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検索結果 2,264 件

  • 組織染色における固定法と染色溶媒の検討

    後藤, 仁志, 野地, 亮太 Studia humana et naturalia (57) 41-50, 2024-02-22

    ...このため、これまでに様々な組織固定法が開発されてきたが、近年グリオキサールを用いた組織固定法が、良好な免疫染色像が得られることから着目されている。本論文では、発生期の脳組織を薄切した切片を材料として、グリオキサールを用いた固定法と従来汎用されてきたホルマリン固定との差異を比較・検討したので報告する。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 反応分子動力学シミュレーションによるセルロース初期熱分解の生成物特性

    櫻井 優矢, 平塚 将起, 小林 潤 日本エネルギー学会誌 103 (1), 1-10, 2024-01-20

    ...熱分解生成物組成の解析から,主としてグルコピラノース環の開環に伴う,グリオキサールやグリコールアルデヒドなどの生成が観測された。また,ガス生成物の生成挙動から反応初期でのヒドロキシ基の脱離に伴うH<sub>2</sub>Oの顕著な生成が確認できた。</p>...

    DOI Web Site 参考文献42件

  • 膀胱癌における光力学診断の実際と課題

    福原 秀雄, 井上 啓史 日本レーザー医学会誌 44 (4), 391-393, 2024-01-15

    ...<p>アラグリオ顆粒剤による5-アミノレブリン酸塩酸塩(5-aminolevulinic acid: ALA)を用いた光力学診断(Photodynamic diagnosis: PDD)は,2017年より本邦において実臨床で使用可能となった.ALA-PDDにより診断精度の向上および治療成績の改善を認めた.同時に副作用として低血圧を認める場合があり,念頭に置いて実施する必要がある.</p>...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • <i>SDHB</i>遺伝子に病的バリアントが同定されたSDH欠失型胃GISTの1例

    木村 香里, 平岡 弓枝, 内藤 陽一, 平田 真, 吉田 輝彦, 桑田 健 遺伝性腫瘍 23 (3), 94-97, 2023-12-15

    ...<i>SDHB</i>は,遺伝性パラガングリオーマ・ 褐色細胞腫症候群(hereditary paraganglioma/pheochromocytoma syndrome;HPPS)の原因遺伝子の一つとして知られている.今回の症例は30代男性で,胃GISTと診断され,手術検体の免疫染色にて,SDHB蛋白質消失を認めた.HPPS鑑別のため遺伝学的検査を実施し,<i>SDHB</i>病的バリアントを認...

    DOI

  • 脳腫瘍における5-ALAを用いたPhotodynamic diagnosis(PDD)のオーバービュー

    橋本 直哉, 谷山 市太, 高橋 義信 日本レーザー医学会誌 44 (2), 148-154, 2023-07-15

    ...<p>我が国の脳神経外科学・脳腫瘍学における5-アミノレブリン酸を用いたPhotodynamic diagnosis(PDD)の導入から変遷について概略を述べた.グリオーマの手術の意義を考え,手術におけるマルチモダリティのひとつとしてPDDを捉えて,その有用性を論じるとともに,現状と将来の展開について,昨今の臨床試験結果のシステマティック・レビューとメタアナリシスの報告を渉猟してそれらの論点を概説した...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 脳神経外科領域における5-アミノレブリン酸を用いた術中蛍光診断:現状と問題点

    山本 淳考, 鈴木 恒平, 藤 圭太, 宮岡 亮, 長坂 昌平, 髙松 聖史郎, 梅村 武部, 齋藤 健, 中野 良昭 日本レーザー医学会誌 44 (2), 171-177, 2023-07-15

    <p>悪性神経膠腫に対する5-アミノレブリン酸(aminolevulinic acid: ALA)を使用した術中蛍光診断は,安全性や高い腫瘍集積性から臨床現場で広く使用されている.ヘム合成回路における代謝産物であるプロトポルフィリンIX(protoporphyrin IX: PpIX)が光感受性物質の性質を有しており,術中蛍光診断として利用される.光感受性物質であるために,光照射条件によりその蛍…

    DOI Web Site 参考文献21件

  • グリオーマにおけるがん関連糖鎖の分子機能

    大川 祐樹 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 35 (205), J30-J33, 2023-05-25

    ...本稿では著者とその研究グループがこれまでに明らかにしてきたガングリオシドGD3およびヘパラン硫酸グリコサミノグリカンの、グリオーマにおける悪性形質増強に寄与する分子機能を紹介する。</p>...

    DOI DOI Web Site ほか2件 参考文献16件

  • グリオキシル酸を用いた酸熱トリートメント技術について

    石森 綱行 日本化粧品技術者会誌 57 (1), 2-8, 2023-03-20

    ...その中でも,α-ケト酸,とくにグリオキシル酸(GA)を用いるタイプが市場で評価されている。その化学種からクセ抑制のメカニズムは架橋結合によるものとされているが,GAの作用機序についての報告はほとんど無く,生成される架橋の種類,ミクロ構造内の存在位置や架橋結合量のみならず,処理による毛髪構造自体の変化についても情報は無い。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 第9回全国核医学診療実態調査報告書

    (公社)日本アイソトープ協会医学・薬学部会 全国核医学診療実態調査専門委員会 RADIOISOTOPES 72 (1), 49-100, 2023-03-15

    ...非密封RIを用いた核医学治療は<sup>131</sup>I-MIBGによる褐色細胞腫・パラガングリオーマや<sup>177</sup>Lu-ルテチウムオキソドトレオチドによる神経内分泌腫瘍の治療が新規に開始されたが,<sup>223</sup>Raと<sup>131</sup>Iを用いた治療件数の減少や一部薬剤の供給停止もあり,全体で17.7%減少した。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • グリオーマの最新治療Update

    藤井 正純 神経治療学 40 (3), 195-199, 2023

    <p>Gliomas, especially, diffuse gliomas are rare but challenging cancers in human beings. We have still many issues to solve in both diagnostics and therapeutics for diffuse gliomas. Recently, …

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  • 膝前十字靭帯に海綿状血管腫を生じた1例

    鬼木 泰成, 日野 駿佑 日本関節病学会誌 42 (4), 357-359, 2023

    ...で保存加療を受けるも改善がないため,当院を受診した.初診時,左膝には膝伸展時痛を認めるも,腫脹,関節水腫,圧痛は認めなかった.可動域は10~140°であり,Anterior Drawer test,Lachman test,McMurray testはいずれも陰性であった.MRIでは,膝前十字靭帯(ACL)に小指頭大のT1強調画像で低輝度,T2*強調画像で高輝度を呈する腫瘤様陰影を認め,ACLガングリオン...

    DOI

  • 変形性肘関節症術後に発症したガングリオンによる尺骨神経麻痺

    池田 全良, 小林 由香, 齋藤 育雄, 中島 大輔, 石井 崇之 日本肘関節学会雑誌 30 (2), 369-372, 2023

    ...ガングリオンに起因する肘部管症候群とその再発は比較的稀である.変形性肘関節症と肘部管症候群に対する手術後に症状が軽快し,ガングリオンによって急性増悪した尺骨神経麻痺の1例を経験した.症例は77歳,男性.剣道指導者.70歳時に左側の肘部管症候群の診断にて他院でKing法を施行された.その後1年半を経過して尺骨神経麻痺と変形性肘関節症による可動域制限と運動痛が持続するため当科を受診した.Debridement...

