検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 25,507 件

  • 頚椎損傷に対する後方固定術後症状悪化例の検討

    井上 太郎, 吉原 永武 Journal of Spine Research 15 (4), 700-706, 2024-04-20

    ...</p><p><b>結果:</b>51名中9名(18%)に術後神経症状の悪化を認めた.症状の内訳はC5麻痺が6名(67%),他神経根障害が2名(22%),四肢不全麻痺が1名(11%)だった.再手術は51名中4名(8%)に施行されていた.3名に椎間孔拡大術が施行,1名に椎弓切除術が施行されていた.2名は同日緊急手術が施行されていた....

    DOI

  • 転移性髄内腫瘍に対して免疫チェックポイント阻害薬が奏功した1例

    藤井 論, 両角 正義, 村本 明生, 松原 祐二 Journal of Spine Research 15 (4), 721-725, 2024-04-20

    ...</p><p><b>症例:</b>74歳,男性.肺癌に対し肺上葉切除術を施行された.再発なく経過していたが術後7ヶ月で尿閉と歩行困難が出現した.造影MRIでC7~Th1高位に内部が均一に造影される硬膜内髄外腫瘍を疑う病変を認め緊急腫瘍摘出術を施行した.術中所見で腫瘍の一部は脊髄に強固に癒着していたため癒着部分は焼灼にとどめた.術直後より対麻痺は改善し杖歩行可能となった.病理組織学的診断は肺癌転移であり...

    DOI

  • 回復期の弛緩性片麻痺患者にMental Practiceと課題指向型訓練を併用した一例

    大矢 涼, 吉田 恭平, 岸 優斗, 高梨 悠一 作業療法 43 (2), 288-294, 2024-04-15

    ...【結果】BRS上肢・手指Ⅴ.ADLで麻痺手を実用手として使用可能.【考察】本事例は錐体路・小脳損傷により麻痺手を使用不可となり,半球間抑制や学習性不使用の影響も推測されたが,病態を考慮した複合的な介入が回復に寄与した可能性がある.</p>...

    DOI

  • 脳性麻痺患者におけるPosture and Postural Ability Scaleと PEDIの関係性

    石田 優樹, 楠本 泰士, 木村 優希, 儀間 裕貴 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 121-121, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法】</p> <p> 対象は東京と神奈川の小児関連の2施設に通院しているCP患者 37名 (26.4±15.8歳、GMFCSレベルⅠ:5名、Ⅱ:10名、Ⅲ: 7名、Ⅳ:9名、Ⅴ:6名、痙直型両側性麻痺:31名、痙直型片側性麻痺:1名、アテトーゼ型:1名、失調型:2名、混合型: 1名)とした。...

    DOI

  • 脳性麻痺を呈する子どもの抑うつ傾向の調査―多施設共同研究

    浅野 大喜, 武田 真樹, 阿部 広和, 儀間 裕貴, 信迫 悟志 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 125-125, 2024-03-31

    ...児の抑うつを減少させる可能性が報告されている.本研究の目的は,脳性麻痺を呈する子どもの抑うつ傾向について定型発達児と比較し,問題行動との関連について調査することである....

    DOI

  • 学齢期の痙直型両麻痺児における成長に伴う運動・ADL機能の改善経過について-外来リハビリを通した症例-

    千葉 彩加, 小川 智美, 大矢 祥平, 工藤 大弥, 鶴岡 弘章 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 129-129, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 立位・歩行の可能な脳性麻痺を有する児は10歳頃に運動機能向上がプラトーになり、成長期の身長や体重増加で立位・歩行能力は低下し、痙縮や筋力不均衡により側弯や股関節脱臼などの二次障害につながるとされる。これに伴い、ADL機能低下が生じ、集中的なリハビリや手術などを行い、機能改善を図る例は多くある。...

    DOI

  • 体重増加により歩行能力が低下した成人脳性麻痺に対する訪問リハビリでの関わり

    仲村 我花奈, 小口 和代, 後藤 進一郎, 姫岩 奈美 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 136-136, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 脳性麻痺者において30歳前後で能力の低下が始まること (諸根ら,2001)や,体重の増加により,運動機能は後退することがある (江口,1991).今回,体重増加により歩行能力が低下し た症例に対し減量,歩行能力の改善目的で訪問リハを実施した.減量,歩行能力の改善には難渋したが,ADLは維持可能だった ため報告する....

    DOI

  • 独歩可能児のSDR術後経過 -粗大運動能力改善に関わる術前要因の検討-

    小野 泰輔, 上原 久人, 山田 知 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 152-152, 2024-03-31

    ...<p>はじめに </p><p> 当センターは脳性麻痺児に対する選択的脊髄後根切断術 (Selective Dorsal Rhizotomy,以下SDR)後の集中リハビリテーションを行っている。SDRは脳性麻痺リハビリテーションガイドライン第2版より、対象の選択と目的を慎重に考慮すれば勧められる治療であるとされている。...

    DOI

  • 痙性対麻痺児に対する髄腔内バクロフェン療法とロボットスーツHAL®での歩行練習を併用した集中的介入の報告

    西川 良太, 佐藤 紗弥香, 小松 昌久, 増田 智幸, 夏目 岳典, 大多尾 早紀, 那須野 翔, 竹内 史穂子, 白井 真規, 本林 光雄, 三澤 由佳, 宮入 洋祐, 稲葉 雄二 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 154-154, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに,目的】</p> <p> 痙縮に対する髄腔内バクロフェン療法 (ITB)は,本邦では歩行困難患者への施行が大部分であり,歩行可能症例に対してITBを施行された場合でも,歩行能力の低下が報告されている.一方で,ロボットスーツHAL®(HAL)による運動療法の効果として,歩行能力が向上することなどが報告されている.今回,痙性対麻痺を呈する歩行器歩行が可能な男児に対し, ITBを施行...

    DOI

  • 歩行可能な脳性麻痺患者の立位姿勢の特徴

    眞柴 知穂, 木村 優希, 儀間 裕貴, 楠本 泰士, 石田 優樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 166-166, 2024-03-31

    ...本研究の対象者は26名 (23.5±16.8歳、GMFCSレベル Ⅰ:10名、Ⅱ:16名、痙直型両側性麻痺:25名、痙直型片側性麻痺:1名)とした。...

    DOI

  • Goal Attainment Scalingを用いた脳室内出血後水頭症児への座位活動と移動支援の取り組み

    菊次 幸平 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 169-169, 2024-03-31

    ...身体機能面では痙性麻痺による両足部の筋緊張亢進(内反・底屈)が確認できた。今回、ご家族からの要望をもとにGAS案を作成。理学療法目標を「座位保持装置に座って食事ができること」「歩行器を使って屋外を散歩すること」「ずり這い・四つ這いができること」に設定し、ご家族と共有し合意を得て、GASの完成とした。 理学療法は月に2回60分3単位で実施。...

    DOI

  • 脳性麻痺児・者の歩行効率に関する要因-歩容異常の影響-

    石本 壮星, 糸数 昌史 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 33-33, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 学齢期以降に歩行・粗大運動能力を維持していても成人期になり歩行・粗大運動能力が低下した脳性麻痺 (CP)の症例を目にする.WalleらによるとCP児は健常児と比較し歩行中のエネルギーコストが高く,歩容異常が歩行効率低下に関連すると報告している.木元らはCP児を対象に,Total Heart Beat Index (THBI)にて心拍数から歩行効率を算出...

    DOI

  • 胸髄損傷を呈する幼児に対する、課題志向型トレーニングの実践

    滝谷 佳紀, 塩津 裕康 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 95-95, 2024-03-31

    ...二分脊髄・脳性麻痺児に対する課題志向型トレーニングは活動・参加レベルでの効果が報告されている為、肢体不自由及び、慢性的に症状が継続するという共通点がある胸髄損傷児においても有効と考え、特にCognitive Orientation to daily Occupational Performance (CO-OP)を参照し、介入効果を考察することを目的とした。...

    DOI

  • 回復期リハビリテーション病院における脳卒中患者の退院時サルコペニア関連評価の比較

    吉田 優斗, 福澤 純, 小池 将, 仲村 歩華, 三澤 慎, 姫野 蒼大, 原井 瑛広, 大渕 修一 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 210-210, 2024-03-31

    ...した.SMIの測定には,医療用体組成計seca(seca株式会社,千葉)を用いた.サルコペニアの判定を外的基準とし,非麻痺側握力,5CST,非麻痺側または麻痺側 CC,SPPBの感度・特異度を算出した.いずれの評価のカットオフ値はAWGS2019の基準に準じた.感度・特異度の算出には,統計解析ソフトRを使用した....

    DOI

  • 後外側骨片を伴う大腿骨転子部骨折の歩行予後

    杉田 久洋, 尾崎 夏実, 中原 広志, 二木 良太, 桑原 浩彰, 濱田 恭, 酒井 忠博 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 233-233, 2024-03-31

    ...除外基準は、1)再診がない、2)認知症で指示動作が不可、3)複数外傷、4)重度運動麻痺の既往、5)受傷前非歩行、6)周術期死亡、 7)入院中の再骨折とし、最終的な対象者は50例となった。対象者をPL骨片の有無によってNormal群、PL群に群分けした。調査項目は患者特性の項目として、年齢、性別、身長、体重、 Body Mass Index(以下、BMI)、受傷側、既往歴、受傷前歩行形態。...

