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検索結果 5,600 件

  • グラフェンによる赤外線センサ

    小川 新平 応用物理 93 (4), 218-224, 2024-04-01

    ...に加え暗電流抑制を可能にするグラフェン光ゲートダイオード構造と素子を2次元周期のアレイに配置することにより実現したグラフェン赤外線イメージセンサについて解説する....

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  • 量子液晶揺らぎによる超伝導電子対形成の検証

    石田 浩祐, 芝内 孝禎 日本物理学会誌 79 (2), 73-78, 2024-02-05

    ...電子状態を示すことが発見され注目を集めている.磁気秩序が時間反転対称性の破れで特徴づけられるのに対し,電子ネマティック状態においては結晶構造から予測される本来保持されるべき回転対称性を電子系が自発的に破っている.これは銅酸化物超伝導体において当初理論的に提案された概念で,その後発見された鉄系超伝導体が典型的な電子ネマティック状態を示すことが明らかになった.さらには最近超伝導が報告されたマジックアングルグラフェン...

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  • ディラック半金属Cd<sub>3</sub>As<sub>2</sub>の薄膜作製と新しい量子ホール状態の発見

    打田 正輝, 中澤 佑介, 川﨑 雅司 応用物理 93 (2), 75-81, 2024-02-01

    ...<p>ディラック半金属はグラフェンにおけるディラックコーンを3次元的なバルク状態の電子構造として持つ.それだけでなく,バルク状態と表面状態が結合した特異な電子状態を持つことから,次世代エレクトロニクスを担う物質系としても注目を集めている.本稿では,ディラック半金属の代表的物質であるCd<sub>3</sub>As<sub>2</sub>について,その基本的な特徴を説明した後,高品質薄膜の作製から特異...

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  • 3次元ディラック半金属によるテラヘルツ高次高調波発生

    松永 隆佑, 神田 夏輝, 池田 達彦 日本物理学会誌 79 (1), 12-17, 2024-01-05

    ...</p><p>この点でまず注目されたのは,質量ゼロの相対論的ディラック電子を有するグラフェンである.ディラック電子をテラヘルツ電場によってエネルギーバンド内で加速することで巨大な非線形電流が誘起されることが2007年に理論的に予測された.その後グラフェンに高強度テラヘルツパルスを照射する実験が数多く行われたが,長らくの間,高調波は観測されなかった.2018年になって巨大加速器から発生させた高強度テラヘルツ...

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  • 酸化グラフェン被覆膜を利用する金蒸着ガラス棒SPRセンサーによるカフェインの高感度検出

    満塩 勝, 吉留 俊史 分析化学 73 (1.2), 23-29, 2024-01-05

    ...増感の間には最適値が存在し,本研究の条件では5 mg mL<sup>−1</sup>の酸化グラフェン水分散液による5回の浸漬と乾燥を繰り返した被覆膜において最もよい感度を示すことが分かった.本研究により,酸化グラフェンを被覆したガラス棒SPRセンサーはカフェインに対して高い感度を示し,食品分析にも応用できる新しいセンサーとしての可能性を示唆することができた....

    DOI Web Site 参考文献32件

  • グラフェン–フラーレン積層細孔体の創製

    岩上 壮吾, 原口 凱, 関 龍一, 北山 大輝, 大場 友則 Carbon Reports 2 (4), 221-226, 2023-12-01

    <p>A novel porous carbon was fabricated by intercalating fullerene between graphene sheets. The fullerene/graphene porous composites were prepared by the lamination of graphene and fullerene, and …

    DOI Web Site 参考文献28件

  • ペロブスカイト太陽電池の新しい展開

    石川 亮佑 色材協会誌 96 (10), 348-353, 2023-10-20

    <p>カーボンニュートラル社会の実現に向けて,塗布製膜が可能な次世代太陽電池としてペロブスカイト太陽電池への期待が高まる。1)耐久性の向上を目指した正孔輸送層フリーペロブスカイト太陽電池や2)フィルム型モジュールのためのスルーホール集電技術,3)軽量・フレキシブルなペロブスカイト/シリコンタンデム型太陽電池,さらには4)ワイドギャップペロブスカイト太陽電池の光無線給電応用について著者らが取り組む…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 超高速グラフェン包接ゼオライト分離膜の省エネ分離への可能性

    金子 克美, 河又 悠真, 古瀬 あゆみ, 大塚 隼人, Kukobat Radovan ゼオライト 40 (4), 153-161, 2023-10-15

    ...この分離膜ではゼオライト結晶表面にグラフェンが原子間力で密着しているために,ゼオライト結晶面の凹凸構造とグラフェン面間のサブナノスケールのチャネルで気体を分離できる。この新たな分離機構は分子動力学から支持されている。高速分離性はG-ゼオライト結晶粒子間の100 nm程度の空隙構造が関係している。...