    DOI 医中誌

  • アストロサイトを標的とした膠芽腫の治療可能性

    原 雄大 ファルマシア 59 (3), 243-243, 2023

    ...神経膠腫(グリオーマ)は,グリア細胞が腫瘍化した悪性脳腫瘍の1つである.そのうち,最も悪性度が高いものが膠芽腫(グリオブラストーマ)であり,神経膠腫の約4割を占める.膠芽腫は,5年生存率が約10%,平均余命が約14か月と非常に難治性のがんであり,より詳細な病態発症機序の解明が望まれている.これまで,末梢より脳に浸潤したマクロファージや脳に常在するミクログリアがその病態に重要な役割を果たすことが示されてきた...

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  • 褐色細胞腫・パラガングリオー

    廣正 智, 張 雪, 森 博史, 若林 大志, 萱野 大樹, 絹谷 清剛 日本内分泌外科学会雑誌 40 (1), 7-11, 2023

    ...<p>褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL)はカテコラミン産生能を有する希少神経内分泌腫瘍である。本邦においては長らくCVD化学療法のみが難治性PPGLに対する唯一の保険治療薬であったが,2022年1月より同疾患に対して保険診療での<sup>131</sup>I-MIBG内用療法が開始された。...

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  • 電気と乾燥の作用によるシュウ酸からのグリオキシル酸とピルビン酸の生成

    北台 紀夫 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 80-, 2023

    ...<p> 初期地球に生命発生をもたらした一連の(有機)化学反応を,現生生物の代謝機構から推測し,室内模擬実験によって検証する研究が長年行われています.しかし,代謝に関わる酵素反応はいずれも高度に発達しており,特にCO2を炭素源としてC-C結合を作るプロセスは,天然環境を想定した実験で実現するのは大変困難でした.この困難さをバイパスする方法の一つとして,グリオキシル酸とピルビン酸の反応が提案されています...

    DOI

  • グリオーマにおけるケモカイン受容体CCR4の役割

    原 雄大, 佐野 立樹, 松尾 一彦, 中山 隆志 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 1-B-S09-2-, 2023

    <p>Glioblastoma (GBM) is the most common primary malignant tumor derived from glial cells. Because complete surgical resection is difficult and very few drugs are approved for GBM treatment, further …

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  • PETによるアストログリオーシスの生体画像化

    原田 龍一, 岡村 信行 日本薬理学雑誌 158 (1), 26-29, 2023

    ...<p>アストロサイト,オリゴデンドロサイト,ミクログリア,上衣細胞などのグリア細胞は,脳の恒常性維持に重要な役割を果たす非神経細胞である.しかし,活性化したミクログリアやアストロサイトは神経炎症を引き起こし,神経変性に密接に関与すると考えられている.多くの神経変性疾患の脳では,神経細胞脱落,神経炎症(グリオーシス),ミスフォールディングタンパク質の蓄積が共通して認められる.したがって,グリア細胞の反応性変化...

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 自己免疫性自律神経障害

    濱田 康宏, 出口 一志 自律神経 60 (1), 49-53, 2023

    ...<p>自律神経障害を来す疾患の一部に,自己免疫性の機序で自律神経系のみを障害するものがある.抗ガングリオニックアセチルコリン受容体抗体が陽性の自己免疫性自律神経節障害では,自律神経節でシナプス伝達が阻害され広範な自律神経障害が生じる.本抗体の測定方法として受容体の細胞外エピトープを標的とする免疫調節法やlive cell-based assay法が新たに報告され,抗体検索の特異度改善が期待される.類似...

    DOI 医中誌

  • 小児・AYA世代の悪性脳腫瘍に対する妊孕性温存治療併用の現状と問題点

    山崎 文之, 木下 康之, 高安 武志, 米澤 潮, 田口 慧, 大西 俊平, 織田 浩子, 武澤 友弘, 堀江 信貴, 杉山 一彦, 一戸 辰夫 小児の脳神経 48 (1), 39-44, 2023

    ...化学放射線療法が選択肢となる脳腫瘍(主に悪性脳腫瘍)に対する妊孕性温存の状況を,2015~2021年までに加療した小児・AYA世代(男性は中学生以上)を対象に後ろ向きに検討した.妊孕性温存のICは,AYA世代キャンサーボード設置前は3/32人,設置後は19/36人に施行していたが,ICを受けた22人(男:女=15:7)中,実際に温存した患者は10人(男:女=9:1)であった.低年齢患者への対応,悪性グリオーマ...

    DOI 医中誌

  • 精神科ブレインバンクにおける神経病理学の役割

    吉田 眞理 日本生物学的精神医学会誌 34 (2), 58-62, 2023

    ...アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患は,臨床症状と対応する局在領域の神経細胞脱落とグリオーシス,特異的タンパク蓄積を示す封入体により分類されているが,統合失調症や双極性障害などの精神疾患は現時点で病理学的に確定診断することが困難な疾患群である。精神科ブレインバンクは精神疾患の病態解明を目的として設立され,リスク遺伝子や特異的分子の同定,それらに関連する背景病理の解明をめざしている。...

    DOI

  • 上部尿路上皮癌に対する5-アミノレブリン酸を用いた光力学診断の展開

    福原 秀雄, 井上 啓史 Japanese Journal of Endourology and Robotics 36 (1), 18-21, 2023

    ...<p> 膀胱癌に対するアラグリオ顆粒剤<sup>Ⓡ</sup>による5-アミノレブリン酸塩酸塩 (5-aminolevulinic acid ; ALA) を用いた光力学診断 (Photodynamic diagnosis ; PDD) は, 2017年より本邦において実臨床で使用可能となった. 海外では上部尿路上皮癌に対するALA-PDDの有用性の報告があり, 自験例も含めて解説する.</p>...

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  • 舟状骨に生じた骨内ガングリオンの1例

    平井 亨, 箱﨑 道之, 関 敬大, 紺野 愼一, 野沢 佳弘 東日本整形災害外科学会雑誌 35 (2), 97-102, 2023

    ...<p>骨内ガングリオンはまれな骨腫瘍類似疾患の一つであり,手根骨発生例も報告されている.症例は43歳の女性で,繰り返す手関節痛を主訴とし,画像検査で舟状骨骨内ガングリオンが疑われた.生検を兼ねて手術を施行し,病理学的に骨内ガングリオンと診断された.舟状骨骨内ガングリオンは不顕性の場合もあるが,手関節痛を契機に発見されることもある.稀少な疾患ではあるが,手関節痛の鑑別診断として念頭におく必要がある....

    DOI 医中誌

  • ヒトグリオブラストーマに対する抗腫瘍活性を示す薬剤の併用効果の検討

    齊藤 雄大, 綿貫 幹也, 高橋 勉, 篠田 陽, 藤原 泰之 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-085S-, 2023

    ...<p>【目的】グリオブラストーマ(GBM)は、神経膠細胞が腫瘍化した脳腫瘍の一つであり、脳腫瘍の中でも最も悪性度が高く、有効な治療法は確立されていない。近年、ドラッグリポジショニング研究により、in vitroでGBMに対して殺細胞効果を示す既存薬が見出されている。...

