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検索結果 63,923 件

  • 深いアプローチの観点から考察したICTを活用した家庭科模擬授業の気づきの特徴

    小清水 貴子, 藤木 卓, 室田 真男 日本教育工学会論文誌 48 (1), 217-228, 2024-05-30

    <p>本研究では,教職課程で初めて模擬授業を経験する学生を対象に,ICTを活用した家庭科の模擬授業を実践した.単独模擬授業とグループ模擬授業を設定し,教師がわかりやすく説明する場面と児童一人一人に意見をもたせる場面を取り上げた.模擬授業に対する自由記述と指導案改善課題の記述を用いて,深いアプローチの4つの観点から受講者の気づきの特徴を検討した結果,模擬授業の気づきの内容は学習経験,教職の意義・理…

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  • あるオーストラリア人天理教信者のライフヒストリー

    尾上, 貴行 天理大学おやさと研究所年報 30 59-79, 2024-05-15

    本稿の目的は、天理教の信仰者として40 年以上にわたりこの教えとともに日々の生活を送ってきたオーストラリア人シェーン・ベイカー氏へのインタビュー記録を紹介し、天理教の日本国外での伝道における異文化への適応について考察する一助とすることである。本稿の1では、天理教におけるベイカー氏の歩みのなかで主要な出来事に関するコメントを紹介し、2では、彼にとっての天理教の魅力、次世代への信仰の継承、オーストラ…

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  • 多様性 ~海外での研究生活を通じて学んだこと~

    高橋 明彦 MEDCHEM NEWS 34 (2), 69-73, 2024-05-01

    近年、「多様性」もしくは「ダイバーシティ」という言葉がさまざまな媒体で取り上げられており、我々の創薬の現場においてもその重要性が広く認識されている。一方で、「多様性」という言葉についてはさまざまな意味で使われており、多様性とは何か、また多様性がどのように創薬に貢献できるかという点については、各個人で意見が異なると思われる。筆者は幸運にも2019年4月から約1年半、米国で研究生活を送る機会を得た。…

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  • Recent Challenges for Foreign English Teachers in Japan

    ロング, ロバート ウィリアム, Zhang, Rong International Journal of Social Science and Humanity 14 (2), 65-72, 2024-04-18

    ...The main emphasis of this study is to identify the problems with foreign English teachers in Japan to see whether there are any commonalities in the opinions of foreign EFL teachers related to cross-cultural...

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  • Where lies an organization's purposiveness?

    Takahashi Nobuo Annals of Business Administrative Science 23 (2), 21-34, 2024-04-15

    ...Thompson came to the opinion that if organizations are purposive, their core should consist of one or more technologies. Karl E....

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 集団内の意見形成における単純接触効果の影響の分析

    田部 直人, 北條 仁志 日本経営工学会論文誌 75 (1), 1-8, 2024-04-15

    <p>集団内において意見がどのように拡散, 交換され, 収束に至るのかを観察することは, 特定の意見を広めるための条件の発見や効率的な収束プロセスの発見につながる重要なトピックである. 経営工学においても, 効果的な広告の方法や市場における人気の逆転方法の発見につながる可能性があり, 興味深いテーマであると考えられる. …

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  • 大規模防集団地における移転地選択時期と移転理由

    中林 諒, 山中 新太郎, 中田 千彦 日本建築学会計画系論文集 89 (818), 655-661, 2024-04-01

    <p>It has been 12 years since the Great East Japan Earthquake, and continued support is required for the victims who relocated to new town. This study aims to understand the timing and changes in …

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 大学教養教育におけるESD講義の実施と意識変容の検証 : 受講者アンケートの分析

    豊田, 哲也 大学教育研究ジャーナル 21 1-17, 2024-03-31

    徳島大学教養教育院で開講中の講義「地球環境問題」では,人口問題,食料問題,資源エネルギー問題,環境問題の4 つのテーマを取り上げ,地理学的視点からグローバルな危機と対応について考察する力を身につけることを目標としている。2021 ~ 23 年度の受講者を対象とし,持続可能な開発のための教育(ESD)の成果を検証するため,授業開始前と終了後にアンケート調査を実施した。その回答データをもとに,ES…

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  • 視覚機能学専攻における接遇・マナー教育に関する検討 : 臨地実習のための「接遇・マナーハンドブック」の作成

    石川, 奈津美, 小野, 峰子 東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科紀要 : リハビリテーション科学 20 (1), 21-27, 2024-03-31

    本学の視覚機能学専攻では,視能訓練士にとって必要な接遇やマナーを段階的に指導しているが,臨地実習施設の指導者からは接遇に関しての指導や指摘を受けることが多い.そこで今回,学生の接遇教育に役立てることを目的に,本専攻の学生を対象にグループワークを行ない,臨地実習で活用できる接遇・マナーハンドブックを作成した.結果,学生はこれまでの自身の行動と照らし合わせながら,接遇やマナーに関する5 …

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  • ひろがる つながる 高次脳機能障害

    鈴木 匡子 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 44 (1), 1-4, 2024-03-31

    <p>  高次脳機能障害の研究には, 症候を理解し, 診断や治療に結びつける臨床的側面と, 症候を深く検討することで高次脳機能にかかわる脳のしくみを明らかにする神経科学的側面がある。近年では心理学, 老年学, 情報学, 社会学など多くの分野が, 高次脳機能障害に関連する研究に携わっている。さらに, 高次脳機能障害者の支援のために, 行政や福祉, 地域だけでなく, …

