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検索結果 1,158,155 件

  • 気液分離器を用いたCFA法によるアンモニア態窒素分析手法開発

    高橋 のどか, 熊澤 頼博, 神野 良誠, 森久保 諭, 榎本 大佑, 田熊 保彦, 奥西 将之, 前田 広人 環境技術 52 (6), 313-320, 2024-11-20

    ...<p> 有害物質であるフェノールを用いない迅速簡便なアンモニア態窒素測定法の確立を目指し,連続流れ分析(CFA)による分析法を開発した.試料中の金属イオン等による測定の妨害を防ぐため,エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を添加した.そして,EDTA による発色機構への妨害低減および夾雑物質の影響の防止のためPTFE メンブレンフィルターによる気液分離器を用いた.この気液分離器によって試料中のアンモニア...

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  • 中学校における1人1台端末活用を支える教員を取り巻く教員コミュニティの様相に関する調査

    山本 良太, 杉本 昌崇, 佐藤 智文, 平野 智紀, 石橋 純一郎, 山内 祐平 日本教育工学会論文誌 advpub (0), 2024-07-20

    ...<p>本研究の目的は,特に教科担任制が敷かれる中学校において導入された1人1台端末の活用を支える教員を取り巻く教員コミュニティに着目し,その具体的な様相を明らかにすることである.そのために相対的に端末を高頻度に活用する中学校に所属する教員を対象としたインタビュー調査を行った.分析の結果,調査対象校では,①端末活用に向けた教員コミュニティの活動,②端末活用による新しい教室内コミュニティの創出,③校内の...

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  • 蒸気圧破砕剤SPCによるコンクリート解体システムの開発

    長尾 晃太, 御代田 竜也, 水間 宏行, 中津 雅延, 岩間 祐一, 鹿住 孝, 七尾 純平, 伊藤 慎一, 髙橋 護, 宮野 泰征, 村田 健司, 神谷 修 日本素材物性学会誌 advpub (0), 2024-05-20

    <p>In a series of experiments on a demolition system using a steam pressure cracking(SPC)agent were conducted. The results were obtained by drilling 11 mm diameter(D10 class)rebar in concrete using …

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  • 安定かつ高精度な粒子法の実現に向けた密度補正機能付き粒子再配列法

    白神 嘉也, 藤岡 秀二郎, 辻 勲平, 浅井 光輝 日本計算工学会論文集 2024 (1), 20241007-20241007, 2024-05-14

    ...<p>粒子法は分裂や合体などの激しい変形を表現するのに適しているが,粒子分布の乱れによる精度低下や数値不安定性が生じやすい.そこで,粒子分布に乱れが生じても高精度な演算を可能にとするSPH(2)が提案されている.SPH(2)は従来のSPHに比べて精度は向上するが,数値不安定性の克服にはまだ限界がある.そこで,より安定で高精度な計算のために粒子分布を直接改善する粒子再配列法の併用は避けられない.しかし...

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  • 授業の事後検討会でのチャット活用による教員の実態に関する事例調査

    堀田 雄大, 八木澤 史子, 三井 一希, 佐藤 和紀, 堀田 龍也 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 79-85, 2024-05-11

    <p>本研究では,教職経験の年数やチャットの活用経験といった,教員の属性によって,チャットの活用にどのような違いがみられるのか,教員の実態を把握することを目的とし,授業の事後検討会におけるチャットの活用に対する意識を調査した.1年〜30年の教職経験を有する72名の教員のアンケートの回答を分析した結果,チャットの活用により観察内容の共有ができた,関心事が深化したと捉えている肯定的な回答は教職経験の…

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  • 学習者主体の授業を志向する教師の学級における掲示物の特徴に関する実態調査

    石井 のどか, 若月 陸央, 佐藤 和紀 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 23-30, 2024-05-11

    ...<p>本研究は,学習者主体の授業を志向する教師の学級において,学習に関する掲示物による足場がけの特徴を検討することを目的とした.そこで本調査では実態把握のため,公立小学校2校25学級において,2024年1月から3月の掲示物を対象に教室内の掲示物を撮影し,その内容に基づき分析を行った.その結果,①両小学校で学習内容よりも学習方法に関する掲示物が多いこと,②学習の足場がけとなる掲示物のうち学習に向けた準備態勢...

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  • アイトラッキングシステムを活用した若手教師の一斉指導型授業における視線配布行動分析

    大島 崇行 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 109-112, 2024-05-11

    ...<p>本研究では,アイトラッキングカメラによる視点抽出により,一斉授業型の授業場面や学習者毎の若手教師の視点配布行動の実態を明らかにすることを目的とした.実践の結果,①学習場面により教師Aの注視対象が異なっていたことが明らかになった.また,②教師Aの学習者毎の視線配布には偏りがあり,意図的な視線配布をする一方,統制しきれていない恣意的な視線配布も行っていることが事例的に明らかになった.</p>...

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  • 大学プログラミング授業における教員と生成AIによるチームティーチングの実践

    澤田 亮, 閆 琬新, 中島 平 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 113-117, 2024-05-11

    ...<p>本研究では,大学生のプログラミング授業における教員とAIによるチームティーチングを実践し,その利点と課題を検討した.この授業では,教員が教示や見本を見せ,学生が個別に生成AIを使用してコード理解やアプリ開発を行い,そこへ教員が適宜介入を行った.実践結果より,本授業は自由度の高い個別指導ができるという利点がある一方で,自律的な学びやAIとの効果的な対話に難しさを感じる学生に対し教員による指導が必要...

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  • 高校における探究的な学習と資質・能力に対する学習者による省察と展望

    登本 洋子, 齋藤 玲, 堀田 龍也 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 134-137, 2024-05-11

    <p>本研究では,探究的な学習において,学習者が身に付けたあるいは身に付けたかった資質・能力を明らかにする.2024年3月に高校卒業予定の3年生並びに卒業生19~21歳を対象にしたアンケート調査の結果,身に付けたものの上位五つは,情報収集力,チームワーク力,批判的思考力,自己管理力,公共の精神で,身に付けたかったものの上位五つは,コミュニケーション能力,言語能力,プレゼンテーション力,自己管理力…

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  • NHK for School視聴情報可視化システムから得た視聴ログによる分析

    岡本 恭介, 半田 柊斗, 稲垣 忠 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 223-228, 2024-05-11

    ...<p>NHK for schoolの学習者の視聴状況を把握するための視聴可視化システムを開発した.本稿では,学習者ごとの動画視聴における授業改善のために,本システムを利用した授業実践を行い,そこから得た視聴ログによる分析を行った.その結果,教師の指導や指示のタイミングによって視聴ログの変化があり,学習者が視聴するタイミングと思考するタイミングに波がある可能性が示唆された.また,早めに視聴ログを多めに...

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  • Nagasaki Academic Communityによる高校教科「情報」実践的教育指導モデルの提案

    小林 透, 深江 一輝, 戸川 大樹, 中村 典生 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 145-150, 2024-05-11

    <p>ITに関する社会人向けリカレント教育と高校教科「情報」教育を融合させた新たな高校教科「情報」実践的教育指導モデルを提案する.著者らは,これまで地域企業に対して大学を核としたリカレント教育の提供,共同研究の実施,社会人ドクターの育成を一貫して行うNagasaki Academic Communityを構築してきた.本教育指導モデルは,この Nagasaki Academic …

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  • 初年次教育における授業アンケートの自由記述の分析

    村上 正行, 岡田 玖美子, 松河 秀哉 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 159-164, 2024-05-11

    ...<p>大阪大学では,初年次教育「学問への扉」を全学必修科目として2019年より開講してきた.本発表では,「学問への扉」におけるアンケートの結果とともに,授業評価アンケートの自由記述を自動分類するために開発されたWebシステムを用いて,自由記述の回答を分析した結果について報告する.今回は,fastTextを用いた文章の高速自動分類によってカテゴリによる自動分類を行った.</p>...

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  • 教職志望学生が感じているSNS型教職ポートフォリオによる相互評価の学修成果

    谷塚 光典, 森下 孟 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 86-89, 2024-05-11

    ...<p>信州大学教育学部では,1年次から4年次までを通して履修する臨床経験科目において,臨床経験活動を記録してリフレクションを行うために,SNS型教職ポートフォリオを開発・運用してきた.そこで本研究では,教職志望学生が感じているSNS型教職ポートフォリオによる相互評価の学修成果を明らかにした.テキストマイニング分析の結果,ワードクラウドおよび共起キーワードから,学年によっては当該学年の臨床活動に関した...