    DOI

  • ヒト毛髪におけるグリオキシル酸の分布に対する切断条件の影響

    宇山 允人, 岡部 真也 SPring-8/SACLA利用研究成果集 10 (5), 478-481, 2022-10-31

    ...毛髪の形状変形を伴う毛髪処理剤として汎用されているグリオキシル酸(GA)について、SPring-8 BL43IR に設置された顕微赤外分光(IR)装置を用いて、毛髪切片作製方法による毛髪内部の GA の分布の影響を検証した。切片作製には氷包埋法と樹脂包埋法を用いた。結果、GA の分布に切片作製方法による影響は見られなかった。...

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  • 覚醒下手術の世界にようこそ

    藤井 正純, 二村 美也子, 蛭田 亮 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 42 (3), 321-325, 2022-09-30

    ...<p>  覚醒下手術は, 脳内に染み込むようにして発育するグリオーマと呼ばれる脳腫瘍や, 薬でどうしても抑えられないような発作で困っているてんかんの症例に行われ, 成果をあげています。日本では世界に先駆けて覚醒下手術のガイドラインが策定され, 一定の条件を満たした施設を認定する制度が発足し, 健康保険の仕組みのなかに組み込まれるまでになり, 現在普及が進んでいます。...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 上腕二頭筋長頭腱内ガングリオンの発生源の検討

    迫 教晃, 北村 歳男, 田中 光, 小笠原 正宣 整形外科と災害外科 71 (3), 374-377, 2022-09-25

    ...<p>【目的】上腕二頭筋長頭腱内より発生するガングリオンの報告は極めて少なく,渉猟し得た限りでは国内外で6例のみである.今回発生起源の検索のため詳細な検察を行なった症例を報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 足趾,指尖部に発生した難治性ガングリオンのう胞の起源

    村松 慶一, 谷 泰宏, 小林 将人, 杉本 英彰, 岩永 隆太, 三原 惇史, 坂井 孝司 整形外科と災害外科 71 (4), 730-732, 2022-09-25

    ...【考察】近年,腱鞘ガングリオンは足,手関節や足趾,指関節と交通しており,足趾,指先部のう胞の切除には関節滑膜切除をすべきという報告がある.少数であるが,当科例より足趾,指尖部のう胞の起源は隣接関節発生の可能性がある.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • グリオキシル酸Ni錯体インクにおけるフェムト秒レーザ還元析出の過渡現象観測

    菅原 隆世, 山本 和輝, 大石 知司, 溝尻 瑞枝 精密工学会学術講演会講演論文集 2022A (0), 406-407, 2022-08-25

    ...<p>近赤外フェムト秒レーザ光熱還元が誘起するグリオキシル酸Ni錯体インクからのNi析出過渡現象をポンプ・プローブ法により観測した.石英ガラス基板上に塗布したインク薄膜にポンプ光を集光走査し,最大遅延時間である600psの透過率とパターン描画後のプローブ光の透過率を測定した.走査速度1mm/sでは,照射後600psまでに現象が終了しておらず,8mm/sでは現象が終了していることが明らかとなった....

    DOI

  • 意味性認知症の神経心理と神経病理

    川勝 忍, 小林 良太, 森岡 大智, 大谷 浩一 神経心理学 38 (2), 86-95, 2022-06-25

    ...kDa(TDP-43)の蓄積を特徴とするTDP proteinopathyが大部分を占め,そのサブタイプであるタイプC病理が70~80%とされている.少数例では,Pick病,Alzheimer病,あるいはFTLD-TDPタイプB病理で運動ニューロン疾患を伴うものが報告されている.ここでは,TDPタイプC病理による意味性認知症の典型例について提示し,主病変は側頭葉前部や底面で高度の神経細胞脱落とアストログリオーシス...

    DOI

  • ガングリオシドによるレプチン受容体シグナルの制御

    稲森 啓一郎 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 34 (198), J25-J28, 2022-03-25

    ...<p>ガングリオシドはシアル酸を1つまたは複数含むスフィンゴ糖脂質で、とくに中枢神経系に多く存在している。ガングリオシドは細胞膜マイクロドメインの基本的な構成成分であり、膜タンパク質との側方相互作用により上皮成長因子受容体やインスリン受容体などの受容体機能を制御している。...

    DOI DOI Web Site ほか2件 参考文献19件

  • カンピロバクター腸炎後の感覚型Guillain–Barré syndromeが疑われた1例

    板村 真司, 出雲 大幹, 小野 浩明 臨床神経学 62 (4), 301-304, 2022

    ...<p>症例は9歳女児.カンピロバクター腸炎発症7日後から激しい両側足底痛を生じて入院した.入院時,四肢筋力は保たれ,深部腱反射正常だが,足底痛のため歩行困難であった.運動神経伝導検査異常なし.脳脊髄液蛋白細胞解離なし.腰椎MRIで第4,5腰椎の神経根造影効果あり.足底痛にはガバペンチンが奏効し退院した.入院時血清から複数の抗ガングリオシド抗体が検出された.発症から半年経過して症状消失しており,感覚型...

    DOI Web Site PubMed 参考文献7件

  • 腹膜透析に起因する腹膜劣化を促進する新規因子の探索

    三原 大輝, 堀 正敏 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-49E-, 2022

    ...</p><p></p><p><b>方法・結果</b></p><p>メチルグリオキサールを混和させた透析液を3週間マウスに腹腔内投与することで、腹膜劣化モデルを作製した。腹膜劣化は主な病変であるコラーゲン沈着により評価した。隔週で評価した結果、腹膜中コラーゲン量は単調増加した。</p><p></p><p>次に病態促進を担う細胞として腹腔細胞に着目し、様々な線維化促進因子のmRNA発現を定量した。...

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  • 高齢者タウオパチーの臨床,画像,病理

    橋詰 良夫 認知症治療研究会会誌 9 (1), 14-, 2022

    ...,夜間不穏,不潔行為などの症状が出現し,看護・介護に手 こずる症例が多いことが特徴で,画像では海馬,海馬傍回,扁桃核などの辺縁系の萎縮の程度は比較 的軽度である.肉眼的には辺縁系に萎縮は限局しており,他の新皮質の萎縮はない.組織学的には辺 縁系に限局して神経原線維変化が多数出現し,ゴースト化したものが目立つ.Braak stage II~III の ものが多い.海馬傍回の皮質の萎縮と神経細胞脱落とグリオーシス...

    DOI 医中誌

  • COVID-19ワクチン接種後に多発ニューロパチーを来した43歳女性例

    井関 真理, 中山 博輝, 渡邊 睦房, 内堀 歩, 千葉 厚郎, 水谷 真之 臨床神経学 62 (7), 558-562, 2022

    ...<p>症例は43歳女性.コミナティ‍<sup>®</sup>(BNT162b2,ファイザー社)接種後に異常感覚と筋力低下,嚥下障害,高度の深部感覚障害を自覚し,当科を受診した.腱反射は消失,髄液検査は正常,抗ガングリオシド抗体は陰性で,神経伝導速度検査ではF波の出現率の低下を認めた.ワクチン接種による自己免疫性の末梢神経障害と考え血漿交換を行ったところ,症状は改善したが深部感覚障害は残存した.新型コロナウイルス...

