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検索結果 281,753 件

  • 台湾の地域自治単位「里」制度

    馬場 健彦 Journal of Group Dynamics 41 (0), 16-37, 2024-12-28

    ...しかし近年、町内会の加入率は低下し、また運営の不合理についての批判などが高まっている。本研究は、台湾において日本の町内会と同様に小地域の自治管理を担っている「里」という単位、そこに働くリーダーやフォロアーの活動参加の動機や協働のメカニズムを明らかにし、日本の町内会と比較することで、合理的な地域自治管理の在り方を模索したものである。...

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  • 討論会のこれから

    飯村 兼一 Colloid & Interface Communications 49 (2), 1-2, 2024-05-10

    ...しかし、その後の急激な感染拡大を受け、ちょうど今と同じ季節の頃には、中止または延期にするか、あるいは何らかの形で開催するか、開催するとしたらどのような方法があり得るかを、今後の見通しが全く立たないまま、当時の部会長の河合武司先生をはじめ関係者の方々と模索しておりました。...

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  • 気候変動の予測研究と適応の意思決定をつなぐ

    高薮 出, 花崎 直太, 塩竈 秀夫, 安部 大介, 生駒 栄司, 石川 洋一, 江守 正多, 大塲 あい, 小埜 恒夫, 嶋田 知英, 田浦 健朗, 高橋 潔, 仲江川 敏之, 中北 英一, 西森 基貴, 初鹿 宏壮, 福渡 潔, 真砂 佳史, 三上 直之, 横木 裕宗, 吉川 実, 渡部 雅浩 水文・水資源学会誌 advpub (0), 2024-05-05

    ...しかし依然として個々の意思決定者のもとにまでそれらの情報は行きわたっておらず、気候変動適応に関する意思決定がなされるまで効果的に利活用されているとは言い難い。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • チョコレート中の油脂結晶が引き起こす様々なブルーム現象

    本同 宏成, 佐藤 創平, 上野 聡 日本物理学会誌 79 (5), 236-241, 2024-05-05

    ...<p>チョコレートは世界中で愛されているスイーツである.チョコレートはカカオマス,ココアバター,砂糖,粉乳などからなり,カカオの香りや砂糖の甘さはもちろんのこと,口中で速やかに溶けることで生み出される滑らかな舌触りもチョコレートの美味しさにとって大切な要素である.さらに,艶やかで美しい見た目もチョコレートが愛されている要因である.しかしながら,チョコレートは長期間の保存中に表面が白く変化するファットブルーム...

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  • 実際に起こった天体の地球衝突とその被害状況

    高橋 典嗣 日本航空宇宙学会誌 72 (5), 149-155, 2024-05-05

    ...<p>地球は,46億年前に誕生してから現在に至るまで,天体衝突を繰り返しながら成長してきた.月の表面には,微惑星衝突や小惑星衝突などの天体衝突により形成されたクレーターが多数存在するが,地球にはアリゾナのバリンジャー隕石孔など100程度しか残っていない.これは,地球の地殻と上部マントルからなるプレートが誕生と消滅を繰り返してきたためで,天体衝突が月に比べて少なかったわけではない.地球史の中で生命大量絶滅...

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  • 共鳴非弾性X線散乱によるルテニウム化合物の磁気励起の観測

    鈴木 博人 日本物理学会誌 79 (5), 230-235, 2024-05-05

    ...<p>数ある4<i>d</i>遷移金属化合物の中でも,Ru化合物はスピン三重項超伝導や量子スピン液体など,興味深い強相関電子系物性の舞台として注目を集めてきた.これらの現象の理解のためには,電子系内部での相互作用を定量的に決定する必要があり,磁気励起スペクトルの観測は極めて重要な知見をもたらす.その代表的手法として中性子非弾性散乱が長年利用されてきた.しかしながら,中性子非弾性散乱過程は断面積が小さく...

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  • 中性子星の温度観測と標準模型を超える物理の探索

    永田 夏海, 濱口 幸一, 藤原 素子 日本物理学会誌 79 (5), 242-247, 2024-05-05

    ...</p><p>中性子星は太陽と同程度の質量を持ちながら半径がわずか10kmほどしかない超高密度(コンパクト)天体だ.1968年にパルサーとして発見されて以来,これまでに3,000個を超える天体が見つかっている....

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  • 教育用プログラム言語Scratchを用いた降雨流出モデリングゲームの開発とその水文学教育への利用可能性

    山崎 大, 岡田 実奈美, 矢澤 大志 水文・水資源学会誌 advpub (0), 2024-05-05

    ...<p> 流域水循環を初等・中等教育で教えることは,水文学に興味を持つ学生を増やす,水災害や流域マネジメントへのリテラシーを高める,という点で重要と考えられる.カリキュラムを考慮すると流域水循環を短時間で効率的に教える必要があるが,降雨流出過程は多様な現象が相互作用する複雑なシステムであるため,記憶に残りやすい体験型教育ツールの開発は難しかった.本研究では,教育用プログラム言語Scratchを用いて視覚的...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • スマートハウスの歴史と将来

    一色 正男, 笹川 雄司 電気学会誌 144 (5), 286-289, 2024-05-01

    ...しかし,具体的にどんな住宅なのか?となるとイメージしにくいのではないか。スマートハウスは日本におけるエネルギー政策において重要な位置付けであるとともに,誰もが利用する「住宅」として生活</p>...

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  • 本邦の重症心不全に対する補助人工心臓を用いた治療戦略

    羽田 佑, 一二三 亨, 福嶌 教偉 日本集中治療医学会雑誌 31 (3), 195-202, 2024-05-01

    ...また,これまで植込型補助人工心臓は,本邦では心臓移植を前提とする患者にしか適応がなかったが,2021年5月からdestination therapy(DT)として,心臓移植適応のない患者に対しても,一定の条件を満たせば保険適用となった。...

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  • HIF-PH阻害薬によるがん微小環境と腫瘍免疫への影響

    松永 慎司, 冨田 修平 日本薬理学雑誌 159 (3), 169-172, 2024-05-01

    ...<p>HIF-PH阻害薬が本邦で承認され保険適応され,臨床で複数の薬剤が使用されており,本邦でも多くの臨床研究や症例報告がなされてきている.臨床使用に関する多くの情報が蓄積されている.しかしながら,HIF-PH阻害薬は低酸素誘導因子(HIF)のレベルを亢進させる作用機序のため,がん患者への投与には注意が必要な状況である.がん細胞において,HIFは腫瘍増殖に影響を与え,化学療法および放射線抵抗性に関与...

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  • 相関のあるK分布クラッタ環境下におけるCFARのスレッショルド係数設定方式

    福島 冬樹, 高橋 龍平, 諏訪 啓, 若山 俊夫 電子情報通信学会論文誌B 通信 J107-B (5), 311-319, 2024-05-01

    ...高分解能レーダによる海上の小目標探知性能のため,海面クラッタの分布を比較的良く表現できるとされるK分布モデルに基づくCFAR (Constant False Alarm Rate)方式が提案されている.しかし,K分布クラッタが空間的な相関をもつ場合について,分布の形状を定めるクラッタパラメータとスレッショルド係数との関係は定式化されておらず,スレッショルド係数算出にはモンテカルロシミュレーションを繰...

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  • J-TECが挑戦する再生医療の産業化

    井家 益和 日本薬理学雑誌 159 (3), 138-143, 2024-05-01

    ...ジャパン・ティッシュエンジニアリング:J-TEC)を起業し,わが国初の再生医療の産業化に挑戦した.再生医療の技術を製品化するために新たな数多くの規制に対応し,多くの議論を重ねた結果,2007年に再生医療等製品の第1号となる自家培養表皮ジェイスの重症熱傷を適応対象とした薬事承認を取得した.2012年には自家培養軟骨ジャックの外傷性軟骨欠損症を適応対象とした薬事承認を取得したが,その当時,再生医療製品がこの2品目しかなかったことから...

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  • 高度の乳酸アシドーシスを呈したためにICUで早期に化学療法を導入したびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の1例

    日比 大亮, 田中 健雄, 毛利 英之, 余川 順一郎, 佐藤 康次, 谷口 巧 日本集中治療医学会雑誌 31 (3), 209-212, 2024-05-01

    ...しかし,肝機能障害により1ヶ月後に投与中止となった。末梢血液像からは,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫が疑われた。 イブルチニブ投与中止4日後に,低血糖を伴う乳酸アシドーシスを認めたためICU入室となった。人工呼吸管理や血糖補正,フルスルチアミン投与,血液浄化療法などで改善がみられず,ワールブルグ効果によるB型乳酸アシドーシスと考えられた。...

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  • アミドの<i>N</i>-クロロ化を経由するペプチド側鎖の酸化的官能基化

    南條 毅, 松元 彩香, 大下 拓真, 竹本 佳司 MEDCHEM NEWS 34 (2), 93-96, 2024-05-01

    ...しかし、既存の手法は変換の足掛かりとして側鎖の反応性官能基を利用するものがほとんどであり、高い特異性が期待できる反面、適用できる基質は限られていた。本稿では筆者らが最近開発を進めている、ペプチド主鎖を構成するアミドを反応の足掛かりとすることでアミノ酸残基の種類に依らず変換できる「<i>N</i>-クロロペプチド法」について紹介する。...

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  • 酸素センシングにおけるTRPA1チャネルの普遍的役割

    中尾 章人, 劉 可, 高橋 重成, 森 泰生 日本薬理学雑誌 159 (3), 165-168, 2024-05-01

    ...<p>ヒトを含む好気性生物が生命を持続させるATPを得るためには,酸素が必要不可欠である.しかし,その一方で,活性酸素種などを産生し,酸素は生体に様々な障害を引き起こす.このような酸素の両義的生物活性に対応すべく,体内の酸素分圧を鋭敏に感知して組織へ適切に酸素供給を制御する仕組みを好気性生物は備えている.低酸素に対する生理的な応答には,急性と緩徐な相があり,急性の低酸素応答における酸素センシングの分子機構...

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  • コバレントドラッグを指向したリジン選択的反応化学の開発

    進藤 直哉, 田中 雄大, 谷川 敦哉, 王子田 彰夫 MEDCHEM NEWS 34 (2), 88-92, 2024-05-01

    ...しかし、生体内での高い安定性とアミン選択性を兼ね備えた求電子基の欠如が、リジン標的創薬の障壁となっている。筆者らは、新たなアミン反応性求電子基として、2-シアノアレーンスルホンアミド(CNS)を見出した。CNSは優れた水中安定性を示し、環鎖互変異性を伴う新規な機構で化学選択的にアミンをラベル化する。...

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  • 教職志望の学生への一次救命処置に関する講義方法と課題

    関 由起子, 桐淵 博 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 93-101, 2024-04-30

    ...しかし,「救命活動ができる」と回答した割合は8.2%であった。救命活動への自信(11段階SD法)は,講義前後で平均3.8の上昇があり,多変量解析の結果,自信の変化理由を「やらなければという自覚が高まったから」と回答した場合に有意に自信が高かった。...