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  • 分子線エピタキシ法を用いた窒化物半導体結晶成長の最前線

    荒木 努, 出浦 桃子, 藤井 高志, 毛利 真一郎 応用物理 92 (10), 622-626, 2023-10-01

    ...有機金属気相成長法,ハイドライド気相成長法と並ぶ窒化物半導体薄膜結晶成長手法の1つとして,国内外で長きにわたり研究開発が進められている.本稿では,低温成長や窒素プラズマ源を特徴とするRF-MBE法による窒化物半導体結晶成長の筆者らの最近の成果として,成長用基板として再び注目されているScAlMgO<sub>4</sub>基板上へのGaN直接成長,窒素プラズマ照射InN表面上へのInN再成長による貫通転位密度低減,グラフェン...

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  • ねじれて積層した2次元半導体のモアレ構造における新規な励起子光物性

    篠北 啓介, 松田 一成 応用物理 92 (9), 524-529, 2023-09-01

    ...<p>単層遷移金属ダイカルコゲナイドをはじめとするグラフェン類縁物質である2次元物質は,極限的な低次元系に由来する特異な電子物性や機能性を有しており,基礎物理,応用物理の研究舞台として注目を集めている.特に,2次元半導体をねじれて積層した人工ヘテロ構造において出現するモアレ構造は,積層角度による電子物性の変化に由来する光学応答を有し,量子情報や量子光学などへの応用が期待されている.そこで本稿では,研究...

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  • 極低温パッシブ近接場光顕微鏡を用いた電流印加グラフェン細線上の熱分布計測

    杉村 怜哉, 四宮 雅貴, 林 冠廷, 梶原 優介 精密工学会学術講演会講演論文集 2023A (0), 599-600, 2023-08-31

    ...<p>グラフェンは半導体デバイスのさらなる微細化や高性能化への応用が期待されており,電流を印加したときの熱分布特性を計測することは,グラフェンの特性を理解するために重要である.物質表面に局在する温度情報をもった熱励起エバネッセント波をナノスケールで検出する技術を用いて,5K環境下にて,電流を印加したときの熱分布特性についてパッシブ計測を試みたので報告する.</p>...

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  • 固体電解質のイオン輸送を用いたCuの全固相電気化学パターニングにおける加工条件の影響

    辻 淳喜, 村田 順二 精密工学会学術講演会講演論文集 2023A (0), 307-307, 2023-08-31

    ...<p>Cuパターンにより,パターン状のグラフェンの直接成長が可能である.現在,Cuパターンの作製方法はフォトリソグラフィなどが主たるパターン作製技術となっている.これらの加工技術では,加工プロセスが複雑になり,レジストや薬液も必要となる.そこで,本研究では固体高分子電解質を用いた全固相電気化学パターニングにより直接的にCuパターンを作製することで加工効率の向上と環境負荷の低減を試みた.</p>...

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  • トポロジカル磁気構造におけるスピンモアレエンジニアリング

    清水 宏太郎, 奥村 駿, 加藤 康之, 求 幸年 日本物理学会誌 78 (6), 314-319, 2023-07-05

    ...</p><p>モアレは,我々の目に見える世界だけでなく,原子や電子といったミクロな世界にも顔を出す.その最たる例が,二次元物質であるグラフェンをひねって重ね合わせた場合である.そこでは,ひねり角をわずかに変化させるだけで,元のグラフェンには見られない超伝導性やモット絶縁体状態が現れる.これは,ひねりによって格子構造に様々なモアレが生じ,その上を運動する電子の状態に劇的な変化がもたらされることによる....

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  • 円偏光で誘起するトポロジカル超伝導の理論――非平衡での強相関効果

    北村 想太, 青木 秀夫 日本物理学会誌 78 (7), 404-409, 2023-07-05

    ...</p><p>特に,円偏光レーザーを用いると系の時間反転対称性を陽に破ることが可能であり,従来の物質設計が元素や結晶構造に関わったのとは対照的に“時間軸上の設計”となり,これまで実現が難しいと考えられてきた新奇量子相を実現させようという試みが精力的に探索されている.時間反転対称性は非自明なトポロジカル相の実現において重要な役割を果たすが,実際,光によってトポロジカル相転移を制御できることが,グラフェン...

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  • 末永く暮らせる地域づくり目指し エネルギー・物質を効率的に循環

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2023 (6), 3-7, 2023-06-05

    <p>エネルギーや物質を効率よく循環させる技術は、豊かで安全・安心な地域社会を構築するためには不可欠なものとなりつつある。OPERA「物質・エネルギーリノベーション共創コンソーシアム」では、東海・北陸地域の物質とエネルギーの有効活用技術の開発や社会実装を通して、人々が住み慣れた地域で末永く暮らしていけることを目指している。プロジェクトを率いてきた名古屋大学大学院工学研究科の北英紀教授と齋藤永宏教…

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  • 積層したグラフェン平板格子によるテラヘルツ波の散乱と吸収

    松島 章 J106-C (6), 224-233, 2023-06-01

    ...積層構造をもつ周期的グラフェン平板格子にテラヘルツ平面波が入射したときの2次元散乱問題に対して,積分方程式法による数値解析を行っている.格子層の数は有限で任意とし,一層内の平板の数は有限と無限の両方の場合を考察する.グラフェンは久保公式によるインピーダンス境界条件を用いてモデル化した.導出された連立一次方程式は,平板上の表面電流密度の基底関数による展開係数を未知数とする.この方程式はフレドホルム第二種...

