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検索結果 28,027 件

  • 血液浄化療法が有効であったカルバマゼピン中毒の一例

    中島 靖浩, 永樂 学, 榊原 真子, 山荷 大貴, 香月 姿乃, 前田 敦雄, 大宮 信哉, 佐々木 純, 林 宗貴, 土肥 謙二 日本急性血液浄化学会雑誌 14 (2), 93-96, 2024-06-01

    <p>カルバマゼピン(CBZ)の誤薬によると考えられる中毒に対し血液濾過透析(hemodiafiltration:HDF)が有効であった症例を経験したので報告する。症例は70歳女性。意識障害で救急搬送され,痙攣と徐脈,ショックを呈し人工呼吸管理となった。入院翌日にCBZ中毒と診断され持続的血液濾過透析(continuous …

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  • 体育授業における事前計画に対する教師の意識構造

    石塚 諭, 松浦 佑希, 阿部 隆行, 梅澤 秋久 日本教育工学会論文誌 48 (1), 273-284, 2024-05-30

    <p>本研究の目的は,小学校体育授業における事前計画に対する教師の意識構造を検討することである.教師へのインタビュー調査を基に35の質問項目からなる質問紙を作成し,209名の体育授業を担当する小学校担任教師に調査を実施した.その結果,体育の事前計画に対する意識構造は,「学びと指導と評価の一体化」「学びの状況に応じた即興的な思考」「計画立案における関係者との相談」「学習者の見通し」の4因子18項目…

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  • ニワトリにシロアリを含む飼料を給与して生産された鶏卵に対する消費者の喫食意思に影響を与える価値観や意識的要因の検討

    中村 颯一郎, 塚原 洋子, 長命 洋佑, 熊谷 元, 広岡 博之 日本畜産学会報 95 (2), 91-102, 2024-05-25

    <p>本研究では,ニワトリにシロアリを給与して生産された鶏卵およびシロアリに人間の健康に良い機能性成分が見つかったとの仮想情報を提示した場合の鶏卵に対する消費者の喫食意思とそれに影響する個人の価値観と意識的要因を明らかにした.Webアンケート調査を実施し,998名の回答者のデータを用いて,喫食意思に影響する要因を共分散構造分析によって明らかにした.分析の結果,嫌悪感とシロアリを給与することに対す…

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  • AIに心は存在するのか?

    小笠原 義仁 こころの科学とエピステモロジー 6 (1), 60-67, 2024-05-15

    近代科学は数学を言語としていることにより特徴付けられるが、本研究では数学の中でも特にトポロジーを利用して、意識から世界が生み出される構造について議論している。それは、科学において失われた「私」を奪還するための闘いである。そこでトポロジーは、形態の概念を記述する言語としてだけではなく概念の形態(すなわち概念の概念)を記述する言語として利用されている。そこでは、物の概念の原型から世界が生み出されてい…

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  • 当院における脳波検査の緊急報告について

    津藤 有子, 若杉 志穂, 杉山 嘉史, 海老名 俊明, 廣瀬 春香 医学検査 73 (2), 205-214, 2024-04-25

    <p>臨床検査室は,患者の予後に影響を与える可能性が高い異常値・異常所見を早期に検査依頼医師に連絡することが求められている。しかしながら脳波検査における緊急報告は,各施設に委ねられているのが現状であり,検査室からの調査報告は少ない。我々はISO 15189(国際標準化機構 臨床検査室―品質と能力に関する特定要求事項)の認定取得を機に神経学的予後への影響を考慮した緊急報告値(波形)を定めた。201…

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  • 神経症状を契機に診断された傍腫瘍性神経症候群関連抗体陽性の小細胞肺癌の2例

    岡崎 優太, 吉岡 弘鎮, 上硲 敬介, 奥野 祐希子, 中西 健太郎, 生駒 龍興, 竹安 優貴, 勝島 詩恵, 山中 雄太, 倉田 宝保 肺癌 64 (2), 124-132, 2024-04-20

    <p><b>背景.</b>悪性腫瘍患者は時に様々な神経障害を合併するが,自己免疫学的機序により生じる一群を傍腫瘍性神経症候群(PNS)という.PNSに併存する悪性腫瘍として,小細胞肺癌が最も多いと知られる.腫瘍の発見に先行した神経症状により,小細胞肺癌の診断に至り,治療奏効と共にPNS関連抗体価が低下したPNSの2例を報告する.<b>症例1.</b>63歳.女性.意識障害で救急搬送となった.画像…

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 内省と他者の視点から生じた日本語学習者の待遇意識の変容

    韋 夢瑶 待遇コミュニケーション研究 21 (0), 33-49, 2024-04-01

    <p>日本語学習者は、様々な接触場面におけるコミュニケーションを通し、「場面」(人間関係や場)の認識が変容する可能性がある。本研究では、中国人上級日本語学習者が、接触場面で依頼を行った際に生じた「失敗感」に関する事例を採り上げ、接触場面で失敗を経験した学習者が、コミュニケーションに対する自身の内省と、実際の接触場面に関与しない「他者」の考えを知った後の失敗事例に対する待遇意識の変容を明らかにした…

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  • 教師の力量形成に関する日伊比較研究 -被教育体験期の経験と教職生活上の意義ある出来事を中心に-

    川村 , 光 教育総合研究叢書 - (17), 147-163, 2024-03-31

    本論文の目的は、2010年代後半の日本とイタリアの公立小・中学校教師を対象とした質問表調査の結果を比較することによって、両国の教師の被教育体験期と教職生活の中で意義あることを相対化し、両国の教師の特徴を捉えることである。 その結果、次のことが明らかになった。第一は、両国の教員養成制度の差異が進路決定の時期の違いとして表れており、教職を目指す者は、進路決定を強く迫られる時期の影響を受けることである…

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  • ある教養科目履修者を対象とした、たばこに関する意識調査について

    杉田, 秀二郎 文化学園大学紀要 55 55-62, 2024-03-31

    ある教養科目履修者を対象として、授業のテーマと関連してたばこに関する意識調査を行った。履修登録者99名中、有効回答者は83名(男性19名・女性64名)であった。また 1 年生が75名(90.4%)で、20歳未満は71名(85.6%)であった。調査の結果、 1 年生のみにおける喫煙率(実数)は6.7%( 5 名)であり、その喫煙開始年齢は最も早くて15歳(中 3 …

