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検索結果 34,491 件

  • 小児血液・悪性固形腫瘍患者に対する鎖骨上アプローチを用いた腕頭静脈穿刺による中心静脈カテーテル挿入術の検討

    中目 和彦, 桝屋 隆太, 永澤 俊, 中川 緑, 山田 愛, 木下 真理子, 上村 幸代, 盛武 浩, 家入 里志, 七島 篤志 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 158-165, 2024-04-20

    <p>【目的】中心静脈カテーテル(CVC)は小児血液・悪性固形腫瘍患者の治療において使用される.近年,安全なCVC挿入法としてin-plane法を用いた超音波(US)ガイド下鎖骨上アプローチによる腕頭静脈穿刺CVC挿入術が報告されている.</p><p>【方法】小児血液・悪性固形腫瘍患者を対象にout-of-plane法を用いて内頸静脈にトンネル型CVCを挿入した群(IJV群)とin-plane法…

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  • 術前炭水化物負荷の口腔外科手術後における消化器系合併症に対する影響―単施設過去起点コホート研究―

    梶原 美絵, 比嘉 真実, 髙野 洋子, 五味渕 寛子, 安藤 美羽, 内藤 希, 新渡 未樹, 辻内 美穂, 小柳 裕子, 岡 俊一 日本歯科麻酔学会雑誌 52 (2), 98-105, 2024-04-15

    <p> <b>【要旨】</b> 術後回復促進(ERAS)プログラムの一環として術前炭水化物負荷(CHO)が推奨されている.しかし口腔外科領域手術においてCHOの有用性はほとんど報告されていない.この単施設過去起点コホート研究では,日本大学歯学部付属歯科病院にて2022年10月から2023年6月までの間にLe Fort …

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  • 回盲弁lipohyperplasiaの基部に癌が発生し粘膜下腫瘍様形態を呈した上行結腸癌

    古川 舜理, 平木 将紹, 明石 道昭, 宮原 貢一, 鮫島 隆一郎 日本消化器病学会雑誌 121 (4), 315-320, 2024-04-10

    <p>症例は89歳男性.粘膜下腫瘍の経過観察中に腫瘍の増大と形態変化をきたし,上行結腸癌が判明した.腹腔鏡補助下結腸右半切除,D3リンパ節郭清を施行し,切除標本で大腸癌がlipohyperplasiaの基部に発生し,下方に潜り込む形態で発育することで粘膜下腫瘍様の肉眼的形態変化を呈した.大腸癌と脂肪組織由来腫瘤の合併に関する報告例は散見されるが,本症例のような発育形態はまれであった.</p>

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  • qNMR測定に関する高純度溶媒

    武藤 康弘, 三浦 亨, 岩本 芳明 薬学雑誌 144 (4), 367-371, 2024-04-01

    ...Additionally, a high water content and low deuteration ratio affect the detection sensitivity, thus reducing the signal-to-noise (S/N) ratio of the target....

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  • 療養型病院で5年間に在院死した高齢患者の検討

    庭野 元孝, 中谷 速男 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (2), 81-86, 2024-03-31

    【目的】療養型病院で院内死亡の転帰をとった高齢患者の寝たきり度と栄養療法を検討して,終末期高齢患者に対する適切な栄養管理の方針を探った。 【方法】2018年から5年間に院内死亡した高齢患者573人を対象に入院時の主傷病名,寝たきり度,入退院 1 ヶ月以内の血清アルブミン値,末梢血総リンパ球数,ヘモグロビン値を用いたCONUT変法で栄養不良レベルを検討。経口摂取,経腸栄養,末梢および中心静脈栄養の…

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  • 目次

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 28 (1), n/a-, 2024-03-30

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  • 奥付

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 28 (1), n/a-, 2024-03-30

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  • 表紙

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 28 (1), n/a-, 2024-03-30

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  • 編集後記

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 28 (1), n/a-, 2024-03-30

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  • 査読者一覧

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 28 (1), n/a-, 2024-03-30

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  • 裏表紙

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 28 (1), n/a-, 2024-03-30

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  • 張力固定型チタンケーブルとメッシュプレートを併用した胸骨固定法の検討

    檜垣 知秀, 黒部 裕嗣, 福西 琢真, 坂上 倫久, 西村 隆, 泉谷 裕則 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (2), 56-61, 2024-03-15

    <p>[背景と目的]胸骨正中切開後の不安定な胸骨固定は,感染症・出血のリスク増加や胸骨動揺に伴う疼痛等によるリハビリテーションの遅れなど,術後の経過に影響を与える要因の1つとしてあげられる.従来のワイヤー固定法では,経験年数にも左右されるが,閉胸時の胸骨離断やワイヤーの不完全固定など懸念としてあげられてきた.一方で,近年使用されてきた体内固定用胸骨プレートはその患者適応に制限があり,全例で使うこ…

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  • 食道癌化学療法中に大動脈血栓症を呈した1例

    田原 雄一, 橋本 章, 大和 浩乃, 小野 隆裕, 黒田 直起, 青木 雅俊, 福家 洋之, 河俣 浩之, 脇田 喜弘, 清水 敦哉 日本消化器病学会雑誌 121 (3), 212-220, 2024-03-10

    <p>症例は59歳男性.食道癌Stage IVb(cT2N2M1)の診断で化学療法(5-FU+CDDP),放射線療法を開始した.開始第44病日に嘔気が,採血で肝胆道系酵素上昇が出現した.腹部CTにて腹部大動脈血栓症を認め,保存的加療にて血栓は消失した.その後化学療法を継続したが血栓の再発は認めなかった.本邦におけるCDDPにともなう大動脈血栓症の報告は過去8例のみであり,ここに報告する.</p>

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  • 多価不飽和脂肪酸およびFABPに着目した精神疾患の病態解明

    山本 由似 日本薬理学雑誌 159 (2), 118-122, 2024-03-01

    <p>多価不飽和脂肪酸(PUFA)は脳の発達と機能に重要な役割を果たしている.近年の研究により,脳内PUFAのバランスの乱れが,自閉症や統合失調症などの精神疾患と関連していることが示されている.しかし,PUFAが脳機能に及ぼす効果の細胞および分子レベルのメカニズムはいまだ不明な点が多い.PUFAは水に不溶性であるため,細胞内輸送にはキャリアーが必要である.脂肪酸結合タンパク質(FABP)は細胞内…

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  • 膵癌術後単発肺転移切除にて膵切除後10年肺切除後8年長期生存中の1例

    大林 未来, 森田 剛文, 松本 旭生, 牧野 光将, 井田 進也, 村木 隆太, 武田 真, 菊池 寛利, 平松 良浩, 後藤 真奈, 馬場 聡, 竹内 裕也 日本消化器外科学会雑誌 57 (3), 136-142, 2024-03-01

    <p>膵癌根治術後の単発肺転移再発に対し転移巣切除を行い,長期生存を得た症例を報告する.症例は71歳の男性で,IPMNフォロー中に膵腫瘍を指摘され,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.診断は中~高分化型腺癌でpT3N1aM0,pStage IIB(膵癌取扱い規約第7版)であった.術後補助化学療法としてgemcitabineを1年間投与した.術後21か月時点のCTで右肺上葉に結節影を認め,肺転…

    DOI Web Site 参考文献24件

  • ChatGPTを活用した研究データの作成事例

    新原 俊樹, 甲斐 尚人, 小柏 香穂理, 船越 幸夫 情報知識学会誌 34 (1), n/a-, 2024-02-29

    ...<p> 研究活動におけるChatGPTの有効な活用方法として,比較的短い文章の集合から研究データを作成する方法を提案した.事例研究として,4つの学会が発行する学術雑誌に掲載された239編の論文のタイトルを対象とし,各論文のタイトルから内容を推定するためのプロンプトをChatGPTに与え,得られた回答を整理した.ただし,研究データには高い再現性が求められることから,同一のプロンプトをChatGPTに10...

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  • ニッケルチタンロータリーファイルによる彎曲根管模型の根管形成

    新井 恭子, 湊 華絵, 佐藤 友則, 横須賀 孝史, 松田 浩一郎, 清水 公太, 両⻆ 俊哉, 北島 佳代子 日本歯科保存学雑誌 67 (1), 40-47, 2024-02-29

    <p> 目的:ニッケルチタン製ロータリーファイル(Ni-Tiファイル)のNEX NiTiファイルMs(NEX)は,フルレングステクニックとクラウンダウンテクニックの2通りの方法で使用できるファイルとして開発されている.しかし,根管形成の相違などの詳細についての報告は少ない.本研究の目的は,NEXを用いたフルレングステクニック(NF)とクラウンダウンテクニック(NC)により透明彎曲根管模型に根管形…

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  • LC-MS/MSを用いた畜産物中の酢酸メレンゲステロールの分析法

    坂井 隆敏, 菊地 博之, 根本 了, 穐山 浩, 田口 貴章, 堤 智昭 食品衛生学雑誌 65 (1), 15-19, 2024-02-25

    <p>畜産物中の酢酸メレンゲステロールについて,既存の通知一斉試験法を用いて設定された基準値および不検出基準濃度の分析が可能であるか検証した.試料からn-ヘキサンおよび無水硫酸ナトリウム存在下,酢酸酸性下アセトニトリルで抽出し,オクタデシルシリル化シリカゲルカートリッジカラムを用いて精製した.測定はLC-MS/MSを用い,ESIによるポジティブイオンモードで行った.本分析法を用い,添加回収試験(…

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  • LC-TOF-MSによる植物性自然毒の迅速一斉分析法の確立