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  • 教師の視点から捉えた授業場面における児童による自己調整学習の様相の検討

    稲木 健太郎, 泰山 裕 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 9-16, 2024-05-11

    ...<p>本研究は,初等教育の授業場面において児童による自己調整学習がどのように行われているかを教師の視点から捉えることを目的とした.教師1名を対象として半構造化インタビューを行い,SCATを用いて分析した結果,主に学習方略の調整により具体的に行動として表出している学習活動を自己調整と捉えていることが示された.また,自己調整には,個人・他者・環境の要素が関係し,これらを複合的に捉える必要性が示された....

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  • 1人1台端末を活用した授業における児童の発話の事例研究

    久川 慶貴, 草本 明子, 高橋 純 日本教育工学会研究報告集 2024 (1), 31-36, 2024-05-11

    ...<p>1人1台端末を活用し,学習者による学習活動の自己決定が行われている授業における児童の発話から,学習活動の特徴を明らかにすることを目的とした.小学校6年生1名の直接の発話およびクラウドでの発話(クラウドでの文字入力)を分析した.結果,1)授業を通して他者との直接の対話を中心に学習活動が行われること,2)直接の発話とクラウドでの発話が繰り返されること,3)何について読み取るのか,どの場面やどの登場人物...

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  • 肝硬変の成因と病態

    疋田 隼人 日本消化器病学会雑誌 121 (5), 356-364, 2024-05-10

    ...<p>本邦では30万人以上の肝硬変患者が存在すると推計されている.肝硬変の成因としては,以前はC型肝炎が最多であったがその割合は急速に減少し,現在ではアルコール性が最も多くなっている.また,非アルコール性脂肪性肝疾患に起因する肝硬変も急増している.ひとたび肝硬変に至ると,肝予備能低下と門脈圧亢進によるさまざまな症状が出現するが,いまだ根本的な治療法は存在しない.肝硬変に至る前に治療介入することが重要...

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  • 門脈圧亢進症に対するIVR

    石川 剛, 高見 太郎 日本消化器病学会雑誌 121 (5), 371-381, 2024-05-10

    ...大別される.本稿ではそれぞれの代表的治療として,脾腫・脾機能亢進症に対する「部分的脾動脈塞栓術(PSE)」と孤立性胃静脈瘤に対する「バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)」を中心に,最新のエビデンスを含めて概説する.いずれのIVRも開発当初の治療対象・適応が拡大され,また治療手技・手法が改良されて,低い侵襲性と高い有効性が追求されながら目覚ましい進化を遂げている.内視鏡と薬物療法との融合による...

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  • 十二指腸狭窄をともなう局所進行切除不能膵癌に対して十二指腸ステント留置後Conversion SurgeryにてR0切除し得た1例

    岩井 佑太, 藤田 由里子, 高本 健史, 福田 知広, 今村 諭, 角田 裕也, 長久保 秀一, 諸星 雄一, 小池 祐司, 小松 弘一 日本消化器病学会雑誌 121 (5), 407-414, 2024-05-10

    ...<p>症例は67歳男性.嘔吐に対して施行した上部消化管内視鏡検査,腹部造影CTから局所進行切除不能膵癌による十二指腸狭窄と診断した.十二指腸ステント留置後,経口摂取が可能となり,全身状態の改善から化学療法を開始できた.治療が奏効し,Conversion Surgeryに至り,R0切除を得られた.十二指腸ステント留置は予後改善につながる可能性があり,治癒切除を目指す上で有効な選択肢と考えられた....

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  • 特発性両側腎動脈解離により腎梗塞を来した1例

    酒井 麻里, 武内 克憲, 湖東 慶樹 脈管学 64 (3), 41-44, 2024-05-10

    ...入院後,降圧療法およびヘパリンによる抗凝固療法を開始し,腹痛も改善した。入院9日目のCT再検で左腎下極枝に新たな解離と造影不良域が出現したが,腎機能増悪なく保存的加療を継続し,良好に経過した。特発性腎動脈解離は非常に稀な疾患であるが,急性腹症を来す鑑別疾患の1つとして念頭におく必要がある。</p>...

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  • Belousov-Zhabotinsky反応と同期した周期的昇降運動

    久保寺 裕進 Colloid & Interface Communications 49 (2), 26-28, 2024-05-10

    ...臭化マロン酸の分解で生じた二酸化炭素の気泡によるBZビーズの上昇と、水面での気泡の解放によるBZビーズの降下が周期的に発生した。化学振動の周期に関わらず、化学振動と昇降振動の周期比は1:3であった。</p>...

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  • 化学的手法による無機ナノ粒子の精密合成を基軸とした多様なナノ構造体の開拓と新奇現象の発見

    猿山 雅亮 Colloid & Interface Communications 49 (2), 42-45, 2024-05-10

    <p>化学的液相法を駆使することで、サイズ・形状・組成分布が精密に制御された新奇かつ多様な無機ナノ粒子およびその集合体を合成する手法を開発した。構造均一性に優れた高品質な無機ナノ粒子を合成することで、その構造に起因する物性や触媒活性に関する研究を精度よく行うことが可能になり、エネルギー変換材料としての応用展開や新しい物理化学的現象の開拓を実現しており、本稿ではその一部を紹介する。</p>

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  • 腸閉塞を発症し穿孔をきたした小腸子宮内膜症の1例

    北村 和紀, 品川 和子, 德永 麻美, 小林 才人, 植田 亮, 時光 善温, 岡田 和彦, 前田 宣延, 芝原 一繁, 安田 一朗 日本消化器病学会雑誌 121 (5), 400-406, 2024-05-10

    ...<p>47歳女性.回盲部腫瘤による腸閉塞の診断で入院した.イレウス管による減圧が行われるも症状は悪化し,第7病日に緊急手術となった.開腹所見で回盲部に高度狭窄と微小穿孔を認め,回盲部切除術が施行された.切除標本の病理所見から腸管子宮内膜症の診断となり,術後ホルモン療法が開始され,術後18カ月再発なく経過している.本邦における小腸子宮内膜症の報告例に本症例を加えて検討した.</p>...

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  • 討論会のこれから

    飯村 兼一 Colloid & Interface Communications 49 (2), 1-2, 2024-05-10

    ...また、討論会初日の前日にかけての台風14号による影響で現地参加が困難となった方々、あるいは最終日翌日に近畿・東海地方に接近した台風15号による影響を危惧して予定を変更された方々も多くおられましたが、オンラインでの参加・発表への変更により対応することができました。...

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  • Beyond コロイド・界面化学×高分子

    林 智広, 遊佐 真一, 湊 遥香, 鈴木 大介, 出口 茂 Colloid & Interface Communications 49 (2), 3-15, 2024-05-10

    ...</p><p>〔担当:安原主馬(主担当)、キャシーマクナミー、竹崎誠、並河英紀(五十音順)〕</p><p> </p><p>〔1〕機械学習を用いたタンパク質分子の表面構造の統計解析による分類・機能予測</p><p> 東京工業大学 物質理工学院 材料系 林 智広</p><p> </p><p>〔2〕カチオン性のジブロック共重合体とアニオン性のコンドロイチン硫酸によるポリイオンコンプレックス(PIC)ミセル...

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  • 粉体塗料用静電塗装ガンからの異常放電による着火危険性に関する実験的研究

    崔 光石, 遠藤 雄大, 鈴木 勇祐, 栁田 建三, 白松 憲一郎 労働安全衛生研究 advpub (0), 2024-05-09

    ...<p>本稿では,粉体塗料用静電塗装ガンから発生する異常放電による着火危険性について,2つの方法(放電電荷量測定実験とガス爆発実験)により検討した.どちらの実験においても,放電ギャップ(塗装ガンのノズル先端部-接地電極間の距離)を10mm一定とし,ガス爆発実験ではメタン-空気混合ガス(約12.0%)を使用した.その結果,いずれの実験条件においても,静電塗装機の安全装置である過電流遮断回路(OCL)が有効...

