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検索結果 131 件

  • 1 / 1

  • 環境DNAを用いた霞ヶ浦流域内河川におけるイシガイ類の分布の解明

    小室 隆, 後藤 益滋, 川崎 真由美 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 230-, 2024

    ...イシガイ類の再生産には寄生宿主として適正な魚類が多数生息している必要があることや、コイ科魚類のタナゴ類およびヒガイ類はイシガイ類に産卵するため、これらの魚類の再生産には不可欠であることなどから、環境指標生物としての重要性も有している。イシガイ類は、日本国内の河川及び湖沼に生息している。...

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  • 飼育下で判明したササノハガイ幼生の新宿主3 種

    伊藤 寿茂, 松井 華花, 柿野 亘 伊豆沼・内沼研究報告 17 (0), 63-70, 2023-07-11

    <p>ササノハガイの幼生について,その宿主として機能する魚種を飼育下で判定した.飼育下で放出された幼生を人為的に寄生させた5魚種(カワムツ属の1種,アブラハヤ,ドジョウ,ミナミメダカ,ヨシノボリ属の1 種)を実験水槽内で14 日間飼育して,魚体からの幼生と稚貝の離脱を確かめたところ,供試した5 魚種すべてから,変態を完了させた稚貝が認められた.これらのうち,アブラハヤとドジョウ,ミナミメダカの…

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  • マツカサガイ(二枚貝綱,イシガイ科)の同定とそのタイプ産地に関する推測

    近藤 高貴 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 81 (1-4), 39-46, 2023-06-20

    <p>マツカサガイ属は1属1種と考えられていたが,遺伝子解析によって3群(<i>Pronodularia</i> cf. <i>japanensis</i> 1~3 in Lopes-Lima <i>et al</i>., 2020)とされた。しかし,マツカサガイのタイプ産地は「Japan」としか記載がなく,マツカサガイの学名に該当する個体群は3群のどれか確定されていなかった。そこで3群の殻形態…

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  • 飼育下で判明したイシガイ幼生に よるウキゴリとグッピーの宿主利用

    伊藤 寿茂, 團 重樹, 柿野 亘 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 81 (1-4), 93-97, 2023-06-20

    ...これらのうち,前3種はイシガイの宿主として既知の魚種であった。本報ではウキゴリとグッピーの2魚種が,新たな宿主として記録されたことになる。これら2魚種は飼育下だけでなく,自然下においてもイシガイの繁殖に寄与している可能性がある。</p>...

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  • 霞ヶ浦における夏季の湖岸水温

    杉野 史弥, 小室 隆, 山室 真澄 水環境学会誌 46 (6), 157-162, 2023

    ...本研究の結果, 夏季の霞ヶ浦の湖岸では異常な高水温環境が形成されていることがわかり, 霞ヶ浦におけるワカサギやイシガイの減少を引き起こしている可能性が考えられた。地球温暖化に伴い湖岸水温はさらに上昇すると予想されるため, 湖岸生態系保全のため湖岸水温の継続的な観測が必要である。</p>...

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  • 塩素処理水受容水路における魚類の移動と貝類の分布

    山下 みずき, 伊藤 健吾, 乃田 啓吾, 千家 正照 農業農村工学会論文集 90 (1), I_63-I_74, 2022

    ...結果,塩素処理水の流入による負の影響は見られなかった.また,標識再捕獲法によってタモロコの移動状況について検討した結果,高濃度塩素帯によるタモロコの移動阻害(バーチャルダム)は確認されなかった.一方,コドラート調査の結果,本調査水路において貝類は残留塩素の影響を強く受けていることが明らかになった.処理水流入点より上流と比較して,下流ではカワニナ類,シジミ類及びヒメタニシの生貝の個体数は少なかった.イシガイ...

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  • 愛媛県の農業用土水路における絶滅危惧種マツカサガイ残存個体群

    畑 啓生, 東垣 大祐, 小笠原 康太, 松本 浩司, 山本 貴仁, 村上 裕, 中島 淳, 井上 幹生 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-10-31

    ...<p>イシガイ科マツカサガイは、本州、四国、九州に分布する日本固有の淡水性二枚貝である。流水のある淡水域を選好し、現在ではその主な生息地は農業用水路となっている。本研究では、愛媛県の道前平野における農業用土水路にて、マツカサガイの新たな生息地が確認されたため報告する。...

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  • マツカサガイ北東本州固有種幼生の宿主としての ウグイの初記録

    伊藤 寿茂, 丸山 隆 伊豆沼・内沼研究報告 15 (0), 79-86, 2021-06-30

    <p>淡水二枚貝であるマツカサガイ北東本州固有種の幼生の宿主としてのウグイとニホンアカガエルのオタマジャクシの有用性を調べた.水田用水路で幼生を寄生させた供試個体を水量6L,水温22.3±0.2℃の水槽内で13 日間にわたり継続飼育しつつ,離脱してくる幼生と稚貝の数を毎日計数した.すると,幼生の寄生処理後,平均して9 日目(6 日目から11 …

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  • 静岡県で採集されたフネドブガイ属の一種(二枚貝綱:イシガイ科)

    内野 透, 白子 智康, 吉里 尚子, 吉成 暁, 鳥居 高明, 中村 匡聡 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 79 (1-4), 1-14, 2021-06-11

    <p>2015年から2017年にかけて静岡県焼津市の水路から採集されたフネドブガイ属の一種 <i>Anemina</i> sp. について,種を特定することを目的に分子系統解析および殻形態の検討を行った。ミトコンドリアCO1遺伝子を用いた分子系統解析の結果,静岡県産フネドブガイ属はDNAデータベース(DDBJ/EMBL/GenBank)に登録されているフネドブガイ <i>Anemina</i> …

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  • 実験飼育下で判明したイシガイ幼生の宿主4魚種

    伊藤 寿茂, 染谷 聖, 柿野 亘 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 79 (1-4), 29-33, 2021-06-11

    ...<p>イシガイ<i>Nodularia douglasiae</i>(岡山県産イシガイ属)の幼生について,それらが寄生を継続して稚貝に変態できる魚種(潜在的宿主)を実験飼育下で確かめた。...