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  • 籠型超分子および多孔性配位高分子の細孔内ゲスト分子の挙動観測

    片桐 幸輔, 川幡 正俊 SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (2), 83-88, 2024-04-30

    ...しかし結晶構造解析において、遊離した分子の構造を特定することは非常に難しい。我々は、細孔内からの溶媒脱離による結晶劣化を防ぎつつ、迅速に測定することを目的として、結晶試料を溶媒蒸気とともにキャピラリー内に封入する手法を行った。本研究では、この手法により、籠型のパラジウム錯体内部に取り込まれた溶媒分子を観察することを目指した。...

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  • 剖検にて大腸癌穿孔が判明した<i>Clostridium septicum</i>による非外傷性ガス壊疽の1例

    石亀 那歩, 広瀬 由和, 井ノ上 幸典, 中原 亜紗, 橋立 英樹, 草部 雄太, 廣瀬 保夫 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 102-107, 2024-04-30

    ...しかし壊死範囲は拡大し全身状態は急速に悪化し,第2病日に永眠された。血液培養から<i>C. septicum</i>が検出され,病理解剖にて上行結腸癌の穿孔と,癌病巣に<i>C. septicum</i>感染を認めた。<i>C. septicum</i>による非外傷性ガス壊疽は大腸癌など悪性腫瘍患者に合併することが多く,急速に進行し死亡率も高い。...

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  • タバコの健康被害をどのように伝えるか?

    森田 純二 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 130-132, 2024-04-30

    ...<p>半世紀前の日本ではタバコはどこででも吸う事が出来,男性の喫煙率は80%を超えていた.受動喫煙の害が明らかとなり禁煙支援活動も活発化し病院や学校での分煙や敷地内禁煙が進んだ.2006年4月からは「ニコチン依存症管理料」が算定され,喫煙習慣が依存症と診断され治療することが開始された.その結果男性の喫煙率は85%から最近では30%を切り,男女全体では20%を切った.しかしタバコ産業は近年新たに電子タバコ...

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  • 2型糖尿病の経過中に高インスリン血症性低血糖を繰り返した膵島細胞症の1例

    本間 玲子, 飯田 高久, 三浦 貴徳, 藤永 明裕, 平松 一秀, 腰塚 靖之, 佐藤 啓介, 鈴木 滋 糖尿病 67 (4), 181-188, 2024-04-30

    ...歳男性.2型糖尿病で7年前から加療中.循環器科に冠動脈ステント留置目的で入院中に,糖尿病薬休薬中にも関わらず低血糖発作を繰り返した.諸検査にて高インスリン血性低血糖症(早朝空腹時血糖36 mg/dLのインスリン(IRI)値64.3 <i>μ</i>U/mL,CPR13.3 ng/mL)の診断となり諸検査施行.画像検査では膵臓に腫瘍は描出されず.数ケ月は観血的検査困難のため,ジアゾキシド投薬にて加療.しかし...

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  • 骨盤静脈疾患の診断と治療 —SVP分類は是か非か—

    久米 博子, 小泉 伸也, 櫻澤 健一, 本間 香織, 加賀山 知子, 岸野 充浩, 岩井 武尚 静脈学 35 (1), 59-65, 2024-04-27

    ....骨盤静脈疾患(pelvic venous disorders)は骨盤うっ滞症候群,メイ・ターナー症候群,ナットクラッカー症候群など,骨盤内の静脈うっ滞により起こるさまざまな症候群の総称である.これらの症候群は特定の症状に着目した病名で,各診療科でそれぞれに治療がなされてきたため,骨盤静脈疾患は系統的な治療や研究が行われていなかった.一般には経産婦で骨盤内に静脈拡張を認めても,無症状の場合が多い.しかし...

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  • ChatGPTによる臨床検査技師国家試験正答率の検証

    土井 洋輝, 石田 秀和, 永沢 大樹, 坪井 良樹, 菊地 良介, 市野 直浩, 秋山 秀彦, 齋藤 邦明 医学検査 73 (2), 323-331, 2024-04-25

    ...しかし,今回不正解となった20%の中には,患者を診断する際に誤診につながりかねない回答が含まれており,今後のChatGPTの精度向上は必須と考えられる。今回の検証は,LLMにおけるChatGPTの臨床検査領域での多様な応用の進展に寄与すると考えられ,この先の発展に期待したい。</p>...

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  • 当院における脳波検査の緊急報告について

    津藤 有子, 若杉 志穂, 杉山 嘉史, 海老名 俊明, 廣瀬 春香 医学検査 73 (2), 205-214, 2024-04-25

    ...しかしながら脳波検査における緊急報告は,各施設に委ねられているのが現状であり,検査室からの調査報告は少ない。我々はISO 15189(国際標準化機構 臨床検査室―品質と能力に関する特定要求事項)の認定取得を機に神経学的予後への影響を考慮した緊急報告値(波形)を定めた。2015年4月~2022年3月までの緊急報告事例を調査した結果,143件の緊急報告があった。...

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  • 全自動血液凝固測定装置CN-6500を用いた凝固線溶系分子マーカーの基礎性能評価

    加藤 憂朔, 帖佐 光洋, 神戸 歩, 上野 嘉彦, 安藤 穂乃実, 白上 洋平, 菊地 良介, 大倉 宏之 医学検査 73 (2), 278-284, 2024-04-25

    ...しかし,3項目ともビオチンにより相対値 −10%以上の影響を認めた。対象機器間の相関性(HISCL-5000: x, CN-6500: y)は,TATがy = 1.013x − 0.269(r = 0.998),PICがy = 1.026x − 0.134(r = 0.998),tPAI-Cがy = 0.944x + 0.028(r = 0.999)と良好であった。...

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  • メタボローム測定技術の開発と生命科学における意義

    曽我 朋義 生化学 96 (2), 222-231, 2024-04-25

    ...代謝産物は,化学反応に利用されたのちに不要であれば捨てられる運命にあると考えられていた.しかし,近年の研究によって,栄養,微少環境,腸内細菌叢などの外部環境および代謝や遺伝子変異などの内在的な要因で変動した代謝産物がエピゲノム反応,翻訳後修飾などを介して転写,翻訳を調節することや,がん細胞や免疫細胞を制御してがん化やがんの進展に関与していることが明らかになってきた.本稿では,筆者らが取り組んでいるキャピラリー...

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  • MSR(Machine Stress-Rated)枠組材への適用に向けたスギの各種ヤング係数の評価

    井道 裕史, 加藤 英雄, 小島 瑛里奈 木材学会誌 70 (2), 46-55, 2024-04-25

    ...しかしながら,今後幅広材やより厚い材料を用いるにあたってはいくつかの技術的課題への対応が必要である。スギの寸法型式204,206を用いて各種ヤング係数について検討した結果,以下の結論が得られた。加力面(木表と木裏)の違いが曲げヤング係数に及ぼす影響は認められなかった。最大節の存在が曲げヤング係数に及ぼす影響は小さいと考えられた。...

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  • 旧都市計画法下の臨港地区制度の成立と普及の過程

    大森 文彦, 中島 直人 都市計画論文集 59 (1), 110-117, 2024-04-25

    ...しかし、戦後の復興都市計画では「港湾地区」と呼ばれる類似の制度が,いくつかの都市で一時的に試みられていた。また1950年代には、臨港地区を指定する権限が港湾行政ではなく都市計画行政側にあったため、臨港地区が広く利用されることはなかった。しかし,こうした制度の課題に対して,1963年に行政勧告なされ、それ以降,臨港地区に指定される港湾が急増した。...

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  • 高次脳機能の制御基盤としての海馬の糖鎖

    神野 尚三 生化学 96 (2), 152-161, 2024-04-25

    ...中枢神経系にさまざまな糖鎖が存在することは古くから知られていた.大脳皮質や海馬のGABAニューロンの周囲にペリニューロナルネットと呼ばれる糖タンパク質からなる特殊な細胞外マトリックス構造が形成されていることについては,多くの優れた解剖学的研究がある.しかしながら,その機能の研究は遅々として進まず,ペリニューロナルネットが神経可塑性の制限や精神神経疾患の病態に関わっていることがわかってきたのは,比較的最近...

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  • PAM(Periodic Acid-Methenamine silver)染色の再現性向上のための検討―銀反応経時的変化と尿細管刷子縁の呈色を利用して―

    藤田 裕太, 中村 博, 小関 ほの香, 片山 ひかり, 喜納 勝成, 橋爪 茜, 泉 浩, 冨田 茂樹 医学検査 73 (2), 230-236, 2024-04-25

    ...しかし,切片厚や銀反応時間の曖昧さなどから,染色性にバラツキが生じやすい染色法とされる。今回我々は,本染色におけるメセナミン銀反応中の経時的変化および経時的変化を利用した反応終点と有用性について検討した。対象には腎パラフィンブロックを用い,2 μm厚で薄切した。銀液の加温は攪拌効果と反応時間短縮のためにマイクロウェーブ,マイクロウェーブを使わない方法としてパラフィン溶融器を使用した。...

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  • ラップバトルにおける逆向き生成によるライムを含む返答バース生成

    三林, 亮太, 山本, 岳洋, 佃, 洸摂, 渡邉, 研斗, 中野, 倫靖, 後藤, 真孝, 大島, 裕明 情報処理学会論文誌データベース(TOD) 17 (2), 28-39, 2024-04-23

    ...ラッパーが1ターン内で行う即興のラップをバースと呼び,バースは複数のラップ文で構成される.本論文では,相手のバースに対するライム(韻)とアンサーを同時に考慮した返答のバース生成手法を提案する.提案手法では,生成モデルであるBERT2BERTを用いてラップ文を生成し,それらの文をBERTを用いて適切に並べ替えることでバースを構成する.ラップ文を生成する際には,ライムとなる語を文末に含めることが重要である.しかし...

    情報処理学会

  • 方向付け不能なホーン節に対する書き換え帰納法

    笠鳥, 謙太, 青戸, 等人 情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) 17 (2), 2-2, 2024-04-22

    .... , un=vn ⇒ l=rの形をした論理式をホーン節と呼ぶ.証明する対象を等式からホーン節(条件付き等式)に拡張した書き換え帰納法(栗田・青戸, 2018)も知られている.しかし,栗田らの体系はl>rが満たされるようなホーン節しか扱えないという制約がある.そこで,本発表では,方向づけ不能な等式に対する書き換え帰納法(Aoto and Toyama, 2016)とホーン節に対する書き換え帰納法(栗田...

    情報処理学会

  • 項書き換えシステムにおける生成性と局所十分完全性について

    櫻井, 爽一, 青戸, 等人 情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) 17 (2), 1-1, 2024-04-22

    ...,ストリームの先頭から任意個の要素を取り出しても,その次の要素を適切な値として求められることがあり,そのようなことを保証する性質を生成性と呼ぶ.生成性についても,項書き換えシステムに基づく形式化や検証方法が提案されている(Endrullis and Hendriks, 2011).局所十分完全性と生成性の間には,計算が終了しないことがあるシステムを対象とし,値の取り出しを保証する点が共通している.しかし...

