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検索結果 4,100 件

  • 学校収蔵標本を端緒とした外来植物8種の渡来年代と和名初出に関する新知見

    渡邉-東馬 加奈, 白井 亮久, 福田 泰二, 田中 伸幸 植物研究雑誌 99 (1), 58-71, 2024-02-20

    ...他種はその他の標本庫に国内初の採集品が所蔵されていた.和名は全8種について『武蔵野植物目録』が初出である可能性が示された.今後多くの標本庫で標本整理が進み情報が公開されることで,外来植物の国内への渡来年代はさらに遡ることもあるかと思われる.また,学校収蔵標本の多くは近年廃棄の危機に瀕しているが,本稿で示したように貴重なものを含むこともあるため,専門家による調査が急がれる....

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  • 侵略的外来水生植物の代謝産物がミジンコ休眠卵の孵化に及ぼす影響

    林 紀男 日本水処理生物学会誌 60 (1), 19-24, 2024

    ...ナガエツルノゲイトウとオオバナミズキンバイは排水機場の目詰まり等に起因した治水リスクが顕在化しているが,揚水機場を経て農地灌漑される水に包含される外来水生植物由来の溶存性の代謝産物にも水田の生物相に影響が及ぶ懸念があることが明らかとなった。</p>...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 植物は有機化学者

    田浦 太志 ファルマシア 60 (2), 165_1-165_1, 2024

    ...生薬学や天然物化学の授業を担当させていただき、年々強く感じることは、植物がいかに精密なスキームで「薬のもと」となる二次代謝産物を生合成しているかということである。植物は一連の生合成酵素を活用することで、複雑な構造の化合物でも細胞内の生理的な環境下で生合成できる。その能力はまさに人智を超えた有機化学者のようだと感じている。...

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  • 環境DNAを用いた江の川水系におけるオオカナダモの繁茂ポテンシャルの推定

    宮平 秀明, 宮園 誠二, 赤松 良久 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...を作成した.結果として,オオカナダモは河床勾配の緩やかで土砂堆積の起こりやすい地形に定着しやすいことやオオカナダモが休眠状態になり得る水温の時間数が多いほど定着しにくいことが推察された.また,環境DNA分析を用いることで水系内のオオカナダモの繁茂ポテンシャルを推定可能であることが明らかとなった....

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  • カリウム高濃度施用がトマト果実の成熟および追熟過程のリコペン濃度に及ぼす影響

    中嶋 香織, 名田 和義, 平塚 伸 植物環境工学 36 (1), 23-29, 2024

    ...した.果実のリコペン濃度は,NK区では催色期に検出され桃色期にかけて徐々に増加したが,HK区では緑熟期に検出され,その後急激に増加し,完熟期ではNK区の約2倍の値となった.HK処理によるリコペン増加効果は,追熟中にも継続され,追熟果実のリコペン濃度は樹上完熟果実とほぼ同等の値となった.以上より,K高濃度施用がトマト果実のリコペン濃度を成熟過程の早い段階から高め,その効果は追熟中も維持されることが明らかとなった...

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  • 屋久島と種子島におけるヤマモモ種子の二次散布者

    渡邉 彩音, 北村 俊平, 半谷 吾郎, 中川 弥智子 保全生態学研究 advpub (0), 2024

    ...<p>要 約:霊長類や大型鳥類は、大型の種子や果実を持つ植物の唯一の種子散布者となり得るだけでなく、様々な植物の種子散布者となるため、人為攪乱によって大型動物が絶滅した空洞化した森林では、種子散布機能の崩壊が懸念されてきた。国内でも、ヤマモモの主要な種子散布者であるニホンザルが絶滅した種子島では、現在もニホンザルが生息する屋久島と比較して、ヤマモモの種子散布量が激減していることが報告されている。...

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  • 静岡県三島市における子どもの水辺空間利用

    坂本 優紀, 山下 亜紀郎 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 223-, 2024

    ...</p><p></p><p>3.結果</p><p> アンケート調査の結果,水辺空間を利用すると回答した人数は北小が30人,西小が33人,南小が31人の合計94人(47%)であり,約半数の児童が水辺空間を利用していることが明らかとなった。具体的な行動では,水遊びや魚取りなどの直接水に入る行動と,散歩や動植物の観察といった水に入らない行動の二種類が挙げられた。...

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  • 培養維持期間および培地組成がリンゴ葉切片のシュート再分化に及ぼす影響

    川戸 菜摘, 佐藤 晴香, 篠田 亜美, 李 芙蓉, 蓮沼 大地, 西谷 千佳子, 川原田 泰之, 小森 貞男 育種学研究 25 (2), 109-122, 2023-12-01

    ...<p>リンゴの葉切片からのシュート再分化率向上を目的として培養維持期間,培地の植物成長調節物質組成,葉面積,ガラス化率を指標に培養手順に関する検討を行った.材料には屋外で成育する植物体を培養系に入れる操作から実験に使用するまでの期間(培養維持期間)が異なる‘ふじ’を用いた.シュート再分化培地は植物成長調節物質濃度の異なる3種類を使用した.培養維持期間が6ヶ月の‘ふじ’は使用したすべての培地で再分化率...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • Tomato brown rugose fruit virusに対する器具および種子の消毒ならびに弱毒ウイルスを用いた防除効果の検証

    久保田 健嗣, 竹山 さわな, 松下 陽介, 冨髙 保弘, 松山 桃子, 石橋 和大, 篠坂 響, 大﨑 康平 日本植物病理学会報 89 (4), 235-244, 2023-11-25

    ...発生した場合に取り得る防除技術として汚染器具の消毒技術およびトマトモザイクウイルス(ToMV)の弱毒株を用いた防除の効果を評価した.トマト汚染種子の消毒では,5%リン酸三ナトリウムおよび次亜塩素酸ナトリウム溶液での処理がともに高い効果が認められたが,発芽率の観点から前者が優れていた.ただし,消毒により感染性が完全に消失した種子からも,RT-PCRによる検出ではToBRFV陽性と判定されうることが明らかとなった...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • α-リノレン酸高含有植物油は炒め調理に使用できるのか?

    津留 真里絵, 野口 明日香, 渡辺 睦行 日本食品科学工学会誌 70 (10), 485-494, 2023-10-15

    ...さらに, 炒める食材量に対して25 %以上の短冊切りのにんじんを用いると酸化劣化が抑制されることが明らかとなった. 以上より, α-リノレン酸高含有植物油を炒め調理に用いることによってn-3 PUFAの摂取量を安全かつ簡便に増加させ, n-3 PUFAの摂取不足の改善に寄与することが期待される.</p>...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 農耕地土壌における水溶性有機物に含まれる水溶性腐植物質量の特徴

    加藤 拓, 大島 宏行, 前田 良之, 犬伏 和之 人間と環境 49 (3), 2-8, 2023-10-10

    ...本研究で対象とした神奈川県内の農耕地土壌中の水溶性腐植物質量は,水溶性有機物量に比例することが本研究で初めて明らかとなった。また,水溶性有機物量は,作土層直下の次表層に比べて,概ね作土層で多く,水溶性腐植物質でも同様の傾向が認められた。水溶性有機物中に占める水溶性腐植物質の存在量は各地点で大きく異なったが,水溶性腐植物質割合は作土層と次表層との間で高い正の相関を示した。...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • ダイズ幼植物の茎表面における傷発生に関する調査

    正田 愛奈, 多田 光史, 白岩 立彦 日本作物学会紀事 92 (4), 315-320, 2023-10-05

    ...145 µm 以上のものであった.木津農場では京都農場より多くの個体で傷が観察され,木津農場においても精砕土を行うことにより傷発生割合は低下した.種子の外観品質については,しわ・裂皮・浮き皮のみられる種子で傷の多い傾向がみられた.以上の結果より,自然条件下において一定の頻度で茎疫病の発病促進要因になりうる深さの傷が発生していること,また,種子の品質および播種時の砕土状況がその発生率に関連することが明らかとなった...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • フラクタルな巻き込み

    鈴木 和歌奈 文化人類学 88 (2), 215-229, 2023-09-30

    ...そのため、マルチスピーシーズ民族誌の書き手は、倫理や正義の問題へ関心を寄せ、それらをどう分析し語るのかということに積極的に取り組んできた。中には、物語性や想像力を重視した実験的な民族誌も試みられ、書き手の倫理的判断や政治的な立場を民族誌に反映させるものも少なくない。...

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  • 特性不安傾向に着目したオフィスにおける個人デスクへの植物設置による心理的効果

    岩崎 寛, 矢羽田 明照, 中村 純子, 関根 大樹 日本緑化工学会誌 49 (1), 135-138, 2023-08-31

    ...そこで本研究は,特性不安傾向の違いによる植物設置の効果を明らかにすることを目的とし,オフィスの個人デスクへの植物設置による心理指標の測定を試みた。その結果,高不安群の方が,低不安群に比べ,植物設置により,感情状態(POMS2)や仕事や職場に対する主観評価(VAS)が改善することが明らかとなった。</p>...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • シェアオフィスにおける植物プログラムの実施が勤務者の心理に与える長期的な影響

    鎌田 美希子, 岩崎 寛 日本緑化工学会誌 49 (1), 15-20, 2023-08-31

    ...そこで本研究では,シェアオフィスにおける植物プログラムが勤務者の心理に与える影響を明らかにすることを目的とし,実際のシェアオフィスで働く勤務者を対象に共用部の植物を用いた植物プログラムを実施,その心理的効果の検証を試みた。その結果,植物プログラムが勤務者の感情状態や主観評価の改善に有効であることなどが明らかとなった。</p>...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • バナナ,さくらんぼおよびキウイフルーツにおけるジベレリンの分析法開発および含有量実態調査

    山﨑 由貴, 鈴木 美成, 北山 育子, 布目 真梨, 近藤 翠, 坂井 隆敏, 根本 了, 穐山 浩, 堤 智昭 食品衛生学雑誌 64 (4), 123-129, 2023-08-25

    ...<p>ジベレリン(GA<sub>3</sub>)は,農薬(植物成長調整剤)の主成分として,種々の農産物に用いられている.GA<sub>3</sub>の残留基準値が設定されていない食品においては,GA<sub>3</sub>の濃度が0.3 mg/kgを超えた場合以外は,行政処分または行政指導を行う必要はないとされている.0.3 mg/kgは,多くの農産物が天然由来のGA<sub>3</sub>を0.3...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • コシヒカリマルチラインにおける構成同質遺伝子系統の計画的変更によるイネいもち病真性抵抗性の持続的利用の検証

    石川 浩司, 堀 武志, 黒田 智久, 松澤 清二郎, 岩田 大介, 渡部 真帆, 佐藤 秀明 日本植物病理学会報 89 (3), 136-148, 2023-08-25

    ...結果,侵害レースは地域内の伝染環で越冬し,感染可能割合が高い年に頻度が高くなり,構成系統の交代により感染可能割合が30%となった年に頻度が著しく低下した.前年の侵害レースの頻度が低いほど当年も確認される確率が低く,感染可能割合30%の年が2~3年続くとその後に感染可能割合が再び高くなっても侵害レースは確認されなかった.これらから,構成系統の交代が侵害レースの頻度上昇や分布拡大の抑制に有効なことが明らかとなった...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • マメ科アコウマイハギ連ホソミハギ属の花粉形態とその分類学的評価

    大橋 広好, 大橋 一晶, 葉 繽 植物研究雑誌 98 (4), 169-177, 2023-08-20

    ...</i> <i>laxiflora</i>の花粉壁の微細構造が異なることが明らかになり,これらは2種の分類群であることを支持する根拠の一つとなった.また,前報(Ohashi et al. 2022)で比較したササハギ属<i>Alysicarpus</i>とホソミハギ属の花粉形態を改めて比較した結果,花粉型と表面模様の違いに加えて,発芽口の溝の長さや花粉壁の厚さと外表層の構造における相違点も明らかとなった...

