伊藤 奈保子
印度學佛教學研究
64
(3),
1321-1328,
2016
...が前方へ屈する.後頭部辺りから何らかの負荷がかかり,背面全体が破損し,その後腐食が進んだものと推察される.高く結い上げた宝髻,やや蕨手状の垂髪,大きな白毫,精緻な顔面の表現に対し,装飾は臂釧と腰バンドほどで華美ではないこと,そして左手第二手が梵夾を握ること等が特徴といえよう.四臂の持物については,中部ジャワの石像,及び鋳造の四臂観音菩薩立像27躯,坐像20躯を検討した結果,右手第一,第二手,左手第一...
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