    佐藤 秀樹, 河野 嘉了, 田中 志歩, 常松 順子, 松永 美樹, 宮尾 義浩, 中牟田 啓子 食品衛生学雑誌 65 (1), 7-14, 2024-02-25

    <p>有毒植物による食中毒を想定し,LC-TOF-MSを用いた植物性自然毒16成分の迅速一斉分析法を確立した.試料に水–メタノール(1 : 9)および<i>n</i>-ヘキサンを加え,ホモジナイズ抽出後に遠心分離し,精製操作を行わずにLC-TOF-MSで測定し,モノアイソトピックイオン[M+H]<sup>+</sup>(<i>m/z</i>)を用いた定性分析および定量分析を行った.カレーを用いた…

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  • <i>Najas guadalupensis</i>(トチカガミ科)の沖縄島からの新報告

    梶田 結衣, 赤井 賢成, 田中 法生 植物研究雑誌 99 (1), 46-53, 2024-02-20

    <p>沈水性水生植物 <i>Najas guadalupensis</i>(トチカガミ科)を沖縄県から新しく報告する.生育地は沖縄島中部の湧水地からイ草水田脇を通る小水路で,2018年から2022年の現地調査で毎回観察された.野生環境においては開花結実を観察できなかったが,採集後に栽培を続けた個体から雌性生殖器官が得られた.雄花は確認できず,葯室数が重要な識別形質となっている亜種の分類が困難であ…

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  • 3.アルツハイマー病の血液バイオマーカー:ATNからProVENへ

    徳田 隆彦 日本老年医学会雑誌 61 (1), 34-40, 2024-01-25

    ...<p>アルツハイマー病(AD)を始めとする認知症疾患の早期診断には客観的なバイオマーカー(BM)が不可欠である.脳のアミロイド・タウ病理の確定診断がPET検査によって可能になっており,スクリーニング検査に最適な血液BMが求められている.ADの脳病理を反映するATN-BMについては,血液中のAβ42/40比(A-BM),p-tau(T),NfL(N)のBMとしての有用性が報告されている.また高齢者では...

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  • 膀胱内再発に続いて側方リンパ節再発した膀胱浸潤S状結腸癌の1例

    小林 照忠, 佐藤 龍一郎, 金子 直征, 佐藤 純, 舟山 裕士 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (1), 37-44, 2024

    ...<p>症例は46歳男性.膀胱浸潤S状結腸癌に対して横行結腸ストーマ造設後に化学療法を行い,終了後にS状結腸切除,膀胱部分切除術を行った.病理組織診断はyT4b(膀胱)N0M0,StageIIc,組織学的効果判定はGrade 1で,術後化学療法を行ったが,膀胱内再発して経尿道的腫瘍切除術を施行し,その後ストーマを閉鎖した.さらに左内腸骨リンパ節転移が顕在化して重粒子線治療を受けた.治療終了後にリンパ節転移...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 当院で経験した大腸腺扁平上皮癌の2例

    小林 千紗, 高津 有紀子, 黒川 耀貴, 伊東 干城, 盛口 佳宏 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (2), 107-114, 2024

    <p>稀な大腸腺扁平上皮癌2例を経験した.症例1は47歳男性,直腸Ra癌の診断で直腸低位前方切除術D3郭清を施行した.病理組織学的検査で腺扁平上皮癌pT3N2bM0 p StageIIIcの診断となった.術後補助化学療法を施行したが,術後9ヵ月目に肺転移,骨盤内再発,左腹壁転移が出現し全身化学療法を開始した.4次治療まで行い術後2年4ヵ月目に永眠した.症例2は66歳男性,横行結腸癌の診断で腹腔鏡…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 公共牧場を介したデルマトフィルス症の発生状況調査

    小林 憲一郎 日本獣医師会雑誌 77 (2), e21-e26, 2024

    <p>デルマトフィルス症は<i>Dermatophilus</i> <i>congolensis</i> の感染により牛,めん羊,山羊,馬等に滲出性皮膚炎を起こす.2022年1月にA酪農場で同症が29頭中20頭発生し疫学調査で預託先のB公共牧場の関与が示唆された.そこでB公共牧場を含む管内8公共牧場で同症の発生状況を調査した.2022年6〜9月に延べ898頭を調査し,B公共牧場で3頭の発症を認め…

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 大腸癌術後腹膜播種との鑑別が困難であった腸間膜デスモイド腫瘍の1例

    見原 遥佑, 平山 一久, 田井 優太, 林 良郎, 石松 久人, 小路 毅, 山崎 將典, 丸尾 啓敏, 中村 雅登 日本消化器外科学会雑誌 57 (1), 27-35, 2024-01-01

    <p>症例は78歳の男性で,上行結腸癌(T1b N1a M0 Stage IIIa)に対して腹腔鏡下結腸部分切除術を施行した.術後24か月の腹部造影CTで腹腔内に37 mmの腫瘤を認めた.術後腹膜播種再発を疑い,外科的切除の方針とした.開腹すると腸間膜内に5 cm大の腫瘍を認め,小腸と合併切除した.術後の病理組織学的検査から,腸間膜デスモイド腫瘍と診断した.術後3か月の腹部造影CTで,新しく1…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 血清アルブミンに存在する超硫黄の解析と創薬応用

    池田 真由美, 福田 達也, 岩尾 康範, 小田切 優樹, 丸山 徹, 石田 竜弘, 異島 優 薬学雑誌 144 (1), 51-56, 2024-01-01

    ...We have applied this phenomenon to the synthesis of sulfur-added albumin (S<i><sub>n</sub></i>-HSA) by the reaction of serum albumin with sodium polysulfide (Na<sub>2</sub>S<i><sub>n</sub></i>)....

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 食・栄養関連業務に従事する者における「日本人の食事摂取基準」の使用実態:勤務施設種別比較

    杉本 南, 朝倉 敬子, 片桐 諒子, 佐々木 敏 日本公衆衛生雑誌 advpub (0), 2024

    <p><b>目的</b> 本研究は,エネルギー・栄養素摂取量に関する包括的なガイドライン「日本人の食事摂取基準」(以下,食事摂取基準)の使用実態を明らかにし,さらに使用実態の勤務施設種による違いを検討することを目的とした。</p><p><b>方法</b> 2023年7月に,食や栄養に関わる業務に従事する者を対象として,Web質問票調査を実施し,1,030人が回答した。日常業務での食事摂取基準の使…

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  • MN式血液型不適合による重症胎児新生児溶血性疾患の一例

    慶田 裕美, 中嶋 美咲, 米本 大貴, 赤石 睦美, 飯田 浩一 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 105-110, 2024

    <p> 胎児新生児溶血性疾患(hemolytic disease of the fetus and the newborn:HDFN)は,母がもつIgG抗体により胎児,新生児の赤血球が破壊され,さまざまな病態を呈する疾患である.抗M抗体は大部分がIgM抗体だが,母がIgG型の抗M抗体をもつ場合,胎盤を通過し胎児,新生児の赤血球造血を障害し,重篤なHDFNをきたすことがアジア圏で多く報告されている…

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  • 家族性大腸腺腫症に併存した下部進行直腸癌に対して術前化学放射線治療後に大腸全摘術を施行した3例

    高山 裕司, 宮倉 安幸, 水澤 由樹, 田巻 佐和子, 初沢 悠人, 福井 太郎, 柿澤 奈緒, 力山 敏樹 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (1), 56-61, 2024

    <p>下部進行直腸癌に対する術前化学放射線治療(CRT)は欧米では標準治療と考えられているが,家族性大腸腺腫症に伴う下部進行直腸癌症例におけるCRTの報告はほとんどなく,その有用性は明らかではない.今回経験した3症例の治療経過について報告する.症例は50-60代の男性2例,女性1例で,臨床病期はすべてT3N0M0,StageIIであった.全例で術前化学放射線治療後に大腸全摘術を施行し,1例では回…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • ナッジに基づく施策が求職者の介護職員初任者研修受講行動に与える影響に関する実証分析

    黄 辰悦, 印南 一路 日本公衆衛生雑誌 advpub (0), 2024

    <p><b>目的</b> 本研究の目的は,ハローワークが提供する介護職員初任者研修コースに対する求職者の受講行動を促す政策手法を発見することである。</p><p><b>方法</b> 行動経済学の知見から行動変容を促す手法としてナッジを取り上げ,ナッジに基づく施策を従来の施策と比較した上でその効果を検証した。調査は2回にわたるWeb配信によって実施された。1回目のWeb配信では,①参加同意者の募集…

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  • 腺扁平上皮癌(いわゆるすりガラス細胞癌)と小細胞癌が共存した子宮頸癌の 1 例

    吉田 由紀子, 照井 仁美, 尾原 健太郎, 坂井 健良, 亀山 香織, 深町 茂, 青木 大輔, 大喜多 肇 日本臨床細胞学会雑誌 63 (1), 7-12, 2024

    <p><b>背景</b>:子宮頸部腺扁平上皮癌と小細胞癌はまれな腫瘍である.今回,腺扁平上皮癌いわゆる “すりガラス細胞癌” と小細胞癌が共存した子宮頸癌の 1 例を経験したので報告する.</p><p><b>症例</b>:30 歳代,女性.不正出血を主訴に,直接塗抹法による頸部細胞診を施行.小型で裸核様,細顆粒状クロマチンを有する異型細胞と大型核で核小体明瞭な異型細胞がシート状配列で出現.小細胞…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 免疫関連有害事象による胃炎の5例