    DOI Web Site PubMed 参考文献25件

  • 占拠性病変を伴わない肩甲上切痕部の絞扼による肩甲上神経単独麻痺

    住元 康彦, 菊川 和彦, 渡邊 能 肩関節 46 (2), 401-404, 2022

    ...ガングリオンなどの占拠性病変を伴わない肩甲上切痕部での絞扼による肩甲上神経(SSN)単独麻痺の臨床的特徴と鏡視下SSN剥離術の治療成績を検討した.対象は男性5例,女性1例,年齢は21~59歳(平均34.2歳),術後経過観察期間は1~4.3年(平均2.1年)であった.6例中,4例が仕事やスポーツで肩を挙上した状態での繰り返し動作を日常的に行っていた.身体所見上,棘上筋,棘下筋の筋萎縮,SSN領域の知覚低下...

    DOI 医中誌

  • PETプローブを用いた神経病理画像化に関する研究

    原田 龍一 日本薬理学雑誌 157 (6), 453-457, 2022

    ...<p>アルツハイマー病(AD)は認知症の中で最も罹患率の高い疾患であり,対策が急務となっている.現在活発に開発が進められている疾患修飾薬の標的はADの神経病理像の一つである老人斑を形成するアミロイドβ(Aβ)であり,治験に積極的に利用されているのがバイオマーカーである.ADの神経病理像は神経細胞脱落,グリオーシス,そして老人斑・神経原線維変化(Aβ・タウタンパク質が異常凝集したミスフォールディングタンパク...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 胆管癌における5-アミノレブリン酸を利用した光線力学的診断法の応用可能性

    藤原 弘明, 高原 楠昊, 中井 陽介, 小池 和彦, 藤城 光弘, 立石 敬介 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-O09-2-, 2022

    ...このような5-ALAを利用した癌の光線力学的診断は、グリオーマや膀胱癌では既に実用化されているが、胆管癌における有用性については明らかでない。【目的】5-ALAを利用した光線力学的診断法の胆管癌における応用可能性について検討する。【方法】ヒト胆管癌の切除検体、及びERC下生検検体より計4例、胆管癌患者由来オルガノイドを樹立した。...

    DOI 医中誌

  • 酵母における染色体分配阻害と核形態変化に及ぼす糖代謝関連毒物の影響

    井上 善晴 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S3-5-, 2022

    ...その一例として、解糖系酵素の一つであるトリオースリン酸イソメラーゼ反応の中間体から生じるメチルグリオキサール(MG)は、DNAのグアニン残基とadductを形成する。</p><p> 筆者の研究室では、出芽酵母(<i>Saccharomyces cerevisiae</i>)をモデル生物として、MGの生理機能について研究を行なっている。...

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  • 褐色細胞腫の周術期管理update-内分泌外科の立場から

    一川 貴洋, 菊森 豊根 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (2), 116-121, 2022

    ...<p>褐色細胞腫とパラガングリオーマ(PPGL)はカテコールアミン産生腫瘍であるため,術前より適切に選択的α1遮断薬(主にドキサゾシン)を投与して周術期合併症リスクを軽減させる必要がある。本邦および各国の主なPPGLのガイドラインでは,術前のドキサゾシンの推奨投与量や投与期間,メチロシンの併用や生理食塩水の点滴負荷の有無などについてそれぞれ推奨度がやや異なる。...

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  • 褐色細胞腫・病理学的知見のupdate 2022

    木村 伯子 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (2), 99-104, 2022

    ...<p>褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL)はWHO内分泌腫瘍分類(WHO)第3版(2003)までは良性PPGLと悪性PPGLに2分類されていたが,WHO第4版(2017)では,すべてのPPGLは転移する可能性のある非上皮性の悪性腫瘍(肉腫)であると明記された。その悪性度は低悪性度から高悪性度まであるが,PPGLではGAPP分類が唯一の悪性度の診断基準である。...

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  • マイクロ流体デバイスを用いたがん細胞集団の浸潤アッセイ

    須藤 亮 生体医工学 Annual60 (Abstract), 135_1-135_1, 2022

    ...本発表では、脳腫瘍の一種であるグリオーマと肝内胆管がんを対象とした細胞アッセイについて最近の研究成果を紹介する。まず、グリオーマについては、がんの不均一性に着目し、グリオーマ幹細胞を用いた浸潤アッセイを行った。グリオーマ幹細胞は、培養環境によって幹細胞性を維持した未分化な細胞と分化したがん細胞が混在する不均一な細胞集団を形成する。...

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  • PETプローブを用いた神経病理画像化に関する研究

    原田 龍一 日本薬理学会年会要旨集 95 (0), 3-YAL2-, 2022

    ...アストロサイトに高発現するMAO-Bは多様な神経疾患で観察されるアストログリオーシスのバイオマーカーとして有用であると判断されたため、タウプローブとしては&quot;標的外&quot;の分子であったMAO-Bを&quot;標的&quot;とみなし、その結合性を高めるという開発戦略で新たなPETプローブ[ <sup>18</sup> F]SMBT-1を開発した。...

    DOI Web Site

  • In vitro末梢神経培養デバイスおよびAI画像解析を用いた毒性評価の検討

    韓 笑波, 山中 誠, 永福 菜美, 松田 直毅, 鈴木 郁郎 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-230-, 2022

    ...次に、Poly-L-lysineおよびLamininでコートした流路内に、妊娠15日ラットより採取した胎児脊髄後根神経節(ガングリオン)を1個/流路の密度で播種した。マイクロ流路内で培養することで神経突起は流路方向に沿って方向性を持ち伸長した。免疫染色の結果、神経突起の形態変化を明確に解析できることがわかった。また、培養6週目には、流路内を伸長した軸索にミエリンが形成されていることが確認された。...

    DOI

  • 遺伝学的知見のUPDATE

    竹越 一博 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (2), 93-98, 2022

    <p>褐色細胞腫(pheochromocytoma)/傍神経節腫(paraganglioma):PPGLは各々,副腎髄質,傍神経節細胞より発生する腫瘍である。PPGLは本世紀に至り遺伝的背景の研究の急速な進歩により,その概念が全く変わった疾患である。その理由としては下記の2点に集約されよう。(Ⅰ)新しい原因遺伝子<i>SDHB</i>および<i>SDHD</i>を初めとして多数の原因遺伝子の同定…

    DOI

  • 放射線治療のupdate

    森 博史, 若林 大志, 萱野 大樹, 絹谷 清剛 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (2), 110-115, 2022

    ...<p>難治性褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL)の治療の1つに,<sup>131</sup>I-metaiodobenzylguanidine (MIBG)を用いた放射線治療(核医学治療)がある。...