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  • 万祝の型紙の図柄のデジタル化に基づく文化的特質に関する一考察

    郭 庚熙, 青木 宏展, 植田 憲 デザイン学研究 70 (1), 1_21-1_30, 2023-07-31

    ...<p> 本稿は、千葉県安房地域における漁師の晴れ着「万祝」の型紙のデジタルデータを活用し、万祝の図柄の形態とその類型化、図柄の意匠の分類に基づき、万祝の文化的特質を明らかとすることを目的としたものである。調査・考察の結果、以下の各点が明らかとなった。...

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  • 小笠原諸島固有寄生植物シマウツボの弟島での発見

    西村, 明洋, 右田, 裕基, 髙山, 浩司 小笠原研究年報 46 25-29, 2023-06-30

    ...小笠原諸島固有寄生植物シマウツボの生育を弟島で確認した。本種は父島と母島に分布の記録があるが、弟島の記録は本報告が初である。DNAバーコーディング法を用いた宿主同定の結果、解析した弟島の個体はヤロードに寄生していることが明らかとなった。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 寄主・非寄主への飛来着地から探るカシノナガキクイムシの寄主探索行動

    辰巳 賢史郎, 伊東 康人, 小林 徹哉, 山崎 理正 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 608-, 2023-05-30

    ...これを明らかにし、カシナガの寄主探索生態を探るために、2021年6月から9月にかけて、ナラ枯れ被害が進行中の神戸市立森林植物園で164本の寄主樹種と非寄主樹種に粘着トラップを仕掛けてカシナガの着地数を調べ、非寄主樹種へのカシナガの飛来着地に影響を及ぼしている要因を解析した。...

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  • 薬用樹木カギカズラの組織培養によるクローン苗増産技術の開発

    小長谷 賢一, 遠藤 圭太, 谷口 亨 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 397-, 2023-05-30

    ...また、発根培養時の通気性を向上させることで100%の得苗率で順化できることも明らかとなった。なお、本研究は農研機構生研支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」の支援を受けて実施した。</p>...

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  • 微弱光環境に生育する植物の光獲得戦略

    後藤 栄治 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 44-, 2023-05-30

    ...モデル植物の変異株を用いた解析により、葉緑体運動は植物の生育において重要な役割を担うことが明らかとなっている。その一方で、実際の野外で育つ植物の生長解析では、葉緑体運動の寄与はほとんど考慮されてこなかった。そこで発表者らは、日本広域の林床に生育する植物の葉緑体運動と葉緑体の細胞内配置を網羅的に調べた。...

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  • スギ苗木の土壌乾燥による樹木枯死の生理的なpoint of no returnについて

    才木 真太朗, 原山 尚徳, 小笠 真由美, 香山 雅純, 上村 章, 飛田 博順 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 156-, 2023-05-30

    ...シュートの⽔ポテンシャルが-3.5MPaまで低下すると,再潅⽔後もこれらの値が回復しない個体が観察され,⽣存率が50%を下回ることが明らかとなった。また,シュートの<i>F</i><sub>v</sub>/<i>F</i><sub>m</sub>が0.16,シュートの相対含水率が約50%まで低下し,シュートのイオン漏出率が75%を超えると⽣存率が50%以下になることも明らかとなった。...

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  • 元肥の濃度と肥効期間の違いがスギコンテナ苗の成長に及ぼす影響

    小笠 真由美, 山下 直子, 鳥居 厚志, 金子 真司, 飛田 博順 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 319-, 2023-05-30

    ...以上より、溶出タイプおよび施肥濃度によってスギコンテナ苗の1成長期中のサイズおよび葉の養分状態が異なることが明らかとなった。育苗期間に応じて元肥の濃度や溶出タイプを選択することで、施肥コストや肥料成分の流亡による環境負荷を低減できる可能性が示唆された。</p>...

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  • 国内から採集した広義 <i>Tomentella</i>属菌の分子系統解析

    長棟 光祐, 澤中 望里, 榊原 圭陽, 前川 二太郎, 中桐 昭, 早乙女 梢 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 642-, 2023-05-30

    ...菌根菌調査を通し、国内外では多様な広義<i>Tomentella</i>属菌の存在が認められてきたが、本研究により、国内にはまだ菌根から検出されていない系統が多数存在することが明らかとなった。</p>...

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  • 電子野帳システムを用いた植物繁殖フェノロジー調査の実践

    浅野 郁, 清水 加耶, 川越 葉澄, Paulus Meleng, Mohamad Yazid Hossman, Mohd Yusuf Abd Rahman, 市岡 孝朗 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 164-, 2023-05-30

    ...<p>森林を構成する植物種がいつ・どれほどの量の花を咲かせ結実したかといった植物の繁殖フェノロジーを正確に記録することは、森林動態の把握はもちろん、それら花や果実を利用する動物種の生態を明らかにする上でも必要不可欠である。発表者らは、マレーシア・サラワク州に位置するランビルヒルズ国立公園の低木層植物を中心とする200種500個体あまりを対象に、2017年から繁殖フェノロジー調査を行なってきた。...

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  • ノウサギの生息密度と植栽木被害に影響を与える要因の検討

    中川 恵翔, 平田 令子, 伊藤 哲 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 605-, 2023-05-30

    ...<p>ノウサギは餌となる草本植物の多い林分で生息密度が高くなり、またノウサギが引き起こす採食被害数は出現数に比例するとされている。演者らは2022年8~10月の植生繁茂期において木本植物が優占したスギ1年生とヒノキ1年生で比較を行った。両林分では一定の生息密度が確認されたが、植生量が多いスギ1年生に比べて植生量が少ないヒノキ1年生の方が被害本数の多い結果となった。...

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  • 仙台海岸深沼地区における東日本大震災後の環境モニタリングの取組

    佐藤 高広, 土井 康義, 鈴木 雅人, 樋村 正雄, 沖津 二朗, 三宅 孝明, 塩澤 直人, 川崎 敦, 竹門 玄地, 町田 禎之, 萱場 祐一 応用生態工学 25 (2), 189-206, 2023-03-31

    ...にとって潜在的に良好な生息域が維持されていることが明らかとなった.一方で,再生の核と位置付けた A エリアからの生物の広がりを期待した C エリアは,A エリアほどの潜在的に良好な生息域には至っていなかった.応用生態工学会仙台では 2020 年度以降も毎年,追跡調査を実施している.今後は,海岸堤防が植物の種子の移動分散や陸上昆虫類等の徘徊,飛翔に及ぼす影響,飛砂や波浪に及ぼす影響をより詳細に調査し,...

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献5件

  • アジア産トウヒレン属(キク科)の分類学的研究IX.北海道からの1新種と本州からの2新種

    門田 裕一 植物研究雑誌 98 (1), 1-12, 2023-02-20

    ...し,③葉がやや肉質で鈍い光沢がある点で異なる.さらに,オヌカトウヒレンはキリガミネトウヒレンからは④総苞外片が狭卵形で先端は短く伸び,⑤茎葉の鋸歯は低平である点で異なり,ネコヤマヒゴタイからは⑥頭花が無柄で,⑦湿地に生える点で異なる.オヌカトウヒレンは蛇紋岩植物であり,また同時に湿地の植物でもある....

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  • シコタンタンポポ(キク科)の倍数性と核DNA量

    高野 昭人, 中野 美央, 船本 常男, 高橋 薫子, 山之内 裕子, 篠崎 淳一, 井上 政史, 森田 竜義 植物研究雑誌 98 (1), 19-28, 2023-02-20

    ...の倍数性を推定した.その結果,292個体の62.7% は八倍体であると推測され,六倍体,七倍体,九倍体および十倍体と推定された個体の頻度は低かった.シコタンタンポポのモノプロイドゲノムサイズは,日本産二倍体種 (1.41–1.59 pg) よりも有意に小さく,シコタンタンポポはゲノムサイズが小さい未知の祖先種から生じたか,あるいは,倍数性レベルが増加するにつれて核DNA量の減少が起こったのではないかと...

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  • 昭和期以降の佐渡におけるホソバオケラの状況

    西原 正和 薬史学雑誌 58 (1), 10-17, 2023

    ...目的:ホソバオケラは,生薬蒼朮の基原植物で,日本には江戸時代に渡来し,佐渡においても栽培されており,サドオケラという名前が残っている.しかし現在,佐渡において,植物としての「サドオケラ」だけでなく,その言葉自体を聞いたことがないという者がほとんどで,庭先で先祖が植えたとされる株がそのままの状態で残っており,その植物がホソバオケラということを初めて知るような状況である.そのため,なぜこのような状況に至...

    DOI Web Site 医中誌

  • 日本における半自然草地史研究とその課題

    浦山 佳恵 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 135-, 2023

    ...1990 年頃から国や都道府県等によって絶滅の危機に瀕する生き物をリストアップするレッドリストが作成され,これにより植物や昆虫のレッドリスト掲載種の多くを草原性の種が占めていることが明らかとなった。現在の半自然草地は希少な生き物が生育する場としての価値も有するようになり,各地で草地保全活動が行われている。...

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  • コウジキンによる無機物生成の教材化

    加藤 伸明, 定本 嘉郎 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 711-712, 2023

    ...<p>中学校の「自然界のつり合い」領域の学習では,分解概念において有機物が無機物になるという本来の意味づけはなされておらず,分解によって死骸が「土になる」「土に混じる」と意味づける素朴概念が構成されていることが明らかとなっている.筆者らによる概念地図法を用いた調査においても,概念地図で提示した概念ラベル中に存在する4種類の生物(「植物」「肉食動物」「菌類・細菌類」「草食動物」)ラベルと「二酸化炭素」...

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  • 駿河湾奥で確認された2つの堆積過程 −富士川と三保半島沖の例−

    坂本 泉, 横山 由香, 中村 希, 柴尾 創士, 平 朝彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 91-, 2023

    ...所々、植物片が表層および地層中に層状に観察されるが、特に表層の植物片量は季節変化が激しい。以上より、富士川沖では、富士川から多量の砕屑物と同時に植物片も運ばれ(季節毎に変化する)、表層は常に流動性に富んだ堆積を繰り返していると考えられる。 一方、三保の松原は富士川と同様に礫浜を構成するが、その多くは瀬戸川層群由来の黒色頁岩・砂岩・泥岩等堆積岩質礫岩である。...