    岩室 雅也, 田中 健大, 平田 翔一郎, 河野 吉泰, 川野 誠司, 河原 祥朗, 大塚 基之 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (3), 266-272, 2024

    <p>免疫チェックポイント阻害薬投与後の免疫関連有害事象(immune-related adverse events:irAE)として胃病変を呈した5症例(男性1例,女性4例)を経験したので報告する.原疾患は全例が悪性黒色腫であった.内視鏡検査では粗造粘膜,白色浸出物,発赤,易出血性をそれぞれ4例に認めたほか,浮腫が1例,小潰瘍が1例でみられ,拡大観察を行った4例では腺管構造が消失していた.CT…

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  • 高解像度の経鼻細径内視鏡を使用した上部消化管内視鏡検診の注意点

    岩田 英里, 杉本 光繁, 河合 隆 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (3), 293-301, 2024

    <p>対策型胃がん検診の現場では,胃X線検診から胃内視鏡検診で行う自治体が急速に増加している.胃内視鏡検診を行う際には,被検者への苦痛が少なく,かつ精度の高い検査を行う必要があるため,多くの施設で細径内視鏡が選択されている.細径内視鏡は経口内視鏡と比較して画質に劣ることで精度の高さが懸念されていたが,2020年に発売となったOLYMPUS …

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  • 高齢患者の嚥下障害と死亡リスクの検討

    菊池 美都, 清水 歩美, 清水 義貴, 井手 友美, 酒井 武則 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 27 (3), 179-185, 2023-12-31

    <p>【目的】高齢者や基礎疾患を有する患者における嚥下障害は,誤嚥性肺炎やフレイルのリスクとして重要である.一方で,高齢者の嚥下障害の有無による生命予後への影響を評価した研究は少ない.本研究の目的は,地域における様々な背景を有する高齢者の摂食嚥下障害の有無が生命予後に与える影響を明らかにすることである.</p><p>【方法】2013 年1 月から2019 年12 …

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  • 海産小型巻貝ヨフバイのテトロドトキシン含量

    辰野 竜平, 山崎 亮, 溝上 魁, 林 源基, 福田 翼, 古下 学, 髙橋 洋, 園山 貴之, 堀 成夫 食品衛生学雑誌 64 (6), 236-239, 2023-12-25

    <p>日本では海産小型巻貝を原因とした重篤なテトロドトキシン(TTX)中毒が発生してきた.本研究では海産小型巻貝を原因としたTTX中毒発生を未然に防ぐため,山口県下関市蓋井島周辺海域にて採取したヨフバイ<i>Nassarius sufflatus</i>の筋肉と内臓のTTX含量を調査した.生きた個体から筋肉と内臓を摘出し,これらの部位から調製した試験液をHPLC蛍光検出法に供することでTTXを測…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 食品中の亜硝酸ナトリウム分析法の妥当性確認

    佐藤 恭子, 寺見 祥子, 佐々木 隆宏, 櫻井 光, 下山 晃, 関戸 晴子, 田原 正一, 原 貴彦, 伊藤 拓土, 山本 信次, 吉田 美佳, 渡邉 敬浩, 建部 千絵, 久保田 浩樹, 多田 敦子 食品衛生学雑誌 64 (6), 240-245, 2023-12-25

    ...のないたらこ,魚肉ソーセージ,ハムを用い,使用基準の上限量を添加濃度として単一試験室による妥当性確認を実施した結果,真度88~92%,併行精度2.0~3.0%,室内精度3.2~4.3%と推定され,目標値(真度:70~120%,室内精度:15%未満,併行精度:室内精度以下)を満たしていた.また.共同実験では,同じ3試料を配布し,各機関において定量下限値の2倍および使用基準の上限量の2濃度を添加し併行分析(n=...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 日本人における自己申告による身体計測値の正確性:スコーピングレビュー

    青山 友子, 苑 暁藝, 松本 麻衣, 岡田 恵美子, 岡田 知佳, 瀧本 秀美 日本公衆衛生雑誌 70 (12), 817-827, 2023-12-15

    ...</p><p><b>結果</b> 全国的なコホート研究(<i>n</i>=4),地域住民(<i>n</i>=4),職場(<i>n</i>=3),教育機関(<i>n</i>=6)において実施された計17編の文献(英語11編)が本レビューに含まれた。対象者の年齢(10~91歳)およびサンプルサイズ(100人未満~3万人以上)には多様性がみられた。...

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  • 胃癌術後1年目に局所リンパ節再発との鑑別を要した腹腔内デスモイド腫瘍の1例

    片山 哲也, 垣内 慶彦, 黒田 新士, 近藤 喜太, 菊地 覚次, 重安 邦俊, 寺石 文則, 香川 俊輔, 藤原 俊義 日本消化器外科学会雑誌 56 (12), 677-684, 2023-12-01

    <p></p><p>症例は44歳の男性で,胃癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術,D2リンパ節郭清,Billroth-I法再建を施行し,病理組織診断はpT2N0M0 Stage IBであった.術後1年目のCTおよびPET-CTにて,#6リンパ節郭清領域にリンパ節再発を示唆する所見を認めたため腹腔鏡下腫瘤摘出術を施行し,病理組織診断でデスモイド腫瘍であった.デスモイド腫瘍は術前診断が困難であり,その発…

    DOI Web Site 参考文献24件

  • 独居高齢者の調理状況タイプの分類と食事内容の関連

    外川 恵, 武見 ゆかり, 林 芙美, 石川 みどり 栄養学雑誌 81 (6), 319-334, 2023-12-01

    <p>【目的】適切な食事には調理等の準備が必要である。独居高齢者の調理状況を分類し,食事内容との関連を検討した。</p><p>【方法】2013年9~12月,埼玉県坂戸市の独居高齢者135名 (男性60名,女性75名) に,質問紙と3日間の食事記録を行ったデータを用いた横断研究である。調理状況 (21項目) …

    DOI Web Site 参考文献26件

  • スキップN2(#3a)転移と思われた混合型大細胞神経内分泌癌の一例

    野中 裕斗, 武田 亜矢, 横枕 直哉, 狩集 弘太, 上田 和弘, 佐藤 雅美 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (7), 661-665, 2023-11-15

    <p>術中に#3aリンパ節腫大を認め,摘出したところ混合型大細胞神経内分泌癌のスキップ転移であったにも関わらず,長期生存を得た症例を経験したので報告する.</p><p>症例は45歳, 男性.右S<sup>1</sup>の原発性肺癌に対し,胸腔鏡下右上葉切除術ならびに肺門縦隔リンパ節郭清を施行した.術中,上大静脈前方に炭粉沈着を伴う腫大した#3aリンパ節を認め,追加で摘出した.病理診断は混合型大細…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 慢性疼痛発症・増悪機序におけるストレス負荷の影響と脂肪酸-GPR40/FFAR1シグナルの関与

    中本 賀寿夫, 徳山 尚吾 日本薬理学雑誌 158 (6), 449-453, 2023-11-01

    <p>心理・社会的ストレスへの慢性的な暴露は,うつ病や不安症などを含む精神疾患のリスクファクターとなるだけでなく,慢性疼痛の発症や増悪を引き起こす.現在,慢性疼痛発症・増悪機序におけるストレス負荷の影響の詳細は不明であり,有効な治療法も確立されていない.近年,脂肪酸およびその代謝産物の分析技術が発展した結果,各種細胞や臓器ごとの脂肪酸組成を網羅的に測定するリピドミクス解析や,リン脂質,脂肪酸やそ…

    DOI Web Site 参考文献23件

  • バルクフィルコンポジットレジンの吸水性が着色に及ぼす影響

    菅井 琳太朗, 小林 幹宏, 新妻 由衣子, 水上 裕敬, 真鍋 厚史 日本歯科保存学雑誌 66 (5), 263-270, 2023-10-31

    <p> 目的:バルクフィルコンポジットレジン(以下,バルクフィルレジン)は従来の光硬化型コンポジットレジンと比較して光透過性を向上させることで,光照射の到達しにくい深い窩洞でも重合可能であることが報告されている.口腔内においてコンポジットレジンは吸水による機械的性質の低下や経時的に着色が生じることが報告されている.しかし,バルクフィルレジンの吸水性と着色に関する報告は少ない.</p><p> …

    DOI

  • 健康食品に関する市町村保健師の認識と特定保健指導時の健康食品情報の利活用の実態について

    古島 大資, 立山 未空, 千葉 剛, 石川 祥子, 薗畠 朝美, 萩原 美紀, 松谷 茉依, 豊倉 世梨佳 食品衛生学雑誌 64 (5), 167-173, 2023-10-25

    <p>本研究の目的は,保健師の健康食品に関する認識および特定保健指導における健康食品関連情報の利活用実態を明らかにし,健康食品の適正使用対策に向けた現状と課題を明らかにすることである.2022年9月に鹿児島県内市町村に勤務する保健師を対象に,健康食品の利用状況,地域住民からの相談状況,健康食品情報を利活用状況について無記名式質問紙を用いた調査を実施した.170名(回収率41.5%)の保健師から回…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献20件

  • 認知症本人の視点に立つ「ひもときシート」を用いたケア介入のBPSD軽減効果

    月井 直哉, 中村 考一, 山口 晴保 日本老年医学会雑誌 60 (4), 424-433, 2023-10-25

    <p><b>目的:</b>介護施設に入所する認知症の人を対象に,認知症の行動・心理症状(BPSD)に着目して,職員がひもときシート(ひもとき)を用いた介入の効果を従来通りのケアと比較して検証することを目的とした.<b>方法:</b>介護施設に入所している認知症の人37名を対象に非ランダム化比較試験を行った.介入期間は4週間とし,介入群17名には,①Behavioral and …

