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検索結果 6,311 件

  • 公認心理師と産業カウンセラーの歴史

    安齊 順子, 宮田 はる子, 金築 智美, 末武 康弘 イノベーション・マネジメント 21 (0), 179-191, 2024-03-31

    <p>本研究は、心理職の国家資格として誕生してからまだ歴史の浅い公認心理師が、今後、産業・労働分野において活躍の場を広げ、貢献していくための手がかりを見出すことを目的とした。時代の変化にともないストレスが増す産業領域の背景や課題を理解し、文献調査により産業・労働分野におけるメンタルヘルス支援、心理学的視点で関わってきた人物や活動の歴史を概観した。この分野で長く活躍している心理士へのインタビューも…

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  • 若年就業者の自律的な援助要請に至るプロセスの探索的検討

    道谷 里英 キャリア・カウンセリング研究 25 (2), 43-54, 2024-03-31

    職場において仕事に関連する支援を求めること(援助要請)の研究が近年注目されている。本研究は,企 業や団体で働く若年就業者を対象として,職場における自律的な援助要請行動が獲得されるプロセスを明 らかにすることを目的として実施された。若年就業者13名に対して半構造化面接を行い,対象者の逐語記 録をM-GTAにより分析した結果,43 概念,15 カテゴリー,6 …

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  • 職業選択志向性と入社後の職務満足感との関連における 境遇活用スキルの調整効果の検討

    赤城 知里, 井上 忠典, 西村 昭徳 キャリア・カウンセリング研究 25 (2), 78-89, 2024-03-31

    本研究では,就職活動時の職業選択志向性によって,就職後の職務満足感に差異が見られるのか,さら に,境遇活用スキルが職業選択志向性と職務満足感との関連にどう影響するのかを明らかにすることを目 的とした。大学卒で22 ~ 30歳の社会人290名を対象として,職業選択志向性尺度,境遇活用スキル尺度, 職務満足感尺度で構成される調査票を作成し,Web調査を実施した。職業選択志向性尺度については,「と …

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  • リフレクションがもたらす成果がキャリア継続に及ぼす影響

    太田 彩子, 岡田 昌毅 キャリア・カウンセリング研究 25 (2), 31-42, 2024-03-31

    本研究では,リフレクションがもたらす成果がキャリア継続,すなわち「キャリア・パースペクティブ」 および「情緒的職業コミットメント」に及ぼす影響を検討することを目的とした。女性営業職436名を対象 にインターネット調査を実施した。まず,リフレクションがもたらす成果については「仕事の捉え直し」「危 機意識の高まり」「新たな職業観の獲得」「仲間からの発奮」「やりがいの再認識」の5因子が抽出された。つ …

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  • メンタルヘルス不調による病休を生きる体験

    野田 実希, 辻本 浩, 阪上 優 キャリア・カウンセリング研究 25 (2), 66-77, 2024-03-31

    職場のストレスによって精神疾患を患い,長期の病気休業を経験した職業人の在りようは様々であり,心 理的支援を行う上では,病休を個別の体験として理解する視点が不可欠である。本研究では,休職から職 場復帰ならびに回復プロセスの背後にある職業人の体験の具体的様相と本質を探索することを目的として, 精神疾患を患った長期病休経験者5 名を対象に半構造化面接による個別調査を行い,収集したデータに対し …

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  • 対人過敏傾向・自己優先志向と, サーバント・リーダーシップおよび苦手意識との関連

    坂本 真士, 鈴木 雄大, 佐久 浩子, 村中 昌紀 キャリア・カウンセリング研究 25 (2), 55-65, 2024-03-31

    本研究では,新タイプ抑うつの素因とされる対人過敏傾向(IS)・自己優先志向(PS)は,対人苦手意識に 正の影響を与えており,この影響の一部はサーバント・リーダーシップ(SLS)によって媒介されるという 仮説を,相関分析と媒介分析を用いて検証した。この仮説を検証するため,従業員 300 名以上の会社に勤め る管理職社員男女各100 名(平均年齢49.32 歳,SD = 7.33 …