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  • 静岡県三島市の水辺空間における地域住民の場所イメージと環境行動

    中村 瑞歩, 山下 亜紀郎, 坂本 優紀 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 146-, 2023

    ...<p>1.研究の背景と目的  </p><p>都市内の河川は地域住民の休息やレクリエーションの場としての親水機能を備えており,こうした水辺空間は快適な居住環境を形成する要素となっている.従来の研究では,住民の利用や維持管理に焦点を当て都市内の水辺空間への意識や,行動の要因が検討されてきた(山下 2001,猪原 2017).しかし,水辺空間をどのような空間と捉えているかといった視点から,意識や行動を引き...

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  • 由布岳南向き斜面における木本植物の分布規定要因の検討

    小山 拓志, 伊南 翔太 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 103-, 2023

    ...</p><p> そこで,本研究では,GPSを活用して木本植物の分布図を作成すると共に,南向き斜面において地形測量を実施した。そして,それらの結果を地理情報システム(GIS)によって比較分析することで,木本植物(以下,カシワと記す)の分布規定要因を検討した。...

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  • 情報の共有によって達成感を向上させるためのデザイン

    隋 適存, 細谷 多聞 日本デザイン学会研究発表大会概要集 70 (0), 418-, 2023

    ...本研究では、「他者とのコミュニケーションや情報共有を通じて、若者の植物栽培の達成感を高めることができる」という仮説を提出した。この仮説を検証するために、対照実験とリッカート尺度などの方法を用いた。</p>...

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  • (エントリー)北海道日高山脈に分布する周氷河性斜面堆積物の有機分子組成の特徴

    福地 亮介, 沢田 健, 小安 浩理, 石丸 聡 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 82-, 2023

    ...<i>n</i>-アルカンにおいて、木本植物は炭素数27(C<sub>27</sub>)とC<sub>29</sub>アルカンを、草本植物はC<sub>31</sub>以上の奇数炭素数の<i>n</i>-アルカンをより多く合成する傾向があるため、その平均炭素数(鎖長)を示した指標(ACL)が森林的か草原的かといった古植生復元のために使われる。...

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  • 光透過性有機薄膜型太陽電池の設置が温室内のトマトの生育と果実生産に及ぼす影響

    間合 絵里, 滝澤 理仁, 池田 知司, 中﨑 鉄也, 土井 元章, 北島 宣 園芸学研究 22 (1), 19-26, 2023

    ...同様に秋冬栽培で大きく減少した.これらの結果より,OPVパネルの設置が果実乾物重と植物体に及ぼす影響は特に日射量の少ない時期で大きくなることが明らかとなった.また,本研究に用いたOPVパネルの性能では,OPVパネルの設置は収入を減少させ,特に秋冬栽培で大きな減収となった.これらの結果から,OPVパネルを用いたトマト栽培のソーラーシェアリングでは,日射量の少ない時期はパネルをはずし,日射量の多い時期に...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 関東平野における気候学的観点から見たカシグネの分布

    内田 裕貴, 山口 隆子 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 32-, 2023

    ...冬季の風と言えども、空っ風のみではなく、地域によって多様性があることが明らかとなった。  また、本研究を通じ、カシグネには2つのタイプがあることが分かった。1つは上下の2段構成で、上部がシラカシ、下部が別種の植物や石塀を設けたものである。もう1つのタイプは上部は枝葉が茂るが、下部は空いている形状である。空中写真からの判別では垂直方向の形状まで把握することはできない。...

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  • 野生チンパンジーの採食品目におけるリベリア共和国パラとギニア共和国ボッソウとの行動差

    大橋 岳 霊長類研究 Supplement 39 (0), 36-36, 2023

    ...植物のように、チンパンジーにとって比較的日常的に接する種であっても、それを食べ物とみなすかどうかという点は、生まれながらにして同じというわけではないようだ。グループ内の他個体から社会的に影響を受けて、食物の知識を獲得している可能性があり、所属している集団の違いが、食物品目の違いに現れているのかもしれない。</p>...

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  • 東京圏居住者が国立公園に対して抱くイメージ

    中岡 裕章, 任 海, 渡邉 稜也, 関根 智子, 森島 済 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 120-, 2023

    ...回答者が国立公園に対して抱くイメージについては,5段階のリッカート尺度を用いた.これによると,「山」や「森」,「生物」,「植物」などが「当てはまる」と回答する傾向にあった.また,「手つかずの自然」や「よく管理されている」,「制限が厳しい」などの評価も高かった.すなわち,国立公園に対し,自然環境や保護地域をイメージする者が多いといえる.v</p>...

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  • 房総半島鮮新統清澄層のタービダイトマッドおよび半遠洋性泥岩の堆積学的・有機地球化学的特徴

    加瀬 善洋, 朝日 啓泰, 沢田 健, 伊藤 慎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 244-, 2023

    ...タービダイトマッド(1.7–2.7)が粗粒タービダイトマッド(0.6–0.9)や半遠洋性泥岩(1.1–2.2)と比較して顕著に高い値でピークを示すこと,(3)C27/C27+C29比は,粗粒・細粒タービダイトマッドが半遠洋性泥岩よりもやや低い傾向を示すこと,(4)Alkanolは,Tc1–Hm1およびTc2–Hm2では類似した値を示すが,Tc3はTf3–Hm3と比較して顕著に高い値を示していることが明らかとなった...

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  • (エントリー)駿河湾奥部における洪水性堆積物重力流による堆積物特徴とその変化

    中村 希, 坂本 泉, 横山 由香, 平 朝彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 343-, 2023

    ...を持つ浸食地形,密集した植物片,堆積物により埋まった人工物などが観察された(中村ほか,2023).4.まとめ ①駿河湾奥部の堆積物に共通する特徴として,海底表面は泥質堆積物が分布しているが,その下位の岩相および粒度特徴は粒度は各水深帯で異なることが分かった.これらの駿河湾奥部の海底堆積物は,富士川河口から沖に向かって,その粒度が細粒化することが明らかとなった. ②駿河湾奥部の堆積物は陸源の植物片(葉...

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  • 島根県東部宍道湖における斐伊川東流イベントの年代と堆積環境の変化

    瀬戸 浩二, 香月 興太, 仲村 康秀, 辻本 彰, 安藤 卓人, 入月 俊明, 齋藤 文紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 488-, 2023

    ...水量に相当する河川水を注ぐ斐伊川の存在が大きく影響をしている.しかし,斐伊川は江戸時代初期までは大社湾に向いて西に流れていたとされ(徳岡ほか,1990),1635年及び1639年に起こった出雲大洪水によって東に流路を変えたとされている(高安,2001).宍道湖ではいくつかの地点でコアが採取され、堆積物に記録された古環境が解析されている.その結果、閉鎖的な汽水環境から淡水環境に移り変わったことが明らかとなり...

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  • 植物標本台紙に適した洋紙についての検討

    田中伸幸, 大西 亘, 島田 要, 野田 弘之, 沓名 貴彦 植物研究雑誌 97 (6), 340-346, 2022-12-20

    ...<p>一般的に海外では,植物の腊葉標本台紙やカバーに100% αセルロース紙または無酸コットン紙を使 用している.しかし,日本ではこのような安定性や保存性を重視した標本台紙を取り扱う企業はなく,無酸コットン紙を入手するには輸入するしか方法はない.従って,多くのハーバリウムが経済性などから国内で容易に入手できる木材パルプ印刷紙を用いている.また,標本台紙に適した紙をどのように選定したらよいかという指針...

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  • 植物園における館内鑑賞支援のデザイン

    趙 セイタク, 海老 春香, 楠 房子, 稲垣 成哲 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (2), 29-32, 2022-12-03

    ...情報を付加し,植物園で新たなゲーム体験を生み出すことができる.国立科学博物館附属自然教育園を対象にして,親子ペアの参加による評価実験を行った.その結果,参加した親子ペアは,提案したゲーム環境の中で協調的に活動するとともに,楽しく植物の知識を学んだことが明らかとなった.本報告では,「親子参加型AR宝探しゲーム」のデザインプロセスとともに,成果物としての「親子参加型AR宝探しゲーム」について,その概要を...

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  • 赤黒ネットによるタバココナジラミ侵入抑制効果

    大矢 武志, 光永 貴之, 阿部 弘文, 廣橋 寿祥, 植草 秀敏 関東東山病害虫研究会報 69 (0), 52-55, 2022-12-01

    ...以上のことから,赤白ネットのタバココナジラミに対する防除効果が低いのは,縦糸の白色 PE が影響していることが明らかとなった。なお,0.8 mm 目合いの赤黒ネットは 0.4 mm 目合いの白白ネット,および 0.6 mm 目合いの赤白ネットの防除効果と違いが認められなかった。</p>...

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  • エビデンスから考える有機農業と生物多様性の関係

    片山 直樹 有機農業研究 14 (2), 11-14, 2022-11-30

    ...<p>水田の有機栽培が生物多様性保全に与える影響を検証するため,二種類の研究を行った.まず全国規模の野外調査では,延べ1000ほ場の水田において,植物,無脊椎動物,両生類,魚類および鳥類の種数または個体数を計測した.その結果,有機栽培では慣行栽培と比較して,多くの生物群の種数または個体数が多いことが明らかとなった.次に,水田の有機栽培と生物多様性の関係について,国内の文献を収集するためのシステマティックレビュー...

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  • 天然記念物「女満別湿生植物群落」指定の経緯

    冨士田 裕子, 倉 博子 保全生態学研究 27 (2), 305-, 2022-10-25

    ...調査により、第二次世界大戦前よりこの林の価値を認め、網走湖畔の湿性林に関する 2本の学術論文を 1960年代に執筆した植物生態学研究者の舘脇操博士が、戦後、土地所有者である営林局や国鉄にも働きかけ、指定にむけ尽力したことが明らかとなった。その結果、 1972年にこの湿性林は天然記念物指定に至った。本件は、研究者らの協力と努力が天然記念物指定として結実し、自然の保護に貢献した好例といえる。...

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  • マメ科アコウマイハギ連ササハギ属の花粉形態と分類学的位置

    大橋 広好, 大橋 一晶, 葉 繽 植物研究雑誌 97 (5), 260-269, 2022-10-20

    ...系統樹では従来の分類体系の位置と異なり,古い定義のヌスビトハギ属<i>Desmodium</i> に含まれていた<i>Bouffordia </i>とホソミハギ属<i>Sohmaea</i> に近縁であった.これら3 属の間に共有派生形質がないためにササハギ属と他の2属の花粉形態を比較した.しかし,花粉形態でもササハギ属は<i>Bouffordia</i>とホソミハギ属とは共通する特徴のないことが明らかとなった...

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  • 中国山地東部におけるホソバテンナンショウ(サトイモ科)の分布

    松本 哲也, 高杉 茂雄 植物研究雑誌 97 (5), 290-297, 2022-10-20

    ...<p>ホソバテンナンショウは関東・中部地方に最も普通なテンナンショウ属植物(サトイモ科)の一つだが,西日本においては比較的稀で不連続的に分布する.これまで中国山地周辺では,兵庫県の 2 地域と岡山県北東部,鳥取県南東部においてのみ本種の生育が確認されていた.岡山県を中心に筆者らが踏査した結果,ホソバテンナンショウが岡山県北東部から広島県北東部にかけて連続的に分布することが明らかとなった.新産地が幅広...