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 身体機能,精神機能,認知機能,口腔機能,併存疾患による地域在住高齢者の類型化と転倒経験との関連

    美﨑 定也, 村山 洋史, 杉山 美香, 稲垣 宏樹, 岡村 毅, 宇良 千秋, 宮前 史子, 枝広 あや子, 本川 佳子, 粟田 主一 日本老年医学会雑誌 60 (4), 364-372, 2023-10-25

    <p><b>緒言:</b>高齢者の転倒を予防するためには,高齢者の状態像を多角的に捉える必要がある.本研究の目的は,地域在住高齢者を身体機能,精神機能,認知機能,口腔機能および併存疾患を基にクラスター分析により類型化し,分類した群と転倒経験との関連を検討することとした.<b>方法:</b>2015年に東京都A区において実施された,介護予防に関する調査のデータを用いた.対象者は,要介護認定を受けて…

    DOI Web Site 参考文献25件

  • ネパール新産のカヤツリグサ属(カヤツリグサ科)2種

    Ojha R., Poudel Y.B., Poudel S., Shah S., Bashyal S., Pandey N., Bhandari P. 植物研究雑誌 98 (5), 271-274, 2023-10-20

    <p><i>Cyperus cephalotes</i> Vahlおよび<i>C. pulcherrimus</i> Willd. ex Kunth(カヤツリグサ科)の2種をネパール新産として報告した.両種は,ネパール南部の亜熱帯地域であるタライ地方の湿地から採集された.</p>

    DOI Web Site

  • 養育里親における活動満足感と活動負担感の関連要因:横断研究

    石井 陽子, 富田 早苗 日本公衆衛生雑誌 70 (10), 708-717, 2023-10-15

    <p><b>目的</b> 本研究は養育里親を対象に,活動満足感および活動負担感に関連する要因を男女別に検討することを目的とした。</p><p><b>方法</b> 全国66か所中,協力が得られた32か所の地域里親会に所属する養育里親2,142人を対象に調査を実施した。回答者のうち,データ欠損がなく,里子の受託経験がある者を分析対象者とした。調査内容は,基本属性,養育里親歴,実子の有無,経験した里子…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 腹部超音波検査が有用であった横行結腸癌による逆行性腸重積症の1例

    福田 佳保, 岡信 秀治, 岡本 拓也, 坂本 愛子, 田中 裕輔, 保田 和毅, 河野 友彦, 高木 慎太郎, 山口 将平, 古川 善也 日本消化器病学会雑誌 120 (10), 845-851, 2023-10-10

    <p>症例は78歳,女性.腹部超音波検査にて肝弯曲付近にmultiple concentric ring signと口側方向に嵌入する腫瘤を認め,逆行性腸重積症と診断した.切除標本では横行結腸に48×40mm大の1型腫瘍を認め,pT2N0M0の診断であった.腹部超音波検査にて先進部腫瘤の性状や腸管虚血の有無をリアルタイムに評価することが可能であり,診断および治療方針の決定に有用であった.</p>

    DOI 医中誌

  • 繰り返す肺転移巣切除術により長期生存を得られた膵癌術後再発の一例

    前園 知宏, 河合 桐男, 齊藤 裕史, 中元 康雄, 下山田 博明, 藤原 正親, 長島 文夫, 古瀬 純司 杏林医学会雑誌 54 (3), 133-138, 2023-10-06

    <p>18年前に膵頭部癌に対して膵頭部十二指腸切除術および門脈合併切除術を施行し,高分化型管状腺癌,pStageⅡB(T3N1M0)の病理診断を得た。術後補助療法として6か月間のゲムシタビン(GEM)投与後,経過観察となった。術後4年後に左肺下葉,その2年後に右下葉,更にその2年後に左上葉に肺結節を認め,いずれも切除術により膵癌肺転移と診断された。以降,10年間は再発無く,初回の肺転移再発より1…

    DOI

  • スラグによる茶園土壌の中和が幼チャ樹の生育および品質に及ぼす影響

    山崎 惟吹, 山下 寛人, 廣野 祐平, 森田 明雄, 一家 崇志 日本土壌肥料学雑誌 94 (5), 385-398, 2023-10-05

    ...<p>チャ栽培では多量の窒素(N)施肥に由来した土壌の強酸性化によるチャの生育阻害とN溶脱による環境負荷が懸念されている.本研究では,アルカリ系資材のスラグ投入による強酸性茶園土壌のpH矯正効果の有効性を,幼チャ樹の生育と品質ならびにN利用効率を調査することで評価した.強酸性茶園土壌(pH 2.9, N 2.2%)に高炉スラグ(10, 20%),溶融スラグ(10, 20%),および製鋼スラグ(1,...

    DOI Web Site

  • 口蓋床の厚さが嚥下音に及ぼす影響

    小嶋, 千栄子, 山村, 理, 藤原, 周 岐阜歯科学会雑誌 50 (2), 67-80, 2023-10

    ...【結果】ラウドネスは、口蓋床装着時に値が大きくなる傾向を示し、対照(N)とP2との間に有意な差が認められた。 嚥下音持続時間は、口蓋床装着時に延長する傾向が認められ、対照(N)とP2との間、P1とP2との間にそれぞれ有意に大きな値を示した。Ⅰ音とⅡ音合計嚥下音持続時間は、口蓋床装着時、P1においてわずかに短縮される傾向を示したが、有意差はなかった。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる急性虫垂炎緊急手術症例への影響

    権田 紘丈, 加藤 健宏, 世古口 英, 菅原 元, 井上 昌也, 南 貴之, 杉浦 孝太, 山口 真和, 久留宮 康浩 日本消化器外科学会雑誌 56 (10), 519-526, 2023-10-01

    ...<b>方法:</b>2020年3月11日に世界保健機関よりCPが宣言された.その前後約2年間の計1,460日間(2018年3月12日から2022年3月10日)に当院で急性虫垂炎に対して緊急手術を行った症例を,CP前(<i>n</i>=213)およびCP後(<i>n</i>=248)に分類し比較検討を行った....

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 術前画像診断で卵巣囊胞浸潤を疑った漿膜下囊胞形成S状結腸癌の1例

    竹上 智浩, 大西 貴久, 金丸 隆幸, 井上 和人, 国村 利明 日本消化器外科学会雑誌 56 (10), 569-575, 2023-10-01

    ...で,下血,下腹部痛にて来院,入院となった.大腸内視鏡にてS状結腸癌と診断(生検にて高分化管状腺癌),術前CTでは腫瘍の左卵巣囊胞浸潤が考えられた.手術所見にてS状結腸癌漿膜面に囊胞が存在,腸管に固着しており隣接して左卵巣も存在,癌の卵巣囊胞浸潤の可能性を考え開腹S状結腸切除,左付属器切除術を施行した.術後経過良好にて術後10日目に退院した.病理所見は高~中分化管状腺癌でありpStage II(T3N0M0...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 臓器連関におけるNO合成酵素系の保護的役割

    筒井 正人 日本薬理学雑誌 158 (5), 374-378, 2023-09-01

    ...<p>臓器連関における一酸化窒素合成酵素(NOSs)系の役割は不明な点が多い.私達は,この点を,NOSs系完全欠損(triple n/i/eNOSs<sup>-/-</sup>)マウスを用いて検討した.私達は,triple n/i/eNOSs<sup>-/-</sup>マウスが心筋梗塞を引き起こすことを報告した.しかし,心筋梗塞の発症には約1年もの長期間を要した.一方,triple n/i/eNOSs...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 胆囊癌孤立性膵転移の1例

    小菅 信哉, 野路 武寛, 郷 雅, 田中 公貴, 松井 あや, 中西 喜嗣, 浅野 賢道, 中村 透, 土川 貴裕, 三橋 智子, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 56 (9), 487-495, 2023-09-01

    <p>症例は54歳の男性で,膵・胆管合流異常症に合併する胆囊癌に対して胆囊全層切除,肝外胆管切除,リンパ節郭清,胆管空腸吻合術を施行された.病理組織学的診断は中分化型腺癌,pT2,ly0,v1,pN0,pStage IIであった.術後2年10か月,腹部超音波検査にて膵体部に不整形で遷延性の造影効果を伴う11 …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 腸内細菌叢と循環器疾患―創薬の可能性と課題への洞察―

    澤野 達哉, 今村 武史, 三明 淳一朗 日本薬理学雑誌 158 (5), 368-373, 2023-09-01

    ...<p>心血管疾患は有病率および罹患率が高く,世界的な主要な死因である.近年,技術の進歩により,腸内細菌叢の異常が心血管疾患を含む様々な疾患と関連していることが報告されている.腸内細菌叢は複雑な生態系であり,宿主の健康維持に重要な役割を担っている.腸内細菌叢のバランスが崩れると,腸内細菌由来物質として短鎖脂肪酸やトリメチルアミン-N-オキシド,リポポリサッカライドなどの産生に変化が生じ,心血管疾患発症...