    DOI

  • 多発性骨髄腫と類似の病像を呈した悪性パラガングリオー

    長尾 俊景, 坂東 夏菜, 井浦 亜有子, 角田 龍太, 加納 嘉人, 池田 貞勝, 野上 彩子, 田中 陽典, 桐村 進, 森 毅彦 臨床血液 63 (10), 1373-1378, 2022

    ...溶骨性骨病変,高カルシウム血症,高ガンマグロブリン血症を伴う症例は血液内科受診となることが多いため,鑑別疾患として悪性パラガングリオーマも念頭に置く必要がある。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 悪性脳腫瘍に対する個別化医療を目指したトランスレーショナル研究

    立石, 健祐, Tateishi, Kensuke 横浜医学 72 (4), 545-551, 2021-12-03

    ...枢神経系悪性腫瘍は,その発生頻度は疫学的に決して高くないものの,疾患によっては予後への影響も大きく,また病態に応じて後遺症につながる重大な脳機能障害をもたらす.例えば代表的脳悪性腫瘍である膠芽腫(グリオブラストーマ)では,標準治療は確立されているものの,平均生存期間は15ヶ月未満であるように,悪性腫瘍全体を見渡しても最も治療困難な疾患の一つとして知られている.また高い浸潤能や増殖能などの腫瘍細胞が有...

    機関リポジトリ 医中誌

  • ラット脳挫傷後グリオーシスに対するPyrazol-3 および MRS2179 の効果

    高峰 裕介, 根岸 弘, 古川 雄都, 小林 真人, 熊川 貴大, 四條 克倫, 茂呂 修啓, 前田 剛, 吉野 篤緒 日大医学雑誌 80 (6), 319-329, 2021-12-01

    ...濃度に大きく関与する.ラット虚血モデルでは Pyrazole-3(Pyr3) を用いて TRPC3 チャネルを拮抗するとグリオーシスが抑制されることが報告されている.また,グリオトランスミッションも細胞内カルシウム濃度上昇に大きく寄与する.P2Y1 受容体を刺激するとカルシウムが細胞内貯蔵庫から放出されカルシウムウェーブを介したグリオトランスミッションが励起されるが,P2Y1 受容体を MRS2179...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献29件

  • 腹腔鏡下に切除しえた仙骨前面パラガングリオーマの1例

    石川 匠, 竹澤 健太郎, 阿部 豊文, 福原 慎一郎, 植村 元秀, 木内 寛, 今村 亮一, 野々村 祝夫 泌尿器科紀要 67 (11), 501-505, 2021-11-30

    A 25-year-old woman, with chief complaints of palpitation and vomiting, was suspected of having acute myocarditis and was taken to our critical care center. She was diagnosed with Takotsubo syndrome …

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 高度の内眼筋,外眼筋麻痺にステロイドパルス療法が奏効したFisher症候群の一例

    新垣 慶人, 中嶋 秀樹 神経眼科 38 (3), 287-291, 2021-09-25

    ...<p> 症例は77歳,女性.上気道炎の出現から3日後,物が二重に見え,歩行時のふらつきが現れ,当院を受診した.両眼が散瞳し対光反射は消失,眼球運動は両側正中固定であった.腱反射は消失し,四肢と体幹に運動失調も認めた.血清ガングリオシド抗体は,GQ1b-IgG抗体,GT1a-IgG抗体,GD1b-IgG抗体,およびGT1b-IgG抗体が陽性であった.Fisher症候群(FS)と診断し,経静脈的免疫グロブリン...

    DOI 医中誌

  • 肩甲骨関節窩に発生した骨内ガングリオンの治療成績

    松田 隆寛, 三宅 智, 伊﨑 輝昌, 新城 安原, 柴田 陽三, 蓑川 創, 南川 智彦, 柴田 光史, 山本 卓明 整形外科と災害外科 70 (4), 725-729, 2021-09-25

    ...<p>(はじめに)骨内ガングリオンは関節軟骨下に発生する良性腫瘍であり肩関節での発生は稀である.肩関節の場合,肩甲骨関節窩に接するように発生するため,痛みや可動域制限を生じるだけでなく,関節窩骨折を引き起こし得る.渉猟し得た限り,肩甲骨関節窩に発生した骨内ガングリオンに関する英文での報告は13例しかなく,いずれも1例報告であった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • クロレラ中の肝保護作用成分-フェネチルアミン:同定とその作用機作

    佐藤 健司, Zheng Yifeng, 奥村 衣梨, 藤島 雅基, 井上 喜博 Functional Food Research 17 (0), 44-49, 2021-09-12

    ...の生成を抑制し,その結果酸化ストレスを減少させることが示されている.メチルグリオキサールが反応するシステインは通常食摂取に比べ高脂肪食により肝臓中で有意に減少するが,フェネチルアミンおよび熱水抽出物の投与により有意に改善されていた.以上の結果よりフェネチルアミンはごく微量の経口摂取によりGAPDH を回復させることで短鎖アルデヒドの生成を抑制するという新規の作用機作により肝保護作用を示すと考えられている...

    DOI 医中誌

  • 調理加工への応用を目指したマヌカハニー特有成分の熱安定性に関する検討

    菅 尚子, 焼本千里, 岡野やや子, 坂本 薫, 加藤陽二 日本調理科学会誌 54 (4), 186-192, 2021-08-05

    ...<p> マヌカハニーを用いて,高温加熱時における特有成分の熱安定性および,抗菌成分であるメチルグリオキサール(MGO)の減少を抑える調理法について検討した。飴の加工を想定した150℃加熱では,わずか10分間でMGOが約12%まで減少した。また,ニュージーランド第一次産業省が定める指標の一つである2’-メトキシアセトフェノンも10分間の加熱で有意に減少した。...

    DOI Web Site

  • ヒト毛髪におけるグリオキシル酸の分布に対する毛髪処理条件の影響

    宇山 允人, 岡部 真也 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (4), 237-240, 2021-06-30

    ...毛髪の形状変形を伴う毛髪処理剤として汎用されているグリオキシル酸(GA)について、SPring-8 BL43IR に設置された顕微赤外分光(IR)装置を用いて、毛髪内部での GA の分布の評価並びに浸透促進剤併用による浸透促進効果を検証した。結果、GA は浸透促進剤の併用により、浸透量が増加していることが示唆された。...

    DOI

  • 難治性起立性低血圧から診断された自己免疫性自律神経ガングリオノパチーの 1 例

    山本 賢, 吉良 雄一<sup>(Co-first-author)</sup>, 平峯 智, 林 武生, 橋本 侑, 眞崎 勝久, 松瀬 大, 吉良 潤一, 篠原 啓介, 筒井 裕之, 松本 佑慈, 太田 梓, 山嵜 奨, 髙山 耕治, 池崎 裕昭, 豊田 一弘, 小川 栄一, 貝沼 茂三郎, 村田 昌之 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (3), 298-303, 2021-05-31

    ...対症療法による改善が乏しかったことから,自己免疫性自律神経性ガングリオノパチー(AAG)を疑い,血清抗体検査を追加したところ,抗gAChR抗体α3 ユニット陽性であり,AAGの診断に至った。免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)を施行した結果,自律神経症状は著明に改善した。...