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  • タナゴ類の遡上に適した魚道隔壁越流部形状の検討

    加藤 優佑, 福山 幸拓, 堀野 治彦, 中桐 貴生, 東 覚 農業農村工学会誌 89 (10), 769-772,a2, 2021

    ...本報では,タナゴ類およびイシガイ科の二枚貝類が形成する豊かな生態系の保全を目的とし,区画整理による用排水路分離後の排水路に設置する魚道隔壁形状の検討について報告する。</p>...

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  • 石狩川氾濫原水域におけるイシガイ目二枚貝の生息分布と生活史特性

    泉 北斗, 根岸 淳二郎, 三浦 一輝, 伊藤 大雪, PONGSIVAPAI Pongpet 応用生態工学 23 (1), 1-20, 2020-09-28

    ...管理上の方策として成立要因・物理水文特性に基づく水域タイプを認識し,タイプの多様性を維持するように水域を管理していくことがイシガイ目の保全に重要であることが示唆された.また,イシガイ目の個体群の再生産が 2 年程度は停滞しており,その原因として水質の劣化と外来種が優占する魚類相が考えられた.したがって,管理上の課題として長期的な観点からイシガイ目の健全な個体群の維持に有効な対策を検討することが必要である...

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  • 日本産ササノハガイ属(二枚貝綱:イシガイ科)の1新種

    近藤 高貴, 服部 明正 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 78 (1-2), 27-31, 2019-12-25

    <p>以前は琵琶湖淀川水系には固有種のササノハガイ<i>Lanceolaria oxyrhyncha</i>が,それ以外の西日本にトンガリササノハガイ<i>Lanceolaria grayii</i>が分布していると考えられていたが,近年になって前者を後者のシノニムとして,日本には<i>L. grayii</i> …

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  • 農業水路におけるイシガイ目二枚貝の生態と保全

    中野, 光議 農業および園芸 = Agriculture and horticulture 94 (12), 1048-1062, 2019-12

    ...イシガイ類(イシガイ目Unionoida)は底質に潜って生活する淡水二枚貝であり,河川や湖沼といった大規模な自然水域,および農業水路やため池といった小規模な人工水域に生息している。日本では水田用の水路がイシガイ類の主な生息場所の一つとなっている。本稿は,国内におけるイシガイ類の生態学的研究と保全活動の促進を目的とし,保全生態学的な観点から国内の水路で行われた研究を整理して課題を抽出した。...

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  • 3 種の淡水魚類に対するMS-222 の麻酔効果

    秋山 吉寛, 水野 真希, 白井 正樹 伊豆沼・内沼研究報告 13 (0), 17-26, 2019-09-30

    ...<p>イシガイ科貝類の幼生を魚体の特定部位へ寄生させるため,麻酔薬MS-222 を用いてウキゴリ,ヨシノボリ類およびミナミメダカの動きを1–3 分間止める方法を検討した.麻酔状態の持続時間は,魚種に関わらず,MS-222 の濃度の増加と共に延長した.本研究の方法に従う場合,ウキゴリとヨシノボリ類には100 mg・l<sup>-1</sup>,ミナミメダカには200 mg・l<sup>-1 </sup...

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  • 絶滅危惧種の寄生虫-イシガイ類のグロキディウムの宿主解明

    伊藤 寿茂 日本野生動物医学会誌 24 (3), 97-103, 2019-09-25

    ...著者の場合,イシガイ類幼生の生態解明をテーマに選び,いくつかの工夫を凝らすことによって,幾ばくかの研究を行うことができたので,その内容の一部を紹介する。博物館に限らず,所属機関の研究機能は,個々の職員が一学芸員として研究を重ねた結果として高まっていくものと考えている。人生の楽しみの一つとして研究を行うことを推奨したい。</p>...

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  • イシガイ類に着目した河道内における氾濫原水域環境の汎用的評価手法の検討

    永山 滋也, 加藤 康充, 宮脇 成生, 原田 守啓, 萱場 祐一 応用生態工学 21 (2), 135-144, 2019-01-28

    ...イシガイ類はすべての河川で生息が確認され,生息水域の合計は 73 箇所(各河川 1~21 箇所)であった.イシガイ類の生息可能性は,比高と水域面積によって最もよく予測された.生息可能性と比高は上に凸の関係にあり,冠水頻度や物理的攪乱が中程度の水域でイシガイ類が生息可能となることが示唆された.生息可能性と水域面積は正の関係にあり,大きい水域ほどイシガイ類の生息可能性が高かった....