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  • 差別語の歴史的変遷の可視化と分析

    応 夢, 田中 瑛, 尾方 義人 デザイン学研究 70 (4), 4_45-4_54, 2024-03-31

    <p> 本研究では、『記者ハンドブック』における差別語の変遷を探求し、視覚化分析を行った。差別語の歴史的な変遷を追跡することにより、時代の変化とともに、特にジェンダー平等の意識が進歩し、差別語の言い換えに反映されていることが明らかになった。この変化は社会の公正性や平等性の進展を示しているだけでなく、メディア表現の構造が大きく変わり、ジェンダー問題に対する社会の関心が高まったことも反映している。<…

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  • 母親の乳がん罹患にともなう思春期の子どもの困難―質問紙調査の自由記述の分析から―

    大城 怜, 上別府 圭子 家族看護学研究 29 (0), 27-36, 2024-03-31

    <p>目的:本研究は,母親の乳がん罹患にともなう思春期の子どもの困難を明らかにすることを目的とした.</p><p>方法:病院3施設と患者会2施設で実施した乳がん患者とその家族が経験する心理的変化に関する自記式質問紙調査のうち,12–18歳の乳がん患者の子どもが回答した自由記述欄の回答データを使用した.分析は内容分析を用いた.</p><p>結果:有効回答97部のうち,自由記述欄に回答があったのは2…

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  • 理系研究室における留学生の人間関係構築とスピーチスタイル選択

    生天目 知美, 大島 弥生, 居關 友里子 社会言語科学 26 (2), 19-34, 2024-03-31

    <p>本研究では理工系研究室において日本語でコミュニケーションを行っている中国語母語話者の大学院留学生4名を対象に,研究室においてどのような人間関係構築の経験をし,その結果としてどのようなスピーチスタイルを選択したのかというプロセスについてインタビューを実施し,M-GTAによって分析を行った.分析の結果,【研究室という場の認識】【希望する関係性】【会話機会への参加】【スピーチスタイルの選択】【経…

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  • 教員養成大学における図画工作科指導の教科内容

    西園 政史 日本教科内容学会誌 10 (1), 115-124, 2024-03-31

    本研究は,教員養成大学の図画工作の授業の中で,作品を反省的に捉え分析し,次の作品につなげる意識を築くための,ドキュメンテーションを軸としたまとめの方法について提示する。作品制作において作品の完成度やクオリティを上げるためには,作品を反省的に捉え分析し,次の作品につなげる意識が大切になる。制作過程の重要性や,制作を連続的に捉えることへの意識は,美術や美術教育を専門とする人にとって,自然な捉え方だと…

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  • 中学生の「学び方」に対する意識に関する一考察

    神里 美智子, 岸本 恵一 琉球大学教職センター紀要 (6) 11-22, 2024-03-31

    本研究は,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実へ向けてより効果的な指導に寄与するため,多様な学び方を経験し自分に必要な学び方を選択する学習に取り組んだ85 名の生徒を対象に,学習への興味等と,学び方に関する質問紙調査を実施した。その結果,①友達と一緒に考えながら取り組む楽しさについて9割を超える生徒が肯定的に捉えていること,また,答えは自分で考えて探していくものだと思うことについて…

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  • 文化的景観における「祭り」の意義に関する考察

    奧谷 三穂 文化経済学 21 (1), 26-45, 2024-03-31

    <p>文化的景観の「保存と活用」には地域における継承の仕組みが不可欠となる。継承の仕組みは地域住民の景観価値の共有と意識の共有が重要となる。この論文では住民が一体感を持ちやすい「祭り」に注目し、宮津市溝尻地区の「葵祭」と西予市狩浜地区の「秋祭り」を事例に取り上げる。そして、祭りが地域住民の意識の共有に与える影響と文化的景観の価値の共有にどのような意義があるのかを考察する。</p>

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  • 主語としての意識 ―― 注意と意識の言語的構造 ――

    川津 茂生 国際基督教大学学報 1- A 教育研究 (66) 101-108, 2024-03-31

    初期視覚とAttentionの機能を見直し,動機づけの働きを考慮に入れるために,特徴の検出と統合を言語 プロセスになぞらえ,特徴の述語的記述によって描かれる主語的表現として捉える。述語的記述は受容性 であり,それを受容するのが主語的表現としての意識である。述語的受容性は環境の負のエントロピー の受容性であり,また偶然性の受容でもある。偶然性を受容した述語的記述を受容することで,主語的 …

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 肝硬変を伴わずに肝性脳症を来した2型糖尿病の1例

    玉井 杏奈, 薬師寺 洋介, 細井 雅之 糖尿病 67 (3), 164-171, 2024-03-30

    <p>69歳男性の2型糖尿病患者,併存疾患に遺伝性毛細血管拡張症があり.炭水化物の制限を意識して4ヶ月後,血糖コントロール悪化と意識障害で入院した.入院後,高アンモニア血症及び門脈大循環シャントの診断に至った.筋肉量の低下が生じないようBCAA製剤投与を行い,緩下剤投与・メトホルミン投与などに加えて難吸収性抗菌薬であるカナマイシンを開始し高アンモニア血症と意識障害の改善を認めた.蛋白質摂取の量や…

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  • Clinical Features and Outcomes of Shoshin Beriberi

    Mizuguchi Yoshiki, Mouri Hideyuki, Jo Taisuke, Hashimoto Yohei, Matsui Hiroki, Fushimi Kiyohide, Yasunaga Hideo, Taniguchi Takumi International Heart Journal 65 (2), 271-278, 2024-03-30

    ...Impaired consciousness at admission was significantly associated with in-hospital death.</p>...

    DOI Web Site PubMed 被引用文献1件 参考文献28件

  • エリアマネジメント活動に対する支払意思額と社会関係資本に関する分析

    要藤 正任, 園田 康貴, 吉田 恭 社会関係研究 3 (1), 1-12, 2024-03-29

    まちづくり分野において近年関心が高まっている「エリアマネジメント」と呼ばれる地域の住民や事業者等を主体とする活動は、活動に関わらずともその効果を受益できるというフリーライダー問題を内包している。本研究は、こうした問題の解決に寄与するといわれる社会関係資本に着目し、地域住民の社会関係資本がエリアマネジメント活動に対する自発的な金銭的負担の意向に影響するのかを明らかにしようとするものである。静岡県静…

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  • Brugada症候群と鑑別を要した薬剤性失神の1例

    松下 鈴佳, 森田 智也, 浅野 和宏, 梁 豪晟, 高橋 仁, 舩越 拓 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 132-136, 2024-03-29