    DOI 医中誌

  • 針葉樹は広葉樹とは異なる光呼吸代謝をもつ

    宮澤 真一, 深山 貴文, 田原 恒, 鈴木 雄二, 西口 満 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 428-, 2021-05-24

    ...一方、グリコール酸およびグリオキシル酸においては、平均含量は針葉樹の方が高く、広葉樹の約2倍であった。次に、ポプラとスギの切り枝を用い、炭素安定同位体(<sup>13</sup>C)で標識された、グリセリン酸の前駆物質であるセリンを枝断面から蒸散流で吸わせて葉を採取し、標識された光呼吸代謝物をGC-MSで検出した。...

    DOI

  • 糖尿病治療が降圧薬治療より十数年先行しインスリン低分泌を呈した褐色細胞腫/パラガングリオーマの2例

    小野寺 謙, 高橋 義彦, 千田 愛, 橋本 朋子, 長澤 幹, 冨樫 弘文, 川島 智美, 千葉 拓, 瀬川 利恵, 梅邑 晃, 佐藤 綾香, 石田 和之, 菅井 有, 佐々木 章, 石垣 泰 糖尿病 64 (4), 284-290, 2021-04-30

    ...<p>褐色細胞腫はしばしば耐糖能障害を合併し,病態にはインスリン抵抗性と分泌抑制の関与が指摘されているが,糖尿病ケトアシドーシス(DKA)を発症する例はまれである.我々は糖尿病の診断と薬物治療が高血圧治療に十数年先行し,経過中に診断されたパラガングリオーマ1例と褐色細胞腫1例を経験した.前者はケトーシスの既往はないがインスリン依存レベルのCペプチド低値を認め,後者は典型的な褐色細胞腫クリーゼを伴わない...

    DOI 医中誌

  • ヒト毛髪におけるグリオキシル酸に対する浸透促進成分の効果の顕微 IR 法による検証

    宇山 允人, 吉羽 崚, 武知 美和, 三好 里奈, 岡部 真也, 野田 清義, 金子 美桜 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (2), 162-165, 2021-02-25

    ...ヘアケア製品のストレートパーマ剤として汎用されているグリオキシル酸(GA)について SPring-8 BL43IR に設置された顕微赤外分光(IR)装置を用いて、毛髪内部での GA の分布の評価並びに浸透促進剤併用による浸透促進効果を検証した。結果、GA は浸透促進剤を併用せずとも毛髪の深部まで浸透していることが明らかとなった。...

    DOI

  • イネにおける米糠タンパク質のプロテオミクス

    阿部, 利徳, 滝澤, 虎三郎, 長澤, 和永, 笹沼, 恒男 山形大學紀要. 農學 18 (4), 341-350, 2021-02

    ...これらの同定したタンパク質のうち、抗酸化作用のある、パーオキシレドキシンや、酸化還元に関係したグリオキサラーゼなどは登熟期および収穫後の乾燥などによるストレス下で、種子の胚や米粉層細胞などで、細胞を防御する役割を果たしていることが推察される。...

    日本農学文献記事索引

  • 光感受性物質とRadio-dynamic therapy(RDT)

    山本 淳考, 北川 雄大, 宮岡 亮, 鈴木 恒平, 髙松 聖史郎, 齋藤 健, 中野 良昭 日本レーザー医学会誌 41 (4), 343-347, 2021-01-15

    <p>光感受性物質を利用した診断・治療はすでに臨床現場で広く利用されている.ポルフィリンに代表される光感受性物質は,光感受性のみならず放射線感受性を有することがしられている.5-アミノレブリン酸(ALA)は,悪性神経膠腫の術中蛍光診断薬として利用されている.近年,この5-ALAと放射線治療を組み合わせた治療の研究が進んでいる.5-ALAは,腫瘍細胞においてヘム代謝の過程で,ミトコンドリアにプロト…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献36件

  • 原発性悪性脳腫瘍に対する光線力学的療法~その歴史的考察と未来への展望~

    秋元 治朗 日本レーザー医学会誌 41 (4), 318-328, 2021-01-15

    ...光線力学的療法(Photodynamic therapy: PDT)が,腫瘍本体を摘出した後の浸潤細胞制御に関して有効性,安全性を示し,2013年に世界に先駆けて本邦で保険適応を獲得した.世界の脳神経外科医は40年前から悪性脳腫瘍に対するPDTの有効性を信じ,多くの前臨床研究,臨床研究を重ねてきた.そして,それらの叡智の結集が今回の成功の礎となったと言って過言ではない.本論文では,人類が初めてヒト悪性グリオーマ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献55件

  • 非水系キャピラリー電気泳動法を用いたガングリオシドの分析

    山本 佐知雄, 宇多村 尚典, 木下 充弘, 鈴木 茂生 分析化学 70 (1.2), 39-44, 2021-01-05

    ...<p>ガングリオシドは,細胞膜の重要な構成要素のひとつであり,コレステロールやスフィンゴミエリンなどとともに,マイクロドメインあるいは脂質ラフトと呼ばれる微小環境を形成し,細胞間認識,細胞増殖,シグナル伝達のような重要な機能を担っている.血清中にはリポタンパク質などに結合したガングリオシドが存在しており,ガングリオシドの含量はがんなどの種々の病態を反映すると考えられている.ガングリオシドのような生体内...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 間質流によって促進されるグリオーマ幹細胞の浸潤とそのメカニズムの検討

    須藤 亮, 池上 直希, 植林 葵, 山下 忠紘 生体医工学 Annual59 (Abstract), 221-221, 2021

    ...<p>グリオブラストーマは、致死率の高い悪性脳腫瘍である。間質流はがん細胞の浸潤調節因子の1つであることが知られているが、グリオーマ幹細胞とその子孫細胞で構成される不均一な細胞集団の浸潤に対する間質流の影響は明らかになっていない。そこで、本研究では間質流に誘起されるグリオーマ幹細胞の3次元的な浸潤のメカニズムを検討した。...

    DOI

  • 神経学的後遺症を残した自己免疫介在性の急性前庭症候群の1例

    落合 悟, 星野 英紀, 三牧 正和 脳と発達 53 (6), 462-465, 2021

    ...髄液検査で単核球優位の細胞数増多と頭部造影MRI検査で小脳橋角部の両側第VIII脳神経に異常造影効果がみられ, 抗ガングリオシド抗体検査で抗GQ1b-IgG抗体陰性, 抗GM1-IgG抗体と抗GM2-IgG抗体が陽性であった. 以上より自己免疫介在性のAVSと診断した. 自己免疫介在性AVSでは, 複数の抗体の関与が報告されおり, 経過次第ではIVIGなどの急性期治療を考慮すべきと思われた....

    DOI 医中誌

  • 幼児のリバウンドジャンプ能力と調整力との関係性について

    坂口 将太 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 71 (0), 341-, 2021

    ...リバウンドジャンプ運動は、跳躍高を接地時間で除したリバウンドジャンプ指数(RJ-index)、開眼片足立ちは姿勢を維持できた時間(秒)、飛び越しくぐりおよびサイドジャンプは遂行時間(秒)を算出し、それらの関係性について相関係数を求めた。その結果、リバウンドジャンプの遂行能力と飛び越しくぐりおよびサイドジャンプの遂行能力との間に有意な相関関係が認められた。...