    DOI Web Site 参考文献66件

  • LC-MS/MSを用いた畜産物中のフルベンダゾールおよび代謝物の分析法

    岡部 亮, 根本 了, 青栁 光敏 食品衛生学雑誌 64 (4), 130-135, 2023-08-25

    <p>畜産物中のフルベンダゾールおよび代謝物R35475の分析法として,試料からフルベンダゾールおよび代謝物R35475をアセトンで抽出した後,ベンゼンスルホニルプロピルシリル化シリカゲルカートリッジカラムで精製する方法を開発した.測定はLC-MS/MSを用い,イオン化はESI法(ポジティブモード)により行った.また,分析カラムはODSカラム(Inertsil ODS-4),移動相は5 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • ICTを活用したメンタルヘルスケアサービスのエビデンス構築と社会実装方策

    神野 真帆, 渡辺 和広, 中野 裕紀, 高階 光梨, 伊藤 弘人, 大平 哲也, 野村 恭子, 堤 明純 日本公衆衛生雑誌 70 (8), 465-473, 2023-08-15

    <p> 情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)を活用したメンタルヘルスケアサービスが注目されている。予防効果が評価されているアプリケーションがある一方,エビデンスが不確かなものも乱立している。エビデンスの構築とともに,必要な対象に,適切なツールを届ける社会実装が求められている。</p><p> …

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 原材料と焼成温度の異なるバイオ炭の酸化処理が土壌からの一酸化二窒素放出に及ぼす影響

    増倉 勇樹, 前田 守弘, 中野 知佑, 宗村 広昭, 山根 信三, 仁科 勇太 日本土壌肥料学雑誌 94 (4), 245-253, 2023-08-05

    ...のピークは変化せず,官能基の変化もみられなかった.このことが高いN<sub>2</sub>O放出抑制効果の一因と考えられた.一方,500°C焼成バイオ炭では,酸化処理によってC=Oが増加し,N<sub>2</sub>O放出量が増大した.以上,高温焼成バイオ炭では,脱窒由来のN<sub>2</sub>O放出抑制効果が長期間継続することが示唆された....

    DOI

  • 食品ロス削減に着目した食教育プログラムの有効性

    西 太郎, 上田 由喜子, 早見 直美 栄養学雑誌 81 (4), 153-163, 2023-08-01

    ...</p><p>【方法】準実験デザインにより公立小学校の6年生を対象に,2クラスを教育群(<i>n</i>=31)と対照群(<i>n</i>=31)に振り分けた。期間は1か月間とし,学級活動の時間に食品ロス削減を考える食に関する指導を行い,給食の時間に動画による事前学習を8回,事後学習を5回行った。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 日本小児循環器学会アンケートを活用した右室流出路–肺動脈領域における術後再治療介入の調査および医療費の試算

    根本 慎太郎, 小田中 豊, 岸 勘太, 小西 隼人, 鈴木 昌代, 蘆田 温子, 尾崎 智康, 三浦 大 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (2), 91-98, 2023-08-01

    <p><b>背景:</b>右室流出路–肺動脈領域の術後再治療介入は未だに解決しなければならない課題である.本研究では,全国アンケートを利用し,レジストリから抽出の困難な本再介入の実態を調査し,医療経済的観点からの影響を調査した.</p><p><b>方法:</b>日本小児循環器学会によるウェブアンケート(2020年2月)による実態調査を実施し,大阪医科薬科大学病院における再介入医療費調査を算出した…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 緊急血管塞栓術における塞栓物質の選択と使用方法

    上嶋 聡, 嶺 貴彦, 池田 慎平, 八方 政豪, 斉藤 英正, 杉原 史恵, 上田 達夫, 汲田 伸一郎 日本腹部救急医学会雑誌 43 (5), 811-817, 2023-07-31

    <p>腹部救急領域における経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:以下,TAE)へのニーズは,機器の進歩に伴って近年ますます高まっている。腹部救急領域で用いられる塞栓物質としては,固形材料であるゼラチンスポンジと金属コイル,シアノアクリレート系液体接着剤であるn-butyl-2-cyanoacrylate(以下,NBCA)の使用頻度が高い…

    DOI Web Site

  • 下部消化管出血に対するIVR

    池田 慎平, 八方 政豪, 上嶋 聡, 嶺 貴彦, 川口 祐香理, 船木 裕, 坂野 高広, 上田 太一朗, 山本 真梨子, 安松 比呂志, 益子 一樹, 原 義明 日本腹部救急医学会雑誌 43 (5), 839-843, 2023-07-31

    ...下部消化管出血においては,直細動脈(vasa recta)が出血源であることが多く,出血点が明らかであれば金属コイルやn-butyl-2-cyanoacrylate(NBCA)を用いたvasa rectaの選択的塞栓が第一選択である。出血点が明らかでない場合の代替手段として,イミペネム・シラスタチン(IPM/CS)の使用がここ数年で報告されるようになった。</p>...

    DOI Web Site

  • 老年看護学教育における認知症一人称体験が看護学生のエイジズムと高齢者イメージに与える影響

    南﨑 眞綾, 佐々木 晶世, 叶谷 由佳 日本健康医学会雑誌 32 (2), 193-199, 2023-07-31

    <p>本研究は,認知症一人称体験教育が,看護学生のエイジズムと高齢者イメージに与える影響について検討することを目的とした。看護学科3年生102名を対象として,2020年9月~2021年1月の老年看護学実習前,老年看護学実習後(認知症一人称体験前),認知症一人称体験後にWebアンケート調査を実施した。エイジズム(日本語版Fraboniエイジズム尺度短縮版:FSA),高齢者のイメージ,属性を調査した…

    DOI Web Site 医中誌

  • Coq による三角形三色問題の証明

    橋本 翔太, 木村 大輔 コンピュータ ソフトウェア 40 (3), 3_2-3_15, 2023-07-25

    ...<p>三角形三色問題とは,正六角形のマスを敷き詰めて <i>n</i> 段の逆三角形状に配置し,互いに隣接する任意の3マスの色が全て同じかどれも異なるように逆三角形を3色で塗り分けたとき,逆三角形の3頂点のマスの色が必ず全て同じかもしくはどれも異なっているか,もしなっているならそのような段数の一般項は何かを求める問題である.この問題は雑誌「数学セミナー」の「エレガントな解答をもとむ」欄で出題されており...

    DOI

  • 前舌腺由来と考えられた上皮筋上皮癌の1例

    阿部 幸二郎, 山下 知巳, 林 樹, 井上 敬介, 土井田 誠, 柴田 敏之 日本口腔外科学会雑誌 69 (7), 341-347, 2023-07-20

    ...The primary lesion was curatively resected, and one metastatic lymph node without extracapsular extension was found in the submandibular region (pT3N1)....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献23件

  • エンドトキシン誘発の全身性炎症に対してマウス脳が応答する免疫反応

    島田 厚良, 村田 麻喜子, 小原 映 杏林医学会雑誌 54 (2), 49-57, 2023-07-07

    <p>脳は免疫系とシステム間相互作用を積極的に行う。我々は成体マウスにエンドトキシンを単回腹腔内投与し,全身性炎症に対して頭蓋内のどの組織が応答し,どんな免疫反応を示すのかを研究した。エンドトキシン投与の直後には脈絡叢が即応し,1時間後にはマクロファージがIL-1βを発現した。投与4時間後には脈絡叢内でCCL2,CXCL1,CXCL2,IL-6が急激に産生された。これらサイトカインは脳実質へと送…

    DOI 医中誌

  • 慢性腎臓病と糖尿病性腎臓病の治療

    阿部 高明 日本薬理学雑誌 158 (4), 319-325, 2023-07-01

    ...病態に影響している.我々はDKDのマーカーかつ原因候補代謝物としてフェニル硫酸(PS)を同定した.食事中のチロシンは腸内細菌によってフェノールに変換され,肝臓で硫酸抱合されることでPSとなり,尿中に排泄される.従って腎不全患者ではPSの血中濃度は高い.しかしPSは腎機能が正常でも糖尿病下ではその産生が増加しており,ポドサイト障害を惹起してアルブミン尿を増加させる.糖尿病患者コホート(U-CARE,n‍...

    DOI Web Site PubMed 参考文献42件

  • 切除可能進行食道癌に対する術前DTX+CDDP+5-FU療法2コースの有用性の検討

    山中 良輔, 森野 甲子郎, 山本 道宏, 松村 彰太, 中西 望, 仲野 健三, 後藤 俊彦, 田中 宏和, 加藤 滋, 待本 貴文 日本消化器外科学会雑誌 56 (7), 369-376, 2023-07-01

    <p><b>目的:</b>切除可能食道扁平上皮癌に対して術前DTX+CDDP+5-FU(以下,DCFと略記)療法3コースが新たな標準治療となった.当科では2019年よりDCF療法を導入し,忍容性を考慮して2コースとしている.本研究の目的はCDDP+5-FU(以下,FPと略記)療法とDCF療法の治療成績を比較することとした.<b>方法:</b>切除可能食道扁平上皮癌に対して,2016年4月から20…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • アドレナリン投与時間と傷病者転帰の関連の検討:マルチレベル分析

    中川 洸志, 匂坂 量, 齋藤 駿佑, 都 城治, 田久 浩志, 田中 秀治 蘇生 42 (1), 7-15, 2023-06-22

    <p>目的:傷病者および都道府県レベルでのアドレナリン投与時間と神経学的転帰の関連を検討すること。</p><p>方法:ウツタインデータ2015-2019年において,病院前にてアドレナリン投与を受けた18歳以上のOHCAを対象とした。マルチレベルロジスティック回帰分析を行い,傷病者および都道府県レベルでのアドレナリン投与時間(1分増加単位)と神経学的転帰良好(CPC1-2)の関連を検討した。</p…