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  • 植物群落内放射伝達モデルを用いたマルチスペクトルカメラの違いによる水田観測結果への影響評価

    石原 光則, 林 志炫, 杉浦 綾, 常松 浩史 農業情報研究 31 (3), 65-77, 2022-10-01

    ...<p>ドローン空撮で安定的な生育状況を把握するための空撮条件を提案するために,マルチスペクトルカメラの違いや撮影環境による観測結果の変動を定量的に把握し,その変動を補正するための手法について検討した.植物群落内放射伝達モデルPROSAILを用いて,3種類のドローン搭載可能マルチスペクトルカメラによる水稲群落の反射率と植生指数をシミュレーションし,カメラの特性を評価した.また,PROSAILモデルによる...

    DOI Web Site 参考文献28件

  • クサヨシ(<i>Phalaris arundinacea</i> L.)を利用した植生工の雨滴に対する侵食防止効果の評価

    五郎部 生成, 中村 大, 川尻 峻三, 川口 貴之, 宗岡 寿美, 菖蒲 哲也 日本緑化工学会誌 48 (1), 15-20, 2022-08-31

    ...比較対象には,外来草本植物のケンタッキーブルーグラスを用いている。土中の根系の発達状況や試験後の侵食深を求めるためにX線CTスキャンを用いた。試験結果から,地上部と根系の両者によって発揮される耐侵食性は,クサヨシもケンタッキーブルーグラスと同程度であることが明らかとなった。ただし,根系のみの耐侵食性は土中に発達した根の太さや根系量等によって,増減することが明らかとなった。</p>...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • SfM(Structure from Motion)写真測量を活用した侵食試験方法の開発

    鍜冶元 雅史, 中村 大, 川口 貴之, 川尻 峻三, 宗岡 寿美 日本緑化工学会誌 48 (1), 27-32, 2022-08-31

    ...試験には粘性土を締固めた供試体と,草本植物を生育させた供試体を用いた。試験装置は傾斜台とタンク付の水路からなり,タンクを越流した水が供試体表面を流下するようにした。試験後には写真を撮影し,Agisoft社のMetashapeで3次元モデルを作成して,侵食体積の測定を行った。試験結果から,草本植物の茎葉や根系には侵食開始時間を大幅に遅延させる効果があることが明らかとなった。...

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  • マメ科アコウマイハギ連<i>Desmodiastrum</i> の新たな分類学的位置

    大橋 一晶, 大橋 広好, 葉 繽, 那谷 耕司 植物研究雑誌 97 (3), 131-144, 2022-06-20

    ...DNA を用いた分子系統解析による推測から<i>Desmodiastrum </i>はマイハギ属<i>Codariocalyx</i>, <i>Eleiotis</i> およびヒメノハギ属<i>Leptodesmia </i>に近縁であり,<i>Alysicarpus</i>や現在の<i>Desmodium</i>(ほぼ全部がアメリカ大 陸に原産するアコウマイハギ属)とは遠い類縁関係にあ ることが明らかとなった...

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  • 東日本におけるミネカエデ類の分布境界とその形成過程

    竹内 虎輔, 齊藤 陽子, 平尾 聡秀 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 377-, 2022-05-30

    ...また、これらの集団について核SSRマーカーと葉緑体シーケンスにより遺伝構造を分析しており、その結果から分布境界の形成について議論する。</p>...

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  • UAV・衛星リモートセンシングによる森林蒸発散量の推定

    橋本 朝陽, 張 宇攀, 邱 湞瑋, 加藤 弘亮, 恩田 裕一, 五味 高志 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 489-, 2022-05-30

    ...その結果、収量比数(Ry)との間に高い相関関係があることが明らかとなり、森林蒸発散モデルの広域適用が可能となった。</p>...

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  • アカマツ実生苗のセシウム吸収に及ぼす菌根菌及びカリウム施肥の影響

    小河 澄香, 赤間 慶子, 山中 高史 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 679-, 2022-05-30

    ...菌根菌が土壌中の固定態Csを溶出させて、植物が吸収しやすい交換態Csを増加させることが考えられているが、菌根菌は土壌中の交換態Kを効率的に吸収することから、菌根菌が共生した場合でもK施肥によりCs吸収を抑制できることが明らかとなった。</p>...

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  • 九州地方のスギ・ヒノキ人工林における間伐後の形状比と樹冠長率の変化

    荒木 眞岳, 前田 勇平, 山川 博美, 八木 貴信, 宮本 和樹, 壁谷 大介 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 368-, 2022-05-30

    ...過密林に対する適切な施業方法を検討するためには、様々な立地、林齢、過密程度にある人工林に対し、ある強度の間伐をした場合、何年位で残存木の葉量や成長がどの程度回復したのかという事例を数多く収集し、過密林における間伐効果を明らかにすることが重要である。...

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  • 【総説:応用糖質科学シンポジウム】 アスパラガス収穫期の養分消費を担うフルクタン加水分解酵素

    上野 敬司, 園田 高広, 吉田 みどり, 川上 顕, 塩見 徳夫, 小野寺 秀一 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 12 (2), 117-122, 2022-05-20

    ...<p>アスパラガス地下部の貯蔵根にはスクロースにフルクトースが結合したフルクタンを蓄積している.アスパラガスのフルクタンは,可食部である若茎の萌芽,伸長のための養分であり,若茎の収穫期に減少する.この養分消費を担うフルクタン加水分解酵素 (FEH) の詳細を明らかにすることを試みた.植物のFEHは他植物においてイヌリン型フルクタンを分解する1-FEH,レバン型を分解する6-FEH,その両方を分解する...

    DOI Web Site 参考文献26件

  • ドクダミの殺菌・抗菌効果の解析 -揮発性成分の有効性-

    芋川, 浩, 山井, ゆり 福岡県立大学看護学研究紀要 19 25-33, 2022-03-31

    ...【緒言】ドクダミは以前から薬効を持つ植物として利用されている。本研究ではドクダミの殺菌抗菌効果について、揮発性成分、水溶性成分に分けて解析を行った。 【方法】ドクダミをペースト状にし使用した。細菌は表皮ブドウ球菌と大腸菌を使用した。殺菌抗菌効果判定には、ディスク拡散法(阻止円形成法)を利用した。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 尾瀬の維管束植物目録の見直し

    大森 威宏, 黒沢 高秀, 志賀 隆, 薄葉 満, 根本 秀一, 吉井 広始, 海老原 淳, 田中 徳久, 天野 誠 低温科学 80 199-223, 2022-03-31

    ...今回の調査により,標本にもとづき尾瀬に893種類(834種7亜種34変種18雑種)の維管束植物が生育していることが明らかとなった.Hara and Mizushima(1954)およびHara(1982)で記録のないものは197種類(163種4亜種20変種10雑種)で,このうち,ミヤマトキソウ,チチッパベンケイソウなど63種類(46種2亜種10変種5雑種)は今回尾瀬からの新産の報告である.これらの新規報告...

    DOI HANDLE Web Site

  • 芝棟の現存状況と芝棟植物の分布特性について

    山口 隆子 日本生気象学会雑誌 58 (3-4), 75-86, 2022-03-31

    ...<p>芝棟に関する既往研究を整理し,現地調査により,芝棟の現存状況と芝棟植物の分布特性が明らかとなった.芝棟は,岩手・青森県を中心とした東日本に約600棟が現存しており,そのうちの9割は岩手県に現存している.岩手・青森県を除く都府県では,芝棟の多くが文化財等に指定され,保存されていた.しかし,文化財等に指定されている建造物であっても,芝棟を維持できなくなっているものもあった.芝棟植物の分布については...

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  • 葉面滞留空気環境を制御したオフィスで活用する植物工場のデザイン開発

    松井 佑之介, 今泉 博子, 田原 哲, 原 寛道 デザイン学研究作品集 27 (1), 1_94-1_97, 2022-03-31

    ...<p>オフィスの観葉植物を、執務者自身が栽培し活用することは、業務間の気分転換や執務者同士の交流を促す効果が期待できる。これまで筆者らは、植物工場の栽培技術を応用した取り組みを進めてきた。その過程で、執務者が業務の合間で栽培に手間をかける状況には限りがあるため、植物の栽培をよりよい状態に維持するための栽培環境には課題があることが明らかとなった。...

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  • 近赤外発光で照らす「KAITEKI」社会

    秋山 誠治 色材協会誌 95 (3), 67-71, 2022-03-20

    ...さらに近年,近赤外光が細胞の活性化にも効果を示していることから,美容や健康増進,治療,植物生育のための光源としても期待されており,まさに「KAITEKI」社会を照らす光になると考えている。本稿では,近赤外発光色素の最新研究動向について紹介したい。</p>...

    DOI Web Site 参考文献28件

  • 太陽光利用型植物工場の作業負担と作業速度に及ぼす暑熱環境の影響

    磯山 陽介, 北村 八祥, 松岡 敏生, 平生 祐一郎, 大西 範和 農作業研究 57 (1), 3-11, 2022-03-20

    ...<p>太陽光利用型植物工場の労働安全衛生に関わる課題の一つとして,夏期にハウス内が高温多湿化することによる暑熱リスクがある.植物工場三重実証拠点における過去の環境計測値から,暑さ指数である温室内のWBGT推定値を算出したところ, 7月から9月以外は概ね20℃から25℃であるが,夏期においては最大で35℃程度となっていた.そこで,本研究は,トマト栽培の農作業従事者である健常な成人男性3名を被験者とし,...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 「タケ仮説」再考 : ウォーレシアにおける植物利用からみた石器の機能論

    Rintaro Ono, Riczar Fuentes, Ayami Nakatani, Miwa Kanetani, Yoko Ueba, 小野 林太郎, リクザー フエンテス, 中谷 文美, 金谷 美和, 上羽 陽子 国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology 46 (3), 375-499, 2022-03-09

    ...このような状況に加え,「タケ仮説」の大前 提となっている「道具としての植物利用」に注目した民族誌研究の事例も,現 時点では極めて稀で,実際にどのような植物種がどのように道具利用されてい るかといった検討を行った考古学的研究は前例がほとんどない。  ...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 太陽光利用型植物工場の作業負担と作業速度に及ぼす暑熱環境の影響

    磯山, 陽介, 北村, 八祥, 松岡, 敏生, 平生, 祐一郎, 大西, 範和 農作業研究 57 (1), 3-11, 2022-03

    ...太陽光利用型植物工場の労働安全衛生に関わる課題の一つとして,夏期にハウス内が高温多湿化することによる暑熱リスクがある。植物工場三重実証拠点における過去の環境計測値から,暑さ指数である温室内のWBGT推定値を算出したところ,7月から9月以外は概ね20℃から25℃であるが,夏期においては最大で35℃程度となっていた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • ノシバ(<i>Zoysia japonica</i> Steud.)を活用したシカ共生型緑化工法と一般緑化工法の実地試験

    田中 淳, 吉原 敬嗣, 亀井 廣吉, 稲葉 英昭 日本緑化工学会誌 47 (3), 406-411, 2022-02-28

    ...<p>植生工に対するシカの採食被害が懸念される地域においてシカとの共生が可能なのり面緑化手法の有効性を確認するため,ノシバ種子の植生シートに亀甲金網および採食被害を軽減させる目的で立体金網を敷設したもの,一般的な緑化植物種子の植生マットの3工法による比較試験を行った。ノシバ種子の2工法は,施工2生育期後には共に植被率95%を越え,施工3年2ヶ月後まで植被率を維持した。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 植物生育記録の自動化に向けたKeypoint検出の評価

    平原, 健太郎, 加納, 多佳留, 海野, 博也, 北川, 寛人, 工藤, 史堯, 永井, 彰, 峰野, 博史 第84回全国大会講演論文集 2022 (1), 275-276, 2022-02-17

    ...枝の節間距離の自動推定を行う.まずは,一般的に人体へ適応されているKeypoint検出の植物への応用について,植物に対するアノテーションを定義し基礎評価を実施した.その結果,人体ではない植物の画像中から茎や枝の節部分の検出を行えることを確認した.そのため,Keypoint検出による植物での自動距離推定の有効性が示唆される.本稿では,植物の節間距離をKeypoint検出によって自動推定可能であるかという...

