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検索結果 103,403 件

  • 縮小空間法に基づく多目的TSCOPFに関する研究

    黒川 大輝, 久保川 淳司, 餘利野 直人, 造賀 芳文, 佐々木 豊 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) 144 (5), 330-336, 2024-05-01

    ...The proposed method has been implemented and applied to the IEEJ WEST 30 test system to demonstrate the effectiveness of the proposed method.</p>...

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  • 四国山岳地域における渓流水中硫酸イオンの長距離輸送及び国内起源に基づく地質環境画分と大気降下物画分の推計法

    今井 昭二, 山本 祐平, 長崎 昌太, 黒谷 功, 上井 優佑, 奥田 桂子, 中尾 佑子 分析化学 73 (4.5), 131-140, 2024-04-05

    <p>2009年から2012年の気候が安定した秋から初冬の期間に直接的な人為活動が認められない河川の源流域の渓流64地点において,溶存成分の時間的空間的分布を調査した.遠隔地の降水の化学組成を用いて,渓流水中の硫酸イオン(SO<sub>4</sub><sup>2−</sup>)濃度を地質環境画分,長距離輸送画分と国内起源画分に基づく大気降下物画分に分別推計する方法を提案した.地質環境画分は,広域…

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  • ʿUthmān b. Fūdī’s Sirāj al-Ikhwān

    苅谷 康太 アジア・アフリカ言語文化研究 2024 (107), 51-124, 2024-03-31

    ...Considering ʿUthmān’s complicated way of utilizing al-Maghīlī’s words, we can regard this writing as an interesting example revealing how a West African Muslim reorganized religious and political knowledge...

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  • 比較不可能だったアイヌ語方言分類 : 統計的方言分類を類似判断の点から再考する

    小野 洋平, 深澤 美香 アイヌ・先住民研究 4 93-126, 2024-03-29

    服部・知里(1960)とAsai(1974)は、基礎語彙データへの統計学の応用によってアイヌ語方言の分類を試みた研究である。しかし、それらは異なる項目に対して異なる類似判断を適用していたため、の分類結果は比較不可能であった。特に、長らく不明となっていた Asai(1974)が対象とした項目と大半の類似判断は、Ono(2020)のアルゴリズムと小野・深澤(2023)によってようやく明らかにされた。…

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  • 北ヨーロッパにおける降水の安定同位体比に与える北大西洋振動の影響

    高倉 健仁, 一柳 錦平, 田上 雅浩 日本水文科学会誌 54 (0), 25-35, 2024-03-28

    <p>本研究では,GNIPデータからNAO指数と降水の安定同位体比の間に負の相関があるレイキャビクと正の相関があるエスポーを抽出し,両地点の変動要因の違いを明らかにした。その結果,降水の<i>δ</i><sup>18</sup>Oに与える温度効果の影響はレイキャビクでは30%以下なのに対し,エスポーでは85%以上となった。また,同位体大気大循環モデルの長期データから,降水の<i>δ</i><su…

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  • 1990年代に行われた下肢腫瘍用人工関節置換術の治療成績

    福島 俊, 岩田 慎太郎, 小林 英介, 小倉 浩一, 尾崎 修平, 関田 哲也, 石原 新, 戸田 雄, 村松 脩大, 鮒田 貴也, 川井 章 整形外科と災害外科 73 (1), 10-13, 2024-03-25

    <p>【はじめに】下肢の骨腫瘍を広範切除した場合,腫瘍用人工関節置換術は一般的な再建方法である.当科で1990年代に行われた下肢腫瘍用人工関節置換術について,その長期成績を検討した.【方法】当科で1990年1月から1999年7月まで,下肢長管骨原発の骨腫瘍に対して行われた腫瘍用人工関節置換術の症例を対象とした.各症例の臨床経過について,後方視的に検討した.【結果】男性15名,女性13名の計28例…

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  • 当院における橈骨遠位端骨折に合併した尺骨遠位端骨折の術後成績

    中沢 不二雄 整形外科と災害外科 73 (1), 120-122, 2024-03-25

    <p>尺骨遠位端骨折は大抵橈骨遠位端骨折に合併し,橈骨遠位端骨折が適切に整復固定されると,尺骨遠位端骨折は保存的に加療されうる.今回当院における橈骨遠位端骨折手術に合併した尺骨遠位端骨折の治療成績を検討した.2014-2022年,当院橈骨遠位端骨折手術1542例に合併した茎状突起骨折を含む尺骨遠位端骨折760例.尺骨遠位端骨折の内,茎状突起単独骨折722例中33例手術が施行され2例に偽関節を生じ…

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  • フレイルチェスト,多発肋骨骨折に対する早期内固定への取り組み

    土居 満, 田口 憲士, 太田 真悟, 西野 雄一郎, 朝永 育, 池永 仁, 尾﨑 誠 整形外科と災害外科 73 (1), 128-130, 2024-03-25

    <p>【はじめに】フレイルチェストを伴う多発肋骨骨折に対する早期内固定の有用性はこれまでにも報告されている.当院では2017年より骨接合術を開始し,現在では症例によってはフレイルチェストを伴わない多発肋骨骨折に対しても手術を行っている.適応と考える症例には早期手術を目指しており,その結果について報告する.【対象】2017年9月から2022年12月までに当院で手術を施行した肋骨骨折患者20名.20…

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  • 肩関節脱臼骨折の徒手整復で転位が拡大した上腕骨解剖頚骨折の2例

    樽美 備一, 山下 武士, 高島 佑輔, 堀川 朝広, 平井 奉博, 今村 悠哉, 富野 航太, 緒方 宏臣 整形外科と災害外科 73 (1), 140-143, 2024-03-25

    <p>【はじめに】上腕骨解剖頚骨折を伴う肩関節脱臼骨折は単純X線検査のみでは診断困難な事が多く,徒手整復を行い転位が拡大する症例も存在する.今回同様の症例を経験したので報告する.【症例1】74歳,女性.転倒し左肩を受傷され前医を受診.解剖頚骨折に気づかず徒手整復され解剖頚骨折の転位が拡大し当院紹介.後日リバース型人工関節置換術を施行し,術後1年,問題なく日常生活を送っている.【症例2】94歳,女…

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  • 治療に難渋した非定型尺骨骨幹部骨折の1例

    土持 兼之, 藤原 悠子, 柳田 隆宏, 坂本 幸成 整形外科と災害外科 73 (1), 156-160, 2024-03-25

    <p>ビスホスホネート製剤(以下BP製剤)長期投与中に生じた比較的稀な非定型尺骨骨幹部骨折の1例を経験し,第141回西日本整形・災害外科学会学術集会にて報告した.術後経過観察中偽関節の診断にて腸骨移植を併用した再手術が必要となったので追加報告する.BP製剤内服歴19年,77歳女性,屋外歩行中転倒し,右前腕を打撲し受傷.受傷後18日目に当院紹介初診.非定型骨折の診断にてBP製剤内服中止とし,ロッキ…

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  • 関節リウマチ足関節障害に対する外側進入型人工足関節置換術の短期治療成績

    鈴木 真由佳, 原 正光, 戸次 大史, 櫻庭 康司, 津嶋 秀俊, 藤原 稔史, 中島 康晴, 福士 純一 整形外科と災害外科 73 (1), 170-173, 2024-03-25

    <p>2020年の関節リウマチ診療ガイドラインでは,人工足関節全置換術(total ankle arthroplasty,TAA)は足関節固定と同等レベルの推奨とされているが,実臨床においては足関節固定術が第一選択とされることが多い.当院ではRA足関節障害に対し外側侵入型TAA(TM ankle)を用いた治療を行なっており,今回この使用経験について報告する.2019~2022年に関連施設でTAA…

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  • セメントBHAにおける術中角度計を用いた前捻角の評価

    神崎 貴仁, 滝田 裕之, 本田 祐造 整形外科と災害外科 73 (1), 21-23, 2024-03-25

    <p>【はじめに】近年高齢者の人工骨頭置換術(以下BHA)ではセメント使用が推奨されており,セメントBHAではステム挿入時の前捻の自由度が高い.今回我々は術中ステム前捻角を測定する器具(角度計)を使用し,測定した術中前捻角と術後CTで測定したステム前捻角を比較した.【対象】2022年4月~2023年3月までに施行した35股(右23股,左12股),平均年齢85.5歳(67-103),男性9例,女性…

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  • 非転位型大腿骨頚部骨折に対する骨接合術の後捻角と再手術率

    兼田 慎太郎, 河野 裕介, 岩崎 賢優, 土持 兼信, 畑中 敬之, 大森 裕己, 江口 大介, 木戸 麻理子, 衛藤 凱, 土屋 邦喜 整形外科と災害外科 73 (1), 24-27, 2024-03-25

    <p>【はじめに】非転位型大腿骨頚部骨折での単純X線学的指標,特に後捻角と再手術の関係を検討すること.【対象と方法】2018年10月から2022年3月に当院で骨接合術を施行した上記骨折中,1年以上経過観察できた38例38関節を対象とした.男性7例,女性31例,手術時平均年齢は77歳,平均フォローアップ期間は1.4年であった.手術は原則in …

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  • 大腿骨頚基部骨折の診断についての検討

    金江 剛, 池村 聡, 笹栗 慎太郎, 中尾 侑貴, 安原 隆寛, 由布 竜矢, 加藤 剛, 泊 真二 整形外科と災害外科 73 (1), 46-50, 2024-03-25

    <p>【背景】大腿骨頚基部骨折は2011年ガイドラインで定義され,CT検査の進歩により診断精度が向上した.頚基部骨折は回旋不安定性を有し正確に診断し治療法を検討することが求められる.【目的】2021年1月~2023年1月までに当院で手術を行った大腿骨近位部骨折383例を対象とし,全例,X線およびCTで頚基部骨折の頻度を検討した.また,初診時の診断と比較も行った.【結果】大腿骨近位部骨折に占める頚…

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  • L5/S1腰椎椎間板ヘルニアに対するMED法

    泉 貞有, 井口 明彦, 今村 隆太, 濱田 貴広, 中村 公隆, 吉兼 浩一, 有薗 剛 整形外科と災害外科 73 (1), 60-62, 2024-03-25

    <p>【目的】MED法は低侵襲手術であるが,L5/S1ヘルニアに対するMED法で骨掘削が必要な症例の特徴を術前の腰椎正面Xpを評価して明らかにすること.【対象と方法】2009年から2022年まで,L5/S1ヘルニアに対するMED法を施行した207例を対象とした.術前の腰椎正面Xpでinterlaminar …

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  • 大腿骨転子貫通骨折に対する人工骨頭ステム緩みに対して人工股関節再置換術を行った1例

    當山 全哉, 仲宗根 哲, 翁長 正道, 鷲﨑 郁之, 伊藝 尚弘, 國吉 さくら, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (1), 7-9, 2024-03-25

