し, 当院に搬送された. Trauma pan-scanで右気胸, 心嚢気腫, 腸間膜損傷による腹腔内出血と診断した. Computed tomography (CT) 撮像後にショックに至ったため, 出血性ショックと判断し, 緊急開腹止血術を施行し, open abdomen management (OAM) とした. 心嚢気腫, …

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  • 心停止を生じた肝・総胆管損傷に対してdamage control surgery を行い救命した1症例

    横野 良典, 蛯原 健, 米田 和弘, 島崎 淳也, 織田 順 Japanese Journal of Acute Care Surgery advpub (0), 2024

    〔要旨〕症例は,27歳男性。交通事故で受傷し,当院搬送となった。FAST陽性のショックを認め,気管挿管後に切迫心停止となり開胸大動脈遮断後に蘇生した。初療室で開腹し,肝損傷へのガーゼパッキングを行いopen abdomen management (OAM)とした。復温,輸血を行い,12時間後に再開腹したところ,総胆管断裂を認めた。胆管を外瘻化後,OAMとした。初回手術から38時間後に胆管空腸吻合…

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  • 鋭的外傷診療のスキルアップのために〜南アフリカ外傷外科研修〜

    山路 文範, 田邉 文, 登坂 裕也, 河内 順, 岡田 英志, Kaylin Naidoo, Riaan Pretorius, Devorah Wineberg 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    <p> 日本において銃創の経験を含めた外傷外科医の育成の必要性は認識されているが, 国内のみでその経験を十分に得ることは難しい. 南アフリカ, ヨハネスブルグのソウェト地区にあるChris Hani Baragwanath Academic Hospitalは戦場の異名をもち, 銃創や刺創を含めた外傷が非常に多い. 指導医を中心に教育体制も確立しており, 各国から研修生が絶えず訪れている. …

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  • 円滑な広域医療連携を実施・受容するための岩手県の現状と課題

    小守林 靖一, 奥田 伸育, 藤原 俊朗, 眞瀬 智彦 日本航空医療学会雑誌 24 (3), 3-10, 2023-12-30

    <p> 都道府県境に住む住民のため、距離を指標とした生活圏を優先したドクターヘリ要請について検討が促されている。しかしながら距離を指標とした出動要請を行った恩恵を受けるためには、それぞれの地域が抱えている問題について十分に検討し、対策を行う必要がある。岩手県が青森県や秋田県と境を接する二戸地域および久慈地域への岩手県ドクターヘリ(IDH)の出動実態について後ろ向きに検討を行った結果、基地病院から…

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  • 重症エアリーク症候群に対するVV-ECMO導入においてカットダウン法を選択した1例

    小栗 絢子, 武田 知晃, 谷口 隼人, 本澤 大志, 大田 聡一, 竹内 一郎 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 337-339, 2023-12-28

    <p>ECMO管理中の出血性合併症は, 死亡率上昇と有意に関連があり, カニューレ刺入部からの出血が最多である。それゆえ, 出血を回避するカニュレーション方法の選択が重要となる。今回, 重症エアリーク症候群に対しカットダウン法を選択してVV-ECMOを導入し, 出血性合併症を回避できた症例を報告する。49歳の男性。膠原病関連間質性肺炎による慢性呼吸不全で在宅酸素療法が導入されていた。Covid-…

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  • チザニジン塩酸塩の過量内服により意識障害が遷延した1例

    小塙 智志, 吉川 慧, 荻野 聡之, 持田 勇希, 海田 賢彦, 山口 芳裕 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 385-388, 2023-12-28

    <p>チザニジン塩酸塩を過量内服した報告はまれであり, 今回意識障害が遷延した症例を経験したので報告する。症例は既往歴にうつ病と腰痛症がある50代の男性。路上で倒れていたため救急搬送された。来院時, 意識レベルはGlasgow Coma Scale (以下, GCS) E1V1M1, 脈拍42/分, 血圧150/100mmHg。瞳孔径は両側1mmであったが, 発汗, …

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  • 機械的血栓回収療法を行った脳梗塞患者における続発性うっ血性心不全の頻度と関連因子の検討

    岩田 千優, 松本 学, 宮崎 善史, 岩瀬 史明, 笹本 将継, 柳沢 政彦, 池田 督司, 跡部 かおり, 吉野 匠, 保坂 啓太 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 306-309, 2023-12-28

    <p>自施設で機械的血栓回収療法を行った脳梗塞患者を対象として, 周術期心不全発作の発症有無に関連する因子を検討した。99症例が検討対象となり, 周術期心不全を13例で発症した。患者, 疾患背景 (年齢, 性別, 搬送手段, 初回心電図波形, 脳梗塞の病院, 閉塞部位, NIHSS, 心機能, 腎機能) および治療関連因子 (血栓溶解療法, 発症目撃, 治療時間, 手技成功, 合併症) …

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  • 集中豪雨による水害対策で救命救急センター垂直避難を経験して

    平湯 恒久, 鍋田 雅和, 宇津 秀晃, 山下 典雄, 高須 修 日本臨床救急医学会雑誌 26 (6), 703-710, 2023-12-28

    <p>集中豪雨や台風による水害は年々増加しており,気候変動の影響により今後もさらなる頻発・激甚化が懸念されている。当院は九州地方最大の河川である筑後川の畔にあり,氾濫すると1階に位置する救命救急センターは最初に被害を受ける。2020年,2021年と集中豪雨による河川氾濫の危機に直面し垂直避難を経験したため報告する。垂直避難をする際の課題点は,①タイミング,②マンパワーの確保,③避難先の病床確保,…

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  • 重症脳底動脈閉塞に対して機械的血栓回収療法は有効か?

    梅田 浩介, 松本 学, 宮崎 善史, 岩瀬 史明, 萩原 一樹, 伊藤 鮎美, 松本 隆, 三井 太智 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 297-299, 2023-12-28

    <p>前方循環系の脳梗塞に対する機械的血栓回収療法 (MT) の有効性は明らかである。後方循環系である脳底動脈閉塞 (BAO) においても近年, 有効性を示す報告が出始めているが, 重症例においてはその評価は定まっていない。当センターに搬送されMTを行ったBAOのうち, NIHSS 22点以上かつGCS 8点以下の昏睡例を重症と定義し, …

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  • 日本熱傷学会熱傷入院患者レジストリー2011 10年間の解析報告

    井上 貴昭, 岸邊 美幸, 黒柳 美里, 佐藤 幸男, 根本 充, 林 稔, 廣瀬 智也, 松嶋 麻子, 森田 尚樹, 吉村 有矢, 佐々木 淳一 熱傷 49 (5), 242-251, 2023-12-15

    <p> 日本熱傷学会では, 日本国内における熱傷診療の全体像を把握し, 熱傷診療の質を向上させることを目標に, 2011年4月より「熱傷入院患者レジストリー」への症例登録事業 (以下, 本レジストリー) 登録を開始した. 2022年3月末までに登録参加施設は120施設, 延べ登録件数は20,000件をこえた.<br> 本レジストリーは, インターネット上に症例登録データベースを構築し, …

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  • COVID‐19肺炎患者の炎症と栄養代謝動態の特徴に関する検討

    苛原 隆之, 田邊 すばる, Umme Salma, 尾崎 将之, 梶田 裕加, 櫻井 圭祐, 寺島 嗣明, 平山 祐司, 大石 大, 久下 祐史, 加藤 浩介, 石津 啓介, 加藤 領一, 津田 雅庸, 渡邉 栄三 外科と代謝・栄養 57 (6), 213-, 2023-12-15

    <p>【目的】COVID‐19肺炎の炎症と栄養代謝動態の特徴を明らかにし, 治療的介入の可能性につき考察する.<br> 【対象と方法】当院救急ICUにCOVID‐19肺炎の診断で入室した患者28名につき, 炎症や栄養代謝に関する血液検査や間接熱量測定にて得られたデータを分析した. <br>【結果】COVID‐19重症度の内訳は中等症18例, 重症10例であった. …

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 人工真皮サンドウィッチ法の有用性:多施設共同前向き観察研究の立案および現状

    山元 良, 佐藤 幸男, 松村 一, 池田 弘人, 今井 啓道, 上田 敬博, 福田 憲翁, 佐々木 淳一 熱傷 49 (5), 263-267, 2023-12-15

    <p> 本報告では, 皮膚移植に関する臨床研究の立案過程を解説する. さまざまな皮膚移植法が存在するなか, 人工真皮を用いた移植によって創の機能や整容を向上させる可能性が示唆されている. 従来, 人工真皮を用いた治療戦略では, 人工真皮の移植・生着確認ののちに自家分層植皮を行うという二期的手術が一般的であったが, 近年では自家網状分層植皮の表層に人工真皮の植皮を一期的に行うという手法, …

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  • 墜落外傷による腹腔内他臓器損傷を伴わない外傷性胆囊損傷の1例

    玉垣 圭祐, 尾上 敦規, 中村 佳裕, 中村 文子, 中嶋 麻里, 櫻本 和人, 室谷 卓, 梶野 健太郎, 池側 均, 鍬方 安行 日本臨床救急医学会雑誌 26 (5), 674-678, 2023-10-31

    <p>症例は49歳,女性。自傷目的での墜落外傷。搬送時,腰痛の訴えはあるも,腹痛はなくFASTは陰性であり,血圧83/55mmHg,脈拍95回/ 分であった。CT検査では胆囊周囲にはeffusionはなく,四肢・骨盤骨折の合併損傷を認めた。第2病日に右季肋部痛を訴え,CT検査を行い前日の造影CT検査で使用した造影剤が胆汁中に排泄されており,胆囊周囲にも造影剤の漏出がみられ,胆囊損傷と診断した。直…