    情報処理学会

  • 遮光条件におけるオオカナダモの生育状態の変化

    浅井 俊光, 藤川 智紀, 竹内 康, 鈴木 伸一, 中村 好男 農業農村工学会論文集 90 (1), I_209-I_216, 2022

    ...オオカナダモ(<i>Egeria densa</i> Planch.)の新しい駆除方法の開発を目的とし,光条件とオオカナダモの生育状態の変化に着目して,屋内実験と屋外実験の2つの実験を行った.その結果,屋内実験では20μmol·m<sup>-2</sup>·s<sup>-1</sup>(1,400lx)程度まで遮光を行うことで茎葉部の最大引張荷重は著しく減退し,根部の発根数にも強い抑制効果があることが明らかとなった...

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  • 箱根ジオパーク実践報告 ~テーマの補強とガイド研修への活用~

    笠間 友博 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 215-, 2022

    ...テーマは「カルデラ」など火山としてのイメージを前面に出してはどうかという意見も審査で出されたが、10年近く使用したテーマで地域にも馴染んでおり、学術部会の検討でも変更せずに使用する事とした。しかし、何らかの補強は必要である。ここでは、この指摘を受けて著者が取り組んでいるテーマ補強の取り組みと、ガイド研修への応用について報告する。...

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  • ナシの自家不和合性を利用した遺伝教材の開発のための基礎研究:

    水口 智人, 三宅 崇 生物教育 64 (1), 22-32, 2022

    ...<p>高等学校「生物」の教科書は,以前に比べ遺伝子の機能や働きに関連する内容が多く見られるようになってきた.高等学校学習指導要領には,生物の目標として「観察,実験などを行い,生物学的に探究する能力と態度を育てるとともに,生物学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め」と記述されているが,DNAを扱って新たな原理や法則の理解を深めるような教材は少ない.そこで,バラ科植物ニホンナシの自家不和合性遺伝子(S...

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  • X 線結晶構造解析から捉えた受容体のペプチドリガンド認識機構

    奥田 哲弘 PLANT MORPHOLOGY 34 (1), 29-36, 2022

    ...<p>植物は,数多くの分泌性ペプチドや細胞膜受容体タンパク質を介した細胞間シグナル伝達を通じて,その発生,成長,生理を制御する.シロイヌナズナでは,1000 を超える遺伝子が分泌性ペプチドと推定され,受容体様キナーゼも約600 を数える.しかし,そのなかで受容体- リガンドの組み合わせが同定され,その分子作用機序が明らかにされているものは多くない.近年,X 線結晶構造解析を用いて,植物の受容体- リガンド...

    DOI Web Site Web Site 参考文献41件

  • sedaDNAを用いた宍道湖における過去の車軸藻類の復元

    小室 隆, 神門 利之, 加藤 季晋, 引野 愛子, 山岸 聖, 高原 輝彦, 後藤 益滋, 坂田 雅之, 源 利文 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 174-, 2022

    ...宍道湖では戦後にそれまで豊富であった水草が消失したが,2009年頃から回復し,現在では漁業被害が生じるほど大繁茂している.宍道湖の過去の水草の繁茂状況を示したものとしてはKasaki (1964)やKomuro et al.(2016)によって藻類の車軸藻類が繁茂していたことが明らかとなっている.Komuro et al. (2016)は宍道湖湖底堆積物を使用して,水草の種子を採取し,車軸藻類の卵胞子...

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  • ゲノム解析から示唆される哺乳類・鳥類の異物代謝酵素遺伝子の進化と種差

    川合 佑典, 新屋 惣, 池中 良徳, 生城 真一, 澤 結子, 中山 翔太, 久保田 彰, 石塚 真由美 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S29-5-, 2022

    ...また各UGTファミリーに属する遺伝子数と生態学的特徴との関連を調べた結果、哺乳類においてUGT2Bサブファミリー遺伝子が植物食性の動物で数を増やし、肉食性の動物で数を減らしていることが示された。一方、鳥類においてUGT2ファミリー遺伝子数は食性間で差がみられず、UGT1Eサブファミリー遺伝子数が植物食性の動物で多く、肉食性の動物で少ないことが明らかとなった。...

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  • ナスの2本仕立て栽培における育苗期の摘心処理が苗および定植後の生育に及ぼす影響

    堤 淑貴, 陣在 ゆかり, 岩崎 泰永, 元木 悟 植物環境工学 34 (3), 136-145, 2022

    ...,第1花までの葉数は慣行区に比べて有意に少なく,主茎長および草丈は栽培期間を通して慣行区に比べて有意に短かった.以上から,育苗期の摘心処理は,主茎長および草丈を抑制できる仕立て法の1つになると考えられ,摘心は主枝となる側枝の生育が揃い,子葉節に比べ育苗期間の短縮が見込まれる本葉節で行うことが望ましいと考える.また,摘心を行うことで着果開始節位が低下し,初期収量が慣行と同等か有意に多くなることが明らかとなった...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 循環型の植物利用の概念構造比較 -バガス農業を事例として-

    北島 直人, 古川 柳蔵 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 33 (0), 227-, 2022

    ...そこで本研究では実際に、以前は循環型の植物利用をしていなかったが、現在循環型の植物利用をしている人を対象にヒアリング調査を行い、 循環型の植物利用を行う前と改良を重ね循環型の植物利用を行っている現在までのプロセスに関してオントロジー工学の行為分解木手法を用いて、どのような考えや方法、行動をしてきたのかという概念構造とその変化を明示化し、循環型の植物利用を行うに至る前後の概念構造を比較した。...

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  • 植物の成長に合わせてLED光源を制御する栽培システム

    高橋 良彦, 相原 虎太朗, 冨岡 亮太 ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2022 (0), 1P1-C10-, 2022

    <p>In a plant cultivation system using an LED light source, the LED light source is used with a fixed height, and the height is set so that it does not come into contact with the light source even …

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  • 病原性糸状菌における宿主植物認識

    西村 麻里江 化学と生物 60 (1), 10-14, 2022-01-01

    ...<p>多くの植物病原性微生物は宿主特異性をもち,決まった植物(宿主植物)に対してのみ感染が成立する.これまでの研究では,侵入してきた病原菌に対して植物が菌の侵入の妨害に成功すれば感染が不成立,失敗すれば感染が成立という植物を主体とした植物ー微生物相互作用のストーリーが描かれていた.これに対して,著者はこのストーリーが始まる前に(擬人法的な表現ではあるが)菌が感染相手の植物を選んでいるのではないかと考...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 小規模湿原の再生とその効果検証―岡山県真庭市の津黒高原湿原における地域づくりと関連付けた自然再生の事例研究―

    小川 大介, 髙木 康平, 日笠 佑甫, 日置 佳之 景観生態学 27 (1-2), 15-35, 2022

    ...多様化を図るための止水域の造成,を主な内容とする湿原再生計画を立案した.この計画は2014年に実施に移された.再生事業で伐採された樹木は近隣の温泉施設で加温用熱源として利用され,また,自然再生士研修会を兼ねた作業により事業が推進された.2015年には,2013年と同内容の調査を行い,施工前後のデータが比較された.その結果,光環境の劇的な改善と,地下水位と水質の一定の改善が認められた.また,湿生草本植物...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 中国地方一級水系を対象とした複数流域におけるオオカナダモ繁茂要因の検討

    宮平 秀明, 宮園 誠二, 赤松 良久 土木学会論文集B1(水工学) 78 (2), I_847-I_852, 2022

    ...を検討した.結果として,オオカナダモは河床勾配の緩やかで土砂堆積の起こりやすい地形に定着しやすいことやオオカナダモが休眠状態になり得る水温の時間数が多いほど定着しにくいことが明らかとなった.また,オオカナダモ繁茂の主要因は流域毎に異なることが示唆された....

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 感動体験を提供するジオフードの試み

    西村 美樹, 原 真志 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 199-, 2022

    ...</p><p> 以上を踏まえ、ワインに限らず、食材となる植物が育つ土地の気候,土壌,地形などの地理的専門知識を獲得した上で地域の食材を生かした料理を食することは,旅行者の感動を高める観光体験となるのではないかと考え,地理的専門知識と結びつけた食文化体験をジオフードと名づける。...

    DOI

  • 石垣島名蔵湾の海草藻場による赤土の捕集作用

    佐野 亘, 菅 浩伸 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 213-, 2022

    ...する.名蔵アンパルはラムサール条約登録湿地であり,西表石垣国立公園の一部でもある.一方,近年は農地開発等による影響で名蔵川河口付近の赤土土壌の流出が問題となっている.台風や大雨のたびに大規模な赤土の流出があることから,名蔵湾ではサンゴが多く生息しないと考えられてきた(石垣市 2013).しかし,Kan et al (2015)で名蔵湾中央部には琉球列島でも有数なサンゴの大群集が存在していることが明らかとなり...

    DOI

  • バイオディーゼル燃料洗浄廃水の液体肥料への再資源化における廃水成分の影響

    香田 次郎 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 33 (0), 261-, 2022

    ...その結果,BDF洗浄廃水中の成分であるグリセリン,メタノールが植物の生育に影響し,特にグリセリンは植物の生育を著しく抑制したほか,栽培中に微生物が増殖しやすくなることが明らかとなった。また,育苗にはBDF洗浄廃水を含まない液肥を用いた方がよいことが明らかとなった。</p>...

    DOI

  • 日本海拡大事件とジオパーク

    天野 一男 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 223-, 2022

    ...<p>ジオパークでは,地球・大地(ジオ)の上に広がる動植物の生態系の中で,人間の文化,産業,歴史を学び,地域の魅力を知るとともにそれを教育や観光に活用しようという目的をもって,活動が展開されている.その際,日本列島形成史に関する知識が基本となる.地質学を中心とした地球科学の学術研究の最新の結果を組み入れた知識の枠組みの中で,ジオパークのストーリーが学際的に展開されることが必要となろう....

    DOI

  • 美濃帯犬山地域の三畳紀/ジュラ紀境界における放散虫-コノドント化石層序

    冨松 由希, 尾上 哲治, Rigo Manuel 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 91-, 2022

    ...<p>三畳紀末大量絶滅(約2億140万年前)は,超大陸パンゲアの分裂に伴う火山活動(CAMP:Central Atlantic Magnetic Province)による急激な気候変動で生じたと考えられている.この絶滅イベントでは,陸域での四肢動物の絶滅や植物相の変化,海域に生息したコノドントの根絶を始め,アンモナイト,放散虫などの様々な海棲生物に影響を与えたことが知られている.美濃帯犬山地域の勝山...