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  • 架橋グラフェンを用いた超高感度分子認識センサの開発

    髙橋 一浩 応用物理 92 (5), 287-291, 2023-05-01

    ...であった.そこで本稿では,基板から自立させたグラフェン表面を分子レセプターで機能化することによって分子認識能を与え,選択性を持った超高感度バイオセンサ技術を紹介する.吸着分子と自立グラフェン膜の相互作用を機械量に置き換えて信号出力することによりサイズに制約のないバイオセンシングが可能となる....

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  • CWレーザー加工機による木板の炭化を利用した 回路基板作成手法

    石井 綾郁, 加藤 邦拓, 池松 香, 川原 圭博, 椎尾 一郎 コンピュータ ソフトウェア 40 (2), 2_129-2_145, 2023-04-21

    ...<p>本研究では,レーザー加工機で木材表面を部分的に炭化させ,木材に直接センサや回路を作成する手法を提案する.一般的なプリント基板 (PCB) の配線と同様,炭化部分は導電性を有する配線として機能する (最小面抵抗率25 Ω/sq).先行研究として,フェムト秒 (fs) レーザーをラスタスキャニングし小規模なグラフェンを作成する手法が提案されているが,fsレーザーは連続波 (CW) レーザーと比較すると...

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  • グラフェンナノシート上に現れる特異な電子状態のSTM観察

    李 君寰, 稲垣 耕司, 孫 栄硯, 山村 和也, 有馬 健太 精密工学会学術講演会講演論文集 2023S (0), 352-353, 2023-03-01

    ...<p>グラフェン中の局所欠陥は、表面加工や電池における触媒材料として重要な役割を果たす。我々は、走査型トンネル顕微鏡観察により、グラフェンナノシート上に長方形状の周期を持つ特異な電子状態が存在することを見出した。この起源を考察するため、エッジ欠陥が対向したグラフェンナノリボンの電子状態を第一原理計算により解析した。...

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  • 熱励起エバネッセント波の計測による電流印加グラフェン細線上の熱分布計測

    杉村 怜哉, 林 冠廷, 佐久間 涼子, 木村 文信, 梶原 優介 精密工学会学術講演会講演論文集 2023S (0), 416-417, 2023-03-01

    ...<p>近年高い電気伝導度や強度から,大規模集積回路の低消費電力化・高速化を実現できる新しい材料としてグラフェンが注目されており,最適な回路設計のため微小グラフェン回路での熱分布を計測する技術が求められている.物質表面に局在する温度情報をもった熱励起エバネッセント波をナノスケールで検出する技術を用いて,電流を印加したグラフェン細線上での熱分布計測を試みたので報告する.</p>...

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  • 次世代スイッチング電源の設計方法としてのVirtual Prototypingの提案とこれを用いたスイッチング電源の小型化の検討

    古江, 文乃, 宮坂, 晋永, 大串, 悠介, 山西, 理樹, 松本, 聡, 長谷川, 雅考 電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 122 (343), 83-88, 2023-01-12

    電源の小型化と高効率化を可能にするために,Si based ICとGaNパワーデバイスを3次元に積層した3次元パワーICが注目を集めている.3次元構造にすることで寄生インピーダンスが低減し,ヘテロジニアス構造によりGaNを使用できるため,高周波で高効率動作が可能になる.一方で,電源内部で発生する熱は性能に悪影響を与え,小型化することで電磁界や熱などの物理現象との相互作用がさらに大きくなる.本研究…

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  • hBN-グラフェンヘテロ構造のCVD成長機構

    影島 博之, Wang Shengnan, 日比野 浩樹 日本結晶成長学会誌 50 (1), n/a-, 2023

    <p>  We introduce studies on the origin of different formation of hexagonal boron nitride (hBN)-graphene heterostructures by Chemical Vapor Deposition (CVD) growth, focusing on our theoretical …

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  • ナレッジグラフエンベッディングによるリンク予測におけるデータセット分割についての実験と考察

    丹尾 真理子, 生井 伴幸, 茶谷 良一, 和田 学 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 4Xin118-4Xin118, 2023

    <p>創薬標的遺伝子を選定するにあたって、遺伝子改変動物と疾患モデル動物の交配や疾患モデル動物に遺伝子改変を加えた研究論文は有力な情報である。このような文献情報からナレッジグラフ(以下KG)を構築し、新たな遺伝子と疾患の繋がりを予測することで、創薬標的の提案に繋げたい。 一方で、KGの機械学習ではグラフ特有の考え方が必要である。例えば通常の機械学習ではデータセットをランダムに学習・検証・テスト用…