    DOI

  • 痙直型脳性麻痺児の座位から立位動作時における運動学的特性に関する文献レビュー

    城井 麻美子, 松田 雅弘 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 119-119, 2024-03-31

    ...さらに、両麻痺CP児の特徴として膝関節の急な伸展が挙げられていたことから、動作時の筋活動をさらに研究する必要がある。 CP児のSTS動作に関する研究は少なく、分野が多岐に渡っていた。さらに、CP児の運動学的特徴は歩行に関して多いものの、 STS動作そのものについての文献は、あまり見られなかった。...

    DOI

  • 脳性麻痺児における介助のしやすさに関連する因子の特定:システマティックレビュー

    井上 孝仁, 和泉 裕斗, 樋室 伸顕, 西部 寿人, 井上 和広, 藤坂 広幸, 大西 浩文 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 122-122, 2024-03-31

    ...子どもの因子として、粗大運動機能、上肢機能、 コミュニケーション機能、体幹機能、呼吸筋力、両手動作機能、年齢、体重、知的障害、体脂肪、機能的自立度、微細運動、健 康関連QOL、疼痛、バランス能力、感覚処理、股関節脱臼、視覚障害、麻痺の分布、子どもの数が特定された。...

    DOI

  • 生活支援に的を絞った学童期の脳性麻痺児の単独リハビリ入所を経験して

    杉本 恵, 村澤 穂南, 岩佐 一彦 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 128-128, 2024-03-31

    ...今回学童期の脳性麻痺児の単独リハビリ入所を経験し、 ADL向上とGMFMの変化が認められ、それが児の自信と、家族の児に対する接し方の変化に繋がったため報告する。 </p> <p>【方法および症例報告】</p> <p> 症例はGMFCSレベルⅢ、MACSレベルⅢ、EDACSレベルⅡ、 CFCSレベルⅠのPVLによる痙直型両側性脳性麻痺児の7歳男児。...

    DOI

  • CO-OPを参考にした子ども参加型理学療法の試み~ぼくはケーキがつくりたい~

    前多 千春, 舟橋 吉美, 堀田 昌志, 藪中 良彦 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 130-130, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法および症例】</p> <p> 症例は介入時7 歳5 ヶ月の脳性麻痺痙直型両麻痺の男児 (GMFCSレベルⅡ、MACSレベルⅡ)。通常学級に在籍する知的な遅れのない小学2年生。介入期間は20XX年6月~8月の2ヶ月間。週1回、40分で実施。 評価指標にはカナダ作業遂行測定 (以下、COPM)とGoal Attainment Scale (以下、GAS)を用いた。...

    DOI

  • 成人の痙直型両側性脳性麻痺に対する手足の画像を用いた心的回転課題による運動イメージの特徴について

    髙田 琳, 横井 裕一郎 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 135-135, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 脳性麻痺は知覚・認知の障害を持つことが定義の中に加えられ,近年の脳性麻痺の研究では運動イメージ障害の特徴が報告され ている.脳性麻痺の運動イメージ研究は心的回転 (Mental Rotation : MR)課題を用いた片麻痺脳性麻痺児を対象とする研究が散見されるが,両側性麻痺を対象とした研究や二次障がいのある成人期を対象とした研究はない.そこで本研究...

    DOI

  • 選択的脊髄後根切断術後に一期的多部位手術を行った脳性麻痺児の移動機能の変化

    松本 菜々恵, 渡邊 聖奈, 阿部 広和 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 153-153, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法および症例報告】</p> <p> 症例は脳性麻痺の痙直型両側性麻痺 (GMFCSレベルⅡ)、 MACSレベルⅡ、CFCSレベルⅡの男児。1歳時から他施設で理学療法を受け、2歳2か月で独歩獲得。尖足歩行あり、ボツリヌス治療を行っていた。5歳2か月当院初診時、独歩可能だが裸足では踵接地なく、立位は常に尖足位で静的立位保持は10秒未満であった。...

    DOI

  • 歩行可能な脳性麻痺児に対する下肢筋腱解離術後の関節可動域,粗大運動能力の経年変化

    川原田 里美, 横山 恵里, 下山 論史, 福士 千尋, 上里 涼子, 吉川 圭 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 155-155, 2024-03-31

    ...</p> <p>【結果】</p> <p> 選択基準に該当したCP児は20名 (男児11名女児9名),GMFCSレベルはIが18名,IIが2名,手術時年齢は平均7.3±3.0 (3~ 12)歳,麻痺型は両麻痺15名,片麻痺5名.手術は症例ごとに異なるが,腓腹筋は全例,ハムストリングスは19名で延長,解離等を受けていた.すべての評価データはFriedman検定で有意差が認められた.術前と...

    DOI

  • 低酸素脳症後の慢性期の女児に対して問題点の抽出にGMFMを使用した事例

    浅井 朋美, 澤田 あい, 吉橋 学 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 170-170, 2024-03-31

    ...入院時の身体機能評価は、不全四肢麻痺、 ROMは両股関節伸展0度、MMTは両股関節伸展、足関節底屈2 、それ以外は3、筋緊張は四肢が高筋緊張で中枢部が低筋緊張、 協調運動障害やバランス障害があった。GMFMの達成度はA 86%、B85%、C43%、D23%、E8%で総合49%であった。...

    DOI

  • 脳室周囲白質軟化症患者における計数の課題の結果と視覚的注意能力の関係

    清水 俊行, 代田 琴子, 平松 奈実, 西尾 祥子, 越智 貴則, 野村 龍雅, 大坪 英一, 山﨑 美邑, 稲葉 智洋, 大西 巧真, 三浦 靖史 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 31-31, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 脳室周囲白質軟化症 (periventricular leukomalacia以下,PVL)患者は,運動麻痺以外に視知覚障害を合併することが報告されている.近年,視知覚障害の一部である視覚的注意障害の合併も疑われているが,その実態は明らかではない.本研究はPVL患者の視覚的注意能力と計数の課題の関係を検討することで,視知覚障害の一端を明らかにすることを...

    DOI

  • 低出生体重児における発達遅延を予測する Dubowitz神経学的評価カットオフ値と乳児期の粗大運動発達の関係

    宮城島 沙織, 佐藤 優衣, 笹川 古都音, 鎌塚 香央里, 坂井 拓朗, 五十嵐 リサ, 小塚 直樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 40-40, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法】</p> <p>対象者は2012年1月1日から2020年12月31日までに当院にて出生し、医師より理学療法評価介入の依頼のあった児とし、脳性麻痺やダウン症など神経疾患および染色体異常の診断がある児、転居などを理由に当院の発達フォロー外来を終了した児は除外した。診療情報は、カルテ記録より全て後方視的に収集した。...

    DOI

  • 頭頸部がん患者の治療と仕事の両立支援に関する介入 システマティックレビュー

    舩津 康平, 樋口 周人, 村上 武史, 久原 聡志, 原田 有理紗, 高木 絵里子, 立石 清一郎, 佐伯 覚 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 388-388, 2024-03-31

    ...頭頸部がん治療後に生じる身体機能低下や障害としては、発声や会話の障害、疲労、副神経麻痺、呼吸障害などの頻度が高く、これらの症状の出現が少ない、あるいは、症状が影響しない作業に従事している患者ほど復職しやすいと考えられる。頭頸部がんにおいては身体機能の改善が復職する上で重要となるが、理学療法士の介入に対し復職に関する評価をした報告は少なかった。...

    DOI

  • 肥満脳卒中患者に対して共有意思決定に焦点を置き運動指導を行った一事例

    松本 浩希, 加納 一則 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 426-426, 2024-03-31

    ...X+23日には麻痺は消失し、独歩が安定、 TUGは8.9秒となった。本症例は、BMI33、体重97.7㎏であり、就学児が2人、発症前はダブルワークを行っていた。退院後の疾病予防のためには減量及び生活習慣の見直しが必要であった。管理栄養士より目標摂取calは2200kcalで設定、運動は300kcal以上の消費を目指し、運動量を漸増した。...

    DOI

  • 中高齢の脳性麻痺者における運動障害の重症度間での体幹・下肢筋の筋量および筋内非収縮組織の比較

    正木 光裕, 花岡 伸一, 内川 ほのか, 内川 雄貴, 平岡 司, 北村 由季, 長谷川 拳, 窪田 祐美, 山本 達也 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 141-141, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 本研究の目的は中高齢の脳性麻痺 (cerebral palsy: CP) 者を対 象とし、超音波画像診断装置にて評価した多数の体幹・下肢筋の筋量および筋内非収縮組織を運動障害の重症度間で比較することとした。また、群間にて安静腹臥位での姿勢アライメント、下肢筋の痙性も合わせて比較した。...

    DOI

  • 脳性麻痺患者におけるPosture and Postural Ability Scaleの信頼性と妥当性の検討

    木村 優希, 儀間 裕貴, 楠本 泰士, 林 寛人, 久司 夏井, 眞柴 知穂, 樋口 滋, 深澤 宏昭, 石田 優樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 165-165, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに】</p> <p> 粗大運動能力分類システム (Gross Motor Function Classification System; GMFCS)でレベルⅣやⅤに相当する重度脳性麻痺患者では、脊柱側弯や股関節脱臼、風に吹かれた股関節変形などの状態を複合的に指す“Postural deformity”が好発する。...

    DOI

  • 内側股継手長下肢装具により歩行機能が改善した上位腰椎二分脊椎症の一例

    亀山 啓博, 北原 エリ子, 渡部 幸司, 池野 充, 田中 弘志, 渡邉 篤優, 藤原 俊之 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 38-38, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに,目的】</p> <p> 上位腰椎二分脊椎症患者に対する歩行練習は,骨の健康や身体活動の促進を目標としてReciprocating-Gait-Orthosis(RGO)や骨盤付き長下肢装具(HKAFO)等が適用され実践されてきた (Wilson,2020).成人高位対麻痺患者においては内側股継手装具 (MSH-KAFO) の有用性を示す報告があるが (鈴木,2005),小児患者...

