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宮田 直樹 ファルマシア 58 (6), 614-614, 2022
...2022年度の創薬科学賞は、塩野義製薬の河井真氏、宍戸貴雄氏、上原健城氏、および土屋賢二氏による「インフルエンザ キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬 バロキサビルマルボキシルの創薬と開発」に授与された。バロキサビルマルボキシルは、ウイルスの増殖に必須なキャップ依存性エンドヌクレアーゼを選択的に阻害するFirst in Classの抗インフルエンザ薬であり、塩野義製薬の英知を結集して創製された。...
DOI
河井 真, 宍戸 貴雄, 土屋 賢二, 上原 健城 ファルマシア 58 (6), 582-586, 2022
インフルエンザとはインフルエンザウイルスの感染によって引き起こされる急性呼吸器疾患である。著者らは新規薬物標的として、増殖に必須の酵素でありメタロエンザイムであるキャップ依存性エンドヌクレアーゼに着目した。社内で蓄積したメタロエンザイムに対する創薬ノウハウに基づき、構造活性相関研究を実施した結果、バロキサビル …
吉野 悠希 ファルマシア 56 (4), 346-346, 2020
...現在日本では,インフルエンザウイルス感染症に対する治療薬として,ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬とキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬が使用されている.しかし,これらの薬剤には既に耐性ウイルスの存在が報告されており,将来薬剤耐性を獲得した強毒性ウイルス,あるいは新型のインフルエンザウイルスによるパンデミックが生じることが危惧されるため,現在新しい抗インフルエンザ薬の開発研究が活発に行われている.本稿...
DOI 医中誌
砂川 智子, 藤田 次郎, 中村 克徳 ファルマシア 55 (12), 1116-1119, 2019
2018年3月、インフルエンザ新薬「ゾフルーザ<sup>®</sup>」が発売された。最先端の薬を早く提供する目的で厚生労働省が設けた「先駆け審査指定制度」が適用され、申請から5か月での発売となった。ゾフルーザ<sup>®</sup>の導入により、抗インフルエンザ薬の販売シェアが大きく変化し、また耐性ウイルスの出現が話題となった。新薬も加え、現在、我が国で使用可能な抗インフルエンザ薬の薬理学的特…