    DOI Web Site 参考文献6件

  • RFIDの教育的活用に関する実践研究

    伊藤 大河, 河合 麗奈, 板橋 咲季 共栄大学研究論集 (22) 31-42, 2024-03-31

    本研究では、RFID技術の教育現場や実社会への応用可能性を探る取り組みを進めるべく、教育の分野でのRFIDのさらなる活用可能性を探求した。具体的には、RFIDを活用したセルフレジをシミュレートするプログラミング教材の開発、RFIDを活用したデジタルスタンプラリーシステムの開発と実証実験、RFIDを活用した災害発生時における状況把握システムの試作と実証実験を実施した。その結果、RFIDの教育的活用…

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  • 沿岸域教育実践者の「悩み」-東京湾岸ミュージアム懇談会の談話から-

    川辺 みどり, 尾形 歌穂, 片野 俊也, 河野 博, 小堀 信幸, 小山 文大, 鈴木 秀和, 平野 晴野, 古川 恵太, 本間 友, 丸山 啓太 沿岸域学会誌 36 (4), 35-45, 2024-03-31

    <p>沿岸域教育を担う博物館など活動主体の学芸員ら実践者の悩みを,東京湾岸ミュージアム懇談会での話し合いから抽出した。実践者の専門分野も活動形態もさまざまだが,次の5つの悩みは共通していた:体験をどう「学び」につなげるか;企画で意図した年齢層の人たちが来ない;改善に有用な,プログラム/展示についての率直な評価を知ることができない;体験活動後の興味のつながりがわからない;活動を主導する後継人材が現…

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  • 統計的探究プロセスを踏まえた教育実習生の指導力の育成

    喜田 英昭, 井上 優輝, 井上 芳文, 近藤 裕司, 將基面 裕介, 砂原 徹, 富永 和宏, 橋本 三嗣, 森脇 政泰, 岩知道 秀樹, 上ヶ谷 友佑, 迫田 彩, 重松 正樹, 小山 正孝, 影山 和也 学部・附属学校共同研究紀要 51 15-29, 2024-03-31

    ...student teachers to reflect on their own teaching of statistical content by asking themselves how to apply the statistical inquiry process to real-life problems and conduct analysis, and by exchanging opinions...

    DOI 機関リポジトリ

  • 小学生の科学的な問題解決の過程における「結果」と「考察」に関する理解

    桃原 研也, 内ノ倉 真吾 理科教育学研究 64 (3), 313-327, 2024-03-31

    <p>本研究では,小学生192名を対象として,観察・実験活動における「結果」と「考察」に関する理解の特徴を質問紙調査及びインタビュー調査を通じて探った。その結果,次の点を指摘した。第一に,小学生は,「結果(観察したこと・調べたこと)」と「考察(結果に基づいて考えたこと)」については,「結果」は,観察・実験を通して見たことや事実である,「考察」は,結果に基づいて作り上げた考えや意見である,とおおよ…

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 人口減少下の日本経済と財政の長期展望

    楡井誠, 宇南山卓, 片桐満, 小枝淳子 NIRAオピニオンペーパー 76 (0), 1-10, 2024-03-28

    日本では経済の低成長が続く一方で高齢化により社会保障給付額は拡大し、政府債務の累増は日本経済の未来に不安を投げ掛けている。現実的な経済の見通しを置いた本稿の推計によれば、政府・日銀の政策が現状のまま維持される仮定した「ベースライン推計」では、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字が継続するため、国・地方の純債務残高は発散する。このような状況に、世論は悲観に傾きがちであるが、本稿では、穏やか…

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  • 患者の病衣と看護師の制服が精神的健康にもたらす効果

    孫 珠煕, 日光 美織 繊維製品消費科学 65 (3), 208-215, 2024-03-25

    <p>本研究では病衣と看護師の制服が病院環境の「癒し」や精神的健康に影響を及ぼすのかを検討した . 「快適な病衣」とは明るい色・清潔感のある衣服・着脱しやすさ・動きやすさ・肌触りの良さが求 められた . 通所リハビリテーション病院では , 患者の気持ちが明るくなるカラフルな制服が好まれた . 構造方程式モデリング (SEM) を用いた全体の解析では , 病衣は病院の雰囲気に影響し , 規範 …

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  • 自閉スペクトラム症の感覚認知障害

    高橋 秀俊 神経心理学 40 (1), 73-80, 2024-03-25

    <p>自閉スペクトラム症(Autism spectrum disorder:ASD)の感覚認知障害に対する注目が近年高まっている.ASDの感覚認知障害は,ASDで問題となる様々な併存症状や行動にも影響することが知られている.本稿では,ASDの感覚認知障害,特にコミュニケーションに大きく影響する聴覚認知の特徴を中心に,どのように理解し支援につなげるかについて,これまでの国内外の研究成果を踏まえて私…

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  • 機械翻訳と言語学習の研究概要

    Troy Rubesch, Kym Jolley 梅花女子大学文化表現学部紀要 (20) 61-74, 2024-03-20

    ...Papers looking at the methodology of effective use of MT in teaching and learning, how students use MT, the opinions of students and instructors towards MT and systematic reviews of MT use are all included...