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  • 歯科医師会における災害歯科保健医療体制の構築

    大黒 英貴 日本災害医学会雑誌 29 (2), 89-94, 2024-05-08

    ...2011年に発生した東日本大震災における岩手県歯科医師会の対応は、平常時から連携協力していた関係職種と一緒になって、歯科所見による身元確認や避難所・高齢者施設などの被災者に対して、応急歯科治療や歯科技工士と協力して義歯の作製、歯科衛生士と協力して口腔衛生管理指導など歯科保健医療の提供を長期的におこなった。...

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  • 水田域の持つ遊水地機能の超過洪水に対するソフト対策としての活用法

    沢田 明彦, 後藤 慎一, 増本 隆夫 水文・水資源学会誌 advpub (0), 2024-05-05

    ...</i>と水田貯留能力<i>S</i>の関係を定式化し,超過洪水に対する氾濫水を貯留するための水田貯留能力を定量化することで,水田域の持つ遊水地機能を評価する一連の手法を提示し,さらにソフト対策を案出した.加えてソフト対策は,遊水地の新たな整備や排水(通水)能力の増強整備といったハード対策より迅速な対応であることを論じた.最後に,水田域がポテンシャルとして持つ遊水地機能を,農業者側と都市側の協働による...

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  • チョコレート中の油脂結晶が引き起こす様々なブルーム現象

    本同 宏成, 佐藤 創平, 上野 聡 日本物理学会誌 79 (5), 236-241, 2024-05-05

    ...粗大化により,光を散乱させ白くなることが原因であると以前より知られていた.チョコレート製造の際にはテンパリングと呼ばれる温度処理により,ココアバター結晶はV型に制御されているが,長期保存により,熱力学的により安定なVI型へと多形転移する.微細な結晶として存在していたV型はVI型に転移することで粗大化し,平坦だったチョコレート表面が荒れることでファットブルームが生じる.このほかにも異なる条件,原因による...

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  • 量子系が作る重力とその検証への歩み

    松村 央, 南部 保貞, 山本 一博 日本物理学会誌 79 (5), 224-229, 2024-05-05

    ...</p><p>この重力による量子もつれ形成が重力の量子性を検証するターゲットとなっており,それに関連した理論的・実験的研究が活発に行われている.このような研究の潮流の中,我々は「量子系が作る重力」をキーワードに,光学機械振動子系における重力による量子もつれ形成や重力によるレゲット–ガーグ不等式の破れについて研究し,また場の量子論に基づく理解を進めてきた.現在,量子実験と重力実験の発展を契機に,理論家...

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  • 実際に起こった天体の地球衝突とその被害状況

    高橋 典嗣 日本航空宇宙学会誌 72 (5), 149-155, 2024-05-05

    ...するが,地球にはアリゾナのバリンジャー隕石孔など100程度しか残っていない.これは,地球の地殻と上部マントルからなるプレートが誕生と消滅を繰り返してきたためで,天体衝突が月に比べて少なかったわけではない.地球史の中で生命大量絶滅を引き起こした天体の地球衝突,人類史に影響を与えた天体の地球衝突,そしてここ約100年で自然災害となった天体の地球衝突についてレビューする.人類は,幸いにも天体の地球衝突による...

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  • 共鳴非弾性X線散乱によるルテニウム化合物の磁気励起の観測

    鈴木 博人 日本物理学会誌 79 (5), 230-235, 2024-05-05

    <p>数ある4<i>d</i>遷移金属化合物の中でも,Ru化合物はスピン三重項超伝導や量子スピン液体など,興味深い強相関電子系物性の舞台として注目を集めてきた.これらの現象の理解のためには,電子系内部での相互作用を定量的に決定する必要があり,磁気励起スペクトルの観測は極めて重要な知見をもたらす.その代表的手法として中性子非弾性散乱が長年利用されてきた.しかしながら,中性子非弾性散乱過程は断面積が…

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  • 中性子星の温度観測と標準模型を超える物理の探索

    永田 夏海, 濱口 幸一, 藤原 素子 日本物理学会誌 79 (5), 242-247, 2024-05-05

    ...加熱がバランスし,温度が2,000–3,000 Kで平衡状態に達する.この温度観測による暗黒物質探索は,直接検出実験や加速器実験による探索と相補的な役割を果たす有力な手法になり得ることがわかってきた....

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  • 初のDXブランド調査 就活生1000人が回答

    野々村 洸 日経コンピュータ = Nikkei computer (1119) 32-37, 2024-05-02

    ...企業によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みやIT人材への需要の高まりに伴い、就活生のDXに対する興味・関心が上昇している。限られた情報から就活生はどんな企業にDXのイメージを抱いているのか。「みん就」初の調査から結果を紹介し、上位企業にDXのイメージを打ち出す工夫を聞いた。...

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  • 3次元半陰的FDTD法によるTM透過型THz導波路偏光子の解析

    宮尾 浩斗, 柴山 純, 山内 潤治, 中野 久松 J107-C (5), 200-208, 2024-05-01

    ...3次元半陰的有限差分時間領域(FDTD)法を用いてInAsによる半導体層を利用したTM透過/TE除去THz導波路偏光子を効率良く解析する.はじめに,半導体の周波数分散性を考慮するため,台形則に基づく帰納的畳み込み法を新たに導入した3次元半陰的FDTD法の開発を行う.本研究では小さな空間刻み幅を必要とする偏光子の厚み方向のみに陰解法を導入する.次に,開発した半陰的FDTD法を用いてTHz導波路偏光子を...

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  • 平面図と断面図による軌跡可視化のためのLine Simplification手法

    村上 司, 藤田 秀之, 新谷 隆彦, 大森 匡 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (5), 290-299, 2024-05-01

    ...,しばしば,緯度と経度による2次元軌跡データを入力とし,LS後残った頂点に標高を付与し軌跡断面図を得る方法が用いられるが,軌跡断面図上の山頂や谷といった重要な極値が消失する問題が生じる.他方で,緯度,経度,標高による3次元軌跡データを入力として生成した軌跡断面図にLSを適用する方法でも,同様の問題が生じる.そこで本研究では,3次元軌跡データの頂点を間引いた結果から,軌跡平面図と断面図を生成する方法で...

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  • カーテンが窓面の結露に及ぼす影響に関する研究

    小早川 香, 小椋 大輔, 小南 和也 日本建築学会環境系論文集 89 (819), 234-240, 2024-05-01

    <p>The amount of condensation water on the window glass surface is determined by multiplying the window glass area, the absolute humidity difference, and the moisture transfer coefficient. The …

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  • 表面吸水試験による種々のコンクリートの中性化予測

    徐 元遇, 白川 敏夫, 小山 智幸 日本建築学会構造系論文集 89 (819), 482-488, 2024-05-01

    <p>In this study, the possibility of carbonation prediction using the surface water absorption test was compared and reviewed with the air permeability test for concrete with various water cement …

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  • 特許情報による技術開発経緯の調査

    伊藤 洋介, 川瀬 翔大 日本建築学会構造系論文集 89 (819), 501-512, 2024-05-01

    <p>Each time a new problem has arisen in the concrete field, solutions have been sought. Although the process of dealing with such problems has been documented in the historical timelines of …

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  • 導電糸を用いた表情識別マスクによる個人認証の実現可能性の検討

    山口 慶太郎, 奥山 和輝, 厚海 慶太, 松居 和寛, 谷口 和弘, 平井 宏明, 西川 敦 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 144 (5), 469-470, 2024-05-01

    <p>In recent years, wearable interfaces have gained significant research attention. Additionally, since wearing masks have become a common practice due to the spread of the new coronavirus, our …

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  • TD3法によるスライディングモード制御のパラメータ決定

    松木 俊貴, 赤峰 諒, 原 正佳, 高橋 将徳 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 144 (5), 504-511, 2024-05-01

    <p>Reinforcement learning (RL) has been studied as an effective method for tasks without explicit training data. In recent years, it has been shown that deep RL (DRL), which introduces deep learning …

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  • TNF receptor-associated factor 5による免疫制御

    宗 孝紀 薬学雑誌 144 (5), 489-496, 2024-05-01

    <p>The tumor necrosis factor receptor (TNFR)-associated factor (TRAF) family of molecules are intracellular adaptors that regulate cellular signaling through members of the TNFR and Toll-like …

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  • 周期的十字開口の異常透過を利用した1/4波長板の広帯域化

    山内 潤治, 柴崎 英彦, 中野 久松 J107-C (5), 192-199, 2024-05-01

    ...周期的十字開口の異常透過現象を利用し,広帯域に直線偏波を円偏波に変換できる1/4波長板を提案している.局在表面プラズモン共鳴に加えて,金属膜厚の調整により,導波路共鳴も近傍の波長で発生させる.これにより,二つの透過ピークを有する高透過な波長特性が達成できることを,周期境界条件を適用したFDTDにより明らかにする.特に,誘電体基板の影響を明らかにし,金属膜の上層への誘電体層の追加による構造対称性の確保...