    情報処理学会

  • 在日中国人看護師のソーシャルスキルと職場への適応との関連性

    森 つばさ 日本看護研究学会雑誌 47 (1), 1_107-1_117, 2024-04-20

    ...しかし,彼らには対人行動など日中の文化差に起因する困難がある。本研究の目的は,日本人の対人行動の特徴を踏まえた彼らのソーシャルスキルと職場への適応との関連性を明らかにし,必要な支援への考察を行うことである。方法:39人の在日中国人看護師より得られた質問紙調査の結果を,【ソーシャルスキル】尺度の平均値で【異文化適応の構成因子】尺度の総得点および下位尺度の得点を二分し,比較した。...

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  • 片側LPEC時の対側予防手術に関する検討

    駒橋 充, 石岡 茂樹, 細田 利史 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 153-157, 2024-04-20

    ...<p>【目的】近年,多くの施設で小児鼠径ヘルニアに対してlaparoscopic percutaneous extraperitoneal closure(以下,LPEC)が標準術式とされている.片側の鼠径ヘルニアの場合,術中に対側の内鼠径輪の開大を認めることがあり,多くの施設では症状がなくても発症予防に手術をしていると思われる.しかし,対側開大例全例に予防手術をすることについては過大手術とする考えもあり...

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  • P2Mを用いた看護基礎教育における指導法開発

    岡本 華枝, 徳永 基与子, 鈴木 克明, 小笠原 秀人 国際P2M学会研究発表大会予稿集 2024.Spring (0), 193-211, 2024-04-20

    ...しかし、看護基礎教育においては、複数の患者を受け持つ実習は最高学年での統合実習のみである。統合実習を効果的に取り組むための実習前演習(事前指導)や実習後の効果的な振り返り(事後指導)は各教育機関ならびに各担当看護教員の裁量に委ねられている場合が多い。この問題を解決するために、P2Mの統合マネジメントを活用して事前・事後指導で活用するシミュレーション方法を開発し、実践・評価した。...

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  • 大腿–膝窩動脈バイパス術後遠隔期の末梢吻合部仮性動脈瘤に対するVIABAHNの1治険例

    梅田 璃子, 佐々木 昭彦, 在原 綾香, 内山 博貴, 橋口 仁喜, 宇塚 武司 日本血管外科学会雑誌 33 (2), 107-110, 2024-04-18

    ...<p>膝窩動脈瘤に対する治療は通常のバイパス術に加え,最近血管内治療の報告が増加してきている.しかし,本症例のような大腿–膝窩動脈バイパス術後の仮性動脈瘤に対し末梢血管用ステントグラフト治療を行った症例は稀である.症例は82歳男性.閉塞性動脈硬化症で左外腸骨動脈–浅大腿動脈閉塞および右総腸骨動脈–外腸骨動脈狭窄を認め,7年前に当科で右浅大腿動脈–左膝窩動脈バイパス術および右総腸骨動脈–外腸骨動脈にステント...

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  • 回復期リハビリテーション病棟での歩行レベル評価尺度Walking LEVEL Scale(WaLS)の開発と信頼性・妥当性の検討

    望月 亮, 豊田 貴信, 神谷 康貴, 鈴木 美穂子, 吉本 好延 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine advpub (0), 2024-04-18

    ...<p>はじめに:回復期リハビリテーション病棟において歩行能力の評価は重要な課題である.しかし,従来の歩行能力評価尺度には,歩行困難である重症例の座位・立位能力や,歩行修正自立例での歩行補助具の違いを評価することには限界がある.そこでわれわれは,これらの限界を補う目的で,新たに歩行レベル評価尺度Walking LEVEL Scale(WaLS)を開発し,その信頼性と妥当性について検証することを本研究の...

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  • 安全対策の経済的評価 (2)

    牧野 良次 安全工学 63 (2), 73-81, 2024-04-15

    ...しかしながら事業場が自らそのような評価を実施するための方法や支援 ツールは未だ整備されていない . そこで中央労働災害防止協会は 2020 年度から 3 年計画で , 企業が自社 の労働災害防止対策の経済的評価を事前にかつ簡便に実施できるよう支援する方法論・ツール等の整備及 びその普及を行うことを目的とした調査研究事業を立ち上げた . 本稿はその最終結果について報告するも のである .</p>...

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  • ソフトウェアエンジニアリングにおけるジェンダーに対する日本の取り組み:系統的文献レビュー

    鷲崎 弘宜, 小林 浩, 宮﨑 仁, 布村 佑奈, 槇原 絵里奈, ニウシャ ローズ, 新谷 勝利, 崔 恩瀞, 野田 夏子 情報処理学会論文誌 65 (4), 808-819, 2024-04-15

    ...多様性や包摂性が社会的に注目される中,プログラミングを含む広義のソフトウェアエンジニアリングの研究,教育,実践において,ジェンダーに関係する困難さや取り組みの機会を議論し共有することは重要である.しかしソフトウェアエンジニアリングにおけるジェンダーに対する日本の取り組みの動向は明らかではなく,将来的に必要な取り組みを展望困難である.そこで本稿では,日本語で書かれた文献を対象とした系統的文献レビュー(...

    DOI 情報処理学会

  • 音楽×情報処理:1.コミュニケーションとしての音楽の在り方

    吉成 順 情報処理 65 (5), e1-e4, 2024-04-15

    ...音楽のコミュニケーションとしてのあり方を幅広い視野で考える.実際の音楽は複雑で,「作曲→演奏→聞き手」という単線的な図式には限界がある.回路は奏者の数や聞き手の数に応じて数多くしかも双方向に存在する.演奏には揺らぎがあり,音ではなく視覚的・身体的要素もある.作曲者のいない音楽,演奏のない音楽もある.音楽的コミュニケーションの基本は音楽を捉える人の心にあり,それが複雑に連関して多彩な音楽が生じている....

    DOI 情報処理学会

  • 術前炭水化物負荷の口腔外科手術後における消化器系合併症に対する影響―単施設過去起点コホート研究―

    梶原 美絵, 比嘉 真実, 髙野 洋子, 五味渕 寛子, 安藤 美羽, 内藤 希, 新渡 未樹, 辻内 美穂, 小柳 裕子, 岡 俊一 日本歯科麻酔学会雑誌 52 (2), 98-105, 2024-04-15

    ...<p> <b>【要旨】</b> 術後回復促進(ERAS)プログラムの一環として術前炭水化物負荷(CHO)が推奨されている.しかし口腔外科領域手術においてCHOの有用性はほとんど報告されていない.この単施設過去起点コホート研究では,日本大学歯学部付属歯科病院にて2022年10月から2023年6月までの間にLe Fort Ⅰ型骨切り術および下顎枝矢状分割術を同時に行い,プロポフォール,フェンタニル,レミフェンタニル...

    DOI

  • メラニン色素性病変に対するピコ秒レーザーの活用方法

    宮田 成章 日本レーザー医学会誌 45 (1), 39-45, 2024-04-15

    ...<p>発振時間の非常に短いピコ秒レーザーはメラニン色素性疾患の治療に有効である.老人性色素斑では薄い色調に有効で,かつ炎症後色素沈着の発生率が低い.また肝斑に対する治療にも補助的に用いる.さらには顔全体に対して複数の波長を組み合わせた手法も可能である.しかしながら全てにおいて従来のナノ秒発振Qスイッチレーザーより優れているわけではない.</p>...

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  • 認知バイアス

    川合 伸幸 作業療法 43 (2), 159-163, 2024-04-15

    ...<p>自分は合理的で正しい判断をしていると誰もが信じている.しかし,さまざまな要因によって無意識のうちに判断が歪むことがある.認知バイアスとして知られる認知・判断のバイアスは,いまでは100種類以上もあるとされる.経験を積めば,そのようなバイアスが減少すると考えるかもしれないが,むしろ経験を重ねたほうが顕著になるバイアスも存在する.日常のみならず治療の場面でも生じる認知バイアスを軽減するには,まず自身...

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  • 特定健康診査の標準的な質問票の活用に関する実態調査

    杉田 由加里, 鈴木 悟子, 齋藤 良行, 赤松 利恵, 田原 康玄, 中山 健夫 日本公衆衛生雑誌 71 (4), 231-239, 2024-04-15

    ...しかし,『生活習慣の改善について保健指導を受ける機会があれば,利用しますか』については,187件(18.2%)が活用しづらいという回答であり,特定保健指導の利用が希望制であると誤解されるという理由であった。また,データヘルス計画における標準的な質問票の利用状況については,5割にとどまっていた。...

    DOI PubMed

  • 極性有機分子の自発的配向分極現象を利用したエレクトレット型振動発電素子の動作機構

    田中 有弥, 栗原 啓輔, 阿部 直矢, 神宮 彩人, 村上 晃一, 森下 浩多, 鈴木 孝明, 山根 大輔, 石井 久夫 日本画像学会誌 63 (2), 176-184, 2024-04-10

    ...<p>近年,エレクトレット型振動発電素子 (Electret-based vibrational energy harvesters (E-VEHs) ) がセンサをはじめとする低消費電力デバイスの自立電源として注目を集めている.エレクトレットは半永久的に電荷,もしくは電気分極を有する絶縁体であり,E-VEHに必須の材料である.しかしながらその作製にはコロナ放電等を用いた絶縁体への荷電が必要であり,...

    DOI

  • 赤外光エネルギー利用の最近の展開―透明な太陽電池の実現を目指して―

    坂本 雅典 日本画像学会誌 63 (2), 200-205, 2024-04-10

    ...<p>人類,動植物など地球上に生きる生命の全てが太陽から降り注ぐエネルギーの恩恵を受けている.しかしながら,太陽光のうち赤外域の光を捕集し,有用なエネルギーに変換することは12億年以上の光利用の歴史をもつ植物でさえ成し遂げていない難題であった....

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  • 脈管奇形に対する手術治療—近年のわれわれの工夫—

    尾崎 峰, 赤木 健一郎, 岩科 裕己, 大島 直也 脈管学 64 (2), 27-33, 2024-04-10

    ...しかし,切除による病変の縮小効果は大きく,切除困難な病変であっても切除術が選択されることがある。本稿ではリンパ管奇形,静脈奇形,動静脈奇形の切除術に関して,近年のわれわれの工夫について概説する。</p>...

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  • 湿度を使った発電技術と湿度変動電池

    駒﨑 友亮 日本画像学会誌 63 (2), 194-199, 2024-04-10

    ...<p>海洋から蒸発した水分が雨となって地上に降り注ぎ,河川を通って海洋に戻るサイクルは水の大循環と呼ばれ,水力発電はこのサイクルを利用して発電を行っている.河川は地上に局所的にしか存在しないが,空気中の水蒸気は地球上の大部分の環境でアクセス可能な資源であると言える.近年,この空気中の水蒸気 (湿度) を使った発電技術が登場し始めている.湿度を利用した発電は暗所などでも場所を選ばずに発電が可能であるという...