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  • 米国シアトル市の景観デザイン協議にむけての地域社会への早期の情報提供制度に関する一考察

    栗山 尚子, 堀 裕典, 阿久井 康平, 蕭 耕偉郎 都市計画報告集 22 (4), 777-781, 2024-03-11

    <p>米国シアトル市は2018年よりデザインレビューに向けての地域社会への早期の情報提供制度(アウトリーチ制度)を運用している。本稿では、アウトリーチ制度の概要とアウトリーチで得られた地域社会からの意見と竣工済みの建築物の状況把握を通して、制度の特徴等の考察を目的としている。調査方法は、市のホームページと担当者からの情報収集、学識経験者へのヒアリング調査、開発事例の現地調査である。研究の結果、本…

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  • 教育用アバターを活用した道徳科におけるライフキャリア教育の実践

    小林, 渓太, 向井, 敏幸, 安永, 太地, 塩田, 真吾, Kobayashi, Keita, Mukai, Toshiyuki, Yasunaga, Taichi, Shiota, Shingo 福井大学教育実践研究 (48) 15-24, 2024-03-04

    キャリア教育では,職業指導や職場体験学習等を含めた労働者的な役割を学習する機会と捉えられることが多いが,働くこと以外の「余暇人」「家庭人」など人生における多様な役割を含めて理解することが重要である。それらの概念を踏まえたライフキャリア教育について道徳科の授業において実践を行った。実践では,本音で議論がしにくいという課題を踏まえてアバターを活用して,生徒の意見に反論をすることで,新しい気付きを得る…

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  • 投票意欲を高める授業の考察

    澤本,恭 鳥取大学附属中学校研究紀要 55 35-39, 2024-03-01

    若年層の投票率が低迷している現在,主権者教育に向けられる期待がこれまで以上に高くなってきた。そこで,国家・社会の基本原理となる法やきまりについての理解や,政治,経済等に関する知識を身に付けさせた上で,「協同的探究学習」により非定型問題の解決を通して概念的理解を促すことができれば,生徒の投票意欲が向上させられると仮定し,授業実践を行った。実践の結果,社会の諸課題に対して自分の意見を持ち,解決に向け…

    機関リポジトリ

  • 世代を超えた対話を導く建築デザインワークショップ

    荒川, 百花, 酒谷, 粋将 研究報告 67 39-45, 2024-03

    近年,公共施設の整備やまちづくり活動の中で多主体による対話の場となるワークショップが組み込まれる事例が増えている.一方で立場の違いや価値観の差異等を超えて参加者同士がそれぞれの考えや思想を共有して新たなアイデアを生み出すのは簡単なことではない.そこではそれぞれが自由に意見を言い合えるような対話の場を上手くデザインする必要がある.本研究では多様な世代の参加者が立場を気にせず発言をできる環境を目指し…

    機関リポジトリ Web Site

  • グルテンフリー表示制度に対する栄養士・管理栄養士の認識と見解について

    小倉 有子, 秦 沙知, 神田 雅子, 加藤 奈々, 荻野 愛, 住田 尚子, 庄林 愛 安田学術研究論集 (53) 65-70, 2024-03-01

    近年、日本でもグルテンフリー(以下GF)食品が増加傾向にあるが、GF表示に関する法律は存在していない。我々は以前、栄養士・管理栄養士(計178名)を対象に、GF表示制度は必要かとの調査を行い、必要(55%)、不要(8.8%)、わからない(36%)との回答を得ている。今回、本論は、回答が分かれた理由は、各々が患者の健康を守ることを第一目的としながらも、それぞれの異なった考えに基づいて回答をしたこと…

    DOI 機関リポジトリ

  • 名古屋大学博物館来館者調査WEBアプリケーションの開発

    近藤 萌, 島崎 健, 梅村 綾子 名古屋大学博物館報告 39 13-20, 2024-03-01

    名古屋大学博物館学生運営スタッフ団体MusaForum(ムーサ・フォルム)のメンバーより,「名古屋大学博物館の来館者の声を集め,展示・イベント企画等に反映させていきたい」との声があがり,自発的にMusaForum内に当事業を担当するチームが結成された.2022年3月,名古屋大学博物館の来館者調査を開始し,現在,来館者の傾向分析のもと新企画の立案に役立てている.さらに,来館者調査に付随して,博物館…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • The Ross Procedure in Pediatric Patients: The Review of Contemporary Outcomes

    Moon Jiyong, Hasegawa-Tamba Saki, Ohye Richard G. Journal of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 8 (1), 15-22, 2024-02-29

    ...Also, insights from other clinical studies with single institutional experiences, multicenter registry data, and expert opinions are synthesized to provide a comprehensive overview of the current state...

