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検索結果 63 件

  • 1 / 1

  • ボノボの進化におけるコンゴ川の影響

    竹元 博幸 霊長類研究 Supplement 39 (0), 47-47, 2023

    ...<i>Pan</i>属の共通祖先はコンゴ川の右岸に分布しており、ボノボの祖先は第四紀のコンゴ盆地の厳しい乾燥期にコンゴ川の右岸から左岸に移動したと考えられる。河川流量の変動によるコンゴ川の左岸と右岸での動物群の移動または交換の仮説は、ボノボ分岐後の絶滅した類人猿種を含む他のPan系統とボノボの交雑、およびボノボの低い遺伝的多様性をうまく説明できる。...

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  • 逆相カラムを使って採取・保管された尿成分の安定性と回収率

    毛利 惠子, 橋本 千絵, 柴田 翔平, 戸田 和弥, 清水 慶子 霊長類研究 Supplement 38 (0), 65-, 2022

    ...さらに、野生のメスボノボの尿を逆相カラムとろ紙で長期保存し、その溶出液中のステロイドホルモン量から排卵日の特定をしたところ、予想される排卵日に差はなかった。これらのことから、本方法は、従来のろ紙での保存方法では困難だったステロイドホルモンの測定にも有効な保存方法であることがわかった。</p>...

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  • コンゴ民主共和国ワンバにおける野生ボノボの狩猟・肉食行動:他地域との比較

    五百部 裕, 坂巻 哲也 霊長類研究 Supplement 38 (0), 37-, 2022

    ...これらの結果を、ボノボの狩猟・肉食行動が観察されているロマコやルイコタル、イヨンジといった他の調査地で得られた結果と比較し、ボノボの狩猟・肉食行動の特徴を抽出した。また併せて、より頻繁に肉食が観察されているチンパンジーの特徴とも比較し、Pan属における狩猟・肉食行動の進化についても考察した。</p>...

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  • 野生ボノボにおける集団の出会いの際の親和的・性的交渉相手の選択

    徳山 奈帆子 霊長類研究 Supplement 37 (0), 32-32, 2021

    ...ボノボの集団間関係は比較的寛容かつ親和的で,ある程度の集団間競合関係があるものの,集団間の親和的・性的交渉も観察される。ボノボは他集団個体と積極的に親和的・性的交渉を行う「よそ者好き」なのだろうか?それとも,他集団との親和的交渉が可能であっても,傾向としては「内集団ひいき」なのだろうか?本研究では,集団の出会いの際のボノボの親和的・性的交渉相手の選択を検討した。...

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  • With コロナ時代におけるサルとの適切な接し方について考える

    霊長類研究 Supplement 37 (0), 14-14, 2021

    ...「コロナ禍にボノボの調査地で過ごす:コンゴ民主共和国、ロマコ‐ヨコカラ動物保護区のエコツーリズ ム・プロジェクトの事例から」</p><p>  坂巻哲也(アントワープ動物園基金・ロマコプロジェクト・コンサルタント)</p><p>5....

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  • チンパンジーとボノボとの出会い

    三上 隆太, 町田 悠太, 井野元 隆司 霊長類研究 Supplement 37 (0), 57-57, 2021

    ...一方</tt>, <tt>ボノボの特徴は①平和的で女性優位社会。②自然界では道具を使うことは少ない。③体型は細く四肢も細長く</tt>, <tt>チンパンジーより直立二足歩行が得意。④メス中心の採集スタイル。果実を分配して食べる。⑤性行為で問題解決(ホカホカなど)。⑥水が好き。⑦コンゴ民主共和国の固有種。...

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  • ボノボのメスの社会的・性的交渉における相手選択の傾向

    横山 拓真, 橋本 千絵, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 36 (0), 22-22, 2020

    ...しかし、ボノボの社会的・性的交渉をメスの生理状態と行動学の見地から分析した研究は少ない。 本研究では、コンゴ民共和国ルオー学術保護区にて、ボノボの交尾と「ホカホカ」における相手選択の傾向と、メスの生理状態との関連を分析した。その結果、高順位オスは相手のメスの生理状態に関わらず、独占的に交尾をしている傾向が見られた。...