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  • 28GHz人体背部ばく露による体温上昇解析

    木下 晃太朗, 増田 宏, 小寺 紗千子 J107-C (5), 225-227, 2024-05-01

    本論文では,開発した準ミリ波帯ばく露装置を用いた人体背部ばく露実験を計算機上で再現,温熱生理応答を考慮した複合物理解析により,皮膚温度上昇と深部体温上昇を推定した.更に,実測値と比較することで,その有用性について検討した.

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  • エッジコンピューティング環境を想定した近似的な耐障害性保証に基づくウォータマーク制御手法

    高尾 大樹, 杉浦 健人, 石川 佳治, 陸 可鏡 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (5), 335-347, 2024-05-01

    ...エッジコンピューティング環境を想定したデータストリーム処理において障害によるデータ欠損は重要な課題の一つである.特に障害によるデータ欠損をデータストリーム処理の文脈で考えると欠損の判定そのものが問題となり,しきい値に基づく単純な欠損値の判定では処理層を重ねるたび遅延が積み重なってしまう.そこで本論文では,エッジとゲートウェイの連携に基づくウォータマーク制御手法を提案する.本手法は障害により損失したデータ...

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  • クローン病に伴う複雑痔瘻に対する新たな治療:ダルバドストロセル(脂肪組織由来間葉系幹細胞)の国内開発

    山口 貴義 日本薬理学雑誌 159 (3), 150-155, 2024-05-01

    ...複雑痔瘻は激しい痛み,出血,腫脹,感染,排膿が生じることがある.内科的及び外科的治療法の進歩にもかかわらず,クローン病における複雑痔瘻の治療は依然として困難であると共に,痔瘻を有するクローン病患者のQOLは低い.ダルバドストロセルは,同種異系の脂肪組織由来間葉系幹細胞の懸濁液を含む細胞治療製品である.欧州及び日本では,非活動期又は軽症の活動期クローン病における複雑痔瘻に対し,少なくとも1つの既存治療薬による...

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  • HIF-PH阻害薬によるがん微小環境と腫瘍免疫への影響

    松永 慎司, 冨田 修平 日本薬理学雑誌 159 (3), 169-172, 2024-05-01

    ...そのため,生体腫瘍においてHIFの亢進が,がん治療において有益であるかどうかを明らかにすることが課題である.我々はこれまでに,担がんマウスモデルにおいてHIF-PH阻害薬の投与が腫瘍血管の正常様化を促進し,腫瘍増殖の抑制につながることを報告した.さらに,これらの現象は腫瘍浸潤マクロファージの誘導を惹起し,腫瘍内マクロファージの表現型の変化も誘導した.本稿においては,我々が見出したHIF-PH阻害薬による...

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  • 電界による生物学的作用の呼気ガス分析を用いた評価

    鈴木 大地, 萱間 洋平, 鈴木 眞理, 鳥海 春樹, 福島 哲也, 原川 信二 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 144 (5), 526-527, 2024-05-01

    <p>As part of a study on the potential medical applications of electric fields (EFs), we used an energy metabolism evaluation system based on breath gas analysis to evaluate the effects of restraint …

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  • 大電力対応の電力変換器および電力システム

    岩田 明彦 電気学会誌 144 (5), 262-265, 2024-05-01

    ...昨今,航空機でもその動きが加速し,代替燃料の検討と並行して電動化による高効率化の研究が進められている<sup>(1)</sup>。電動化には,これまで進められ</p>...

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  • ICUに入室した患者の家族における退院後の精神症状発生に関連する要因:事後解析

    大野 美香, 本荘 弥生, 永登 諒, 平敷 好史, 池口 修平, 神津 玲, 嶋田 正子, 渡辺 伸一 日本集中治療医学会雑誌 31 (3), 203-208, 2024-05-01

    ...単変量解析において,家族の精神症状ありと患者の退院時Barthel Index(<i>P</i>=0.013)およびHADSによる抑うつ(<i>P</i>=0.010)とが有意に関連していた。しかし,多変量解析では,有意な関連因子が存在しなかった。【結論】患者の退院時の日常生活動作の自立度低下と精神症状が,退院3ヶ月後の家族の精神症状発生に関連している可能性がある。</p>...

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  • 1分子レベルのタンパク質機能検出による疾患診断技術の開発

    小松 徹, 渡邉 力也, 水野 忠快, 本田 一文, 坂本 眞伍 MEDCHEM NEWS 34 (2), 80-87, 2024-05-01

    生体内には数千種類を超える酵素が存在し、これらの活性異常が疾患と関わる例が数多く知られている。一方で、疾患と機能の関わりの理解が進んでいない酵素は数多く存在し、筆者らは、がんをはじめとする疾患における酵素活性の変化を網羅的に解析し、疾患と関わる活性異常を新たに見出すことを目指す「enzymomics(enzymeのomics)」研究を進めてきた。近年、翻訳後修飾、タンパク質間相互作用などによって…

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  • 相関のあるK分布クラッタ環境下におけるCFARのスレッショルド係数設定方式

    福島 冬樹, 高橋 龍平, 諏訪 啓, 若山 俊夫 電子情報通信学会論文誌B 通信 J107-B (5), 311-319, 2024-05-01

    ...高分解能レーダによる海上の小目標探知性能のため,海面クラッタの分布を比較的良く表現できるとされるK分布モデルに基づくCFAR (Constant False Alarm Rate)方式が提案されている.しかし,K分布クラッタが空間的な相関をもつ場合について,分布の形状を定めるクラッタパラメータとスレッショルド係数との関係は定式化されておらず,スレッショルド係数算出にはモンテカルロシミュレーションを繰...

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  • 文書生成タスクに対する強化学習応用における文書生成器のサンプルに非依存な報酬関数学習フレームワークの提案

    冨山 翔司, 鈴木 雅大, 落合 桂一, 松尾 豊 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (5), 348-358, 2024-05-01

    ...文書生成タスクにおいて,強化学習は有効な手法であると知られている.過去の研究で提案された手法はいずれも,報酬関数の人手による設計の難しさからデータによる学習を試み,その際に文書生成器のサンプルを用いていた.本論文では,報酬関数の学習に文書生成器のサンプルを用いることで引き起こされる,学習時に生成器の学習の進捗を定量的に可視化できないという課題に対し,報酬関数の学習に文書生成器のサンプルを一切用いない...

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  • 外部階段の視覚的誘引性に関する研究

    牛尾 翔太, 兵郷 喬哉, 小南 弘季, 川添 善行 日本建築学会計画系論文集 89 (819), 789-795, 2024-05-01

    <p>The purpose of this report is to clarify the characteristics of external stairs that draw pedestrians’ eyes into the building and the value of stairs as a boundary space between the city and …

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  • J-TECが挑戦する再生医療の産業化

    井家 益和 日本薬理学雑誌 159 (3), 138-143, 2024-05-01

    ...オキュラルの角膜上皮幹細胞疲弊症を適応対象とした薬事承認を得た.さらに,2023年にはメラノサイト含有自家培養表皮ジャスミンの白斑を適応対象とした薬事承認を得て,これまでに5品目の再生医療等製品を上市することができた.いずれも医薬品のように注入する細胞懸濁液ではなく,組織工学的手法を用いて作製した組織構造体を移植する製品である.再生医療等製品の開発では,原材料の安全性確保,培養工程の標準化,非臨床試験による...

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  • 原著論文 領域を超えた利活用のためのメタデータ設計

    神崎 正英 情報の科学と技術 74 (5), 172-179, 2024-05-01

    ...利用者タスク分析をふまえると,発見のために項目の共通化,典拠形URIによるアクセスポイント,識別子ハブとのリンクが有効であり,識別・選択タスクには構造化ノードで情報を適切に束ねた記述が役立つ。両者を組み合わせた二層モデルは,使いやすさと詳細さのバランスを取り,さまざまなデータの記述に応用できる。ジャパンサーチ利活用スキーマでの取り組みを中心に,具体例を示してメタデータ設計の考え方を検討する。...