    <p>【要旨】80歳男性.4年前にバイク事故にて右大腿骨転子貫通骨折を受傷し,髄内釘で骨接合術が行われた.術後5ヵ月後で偽関節の診断となり,人工骨頭置換術(MOD-Centaur®stem,京セラメディカル社)が行われた.しかし,徐々にステムの沈下を認め,術後3年9ヵ月でステム緩みと診断され,当科に紹介された.受診時,右股関節は外旋しており,歩行時痛を伴った.JOAスコアは67点であった.画像で…

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  • ダウン症候群に伴う環軸椎不安定症に対して環軸椎後方固定術を行った2例

    安水 眞惟子, 我謝 猛次, 寺西 裕器, 杉浦 由佳, 渡嘉敷 卓也, 金城 健, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (1), 84-91, 2024-03-25

    <p>【症例1】9歳10か月女児.発症前はADL自立し,走れた.2か月前より誘因なく歩行困難となり当科へ紹介となった.受診時には歩行不能であった.【症例2】9歳男児.自覚症状はないが,転校を機に受診となった.痙性歩行であるが,小走り可能.筋力低下や感覚障害ははっきりしないが,両側下肢の深部腱反射の亢進を認めたため,脊髄症状が疑われた.2例とも頚椎X線像で環軸椎不安定性,CTで歯突起骨,MRIでは…

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  • 拘縮肩に対する非観血的授動術の短期臨床成績

    大迫 美沙, 高岸 憲二, 藤原 将巳, 宮岡 健, 堀田 忠裕, 田所 耕平, 木村 敦, 佐々木 大, 緒方 亜紀, 政次 美代子 整形外科と災害外科 73 (2), 188-192, 2024-03-25

    <p>【背景】非観血的肩関節授動術は拘縮肩に対して有効な治療法であり,当院では全身麻酔下で非観血的肩関節授動術を行っている.【目的】拘縮肩に対する全身麻酔下の非観血的授動術の短期臨床成績を明らかにする.【対象・方法】2020年6月から2022年6月までに全身麻酔下で非観血的肩関節授動術を行った拘縮肩25例25肩,平均年齢55.4歳,男女比12:13.術前および術後3か月のJOAスコア,VAS,可…

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  • 当院における両側大腿骨近位部骨折受傷例の骨粗鬆症治療に関する検討

    笹栗 慎太郎, 池村 聡, 塩本 喬平, 金江 剛, 中尾 侑貴, 安原 隆寛, 由布 竜矢, 加藤 剛, 泊 真二 整形外科と災害外科 73 (2), 206-210, 2024-03-25

    <p>【背景】我々は両側大腿骨近位部骨折の危険因子に関して片側例と比較検討した結果,初回骨折後の最終歩行レベルが両側骨折の有意な因子であることを第144回本学会で報告した.今回,症例数を増やし骨粗鬆症治療に着目して検討を行った.【対象】傾向スコアマッチングで年齢・性別・BMIといった患者背景を統一し片側群85例,両側群85例で比較検討した.【結果】SERM,ビスフォスフォネート,デノスマブ,テリ…

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  • 上腕三頭筋腱付着部裂離骨折に対しsuture bridge法を行った1例

    吉田 遼馬, 中村 壮臣, 徳山 周, 朔 伊作 整形外科と災害外科 73 (2), 229-232, 2024-03-25

    <p>【はじめに】高齢女性の上腕三頭筋腱付着部肘頭裂離骨折に対してsuture bridge法を行い,経過良好であった1例を経験したため報告する.【症例】80歳女性,お茶の出荷の梱包業務に従事しており,仕事中に転倒し受傷,近医より当院に紹介となった.来院時,肘関節可動域制限と上腕三頭筋の筋力低下があり,画像検査では肘頭の上腕三頭筋腱付着部に裂離骨片があった.suture …

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  • Modified step-cut osteotomyを行い骨端線閉鎖まで経過観察した小児内反肘の1例

    朝永 育, 古市 格, 宮崎 洋一, 尾﨑 誠 整形外科と災害外科 73 (2), 241-245, 2024-03-25

    <p>小児内反肘変形に対してModified step-cut osteotomy(本法)を行い骨端線閉鎖まで経過観察した症例を報告する.症例は9歳男児.2歳時転倒し右上腕骨顆上骨折受傷し,保存加療後内反肘となった.肘関節可動域屈曲100°伸展-10°,X線でcarrying angle(以下CA)内反26°,tilting …

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  • 膝関節周囲骨折に対して1期的にロボット支援MakoTKAを施行した2例

    柏木 悠吾, 小島 岳史, 柏木 輝行, 福嶋 研人, 黒木 啓吾, 吉田 尚紀, 帖佐 悦男 整形外科と災害外科 73 (2), 249-252, 2024-03-25

    <p>変形性膝関節症(OA膝)に合併する膝周囲骨折に対する1期的TKAは,骨切りやロングステム挿入が難しいためまずは骨接合術を選択することが多い.今回我々はOA膝を伴う膝周囲骨折2例に対し,1期的にロボット支援TKAを施行したので報告する.対象はOA膝を伴う大腿骨内顆骨折(AO-B2),脛骨高原骨折(AO-B3)である.受傷後3週間の待機期間ののちに1期的ロボット支援TKAを行い,術後単純X線像…

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  • 小児後十字靱帯付着部裂離骨折に対しアンカーを用い固定した1例

    上田 章貴, 諸岡 孝明, 木村 岳弘, 石川 貴晴, 櫻木 高秀 整形外科と災害外科 73 (2), 262-265, 2024-03-25

    <p>【症例】12歳男性.2 mのフェンスから落下し,地面で右膝を強打し受傷した.初診時,右膝関節に腫脹・膝蓋跳動・可動域制限を認め,膝関節屈曲で右膝痛は増悪,後方引き出しテスト陽性であった.CTで右膝関節内後方に薄い裂離骨片,MRIで後十字靭帯(PCL)の弛緩を認めた.脛骨PCL付着部裂離骨折と診断し,骨片の転位を認め,手術加療とした.手術は腹臥位でBurks法を用いた.PCLの付着した骨片と…

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  • 脂肪腫と異型脂肪腫様腫瘍の画像所見に関する検討

    弦本 直治, 富田 雅人, 野村 賢太郎, 尾﨑 誠 整形外科と災害外科 73 (2), 285-288, 2024-03-25

    <p>[はじめに]異型脂肪腫様腫瘍(ALT)は長径10 cm以上,深部発生が多いとされているが,脂肪腫(LPM)とALTの画像での厳密な鑑別は困難である.当院で加療したLPMとALT症例の画像所見について検討したので報告する.[対象]2018年1月から2023年1月の間に加療したLPM 109例117病変(男性55例女性54例),ALT …

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  • 当科における再発・進行骨軟部肉腫に対するゲムシタビン+ドセタキセル療法の使用経験

    久保田 悠太, 河野 正典, 岩﨑 達也, 糸永 一朗, 加来 信広, 津村 弘, 田仲 和宏 整形外科と災害外科 73 (2), 292-294, 2024-03-25

    <p>【背景】再発・進行骨軟部肉腫に対する二次治療以降の標準レジメンは確立されていない.今回当科におけるGD療法使用例について検討したので報告する.【対象・方法】当科で2012年1月~2023年5月に再発・進行骨軟部肉腫に対してGD療法を行った32例を対象とした.平均年齢52.4歳,主な組織型は骨肉腫7例,平滑筋肉腫5例,未分化多形肉腫5例等であった.後方視的に治療ライン,無増悪生存期間(PFS…

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  • 手根管症候群と頸椎病変の関連

    白﨑 圭伍, 小薗 直哉, 竹内 直英, 鍋島 央, 中島 康晴 整形外科と災害外科 73 (2), 307-308, 2024-03-25

    <p>手根管症候群患者に対して術前に頸椎MRIを施行し,頸髄圧迫病変と手根管開放術後の症状改善の有無について調査した.対象は2011年8月から2021年9月に手根管開放術を行った50例65手で頸髄圧迫病変の有無とその男女比,年齢での比較,術後6ヵ月での症状改善の有無,手根管開放術後の頚椎手術歴について評価した.手根管開放術を行った50例中26例で頸髄圧迫病変を認めたがほぼ全例で症状改善を認めた.…

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  • 四肢コンパートメント症候群の治療経験

    明島 直也, 荒木 貴士, 糸瀬 賢, 田口 勝規 整形外科と災害外科 73 (2), 320-324, 2024-03-25

    <p>コンパートメント症候群は筋区画内圧の上昇により神経と筋に阻血性壊死が生じる疾患で,診断と治療の遅れが重篤な機能障害を残すため,早期の確実な診断が重要となる.今回,過去10年間に当科で筋膜切開を施行した症例の診断・治療経過につき考察を加えたので報告する.症例は男性8例,女性6例であり,平均年齢は50歳(14-84)であった.部位は下腿が10例,前腕が4例であり,原因は打撲や動脈損傷,クラッシ…

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  • 腱板修復術後に軟骨下骨の脆弱性骨折を来した3例

    高平 祥太郎, 梶山 史郎, 青木 龍克, 佐田 潔, 松林 昌平, 辻本 律, 尾﨑 誠 整形外科と災害外科 73 (2), 329-332, 2024-03-25

    <p>腱板修復術後に上腕骨頭軟骨下骨の脆弱性骨折やそれに伴う関節症をきたした3例(全例女性)を報告する.【症例1】72歳.右肩腱板修復術施行後9か月のXpで骨頭圧壊を認めた.以降骨頭圧壊の進行なく,可動性も良好であったため保存的に加療した.【症例2】68歳.右肩腱板修復術の術中に外側のアンカーが脱転し,遠位に再挿入を行った.術後より肩関節痛が持続し,術後6か月より骨粗鬆症治療を開始したが,術後1…

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  • 成人脊柱変形矯正術後に偶発的に腹腔動脈圧迫が発見された一例

    立園 祥平, 阿部 徹太郎, 迫 教晃, 宮崎 正志, 津村 弘 整形外科と災害外科 73 (2), 347-350, 2024-03-25

    <p>47歳男性 既往歴:神経線維腫症1型,てんかん.中学生時に側弯症を指摘され近医で保存的に加療されていた.47歳時に腰痛悪化し当院紹介となり,前方解離(T7/8-T9/10),後方矯正固定術(T3-L3)を施行した.術後10日目に吐血し,上部消化管内視鏡検査で胃潰瘍からの出血を確認し,クリッピングを行い止血した.術後20日目,再度吐血しクリッピングのみでの止血は困難と判断し経カテーテル動脈塞…

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  • 当院における転移性脊椎腫瘍の扱い

    石原 和明, 森田 恭史, 福永 幹, 北島 潤弥, 小薗 敬洋, 栗原 典近 整形外科と災害外科 73 (1), 106-108, 2024-03-25

    <p>2017年4月から2022年3月で転移性脊椎腫瘍128名を対象とし,カルテレビューにて原発巣,治療内容等について調べた.対象の平均年齢70.6歳,男性82名,女性46名が対象であった.上位3つの原発巣は肺癌56例,乳癌17例,腎癌12例,多発性骨髄腫12例であった.治療内容としては,手術療法が2例(後方固定)放射線療法が69例,骨修飾薬が41例(ゾメタ18例,ランマーク23例),整形外科の…