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  • グラフデータセットの機械学習適合性を評価する指標の提案のためのデータセットによるリンク予測結果の違いについての考察

    矢野 雄一, 赤木 健一朗, 夏目 やよい, 黒田 正孝, 伊藤 眞里, 樋口 千洋, 上野 賢也, 丹尾 真理子 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 4Xin117-4Xin117, 2023

    <p>多くの患者は複数の薬を同時に併用している.併用することにより副作用やシナジーが生じる薬の組合せを予測することは,患者の利益に繋がる可能性がある.生体・疾患・薬はネットワーク関係にあり,この課題解決にはグラフリンク予測技術が適切と考えられる.しかしながら,グラフに対する機械学習では,データセットを小さく変えるだけでも評価指標の値が大きく変わることが一般的である.このため,多くのグラフリンク予…

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  • 無機ナノシートの合成と最近の展開

    谷口 貴章, 畠山 一翔, 伊田 進太郎 粉体および粉末冶金 advpub (0), 2023

    <p>Two-dimensional nanomaterials have been studied as materials that may exhibit properties and functions different from those of bulk materials. In this review, graphene oxide with controlled …

    DOI Web Site 参考文献36件

  • 電子線三次元結晶構造解析/3D ED/マイクロEDの解析例と展望

    米倉 功治, 眞木 さおり, 高場 圭章 顕微鏡 57 (3), 118-123, 2022-12-30

    ...される.他の測定では対象外の種々の試料から1 Åを超えた空間分解能の構造が得られるため,生命科学に留まらず広い分野での利用が始まっている.筆者らはこの測定法の開発に初期から携わってきた.現在,水溶液や有機溶剤中または粉末など,いろいろな状態の微結晶に対して,多数の回折データをAI自動測定で集め,構造決定まで短時間で完了できるようになっている.本稿では,この手法の背景,筆者らの最近の研究成果から,ナノグラフェン...

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  • 半導体モアレ格子系における強相関電子

    島﨑 佑也 応用物理 91 (12), 740-744, 2022-12-01

    ...<p>結晶格子のモアレ干渉を利用した超格子である2次元物質のモアレ格子系は,電子や励起子の多体系物理を研究するための新しいプラットフォームとして注目を集めている.特にツイスト2層グラフェンにおいては電子輸送研究により,超伝導相や多彩な絶縁電子相の発見が相次いでいる.半導体2次元物質である遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)においては光学測定による励起子物性の研究が盛んに行われてきた一方で,輸送測定の...

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  • グラフェンを利用したアプタマバイオセンサ

    上野 祐子 J105-C (12), 351-357, 2022-12-01

    ...グラフェンや酸化グラフェンの表面を,アプタマという分子認識分子で修飾したアプタマバイオセンサに応用した.本報では,がんマーカーなどの生体内で重要なタンパク質を簡便に検出可能な蛍光検出型のアプタマバイオセンサについて紹介する....

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  • グラフェンプラズモニックTHzデバイスの研究開発動向と将来展望

    尾辻 泰一 J105-C (12), 358-366, 2022-12-01

    ...積層構造を導入することによって,THzデバイスの機能・性能を大幅に向上することができる.進展著しい高品質エピタキシャルグラフェンの量産化製膜・加工技術の発展は,グラフェンプラズモニックTHzデバイスの産業応用を加速することが期待される....

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  • LiNbO結晶上多層グラフェンの誘電特性評価

    Tsuru, Shota, Yamato, Yusuke, Nishimura, Yosuke, Takemoto, Yuki, 孫, 勇 Proceedings of Symposium on Ultrasonic Electronics 1Pb1-2-, 2022-11-07

    第43回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム / The 43rd Symposium on UltraSonic Electronics (USE2022), 2022年11月7日~9日, 同志社大学, 京都

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  • 分子性導体におけるノーダルラインとそれによる軌道帯磁率

    尾崎 壮駿, 立石 幾真, 松浦 弘泰, 小形 正男 日本物理学会誌 77 (11), 751-756, 2022-11-05

    ...</p><p>このようなディラック方程式で記述される電子,つまり「ディラック電子」は,固体中でも現れることが知られている.古くは炭素の蜂の巣格子からなる1層のグラフェンが,低エネルギーで2次元のギャップのないディラック方程式に従うことが示された(固体中では<i>mc</i><sup>2</sup>がエネルギーギャップに対応する).これと同様のディラック電子系がいくつかの分子性物質で見られ,実験・理論...

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  • 炭素同素体材料の応用と先端研究

    黄 晋二 化学と教育 70 (9), 438-441, 2022-09-20

    ...<p>炭素原子から構成される物質は多様であり,炭素同素体であるダイヤモンド,グラファイト,グラフェンをはじめ,その構造や組織形態の組み合わせによって様々な炭素材料が創り出されてきた。これらの炭素材料は現代社会を支える重要な技術に応用されており,特にナノ炭素材料は次世代の新技術への応用が期待されている。</p>...