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  • 有機半導体の電子移動度(n型特性)はなぜ正孔移動度(p型特性)に比べて低いのか?

    吉田 弘幸, 石井 宏幸 応用物理 93 (5), 284-288, 2024-05-01

    ...<p>有機半導体では,電子移動度(n型特性)が正孔移動度(p型特性)に比べて1桁も低い.これは大気による電子トラップのような外因的な要因なのか,本質的に電子移動度が低いのか,明らかでなかった.筆者らは角度分解低エネルギー逆光電子分光法を開発し,初の有機半導体(ペンタセン)の伝導帯のエネルギーバンド構造(エネルギーと波数の関係)の実測に成功した.バンド幅の解析から,ポーラロンという準粒子が生成していることを...

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  • 耐火物の強度の体積依存性に関する検討

    神尾 英俊, 細木 亮太, 原口 知也, 合田 広治, 森川 勝美 耐火物 76 (5), 192-197, 2024-05-01

    ...曲げ強さの計算は初等梁理論の仮定による誤差を含むと考えて誤差を補正したところ,乖離はかなり小さくなった。強度の体積依存性を考慮した破壊モデルを用いて,タンディッシュの内張材に発生する乾燥収縮起因の亀裂の解析を行った。ワイブル係数が高い材料は内張材の亀裂が大きくなる傾向となった。...

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  • 不動産物件画像分類におけるラベルノイズの影響

    市原 大也, 岡本 一志, 柴田 淳司 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (5), 311-322, 2024-05-01

    ...が付与された画像や,複数のラベルを付与すべき画像の存在,画像が曖昧であり適切なラベルが存在しない画像,といったラベルノイズの問題がある.本研究では,3種類のラベルノイズを仮定し,それらの分布を明らかにし,不動産物件画像の分類におけるラベルノイズの影響を調査する.LIFULL HOME'Sデータセットに対して,複数のアノテータによって3種類のラベルノイズに分類し,それらを使用してラベルノイズの有無による...

    DOI 機関リポジトリ

  • ナッジを適用したチケット予約システムによる経済的なインセンティブに頼らない時間的混雑平準化の実現可能性の検証

    間邊 哲也, 鵜沼 亘 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (5), 359-368, 2024-05-01

    ...と一対比較評価による検証実験の結果,ナッジを適用した上映回選択画面の時間的な混雑平準化の実現可能性を示している.また,社会規範ナッジ内での比較により,根拠に基づく動機付け文により社会規範の効果を強める,おおむね70%以上の数値的表現であれば言語的表現よりも混雑平準化の可能性が高くなる,異なる動機付け文においても時間的な混雑平準化の可能性があることを確認している.以上のことから,ナッジを適用したチケット...

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  • 新規アルツハイマー病治療薬レカネマブ(レケンビ<sup>®</sup>点滴静注200 ‍mg,500 ‍mg)の作用機序と臨床試験成績

    新留 徹広, 石川 幸雄, 小川 智雄, 中川 雅喜, 中村 陽介 日本薬理学雑誌 159 (3), 173-181, 2024-05-01

    ...<p>レカネマブは,早期アルツハイマー病(アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度認知症)を対象に開発されたヒト化抗ヒト可溶性アミロイドβ凝集体モノクローナル抗体である.レカネマブは,アルツハイマー病(AD)病理のアミロイドβ(Aβ)のうち,神経毒性の高いAβプロトフィブリルに選択的に結合し,脳内のAβプロトフィブリルおよびアミロイド斑(Aβプラーク)を減少させると考えられる.レカネマブは,早期AD...

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  • 低周波磁界ばく露による神経スフェロイド内電界分布の推定

    齋藤 淳史, 椎名 健雄, 関場 陽一 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 144 (5), 411-416, 2024-05-01

    <p>Exposure to time-varying, low-frequency and high-intensity magnetic field (MF) induce electric field (EF) inside the human body, producing stimulus effects such as nerve fiber excitation or …

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  • オフライン強化学習による重機の経路計画

    中山 達也, 加志 東樹, 内村 裕 電気学会論文誌D(産業応用部門誌) 144 (5), 367-373, 2024-05-01

    <p>Controlling bulldozers at construction sites requires advanced skills. However, training skilled operators is time consuming and expensive. Additionally, the shortage of young workers is …

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  • 「Future Lab HANEDA」を訪ねて

    元木 誠, 小林 政智, 竹政 龍, 石井 駿, 進藤 文弥 電気学会誌 144 (5), 256-259, 2024-05-01

    ...<p>1.はじめに</p><p>経済産業省の報告書によると,国内のロボット市場は,2025年に5.3兆円,2035年には9.7兆円になると予測されており,製造分野以外でのサービス分野の伸びが特に著しいと予</p>...

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  • メカノケミカル有機合成の新展開と可能性

    伊藤 肇 MEDCHEM NEWS 34 (2), 97-102, 2024-05-01

    ...筆者らは過去 5年間で、パラジウム触媒によるクロスカップリング反応のほか、難溶性化学物の反応開発、Grignard試薬などの有機金属化合物の合成、高速なBirch還元、圧電材料を用いたメカノレドックス反応の開発などの成果を上げ、メカノケミカル有機合成の有用性を示した。...

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  • 天然物ハイブリッド化による『分子のり』の創出

    大好 孝幸, 木越 英夫 有機合成化学協会誌 82 (5), 483-492, 2024-05-01

    <p>Natural product chemistry has entered a mature phase, where the total synthesis of a variety of natural products has been achieved and can then promote structure-activity relationship studies and …

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  • 中毒性末梢神経障害

    松岡 雅人 産業医学レビュー 37 (1), 1-17, 2024-05-01

    ...化学物質へのばく露による遅発性の健康影響として、がんと同様に神経障害、特に末梢神経障害、の発生に留意する必要がある。本稿では、中毒性ニューロパチーを中心に、末梢神経障害の分類および病態(神経細胞体障害、軸索障害および髄鞘障害)について解説する。...

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  • 急激な経過を辿り救命できなかった腸炎ビブリオによる壊死性筋膜炎の1例

    中山 美里, 中山 雄二朗, 前田 将, 具嶋 泰弘, 前原 潤一 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 112-116, 2024-04-30

    ...壊死性筋膜炎の臨床像は概ねVibrio vulnificusによるものと同様で,免疫不全状態や海産物・海水への曝露がリスクとなり,死亡率も非常に高い。本症例ではアルコール多飲や海水曝露の病歴からVibrio属感染の可能性を考え,テトラサイクリン系抗菌薬やフルオロキノロン系抗菌薬の併用を検討すべきであった。 </p>...

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  • 救命救急センター病棟の聴診器の汚染度

    小野内 汐美, 大山 清実広, 安永 天音, 星野 凪沙, 大橋 一孝, 鈴木 光子, 大山 亜紗美, 小野寺 誠, 伊関 憲 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 75-79, 2024-04-30

    ...<b>考察</b>:病棟で使用されている聴診器は細菌による汚染があった。酒精綿で10秒間拭き取ることにより84%の減少効果があったが,完全には除菌されてはいなかった。<b>結論</b>:聴診器の使用後と使用前に酒精綿などで拭き取りを行う必要がある。 </p>...

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  • Platypnea-orthodeoxia症候群の食道胃接合部癌症例に対する周術期リハビリテーション

    岩﨑 円, 韮澤 紀文, 穂苅 諭, 大嶋 康義, 髙橋 敦宣, 永井 明日香, 上路 拓美, 菊地 利明, 木村 慎二 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 251-256, 2024-04-30

    ...<p>Platypnea-orthodeoxia症候群(POS)は,起座位で低酸素血症を来たして呼吸困難が増悪し,臥位では改善するという特徴を持つ稀な症候群である.本邦においてPOS症例の報告は少なく,かつ周術期呼吸リハビリテーション(周術期呼吸リハ)を実施した報告はほとんどない.今回,卵円孔開存による右→左シャントによりPOSを有する食道胃接合部癌患者に対し周術期呼吸リハを実施した.術前は仰臥位での...