    DOI

  • b-シリーズガングリオシドによる痛みの調節機構

    渡辺 俊, 森田 元樹, 北村 大地, 尾山 実砂, 岩井 孝志, 田辺 光男 日本薬理学会年会要旨集 94 (0), 2-P1-27-, 2021

    <p>Gangliosides are sialic acid-containing glycosphingolipids characterized by their diverse carbohydrate structures and are divided into four groups such as o-, a-, b- and c-series. We reported …

    DOI Web Site

  • グリホサート原体及びグリホサート製剤の発達期曝露によるラット海馬歯状回の神経新生に対する影響

    尾城 椋太, 岡野 拡, 高嶋 和巳, 高橋 康徳, 唐 倩, 菊地 聡美, 吉田 敏則, 渋谷 淳 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-87E-, 2021

    ...</p><p>【考察】GlyPおよびGBHの発達期曝露により、離乳時の海馬で顆粒細胞のシナプス可塑性の増加と顆粒細胞系譜の増殖抑制がみられ、GBHでは代償性の神経新生増強とグリオーシスを示唆する変化を認めた。これらの変化は成熟後には消失した。一方、GBHでは成熟後に酸化ストレスが誘導され、不可逆的な影響が示唆された。今後、遺伝子発現を含めて検討を進める予定である。</p>...

    DOI

  • <i>In vitro</i>末梢神経培養デバイスの開発および毒性評価の検討

    韓 笑波, 山中 誠, 永福 菜美, 松田 直毅, 鈴木 郁郎 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), O-24-, 2021

    ...次に、Poly-L-lysineおよびLamininでコートした流路内に、妊娠15日ラットより採取した胎児脊髄後根神経節(ガングリオン)を1個/流路の密度で播種した。流路方向に沿って神経突起が伸長し、免疫染色の結果、神経突起の形態変化を明確に解析できることがわかった。また、培養4週目には、流路内を伸長した軸索にミエリンが形成されていることが確認された。...

    DOI

  • アルツハイマー病脳病理像のPETイメージング

    岡村 信行 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 2-S27-3-, 2021

    ...反応性アストロサイトのミトコンドリア外膜にはモノアミン酸化酵素B(MAO-B)の高発現がみられるため、MAO-Bを認識するPETプローブはアストログリオーシスの生体イメージングに利用可能である。我々はMAO-Bへの高親和性を示すTHK-5351の化学構造を部分的に改変し、MAO-Bへの結合選択性に優れた新規PETプローブ[<sup>18</sup>F]SMBT-1を開発した。...

    DOI 医中誌

  • 手指末節骨に生じた骨内表皮嚢腫の1例

    岡部 陽菜子, 前田 和洋, 湯川 充人, 永峯 佑二, 斎藤 充 東日本整形災害外科学会雑誌 33 (1), 88-92, 2021

    ...<p>症例は46歳男性,左環指末節骨の骨折で当科を受診した.MRI T2強調画像は骨内に低信号が混在する高信号領域を認めた.内軟骨腫,骨内ガングリオン,および骨内表皮嚢腫などに伴う病的骨折と診断し,切除術を施行した.嚢胞性病変を掻爬し,人工骨を充填した.病理診断は表皮嚢腫であった.骨内表皮嚢腫は,MRIで特徴的な所見もあり,指節骨に発生する嚢胞性疾患として念頭におく必要がある.</p>...

    DOI 医中誌

  • 悪性グリオーマの概念と最善の治療

    夏目 敦至 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (5), 374-379, 2021

    <p> 神経膠腫は, 以前, 星細胞腫系腫瘍と乏突起膠腫系腫瘍に明確な境界がなく存在していた. 同様にグレードⅡ, Ⅲ, Ⅳの境界においても, さまざまな組織像を呈するため, 診断医によってかなりばらつきがあった. 詳細な多数のデータ解析によりIDH遺伝子の変異を有するグレードⅡ/Ⅲ神経膠腫はほぼ全例がTP53遺伝子の異常か1p/19q共欠失のどちらかを有し, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • Sandhoff病の病態とグリア細胞,その創薬薬理

    小川 泰弘, 櫻庭 均, 大石 一彦 日本薬理学雑誌 156 (4), 235-238, 2021

    ...<p>ザンドホッフ病(SD)は,<i>HEXB</i>遺伝子の変異によりリソソーム酵素であるβヘキソサミニダーゼの機能低下が起こり,その基質であるGM2ガングリオシドなどが分解されずに蓄積してしまう疾患である.主として神経系にGM2ガングリオシドなどが蓄積するために,進行性の神経障害を起こす.その症状は,運動障害や振戦,視覚異常,精神運動発達の遅延や退行などの神経系障害の症状を呈するが,そのメカニズム...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献23件

  • 上腕骨大結節のsuperior facet直下に骨内ガングリオンが存在した腱板断裂の2例

    吉田 勇樹, 吉田 篤 東日本整形災害外科学会雑誌 33 (4), 473-478, 2021

    ...<p>上腕骨大結節のsuperior facet直下に大きな骨嚢胞と腱板断裂を認めた2例に,骨嚢胞の掻爬・人工骨移植と腱板断裂の修復を行った.2例とも術前の安静時痛は改善し,摘出した骨嚢胞壁の病理組織所見ではlining cellを認めず,骨内ガングリオンと診断した.大結節の骨嚢胞は骨内ガングリオンであることもあり,腱板断裂による疼痛のみならず,骨内ガングリオンによる疼痛も認めることがあると考えられた...

    DOI 医中誌

  • 木材チップとバイオ炭を利用したタマネギ栽培:土質,生産性,および経済性を向上させる持続型農法

    Akter Labani Sharmin, Katoh Sadanobu, Zahidul Islam Mohammed 森林バイオマス利用学会誌 16 (1), 1-12, 2021

    ...木材チップ,バイオ炭,有機肥料,アーバスキュラー菌根菌(AMF),およびグリオクラディウム根圏菌(GF)を用い,5種類の実験条件(T1:木材チップ,T2:木材チップ+AMF+GF,T3:木材チップ+バイオ炭,T4:木材チップ+バイオ炭+AMF+GF,T5:バイオ炭,全実験条件および無処理区に有機肥料施肥)を設定した実験圃場でタマネギを栽培した。...