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  • 他者の痛みに対するチンパンジー・ボノボの生理反応

    佐藤 侑太郎, 狩野 文浩, 平田 聡 霊長類研究 Supplement 35 (0), 41-42, 2019-07-01

    <p>Previous studies have shown that humans experience negative emotions (i.e., empathic pain) when observing pain in others. We investigated psycho-physiological reactions to others’ injury and pain …

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  • ヒト亜科の地域個体群内の集団間関係の変異について

    古市 剛史 霊長類研究 Supplement 35 (0), 35-36, 2019-07-01

    ...ゴリラの地域個体群は、ヒト、チンパンジー、ボノボの地域個体群ではなく、個々の父系集団と相同レベルの構造である可能性がある。そう考えると、ゴリラの集団は父系集団のサブユニットということになり、集団のサイズや構成の大きなバリエーションやフレキシビリティ、遊動域の大きな重複、オス間の血縁による集団間の親和的関係などが理解しやすい。...

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  • ボノボの離乳期の親子間の葛藤:姉/兄が母乳を飲んだ事例

    坂巻 哲也 霊長類研究 Supplement 35 (0), 54-55, 2019-07-01

    ...その際,ボノボの母親に,離乳のための積極的な拒否はほとんど見られない。大型類人猿の出産間隔は4年から9年と長い。ヒト科の中で,ヒトの出産間隔はとくに短い。ボノボでは出産間隔が比較的短い場合に,母親が二人の子を同時に運搬することがある。幼子を世話する負担は,出産間隔を限定する要因の一つだろう。本発表では,下の子が生まれたとき,上の子が母親の乳房を吸った観察事例を報告する。...

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  • ワンバの野生ボノボにおける死体に対する反応

    横山 拓真, 安本 暁, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 35 (0), 33-33, 2019-07-01

    ...<p>野生ボノボの研究をしているフィールドサイトは多く、長期的な研究を継続しているフィールドがあるにも関わらず、ボノボがオトナボノボの死体に遭遇した際に示す行動を記述した報告はこれまでになかった。そもそも熱帯雨林に生息するボノボの死体は腐敗が早く、また死期が近い個体は集団遊動についてこなくなるため、発見・観察が困難になると考えられる。...

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  • Pan属二種におけるオスの隣接集団間の遺伝的分化の比較

    石塚 真太郎, 竹元 博幸, 坂巻 哲也, 徳山 奈帆子, 戸田 和弥, 橋本 千絵, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 35 (0), 34-34, 2019-07-01

    ...チンパンジーのオスは他集団のオスを連合攻撃して殺戮する等、激しい攻撃性を示すのに対し、ボノボのオスではそのような激しい攻撃性は見られない。このような攻撃性の違いは、隣接集団に属するオス間の血縁の分化が、ボノボよりもチンパンジーで大きいからである可能性がある。そこで本研究では、隣接集団に属するオス間の遺伝的分化度を両種間で比較した。...

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  • 大型類人猿ボノボの生息地利用:画像分類による生息地の再分類への挑戦

    寺田 佐恵子, 坂巻 哲也, 望月 翔太, 古市 剛史, 湯本 貴和 霊長類研究 Supplement 33 (0), 60-61, 2017

    ...本研究では,現地踏査に基づく衛星画像の分類により,ボノボの行動圏の生息地区分を再分類し,ボノボの群れによる生息地利用パターンを①遊動②採食③寝床利用の3つに着目して調べた。対象地は,コンゴ民主共和国ワンバ調査地とし,ボノボ1群の群れ追跡の記録(2007-2008)を用いた。画像分類は,まず,既存の森林区分図と浸水地推定図を重ねて大分類を作成し,次に大分類ごとにオブジェクトベース分類を行った。...

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  • ワンバのボノボにおけるオスの繁殖成功,および隣接複数集団の血縁構造

    石塚 真太郎, 川本 芳, 坂巻 哲也, 徳山 奈帆子, 戸田 和弥, 岡村 弘樹, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 33 (0), 44-44, 2017

    ...ボノボの社会では,オス間の熾烈な繁殖競合が見られず,集団間関係が比較的親和的である。これらは霊長類の中で特異的であるため,オスの繁殖成功の評価や,隣接集団の個体間の血縁関係の評価は必要であると言える。そこで本研究では,父子判定によってボノボのオスの繁殖成功を評価すること,集団内と隣接集団の個体間の血縁の濃さを比較することを目的とした。...