    DOI Web Site Web Site 参考文献17件

  • 富栄養湖沼における若年個体が少ないイシガイ個体群の再生産状況

    吉田 亨, 藤林 恵, 田中 仁志, 岡野 邦宏, 高田 芳博, 宮田 直幸 土木学会論文集G(環境) 75 (7), III_265-III_272, 2019

    ...<p> イシガイ目二枚貝は淡水生態系において物質循環や懸濁物の除去など重要な役割を担っているが,近年,世界的に個体数の減尐が報告されている.とくに,稚貝や若い個体が尐ないという報告があることから,再生産が行われていないことが考えられる.そこで,本研究では若年個体がほとんど見られない八郎湖のイシガイ個体群に注目し,イシガイ母貝の幼生放出の有無と時期,そして宿主魚類を検討することで再生産が行われているか...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献7件

  • 環境DNA分析を用いたイシガイの生息量評価に関する基礎研究

    皆川 朋子, 川浪 健太郎, 栗田 喜久, 小山 彰彦, 林 博徳 土木学会論文集B1(水工学) 75 (2), I_403-I_408, 2019

    ...<p> 本研究は,環境DNA分析を用いたイシガイの生息量評価に関する知見を得ることを目的に,イシガイのプライマー・プローブを設計し,イシガイの生息や生息量の評価に関して室内実験及び野外調査を行い検討した.その結果,室内実験によりイシガイの個体数と環境DNA濃度との間に正の相関関係が認められ,野外における定量評価への可能性が示された.これを踏まえ,野外調査への適用を検討するため農業用水路や小河川において...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 渡良瀬遊水地の水路で生息が確認されたカラスガイ <i>Cristaria plicata</i>

    萩原 富司, 田中 利勝, 鈴木 盛智, 古川 大恭, 森 晃 伊豆沼・内沼研究報告 12 (0), 27-35, 2018-10-24

    ...<p>関東地方にはかつて利根川の氾濫原を中心に多くの河川・池沼が点在し,カラスガイ,イシガイ,ドブガイ類が生息していた.しかし近年,特にカラスガイの生息数の減少が顕著であり,各県のレッドリストにおいて,絶滅危惧種に指定されており,地域個体群の絶滅が危惧されている.2017 年3 月11 日に,渡良瀬遊水地内の水路においてカラスガイを採集した.カラスガイの殻長は180–300mm の範囲であり,同所的...

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  • 飼育環境下におけるイタセンパラの卵・仔魚がイシガイの生存に与える影響の解明

    小松, 史弥, 松田, 宏典, 後藤, 功一, 各務, 博人 岐阜県水産研究所研究報告 = Report of Gifu Prefectural Research Institute for Fisheries and Aquatic Environments (63) 25-30, 2018-03

    1. イタセンパラの卵・仔魚数が飼育環境下において産卵母貝の生存に与える影響を明らかにするために、生存した貝と死亡した貝に産み付けられた卵・仔魚数の比較を行い、また、死亡した貝の生存日数と貝内に産み付けられた卵・仔魚数の関係を明らかにした。2. 死亡した貝から確認された卵・仔魚(平均44.7個体)が生存した貝から確認された卵・仔魚(平均18.1個体)より多かったことから、産み付けられた卵・仔魚数…

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  • 土地区画整理に向けた流水生イシガイ類の一時的な移植場所と移植時期の検討

    永山 滋也, 塚原 幸治, 萱場 祐一 応用生態工学 20 (2), 179-193, 2018-02-28

    ...<p>土地区画整理事業に向けた流水生イシガイ類の一時的な移植場所と移植時期を検討するために,4 つの移植場所において試験的に流水生イシガイ類 3 種(カタハガイ,オバエボシガイ,マツカサガイ)の移植を行い,移植後約 2 年間の成長,生残,消失を調べた.ため池の移植個体は成長量が大きく,生残率は高く,消失率は低かったことから,ため池は移植場所として最も有効であると考えられた.支線水路の移植個体は,成長量...

    DOI Web Site Web Site 参考文献14件

  • 流下距離と運搬距離に着目した農業用水路でのイシガイ類の繁殖特性

    古川 豊, 渡邉 一哉 環境情報科学論文集 ceis32 (0), 131-136, 2018

    ...農業用水路である文下堰では,イシガイ類が多数生息している。100 個体を用いた観察・実験の結果,次のような知見が得られた。1)水路内での性成熟期間は約3 年。2)性成熟までに流下する距離は120m。3)宿主であるドジョウへの寄生には10 秒以上の時間が必要であり,流速に換算すると0.012m/s以下となった。...

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  • イシガイ類の生息条件に着目した農業用水路の環境構造

    菊地 朋希, 渡邉 一哉 環境情報科学論文集 ceis32 (0), 297-302, 2018

    ...同一河川を水源とする6つの用水路においてイシガイ類の生息分布の把握,生息が確認された水路での生息環境調査を2012年4月から11 月にかけて行った。その結果,調査した6つの用水路の内,1 水路のみマツカサガイ,タガイの2科2種の生息が確認され,どちらの種も継代している可能性が高いことが分かった。...

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  • 愛媛県松山平野における湧水性水域へのマツカサガイの試験的導入

    吉見 翔太郎, 井上 幹生, 畑 啓生 保全生態学研究 23 (1), 99-114, 2018

    ...愛媛県松山平野では、1990 年からの約25 年間に、淡水二枚貝のイシガイとマツカサガイが減少し、2017 年現在イシガイはほぼ地域絶滅し、マツカサガイも絶滅の危機にある。また、松山平野では、これらの二枚貝を産卵床とするヤリタナゴが生息するが、その分布域も急減し、かつ国内外来種のアブラボテと産卵床を巡って競合し、二種の間の交雑が生じている。...