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  • 保険薬局における吸入指導承諾者と非承諾者の患者特性に関する後方視的調査

    浦上 勇也, 原田 亜記, 守谷 縁, 久家 哲也, 山本 和幸, 馬場 香菜子, 飯原 なおみ 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 239-244, 2024-04-30

    ...</p><p>【目的】薬剤師による吸入指導の提案をどの程度承諾するかの実態,及び吸入手技不良の因子を検討した.</p><p>【方法】薬剤師がデモ器を用いた吸入指導の提案を行った者を対象に,各種因子を後方視的に調査した.吸入指導の承諾者においては吸入手技不良の因子について解析した....

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  • 層状化合物 EuPdP の高圧下価数転移の研究

    光田 暁弘, 馬場 佳吾, 石松 直樹, 河村 直己, 水牧 仁一朗 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (2), 106-108, 2024-04-30

    ...圧力印加に伴って価数が3価方向へ大きくシフトするとともに 1.7 GPa において温度による価数転移が新たに出現することが明らかになった。更に 5 GPa 以上で価数が2価方向へシフトする様子が明らかになった。これは通常の Eu 化合物では見られない振舞であるが、斜方晶への構造相転移によるものである。...

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  • ABiSにおける画像解析支援の現状と課題

    上野 直人 顕微鏡 59 (1), 16-19, 2024-04-30

    ...人の画像解析エキスパートによって構成されている.それぞれの支援者は細胞生物学,発生生物学,システム生物学,情報工学など幅広いバックグラウンドを活かし,科研費を取得した被支援者が分子,細胞,組織,個体といった多階層をから取得した画像データから,背後にある生物学的な意味を抽出し,論文発表に至るまでを支援する.その過程では,被支援者と双方向の綿密な議論を行いながら,さまざまな観察方法の提案,各種顕微鏡による...

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  • 髄膜脳炎を合併した日本紅斑熱の1例

    中山 美里, 尾崎 諒吏, 具嶋 泰弘, 前原 潤一 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 108-111, 2024-04-30

    ...重症化リスクの高い患者では髄膜脳炎による意識障害を呈し得ることを念頭におき,髄液検査や追加治療を検討する必要がある。 </p>...

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  • タバコに対する認識のギャップは埋まるのか?

    吉井 千春 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 125-129, 2024-04-30

    ...<p>【背景と目的】喫煙率は低下傾向にあるが,未だに喫煙を擁護する人達がおり,社会の禁煙推進の障害となっている.喫煙擁護側と禁煙推進側のタバコに対する認識のギャップを検証する目的で,加濃式社会的ニコチン依存度調査票(KTSND)による研究をレビューした....

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  • 大規模災害時の在宅酸素療法患者への対応について

    山本 晃義 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 143-146, 2024-04-30

    ...<p>在宅酸素療法(Home Oxygen Therapy; HOT)患者は,ほとんどが酸素濃縮器を使用しており,大規模災害による長期停電は患者の生命に危険が及ぶ.当院におけるHOT患者に対する大規模災害への備えは以下の通りである....

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  • X線吸収分光法による重い電子系化合物の価数評価と価数温度変化の物理的意味づけ

    水牧 仁一朗 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (2), 118-119, 2024-04-30

    重い電子系として知られている4つの Yb 金属間化合物 YbT<sub>2</sub>Zn<sub>20</sub> (T=Co,Rh,Os,Ir) について、Yb-L<sub>3</sub> 吸収端を用いてX線吸収分光測定を行った。それらのスペクトルから平均価数を評価しその温度変化を求めた。その温度変化は近藤温度と強い相関を持っていることがわかった。

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  • 籠型超分子および多孔性配位高分子の細孔内ゲスト分子の挙動観測

    片桐 幸輔, 川幡 正俊 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (2), 83-88, 2024-04-30

    ...我々は、細孔内からの溶媒脱離による結晶劣化を防ぎつつ、迅速に測定することを目的として、結晶試料を溶媒蒸気とともにキャピラリー内に封入する手法を行った。本研究では、この手法により、籠型のパラジウム錯体内部に取り込まれた溶媒分子を観察することを目指した。...

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  • 計測分析プラットフォーム実現のための共通データフォーマットの標準化

    重藤 知夫, 安永 卓生, 永富 隆清, 藤本 俊幸, 一村 信吾 顕微鏡 59 (1), 20-27, 2024-04-30

    ...<p>測定条件や試料条件などのメタデータを十分に備え,追加情報がなくとも多用な観点から実験を再現可能であるとき,そのデータは「独立可用」であるという.計測分析機器が独立可用データを出力するようになれば,データベースによる収集・整理を待たずに,他者の測定データを統合した解析が可能になる.これは,計測分析ビッグデータの構築を通したAI応用に大きく寄与する.直接の測定データ以外の情報が多いことから,独立可用...

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  • ABiSにおける電子顕微鏡支援の取り組み

    大野 伸彦 顕微鏡 59 (1), 8-11, 2024-04-30

    ...微細構造の観察において重要な役割を果たしている.しかし,その活用には高い技術と特殊な設備,専門的知識が必要である.ABiSの電子顕微鏡支援プラットフォームでは高度,先端的な電子顕微鏡イメージング技術を中心に,生体高分子複合体から細胞や組織に至る異なるスケールの3次元微細構造を高解像度で解析するための技術や,特定の分子や構造を微細構造の中で可視化するための技術をより多くの研究で活用するため,専門家による...

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  • 軽度慢性閉塞性肺疾患患者への栄養食事指導の介入による摂取栄養量と身体組成の変化

    大嶋 佑紀, 松嶋 真哉, 相川 駿, 小林 孝至, 駒瀬 裕子, 粒来 崇博, 吉田 美紀, 清水 朋子 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 232-238, 2024-04-30

    <p>【緒言】COPD患者への栄養食事指導(以下,栄養指導)は,個別化した食事療法の提案が可能で外来患者に適応しやすい反面,効果を検証した報告は少なく,特に病期が軽度な患者への介入効果は明らかでない.今回病期I~II期の安定期外来COPD患者へ栄養指導を実施し,効果を検討した.</p><p>【方法】対象は当院の外来COPD病診連携クリニカルパスを利用し,栄養指導を実施した患者98例.摂取栄養量,…

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  • 剖検にて大腸癌穿孔が判明した<i>Clostridium septicum</i>による非外傷性ガス壊疽の1例

    石亀 那歩, 広瀬 由和, 井ノ上 幸典, 中原 亜紗, 橋立 英樹, 草部 雄太, 廣瀬 保夫 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 102-107, 2024-04-30

    ...<i>C. septicum</i>による非外傷性ガス壊疽は大腸癌など悪性腫瘍患者に合併することが多く,急速に進行し死亡率も高い。非外傷性のガス壊疽患者では<i>C. septicum</i>によるガス壊疽を念頭に,大腸癌を含めた悪性腫瘍の検索が必要である。 </p>...

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  • Lynch症候群の人々が置かれている状況に対する認識に関する質的研究

    上田 真由美, 青木 美紀子, 島袋 林秀 遺伝性腫瘍 23 (4), 140-145, 2024-04-30

    ...<p> Lynch症候群(Lynch syndrome以下,LSとする)と診断されたがん発症者3名に対し,個々が置かれている状況に対する認識について探求し明らかにすることを目的に,オンラインによる半構成的面接法を用いたインタビューを実施した.分析の結果,1)生涯にわたりがんを発症する可能性への覚悟と不安,2)子どものリスク認知と自律適応に対する責任と擁護,3)他者への歩みよりと協働,4)LSとともに...

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  • 日本における先天性中枢性低換気症候群(CCHS)の現状と課題

    長谷川 久弥 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 162-164, 2024-04-30

    ...呼吸管理などを選択していく.最近では横隔膜ペーシングが保険適応となり,呼吸管理の選択肢が拡がっている.CCHSの自律神経障害に伴う様々な合併症の管理も重要で,複数科によるサポートが必要となる.また,成人に達する患者も増えてきており,成人診療科への移行も新たな問題として起こってきている....

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  • 根圏における植物保護細菌の制御

    竹内 香純 土と微生物 78 (1), 17-19, 2024-04-30

    ...さらに,アミノ酸の一種であるグルタミン酸には,植物保護細菌による病害抑制効果を高める機能があることも明らかとなった。遺伝子発現解析の結果,調節型small RNAの発現と,キチナーゼ遺伝子群の発現がグルタミン酸処理時に亢進することが明らかとなり,病害抑制効果との関連性が示唆された。...

