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検索結果 12,581 件

  • 加齢性音声障害に対するVocal Function Exercise音声リハビリテーションの効果

    間藤 翔悟 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 83-83, 2024-03-31

    ...本講演では、音声障害診療のなかでも加齢性音声障害を取り上げ、音声リハビリテーション手技のひとつであるVocal Function Exercise (VFE)の方法とその治療効果を、症例提示も含めて解説する。</p><p>【倫理的配慮】</p><p>杏林大学医学部倫理委員会の承認(承認番号; 828-01)を得て実施した。</p>...

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  • 吸気音の役割についての演技音声を用いた観察

    森 夢衣, 白勢 彩子 音声コミュニケーション研究会資料 4 (2), n/a-, 2024-03-13

    <p>吸気音は韻律の一つとして認識することが可能であるとの見解がある一方で、実際にその特徴を調べた研究はごく限られている。本研究では、アニメーションの音声表現に出現する吸気音を調べ、その特性を検討した。分析の結果、吸気音には感情の増幅や消失などと深く関連しており、場面や設定に即した情報を伝達する役割が付与されていることが判明した。明確な発話内容や、直前もしくは直後発話の演者のパラ言語的メッセージ…

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  • 直交信号をインパルス応答とする帯域フィルタ群を用いたEGG 信号の簡易な分析法について

    河原 英紀, 榊原 健一, 寺澤 洋子 音声コミュニケーション研究会資料 4 (2), n/a-, 2024-03-13

    EGG(Electroglottography:電気グロトグラフ)は、有声音の音源である声帯音源を調べる際の簡単で非侵襲的な測定手段として広く用いられている。本資料ではEGGから、発声の効率など音声生成過程に関わる重要な情報に関連している、声門が開いている割合Oqを求める方法を紹介する。この方法は、数分程度の長さの音声を読み上げて記録されたEGG信号から、発声の特徴を可視化するVVRP(Valu…

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  • 声帯の 3 次元振動モードを考慮した過渡応答解析

    吉永 司, Zhang Zhaoyan 音声コミュニケーション研究会資料 4 (2), n/a-, 2024-03-13

    <p>これまで声帯振動から発生する声と声帯との関係性を明らかにするため,声帯振動を模擬した様々な計算モデルが提案されてきた.その中で,声帯振動の解析に関しては3次元振動モードを考慮した有限要素法が用いられている一方,声門を通過する気流に関しては1次元に簡略化したモデルが多く用いられてきた.そこで本研究では,声帯の3次元有限要素モデルの過渡応答解析に対して1次元および3次元気流モデルを連成して解析…

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  • 声楽指導における指導言の意味づけに向けた考察 : イメージの具体性をめぐって

    ガハプカ, 奈美 京都女子大学発達教育学部紀要 020 67-75, 2024-03-08

    本研究は,声楽指導の中でどのような指導言を使って指導を行い,それが履修生の学修にどのように影響しているかを検討したものである。検討においては,声楽の教則本である,「コンコーネ50番練習曲」を使用して,2つの観点である,即座に反応することができる応答力(観点1),音楽に連関のある専門的知識を要する(観点2)から導き出した3つのケースから行った。そこから,「事柄(問題点)⇒ことば(説明)」,「ことば…

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  • 非挿管死亡例における声帯および声帯周囲の挫傷の重要性

    アブダーラマン ハサン, ハバシ イブラヒム, アルシェブ アスマ, アルーアブダラット イマド, アリ アベド アルラヒーム Journal of UOEH 46 (1), 1-8, 2024-03-01

    ...In this prospective study in the Department of Forensic Medicine and Toxicology of Jordan University Hospital, 17 out of 95 neck autopsies revealed contusions of the laryngeal mucosa in the vocal or perivocal...

    DOI Web Site PubMed 参考文献34件

  • 教員を目指す学生の効果的な歌唱法の醸成に向けて その2 ~発声指導や歌唱指導から探る~

    持松 朋世 琉球大学教育学部紀要 (104) 59-73, 2024-02-29

    本稿は保育者養成校での歌唱の講義、小・中・高の教員を目指す学生の歌唱や声楽の授業において、「学生の効果的な歌唱法の醸成に向けて その2」として考察を述べる。歌唱における困難さを感じる要因は個々によって様々である。本研究では教育者を目指す学生の歌唱指導における、発声法や発声の指導法、歌唱指導の実践例について、筆者が2023年度に作成した学校教員研修用の動画コンテンツの内容に加えて詳細に述べる。また…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 神経線維腫症I型の上気道狭窄に対し輪状軟骨切開術を行った小児例

    嵐 健一朗, 富里 周太, 甲能 武幸, 小澤 宏之 日本気管食道科学会会報 75 (1), 8-13, 2024-02-10

    <p>輪状軟骨切開術が鹿野らにより報告されて以降,多くの成人例で本手技の症例報告が行われているが,小児例での報告は稀である。今回われわれは神経線維腫症I型に伴う頸部巨大腫瘤により気管切開術が困難であった小児症例に対し輪状軟骨切開術を行い,良好な長期経過を得られた症例を経験したので報告する。症例は9歳の男児で,神経線維腫症I型のため,頸部および頸椎に多発する腫瘍を認めた。腫瘍による頸椎圧迫骨折およ…

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 発声の 3 次元空間放射特性

    牧 勝弘, 饗庭 絵里子, 木谷 俊介, 天野 成昭 音声コミュニケーション研究会資料 4 (1), n/a-, 2024-01-19

    <p>本研究では,42チャンネル球状マイクロホンアレイを用いて発声の同時多点計測を行い,発声の空間放射特性を調べた。その結果,700kHz前後の周波数成分は発声者の前方斜め下方向,3kHz前後の周波数成分は前方斜め上方向,5kH以上の周波数成分は概ね正面方向に放射されることが明らかとなった。また,空間放射特性における個人差は3kHz以上(8kHz以下)に顕著に表れることが明らかとなった。話者の正…

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  • オンライン会議システムを介した音声コマンドによる 声道模型の遠隔制御

    鈴木 良平, 小林 凜音, 藤岡 篤史, 荒井 隆行 音声コミュニケーション研究会資料 4 (1), n/a-, 2024-01-19

    <p>新型コロナウイルス感染症の流行への対応策や音響教育の普及策として遠隔地に向けた声道模型のデモンストレーションを試みた.本研究では,Arai(ICA,2022)によって提案された「遠隔地からオンライン会議システムを介して送信された音声コマンドの認識と、それによってロボットアームを制御することで声道模型を操作するシステム」を実際に構築し、その評価と改善に関する検討を行った.</p>

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  • 瞬時周波数とイベントに基づく音源情報の表現について

    河原 英紀, 榊原 健一, 矢田部 浩平 音声コミュニケーション研究会資料 4 (1), n/a-, 2024-01-19

    <p>有声音は繰り返される気流の断続によって駆動される。この繰り返しの周期の逆数は、心理学的属性である音の高さ(ピッチ)と密接に関連している。有声音の大部分では、繰り返しはほぼ周期的であるため、有声音は基本波成分とその整数倍の周波数を有する信号として扱われることが多い。しかし、音声の開始部分や終了部分では、この繰り返しの間隔は周期性から大きく外れる場合が多い。しかも、実際の声門の閉鎖や開放は筋肉…

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  • 場面緘黙経験者の音声コミュニケーション

    藤間 友里亜, 外山 美樹, 松田 壮一郎 音声コミュニケーション研究会資料 4 (1), n/a-, 2024-01-19

    <p>場面緘黙経験者の社交状況における問題,発話行動特徴を明らかにすることを目的とし,場面緘黙経験者を対象に面接調査,質問紙調査,会話実験を行った。場面緘黙経験者は場面緘黙の診断基準を満たさなくなった後にも発話に困難を感じていることが報告され,発話の困難は社交に影響することが示唆された。実験場面において,場面緘黙経験者は反応潜時が長かった。日常場面においても反応潜時の長さが音声コミュニケーション…

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  • Ejnell法による声門開大術症例の検討

    大脇 成広, 神前 英明, 松本 晃治, 清水 猛史 耳鼻咽喉科臨床 補冊 164 (0), 131-134, 2024

    ...<p>We retrospectively analyzed the data of 9 patients with bilateral vocal cord fixation who underwent Ejnell’s operation for laterofixation of the vocal folds at our department between January 2012 and...