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  • 理学療法士の運動指導により病院職員の運動習慣者が増加した取り組み―特定保健指導改定に向けて―

    髙橋 廣彰, 垣見 尚宏 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 414-414, 2024-03-31

    ...</p><p>【考察】</p><p> 結果より,PTによる運動指導は運動習慣の行動変容を促せる点で,病院職員への特定保健指導に寄与できる可能性があると考える.標準的な健診・保健指導プログラムより,保健指導は自身の健康に関するセルフケアができることを目的としているため,一方的な方法の提示ではなくカウンセリング要素を取り入れることが必要なことから,本事例でも対象者の悩みに沿い,機能評価に基づいた上で,自身...

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  • 就労支援付きリカレント教育プログラムを通したキャリア支援

    原 恵子, 廣田 奈穂美, 大川 一郎, 岡田 昌毅 キャリア・カウンセリング研究 25 (2), 90-100, 2024-03-31

    本研究は,就労支援付きリカレント教育プログラムでのキャリア支援を,A大学での実施事例を通して探 索的に検討することを目的とする。就労支援付きリカレント教育としての特徴的な要素や効果的な体制作 りや支援方法について整理をすることで,今後の就労支援やリカレント教育への応用やキャリア支援者の 資質向上に資する示唆を得る。研究対象とする事例は,A大学が主催した令和2年度文部科学省受託事業で …

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  • DV被害女性のトラウマケアにブレインスポッティングを用いた事例—同居を継続するDV被害者の支援—

    中野 葉子 ブリーフサイコセラピー研究 32 (2), 53-63, 2024-03-31

    <p>本研究では,トラウマケアにブレインスポッティング(BSP)を用いたDV被害女性の事例を報告した。ドロップアウトを避けるための配慮と,共感的な表現による心理教育をとおして,クライエント(Cl)に被害者としての当事者性が芽生え,BSPの導入に至った。6回のBSPセッションののち,DV場面を想起した際の恐怖と不快な身体感覚が消失し,「過去の出来事は『悪い思い出』のひとつ」という認識の変化があった…

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  • 50代正社員へのキャリア面接の効果検証

    廣川 進, 相澤 秀一 山梨英和大学紀要 22 (0), 25-32, 2024-03-30

    ...本研究は2022 年から企業をフィールドとして行ってきた「研修とカウンセリング」をセットとした継続中の実践的な研究の中から速報値としてキャリア面接の効果検証を目的とする。...

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  • 知的障害特別支援学級に在籍する子どもに「5つのお願い」を試みた事例検討

    小西 一博 日本学級経営学会誌 6 (0), 13-20, 2024-03-21

    ...また,本事例を通してFWにおけるカウンセリング技法としての可能性が示唆された。FWは子どもの心的内容を探るための技法の域を超えて,カウンセリングへの導入の意味合いをも持ちうること,FWは感情面での発達が未分化な幼児からアレキシサイミア傾向のある成人までと幅広い対象に適用可能であることが窺われた。...

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  • [032]報告

    郭 俊海, 大神 智春, 脇坂 真彩子, 楠木 理香, 柴田 あづさ, 小山 悟, 生田 博子, 肥後 裕輝, 今井 亮一, 野中 ちさと, 黄 正国, 房 賢貞, 中村 真子, 木下 博子 九州大学留学生センター紀要 32 45-151, 2024-03

    ...AsTW2023” 実施報告(生田博子) / Kyushu University Japan In Today’s World (JTW)・A Brief Review of the 29th Class (Oct. 2022―Jul. 2023) (Masa Higo, Ryoichi Imai and Chisato Nonaka) / 2022年度九州大学留学生センター留学生指導部門報告・(カウンセリング...