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  • 全身性エリテマトーデスに合併した中指伸筋腱脱臼の1例

    田中 稔一郎, 吉田 健治, 田中 康嗣, 松原 庸勝, 長野 絵里子, 中村 英智, 平岡 弘二 整形外科と災害外科 73 (1), 116-119, 2024-03-25

    <p>【症例】41歳,男性.既往歴:SLE.主訴:両側中指弾発現象.現症:屈曲時に両側中指EDCが尺側へ脱臼し右は疼痛があった.手指伸筋腱脱臼のRayan&Murray分類TypeⅢと診断し,右に対して手術を施行した.術中所見は中指EDCが尺側へ完全に脱臼し,示指EDCとEIPはsplitしEDCが橈側へ偏位した.中指をWheeldon法で修復し,示指はEDC/EIP間を縫合した.術後2日目より…

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  • 大腿骨近位部骨折に対する早期手術の有効性の検討

    冨田 伸次郎, 貝田 英二, 宮崎 洋一, 宮路 剛史, 浅原 智彦 整形外科と災害外科 73 (1), 134-135, 2024-03-25

    <p>当院における大腿骨近位部骨折の治療状況につき報告する.対象は2021年に当院で施行された65歳以上の大腿骨近位部骨折手術症例92例94骨折である.48時間以内手術例35例(以下早期群)と48時間を超えた手術例59例(以下待機群)で検討を行った.平均年齢と性別では早期群86.9歳で男性4例・女性31例,待機群85.1歳で男性9例・女性50例であった.手術方法では人工骨頭置換術,short …

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  • 保存療法を行った上腕骨骨頭骨折の2例

    吉川 誉士郎, 山口 浩, 呉屋 五十八, 当真 孝, 森山 朝裕, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (1), 144-147, 2024-03-25

    <p>併存症のある高齢者に発生した上腕骨骨頭骨折に対して保存療法を行った2例について報告する.【症例1】74歳,女性.自宅で転倒,右肩を強打し受傷.既往に心房細動があり,保存療法を選択した.スリング・バストバンド固定を6週,6週以降スリング固定,仮骨確認後の8週より肩関節可動域(ROM)訓練を開始.受傷後5カ月,単純X線像で変形癒合を認め,受傷後30カ月のROMは屈曲140度,外旋60度,内旋L…

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  • 観血的脱臼整復術が必要であったMonteggia骨折(Bado分類 typeIII)の1例

    岡部 成倫, 吉田 史郎, 北川 光, 脇田 将嗣, 草場 宜宏, 赤塚 孝太, 岡崎 真悟, 戸次 将史, 森山 弘朗, 井手 洋平, 神保 幸太郎, 平岡 弘二 整形外科と災害外科 73 (1), 161-164, 2024-03-25

    <p>観血的脱臼整復が必要であったMonteggia骨折の1例を経験したので報告する.症例は6歳 女性.スケボー中に転倒し左手をついて前医を受診した.Monteggia骨折の診断で当院へ紹介となった.鎮静下に徒手整復を試みたが整復は困難で,観血的に整復を行う方針とした.外側アプローチで長橈側手根伸筋と腕橈骨筋の間に橈骨頭が穿孔し外側に脱臼しており,筋膜を近位に切離延長し橈骨頭を整復した.整復後に…

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  • 距骨下関節脱臼骨折の1例

    古賀 幹朗, 蓑川 創, 野村 智洋, 坂本 哲哉, 小阪 英智, 柴田 陽三, 伊﨑 輝昌 整形外科と災害外科 73 (1), 174-177, 2024-03-25

    <p>距骨下関節脱臼は,全外傷性脱臼中約1%程度と報告され稀な外傷である.今回我々は,距骨後方突起骨折を伴った距骨下関節脱臼の症例を経験したので報告する.症例は32歳,男性.1mほどの高さのユンボから飛び降りて左足を受傷.単純X線,CTで距骨後方突起骨折を伴った内側型の距骨下関節脱臼を認めた.徒手整復が困難な場合もあるため,円滑に観血的整復術に移行できるように,受傷同日,腰椎麻酔下での非観血的整…

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  • 大腿骨転子部不顕性骨折の画像診断におけるDual Energy CTの有用性の検討

    柳田 隆宏, 土持 兼之, 藤原 悠子 整形外科と災害外科 73 (1), 28-31, 2024-03-25

    <p>【はじめに】大腿骨転子部の不顕性骨折は主にMRIで診断されるが,ペースメーカーを留置している患者や,認知症や不穏等で安静を維持できない患者への実施が制限される.我々は,主にMRIを実施することができない症例に対して,Dual Energy CT(以下DECT)を用いて骨髄浮腫を描出することで,大腿骨転子部不顕性骨折の診断の一助としてきたので報告する.【対象・方法】2020年8月から2023…

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  • 外傷治療でポリエチレン製ケーブル使用後に発生する骨皮質の変化と影響について

    鶴 翔平, 原田 岳, 渡邊 哲也, 太田 浩二, 大崎 佑一郎, 石田 彩乃, 木原 大護, 橋詰 惇, 山下 彰久 整形外科と災害外科 73 (1), 40-42, 2024-03-25

    <p>インプラント周囲骨折や大腿骨骨折に対してポリエチレン製ケーブルを使用し,ケーブル直下の骨の骨萎縮が高頻度に生じることが報告されている.ポリエチレン製ケーブル使用例で偽関節を生じた症例を経験し,今回インプラント周囲骨折を含む大腿骨骨折で使用した33例について術後骨萎縮及び骨癒合の関係性について検討する.症例は男性7例,女性26例であり,骨折部位は大腿骨インプラント周囲骨折21例,転子下骨折1…

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  • 高齢者大腿骨近位部骨折の早期手術

    松下 隆義, 村岡 辰彦, 上野 宜功, 長谷 亨, 武村 秀孝, 竹内 潤, 田中 雄基, 山下 学, 市川 理一郎, 水島 正樹, 松尾 卓見, 米盛 公治 整形外科と災害外科 73 (1), 54-56, 2024-03-25

    <p>【はじめに】高齢者大腿骨近位部骨折早期手術の必要性は論をまたず,早期手術加算が算定可能となったが施行は容易ではない.【目的】当院の大腿骨近位部骨折治療の現状を把握し改善点をさぐること.【方法】2022年4月-2023年3月に当院で加療を行った大腿骨近位部骨折632例のうち,75歳未満・受傷日不明・保存加療を除外した490例を対象とし,手術待機期間,受傷後48時間以内に手術できなかった症例の…

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  • 手根管開放術を契機に診断された多発性骨髄腫の1例

    飯田 倫太郎, 廣田 高志, 村岡 邦秀, 田中 秀明, 山本 卓明 整形外科と災害外科 73 (1), 68-70, 2024-03-25

    <p>【はじめに】手根管症候群(CTS)に対し鏡視下手根管開放術(ECTR)を行い,術中に採取した横手根靱帯の病理所見から最終的に多発性骨髄腫(MM)の診断に至った1例を経験したので報告する.【症例】約1年前からの両手のしびれを主訴に当科を受診,両側母指~環指橈側のしびれと知覚障害を認め,手根管入口部でのTinel徴候が両側陰性,Phalen …

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  • 環軸椎後方固定(Magerl法)の偽関節例についての検討

    杉田 敏明, 飯田 圭一郎, 小早川 和, 幸 博和, 川口 謙一, 松本 嘉寛, 中島 康晴 整形外科と災害外科 73 (1), 76-83, 2024-03-25

    <p>【はじめに】環軸椎後方固定術(Magerl法)では片側固定にBrooks法などの後方ワイヤリングを併用することで固定性は十分とされているが,片側固定の手術成績ついての報告は限られており十分な検討は行われていない.【対象と方法】当院でMagerl法を施行し1年以上経過観察可能であった26例(片側固定11例,両側固定15例)について調査を行った.片側固定と両側固定の偽関節率について調査した.偽…

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  • 脛骨粗面下骨切り術後1週で脛骨粗面から関節面に至る骨折を生じた1例

    伊藤 輝, 伊東 孝浩, 千住 隆博, 上田 幸輝, 内村 大輝, 水城 安尋 整形外科と災害外科 73 (1), 98-102, 2024-03-25

    <p>【背景】内側楔状開大式脛骨粗面下骨切り術(Open Wedge Distal Tibial Osteotomy;OWDTO)の合併症の一つとして脛骨粗面での骨折がある.今回,術後に脛骨粗面だけでなく関節面に及ぶ骨折を生じた症例を経験したので報告する.【症例】63歳男性.168cm,90kg.右変形性膝関節症に対しOWDTOを施行した.術後3日目でせん妄症状が出現し,患側に全荷重負荷がかかっ…

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  • 橈骨遠位端骨折後にビスホスホネートを投与した閉経後女性における二次骨折発生危険因子の検討

    浦田 健児, 大茂 壽久, 樋高 由久, 下河邊 久雄, 濱田 賢治, 大友 一, 清水 建詞, 田原 尚直 整形外科と災害外科 73 (2), 196-199, 2024-03-25

    <p>【目的】橈骨遠位端骨折後にビスホスホネート(BP)による治療が行われた患者の二次骨折発生率を調査し,二次骨折発生危険因子を明らかにすることである.【対象と方法】橈骨遠位端骨折後にBPを投与し3年以上経過観察可能であった閉経後女性92例(73.6±8.9歳,BMI 22.3±3.7 kg/m²,腰椎骨密度0.71±0.15 g/cm²,大腿骨骨密度0.53±0.1 …

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  • 腰部脊柱管狭窄症術後に非閉塞性腸間膜虚血を発症した1例

    矢部 恵士, 糸川 高史, 入江 努, 田中 哲也, 中原 寛之, 青野 誠, 齊藤 太一 整形外科と災害外科 73 (2), 215-218, 2024-03-25

    <p>【症例】83歳女性.腰部脊柱管狭窄症に対してL4/5,L5/S1後方除圧術を施行した.術後8日目に起床後より心窩部痛が出現したが,血液検査や心電図は特記所見なく,症状軽減したため経過観察となった.その後腹痛が出現し,意識レベルが低下した.血圧低下,意識障害が遷延し,胸腹部単純CT検査を行った.腸管壊死と腸間膜~門脈ガス血症を認め,明らかな閉塞機転は指摘できず非閉塞性腸間膜虚血(non-oc…

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  • 小児橈骨頭骨折に上腕筋裂離骨折を合併した1例

    大久保 友貴, 小杉 健二, 弓指 恵一, 近藤 秀臣, 石倉 透, 福原 志東, 赤星 正二郎, 有田 忍, 馬場 賢治 整形外科と災害外科 73 (2), 233-236, 2024-03-25