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  • 骨盤開放骨折の臨床的特徴と急性期治療戦略の検討

    長尾 剛至, 角山 泰一朗, 鈴木 卓, 伊藤 香, 石井 桂輔, 黒住 健人, 藤田 尚, 三宅 康史, 坂本 哲也, 森村 尚登 日本外傷学会雑誌 37 (4), 355-362, 2023-10-20

    <p> 【目的】骨盤開放骨折症例を集積し臨床的特徴と急性期治療戦略を示すこと. 【方法】単一施設研究. 対象は2015-2019年に当院で診療した骨盤開放骨折7例で, 後向き診療録調査を行った. 【結果】全例が不安定型骨盤骨折 (abbreviated injury scale (AIS, version 90-98) は中央値で5 (4.5-5)) で, Faringer分類Zone …

    DOI 医中誌

  • 感染性脊椎炎における針生検術の診断能についての検討―病理組織検査の重要性―

    岩田 栄一朗, 山本 雄介, 定 拓矢, 川崎 佐智子, 奥田 哲教, 重松 英樹, 田中 康仁 Journal of Spine Research 14 (9), 1213-1218, 2023-09-20

    <p><b>はじめに:</b>感染性脊椎炎の診断における針生検術は,原因菌の同定のために細菌培養検査に提出する.ただし,培養できないことも多く,病理組織検査にも提出することにより診断能が向上する可能性がある.本研究の目的は,感染性脊椎炎における針生検術の細菌培養検査,病理組織検査,また両検査を組み合わせた場合の診断能について比較検討することである.</p><p><b>対象と方法:</b>感染性脊…

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  • おしゃれ着用洗剤の少量の誤飲で重篤なアシドーシス・ショック・意識障害をきたした1例

    大河内 謙太郎, 塚本 和之, 廣瀬 智也, 織田 順 中毒研究 36 (3), 246-251, 2023-09-10

    <p>近年急速に普及した液体洗剤の一つである「おしゃれ着用洗剤」は低毒性とされる非イオン界面活性剤のアルコールエトキシレートが主成分であるが,日本中毒情報センターの報告では従来タイプと比較して重症・死亡例が有意に多い。症例は70歳,女性。おしゃれ着用洗剤を一口誤飲し嘔吐した2時間後に意識障害となり救急要請された。誤飲後3時間で来院したが高血糖と乳酸アシドーシスを呈していた。胃洗浄・活性炭投与後,…

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  • 重篤な経過をたどったmethomyl中毒の1例

    松岡 綾華, 三池 徹, 鳴海 翔悟, 櫻井 良太, 中山 賢人, 品田 公太, 阪本 雄一郎 中毒研究 36 (3), 271-273, 2023-09-10

    <p><b>Introduction</b> : Methomyl is a carbamate insecticide that acts by reversibly inhibiting the enzyme acetylcholinesterase. While most carbamates are considered to have a relatively low …

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  • A群レンサ球菌により急速に進行した急性膿胸に対して胸腔鏡下膿胸腔掻爬術を施行した1例

    関口 航也, 持田 勇希, 落合 剛二, 海田 賢彦, 山口 芳裕 日本臨床救急医学会雑誌 26 (4), 557-562, 2023-08-31

    <p>とくに既往のない20歳代,女性。発熱と咳嗽を認め近医受診するも胸部X線上異常所見なく経過観察となっていたが,4日後に呼吸困難が出現し当院救命救急センターに搬送された。血液検査上炎症反応が高値であり,胸部CTにて左肺に多房性の隔壁を伴う膿胸腔と胸水貯留を認めたため急性膿胸と診断し,胸腔鏡下膿胸腔掻爬術を施行した。胸水と胸膜切除組織からA群レンサ球菌が検出され,原因菌と同定した。術後は炎症反応…

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  • 病院派遣型救急ワークステーションの病院実習における教育プログラム改訂の有用性

    小野 裕美, 髙橋 誠一, 上田 華穂, 徳井 沙帆, 千賀 大輝, 猿谷 倫史, 安齋 勝人, 園田 健一郎, 安藤 陽児 日本臨床救急医学会雑誌 26 (4), 505-512, 2023-08-31

    <p><b>目的</b>:病院派遣型救急ワークステーションの病院実習における実習指導体制の構築を図るため教育プログラムを改訂した。<b>方法</b>:病院実習の教育プログラム改訂前後において,実習担当者別に救急隊員の病院実習教育項目の実施数の変化や内容,また医師同乗出動の動画を使用した振り返りの有用性を検討した。<b>結果</b>:教育プログラム改訂後,担当者別では救命ICU看護師,認定看護師や…

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  • DNAR(do not attempt resuscitation)は高齢者心停止症例の救急医療機関選定に影響する

    清水 健太郎, 北村 哲久, 前田 達也, 小倉 裕司, 嶋津 岳士 日本臨床救急医学会雑誌 26 (4), 473-479, 2023-08-31

    <p><b>背景</b>:高齢者の救急搬送におけるDNAR(do not attempt resuscitation)の影響を地域網羅的に検討した報告はほとんどない。<b>方法</b>:大阪市消防局の救急搬送記録を用いて,救急隊が医療機関を選定した65歳以上の心停止症例1,933例を対象に検討した。三次医療機関への搬送の有無を目的変数とし,年齢,初期心電図波形,発生場所,DNARなどを説明変数と…

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  • ウェアラブルカメラで撮影された動画を使用した新人フライトナースに対する教育の効果の検討

    髙橋 誠一, 土屋 守克, 石川 直樹, 小野瀬 祐亮, 猿谷 倫史, 小野 裕美, 坂上 貴之 日本航空医療学会雑誌 24 (1), 3-14, 2023-08-25

    <p> 新人フライトナース(以下、新人とする)のプレホスピタル活動について、ウェアラブルカメラで撮影した動画を使用した教育の効果を検討した。対象は看護師経験4年以上の5名とした。新人がフライト後に動画を閲覧、その後に新人と指導者フライトナース(以下、指導者とする)が一緒に動画を閲覧し指導した。新人の評価には、独自に定めた21項目のプレホスピタル活動評価項目を使用し、新人が実施できた項目、実施でき…

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  • 遷延性意識障害を合併した多発骨折による完全型脂肪塞栓症候群の1例

    松本 匡洋, 川村 祐介, 谷口 隼人, 高橋 耕平, 岩下 眞之, 稲葉 裕, 竹内 一郎 日本外傷学会雑誌 37 (3), 324-330, 2023-07-20

    <p> 症例は31歳男性, 交通外傷で受傷し当院に搬送された. 両側大腿骨骨幹部骨折・骨盤開放骨折に加えて腹腔内損傷を合併していた. 大腿骨骨折に対しては待機的手術の方針として鋼線牽引を行ったが, 入院2日目に頻脈, 血圧低下・酸素化障害・意識障害・発熱を認め, 脂肪塞栓症候群と診断した. 骨折部の安定化が必要と考え緊急で髄内釘術を施行した. …

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  • 当院における12年間の外傷診療の変遷 : 東京都での包括的外傷診療体制への提言を含めて

    岡田 一郎, 米山 久詞, 井上 和茂, 関 聡志, 菱川 剛, 塩島 裕樹, 高田 浩明, 永澤 宏一, 小原 佐衣子, 長谷川 栄寿, 大塚 洋幸 日本外傷学会雑誌 37 (3), 348-354, 2023-07-20

    <p>目的</p><p>東京都多摩地区に位置する一救命救急センターの外傷診療状況の変遷を調査し, 当該地域における外傷診療の課題を検討する.</p><p>方法</p><p>単施設後方視的研究. 2010年から2021年まで集中治療室へ入院した外傷患者を対象に, 患者背景, 外傷重症度および侵襲的治療 (手術および動脈塞栓術) …

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  • 再生不良性貧血に合併した脳内出血の1例と文献レビュー

    生天目 かおる, 中江 竜太, 金子 純也, 松本 佳之, 下茂 由希子, 寺岡 晋太郎, 大日方 洋文, 平林 篤志, 脇田 知志, 横堀 將司 Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care 35 (2), 37-41, 2023-06-22

    <p>Intracranial hemorrhage in patients with blood disorders is potentially fatal. Here, we report a case of aplastic anemia complicated by intracranial hemorrhage with a favorable outcome.</p><p>A …

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  • 新規熱傷壊死組織除去剤ネキソブリッド<sup>®</sup>を適正に使用するために

    松村 一, 池田 弘人, 上田 敬博, 小川 令, 櫻井 裕之, 副島 一孝, 佐々木 淳一 熱傷 49 (2), 51-59, 2023-06-15

    <p> ネキソブリッド<sup>®</sup> (治験記号:KMW-1) は熱傷創の壊死組織を除去する新規の化学的壊死組織除去剤である. 本剤は受傷後早期に熱傷創に塗布することで壊死組織を選択的に, 低侵襲かつ早期に除去可能なため, 外科手術に代わる治療選択肢として期待されている. <br> 国内外での深達性Ⅱ度またはⅢ度熱傷患者を対象とした臨床試験により, …