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  • 微結晶凝集体形成を伴う高分子結晶化過程

    小西 隆士, 宮本 嘉久 日本物理学会誌 79 (4), 175-180, 2024-04-05

    ...</p><p>このモデルは多くの実験結果,特に過冷却度が小さい場合の実験結果をよく説明してきた.しかしながら,過冷却度が大きい場合にはこのモデルでは説明できない現象が発現することも知られている.我々はこれまでも,いくつかの高分子で,結晶ラメラ厚や成長速度の結晶化温度依存性から,過冷却度が小さいときには従来の二次核生成成長過程で結晶化が進行するが,過冷却度が大きくなっていくと,準安定相を経由する結晶化過程...

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  • IceCube実験による銀河面ニュートリノ放射の世界初観測

    倉橋Neilson 尚子, 石原 安野 日本物理学会誌 79 (4), 181-185, 2024-04-05

    ...</p><p>天の川銀河放射面の多くはIceCubeニュートリノ望遠鏡のエネルギー閾値が高い南天に属する上に,期待されるニュートリノのエネルギーはこれまで観測されてきた系外宇宙線起源ニュートリノよりも低い.しかし,IceCube実験は,以前は銀河面観測には不向きと考えられていた観測チャンネルを使用する新たな解析手法を開発し,1 TeVから10 TeV領域の感度を大幅に向上させることで,世界初の銀河面...

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  • ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で探る初代天体の形成過程

    稲吉 恒平 日本物理学会誌 79 (4), 170-174, 2024-04-05

    ...</p><p>この問題に対して,我々は銀河・星形成の分野で一般的に仮定されていた物理量に疑問を持ち,それらの値を再評価することで遠方銀河の明るさ・重さ問題の解決法を提案した.一つ目は銀河内でガスが星に変換される効率である.従来の観測では,遠方銀河の光度関数の形を説明する際に,平均的に数%の星形成効率を仮定すれば十分であることが知られていた.しかし,新しく発見された種族の銀河内では,ガスを星に変換する...

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  • 地域脱炭素実現に向けた基礎自治体のプロジェクト・プログラムマネジメント

    重藤 さわ子, 窪田 哲郎, 浦田 有佳里 国際P2M学会誌 18 (2), 80-98, 2024-04-05

    ...しかし多くの自治体では、地域における脱炭素がどのように地方創生につながるのかわからず、何からどう取り組めばよいのかわからない現状がある。本研究では、この課題の背景を自治体でのP2Mのプロファイルマネジメントとプロジェクト・プログラムマネジメントの欠如と考え、本課題への対応を意識した自治体への支援を通じ検証し、その有効性を確認した。...

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  • 中小企業のグローバル展開:CAGE 分析による株式会社新潟クボタの事例より

    内田, 亨, 飯沼 亜里紗, 隅田 史人, 靏巻 瑠斗 新潟国際情報大学経営情報学部紀要 7 2024-04-01

    ...しかし、次のような距離(違い)を克服することによってモンゴル国へのグローバル展開を成功させていることが明らかになった。それは、文化的要因には「実業家や国の有力者に日本米の良さを訴求」「現地従業員を新潟で研修し、技術力やワークスタイル伝授」。行政的・政治的要因には「政府とのつながりが強い企業と合弁」「ODA で提供したトラクタの高評価」。...

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  • 物体検出AIを用いたブルーベリーの花芽および果実の検出による圃場モニタリングの自動化に関する研究

    松岡 和輝, 高杉 翔, 岡本 博史 農業情報研究 33 (1), 27-43, 2024-04-01

    ...<p>ブルーベリー栽培において,花芽や果実のモニタリングは圃場管理の観点で重要である.しかし,日本におけるブルーベリー栽培は主に小規模かつ人手によって行われており,圃場全域をリアルタイムでモニタリングすることは困難であった.そこで,本研究ではブルーベリー圃場におけるモニタリングの自動化を目的として,深層学習による物体検出を用いた,果樹ごとの花芽数と果実数の推定可能性についての検証を行った.まず,花芽...

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  • 若年女性における隠れ肥満と身体機能との関係

    花村 衣咲, 吉田 恵理子, 永峯 卓哉, 飛奈 卓郎, 世羅 至子 保健医療学雑誌 15 (1), 53-61, 2024-04-01

    ...</p><p>【結論】若年女性におけるNWOは,生活習慣および運動機能との関係性を認めなかった.しかし,NWOの長期的な併存が運動機能にもたらす影響は明らかでなく,縦断調査による今後の検討を要する.</p>...

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  • 走査法の違いがStrain ratio 計測値に及ぼす影響

    山田 大智, 田中 則子, 越野 八重美, 小柳 磨毅 保健医療学雑誌 15 (1), 8-16, 2024-04-01

    ...<p>【緒言】</p><p> 超音波診断装置のStrain elastography機能を用いたStrain ratio(SR)計測は,音響カプラと対象物のひずみ値の比率から,生体組織の剛性を非侵襲的に計測できる.しかし,SR計測における走査法の違いが計測値に及ぼす影響は明らかにされていない.本研究の目的は,Real‐time Tissue Elastographyと超音波エコー用ファントム(以下,...

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  • 術前診断が困難であった肝外胆管原発濾胞性リンパ腫の1例

    鈴木 琢士, 石塚 千紘, 加藤 拓也, 皆川 のぞみ, 前田 好章 日本消化器外科学会雑誌 57 (4), 182-189, 2024-04-01

    ...したので報告する.症例は70歳の男性で,心窩部痛,黄疸,皮膚搔痒感を主訴に前医を受診し,肝外胆管癌による閉塞性黄疸と診断され当科紹介となった.幽門輪温存膵頭十二指腸切除を施行し,病理診断にて濾胞性リンパ腫と診断された.術後化学療法を行い,術後7年後に再燃を認めたものの,再度化学療法を行い,術後14年経過した現在も寛解を維持している.肝外胆管原発濾胞性リンパ腫は非常にまれであり,これまでに報告は9例しかなく...

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  • 当事者意識をもった課題探究学習につながる歴史授業開発 : 「近代の徴兵制」を事例に

    辻本 成貴 中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 64 7-14, 2024-04-01

    ...しかしこうした歴史学習は一方で,生徒にとって歴史が自分とは離れたものであるという認識を形成するものであったと考える。本研究では,過去の様々な立場の人々の「語り」に注目する。近代の「徴兵制」をテーマに据え,「人々は国家によって戦争に巻き込まれた存在である」という既存の見方を乗り越えるため,徴兵制にまつわる様々な人々の語りに関する資料を読解し,考察させる。...

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  • 配線間容量を利用したニューロン電子回路に基づく範囲内ハミング距離検索連想メモリ

    西口 大嗣, 矢原 充敏, 原田 裕二郎, 福原 雅朗, 藤本 邦昭 J107-C (4), 125-132, 2024-04-01

    ...近年,パターンマッチングの高速化がデータ圧縮やネットワークの分野などで求められている.しかし,このパターンマッチングの処理を一般的なコンピュータで行った場合,データ量の増加に伴い検索時間が増大する.本論文では,配線間容量を利用したニューロン電子回路に基づく範囲内ハミング距離検索連想メモリを提案する.通常,配線間容量は回路の誤動作の原因となるため削減対象であるが,本ニューロン電子回路では配線間容量を積極的...

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  • 不安の文脈で考えるHPVワクチン副反応騒動とこれから

    柳生 一自 小児の精神と神経 64 (1), 49-56, 2024-04-01

    ...2013年4月に子宮頸がん予防ワクチン(以下,HPVワクチン)が小学6年から高校1年生までの女子に定期接種化された.しかし,同時期より接種後の疼痛,けいれん,運動障害,記憶障害など「多様な症状」がメディアに多く紹介され,同年6月厚生労働省が「積極的な接種勧奨の差し控え」を宣言し,接種率は激減した.厚生労働省での議論を経て,2022年4月積極的な接種勧奨が再開されたが,わが国の接種者数は増加しているものの...

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  • 海外の日本語学習者における自己表現と他者理解

    佐々木 瑛代 待遇コミュニケーション研究 21 (0), 101-101, 2024-04-01

    ...しかし、学習者Aは、質問内容との連動による質問場面の位置づけ、学習者Bは、質問者という立場との連動による質問場面の位置づけにより、待遇意識の段階では敬語使用を選択しようという意思があったことがわかった。...

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  • 調査研究ノート ヨーロッパの放送オーケストラをめぐる動向

    小笠原 晶子 放送研究と調査 74 (4), 52-56, 2024-04-01

    ...しかし音楽家や市民などからの強い反発があり、存続に向けた検討がなされることになった。フランスでは公共ラジオRadio Franceが2つの放送オーケストラと1つの合唱団を運営しているが、マクロン政権下で経費削減を求められ、2019年、2つのオーケストラをそのまま維持する一方、合唱団は団員3割の削減を決めた。...

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  • 不揮発メモリ搭載システムにおけるPythonのデータ永続化

    神庭 弘樹, 山崎 憲一 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (4), 166-175, 2024-04-01

    ...本研究は,主記憶として従来のDRAMとバイトアクセス可能な不揮発メモリ(NVM)を搭載した計算機においてNVMの利用を容易化することを目的とし,そのための機能をPython上で提供する.本提案機能では限定的なデータ型の永続化のみしかサポートしないものの,Pythonモジュールだけで実装が可能である.また,複数の永続データに対する複数の更新を一括で永続化するために,既存のトランザクション記述よりも記述...

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  • エッジAI向けの異常検知の高精度,高速化の検討

    北野 侑弥, 中西 知嘉子 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (4), 188-195, 2024-04-01

    ...データと比較する必要があり,演算量が多く処理性能の低いエッジ端末では処理が難しい.そこで,比較する特徴の数を削減して高速化する手法を提案する.また,MVTecのテクスチャ系において,精度を落とさずに,高速化を目指す.高速化の結果,2022年に発表されたPatchCoreと比較しMVTecのテクスチャ系のうち,carpetとwoodの精度が勝りleatherとtileの精度が僅差であることが分かった.しかし...

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  • 準同型暗号を用いた人物対応付けのための特徴量次元圧縮による距離計算時間の削減

    田代 耕平, 西山 正志, 岩井 儀雄 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J107-D (4), 221-230, 2024-04-01

    ...本論文では準同型暗号を用いた人物対応付けシステムにおける距離計算時間を削減するために,人物対応付けシステム内の暗号化手法と特徴量抽出手法について評価した.人物対応付けで用いる特徴量は個人識別符号に該当するため特徴量を暗号化し保護する必要がある.準同型暗号は復号することなく特徴量間の距離を計算できるため,システムの安全性を高めることができる.しかし,暗号化された特徴量のサイズは大きくなるため距離計算時間...

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  • 萌芽期以前の気象データを用いた茶の摘採適期早期予測の試み

    松本 宜大, 下司 純也, 曹 巍, 藤岡 宏樹 農業情報研究 33 (1), 1-13, 2024-04-01

    ...<p>摘採時期が品質に大きな影響を及ぼすチャの栽培において,綿密な収穫計画を立てるためには,早期の摘採適期予測が必要である.しかしながら,従来の予測モデルは,萌芽日の情報が必要であり,また,摘採適期の2週間前頃に予測を行うものであった.本研究では,京都府宇治市で栽培されたチャ「やぶきた」,「さやまかおり」,「おくみどり」の10–19年分の摘採適期を,その約1か月前である萌芽期以前の気象データ(日平均気温...