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  • 熟練評価者によるGRBAS尺度の再現性に関する検討

    小崎 晃裕, 讃岐 徹治, 竹本 直樹, 大谷 隆浩, 岩﨑 真一 音声言語医学 65 (1), 14-18, 2024

    <p>嗄声における聴覚心理的評価法(GRBAS尺度)は,再現性が検者の熟練度に依存するために,検者間および検者内の一部の尺度は再現性が低いとされている.今回の検討では,10年以上の音声障害診療経験のある熟練言語聴覚士3名を検者として,音声障害患者74例の録音音声をGRBAS尺度で評価し,期間をおいて再度同症例をランダム化して再評価した.検者内信頼性評価のために1回目の評点と2回目の評点の一致度を…

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  • 発声がソフトボール投げの遠投距離に及ぼす影響

    小嶺 里佳, 杉山 敬 スポーツパフォーマンス研究 16 (0), 106-111, 2024

    本研究では,新体力テストの一つであるソフトボール投げにおいて,任意の発声および異なる母音での発声が遠投距離に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした.被検者は野球またはソフトボールを競技として経験したことのある男子大学生10 名とした.発声することが遠投距離に及ぼす効果を検証するため,発声無条件および任意の発声有条件,そして異なる母音(あ・い・う・え・お)を発する条件にて,遠投を実施した.…

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  • 小児声帯結節に対する音声治療

    前川 圭子 音声言語医学 65 (1), 1-6, 2024

    <p>声帯結節は小児の音声障害の最も多い原因疾患である.声の濫用や誤用が成因のため,成人例ではまず音声治療を行うが,小児例では自然軽快が期待されるため,本邦では積極的な治療介入を行わない施設が多い.しかし,小児期に嗄声が重い症例やアレルギー疾患をもつ女児では,思春期以降も音声愁訴が残りやすい.また,小児でも成人と同様,音声障害を自覚し,社会参加上の不利があるとの報告がある.これらを踏まえ,少なく…

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  • 診療所における17年間の嚥下診療

    西山 耕一郎 口腔・咽頭科 37 (1), 1-8, 2024

    高齢者嚥下障害例は急増し,耳鼻咽喉科開業医は嚥下障害の対応から避けて通れない.多数の嚥下障害例を診察して幾つかのことに気が付いた.嚥下障害は,咽頭期の障害例が多い.嚥下反射が起きないと誤嚥する.声門閉鎖不全改善手術で液体の誤嚥が改善する.輪状咽頭筋弛緩不全で食道入口部が開かないと誤嚥する.常食を食べて嚥下性肺炎を発症しても,食形態を嚥下機能低下に対応して変更することで,経口摂取を継続できる場合が…

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  • 音声からの他者感情理解と共感性との関連

    翁川 千里, 田代 琴美, 岩城 美良, 大森 美香, 渡辺 弥生 教育心理学研究 71 (4), 291-304, 2023-12-30

    <p> 本研究の目的は,第一に音声からどのように他者の感情を理解するのか探索的に明らかにすることであり,第二に,共感性と音声からの他者感情理解との関連を明らかにすることであった。参加者(高校1年生,<i>N</i>=317)は3つの感情(「喜び」,「悲しみ」,「怒り」)を想定して録音された音声刺激に対しこの3つの感情の選択肢から正確に選ぶ設問と,自由記述で回答する設問で構成された質問紙に回答した…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 運動器慢性疼痛の電話相談に応じる相談員の経験から得られた看護への示唆

    佐川 沙紀, 森 莉那, 高橋 佳子 日本慢性看護学会誌 17 (1), 1_43-1_53, 2023-12-25

    <p>目的:本研究の目的は運動器慢性疼痛の電話相談に応じる相談員の経験を明らかにし,看護への示唆を得ることである.<br>方法:慢性疼痛の電話相談の経験を1年以上もつ者4名を対象に半構造化面接を実施した.データは質的記述的に分析した.<br>結果:電話相談に応じる相談員の経験から9カテゴリを抽出した.代表的なカテゴリは,相談員として【相談者から医療者への不満をぶつけられる経験】【慢性疼痛が周囲か…

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  • 一側反回神経麻痺を呈した食道癌症例

    岩下 栞菜, 福田 裕次郎, 田所 宏章, 原 浩貴 日本気管食道科学会会報 74 (6), 403-408, 2023-12-10

    <p>一側反回神経麻痺の原因として術後性,特発性,腫瘍疾患の3つが多いとされている。腫瘍による反回神経への浸潤が認められる場合,神経麻痺が改善する確率は低い。今回食道癌に対する化学療法によって反回神経麻痺が改善した症例を経験した。症例は65歳男性で,進行食道癌cT4bN2M1,cStageIVbに対して当院の臨床腫瘍科にてCDDP+5-FUを施行されていた。治療開始時より認めていた嗄声が増悪した…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 喉頭枠組み手術

    松島 康二 喉頭 35 (2), 120-125, 2023-12-01

    ...This is a surgery that changes the position and tension of the internal vocal folds and improves symptoms....

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 痙攣性発声障害と喉頭感覚

    松原 尚子, 梅﨑 俊郎, 山本 陵太 喉頭 35 (2), 93-97, 2023-12-01

    ...Two patients showed weakness of the spasmodic motion of the vocal cords before the appearance of vocal cord palsy. Lidocaine is an anesthetic that anesthetizes the motor and sensory nerves....

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 声帯粘膜のmicrofibril-associated macromoleculeの超微構造

    佐藤 公則, 千年 俊一, 佐藤 文彦, 佐藤 公宣, 小野 剛治, 梅野 博仁 喉頭 35 (2), 136-141, 2023-12-01

    <p>ヒト声帯粘膜の粘弾性は,声帯振動と発声に必須である.粘膜の粘弾性は細胞外マトリックスの質的・量的三次元構造に委ねられる.近年,フィブリリン含有の微小線維(microfibril)は,単なるフィブリリン重合体ではなく,種々の高分子が付加された構造である事が分かってきている.</p><p>ヒト声帯粘膜では,微小線維と他の細胞外マトリックスとの関連性とその機能に関して十分に解明されていない.本総…

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 日本のLaryngology:現在,過去,未来

    平野 滋 喉頭 35 (2), 57-61, 2023-12-01

    ...and angiolytic lasers, new injectable materials such as hyaluronic acid and calcium hydroxylappatite, new materials for shim in thyroplasty, such as Gore-Tex and titanium, and microflap techniques for vocal...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 喉頭感覚と発声に関わる最新の知見

    山本 陵太, 杉山 庸一郎, 梅﨑 俊郎 喉頭 35 (2), 80-84, 2023-12-01

    ...The neuronal circuitry of vocalization is closely related to the respiratory neuronal network that controls respiration during vocalization....