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  • DMAT活動に対する情熱と職場環境の関連性

    新山 紗千, 春名 純平, 田口 裕紀子, 村中 沙織, 稲村 広敏, 上村 修二 日本災害医学会雑誌 28 (2), 61-68, 2023-06-13

    <p>【目的】DMAT活動に対する情熱と職場環境との関連性を明らかにする。【方法】北海道内のDMAT隊員を対象にアンケート調査を行った。調査内容は個人背景、DMAT経歴、パッション尺度日本語版、日本語版TeamSTEPPSの下位項目であるリーダーシップ(上司のリーダーシップ)および相互支援(同僚との相互支援)とした。パッション尺度の下位項目である基準パッションのカットオフ値で2群に分類しあらかじ…

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  • 補充液加温と血液加温の小児回路における加温性能の比較

    吉田 圭介, 山香 修, 木下 正啓, 内村 鴻一, 福田 理史, 平湯 恒久, 中村 篤雄, 山下 典雄, 高須 修 日本急性血液浄化学会雑誌 13 (2), 97-101, 2023-06-01

    <p>【目的】小児・新生児では,持続的急性血液浄化療法(CBP)施行中に低体温に陥りやすい。急性血液浄化装置では補充液加温と血液加温のいずれかの加温を行っており, ACH-Σ<sup>®</sup>(A)は補充液加温,プリズマコンフォート<sup>®</sup>(PC)は血液加温装置である。小児回路を用いた水系実験において,AとPCの加温性能を比較した。【方法】水道水をCHD,除水なし,透析液流…

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  • 目撃の無い院外心停止症例における予後予測因子の同定:後方視的研究

    加藤 駿一, 井谷 修, 松本 悠貴, 大塚 雄一郎, 兼板 佳孝, 成田 岳, 羽田 泰晃, 根木 謙, 稲葉 理, 松村 穣, 八坂 剛一, 田口 茂正, 清田 和也 日大医学雑誌 82 (3), 155-159, 2023-06-01

    <p>心停止蘇生後患者の中でも,目撃の無いものについて,その予後を規定する要因について行われた先行研究は極めて少ない.そこで,目撃の無い心停止蘇生後患者の予後を規定する要因について調査した.2015 年 1 月~2019 年 5 月に入院した病院外心停止蘇生後患者のうち目撃例のない症例の生命学的・神経学的予後を規定する予測要因について,後ろ向きに調査した.解析対象例は 857 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 重症急性膵炎におけるAbdominal Compartment Syndromeに対する経験とPit Fall

    萩原 一樹, 岩瀬 史明 日本腹部救急医学会雑誌 43 (4), 737-742, 2023-05-31

    <p>急性膵炎はintraabdominal hypertension(以下,IAH),abdominal compartment syndrome(以下,ACS)の危険因子である。ACSを発症した場合の死亡率は高く,いかにIAH/ACSを回避するかに注力する必要がある。腹腔内圧上昇にかかわる因子は膵臓自体の炎症や腸管浮腫,腹水など多くあるが,われわれが介入できるものとして適正な輸液管理はIAH…

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  • 救急医療における対応

    伊藤 香 医療と社会 33 (1), 53-66, 2023-05-29

    <p>超高齢化社会となった日本の救急・集中治療の現場には,多くの人生の最終段階にある高齢者が搬送されてくる。しかしながら,その多くがAdvance Care Planning(ACP)を行っておらず,救急・集中治療医は“緊急ACP”を行う必要がある。米国では,集中治療医療従事者に対するのためのコミュニケーションスキルトレーニングがより良いACPを可能にするというエビデンスが数多く存在している。筆…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • VII.一般内科医が知っておくべき重症患者の治療に用いる栄養の知識

    本澤 大志, 竹内 一郎 日本内科学会雑誌 112 (4), 654-661, 2023-04-10

    <p>重症患者に対する栄養療法は,患者個々に既往や社会背景,病態まで含めた包括的なアセスメントを立てた上で,適応を決定する.入院後48時間以内に栄養投与開始を目指し,急性期の侵襲による内因性エネルギーを考慮し,1週間程度はunder feedingを容認しながら目標投与量へ近づけていく管理を行う.重症患者の刻々と変化する病態を把握し,病態の変化に沿った栄養計画が重要である.</p>

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  • 構音障害を主訴に脳卒中選定された劇症1型糖尿病の1例

    緒方 友紀, 持田 勇希, 海田 賢彦, 山口 芳裕 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (2), 261-264, 2023-03-31

    <p>糖尿病の既往のない60歳代男性。入院1週間前より消化器症状が出現し, さらに構音障害と異常行動が出現したため家族が救急要請した。救急隊により脳梗塞を疑われ, 当院脳卒中科へ搬送された。来院直後にショックバイタルとなり, 精査結果から糖尿病性ケトアシドーシスを伴う劇症1型糖尿病と診断し, 集中治療室に入室した。血糖コントロールを含めた全身管理により状態が改善し, …

    DOI 医中誌

  • 院外心停止に対する体外循環式心肺蘇生法(ECPR)の症例集積研究

    入江, 仁, 青柳, 有沙, 後藤, 武, 花田, 裕之 弘前医学 73 (1-4), 48-53, 2023-03-22

    ...目的:体外式膜型人工肺を用いて行う心肺蘇生(Extracorporeal cardiopulmonary resuscitation; ECPR)の適応基準は確立されていない.本研究の目的は,弘前大学医学部附属病院高度救命救急センター(以下,当センター)の院外心停止症例に対するECPR の適応を検討するため,その実態を記述することである....

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  • 血小板数増加により偽性高カリウム血症を認めた13%熱傷の1例

    池田 憲祐, 海田 賢彦, 田中 佑也, 吉川 慧, 加藤 聡一郎, 井上 孝隆, 山口 芳裕 熱傷 49 (1), 27-31, 2023-03-15

    <p> 血小板数の増加により偽性高カリウム (以下はK) 血症をきたすことがあるが, 熱傷患者に関する報告はない. 今回13%熱傷患者の加療中に血小板の増加により偽性高K血症を認めた症例を経験したので報告する.<br> 症例は20代, 男性. 腹部, 背部, 右上下肢に計13%のⅡ度熱傷を受傷した. 第3, 10, 17病日に手術を行い上皮化は良好であった. …

    DOI 医中誌

  • メトホルミン過量服薬による乳酸アシドーシスに対して早期の血液透析導入が有用であった1例

    小川 菜生子, 弦切 純也, 佐野 秀史, 沼田 儒志, 奈倉 武郎, 守屋 まりこ, 織田 順 中毒研究 36 (1), 27-31, 2023-03-10

    <p>メトホルミン服用患者に生じる乳酸アシドーシスを総じてメトホルミン関連乳酸アシドーシス(metforminassociated lactic acidosis,以下MALA)と称し,合併時の死亡率は高い。今回われわれは,メトホルミン過剰摂取を原因とした乳酸アシドーシスに対して血液透析の早期導入により良好な転帰を得た症例を経験した。46歳,男性,糖尿病の既往をもつ患者。来院8時間前から自殺目的…

    DOI Web Site 医中誌

  • ドクターヘリによる救急医療活動での疼痛評価の実態

    小林, 譲二, 佐塚, 孝之, 山崎, 友香子, 宮下, 知記, 熊崎, 康介, 江原, 寛士, 関, 昌代 信州大学医学部附属病院看護研究集録 50 (1), 1-4, 2023-03

    ...A病院高度救命救急センター(以下、救命センター)では、EmergencyRoom (ER)からIntensive Care Unit (ICU)へ継続した疼痛管理を目指し、NumericalRating Scale (NRS)やCritical-Care Pain Observation Tool (CPOT)によるスケールを用いた疼痛評価に取り組んでいる。...

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  • 高度救命救急センターでのオンライン面会の取り組みと課題COVID-19流行による面会制限を受けて

    伊澤, 菜々子, 池田, あずさ, 羽入田, 夕子, 関, 昌代, 竹重, 加奈子, 山崎, 友香子 信州大学医学部附属病院看護研究集録 50 (1), 15-18, 2023-03

    COVID-19の感染対策のために面会が制限された。面会制限は患者・家族・医療従事者を守り、病院機能を維持するために必要だが、一方で患者・家族のニードが満たされにくい状況となった。その対策として救命救急センターではオンライン面会を開始した。この影響について家族満足度調査を実施し45名から回答を得た。医療スタッフや情報理解、治療についての満足度は高いが、「患者のケアに参加すること」についての評価が…

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  • 初療室における疼痛管理の現状分析と今後の課題

    中谷, 崇人, 高久, 菜々, 関, 昌代, 山崎, 友香子, 大矢, 梨多, 小岩井, 千夏, 高取, 瑞気, 竹重, 加奈子, 丸山, 貴大, 今村, 浩 信州大学医学部附属病院看護研究集録 50 (1), 5-9, 2023-03

    ...当院高度救命救急センター(以下、センター)では、2018年からセンター入院患者を対象にPADISガイドラインに基づいた疼痛管理を開始している。一方、初療室(EmergencyRoom .以下ER)では蘇生と循環動態の安定化が第一優先となることが多く、疼痛管理の方法は統一されておらず、落痛管理が不十分であると予測された。...