    DOI

  • 両側軟口蓋麻痺が急速に進行したサイトメガロウイルス感染後のFisher症候群の1例

    前田 優香里, 梅村 敏隆, 金子 雄紀, 松本 慎二郎, 上條 美樹子, 亀山 隆 臨床神経学 61 (5), 305-309, 2021

    <p>症例は35歳男性.下痢,感冒症状後に開鼻声,鼻咽腔逆流,複視,歩行時ふらつきが急速に進行した.神経学的には両側軟口蓋麻痺,両側眼球運動障害,四肢腱反射亢進,四肢末梢の表在感覚障害,体幹と四肢の振動覚低下,体幹失調を認めた.入院時のIgM-CMV抗体が陽性であった.免疫グロブリン静注療法施行後,軟口蓋麻痺と体幹失調は著明に改善した.抗GT1a抗体に加え,抗GalNAc-GD1a抗体,抗GM2…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献12件

  • 日本における頸動脈小体腫瘍

    池田 文 頭頸部癌 47 (1), 1-4, 2021

    本邦における頸動脈小体腫瘍の実態は不明な部分が多かったため,我々は国内の耳鼻咽喉科・頭頸部外科の研修施設から頸動脈小体腫瘍症例を集積し,解析を行った。過去20年間で112施設から399症例の患者が報告され,そのうち150人が登録された。女性87人,男性63人であり,年齢の中央値は48.0歳であった。18症例で家族歴があり,15例が両側頸動脈小体腫瘍症例であった。コハク酸脱水素酵素succinat…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • ホルモン産生腫瘍を見逃すな!―副腎,後腹膜,縦隔腫瘍の内分泌学的管理―

    岡本 高宏, 吉田 有策 日本臨床外科学会雑誌 82 (1), 14-25, 2021

    <p>副腎,後腹膜,縦隔に生じた腫瘍はホルモンを産生している場合がある.ホルモン産生腫瘍であることを的確に診断されずに手術を受ける患者は,手術中そして術後に大きな危険にさらされる懸念がある.担当医は,こうした稀な疾患があることを認識し,周術期の安全に努めなければならない.</p><p>副腎皮質および髄質から分泌されるホルモンを測定して過剰産生の有無を評価するが,皮質系ホルモンではACTHやレニン…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献32件

  • ガングリオシド抗体陽性ニューロパチー

    桑原 基 神経治療学 38 (4), 531-535, 2021

    <p>Several animal models of Guillain–Barré syndrome (GBS) which is an acute immune–mediated polyneuropathy have been reported. The detailed analysis of the animal models revealed that complement …

    DOI

  • 山芋抽出物がグリオブラストーマへ与える影響

    笹沼 いづみ, リュウ ピンフォア 小山工業高等専門学校研究紀要 53 (0), 20-25, 2020-12-10

    Glioblastoma is a fast-growing glioma that develops from star-shaped glial cells that support the health of the nerve cells within the brain. Although researches about glioblastoma are increasing, …

    DOI

  • 経皮的体外式心臓ペースメーカーを用いた延髄腫瘍摘出術の術中管理

    尾崎, 貴子, 金田, 徹, 渡部, 恭大 静岡赤十字病院研究報 40 (1), 39-44, 2020-12-01

    ...症例は45歳男性.頭痛の精査にて延髄腫瘍が発見されグリオーマの疑いで開頭延髄腫瘍摘出術が予定された.麻酔導入後,右前胸部と左側胸部にペーシングパッドを貼付し体位を腹臥位とした.ペーシングの設定はデマンドモード(レート50回/分,出力60mA)とした.延髄周囲の剥離の際に2回急激な徐脈,低血圧を呈したが,2回ともペーシングが作動し,心拍数,血圧が改善,問題なく手術が継続できた....

    機関リポジトリ 医中誌

  • 抗ガングリオシド抗体陽性の眼球運動障害の特徴

    田原 映理, 木村 亜紀子, 岡本 真奈, 大北 陽一, 笠間 周平, 五味 文 神経眼科 37 (3), 293-297, 2020-09-25

    ...<p> 複視で当科を初診した抗ガングリオシド抗体が陽性であった症例の眼球運動障害の特徴と予後について検討した.対象は,抗ガングリオシド抗体のいずれかが陽性であった24例(男性10例,女性14例,平均年齢42.3±23.0歳)で,抗GQ1b抗体のみ陽性のA群,抗GQ1b抗体とそれ以外の抗ガングリオシド抗体が陽性のB群,抗GQ1b抗体が陰性のC群に分類した.A群は3例,全例外転神経麻痺を呈し,自然寛解した...

    DOI 医中誌

  • 糖化ストレスは運動抵抗性因子として働くか

    江川 達郎, 藤林 真美, 伊藤 理香, 後藤 勝正, 林 達也 デサントスポーツ科学 41 (0), 237-243, 2020-09-07

    <p>本研究では,運動トレーニング効果を妨げる運動抵抗性因子として糖化ストレスが機能するか明らかにするために,糖化ストレスを負荷させたマウスに持久性トレーニングを実施し,糖代謝やミトコンドリア機能を制御する分子の発現変化について検討した.また,ヒトにおいて筋力トレーニングを実施し,糖化ストレス状態と筋力変化との関係性について検討した.4週間の自発走運動により,マウス足底筋のGLUT4およびPGC…

    DOI Web Site 医中誌

  • グライコリピドミクス

    井ノ口 仁一, 稲森 啓一郎, 上村 聡志, 狩野 裕考, 新田 昂大, 二瓶 渉, 宍戸 史, 大野 勲, 鈴木 明身 生化学 92 (3), 323-335, 2020-06-25

    ...ガングリオシドを含むスフィンゴ糖脂質分子群の細胞特異的・選択的発現が,生体の恒常性維持に欠くべからざる役割を担っている作動原理が解明されつつある.たとえば,慢性炎症時における炎症性サイトカインの刺激によるGM3の細胞膜における増加は,カベオラマイクロドメインからインスリン受容体を解離させ,インスリン抵抗性を惹起する.我々は,これを“マイクロドメイン病”と提唱している.また最近では,GM3および関連ガングリオシド...

    DOI Web Site 医中誌

  • ガングリオシドが関わる難治性疾患の病態メカニズム

    大海 雄介, 古川 圭子, 古川 鋼一 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 32 (187), J67-J72, 2020-05-25

    ...<p>酸性スフィンゴ糖脂質、ガングリオシドは、神経組織やがん組織に多く発現し、組織の健常性を制御している。我々は、ガングリオシド合成酵素をノックアウトする事により、種々のガングリオシドを欠損する変異マウスを作製し、様々な神経変性が起こることを報告した。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 分子シミュレーションとNMR分光法の組み合わせによる糖鎖の動的立体構造の描像

    山口 拓実 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 32 (187), J79-J84, 2020-05-25

    ...この手法により、ガングリオシドの糖鎖構造や、糖タンパク質の品質管理に関わる高マンノース型糖鎖のコンフォメーションを明らかにした。さらに、静的な構造解析だけでは捉えることができない、レクチンと糖鎖の動的な相互作用機構についても理解が進んだ。標的タンパク質に対する親和性や特異性を高めるために、遊離糖鎖の配座空間探査に基づいた新たな分子設計を行うことも可能となってきた。</p>...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • アルコール依存症の高齢者に見られた多彩な脳病理

    三山 吉夫 Kyushu Neuropsychiatry 66 (1), 8-18, 2020-04-15

    ...組織学的には,前頭・側頭葉の神経細胞脱落,皮質下白質のグリオージス(外傷性)がみられ,大脳皮質に多数のびまん性老人斑,中等量の神経原線維変化が存在。乳頭体には,神経細胞脱落とグリオージス(軽度)が存在。前頭・側頭葉,後頭葉,基底核に陳旧性小梗塞があり,前頭葉,側頭葉,扁桃核,帯状回,島葉に軸索変性神経細胞が存在。橋核・下オリーブ核,迷走神経背側核,弓状核に中心色質変性細胞が多数存在。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

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