    <p>【はじめに】上腕筋裂離骨折は小児でみられる稀な骨折であり,単純X線だけでは骨折を見逃すことがある.【症例】7歳男児.雲梯から転落し,右肘関節痛のため当科を受診した.単純X線,CTにて橈骨頭骨折及び尺骨近位前方に小骨片を認めた.筋・靭帯の3D-CTやMRIから上腕筋裂離骨折と診断した.保存加療を行い,受傷4週から関節可動域訓練を開始した.最終調査時,CTで一部骨癒合が得られており,疼痛及び可…

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  • 人工膝関節全置換術後のCPAK分類と疼痛・ADL・膝関節可動域の関連

    上田 幸輝, 伊東 孝浩, 伊藤 輝, 山本 雅俊, 亀山 みどり, 千住 隆博, 内村 大輝, 水城 安尋 整形外科と災害外科 73 (2), 253-255, 2024-03-25

    <p>近年,下肢coronal alignmentを脚の内外反(aHKA)と膝関節面の傾斜(JLO)に基づいて分類するCPAK(Coronal Plane Alignment of the Knee)分類が提唱された.人工膝関節全置換術(TKA)術後1年時のCPAK分類と,疼痛やADL,膝関節可動域との関連を調査した.【対象と方法】対象は2019年3月~2022年2月に当院で初回TKAを施行し,…

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  • 51歳で手術を施行した大腿四頭筋拘縮症の1例

    徳永 修, 福岡 真二 整形外科と災害外科 73 (2), 266-273, 2024-03-25

    <p>大腿四頭筋拘縮症は1973年に山梨県での多発が報じられた.その後,全国で調査が行われ,乳児期の筋肉注射の続発症であることが分った.1970-80年代に予防啓蒙が行われ新規発生は激減した.症例:51歳,女性.2歳頃,歩容異常を認め,近医で左大腿四頭筋拘縮症の診断.中学生から腰痛と左殿部痛があり,28歳で第4/5腰椎椎間固定術を受けた.45歳頃,腰痛増強,左股関節痛出現,近医で左変形性股関節症…

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  • 脛骨近位骨端線損傷術後に脛骨粗面裂離骨折を生じ手術加療を要した1例

    八木 宏樹, 藤井 勇輝, 菊池 直士, 増田 圭吾, 中村 良, 松本 祐季, 黒石 聖, 江﨑 克広, 阿久根 広宣 整形外科と災害外科 73 (2), 277-279, 2024-03-25

    <p>【はじめに】脛骨粗面の裂離を伴う骨折・骨端線損傷は比較的稀な損傷とされている.今回,同側で三度の脛骨近位端骨折を受傷した症例を経験したので報告する.【症例】初回受傷時15歳の男性,サッカーのプレー中に左膝を蹴られ受傷,左脛骨近位骨端線損傷の診断で経皮的鋼線刺入術を施行,2カ月後に抜釘した.術後4カ月時サッカーのキック動作で同部位の再骨折をきたし,保存加療で骨癒合を得た.16歳時に同様の動作…

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  • 左中指化膿性PIP関節炎をきたした妊婦の1例

    吉本 将和, 岡本 重敏, 清水 大樹, 田中 宏毅, 倉員 市郎, 松原 弘和, 福元 真一, 吉田 裕俊, 中家 一寿 整形外科と災害外科 73 (2), 299-301, 2024-03-25

    <p>【はじめに】妊婦や授乳婦への診療にあたっては,使用できる薬剤に制限を受けることがある.今回,比較的稀な妊婦の手指化膿性関節炎を経験したので報告する.【症例】27歳女性妊娠8ヶ月授乳中.特に誘因なく左中指PIP関節痛・腫脹が出現し,第9病日に近医の整形外科を受診しステロイド局注施行される.その後も症状が増悪し第11病日に当院紹介となった.関節穿刺にて黄白色混濁した膿汁6 …

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  • 当科における進行軟部肉腫に対するトラベクテジンの使用経験

    久保田 悠太, 河野 正典, 岩﨑 達也, 糸永 一朗, 加来 信広, 津村 弘, 田仲 和宏 整形外科と災害外科 73 (2), 314-316, 2024-03-25

    <p>【背景】進行軟部肉腫に対する二次治療以降の標準レジメンは確立されていない.今回,当科におけるトラベクテジン使用例について検討したので報告する.【対象・方法】当科で2016年3月~2023年5月に進行軟部肉腫に対してトラベクテジン投与を行った9例を対象とした.平均年齢62.6歳,主な組織型は平滑筋肉腫4例,脱分化型脂肪肉腫2例等であった.後方視的に治療ライン,12週時点無増悪生存率,無増悪生…

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  • 距骨下脱臼の1例

    市川 賢, 金澤 和貴, 酒井 政彦, 秋穂 俊輔, 泉 秀樹 整形外科と災害外科 73 (2), 325-328, 2024-03-25

    <p>距骨下脱臼に距骨骨折,踵骨骨折等を合併することは比較的稀であるが散見される.今回,距踵関節癒合症を伴う内側型距骨下脱臼に,距骨後内側結節骨折と踵骨前方突起骨折を認めた稀な一例を経験したので報告する.症例は,60歳男性.作業中に転倒受傷し近医へ救急搬送となった.右距骨下脱臼の診断となり,手術加療目的に当院紹介受診となった.脱臼整復後の画像検査にて踵骨前方突起骨折,及び距骨後内側結節骨折を認め…

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  • 右上肢麻痺を来し頚椎疾患と鑑別を要した帯状疱疹後髄節性運動麻痺の一例

    眞島 新, 馬場 覚, 林田 光正, 吉川 正章, 高島 洋, 前 隆男 整形外科と災害外科 73 (2), 342-346, 2024-03-25

    <p>【はじめに】帯状疱疹(herpes zoster)は日常的に遭遇する疾患であり,神経分節に沿った皮疹・水泡や疼痛が特徴的な症状だが,稀な合併症として運動神経麻痺を呈することがある.今回,頚椎疾患と鑑別を要した帯状疱疹後髄節性運動麻痺(Segmental Zoster Paresis; SZP)の一例を経験したので報告する.【症例】65歳男性.右頚部~上肢の疼痛・しびれで前医を受診,頚椎後縦…

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  • Fixed bearing型UKAにおけるポータブルナビゲーションを用いた脛骨骨切りと従来法(マニュアル法)の比較

    堀川 朝広, 樽美 備一, 富野 航太, 今村 悠哉, 平井 奉博, 山下 武士, 緒方 宏臣 整形外科と災害外科 73 (1), 103-105, 2024-03-25

    <p>当科では単顆型人工膝関節置換術(UKA)において脛骨インプラントは機能軸に対して3°内反設置を目指しており手術手技は脛骨骨切りに基づくgap techniqueを用いている.【目的】脛骨骨軸を指標にした従来法(マニュアル法)とポータブルナビゲーションを用いた脛骨骨切りにおいて内反骨切りの正確性を比較すること.【対象と方法】2020年4月から2023年3月までに施行したUKA …

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  • 長期入院中に遠隔授業を行うことで進級できた高校生の1例

    山家 健作, 赤堀 圭一, 尾﨑 まり, 永島 英樹 整形外科と災害外科 73 (1), 109-111, 2024-03-25

    <p>【症例】16歳女性,高校1年生.腓骨近位骨肉腫に対する治療のため9カ月間入院した.入院後より,病室で分身ロボット「OriHime」を利用したライブ遠隔授業に参加し試験も受けた.進級に必要な単位を取得し留年することなく2年生に進級した.【考察】以前は悪性腫瘍などで長期入院が必要な高校生は留年や退学を余儀なくされていた.平成27年に学校教育法施行規則の一部が改正・施行され,病気療養のため長期間…

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  • 整形外科医が経験した大動脈解離の5例:診断プロセス向上のために

    井上 三四郎 整形外科と災害外科 73 (1), 131-133, 2024-03-25

    <p>【症例の概要】症例は5例である.年齢は70~85歳(中央値82歳),男性1人女性4人であった.5例中3例は休日時間外受診であり,3例とも当直医が初療にあたった.5例中2例は平日時間内受診であった.2例のうち1例は救急救命科医と一緒に初療にあたった.もう1例の初療医は開業医(整形外科医)であり,当院の整形外科医および救急救命医に引き継いだ.当直医が整形外科医であった1例以外は,初療医が暫定診…

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  • 腱板断裂に対する大胸筋移行術に上腕骨近位部骨折を起こした1例

    金城 英樹, 山口 浩, 当真 孝, 呉屋 五十八, 森山 朝裕, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (1), 136-139, 2024-03-25

    <p>【はじめに】腱板断裂に対する大胸筋腱移行術後の腱板修復状態を直視下に確認した報告はない.上腕骨近位部骨折に対する骨接合術の際に,大胸筋腱移行術後の腱板修復状態を直視下に確認できた1例を経験したので報告する.【症例】4年前,左肩腱板広範囲(肩甲下筋・棘上筋・棘下筋)断裂に対して腱板修復および大胸筋腱移行術を施行した.1年前自宅で転倒,左肩を強打し受傷した.翌日当科を受診し,単純X線像で上腕骨…

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  • 単独での上腕骨小結節剥離骨折の一例

    蛯原 宗大, 濱田 貴広, 中村 公隆, 井口 明彦, 泉 貞有, 今村 隆太, 井上 隆広, 井上 逸人, 黒木 陽介, 有薗 剛 整形外科と災害外科 73 (1), 148-151, 2024-03-25

    <p>【はじめに】一般に上腕骨小結節骨折は,4part fracture等の上腕骨近位端骨折や肩関節後方脱臼の際にみられ,単独骨折は稀であるとされている.我々は,単独での上腕骨小結節剥離骨折の1例を経験し,手術的に加療したので報告する.【症例】63歳女性.自転車走行中に転倒し左上腕部を受傷した.受傷翌日当院受診し,受傷後6日目に,全身麻酔下での骨接合術を行った.三角筋大胸筋アプローチにより進入し…

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  • 肘頭骨折に対するプレート固定後に再転位を来した2例

    山本 雅俊, 千住 隆博, 伊藤 輝, 亀山 みどり, 伊東 孝浩, 上田 幸輝, 内村 大輝, 水城 安尋 整形外科と災害外科 73 (1), 165-169, 2024-03-25

    <p>当院では高齢者肘頭骨折に対し,強固な固定を目的にプレート固定を行ってきたが,術後に近位骨片の再転位proximal cutout(以下PC)を生じた2例を報告する.症例1:71歳,男性.Mayo分類Type2A.ALPS Plate(Biomet)で固定.術後2週でPCを認め,VA-LCP Olecranon …

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  • 両側アキレス腱断裂の一例

    有薗 奨, 川口 雅之, 平田 正伸, 清原 壮登, 駒井 傑, 田山 尚久, 末永 賢也 整形外科と災害外科 73 (1), 181-183, 2024-03-25

    <p>【はじめに】受傷機転のない両側アキレス腱断裂は比較的稀である.今回その1例を経験したので報告する.【症例】75歳男性.既往は2型糖尿病,高血圧,慢性皮膚疾患.起床時より左足関節痛を認め,左アキレス腱断裂の診断にて近医より紹介となった.翌日,右足関節痛の訴えあり右アキレス腱にも断裂所見を認めた.外科的加療の方針としたが,HbA1c …