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  • 免疫関連有害事象の早期診断のため尿糖自己測定が有用であったニボルマブによる1型糖尿病の1例

    川名部 新, 中川 朋子, 内山 修太朗, 中村 祐太, 月山 秀一, 横田 健一, 曽根 正勝 糖尿病 67 (4), 173-180, 2024-04-30

    ...は認めないが,1型糖尿病を疑いインスリンを導入した.その後,化学療法を変更しステロイドを前投与され,糖尿病ケトアシドーシスを発症し,即日入院となった.血中・尿中CPR感度未満で,irAEによる1型糖尿病と診断した.当院では免疫チェックポイント阻害薬治療時,糖尿病早期発見のため,尿糖自己測定を指導している.これにより1型糖尿病の発症を早期に捉え,重症化を予防できる可能性があり報告する....

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  • エナメル質酸蝕モデルに対するユニバーサルアドヒーシブシステムの接着性評価

    鈴木 美穂, 若松 賢吾, 陸田 明智, 杉村 留奈, 庄司 元音, 新井 広幸, 武藤 玲, 石倉(河津) 真実, 宮崎 真至 日本歯科保存学雑誌 67 (2), 99-108, 2024-04-30

    ...</p><p> 結論:クエン酸によるウシ歯脱灰エナメル質へのユニバーサルアドヒーシブの接着性は,製品によって異なるものの,リン酸エッチングの併用は有効であることが示唆された.また,30,000回までのTCによっても安定した接着耐久性を示した.</p>...

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  • ABiSにおけるMRI支援の取り組み

    定藤 規弘 顕微鏡 59 (1), 12-15, 2024-04-30

    ...びに臨床医学の領域において急速に進んでいる.その活用には,撮像パラメータの最適化,数理統計学の基礎知識を前提とした大規模データ解析手法の習得,並びに動物を対象としたMRI研究へのヒトで確立された撮像法や画像解析法の転移が重要で,それらへの支援ニーズが高まっている.ABiSのMRI支援プラットフォームでは,臨床研究と基礎研究,MRI撮像とデータ解析,個々の課題とチュートリアルという切り口で,専門家による...

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  • 光ピンセットによる3次元顕微操作技術と,体の左右軸決定における繊毛を介したメカニカルなシグナルの解明

    加藤 孝信 顕微鏡 59 (1), 37-40, 2024-04-30

    <p>近年の技術の進歩により,光ピンセット,磁気ピンセットをはじめとした光学顕微鏡に組み合わせることが出来る非接触の顕微操作技術の開発が進んだ.本稿では,特に著者らによって開発された光ピンセットを利用した3次元顕微操作技術を解説する.さらにそうした技術を効果的に利用した研究の一例として,体の左右軸決定に関与する一次繊毛を介したメカニカルなシグナルの解明を行った研究を紹介する.</p>

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  • おかやまマラソンにおける医療救護体制と救命活動

    角南 和治, 津島 義正, 石井 史子, 木下 公久, 羽井佐 実, 氏平 徹, 髙田 良江, 堀 純也, 西岡 良子, 氏家 良人 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 86-92, 2024-04-30

    ...全例で心室細動を認めAEDによる最初の除細動で心拍再開,病院に搬送され後遺症なく退院された。おかやまマラソンでは10万人ランナー当たり4.0人の心停止発症と非常に多かったが,医療救護体制が有効に機能した。地方都市の大規模イベントでは地域の特徴に応じた救護体制が重要と考えられた。</p>...

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  • 高pH環境誘導歯科材料による液体培地中のLipopolysaccharide濃度の変化

    佐古 亮, 岩澤 弘樹, 倉持 仁, 原田(中里) 晴香, 石束(鈴木) 穗, 丹沢 聖子, 淺井 知宏, 古澤 成博 日本歯科保存学雑誌 67 (2), 109-116, 2024-04-30

    <p> 目的:グラム陰性細菌の内毒素であるLipopolysaccharide(LPS)は,根尖性歯周炎の膿瘍に認められ,根尖周囲炎症の難治化への関与が考えられている.LPSは高pH環境下で分解されるとの報告もあり,感染根管治療の成否に関わっているといっても過言ではない.水酸化カルシウムは強アルカリ環境を作り出すため,根管貼薬剤をはじめとして広く歯内療法領域で応用されている.また,ケイ酸カルシウ…

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  • 先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS)による日本のライフサイエンスの推進

    真野 昌二, 丸山 めぐみ, 阿形 清和, 鍋倉 淳一 顕微鏡 59 (1), 2-3, 2024-04-30

    <p>先端バイオイメージング支援プラットフォーム(Advanced Bioimaging Support: ABiS)は,生理学研究所と基礎生物学研究所を中核機関とし,最先端機器を導入し運営している大学・研究機関とネットワークを構成し,最先端技術を提供することにより科研費課題を推進する事業である.最先端の光学顕微鏡,電子顕微鏡,磁気共鳴画像機器を用いた撮像と,高度な画像解析の支援を行っており,利…

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  • 燃焼法による食品添加物中の窒素定量分析

    西﨑 雄三, 鳥海 栄輔, 中西 資, 石附 京子, 杉本 直樹, 佐藤 恭子 日本食品化学学会誌 31 (1), 31-34, 2024-04-29

    In this study, we examined whether the combustion method, which is simple and rapid, can be used as an alternative to the conventional Kjeldahl method for nitrogen determination of food additives …

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  • 新型コロナウイルス感染症に対する静脈血栓塞栓症予防対策

    輕部 義久, 孟 真, 根本 寛子, 伏見 謙一, 阿賀 健一郎, 箕輪 和陽, 橋山 直樹 静脈学 35 (1), 23-28, 2024-04-27

    ...18例(19.1%),中等症II 59例(62.8%),重症17例(18.1%)であり,軽症・中等症I 2例(11.1%),中等症II 56例(94.9%),重症17例(100%)に予防的抗凝固療法を施行した.VTE発症は肺塞栓症,下腿型深部静脈血栓症を発症した重症例1例(1.1%)のみ,他に下行大動脈血栓症1例を確認,大出血を2例(2.1%)に認めた.COVID-19入院症例に選択的にヘパリンによる...

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  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術後の神経障害—新しいプロトコールによる発生回避の試み—

    宇藤 純一, 塚本 芳春 静脈学 35 (1), 17-21, 2024-04-27

    ...ファイバーを波長1470 nmの半導体レーザー装置に接続し,不全GSVを焼灼した.膝上のGSVは出力7 W(LEED 50–70 J/cm)で焼灼し,膝下GSVにも逆流を認める場合は5 W(LEED 20–25 J/cm)で焼灼した.瘤は短軸エコーガイド下に内腔を穿刺しファイバーを挿入し5 W(LEED 30 J/cm)で焼灼した.シースイントロデューサーは使用せず,不全静脈はすべて16 G静脈留置針による...

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  • 日本人における静脈血栓塞栓症の実態

    廣松 伸一 静脈学 35 (1), 75-82, 2024-04-27

    ...<p>日本人における静脈血栓塞栓症(VTE)の実態を政府が公表しているNational Databaseのオープンデータとe-Statを用いて検討した.1995年から2021年までの肺塞栓症(PE)による年間死亡数の平均値は1741.1±31.1人で2011年が2034人と調査期間では最大であり,東日本大震災の関連が考えられた.直接経口抗凝固薬(DOAC)時代の2014年から,下大静脈フィルター(IVCF...

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  • 肺血栓塞栓症を合併した多発深部静脈血栓症の1例

    中田 悠希, 井上 卓哉, 佐戸川 弘之, 籠島 彰人, 管野 隆三 静脈学 35 (1), 41-44, 2024-04-27

    ...を認めた.術前から左腕頭静脈の狭窄を認めていたが,左内頸静脈,左鎖骨下静脈が血栓閉塞していた.静脈エコーでは,左下腿のヒラメ筋静脈に低~等輝度の血栓の充満を認めた.多発性DVTによる非広範型PTEと診断し未分画ヘパリン,その後リバーロキサバンによる抗凝固療法を実施し状態は改善した.左肺上葉切除後の上・下肢の多発性DVTの発生によるPTEは極めてまれと考えられたため文献的考察を加え報告する....