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  • 書評 八鍬友広著『読み書きの日本史』

    和田 充弘 同志社教師教育研究 (1) 58-60, 2024-02-25

    著者の見解では,①日本の伝統社会における識字が書き言葉としての変体漢文を採用するところから,教育における訓練と習熟の必要を生じたが,近世の寺子屋において,その到達度には差異がみられた。②近世日本におけるリテラシーの構造について,代表的な文字文化の世界が上位に,実務的な文書操作の世界が下位にあり,寺子屋は後者の準備過程に位置づけることができる。③ほとんどの人が読み書きできるようになるのは,近代学校…

    DOI 機関リポジトリ

  • 災害時の多数傷病者受け入れの診療に求められる単位空間に関する調査研究

    江川 香奈, 木村 敦 日本災害医学会雑誌 29 (1), 16-22, 2024-02-21

    <p>【目的】災害拠点病院では傷病者の受け入れを行う医療救護所設営時に、スペースの確保などに課題を有している施設が散見される。一方で設営時に必要な広さの基準となる寸法値についてはあまり明らかにされていない。【方法・対象】傷病者受け入れ時の特に広さを要する臥位の診療に必要な寸法値と、関連する要素である必要とされる医療者数の傾向を把握するために、webによるアンケート調査を実施した。対象は、受け入れ…

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  • AutoVCを用いたゼロショットリアルタイム声質変換手法の実装と評価

    鈴木 大志, 鷹合 大輔, 中沢 実 情報処理学会論文誌 65 (2), 529-537, 2024-02-15

    声質変換とは,ある話者の声質を別の話者の声質に変換する技術である.声質変換技術のうち,変換モデルの学習に使用した音声にない声質間での変換をする手法は特にゼロショット声質変換と呼ばれる.AutoVCをはじめとして,ゼロショット声質変換法では,(1)入力話者音声をメルスペクトログラムに変換,(2)入力話者のメルスペクトログラムを出力話者のものに変換,(3)出力話者のメルスペクトログラムで音声信号を生…

    DOI 情報処理学会

  • Enzyme Kinetics Based on the Concept of Flux

    Iijima Hiroshi CBIジャーナル 24 (0), 1-12, 2024-02-13

    ...In this opinion article, I would like to propose flux method for handling the steady state assumption.In the proposed flux method, a steady state is defined as the condition wherein the <i>flux</i> entering...

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  • 「問い」の創発と多面的な学びを支援するデジタルアーカイブ展示と実空間の架橋

    大井 将生, 宮田 諭志, 中森 康人, 榎本 剛治 デジタルアーカイブ学会誌 8 (1), 15-20, 2024-02-01

    <p>本研究の目的は、地域の歴史や文化についての「問い」を創発し、見方・考え方を広げながら自分自身の意見を形成する力を育む方法を提示することである。そのために、デジタル資料の多次元可視化ツール「みどころキューブ」を展示空間として活用した学習シナリオをデザインし、複数の自治体において小学校の授業と地域イベントを実践する。その結果、学習者が地域の歴史や文化についての「問い」を持ち、見方・考え方を広げ…

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  • 一灯点滅式信号機の撤去に関する交通安全性の評価と住民賛否意識の分析

    塩見 康博, 原 杏希子 交通工学論文集 10 (1), A_1-A_9, 2024-02-01

    <p>近年、交通安全施設の持続可能性を高めるため、必要性の低下した信号機の撤去が検討されている。とりわけ、代替の交通安全対策によりその機能を担保しやすい一灯点滅式信号機は、優先的に撤去が進められている。しかしながら、必ずしも地域住民が撤去に対して賛意を示すとは限らず、適切な合意形成を進めていくためには、その事故抑制効果と住民の撤去への賛否要因を明らかにすることが求められる。そこで本研究では、一灯…

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  • 社会的投射(Social Projection)と意見の参照妥当性との関連の検討

    吉原, 智恵子 日本福祉大学子ども発達学論集 (16) 1-8, 2024-01-31

    本研究は,心理的距離の離れた外集団成員に対する社会的投射が,当該事象に関する知識量や意見の妥当性の高さと関連するかどうかについて検討した.大学生 51 名を対象として Google フォームによる質問票への回答を求め,同学科生(内集団)および IT 企業に勤める一般会社員(外集団)にそれぞれ関与性の高い話題について,意見の賛否の程度や両集団成員の合意推定値(%),および各集団成員への知識量と参照…

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  • 大きく進捗したキャッシュレス決済

    翁 百合 NIRAオピニオンペーパー 75 (0), 1-10, 2024-01-31

    2018年からの5年間でキャッシュレス決済は大幅に増加し、決済額ベースでは7割を超えるまでになった。政府のキャッシュレス推進策とコロナ禍での人びとの行動変容に加えて、この間に多くのプラットフォーム事業者が加盟店開拓やポイントを活用した積極的な顧客開拓を目指して競争したことが奏功したと考えられる。キャッシュレス決済額比率は、この間急速に普及したスマホで簡易に決済が行える、QRコード・バーコード決済…

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  • 生活支援コーディネーターによる「住民主体の通いの場」の設立における高齢者住民の主体性・互助の力を高める支援

    椙本 真理子, 清水 真由美, 中北 裕子 日本健康医学会雑誌 32 (4), 470-479, 2024-01-29

    <p>生活支援コーディネーター(以降LSC)による住民主体の通いの場設立における高齢者住民の主体性・互助の力を高める支援を明らかにするため,LSC 7名に,半構造化面接を行い質的帰納的に分析した。住民主体の通いの場設立においてLSCは,住民と直接関わりを持ちながら,【住民特性の理解】や【住民の関係性の理解】を深め,住民の主体性や互助の力の現状を把握し,設立支援方針を見極めていた。さらに,高齢者住…

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  • 高校生はアクティブ・ラーニングについてどのように感じているか