    <p>失神を呈した患者の心電図はBrugada型であったが, Brugada症候群による失神ではなく薬剤性失神と判断した症例を経験したため報告する。症例は40歳代の女性。胸痛を自覚し, 硝酸イソソルビドスプレーを使用した後に一過性意識消失発作をきたした。来院時の心電図がBrugada型であったため, Brugada症候群による失神を考えた。しかし, 意識消失の状況が昼間, …

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  • においの認知度およびにおい評価の性差・年齢差の検討—においを嗅いだ経験と嗜好性に着目して—

    萬羽 郁子, 光田 恵 におい・かおり環境学会誌 55 (2), 90-97, 2024-03-25

    <p>本研究では,においの認知度およびにおいに対する意識の性・年齢差の解明と,においの認知がにおい意識に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,Webアンケート調査を実施した.においの認知度は,多くのにおいで男性よりも女性が高く,年齢が高いグループほど平均値が高かった.特に,ばら,メントール,ひのきは若年男性の認知度が低く,樟脳(防虫剤)は男女ともに若年者の認知度が低かった.においの好き嫌いにつ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 在日ロヒンギャ難民の社会的包摂と排除 : 自己主張・社会的適応・「役割」意識・「居場所」

    本田 倭子, 浅羽 祐樹 GR-同志社大学グローバル地域文化学会紀要 (21-22) 193-226, 2024-03-25

    ロヒンギャとはミャンマーにおいて国籍が与えられていないムスリムの少数民族である。軍事政権による組織的な迫害により、難民となってバングラデシュなどに断続的に流出している。群馬県館林市を拠点に活動する4名の在日ロヒンギャ難民に聞き取り調査を実施し、彼らの政治的活動や日常生活に関する語りを図式化した。そして、自己主張・社会的適応・役割意識・居場所の観点から、彼らの社会的包摂の可能性について検討した。

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  • 教育映画と視線の分有 --ジャン=リュック・ナンシーのアッバス・キアロスタミ論--

    山本, 源大 京都大学大学院教育学研究科紀要 70 149-162, 2024-03-22

    本稿は、フランスの哲学者ジャン=リュック・ナンシーの著書『映画の明らかさ』を手がかりに、イランの映画監督アッバス・キアロスタミの映画・映像作品における「教育」を「視線の分有」として考察するものである。教育映画はこれまで、世界上の事物や意識上の観念を子どもに伝達する教材として、ひろく利用されてきた。しかし、キアロスタミの教育映画は、通常の教育映画が一般的に持っている特徴を有しない。ナンシーによれば…

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  • 青年期の心理的距離感の葛藤へのアプローチ方法の検討 --アタッチメント理論の観点から--

    加藤, 結芽 京都大学大学院教育学研究科紀要 70 29-42, 2024-03-22

    青年期には,親に代わる他者,主に友人や恋人などのピアとの関係が重要になるが,青年は「個」も「関係」も発達途上であり,親密な関係をもちたいが傷つけあうことを恐れており,個が確立していないため離れることも難しい。このように,他者との心理的距離のとり方や親密さをめぐる葛藤は,青年期の重要なテーマである。このような重要な他者との関係には,アタッチメント理論が関係しているため,本稿ではまず,アタッチメント…

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  • 高校生の政治意識の計量分析―小中高一貫政治教育カリキュラムの原理となる政治リテラシー―

    吉田, 剛, 横山, 奈緒子 宮城教育大学教職大学院紀要 (5) 57-70, 2024-03-22

    本稿は,高校生の政治意識に関する調査より,数値データに対して多変量解析(因子分析とクラスター分析)の分析・考察を通して,潜在的な要因を探り,また記述データより,その潜在的な要因を検証しながら,より政治意識の高い調査対象のグループを特定した。この成果をもとに,政治意識を高めるための政治教育カリキュラムの原理となる政治リテラシー(政治参加力,政治思考力,政治情報力)と六つの下位のリテラシー(政治参加…

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  • 孫過庭「書譜」の補筆と点去について : 揮毫時の意識

    澤田, 雅弘 大東書道研究 31 42-61, 2024-03-22

    孫過庭の真跡「書譜」に補筆が多く認められることの指摘はこれまで無かった。誤写を修正する補筆や節筆によって乱れた筆画の補正を除けば、判読に関わらない筆画上の極めて細微な改善(少し太くする、少し長くするの類)を目的とする類で、中には描摹のような小細工を施すところまである。また、点去(見せ消ち)箇所については、同文が離れた箇所に存在し、点去字句とその同文箇所との形状が瓜二つで、点去した字句は駢文構造上…

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  • 持続的フロー体験の詩的表現

    河森 正人 大阪大学大学院人間科学研究科紀要 50 167-183, 2024-03-22

    ...The flow experience is “a comprehensive feeling that a person feels when one is totally immersed in an action,” and is described using scientific terms such as consciousness, attention, control, and optimal...

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  • 共生概念に関する理論的・実証的課題の検討

    荒牧 草平 大阪大学大学院人間科学研究科紀要 50 113-130, 2024-03-22

    ...Based on the review of theoretical studies, it became clear that it is important to have an altruistic or prosocial consciousness such that one respects those from diverse backgrounds and wishes for everyone...

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  • 若い世代の持病患者の健康認識,健康関連行動,および消費行動に関する探究

    李 珠伊 マーケティングレビュー 5 (1), 64-71, 2024-03-19

    <p>本研究は,高齢化社会と医学の進展により寿命が延びる現代社会で,健康に対する若い世代の関心が高まっている中で,健康志向の高いミレニアル世代が老後に対する健康認識と健康関連行動及び消費行動をどのように捉えているかを明らかにし,健康関連行動に影響を与える要因を探求することを目的としている。グラウンデッド理論を用い,持病を抱えるミレニアル世代を対象に深層インタビューを実施し,健康認識,健康関連行動…

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 遷延性意識障害のある人の在宅療養を支える家族の思い

    竹内, 葉子, 茂野, 香おる, Takeuchi, Yoko, Shigeno, Kaoru 淑徳大学看護栄養学部・大学院看護学研究科紀要 2 139-147, 2024-03-16

    目的:遷延性意識障害のある人を在宅療養で支える家族の思いを明らかにし、看護支援を行うための示唆を得る。 方法:在宅療養での現状や思いを半構成化面接で収集し、質的記述的方法にて分析した。 結果:在宅療養する遷延性意識障害のある人を支える家族5名から148のコードが得られ、【遷延性意識障害に対する周囲の医療者などの理解が十分ではないと感じる】【本人は状況を理解して反応しているので遷延性意識障害を認め…