    DOI

  • 当院NICUにおける理学療法実施の有無が中等度および後期早産児に与える影響

    佐藤 隆一, 小澤 哲也, 出岡 有希, 長田 きらら, 新山 祐貴, 霜田 直史, 渡邊 玲子, 小郷 寛史 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 43-43, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p>今回はMLPT児に着目して理学療法の実施、未実施が退院時の体重増加や在院日数の短縮までの結果を得ることはできなかった、しかし、脳性麻痺を発症していない早産児が粗大運動能力と微細運動能力の障害に遭遇する頻度が高く、有病率は軽度から中等度の障害で約40%、中等度の障害で約20%との報告もされ大きな問題の一つと考えられている。...

    DOI

  • 重度な障がいをもつ子どもに対して多職種で連携した5年間の取り組みと児の変化

    中村 祐樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 61-61, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法】</p> <p>症例は、水頭症、てんかん性脳症、脳性麻痺、両側性白内障による視覚障害、知的障害(重度)を呈する1歳8ヶ月の男児。麻痺のタイプは、痙性四肢麻痺、GMFCSレベルⅤ。運動機能としては、未定頸、座位、寝返り不能。当施設の利用状況は、個別リハ(PT、OT、ST )、保育での集団療育に参加。...

    DOI

  • パラスポーツ体験を目的とした親子入院の活動報告

    堤崎 宏美, 齋藤 由希, 鳥井 智太郎 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 90-90, 2024-03-31

    ...低出生体重児や脳性麻痺、運動発達遅滞、知的障害を持つ子ど もたちで、運動レベルは、GMFCSLevel Ⅱ~Ⅲ。プログラム は、個別リハを実施後、集団活動として、徒競走、スラローム、玉入れ、フロアカーリング、トランポリン、ボッチャを親子合 同で行った。...

    DOI

  • 急性横断性脊髄炎に対し早期リハビリ介入し歩行獲得に至った1例

    稲森 遥, 中野 有子, 日高 雅大, 小森 華穂, 平野 哲, 大高 洋平 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 93-93, 2024-03-31

    ...腰痛を訴えてから歩行障害を呈し、MRIにて胸髄に横断性脊髄炎所見があり、両下肢弛緩性麻痺、膀胱直腸障害を認め、急性横断性脊髄炎の診断で入院となった。 </p> <p>【経過・結果】</p> <p> 第4病日から理学療法と作業療法を開始した。...

    DOI

  • 難治性てんかん性脳症患者に対し,歩行練習の手段を検討した一症例

    辻田 愛恵 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 98-98, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p>脳性麻痺患者に対する筋力増強練習の重要性が示唆される中、GMFCSレベルⅣ,Ⅴの脳性麻痺児は一般的な抵抗運動が困難な場合が多く,本症例も立位や介助歩行といった運動の中で筋力増強練習を行ってきた.この為,本症例が運動能力を維持していく為には,立位,歩行練習の継続が重要であった.症例は介助歩行を獲得したが,成長に伴い下肢,体幹の変形が出現し,変形した...

    DOI

  • 重度肢体不自由児が就学する普通小学校におけるリフト導入の効果

    川﨑 浩子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 421-421, 2024-03-31

    ...</p><p>【事例紹介】</p><p> 特別支援学級の在籍児童は1名、脳性麻痺 (痙直型四肢麻痺)、身長120㎝、体重25㎏の女児である。学校では、主に担任 (女性)と看護師の2名体制で、学習と生活の支援を行っている。 </p><p>【介入と経過】</p><p> 5年生の12月、「担任の妊娠が判明、看護師の腰痛症が悪化し、児童の教育、生活の介助が困難になっている」と相談があった。...

    DOI

  • 慢性期片麻痺者および四肢麻痺者の歩行における運動強度の特性

    森田 智之, 横山 修, 村田 知之, 松田 健太 日本予防理学療法学会雑誌 3 (2), 39-44, 2024-03-31

    ...<p>【目的】片麻痺者と四肢麻痺者を対象として歩行の運動強度を特定することと,市販の活動量計が示す運動強度と呼吸代謝計測装置の値を比較して,活動量計が示す値の妥当性を検証することである。【方法】対象は屋外歩行が自立している片麻痺者と四肢麻痺者の計2名で,呼吸代謝計測装置と市販の活動量計を用いて快適歩行の運動強度を計測した。...

    DOI

  • 生体電気インピーダンス法を用いた脳性麻痺児の筋量計測の検証

    仲村 真哉, 木元 稔, 川野辺 有紀, 三澤 晶子, 坂本 仁 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 118-118, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 脳性麻痺 (cerebral palsy ; CP) 児は同年齢の典型発達 (typically developing;TD)児よりも筋量が減少しているとされ る。筋量の減少は筋力に加え、粗大運動能力とも関連するため、重要な評価指標の一つである。 筋量の計測には、得られた値に体格が影響することを考慮する必要がある。...

    DOI

  • 理学療法の過程でShared Decision Makingを行い、ボツリヌス療法導入に至った脳性まひ児の一例

    渡邊 多佳子, 柘植 孝浩 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 131-131, 2024-03-31

    ...</p> <p>【症例報告】</p> <p> 脳性まひ痙直型両麻痺の12才男児 (GMFCSレベルⅢ)、周産期の異常はなく出生した。理学療法は2歳3ヶ月より開始した。現在、特別支援学校 (肢体不自由部門)通学中であり、金属支柱付き短下肢装具とロフストランドクラッチを使用し、近位監視で歩行が可能で、長距離移動は車椅子を併用している。...

    DOI

  • 小児難治性てんかんに対する機能的大脳半球離断術後の理学療法経験

    松永 彩香, 加藤 太郎, 山野 真弓, 上村 亜希子, 宮崎 裕大, 原 貴敏 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 157-157, 2024-03-31

    ...右不全麻痺は残存しており、歩行は右尖足、走行はスキップであった。 </p> <p>【考察】</p> <p> 術後は、一時的に右弛緩性麻痺が生じ、その後痙性麻痺へ至った。装具療法を取り入れたが、本人の嫌がりや早期退院により継続できなかった。...

    DOI

  • 痙攣重積型急性脳症を呈した児に対しGMFM及びCOPMを用いた症例

    仲山 玖未, 川瀬 麻理, 浅井 朋美, 田辺 仁彦 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 168-168, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに】</p> <p> 急性脳症児の理学療法に関する臨床研究はほとんど見られず運動機能評価も確立されていない.粗大運動能力尺度(以下, GMFM)は脳性麻痺に対する粗大運動機能評価であるが,脳外傷の評価としても使用されており,同じ後天性脳障害である急性脳症にも使用できると考えた.また,家族との協働や生活に基づいた目標設定のため,カナダ作業遂行測定(以下,COPM)を使用した.今回...

    DOI

  • 超・極低出生体重児の発達遅延を予測する修正6ヶ月時のアルバータ乳幼児運動発達検査法のカットオフ値

    佐藤 優衣, 宮城島 沙織, 笹川 古都音, 鎌塚 香央里, 坂井 拓朗, 五十嵐 リサ, 小塚 直樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 42-42, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法】</p> <p>対象者は2012年1月1日から2020年12月31日に当院にて出生した超・極低出生体重児とし、脳性麻痺やダウン症など神経疾患および染色体異常の診断がある児、転居などを理由に 当院の発達フォロー外来を終了した児は除外した。診療情報は、カルテ記録より全て後方視的に収集した。...

    DOI

  • 低周波治療器を用いた作業療法により上肢麻痺患者における趣味活動の喪失を予防した一例

    中山 和彦, 舟橋 雄大, 磯村 隆倫, 小林 豊 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 22-22, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに】</p><p> 運動麻痺は日常生活動作の制限のみならず,趣味活動の喪失をもたらす。運動麻痺に対しては神経筋電気刺激療法の有効性が報告されているが,機能改善に着目した報告が多く,趣味活動に言及した報告は少ない。今回,上肢の運動麻痺が生じた患者に対して神経筋電気刺激療法を用いた介入により趣味活動の喪失を予防した症例を経験したため報告する。...

    DOI

  • 回復期リハビリテーション病院退院時の脳卒中患者におけるサルコペニアと転倒関連自己効力感の関連

    小池 将, 吉田 優斗, 福澤 純, 三澤 慎, 姫野 蒼大, 仲村 歩華, 原井 瑛広, 大渕 修一 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 329-329, 2024-03-31

    ...</p><p>【方法】</p><p> 対象は,当院入院中の脳卒中患者とし,金属,ペースメーカー類が体内にある者,測定に影響を及ぼす既往がある者,認知機能の低下により指示理解が困難な者を除外した.サルコペニアの判定は ,2019年Asian Working Group for Sarcopeniaの基準 (AWGS2019)に基づき,非麻痺側握力,6m通常歩行速度,Skeletal Muscle mass...

    DOI

  • 臨床家による長下肢装具作製の是非の判断を予測する客観的因子

    大鹿 糠徹, 阿部 浩明, 辻本 直秀, 関 崇志 支援工学理学療法学会誌 3 (2), 111-121, 2024-03-29

    ...</p><p>【<b>結論</b>】臨床家はKAFOの作製の是非を判断する際に下肢運動機能、麻痺側下肢支持性、下肢感覚障害、pusher現象の重症度を重要視して総合的に判断しているものと思われた。</p>...