    小澤, 郁美, 小原, 弘幸 教育実践研究 : 富山大学教育研究実践総合センター紀要 18 57-66, 2024-01-22

    アクティブ・ラーニングという言葉が本邦の教育現場に取り入れられるようになって10年余りとなる。本稿では,今後ますます盛んに実施されるであろうアクティブ・ラーニングに対する高校生の考えや,教師から生徒へ説明の有無とその内容を明らかにすることを目的とする。公立高校に通う高校生298名のWebアンケートの回答を分析した。その結果,アクティブ・ラーニングについて概ねポジティブに捉えている高校生が多く,そ…

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  • A New Model of a Spatial Structural Map for Re-Building Urban-Rural Links

    Rahmoun Tarek, Zhao Wanmin International Review for Spatial Planning and Sustainable Development 12 (1), 21-43, 2024-01-15

    ...A survey was conducted on a specific sample of respondents, including experts, academic researchers, and decision-makers, to gather opinions on the keys/problems of regional development and the pattern...

    DOI Web Site 参考文献32件

  • 世帯年収の違いによるコロナ禍の影響とその背景にあるデジタル化の恩恵の濃淡

    小林 利行 放送研究と調査 74 (1), 22-35, 2024-01-01

    NHKが2020年11月から毎年同じ時期に3回連続で実施した、新型コロナに関する世論調査の結果について、本稿では「世帯年収の差」に注目して分析を深めた。主な結果は以下の通りである。 コロナ禍による生活変化については、いずれの世帯年収層でも『プラス』だったと思う人より『マイナス』だったと思う人が多いが、年収が高いほど『プラス』が多く、その理由で目立つのが「在宅勤務などができるようになったから」だっ…

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  • 小児用医薬品の国内開発における課題と今後の展開―小児用の医薬品開発に関する企業へのアンケート調査より―

    拝郷 久満, 松田 健司, 林 憲一, 鹿野 真弓 レギュラトリーサイエンス学会誌 14 (1), 5-24, 2024

    <p>本邦での小児用医薬品に対するニーズは高い一方で小児用医薬品の開発は促進されず,いわゆるドラッグラグまたはドラッグロスが生じている.小児用医薬品に対しての開発が進まない原因の一端を究明するため,日本国内の製薬企業および創薬ベンチャー企業に対して小児用医薬開発に関するアンケート調査を行った.日本で小児用医薬品を開発しない理由として,採算が取れない,治験実施の困難さ,義務ではない,が上位を占めた…

    DOI Web Site 医中誌

  • 中小河川の整備および管理を支援する空間イメージング技術の研究

    若狭谷 昇真, 中津川 誠, 吉崎 昌彦, 飯田 譲, 西島 茉凜 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 本研究の目的は,中小河川の整備及び管理を実現するための空間イメージング技術を開発することである.中小河川の整備は,通常時の利用や環境の保全再生及び洪水時の安全確保に加え,地域の意向を反映した整備が求められ,将来像が直感的にイメージ化できる技術が必要である.本研究では,現在河川改修中の北海道室蘭市を流れる知利別川を対象とし,地域住民の意向をワークショップで把握し,VR …

    DOI Web Site

  • 水検知器の限られた水位情報と雨量による道路冠水の水位予測

    小林 亘 土木学会論文集 80 (22), n/a-, 2024

    <p> 道路冠水の水位を予測できれば,道路利用者の安全な通行経路の決定,道路管理者の通行規制の効率化に役立てられる.本研究では,道路冠水の予測に,連続式水位計に比べて低コストかつ省スペースな水検知器(浸水センサ,冠水センサ)を利用し,しかも,使用する情報を水検知器からの情報と雨量に絞り,さらに平易なアルゴリズムを使用することで実用的な道路冠水予測を目指した.水検知器では得られる水位情報は限られる…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • A review on subjective and objective evaluation of synthetic speech

    Cooper Erica, Huang Wen-Chin, Tsao Yu, Wang Hsin-Min, Toda Tomoki, Yamagishi Junichi Acoustical Science and Technology advpub (0), 2024

    ...In this review, we first provide a historical view of listening test methodologies, from early in-lab comprehension tests to recent large-scale crowdsourcing mean opinion score (MOS) tests....

    DOI Web Site 参考文献98件

  • The clinical practice guideline for the management of amyotrophic lateral sclerosis in Japan—update 2023

    M.D., Ph.D. Urushitani Makoto, M.D., Ph.D. Warita Hitoshi, M.D., Ph.D. Atsuta Naoki, M.D., Ph.D. Izumi Yuishin, M.D., Ph.D. Kano Osamu, M.D., Ph.D. Shimizu Toshio, R.N., Ph.D. Nakayama Yuki, M.D., Ph.D. Narita Yugo, M.D., Ph.D. Nodera Hiroyuki, M.D., Ph.D. Fujita Takuji, M.D., Ph.D. Mizoguchi Koichi, M.D., Ph.D. Morita Mitsuya, M.D., Ph.D. Aoki Masashi 臨床神経学 64 (4), 252-271, 2024

    ...In contrast, “Questions and Answers” were defined as issues of clinically important but insufficient evidence, according to reports of a small number of cases, observational studies, and expert opinions...

    DOI Web Site PubMed 参考文献66件

  • 世論も転換したのか?