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  • グラフェンとフラーレンで形成されたカーボン界面のナノトライボロジー

    佐々木 成朗 応用物理 91 (9), 536-541, 2022-09-01

    ...<p>微視的機械を稼働させる際の低摩擦条件を探索することは,省エネルギー問題の解決に不可欠な要請である.この問題にナノテクノロジーの観点からアプローチするため,グラフェンとフラーレンで形成されたカーボン界面のナノトライボロジーを摩擦力顕微鏡測定と分子力学シミュレーションを使って調べた.荷重,走査方向,フラーレンの配向角度,封入フラーレン種が,フラーレン/グラフェン界面(フラーレン分子ベアリング)やグラフェン...

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  • 鉛フタロシアニン-グラフェン界面における混成した鏡像状態の理論的研究

    濱本 雄治, 澤田 寛之, 稲垣 耕司, 濱田 幾太郎, 森川 良忠, Sasfan Arman Wella 精密工学会学術講演会講演論文集 2022A (0), 93-94, 2022-08-25

    ...本研究では、van der Waals密度汎関数法を用いてグラフェン表面上における鉛フタロシアニンの吸着構造および電子状態を理論的に解析し、分子吸着によって鏡像状態の有効質量が増加する現象の起源を明らかにする。</p>...

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  • 学部生に伝える研究最前線

    秋山, 了太, 長谷川, 修司, 入江, 直樹, 小林, 修 東京大学理学系研究科・理学部ニュース 54 (2), 4-6, 2022-07-20

    ...Ca 原子を挿入したグラフェンで新奇な超伝導への進化を捉える/生物の進化は内的要因に制限されている/二つの触媒が共同作業...

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  • 有機超伝導体におけるペタヘルツ電子ダイナミクス

    岩井 伸一郎, 川上 洋平, 伊藤 弘毅, 米満 賢治 日本物理学会誌 77 (5), 304-309, 2022-05-05

    ...<p>近年の超短パルスレーザー技術の発展は,電子温度の上昇に隠されていた物質の光励起の「内側」をもあらわにしつつある.わずか数フェムト秒(1フェムト秒=千兆分の1秒)に集中した~V/Åにも及ぶ瞬時電場振幅は,「ペタ(千兆)ヘルツ」というとてつもない高周波数で駆動される新たな光エレクトロニクスを創成しつつある.こうした研究は,主にバンド絶縁体やグラフェン,ナノ金属などで進められているが,電子の多体効果...

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  • 非エルミート系における例外点のトポロジーと対称性

    吉田 恒也, 初貝 安弘 日本物理学会誌 77 (4), 222-227, 2022-04-05

    ...され,活発に研究されている.トポロジカル相は自発的対称性の破れに基づく議論の枠組みから外れているが,そのような系でも対称性は重要となる.特に,対称性で多様化したトポロジーによって摂動に対して安定な種々のバンド構造が理解できる.例えば,HgTeの量子井戸で発現するトポロジカル絶縁体では試料端で摂動に対して安定な表面状態が見られる.この端状態は時間反転対称性で護られている.また,炭素原子の単一層であるグラフェン...

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  • <講義ノート>グラフェンと2次元物質

    越野 幹人 物性研究・電子版 10 (1), none-, 2022-03

    ...また近年ではグラフェン同士を回転させて重ねた「ツイスト2層グラフェン」ではモアレパターンに起因すると思われる超伝導が観測されており、新たな展開を迎えている。この講義ノートでは、グラフェンの電子的性質を記述するDirac方程式を基本として、グラフェン及び関連物質(ツイスト2層グラフェンほか)の基本的な性質とトポロジカル物性を紹介する。...

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  • シリコンチップ上ナノカーボン光デバイス

    牧 英之, 志村 惟, 中川 鉄馬 応用物理 91 (2), 86-90, 2022-02-01

    ...<p>カーボンナノチューブ(CNT)やグラフェンといったナノカーボン材料は,化合物半導体では困難なシリコンチップ上での光デバイス用材料として期待されている.本稿では,ナノカーボン材料を用いた光デバイスとして,グラフェン黒体放射発光素子,半導体CNTによるEL発光素子,室温・通信波長帯で動作する単一光子源,シリコンフォトニクス‐CNT融合素子を紹介し,シリコンチップ上での集積光デバイスや量子情報素子への...

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  • アロマフィリシティ・インデックス:芳香族表面に対するアミノ酸の親和性

    平野 篤, 亀田 倫史 生物工学会誌 100 (1), 29-37, 2022-01-25

    ...酸の新指標を提案する.一般に,ナノ材料のバイオテクノロジー応用において,ナノ材料とタンパク質の非特異的な相互作用は,材料の性能や物性に影響を与える重要な因子となる.ナノ材料とタンパク質の相互作用は本質的に熱力学に従うため,これらの相互作用を理論的に理解・予測するには,自由エネルギーのような熱力学的な量を決定することが有効である.本研究は,分子動力学シミュレーションを使用して,カーボンナノチューブやグラフェン...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • ねじれ2層グラフェンの非線形光学応答の理論――動的対称性の観点から

    池田 達彦 日本物理学会誌 77 (1), 29-34, 2022-01-05

    ...</p><p>その中で,炭素原子シートのグラフェンが極めて高い高調波発生効率をもつことが判明し,条件によっては通常物質よりも10桁以上大きな非線形感受率をもつことが示された.また同時期にグラフェンの研究にブレイクスルーがあった.2枚のグラフェンに相対的なねじれ角を与えて積層した人工的な2層グラフェン,いわゆるねじれ2層グラフェン,において超伝導などの物性が観測されたのである.これらの物性は自然に存在...