    DOI

  • 脊髄梗塞により対麻痺を呈した一症例への下肢装具についての効果検証

    森 嘉裕, 昆 恵介, 春名 弘一, 加藤 雄大, 安彦 かがり 支援工学理学療法学会誌 3 (2), 122-127, 2024-03-29

    ...<p>今回、脊髄梗塞により対麻痺を呈し、短下肢装具による装具療法を実施した症例を経験した。本症例は、右側下腿三頭筋の筋力低下による立脚中期の過度な背屈に伴う膝折れを認め、膝折れによる転倒恐怖感を訴えられていた。そこで、右側に背屈制動機能を有するWalk on Trimableを処方し、背屈制動機能の効果を検証した。...

    DOI

  • 右上肢麻痺を来し頚椎疾患と鑑別を要した帯状疱疹後髄節性運動麻痺の一例

    眞島 新, 馬場 覚, 林田 光正, 吉川 正章, 高島 洋, 前 隆男 整形外科と災害外科 73 (2), 342-346, 2024-03-25

    ...<p>【はじめに】帯状疱疹(herpes zoster)は日常的に遭遇する疾患であり,神経分節に沿った皮疹・水泡や疼痛が特徴的な症状だが,稀な合併症として運動神経麻痺を呈することがある.今回,頚椎疾患と鑑別を要した帯状疱疹後髄節性運動麻痺(Segmental Zoster Paresis; SZP)の一例を経験したので報告する....

    DOI

  • 整形外科医が経験した大動脈解離の5例:診断プロセス向上のために

    井上 三四郎 整形外科と災害外科 73 (1), 131-133, 2024-03-25

    ...),男性1人女性4人であった.5例中3例は休日時間外受診であり,3例とも当直医が初療にあたった.5例中2例は平日時間内受診であった.2例のうち1例は救急救命科医と一緒に初療にあたった.もう1例の初療医は開業医(整形外科医)であり,当院の整形外科医および救急救命医に引き継いだ.当直医が整形外科医であった1例以外は,初療医が暫定診断を下し整形外科医に引き継いだ.4人の暫定診断名は脊椎圧迫骨折3例と下肢麻痺...

    DOI

  • 高齢者の肩関節脱臼骨折に対するリバース型人工肩関節置換術による治療経験

    富野 航太, 山下 武士, 高島 祐輔, 堀川 朝広, 平井 奉博, 今村 悠哉, 樽美 備一, 緒方 宏臣 整形外科と災害外科 73 (2), 193-195, 2024-03-25

    ...【結果】術後半年から1年経過した時点で脱臼や神経麻痺等の合併症は認めず,当院での術後1年でのJOAスコアの平均値は84.5点であった.【結語】高齢者の肩関節脱臼骨折に対してリバース型人工肩関節置換術を施行し,良好な治療成績を得た.</p>...

    DOI

  • 特発性前骨間神経麻痺の1症例

    田口 学 整形外科と災害外科 73 (1), 112-115, 2024-03-25

    ...<p>【はじめに】特発性前骨間神経麻痺の病因,自然経過などは未だに不明な点が多く,「神経束のくびれ」は麻痺の原因の1つと考えられている.今回,神経束のくびれを伴う特発性前骨間神経麻痺1症例の超音波画像検査(以下エコー)所見を含めた自然経過を報告する....

    DOI

  • 硬膜管背側に脱出した腰椎椎間板ヘルニアの治療経験

    橋詰 惇, 山下 彰久, 原田 岳, 渡邊 哲也, 太田 浩二, 大崎 佑一郎, 石田 彩乃, 木原 大護, 鶴 翔平 整形外科と災害外科 73 (1), 57-59, 2024-03-25

    ...する.症例概要:平均65(33-84)歳,男3女1例.30代~80代.症状は腰痛,下肢痛,下肢のしびれ,排尿困難であった.病変高位はL4/5 3例,L3/4 1例であった.いずれも膀胱直腸障害を認め,早期にヘルニア摘出術を施行した(うち1例は後方進入椎体間固定術を併用した).術後は下肢痛,しびれは全例で軽快した.膀胱直腸障害は3例で早期に消失したが1例は遺残した.硬膜管背側脱出型のヘルニアは重篤な麻痺症状...

    DOI

  • 回復期リハビリテーション病棟における高齢者頸髄損傷患者の歩行機能及びADL改善度について

    藤井 牧人, 將基面 恵介, 浅山 美穂, 石井 美咲, 小川 浩一 理学療法やまぐち 2 (1), 30-35, 2024-03-15

    ...調査項目は神経学的損傷レベル,改良Frankel分類を用いて麻痺の推移,上下肢運動スコアの推移及び日常生活動作の改善度などについて検討した。</p><p>【結果】 神経学的損傷レベルはC4もしくはC5が88%,改良Frankel分類Cが66%と多かった。歩行獲得率は,B1:0%,C1:18%,C2:77%であった。日常生活動作は,退院時B,C群の改善度は低く,D群では大幅な改善を認めた。...

    DOI

  • 大阪湾で漁獲されたアカガイ,トリガイにおける麻痺性貝毒の部位別毒量および毒成分

    山本 圭吾, 及川 寛 日本水産学会誌 90 (2), 125-133, 2024-03-15

    ...<p> 麻痺性貝毒で毒化したアカガイ,トリガイの毒化初期と後期の部位別毒量,毒成分を調査した。筋肉,外套膜・貝柱,鰓,内臓を分析した結果,麻痺性貝毒はアカガイでは全部位に分布し,鰓以外の部位で多い一方,トリガイでは鰓と内臓で多く筋肉では極めて少なかった。毒成分割合は両種でGTX2, 3が高かったが,アカガイでは毒化前期にも内臓以外でSTXが高い傾向がみられた。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 前方アプローチの斜角筋間腕神経叢ブロックでの横隔神経麻痺の発生頻度―胸部X線での評価―

    佐野 禎一, 横山 順一郎 日本ペインクリニック学会誌 31 (2), 37-41, 2024-02-25

    ...【結果】術後の横隔神経麻痺は125例中42例に発生しており,発生頻度は33.6%であった.手術時年齢は横隔神経麻痺有り群で有意に高かったが,その他の項目には群間の差はなかった.【結論】前方アプローチの腕神経叢ブロックでの横隔神経麻痺の発生頻度を術後の胸部X線で評価したところ,33.6%に横隔神経麻痺が発生していた.</p>...

    DOI

  • 縦隔腫瘍切除におけるTrap-door法の有効性と安全性

    臼井 秀仁, 北河 徳彦, 田中 聡志, 盛島 練人, 川見 明央, 近藤 享史, 望月 響子, 新開 真人 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (1), 44-49, 2024-02-20

    ...腫瘍が3例(線維形成性小円形細胞腫1例,神経芽腫1例,混合性胚細胞腫瘍1例),縦隔血管との剥離に注意を要する1例(絨毛癌1例),開心術と縦隔腫瘍,肺葉切除の同時施行が必要であった1例(BCOR関連肉腫1例)であった.1例で神経モニタリングを併用した.手術時間は中央値247(193~497)分,出血量は中央値610(12~1,186)ml.全例で腫瘍の完全切除を完遂できた.合併症は1例で一過性横隔神経麻痺...

    DOI Web Site

  • 反回神経麻痺を伴った右鎖骨下動脈瘤に対してハイブリッド治療を施行し,遠隔期に症状消失が得られた1例

    桒田 憲明, 柚木 靖弘, 金岡 祐司, 田淵 篤, 渡部 芳子, 田村 太志 日本血管外科学会雑誌 33 (1), 37-40, 2024-02-17

    ...<p>反回神経麻痺を伴う右鎖骨下動脈瘤は稀である.症例は67歳男性.嗄声の精査で右反回神経麻痺とCTで右鎖骨下動脈瘤を認めた.瘤は複雑な蛇行を伴っておりステントグラフトによるカバーやpacking法は困難で,直達手術では反回神経損傷が危惧されたため,ステントグラフトとバイパスを併施するハイブリッド手術(isolation法)を選択した.Propaten 7 mmで右総頸動脈から右鎖骨下動脈へのバイパス...

    DOI

  • 教師なし深層学習モデルを用いた脳性麻痺患者のための歩行機能評価手法の提案と基礎的検討

    鷲見 銀河, 北島 巧海, 川中 普晴, Balaji Iyer, V. B. Surya Prasath, Bruce J. Aronow 知能と情報 36 (1), 527-531, 2024-02-15

    ...<p>運動障害を伴う脳性麻痺の治療には日常的な歩行機能評価が極めて重要となる.しかしながら,歩行機能を評価するためには光学式モーションキャプチャなどの高価な機器と高度な専門知識が必要となるため,日常的に歩行機能評価を行うことは容易ではない.そこで本研究では,特殊な装置や専門知識を必要とせず,一般的なカメラによって撮影された歩行動画から歩行機能を評価するシステムの構築を目指す.ここでは研究の第一段階として...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 教科書には書いていない脳卒中診療初期対応のポイント

    板橋 亮 岩手医学雑誌 75 (6), 197-202, 2024-02-01

    ...dysfunction related to disease of the blood vessels supplying the brain ” と記載されており,脳卒中は血管疾患である側面と脳機能障害である側面の両者が大事と解釈できる.一方で,「脳梗塞」という言葉は,症状を伴わない無症候性も含んだ意味として用いられる.脳卒中を診断する際に病歴は極めて重要であり,疎かにはできない.診察の際には,麻痺...