    DOI

  • 口コミの言語解析からみた日本人と外国人の浜離宮恩賜庭園に対する観光体験の相違

    安原 有紗, 劉 銘 環境情報科学論文集 ceis35 (0), 227-232, 2021-11-30

    ...その結果,日本人は庭園内の植物や周辺都市に関する固有の名称の記述が多い一方で,外国人は庭園の感じ方に関する形容詞表現が豊かであった。共起関係の分析から,日本人と外国人ともに庭園ボランティアガイドを高く評価しているといった共通点,日本人は外国人観光客の多さが記憶に残り,外国人は日本人以上に当該庭園固有の歴史性に関心を有した可能性があるといった相違点が明らかとなった。</p>...

    DOI

  • レース頻度変化の理論モデルのコシヒカリマルチライン葉いもちへの適合性の検証

    石川 浩司, 堀 武志, 黒田 智久 日本植物病理学会報 87 (4), 222-230, 2021-11-25

    ...0.5とし,いもち病菌のレース頻度を世代別に調査した.いもち病菌の世代が進むに従い最も頻度の高いレースが交代しながら,4種混合区ではレース007.0,9種等量混合区ではレース037.1が優占化した.このレース頻度の実測値は理論値と同様な推移を示した.圃場試験や,ポット試験でも理論値と実測値のレース頻度は同様な推移を示し,マルチラインの葉いもちにおけるレース頻度の変化に,理論モデルが適合することが明らかとなった...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 廃珪藻土を利用した堆肥化試験

    田中, 航輝, 齊藤, 健一 千葉県畜産総合研究センター研究報告 (21) 7-12, 2021-11

    ...その結果、混合区はピーク時の発酵温度が70.7℃に到達し、試験終了時の幼植物発芽率は88%となり発芽阻害は確認されなかった。一方、廃珪藻土のみの利用は、通気性の低下による堆肥化の進展の遅れが見られた。これらのことから、廃珪藻土はオガクズなど通気性の良い副資材と併用することにより、堆肥化の副資材として有効であることが明らかとなった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 乾田直播における限界播種深度とそれを規定しているイネ (<i>Oryza sativa</i> L.) の特性について

    荻原 均, 大下 泰生 日本作物学会紀事 90 (4), 382-392, 2021-10-05

    ...<p>水稲の乾田直播体系では,苗立ちを安定化させるために2~3 cmに播種することが多くのマニュアルで指導されている.この数値は,経験的に得られたものであり,イネの生態的特性との関係は未詳であった.本研究では,コシヒカリを用いて,圃場にディスク駆動式汎用不耕起播種機で播種したイネ幼植物の中茎,鞘葉,第1葉などの長さを計測し,苗基部の非緑化部から推定した播種深度との関係を解析した.中茎,鞘葉,第1葉,...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献6件

  • 植物寄生性線虫が分泌するROS制御因子

    阿波連 功, 富成 司, 平田 美智子, 宮浦 千里, 豊田 剛己, M.W. Grundler Florian, S. Schleker A. Sylvia, 稲田 全規 Functional Food Research 17 (0), 69-74, 2021-09-12

    ...シストセンチュウやネコブセンチュウの寄生部位におけるROS 産生が増加する.一方,線虫はROS バースト,およびROS によるシグナル伝達を制御するため,抗酸化機能を持つ様々なエフェクター分子を利用していることが近年の研究により明らかとなっている.植物性寄生線虫のライフサイクルの一例を示す.土中で孵化した2 期幼虫が根へ侵入後,植物内を移動し維管束近辺の細胞に定着後,植物細胞の免疫,代謝を制御し,そこから...

    DOI 医中誌

  • 植生工の雨滴に対する侵食防止効果の新たな評価手法の検討

    五郎部 生成, 中村 大, 川尻 峻三, 川口 貴之, 中陳 実咲希, 宗岡 寿美 日本緑化工学会誌 47 (1), 57-62, 2021-08-31

    ...この試験により,土の雨滴に対する侵食抵抗は草本植物の根系や茎葉によって増大し,侵食深が大幅に小さくなることが明らかとなった。以上の結果から,本研究で検討した試験方法は植生工の雨滴に対する侵食防止効果を評価する手法として,極めて有効であることが明らかとなった。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 屋上緑化の多面的役割

    古野 正章, 横山 晴菜, 早坂 大亮, 内田 泰三 日本緑化工学会誌 47 (1), 171-174, 2021-08-31

    ...他方,屋上緑化が整備された空間では,外部からの飛来種子による植物の侵入・定着を確認することができる。本研究では,SAKURA MACHI Kumamotoに整備された屋上緑化に侵入・定着する植物の現状を調査した。その結果,多種多様な植物が侵入・定着し,これらの多くが在来種であることが明らかとなった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 雨天を中心とした気象条件が森林空間の利用者数に与える影響

    阿部 建太, 山本 聡 日本緑化工学会誌 47 (1), 211-214, 2021-08-31

    ...<p>雨天を中心とした気象条件が森林空間の利用者数に与える影響を把握するために神戸市立森林植物園を対象とした事例調査を行った。その結果,季節や曜日等の様々な条件下いずれにおいても雨天時は晴天時よりも利用者数が少なかった。CART法による解析の結果,利用者数に対してはイベントや平日か休日かといった要因が最も強く影響し,次いで天候が強く影響していることが分かった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 飽和度の違いが草本植物根系を含む土のせん断強度特性に及ぼす影響

    中村 大, 宗岡 寿美, 川口 貴之, 川尻 峻三, 山口 滉平, 米村 和城 日本緑化工学会誌 47 (1), 45-50, 2021-08-31

    ...この結果,土質の違いに関わらず,供試体が飽和状態に近づくことで最大せん断応力が低下することが明らかとなった。ただし,飽和度が高い状態においても供試体中の根系が土の靭性を向上させていることが確認でき,根系による土の補強効果そのものは雨水の浸透によって失われていない可能性が高いことがわかった。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 1 いのちの網の目の平和学

    小田 博志 平和研究 56 (0), 1-26, 2021-08-26

    ...ここで自然と人間をいかにつなぎ直すのかという根本的な問題が浮上する。生きているということの本質規定は自発性であり、この生命の根拠は客観化も所有も支配も不可能である。この生きているということにおいて自然と人間とはつながっている。近代において植民地化されてきた先住民族の視点に立つと、個々の生きものだけではなく、世界が生きているということが見えてくる。...

    DOI

  • IoTに基づく潜在的社会需要の推定と柔軟なサービス需給交換基盤

    永田, 吉輝, 村井, 大地, 片山, 晋, 浦野, 健太, 青木, 俊介, 米澤, 拓郎, 河口, 信夫 マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2021論文集 2021 (1), 2-10, 2021-06-23

    ...時々刻々と変化する地域や都市の状況は,実世界センシング手法やビッグデータ解析・機械学習などの分析手法により,技術的には情報空間内で把握可能となってきた.一方で,その地域の人々が何を本当に必要としているかという潜在的な需要の最適な推定・提示を行うのは,現状困難である.本稿は,このような社会に埋もれた多種多様な需要の把握とその解決を,IoT や AI 技術を用いた新たなサービス需給交換基盤の構築による達成...

    情報処理学会

  • 魚類と甲殻類などに対する水草の生態学的有用性に関するシステマティックマップ

    上田 紘司, 永井 孝志 保全生態学研究 26 (1), 33-46, 2021-05-24

    ...これらの文献を整理した結果は以下の通りである: 1)調査地では北米、中南米、欧州、豪州が多くアジア、アフリカが少ない; 2)調査水域は湖と河川が多く、海域は少ない; 3)調査対象水草はホザキノフサモ等の沈水植物が多く、抽水植物、浮遊植物、浮葉植物がそれに続く; 4)調査対象の動物は魚類が半数を占め、中でもブルーギルやヨーロピアンパーチの未成魚を扱った文献が多い; 5)水草の利用目的は生息場を扱った文献...

    DOI Web Site

  • 3年間にわたる土壌の乾燥がスギ成木の蒸散と成長に及ぼす影響

    荒木 眞岳, 井上 裕太, 釣田 竜也, 阪田 匡司, 田中 憲蔵, 川崎 達郎, 齊藤 哲 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 85-, 2021-05-24

    ...スギ成木は、光合成活動にともなう蒸散によって葉がしおれる限界近くまで水を消費する特性を持つ樹種であり、土壌が乾燥してもその振る舞いは変わらないことが明らかとなった。</p>...

    DOI

  • 分布境界におけるミネカエデ類の遺伝構造

    竹内 虎輔, 齊藤 陽子, 平尾 聡秀 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 378-, 2021-05-24

    ...これらの2種が分布するとされる関東甲信越地方において、2020年6月から10月に、ミネカエデ類11集団230個体から葉や芽を採取し、核SSRマーカーと葉緑体シーケンスによって遺伝的分化と遺伝構造を分析した。その結果、ミネカエデとナンゴクミネカエデは新潟県と長野県の間に分布境界があり、遺伝的にも分化していることが示された。...

    DOI

  • ハンノキハムシの樹種選択におけるBVOCs(植物由来香気成分)の類似性

    増井 昇, 小池 孝良, 谷 晃 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 99-, 2021-05-24

    ...<p>高濃度オゾンの付加によって、ハンノキハムシによるシラカンバの香気成分を介した探索の阻害現象が過去の研究で明らかとなった。しかし、シラカンバの放出する香気成分は多種多様であり、誘因性を示す成分群の特定が困難であると考えられた。...

    DOI

  • 薬用樹木カギカズラの組織培養による増殖法の改良

    小長谷 賢一, 谷口 亨 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 631-, 2021-05-24

    ...これまでに各地から収集・保存している無菌植物体から生育が良好な6系統を選抜し、1節ごとに切り分けた外植体(節外植体)のシュート誘導条件について検討した。その結果、サイトカイニン添加培地で1ヶ月培養することで1節外植体から2本以上のシュートが再生され、5から8個の外植体に増殖することが明らかとなり、発根培地を用いた従来法のおよそ1.5から3倍の増殖効率の向上に成功した。...

    DOI

  • <i>Hymenoscyphus fraxineus</i>とトネリコ属植物との宿主ー寄生者相互関係

    岡根 泉, 加藤 早織, 山岡 裕一, 山口 岳広, 玉井 裕, 石賀 康博 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 603-, 2021-05-24

    ...北大構内の無病徴のセイヨウトネリコとビロードトネリコでは、複葉内の菌体DNAの相対値が年間を通じて低い一方で、森林総研の病徴を呈するビロードトネリコとアメリカトネリコでは高いことが示された。</p>...

    DOI

  • カシノナガキクイムシの非寄主木樹幹への着地

    山崎 理正, 隈 廣志, 伊東 康人, 小林 徹哉 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 141-, 2021-05-24

    ...これを確かめるため、ナラ枯れ被害が進行中の兵庫県神戸市北区の神戸市立森林植物園内で調査を行った。2019年と2020年に、寄主であるコナラとその周囲の非寄主木の地際部に粘着トラップを設置し、約1週間間隔でカシノナガキクイムシの着地数を計数した。...