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  • 産業保健における若年労働者の適応支援について

    佐倉 健史, 松井 知子 産業精神保健 32 (1), 120-122, 2024-02-20

    ...<p>コロナ禍により,職場のコミュニケーションの在り方が様変わりした.本シンポジウムでは,テレワーク時代において若年労働者がスムースに組織に適応するにあたっての課題を踏まえ,産業保健としてどのような支援が可能なのか,有用なアプローチを示した.外部EAPからはオンラインでのカウンセリングや研修等により本人の孤独感・不安感を軽減したり上司やメンターがサポートしやすいよう支援したりすることで若年労働者の適応...

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  • COVID-19流行による急速な環境変化から見えたヒトとのつながり,あたたかさ,デジタルとの関係

    今関 あやね 産業精神保健 32 (1), 105-108, 2024-02-20

    ...急速なデジタル化が進んだことで,テレワークが拡大した.業務効率化や柔軟なコミュニケーションの利点はありつつ,急速な変化の中で,迅速な対応や,オンライン環境特有の問題やストレスも浮き彫りになった.例えば,人間関係の希薄化や業務時間の増加,個々のリテラシー差異による課題などもある.テレワーク中の部下の対処や事例から,早期介入の重要性も再認識できた.デジタル技術の進化により,オンラインでの相談窓口やカウンセリング...

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  • 誰もが活躍できるサステナブルな働き方を目指して

    佐藤 恵美, 真船 浩介, 田村 三太, 内間 裕美子, 藤田 真也 産業精神保健 32 (1), 117-119, 2024-02-20

    <p>精神保健福祉士部会では,大会テーマのSustainabilityを踏まえ,「多様な人々がその人らしさを失わず積極的に働き続けることができるための労働者支援のあり方を検討すること」を目的としてシンポジウムを企画した.事業場内外の精神保健福祉士,産業保健師,キャリアコンサルタントそれぞれから現状の支援活動を紹介しつつ,自分らしく健康に働く事とは何かを問う内容となった.特に,個人が追求するウェル…

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  • 営業員行動と顧客の購買意思決定要因の関係についての分析

    鎗水 徹, 北中 英明 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 202311 (0), 238-241, 2024-01-31

    ...従来のアダプティブ・セリングにおける営業的アプローチは、顧客ニーズを高いレベルで充足させるという意味で、営業員の適応力を判定するうえで参考となるものであることが検証できた。購買意思決定要因においては、顧客への「時間的対応力」や「組織的ビジネス推進力」という観点も加えて対応する必要があることを明らかにした。</p>...

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  • 日本の動物虐待研究の展開に向けて

    財津 亘 犯罪心理学研究 61 (2), 17-29, 2024-01-31

    <p>Only a few criminal psychology studies have investigated animal abusers, and there is little evidence in Japan. Nevertheless, it is often stated that “animal abuse is a sign of future atrocious …

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  • 中国・四国地方における卵巣癌に対する分子標的治療薬の使用状況およびコンパニオン検査が与えるHBOC診療への影響の調査

    田中 圭紀, 齋藤 渉, 下屋 浩一郎, 日比野 佑美, 松岡 敬典, 新垣 亮輔, 依光 正枝, 末岡 幸太郎, 青江 尚志, 平林 啓, 氏原 悠介, 古宇 家正, 前川 正彦, 山本 寄人, 白山 裕子, 中村 紘子, 早田 裕, 伊藤 裕徳, 春間 朋子, 藤田 志保, 石川 雅子, 奈良井 曜子, 小松 宏彰, 大石 徹郎, 卜部 理恵, 嶋村 勝典, 野中 道子, 田中 教文, 清水 美幸, 本郷 淳司 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 6-15, 2024-01-25

    ...</p><p>また,HRD検査によってtumor BRCAバリアントが判明した27例中25例に遺伝カウンセリングまたは遺伝学的検査が行われており,本検査がHBOC診療への足掛かりとして役立てられている状況が窺えた.</p>...