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  • 揖斐川の高水敷掘削地におけるイシガイ類生息環境―掘削高さおよび経過年数との関係―

    永山 滋也, 原田 守啓, 佐川 志朗, 萱場 祐一 応用生態工学 19 (2), 131-142, 2017

    ...本調査地では,掘削高さが低いほど(ただし,渇水位より高い),イシガイ類の生息量と生息水域割合は高く,累積土砂堆積厚と堆積速度は小さかった.しかし,継続的な土砂堆積を背景として,イシガイ類の生息場となる水域自体の量は,掘削後 6~9 年目に,また水域内におけるイシガイ類の生息量は掘削後 5 年目に最大となったが,その後,減少に転じる傾向が示された.これらの結果は,生息水域の量も加味した場合,5~9 年...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献17件

  • 岡山県南部の農業水路における希少タナゴ類の人工産卵床利用

    中田 和義, 小林 蒼茉, 川本 逸平, 宮武 優太, 青江 洋 応用生態工学 20 (1), 33-41, 2017

    ...個体数は,タナゴ類 3 種間で有意差がみられ,タイリクバラタナゴに比べてアブラボテとヤリタナゴの浮出個体数が多かった.また,1 個体のイシガイとマツカサガイからは,それぞれ最大で 22 個体と 16 個体の仔魚が浮出した.同一個体のイシガイおよびマツカサガイから,タナゴ類 2 種または 3 種の仔魚が浮出した例も確認された.本実験では,スイゲンゼニタナゴの人工産卵床の利用は確認されなかった.今後の研究...

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  • 滋賀県長浜市木之本町の農業水路におけるイシガイ科二枚貝類の生息状況および密度と水路環境との関係

    中野 光議, 木村 哲平 保全生態学研究 22 (2), 351-360, 2017

    ...滋賀県長浜市木之本町を流れる農業水路において、イシガイ科二枚貝類(以下、イシガイ類)の生息状況、およびイシガイ類の密度と水路環境との関係を明らかにすることを目的に研究を行った。2015年10月?11月に水路の物理環境とイシガイ類の生息状況を調査した結果、マツカサガイ、カタハガイ、タガイ、ササノハガイ、オバエボシガイ、タテボシガイ、ニセマツカサガイの7種合計347個体のイシガイ類が採捕された。...

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  • 愛媛県松山平野におけるイシガイ科貝類個体群の衰退

    桑原 明大, 松葉 成生, 井上 幹生, 畑 啓生 保全生態学研究 22 (1), 91-103, 2017

    ...愛媛県松山平野には、イシガイ、マツカサガイ、ヌマガイ及びタガイの4種のイシガイ科貝類が生息しており、愛媛県のレッドリストでイシガイとマツカサガイはそれぞれ絶滅危惧I類とII類に、ヌマガイとタガイは準絶滅危惧に指定され、減少が危惧されている。これらの二枚貝は絶滅危惧IA類であるヤリタナゴの産卵床でもあり、その保全が重要である。...

    DOI 被引用文献1件

  • 霞ヶ浦在来タナゴ類の激減:オオタナゴ<i>Acheilognathus macropterus</i>の侵入との関連性

    萩原 富司, 諸澤 崇裕, 熊谷 正裕, 野原 精一 陸水学雑誌 78 (2), 157-167, 2016-09-26

    ...そこで,本湖におけるタナゴ亜科魚類群集の変遷とその要因を明らかにするため,1999年から2011年まで,タナゴ亜科魚類およびその産卵基質として利用されるイシガイ科二枚貝類の生息状況調査を実施した。調査の結果,在来タナゴ類の内,ゼニタナゴとヤリタナゴは採集されず,アカヒレタビラとタナゴは湖内全域で徐々に減少し,2010年頃にはほとんど採集されなくなった。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献8件

  • わたしの遺伝子が教えてくれる

    サイエンスウィンドウ編集部 サイエンスウィンドウ 10 (1), 1-40, 2016-03-31

    ...遺伝をどう教えるか(室伏先生、清原先生、藤枝先生、櫻井先生、滝澤先生)</p> <p><b>【トピック】</b></p> <p>p.22 まるごとのチンパンジーをとらえる 「一人」への教育の力を示した松沢哲郎さん</p> <p>p.28 ノーベル賞受賞者から若者へのメッセージ 赤﨑勇さん、山中伸弥さんが対談</p> <p><b>【連載】</b></p> <p>p.02 共に生きる:アカヒレタビラとイシガイ...

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  • イシガイ科淡水二枚貝の成貝6種と幼生2種の塩分耐性

    伊藤 寿茂, 柿野 亘, 北野 忠, 河野 裕美 陸水学雑誌 78 (1), 87-96, 2016

    ...<br> イシガイ類の成貝は6~8 psu以上の塩水中で生残することが出来なくなるが,幼生は宿主に寄生中であれば,11~33 psuの塩水にさらされても生存し続けることが示された。イシガイ類は幼生期に汽水域や海域を介して分散する可能性がある。</p>...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献7件

  • 二枚貝の中腸腺細管の構造

    山元, 憲一, 半田, 岳志 水産大学校研究報告 = The journal of the Shimonoseki University of Fisheries 63 (3), 145-179, 2015-03

    ...二枚貝綱の中腸腺細管の構造を,組織学的に糸鰓類フネガイ目4種,イガイ目4種,擬弁鰓類ウグイスガイ目3種,カキ目5種,弁鰓類イシガイ目1種,マルスダレガイ目13種の合計30種で調べた。糸鰓類は単分枝型IIを,弁鰓類は単分枝型Iを示した。...