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  • 大腿骨転子部骨折術後の免荷についての検討

    古谷 武大, 小宮山 敬祐, 浜崎 晶彦, 美浦 辰彦, 藤村 謙次郎, 園田 和彦, 久保 祐介, 白﨑 圭伍, 松本 洋太, 原 俊彦 整形外科と災害外科 73 (1), 36-39, 2024-03-25

    <p>【背景・目的】大腿骨転子部骨折の術後は早期荷重が原則であるが,骨性支持が期待できない場合に術後免荷の検討をせざるを得ない症例が存在する.当院で免荷を行った症例についてその影響を検討すること.【方法】2022年1月~2022年12月に当科で骨接合術を施行した大腿骨近位部骨折のうち,髄内釘を使用し術後2週のレントゲンを施行し得た56例57関節(手術時平均年齢84歳)を対象とした.術前骨折型は,…

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  • 大腿骨頚基部骨折に対する骨頭骨片制御TFNA cement augmentation 対 CM nail

    大隈 暁, 畠山 英嗣, 上村 涼太朗, 堀之薗 聡, 岡田 宗大, 杉木 暖 整形外科と災害外科 73 (1), 51-53, 2024-03-25

    <p>【背景】大腿骨頚基部骨折は,骨頭骨片の術後回旋転位,それに伴う整復位損失,過度のslidingを生じる.【目的】上記骨折に対する骨接合後の骨頭骨片の回旋転位を,TFNA cement augmentationとCM nailで比較する.【対象】2019年1月から2022年11月に上記骨折に対し,DepuySynthes TFNA cement …

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  • 骨吸収が亢進しているほどデノスマブ投与により低カルシウム血症が生じやすい

    中谷(高橋) 桜子, 仲里 翔太, 伊佐 智博, 金城 聡, 森山 朝裕, 大湾 一郎, 赤嶺 良幸, 親富祖 徹 整形外科と災害外科 73 (1), 63-67, 2024-03-25

    <p>【目的】デノスマブ投与による血清カルシウム(Ca)値の低下が,腎機能あるいは骨吸収活性の程度と関連がないかを検討した.【方法】骨粗鬆症に対しデノスマブを開始した男性5人,女性22人,平均78歳を対象とした.デノスマブ投与前後の補正Ca値の差をCa変化量とし,Ca変化量とeGFRあるいはTRACP-5bとの相関,eGFRとTRACP-5bとの相関を検討した.さらに,Ca変化量を目的変数,年齢…

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  • 頚部神経根症に対するエコー下腕神経叢ブロックの治療成績

    田邊 史, 寺原 幹雄, 村角 恭一, 井㞍 幸成, 河村 一郎, 冨永 博之, 谷口 昇 整形外科と災害外科 73 (1), 73-75, 2024-03-25

    <p>【目的】頚部神経根症に対しエコー下腕神経叢ブロックを施行してきたのでその治療成績を報告する.【方法】対象はブロック後3ヶ月以上経過した57名(平均年齢58歳,男38名,女19名).罹患神経根を調査し,治療成績は直前,直後,1ヶ月後,3ヶ月後のNRSで評価し,3ヶ月後NRSが3以下良好群,4以上不良群に分けて検討した.【結果】罹患神経根はC5根が5例,C6根が20例,C7根が9例,単一根に同…

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  • 腓骨骨切りを併用した脛骨近位端骨折の治療経験

    生田 拓也, 小笠原 正宣, 壷井 広大, 佐藤 翔太, 長田 宗大 整形外科と災害外科 73 (1), 95-97, 2024-03-25

    <p>脛骨近位端骨折において後外側骨片の整復および固定を必要とする骨折型に対して腓骨を骨切りして手術を行ったので報告した.症例は3例で,性別/年齢はそれぞれ女性70歳,女性76歳,男性38歳であった.AO分類に従うといずれもB3で後外側に骨片の転位を伴っていた.また1例においては骨幹部の骨折を併発していた.腓骨頭部を骨切りして脛骨後外側を展開し整復固定を行った.全例において骨癒合が得られたが,1…

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  • 高齢者の肩関節脱臼骨折に対するリバース型人工肩関節置換術による治療経験

    富野 航太, 山下 武士, 高島 祐輔, 堀川 朝広, 平井 奉博, 今村 悠哉, 樽美 備一, 緒方 宏臣 整形外科と災害外科 73 (2), 193-195, 2024-03-25

    <p>【目的】高齢者の肩関節脱臼骨折に対して,当院においてリバース型人工肩関節置換術(reverse shoulder arthroplasty:RSA)を施行し,良好な短期治療成績を得たため報告する.【方法】高齢者の肩関節脱臼骨折に対して,2021年1月から2022年8月までに行った高齢者の肩関節脱臼骨折に対するリバース型人工肩関節置換術6例を対象とし,合併症の有無や術後JOAスコアを調査し,…

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  • 骨折リエゾンサービス導入後の当院における大腿骨近位部骨折術後の二次骨折についての検討

    安水 眞惟子, 高江洲 美香, 宮師 雄太, 親富祖 徹, 宮平 誉丸, 小浜 博太, 宮田 佳英, 仲宗根 哲, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (2), 202-205, 2024-03-25

    <p>【はじめに】当院において骨折リエゾンサービス(FLS)導入後,大腿骨近位部骨折(PFF)術後に二次骨折を生じた症例について検討した.【対象と方法】当院でFLSを導入した2019年4月から2022年3月までのPFF手術症例595例のうち,二次骨折を生じた73例を対象とした.検討項目は受傷時期,骨折部位,Physical …

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  • 化膿性脊椎炎初期に膿胸,傍胸椎前方膿瘍を併発したと考えられた症例

    松永 千子, 一宮 邦訓, 中谷 潤, 神田 聡, 堀川 修一, 見陣 冬馬, 品川 博光, 山口 彩 整形外科と災害外科 73 (2), 223-228, 2024-03-25

    <p>症例は,糖尿病,高脂血症,高血圧,逆流性食道炎を合併し内科に定期通院している74歳女性.2日前から続く腰痛による体動困難を主訴に同病院に救急搬送された.受診時,発熱,炎症反応軽度高値を認めた.CTでは明らかな熱源を認めず,入院にて安静加療を行った.入院後腰痛は軽快傾向だったが,発熱が持続し,入院4日目の血液検査で炎症反応の悪化を認め,尿路感染を疑い抗菌薬加療を開始した.入院5日目MRIのT…

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  • 手術用ヘルメットを使用しない人工膝関節全置換術の術後感染率

    上田 幸輝, 伊東 孝浩, 伊藤 輝, 山本 雅俊, 亀山 みどり, 千住 隆博, 内村 大輝, 水城 安尋 整形外科と災害外科 73 (2), 246-248, 2024-03-25

    <p>当科では人工膝関節全置換術(TKA)施行時に手術用ヘルメットを使用しない.当科での術後感染率を諸報告と比較した.【対象と方法】2012年1月~2022年3月に当科でTKAを施行し,術後90日以上経過観察できた480例.術後90日以内の発症を急性期感染,以降の発症を慢性期感染とした.術者らは滅菌された頭巾と未滅菌のゴーグルを着用し,クリーンルームで手術を施行した.【結果】平均手術時間は110…

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  • 痛風膝関節炎に対する鏡視下手術の治療経験

    山本 俊策, 二之宮 謙一, 合志 光平, 牟田口 滋, 坂本 悠磨, 末次 弘征, 真島 久 整形外科と災害外科 73 (2), 260-261, 2024-03-25

    <p>痛風膝関節炎に対して鏡視下手術を実施し,良好な成績が得られたので報告を行う.【症例】45歳男性,25歳から高尿酸血症の治療歴があり右膝関節腫脹,疼痛,可動域制限を認め当院紹介受診となった.初診時屈曲80度,伸展-20度と可動域制限を認めた.関節液検鏡で尿酸塩結晶を認め,MRIで滑膜炎と結節性病変を関節内に認め痛風膝関節炎を考慮した.鏡視下膝滑膜切除術を行い症状軽減し,屈曲110度伸展0度ま…

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  • 中足骨骨折に対するシーネ固定後に下肢静脈塞栓症を来した症例

    藤原 悠子, 柳田 隆宏, 土持 兼之 整形外科と災害外科 73 (2), 274-276, 2024-03-25

    <p>下肢深部静脈血栓症(DVT)は致死性の肺塞栓を起こすため予防が大変重要となる.下肢ギプス固定はDVT発症の高い危険因子であり<sup>5)</sup>,今回中足骨骨折に対するシーネ固定後3週間で巨大なDVTを生じた症例を経験した.症例は47歳女性,職業は看護師,階段で転倒後に当科受診し,左第5中足骨基部骨折を認めた.転位が小さくL字シーネ固定を行い,受傷後11日目より免荷で勤務を再開した.…

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  • 重複悪性腫瘍症例の10年間における変化

    富田 雅人, 野村 賢太郎, 前田 純一郎, 西野 雄一朗, 徳永 敬介, 糸瀬 賢, 尾﨑 誠 整形外科と災害外科 73 (2), 289-291, 2024-03-25

    <p>[はじめに]2013年の第126回本学会において2008-20012年に当科で診療を行った重複悪性腫瘍症例について報告した.今回10年後の重複悪性腫瘍症例について検討したので報告する.[症例と方法]2018年1月-2022年12月に病理学的に悪性と診断された231症例(平均年齢65.1歳)中重複悪性腫瘍は36例15.6%であった.2008-2012年の症例を1群,2018-2022年の症例…

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  • アルカプトン尿症による関節症性変化により高度の環軸椎不安定性をきたした1例

    木戸 麻理子, 幸 博和, 小早川 和, 樽角 清志, 横田 和也, 川口 謙一, 中島 康晴 整形外科と災害外科 73 (2), 302-306, 2024-03-25

    <p>【はじめに】アルカプトン尿症は稀な先天性代謝異常症であり,色素沈着をきたした関節軟骨の変性により大関節に関節症性変化,脊椎に強直性変化が見られる.脊椎強直は特に胸腰椎に多く認め,頸椎ではまれであるが,今回我々は下位頸椎の強直により環軸椎の不安定性をきたし,脊髄症を発症したアルカプトン尿症の1例を経験したので報告する.【症例】65歳男性.歩行障害,四肢のしびれ,巧緻運動障害が出現し当科紹介.…

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  • 開放性ピロン骨折(AO 43C3.3)術後にプレート折損を来し再手術を要した1例

    髙村 優希, 松下 優, 清水 黎玖, 大森 治希, 土居 雄太, 眞島 新, 平林 健一, 馬場 覚, 小宮 紀宏, 塚本 伸章, 林田 光正, 前 隆男 整形外科と災害外科 73 (2), 317-319, 2024-03-25