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  • 学校カウンセリングにおける「心の理論」の発達支援

    安東,末廣 宮崎国際大学教育学部紀要 教育科学論集 (10) 67-74, 2024-01

    ...シングル・フォーカス、般化の困難さ、状況不安や感覚不安などの特性を踏まえ、カウンセリングでは本人に2 つのスキルの獲得を目指す助言を行う。1 つ目は道具的スキルと言われる日常生活に最低限必要なソーシャルスキルで、2 つ目は一般常識が必要な場面における適切な行動のスキルである。...

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  • 吃音児に対する対面形式とテレコミュニケーションを用いたオンライン形式のLidcombe Programの効果の比較

    坂崎 弘幸, 瀧元 美和, 角田 玲子, 伏木 宏彰 音声言語医学 65 (1), 7-13, 2024

    <p>本研究は,吃音児に対するテレコミュニケーションを用いたオンラインによるLidcombe Program(リッカムプログラム,以下LP)の有用性を検討することを目的とした.オンラインLPを実施した17名『オンライン群』の結果を後方視的に調査し,対面式LPのみを実施した22名『対面群』の結果と比較検討した.保護者が評定した吃音重症度評定(以下SR)と言語聴覚士が評定したSRについて,16回のL…

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  • 遺伝性腎疾患の診断と遺伝カウンセリング

    森貞 直哉 日本小児腎臓病学会雑誌 37 (0), 39-43, 2024

    ...中間中胚葉に由来する極めて複雑な臓器で,その発生と機能維持には多数の遺伝子が関与している.これらの遺伝子の異常が腎疾患の原因となりうるため,遺伝性腎疾患の種類は極めて多い.近年のゲノム解析技術の進歩にともなって多くの遺伝性腎疾患患者の診断が可能となり,新たな原因遺伝子も明らかとなった.腎疾患の診療においても,ゲノムデータを利用した医療(ゲノム医療)が推進されている.一方で,ゲノム医療の推進には遺伝カウンセリング...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 出生前遺伝学的検査

    三浦 清徳 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 1-6, 2024

    ...を通じて,事前に検査の目的や意義を理解しておかなければならない.本稿では,国内における出生前遺伝学的検査の現状とその遺伝カウンセリングの役割について述べる....

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  • がん遺伝子パネル検査からみえる昭和大学病院のがんゲノム医療の課題

    竹内 抄與子, 吉田 玲子, 有泉 裕嗣, 桑山 隆志, 角田 卓也, 中村 清吾 昭和学士会雑誌 84 (1), 82-93, 2024

    ...を受け,11例(39%)が遺伝学的検査を受検,6例(21%)が遺伝子変異陽性であった.この結果から,幅広く該当する治療を探索するがん遺伝子パネル検査は,適切な時期に行うことが治療到達性に重要であると考えられた.また,遺伝性疾患は,患者や家族にとって重要な情報でありケアを受けられることが望まれ,今後はPGPVを示唆された患者全員が遺伝カウンセリングをはじめ必要なサポートが受けられるように改善していく必要...

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  • 公共職業安定所における求職者カウンセリングのプロセスに関する探索的研究

    森川 友子, 永野 浩二, 平井 達也, 福盛 英明, 福田 尚法 人間科学 6 (0), 22-37, 2024

    <p>本研究では公共職業安定所の熟練キャリアカウンセラー(以下,CC)が,就職上の課題があると見受けられる求職者(以下,CL)に対してどのようなプロセスで支援をしているのか,仮説生成することを目的とした。公共職業安定所内で評判が良い支援歴6年以上のCC8名に半構造化面接を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下,M-GTA)により分析した。その結果42個の概念,9個のカテゴリが生…

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  • がん未発症者に対するチャットボット(AI問診)を用いた遺伝性腫瘍のリスク評価