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 学生の声楽・合唱分野に関する意識調査― 12 年間の質問紙調査の分析を中心に ―

    早川 倫子, 虫明 眞砂子, 徳田 旭昭 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 184 63-75, 2023-11-24

    本研究は,教員養成課程で音楽を専攻する学生を対象に,入学直後に実施した声楽・合唱分野に関する意識調査の分析を行い,その実態を明らかにしたものである。<br>  学生らは大学入学までに,特に行事に関連して集団での合唱活動を多く経験してきている一方で,個々人における学習経験は少なく,声楽や発声の技術的な面で自信がないことが明らかとなった。小中高の歌唱・合唱経験が行事中心であると,表面的な活動に留まっ…

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • あアラウド法:体験中のリアルタイムな感情の観測手法とその基礎検討

    川島 拓也, 渡邊 恵太 情報処理学会論文誌 64 (11), 1483-1492, 2023-11-15

    エンタテインメント性の評価は難しく,評価基準や実験手法が模索されている.エンタテインメントの本質を「心の動き」とすると,評価には体験中のリアルタイムな感情を観測する必要がある.そこで本研究では,リアルタイムな思考を観測する思考発話法を応用した,「あ」だけ発声する「あアラウド法」を提案する.あアラウド法は,実験参加者がタスク中に「あ」の大きさやトーンを変化させて感情を表現し,実験者が実験参加者の感…

    DOI 情報処理学会 参考文献1件

  • J-POPにおける歌唱スタイルの推移の分析:男声歌唱におけるピッチ上昇と発声法の視点から

    菅野 翔平, 片寄 晴弘 情報処理学会論文誌 64 (11), 1463-1473, 2023-11-15

    近年,男性ボーカルのポップス楽曲が歌いにくいと指摘する声をよく耳にするようになった.主要因の1つとして単純なメロディ音高の上昇が考えられるが,これまでに精緻な調査は実施されていない.また,ミックスボイスと呼ばれる発声法が多用されるようになったとの指摘もあるが,こちらも精緻な調査に基づく主張ではない.この状況に際し,我々は50年規模の調査を実施することとした.発声法の分類については,メインボーカル…

    DOI 情報処理学会

  • チーム医療による非侵襲的気道確保の実行可能性の評価および実践が功を奏した危機的気道緊急の1症例

    柚木 一馬, 木村 拓哉, 美馬 裕之 蘇生 42 (2), 80-83, 2023-10-20

    <p>外科的気道確保困難な患者の気道緊急は危機的状況である。今回我々は,外科的気道確保困難な患者のマスク換気困難かつ挿管困難,および出血に対して多科連携により対応した症例を経験したので報告する。症例は68歳女性,両側声帯麻痺による窒息に対し救急外来で緊急気道確保を行った。挿管は不可能と思われ気管切開を先行させたが出血により難渋,経鼻挿管に成功しその後手術室で気管切開となった。また術後出血に対して…

    DOI 医中誌

  • 異なる手術アプローチを行った後部声門狭窄症の2例

    志田 洋次郎, 馬場 洋徳, 岩井 玄樹, 堀井 新 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (10), 1142-1147, 2023-10-20

    <p> 後部声門狭窄症は外傷や炎症によって声門後部が癒着する疾患である. 症例1は44歳女性. 声帯突起部の橋状癒着を認め, 後部声門狭窄症 (声帯突起部の癒着) と診断した. 直達喉頭鏡下に癒着を切離した. 症例2は61歳男性. 両側声帯麻痺と診断され気管切開術を受けた. 気管切開孔から観察すると, 声門後部の橋状癒着と右の輪状披裂関節周囲粘膜の線維化があり, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • ポピュラー音楽の模倣歌唱における歌唱テクニック分析と楽譜情報との対応付け

    山本 雄也, 中野 倫靖, 後藤 真孝, 寺澤 洋子 情報処理学会論文誌 64 (10), 1423-1437, 2023-10-15

    歌手は楽譜に合わせて歌うだけでなく,その音高や音色に変動を加えることがある.本論文は,これらを「歌唱テクニック」とし,ポピュラー音楽の中でもJ-POPを対象に,歌手によって歌唱テクニックがどのくらいの頻度でどのように生起するか,そして楽曲のどこで生起するか,その傾向を分析することを目的とする.そこで本論文では,J-POPのプロ歌手24名(男女各12名)の歌い方を別のプロ歌手14名(男女各7名)が…

    DOI 情報処理学会

  • 耳鼻咽喉科・頭頸部外科におけるカダバーサージカルトレーニング

    楯谷 一郎 日本気管食道科学会会報 74 (5), 346-353, 2023-10-10

    <p>カダバーサージカルトレーニングのメリットは,正常な⼿術解剖を実寸⼤(3次元)で学べること,⼿術⼿技を実際に体験しながら学べること,実際の臨床では見ることができない術野周囲外の解剖を学べることにある。耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域は解剖学的に複雑な部位が多く,日常臨床では術野外になる部位まで観察できるカダバーサージカルトレーニングは極めて有用なトレーニング方法である。喉頭枠組み手術では,喉頭枠組…

    DOI Web Site

  • 表情の異なる「顔ジャンケン」プログラムの心理評価

    吉岡 聖美 デザイン学研究 70 (2), 2_47-2_54, 2023-09-30

    <p> 嚥下訓練に含まれる口・頬の運動と発声とを,口腔顔面運動による後出し顔ジャンケンに取り入れた「顔ジャンケン」プログラムを考案した。タブレット端末や PC を用いて,手軽に,嚥下機能および認知機能の維持向上に働きかけるリハビリテーションプログラムを実行することができる。更に,気分が改善する心理的効果が期待できるプログラムを開発するために,表情の異なる「顔ジャンケン」プログラムを実施した際の心…

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  • 重いものを受け渡す際の掛け声の相互行為上の機能

    阿部 廣二 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 98 (0), 49-54, 2023-08-25

    <p>本論では,阿部[2]で示された重いものを受け渡す際に産出される掛け声の相互行為上の機能を、地域社会の観点から考察すること検討することを目的とした。そのために、阿部[2]で示した祭りの準備過程における「ぼや」の受け渡し場面の事例を抜粋し、その際に産出される掛け声が持つ相互行為上の機能を概観した.その結果,第一にぼやの担い手が二番手に移ったことを示すこと,第二に受け渡しのやり方を理解したことを…

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  • 大阪ボイスセンターにおける喉頭微細手術2,313件の統計

    望月 隆一, 牟田 弘, 坂本 平守, 北原 糺 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (8), 990-997, 2023-08-20

    <p> 大阪ボイスセンターにおける, 2004~2021年の18年間の喉頭微細手術2,313件について報告する. 性比は, 女性1,230件 (53.3%), 男性1,083件 (46.8%) と女性にやや多く, 最年少は11歳, 最高齢は89歳, 平均年齢は47.5歳であった. 主な疾患の内訳は, 声帯ポリープ1,074件, 声帯嚢胞244件, 声帯麻痺211件, 声帯結節190件, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 音声障害のリハビリテーション

    平野 滋 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (8), 979-, 2023-08-20

    ...呼吸誘導にはチューブ発声法に代表される flow phonation, 共鳴誘導には顔面前部で響きを誘導する forward focus が用いられるが, 両者を同時に取り入れた semi-occuluded vocal tract exercise (SOVTE) は世界的に普及している....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • ヘブライ語文法とユダヤ神秘主義

    手島 勲矢 京都ユダヤ思想 14 (0), 72-144, 2023-07-31

    ...At this, Azariah De Rossi refutes to Levita by quoting a passage from <i>Sefer ha-Bahir</i> by which he tries to prove the antiquity of Masoretic vocalization an integral to the square letters of the Torah...