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  • 野生ボノボのメスにおける連合形成パターン

    徳山 奈帆子, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 32 (0), 35-35, 2016

    ...この研究ではボノボのメスにおいて、連合が親和的関係や互恵性より形成されているか検討した。コンゴ民主共和国ルオー学術保護区に生息する野生ボノボPE群のオトナメス9頭を対象に観察を行った。攻撃的行動をすべて記録し、2頭以上が共同で同じ個体に攻撃した場合、連合攻撃とした。はっきりと観察できた場合のみ、どの個体がどの個体を支援したか記録した。...

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  • ワンバの野生ボノボにおけるオスの血縁構造

    石塚 真太郎, 川本 芳, 坂巻 哲也, 徳山 奈帆子, RYU Heungjin, 戸田 和弥, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 32 (0), 57-57, 2016

    ...そこで本研究では野生ボノボの隣接3集団を対象とし、集団内および地域個体群内のオスの平均血縁度を調べて比較することにした。コンゴ民主共和国ルオー学術保護区ワンバ村周辺に生息する3集団のオトナオス23個体について糞70サンプルおよび尿6サンプルを採取した。サンプルはLysis bufferで常温保存し、DNAを抽出した。常染色体上のマイクロサテライトマーカー8座位について遺伝子型の決定を試みた。...

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  • サバンナ混交林への適応-西部コンゴ民主共和国における野生ボノボ研究の展開

    伊谷 原一, 岡安 直比, 山本 真也, 新宅 勇太 霊長類研究 Supplement 32 (0), 40-40, 2016

    ...この西個体群分布域の南西端に位置するマレボ地域では、WWFの支援を受けた地元の環境保全NPO・Mbou-Mon-Tourがすでにボノボの人付けを試みているが、主目的はエコツーリズム振興であり、本格的な学術調査は行われていない。そこで発表者らは、2013年に同地域においてボノボの社会生態学的研究と保全に向けた調査に着手した。...

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  • コンゴ民主共和国マレボ地域におけるボノボの健康状態のモニタリング実施に向けた活動

    新宅 勇太, 木村 直人, 山本 真也, 岡安 直比, 伊谷 原一 霊長類研究 Supplement 32 (0), 55-55, 2016

    ...そこで日本モンキーセンターは、同地でのボノボの健康状態の定期的なモニタリング実施を目指した活動を開始した。2015年8月から2016年4月の間に2度の予備調査を実施しており、今後、寄生虫と呼吸器疾患を中心にモニタリングを行うための本調査を実施する予定である。本発表では現地での調査の進展状況と今後の課題について報告する。</p>...

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  • ワンバの野生ボノボにおける果実分配:「儀礼的食物分配」の検討

    山本 真也 霊長類研究 Supplement 31 (0), 49-49, 2015

    ...しかし、ボノボの果実分配は受け手の視点にたった分析の重要性を示している。コンゴ民主共和国ワンバ村の野生ボノボを対象に2010年から2013年の間に独立個体間(つまり、自由に独立移動のできない子どもと母親間の分配を除く)の食物分配を178事例収集した。そのうち173例が植物性食物(果実・草本)の分配である。これらのデータから、主に次の3点が明らかになった。...

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  • ボノボとチンパンジーのロコモーションと生態

    坂巻 哲也 バイオメカニズム学会誌 38 (3), 181-186, 2014

    ...見えるが,これは幼形保有の副産物だろう.ボノボの湿潤林や水辺の利用,より乾燥した地域のボノボの生態は,今後の研究課題である.野生ボノボで観察される二足姿勢とその文脈についての素描も行った....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献19件

  • ボノボ野生個体群におけるミトコンドリアDNAハプログループの分岐年代

    竹元 博幸, 川本 芳, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 30 (0), 47-47, 2014

    ...今回この仮説に基づき、チンパンジー/ボノボの分岐年代を1.0Ma(1.7Ma)と設定してBEAST(Drummord et al, 2007)をもちいてボノボのmtDNAハプログループの分岐年代を推定した。<br>ボノボのmtDNA共通祖先は、0.4 Ma前後あるいはそれ以前に存在したと推定され、6つのハプログループの分岐年代も、ほぼ0.2 Ma~0.3Maかそれより古い時代を示した。...