    DOI

  • 術後対麻痺を合併した待機的腹部大動脈瘤手術の1例

    河村 圭一郎, 山下 洋, 郷右近 祐司 日本血管外科学会雑誌 33 (1), 17-20, 2024-01-25

    ...対麻痺が出現し,MRIにて脊髄梗塞の所見であった.リハビリテーションを継続したが,両下肢対麻痺,感覚障害,膀胱直腸障害は改善しなかった.腹部大動脈瘤術後の対麻痺は確実な予防法はなく,ひとたび発症すると機能予後は不良である.稀な合併症ではあるが,術前説明において本症の発生について十分に言及することが重要である....

    DOI

  • 高度肥満患者のRamsay Hunt症候群による末梢性顔面神経麻痺の後遺症への鍼治療が有用であった1症例

    石幡 絵美子, 玉井 秀明, 篠原 貴子, 堀田 訓久, 中野 朋儀 日本ペインクリニック学会誌 31 (1), 19-22, 2024-01-25

    ...<p>Ramsay Hunt症候群(以下,Hunt症候群)に伴う末梢性顔面神経麻痺は,治療に難渋する場合がある.今回,鍼治療が後遺症の軽減とQOLの向上に寄与した高度肥満の1症例を経験したので報告する.症例は53歳女性.当院にてHunt症候群と診断され,麻痺スコアは柳原40点法で4点であった.ステロイドと抗ウイルス薬が投与されたが著変せず,発症17日後に麻酔科を紹介受診した.高度肥満のリスクにより星状神経節...

    DOI

  • 頚椎片開き式椎弓形成術後のC5麻痺発生リスク因子に関する検討

    鎌倉 大輔, 長谷川 敬二, 中村 一将, 福武 勝典, 和田 明人, 高橋 寛 Journal of Spine Research 15 (1), 34-39, 2024-01-20

    ...<p><b>はじめに:</b>頚椎片開き式椎弓形成術後のC5麻痺は一定の割合で発生する.その発生原因については様々な説が報告されている.本研究の目的は,自験例から頚椎片開き式椎弓形成術後のC5麻痺発生リスク因子を検討することである....

    DOI

  • 過去10年間に当院に入院した結核性髄膜炎の臨床的検討

    齋藤 瑳智子, 武藤 義和, 梅村 拓巳, 市原 利彦, 木村 智樹, 湯浅 浩之, 近藤 康博 感染症学雑誌 98 (1), 1-7, 2024-01-20

    ...2012年4月から2022年3月までの間に公立陶生病院に入院し,結核性髄膜炎の診断を得た18歳以上の患者を対象とし,その臨床的特徴や経過と予後について検討した.症例は14例(男性8例,女性6例),平均年齢は70.5歳(±18.0歳),日本人は13例,2例に過去の結核既往を認めた.肺結核は12例,尿路結核は8例,粟粒結核は12例に認められた.入院時の症状は,頭痛を6例,意識障害を6例,発熱を6例,脳神経麻痺症状...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 嚥下改善手術 (特に輪状咽頭筋切断術と喉頭挙上術について)

    熊井 良彦 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 127 (1), 24-26, 2024-01-20

    ...</p><p> ■ 輪状咽頭筋切断術</p><p> 本術式は咽頭期嚥下の惹起性が良好で喉頭麻痺はなく, 輪状咽頭筋の弛緩不全 (嚥下圧はある程度保たれる) が認められるか, あるいは器質的狭窄のみの嚥下障害例で, 有効である. 以上の要件をいずれも満たさない場合, あるいは胃・食道-咽頭逆流により重篤な嚥下性肺炎の既往がある場合は禁忌となる....

    DOI Web Site

  • 脳血管障害後の送り込み障害に対して舌接触補助床の適用が有効であった症例

    重本 心平, 堀 一浩, 小野 高裕 老年歯科医学 38 (supplement), 74-79, 2024-01-15

    ...30年前に左被殻出血術後,右半身麻痺を認めたが,Activities of Daily Livingは自立していた。今回,転倒による右大腿骨転子部骨折で手術を施行し,入院14日目に右上下肢麻痺の増悪と舌運動機能不良が出現し意識障害となった。精査の結果,症候性てんかんによる症状と判断され絶食となった。入院21日目に嚥下内視鏡検査を施行した結果,送り込み障害はあるが明らかな誤嚥所見は認めなかった。...

    DOI

  • 脳卒中患者に対する長下肢装具の臨床使用:

    浦 慎太朗, 甲斐 太陽, 北川 孝 総合理学療法学 advpub (0), 2024

    ...使用時期として前期亜急性期の報告が多く,運動麻痺が重度,中等度に対して使用している報告が多かった。前向きコホート研究やランダム化比較試験の報告はなかったが,KAFOの有効性を示した報告は5本あった。</p><p>【結論】現時点では,どのような病期や麻痺の重症度に,どの程度KAFOを使用するべきかは不明確という結果となった。</p>...

    DOI

  • 垂直方向に長大な病変を呈し発症早期に中枢性呼吸障害を伴った延髄外側梗塞の1例

    神津 実咲, 佐藤 健朗, 三森 雅広, 奥村 元博, 梅原 淳, 井口 保之 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...<p>症例は75歳男性.突然の回転性めまいと歩行障害で来院した.来院時より高CO<sub>2</sub>血症を認め,神経学的には構音障害,左右注視眼振,左顔面麻痺,嚥下障害,左カーテン徴候,左顔面と頸部以下右半身の表在感覚低下,左上下肢小脳性運動失調,左Horner徴候を認めた.頭部MRIでは,延髄左外側から橋下部左背側に及ぶ垂直方向の長大な梗塞を認め,MRAでは左椎骨動脈の閉塞を認めた.発症約9時間後...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 繰り返す一過性脳虚血発作様症状で発症したリウマチ性髄膜炎の1例

    忽那 史也, 荒田 昌彦, 足利 裕哉, 佐藤 和明, 徳田 昌紘, 岩永 洋 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...<p>症例は53歳女性.関節リウマチ診断から2カ月後に一過性の右上下肢麻痺,失語を発症した.症状が繰り返すことから一過性脳虚血発作(transient ischemic attack: TIA)が疑われ,精査目的に当科へ入院した.頭部MRIで,左前頭葉および頭頂葉の髄膜に造影効果を伴う拡散強調画像/FLAIR画像高信号を認め,関節リウマチの既往からリウマチ性髄膜炎が疑われた.髄液検査で,抗環状シトルリン...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 小児科領域における音楽療法

    音楽医療研究 16 (0), 1-6, 2024

    ...小児科領域で音楽療法の適応となる疾患には、自閉スペクトラム症、脳性麻痺、知的発達症(知的障碍)、低出生体 重児などがあるが、エビデンスに基づく医療の基本文献であるコクランライブラリーにレビューが掲載されているの は自閉スペクトラム症のみである。...

    DOI

  • 遅発性てんかん発作を呈した非定型Rasmussen脳炎に対して外科的介入を行った1例

    田浦 喜裕, 吉田 健司, 甲良 謙伍, 菊池 隆幸, 高橋 幸利, 長谷川 龍志, 戸澤 雄紀, 家原 知子, 千代延 友裕 脳と発達 56 (2), 125-129, 2024

    ...p> Rasmussen脳炎(Rasmussen encephalitis;RE)は,まれな免疫介在性疾患であり,典型的には,焦点性てんかん発作で発症し,その後進行性の片側脳萎縮と機能障害を呈する.非典型例として,てんかん発作を伴わないまたは,後にてんかん発作を伴う例も報告されているが,これらは極めて稀で治療方針についてはほとんど知られていない.症例は3歳の女児で,1か月前から進行性する右上下肢の麻痺...

    DOI

  • 慢性左頸部内頸動脈閉塞を有する急性期両側中大脳動脈閉塞症例に対して前交通動脈経由で血栓回収療法を行った経験

    成清 道久, 壷井 祥史, 広川 裕介, 大橋 聡, 松岡 秀典, 長崎 弘和 脳卒中 46 (2), 141-148, 2024

    ...<p>急性期主幹動脈閉塞に対して,Willis動脈輪を経由した血栓回収療法の症例報告が散見される.今回,慢性左頸部内頸動脈閉塞を罹患した急性期両側中大脳動脈閉塞に対して,右内頸動脈より前交通動脈経由で血栓回収療法を行い,有効な再開通を得た症例を経験したため,論文的考察を加え報告する.症例は83歳女性.慢性左頸部内頸動脈閉塞に以前より罹患しており,突然の意識障害・失語・四肢不全麻痺で当院へ搬送された....