    柴田 亜貴子, 入駒 麻希, 飯尾 智美, 安井 有香, 山口 園美, 吉田 雅行, 安達 博, 武藤 繁貴, 福田 崇典, 中島 健, 吉田 晶子, 鳥嶋 雅子, 川崎 秀徳, 和田 敬仁, 小杉 眞司, 大内 憲明 日本乳癌検診学会誌 33 (1), 85-90, 2024

    ...遺伝カウンセリングを受けた人は52 人(6.9%),そのなかで遺伝学的検査を実施した人は9 人,内1 人にBRCA2 の病的バリアントを認めた。検診受診者の中にも遺伝性腫瘍の病的バリアント保持者がいる可能性が示唆された。また,遺伝カウンセリング及び遺伝学的検査実施率が非常に低く,今後の課題であると考えられた。...

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  • 地域精神科医療における臨床心理職の訪問支援の現状と課題 -多職種アウトリーチチームへのアンケート調査から-

    仲, 沙織 九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 10 (1), No.10-, 2023-12-27

    ...しかし,〔利用者のアセスメント・心理検査〕,〔カウンセリング〕,〔認知行動療法〕,〔困難ケースへの対応〕,〔コンサルテーション〕,〔家族支援〕,〔心理教育〕,〔日常生活支援〕,〔スタッフのメンタルヘルスケア〕に,臨床心理職の専門性を発揮してほしいという意見も多く上がり,実際に臨床心理職が在籍しているチームからは,〔心理支援に対する利用者の支援ニーズの高さ〕や〔心理アセスメントの必要性〕,〔臨床心理職...

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  • 知的障害者への心理支援に関する国内の研究動向

    大野, 愛哉 九州生活福祉支援研究会研究論文集 17 (2), 12-22, 2023-12-25

    ...その結果,ある程度の言語的コミュニケーションが取れる場合にはカウンセリングや遊戯療法などの心理療法の対象となりうること,これまではSSTなどによって適応的な行動を獲得することが中心に支援が提供されてきたものの,これらに心理臨床学的な視点を取り入れる必要があること等が示された。...

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  • 塚本先生の論文に学ぶ

    住岡 恭子 岡山大学臨床心理学論集 : 岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室紀要 21 31-38, 2023-12-25

    ...それぞれの論文から,①クライエント・セラピスト双方に流れる時間を意識する重要性,② DV被害者という困難なケースに相対する際に構造を安定させる不断の努力が必要であること,③事例報告において各回のセッションを記述する作業それ自体が臨床研修として有用であること,④助言を行う前にまず目の前のクライエントその人の思いに焦点を当てること,⑤面接の中で思いついた介入を十分吟味すること,⑥試行カウンセリングの臨床現場...

    DOI 機関リポジトリ

  • Gastric adenocarcinoma and proximal polyposis of the stomach(GAPPS)の1例

    山本 阿紀子, 河野 真, 稲垣 夏子 遺伝性腫瘍 23 (3), 109-113, 2023-12-15

    ...ポリープが出現した.家族歴を考慮し上部消化管内視鏡検査を施行すると,密生する胃底腺ポリポーシスと,ポリープとは異なる白色調隆起を認め,組織学的に腺癌と診断された.遺伝学的検査では<i>APC</i>遺伝子のプロモーター1B領域に病的バリアントを確認し,GAPPSと診断した.GAPPSの本邦からの報告は少なく予防的胃全摘術やサーベイランスの明確な基準はないため,今後も慎重な経過観察と継続した遺伝カウンセリング...