    DOI

  • 森林限界北上に寄与する菌根菌種の特定

    宮本 裕美子, Maximov Trofim C., 杉本 敦子 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 147-, 2021-05-24

    ...分子解析により菌種と宿主植物を特定した。結果、ツンドラ植物からはアセタケ属、ベニタケ属、チチタケ属など宿主幅の広い菌種が多く検出された。一方で森林北限のカラマツ個体群には、宿主特異性の高いショウロ属やヌメリイグチ属が優占していた。菌根菌群集は宿主植物で有意に異なった。ツンドラ帯ではカラマツと適合する菌種数およびその出現頻度が低いことが明らかとなった。</p>...

    DOI

  • 韓国産カラタチゴケ属の2 新種,<i>Ramalina cinereovirens</i>と<i>R. subdecumbens</i>(カラタチゴケ科)

    柏谷博之, 文 光喜, 韓 定殷 植物研究雑誌 96 (2), 74-83, 2021-04-20

    ...し,巾約2 cm,長さ約3 cm.枝は中空でやや偏圧されて表面は灰緑色,裏面は灰白色,枝の膨らみはわずかで先端はとがり,粉芽や裂芽はない.穿孔は類円形~楕円形,裏面に散在し融合しない,巾0.5–2 mm.髄層の菌糸は連続,皮層の内壁に密着する.子器は枝の表面に生じ,距はない.子器柄はくびれ,盤はほぼ平板.胞子は無色,2 室,細長い紡錘形,12.0–14.5 × 3.0–3.5μm.地衣成分はジバリカート...

    DOI Web Site

  • 樹木剪定後の生長予測の可視化

    春木, 萌, 柿本, 正憲, 戀津, 魁 第83回全国大会講演論文集 2021 (1), 63-64, 2021-03-04

    ...もし、剪定を実際の樹木に対してシミュレーションできれば、不足した知識と経験を補うことができるのではないかと考えた。本研究では、まずパラメータに基づいて樹木モデルを作成した。その樹木モデルに対して仮想剪定処理を行い、生長を予測する。植物の芽の場所によっても生長が異なる。それに着目し、今回は内芽と外芽による生長の違いを出力できることを目指した。...

    情報処理学会

  • カンキツ果実の陽光面に発生する黒点病の発生要因と対策

    世良, 友香, 村本, 和之 山口県農林総合技術センター研究報告 (12) 48-54, 2021-03

    ...その結果、陽光面は日陰面よりも農薬の流亡割合が大きいことが明らかとなった。以上のことから、陽光面において黒点が多発する要因として、陽光面の果皮は黒点病菌に対する感受性が高くなっているという植物側の要因と、陽光面において農薬が流亡しやすいという残効の要因があると考えられた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 微生物反応のみでバイオマス変換を完結する

    亀井 一郎 化学と生物 59 (3), 137-143, 2021-03-01

    ...が存在することが明らかとなってきた.また,白色腐朽菌は他の微生物種と共培養できる組み合わせがあることもわかってきた.これら白色腐朽菌を用いたバイオマス変換研究について筆者の研究を中心に概説する....

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 食品由来ファイトケミカルのセンシング機構

    立花 宏文 生化学 93 (1), 93-99, 2021-02-25

    ...食品の生体調節作用を生かした機能性食品の開発が盛んである.植物由来成分ファイトケミカルは,そうした食品の機能性を担う因子として重要な働きをしている.最近,ファイトケミカルを生体がどのようにして感知し,その機能性を発現するのかという視点での解析が進みつつある.筆者らは緑茶の生体調節作用を担う主要なポリフェノールの一種,(−)-エピガロカテキンガレート(epigallocatechin gallate:...

    DOI Web Site 医中誌

  • 米麦二毛作体系における麦わらの水田雑草抑制機構に関する研究

    秀島, 好知, 有馬, 進, 鈴木, 章弘, 清田, 梨華, 牧山, 繁生, 森, 敬亮, 浅川, 将暁, 広田, 雄二, 大塚, 紀夫, 稲田, 稔 佐賀県農業試験研究センター研究報告 (41) 1-34, 2021-02

    ...さらに,この雑草抑制作用の機構を解明するために,アレロパシー活性が強いとされるオオムギについて,その生わらおよびその焼却灰の浸漬水を用いて検定植物(コマツナ)種子の発芽への影響を調査したところ,生わらは顕著に発芽を抑制し,わらの焼却灰ではその効果が生わらの場合と比較して劣ることが明らかとなった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 理科教員志望学生は身近に生育する栽培植物をどのように観察してどれぐらい正しく同定できるか

    寺島 幸生, TERASHIMA Yukio 鳴門教育大学学校教育研究紀要 35 9-12, 2021-02

    ...本研究では,理科教員志望大学生の植物に関する知識,経験の実態を把握するため,学生が身近 に生育する栽培植物をどう観察して,その植物をどれぐらい正しく同定できるか,観察活動を行って調査した。その結果,多くの学生は,食用部分や花を直接確認できない栽培植物の名称を正しく答えられないことや,主に葉の形に着目して観察しようとする傾向があることなどが明らかとなった。...

    DOI 機関リポジトリ

  • OH反応性計測によるオゾン生成機構の解明

    梶井 克純 大気環境学会誌 56 (1), 18-24, 2021-01-10

    ...未知反応性の起源を探索するために外気観測に加えて、単一植物から放出される気体の分析、シャシダイナモによるガソリン自動車の排気ガス分析、スモッグチャンバーによる光化学反応が進行した空気の分析などを進めた。その結果、植物や人為起源の未計測VOCと、大気中で生成する2次的なVOCである可能性が高いことが明らかとなった。</p>...

    DOI 医中誌

  • 建設汚泥の循環利用に向けた腐植物質の抽出と分光学的特徴の解析

    鈴木 大輔, 庄司 良 廃棄物資源循環学会論文誌 32 (0), 86-98, 2021

    ...したがって,熱灼減量値や pH 等の建設汚泥のパラメータを求めることで,含有される腐植物質の量を推定できる可能性が示唆された。3次元励起蛍光マトリクス測定より,熱水による建設汚泥の処理では,フルボ酸が選択的に抽出されることが明らかとなった。建設汚泥とフミン酸の元素分析の結果,建設汚泥に含有される窒素の分析により,建設汚泥中に含まれるフミン酸を構成する窒素の割合を推定できる可能性が示唆された。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 大量繁茂した増殖期の外来浮草がダム貯水池の水環境に及ぼす影響

    小橋 乃子, 肥後 拓馬, 井上 和久, 三浦 錠二, 安達 貴浩 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_1045-I_1050, 2021

    ...プランクトンの減少,栄養塩吸収状況,表層DOの低下とその主要因等を明らかにした.更に,2020年冬季の鶴田ダム貯水池では,経年的な水温上昇の結果,ボタンウキクサが越冬できる環境が形成されていたことも明らかとなった....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 環境DNA定量メタバーコーディングによる河川支流の魚類群集に影響を与える環境要因の検討

    宮園 誠二, 児玉 貴央, 赤松 良久, 中尾 遼平, 辻 冴月, 宮平 秀明 土木学会論文集B1(水工学) 77 (2), I_547-I_552, 2021

    ...む魚種の環境DNA濃度が高い傾向が明らかとなった.さらに,複数の魚類の環境DNA濃度と河川流量との間に正の相関がみられた.これらの結果から,環境DNA定量メタバーコーティングにより同一日かつ多点観測で定量的に魚類群集を評価することができ,支流の護岸化や河川流量の減少などにより特定の魚類の支流の利用が減少し,魚類の多様性や群集構造が顕著に変化する可能性が明らかとなった....

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 富士五湖の湖底堆積物を用いた富士山の噴火履歴の高精度化

    山本 真也, 西澤 文勝, 吉本 充宏, 太田 耕輔, 宮入 陽介, 横山 祐典, 菅 寿美, 大河内 直彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 194-, 2021

    ...一方、KA-1コア中の植物化石の<sup>14</sup>C年代に基づく年代モデルからは、2938 ± 29 cal BPの年代値が得られ、Omが従来に比べ約270年新しい噴火であったことが明らかとなった。更に、本研究では、KA-1コア中の植物プランクトンに由来するC<sub>16</sub>脂肪酸の化合物レベル<sup>14</sup>C年代測定を行い、Omの年代推定を試みた。...

    DOI

  • ろ床の重層化が多段型人工湿地の下水浄化性能に及ぼす影響

    鈴木 援, 谷口 崇至, 中野 和典 水環境学会誌 44 (4), 85-93, 2021

    ...鉛直流条件では, ろ床の重層化はBODやNH<sub>4</sub><sup>+</sup>-Nの除去などの好気処理性能に影響せず, 非重層化ろ床と同等に機能するが, 鉛直流と水平流を組み合わせたハイブリッド条件では, 重層化ろ床は嫌気的になり易く, 好気処理性能が低下することが明らかとなった。さらに, 重層化ろ床に植物がないことによる影響が窒素除去性能の低下として現れることが明らかとなった。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献17件

  • 開花からの温度がワサビ胚の成熟および種子発芽に及ぼす影響

    馬場 富二夫, 久松 奨, 稲葉 善太郎 植物環境工学 33 (4), 157-163, 2021

    ...成熟度は4ステージに分類された.花序における小花の初開花から長角果裂開までの期間と日積算温度の間には,負の一次の関係が見られた.また,長角果裂開時点で収穫した種子の胚は成熟期に達していたが,発芽しない種子が混在した.発芽しない種子は内性の要因を含む休眠の状態であると考えられた.以上のことから,花茎ごと一斉収穫したワサビ種子には成熟度が異なる種子が混在し,成熟度により休眠および発芽率が異なることが明らかとなった...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 微生物によるオリゴエステルの分泌生産とウレタン材料化

    櫻井 徹生, 柘植 丈治 Oleoscience 21 (12), 525-529, 2021

    ...筆者らはこのオリゴエステルが,バイオプラスチック合成の新しい構成単位,すなわちマクロモノマーとして活用できるのではないかと考え,その材料化に取り組んできた。 本稿では,微生物産生PHAの一般的な性質と共に,PHA生産から派生したオリゴエステルの分泌生産について解説し,それを利用したポリウレタン材料の合成について紹介する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献12件

  • I3Dを用いたツシマヤマネコの発情兆候検出

    韓 靖威, 足立 樹, 小泉 那於, 野口 渉, 飯塚 博幸, 山本 雅人 ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2021 (0), 1P1-I12-, 2021

    <p>In recent years, breeding programs for the endangered Tsushima leopard cat are being conducted in various parts of Japan. However, there is a risk of fighting if males and females are allowed to …

    DOI Web Site

  • 花の形態形成に影響を与える物理的圧力の計測

    岩元 明敏 PLANT MORPHOLOGY 33 (1), 47-51, 2021

    ...<p>植物の花の形態形成には,発生初期の花原基に外部から加わる力(物理的圧力)が重要な役割を果たすと考えられる.これまでにシロイヌナズナ (<i>Arabidopsis thaliana</i>) を対象とした新規実験系を開発し,シリコン製マイクロデバイスを用いて花芽分裂組織上の発生初期の花原基に人工的に物理的圧力を加え,花形態形成にどのような影響がでるかについての解析を進めてきた.その結果,この実験系...