    DOI

  • Music Theory-inspired Acoustic Representation for Speech Emotion Recognition

    Li, Xingfeng, Shi, Xiaohan, Hu, Desheng, Li, Yongwei, Zhang, Qingchen, Wang, Zhengxia, Unoki, Masashi, Akagi, Masato IEEE/ACM Transactions on Audio, Speech, and Language Processing 31 2534-2547, 2023-06-26

    ...In the present study, we use music theory to study representative acoustics associated with emotion in speech from vocal emotion expressions and auditory emotion perception domains....

    機関リポジトリ

  • 運動誘発性喉頭閉塞症

    手塚 純一郎 日本小児アレルギー学会誌 37 (2), 150-155, 2023-06-20

    <p>運動誘発性喉頭閉塞症(exercise-induced laryngeal obstruction:EILO)は高強度運動時発作性に喘鳴と呼吸困難をきたす疾患である.楔状結節の余剰粘膜が内転する,かつ/または吸気時に開くべき声帯が内転することにより喉頭の閉塞が生じる事がその原因であり,誘発性喉頭閉塞症(inducible laryngeal …

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 披裂軟骨脱臼 過去の文献の解析

    本橋 玲, 平松 宏之, 渡嘉敷 亮二, 櫻井 恵梨子, 齊藤 雄, 庄司 祐介, 高野 愛弓, 塚原 清彰 日本気管食道科学会会報 74 (3), 209-218, 2023-06-10

    <p>一側声帯運動障害の原因の一つとして披裂軟骨脱臼が鑑別にあがるが,その診断は容易ではない。われわれは喉頭内視鏡所見および発声時と吸気時(安静時)の3DCTにより診断している。喉頭内視鏡で脱臼を疑った症例であっても実際に脱臼の症例は非常に少ない。今回,過去の披裂軟骨脱臼の文献を渉猟し,文献内の喉頭内視鏡所見やCT所見から脱臼の診断について検討した。文献内の情報では判定ができない症例が多いが,最…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 甲状腺内胸腺癌(intrathyroid thymic carcinoma)の 1 例

    野田 美月, 嶋崎 絵里子, 山内 盛泰, 倉富 勇一郎 耳鼻と臨床 69 (3), 214-220, 2023-05-20

    <p>症例は 56 歳、男性。嗄声を主訴とし喉頭内視鏡検査にて左声帯麻痺を認め、超音波検査、造影 CT で甲状腺左葉下極に境界不明瞭な腫瘍陰影を認めた。穿刺吸引細胞診では乳頭癌の特徴を示さず核異型が強い悪性細胞を認め、甲状腺癌やその他の悪性腫瘍を疑い甲状腺左葉切除術・傍気管郭清術を施行した。手術では腫瘍が浸潤した反回神経や胸骨甲状筋、副甲状腺、周囲脂肪組織を一塊に切除した。免疫組織化学染色では …

    DOI 医中誌

  • SELF-EXCITED VALVE INSPIRED BY VOCAL CODE

    NABAE HIROYUKI, KITAMURA EIGO, SUZUMORI KOICHI 日本IFToMM会議国際シンポジウム講演論文集 6 (0), 1-4, 2023-05-12

    ...This paper describes a self-excited actuation system based on Bernoulli's principle, inspired by vocal cords....

    DOI

  • オペラント実験箱(スキナーボックス)の進化――制御の自動化とオペランダムの開発の歴史――

    眞邉 一近 行動分析学研究 37 (2), 216-234, 2023-04-20

    <p>行動分析学の基礎分野である実験的行動分析学は、環境要因と行動との関数関係を分析するために、三項随伴性を実験的に操作し、行動の測定を行う。実験室場面で三項随伴性をより統制された状態で実現することが、実験的行動分析学の基本であり、その研究ツールは、三項に対応した弁別体-操作体(オペランダム)-強化子提示装置から構成されるオペラント実験箱(通称スキナーボックス)である。スキナーボックスの制御は、…

    DOI Web Site 医中誌

  • 声遊び を通した 幼児の発声に関する一考察

    坂本, 利枝子 八戸学院大学短期大学部研究紀要 56 11-19, 2023-03-31

    私たちは生まれた時から声を発し、泣く、笑う、数カ月後にはクーイングと呼ばれる声で自分の欲求や思いを表現する。成長とともに周りから言葉や歌を始めとする様々な声の表現を聞き、それを模倣し、歌うことを獲得していく。幼児期には、心身の成長とともに声の表現も広がり、一人で自由に歌を楽しんだり、友だちや保育者と一緒に歌うことで表現する喜びを分かち合い、コミュニケーションを深めていく。声遊びを通し発声のための…

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  • 新型コロナウイルス感染拡大時における 女子大学生の知識と予防行動および情報源に関する現状

    濱田, 朋美, 宮川, 三平 研究紀要 33 49-56, 2023-03-25

    要旨  女子大学生を対象に、COVID-19 に関する知識と予防行動および情報源とe ヘルスリテラシーの程度を把握し、感染予防行動に影響を与える情報源を探索して感染症対策への示唆を得ることを目的にWeb 調査を実施した。結果、家族等身近な者から感染しやすく、無症状でも感染源となる知識は概ね有していことが示された。手指衛生については、アルコール消毒液に依存している傾向がみられた。マスクの着用、食事…

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  • 悪性腫瘍との鑑別を要した喉頭放線菌症例

    青山 尭央, 川北 大介, 的場 拓磨, 村嶋 明大, 蓑原 潔, 中井 一之, 岩城 翔, 柘植 博之, 近藤 綾乃, 讃岐 徹治, 岩﨑 真一 耳鼻と臨床 69 (2), 134-138, 2023-03-20

    <p>放線菌症は <i>Actinomyces</i> 属の感染による炎症性疾患である。近年では局所炎症、疼痛を主とする急性型は減少し、腫瘤形成を生じる慢性型が増加している。頭頸部に好発するが、喉頭病変は極めてまれとされる。今回われわれは喉頭放線菌症の 1 例を経験したので報告する。症例は 71 歳、女性。2 カ …

    DOI 医中誌

  • 喉頭紡錘細胞癌の 1 例

    大平 彩菜, 山本 馨, 村上 あゆみ, 羽田 華練, 柊 陽平, 木谷 洋輔, 高橋 秀聡, 佐野 大佑, 折舘 伸彦 耳鼻と臨床 69 (2), 139-144, 2023-03-20

    <p>症例は 73 歳、男性、嗄声を主訴に受診した。左声帯白板症の経過観察中、初診から 13 カ 月後に右声帯前方にポリープ様腫瘤が出現し、全身麻酔下での切除生検時の病理所見と術後の画像診断で紡錘細胞癌(T1aN0M0)と診断した。切除断端が陰性であったため、追加治療は施行しない方針とした。治療後 1 年 6 カ 月経過し、再発なく経過している。紡錘細胞癌は扁平上皮癌と紡錘形細胞の 2 …