    <p>【はじめに】ピロン骨折は治療に難渋する骨折であり,手術方法や合併症について多数報告されているが,術後にプレート折損を生じた報告は渉猟し得た限り稀である.今回,術後にプレート折損を来し,再手術を要した症例を経験したので報告する.【症例】64歳男性,2.5 mの高さから墜落し受傷.右開放性ピロン骨折(AO 43C3.3/Gustilo …

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  • 明らかなGd造影効果を認めず嚢腫病変との鑑別を要した硬膜内神経鞘腫の1例

    今田 優, 清水 建詞, 大友 一, 森光 洋介, 濱田 賢治, 田原 尚直 整形外科と災害外科 73 (2), 337-341, 2024-03-25

    <p>神経鞘腫は単純MRIにて比較的容易に認識でき,さらにガドリニウム(Gd)造影効果により他の腫瘍とも鑑別できることが多い.今回明らかなGd造影効果を認めないため脊柱管内嚢腫病変との鑑別が十分にできず,手術によって神経鞘腫と診断できた1例を経験したので報告する.症例は73歳男性,半年前に左殿部痛を自覚し当院を受診した.MRIにてL4/5レベルの脊柱管内にT1強調像およびT2強調像で均一な高信号…

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  • 初回脆弱性骨折患者における二次骨折についての調査

    松尾 大地, 江頭 秀一, 宮坂 悟, 杉原 祐介, 日髙 信道 整形外科と災害外科 73 (2), 351-354, 2024-03-25

    <p>【はじめに】当院で初回脆弱性骨折治療後に二次骨折を起こした症例について調査した.【対象と方法】2016年4月から2021年3月の間に当院にて骨折で入院加療を行った1918例の内,初回脆弱性骨折(a)上腕骨近位部骨折,b)橈骨遠位端骨折,c)大腿骨近位部骨折,d)胸腰椎骨折)を起こし,退院後二次骨折を起こした137例(平均85.3歳,男性21例,女性116例)を対象とした.初回骨折部位毎の二…

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  • 脚長・オフセットは,Forgotten Jointに影響するか?

    吉本 将和, 濵井 敏, 小西 俊己, 山手 智志, 川原 慎也, 佐藤 太志, 山口 亮介, 原 大介, 宇都宮 健, 北村 健二, 本村 悟朗, 中島 康晴 整形外科と災害外科 73 (1), 1-6, 2024-03-25

    <p>【目的】脚長・オフセットがforgotten joint score(FJS)-12を含めた患者立脚型アウトカムに影響するか否かを明らかにすること.【対象】当科の初回THAで,対側健常な203例203股を対象とした.術前後の単純X線画像評価と術後の患者立脚型評価(FJS-12,Oxford hip score: …

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  • 特発性前骨間神経麻痺の1症例

    田口 学 整形外科と災害外科 73 (1), 112-115, 2024-03-25

    <p>【はじめに】特発性前骨間神経麻痺の病因,自然経過などは未だに不明な点が多く,「神経束のくびれ」は麻痺の原因の1つと考えられている.今回,神経束のくびれを伴う特発性前骨間神経麻痺1症例の超音波画像検査(以下エコー)所見を含めた自然経過を報告する.【症例】51歳,女性.数日前に缶の蓋を開けるときに左手に力が入らないことに気づいたために受診した.しびれや知覚鈍麻は認めなかった.左母指IP関節屈曲…

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  • 坐骨結節剥離骨折に対して手術加療を行った1例

    田中 一成, 島内 卓, 巣山 みどり, 髙橋 祐介, 酒井 隆士郎, 野口 康男, 江口 正雄, 酒井 健次 整形外科と災害外科 73 (1), 123-127, 2024-03-25

    <p>【はじめに】比較的まれな坐骨結節剥離骨折の1例を経験したので報告する.【症例】15歳男子.運動会のリレー競技で走り始めに左臀部に轢音を感じ,疼痛にて走行不能となった.同日当院を受診.左股関節・膝関節屈曲位にてtoe touch歩行.左坐骨に圧痛があり,X線にて左坐骨結節が剥離しており2cmの転位を認めた.受傷後9日目に観血的骨接合術を施行した.腹臥位にて坐骨外側に10cmの縦切開を加えアプ…

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  • ポータプルナビゲーション(Naviswiss®)THAでのカップ設置角度の精度

    安達 淳貴, 城野 修, 西井 章裕, 吉兼 浩一, 大江 健次郎, 岩田 真一郎 整形外科と災害外科 73 (1), 14-16, 2024-03-25

    <p>【目的】Naviswiss®を用いたTHAのカップの設置角度の精度を調査し,K-wireを腸骨に打ち込んだ従来法と比較した.【方法】対象は2021年3月から2023年2月の期間に当院でTHAを施行した55症例を対象とし,K-wireを用いた25症例(以下K群)とNaviswiss®を用いた30症例(以下N群)に分類し,カップの術中目標設置角と術直後のレントゲンでのradiographic …

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  • 当科で経験した投球動作に伴う上腕骨骨幹部骨折の2例

    高橋 洋平, 安部 幸雄, 伊藤 洋輝, 藤澤 武慶, 武藤 正記, 淺野 圭, 片岡 秀雄 整形外科と災害外科 73 (1), 152-155, 2024-03-25

    <p>緒言:投球動作による上腕骨骨幹部骨折は自家筋力による骨折として代表的である.当科で経験した投球骨折の2例を報告する.症例1:27歳男性.草野球チームのピッチャーで右投げ.投球時,コッキングの瞬間に礫音とともに右上腕に激痛を生じた.単純X線撮影で右上腕骨骨幹部遠位1/3の螺旋骨折を認めた.神経血管損傷を疑う所見はなかった.受傷後5日でLocking …

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  • 低侵襲性人工股関節全置換手術に適した,短いスパイク付き寛骨臼シェルの有用性

    樋口 富士男, 吉光 一浩, 古森 元崇, 山内 豊明 整形外科と災害外科 73 (1), 17-20, 2024-03-25

    <p>目的:寛骨臼の変形を伴う例や低侵襲性人工股関節全置換術に用いたスパイク付き寛骨臼シェルの有用性を報告する.症例:2001年8月から2014年10月までの間にTrilogyスパイクシェル(以下,T)を1466手術に用いた.このシェルには螺子孔がなかったので,当時のナカシマメディカル社に依頼して螺子孔のあるスパイクシェル(以下,N)を作成してもらい2013年8月より975手術に用いた.結果:寛…

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  • 踵骨骨折に対する外側小皮切を用いたスクリュー固定による治療成績の検討

    武村 秀孝, 村岡 辰彦, 松下 隆義, 田中 雄基, 山下 学, 竹内 潤, 松山 順太郎, 松尾 卓見, 上野 宜功, 米盛 公治 整形外科と災害外科 73 (1), 178-180, 2024-03-25

    <p>当院での踵骨骨折に対する外側小皮切でのスクリュー固定術の治療成績について検討した.対象は外側小皮切でスクリュー固定を行った10例11足(男8足,女3足,平均年齢63歳)とした.主要評価項目を創部合併症の有無,術後のSAFE-Qスコア,術前後のBöhler角.副次評価項目を関節面の整復保持,手術待機日数,手術時間,合併症として調査を行った.結果,創部合併症を認めた症例はなかった.平均Böhl…

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  • Hansson DC Nailを用いた大腿骨転子部骨折の治療経験

    小禄 純平, 衣笠 清人, 松浦 一平, 篠崎 智香子 整形外科と災害外科 73 (1), 32-35, 2024-03-25

    <p>ハンソン・イノベーション社製Hansson DC Nail®(以下,DC Nail)は① ヘッドエレメントがtwin hookであること,②twin hook挿入部下縁にノッチを作成することでAdvanced Dynamization(以下,AD),つまり骨軸方向へ圧迫力をかけられること,③ 遠位横止めスクリューがshort …

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  • 大腿骨骨幹部骨折術後のドロップアウト率と偽関節率:「骨折難治症例カンファレンス」の有用性

    松本 洋太, 久保 祐介, 園田 和彦, 浜崎 晶彦, 美浦 辰彦, 藤村 謙次郎, 小宮山 敬祐, 白﨑 圭伍, 古谷 武大, 原 俊彦 整形外科と災害外科 73 (1), 43-45, 2024-03-25

    <p>【目的】大腿骨骨幹部骨折術後経過において,骨癒合が完了する前に外来受診が途絶えた割合(ドロップアウト率)と偽関節率を調査した.【対象と方法】2013年1月から2021年12月までに当科にて大腿骨骨幹部骨折に対し,骨接合術を行った16歳以上の62患者63肢を対象とした.性別,年齢,骨折型,開放骨折の有無,術後ドロップアウト率,骨癒合までの期間,偽関節率を調査した.【結果】男性34例,女性28…

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  • 硬膜管背側に脱出した腰椎椎間板ヘルニアの治療経験

    橋詰 惇, 山下 彰久, 原田 岳, 渡邊 哲也, 太田 浩二, 大崎 佑一郎, 石田 彩乃, 木原 大護, 鶴 翔平 整形外科と災害外科 73 (1), 57-59, 2024-03-25

    <p>当院では過去10年間で背側脱出を4例経験したので報告する.症例概要:平均65(33-84)歳,男3女1例.30代~80代.症状は腰痛,下肢痛,下肢のしびれ,排尿困難であった.病変高位はL4/5 3例,L3/4 1例であった.いずれも膀胱直腸障害を認め,早期にヘルニア摘出術を施行した(うち1例は後方進入椎体間固定術を併用した).術後は下肢痛,しびれは全例で軽快した.膀胱直腸障害は3例で早期に…

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  • 当院の大腿骨近位部骨折における骨粗鬆症の治療介入状況について

    駒井 傑, 末永 賢也, 平田 正伸, 川口 雅之, 清原 壮登, 有薗 奬, 田山 尚久 整形外科と災害外科 73 (1), 71-72, 2024-03-25

    <p>大腿骨骨幹部骨折術後偽関節でプレート破綻を来した症例を経験し,当院の過去の大腿骨近位部骨折患者で似たような症例を検索したところ,骨粗鬆症治療の介入率が低いことが判明した.当院では大腿骨近位部骨折後の骨粗鬆症治療介入についてパスの作成を検討しており,当院の大腿骨近位部骨折後の骨粗鬆症治療介入の現状について調査し報告することとした.</p>

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  • 小児の外傷性鎖骨偽関節が疑われた症例に対して手術加療を施行した1例

    菅野 真未, 髙村 和幸, 柳田 晴久, 山口 徹, 中村 幸之 整形外科と災害外科 73 (1), 92-94, 2024-03-25

    <p>【はじめに】小児の鎖骨偽関節は,外傷性偽関節や先天性偽関節症などがあるが,いずれも頻度は稀である.今回,小児の鎖骨外傷性偽関節が疑われた1例に対する手術加療を経験したので報告する.【症例】3歳10か月女児.右鎖骨部の突出に気付かれ,外観上の問題から手術を希望され当科紹介初診.明らかな外傷歴はなく右鎖骨部に膨隆を触知し圧痛などは認めなかった.画像上,右鎖骨遠位骨幹部偽関節を認め,偽関節手術を…