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 左下葉切除後肺静脈断端部血栓による脳塞栓を発症し,断端部血栓の退縮を心臓MRI検査で確認した1例

    中野 孝宏, 安部 裕子, 濱本 暁子, 米田 明日香, 田中 愛実, 上田 直子, 池田 充, 原 斉 脳卒中 46 (2), 157-161, 2024

    ...<p>症例は,68歳男性.転移性肺癌に対する胸腔鏡下左肺下葉切除術の翌日,意識障害・左片麻痺の状態で倒れているところを発見された.NIHSSは25点であり,頭部MRI検査のDWIでは,右基底核から放線冠に淡い高信号病変を,MRAでは右内頚動脈の閉塞を認め,超急性期脳梗塞と診断した.経皮的脳血栓回収術を施行し,完全再開通を得た.胸部造影CT検査で左下肺静脈の断端部に血栓を認め,塞栓源と考えた.肺静脈断端部...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 肺炎球菌性髄膜炎の経過中に多発性脳梗塞を発症し,diffuse cerebral intravascular coagulationの病態が示唆された1例

    安部 大介, 桑城 貴弘, 林田 寛之, 有水 遥子, 水戸 大樹, 今村 裕佑, 村谷 陽平, 溝口 忠孝, 田川 直樹, 森 興太, 杉森 宏, 矢坂 正弘, 岡田 靖 脳卒中 46 (2), 121-126, 2024

    ...<p>症例は86歳の女性.発熱および意識障害を呈した肺炎球菌性髄膜炎に対して,抗菌薬とデキサメタゾンによる治療を開始した.髄膜炎症状は改善したが,四肢の麻痺が出現し,発症7日目の頭部MRIで多発する脳梗塞病変を認めた.D-dimer 49.8 µg/mlと著増していたが,心原性脳塞栓症を疑わせる所見はなく,髄膜炎に伴う頭蓋内限局性のびまん性脳血管内凝固(diffuse cerebral intravascular...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 病巣と同側性にhemichorea-hemiballismを来した脳出血の2例

    荻根沢 真也, 安藤 昭一朗, 木下 悠紀子, 油谷 頌子, 岸 諒太, 大津 裕, 石黒 敬信, 佐治 越爾, 金澤 雅人, 小野寺 理 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...<p>脳出血の病巣と同側の半身に,バリスムと舞踏運動(hemichorea-hemiballism: HCHB)を発症した脳出血の2例を報告する.症例1は50歳,女性.構音障害,左片麻痺で発症し,頭部CTで右被殻出血を認めた.入院時から,右上下肢にHCHBを認めた.症例2は78歳,女性.右共同偏倚,左片麻痺で発症し,頭部CTで右前頭葉から頭頂葉の皮質下出血を認めた.入院時から症例1と類似の右上下肢HCHB...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 単純ヘルペスウイルス初感染の咽頭炎2例

    鈴木 聡崇, 垣野内 景, 室野 重之 口腔・咽頭科 37 (1), 76-80, 2024

    ...単純ヘルペスウイルス(以下herpes simplex virus,HSV)は不顕性感染を含めれば成人の50%が感染している.HSVは再活性化により顔面神経麻痺や口唇・口腔のアフタの原因となる.他方,初感染は不顕性感染の場合が多いが発熱,口腔・咽頭のアフタと歯肉腫脹を伴って発症する歯肉口内炎型と,咽喉頭の広い範囲にアフタ,粘膜疹,潰瘍が多発し,激しい咽頭痛を伴い全身状態不良となることが多い咽頭扁桃型...

    DOI

  • 仮想現実技術を用いた脳再プログラミング療法が脳性麻痺患者の痙縮に及ぼす効果

    村川 雄一朗, 仲上 恭子, 新本 啓人, 原 正彦 神経治療学 41 (1), 55-59, 2024

    ...<p>痙縮は脳性麻痺患者で最も頻繁に認められる症候の1つである.歩行機能や日常生活動作能力の低下に繋がるため,ボツリヌス療法や選択的脊髄後根切断術,軟部組織解離術等の介入手段が存在するが,副作用による影響や治療による疼痛,侵襲性などが存在するため非侵襲的かつ効果的な治療が望まれている.今回我々は,脳性麻痺による痙縮を有する3例(11歳の男児,26歳の成人期男性,12歳男児)にmediVRカグラ<sup...

    DOI

  • 内耳道内に原発した悪性リンパ腫の1例

    峠 理絵, 岩瀬 正顕, 近藤 誉之 臨床神経学 advpub (0), 2024

    ...<p>61歳男性.歩行時のふらつきと難聴で発症した.当初は突発性難聴と診断されていた.発症3ヶ月後のMRIにて異常を認めたが,経過観察となっていた.発症7ヶ月後,味覚障害,右顔面神経麻痺と右下顎の疼痛,右側頭部痛や小脳失調が次々に出現した.髄液検査にて単核球優位の細胞数増多,蛋白上昇,糖低下,soluble interleukin-2 receptor(sIL-2R)上昇を認めた.MRIでは右内耳道...

    DOI PubMed

  • 脳卒中片麻痺者の歩行に対する主観的評価と歩容の関連性の検討

    荒木 草太, 松浦 央憲, 佐藤 洋介, 野路 慶明, 木山 良二, 髙村 元章 Annual Report of The Miyagi Physical Therrapy Association(rigaku ryoho no ayumi) 35 (1), 19-28, 2024

    ...<p>【目的】脳卒中片麻痺者の歩行に対する主観的評価と歩容の関連性を検討することである。【対象】対象は回復期病棟に入院した脳卒中片麻痺者22名。【方法】退院時に歩行に対する主観的評価を測定し,身体機能および歩容との関連を相関分析を用いて検討した。...

    DOI

  • 初診時「出血源不明のSAH」と判断したlateral spinal artery aneurysmの1例

    田伏 将尚, 峯 裕, 林 拓郎 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...めるも,CT angiography(CTA)で出血源不明であった.DSAでCTA以上の所見を得ることはなかったが,低形成ゆえに左側VAを評価対象外としていた.Day6 CTAで左側VAが頚椎(C)1–2椎間で硬膜内に入り,C1レベルに動脈瘤を疑う所見を認めた.一方,この動脈瘤破裂で入院時CTの血腫分布に至るのか判断に迷った.Day13 CTAでも同部位以外に動脈瘤を疑う所見はなく,左側優位の外転神経麻痺...

    DOI

  • 急性心筋梗塞合併の脳主幹動脈閉塞症に対し,経皮的冠動脈形成術先行で血栓回収療法を行った1例

    淺野 紘史, 向田 直人, 込山 和毅, 和田 元, 若林 和樹 脳卒中 46 (1), 25-29, 2024

    ...<p>89歳男性,突然の左上下肢麻痺を発症し,約40分で当院へ救急搬送された.来院時,JCS 2, 右共同偏視,左上下肢の重度麻痺を認め,NIHSS 21点であった.CTで右M1にhyperdense MCA signを認めたが,早期脳虚血性変化は認めなかった.心電図ではST上昇を認め,急性心筋梗塞に伴う心原性脳塞栓症と診断した.rt-PA静注療法は見送り,急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術を行...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 脳卒中後上肢麻痺を呈した対象者の在宅復帰に必要な上肢機能の検討

    徳田 和宏, 海瀬 一也, 竹林 崇, 小山 隆, 藤田 敏晃 総合理学療法学 advpub (0), 2024

    <p>【目的】上肢集中練習(Constraint-Induced movement therapy:以下,CI療法)を実施した例を対象に,転帰先決定における上肢機能の目安を推測すること。</p><p>【方法】対象はCI療法を実施した自宅退院群20例,回復期転院群44例。これらの基礎的情報およびFugl Mayer …

    DOI

  • 神経再生誘導チューブにより反回神経再建を行った小児進行甲状腺癌の1例

    西田 健祐, 木村 有佐, 辻川 敬裕, 森本 寛基, 佐分利 純代, 椋代 茂之, 永尾 光, 長澤 慎介, 平野 滋 頭頸部外科 33 (3), 387-391, 2024

    ...左声帯麻痺を認め,甲状腺乳頭癌(cT4aN1bM1)の診断を得て,甲状腺全摘術,D3c郭清,気管切開術を施行した。術中に左反回神経への腫瘍浸潤を認め,反回神経を切断し,13mmの欠損長に対して神経再生誘導チューブを用いて再建した。術後の音声機能は良好であり,術後放射性ヨウ素内用療法により肺転移は著明に縮小し,良好な経過を得ている。...

    DOI

  • 墜落外傷による寛骨臼骨折部に小腸嵌頓を認めた1例

    関 聡志, 岡田 一郎, 小原 佐衣子, 井上 和茂, 米山 久詞, 菱川 剛, 長谷川 栄寿 Japanese Journal of Acute Care Surgery advpub (0), 2024

    ...寛骨臼骨折の合併症として麻痺性イレウスはしばしばみられるが,骨折部への腸管嵌頓による腸閉塞は非常にまれである。鑑別のためにはCT検査による慎重な評価が重要である。...

    DOI

  • 抗血栓療法中に頭部外傷を呈し開頭手術後に急性肺血栓塞栓症を呈した1例

    箕輪 啓太, 今 明秀, 今野 慎吾, 野田頭 達也, 十倉 知久, 吉村 有矢 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    ...意識障害が出現し, 失語と麻痺も出現し, CTで血腫増大を認めたので第3病日に開頭手術を施行した. 術後出血性合併症のリスクが低くなった段階で抗血栓薬投与を予定していたなかで, 第15病日のリハビリ中に急性肺血栓塞栓症を発症した. 一時心停止に至ったが蘇生処置を行って心拍再開した. 同日から抗凝固療法を開始した. 第37病日のCTで血栓は消失し, 第61病日に転院した....

    DOI

  • 運動失調を呈した脳卒中患者の小脳または脳幹障害による身体機能・動作能力の相違

    佐藤 博文, 高山 みなみ, 鵜澤 彩花, 大熊 克信, 山崎 雄一郎, 小林 陽平 理学療法 - 臨床・研究・教育 31 (1), 44-49, 2024

    ...小脳障害群で脳出血の割合,めまいの出現が有意に多く,脳幹障害群で運動麻痺および感覚障害を有する割合が多かった。これらはいずれも中等度の効果量を認めた。また,SARAの立位・歩行・手回内外試験で中等度の効果量を認めた。【結論】小脳障害群ではめまいに応じた運動課題の設定やリスク管理が必要となり,脳幹障害群では今後,片麻痺の要素に対するアプローチの有効性の検証が必要と考えられた。</p>...