    DOI Web Site

  • 自動運転車の混在が駐車場出入口周辺の交通流に与える影響に関する分析

    加藤 裕, 小早川 悟, 田部井 優也 交通工学論文集 10 (3), A_35-A_42, 2024-04-01

    ...しかし、自動運転車が普及した場合には法令遵守で走行する車両が増加し、駐車場出入口での一時停止率が周辺の交通流の円滑性へ影響を与えることが考えられる。そこで本研究は、ミクロ交通シミュレーションを用いて自動運転車の混在状況において駐車場出入口における一時停止が周辺交通流に与える影響を分析した。...

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  • 学術的文章へのコメントのコミュニケーションに関する考察

    曺 旼永 待遇コミュニケーション研究 21 (0), 103-103, 2024-04-01

    ...しかし管見の限り、学術的文章に対するコメントのコミュニケーションの経験には、あまり焦点が当てられていない。コミュニケーションをどのように捉えたのかは、相手に伝えないことも多く、表面的なやりとりからは捉え難い部分がある。また、コミュニケーションが良い経験や「気になる経験」に繋がる場合、その要因はコミュニケーションが行われる場で生じるとは限らない部分がある。...

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  • 川崎病モデルマウスに対する抗ApolipoproteinA2 抗体の有効性

    伊藤 吹夕, 鈴木 和男 ROKiVA Letter 4 (1), 4-8, 2024-04-01

    ...しかしながら大量投与のため病因分子の特定が困難であり、かつヒトの血液を原料としていることからより安全な“人工ガンマグロブリン製剤”の開発が求められている。そこで我々の研究チームではヒトのリンパ球からIgG遺伝子フラグメントの組換え体をクローニングしライブラリーを確立、MPO-ANCA関連血管炎モデルマウスを使って低容量で治療効果のある1クローン(VasSFと命名)の選択に成功した。...

    DOI

  • 研究紹介 : イメージングによるインスリン分泌機構の解明

    今泉 美佳 杏林医学会雑誌 55 (1), 7-13, 2024-04-01

    ...しかしインスリン分泌のメカニズムは,全てが解明されているわけではありません。私たちは膵β細胞に特化した新しいイメージングシステムを開発することにより,インスリン分泌の分子機構を解明しています。これらの研究は新しい糖尿病薬や治療法の開発に直結するものであり,糖尿病の治療に貢献できることが期待されます。...

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  • ビジネス場面における普通体と笑いの共起

    チッターラーラック チャニカー 待遇コミュニケーション研究 21 (0), 1-15, 2024-04-01

    ...しかし、新しい話題に展開させるという文脈における普通体使用はタイ人にのみ確認でき、さらにその普通体使用に《談話標識》の機能が見られた。また、笑い伴いの普通体使用から、その笑いで会話内容に楽しさや面白さを加えたり、会話を盛り上げようとしたりするという特徴についても考察できた。以上のように、本研究では、タイ人と日本人による普通体の使用文脈と機能の特徴が明らかになった。...

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  • 脱髄と伝導ブロック診断のpitfall

    神林 隆道 臨床神経生理学 52 (2), 132-141, 2024-04-01

    ...しかしながら, 障害が脱髄性かどうかの解釈や, 脱髄性ニューロパチーの診断において極めて重要な所見である伝導ブロックの診断には多くのpitfallが存在する。...

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  • 農業高校における森林・林業人材育成の現状と課題

    阿部 真弥, 比屋根 哲 日本森林学会誌 106 (4), 88-100, 2024-04-01

    ...しかし,専攻班F以外の生徒に対する森林・林業人材育成機能は,十分とはいえない現状であった。そして,A高校E学科の森林・林業人材の育成機能の充実に向けては,1)森林・林業関連科目の内容の改善,2)他機関との教育連携,3)林業大学校との連携,4)教員の量的・質的充実等の課題があることがわかった。</p>...

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  • 個人投資家が仲間も増やす勉強会 内容の見極めも重要に

    川路 洋助 日経マネー (509) 88-91, 2024-04

    「我が社はBtoB(事業者向け)ビジネスで一般的な広告もそれほど打っていないのに、ここまで個人が詳しいとは」。システム開発のシイエヌエス(東グ・4076)の関根政英社長は驚いた。 23年11月、都内で開かれた「神戸投資勉強会」で、同社は個人向けIR説明会を…

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  • 新型コロナウィルス感染症パンデミックが教育に与える社会心理学的影響

    ナイト, ジェームズ 文化学園大学紀要 55 77-86, 2024-03-31

    ...生徒たちは学校閉鎖を受け入れるほかはなく、新たなオンライン学習環境にすばやく順応するしかなかった。この変化は混乱状態と言える学習進度から、生徒に与えた顕著な社会的かつ心理的影響までに及ぶ。対面での社会との関わりの欠如は、深い孤独感と孤立感をもたらし、生徒の総合的な幸福感と心理的発達に影響した。...

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  • 微分積分学基礎教育における複索数と オイラーの公式の積極的な利活用について

    見山, 友裕 山陽小野田市立山口東京理科大学紀要 7 93-96, 2024-03-31

    ...しかし現在ある微分積分学の内容に複素数の虚数単位であるiを特殊な性質を持った係数として扱うだけで、複素関数論で扱うような難しい内容とする必要はなく、三角関数の加法定理や微積分、マクローリン展開や各種の微分積分の公式が理解できると考えます。本論文(エッセイ)ではオイラーの公式および複素数を含めた各種の微分積分から始め、減衰振動の現象などの応用までについて思いついたまま記述していきます。...

    機関リポジトリ

  • 避難指示解除後の地域社会と農業の現在 : 福島県楢葉町を事例に

    齊藤, 綾美 社会学・社会福祉学研究 3 1-11, 2024-03-31

    ...しかし、農業経営体の個別の営農状況や地域の状況を見ると、震災前の状態に戻ってはいないことが分かった。農家数が激減したことで、稲作農家のゆい、用水路の管理、畜産業従事者による祠の管理等、農業に織り込まれていた住民生活の個別化と商品化、脱地域化がもたらされたことが明らかになった。...

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  • 国語科授業における教師の発話の特徴分析-学年固定の方法に着目して-

    大山摩希子 関西福祉大学研究紀要 27 37-46, 2024-03-31

    ...教師の力量を測る上で最も有効な場面は,授業実践場面であると言われる.しかし,教師の授業力は「手続き的知識」であり,獲得した本人でさえそのプロセスを認識することは難しい知識である.つまり,教師の授業力は,客観視することが難しい能力の一つと言える.そこで先行研究では,発話という定量化が可能な指標を用いて,経験年数の違いが発話に反映されるという仮説のもと,教師の授業力を客観視することを目指してきた.しかし...

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  • 御嶽山南麓の渓流河川の流量計測

    谷口,智雅 人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (41) 15-24, 2024-03-31

    ...しかし、測線の川幅は短かったものの、川岸の流速が遅く、大きな礫の排除が困難で乱流等の抑制が不十分となった伝上川では観測方法A で0.60239375m3/秒、観測方法B で0.7057166m3/秒と14.6% の誤差が生じた。...

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  • 若年者の黄色着色フィルム使用による錐体コントラスト感度変化

    原口, 翔太, 小野, 峰子, 石川, 奈津美 東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科紀要 : リハビリテーション科学 20 (1), 13-19, 2024-03-31

    【目的】黄色着色フィルム使用の有無による短(S)・中(M)・長波長感受性(L)錐体コントラスト感度の客観的な変化をColorDx CCT-HD を用いて明らかにすることを目的とした.【対象および方法】屈折異常以外の眼疾患のない10 例18 眼(20.9±0.3 歳,矯正視力1.0 以上)を対象とした.黄色着色フィルムはペーパー・インクリボンCK900L …

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  • 明治時代の英語教科書に関する一考察 -『ユニオン読本』に焦点をあてて-

    升井, 裕子 拓殖大学大学院言語教育研究 (24) 1-20, 2024-03-31

    ...しかし第4読本では、韻文と散文はほぼ同数で現れる。第5読本になると韻文の掲載数は散文に負けるものの、散文と韻文の混じったものの割合が増えるため、読本を通観すると韻文に触れる回数が多いという印象を受ける。韻文が多く掲載されることで、韻文の持つ文学性そのものが読本全体の文学的な要素を強める一因となっていると考えられる。...

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  • 教員を対象とした哲学対話実践に関する検討

    岡村, 健太 心理・教育・福祉研究:紀要論文集 (23) 51-57, 2024-03-31

    ...しかし,哲学対話には 明確な定義がなく,現状,様々な実施方法が存在している。本稿は,筆者が実践している哲学対話の中 でも特に教員を対象としているものについて,ルール設定の意図や実践を報告するとともに,その意義 を検討するものである。筆者はこれまでオンライン講座や校内研修を通じて20回にわたり,教員を対象 とした哲学対話の実践を行ってきた。...

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  • 生活科講義における植物の育成の実践

    久保, 幸貴 心理・教育・福祉研究:紀要論文集 (23) 1-11, 2024-03-31

    ...しかしながら必ずしも教員を志す学生たち全員がそのような 体験をしているわけではない。大学の教職課程科目である生活の講義においては,そのような体験を学 生に補完させつつ生活科への理解を深める授業を展開しなくてはいけない。本稿では教職課程科目「生 活」の講義で行われたペアによる植物の育成活動に関するアンケートを分析し,活動の有用性と改善点 を考察した。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 雨の音について

    横井, 雅之, YOKOI, Masayuki 大阪産業大学論集 自然科学編 134 65-71, 2024-03-31

    ...しかし、「雨の音」にはあまり注目されていないようである。雨自体は音を発生せずに、雨粒が当たる物に対して音が発生することである。また、雨の音には「癒やし」効果があると多くのウェブサイトで言われている。ここでは、雨の降る音について擬音語や周波数分析による癒やし効果の検討を行うと共に雨の降る音に近い音が発生するとされている民族楽器であるレインスティックによる音についても分析を行った。...

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  • 【鼎談】民法ゼミ運営の課題 -日本福祉大学経済学部の民法ゼミを素材に-

    大北, 由恵, 川上, 生馬, 西脇, 秀一郎 日本福祉大学経済論集 (68) 1-25, 2024-03-31

    ...大北由恵氏が,2023 年 8 月 22 日にキャンパスプラザ京都において開催したものであり,白鷗大学法学部の川上生馬氏と愛媛大学法文学部の西脇秀一郎氏をお招きし,日本福祉大学経済学部における民法ゼミでの取り組みを素材として,法学部以外の学部における民法ゼミの運営について議論した.日本福祉大学経済学部の中では,公務員を志望している学生や広い視野を身につけたいと考える学生が法律系ゼミを希望する傾向がある.しかし...