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  • Li-Fraumeni症候群病的バリアント保持者の配偶者に妊娠を契機に発症したと考えられる絨毛癌の1症例

    國宗 勇希, 岡山 直子, 児玉 雅季, 森重 彰博, 中原 由紀子, 深野 玲司, 岩永 隆太, 前田 訓子, 岡田 真希, 木村 相泰, 福田 進太郎, 末廣 寛, 伊藤 浩史 遺伝性腫瘍 23 (3), 104-108, 2023-12-15

    ...によって発症する遺伝性疾患である.症例は3人の子の母親で,第1子はこれまでに5度悪性腫瘍に罹患し,第2子も骨肉腫に罹患している.母親は第3子(未発症)の出産9カ月後に肝臓の絨毛癌のため40歳で死亡している.第1子は<i>TP53</i>の生殖細胞系列病的バリアントが確認され,父親は当時未発症であったが,同じ病的バリアントの保因者であり,その後前立腺癌のため亡くなった.今回,第2子の結婚に伴う遺伝カウンセリング...

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  • <i>SDHB</i>遺伝子に病的バリアントが同定されたSDH欠失型胃GISTの1例

    木村 香里, 平岡 弓枝, 内藤 陽一, 平田 真, 吉田 輝彦, 桑田 健 遺伝性腫瘍 23 (3), 94-97, 2023-12-15

    ...にて,SDHB蛋白質消失を認めた.HPPS鑑別のため遺伝学的検査を実施し,<i>SDHB</i>病的バリアントを認めた.診療科横断的にHPPSサーベイランス体制を整え,GISTに対する通常診療に加え褐色細胞腫・パラガングリオーマ(pheochromocytoma/paraganglioma;PPGL)のサーベイランスを開始した.また,遺伝性であることの心理的負担があったため,フォローアップ遺伝カウンセリング...

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  • 遺伝性乳癌卵巣癌患者の血縁者に対する遺伝カウンセリング受診勧奨のために克服すべき課題

    大髙 理生, 中島 健, 吉田 晶子, 鳥嶋 雅子, 川崎 秀徳, 山田 崇弘, 和田 敬仁, 小杉 眞司 遺伝性腫瘍 23 (3), 84-93, 2023-12-15

    <p> 遺伝性腫瘍診療では,診断後発端者に血縁者への情報共有を推奨するが,困難な場合がある.欧米では受診勧奨の研究があるが,本邦の実態は不明である.2020年より遺伝性乳癌卵巣癌(hereditary breast and ovarian cancer;HBOC)は遺伝学的検査が保険収載され,血縁者への対応も求められる.本研究はHBOC患者血縁者への情報共有と受診勧奨の施設での課題抽出を目的とし…

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  • 保険収載後にBRCA1/2遺伝子検査を考慮した乳癌患者における遺伝学的検査の受検に関する実態調査

    櫻井 彩乃, 菅原 ますみ, 後藤 景子, 渡辺 基子, 岡村 仁, 北村 裕梨, 中井 克也, 飯島 耕太郎, 岡崎 みさと, 魚森 俊喬, 崔 賢美, 村上 郁, 櫻井 晃洋, 齊藤 光江, 新井 正美 遺伝性腫瘍 23 (3), 74-83, 2023-12-15

    ...体制も整備する必要性が示された.また病的バリアントが検出されなかった約半数の対象者でネガティブな情緒の変化である「総合的気分状態」の上昇がみられた.乳癌診療や遺伝カウンセリングにおいては,病的バリアント非保持者でも心理支援を考慮すべき対象者がいることが示された....

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  • 精神科デイケアのための傾聴対話システム:きくロボ

    越智 景子, 井上 昂治, ララ ディベッシュ, 河原 達也, 熊崎 博一 人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 99 (0), 78-83, 2023-12-04

    ...利用者が発した言葉を繰り返すなどのカウンセリング技法に基づいて開発された傾聴ロボットが、精神科デイケアの環境でが効果的な活動を提供できるかどうかを評価するために、会話実験を行った。ロボットは、18名のデイケア利用者が最近印象に残った出来事について話すのを最長3分間傾聴を実施した。その結果、会話によって自己評価の覚醒度が高まることが示された。...