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 松浦川におけるイシガイ目二枚貝の生息分布とワンド形状の関係

    林 博徳, 稲熊 祐介, 大坪 寛征, 劉佳, 島谷 幸宏 土木学会論文集G(環境) 71 (6), II_163-II_169, 2015

    ...イシガイ目二枚貝は,タナゴ亜科魚類に産卵母貝として利用されるなど他の生物と共生関係にあり,河川生態系の重要なキーストン種とされる.しかし河川環境の劣化に伴い,二枚貝類はその生息数を減少させており,生息場の再生技術の確立は,河川環境管理上重要な課題である.本研究では,二枚貝生息場再生技術の確立に資する知見を得ることを目的として,イシガイ目二枚貝の主な生息環境であるワンドの物理的特徴と二枚貝生息分布の関係...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 青森県姉沼に生息するイシガイ類3種の幼生の宿主魚類

    伊藤 寿茂, 横大路 美帆, 飯土用 柊子, 落合 博之, 長利 洋, 柿野 亘 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 73 (3-4), 151-161, 2015

    The host species for the glochidia of the freshwater unionid mussels, <i>Hyriopsis schlegeli</i>, <i>Inversiunio jokohamensis</i> and <i>Sinanodonta</i> spp. were identified by determining whether …

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  • ヌマガイにおける幼生糸の左右逆転配置

    秋山 吉寛, 夏原 由博 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 73 (1-2), 65-70, 2015

    ...本論文はイシガイ科貝類で初めて発見されたグロキディウム幼生の幼生糸の逆転配置について報告するものである。2011年6月に滋賀県木之本町の農業用水路で成熟したグロキディウム幼生を有するヌマガイ2個体を採集し,母貝から放出された幼生の観察を行なった。ヌマガイの幼生は1対の亜三角形の殻が1辺で接合した対称的な形をしていた。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 河川や農業水路におけるイシガイ類の流下応答に関する基礎実験

    柿野 亘, 永吉 武志 農業農村工学会誌 83 (3), 191-194,a2, 2015

    ...<p>イシガイ類成貝の流下生態および生息に配慮した河川,農業水路工事時の配慮対策に資する知見の蓄積をめざし,実験水路においてヨコハマシジラガイを流下させたときの応答と移動限界流速を把握した。その結果,流速15.5~32.0 cm/s範囲内では,①供試個体に特段変化が見られない,②下流へ滑りながら流下,あるいは③複数回回転しながら流下,④このような流下の直前の振動している状態,が確認された。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 冬季における小規模な崩れに起因する谷津水路での水涸れがイシガイ類の生息に及ぼす影響

    柿野 亘, 伊藤 寿茂 農業農村工学会論文集 (291) 33-40, 2014-06

    栃木県東部に位置する喜連川丘陵に属する谷津水路で,路肩の崩れによる水路の閉塞で隣接する水田への氾濫および水路下流での水涸れが発生した。この水路に生息するヨコハマシジラガイの生息に与えた影響を調べるために2012年2月19日に6コドラート内での採捕調査,環境調査,2月18日,12月9日に地権者へのヒヤリングを実施した結果から次の知見が得られた。1)少なくとも10日間の水涸れによる斃死率は0.29で…

    日本農学文献記事索引

  • 淡水二枚貝を用いた水質浄化方法の検討Ⅱ(予報)

    中沢 公士, 五味 愛由伽, 井上 沙緒里, 三森 勇太, 中村 梓実, 吉澤 一家, 宮崎 淳一 山梨大学教育人間科学部紀要 = 山梨大学教育人間科学部紀要 15 249-262, 2014-03-07

    ...小型水槽を用いた室内実験では,低水温(10℃)及び高水温(30℃)条件でイシガイ目の在来4種の濾過能力を比較した結果,タテボシガイとヨコハマシジラガイの濾過効率が高いことが明らかとなった。以前に報告した室温条件での結果と比べると,高温条件下では濾過効率に差はみられなかったが,低水温条件下では濾過効率は減少した。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 霞ヶ浦に接続する余郷入り導水路におけるイシガイ科二枚貝の生息状況:浚渫土砂からの推定

    萩原 富司 伊豆沼・内沼研究報告 8 (0), 57-66, 2014

    ...<p>霞ヶ浦におけるイシガイ科二枚貝の分布に関しては,1996年における40地点の調査において,イシガイとドブガイ類の生息が報告されたが,それ以降は生息数を著しく減少させている.余郷入り導水路は,霞ヶ浦の小さな湾入部を干拓した際に,その旧湖岸線沿いをかんがい用水路として残したもので,霞ヶ浦に接続する水域の中で,近年でも二枚貝の生息が確認されていた水路の一つである.2012年に当水路において土砂堆積による...

    DOI 被引用文献1件

  • タテボシガイ貝殻を用いた鉛吸着剤の開発

    道川 慧太, 渡邉 哲弘, 豊原 容子, 佐藤 敦政, 豊原 治彦 日本水産学会誌 80 (4), 589-593, 2014

    ...琵琶湖周辺で食用とされているイシガイ科の二枚貝であるタテボシガイの貝殻の有効利用を目的として,金属吸着凝集材の開発を試みた。貝殻粉末の鉛,六価クロム,ヒ素に対する吸着能を調べたところ,鉛に対して特に高い吸着能を示した。鉛に対する吸着能は,ホタテガイ,マガキ及びアコヤガイの貝殻粉末でも認められた。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献1件 参考文献6件

  • イシガイ類を指標生物としたセグメント 2 における氾濫原環境の評価手法の開発:木曽川を事例として

    永山 滋也, 原田 守啓, 萱場 祐一, 根岸 淳二郎 応用生態工学 17 (1), 29-40, 2014

    ...直轄区間における河川整備計画や自然再生計画の立案に寄与することを目的に,セグメント 2 に区分される低平な自然堤防帯を流れる沖積低地河川において,イシガイ類を指標生物とした河道内氾濫原環境の簡易な評価手法を開発し,精度検証,評価結果の活用例の提示,課題の抽出を行った.開発した評価手法のフローを以下に示す.まず,(1) イシガイ類の生息可能性を 3 段階評価で表す “回帰モデル評価マップ” と,(2)...