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  • 多職種による中心静脈ライン関連血流感染症予防の有効性に関する検討

    濱名 哲大, 大橋 明歩, 吉村 旬平, 藤田 敬子, 藤見 聡 日本臨床救急医学会雑誌 26 (1), 10-16, 2023-02-28

    <p><b>背景</b>:中心静脈ライン関連血流感染(CLABSI)を予防するためには,不要な中心静脈カテーテル(CVC)を早期に抜去することが重要である。われわれは医師,看護師,薬剤師による医療チームでCVCの必要性を議論し,不要と判断した時点で主治医にCVCの抜去を提案している。本研究の目的は,チームの介入により,CVC留置期間を短縮し,CLABSIの発症を抑制できるかを評価することである。…

    DOI Web Site 医中誌

  • 当院における高電圧の電撃傷7 例の検討

    三木, 亭人, 小池, 智之, 小林, 沙彩, 山本, 優子, 黒柳, 美里, 春成, 伸之, 竹内, 一郎, Miki, Naoto, Koike, Tomoyuki, Kobayashi, Saya, Yamamoto, Yuko, Kuroyanagi, Misato, HARUNARI, Nobuyuki, Takeuchi, Ichiro 横浜医学 74 (1), 1-7, 2023-01-30

    ...2011年1 月から2021年1 月の10年間に,当院の高度救命救急センターで入院加療した高電圧 による電撃傷の7 症例を対象として後方視的に検討した.損傷の程度について保存治療で軽快したⅡ度熱傷の局所損傷症例をⅡ degree local type(以下ⅡL群),Ⅱ度熱傷で四肢・体幹に及ぶ症例をⅡdegree extensive type(以下ⅡE群),Ⅲ度熱傷の局所損傷症例をⅢ degree local...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 急性薬物中毒患者の重症化予測因子の探索

    森永 睦子, 片岡 浩巳, 通山 薫 医学検査 72 (1), 25-32, 2023-01-25

    ...対象は,川崎医科大学附属病院高度救命救急センターに搬送された薬物中毒患者197症例を用いた。その結果,重症処置の有無に強く関与する因子は入院の有無,中毒域薬物の有無,大量服薬の有無,向精神薬検出の有無,WBC,D-ダイマー,CK-MB,APTT,GCS,BE,白血球分画の単球(monocyte %)であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 急速に肝被膜下血腫が増大し肝コンパートメント症候群を発症した外傷性肝損傷の一例

    大倉 淑寛 日本外傷学会雑誌 37 (1), 16-20, 2023-01-20

    <p> 外傷性肝損傷 I a型は保存的加療が行われることが多く, 合併症が生じることも少ない. 安静による保存的加療を行ったが, その後急速に肝被膜下血腫が形成され, 肝コンパートメント症候群を発症した症例を経験した. 症例は21歳男性. 走行中の乗用車と衝突し受傷した. 体幹部造影CT検査で肝右葉に I a型の肝損傷を認め, 安静による保存的加療を行ったが, …

    DOI 医中誌

  • 外傷診療におけるVRソリューションに関する探索的アンケート調査

    谷河 篤, 匂坂 量, 比良 英司, 福間 博, 松岡 哲也, 横堀 將司, 上路 健介 日本外傷学会雑誌 37 (1), 1-8, 2023-01-20

    <p> 【はじめに】近年, Virtual reality (VR) を用いた医学教育の学習効果が期待されている. 【目的】外傷診療におけるVR教育のニーズや課題を探索する. 【方法】第36回日本外傷学会総会・学術集会イブニングセミナー (2022年6月30日) にて3施設からのVRを用いた外傷診療に関する講義を行い, アンケート調査を実施した. 対象は医師とし, …

    DOI 医中誌

  • COVID-19肺炎により重症呼吸不全を呈したBMI 70を超える病的肥満患者にV-V ECMOを導入し救命した1例

    青木 志門, 本田 博之, 玉川 大朗, 番場 祐基, 土田 雅史, 晝間 優隆, 松井 亨, 西山 慶 人工呼吸 40 (1), 79-84, 2023

    <p> 症例は30歳代男性。身長170cm、体重203kg、体格指数(body mass index:BMI)70.2kg/m<sup>2</sup>の病的肥満体型であった。新型コロナウイルス(coronavirus disease 2019:COVID-19)肺炎の診断で前医に入院して人工呼吸管理を開始したが、酸素化を維持できないため当院へ転院搬送することになった。感染性と体格を考慮すると陸路…

    DOI 医中誌

  • 十二指腸手術にマルチスリッド型シリコンドレーンを用いてtube decompressionを行った9例

    鈴木 源, 勅使河原 勝伸, 山本 大輔, 坂本 早紀, 五木田 昌士, 田口 茂正, 清田 和也 Japanese Journal of Acute Care Surgery 13 (0), 119-124, 2023

    〔要旨〕十二指腸手術後の縫合不全を防ぐためには十二指腸内の減圧が重要である。今回,十二指腸手術後にマルチスリット型シリコンドレーン(multi-slit silicone drain 以下, MSD)を用いて十二指腸の減圧(tube decompression)を行った9症例〔予測死亡率(中央値)72%〕を報告する。全身状態が悪くなるほど,血管内脱水や消化ホルモンの分泌低下による消化液の分泌量の…

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  • 感染症のスクリーニング検査が臓器提供の日程に影響を与えた1例

    村橋 志門, 猪熊 孝実, 竹田 昭子, 上村 恵理, 上木 智博, 太田黒 崇伸, 泉野 浩生, 田島 吾郎, 山下 和範, 田崎 修 移植 58 (Supplement), s251_2-s251_2, 2023

    <p>症例は70歳代男性、B型肝炎の既往があった。X日、自宅の階段から転落して受傷した。当院搬送時の意識状態はGCS E1V2M1で、全身CTで左急性硬膜下血腫、両側外傷性くも膜下出血、右頭蓋骨陥没骨折、右血胸、右第3-8肋骨骨折を認めた。救急外来でCPAに陥り心拍は再開したが、頭部CTで蘇生後脳症の所見が認められた。X+10日に脳死とされうる状態と診断した。X日に行った当院の検査ではHBs抗原…

    DOI 医中誌

  • ドナーコーディネーターとしてのCCU脳死下臓器提供時の役割

    宮島 由佳, 纐纈 一枝, 簗瀬 正伸, 剣持 敬 移植 58 (Supplement), s285_1-s285_1, 2023

    ...<p>【目的】当院は、高度救命救急センターを有しこれまで18件の脳死下臓器提供を行った。今回、CCUで初めて循環器疾患の脳死下臓器提供の際に、院内コーディネーターとして臓器提供時の看護師支援を行ったため報告する。【方法】1事例目、肺高血圧症による心肺停止。VA-ECMO使用、離脱後脳死状態となり臓器提供選択肢提示を行い臓器提供となった。...

    DOI 医中誌

  • 当施設における小児熱傷患者の特徴

    浦瀬 篤史, 上田 敬博, 生越 智文, 岩本 博司, 福田 隆人, 一ノ橋 紘平 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 1-6, 2023

    【背景】<br>  全国的に熱傷患者はIH (電磁誘導加熱 : induction heating) や温度設定式給湯器などの普及や, 安全技術の進歩により減少している. 熱傷センターを開設して1年が経つが, 南河内地域を診療圏とする当センターには多くの小児熱傷の患者が受診・搬送されている. 熱傷患者が減少している昨今, …

    DOI 医中誌

  • 重症COVID-19の妊婦に対してECMO導入後に帝王切開術を施行し救命した1例

    吉岡 晃佑, 神山 治郎, 古谷 慎太郎, 鈴木 源, 早川 桂, 田口 茂正, 清田 和也 人工呼吸 40 (1), 69-74, 2023

    <p>症例:42歳の妊婦。妊娠24週で新型コロナウイルスPCR(polymerase chain reaction)検査陽性となり、前医に入院。第19病日に呼吸状態が増悪し、気管挿管および気管切開術が施行された。第20病日に総合周産期母子医療センターの当院に転院搬送。人工呼吸管理では呼吸状態を維持できず、抗凝固薬を使用せずに静脈-静脈体外式膜型人工肺(veno-venous …

    DOI 医中誌

  • 救命に至った高濃度酢酸中毒の一例

    一番ケ瀬 博, 上田 敬博, 松尾 紀子, 松田 健一, 大河原 悠介, 山本 章裕, 木村 隆誉, 亀岡 聖史, 吉岡 早戸, 生越 智文, 本間 正人 日本救命医療学会雑誌 37 (0), 29-34, 2023

    世界的に報告の少ない高濃度酢酸の誤飲中毒症例を経験したので報告する. 患者は70歳の男性で, 高濃度酢酸 (99%) を酩酊状態で50mL程度誤飲した. 炎症反応と腎障害の悪化をきたしたため当院に転院搬送となった. 初診時にはバイタルは安定していたが, 喉頭浮腫があったため気管挿管を実施した. 腐食性食道炎による穿孔リスクを考慮して転院日 (摂取3日目) …

    DOI 医中誌

  • 爆傷と銃創による頭蓋顔面・脳損傷;臨床から診療体制

    中川 敦寛, 今井 啓道, ROSENTHAL Guy, 大谷 清伸, 佐久間 篤, 小澤 哲, 小鯖 貴子, 刈部 博, 冨永 悌二 口腔顎顔面外傷 : 日本口腔顎顔面外傷学会誌 22 (1), 1-5, 2023

    Blast-induced injury is caused by exposure to the blast generated by an explosion. In addition to trauma mechanisms experienced by non-military clinicians when taking care of the civilian …