    DOI

  • 呼吸不全による心肺停止を呈した上位頸髄梗塞の1例

    岡田 怜子, 村上 泰隆, 町山 彩美, 神野 隼輝, 秀嶋 信, 神吉 秀明 臨床神経学 advpub (0), 2024

    ...<p>症例は46歳男性.突然の頸部痛と体動困難が生じ,救急隊接触後に心肺停止となった.搬送中に蘇生したが来院時Glasgow Coma Scale E1V1T1の意識障害があり,PaCO<sub>2</sub> 127 ‍mmHgと高値のため気管挿管を実施した.PaCO<sub>2</sub>低下に伴い意識は改善したが,四肢の完全弛緩性麻痺,C5以下の痛覚低下,腱反射・足底反応・肛門反射の消失を認めた...

    DOI PubMed

  • 進行性に力動性失語を呈した進行性核上性麻痺の1例

    安島 明子, 石原 健司, 小川 七世, 旭 俊臣 神経心理学 advpub (0), 2024

    ...<p>進行性に力動性失語を呈した進行性核上性麻痺の1例を報告した.言語症状として高度の発話発動性低下を認めた一方,呼称,復唱,音読,聴理解は正常であり,力動性失語に合致した臨床像であった.約1年の経過で発話発動性がさらに低下するとともに,発話速度低下,プロソディーの障害を認め,発語失行が顕在化した.頭部MRIで両側前頭葉,中脳被蓋の萎縮,脳血流SPECTで右優位に両側前頭葉,基底核領域の血流低下を認...

    DOI

  • 慢性期に局在性脳萎縮を伴った片頭痛の一例

    黒井 康博, 菊池 麻美, 新井 直幸, 久保田 有一 日本頭痛学会誌 50 (3), 625-630, 2024

    ...<p>  家族性片麻痺性片頭痛や,てんかんの症例では,巣症状の発生部位に一致して脳萎縮を呈することがある.われわれは,初診より7年の経過で著明な脳萎縮をきたした片頭痛の一例を経験したため,報告する.症例は50歳台の男性.前兆のある片頭痛の既往あり.失語,読字障害,視野障害などの巣症状を伴う片頭痛のため,当院に2年間で3回入院した.3回目の入院で左片麻痺を伴い,片麻痺性片頭痛疑いとした.初診時より7年後...

    DOI

  • 急性期脳卒中患者における麻痺側下肢運動機能重症度別の下肢筋力・下肢筋量変化の検討

    浜辺 峻弥, 伊藤 純治, 佐藤 満 昭和学士会雑誌 84 (1), 1-9, 2024

    ...,療法士の運動強度,病棟看護師が実施している病棟活動度とした.リハビリテーション開始時のSIAS麻痺側運動機能の下肢項目合計点で軽症群(11点以上)と中等症群(10点以下)に分けた.大腿筋厚と膝伸展筋力の変化の分析には,二元配置分散分析を用いた.リハビリテーション開始から急性期加療終了時の膝伸展筋力は麻痺側・非麻痺側とも運動麻痺の程度に関わらず増加した.開始から急性期加療終了時の大腿筋厚は麻痺側・非麻痺側...

    DOI

  • 同種造血幹細胞移植後に真菌性脳動脈瘤破裂を認めた成人T細胞白血病・リンパ腫

    厚井 聡志, 清水 啓明, 貞賀 泰孝, 近藤 花織, 加藤 千賀, 酒井 知史, 神原 康弘, 小沼 亮介, 熱田 雄也, 島袋 将志, 神宮寺 敦史, 細田 譲, 尾内 大志, 濱村 貴史, 新谷 直樹, 遠矢 嵩, 名島 悠峰, 小林 武, 松澤 祐一, 新井 秀雄, 関谷 紀貴, 原口 京子, 奥山 美樹, 土岐 典子 臨床血液 65 (2), 84-89, 2024

    ...61日目に意識障害と左上下肢麻痺が出現した。頭部CTで右頭頂葉から後頭葉に皮質下出血を認め,脳浮腫が急速に進行し62日目に死亡した。病理解剖では,アスペルギルスを疑う糸状菌による肺病変と,播種性病変と考えられる真菌性脳動脈瘤破裂の所見を認めた。...

    DOI PubMed

  • 抗凝固療法中に発症したCapsular warning syndromeに対してシロスタゾール追加が有効であった1例

    川竹 彩音, 河野 浩之, 本田 有子, 海野 佳子, 平野 照之 臨床神経学 64 (3), 181-184, 2024

    ...<p>心房細動を有する88歳女性が右片麻痺と失語を主訴に緊急搬送された.MRAで左中大脳動脈M2閉塞を認めた.rt-PA静注療法により閉塞血管は再開通し,右片麻痺と失語は改善した.心房細動の既往があり,心原性脳塞栓症と診断し,抗凝固療法による再発予防を行った.しかし,day 6から右上下肢の運動麻痺の悪化と軽快を繰り返した.Capsular warning syndrome(CWS)と診断し,抗凝固薬...

    DOI Web Site PubMed 参考文献14件

  • <sup>123</sup>I-IMP SPECTとMRIの所見から小脳視床路と歯状核赤核オリーブ路の障害が示唆されたHolmes振戦の1例

    石丸 誠己, 布村 菫, 脇田 雅大, 浦 茂久 臨床神経学 64 (4), 280-285, 2024

    ...<p>症例は75歳女性.2021年3月に左橋出血を発症した.保存的加療を行ったが,右上下肢の不全麻痺が残存した.2022年10月より右上下肢の運動失調と不随意運動を認め当科紹介となった.診察上,右上下肢の小脳性運動失調に加えて2 ‍Hz程度の静止時振戦を認め,姿勢時,企図時に増強された.病歴と画像所見より橋出血に起因するHolmes振戦と診断した.Holmes振戦は脳幹や視床の病変に続発する稀な運動異常症...

    DOI Web Site PubMed 参考文献22件

  • Gilteritinibが奏効した中枢神経浸潤を伴う急性骨髄性白血病

    小山 玄太郎, 川口 岳晴, 佐藤 匠, 濱田 千洋, 原 暁 臨床血液 65 (4), 231-236, 2024

    ...加えて四肢麻痺が出現し,髄液検査で中枢神経浸潤を認めた。<i>FLT3-ITD</i>変異陽性により,gilteritinibを導入しつつ抗がん剤の髄腔内注射も行ったが高度の粘膜障害のため2回で中止した。以降はgilteritinibのみで血液学的寛解を達成し,中枢神経症状も改善した。【考察】中枢神経浸潤を伴うAMLの治療においては,髄腔内注射の効果が示唆されているが,論拠に乏しい。...

    DOI

  • COVID-19に合併した奇異性脳塞栓症にアルテプラーゼ静注療法と卵円孔閉鎖術を行った1例

    植村 順一, 山下 眞史, 八木田 佳樹, 井上 剛 脳卒中 46 (1), 35-41, 2024

    ...<p>54歳,女性.COVID-19発症9日後に突然,喚語困難と右手の脱力が現れた.頭部MRIで左中大脳動脈領域に急性期脳梗塞巣,MRAで左中大脳動脈M1–M2移行部の描出が不良だった.rt-PA療法を施行.投与開始直後に喚語困難と右片麻痺は改善し,1時間後の頭部MRAでは左中大脳動脈は再開通していた.経頭蓋超音波検査では右左シャント陽性,下肢静脈エコー検査では左ヒラメ静脈に器質化した等輝度血栓があり...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 治療抵抗性の潰瘍性大腸炎に上行大動脈内血栓と塞栓性脳梗塞を合併した1例

    井上 賢一, 緒方 利安, 三嶋 崇靖, 石橋 英樹, 平井 郁仁, 坪井 義夫 臨床神経学 64 (2), 93-98, 2024

    ...<p>症例は49歳男性で,活動性の高い潰瘍性大腸炎で下血を繰り返していた.某日に左口角下垂,構音障害が出現し,翌日に左上下肢の脱力がみられ救急搬送された.左半側空間無視,構音障害,顔面を含む左片麻痺を呈し,脳MRIで右前・中大脳動脈領域に拡散制限を認めた.造影CTで右内頸動脈起始部閉塞と上行大動脈血栓を認めたため,大動脈病変を塞栓源とする脳梗塞と診断した.抗血栓療法により,48病日に大動脈血栓は消失...

    DOI Web Site PubMed 参考文献12件

  • 内頚動脈無形成を合併した後交通動脈閉塞症例に対し機械的血栓回収療法を施行した1例

    浜田 恭輔, 町田 明理, 牧野 隆太郎, 森 拓馬, 山下 ひとみ, 有水 琢朗, 谷口 歩, 濱田 陸三, 神田 直昭 脳卒中 46 (2), 127-133, 2024

    ...<p>症例は73歳男性.起床時に左共同偏視,右片麻痺および全失語に気付かれ,救急搬送された.超急性期脳梗塞の診断で,機械的血栓回収療法を施行する際に左ICA無形成が判明した.左後交通動脈(posterior communicating artery: PcomA)の閉塞を認め,同血管を主要な側副血行路として,左大脳半球領域は灌流されていると判断した.左VAを経由して,閉塞していた左PcomAへアプローチ...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 中枢性自律神経回路網は交叉するか

    平井 利明, 黒岩 義之 自律神経 61 (1), 16-25, 2024

    ...central autonomic network, CAN)の上部,脳幹・脊髄の神経回路網をCAN下部と定義し,それらの神経交叉に関する知見を過去の文献から調査した.内臓からの求心性情報を運ぶ上行性自律神経路は脊髄レベルで交叉し,視床下部から脊髄側角に至る下行性交感神経路は,一部が中脳レベルで交叉する.温熱性発汗促進系下行路は延髄・脊髄移行部と脊髄レベルで交叉する.大脳半球の脳卒中患者の臨床報告によれば片麻痺側...