    DOI 医中誌

  • 非常にまれな喉頭平滑筋肉腫の 1 例

    小出 彩佳, 梅﨑 俊郎, 松原 尚子, 鈴木 智陽, 中島 寅彦 耳鼻と臨床 69 (2), 129-133, 2023-03-20

    <p>喉頭平滑筋肉腫はまれな喉頭悪性腫瘍である。症状は非特異的で診断に難渋し、治療法は確立されていない。今回われわれは喉頭平滑筋肉腫の 1 例を経験した。症例は 57 歳、男性。保存的加療に反応しない左声帯ポリープとして来院した。左声帯前方 3 分の 1 に粘膜下腫瘍を認め、ラリンゴ所見では左声帯嚢胞が疑われ嚢胞開放術を施行した。術後 1 カ …

    DOI 医中誌

  • 数理モデルを用いた安全な気管チューブ用スタイレットの使用方法の検証

    古藤田 眞和 日本臨床麻酔学会誌 43 (2), 177-183, 2023-03-15

    <p>スタイレットは気管挿管時の操作性を向上させる有用な補助器具であるが,その剛性により気道合併症を増加させる懸念がある.本研究では数理モデルとマネキンを用いた検証により,スタイレットの潜在的リスクと安全な使用方法について考察した.まず,仮にスタイレットを直線的に抜去した場合,気管チューブ先端が大きく変位することを示した.また数理モデルにより,スタイレットの形状や屈曲角度に応じた理想的な抜去法を…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 箏と声による3年間の音楽科出張授業の考察 : ―リモート授業での成果を踏まえて―

    梅村, 憲子, 麻植, 美弥子, 北島, 恵美子 福井大学教育実践研究 = Fukui Educational Research 47 13-22, 2023-03-10

    梅村、麻植、北島の3者が協働で行った福井県立高志中学校第 1 学年に対する箏を中心とした音楽科の授業は、令和元年度より3年間継続して実践し、生徒たちに興味と関心とをもって受け入れられた。毎回、前年の反省を踏まえ、より良い授業となるようにブラッシュアップしていった授業実践の報告に加えて、コロナ禍で実践したリモート授業、さらに箏と声楽による日本歌曲の新しい可能性など、今後発展させていくべき課題につい…

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  • 高等女学校音楽科教科書の歌唱教材の分析 ―タイトルの語の特徴の変遷に着目して―

    越山 沙千子 実践女子大学生活科学部紀要 = Bulletin of Jissen Women's University Faculty of Human Life Sciences 60 1-8, 2023-03-10

    本研究では、これまでに入手、閲覧した明治期から昭和期の高等女学校音楽科教科書を対象に、歌唱教材のタイトルに用いられた語を抽出し、用いられた語やタイトルの特徴から、土田(2015)のいう「女学生自身の情操教育」から「未来の主婦・母親への音楽教育」という目的の変化があったのかを検証した。対象とした教科書は36 種122 冊で、歌唱教材の数は3046 …

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  • 声楽の発声について : 理論と実技指導の実際

    大橋, ジュン, 黒田, 恵美, 八木, 寿子, 篠部, 信宏, ガハプカ, 奈美 京都女子大学発達教育学部紀要 019 141-152, 2023-03-08

    コロナ禍において「声楽」を取り巻く環境は大きく変化を迫られた。飛沫による感染防止のために政府によっても現場での飛沫のある活動のあり方に関して厳しい制限が発表され、「声楽」の授業は困難を極めた。そのような中、われわれは様々な工夫を凝らす中で多少の混乱や困難は感じたものの声楽の理論と実技の学修効果を落とすことなく授業提供してきた。対面ありきで行ってきた科目の一つであったが、オンデマンド課題やオンライ…

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  • オンデマンド教材を活用した声楽指導について

    黒田, 恵美, 大橋, ジュン, 篠部, 信宏, 八木, 寿子, ガハプカ, 奈美 京都女子大学教職支援センター研究紀要 005 179-190, 2023-03-03

    声楽の学修におけるマスク着用による不快感や音声疲労に関連する資料などはほとんどない。本研究では、コロナ禍での声楽の学修のあり方について、マスクを常時着用しての対面での授業とオンデマンド課題を通しての授業との学修効果の違いを検討した。その結果、これまで各教員が個別に口頭説明していたような「声楽に関する知識」はオンデマンド課題にすることによって、より良い学修効果が得られ、「声楽に関する技能向向上」は…

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  • 声楽教育における音楽理論と教則本の意義 : 楽譜を総合的に読み解く

    大橋, ジュン 京都女子大学教職支援センター研究紀要 005 (増刊号), 153-164, 2023-03-03

    音楽に志を持つものは、音楽理論、聴音、新曲視唱などのソルフェージュの学びを通して演奏するための知識、そして技術を身に付ける。その為に多くの大学では、入学試験で音楽理論やソルフェージュの課題が出されるが、筆者もそうだったように受験のための学びで終わり、果たして楽曲の演奏へ活かされているだろうか。様々な教則本の存在も同じように、本来は楽曲に反映されるべきであるが、教則本をいかに上手く演奏するかに留ま…

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  • 声楽実技における歌唱法の一考察

    黒田, 恵美 京都女子大学教職支援センター研究紀要 005 (増刊号), 89-100, 2023-03-03

    声楽は体そのものを「楽器」とするため、楽器としての体のしくみを知り、発声における呼吸法や体の使い方を学び、声を自由に扱うために効率よく声が響くポイントを見つけ、その上でテクニックを身につける必要がある。また歌には歌詞があり、その歌詞の意味や解釈を理解しどのようにメロディに乗せて歌唱するかによって様々な表現が可能となる。本稿では発声のしくみと発声練習の実例を述べた後、中学校歌唱共通教材や高等学校音…

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  • 精神運動発達遅滞児にとっての他者の違いが情動 および認知機能へ及ぼす神経生理学的影響

    山内 良祐, 牟禮 努, 小寺 晶子, 加藤 あずさ, 大角 しずか, 引野 伽乃, 池尻 生実, 村田 伸, 兒玉 隆之 Japanese Journal of Health Promotion and Physical Therapy 12 (3), 107-115, 2023-02-28

    <p>本研究は,リハビリテーション場面において母とセラピストの声かけが精神運動発達障害児の脳内神経活動に与える影響を検討することにより,「他者」の声かけの違いがどのような情動的な影響を及ぼし,リハビリテーションの介入へどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目的とした。対象は7 名(平均年齢:4.9±2.9歳)とし,母とセラピストの声かけ条件を8条件とセラピストのみの1条件の計9条件に設定し…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 機能性発声障害を伴うホルモン音声障害に対し,音声治療と理学療法と甲状軟骨形成術4型を併用した症例

    國枝 千嘉子, 中村 一博, 西堀 丈純, 久世 文也, 寺澤 耕祐, 小川 武則 日本気管食道科学会会報 74 (1), 15-20, 2023-02-10

    <p>女性更年期障害の治療として,男性・卵胞ホルモン合剤注射治療を受け,副作用により話声位の低音化,声域の狭小化をきたした。さらに機能性発声障害を併発し自由会話が困難となった。機能性発声障害に対する音声治療(VT)により自由会話が可能となり,喉頭ストロボスコピー検査で声帯粘膜波動が確認できるようになった。しかし,話声位の低音化,声域の狭小化は改善せず,甲状軟骨形成術4型(TP4)を実施した。また…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 重症喘息として加療されていたが,精査による誘発性喉頭閉塞症の診断と治療的呼吸法指導が有効であった1例