    藤田 智博 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (5), 250-253, 2024

    <p> 原子力政策が転換したといわれる。一般の人々の意見も同様に転換していたのか。継続的に実施している意識調査のデータを用いて,2010年から2022年までの,人々の原子力発電に対する意見の推移を集計レベルの結果から報告したい。2022年,原子力発電に対する総合的な態度,発電所の今後の建設に対する意見は,いずれも消極的ではあれ肯定的な方向に動いている。震災後,原子力発電の稼働率が低下する中で,そ…

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  • 親の宗教と葛藤する子が体験している ディスコミュニケーションの構造

    坂岡 大路 質的心理学研究 23 (1), 195-212, 2024

    いわゆる「宗教2 世」問題をはじめとした親の宗教的信念を巡る子の葛藤については,当事者視点における体験的意味の研究が不足している現状がある。子の信教の自由や意見表明権を実質的に保障するためには,子がどのような苦しみや葛藤を通して己の思想信条の自由を全うするのかについて探求しなければならない。そこで,本研究では,親の宗教と葛藤する子同士の語り合いから,親子間で生じる葛藤体験およびディスコミュニケー…

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  • CKD患者におけるシックデイ・ルールの臨床応用に向けた現状と課題

    等 浩太郎, 田中 章郎, 安田 宜成 日本腎臓病薬物療法学会誌 13 (1), 3-12, 2024

    <p>CKDや心疾患を有する患者、あるいはrenin-angiotensin(RA)系阻害薬や利尿薬、non-steroidal anti-inflammatory drug(NSAIDs)などの薬物を服用している患者では、AKIのリスクを回避するため、シックデイ(発熱、下痢、嘔吐があり脱水が疑われる状態)には腎排泄性薬や腎障害性のある薬物の一時休薬や減量を検討することが提案されている(シックデ…

    DOI Web Site 医中誌

  • パキスタン, シムシャール村におけるトロフィーハンティングおよび野生動物資源の持続可能性に関する研究

    六井 菜月, 渡邉 悌二 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 283-, 2024

    <p><b>はじめに </b>トロフィーハンティングとは、野生草食動物の角や皮を得ることを目的とし、銃で仕留める狩猟であり、観光資源として魅力的な景観がない地域においても野生動物資源から経済的利益が得られるという利点がある。最近ではエコツーリズムを補完する手段としてトロフィーハンティングを導入する国も多い。一方、トロフィーハンティングは狩猟対象種の個体数減少と、肉食動物による家畜の捕食割合の増加…

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  • 単孔式腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した低異型度虫垂粘液性腫瘍(LAMN)の1例

    浅見 敬一, 堀田 正啓, 丸山 弘, 関口 久美子, 岡本 浩和, 林 光希, 櫻井 宏貴, 牧野 浩司, 吉田 寛 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (3), 168-174, 2024

    <p>症例は65歳男性.便潜血反応陽性を指摘され,下部消化管内視鏡検査を施行した.盲腸に40mm大の粘膜下腫瘍様病変を認めた.腹部造影CTを施行したところ,同腫瘍を先進部とし腸重積を疑う所見を呈していたが,身体診察上腹痛はなく,血液検査所見でも炎症反応の上昇を認めなかった.虫垂粘液性腫瘍が第一に考えられたが,鑑別疾患としてカルチノイドや虫垂癌,悪性リンパ腫などが挙げられた.診断と治療目的に加え,…

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 薬学の基礎「品質保証」レギュラトリーサイエンスの立場から

    合田 幸広 薬学教育 8 (0), n/a-, 2024

    <p>医療の再現性確保のため,贋物を排除し,どのように生薬の品質を保証するかを命題とし薬学が始まったと筆者は考える.歴史的に見て,日本の薬学は,医薬品の品質保証学を基礎としながら創薬科学が育ち,薬学6年制への変遷を経て,医療薬学への重要性が認識され現在に至っている.本稿では,薬学における品質保証の重要性について解説するとともに,薬学系大学において,品質保証に関連する事項について,どのような教育の…

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  • 看護師の身体的負担の低減を目指した高齢者のポータブルトイレ排泄における下衣の脱着介助方法

    木村 恵美子, 城丸 瑞恵, 中島 そのみ 看護理工学会誌 11 (0), 135-146, 2024

    目的:研究目的は看護師の身体的負担の低減を目指した高齢者のポータブルトイレでの排泄における下衣の脱着介助方法を明らかにすることである.方法:修正デルファイ法を活用し,ポータブルトイレ排泄時の下衣の脱着介助方法に対する専門家の意見集約を行った.専門家は臨床経験が10年以上でポータブルトイレ排泄介助の指導が可能な看護師5 …

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  • 水害の被災イメージ構築を支援する複合現実を用いた災害状況再現システムの開発

    松田 知樹, 高橋 亨輔, 井面 仁志 土木学会論文集 80 (22), n/a-, 2024

    <p> 本研究では複合現実(Mixed Reality:MR)を用いて,住民が自分たちの町の被災イメージを構築しやすくすることで災害を自分事にすることを支援するシステムを開発する.本システムを用いて,ハザードマップの想定や被災者の過去の記憶を基に災害状況を再現する.また,本システムでは再現した被災イメージを複数の住民間で共有することで,コミュニケーションをとりながら災害を再現することができる.本…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 人間中心設計の観点からの都市計画立案におけるAI活用の可能性に関する一考察