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  • 島津製作所標本部販売目録にある教育掛図の研究

    牧野 由理 美術教育学:美術科教育学会誌 42 (0), 303-314, 2021

    ...その結果,東京造画館で製作した植物学用の教育掛図を,島津製作所標本部で販売していたことが判明した。さらに現存する教育掛図を分析したところ,魚類を描いた伊藤熊太郎の原図による教育掛図を含め,東京造画館の理科教育に関する教育掛図を数多く販売していたことが明らかとなった。細部まで緻密に描かれた理科教育に関わる教育掛図は,子どもたちにとって視覚イメージを喚起する教具となっていたことが示唆された。...

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  • 認知症の周辺症状(BPSD)の治療におけるフェルラ酸の有用性に 関する基礎研究

    荒木 良太 認知症治療研究会会誌 7 (1), 32-34, 2021

    ...植物由来成分であるフェルラ酸を含むサプリメントが認知症の周辺症状(Behavioral and psychological symptoms of dementia;BPSD)に対して有効である例が報告されている.しかしながら,その作用機序の詳細は明らかとなっていない.これまでに我々は,フェルラ酸が中枢神経系に及ぼす影響に関して,実験動物を用いた基礎研究を行い,フェルラ酸が神経幹/前駆細胞の増殖を促進...

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  • ウキクサ葉状体からの新規植物生育促進細菌の分離と性質

    岩下 智貴, 田中 靖浩, 玉木 秀幸, 中井 亮介, 米田 恭子, 牧野 彩花, 遠山 忠, 鎌形 洋一, 森川 正章, 森 一博 日本水処理生物学会誌 57 (1), 1-9, 2021

    ...また、様々な競合微生物が存在する下水二次処理水中でもコウキクサに対する高い生育促進効果を示すことが明らかとなった(2.1倍)。...

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  • 基金を活用した国立公園の資源管理と制度に関する研究

    山本 清龍 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 138-, 2021

    ...次に,旅行特性をみると,公園訪問目的は93%が観光,夫婦や家族での訪問が75%,マイカーとレンタカーの利用者が97%だった。奥日光地域における行動特性は,自然風景を見るが83%で最も多く,訪問場所は中禅寺湖(59%),戦場ヶ原(43%),華厳ノ滝(42%)が最上位に位置し,滞在時間は2-5時間が45%で最も多かった。...

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  • 食品における油脂の美味しさへの寄与

    納庄 康晴 Oleoscience 21 (7), 269-273, 2021

    ...また,グリセリンおよび植物ステロールを微量添加することで更に香気成分吸着能が上がることが明らかとなった。これらのことより油脂は食品中で香気成分を溶解しそれらを口中に運ぶ溶媒の働きをすることで美味しさ,さらには「こく」の付与に貢献していると推察された。</p>...

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  • Acoustic Emissionによる植物起源弾性波の同定に関する研究史

    島本 由麻, 鈴木 哲也 農業農村工学会論文集 89 (1), III_1-III_13, 2021

    ...<p>本論では,1966年から2019年までの54年間におけるAE法を用いた植物起源弾性波の同定に関する研究を調査し,現状と農業生産へのAE法の活用に関する今後の課題をまとめる.現在までに,高精度にAEの発生挙動やエネルギ,周波数特性を取得できるようになり,樹木の脆弱性評価や農作物の精密な生育診断へのAE法の有用性が明らかとなってきている.今後の研究課題として,スマート農業の普及に向けた環境情報,栽培管理情報...

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  • 高知県の里地で生育地が減少している草地生植物の生態的特性

    大利 卓海, 瀨戸 美文, 山下 貴裕, 比嘉 基紀, 石川 愼吾 植生学会誌 38 (2), 147-159, 2021

    ...50種)すべての生育が確認された.里地16地域に設置した240本のライントランセクトのうち,出現回数の多かった種は,ススキ,イタドリ,ゲンノショウコであった.出現回数の少なかった種は,コシオガマ,センボンヤリ,キジムシロであった.本研究では,既存の文献情報をもとに調査地域で生育が確認されている種のみを対象にチェックリスト調査を行ったが,種によって出現回数が多い種がいる一方で少ない種もいることが明らかとなった...

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  • 現世で言うと那珂湊層群の堆積環境はどこだ?海洋掘削科学やシークエンス層序学に基づいた再検討

    才鴈 純平 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 267-, 2021

    ...今回の調査では、二枚貝、生痕化石、植物片が発見され、二枚貝、生痕化石は磯合層上部にて卓越しており、植物片は平磯層、磯合層問わず広くみられた。</p><p> まとめると、平磯層から磯合層にかけてそれぞれの層によって多少変化はあるものの、概ね上方粗粒化の傾向にあるといえる。また、全体的に同斜構造を示すなか、一部地層で傾斜方向が大きく異なることから、海底地すべりの発生が示唆される。...

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  • 香川県におけるアカヒゲガヤ(イネ科)の生育地と種子発芽能力について

    茨木 靖, 久米 修 植物研究雑誌 95 (6), 348-353, 2020-12-20

    ...厳しい地質である.生育環境が極めて特異で植生に乏しい場所であることや,ごく限られた出穂期以外は他種との識別が困難であることから,各地の植物相調査などでも見過ごされてきている可能性が否定できない.生物相の調査にあたっては,更なる注意が必要と思われる.また,発芽試験により,本種の種子は高い発芽能力を有し,発芽後一年以内に開花結実することも明らかとなった....

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  • <i>Podosphaera leucotricha</i>によるモモうどんこ病の国内初発生

    横澤 志織, 岡沢 克彦, 江口 直樹 日本植物病理学会報 86 (4), 267-272, 2020-11-25

    ...μm程度の菌糸の存在が認められ,また,褐色斑点より抽出したDNAのrDNA ITS領域の塩基配列はリンゴうどんこ病菌<i>P. leucotricha</i>のものと100%一致した.さらに,<i>P. leucotricha</i>の接種により原病徴が再現され,DNAが再検出されたことから,本症状はセルビアの事例と同様に<i>P. leucotricha</i>によって引き起こされることが明らかとなった...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件

  • 〈Research Note〉⻑期保存を目的とした放線菌のコメ固体培養

    江邉, 正平, 坂﨑, 柾寿, 大池, 達矢, 岡南, 政宏, 阿野, 貴司 近畿大学生物理工学部紀要 (44) 1-7, 2020-10-31

    ...そして植物病原性真菌との対峙試験を行ったところ、くず米培養物から増殖した放線菌株は植物病原性真菌に対して抗菌活性を示した。以上の結果から放線菌くず米培養物を作製することが放線菌の形質を維持したまま⻑期保存する方法として有効であることが示唆された。...

    機関リポジトリ

  • 宍道湖に発生した大型沈水植物へのマンガンの濃縮

    石賀 裕明 地球科学 74 (4), 109-118, 2020-10-25

    ...<p>西南日本の汽水湖である宍道湖において,大型沈水植物のオオササエビモ(<i>Potamogeton anguillanus</i> Koidz)が2009 年から湖岸,特に南岸で段階的に再生を始めた.様々な水環境においてこのような植物は重金属イオンを吸収または吸着することが知られている.この生体濃縮を調べるために,2010 年から2012 にかけて湖岸の数ヶ所で採取したオオササエビモ試料の重金属濃度...

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  • 霞ヶ浦の生態系サービスの享受量の変遷及び代替法による経済評価

    北村 立実, 松崎 慎一郎, 西 浩司, 松本 俊一, 久保 雄広, 山野 博哉, 幸福 智, 菊地 心, 吉村 奈緒子, 福島 武彦 応用生態工学 23 (1), 217-234, 2020-09-28

    ...などの生物多様性や人々が霞ヶ浦と触れ合うような項目が減少したことが明らかとなった.さらに,2016 年の霞ヶ浦の生態系サービスの経済的な価値として1,217.3 億円/ 年と見積もられ,供給サービスや調整サービスで高い傾向にあり,文化的サービスや基盤サービスは貨幣換算できない項目が多かった.一方,経済的な価値を算出する上でいくつか課題も明らかとなったことから,今後はこれらの課題解決に向けた研究も必要...

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 寒冷地を想定したホウレンソウ寒締め植物工場のエネルギー供給と経済性

    菊池 直紀, 菅結 実花, 小原 伸哉 空気調和・衛生工学会 論文集 45 (280), 1-11, 2020-07-05

    ...ホウレンソウの通常栽培または吊り下げ栽培によって寒締めさせる場合を比較したところ,吊り下げ栽培の方がより高密度に寒締めすることができ,回収年数が短縮できることを明らかとした。さらに,ホウレンソウの全体冷却と根域の部分冷却による冷熱量の差を見積もった。提案植物工場を北海道の7地域に導入することを想定して,工場の建設費と設備費の回収年数について調査した。...

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  • 都市部における生物育成学習および植物工場題材に関する 教員の意識調査

    佐藤 正直, 山本 利一 日本産業技術教育学会誌 62 (2), 85-93, 2020-06-28

    ...その結果,施設設備が不十分であると考える教員が依然として多いこと,植物工場に対して肯定的な教員は生物育成と社会とのかかわりや新しい技術開発などの項目を指導している割合が高く,社会との生活を理解させ生活に結びつけることやイノベーションに寄与する能力を育成することを重視していることが明らかとなった。</p>...

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  • 中国の地域植物誌の現状紹介

    杜 誠, 劉 全儒, 汪 遠, 廖 帥, 馬 金双 植物研究雑誌 95 (3), 177-190, 2020-06-20

    ...ではあるが現地調査や会合の記念写真などが多用されており,知人の顔も出て来て親しみやすい.外国との交流や共同研究等についての記述はアメリカとイギリスに関する事が多く,戦後になってからの日本人の貢献がほとんど取り上げられていないのは残念である....

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  • キク科雑草から発見された<i>Haplothrips nigricornis</i> Bagnall(アザミウマ目クダアザミウマ科)の発生生態

    石川 陽介, 桑山 健二 関西病虫害研究会報 62 (0), 47-53, 2020-05-31

    ...本種は,詳しい生態が明らかとなっていないため,今後の研究の基礎的資料とするため,発生状況調査を実施した。</p><p>大阪市において,キク科植物を対象にアザミウマ類の個体数調査及び本種の発生消長調査を実施し,併せて,本種の食性及び植物への加害性を調査するため,同地域において7科23種の植物を対象に放虫調査を実施した。</p><p>調査の結果,クダアザミウマ科1属及びアザミウマ科6属が採集された。...

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  • 洞爺湖中島におけるエゾシカ個体数の変動に伴う土壌諸特性の変遷

    金子 命, 梶浦 立樹, 原 ゆかり, 保原 達 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 154-, 2020-05-25

    ...シカ過密時の2009年の島内では,土壌硬度の顕著な上昇,土壌表層のリター堆積量の減少が明らかとなった。また,シカの利用性が特に高いと考えられる草原地域において,特異的に土壌の硝酸態窒素濃度や純硝化速度が高く,自生するフッキソウの植物体窒素濃度の上昇もみとめられた。...

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