    DOI 医中誌

  • 温泉地を活用したワーケーションが心身に与える影響

    後藤 康彰, 西尾 真由美, 田中 秀宗, 芳賀 康平, 有泉 健 日本健康開発雑誌 44 (0), 33-43, 2023-06-14

    <p><b>背景・目的</b> 温泉地で仕事仲間と余暇を楽しみながら働く過ごし方(温泉ワ―ケーション)が、心身にもたらす効果を検討することを目的とした。</p><p><b>方法</b> 2020年12月~2022年3月に、インフォームドコンセントを得られた、リモートワーク導入企業等で働く健常成人133名(男性95名、女性38名、平均年齢38.7歳、SD10.8)を対象とした。被験者は企業単位を原…

    DOI Web Site 医中誌

  • 地域住民健診コホートの高齢者における入浴習慣と健康長寿との探索的研究

    宮田 昌明, 益満 智美, 和田 麗, 竹ノ内 千紗, 津曲 真二, 窪薗 琢郎, 大石 充 日本健康開発雑誌 44 (0), 69-74, 2023-06-14

    <p><b>背景・目的</b> 研究の目的は、入浴習慣と客観的に評価した睡眠との関連、および動脈硬化との関連を検討することである。</p><p><b>方法</b> 研究1は、2021年度に開催された垂水市在住者の健康チェック(垂水研究2021年)に参加した65歳以上の高齢者202人、研究2は、垂水研究2021年の全参加者のうち、血管硬化度の指標であるCAVI (Cardio-Ankle …

    DOI Web Site 医中誌

  • 畑条件における有機質資材窒素無機化予測モデルの検証

    望月 賢太, 小林 創平, 井原 啓貴, 渕山 律子, 古賀 伸久, 仁科 一哉 日本土壌肥料学雑誌 94 (3), 179-186, 2023-06-05

    <p>酸性デタージェント可溶有機態窒素含量を入力変数として組み込んだ有機質資材の窒素無機化予測モデルについて,畑圃場における予測精度の検証試験を行った.有機質資材からの窒素無機化量を予測するモデルはこれまでにあったが,その予測値を圃場条件で経時的に検証した例はほとんどない.本研究では,圃場条件における予測値の経時的検証に加えて,圃場環境における予測モデルの誤差要因についても解析を行った.2作期,…

    DOI

  • 過大な前下顔面高および口蓋側方隆起を有する患者における舌と咽頭腔の形態的評価

    渡邉, 萌衣, 上田, 拓範, 村林, 学, 留, 和香子, 北井, 則行 岐阜歯科学会雑誌 50 (1), 29-37, 2023-06

    本研究の目的は、過大な前下顔面高を有する患者のうち、口蓋側方隆起(LPR)を認める者、および認めない者における舌・咽頭腔の形態を評価することである。顔面高、口蓋形態、咽頭腔形態、舌位は相互に関連していると考えられており、その関連性を調べることは、矯正診断、矯正歯科治療計画の立案を行うために有用である。被験者は、骨格性Ⅰ級を示し、前下顔面高(Me-PP)が2標準偏差を越えて大きい患者で、LPRが認…

    機関リポジトリ

  • 先天性心疾患術後遠隔期の中高年女性における運動耐容能の検討

    北井 仁美, 市森 恵子, 宮澤 僚, 江波戸 美緒, 鈴木 洋, 礒 良崇 日本成人先天性心疾患学会雑誌 12 (2), 25-29, 2023-05-31

    【背景】最高酸素摂取量(peak V̇O2)は,心疾患患者の予後規定因子とされているが,先天性心疾患術後遠隔期に運動耐容能を評価した報告は少ない.今回我々は,先天性心疾患術後遠隔期における中高年女性の運動耐容能を評価した.【方法】心肺運動負荷試験を実施した40歳以上の術後遠隔期女性10名(ACHD群59±13歳)を対象とし,非心臓疾患女性(control群64±10歳),弁膜症術後女性(VD群6…

    DOI 医中誌

  • 全部床義歯装着者の咬合力,咀嚼能力,口腔乾燥状態

    水橋 史, 浅沼 直樹, 渡會 侑子, 鈴木 達大 日本全身咬合学会雑誌 29 (1), 8-14, 2023-05-31

    <p>目的:本研究では,全部床義歯装着者の口腔機能(咬合力、咀嚼能力,口腔乾燥状態)を明らかにすることを目的とした. <br>方法:対象者は,日本歯科大学新潟病院に来院して上顎全部床義歯の製作を行い,経過観察に移行している患者14 名(男性7 名,女性7 名,平均年齢84.8±5.9 歳)とした.咬合力の評価は,デンタルプレスケールⅡ<sup>®</sup>(GC)を用いて行った.咀嚼能力の評価…

    DOI 医中誌

  • 職業性末梢神経障害の研究

    平田 衛 産業衛生学雑誌 65 (3), 117-124, 2023-05-20

    <p><b>目的:</b>職場における職業性末梢神経障害OPDに関する研究について,著者の経験に基づき概観し,今後のOPDの見通しを示す.<b>方法:</b>4種の化学物質による慢性中毒によるOPDの症例,レーヨン製造工場における二硫化炭素CS<sub>2</sub>に曝露労働者の末梢神経への影響を末梢神経伝導速度NCVによって調べた断面疫学調査,振動障害VSと非特異的頸肩腕障害CBDの患者の末…

    DOI Web Site PubMed 参考文献14件

  • 都市部住民における塩味味覚閾値の規定要因に関する検討:神戸研究

    若子 みな美, 佐田 みずき, 久保田 芳美, 西田 陽子, 久保 佐智美, 東山 綾, 平田 匠, 門田 文, 平田 あや, 宮嵜 潤二, 川原 瑞希, 桑原 和代, 杉山 大典, 宮松 直美, 宮本 恵宏, 岡村 智教 日本公衆衛生雑誌 70 (5), 300-310, 2023-05-15

    <p><b>目的</b> 塩味味覚閾値の高値は高血圧との関連が指摘されているが,その規定要因は明らかではない。都市部地域住民集団で塩味味覚閾値の規定要因を明らかにするとともに,複数の規定要因が同時に存在した場合の塩味味覚閾値との関連を明らかにすることを目的とした。</p><p><b>方法</b> …

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • VII.がんと腎臓の新領域 Onco-Nephrologyの進歩(ガイドライン改訂を踏まえて)

    松原 雄, 柳田 素子 日本内科学会雑誌 112 (5), 805-811, 2023-05-10

    <p>Onco-NephrologyとはOncologyとNephrology(腎臓学)の造語であり,がん治療中の腎障害や,腎障害患者のがん診療に対する体系的な理解を目的とする.我が国では2016年以降,「がん薬物診療時の腎障害診療ガイドライン」を通じてこの領域の様々な臨床疑問を検討してきた.よって,本稿では,Onco-Nephrologyの進展の詳細と,2022年に改訂された本ガイドラインのポ…

    DOI

  • 乳腺浸潤性小葉癌の広範な消化管転移の1例

    坂田 奈津子, 竹内 祐樹, 松永 圭司, 中村 宏彰, 中村 淳, 佐藤 建, 米満 伸久, 坂田 資尚, 江﨑 幹宏 日本消化器病学会雑誌 120 (5), 416-422, 2023-05-10

    <p>59歳女性.右乳腺浸潤性小葉癌の術後12年目に腹部膨満感や嘔吐を認め,腹部CT検査や上部内視鏡検査で胃から十二指腸に全周性の壁肥厚を認めた.内視鏡下生検より,乳腺浸潤性小葉癌の胃十二指腸転移の診断となった.化学療法を行ったが,下部食道から胃・小腸・大腸に至るまで壁肥厚が出現し,転移性胃十二指腸癌診断7カ月後に死亡した.今回,われわれは広範囲に消化管転移をきたした浸潤性小葉癌を経験したので報…

    DOI PubMed 医中誌

  • 肝胆膵手術後患者における過大腎クリアランス発生に関する検討:症例対照研究

    中峯 奈央子, 水野谷 和之, 佐々木 慶子, 出村 理海, 斉藤 仁志, 森本 裕二 日本集中治療医学会雑誌 30 (3), 171-177, 2023-05-01

    <p>【目的】外傷や敗血症患者で過大腎クリアランス(augmented renal clearance, ARC)が報告されている。本研究では,これまで報告が少ない腹部大手術におけるARC発生状況を調査し,発生リスク因子を検討した。【方法】2018年10月から2021年3月に当院ICUに入室した肝胆膵長時間手術後患者をARC発生の有無で比較検討した。6時間蓄尿によるクレアチニンクリアランス(cr…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 酸化亜鉛ユージノール系ペーストタイプ根管充塡シーラーの材料特性ならびに生体親和性評価

    加藤 昭人, 宮治 裕史, 金本 佑生実, 蔀 佳奈子, 岡本 一絵, 吉野 友都, 浜本 朝子, 西田 絵利香, 菅谷 勉, 田中 佐織 日本歯科保存学雑誌 66 (2), 114-123, 2023-04-30

    <p> 目的:酸化亜鉛粉末とユージノール液を主成分とする根管充塡シーラーは,ユージノールの細胞毒性が懸念されてきたが,ペースト化による練和比率の適正化で細胞毒性の低下が期待される.本研究では,ペーストタイプのユージノール系シーラーであるキャナルスペースト(CaNP)とニシカキャナルシーラー ユージノール系 …

    DOI

  • 神経筋疾患患者における食品物性の違いと誤嚥・咽頭残留との関連

    田中 厚吏, 石﨑 直彦, 宮地 隆史, 栢下 淳 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 27 (1), 34-43, 2023-04-30