    DOI Web Site 被引用文献5件 参考文献13件

  • 地元住人と行ったイシガイ科二枚貝類の農業水路からの救出と一時保管

    三浦 一輝, 斉藤 裕也, 伊藤 一雄, 大森 秋郎 応用生態工学 17 (1), 41-46, 2014

    埼玉県川島町における農業水路の改修工事に伴い,水路幅 1 m,長さ約 190 m の対象水路に高密度に生息していた希少生物マツカサガイの個体の救出と一時保管作業を行った.救出作業は淡水二枚貝の採捕経験がない者でも行えるよう,水を抜いた水路底あるいは掘削した底泥から熊手を用いて行った.また,マツカサガイは冬季には底質中に比較的深く潜行することから,パワーショベルを用いて表層 20 cm …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 北海道礼文島への暖流系巻貝レイシガイの漂着

    鈴木 明彦, 圓谷 昂史 漂着物学会誌 11 (0), 21-22, 2013-12-25

    A warm-water gastropod, <i>Thais bronni</i>(Dunker), stranded along the coast of Rebun Island, Hokkaido is examined. <i>T.bronni</i> is also associated with rocky bottom elements such as …

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  • 宿主魚の移動に伴うイシガイUnio douglasiae nipponensisの定着と再生産

    近藤, 美麻, 伊藤, 健吾, 千家, 正照 農業農村工学会論文集 81 (5), 395-402, 2013-10

    ...また,過去に行なわれたビオトープ池におけるイシガイ幼生の寄生状況およびイシガイと魚類の生息状況の調査結果より,オイカワは現地における幼生の平均寄生数と寄生率も高く,生息数も多い魚種であったことから,ビオトープ池においてはオイカワが主な宿主としてイシガイの定着と再生産に寄与したと考えた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 宿主魚の移動に伴うイシガイUnio douglasiae nipponensisの定着と再生産

    近藤 美麻, 伊藤 健吾, 千家 正照 農業農村工学会論文集 (287) 11-18, 2013-10

    ...また,過去に行なわれたビオトープ池におけるイシガイ幼生の寄生状況およびイシガイと魚類の生息状況の調査結果より,オイカワは現地における幼生の平均寄生数と寄生率も高く,生息数も多い魚種であったことから,ビオトープ池においてはオイカワが主な宿主としてイシガイの定着と再生産に寄与したと考えた。...

    日本農学文献記事索引

  • 宿主魚の移動に伴うイシガイ<i>Unio douglasiae nipponensis</i>の定着と再生産

    近藤 美麻, 伊藤 健吾, 千家 正照 農業農村工学会論文集 81 (5), 395-402, 2013

    ...池におけるイシガイ幼生の寄生状況およびイシガイと魚類の生息状況の調査結果より,オイカワは現地における幼生の平均寄生数と寄生率も高く,生息数も多い魚種であったことから,ビオトープ池においてはオイカワが主な宿主としてイシガイの定着と再生産に寄与したと考えた....

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  • 北薩地域におけるタナゴ類とイシガイ類の分布と産卵床としての利用

    稲留 陽尉, 山本 智子 保全生態学研究 17 (1), 63-71, 2012

    ...そこで本研究では、北薩地域を中心にタナゴ類とその産卵床であるイシガイ類の分布を調べ、同時にタナゴ類各種によるイシガイ類の利用状況を明らかにすることを目的とした。調査は、2007年4月から2008年10月まで、鹿児島県薩摩半島北部の16河川で行った。タナゴ類はモンドリワナを用いて採集し、イシガイ類は目視や鋤簾による採集で分布を確認した。...

    DOI Web Site 参考文献27件

  • イシガイ科二枚貝の宿主ヌマムツ<i>Nipponocypris sieboldii</i>の移動距離

    近藤 美麻, 伊藤 健吾, 千家 正照 農業農村工学会論文集 80 (6), 515-521, 2012

    ...イシガイ科二枚貝の移動能力は極めて低い.そのため,イシガイ科二枚貝の長期的な個体群維持に重要であると考えられる生息域の拡大や生息地間の再生産交流には,幼生期の宿主である魚類の移動が大きく貢献する.そこで本研究では,水田地帯の河川および排水路において,イシガイ科二枚貝幼生の宿主であるヌマムツを対象として移動距離を調査した.その結果,日数を説明変数とした移動距離の推定式<i>y</i>=exp(6.50...

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 北海道朱太川水系におけるカワシンジュガイ個体群の現況と局所密度に影響する要因

    照井 慧, 宮崎 佑介, 松崎 慎一郎, 鷲谷 いづみ 保全生態学研究 16 (2), 149-157, 2011

    絶滅危惧種カワシンジュガイMargaritifera laevisの生息にとって良好な環境が現在でも保たれていると考えられる北海道朱太川水系において、27地点(324コドラート:0.5×0.5m)においてカワシンジュガイの局所密度と個体サイズ(殻長)、およびその生息に影響する物理化学的要因について調査した。カワシンジュガイは各コドラートにおいて、0〜75個体/0.25m^2の密度で生息していた。…

    DOI Web Site 参考文献27件

  • イシガイ類4種の寄生主およびその移動に伴う幼生の分散

    近藤 美麻, 伊藤 健吾, 千家 正照 農業農村工学会論文集 79 (2), 117-123, 2011

    ...2008年5月から10月にかけて岐阜県に位置するビオトープ池と隣接排水路,その間に設置された魚道において魚類を採捕し,イシガイ類幼生の寄生状況を調査した.その結果,イシガイ類幼生の主な寄生主は,イシガイおよびトンガリササノハガイではオイカワ,ドブガイおよびマツカサガイではヌマムツであった.また,魚道において採捕した魚類のうち,ビオトープ池から排水路への降下魚と排水路からビオトープ池への遡上魚における...