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  • ボノボの犬歯形態と性的二型

    山田 博之, 濱田 穣, 石田 英實 Anthropological Science (Japanese Series) 121 (2), 89-104, 2013

    ...ボノボの性的二型の強さは,この種が複雄複雌型の社会構造を持つことと関連すると考えられる。ボノボとヒトの犬歯を比較した場合でも,大きさのみならず形態にもかなりの違いが認められた。個体変異に関しては,オスよりもメスで形態にバラツキが比較的多く,とくに歯頚隆線の発達程度に認められた。<br>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • ワンバのボノボ (Pan paniscus),集団間のメスの遺跡と集団間の出会い

    坂巻 哲也, ムラヴア バンギ, 柳 興鎮, 竹元 博幸, 徳山 奈帆子, 山本 真也, ヤンゴゼネ クムゴ, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 29 (0), 120-, 2013

    ...後に起こった.ボノボの集団間の個体の移籍には,集団間の出会いが重要であることが示唆された.おもに単雄複雌集団を形成するゴリラは,集団間の出会いにおいてのみメスの移籍が起こる.ボノボと同じ複雄複雌集団を形成するチンパンジーでは,集団間の敵対関係が厳しく,ボノボのような集団間の接触のないまま若いメスの移籍が起こる.ワンバのボノボは,分散したパーティーも比較的安定したまとまりを維持するため,集団間移籍に集団間...

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  • ボノボとチンパンジーの分岐再考-コンゴ川形成史の構築-

    竹元 博幸, 川本 芳, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 29 (0), 94-, 2013

    ... コンゴ川はその右岸北側に生息するチンパンジー(<i>Pan troglodytes</i>)と左岸南側に生息するボノボ(<i>Pan paniscus</i>)の分布域を隔てる明瞭な地理的障壁である.多くの遺伝学的研究はコンゴ川の成立を第四紀初期と仮定して,遺伝的に推定されるチンパンジーとボノボの分岐年代(1Ma (100万年前)から2.6Ma)と対応させてきた.コンゴ川の出現がボノボとチンパンジー...

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  • 大型類人猿の下顎犬歯形態(尖頭観と舌側面観)

    山田 博之 霊長類研究 Supplement 28 (0), 47-, 2012

    ...一方、チンパンジーとボノボのオスは遠心舌側基底部が外側に張り出すが,メスではこの傾向はやや弱い。化石人類の<i>A. africanus</i>は舌側面に皺がなく,隆線や溝が明白で,舌側結節も発達し、近遠心shouldersの位置もボノボのメスと類似している。しかし,遠心舌側部の外側への張り出しはない。...

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  • ボノボ野生個体群の広域的な遺伝子構造:ミトコンドリアDNAタイプの多様性と分布(予報)

    竹元 博幸, 樋口 翔子, 川本 芳, 坂巻 哲也, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 28 (0), 60-, 2012

    ...<br> 輸出個体の分析から、従来の研究ではボノボのmtDNAには3つの主要なハプログループ(A, B, C)が報告されていた。しかし、これらの自然分布に関する情報はほぼ皆無であった。今回の調査では、既知の3グループに加えて第4のハプログループ(暫定的にXと呼ぶ)を発見した。ハプログループ分類から比較すると、mtDNAタイプの種類と頻度は調査地による違いが顕著だった。...

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  • ルオー学術保護区のボノボによる湿地林の利用

    古市 剛史, 坂巻 哲也, N. Mulavw Mbangi 霊長類研究 Supplement 28 (0), 32-, 2012

    ...コンゴ盆地の中央部を占めるボノボの生息域は、北西部の湿地帯がえぐれたような形になっているが、この地域にボノボがいないことがはっきりと確かめられているわけではない。ボノボによる湿地林の利用実態が明らかになれば、ボノボの生態や推定個体数が大きく見直される可能性もある。...