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  • 小児病院である当科での整形外科エコーの活用と取り組み

    河村 好香, 松尾 圭介, 畑野 崇, 畑野 美穂子, 鳥越 清之 整形外科と災害外科 73 (2), 185-187, 2024-03-25

    <p>【はじめに】当科でのエコー活用の状況と取り組みについて調査・報告する.【方法】2015年から2022年のエコー活用について以下の調査を行った.(1)使用件数(2)使用目的(3)診療補助内容・診断部位【結果】(1)2015年と比べ2022年は13倍に増加(2)診療補助20-30%,診断目的70-80%(3)診療補助はボツリヌス療法などの施術補助が多く診断部位は股関節と膝関節が多い …

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  • 当院における大腿骨近位部骨折術後の骨粗鬆症治療継続率について

    長谷川 晃大, 小澤 慶一, 江﨑 克樹, 山下 道永 整形外科と災害外科 73 (2), 200-201, 2024-03-25

    <p>【はじめに】当院では大腿骨近位部骨折に対し手術を行ったほぼ全症例に対し,術後にデノスマブを使用している.入院中から骨粗鬆症治療を開始し,外来まで一貫して加療している事が骨粗鬆症治療継続率の上昇に寄与しているか検討した.【対象】2020年4月以降に当院で大腿骨近位部骨折の手術を行い,術後1年以上経過した患者102名.【結果】術後1年以上経過した症例は102名,平均83.8歳,継続率85.3%…

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  • 急性期病院における大腿骨近位部骨折後2次性骨折予防としての骨粗鬆症治療の問題点

    植田 博也, 森田 周作 整形外科と災害外科 73 (2), 211-214, 2024-03-25

    <p>2022年の診療報酬改定で,大腿骨近位部骨折に対する「緊急固定,挿入加算」が新設された.しかしこの算定には,「2次骨折予防継続管理料1」の算定が必要で,この中で骨粗鬆症の治療として薬物治療が積極的に勧められている.急性期DPC対象病院では,高額な薬剤は使用しづらいため経口BP製剤が主に選択されると思われるが,2023年4月から2023年3月まで当院で大腿骨近位部骨折に対して手術を行った12…

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  • 経皮的椎弓根スクリュー(PPS)による脊椎後方固定術を行った化膿性脊椎炎症例の検討

    藤本 泰毅, 島袋 孝尚, 山川 慶, 金城 英雄, 津覇 雄一, 大城 裕理, 當銘 保則, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (2), 219-222, 2024-03-25

    <p>【はじめに】当科では,保存療法に難渋する化膿性脊椎炎に対して,まず侵襲の少ない後方固定術を行い,感染コントロールが不十分もしくは骨欠損が大きいようであれば前方掻爬固定術を追加する方針としている.2018年から2023年に経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw: …

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  • 当院における小児上腕骨外側顆骨折の手術成績

    木戸 麻理子, 土持 兼信, 兼田 慎太郎, 衛藤 凱, 江口 大介, 大森 裕己, 畑中 敬之, 河野 裕介, 岩崎 賢優, 土屋 邦喜 整形外科と災害外科 73 (2), 237-240, 2024-03-25

    <p>対象は2011年1月~2022年12月までに当院で手術を施行した上腕骨外側顆骨折37例37肘のうち,12カ月以上経過観察可能であった30例30肘(男児20例,女児10例),年齢は平均5.97歳(1~11歳),骨折型はWadsworth分類Ⅱ型17肘,Ⅲ型が13肘で術式は経皮的鋼線刺入固定術が4肘,Tension band …

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  • 多関節炎を呈したクラミジア感染後反応性関節炎の1例

    松田 倫明, 川畑 英之, 恒吉 康弘, 土屋 太志郎, 中村 優子, 富村 奈津子, 古賀 公明, 吉野 伸司, 川内 義久 整形外科と災害外科 73 (2), 256-259, 2024-03-25

    <p>【症例】25歳男性.半年前より左膝関節痛で近医整形外科に通院していたが,症状改善みられず当科紹介となった.初診時,体温37.8度,左膝の熱感,腫脹があったが血液培養,関節液培養は陰性だった.血液検査ではWBC 10000/μL,CRP 18.4 mg/dLと高値だったがRF,抗CCP抗体,抗核抗体は陰性だった.MRIでは左膝の関節水腫,滑膜増生がみられた.診断,治療目的に行った関節鏡検査で…

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  • 成人脛骨粗面骨折の1例

    照屋 周, 平良 啓之, 呉屋 五十八, 大城 義竹, 砂川 秀之, 新垣 宜貞, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (2), 280-284, 2024-03-25

    <p>脛骨粗面骨折は比較的稀な骨折であるが,骨端線が完全に閉鎖していない思春期に好発すると言われている.今回著者らは,成人に生じた脛骨粗面骨折を経験したので報告する.症例は54歳男性.約2 mの脚立から転落し,左膝関節は屈曲位で粗面部を強打し,当院救急受診となった.左膝関節X線像,CT像にて左膝蓋骨が近位へ偏位しており,脛骨粗面の粉砕骨折,骨折部に骨片の陥入を認め,受傷5日目に径4.0 …

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  • JOABPEQとJOACMEQは正確に記入されているのか?

    甲斐 一広, 樽角 清志, 東野 修, 土井 俊郎, 飯田 圭一郎, 播广谷 勝三 整形外科と災害外科 73 (2), 295-298, 2024-03-25

    <p>【はじめに】本研究の目的はJOABPEQやJOACMEQが他の質問表と比べて正確に記入されているか,medical staffの協力により記入率は改善するのか評価すること.【対象と方法】2015年4月から2017年3月に脊椎手術を受けた342名を対象とした.2016年4月より質問表が正確に記入されているのかチェックを開始した.チェックなし期間のJOABPEQ,JOACMEQの正確記入率とチ…

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  • 硬膜内に脱出した再発腰椎椎間板ヘルニアの一例

    眞島 新, 前田 健, 久保田 健介, 畑 和宏, 坂井 宏旭, 益田 宗彰, 森下 雄一郎, 林 哲生, 横田 和也, 大迫 浩平, 伊藤田 慶, 河野 修 整形外科と災害外科 73 (2), 309-313, 2024-03-25

    <p>【はじめに】硬膜内に脱出した腰椎椎間板ヘルニアは稀な疾患である.発生リスクとしては長期羅患期間や,同部位の手術既往等が挙げられる.今回,MRIで硬膜内に脱出した腰椎椎間板ヘルニアを疑い手術加療を行った一例を経験したので報告する.【症例】41歳男性,177 cm,130 kg.19歳時にヘルニアを指摘.39歳時に腰痛・下肢痛が増悪,脊柱管狭窄も認めたため椎弓切除の上L4/5左・L5/S1両側…

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  • 結核性肘関節炎の1例

    井上 逸人, 中村 公隆, 井口 明彦, 濱田 貴広, 泉 貞有, 今村 隆太, 蛯原 宗大, 井上 隆広, 黒木 陽介, 有薗 剛 整形外科と災害外科 73 (2), 333-336, 2024-03-25

    <p>【はじめに】肘関節に原発した結核性関節炎の1例を経験したので報告する.【症例】23歳男性.誘因なく右肘痛が出現,近医整形外科で保存加療を施行されるも改善なく,発症約1か月で当科紹介受診された.発熱があり,右肘関節の腫脹・疼痛・熱感を認め可動域制限があった.X線で特記所見なく,MRIで肘関節の前方・後方に及ぶ腫瘤状病変(T1低信号,T2中等度~高信号)を認めた.CTで胸部病変は認めなかった.…

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  • 下肢創外固定のピン刺入部に対する次亜塩素酸の洗浄と消毒の効果

    寺本 圭賢, 古市 格, 小河 賢司, 山口 雄一, 中山 宗郎, 村田 雅和 整形外科と災害外科 73 (2), 355-357, 2024-03-25

    <p>【目的】足関節周囲骨折に対してはダメージコントロール目的の一時的創外固定術が施行される.創外固定術は骨折部と軟部組織を含めた局所の安静効果がある一方で,常にピン周囲感染の可能性がある.今回,次亜塩素酸を用いピン刺入部感染に対する効果を評価した.【対象と方法】対象は2023年4月から6月までに当院で施行したリング型創外固定5例,ホフマン型創外固定3例である.総ピン刺入部数は52箇所,創外固定…

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  • WJSAAC第I~V相試験で見えてきた日本小児アレルギーの過去と今

    西間 三馨 日本小児アレルギー学会誌 38 (1), 58-64, 2024-03-20

    <p>WJSAAC(West Japan Studies of Asthma and Allergies in Childhood)は1982年の第I相試験の西日本11県の小学児童5万5千人から,2022年の第V相3万人まで10年ごとに同一手法・同一地区・同一小学校1~6年生で行われてきた.現在,解析中であるがその概略は,気管支喘息(BA)の有症率は第III相の6.5%をピークに減少に転じ第V相…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 表層軟質クラッド鋼板を実適用した液体アンモニアタンクの29年間の耐SCC性

    橋本 薫, 安田 恭野, 三浦 進一, 塩谷 和彦, 赤井 隆文 Zairyo‐to‐Kankyo 73 (3), 57-60, 2024-03-10

    <p>液体アンモニアタンクに適用した表層軟質クラッド鋼板の長期の耐液体アンモニアSCC性を把握することを目的に,開放検査結果を解析した結果,以下のことが判明した.</p><p>①29年使用したTS610 MPa級表層軟質クラッド鋼板適用タンク2基のうち,1基には割れの発生がなく,もう1基も累積6件の割れの発生に留まった.割れ発生件数は,従来のTS610 …

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  • 風化に対する切土法面の管理優先度の決定方法

    永田 政司, 村上 豊和, 佐藤 尚弘, 菊本 統 地盤工学ジャーナル 19 (1), 43-56, 2024-03-01

    <p>昨今の異常降雨の際に,切土法面の風化した表層土が流出する事象がしばしば発生している。高速道路本線への土砂流出による被害を未然に防止するには,風化による法面の不安定化を予測し,降雨等の外的要因に対する耐久性を向上する必要がある。高速道路では,切土法面完成後の 40〜50 年にわたり全国 10 路線,96 …

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  • [論文] 肥前千葉氏の本拠形成と領主支配 (第三部 西遷武家領主論)

    田中, 大喜 国立歴史民俗博物館研究報告 245 181-202, 2024-02-29

    本稿は、肥前千葉氏を事例に、西遷・北遷東国武士が在来勢力との連携・競合のもと、いかにして領主支配を展開させたのかという問題について、現地調査を駆使しつつ追究した。 まず第一章では、小城郡における鎌倉期千葉氏の本拠について、明治期地籍図・中世史料・立地環境・聞き取り調査にもとづいて考察した。その結果、それは円通寺一帯に比定され、その空間構成を復元した。 …