    <p> 【目的】神経筋疾患患者の嚥下造影検査を後方視的に調査し,ゼリー・とろみ付き液体における物性の差異による誤嚥や咽頭残留との関連を調査した.</p><p> 【方法】対象者は,嚥下造影検査(VF)を実施した神経筋疾患患者で診療録から後方視的に調査した.調査項目は基本情報としてVF 実施時点の年齢,身長,体重,BMI,摂食状況,食事形態を調査した.VF 側面像から固さ5,000 …

    DOI Web Site 医中誌

  • 介護老人保健施設入所者におけるプロトンポンプ阻害剤と低ナトリウム血症の関連

    後藤 正勝, 堺 麻理 日本老年医学会雑誌 60 (2), 153-157, 2023-04-25

    <p><b>目的:</b>Proton pump inhibitor(PPI)は広く使用され,その効果も周知されている.しかしながら,その副作用の報告も増加している.高齢者は多剤服用の傾向があり,種々の要因により低ナトリウム血症を惹起しやすい.介護老人保健施設という特殊な環境下では薬の長期服用になる傾向がある.そこで,われわれはPPIを服用する介護老人保健施設入所者は低ナトリウム血症を呈すること…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • LC-MS/MSによる畜産物中のモエノマイシンAの分析法

    菊地 博之, 坂井 隆敏, 大倉 知子, 根本 了, 穐山 浩, 田口 貴章, 堤 智昭 食品衛生学雑誌 64 (2), 61-68, 2023-04-25

    <p>LC-MS/MSを用いて畜産物中のモエノマイシンAの分析法を検討した.フラボフォスフォリポールの規制対象であるモエノマイシンAを,畜産物から効率的に抽出することが可能な溶媒の種類および温度を検討したところ,50℃に加温したアンモニア水およびメタノール(1 : 9,v/v)混液を用いることで検討したすべての試料から十分な回収率を得ることが可能であった.さらに,得られた抽出液を濃縮後に塩基性と…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献5件

  • 東京都品川区の手押しポンプ付きの井戸

    地学雑誌 132 (2), Cover02_01-Cover02_02, 2023-04-25

    ...>濃度は低く(n.d. ~ 5 mg/L),HCO<sub>3</sub><sup>−</sup>濃度は高く(120 ~ 200 mg/L),ORP<sub>SHE</sub>は低い(50 ~ 200 mV)ことから,嫌気的な環境下における脱窒反応が生じていると考えられる(伊東ほか,2023)....

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 硝酸イオンによる都市域の地下水汚染

    伊東 優希, 安原 正也, 李 盛源, 中村 高志, 稲村 明彦 地学雑誌 132 (2), 141-160, 2023-04-25

    ...The measured isotopic ratios were 11.9-23.8‰ and 12.3-21.8‰ for δ<sup>15</sup>N-NO<sub>3</sub><sup>−</sup>, and 5.1-11.8‰ and 0.8-19.9‰ for δ<sup>18</sup>O-NO<sub>3</sub><sup>−</sup>, respectively....

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献12件

  • ネパール・カトマンズ盆地の都市域における浅層地下水の窒素汚染と脱窒

    中村 高志, 尾坂 兼一, CHAPAGAIN Saroj Kumar, 西田 継 地学雑誌 132 (2), 183-196, 2023-04-25

    ...また,NO<sub>3</sub><sup>−</sup>濃度の減少に伴うNO<sub>3</sub><sup>−</sup>-δ<sup>15</sup>N値の指数関数的な増加がみられたことや,δ<sup>18</sup>O値とδ<sup>15</sup>N値の間に得られる相関の近似式の傾きがおよそ0.5を示したことから,浅層地下水中において脱窒反応が生じでいることが考えられた。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献39件

  • インド新産の絶滅危惧植物 <i>Anoectochilus medogensis</i>(ラン科)

    Chowlu K., Bhattacharjee A., Rao A.N. 植物研究雑誌 98 (2), 82-85, 2023-04-20

    <p>宝石蘭として知られるラン科植物の一つ, <i>Anoectochilus medogensis </i>H.Z.Tian & Y.Jin がインド,アルナチャル・プラデシュ州のPakke Kessang 地区から初めて確認された.ここではインド産の植物にもとづいて記載を行うと共に,正確な同定のために生植物の生態写真を提示し た.本種はIUCN のガイドラインに従うと,危機[EN: …

    DOI Web Site

  • トウカイスミレ,日本産スミレ属の1 新種(スミレ科)

    山田 直樹, いがり まさし 植物研究雑誌 98 (2), 61-70, 2023-04-20

    <p>新種トウカイスミレ<i>Viola tokaiensis</i> Sugim. ex N.Yamada & Igari を記載した.本種は本州茨城県以西,四国,九州および韓国済州島に分布するヒメ ミヤマスミレ<i>V. boissieuana</i> Makino (= <i>V. sieboldii </i>Maxim. subsp. <i>boissieuana</i> …

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  • 胆道癌の外科治療up to date

    江畑 智希, 水野 隆史, 横山 幸浩 日本消化器病学会雑誌 120 (4), 309-318, 2023-04-10

    ...<p>胆道癌外科切除は高難度,高リスクである.現在の本邦でも胆管切除や膵頭十二指腸切除をともなう肝切除の90日死亡率は5~10%超程度存在し,海外でも10%超の死亡率を呈する.高リスク性は世界共通の社会問題でもあることを認識する必要がある.一方,その累積生存率は1年82%,3年53%,5年39%,中央生存期間は3.2年と,不良である.最も予後がよいと推定される,M0N0かつR0切除群でさえ5年生存率...

    DOI PubMed

  • 酸性デタージェント可溶有機態窒素含量を導入した有機質資材窒素無機化予測モデルの構築

    古賀 伸久, 仁科 一哉, 望月 賢太, 小林 創平, 新美 洋, 井原 啓貴, 山口 典子, 山根 剛, 草場 敬 日本土壌肥料学雑誌 94 (2), 106-114, 2023-04-05

    <p>土壌中における有機質資材の分解によって生成する無機態窒素量を推定するため,統計(階層ベイズ)モデルを構築した.統計モデルは,土壌温度,土壌水分,培養期間,有機質資材の分解特性値としてADSON(酸性デタージェント可溶有機態窒素)含量を入力変数とした.分解速度定数( <i>k<sub>ij</sub></i>)などのパラメータは,土壌温度,土壌水分,培養期間を変え,ADSO…

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  • 窒素原子を含む結合活性化学種の発見

    大和田 智彦 薬学雑誌 143 (4), 323-336, 2023-04-01

    ...The activated chemical bonds containing nitrogen atoms are the following (Fig. 1). (1) Rotationally activated C–N bonds by pyramidalization of amide nitrogen atoms (2) NN bond cleavage ability with reduced...

    DOI Web Site PubMed 参考文献31件

  • 腸重積の診断と術後人工肛門関連合併症の管理が困難であった超低出生体重の女児例

    角掛 和音, 鳥谷 由貴子, 小林 めぐみ, 松本  敦, 赤坂 真奈美 岩手医学雑誌 75 (1), 35-41, 2023-04-01

    症例は在胎23週4日,322g,加重型妊娠高血圧腎症による心不全のため緊急帝王切開で出生した女児で,胎便排泄遅延と腹部膨隆が出現し,生後8日に消化管穿孔を発症した.児の未熟性から保存的加療を継続したが,長期に経腸栄養ができず,生後36日に開腹手術を行い,人工肛門を造設した.手術により穿孔の主原因が憩室による腸重積であったことが判明した.術後に経腸栄養を開始したが,生後90日に人工肛門の口側が翻転…

    DOI Web Site 医中誌

  • 食道挿管による吻合部完全離開を回結腸再建で修復した食道切除の1例

    MURAMOTO Keiji, TAKEBAYASHI Katsushi, MATSUNAGA Takashi, OHTAKE Reiko, KAIDA Sachiko, YAMAGUCHI Tsuyoshi, TANI Soichiro, KOJIMA Masatsugu, MIYAKE Toru, MORI Haruki, MAEHIRA Hiromitsu, TAKAO Koji, TAKENAKA Yuichi, SHIMIZU Tomoharu, MURATA Satoshi, TANI Masaji, 村本 圭史, 竹林 克士, 松永 隆志, 大竹 玲子, 貝田 佐知子, 山口 剛, 谷 総一郎, 小島 正継, 三宅 亨, 森 治樹, 前平 博充, 髙尾 浩司, 竹中 裕一, 清水 智治, 村田 聡, 谷 眞至 滋賀医科大学雑誌 36 (1), 65-69, 2023-03-31

    ...胸部上部食道癌 T1b N0 M0 Stage Iに対して食道亜全摘, 3領域リンパ節郭清, 胸骨後胃管再建を施行した.術当日に抜管したが, 術後肺炎に伴う呼吸不全のため, 術後6日目に気管内挿管を試みたが、食道挿管となった.再挿管, 人工呼吸管理の後に軽快し術後13日目に抜管となったが, 術後透視で吻合部周囲に造影剤漏出を認めた. 2ヶ月間の保存的加療で造影剤漏出は消失したが吻合部に長径4 cmの...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 市中病院における COVID-19 罹患患者の生命予後と予後因子の検討

    田中 義輝, 伊奈 研次, 古賀 俊充, 太田 圭洋, 玉城 裕史, 南部 隆行, 金田一 彰洋, 森實 篤司, 久田 敦史, 粥川 哲, 伊藤 哲也, 田島 由依, 田中 彩夏, 岡田 由加 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (2), 74-81, 2023-03-31