    DOI 医中誌

  • 重症患者リハビリテーション診療ガイドライン2023

    卯野木 健, 林田 敬, 河合 佑亮, 對東 俊介, 安藤 守秀, 飯田 有輝, 笠井 史人, 川崎 達也, 神津 玲, 近藤 豊, 齊藤 正和, 櫻本 秀明, 佐々木 信幸, 佐浦 隆一, 中村 謙介, 大内 玲, 岡本 菜子, 岡村 正嗣, 栗原 知己, 栗山 明, 松石 雄二朗, 山本 憲督, 吉廣 尚大, 矢坂 泰介, 安部 諒, 飯塚 崇仁, 井上 拓保, 内山 侑紀, 遠藤 聡, 大倉 和貴, 太田 浩平, 大塚 貴久, 岡田 大輔, 小幡 賢吾, 片山 雪子, 金田 直樹, 北山 未央, 喜納 俊介, 草葉 隆一, 桑原 政成, 笹沼 直樹, 高橋 正浩, 髙山 千尋, 田代 尚範, 立野 淳子, 田村 貴彦, 田本 光拡, 土谷 飛鳥, 堤 悠介, 長門 直, 成田 知大, 名和 智裕, 野々山 忠芳, 花田 匡利, 平川 功太郎, 牧野 晃子, 正木 宏享, 松木 良介, 松嶋 真哉, 松田 航, 宮城島 沙織, 諸見里 勝, 柳 尚弥, 山内 康太, 山下 遊平, 山本 夏啓, 劉 啓文, 若林 侑起, 渡辺 伸一, 米倉 寛, 中西 信人, 高橋 哲也, 西田 修, 日本集中治療医学会集中治療早期リハビリテーション委員会 日本集中治療医学会雑誌 30 (Supplement2), S905-S972, 2023

    <p>重症患者に対する標準化された質の高いリハビリテーションの提供は,取り組むべき重要課題である。日本集中治療医学会では,2017年に「集中治療における早期リハビリテーション ―根拠に基づくエキスパートコンセンサス―」を発行したが,系統的にエビデンスを評価したものではなく,あくまでも専門家のコンセンサスに基づくものであった。そこで,日本集中治療医学会では,質が高く,かつ,医療従事者が理解しやすく…

    DOI Web Site 医中誌

  • 臓器提供数がなぜ地方都市岡山で多いのか?「全力で救命し、全力で看取る」岡山県の取り組み

    中尾 篤典 移植 58 (Supplement), s112_2-s112_2, 2023

    <p>当院は臓器提供を希望されながら医学的理由で断念した2例を除き、6月中旬の時点で26例の脳死下臓器提供を行ってきた。1996年以降、岡山県の人口100万人あたりの提供数は20.3人であり、本邦で最も多い。当県で提供が多いのは、チームでの医療を実践し、全力で看取る文化が根付いているからであり、欧米の真似事ではない日本流のドナーアクションを行っているからである。全力の治療を行ったうえで、主治医グ…

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  • 脳死患者の家族のための意思決定支援

    会田 薫子, 荒木 尚 脳死・脳蘇生 35 (2), 48-57, 2023

    抄 録:本邦で脳死下臓器提供が法制化された臓器の移植に関する法律(臓器移植法;1997年)の制定から四半世紀が経過したが,内閣府の世論調査(2021年)において,臓器提供の意思表示をしていたのは約1割に留まった。また,脳死下または心停止下で家族が臓器提供をすることに関しては,本人が事前に意思表示をしていた場合は本人の意思を尊重すると回答した人は約9割だったが,本人が何も意思表示をしていなかった場…

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  • 災害医療におけるacute care surgeon の役割とその育成: 高度技能医および外傷リーダーとしての役割を中心に

    岡田 一郎, 井上 和成, 関 聡志 Japanese Journal of Acute Care Surgery 13 (0), 157-161, 2023

    〔要旨〕災害時には,しばしば大量の外傷患者が発生する。外傷の専門家であるACS医(acute care surgeon)は災害医療においても重要な役割を担う。災害時にacute care surgeonは外傷手術を行う高度技能医としての役割と,現場の外傷診療をマネジメントする外傷リーダーとしての役割の二つが大きく求められる。これまで実災害時には四肢外傷手術が多いことが報告されており,acute …

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  • Hybrid ERで実施する大動脈緊急症に対するステントグラフト治療

    松永 裕樹, 柳 新太郎, 加藤 太治, 志水 祐介, 谷本 篤紀, 山川 潤, 大倉 淑寛, 杉山 和宏 Japanese Journal of Acute Care Surgery 13 (0), 14-20, 2023

    〔要旨〕【背景】外傷性大動脈損傷や大動脈瘤破裂など大動脈緊急症は死亡率が高く治療が難しい。救命には迅速な診断・蘇生が肝要であり,出血コントロールや根治治療までの時間短縮が課題である。当院は自走式CTと透視装置を備えたHybrid ER(HER)を有し,診断から治療までシームレスな診療が可能である。当院のHERにおける大動脈緊急症のステントグラフト治療を検討する。【方法】2018年以降,当院のHE…

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  • Sideswipe injuryにおける外傷性肘外側側副靭帯欠損に対して靭帯再建をした1例

    松山 善之 日本肘関節学会雑誌 30 (2), 176-179, 2023

    Sideswipe injuryにおける外傷性肘外側側副靱帯(LCL)欠損に対して靱帯再建をした1例を報告する.<BR><B>【症例】</B>41歳男性,自動車運転中に車両が横転し受傷した.肘外側に開放創を認め,上腕骨外側上顆欠損,LCL-Complex(LCL-C)の近位が欠損,LCL-Cの遠位は一部残存していた.半腱様筋腱を用いてLCL-C再建術を施行した.<BR><B>【考察】</B>LC…

    DOI 医中誌

  • 補助検査として4vessel studyを行った法的脳死判定の1例

    塚原 紘平, 内藤 宏道, 萩原 万龍, 野島 剛, 湯本 哲也, 中尾 篤典, 横田 裕行 移植 58 (Supplement), s249_3-s249_3, 2023

    <p>【はじめに】脳死では脊髄反射が残存していることから、時に不規則な体幹の動きは、脳幹反射や無呼吸テストの判定を複雑にする。今回我々は、腹壁の運動を認める患者に対して、補助検査として脳血管造影(4vessel study:4VS)を施行し、ラザロ徴候と判定し、法的脳死判定、臓器提供に至った症例を報告する。</p><p>【症例】59歳女性。身長155cm、体重111kg。Streptococcu…

    DOI 医中誌

  • 神経因性膀胱をもつ高齢者に発症した外傷性腹膜内膀胱破裂の1例

    山本 大輔, 勅使河原 勝伸, 五木田 昌士, 坂本 早紀, 鈴木 源, 清田 和也 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 216-219, 2022-12-28

    <p>症例は, 神経因性膀胱をもつ75歳, 女性。自宅で倒れているところを発見され救急搬送された。来院時ショックで, 全腹部圧痛と筋性防御があり, 汎発性腹膜炎を呈していた。CT検査で大量腹水, 腸管拡張があり, 急性腹症として試験開腹術を行った。腸管虚血や穿孔はなく, 臨床所見と開腹所見は解離していた。腹水と尿の性状が淡血性で類似していたことから膀胱破裂を疑い, …

    DOI 医中誌

  • 気管支喘息発作治療中にたこつぼ型心筋症を発症した1例

    山本 翔太, 古郡 慎太郎, 菊池 優志, 白澤 彩, 桐ヶ谷 仁, 岩下 眞之, 竹内 一郎 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 228-231, 2022-12-28

    <p>たこつぼ型心筋症は精神的・身体的ストレスにより一過性の左室壁運動障害を呈する症候群である。今回, 気管支喘息発作に対して投与されたアドレナリンによりたこつぼ型心筋症を発症した症例を経験した。アドレナリンの投与機会が多い救急領域において教訓的な症例であるため報告する。症例は43歳男性で, 気管支喘息重篤発作による呼吸性アシドーシス, 意識障害を呈し, …

    DOI 医中誌

  • 抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎に伴う急速進行性間質性肺炎を合併した2例

    寺谷内 泰, 五十嵐 豊, 生天目 かおる, 平野 瞳子, 溝渕 大騎, 中江 竜太, 横堀 將司 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (4), 202-206, 2022-12-28

    <p>抗melanoma differentiation-associated gene (MDA) 5抗体陽性皮膚筋炎は, 予後不良な急速進行性の間質性肺炎を高頻度に合併する。今回, 当施設で経験した2例を報告する。症例1 : 44歳, 男性。呼吸苦を自覚し救急要請した。検査の結果, 重症肺炎と診断し, 人工呼吸器および体外循環管理を開始した。その後, 抗体陽性の判定を受けステロイド, …

    DOI 医中誌

  • 思春期特発性側弯症患児においてウエストラインの非対称が最も自己イメージに影響する

    山本 雄介, 重松 英樹, 川崎 佐智子, 須賀 佑磨, 池尻 正樹, 田中 康仁 Journal of Spine Research 13 (11), 1177-1185, 2022-11-20

    <p><b>はじめに:</b>思春期特発性側弯症(AIS)に起因するウエストラインの非対称(WLA)は,患児自ら直接確認できるが,他覚的に定量的評価を行った報告は少ない.本研究の目的はWLAの定量的評価を行い,WLAが患児の自己イメージに与える影響を調査する事である.</p><p><b>対象と方法:</b>2013年から2019年に手術加療を行ったAIS女児32人を対象とし,術前と術後1年時に撮…

    DOI 医中誌

  • 鈍的腹部大動脈損傷に対し, ハイブリッドERでステントグラフト留置により救命した1例

    松永 裕樹, 高橋 正道, 大倉 淑寛, 志水 祐介, 前原 弘武, 北川 幹太, 山川 潤, 杉山 和宏, 三上 学, 濱邊 祐一 日本外傷学会雑誌 36 (4), 353-358, 2022-10-20