    原田 紹臣, 山田 菊子, 武井 千雅子, 貝戸 清之 AI・データサイエンス論文集 5 (1), 84-100, 2024

    <p>良好な都市景観を形成する際,一般的に,住民が望む都市機能などを反映させた国土や都市の形成が重 要であると考えられる.このような中,2023 年 7 月に第三次の国土形成計画(全国計画)が閣議決定され,今後,この計画を踏まえた各地域における地方計画等の都市計画の見直しが求められている.そこで,本研究では,人間中心設計の観点から住民の意見や要望に配慮した国土形成に向けて,社会資本に関する既往の…

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  • 少年法の改正に伴う、重大少年事件及び重大触法事件における 個人責任論並びに原因帰属論についての一考察

    大門 彩香 人間福祉学会誌 23 (2), 143-151, 2024

    令和3 年5 月21日少年法等の一部を改正する法律が成立し、令和4 年4 月1 日から施行されている。少年法の改正は、特定の少年事件や触法事件がメディアや週刊誌などによってセンセーショナルに扱われる度に、主に少年個人に原因と責任を見出す厳罰化の方向で重ねられてきた。 一方、こうした改正が少年らの実情に即しているのかについて、本研究では臨床家や学術領域における専門家が、重大少年事件や重大触法事件に…

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  • 日常時とトラブル時における移住起業者と地域住民の関係―静岡県南伊豆町の事例―

    谷 優太郎, 柳澤 雅之 E-journal GEO 19 (1), 1-14, 2024

    <p>本研究では,移住起業者の活動に普段は特段の関心を持っていないように見える多数の地域住民の動向に焦点を当て,かつ,トラブル発生時だけでなく,日常生活における関わりから,過疎地域における移住起業者と地域住民の関係を明らかにすることを目的とした.調査地は静岡県南伊豆町の過疎の漁村である.筆者らは集落に滞在し,参与観察とインタビュー調査を実施した.その結果,移住起業者の活動に多大な影響を与えている…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 逝去時のケアとしての見送りに関する多施設予備調査

    小林 孝一郎, 村上 真由美 Palliative Care Research 19 (1), 47-51, 2024

    <p>【目的】日本の病院では死亡した患者に対して,退院までの間に医療スタッフが哀悼の意を表する慣習がみられる.全国での見送りの実態を知る予備調査として,死亡確認から退院までの流れを調査した.【方法】全国の病院に勤務する医療者を対象に,インターネットを利用した質問紙調査を実施した.【結果】アクセス数345, …

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  • 保存期慢性腎臓病患者のエンパワメントをもたらす看護実践指針の明確化

    西岡 久美子, 森田 夏実, 平野 道枝 日本看護学教育学会誌 33 (3-2), 99-110, 2024

    <p>〔目的〕保存期慢性腎臓病(保存期CKD)患者のエンパワメントをもたらす看護実践の臨床指針を示す。</p><p>〔方法〕透析看護認定看護師221名にデルファイ法調査を実施した。質問紙は西岡・中野(2017)を基に81項目とし「とても大切(4点)~大切ではない(1点)」の4件法での回答と追加意見を求めた。第1次調査結果に基づき71項目へ修正し、CKD病期G1~G5の特徴と同意率を記載した第2次…

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  • 量子場と脳、その歴史と新展開

    西山 陽大, 田中 成典 科学基礎論研究 51 (1-2), 57-73, 2024

    ...Furthermore we mention our opinions against criticisms with respect to decoherence phenomena. Finally we refer to perspectives on QBD towards solving hard problems in conventional neuroscience.</p>...

    DOI Web Site 参考文献61件

  • 学会誌アンケート結果のまとめ(2023年1月~2023年12月号)

    小林 容子 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (5), 254-258, 2024

    <p> 原子力学会誌では各号に対するアンケートを実施しており,いただいた回答については,順次結果を紹介しています。今号では2023年1月~2023年12月号に対して寄せられた回答の概要と,これまで編集委員会に寄せられた意見や要望の概要および編集委員会による対応について紹介します。</p>

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  • POFMAにおける「虚偽の事実言明」の定義

    井原 伸浩 社会情報学 12 (2), 17-32, 2023-12-31

    <p>シンガポールでオンライン虚偽情報および情報操作防止法(Protection from Online Falsehoods and Manipulation Act: POFMA)が2019年に成立・発効した。同法は,いわゆるフェイクニュースや偽情報の規制法だが,これらの語を用いず,代わりに「虚偽の事実言明(false statement of …

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  • KyotoMOS: An Automatic MOS Scoring System for Speech Synthesis

    周, 汪勁, 楊, 正東, Li, Sheng, 褚, 晨翚 MMAsia'23 Workshops: Proceedings of the 5th ACM International Conference on Multimedia in Asia Workshops 7 1-3, 2023-12-30

    ...The Mean Opinion Score (MOS) serves as a subjective measure for assessing the quality of synthesized speech....