    DOI

  • 重症痙縮に伴う睡眠障害と髄腔内バクロフェン療法による改善

    野村 貞宏, 藤井 奈津美, 井本 浩哉, 藤附 駿輔, 石原 秀行 小児の脳神経 49 (1), 13-17, 2024

    ...<p>重症痙縮6例(脳性麻痺,外傷,脳卒中)に髄腔内バクロフェン(ITB)療法を行い,術前後の痙縮をmodified Ashworth scale(mAS)で,睡眠時間をウェアラブル睡眠記録装置で測定した.mASスコアは2.85から2.31へ改善した.睡眠時間は7.5時間から8.8時間に,深睡眠時間は0.5時間から3.4時間に,それぞれ有意に延長した.痙縮患者は睡眠時間と深度が確保できていないことと...

    DOI

  • びまん性特発性骨増殖症の骨棘による食道穿孔から脊椎感染症に進展した一例

    陳 美仁子, 高岡 諒 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    ...骨棘による食道穿孔・縦隔炎と診断し, 抗菌療法と食道内腔へのドレナージにより軽快したが, 約1ヵ月後に同部位の脊椎感染症を併発し, 対麻痺を後遺した. びまん性特発性骨増殖症では, 頸胸椎の骨棘による食道損傷と脊椎への感染波及に注意すべきであり, MRIが早期診断と病態の把握に有用である.</p>...

    DOI

  • インプラント治療による下歯槽神経障害の状況別薬剤の知識

    佐々木 研一 日本口腔インプラント学会誌 36 (4), 233-247, 2023-12-31

    <p>近年はCTが歯科臨床に登場し,さらにはガイデッドサージェリーなども普及して,より安全な医療を提供する医療機関が増加している.これと相まってインプラントによる神経障害件数は漸減傾向にあるが,不幸にもインプラントにより神経障害が発症した場合には患者の生活は一変し,日常生活に支障をきたす場合もある.したがって神経障害に対しては正確な診断が重要であり,その診断に基づいて治療法が選択される.神経障害…

    DOI

  • 睡眠中の心理現象と脳波像

    福田 一彦 睡眠と環境 17 (2), 1-8, 2023-12-31

    ...通常の夢以外の心理体験として明晰夢と金縛り(睡眠麻痺)について、その生理学的背景の類似について議論した。最後に、睡眠を人為的に操作して明晰夢を誘発することが安易に行われている事に対して批判的に検証を行った。...

    DOI Web Site 医中誌

  • Nurturing 症候群がフレゴリの錯覚に移行した右中大脳動脈領域梗塞の 1 例

    千葉 朋子, 佐藤 睦子, 元木 千尋, 金子 知香子 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 43 (4), 258-265, 2023-12-31

    ...左片麻痺をきたす脳梗塞を発症し当院に緊急入院した。本例は, 個室に入院中は夫が健在であるかの如くふるまい続け (nurturing 症候群) , 回復期病院に移ると周囲の男性患者を夫に誤認するようになった (フレゴリの錯覚) 。本例の nurturing 症候群とフレゴリの錯覚には, 夫への思慕が呼び起こした自伝的記憶と, それに伴う情動が共通してあると思われた。...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 筋萎縮性側索硬化患者の開腹腸瘻造設術に対し 腹直筋鞘ブロックを行った一例

    安部, 桂, 清水, 一郎, 武智, 健一, 安部, 俊吾, 彭, 懌, 伊東, 真理 松山赤十字病院医学雑誌 48 (1), 35-39, 2023-12-28

    ...筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis : ALS)は,上位下位運動ニューロンの変性により全身の筋萎縮,筋力低下を生じ呼吸筋麻痺による呼吸不全となる稀な神経変性疾患である.ALSを合併した患者に対する周術期管理では呼吸器合併症や呼吸機能低下を防ぐことが求められる....

    機関リポジトリ

  • 急性硬膜下血腫術後の同側片麻痺に対しMRIでKernohan’s notchを確認できた1例

    鈴木 亮, 亀田 貴範, 多賀 匠, 上石 稜, 木村 慎一 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 324-328, 2023-12-28

    ...精査目的に第11病日に頭部MRI検査を施行し, 右上下肢麻痺の原因はKernohan’s notch (Kn) と診断した。急性硬膜下血腫や頭部外傷では急激に脳ヘルニアに至る場合があり, Knの発症に留意が必要である。原疾患の程度にもよるが, Knによる合併症発症の可能性も考慮した手術時期の検討が必要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • ナルデメジン併用後にオピオイドの鎮痛効果減弱や退薬症状が認められた2症例

    江島 美紗, 山田 信一, 合原 由衣, 兵頭 彩子, 永田 環, 平木 照之 日本ペインクリニック学会誌 30 (12), 288-291, 2023-12-25

    ...【症例2】40歳台,女性.多発性神経鞘腫による腫瘤性病変が脊髄硬膜嚢内や硬膜外,骨盤内に多発し,下腹部や両下肢の痛みが強い状態だった.フェンタニル貼付剤の使用と増量に伴い便秘がひどくなり,ナルデメジンの内服を開始した.ナルデメジン内服後1時間で悪心・嘔吐,多量の下痢,痛みの増強をきたした.原因が不明のまま経過をみていたが,右顔面神経麻痺が出現し,右小脳橋角部腫瘍が判明した....

    DOI

  • 神経心理症状をもたらす神経変性疾患:概論

    福井 俊哉 神経心理学 39 (4), 246-260, 2023-12-25

    ...<p>各種の神経心理症状は脳血管障害,中枢神経感染症,薬物中毒,代謝性疾患,および神経変性疾患により生じる.本稿では神経心理症状を呈する神経変性疾患について,それらの概念とその変遷,疾患が発見されるきっかけとなった症例報告,遺伝と病理,画像所見,診断基準について述べる.取り上げた神経変性疾患はアルツハイマー病,レビー小体病,進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症,前頭側頭葉変性症である.加えてこれらの...

    DOI

  • 硬膜外自家血注入療法が奏功した外転神経麻痺を伴う脳脊髄液漏出症の1例

    後藤 克聡, 三木 淳司, 荒木 俊介, 小野 貴暁, 春石 和子, 家木 良彰, 桐生 純一, 高井 洋樹, 宇野 昌明 神経眼科 40 (4), 383-389, 2023-12-25

    ...週間後,頭痛は消失するも外転神経麻痺が残存したため,初診時から1か月後に硬膜外自家血注入療法が行われた.治療1か月後,複視は消失,眼位は遠見・近見ともに4PDの内斜位,右眼の外転制限も改善した.起立性頭痛を伴う外転神経麻痺をみた場合には,脳脊髄液漏出症も念頭に置く必要があり,その治療には硬膜外自家血注入療法が有用であると考えられた....

    DOI

  • 耳下腺 MRI における FIESTA-C 法を利用した顔面神経の描出と耳下腺腫瘍手術への応用

    御子柴 卓弥, 甲能 武幸, 弓田 健斗, 関水 真理子, 永井 遼斗, 石川 直明, 藤原 広和, 小澤 宏之 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (12), 1297-1304, 2023-12-20

    ...<p> 耳下腺手術において術後顔面神経麻痺は注意すべき合併症の一つである.術後顔面神経麻痺のリスクを評価する上で術前に腫瘍と顔面神経との位置関係を予測することが重要である. 今回, MRI の撮像法の一つである FIESTA-C を用いて顔面神経を描出し, 腫瘍と顔面神経との位置関係を術前に評価可能か検討した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 新型コロナウイルスワクチン接種後を含め計8回の反復を認めた両側反復性顔面神経麻痺症例

    堀 由希子, 増井 智基, 鈴木 宏明, 工 穣 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (12), 1313-1317, 2023-12-20

    ...<p> 顔面神経麻痺の症例のうち両側反復性顔面神経麻痺は0.3~0.5%と報告されている. 8回の麻痺を反復し, いずれも感冒や発熱, 新型コロナワクチン接種後に発症した両側反復性顔面神経麻痺の1症例を当院で経験したので報告する. 反復しやすい素因として, 免疫的な脆弱性による HSV-1 再活性化の他にウイルス感染による自己免疫による神経障害が背景にある可能性も考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • COVID‐19肺炎患者の炎症と栄養代謝動態の特徴に関する検討

    苛原 隆之, 田邊 すばる, Umme Salma, 尾崎 将之, 梶田 裕加, 櫻井 圭祐, 寺島 嗣明, 平山 祐司, 大石 大, 久下 祐史, 加藤 浩介, 石津 啓介, 加藤 領一, 津田 雅庸, 渡邉 栄三 外科と代謝・栄養 57 (6), 213-, 2023-12-15

    ...<br>【結語】COVID‐19肺炎では重症度に応じて高度炎症および免疫麻痺状態に陥っており, 栄養学的リスクも高いことが示唆された. また特有の栄養代謝動態の変化があり栄養療法において考慮すべきと思われた.</p>...

    DOI Web Site 参考文献20件

ページトップへ