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  • 前頭洞炎の頭蓋内・頭蓋骨外進展:Pott’s puffy tumorと硬膜下膿瘍を発症した2症例の報告

    漆畑, 伶, 平出, 拓哉, 大石, 知也, 山田, 智史, 林, 泰壽, 加納, 康太郎, 石垣, 英俊, 黒住, 和彦, 宮入, 烈, 福田, 冬季子 浜松医科大学小児科学雑誌 4 (1), 28-36, 2024-03-15

    Pott’s puffy tumor(PPT)は骨膜下膿瘍を伴う前頭骨の骨髄炎であり,副鼻腔炎の合併症の1つである.PPTは10歳台に好発し,頭蓋内病変を合併することも多い.症例はいずれも10歳,発語減少や不穏,意識障害などの症状を契機にPPTと診断された,硬膜下膿瘍合併の副鼻腔炎である.PPTは前頭洞炎からの進展が最多とされ,症例1,2いずれも前頭洞から板間静脈を介した進展と判断された.起炎菌…

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  • 冠動脈瘤破裂に対して外科的加療により救命し得た1例

    佐藤 大樹, 久米 悠太, 盆子原 幸宏 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (2), 74-77, 2024-03-15

    <p>症例は50歳男性.突然の胸痛,意識消失を主訴に当院へ搬送となった.心タンポナーデであったため,緊急で経皮的心囊ドレナージ,気管内挿管を施行し血行動態は安定した.CT検査および冠動脈造影検査で大動脈基部の解離が疑われたが,上行大動脈に明らかな解離所見を認めなかったため冠動脈CT検査を施行したところ,左冠動脈主幹部から連続して頭側に突出する16×16mmの冠動脈瘤を認め,冠動脈肺動脈瘻を合併し…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 外在化としての妖怪描画

    安川 愛理 九州大学総合臨床心理研究 15 101-107, 2024-03-15

    本研究では,妖怪として外在化された自身のテーマとの付き合い方はその人の対人関係のあり方と関連があるのではないかとの考えから,エゴグラムを用いた意識的に認知されているパーソナリティとの比較から妖怪を描画することの意義について検討した。そこで,安川ら(2022)の妖怪をテーマとする描画について方法を修正し,妖怪画における描画過程・描画体験について質問紙調査とインタビューを用いながら事例的に検討を行っ…

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  • ワーケーション実践者の住意識の変化と住まい方志向の形成に関する研究

    澤田 亘輝, 近藤 民代, 室崎 千重, 山口 千晶, 吉村 陽彩 都市計画報告集 22 (4), 670-674, 2024-03-11

    <p>ワーケーションを実践する事で生じる、住意識の変化や住まい方志向を明らかにすることが、本研究のテーマである。実践者は実践地での体験から、自らの住まいや住まい方の選択肢について考えるようになっている。実践地での仮住まいを通して、人との関わり、自然環境、職場環境などに影響を受け、定住地に対するこだわりが小さくなっている層が現れている。ワーケーションという気軽にできる仮住まいを繰り返すことで、実践…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 髄膜炎および眼内炎を合併した侵襲性肝膿瘍症候群の1例

    水田 一椰, 古賀 風太, 川添 夕佳, 村山 賢一郎, 中下 俊哉, 大座 紀子 日本消化器病学会雑誌 121 (3), 237-244, 2024-03-10

    <p>70歳代女性.前医で肝膿瘍の治療中に意識障害,項部硬直を認め紹介となった.肝膿瘍に髄膜炎,眼内炎を合併し,肝膿瘍の穿刺液の培養より過粘稠性<i>Klebsiella pneumoniae</i>が検出され,侵襲性肝膿瘍症候群の診断となった.肝膿瘍は軽快したが,右眼球は摘出に至った.肝膿瘍に髄膜炎や眼内炎などの他臓器病変を合併する場合は,侵襲性肝膿瘍症候群を鑑別に挙げるべきである.</p>

    DOI PubMed

  • チームビルディング研修受講前後における新入生の自己意識変化

    兒玉, 安史, 金子, 哲夫, 山中, 浩泰, 山口, 雅史 広島国際大学基盤教育センター紀要 (8(改題第3号)) 25-37, 2024-03

    新入生の多くは、大学入学に伴う環境変化により、学業のみならず大学生活や人間関係に対しても不安を抱いている。そこで、本学薬学部ではモチベーションやコミュニケーション力の向上、さらに人間関係の深化を図ることで、少しでも新入生の不安を解消させることを目的に、チームビルディング TB 研修を実施した。T B …

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  • 意識の流れ

    星野 徹 埼玉大学紀要. 教養学部 59 (2), 117-133, 2024-03

    時間の長さの知覚と運動の速さの知覚について考察する。Ⅰでは色や音について主張される知覚の相対性の議論が時間知覚や運動の知覚にも適用されるかどうか検討し、これらの知覚の特殊性が明らかにされる。Ⅱでは時間の経過速度が現実の地球より遅いスローな地球の存在可能性と時間知覚の関係について検討する。最後に時間知覚の現象学が時間の形而上学に対してどのような見通しを与えてくれるか考える。

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  • 大学職員における心理的風土の規定要因と、心理的風土が意識と自発的行動に及ぼす影響

    堀川 優弥 名古屋高等教育研究 24 339-355, 2024-03

    本稿の目的は、組織に対する個人の知覚である心理的風土に着目し、大学職員から自発的行動を引き出すような心理的風土がどのような要因で形成され、それが実際に職員の意識や自発的行動にどのような影響を与えているのかを明らかにすることである。1,929名の国公私立大学職員のデータを用いて共分散構造分析を行った結果、人事施策と知識蓄積の取り組みが心理的風土を媒介して、職務満足に正の影響を与えており、心理的風土…

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  • 2022 年度新入生対象SOAR 導入講義とジェンダーに関するアンケート調査結果

    安東 由則, 中尾 賀要子, 河合 優年, 西尾 亜希子, 高橋 千枝子, 山本 晶子, 高橋 享子 武庫川女子大学女性活躍総合研究所紀要 2 33-42, 2024-02-26

    武庫川女子大学の2022 年度新入生全員を対象に“MUKOJO 未来教育プログラムSOAR” の導入講義が行われた。この資料は,その際に実施されたアンケート調査結果をまとめたものである。アンケートは,SOAR 導入講義に対する評価と感想を尋ねるとともに,ジェンダーやセクシュアリティ,将来のキャリアプランなどについて尋ねている。新入生が現在もっている認識の程度を知り,今後の“MUKOJO未来教育プ…