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  • [論文] 西遷武士小早川氏と楽音寺 (第三部 西遷武家領主論)

    高橋, 典幸 国立歴史民俗博物館研究報告 245 163-179, 2024-02-29

    近年の日本中世史研究では武士の移動に注目が集まっている。西遷や北遷といった御家人の移動は鎌倉時代に特徴的な武士の移動といえよう。西遷や北遷に際して、御家人たちは移動先でどのような環境を利用したか、またどのような環境を構築していったかの考察が必要である。そこで本論文では、安芸国沼田荘に西遷した相模武士小早川氏と沼田荘内の楽音寺に即して、この問題の検討を試みた。 …

    機関リポジトリ

  • 九州新幹線(西九州ルート)における費用分担問題

    別府 英俊 運輸政策研究 26 (0), 15-24, 2024-02-29

    <p>本研究は,九州新幹線(西九州ルート)の整備における費用分担問題を取り上げ,ゲーム理論のコアや仁の手法を用いて分析を行った.九州新幹線(西九州ルート)は,佐賀県と国,長崎県の間で整備手法や費用分担,並行在来線の在り方を巡って合意ができていない現状にある.そこで,本研究は新鳥栖-武雄温泉間をフル規格で整備した場合の各県の帰着便益額を算出し,その便益額に基づき,国,佐賀県,長崎県の3者間において…

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  • パナソニックにおけるカメラ産業史

    植松 道治 日本写真学会誌 87 (1), 8-16, 2024-02-20

    パナソニック(2008 年以前は松下電器)は戦後間もない時期から閃光電球(写真 1)を始めとして,キセノン発光管,ス トロボフラッシュ(写真 2)などを生産してきた.1983 年にはコンパクトカメラの生産を始め,主にカメラメーカへの OEM 供給を行ってきた.デジタルカメラ(以下,DSC と記す)事業には 2001 年に本格的に参入し,他社に先駆けて, …

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  • Influx of nitrogen-rich material from the outer Solar System indicated by iron nitride in Ryugu samples

    松本, 徹, 野口, 高明, 三宅, 亮, 伊神, 洋平, 治田, 充貴, 瀬戸, 雄介, 宮原, 正明, 富岡, 尚敬, 斉藤, 光, 波多, 聰, Harries, Dennis, 瀧川, 晶, 仲内, 悠祐, 橘, 省吾, 中村, 智樹, 松本, 恵, Ishii, Hope A., Bradley, John P., Ohtaki, Kenta, Dobrică, Elena, Leroux, Hugues, Le Guillou, Corentin, Jacob, Damien, de la Peña, Francisco, Laforet, Sylvain, Marinova, Maya, Langenhorst, Falko, Beck, Pierre, Phan, Thi H. V., Rebois, Rolando, Abreu, Neyda M., Gray, Jennifer, Zega, Thomas, Zanetta, Pierre-M., Thompson, Michelle S., Stroud, Rhonda, Burgess, Kate, Cymes, Brittany A., Bridges, John C., Hicks, Leon, Lee, Martin R., Daly, Luke, Bland, Phil A., Zolensky, Michael E., Frank, David R., Martinez, James, 土山, 明, 安武, 正展, 松野, 淳也, 奥村, 翔太, 三津川, 到, 上杉, 健太朗, 上椙, 真之, 竹内, 晃久, Sun, Mingqi, 延寿, 里美, 道上, 達広, 圦本, 尚義, 岡﨑, 隆司, 薮田, ひかる, 奈良岡, 浩, 坂本, 佳奈子, 矢田, 達, 西村, 征洋, 中藤, 亜衣子, 宮崎, 明子, 与賀田, 佳澄, 安部, 正真, 岡田, 達明, 臼井, 寛裕, 吉川, 真, 佐伯, 孝尚, 田中, 智, 照井, 冬人, 中澤, 暁, 渡邊, 誠一郎, 津田, 雄一 Nature Astronomy 8 (2), 207-215, 2024-02

    Large amounts of nitrogen compounds, such as ammonium salts, may be stored in icy bodies and comets, but the transport of these nitrogen-bearing solids into the near-Earth region is not well …

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  • 茨城県の河口汽水域におけるウシエビの北限記録

    中山 聖子, 木村 将士, 金子 誠也, 山崎 和哉, 外山 太一郎, 池澤 広美, 加納 光樹 水生動物 2024 (0), AA2024-2-, 2024-01-11

    東南アジア諸国の水産上重要種であるウシエビPenaeus monodonは、インド・西太平洋の熱帯から温帯地域で生息が確認されており、その分布の北限は東京湾もしくは房総半島沿岸とされてきた。しかしながら、2021年9月から2023年11月にかけて両海域よりも北に位置する茨城県の江戸上川・久慈川・那珂川・利根川河口域と汽水湖涸沼において本種の稚エビ計20個体(頭胸甲長4.8–28.3 …

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  • IgG4関連硬化性胆管炎up to date

    中沢 貴宏, 内藤 格, 大原 弘隆 日本消化器病学会雑誌 121 (1), 33-41, 2024-01-10

    <p>IgG4関連硬化性胆管炎臨床診断基準2020は,①肝内,肝外胆管の狭細像,②胆管壁の肥厚像,③血清学的所見,④病理学的所見,⑤他のIgG4関連疾患の合併,⑥ステロイド治療の効果,からなる.自己免疫性膵炎の合併の有無,胆管像分類により診断を行うこと,画像診断は胆管像と胆管壁の肥厚の状態の2方面から検討することを特徴とした.また,診断基準を利用しやすくするためにアルゴリズムを作成した.さらに2…

    DOI PubMed

  • Cohort Profile: The China Severe Trauma Cohort (CSTC)

    Yang Yao, Yuan Minlan, Zeng Yu, Xie Yuanjing, Xu Yueyao, Liao Dengbin, Chen Yongmei, Chen Meiru, Qu Yuanyuan, Hu Yao, Zhang Wei, Song Huan Journal of Epidemiology 34 (1), 41-50, 2024-01-05

    ...</p><p><b>Methods:</b> The China Severe Trauma Cohort (CSTC) enrolled all traumatized individuals aged 12 to 80 years admitted to the Trauma Center of West China Hospital between March 1<sup>st</sup>,...

    DOI Web Site PubMed 参考文献37件

  • 甲状腺中毒症を合併したCOVID-19感染に伴う降下性縦隔炎例

    服部 滉平, 岩城 翔, 川北 大介, 的場 拓磨, 髙野 学, 村嶋 明大, 蓑原 潔, 柘植 博之, 金屋 歳三, 岩瀨 優, 岩﨑 真一 耳鼻咽喉科臨床 117 (3), 289-293, 2024

    <p>Background</p><p>Cases of deep neck abscess occurred secondary to pharyngolaryngitis caused by COVID-19 have been reported. Herein, we report a case of descending mediastinitis complicating …

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  • ある落橋事例から考える今後の木橋発展に向けた教訓

    渡辺 浩 土木学会論文集 80 (28), n/a-, 2024

    <p> 2023年5月,水辺の橋として親しまれてきた木橋が落橋した.この橋は西アフリカ産のボンゴシ材が使用されたアーチ橋で,27年間供用されていた.同様の木橋は1990年代に国内に多数が架けられた.外国での実績を元に架設当初はメンテナンスフリーで耐用年数50年とも言われていたが,国内では短期間で腐朽することが明らかとなった.このような木橋が多数架けられたのにはメンテナンス不要なものがよいとされた…

    DOI Web Site

  • Asian Intensive Reader of Pneumoconiosis program: examination for certification during 2008–2020

    J-P Naw Awn, SUSANTO Agus Dwi, SAMOEDRO Erlang, MANSYUR Muchtaruddin, TUNGSAGUNWATTANA Sutarat, LERTROJANAPUNYA Saijai, SUBHANNACHART Ponglada, SIRIRUTTANAPRUK Somkiat, DUMAVIBHAT Narongpon, ALGRANTI Eduardo, PARKER John E., HERING Kurt G., KANAYAMA Hitomi, TAMURA Taro, KUSAKA Yukinori, SUGANUMA Narufumi Industrial health 62 (2), 143-152, 2024

    <p> This study examined physicians’ participation and performance in the examinations administered by the Asian Intensive Reader of Pneumoconiosis (AIR Pneumo) program from 2008 to …

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • アメリカ西部における砂糖の地理学

    矢ケ﨑 典隆 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 132-, 2024

    <p>砂糖の地理学 人間は甘さに対する欲求を満たすために,サトウキビやテンサイを主な原料として砂糖を生産してきた.砂糖の地理学は,世界の砂糖生産地域を地理学の視点と方法によって理解することを目的として,サトウキビ糖回路とテンサイ糖回路に着目する.そして,サトウキビ糖生産地域とテンサイ糖生産地域の特徴や,それらの共存と競合の関係を,ローカルスケール,ナショナルスケール,グローバルスケールにおいて検…

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  • ケースレポートからみえるA病院の看護の特徴

    杉原 陽子, 荒木 敬雄, 新田 和子, 山本 和代, 別府 清香 神戸市立病院紀要 62 (0), 9-16, 2024

    本研究は、A病院の看護師が著している看護を明らかにすることを目的にした。過去5年のケースレポートのうち13本を対象とし、質的に分析した。結果、看護師は【治療やケアへの拒否を患者の苦痛として捉え(る)】、【苦痛の少ない処置や方法を探求(する)】し、症状の軽減を図っていた。回復に時間を要する患者の場合は【患者の状況を目標達成過程であると肯定的に捉え(る)】、【セルフケアレベルを下げないことを重視する…

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  • 甲状腺乳頭癌全摘症例の臨床的検討

    山口 慎人, 的場 拓磨, 川北 大介, 髙野 学, 村嶋 明大, 蓑原 潔, 岩城 翔, 柘植 博之, 岩﨑 真一 頭頸部外科 33 (3), 311-317, 2024

    甲状腺腫瘍診療ガイドラインでは,乳頭癌高リスク症例に全摘術を行うことが推奨されているが,中リスク症例は症例ごとの判断となっており,術式選択に難渋することがある。今回われわれは,2012年7月~2022年7月に名古屋市立大学病院で施行した甲状腺乳頭癌全摘症例72例に対して臨床的検討を行った。高リスク症例が最も多く,中リスク症例では外側区域リンパ節転移がある症例が多かった。高リスク症例では無増悪生存…

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  • 佐渡博物館蔵1791年製Cary's pocket globeケース内面に表示された地理情報について

    宇都宮 陽二朗 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 237-, 2024

    <p><b>1.はじめに: </b>佐渡博蔵の1791年製Cary’s Pocket Globeのケースは半球の片方にD’Anvilleの古代の世界図が他方には球儀に不記載の80地点の緯経度が中央の表題を囲み南東北西の反時計回りの四角枠にアルファベット順で表示されている。ここでは80地点,地域,国や諸侯領等とSLSA蔵,同型球儀球面の地理情報の吟味結果を報告したい。<b>2.地球儀ケースの地点…

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