    鈴木 大地, 齋藤 麻耶子, 松本 恭明, 梅沢 洸太郎, 高田 数馬, 豊國 賢治, 石川 史, 平井 聖子, 佐藤 未織, 宮地 裕美子, 森田 英明, 濱口 冴香, 樺島 重憲, 福家 辰樹, 野村 伊知郎, 山本 貴和子, 大矢 幸弘 アレルギー 72 (1), 44-48, 2023

    <p>【背景】喉頭で生じる気流制限による呼吸障害は,声帯機能不全と呼ばれる病態を含め,ILO(inducible laryngeal obstruction)と総称されるが,気管支喘息(BA)と誤診されることが問題となっている.</p><p>【症例】11歳男児.乳幼児期にBAと診断されていた.10歳から咳嗽が頻発し,11歳時にCOVID-19感染後も咳嗽が遷延し吸入ステロイド(ICS)を高用量と…

    DOI Web Site 医中誌

  • 音声課題が与える聴覚心理的評価への影響について

    阿部 千佳, 土師 知行, 水田 匡信, 城本 修 音声言語医学 64 (1), 1-9, 2023

    <p>本研究では,GRBAS尺度,Consensus Auditory-Perceptual Evaluation of Voice(CAPE-V)といった聴覚心理的評価の音声課題や評価尺度の差異が嗄声の評価にどのような影響を及ぼすかについて検討した.音声課題には「持続母音」または「持続母音+短文」を用い,評価尺度としては,GRBAS尺度で用いられるVerbal Rating …

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 喉頭全摘出術を行った喉頭デスモイド腫瘍例

    武信 真佐夫, 安永 雅一, 藤井 太平, 河本 勝之, 森谷 季吉, 北野 博也 耳鼻咽喉科臨床 116 (4), 353-358, 2023

    ...One year after the surgery, we detected swelling of the right vocal fold, and suspected recurrence of the cancer. Therefore, we performed laryngeal microsurgery to remove the right vocal fold....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 喉頭炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の3例

    次郎丸 梨那, 松尾 美央子, 山元 英崇, 久我 亮介, 本郷 貴大, 真子 知美, 橋本 和樹, 若崎 高裕, 安松 隆治, 中川 尚志 頭頸部外科 33 (1), 59-65, 2023

    炎症性筋線維芽細胞性腫瘍(Inflammatory myofibroblastic tumor:IMT)は,炎症細胞浸潤と紡錘形細胞の増生を特徴とする稀な中間悪性腫瘍である。3例の喉頭IMTを報告する。1例目は60歳男性で,声帯腫瘍に対し直達喉頭鏡下腫瘍摘出術を施行。2例目は53歳男性で,同様に摘出術を施行した。3例目は40歳男性で,声門下腫瘤の生検のみ施行した。全例FISH法にてALK融合遺伝…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • テキスト・音声・映像情報を用いたディベート内容の評価

    酒井 元気, 酒造 正樹 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 4R2OS22a02-4R2OS22a02, 2023

    <p>多くの企業が採用選考にグループディスカッション(GD)を採用しており、学生は内定を得るためにコミュニケーション能力を向上させなくてはならない。そこで本研究では、コミュニケーション能力向上のための短時間ディベートトレーニングシステムを提案する。実験では、43 セッションの短時間ディベートが実施され、動画、音声、音声の書き起こしデータ、および印象と理解度のラベルの収集を行った。本研究では、音声…

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  • インサイドセールス音声を特徴づける音響特徴の研究

    浅井 拓也, 凌 佩珊, 菊池 英明, 神長 伸幸 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 4Xin153-4Xin153, 2023

    <p>(1) 目的 商談会話の成否は、言語的な内容に加えて、その音声の音響的印象の影響を受ける可能性がある。我々はインサイドセールスの音声における音響特徴を研究し、その知見を営業成績の推定や商談会話のための発話訓練に活用することを目指している。 関連研究として、感情推定に利用できる音響特徴量を提案する研究(GeMAPS …

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  • 喉頭転移をきたした大腸癌例

    正田 悠太, 岸 博行, 中村 一博, 田中 真琴, 大島 猛史 耳鼻咽喉科臨床 116 (9), 919-923, 2023

    ...</p><p>The patient visited our department, and was noted to have hoarseness of the voice; however, the vocal cord movements were maintained, and there was no obvious neoplastic lesion....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 中高年以降に自律神経障害を併発し,<i>GAN</i>新規変異を認めた巨大軸索ニューロパチーの1例

    井元 万紀子, 中村 航大, 井上 貴美子, 安藤 匡宏, 樋口 雄二郎, 髙嶋 博, 奥田 志保 臨床神経学 63 (9), 566-571, 2023

    <p>症例は69歳男性.5歳時より歩行困難を認め,13歳頃より杖歩行,17歳頃より車椅子生活となった.他院でシャルコー・マリー・トゥース病と診断されたが,遺伝子検査や神経生検は施行されなかった.54歳時当科初診.以降も四肢遠位筋の筋力低下や感覚障害が緩徐に進行し,60歳時の遺伝子検査で<i>GAN</i>新規変異(c.1478A>C, …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献17件

  • 当科における一側声帯麻痺の治療成績

    栗田 卓, 深堀 光緒子, 千年 俊一, 小野 剛治, 三橋 亮太, 田中 久一郎, 森 龍祐, 梅野 博仁 耳鼻咽喉科臨床 補冊 163 (0), 37-43, 2023

    ...<p>Introduction: Unilateral vocal fold paralysis (UVFP) is a major voice disorder, caused in most cases by recurrent laryngeal nerve palsy....

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 自発的かけ声「どっこいしょ」と立ち上がり動作の体幹前傾動作が体幹および下肢筋活動に及ぼす影響

    佐藤 栄治 看護理工学会誌 10 (0), 100-110, 2023

    【はじめに】筋活動を効果的に促進する方法として,運動中のかけ声がある.本研究の目的は,立ち上がり動作(以下,STS)に影響を与える因子である体幹前傾角度(姿勢)と筋活動を促進することが報告されているかけ声の関連について検討することである.【方法】20人の健常成人男性を対象とし,STS時の筋活動を表面筋電図計で測定した.主観的評価(負荷)には,マグニチュード評定値を用いた.各筋の%MVC(%max…

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  • 音声治療手技の起声に関する研究

    兵頭 直樹, 田口 亜紀, 伊集院 睦雄, 城本 修 音声言語医学 64 (2), 116-125, 2023

    <p>光電声門図(PGG)を用いて音声治療手技の起声に関する研究を行った.対象は健常成人18名(男性10名,女性8名)であった.検討項目は地声,硬起声,軟起声,SOVTE(ハミング,チューブ,リップトリル)の起声第1波〜第5波とした.PGGにて測定した波形より25%声門開放率(OQ)を抽出し,比較検討した.結果,音声治療手技における起声25%OQ値の男女差は認めなかった.起声時第1波での25%O…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 喉頭蓋顆粒細胞腫例

    森田 真美, 田浦 晶子, 伊藤 通子, 宮崎 眞和, 辻 純, 嘉田 真平, 安里 亮 耳鼻咽喉科臨床 116 (6), 593-599, 2023

    ...In most cases of laryngeal GCT, the tumor is reported to arise from a vocal cord. Epiglottic GCT is extremely rare, with only 1 case reported in the literature until date....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • 声帯から発生した粘液腫の1例