    DOI

  • イシガイ目二枚貝の有する水理特性に関する研究

    林 博徳, 島谷 幸宏, 小崎 拳, 池松 伸也, 辻本 陽琢 土木学会論文集B1(水工学) 67 (4), I_1393-I_1398, 2011

    Fresh water mussels (order Unionoida) have one of the important biological roles for river ecosystems. However, abundance and habitat range of Unionoida are drastically decreasing, because of …

    DOI HANDLE 参考文献9件

  • 神奈川県で確認されたイシガイ科二枚貝の生息

    伊藤 寿茂, 古川 大恭, 田中 俊之, 根本 卓, 勝呂 尚之 神奈川自然誌資料 2010 (31), 19-28, 2010

    Distribution of the freshwater unionid mussels were investigated at twentythree localities of five river systems in Kanagawa Prefecture from September 2004 to September 2009. Five species, <i>Unio …

    DOI

  • 指標・危急生物としてのイシガイ目二枚貝:生息環境の劣化プロセスと再生へのアプローチ

    根岸 淳二郎, 萱場 祐一, 塚原 幸治, 三輪 芳明 応用生態工学 11 (2), 195-211, 2008

    ...イシガイ目二枚貝 (Unionoida,イシガイ類) は世界各地の河川・湖沼に生息し世界では合計約1000種,国内では18種が報告されている.特定魚類が産卵母貝として必要とすること,またイシガイ類も特定魚類に寄生することが必要であることなどから生息環境の状態を示す有効な指標種として機能する.国内外種ともにその生息範囲の縮小および種多様性の低下が懸念され,約290種が報告されている北米ではその約70%...

    DOI Web Site 被引用文献18件 参考文献178件

  • イシガイ目二枚貝の生態学的研究 : 現状と今後の課題

    根岸 淳二郎, 萱場 祐一, 塚原 幸治, 三輪 芳明 日本生態学会誌 58 (1), 37-50, 2008

    ...軟体動物門に属するイシガイ類二枚貝(イシガイ目:Unionoida)は世界各地の河川や湖沼に広く生息し国内では18種が報告されている。特に流水生の種は土地利用の変化や河川改修の影響で国内外種ともにその生息範囲の縮小および種多様性の低下が懸念されている。これまで国内でイシガイ類に関する様々な優れた知見が蓄積されているが、その多くが基礎生態の観点から行われたものである。...

    DOI Web Site 被引用文献5件 参考文献139件

  • 韓国で採集されたイシガイ科の2新種

    近藤 高貴, 梁 鉉, 崔 昇鎬 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 66 (1-2), 69-73, 2007-07-31

    マツカサガイ属とオトコタテボシガイ属は日本固有属と見なされてきたが,韓国でこれらの属の新種が見つかったので,報告する。Pronodularia seomjinensis n. sp.ホソタテボシガイ(新種・新称)殻は長卵形で,膨らみは弱く平たい。中型で,通常は殻長10cmを越えない。殻頂はやや前方に位置する。殻表は平滑で,後縁は少し湾曲している。擬主歯は三角状で,左殻には2つ,右殻には1つある。…

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 沖縄島南部具志頭浜海岸の礁池における移植サンゴ片の生存と成長

    西平, 守孝 名桜大学総合研究 / 名桜大学総合研究所 編 (11) 37-46, 2007-03

    ...(21.1%),部分的死亡3群体(15.8%),健全な状態のものは12群体(63.2%)であった。コモンサンゴの一種は4群体全て健全であった。成長率は枝状ミドリイシの一種が最大で,459日間でサイズ(群体の長さと幅の幾何平均)が移植時サイズの3.5倍に成長し,コモンサンゴの一種が2.4倍に,コノハシコロサンゴは701日で1.7倍に成長した。ミドリイシ類の部分的死亡や全死亡の原因として,病気,シロレイシガイダマシ...

    機関リポジトリ Web Site

  • 外骨格 : 軟体動物の進化を辿る(<特集号>第2回国際ヒザラガイシンポジウム)

    シェルテマ A. H., シャンダー C. Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 65 (1-2), 19-26, 2006-05-31

    ...(5)空隙のある殻皮の中層で結晶化が起こるようになる(イシガイ類,イガイ類)。(6)外套膜外液から殻皮上に直接結晶化が起こる。(4)〜(6)の課程では,骨針が消失し,殻は背側を覆う外套膜の外側に形成される。移動のための足の形態には様々な形式が生じ,外骨格は一体化する。...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 女川 (日本) 及びボストーク (ロシア極東) におけるチヂミボラの遺伝的差異(投稿論文, 研究報告)

    前 雄介, 荒井 永平, Kartavtsev Yuri Ph., 木島 明博 複合生態フィールド教育研究センター報告 = Bulletin of Integrated Field Science Center 19 39-45, 2003-12-27

    ...有効な遺伝マーカーとして検出されたアイソザイム遺伝子を用いて女川とボストークのチヂミボラについて同科異種のイボニシ, レイシガイを対照に, 2地域間の分化の程度を検証した。その結果, 2地域間の遺伝的距離は0.0449を示し, イボニシーレイシガイの同属異種間の平均0.1594より小さく, イボニシの同種地域間の平均0.0056よりも大きかったことから亜種レベルの分化であると考えられた。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 真珠形成と品質 : 宝石素材

    和田 浩爾 宝石学会誌 20 (1-4), 47-62, 1999

    ...このほか,巻き貝の原始腹足目ミミガイ科の貝や淡水産二枚貝のイシガイ科の貝から市場価値のある真珠層真珠が採れる。...