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  • 過食行動のメカニズム理解における食物手がかり反応性の学習モデルの役割

    田中, 久美子 京都産業大学教職研究紀要 19 21-29, 2024-03-31

    ...しかし、この環境で誰もが過食し、肥満になるわけではなく、肥満者には過食や体重増加に寄与する根本的特徴が存在することが示唆されている。過食行動の根底にある食物手がかり反応性の学習モデルの詳細な知識は、肥満を永続させるプロセスを理解し、食物摂取の衝動を自己制御することが難しい人々を支援するのに役立つ可能性がある。...

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  • 摘果の有無が一季成り性イチゴ系統‘信大SUS-1’の生育・収量に及ぼす影響

    勝山, 優花, 小林, 篤央, 竹田, 愛美, 中野, 日陽, 春日, 重光 信州大学農学部AFC報告 22 23-29, 2024-03-31

    ...一季成り性イチゴ系統‘信大SUS-1’を供試し,先行研究と同様にEC値を指標として肥培管理を行い,着果制限が生育・収量に及ぼす影響について検討した.生育調査では,草丈および草高の試験期間全体の平均値において,摘果区は無摘果区に比べ有意に高い値を示した.その要因として,‘信大SUS-1’は草勢が強く,着果制限により栄養成長が促進されたためと推察された.しかし他の調査項目で試験期間全体の平均値において摘果区...

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  • 地域理学療法実習の開講時期の検討と実習での学びに関する考察

    釼明, 佳代子, 阿部, 玄治, 髙橋, 一揮 東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科紀要 : リハビリテーション科学 20 (1), 29-34, 2024-03-31

    東北文化学園大学理学療法学専攻では,3年次生を対象に2023年3月に5日間の「地域理学療法実習」を開講した.本稿では,初めて開講した地域実習の内容を紹介するとともに地域理学療法実習の開講時期の適正性と学びとなったことについてアンケート調査を実施したので報告する.アンケートの結果から,開講時期においては,大多数の学生が肯定的に捉えていた.学びとなったことに関しては,地域での理学療法士の役割が明確に…

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  • 皮膚灸刺激による脾臓でのサイトカイン産生誘導のメカニズムの解析~体性感覚神経の関与の検討~

    伊部, 功記, 大下, 紘平, 千葉, 章太, 糸井, マナミ 明治国際医療大学誌 (30) 29-29, 2024-03-31

    ...局所の灸刺激は免疫系や生体防御系に作用すると考えられているが,その作用及び作用機序に関する十分な検証はなされていない.本教室の Takayama らの報告では,マウスの足三里(ST36)相当部位(両側)への灸刺激により,施灸部位を含む皮膚および脾臓において種々のサイトカインの産生誘導が示されている.しかしながら,皮膚局所への灸刺激で生じる作用がどのように伝達し,離れた二次免疫器官である脾臓でのサイトカイン...

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  • 大規模マンションにおける耐震補強工事の実現プロセス

    澤田, 雅浩 減災復興学研究 1 62-66, 2024-03-31

    ...,約700 戸で構成される大規模マンションは,人工島としてのポートアイランドのしまびらき直後に分譲されている.入居は 1982 年以降ではあるが,建物は旧耐震基準で建設されており,1995 年の阪神・淡路大震災では大きな被害を受けなかったものの,将来の地震災害に備えるためには耐震補強工事の必要性が生じている.多くの区分所有者がいるマンションでは,耐震補強工事の実施に際しての合意形成は困難を極める.しかし...

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  • 地震時における建物内の揺れによる人の不安度評価手法

    松原, 郁洋, 平井, 敬, 永野, 康行 減災復興学研究 1 42-46, 2024-03-31

    ...建築基準法においては,安全に関する事項が定められ法律改正を重ね安全性向上が実現してきている.しかし,建築物の設計では日常時,地震時の人の安心が考慮されていない.減災復興学的視点によれば,地震時において人の安心が考慮されたものでなければならない.以上を踏まえ,地震時に建物内にいる階毎の人の安心を評価する手法は存在しない.安心は不安度を用いて間接的に評価する.本研究の目的は,地震時における建物内にいる人...

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  • JR貨物における通運事業の史的考察 : 1991年〜2011年での変遷を中心に

    中垣, 勝臣, 土井, 義夫 朝日大学経営論集 38 (1), 35-45, 2024-03-31

    ...しかし、1960年代に道路整備が進んだことによりトラック輸送が拡大し、鉄道貨物輸送量は減少していった。鉄道運送事業者とともに国内の貨物輸送を担った通運事業者は、貨物輸送の近代化や法律の改正によって事業を拡大し、現在では鉄道やトラックだけでなく、航空、船舶の様々な輸送手段を組み合わせた物流サービスを提供している。...

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  • 水害が綿布と絹布の力学特性に及ぼす影響について

    中村, 弥生 文化学園大学紀要 55 87-97, 2024-03-31

    ...しかし、本学園が大量に所蔵している服飾資料、特に洋服に関するレスキュー事例は少なく、修復できる人材も少ない。このような中で、ハザードマップ上で最大50cm〜 3 mの浸水が想定されるエリア内に収蔵庫を持つ本学園が、被害を最小限にとどめるための防災計画を立てるには、資料トリアージの観点を取り入れる必要があると考える。...

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  • 視覚機能学専攻における接遇・マナー教育に関する検討 : 臨地実習のための「接遇・マナーハンドブック」の作成

    石川, 奈津美, 小野, 峰子 東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科紀要 : リハビリテーション科学 20 (1), 21-27, 2024-03-31

    本学の視覚機能学専攻では,視能訓練士にとって必要な接遇やマナーを段階的に指導しているが,臨地実習施設の指導者からは接遇に関しての指導や指摘を受けることが多い.そこで今回,学生の接遇教育に役立てることを目的に,本専攻の学生を対象にグループワークを行ない,臨地実習で活用できる接遇・マナーハンドブックを作成した.結果,学生はこれまでの自身の行動と照らし合わせながら,接遇やマナーに関する5 …

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  • 運動単位活動電位の伝播速度による筋疲労評価システムについての検討

    赤澤, 淳 明治国際医療大学誌 (30) 29-29, 2024-03-31

    ...筋疲労の程度を評価する方法は数多く開発されている.Farina らは短母指外転筋を対象として,被験者の筋疲労を促進するために止血用圧迫帯を用いて虚血状態において計測を行った. 0~10%MVC において,27 回のランプ状収縮を行い,運動単位活動電位波形の解析を行ったところ,単一運動単位の活動電位波形の振幅が経時的に減少し,波形は緩やかな曲線を描き,持続時間は延長した(Farina, 2016).しかし...

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  • メンタルヘルス予防教育プログラムを加えた集団SST の効果

    髙橋, 京子, 境, 泉洋, 松原, 耕平, 石川, 信一 宮崎大学教育学部紀要 102 140-151, 2024-03-31

    本研究の目的は,幼児に対するメンタルヘルス予防教育の内容(こころあっぷタイム第1 回感情セッション)を追加したことによる集団SST の効果について検証を行うことであった。介入群は,41 名の幼児がプログラムに参加した。統制群は,45 名であった。その結果,社会的スキルの主張スキルと協調スキルにおいて有意な介入効果が得られた。幼児の心理的適応に有効性は見られず,メンタルヘルス予防教育プログラムの計…

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  • 社会運動とその制度化をめぐるジレンマ

    池田, 朋洋 拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 (51) 76-94, 2024-03-31

    ...しかし筆者が研究対象とした社会運動(PAH)においては,制度化のジレンマをめぐって,多数を占める周縁的参加者たちの感情と共感に基づく動きも運動の趨勢に大きな影響を与えていたことが明らかとなった。...

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  • 子どもの表現理解に関する親へのアプローチ—新たな作品展の提案から—

    吉川, 暢子 香川大学教育実践総合研究 48 61-68, 2024-03-31

    子どもたちの製作物や描画作品を単に鑑賞するといった従来型の展示方法や作品展では、親が作品を撮影することなどに集中してしまい、子どもの学びや過程を伝えることが難しい。そこで、親が子どもの表現や作品を理解できるような作品展のあり方を再考した。親子で一緒に活動するといった新しいスタイルの作品展の実施によって、親の子どもの表現への捉え方や親の意識の変容が明らかになり、今後の可能性が示唆された。

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  • 1944 年篠山城大書院の失火に関する伝承について

    北村, 昌卓, 平井, 敬 減災復興学研究 1 37-41, 2024-03-31

    ...1944 年1 月6 日に篠山城大書院が焼失した.この原因について通説ではただ失火とだけ伝わっており,詳細は不明である.しかし,一部の伝承では多紀郡各町村の消防団による合同出初式後の宴会時に,たばこの火の不始末によって火災が発生したという.本報では,この伝承について出処や真偽を調査した結果をまとめる....

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  • 非大卒親家庭の世代間学歴上昇移動と拡大家族 : キョウダイからオジオバへ

    松尾 大地 大阪大学教育学年報 29 15-28, 2024-03-31

    ...本稿では,戦後日本における非大卒親家庭の世代間学歴上昇移動と拡大家族との関連について,地域や世代という観点から分析枠組みを検討した.社会移動における家族の影響は,これまで親のみならずキョウダイ,祖父母,オジオバとの関連で分析されてきた.しかし,このうちキョウダイ研究と親・オジオバ研究は独立的に行われていた.そこで,キョウダイの世代内移動が,後にオジオバ効果として世代間移動にどのような影響を与えるのかという...

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  • 「自己教育」の使われ方と学習の創造性について:生活記録の自己教育的分析を参考に

    新井 浩子, 古市 将樹 教育研究実践報告誌 7 (2), 27-36, 2024-03-31

    ...しかも、それは現在、社会教育に限らず、より広範に教育や学習を論じるのにも使われていて、その意味も一義的とはいいがたい状況となっている。本稿ではそのような状況を踏まえた上で、従来から自己教育の実践とみなされてきたものの、まだ十分な検討・分析がなされているとはいい難い「生活記録」に注目する。生活記録の実践からは自己教育のどのような学習的・教育的側面が抽出できるのか。...

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  • 1930年代の北陸三県(富山県・石川県・福井県)における生活綴方をめぐる状況調査

    松本 圭朗 Memoirs of the Faculty of Biology-Oriented Science and Technology of Kindai University (51) 13-28, 2024-03-31

    ...しかし、1930年代の北陸三県――富山県・石川県・福井県――における生活綴方の解明は遅々としている。まずは、1930年代の北陸三県において生活綴方に関心を寄せていたであろう教師の同定をおこなう必要がある。本調査報告では、生活綴方に関連する雑誌と関わった教師を整理した。その結果、理論的論考を寄稿した教師として、富山県の飯原丈頃、社浦与三郎、石川県の米田政策、福井県の岡島繫、らが存在していた。...

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  • エコフィード配合割合が異なる飼養条件下で生産された「紀州和華牛」の肉質特性

    松橋 珠子, 長堀 百花, 後藤田 実咲, 後藤 洋人, 宮本 泰成, 白木 琢磨 近畿大学先端技術総合研究所紀要 (29) 35-42, 2024-03-31

    ...しかし、このような条件下で生産された牛肉にどのような肉質特性が付与されるかは明らかでない。本研究では、エコフィード給与量が紀州和華牛の肉質特性に与える影響を探るため、市販飼料にエコフィードを30%または50%混合した飼料で肥育した牛を試験区(30%区、50%区)、市販飼料で肥育された牛を対照区として、枝肉格付成績およびロース肉の各種理化学分析値への影響を調べた。...