    中津 若菜, 西平 茂樹 日本農村医学会雑誌 72 (1), 26-29, 2023

    症例は60歳男性。5年ほど前から間欠的な嗄声を自覚していた。1年前から嗄声の増悪を認めたため当科を紹介受診した。左声帯に広基性の腫瘤を認め,全身麻酔下に直達喉頭鏡を用いて摘出した。術後病理診断は粘液腫であった。粘液腫は軟部組織を起源とする良性腫瘍である。喉頭に発生する粘液腫は非常に稀であり,現在までに発表された症例は20例に満たない。良性腫瘍であるが,発生場所によっては高率な再発率が指摘されてい…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 喉頭痙攣を呈した多系統萎縮症例:その病態と喉頭喘鳴との関連性についての考察

    朝比奈 正人, 内田 信彰, 濵口 毅, 藤田 充世, 平野 靖記, 中西 恵美, 堀 有行 自律神経 60 (3), 138-142, 2023

    <p>多系統萎縮症における声帯開大不全による閉塞性睡眠時無呼吸の存在はよく知られるが,喉頭痙攣は注目されていない.我々は喉頭痙攣による突然の呼吸不全を呈した多系統萎縮症例を報告し,その病態について考察する.症例は71歳男性.68歳時に歩行時ふらつきを自覚し,当科を受診した.小脳性運動失調と起立性低血圧を認め,脳MRIで小脳と脳幹の萎縮がみられ,多系統萎縮症と診断した.病状は緩徐に進行した.71歳…

    DOI 医中誌

  • 片側声帯麻痺に対する音声治療

    兒玉 成博 音声言語医学 64 (3), 143-149, 2023

    <p>片側声帯麻痺の嗄声に対する治療として外科的治療と保存的治療があり,保存的治療として音声治療がある.喉頭ストロボスコピー所見にて発声時声門間隙が軽度であれば音声治療の適応となるが,高度であると音声治療の効果は期待できず,外科的治療が第一選択となる.また,音声改善手術後に患者がさらなる音声の改善を希望し,喉頭所見と音声評価から音声治療の効果が期待される場合にも音声治療が適応となる.<br>従来…

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 一側性声帯麻痺に対する声帯内注入術

    荒木 幸仁, 宇野 光祐, 塩谷 彰浩 耳鼻咽喉科臨床 116 (10), 933-942, 2023

    ...</p><p>The results demonstrated significant improvement of the vocal function and the glottic gaps on CT images in patients with a large glottal gap....

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 2-chloro-3,7,8-tribromodibenzofuran曝露が発達神経毒性評価指標に及ぼす影響

    前川 文彦, 木村 栄輝, 鈴木 剛, 浦丸 直人, 掛山 正心 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), O3-40-, 2023

    <p>有害化学物質への発達期曝露が認知機能の発達に影響を及ぼすことが報告されている。神経発達障害モデルマウスにおいて仔マウスが母マウスに対して示すコミュニケーション指標である超音波発声(USV)に異常が起こることが報告されており、我々のこれまでのダイオキシン類の曝露影響評価研究から、有害化学物質の発達神経毒性の評価として有用であることが示唆されている。本研究では2-chloro-3, 7, …

    DOI

  • 喉頭顆粒細胞腫例

    仙田 里奈, 山﨑 徳和, 高野 賢一 耳鼻咽喉科臨床 116 (1), 51-55, 2023

    ...Herein, we report a case of granular cell tumor of the vocal cord.</p><p>A 48-year-old Japanese man visited the hospital complaining of neck discomfort....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • チューブ発声中の口唇部の振動を可視化する携帯型フィードバックシステムの開発

    川村 直子, 北村 達也 音声言語医学 64 (1), 10-17, 2023

    <p>音声治療で用いられるチューブ発声法では,発声時の口唇周辺の振動感覚を重視する.しかしながら,患者がその感覚を頼りに練習の適切性を判断することは容易ではない.また,それを補うために練習中の振動感覚を客観的に示す簡便で小型のシステムは存在しない.そこで,チューブ発声中の口唇部の振動を加速度センサで計測し,その振幅や基本周波数の変化を光でフィードバックする携帯型の発声訓練支援システム「スマートチ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 日本人スペイン語学習者による子音連続 /tr-/, /fr-/ の発音とスペイン語母語話者による発音の評価

    Kimura Takuya 日本・スペイン・ラテンアメリカ学会誌 34 (0), 83-102, 2023

    <p>スペイン語の音素配列規則は音節頭に /tr-/, /fr-/ のような子音連続を許容し、調音上の必要から子音連続を成す2子音の間には挿入母音と呼ばれる母音的要素が挿入される。一方で、これらの子音連続は日本語の音素配列規則に違反しており、スペイン語を学習する日本語母語話者は、日本語の音素配列規則にしたがって2子音の間に完全な母音を挿入する傾向がある。本研究の目的は、(1) …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • テナガザルの摘出喉頭試料を用いた声帯振動実験

    西村 剛, 徳田 功, 吉谷 友紀, 新宅 勇太, Herbst Christian T. 霊長類研究 Supplement 39 (0), 40-40, 2023

    <p>テナガザル類は、大きな澄んだ音声で朗々と歌う「ソング」とよばれる音声行動で有名である。サル類は、ヒトと異なり声帯に加えて声帯膜を有し、後者の振動で発声する。テナガザル類も声帯膜を有しているが、それは声帯に対して側面に離れ、他のサル類のように近接してない。本研究では、日本モンキーセンターで死亡したテナガザル2体から摘出した喉頭の新鮮試料を用いて、それに気流を与えて声帯振動を起こす吹鳴実験を行…

    DOI

  • 口蓋振戦と致死性の両側声帯外転麻痺をきたした両側小脳歯状核梗塞の1剖検例

    佐藤 朋江, 齋藤 理恵, 齊ノ内 信, 目﨑 直実, 三浦 健, 眞島 卓弥, 柿田 明美 臨床神経学 63 (9), 572-576, 2023

    <p>74歳男性剖検例.小脳・脳幹の多発梗塞の発症14ヶ月後に口蓋振戦と両側声帯外転麻痺を来し,II型呼吸不全で死亡した.病理学的には右優位の両側小脳皮質から歯状核を含む広範な陳旧性梗塞,左赤核・右中心被蓋路・右下小脳脚のワーラー変性と両側下オリーブ核の仮性肥大を認めた.口蓋振戦の責任病変はギラン・モラレ三角の一部である両側歯状核と右上小脳脚に認めた.一方,声帯外転麻痺に関連する疑核や後輪状披裂…

    DOI Web Site PubMed 参考文献5件

  • 歌声の調節機構

    斉田 晴仁 音声言語医学 64 (3), 150-159, 2023

    <p>歌声は呼気調節,喉頭調節,声道調節とその統合で生成される.理想とされる歌声はジャンル,言語,音響環境などで異なり,この多様性を理解しなければならない.そのためには発声のメカニズムに基づく発声状態の評価が必要である.私は発声の3要素を一貫する3stepを考案した.<br>Step 1:ストレインゲージシステムとMRIなどで5分類した簡易呼吸法評価Saida法の発案<br>Step …