    <p> 外傷性腹部大動脈損傷は稀だが, 死亡率が高く, 迅速な診断・治療が肝要である. 当院はCTと透視装置を備えたハイブリッドERを有し, 移動を伴わず, 蘇生・診断・治療が可能である. ハイブリッドERで, resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta (以下REBOA) で出血を制御し, …

    DOI 医中誌

  • 岩手医科大学高度救命救急センターで治療した有機リン中毒62症例の検討

    横藤  壽, 藤野 靖久, 藤田 友嗣, 高橋  学, 小野寺 誠, 井上 義博 岩手医学雑誌 74 (4), 131-141, 2022-10-01

    有機リン中毒の治療に用いるアトロピンには消化管運動抑制作用があり,消化管除染を妨げることがある.当科では2001年から腸洗浄による消化管除染を優先する治療法を行ってきた.今回当院で治療した有機リン中毒患者62例を対象とし,年齢や性別,原因物質,初期症状,治療方針,呼吸管理,症状・検査所見改善までの期間,入院期間などを診療録より後方視的に比較・検討した.さらに重症例として,血清コリンエステラーゼ(…

    DOI Web Site 医中誌

  • 東京都熱傷救急連絡会のデータからみる東京都の熱傷の傾向 1991年から2020年までの報告より

    森田 尚樹, 佐藤 幸男, 櫻井 裕之, 横堀 將司, 石川 秀樹, 梶原 一, 海田 賢彦, 松村 一, 福田 令雄, 濱邉 祐一, 磯野 伸雄, 田上 俊輔, 藤原 修, 副島 一孝, 新井 悟, 佐々木 淳一 熱傷 48 (3), 76-89, 2022-09-15

     東京都熱傷救急連絡会は熱傷救急ネットワークとして参画施設よりデータを収集, 分析し熱傷に関する啓発活動等を行っている. 今回1991年から2020年の30年間分9,698症例のデータを5年ごとに分け分析し, 熱傷症例の傾向を検討した. <br> 総症例数に大きな変化は認めず, おもな受傷原因はflame burn, scald burn, inhalation injuryの順に多かった. …

    DOI 医中誌

  • COVID-19の治療─チーム医療の観点から─

    大塚 将秀, 岩下 眞之 日本臨床麻酔学会誌 42 (5), 534-538, 2022-09-15

    <p>COVID-19は,伝播力の高い感染症であるとともに,病態の急激な悪化や体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)などの生命維持装置を必要とする可能性がある重篤な疾患である.院内感染を防ぎながら有効な治療を行うためには,医療職だけでなく事務系や各種の委託職員も含めた病院内すべての職種の連携を必要とする.社会復帰までを考慮すれば,リハ…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • J-SSCG2020の概要(作成する意義も含めて)

    小倉 裕司, 江木 盛時 日本外科感染症学会雑誌 18 (3-4), 333-338, 2022-08-15

    <p>日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)の改訂に際し,一般臨床家だけでなく多職種医療者にも理解しやすく,かつ質の高いガイドラインとすることをめざした。J-SSCG2020では新たに4領域(Patient- and Family-Centered Care,Sepsis Treatment …

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  • 重症肝損傷の長距離転院搬送に際してREBOAが有用であった1例

    松岡 綾華, 三池 徹, 永嶋 太, 井上 聡, 岩永 幸子, 朝日 美穂, 吉武 邦将, 鳴海 翔悟, 木庭 真由子, 小網 博之, 阪本 雄一郎 日本外傷学会雑誌 36 (3), 310-314, 2022-07-20

    <p> 症例は46歳男性. 出血性ショックを伴う III b型肝損傷の診断で転院搬送された. 前医で輸血とresuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta (REBOA) が開始された. 当院到着後damage control surgery (DCS) を行い, 根治的止血までに148分間の大動脈遮断を行い, …

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  • 高齢者の非骨傷性頸髄損傷に対する積極的手術療法

    大饗 和憲, 井口 浩一, 森井 北斗, 上田 泰久, 八幡 直志, 高橋 翼, 松田 浩美, 笠原 知樹, 田沼 悠太 日本外傷学会雑誌 36 (3), 265-269, 2022-07-20

    <p> 高齢者の非骨傷性頸髄損傷に対する積極的早期手術療法の治療成績について報告する. 対象と方法 : 70歳以上の非骨傷性頸髄損傷患者に可及的早期に除圧術を施行し, その術後成績を検討した. 結果 : 治療を行ったのは59例でそのうち手術を行ったのは57例であった. 男性48例, 女性9例, 平均年齢78.2歳, ASIA分類でAIS A13例, B8例, C36例であった. …

    DOI 医中誌

  • シートベルト損傷による外傷性右下腰ヘルニアの1例

    松田 知也, 奥川 郁, 三宅 亮, 古城 都, 阪本 雄一郎 日本外傷学会雑誌 36 (3), 286-290, 2022-07-20

    <p> 外傷性腰ヘルニアは比較的稀な疾患であり, 手術時期および術式において標準的な治療が確立していない. この度, われわれはシートベルト損傷による外傷性腰ヘルニアに対し超音波検査を併用し修復術を施行した症例を経験したため報告する. 症例は40代女性. 自動車運転中に電柱に衝突し救急搬送となった. 病院到着時, …

    DOI 医中誌

  • All–in–One 戦略で救命し得た重症頭部外傷の1例

    井上 洋平, 古家一 洋平, 宮崎 敬太, 高野 啓佑, 淺井 英樹, 川井 康之, 瓜園 泰之, 前川 尚宜, 福島 英賢 神経外傷 45 (1), 17-21, 2022-06-30

    <p>The outcome of patients with severe traumatic brain injury presenting with dilated pupils is generally poor, and decompression surgery at the earliest possible is warranted in such cases. Our …

    DOI 医中誌

  • 不安定型骨盤骨折を併発した III b型肝損傷に急性期非手術療法を行い良好な経過をたどった1例

    根田 知明, 落合 剛二, 樽井 武彦, 稲田 成作, 土岐 真朗, 久松 理一, 山田 賢治, 山口 芳裕 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (3), 76-80, 2022-06-30

    <p>20代, 男性。泥酔して路上で寝ていたところを乗用車に轢かれ, 救急搬送された。来院時はショック状態であり, 大量輸液と人工呼吸管理を開始し, resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta (REBOA) 下に造影CTを施行した。 III b型肝損傷と不安定型骨盤骨折を認め, 肝と骨盤の出血部に動脈塞栓術を施行し, …

    DOI 医中誌

  • 迅速な病院間連携と急性期治療により良好な転帰をたどったエチレングリコール中毒の1例

    品田 公太, 飛田 修康, 松岡 綾華, 中山 賢人, 櫻井 良太, 朝日 美穂, 吉武 邦将, 鳴海 翔悟, 木庭 真由子, 阪本 雄一郎 日本臨床救急医学会雑誌 25 (3), 598-601, 2022-06-30

    <p>症例は34歳,男性。自殺目的にエチレングリコールを服用し,近医を受診した。二次救急医療機関紹介となるも,服用量は致死量に至っていると推測され,当院へ治療方針について相談された。ドクターヘリによる病院間搬送とホメピゾール確保を早急に調整し,服用から約6時間で血液透析とホメピゾール投与を施行した。来院時は代謝性アシドーシスを認めていたが,治療開始後は改善し,腎障害もきたすことなく経過し,第7病…

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  • 心室細動を発症した薬剤性低カリウム血症の1例

    武藤 憲哉, 菅谷 一樹, 全田 吏栄, 三澤 友誉, 矢野 徹宏, 鈴木 剛, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 25 (3), 607-610, 2022-06-30

    <p>心室細動の原因が薬剤性の低カリウム血症と考えられた症例を経験した。症例は70歳,女性。就寝中に唸り声を上げていたところを娘に発見され,胸骨圧迫された。救急隊が心室細動に対して3回の電気ショックを施行し,自己心拍再開した。検査所見からは虚血を示唆する所見は乏しく,血清カリウム2.7mEq/L …

    DOI Web Site 医中誌

  • COVID-19蔓延期に搬送された両側視床内側梗塞の1例

    山﨑 舞子, 三宅 康史, 朝見 正宏, 大貫 隆広, 坂本 哲也 Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care 34 (2), 45-48, 2022-06-20

    <p>The diagnosis and treatment of stroke are often difficult, especially while taking measures to prevent coronavirus disease (COVID-19). Herein, we report a relatively rare case of acute cerebral …

    DOI 医中誌

  • 胸椎腰椎損傷の注意すべき合併損傷―伸展損傷は高リスク―

    奥田 哲教, 岩田 栄一朗, 重松 英樹, 前川 尚宜, 中野 健一, 増田 佳亮, 小西 浩允, 岡田 博, 川崎 佐智子, 福島 英賢, 田中 康仁 Journal of Spine Research 13 (5), 784-790, 2022-05-20

    <p><b>はじめに:</b>外傷に伴う胸椎腰椎損傷では伸展損傷は稀であり,多くは血管損傷を伴わないが,びまん性特発性骨増殖症(DISH)では伸展損傷からの血管・食道・尿管損傷といった重篤な合併症が報告されている.胸椎腰椎損傷に重篤な合併症を呈する骨折関連リスク因子について検討した.</p><p><b>対象と方法:</b>手術加療を行った176症例210椎のAO-A3,4,B,Cの胸椎腰椎損傷を…