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  • 巨大リポソームと酸化グラフェンの相互作用解析

    佐藤 雅記, 的野 拓也, 野出 航平, 上野 祐子, 鈴木 宏明 年次大会 2022 (0), J025-09-, 2022

    <p>Recently, the interaction between graphene and biological membranes has been under intensive research because graphene and its related materials exhibit distinctive characteristics. For example, …

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  • 光電子分光法によるナノ炭素材料の電子状態/ 化学状態評価

    小川 修一 Journal of Surface Analysis 29 (2), 82-89, 2022

    ...この特徴を活用することで我々はグラフェンや六方晶窒化ホウ素(h-BN)をはじめとするナノ炭素材料や二次元物質の研究を進めてきた。本稿では、我々が進めてきた光電子分光法を活用した研究のうち、次世代の高速動作デバイスの基板として着目されているグラフェン/h-BN積層構造のバンドダイヤグラム、およびグラフェンのガスバリア性について明らかにした研究を紹介する。...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • EL-3: 無機多孔体を利用した酵素電極及びデバイスの開発

    伊藤 徹二 外科と代謝・栄養 56 (3), 43-, 2022

    ...また, 酵素と電極の直接電子移動を使った新しい世代のバイオエレクトロニクスを提案し, 酵素の大きさに合わせ て細孔径を調節した無機多孔体をグラフェンで完全被覆した. その細孔内に酵素を固定化することにより, 酵素と 電極との間での直接電子移動に成功した.<br>  本センサおよびセンシング技術は, 酵素の選択と無機多孔体の最適化により, 他の様々な種類の物質の高感度検 出にも応用が可能である....

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  • 次世代高密度磁気ディスク用単層グラフェン保護膜の提案

    柳沢 雅広, 國本 雅宏, ベルツ モルテン, 本間 敬之 IIP情報・知能・精密機器部門講演会講演論文集 2022 (0), IIP2R1-A09-, 2022

    <p>Heat-Assisted Magnetic Recording (HAMR) is expected as one of the future high density recording technologies. When FePt magnetic film for future recording material is heated at Curie temperature …

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  • 整数・分数量子ホールY接合における電荷波束の分数化

    藤澤 利正, Lin Chaojing 日本物理学会誌 76 (12), 773-777, 2021-12-05

    ...<p>量子ホール効果は,強磁場中の二次元電子系のホール抵抗が量子化する現象として広く知られており,半導体積層構造(Si MOS,AlGaAs/GaAsなど)や原子層薄膜(グラフェンなど)など,様々な物質系で観測されている.ランダウ量子化によって起こる整数量子ホール効果,クーロン相互作用によって起こる分数量子ホール効果がみられ,エニオン統計を示す分数電荷準粒子など,多彩な物性を示す.量子ホール状態は典型的...

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  • 薄膜フォトカソード用の再利用可能な基板としてのグラフェン

    郭 磊, 山口 尚登, 山本 将博, 松井 文彦, Wang Gaoxue, Liu Fangze, Yang Ping, Batista Enrique R., Moody Nathan A., 高嶋 圭史, 加藤 政博 加速器 18 (3), 134-142, 2021-10-31

    <p>Photocathodes that are capable of generating high-performance electron beams are one of the most important devices in an advanced accelerator and electron microscopes. In particular, bialkali …

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  • 2次元物質から2.5次元物質科学へ

    吾郷 浩樹 応用物理 90 (10), 617-622, 2021-10-05

    ...見なし,新たな物質科学の開拓を目指して研究を進めている.本稿では,筆者らの最近の研究を「2.5次元物質科学」という観点から解説する.具体的な例として,高度に制御された2層グラフェンの化学気相成長(CVD成長),2層グラフェンの層間(2次元ナノ空間)へのインタカレーション,六方晶窒化ホウ素のCVD成長とヘテロ積層化,そして有機分子による遷移金属ダイカルコゲナイドの電気特性のチューニングについて取り上げる...

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  • グラフェン細線上のナノスケール熱分布解析

    四宮 雅貴, 林 冠廷, 梶原 優介 精密工学会学術講演会講演論文集 2021A (0), 612-613, 2021-09-08

    ...<p>グラフェンは熱・電気伝導度の高さから近年急速に注目を集めている物質であり,グラフェン細線上の熱分布計測による物性解析は次世代のデバイス開発に有用である.本研究では,微小グラフェン回路のエネルギー散逸の測定・物性解析を目的とし,熱励起エバネッセント波が計測可能なパッシブ型散乱近接場顕微鏡を用いてグラフェン細線試料表面の近接場信号取得を行ったため報告する.</p>...