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  • 伝統工芸産業におけるエコシステムの進化と海外展開

    後藤 和子, 高島 知佐子 文化経済学 21 (1), 46-57, 2024-03-31

    ...しかし、統計データを精査した結果、2010年以降、出荷額や輸出額が上昇に転じている分野がある事が分かった。その一つが刃物である。なぜ、衰退傾向が一般的な中で、再び上昇に転じた伝統工芸産業があるのだろうか。</p><p>本稿は、量的・質的調査から刃物産業の実態、再生へと転じた要因を考察した。...

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  • 特別支援学校の学校健診での予防活動の取り組み ~5年間介入による健診内容の報告~

    年神 翼, 下畠 千恵, 小山 尚宏, 地原 千鶴 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 103-103, 2024-03-31

    ...しかし、終了後に成長期を迎え脊柱側弯等運動器疾患が出現し理学療法を再開することも少なくない。そのため学校保健領域での予防的な介入の必要性を感じていた。2017年より当院リハビリテーション科医師が特別支援学校の校医となり医師より健診への帯同依頼があり介入に至った。今回2018年~ 2022年度の5年間の健診内容、理学療法士の取り組みや今後の課題について報告する。...

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  • 日本人自閉スペクトラム症児における発達性協調運動症の併存状況及びDCDQとM-ABC2の関連について

    米山 優里花, 横山 美佐子, 瀧川 涼太, 神谷 俊介, 中井 昭夫 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 110-110, 2024-03-31

    ...しかし、本邦ではDCDの認知度が未だ低く、その現状やASD児におけるDCDの併存状況、DCDQとM-ABC2の関連についても十分には検討されていない。本研究は、日本人ASD児におけるDCDの併存状況および、DCDQとM-ABC2の関連について明らかにすることを目的とする。 </p> <p>【方法】</p> <p>対象は、本大学病院精神科に通う5歳から15歳のASD児22名。...

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  • 脳性麻痺患者におけるPosture and Postural Ability Scaleと PEDIの関係性

    石田 優樹, 楠本 泰士, 木村 優希, 儀間 裕貴 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 121-121, 2024-03-31

    ...しかし、臨床で簡易的に姿勢を評価できる尺度が無く、姿勢とADLの関 係について着目した報告は少ない。姿勢の評価尺度には Posture and Postural Ability Scale (PPAS)があり、本学会にて日本語版PPASの信頼性や妥当性を報告予定である。...

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  • 体重増加により歩行能力が低下した成人脳性麻痺に対する訪問リハビリでの関わり

    仲村 我花奈, 小口 和代, 後藤 進一郎, 姫岩 奈美 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 136-136, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p> 体重や歩行スピード,歩行手段に大きな変化はみられなかった.これは転倒の恐れがあり一人で外出が困難なこと,通勤時の歩 行機会が減ったことから減量に必要な運動量が十分に確保できなかったためと考えた.またグループホームや就労支援施設の食事は,平等の観点から,症例のみ変更することが困難で,食事での体重コントロールも有効ではなかった.しかし1年間の 関...

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  • 歩行可能な脳性麻痺患者の立位姿勢の特徴

    眞柴 知穂, 木村 優希, 儀間 裕貴, 楠本 泰士, 石田 優樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 166-166, 2024-03-31

    ...しかし、臨床で簡易的に姿勢を評価できる尺度が無く、歩行可能なCP患者の立位姿勢に着目した報告は少ないのが現状である。姿勢の評価尺度にはPosture and Postural Ability Scale (PPAS)があり、本学会にて日本語版 PPASの信頼性や妥当性を報告予定である。...

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  • 脳性麻痺児・者の歩行効率に関する要因-歩容異常の影響-

    石本 壮星, 糸数 昌史 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 33-33, 2024-03-31

    ...維持していても成人期になり歩行・粗大運動能力が低下した脳性麻痺 (CP)の症例を目にする.WalleらによるとCP児は健常児と比較し歩行中のエネルギーコストが高く,歩容異常が歩行効率低下に関連すると報告している.木元らはCP児を対象に,Total Heart Beat Index (THBI)にて心拍数から歩行効率を算出し,歩容分類が片側肢でも正常範囲内に入っていると歩行効率が良いと報告している.しかし...

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  • 訪問看護ステーションにおける医療的ケアのない極低出生体重児の発達支援の取り組み

    川島 瞳, 辻 悦子, 荒川 依子, 伊藤 百合香, 梶原 厚子, 岡崎 薫 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 45-45, 2024-03-31

    ...しかしながら、フォローアップに関しては出生した医療機関や小児専門病院の比重が大きい。地域での療育支援の体制は各都道府県や地域間での格差が大きく、支援の充実が図られているとは言い難い。近年、訪問看護・リハビリテーションにおいて医療的ケアを要する児への支援は退院後早期から導入されている。一方で、医療的ケアのない極低出生体重児に関しての介入報告は少ない。...

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  • 薬剤治療を受けた脊髄性筋萎縮症患児の運動機能の変化 ―薬剤治療は理学療法目標を変化させるー

    長谷川 三希子, 塚本 栞, 齋藤 潤孝, 北島 翼, 井上 建, 大谷 良子, 荒川 玲子, 作田 亮一, 齋藤 加代子, 上條 義一郎 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 76-76, 2024-03-31

    ...しかし、実臨床におけるアウトカムやマイルストーンは明らかになっていない。本研究は、薬剤治療後の運動機能の変化について調べた。 </p> <p>【方法】</p> <p> 対象は、薬剤治療を開始・または実施後2年以上経過し、当院で運動機能評価を年に1度以上実施しているSMA患児16名である。...

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  • デュシェンヌ型筋ジストロフィーマウスに対するiPS細胞由来筋幹細胞移植と筋収縮トレーニングの併用効果

    竹中(蜷川) 菜々, 後藤 萌, 吉岡 クレモンス紀穂, 三木 麻有甫, 櫻井 英俊 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 86-86, 2024-03-31

    ...しかしながら、移植されて生着したiMuSCが、筋損傷などの刺激に応答して活性化し筋再生に寄与するという「幹細胞としての機能」を、ホストDMD筋組織中でも維持しているのかは不明であった。また、運動機能の改善を達成するためには、約10-30%の筋線維に Dysを補充する必要があることはすでに分かっているが、 iMuSC移植単独でその補充率を達成することは極めて難しい。...

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  • 小児訪問リハ初学者のための講習会の考案 ~オンデマンド講義の効果と今後の課題~

    長島 史明, 小林 明弘, 後藤 晴美, 寺原 由佳里 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 91-91, 2024-03-31

    ...しかし、卒前教育では小児疾患を学習する時間は限られており、 臨床で活用する知識や技術を十分に習得しているとはいえない。そこで我々は小児訪問リハ初学者のための講習会を考案・実施した。今回、講習会で実施したオンデマンド講義の効果と今後の課題について検討したので報告する。 <小児訪問リハ講習会> オンラインにて講義およびグループワークを2回実施、オンデマンドにて小児リハに関する講義動画を視聴学習する。...

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  • 運動量の確保と食事療法にて小児肥満の改善に至らなかった症例

    佐々木 優太, 中島 卓也, 依田 奈緒美, 楠本 泰士, 真野 英寿 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 99-99, 2024-03-31

    ...理学療法は股関節周囲筋のストレッチと全身運動を促すレジスタンストレーニングとした.腸腰筋の短縮と筋出力の未熟さ(MMT3レベル)に加え,腹筋群の収縮が持続的に困難で,本人はおなかの力の入れ方がわからないと発言していた.骨盤の多様な動きを必要とするHip walkなどは困難で、運動時の骨盤前傾位・腰椎過前彎の姿勢修正は難しかった....

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  • 慢性閉塞性肺疾患患者の精神・心理と呼吸リハビリテーション

    江越 正次朗 理学療法の臨床と研究 34 (1), 1-7, 2024-03-31

    ...しかし、アプローチがうまくいかずに身体活動性が低下し、不安・抑うつ傾向が増悪する難渋症例にも遭遇する。  COPD患者に不安・抑うつ症状が合併することは稀ではない。不安・抑うつなどの心理状態は呼吸リハビリテーションの遂行に影響を及ぼすため、客観的評価が必要である。...

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  • 高齢者における保守的な障害物回避:その功罪

    須田 祐貴, 児玉 謙太郎, 中村 高仁, 坂崎 純太郎, 樋口 貴広 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 124-124, 2024-03-31

    ...しかし,障害物の高さにかかわらず下肢を高く挙上するため,状況に応じた動きの調整機会を失う懸念がある。したがって,我々は保守的な回避を好む習慣がむしろ動きのバリエーションの低下させる可能性を考えた。本研究では,動きのバリエーションを身体協調性の観点で評価できるUncontrolled manifold (UCM)解析を用いて定量化した。...

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  • 地域在住高齢者における機能低下の重複数と健康関連QOLの関連

    河村 康平, 國枝 洋太, 小山 真吾, 鈴木 瑞恵, 高橋 裕馬, 松田 雅弘, 森沢 知之, 高橋 哲也, 高倉 朋和, 藤原 俊之 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 149-149, 2024-03-31

    ...しかし、機能低下の重複数がQOLに関連するのかは不明である。本研究の目的は地域在住高齢者における機能低下の重複数とQOLの関連を検討することである。 </p><p>【方法】</p><p> 研究デザインは横断研究である。対象の取り込み基準は東京都江東区と港区の高齢者福祉センターで開催された機能測定会に参加した65歳以上の高齢者で、除外基準は要介護1-5の認定者とした。...

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  • 体組成がフレイルに与える影響:システマティックレビュー

    濱田 和明, 光武 翼, 堀 智成, 岩本 義隆, 出口 直樹, 猪村 剛史, 田中 亮 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 178-178, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p><p>フレイルは世界規模で認められる健康上の問題とされ,過体重と低体重がリスクファクターの一つとされている.しかし,体重に直接影響する体組成とフレイルの関連は明らかでない.本研究では,筋,脂肪,骨,体水分等の体組成がフレイルのリスクファクターとなるか検証した....

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  • 日本人若年者における運動の頻度、強度の違いとパートナーを伴う運動習慣は、便秘と負の関連にある

    渡部 潤一, 古川 慎哉, 山本 安則, 日浅 陽一 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 196-196, 2024-03-31

    ...しかし、運動量と便秘の関連性についてはこれまで結論が出ておらず、便秘の治療において日常的な身体運動を増やすことの有益性はエビデンスに乏しい。そこで本研究では若年者において運動習慣と便秘との関連について検討することを目的とした。 </p><p>【方法】</p><p>平成27年~29年度に愛媛大学の大学生を対象に実施した健康診断に参加した男女のうちデータ欠損がなかった学生 12,523名を対象とした。...