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  • 膝窩動脈捕捉症候群による仮性膝窩動脈瘤の1例

    土井 真之, 楜澤 壮樹, 相澤 啓, 松本 春信, 川人 宏次 日本血管外科学会雑誌 33 (2), 111-114, 2024-04-26

    ...<p>膝窩動脈捕捉症候群による膝窩動脈瘤は6%程度と少なく,比較的まれな疾患であり,診断および治療を適切に行う必要がある.今回われわれは,膝窩動脈捕捉症候群に伴う膝窩動脈仮性瘤の手術症例を経験した.症例は48歳女性.右下腿倦怠感,浮腫を主訴に来院した.造影CT検査で,膝窩動脈捕捉症候群Delaney分類II型を原因とする径31 mmの囊状動脈瘤を認めた.手術は腹臥位後方到達法で,右膝窩部にL字切開を...

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  • 当院の肝臓専門医と臨床検査技師による未診断C型肝炎患者拾い上げの新たな取り組み

    伊藤 葉子, 藤野 達也, 荒武 良総, 松下 義照, 荒川 仁香, 國府島 庸之, 福泉 公仁隆, 中牟田 誠 医学検査 73 (2), 308-315, 2024-04-25

    ...そこで,2022年9月から肝臓専門医と臨床検査技師による肝炎チームを立ち上げ,HCV抗体陽性の患者から未診断のC型肝炎患者を拾い上げるための新たなシステム「肝炎パトロール」を開始した。開始6ヵ月間で,肝臓専門医以外からオーダーされたHCV抗体陽性の患者124例のうち,電子カルテアラートシステムのみで対応が行われた患者は83例(67%),対応が行われなかった患者は41例(33%)であった。...

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  • ChatGPTによる臨床検査技師国家試験正答率の検証

    土井 洋輝, 石田 秀和, 永沢 大樹, 坪井 良樹, 菊地 良介, 市野 直浩, 秋山 秀彦, 齋藤 邦明 医学検査 73 (2), 323-331, 2024-04-25

    ...GPT-3.5による正答率の平均は51.4%であった。一方,GPT-4では79.8%の正答率結果が得られた。本結果より,ChatGPTはこの先医療現場における有効なアドバイザーとして進化する可能性をもつことが示唆された。しかし,今回不正解となった20%の中には,患者を診断する際に誤診につながりかねない回答が含まれており,今後のChatGPTの精度向上は必須と考えられる。...

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  • 病理検査室におけるCAP(College of American Pathologists)認定取得への取り組み

    成清 羊佳, 小林 隆樹, 相羽 拓矢, 国仲 伸男, 苅部 正宏, 秋元 成美, 山川 博史, 石井 源一郎 医学検査 73 (2), 337-345, 2024-04-25

    ...一方,米国においては,CLIA’88(臨床検査改善勧告法1988)の施行によって,人の検査材料を扱うすべての臨床検査室は政府機関によって承認された臨床検査室認定機関による認定を受けなければならない。...

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  • 当院でのSolution/Kシステムを介した外部委託検査結果の迅速化および見える化の取り組み

    上野 嘉彦, 石田 秀和, 岡 有希, 石田 真理子, 米玉利 準, 加藤 一郎, 藤原 琢也, 菊地 良介 医学検査 73 (2), 366-372, 2024-04-25

    ...外部委託臨床検査会社による検査(外注検査)は,医療施設が任意に外部委託臨床検査会社と契約し,院外へ検体検査をはじめ臨床検査を外部委託する検査である。多岐にわたる臨床検査項目に対応できるメリットがある一方,検査結果報告までの日数や進捗確認方法にデメリットがある。...

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  • パルス高周波法を併用した神経根ブロックが奏効した回腸ストマ辺縁のびらんによる難治性痛の1症例

    村木 真美, 御村 光子, 萩原 綾希子, 合田 由紀子, 高田 幸昌, 山蔭 道明 日本ペインクリニック学会誌 31 (4), 69-72, 2024-04-25

    ...右Th10神経根ブロックを行った.痛みは軽減し,その後3度の硬膜外ブロックとミロガバリン等神経障害性痛治療薬によりnumerical rating scale(NRS)4/10以下となった.回腸ストマ辺縁の痛みは当初侵害受容性の痛みであるが,強い痛みが持続するうち中枢性感作による神経障害性痛を生じうると推測される.このような痛みには,パルス高周波法を併用した神経ブロックおよび神経障害性痛治療薬が有用...

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  • 往復2車線道路における自転車と自動車の追越行動を考慮した自転車通行空間の整備効果に関する研究

    小川 圭一, 六郷 文昭 交通科学 55 (1), 1-14, 2024-04-25

    ...滋賀県では自転車で琵琶湖を1周する「ビワイチ」による観光振興をおこなっているが,琵琶湖を1周する湖岸道路の多くは往復2車線道路であり,県内の幹線道路として機能しているため自動車交通量も多い.このため,車道通行の自転車が増加することによる自転車の安全性の確保と,自動車の幹線道路としての機能とを両立させることが課題となっている.本研究では,湖岸道路のような往復2車線道路を対象に,エージェントシミュレーション...

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  • グリコサミノグリカン鎖の硫酸化修飾の制御機構とその異常による疾患発症機構

    三上 雅久, 北川 裕之 生化学 96 (2), 133-142, 2024-04-25

    ムコ多糖とも称されるグリコサミノグリカン多糖は,細胞外マトリックスの普遍的構成成分であり,数多くの硫酸基とカルボキシ基を持つため,高い水分保持活性を備えた組織の構造支持体として捉えられてきた.一方,硫酸基の空間配置によって生み出されるグリコサミノグリカン鎖の構造多様性は,さまざまな生理活性タンパク質とのコンタクトを可能にする分子基盤でもある.実際,近年の研究から,グリコサミノグリカン鎖が,増殖,…

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  • 糖鎖の深層理解のための分析技術

    木下 充弘, 山田 佳太 生化学 96 (2), 199-206, 2024-04-25

    ...メインストリームとして活用され,プロテオミクスとの境界領域に踏み込んだ研究をも加速化させた.一方,既存の技術は時間平均的な糖鎖構造をながめているにすぎない場合が多く,必ずしも糖鎖特有のダイナミクスを把握できているとはいえない.糖鎖研究には,現状の解析技術をもってしてもカバーできていない領域が残されていると予想される.本稿では,これら糖鎖の未知領域に踏み込むための定量的糖鎖解析法として,マイクロチップ電気泳動による...

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  • がん病態におけるANGPTL2シグナルの機能

    門松 毅, 尾池 雄一 生化学 96 (2), 241-254, 2024-04-25

    ...生体では,組織の損傷修復による恒常性維持機構が存在するが,その過剰応答や応答不全は,慢性炎症や不可逆的組織リモデリングを引き起こし,さまざまな疾患の発症・進展につながる.ANGPTL2は,その生理機能として,損傷修復による組織の恒常性維持に重要な役割を果たしているが,一方で,そのシグナル過剰状態は,慢性炎症や不可逆的組織リモデリングを引き起こし,生活習慣病やがんの発症・進展に寄与する.がん病態では,...

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  • 尿中β<sub>2</sub>マイクログロブリン測定に与える尿pHと保存温度

    長谷野 優作, 大貫 望, 井上 真理奈, 三輪 佑果, 鵜原 日登美, 平 資久, 石崎 一穂, 金子 誠 医学検査 73 (2), 332-336, 2024-04-25

    ...pH調整の有無,保存方法の違い(室温,冷蔵,凍結)の条件設定を行い,測定までの経過時間の差異による尿中β<sub>2</sub>MG値の低下率を比較した。尿pH 6.0~7.5の検体においては,24 h後の尿中β<sub>2</sub>MG低下率は小さかった。尿pH 4.7~5.5の検体では,室温保存,冷蔵保存,凍結保存の順に24 h後の尿中β<sub>2</sub>MGの低下率が大きかった。...

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  • ビオチン-ストレプトアビジンELISAによる馬鈴薯由来の自然毒成分の検出

    岡田 光貴, 松尾 佳乃 医学検査 73 (2), 258-270, 2024-04-25

    <p>馬鈴薯が有する自然毒成分α-ソラニン(SO)およびα-チャコニン(CHA)はしばしば食中毒の原因となる。我々は以前,SOとCHAに結合するポリクローナル抗体(anti-Sold antibody)を作製し,それを使用した酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)を構築した。このELISAはSOとCHAの検出感度が低いという弱点があるため,本研究ではその改善を図った。試料中のSOおよびCHAをEL…

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