    新型コロナウイルス感染症(以下,COVID- 19)は治療薬の特例承認,ワクチン接種の普及 などを経て死亡率が低下してきているが,市中病院における COVID-19 患者の生命予後に対する治療薬やワクチン接種の影響に関する報告は限られている。本研究では COVID-19 で入院した患者90名(うち透析患者72名)を対象に生命予後と予後因子について後方視的に評価した。生存群79例と死亡群…

    DOI 医中誌

  • Bevacizumab投与中の急性腹症23例の治療成績

    佐久間 政宜, 高山 祐一, 高橋 崇真, 青山 広希, 細井 敬泰, 清板 和昭, 前田 敦行, 金岡 祐次 日本腹部救急医学会雑誌 43 (3), 647-653, 2023-03-31

    <p>【はじめに】Bevacizumab(以下,BV)投与中は消化管穿孔など特異的な副作用があり,手術治療においては合併症が多いと報告されている。【対象と方法】2009年4月から2022年12月までにBV投与中に急性腹症をきたした23例を対象に,患者背景,治療成績を検討した。【結果】原因は消化管穿孔13例(57%)と最多だった。緊急手術は12例に施行され,消化管穿孔症例はドレナージのみ,あるいは…

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  • 目次

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 27 (1), n/a-, 2023-03-30

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  • 奥付

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 27 (1), n/a-, 2023-03-30

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  • 査読者一覧

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 27 (1), n/a-, 2023-03-30

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  • 裏表紙

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 27 (1), n/a-, 2023-03-30

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  • 編集後記

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 27 (1), n/a-, 2023-03-30

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  • 表紙

    香川大学医学部看護学科 香川大学看護学雑誌 27 (1), n/a-, 2023-03-30

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  • 自然退縮した進行上顎歯肉癌の1例

    竹下 彰範, 内橋 俊大, 須河内 昭成, 栗岡 恭子, 梶川 ひとみ, 鵜澤 成一 日本口腔外科学会雑誌 69 (3), 150-157, 2023-03-20

    ...The lesion was diagnosed as squamous cell carcinoma histologically(T3N0M0: Stage Ⅲ)....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献30件

  • シコタンタンポポ(キク科)の倍数性と核DNA量

    高野 昭人, 中野 美央, 船本 常男, 高橋 薫子, 山之内 裕子, 篠崎 淳一, 井上 政史, 森田 竜義 植物研究雑誌 98 (1), 19-28, 2023-02-20

    <p>多様な倍数性をもつシコタンタンポポ<i>Taraxacum shikotanense</i>( キク科)の各倍数体の出現頻度を検証する目的で,北海道の13地点で採集した292個体について,フローサイトメトリー (FCM) を用いて核DNA量 (2C) を測定した.染色体数で倍数性を確認した八倍体 (2n=64) 11個体(7地点で採集)のモノプロイドゲノムサイズ (1Cx) …

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  • 当院の血管外科領域における腹壁瘢痕ヘルニアの現状

    山根 心, 藤井 弘通, 森崎 晃正, 柴田 利彦 日本外科感染症学会雑誌 19 (4-5), 389-392, 2023-02-10

    ...周術期の因子について,腹壁瘢痕ヘルニアを術後合併した群(H群)16例と合併しなかった群(N群)84例の二群間で比較した。【結果】二群間の比較では,H群で75歳以上の高齢者の割合が高かった。また,H群では有意にCOPDの罹患率が高く,SSIの発生が多かった。多変量解析では75歳以上の高齢者,COPDの罹患が独立した危険因子であった。...

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  • 重窒素(<sup>15</sup>N)標識堆肥を用いた牛ふん堆肥の分解速度と土壌蓄積量の推定

    森泉 美穂子, 田中 福代, 阿江 教治 日本土壌肥料学雑誌 94 (1), 1-10, 2023-02-05

    <p>化学肥料の削減や土壌炭素の蓄積のために,堆肥の施用が奨励されている.土壌に施用された有機物の分解速度は,土壌中の無機成分との吸着形態に影響を受ける.そこで,堆肥の分解速度と土壌への吸着形態の関係を明らかにするために,以下の実験を行なった.日本の代表的な3 つの土壌(黄色土,灰色低地土,黒ボク土)に<sup>15</sup>N標識牛ふん堆肥を混合し,これをガラス繊維濾紙に包埋し,圃場に埋設し…

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  • 早期胃癌根治切除術後に異時性の大腸転移を来した2例

    岩田 力, 渡邊 真哉, 古田 美保, 會津 恵司, 佐藤 文哉, 林 友樹, 影山 優美子, 藤枝 裕倫, 吉田 めぐみ 日本消化器外科学会雑誌 56 (2), 71-80, 2023-02-01

    <p>今回,我々は早期胃癌根治切除術後に異時性の大腸転移を来した2例を経験したので報告する.症例1は66歳の男性で,57歳時に開腹下幽門側胃切除術が施行され,病理検査所見はT1a(M),tub2>tub1,N1,Ly0,V0,pStage IBであった.術後8年5か月経過後に腹痛を主訴に受診した.腹部造影CTで横行結腸癌十二指腸浸潤もしくは十二指腸乳頭部癌の大腸浸潤と術前診断し根治手術を行った.…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 胸部下部および腹部食道における特発性食道破裂に対する腹腔鏡手術5例の経験

    和田 秀之, 村川 力彦, 郭 紗弥, 武内 優太, 桒原 尚太, 加藤 航平, 市之川 正臣, 松本 譲, 大野 耕一, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 56 (2), 94-99, 2023-02-01

    <p>特発性食道破裂は食道内圧の上昇により食道壁が全層で破裂する疾患で,時間とともに重症化し致命的となる.早急な治療が必要であり,これまで開胸手術が外科治療の中心であったが,近年は鏡視下手術の報告が増えている.当院では2013年12月から2018年10月に特発性食道破裂に対する腹腔鏡手術を5例経験したため,その有用性について検討した.穿孔部位は胸部下部食道左側が1例,腹部食道左側が4例で,全例で…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 大学サッカー部におけるトレーナー活動

    鈴木 茂久 全日本鍼灸学会雑誌 73 (1), 27-33, 2023-02-01

    <p>【目的】1年間の大学サッカー部におけるトレーナー活動について、 スポーツ外傷・障害を有しアスレティックリハビリテーション (以下、 アスリハ) を施行された選手に対する鍼治療を中心に報告することを目的とした。 【方法】2019年4月から2020年3月までの期間、 鍼灸師と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー (JSPO-AT) の資格を持つトレーナーが活動を行った。 …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • ICU患者の睡眠評価尺度(ISES)の開発

    嶋岡 征宏, 山勢 博彰, 田戸 朝美 日本看護研究学会雑誌 45 (5), 5_979-5_989, 2023-01-20

    <p>目的:ICU患者の睡眠を簡便かつ的確に評価できるICU Sleep Evaluation Scale(ISES)の項目を洗練し,妥当性と信頼性を検証すること。方法:2日間以上ICUに入院した患者20名を対象に,ISESを用いて睡眠評価を行った。担当看護師は,脳波計を装着した患者を睡眠観察シートで評価し,患者は起床時に睡眠自己評価シートで評価した。両シートの項目分析を行い,項目を修正した。そ…

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  • Modified Nスコアは,吐血を伴わない黒色便患者において内視鏡的止血処置が必要な患者を予測するのに有用である

    伊藤 信仁, 舩坂 好平, 藤吉 俊尚, 古川 和宏, 角嶋 直美, 古根 聡, 石川 恵里, 水谷 泰之, 澤田 つな騎, 前田 啓子, 石川 卓哉, 山村 健史, 大野 栄三郎, 中村 正直, 川嶋 啓揮, 宮原 良二, 廣岡 芳樹, 春田 純一, 藤城 光弘 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (6), 1165-1174, 2023

    <p>【目的】黒色便は上部消化管出血を疑う症状の1つであるが,吐血を伴わない黒色便患者のすべてに内視鏡的止血処置を必要とするわけではない.これまでに内視鏡的止血処置が必要な患者を予測するための明らかな指標は報告されていない.本研究の目的は,吐血を伴わない黒色便患者において,内視鏡的止血処置が必要な患者を予測する新規のスコアを確立することである.</p><p>【方法】われわれは,2施設において,吐…

    DOI 医中誌

  • 非閉塞性腸管虚血を発症した透析患者の臨床的特徴の検討

    高野 敬佑, 平井 太郎, 原 裕樹, 三宅 晃弘, 遠藤 慶太, 坂井 正弘, 吉野 かえで, 北村 浩一, 冠城 徳子, 林 晃一, 鈴木 利彦 日本透析医学会雑誌 56 (6), 205-213, 2023

    <p>透析患者では,非閉塞性腸管虚血(NOMI)の発症頻度が高く予後不良である.NOMIの発症には直接的な誘因が不明な場合も多い.これらの患者の臨床的特徴を明らかにし発症との関連を検討した.NOMIを発症した19例を,直接的な誘因(心臓手術,心原性・出血性ショック)があるA群(9例)と,不明のB群(10例)に分けた.B群ではAPACHEⅡスコアが低値であったが,動脈硬化性疾患の既往が多い傾向にあ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 『水俣病と医学の責任』を読んで

    二塚 信, 衛藤 光明, 内野 誠 日本衛生学雑誌 78 (0), n/a-, 2023

    <p>Even today, more than 60 years after the discovery of Minamata disease, many controversies continue to arise from various viewpoints. Recently, Dr. Shigeru Takaoka has published a book entitled …

    DOI Web Site 参考文献8件

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