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  • 児童養護施設の養育におけるアタッチメント形成に関する研究

    髙安, 和世 児童学研究 : 聖徳大学児童学研究所紀要 26 1-10, 2024-02-20

    要旨 本研究では,わが国の児童養護施設においてアタッチメント形成が重視されてこなかった経過と児童虐待の増加によって注目されるようになった歴史を振り返り,先行研究から児童養護施設におけるアタッチメント形成の意義と留意点を探った。その結果を踏まえ,アタッチメント形成の際に生ずるであろう課題とその克服の方向性を検討した。すなわち,担当職員に子どもとの信頼関係を継続していこうとする自覚が必要であること,…

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  • 村落の文化継承についての意識変遷に関する一考

    渡久地, 朝央 沖縄国際大学経済論集 15 (1), 21-30, 2024-02

    沖縄県では国内外からの観光客の流入により、観光を中心とした経済活動が活発であり、 その多様で大勢の観光客のニーズに答える様々な形態の宿泊施設や商業施設が割拠してい る。しかしながらその利便性のために、土地にあった元来の文化や伝統が観光客のニーズに 合わせるために大衆化しつつある。特に観光地では、地域住民の高齢化、県外からの観光従 …

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  • 公的自己意識および私的自己意識と孤独感の関連――自己意識の下位側面に注目して

    富井 繭, 小塩 真司 パーソナリティ研究 32 (3), 141-151, 2024-02-01

    <p>本研究の目的は,自己意識と孤独感の関連を検討することであった。研究1では,公的自己意識および私的自己意識と孤独感の関連について検討した。日本人男女200名が公的・私的自己意識尺度,日本語版UCLA孤独感尺度第3版に回答した。重回帰分析の結果より,公的自己意識と私的自己意識は孤独感と有意な関連を示さなかった。研究2では,公的自己意識の下位側面である賞賛獲得欲求・拒否回避欲求と私的自己意識の下…

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 長期投資を中心とした金融投資に対する大学生の意識調査とその分析

    水谷 悠人, 遠藤 正之 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 202311 (0), 214-217, 2024-01-31

    <p>近年「老後2000万円問題」が話題になるなど、老後資金や長期投資に関連した事柄への世間の注目が高まっている。本報告では大学生(一部大学院生を含む)を対象としたアンケートを実施し、長期投資を中心とした金融投資に対しての意識、金融投資経験の有無、年金制度に対しての考えなどを調査することで大学生の老後資金への意識やそれに関連する投資への意識について考察していく。</p>

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  • 中小企業経営改革におけるDX推進条件デザインと考察

    小谷 洋一 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 202311 (0), 5-8, 2024-01-31

    <p>中小企業のDX対応は遅れているとされている。しかし筆者がここ6年経営改革指導に携わった中小企業では、DX推進指標の未達成項目が多い状況でも経営改革に意識的に取組む中でDXの萌芽と言えるIT活用事例を確認できた。そこで指導企業事例分析からの示唆に基づき、中小企業がDXの第一歩を踏み出せる条件をデザインしその有効性を考察した。</p>

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  • 漢服の変遷と温熱的快適性に関する研究

    YANG SHIZHE, 木全 秀美, 佐藤 真理子 繊維製品消費科学 65 (1), 39-54, 2024-01-25

    <p>漢民族の伝統的服装である漢服の変遷の検討から,ヒトがいかに衣服を発展させてきたかを考究することを目的とした.漢服の衣服形態の変化と気候,生活様式を調査し,春秋戦国時代(G1),西漢時代(G2),唐代(G3)の衣服形態を選択,その再現を試みた.遺跡出土品,正倉院所蔵品調査によるパターンを用い,当時の身長から現代中国のA 体型における各部位寸法を算出,現代日本の9AR …

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  • 脳動静脈奇形に対するガンマナイフ治療後に生じた囊胞と血管腫様病変に対して摘出術を行った1例

    齋藤 孝光, 遠藤 未緒, 箱崎 半道, 齋藤 清 脳卒中の外科 52 (1), 13-17, 2024

    <p>脳動静脈奇形(AVM)に対するガンマナイフ治療において,晩期合併症としての囊胞形成はよく知られている.囊胞と血管腫様病変の合併症例に対し,摘出術が有効と思われる症例を経験したため報告する.</p><p>症例は41歳,男性.20代でparasplenial AVMに対してガンマナイフ治療を行った.経過観察中に両側頭頂葉に囊胞が出現し,けいれん発作を繰り返した.けいれん重責発作により意識障害が…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • Glial fibrillary acidic protein抗体関連疾患の病態と臨床像

    木村 暁夫 臨床神経学 64 (2), 75-84, 2024

    <p>グリア線維性酸性蛋白(glial fibrillary acidic protein,以下GFAPと略記)抗体関連疾患は,近年新たに提唱された免疫介在性神経疾患である.病態機序は十分解明されていないが,病理学的に血管周囲を主体とするT細胞の浸潤が報告されており,抗原特異的T細胞の関与が推測されている.主に髄膜脳炎・髄膜脳脊髄炎をきたし,意識障害,排尿障害,運動異常症,髄膜刺激徴候,認知機能…

    DOI Web Site PubMed 参考文献49件

  • 慢性左頸部内頸動脈閉塞を有する急性期両側中大脳動脈閉塞症例に対して前交通動脈経由で血栓回収療法を行った経験

    成清 道久, 壷井 祥史, 広川 裕介, 大橋 聡, 松岡 秀典, 長崎 弘和 脳卒中 46 (2), 141-148, 2024

    <p>急性期主幹動脈閉塞に対して,Willis動脈輪を経由した血栓回収療法の症例報告が散見される.今回,慢性左頸部内頸動脈閉塞を罹患した急性期両側中大脳動脈閉塞に対して,右内頸動脈より前交通動脈経由で血栓回収療法を行い,有効な再開通を得た症例を経験したため,論文的考察を加え報告する.症例は83歳女性.慢性左頸部内頸動脈閉塞に以前より罹患しており,突然の意識障害・失語・四肢不全麻痺で当院へ搬送され…

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 肺炎球菌性髄膜炎の経過中に多発性脳梗塞を発症し,diffuse cerebral intravascular coagulationの病態が示唆された1例

    安部 大介, 桑城 貴弘, 林田 寛之, 有水 遥子, 水戸 大樹, 今村 裕佑, 村谷 陽平, 溝口 忠孝, 田川 直樹, 森 興太, 杉森 宏, 矢坂 正弘, 岡田 靖 脳卒中 46 (2), 121-126, 2024