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 発声器官の進化と機能

    西村 剛 音声言語医学 64 (3), 165-171, 2023

    <p>音声言語の起源と進化は,人類進化のなかでも未解明な部分が多く残されたラストフロンティアである.ヒトは,多様な音素を一息の中で連続的に連ねて言語コミュニケーションをするが,サル類は,声の大きさや高さ,長さなどを手掛かりに音声コミュニケーションする.音声は,声帯振動により作られる音源により,声道空間が共鳴して,発せられる.ヒトは,長い咽頭腔と短い口腔からなる声道をもち,声道形状の変化を高度に制…

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 小児と成人の声帯長から推定した変声開始年齢

    宮本 真, 齋藤 康一郎 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 44 (1), 86-89, 2023

    <p>思春期とは子供から大人への成長の移行期とされ,男女のホルモンが分泌され第二次性徴の出現や成長スパートなど身体の急激な変化が生じる。第二次性徴の一つに変声があり,声の変化から変声期が検討され男子は12歳代,女子は男子より早い時期に起こるとされる。今回われわれは変声を身体的変化,つまり子供から大人の声帯への変化と考え,それぞれの声帯長から変声開始年齢を推定した。</p><p>方法は年齢から小児…

    DOI Web Site 医中誌

  • 選択的動注化学放射線治療の喉頭温存治療

    小野 剛治, 田中 法瑞, 千年 俊一, 田上 秀一, 栗田 卓, 村木 宏一郎, 末吉 慎太郎, 宮田 裕作, 服部 睦行, 深堀 光緒子, 佐藤 文彦, 佐藤 公宣, 宮崎 瑞穂, 淡河 恵津世, 安陪 等思, 梅野 博仁 頭頸部外科 33 (2), 131-137, 2023

    低容量シスプラチン動注化学放射線療法 (m-RADPLAT)を行った喉頭癌74症例検討を行った。T2,T3,およびT4aの5年局所制御率はそれぞれ100%,89%,75%であり,5年喉頭機能温存生存率はそれぞれ85%,76%,75%であった。Grade 3以上の有害事象は白血球減少11例 (15%),好中球減少11例(15%),咽喉頭粘膜炎5例(7%)であった。声帯固定23例中19例は完全回復,…

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 「顔ジャンケン」プログラムの表情設定に関わる心理評価実験

    吉岡 聖美 日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 (0), 38-, 2023

    <p>嚥下訓練に含まれる口・頬の運動と発声とを,口腔顔面運動による後出し顔ジャンケンに取り入れた「顔ジャンケン」プログラムを考案した。タブレット端末やPCを用いて,手軽に,嚥下機能および認知機能の維持向上に働きかけるリハビリテーションプログラムを実行することができる。更に,気分が改善する心理的効果が期待できるプログラムを開発するために,表情の異なる「顔ジャンケン」プログラムを実施した際の心理評価…

    DOI

  • ポリープ様声帯に対する手術療法の検討

    深堀 光緒子, 千年 俊一, 栗田 卓, 濱川 幸世, 佐藤 公宣, 佐藤 文彦, 宮﨑 瑞穂, 三橋 亮太, 梅野 博仁 耳鼻咽喉科臨床 補冊 163 (0), 32-36, 2023

    ...<p>Objective: The aim of this study was to investigate the effect of surgical treatment for Reinke’s edema on the voice quality and vocal fold vibrations....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • Rattling Call of Crested Honey Buzzard Pernis ptilorhynchus

    KATO Taichi, CHIU Chia-Te, TSAI Die-Hua, PAVLENKO Elena, KOSAREVA Marina, ITOU Hironobu, KONO Haruka ORNITHOLOGICAL SCIENCE 22 (1), 97-104, 2023

    ...This was previously considered to be a unique vocalization of European Honey Buzzard <i>Pernis apivorus</i>; however, we detected this series of rapidly repeated notes given by an adult female, a second-year...

    DOI 参考文献1件

  • 片側声帯麻痺に対する手術治療の最適化

    細川 清人, 北山 一樹, 猪原 秀典 頭頸部外科 32 (3), 207-216, 2023

    片側声帯麻痺を呈する症例では,嗄声による会話・歌唱の困難により生活の質が低下する。声帯麻痺は,発症後半年を経過しても回復が得られない場合は治癒する可能性は低く,何らかの手術治療が必要となることがある。現在の医療では声帯可動性を回復させる治療は未だ実用化されていないため,嗄声の改善を目指すのであれば発声時の声帯位置を正中方向へ移動させる手術を行うことにより音声改善を目指すこととなる。片側声帯麻痺に…

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 気管無形成の臨床経過と診断に向けた検査方法の検討

    藤原 弘之, 渡邊 大輔, 小泉 敬一, 糸山 綾, 篠原 珠緒, 前林 祐樹, 長谷部 洋平, 齋藤 朋洋, 根本 篤, 大矢知 昇, 内藤 敦 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (1), 98-105, 2023

    <p> 気管無形成は,出生直後から重篤な呼吸不全をきたす稀な疾患である.今回,気管無形成の臨床経過と診断過程について報告する.</p><p> 症例は,在胎32週4日に体重1,686gで出生した男児.出生時に啼泣を伴わない努力様の呼吸運動があった.喉頭に声帯構造がなかったため,気管チューブを食道内に留置し陽圧換気を行うとチアノーゼは改善した.出生時の特異的臨床症状から気管無形成が疑われた.内視鏡検…

    DOI 医中誌

  • 音楽療法

    羽石 英里 音声言語医学 64 (3), 160-164, 2023

    <p>本稿では,発声・発話機能の改善を目的とする歌によるリハビリテーション「音楽療法ボイスプログラム(MTVP)」について解説する.この介入プログラムは,パーキンソン病患者を対象とし,歌うことの運動療法的な効果に着目したものである.歌うことが呼吸器官や体幹の筋肉をダイナミックに活用した「運動」であることは,リアルタイムMRIで確認されたプロ歌手による横隔膜の巧みなコントロールにも表れている.また…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 出生時より二重声を認めた男児の1例

    宮本 真, 齋藤 康一郎 音声言語医学 64 (4), 252-256, 2023

    <p>二重声とは,聴覚的に異なるピッチが同時に聴覚される音声とされる.聴覚印象,もしくは喉頭ストロボスコピー検査やハイスピードカメラにより左右声帯振動の非対称性が観察される.<br>今回出生後から嗄声を認め,聴覚的に二重声を認める児を経験した.喉頭内視鏡検査で啼泣時に披裂部が前傾して声門部分を覆うような所見を認め,声門部分と声門上の2ヵ所が音源になっていることで二重声をきたしていると考えた.二重…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 診断治療に難渋した甲状腺原発扁平上皮癌症例からの考察

    竹内 錬太朗, 赤松 摩紀, 渡部 佳弘, 北村 寛志, 上斗米 愛実, 岡 愛子, 金井 健吾, 岡野 光博, 野口 佳裕, 潮見 隆之, 大西 かよ子, 今西 順久 頭頸部外科 33 (2), 233-241, 2023

    今回われわれは診断と治療に難渋した甲状腺原発扁平上皮癌症例を経験した。症例は76歳女性,主訴は嗄声と嚥下時違和感で,画像精査にて甲状腺右葉から上縦隔に進展する腫瘍を認め,細胞診で異型角化細胞を認めた。他に原発巣を認めず,甲状腺原発悪性腫瘍として根治的切除を予定したが,腫瘍の急速な増大のため断念し,切除生検のみ施行し最終的に甲状腺扁平上皮癌と診断した。薬物療法としてPF+ペムブロリズマブの投与を選…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

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