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  • ワンバ・ボノボの道具使用

    杉山 幸丸 霊長類研究 27 (1), 51-56, 2011

    Bonobo tool-using behavior is rare, limited in variety and relatively simple in form. The tools of bonobos are almost always made of a crude branch with little processing and are used neither for …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献12件

  • 人とチンパンジーの間

    長谷川 寿一 霊長類研究 Supplement 27 (0), 3-3, 2011

    ...現生のヒトとチンパンジー・ボノボの中間に位置づけられる猿人アルディピテクス・ラミダスに関する最新の研究成果は,サイエンス誌を通じて全世界に衝撃を与えました。諏訪元氏(東京大学総合研究博物館)から「ラミダス猿人からみた人類進化:チンパンジーはヒトの祖先型のモデルたりうるか」と題して,ヒトとチンパンジーの共通祖先の姿へ,ラミダス猿人研究を通して迫る内容でご講演いただきます。...

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  • 野性ボノボ(<i>Pan paniscus</i>)による種子の散布距離の推定

    辻 大和, YANGOZENE Kumugo, 坂巻 哲也 霊長類研究 Supplement 25 (0), 42-42, 2009

    ...16日間(132.3hr)にわたってボノボの行動観察を行い,採食木の位置をGPSで記録するとともに排泄された糞を集めた。ボノボは果実類を中心に採食し(採食時間割合: 67.1%),とくに<i>Dialium</i>属の果実2種(<i>D. zenkeri</i>と<i>D. pachyphyllum</i>)の採食時間が長かった(2種合計で平均69.8%)。...

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  • チンパンジーとボノボ:地上性の比較

    竹元 博幸 霊長類研究 Supplement 25 (0), 97-97, 2009

    ...<br> 今回観察されたボッソウのチンパンジーとワンバのボノボの地上性の違いに関しては,少なくとも果実量よりも気温がより強く影響している可能性が高く,気温の季節差が重要である。このような地上性の違いがチンパンジーとボノボのパーティサイズや採食内容などにどのように影響しているか,吟味する必用がある。...

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  • 森林内気温の時間的・空間的変化とチンパンジーの空間利用の季節変化

    竹元 博幸 霊長類研究 Supplement 24 (0), 105-105, 2008

    ...第19回日本霊長類学会大会:ボノボの空間利用と森林内微気象。第23回日本霊長類学会大会)。今回、森林内の気象の季節変化がチンパンジーの空間利用に与える影響を調べるため、雨期と乾季で森林内気温を比較した。調査は西アフリカ・ギニア共和国のボッソウ地域で、2007年8月から9月(雨季)および2008年1月から2月(乾季)に行った。...

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  • ボノボの空間利用と森林内微気象

    竹元 博幸 霊長類研究 Supplement 23 (0), 78-78, 2007

    ...ボノボの位置する高さとその時の気温は負の相関を示し(rs=-0.25, p<0.001)、とくに休息時の高さと気温の相関係数が最も強かった(rs=-0.42, p<0.0001)。採食時間の割合と採食時の高さ(1時間ごと)に相関はなく、朝、夕の採食行動のピークが気温と高さの解析に影響している可能性は少ない。...

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  • 暴力と平和の霊長類学

    黒田 末壽 霊長類研究 Supplement 23 (0), 8-8, 2007

    ...しかし一方で、近年の霊長類研究は、闘争者同士が積極的に仲直りする行動や仲直りを仲介する行動が普遍的に見られること、また、チンパンジーとボノボのように近縁種でありながら、片方が子殺しや集団間での殺し合いをするにもかかわらず、他方は穏和で集団同士も平和な関係を築く例があることを明らかにしている。...

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  • コンゴ民主共和国ワンバ森林におけるボノボの減少と生息環境の変化

    田代 靖子, 伊谷 原一, ボンゴリ リンゴモ, 木村 大治 霊長類研究 Supplement 21 (0), 67-67, 2005

    ...ワンバの村人はボノボを食べないが、他の地域からの密猟者の侵入という直接的影響に加え、生息環境の変化という間接的な影響によって、ボノボの生息数が急激に減少していることが予想される。コンゴ民主共和国全体のボノボの詳しい生息状況は不明だが、かなり危機的な状況にあると考えられる。...