    <p>症例は86歳の女性.発熱および意識障害を呈した肺炎球菌性髄膜炎に対して,抗菌薬とデキサメタゾンによる治療を開始した.髄膜炎症状は改善したが,四肢の麻痺が出現し,発症7日目の頭部MRIで多発する脳梗塞病変を認めた.D-dimer 49.8 µg/mlと著増していたが,心原性脳塞栓症を疑わせる所見はなく,髄膜炎に伴う頭蓋内限局性のびまん性脳血管内凝固(diffuse cerebral …

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 学校における性教育がもたらす効果の検証

    反橋 一憲 International Journal of Human Culture Studies 2024 (34), 1-13, 2024-01-01

    <p> 本稿は,学校における性教育が効果を有するのか,つまり,若者の性行動に影響を与えるのかを検証した.具体的には,健康教育におけるKABモデルを参考にしながら,性教育を受けた経験と避妊に対する態度(妊娠への憂慮感),そして避妊行動の関係を分析した.その際,性教育への有用感も考慮した.</p><p> …

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  • 非がん疾患の症状により入所施設から救急搬送後に入院となった高齢者のアドバンス・ケア・プランニングの実施状況

    大谷 忠広, 佐藤 綾子, 中村 真美, 此川 衣子, 鈴木 和浩, 大嶋 清宏, 石井 秀樹, 牛久保 美津子 群馬保健学研究 44 (0), 29-36, 2024

    本研究は、入所施設から大学病院へ救急搬送され入院した高齢者のACPの実施状況について明らかにすることを目的とした。調査対象は65歳以上の非がん疾患の内科的症状の高齢者29名で、診療記録閲覧調査を行った。収集したデータは記述統計を用いて分析を行った。調査項目は、対象高齢者の基礎情報、入院前と入院中に関するACPの実施状況とした。結果、平均年齢は85歳で、男性15名、女性は14名、認知症あり12名で…

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  • ポストモダンダンスにおける観客性と「身体的共感」

    白尾 芽 コモンズ 2024 (3), 192-218, 2024

    本論は、1960年代アメリカで生まれたダンスの動向であるポストモダンダンスの中心的人物であったイヴォンヌ・レイナーの作品におけるダンサーと観客の関係性を論じ、身体を介した共感とは何かを明らかにするものである。<br> ポストモダンダンスの振付家/ダンサーたちは、物語や感情の表現に重きを置く伝統的なダンスへの抵抗として日常的な動作や即興を取り入れた。なかでもレイナーはダンサーと観客の関係性に意識的…

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  • 初診時「出血源不明のSAH」と判断したlateral spinal artery aneurysmの1例

    田伏 将尚, 峯 裕, 林 拓郎 脳卒中 advpub (0), 2024

    <p>59歳男性.頭痛等を発症,CTで典型的SAHを認めるも,CT angiography(CTA)で出血源不明であった.DSAでCTA以上の所見を得ることはなかったが,低形成ゆえに左側VAを評価対象外としていた.Day6 CTAで左側VAが頚椎(C)1–2椎間で硬膜内に入り,C1レベルに動脈瘤を疑う所見を認めた.一方,この動脈瘤破裂で入院時CTの血腫分布に至るのか判断に迷った.Day13 …

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  • 初診時出血性病変が検出されず,髄軟膜病変と血管周囲腔拡大のみ呈したアミロイドβ関連血管炎の1例

    市川 大, 柳澤 俊晴, 大森 泰文, 鎌田 幸子 脳卒中 46 (3), 239-244, 2024

    <p>症例は70歳女性.頭痛を主訴に当院を受診し,MRI T2, FLAIRで右側頭葉の髄軟膜病変と半卵円中心に多数の血管周囲腔拡大を認めた.半年後の経過観察MRIで皮質微小出血,皮質脳表ヘモジデリン沈着を認め,3年後には右下1/4同名半盲と意識障害を呈し,MRIで髄軟膜病変の拡大と出血性病変の増大を認めた.脳生検の結果,アミロイドβ関連血管炎と診断し,ステロイド治療を行うも,意識障害が残存した…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 末梢神経障害を合併した重症自己免疫性glial fibrillary acidic protein(GFAP)アストロサイトパチーの1例

    大橋 信彦, 上島 翔太, 渡部 理恵, 田澤 浩一 臨床神経学 advpub (0), 2024

    <p>症例は44歳男性.頭痛,発熱で髄膜脳炎を発症し,意識障害,呼吸不全のため人工呼吸器管理となった.免疫グロブリン大量静注療法とステロイドパルス療法で意識は改善したが,四肢麻痺と頸部以下の表在感覚低下が顕在化した.四肢腱反射は低下し,神経伝導検査で運動性軸索型多発神経障害を呈し,脊髄炎と末梢神経障害の合併と考えられた.髄液抗GFAPα抗体陽性が判明し,自己免疫性glial …

    DOI PubMed

  • 血栓回収2日後にくも膜下出血が生じた感染性心内膜炎の1例

    倉内 麗徳, 恩田 敏之, 高橋 賢, 稲村 茂, 野中 雅, 大坊 雅彦 脳卒中 46 (2), 162-167, 2024

    <p>症例は70歳男性.意識障害を主訴に当科に救急搬送された.MRIでは左前大脳動脈水平部(A1部)から両側前大脳動脈垂直部(A2部)の閉塞と,両側前大脳動脈領域の急性期脳梗塞を認めた.直ちに血栓回収療法を行い,右A2部は再開通したが,左A2部を再開通させることはできなかった.術中や術直後には頭蓋内出血はみられなかったが,治療2日後に前交通動脈に仮性動脈瘤が出現し,くも膜下出血と水頭症を認めた.…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 同期下カルディオバージョンの判断に悩んだ不整脈源性右室心筋症合併妊娠の1例

    長柄 俊佑, 臼井 新治, 齋竹 健彰, 安見 駿佑, 山岸 篤至 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 137-141, 2024

    <p> 症例は37歳女性,4妊3産.3回の出産は心血管症状を認めず経過したが,3回目の出産後の精査にて不整脈源性右室心筋症と診断され,経過観察となった.</p><p> 妊娠28週2日,「動悸,意識が遠のく」ことを主訴に当院救急外来を受診した.7秒間程度の一過性の意識消失を頻回に繰り返し,心電図では非持続性心室頻拍を認めた.心室頻拍は持続性となり,血圧が低下しアミオダロンを静脈投与した.転院は困難…