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  • 外傷性半奇静脈損傷の1例

    池松 真人, 川村 祐介, 坂口 裕介, 加藤 真, 岩下 眞之, 竹内 一郎 日本血管外科学会雑誌 31 (3), 109-111, 2022-05-20

    <p>鈍的胸部外傷では稀に大血管損傷を伴うことがあり,しばしば致死的経過をたどる.なかでも半奇静脈損傷は稀でその治療戦略については明らかではない.今回,鈍的胸部外傷による半奇静脈損傷に対しダメージコントロール手術(Damage control surgery; DCS)で救命した症例を経験した.症例は49歳男性でバイク運転中に転倒し救急搬送された.左胸腔内出血によるショックと判断し初療室で緊急開…

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  • 大規模クラスター時の課題 新型コロナウイルス感染症対応より

    熊田 恵介, 山田 実貴人, 水谷 喜雄, 馬場 尚志, 村上 啓雄, 小倉 真治, 豊田 泉 日本災害医学会雑誌 27 (1), 89-95, 2022-04-15

    <p>【背景】医療機関内でクラスターが発生した場合、現場は混乱する。感染経路の特定、診療の継続の有無の判断、外部機関との調整など多岐にわたる業務を、刻々と変化する状況に対応しつつ実施しなくてはならない。大規模院内クラスター時の課題と対策について報告する。【事例】地域の中核を担う急性期病院で複数の職員より新型コロナウイルス感染症陽性者を認めたことを発端に患者94名、職員97名、患者・職員の同居家族…

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  • 適切な外科的介入のタイミングにて救命できた人喰いバクテリアによる壊死性筋膜炎の1例

    山村 恭一, 小山 知秀, 佐藤 裕一, 三森 薫, 松吉 健夫, 鈴木 大聡, 光銭 大裕, 金子 仁, 三宅 康史, 清水 敬樹 日本救急医学会関東地方会雑誌 43 (2), 58-62, 2022-03-31

    <p>症例は30代の女性。既往歴は帯状疱疹。突然の発熱と全身痛が出現し, 右腋窩痛が増悪したため近医を受診し, その後精査治療目的に当院ERを紹介受診した。来院時, 高熱以外のバイタルサインは異常なかった。緊急CT検査では右腋窩の脂肪織濃度上昇を認め, 右腋窩リンパ節炎の診断で同日緊急入院した。入院後数日間は右腋窩痛は不変のままで, 第4病日に突然ショックとなった。さらに, …

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  • 腹腔鏡下手術が適応可能であると考えられた絞扼性腸閉塞の1 例

    中川 将視, 梅谷 有希, 平湯 恒久, 中村 篤雄, 藤田 文彦, 高須 修, 赤木 由人 日本腹部救急医学会雑誌 42 (3), 473-476, 2022-03-31

    <p>症例は68 歳男性。55 歳時に胸部中部食道癌に対して右開胸開腹食道亜全摘,後縦隔胃管再建,空腸瘻造設術を施行,67 歳時に左下咽頭癌に対して咽頭喉頭頸部食道切除,遊離空腸再建術を施行されている。術後,頸部リンパ節再発,肺転移に対し,化学療法を施行中である。今回,左側腹部痛で当院救命救急センターへ救急搬送された。絞扼性腸閉塞の診断で同日緊急手術を施行した。開腹すると乳白色の腹水を認めた。挙…

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  • 深達性Ⅱ度またはⅢ度熱傷を有する日本人入院患者を対象とした新規壊死組織除去剤KMW-1の第3相臨床試験成績

    仲沢 弘明, 池田 弘人, 一ノ橋 紘平, 上田 敬博, 大須賀 章倫, 海田 賢彦, 木村 中, 櫻井 裕之, 成松 英智, 西村 剛三, 橋本 一郎, 藤岡 正樹, 松村 一, 森岡 康祐, 森田 尚樹, 占部 義隆, 所司 慶太, 副島 一孝 熱傷 48 (1), 1-11, 2022-03-15

    壊死組織を除去する手法はデブリードマンと呼ばれ, 深達性熱傷に対して必要な治療法の一つである.最も一般的に行われるデブリードマンは外科的デブリードマンであり, 近年では超早期手術の有用性が報告され広く実施されている.しかしながら, 手術時の術中管理や出血量管理が必要であり, 正常組織への侵襲が不可避であるため患者負担が大きい.一方, …

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  • PICS予防に向けた重症外傷患者に対する痛み・せん妄へのアプローチ

    長岡, 直紀, 山崎, 友香子, 松尾, 純, 西崎, 由里子, 竹重, 加奈子, 嘉嶋, 勇一郎, 堀内, 妙子, 今村, 浩 信州大学医学部附属病院看護研究集録 49 (1), 1-4, 2022-03

    ...A病院高度救命救急センター(以下、救命センター)では、2018年度より多職種でPADチーム を結成し、PADISガイドラインに基づいた疹痛・せん妄管理を行っている。しかし、ABCDEFバンドル (以下、バンドル)導入後も、重症外傷患者の疹痛・せん妄発症率は高率であった。本研究では、重症外傷患者を対象にした疼痛・せん妄管理のアウトカムを評価し、課題を明らかにする事を目的とした。...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 脾梗塞を合併したcardio-cerebral infarction

    西村 朋也, 小橋 大輔, 中村 光伸, 高橋 慶彦, 丸山 潤, 佐々木 孝志 日本臨床救急医学会雑誌 25 (1), 84-88, 2022-02-28

    <p>脳梗塞と心筋梗塞が同時に発症するcardio-cerebral infarction(CCI)という病態が報告されている。今回CCIに脾梗塞を合併し,血栓による閉塞症が原因と考えられた症例を経験した。患者は50歳代の女性。左半身麻痺を主訴に救急外来に搬送された。頭部MRIで脳梗塞を認めたが,その後徐脈となり,心電図でⅡ・Ⅲ・aVF誘導にST上昇を認めた。冠動脈造影検査で右冠動脈入口部に99…

    DOI Web Site 医中誌

  • 看護診断を用いた災害急性期での看護ニーズ分析および看護師の役割・機能の検討

    髙田 洋介, 川谷 陽子, 田口 裕紀子, 山田 英子, 恩部 陽弥, 峯田 雅寛, 石井 美恵子 日本災害医学会雑誌 27 (1), 4-12, 2022-01-13

    <p>【背景】DMATが2005年に発足したが、看護師の記録・分析する仕組みは十分に整っていない。【目的】DMAT看護師が対応した災害急性期の看護診断から災害急性期の看護ニーズおよび看護師の役割・機能を明らかにする。【方法】東日本大震災および熊本地震で被災地に派遣されたDMAT看護師を対象にオンライン調査を実施した。【結果】回答数355件のうち、看護診断まで回答した110件を有効回答とした。看護…

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  • 緊急入院患者の MEWS と基礎疾患の急変予測への活用

    梅木 夏帆, 石橋 恵美, 高橋 美沙子, 神谷 恵 島根県立中央病院医学雑誌 46 (0), 15-18, 2022

    ...概  要:高度救命救急センターであるA病院B病棟では,時間外の緊急入院を受け入れている が,一般病棟へ転棟後に病状が悪化し,ICU・HCUへ計画外入室となる状況が発生している.それ らの患者は,転棟前からすでにバイタルサインに異常を来していたのではないかと推測した.そこ で,MEWSを活用することで急変予測ができるのではないかと考え,一般病棟転棟後に病状が悪化 しICU・HCUへ計画外入室した患者(...

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  • ER型救急におけるハイブリッドERシステム導入の経緯とその意義

    北川 喜己, 萩原 康友, 小川 健一朗, 水谷 文俊, 船曵 知弘 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 133-139, 2022

    〔要旨〕名古屋掖済会病院は1978年に東海地区初の救命救急センターを設置し,受診患者の増加を受けて2006年に新救命救急センターを竣工した。竣工後に課題となっていた救命救急センター外来(ER)における部屋移動,搬送や移し替えに要する時間のロスと患者負担を解決するため,ERの中心部分にある放射線部門のCT室と血管造影室を合体させ,2ルーム型のハイブリッドER(IVR-CT)システムを設置することと…

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  • わが国における外傷外科手技のためのASSETコースの開催状況の現状と課題

    森下 幸治, 安部 隆三, 松島 一英, 鈴木 崇根, 中田 孝明, 佐藤 格夫, 室野井 智博, 渡部 広明, 大友 康裕 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 54-59, 2022

    〔要旨〕目的:Advanced Surgical Skills for Exposure in Trauma(ASSET)コースは米国外科学会が開発したご遺体を用いた外傷トレーニングコースの1つである。世界各国で開催されており,わが国では2016年に初開催された。本コースでは,外傷症例のディスカッションを行い,手術手技を1日で学ぶ。わが国における本コースの有用性が明らかでないため,アンケート調査…

    DOI 医中誌

  • 長期人工呼吸管理後に早期摂食嚥下リハビリテーションが有効であったCOVID-19重症患者の3例

    船水 良太, 春名 純平, 村中 沙織, 原田 敬介 学会誌JSPEN 4 (3), 139-144, 2022

    <p>長期の人工呼吸管理を要し,気管切開を行ったcoronavirus disease 2019(COVID-19)重症患者に対し,嚥下プロトコールを用いて初回嚥下機能評価を行い,早期に経口摂取を再開できた3症例を経験した.筋弛緩薬・鎮静薬・麻薬性鎮痛薬の投与日数は,それぞれ15日,12日,17日(平均値)であった.3症例とも経過中,経鼻栄養によって栄養管理がなされ,栄養指標は正常範囲内で経過し…

    DOI 医中誌

  • 臓器提供時の家族支援のあり方について~都道府県Co.の立場から~

    竹田 昭子, 平尾 朋仁, 田﨑 修 移植 57 (Supplement), s168_2-s168_2, 2022

    <p>臓器提供において、ドナー家族の臓器提供への意思決定支援や必要に応じた心理的・社会的支援を行うことは臓器移植コーディネーター(Co.)の役割として極めて重要である。</p><p>患者家族は、限られた時間の中で患者に代わって生命に関わる選択をしなければならず、その心理的な衝撃は大きく計り知れない。</p><p>Co.は、家族が臓器提供の話を聞きたいと申し出があった時点からの介入となるため、搬入…

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  • CCUでの提供事例の経験と今後の課題について

    宮島 由佳, 纐纈 一枝, 剣持 敬 移植 57 (Supplement), s271_1-s271_1, 2022

    ...<p>【はじめに】</p><p>当院は、高度救命救急センターであり2022年4月まで263件の臓器提供を行った。これまで脳血管患者の臓器提供が主であったが、今回CCUにおいて循環器患者の臓器提供事例を経験したため報告する。</p><p>【事例】</p><p>①20歳代男性、蘇生後脳症。脳死とされうる状態となり、臓器提供選択肢提示を行い、眼球提供となった。...