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  • 骨粗鬆症による骨折予防~超音波画像を用いた四肢骨格筋量を予測する取り組みの紹介~

    湯口 聡, 旭 竜馬 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 2-2, 2024-03-31

    ...しかし、放射線による侵襲やペースメーカーなどの金属挿入がある場合にはそれらの検査が困難となる場合がある。また、簡便なスクリーニングとして下腿周径を用いることも推奨されているが、浮腫がある場合では妥当性が低下することが指摘されている。 しかし近年、超音波画像を用いた研究が増えてきており、その簡便性や非侵襲性から臨床応用が進みつつある。...

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  • 回復期リハビリテーション病院における脳卒中患者の退院時サルコペニア関連評価の比較

    吉田 優斗, 福澤 純, 小池 将, 仲村 歩華, 三澤 慎, 姫野 蒼大, 原井 瑛広, 大渕 修一 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 210-210, 2024-03-31

    ...らは地域高齢者において,下腿周径(CC)が最も感度・特異度が優れていたと報告している.脳卒中患者においては必ずしもCCが優れているとは言えないと報告されており,疾患別にスクリーニングを検討する必要性が指摘されている.2019年のAsian Working Group for Sarcopeniaの診断基準(AWGS2019)では,身体機能・筋力評価によるサルコペニアの可能性の判断も想定されている.しかし...

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  • 野球選手における腰痛発症に関わる下肢柔軟性の検討

    十文字 雄一, 安中 聡一, 長沼 誠, 杉原 敏道, 対馬 栄輝 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 215-215, 2024-03-31

    ...野球選手の腰痛発症の要因として,下肢伸展挙上(以下,SLR)や股関節内旋可動域の低下による殿部筋柔軟性の低下が考えられている.これら身体機能の変化は,矢状面上の脊柱アライメントを変化させ,椎間関節や椎間板への圧縮ストレスを増大させると考えられている.しかし,これら身体機能と腰痛発症の関係を縦断的な検討は少なく,因果関係が不明である.腰痛発症に関わる因子を明らかにすることで,腰痛予防の一助になると考える...

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  • Modified Prone Press Up Testの脊柱伸展可動性評価指標としての妥当性の検討

    竹内 光, 佐藤 嶺, 藤田 亮介, 中島 和哉, 村上 正和 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 219-219, 2024-03-31

    ...低下を予防することは介護予防の観点で重要である.伸展可動性の評価指標として胸椎では Ott’s Test(OTT),腰椎ではModified Modified Schober test(MMST)があるが,これらの検査は上半身を露出しなくてはならないため,介護予防事業で実施するには制限がある.そこで腹臥位から上肢で床を押し,体幹を伸展するProne Press Up Test(PPUT)に着目した.しかし...

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  • 心疾患患者に対する心肺運動負荷試験は再入院リスクを低減させる

    太田 友幸, 萩原 妃里子, 橋本 司, 中澤 宏之, 市川 研太, 車谷 容子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 23-23, 2024-03-31

    ...しかしCPX後に再入院率が減少している特徴から、CPX結果を基にした運動・生活指導を行うことは心不全増悪による再入院を予防するための重要な因子である可能性が示唆された。心疾患におけるリハビリテーションガイドラインにおいて心不全患者は点滴加療終了後に症候限界性運動負荷試験の実施が推奨されている。...

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  • 後外側骨片を伴う大腿骨転子部骨折の歩行予後

    杉田 久洋, 尾崎 夏実, 中原 広志, 二木 良太, 桑原 浩彰, 濱田 恭, 酒井 忠博 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 233-233, 2024-03-31

    ...しかし、頚部が短縮し中殿筋効率が落ちるため、歩行再獲得の阻害因子となった可能性はある。今後は理学療法介入が可能な可変事項について、調査を続けたい。 </p><p>【倫理的配慮】</p><p> トヨタ記念病院臨床研究診査委員会の承認を得た (承認番号: R342)。</p>...

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  • ICTを活用した遠隔支援により、デイサービスにおける自立支援の機能強化を目指した取り組み

    中瀬 咲子, 安齋 紗保理, 山中 信, 植田 拓也, 新井 武志, 柴 喜崇 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 249-249, 2024-03-31

    ...しかし、回を重ねるごとに空欄が減り、目標の内容も利用者本人の意向を踏まえた生活機能に焦点化されるなど、目標設定に変化がみられた。 </p><p>【結論】</p><p> 本取り組みはデイサービスにおける自立支援強化の取り組みとしての意義があると感じた。...

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  • 福祉用具の活用は介護予防(自立支援)の即効薬

    望月 彬也 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 268-268, 2024-03-31

    ...去年台風で自宅付近の荒川が氾濫しかかった。この付近の水位は自宅一階より高く、もし氾濫すれば確実に水死する。昇降補助具で直ちに2階に避難。2階まで水が来たら 3階と自分の判断で出来る。 </p><p>【考察】</p><p>福祉事務所で日々の暮しを自立のため2階まで昇りたいと相談したところ1階での生活が安全と言われたので専門家の派遣を要請したとのこと。...

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  • 当施設利用者の身体機能低下に影響する要因の調査~握力・歩行評価による検討~

    中島 裕介 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 284-284, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p><p> 日常生活に組み込まれた運動習慣や社会参加がフレイル予防につながることが明らかになっている.当施設でも運動,栄養指導に特化した関わりにより利用者の身体機能に維持・改善の傾向がみられている.しかし,中には低下の傾向を示す者も一定数存在する.本調査では利用者の体力測定結果を維持・改善群と低下群に分け,比較検討することで低下傾向に影響した要因を明らかにすることとした....

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  • 介護予防教室自粛期間中のフレイル状態の比較 Fried frailty phenotype questionnaireを用いた検討

    鬼木 貴也, 飛永 有美子, 永嶋 広大, 岡本 萌花, 吉田 純一 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 287-287, 2024-03-31

    ...その要因として,今回の対象は介護予防教室に参加されている高齢者であるため,社会活動に意欲的かつ比較的健康に関心が高いことが考えられる.しかし,全体的にプレフレイルに該当する高齢者の割合が高く,今後も健康支援を継続していく必要があることが示唆された.今回の研究限界として対象者が少ないことが挙げられるが,今後の当院でのフレイル予防への取り組みの一助としていきたい....

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  • 高齢者のBMIと身体活動量および運動の実施状況との関係-「スポーツ・ライフデータ2022」の二次分析-

    大武 聖, 齋藤 孝義 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 290-290, 2024-03-31

    ...しかし推奨身体活動量の充足者は低BMI群で有意に低値であったことから、重点的に身体活動量の増加に向けたアプローチを行う必要があると考える。 高BMI群は低BMI群より推奨身体活動量の充足者の割合は多いが前回調査の結果から運動実施者の割合や身体活動量は大きく変わっていないため、新型コロナウィルス感染拡大により減少した身体活動量や運動機会が改善していない可能性がある。...

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  • 血液透析患者に対する二重課題が注意・遂行機能に及ぼす影響

    浅野 貞美, 山口 智晴, 村山 明彦, 森本 耕吉, 諸遊 直子, 藤岡 佳伸, 谷島 薫, 後藤 健 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 301-301, 2024-03-31

    ...血液透析患者は認知機能障害を認める割合が高く,認知機能の低下はADLやQOLのみならず生命予後が不良との指摘もあり,その対策は重要な課題である.特に血液透析患者は,長期にわたるシャント管理等のセルフケアを行うため,注意・遂行機能を維持することが必要不可欠である.近年,運動課題と認知課題を組み合わせた二重課題 (Dual task;DT)は認知機能や身体機能の改善に効果的であることが示されている.しかし...

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  • 当院職員に対する腰痛対策事業が腰痛の予防ならびに改善におよぼす影響

    篠原 晶子, 有福 浩二, 坂本 淳哉 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 307-307, 2024-03-31

    ...しかし,腰椎伸展運動の実施が腰痛の発生予防や改善に直接的に関与しているかは明らでなく,運動の実施回数の影響など今後検討を進める予定である。 </p><p>【倫理的配慮】</p><p>本研究は当院の倫理委員会の承認を得た (承認番号:第2023-1号)。また、対象者に対して書面にて研究参加に関する同意を得て行った。</p>...

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  • 通いの場の取組をPDCAサイクルに沿って評価するための枠組み:ACT-RECIPE

    清野 諭 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 31-31, 2024-03-31

    ...しかし、その具体的な推進方策や、標準化された評価の枠組みは明示されていなかった。そこで、令和2年度老人健康増進等事業および令和3~4年度厚生労働科学研究 (代表:藤原佳典)を通して、「通いの場の取組をPDCAサイクルに沿って評価するための枠組み」が提案された。本発表では、本枠組みの概要を紹介する。...

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  • 人工膝関節全置換術後に短期間で身体機能が低下した患者の特徴~術前因子からの探索~

    田中 友也, 池田 光佑, 田澤 智央, 高橋 遼, 島根 幸依, 八木 勇太, 杉本 和隆 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 318-318, 2024-03-31

    ...しかし、術後理学療法の終了後、改善した身体機能が短期間で低下する患者を臨床場面に散見する。これは要介護の原因になることが考えられ、身体機能を維持するための3次予防が重要となる。そのため、術後に身体機能が維持できなかった患者の特徴を把握することは、TKA後の3次予防を推進するための一助となる。...

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  • 悪性骨腫瘍複数回再発により下腿切断となったが人工脛骨断端での義足歩行を獲得した症例について

    冨士 佳弘, 田宮 大也 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 323-323, 2024-03-31

    ...しかしながら、人工関節置換術後の再発については確立した治療法はない。本症例では人工関節部位での切断となり、義足装着にて日常生活動作の獲得を図った。 </p><p>【症例紹介】</p><p>47歳、女性。X-16年、右大腿遠位骨腫瘍に対し て掻爬術を施行。X-14年、再発により遠位大腿骨人工置換術を施行。X-3年、再発により腫瘍広範切除術および人工脛骨置換術を施行。...

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  • スリーブ状胃切除術における減量入院後の手術待期期間は術前後の減量効果に影響するか?

    北村 健人, 高木 清仁, 山下 裕, 松田 淳一, 岡田 由紀子, 渡邊 梨紗子, 渡邉 啓介, 砂田 知里, 會津 恵司 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 342-342, 2024-03-31

    ...しかし、国内のコンセンサス等においても具体的にどの程度の期間を設ければよいか明らかになっておらず各施設の判断に委ねている現状にある。術前待期期間 (time to surgery:以下TTS)においての先行研究ではTTSの長短 (平均209日)は術後の体重減少に影響しないという報告がある。...

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  • 若年男女におけるロコモティブシンドローム高リスクの該当割合と関連要因

    坂主 竜生, 松本 千晶, 久保 晃, 遠藤 佳章 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 351-351, 2024-03-31

    ...Ohtsukiらは,29歳以下の男性においてLSの該当割合は27.6%, Uesugiらは,女子大生においてLS高リスクの該当割合は65% と報告している.しかし,これらの研究では若年者のLSやLS高リスクの関連要因については明らかにされていない.そこで,本研究では若年者を対象に,LSとLS高リスクの該当割合と関連要因を検討し,明らかにすることを目的とした....

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