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  • 呼吸不全による心肺停止を呈した上位頸髄梗塞の1例

    岡田 怜子, 村上 泰隆, 町山 彩美, 神野 隼輝, 秀嶋 信, 神吉 秀明 臨床神経学 64 (5), 333-338, 2024

    <p>症例は46歳男性.突然の頸部痛と体動困難が生じ,救急隊接触後に心肺停止となった.搬送中に蘇生したが来院時Glasgow Coma Scale E1V1T1の意識障害があり,PaCO<sub>2</sub> 127 ‍mmHgと高値のため気管挿管を実施した.PaCO<sub>2</sub>低下に伴い意識は改善したが,四肢の完全弛緩性麻痺,C5以下の痛覚低下,腱反射・足底反応・肛門反射の消失を…

    DOI Web Site PubMed 参考文献26件

  • バス運転者を対象とした身体活動増加のための健康教育プログラムの効果の検討

    新井 志穂, 森鍵 祐子, 小林 淳子 日本産業看護学会誌 11 (1), 12-22, 2024

    <p>目的:バス運転者を対象とし,情報の提示,意思決定の促し,強化のプロセスを活用した健康教育では,情報の提示のみを行った場合と比較し,身体活動が増加するかを確認することで,健康教育プログラムの効果を検討する.方法:バス運転者113名を対象とした.介入群には情報の提示,行動目標の設定,行動目標の実行とセルフモニタリングを促し,調査者からの励ましを行った.対照群には情報の提示のみ実施し,身体活動の…

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  • 日本女性科学者の会(SJWS)支部理事当時の想い

    功刀 由紀子 日本女性科学者の会学術誌 24 (0), 31-37, 2024

    <p>法人化前の日本女性科学者の会は、本部と支部の組織で構成され、各支部では独自の活動が盛んであった。SJWSの法人化等、体制変更や事業運営方法の変更により、支部独自の活動は縮小傾向を見せて行った。長期間関西支部理事を務めてきたが、独自の支部活動を継続できなかった反省を含め、支部理事であった当時の意識変化を振り返ってみた。</p><p>COVID-19の感染拡大が落ち着いた現状でも、理事会や学術…

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  • 同種造血幹細胞移植後に真菌性脳動脈瘤破裂を認めた成人T細胞白血病・リンパ腫

    厚井 聡志, 清水 啓明, 貞賀 泰孝, 近藤 花織, 加藤 千賀, 酒井 知史, 神原 康弘, 小沼 亮介, 熱田 雄也, 島袋 将志, 神宮寺 敦史, 細田 譲, 尾内 大志, 濱村 貴史, 新谷 直樹, 遠矢 嵩, 名島 悠峰, 小林 武, 松澤 祐一, 新井 秀雄, 関谷 紀貴, 原口 京子, 奥山 美樹, 土岐 典子 臨床血液 65 (2), 84-89, 2024

    <p>63歳男性。成人T細胞白血病・リンパ腫に対して,HLA遺伝子型一致非血縁ドナーより同種骨髄移植を行った。移植後17日目に両肺下葉に結節影を認め,侵襲性肺アスペルギルス症を疑い,liposomal amphotericin Bで治療を開始し,28日目のCTで肺病変の改善を確認した。腎機能障害が進行し,52日目より抗真菌薬はvoriconazoleに変更した。61日目に意識障害と左上下肢麻痺が…

    DOI PubMed

  • 精神症状で発症し,頭部MRIにてびまん性深部白質病変を呈した橋本脳症の1例

    高橋 なおみ, 鹿間 幸弘, 川原 光瑠, 岡部 裕真, 栗村 正之, 太田 康之 臨床神経学 64 (3), 171-175, 2024

    <p>症例は51歳男性.X−1月,急性の意識障害と精神症状で発症し,X月当院精神科に入院した.頭部MRIでびまん性白質病変を認め当科に紹介された.<sup>123</sup>I-IMP-SPECTでは前頭葉中心に広範な脳血流低下を認めた.抗Tg抗体,抗TPO抗体,抗NAE抗体が陽性であり橋本脳症と診断した.ステロイドパルス療法,ステロイド後療法,免疫グロブリン大量静注療法に反応し,症状,画像所見…

    DOI Web Site PubMed 参考文献2件

  • Flow reversal system下の血栓回収後にno-reflow現象を認めたisolated ICA occlusionの1例

    小笠原 一源, 田中 悠二郎, 伊賀崎 翔太, 菊田 朗 脳卒中 advpub (0), 2024

    <p>中大脳動脈開存型の急性内頚動脈閉塞(isolated ICA occlusion: isolated ICAO)はWillis動脈輪を介した側副血行のため,神経予後は良好である場合が多いが,血栓のdistal migrationにより急激な神経症状の増悪を来すことも知られており,血行再建術の際にはdistal migrationに留意した治療戦略を要する.我々はisolated …

    DOI Web Site 参考文献14件

  • Assessment of thiamylal sodium as a euthanasia drug in mice

    WATANABE Masaki, HASHIMOTO Kazuki, ISHII Yuki, TAKIMOTO Hayato R, NIKAIDO Yuko, SASAKI Nobuya The Journal of Veterinary Medical Science 86 (5), 480-484, 2024

    ...<p>Euthanasia agents should rapidly induce death and loss of consciousness without causing pain or distress....

    DOI Web Site PubMed

  • 脳症とICU-acquired weaknessを合併した毒素性ショック症候群の1例

    木島 英美, 横山 はるな, 岡田 麻理, 山村 悠, 中谷 久恵, 今井 雅子, 鈴木 奈都子, 金子 修也, 水野 朋子, 清水 正樹, 長澤 正之, 大柴 晃洋 脳と発達 56 (1), 58-62, 2024

    <p> 症例はII度熱傷でICU入院となった8歳ネパール人男児.第1病日から発熱,下痢,眼球結膜充血,全身性紅斑を認め,第3病日に急激に意識障害,けいれん群発,血圧低下,多臓器不全をきたした.人工呼吸器管理および抗菌薬や免疫グロブリン製剤などで救命した.熱傷創部浸出液からTSST-1産生株のMRSAが同定され,毒素性ショック症候群(toxic shock …