    DOI Web Site

  • イシガイダマシモドキの繁殖と発生の様式

    山本 智子 貝類学雑誌 56 (2), 131-143, 1997

    ...タイドプールに棲む肉食性巻貝レイシガイダマシモドキ(アクキガイ科)の, 繁殖と発生の様式を調査した。本種は, 直達発生であり, 近縁種であるイボニシに比べて大卵少産である。繁殖期は3月から8月ごろまでであり, タイドプールの小さなくぼみの中に卵嚢を産みつける。繁殖行動中は, 雄が雌にマウントするが, マウンティングの時間は実際の交尾時間に比べて極端に長いと考えられる。...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 参考文献23件

  • タテボシガイの分類学的位置とその分布

    近藤 高貴 貝類学雑誌 56 (1), 41-47, 1997

    ...琵琶湖周辺における分布をみると、両種が共存する場所はなく、タテボシガイは近江盆地にのみ、イシガイはそれ以外の地域に分布することが明らかになった。以上の結果から、タテボシガイは独立した種として扱うよりも、イシガイの近江盆地固有亜種とした方がよいと結論した。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • イシガイとトンガリササノハガイの個体群密度と成長

    近藤 高貴 貝類学雑誌 51 (3), 219-224, 1992

    ...京都市嵐山にある小さな用水路で, イシガイとトンガリササノハガイの個体群密度と成長を1987年7月から1988年9月まで標識再捕法によって調べた。両種の個体群は調査期間中安定しており, 平方メートル当たりの密度はイシガイ4個体, トンガリササノハガイ1個体と推定された。季節的成長パターンは両種とも同じで, 夏から秋にかけて急激に成長したが, 冬季の成長は停滞気味であった。...

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  • 日本産イシガイ類の抱卵数と宿主選択性

    近藤 高貴 貝類学雑誌 48 (1), 40-45, 1989

    繁殖時期の違いによる抱卵数とグロキデイウム幼生の宿主選択性との関係について調べた。夏繁殖の種では, 抱卵数は少ないが, 宿主選択能力は高かった。夏は魚の活動性が高いため, 一旦非宿主に付着した幼生がすぐにそこを離れれば, 宿主に出会う機会も多い。また, 夏は生長期でもあるので, 夏繁殖の種にとっては宿主選択能力を高めることによって繁殖のコストを少なくし, …

    DOI Web Site 被引用文献2件

  • 855. 三重県伊賀累層からの鮮新世淡水棲二枚貝 Lamprotula と Cuneopsis

    松岡 敬二 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1988 (149), 417-429, 1988

    ...今回, イシガイ科のガマノセガイ属とクサビイシガイ属に属する3新種を含む6種を記載した。それらはLamprotula (Sinolamprotula) sp. A, L. (Parunio) sp. B, L. sp., Cuneopsis (Cuneopsis) gracilenta, n. sp., C. (Procuneopsis) okuyamai, n. sp., C....

    DOI Web Site

  • イシガイ類 7 種の繁殖期

    近藤 高貴 貝類学雑誌 46 (4), 227-236, 1987

    ...以上の結果と文献の資料に基づいて, 日本産イシガイ類の繁殖様式を, 1)冬繁殖で寄生期間中に幼生が生長する種(カタハガイ), 2)夏繁殖で寄生期間中に幼生が生長する種(カワシンジュガイ), 3)冬繁殖で寄生期間中に幼生が生長しない種(ニセマツカサガイ, オトコタテボシ, カラスガイ, ドブガイ, マルドブガイ), 4)夏繁殖で寄生期間中に幼生が生長しない種(マツカサガイ, オバエボシ, イシガイ,...

    DOI Web Site 被引用文献5件

  • 800. 古琵琶湖層群伊賀累層の鮮新世淡水生腹足類

    松岡 敬二 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1985 (139), 180-195, 1985

    ...貝類化石はタニシ類, イシガイ類が古くから知られていたが, 詳細な分類学的研究はなく, 琵琶湖固有種などの現生種に同定されることが多かった。...

    DOI 被引用文献1件

  • ナウル島海洋温度差発電実証プラントにおける海生生物の調査研究

    伊藤 文夫, 丸茂 隆三, 福岡 一平, 田村 正之 Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan 38 (3), 169-185, 1984

    ...<BR>(4) 付着生物<BR>全調査地点から採集された25種の生物のうち, ほとんどが第二次付着生物 (タマキビ類, レイシガイ類, ヒノデカラマツなどの匍匐性動物) であり, 人工構築物に対する汚損において重要な位置を占める第一次付着生物 (藻類, フジツボ, ムカデガイ類などの固着性動物) がきわめて少なかった....

    DOI

  • ウシ胎仔外生殖器の発達について

    猪股 智夫, 江口 保暢, 山本 雅子, 浅利 昌男, 鹿野 胖, 望月 公子 日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) 44 (3), 489-496, 1982

    The external genitalia in bovine fetuses were studied macroscopically, with special reference to the formation of the labia and the sexual differentiation. The age of fetuses was expressed in …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 被引用文献1件

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