    DOI 医中誌

  • 高齢発症てんかんが示唆された門脈大循環シャント脳症

    吉原 章王, 佐々木 貴史, 大平 俊一郎, 安齋 高穂, 齋藤 直史 福島医学雑誌 72 (1), 31-35, 2022

    <p>要旨:高齢者に発症するてんかんは,焦点意識減損発作が多く,少量の抗てんかん薬が奏功し,脳卒中が原因であることが多いなどの特徴があり,有病率は1%程度と推定されている。非肝硬変性の門脈大循環シャント脳症は,中高年に多く発症し多彩な症状が出現するが,てんかん発作で発症することはまれである。今回,てんかん発作で発症した高齢の門脈大循環シャント脳症例を経験した。79歳女性がてんかん発作を来し搬送さ…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献10件

  • ECMO装着患者の病院間搬送における看護師の活動報告

    栗原 知己, 矢内 健太 日本救急看護学会雑誌 24 (0), 29-32, 2022

    <p> 前橋赤十字病院(以下、当院)は体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation;ECMO)装着患者を搬送する専用車両(ECMO Car)を所有する国内でも数少ない施設であり、当院のECMO Transportチームは、救急外来の看護師(ER看護師)と集中治療室の看護師(ICU看護師)という専門性の異なる看護師2名が搬送に同行するのが特徴である。今回…

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 大量輸血プロトコール(MTP)での輸血製剤の破棄

    岩瀬 史明, 萩原 一樹, 井上 潤一, 渡邉 紗耶香, 宮﨑 善史, 松本 学, 柳沢 政彦, 笹本 将継, 釘宮 愛子, 吉野 匠, 伊藤 鮎美, 松本 隆, 吉田 侑真, 岩瀬 弘明, 本田 智美 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 41-47, 2022

    ...【方法】2015~2019年に山梨県立中央病院高度救命救急センターに搬送され,MTPが発動された外傷患者の輸血製剤の破棄の状況について調査した。【結果】320例にMTPが発動され,23例(7.2%)で輸血製剤の破棄を認めた。大量輸血症例で10例,赤血球輸血を実施しなかった症例においても9例の破棄を認めた。...

    DOI 医中誌

  • コロナ禍での大学病院の診療の変化

    岩田 充永 移植 57 (Supplement), s130_1-s130_1, 2022

    ...</p><p>私は救急医として、所属機関の方針「大学病院としての高度医療の提供」「高度救命救急センターとしての救急医療の提供」「新型コロナウイルスとの対峙」を念頭に診療を行っています。</p><p>第1波~第4波当時は大変元気であった方が発症から7日目くらいに突然呼吸状態が悪化する、「幸せな低酸素」という経験したことがない病態との闘いでした。...

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  • 臓器・組織提供に関する意思確認の実際

    織田 順 移植 57 (Supplement), s137_2-s137_2, 2022

    <p> 臓器・組織移植による治療はめざましい発展を遂げてきたが、移植医療が成り立つプロセスの始まりは、臓器・組織提供する方やご家族の貴重なご意思であることに変わりはない。</p><p> その方法として、脳幹反射が概ね消失し活動脳波を認めない患者さんについてはそのご家族に「移植医療に関する情報提供」のみを行い、さらに移植医療に詳しい人からの話を聞いてみても良いというご家族には院外のコーディネーター…

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  • 鈍的外傷性椎骨動脈損傷の治療経験

    大山 裕太, 山根 文孝, 朝見 正宏, 大貫 隆広, 後藤 芳明, 宇野 健志, 安心院 康彦, 三宅 康史, 坂本 哲也, 辛 正廣 脳血管内治療 7 (1), 1-6, 2022

    <p>【目的】鈍的外傷性椎骨動脈損傷は,稀な病態である.今回,われわれが治療介入した椎骨動脈損傷を 3 例経験したため報告する.【症例】症例 1:42 歳男性.頚椎(C6)骨折と骨折部に一致した右椎骨動脈に高度狭窄を認めた.症例 2:68 歳女性.頚椎(C2)に骨折と,骨折部に一致した右椎骨動脈閉塞を認めた.この 2 例では,抗血小板薬による保存的加療を行った.症例 3:38 …

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  • 脳死下臓器提供を行う子どもと家族へのケアと支援

    日沼 千尋, 荒木 尚, 種市 尋宙, 西山 和孝 脳死・脳蘇生 34 (2), 82-90, 2022

    〔目的〕脳死下臓器提供をする子どもと家族へのケアと支援の実際を明らかにし,体制整備に関して検討すること。〔方法〕小児の脳死下臓器提供を経験し,施設名が公表されている10医療施設の11例のドナーを担当した医療チームメンバーに子どもと家族に行った支援,ケアについてインタビューを行った。インタビューデータの中から子どもと家族に行ったケアに注目してデータを抽出し,質的に分析した。〔結果〕【子どもの尊厳を…

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  • 多発外傷診療における消化器外科医教育

    原 貴信, 日高 匡章, 井上 悠介, 猪熊 孝実, 曽山 明彦, 松本 亮, 今村 一歩, 松島 肇, 足立 智彦, 伊藤 信一郎, 金高 賢悟, 江口 晋 Japanese Journal of Acute Care Surgery 12 (1), 66-70, 2022

    〔要旨〕長崎大学病院では,腹部外傷手術を消化器外科医が担当している。以前は腹部外傷の診断がついた後で連絡を受け,診療を開始していたが,2014年以降は患者搬入時から救急医と協力して初期診療にあたるようになった。また,院内勉強会や若手医師を対象としたカンファレンスの定期開催,他施設との症例検討会により経験症例を広く共有しているほか,外傷手術修練として年2回のcadaverトレーニングを行っている。…

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  • 今求められる日本流のドナーアクションとは?

    中尾 篤典 移植 57 (Supplement), s138_2-s138_2, 2022

    <p>岡山大学病院では、2017年から2022年までの5年間で、3例の小児ドナーを含む16例の脳死下臓器提供を行ってきた。脳死とされうる状態と診断した症例は40例、頚髄損傷など医学的理由で臓器提供の選択肢提示を行わなかった8例をのぞく32例に選択肢提示を行い、半数にあたる16例が臓器提供に至った。選択肢提示を行った症例のうち、意思表示を書面で行っていたのはわずか2例であった。臓器提供は、終末期に…

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  • 厚労科研 嶋津・田﨑班研究の成果ー臓器提供を見据えた患者評価・管理と術中管理のためのマニュアル

    田﨑 修 移植 57 (Supplement), s185_1-s185_1, 2022

    <p>我が国の5類型施設において、特に「脳死判定」以降のドナー評価・管理や摘出手術術中管理について多くの課題があり、体制整備が十分ではないことが指摘されていた。厚労科研嶋津班(令和3年度より田﨑班)において、関係学会等の協力を得て、全国の様々な5類型施設が自立してドナー評価・管理、摘出術術中管理、家族サポートを行うことができるように、臓器提供に関するマニュアルの作成を目指した。</p><p>日本…

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  • 最大数の臓器提供をするための患者管理

    中尾 篤典, 内藤 宏道 移植 57 (Supplement), s186_2-s186_2, 2022

    ...しかし当院では、患者・家族ケアを含めすべて高度救命救急センター内多職種チームで行い、院内の脳神経外科など他の部署でドナー候補が出た場合も、我々の高度救命救急センターで管理を行っている。我々のドナー管理の実際をご紹介したい。</p>...

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  • モニタリングするも上気道症状がなく診断が遅れた上気道型気道損傷の1例

    鈴木 源, 田口 茂正, 林 辰彦, 江川 裕子, 清田 和也 日本救急医学会関東地方会雑誌 42 (4), 91-94, 2021-12-28

    <p>集中治療室で経過観察を行うも, 上気道症状が出現した際に気道確保に輪状甲状靱帯切開が必要であった上気道型気道損傷の1例を経験した。症例は51歳男性で, 自宅火災で顔面 II 度熱傷4.5%, 両上肢 II 度4%を受傷した。咽頭痛, 呼吸困難感, 呼気性喘鳴, 嚥下時痛といった上気道症状を認めなかったため, 救急外来では気道確保を行わなかった。集中治療室で上気道症状をモニタリングして, …

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