    DOI 医中誌

  • Tリンパ芽球性リンパ腫の臍帯血移植後に見られた高度意識障害

    中村 直和, 水本 智咲, 杉本 曉彦, 藤本 正数, 綾木 孝, 高折 晃史 臨床血液 65 (1), 47-51, 2024

    <p>Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫(T-ALL/LBL)は急性白血病・悪性リンパ腫の中でも予後不良の疾患として知られている。Nelarabineは再発難治性T-ALL/LBLに対し良好な臨床成績が報告される治療選択肢の一つである一方で,神経障害の合併症に注意を要する。今回,T-LBL移植後早期再発に対しnelarabine単剤で完全寛解を達成し臍帯血移植を行ったが,高度意識障害を来し多臓器不全…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • がん終末期に低血糖による意識障害を発症した再発脳腫瘍の1例

    長谷川 拓也, 田橋 賢久, 坂本 憲広, 新地 啓子, 徳永 有理, 田村 信司, 伊藤 則幸 Palliative Care Research 19 (1), 53-57, 2024

    <p>【緒言】がん終末期において,低血糖による意識障害を来した症例を報告する.【症例】73歳男性.2016年,開頭腫瘍摘出術を施行され,孤立性線維性腫瘍と診断.2022年,脳腫瘍再発し当院ホスピスに入院.転院120日目,突然意識障害が出現.低血糖を認め,ブドウ糖静注により意識障害は改善した.諸検査の結果,膵外腫瘍による低血糖症(non-islet cell tumor …

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 小脳腫大により脳ヘルニア徴候を認めた劇症型片側小脳炎の1例

    藤本 貢輔, 江間 達哉, 村上 智美, 奥村 良法, 高橋 幸利, 松林 朋子 脳と発達 56 (2), 134-138, 2024

    <p> 急性小脳炎は比較的予後良好な疾患であるが,ときに脳ヘルニアを来たす劇症型小脳炎を呈することがある.我々は片側小脳炎により切迫脳ヘルニアを来たし,髄液中抗グルタミン酸受容体(glutamate receptor;GluR)抗体が陽性となった劇症型小脳炎を経験した.症例は5歳6か月女児,発熱と嘔吐で発症し,第2病日に偏視と意識障害が出現した.頭部MRIで右小脳の腫脹と脳幹圧迫所見を認め当院に…

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  • 女子大学生における化粧の心理的効用

    青木 多寿子, 小原 理子, 三沢 良 容装心理学研究 3 (1), 41-45, 2024

    本研究では,女子大学生における化粧頻度が,化粧の心理的効用および自己意識にもたらす違いを検討した。質問紙調査により女子大学生129名から有効回答が得られた。その回答者を化粧頻度の高群(N=67)と低群(N=62)に分け,各変数の得点を比較した。その結果,化粧の効用認知,対人不安の「自信のなさ」の改善度,公的自己意識について,化粧頻度高群が化粧頻度低群よりも高い得点を示した。これらは既往研究とも整…

    DOI

  • COVID-19に合併した破裂性内頚動脈解離によるくも膜下出血に対してclipping on wrappingを施行した1例

    西田 恭優, 今井 資, 雄山 隆弘, 川端 哲平, 野田 智之, 槇 英樹 脳卒中 46 (2), 174-179, 2024

    <p>COVID-19に合併した内頚動脈解離によるくも膜下出血の報告は,稀である.今回,COVID-19に合併した破裂性内頚動脈解離に対してclipping on wrappingを行い,良好な経過を得た症例を経験した.症例は52歳男性.COVID-19罹患後5日目に意識障害で当院搬送され,頭部CTで水頭症を伴うくも膜下出血を認めたが,明らかな動脈瘤を指摘できず,脳室ドレーンによる頭蓋内圧管理と…

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 新生児期より血小板減少を反復し成人になって診断された先天性血栓性血小板減少性紫斑病

    吉野 明久, 栗山 拓郎, 内海 紗江, 嶋川 卓史, 南 満理子, 林 正康, 松尾 弥生, 小亀 浩市, 中村 恵理子, 松本 雅則, 衛藤 徹也, 谷口 修一 臨床血液 65 (3), 142-146, 2024

    <p>27歳女性。新生児期に特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura, ITP)と診断されフォローされていたが,悪心・嘔吐,紫斑,意識障害が出現し,血小板1万/µ<i>l</i>まで低下を認め,精査加療目的に当院に入院した。繰り返す血小板減少や意識障害から先天性血栓性血小板減少性紫斑病(congenital thrombotic …

    DOI PubMed

  • 重症痙縮に伴う睡眠障害と髄腔内バクロフェン療法による改善

    野村 貞宏, 藤井 奈津美, 井本 浩哉, 藤附 駿輔, 石原 秀行 小児の脳神経 49 (1), 13-17, 2024

    <p>重症痙縮6例(脳性麻痺,外傷,脳卒中)に髄腔内バクロフェン(ITB)療法を行い,術前後の痙縮をmodified Ashworth scale(mAS)で,睡眠時間をウェアラブル睡眠記録装置で測定した.mASスコアは2.85から2.31へ改善した.睡眠時間は7.5時間から8.8時間に,深睡眠時間は0.5時間から3.4時間に,それぞれ有意に延長した.痙縮患者は睡眠時間と深度が確保できていないこ…

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  • 援助者の役割意識が介護サービス提供時の配慮に与える影響

    井上 敦 人間福祉学会誌 23 (2), 77-86, 2024

    本論文では、援助者の利用者観・援助者観と介助のあり方との関連を明らかにすることを目的としている。調査対象者は日常的に介護に携わる老人福祉施設の職員であり、アンケートの配布数は847、回収数は501(回収率59.1%)であった。分析対象は介護職442名とした。アンケートでは主に、利用者をどのような存在と捉えているのか(利用者観)、援助者としてどのような考えに基づきケアを実践すべきと考えているか(援…

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  • 分娩中に右尾状核出血を発症した1例

    柴田 茉里, 永井 彩華, 加藤 悠太, 山内 桂花, 松川 泰, 水野 輝子, 熊谷 恭子, 木村 直美, 池内 政弘, 樋口 和宏 日本農村医学会雑誌 72 (6), 544-548, 2024

    症例は36歳,初産。糖尿病や高血圧などの併存疾患は認めなかった。妊娠35週3日で完全破水し,その後陣痛発来した。分娩中のバイタルサインは正常範囲内であるも分娩第2期に嘔吐を繰り返し怒責困難であったため,吸引分娩を施行した。バイタルサインの異常はなかったが,児娩出後の意識レベルはJCSⅠ-1,繰り返す嘔吐があったため,頭部CT検査を施行したところ,右尾状核出血・脳室穿破が認められた。頭部MRI検査…

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