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  • 燃料電池用グラフェンシートの酸素還元活性評価

    小笠原 歩見, 東 知樹, 三栗野 諒, 川合 健太郎, 山村 和也, 有馬 健太 精密工学会学術講演会講演論文集 2021A (0), 330-331, 2021-09-08

    ...<p>近年,燃料電池カソードに用いる白金の代替として,グラフェンに代表されるナノカーボン触媒が注目を集めている.触媒の酸素還元活性は,通常,巨視的な電気化学測定によって調べる.ここで我々は,ナノカーボン材料と接触する半導体の表面が,触媒作用により選択エッチングされる現象を利用し,グラフェンシート一枚一枚の酸素還元活性を個別に評価しようと試みた.本発表では,提案手法の有用性を議論する.</p>...

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  • プラズマ酸化を援用した低欠陥グラフェンの転写プロセスに関する研究

    梶本 稜有, 越智 諒, 川合 健太郎, 山村 和也, 有馬 健太 精密工学会学術講演会講演論文集 2021A (0), 338-339, 2021-09-08

    ...<p>グラフェンは優れた電気特性を持つ二次元材料として注目されている。我々は、以前にSiC熱分解法においてプラズマ酸化援用プロセスを用いることで低ピット密度グラフェンの形成に成功している。この低ピット密度グラフェンの電気特性の評価を行うためには、転写を行う必要がある。...

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  • 単層ナノグラフェンに形成される新たな電子密度分布に関する研究

    李 君寰, 李 韶賢, 川合 健太郎, 稲垣 耕司, 山村 和也, 有馬 健太 精密工学会学術講演会講演論文集 2021A (0), 332-333, 2021-09-08

    ...<p>グラフェン中の局所欠陥に由来する特異な電子状態は、工学分野等において重要な役割を果たす。我々は、走査型トンネル顕微鏡を用いて、ナノグラフェンにおける長方形状の周期を持つ不思議な電子状態を可視化した。そして、エッジ欠陥を持つグラフェンナノリボンの電子状態を第一原理計算により解析した。リボンの幅に依存して、実験結果に似た電子状態が存在することを見出し、その起源について考察した。</p>...

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  • 新たなナノカーボン材料の開発

    弓削 亮太 応用物理 90 (9), 548-554, 2021-09-05

    ...<p>カーボンナノチューブ(CNT),グラフェンなどのナノカーボンは,その特徴的な構造と魅力的な物性からナノテクノロジーを牽引(けんいん)する革新材料として期待されている.近年,新しいナノカーボン材料として,繊維状カーボンナノホーン集合体(カーボンナノブラシ:CNB)が発見された.この材料は,単層のカーボンナノホーンが放射状に集まり,かつ,繊維状につながっている特殊な構造をもち,1次元材料特有の高導電性...

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  • MBEを利用した2次元物質研究の最前線

    中野 匡規 応用物理 90 (7), 419-423, 2021-07-05

    ...<p>グラフェンの発見に端を発した2次元物質の研究は拡大の一途をたどり,最近ではさまざまな2次元物質をさまざまなパターンで集積化させることで新しい物性や機能性を創出しようという試みが世界中で行われている.そこではいわゆる「へき開&転写法」と呼ばれるテープを用いた機械的な剝離と顕微鏡下でのマニュアル積層により試料を得るアプローチがよく用いられるが,これまで半導体や酸化物の薄膜作製に用いられてきた「分子線...

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  • 固体におけるフォノンの流体力学

    町田 洋 日本物理学会誌 76 (7), 444-449, 2021-07-05

    ...</p><p>現象の背景にはグラファイトの極めて異方的なフォノン構造が関わっていることが示唆されるが,満足のいく解釈は得られていない.フォノンの波としての性質を考慮に入れて,グラファイト中のグラフェン層間の界面におけるフォノンの散乱を理解することが今後の課題である.</p>...

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  • グラフェンFETバイオセンサによるウイルスの高感度検出

    松本 和彦 応用物理 90 (7), 409-413, 2021-07-05

    ...<p>グラフェンFETの高感度特性を活用して,極めて高い致死率を有する鳥インフルエンザウイルスの人への感染性を検出する手法を,「実際の感染機序」に基づいて開発した.これにより,従来1週間以上のウイルス培養期間を要したクロマトグラフィ法に比して,数十分でかつ,2〜3桁高感度に検出できた.グラフェンFET表面にヒト型糖鎖を修飾し,ヒト感染性のある鳥インフルエンザウイルスの結合による電気特性の変化から,ヒト...