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  • 飼育下ボノボ(<i>Pan paniscus</i>)幼体の性的行動

    田中 ちひろ, 武田 庄平, ELSACKER Linda Van 霊長類研究 Supplement 20 (0), 68-68, 2004

    ...母親以外のオトナメスと未成熟メスの間で性的行動が見られないのは野生ボノボの研究と同様であった。以上の結果と、ボノボの性行動・遊びの関係について考察する。...

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  • コンゴ民主共和国ワンバ地区における野生ボノボのパーティサイズの季節変化

    MULAVWA Mbangi, 古市 剛史 霊長類研究 Supplement 20 (0), 22-22, 2004

    ...ボノボの研究が中断している間に、大型類人猿の生態学的研究は大きく進み、これと比較すべきボノボの研究成果が待たれている。内戦前のワンバのボノボの研究は、どちらかといえば行動や社会構造に関するものが多く、生態学的研究の成果も、行動観察のために行っていた餌付けの影響を指摘して批判されることがあった。...

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  • ボノボの単位集団 : 集団間の遭遇事例から

    伊谷 原一 霊長類研究 19 (1), 23-31, 2003

    The social structure of unitgroup in wild bonobos (<i>Pan paniscus</i>) at Wamba, D.R. Congo is described. Fifty-nine instances of the inter-unitgroup encounter that were recorded from 1978 to 1991 …

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  • ボノボのメスの集団間移籍と近親交配の回避

    橋本 千絵, 古市 剛史 霊長類研究 17 (3), 259-269, 2001

    We examined the 20-years records of female transfer of wild bonobos at Wamba, D. R. Congo. Most females left their natal group between 6 and 9 years old, and immigrated into new groups between 10 …

    DOI Web Site 被引用文献4件 参考文献33件

  • ワンバ森林で新たに観察されたボノボの肉食

    田代 靖子 霊長類研究 17 (3), 271-275, 2001

    Two cases of meat eating and one case of meat holding by bonobos were observed at Wamba Forest, DR Congo. The target species was a flying squirrel in all cases. Wamba bonobos seem to have a specific …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献22件

  • 〈社会性〉の起源・序文

    大澤 真幸 理論と方法 15 (1), 21-36, 2000

    ...チンパンジーの子殺し行動は、―これと機能的に等価な代替関係にあるボノボの特殊な性行動の機能を考慮に入れてみるならば―第三者の審級の投射に反復的に挫折する営みとして解釈することができる。それに対して、キリストの磔刑は、第三者の審級を投射する機制を「脱構築」するものである。両者は、事前と事後の両側から、第三者の審級を投射する機制の実態を照らし出す。...

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  • 野生ボノボの性器接触行動の発達について

    橋本 千絵 霊長類研究 10 (3), 261-267, 1994

    Immature bonobos genital contact behavior with individuals of most age classes. Genital contact between immature individuals was most frequently performed in the ventro-ventral posture. It was …

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  • ボノボのオスの順位と交尾頻度

    加納 隆至 霊長類研究 10 (3), 215-228, 1994

    1. Among the bonobos in the Wamba forest, central Zaire, male mating frequency was not strongly linked with his dominance rank. However, his mating rate (number of copulations per hour) was …

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  • ワンバのボノボの現状と保護

    加納 隆至, 伊谷 原一, 橋本 千絵 霊長類研究 10 (3), 191-214, 1994

    Bonobos in the Wamba forest were intermittently studied by 22 researchers (16 Japanese among them) during a period of 18 years between 1984 and 1991. At least 6 unit groups consisting of two to …

    DOI 被引用文献2件

  • 野生集団に受け入れられた孤児

    伊谷 原一 霊長類研究 9 (2), 97-105, 1993

    During the study period of the bonobo at Wamba, Zaire, 1991, two femal bonobos, which I called Judy (3 years old) and Kema (2 years old), were brought to the base camp. Their mothers had been killed …

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