    HANDLE

  • 九州地域における豪雨時の道路防災に関する所見

    永瀬 英生 土木構造・材料論文集 39 (0), 1-10, 2023-12-29

    <p>近年九州地域では,毎年のように梅雨や台風の時期に線状降水帯を伴った豪雨に見舞われ,道路沿いの斜面において多大な被害を受けてきている.このような現象は今後も継続的に観測されるものと予想される.筆者は長年,委員として国道や県道および高速道路等における道路防災の業務に関わってきた.本論文ではこの経験を踏まえて道路防災の中でも特に,斜面防災の現状と課題について述べたい.そして,その内容を踏まえて,…

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  • 腎代替療法における在宅血液透析の意義

    古薗 勉 日本在宅血液透析学会誌 3 (2), 74-77, 2023-12-28

    <p>在宅血液透析(HHD)では,科学的根拠に基づいた医学的および社会科学的な解析により,週3回4時間の一般的な施設透析療法に比べて,病状の改善,生活の質や費用対効果などが格段に向上することが知られている.本稿では,約35年をかけて全ての腎代替療法の恩恵を享受している著者が,患者としての体験に基づく意見と共に,医工学研究に携わる研究者として現在取り組んでいる在宅人工臓器治療に係る推進活動の一端に…

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  • ガーナの非正規市街地におけるコミュニティと小学校の関係性

    星野 和樹 アフリカ教育研究 14 (0), 66-78, 2023-12-28

    <p> 地方分権化の影響から、教育拡充におけるコミュニティ参加の有用性と必要性、地域を巻き込んだ学校運営の在り方が模索される。そして、地域を巻き込んだ学校の民主的な運営の重要性が強調されるようになった。一方で、学校に関わる地域の人々には多様な背景があることや、学校へのアクセスが制限される地域ではコミュニティの参加を促すことが難しいという現状がある。特にアフリカの非正規市街地は、コミュニティと学校…

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  • 成人看護学実習における病院実習と学内実習の学びの比較

    広島都市学園大学雑誌 : 健康科学と人間形成 9 (1), 15-23, 2023-12-27

    新型コロナウイルス感染症の拡大により,成人看護学実習において病院実習と学内実習の両方を経験した学生の実習における学びを比較することを目的とした。病院実習および学内実習の実習記録のうち学びのレポートを使用し,テキストマイニングツール KH Coder Ver.3 で分析を行った。病院実習では,患者を全人的に理解し患者に合わせた看護実践を行うことの重要性や葛藤が学びとして表れていた。学内実習ではグル…

    DOI 機関リポジトリ

  • 後部視路病変のOCT

    山下 力 神経眼科 40 (4), 328-339, 2023-12-25

    <p> これまで,外側膝状体よりも後方の視路障害によって生じる同名半盲患者では,シナプスを越えて網膜神経節細胞(RGC)まで障害が及ぶことはなく,眼底に異常はきたさないとされていた.しかし,光干渉断層計(OCT)が技術的に発達し僅かな網膜萎縮を検出できるようになり,先天性および後天性後頭葉病変患者を評価した研究において乳頭周囲網膜神経線維層(cpRNFL)厚の菲薄化が示され,cpRNFL厚の菲薄…

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  • <論文>ハーバーマス/ムフの対立を超える --ルメンス/アブツの政治理論を参照点として--

    崔, 昌幸 人間・環境学 32 57-68, 2023-12-20

    本稿の目的は,社会学者ユルゲン・ハーバーマスの社会/政治理論と,彼を痛烈に批判するシャンタル・ムフとの間で繰り広げられている対立を乗り越えるための方法を模索する試みにある.一方でハーバーマスの社会/政治理論は,市民社会や公共圏といったインフォーマルな領域から,立法府や行政府,裁判所といったフォーマルな領域に対して,公論が滞りなく反映される「合意」モデルを重視している.他方でムフのそれは,まず政治…

    HANDLE Web Site

  • 高等学校公民科「公共」と中学校社会科公民的分野の教科書におけるメディア・リテラシーと情報リテラシーの比較

    藤崎 聖也 日本教育工学会論文誌 47 (3), 515-525, 2023-12-20

    <p>本研究では,高等学校公民科の必修科目である「公共」と中学校社会科公民的分野の検定教科書の記述から,「メディア・リテラシー」と「情報リテラシー」を比較した.その結果,公共では,両者を並列したり,同じような表現で異なるリテラシーを言い表したりするなど,公民的分野に比して両者の差異がより曖昧であることがうかがえた.また,「批判」「判断」などがメディア・リテラシーにおいて重要であるのは公共と公民的…

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  • 福島原発事故被災自治体の復興計画策定過程における住民参加の変遷―大熊町・双葉町を事例として―

    辻 岳史, 松岡 俊二 アジア太平洋討究 47 (0), 25-48, 2023-12-15

    <p>本論文では福島県浜通り地域に位置し,事故が発生した福島第一原発が立地する大熊町と双葉町を事例として,両町の復興計画策定過程における住民参加の実態を分析した。本論文では大熊町と双葉町が策定した復興計画の内容に焦点を当てて,両町で復興計画の改定が複数回なされるなかで,計画策定過程における住民参加の形態・内容――計画策定組織と住民参加手法――がいかに変遷したのかを時系列の比較分析により明らかにし…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • パキスタンのカーラーバーグ・ダム建設計画――連邦,州,政党,そして軍の利害の間で――

    近藤 高史 アジア経済 64 (4), 2-31, 2023-12-15

    <p>パキスタンの水資源確保のためにインダス川に建設が計画されているのがカーラーバーグ・ダムである。小論の目的は同ダムが1960年代に着工が予定されていたにもかかわらず,いまだ計画段階のままとどまっている背景を明らかにすることにある。小論では同ダム建設計画の展開と建設反対派の動向を概観した後,現計画を形作った2000年代のムシャッラフ政権の取り組みと建設反対派への対応,政党の同計画への姿勢,計画…

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