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  • 層状材料を用いた焼成膜の現状と展望

    川邑 正広 トライボロジスト 66 (5), 335-340, 2021-05-15

    <p>It is known that Graphite, MoS<sub>2 </sub>and PTFE are common solid lubricants for bonded solid film lubricants (BSFL) and show synergistic effect on the tribological performance. This article …

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  • グラフェンナノリボンにおけるトポロジカルバンドエンジニアリング

    越野 幹人 応用物理 90 (4), 230-233, 2021-04-05

    ...<p>グラフェンは伝導性の高い金属として知られるが,ナノメートル幅に切り出されたグラフェンナノリボン(GNR)は,量子閉じ込め効果によりエネルギーギャップが開き,一種のトポロジカル絶縁体として振る舞うことがわかってきた.一般に,トポロジーの異なる2つのリボン同士を接合すると,接合部分に0次元トポロジカル界面状態が生じる.最近筆者らは,このような界面状態がGNRの枝分かれ部分にも現れることを示し,さらに...

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  • 次世代電子デバイスの創出をもたらすグラフェン

    金 載浩, 板垣 宏知, 榊田 創 電気学会誌 141 (4), 219-222, 2021-04-01

    ...<p>1.はじめに</p><p>21世紀が始まり,エレクトロニクス産業がシリコン物性の限界やレアメタル等の課題に直面している頃に発表された2004年のNovoselovとGeimらによるグラフェンの安定形成<sup>(1)</sup>は世界の注目を浴びた。それには,次のような歴史的背景がある。グラフェンは,1940年代後半にその</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献8件

  • 全電子収量軟X線吸収分光法を用いた色素増感TiO<sub>2</sub>太陽電池の軌道選択的電気伝導性評価

    村松 康司, 古川 佳保, 瓦家 正英 X線分析の進歩 52 (0), 139-149, 2021-03-31

    ...全電子収量軟X線吸収スペクトル(TEY-XAS)を測定した.CK端,Ti L端,O K端近傍の試料電流を測定し,膜の組成と電気伝導性について検討した.その結果,(1)各吸収端の励起に伴うTiO<sub>2</sub>の電気伝導はルチル型とアナターゼ型の結晶構造に依存しない,(2)炭素含有TiO<sub>2</sub>膜ではTi L端の励起において炭素による電子捕捉が示唆される,(3)導電性炭素よりもグラフェン...

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  • 半導体量子効果デバイスにおける量子輸送と制御

    高瀬 恵子 日本女性科学者の会学術誌 21 (0), 30-40, 2021-03-12

    ...本総説では、相対論的量子力学があらわれる半導体ナノデバイスの量子輸送現象、とくにシリコンカーバイド上グラフェンの量子ホール状態と量子キャパシタンスの研究、およびIII-V属半導体ナノワイヤを用いたスピン軌道相互作用の外部電界制御の研究について報告する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献18件

  • インクジェットプリンティングによる試薬固定化法を利用する1ステップバイオアッセイマイクロデバイスの開発

    河相 優子, 白井 亮洋, 角田 正也, 井手上 公太郎, 末吉 健志, 遠藤 達郎, 久本 秀明 分析化学 70 (3), 125-131, 2021-03-05

    ...バイオアッセイマイクロデバイスを開発した.インクジェットプリンターは試薬をナノリットルサイズの液滴として正確な量を位置選択的に吐出するため,互いに反応する2種類の試薬を混ざることなく微少空間内に独立して固定化できる.そのため,先行研究でデバイスを作製する際に課題となった,相互に反応する試薬を固定化した二つのマイクロ流路を精密に組み合わせる操作が不要となる.本研究ではその一例として,ビオチン固定化酸化グラフェン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 微小なグラフェンシートにおける長方形状パターンの電子状態

    李 君寰, 李 韶賢, 稲垣 耕司, 川合 健太郎, 山村 和也, 有馬 健太 精密工学会学術講演会講演論文集 2021S (0), 595-596, 2021-03-03

    ...<p>グラフェン中に含まれる欠陥は、様々な領域で重要な役割を果たす。そのため、局所的な欠陥の種類と電子状態の関係を正しく理解する必要がある。我々は、走査型トンネル顕微鏡を用いて、グラファイト表面に存在する、単層厚さの微小な剥離グラフェンシートを観察した。その結果、シート上において、長方形状の輝点配列が観察されることを見出した。そこで、第一原理に基づく電子状態の計算により、起源の考察を開始した。...

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  • 化学エッチングを利用した燃料電池用グラフェンの酸素還元活性評価

    小笠原 歩見, 三栗野 諒, 川合 健太郎, 山村 和也, 有馬 健太 精密工学会学術講演会講演論文集 2021S (0), 771-772, 2021-03-03

    ...<p>近年、燃料電池用カソードに用いる白金の代替として、グラフェンをはじめとしたナノカーボン触媒が注目されている。触媒の活性(酸素還元活性)は、巨視的な電気化学測定により調べるのが一般的である。ここで我々は、ナノカーボン材料が発現する触媒作用により、接触する半導体表面が液中で選択的にエッチングされる現象を利用し、グラフェン触媒の酸素還元活性を単一シートレベルで可視化する試みについて述べる。</p>...

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