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  • 軽度・中等度難聴だからこそ気を付けること 幼児・学童

    片岡 祐子 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (11), 1185-1190, 2023-11-20

    ...雑音下聴取も含めた語音明瞭度の評価や, 学力, 社会面も含めたアセスメントを行うこと, 聴取の状況や補聴への意識を鑑み, 課題を把握した上で, 本人の意向も踏まえたカウンセリングと補聴導入を行うことが重要である. 難聴児の抱える課題は個人差もあり, 年齢とともに変化するため, 長期にわたる伴走的支援を心掛けたい.</p>...

    DOI 医中誌

  • 援助要請の機能性の向上を目標とした行動的介入法の予備的研究

    本田 真大 学校心理学研究 23 (1), 15-24, 2023-10-31

    <p>本研究の目的は援助要請の機能性を向上するための介入法を改良し,援助要請スキルへの効果を検証することであり,そのための予備的研究を行った。大学生を対象とした研究により,従来の方法では統制群と比較して十分な効果は見られないことが明らかになった。そこで介入法を改良して実施した結果,統制群と比較して援助要請スキルの向上が見られた。本研究の結果より,介入効果測定のための尺度の整備や介入対象集団の特性…

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  • Y大学における大学生のための キャリアデザインと汎用能力の尺度開発の試み

    原 瑞穂 キャリア・カウンセリング研究 25 (1), 9-19, 2023-09-30

    本研究の目的は,Y大学の学生がキャリア教育を受けることによって,キャリアをデザインする力や自 身の持つ汎用能力をいかに向上させていくか,というキャリア教育による学生の変化に焦点を当て,当該過 程で得られるY大学の学生の心理的変化を測定する尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討することで あった。研究1では2020年に全国の大学生男女800名を対象にWeb調査による分析を行い,3つの下位尺度 …

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  • 教訓帰納の活用を軸とした文章読解の個別学習指導

    深谷 達史 教育心理学研究 71 (3), 237-252, 2023-09-30

    ...そこで,本研究では,認知カウンセリングの事例から,文学的文章の学習において学習者が教訓帰納を身に付ける過程で,どのようなつまずきを示し,そのつまずきに対してどのような介入が求められるかを分析することを試みた。クライエントは,文学的文章の心情理解や記述問題を苦手とする小学4年生の女子で,読むコツ(読解方略)や問題を解くコツ(問題解決方略)を教訓として抽出することはしていなかった。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 対人過敏傾向・自己優先志向が職業性ストレッサーを媒介として 抑うつに与える影響についての縦断的検討

    村中 昌紀, 山川 樹, 亀山 晶子, 坂本 真士 キャリア・カウンセリング研究 25 (1), 1-8, 2023-09-30

    2000年代以降,日本の臨床家によって従来のメランコリー親和型うつ病とは異なる特徴をもつ新しいタ イプの抑うつ症候群の存在が相次いで報告されている。先行研究では新しいタイプの抑うつ症候群に特徴 的な認知・行動の様式である対人過敏傾向・自己優先志向が報告され,これらの特性は対人ストレッサーを 媒介として1 か月後の抑うつに影響することが示されている。そこで本研究では一般会社員を対象に対人過 …

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  • ギャンブル障害に対する内観療法の有効性

    原口 芳博, 塚﨑 稔, 谷口 大輔 内観研究 29 (1), 63-79, 2023-09-01

    <p> ギャンブル障害に対する内観療法の有効性の検討を目的として、断ギャンブルが継続している70代後半の男性の事例の治療経過を報告した。方法としては半構造化面接と心理検査(YG性格検査とTEG Ⅱ)を実施した。その結果は「内観療法の肯定的認知」(2019)と「日常内観の継続」(2019)という、我々が以前報告した知見と一致するものであった。かつ本事例においては「隔離された環境」と「迷惑をかけたこ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 当科における慢性耳鳴患者95例に対する補聴器による音響療法の治療成績

    島貫 茉莉江, 山田 浩之, 今村 香菜子, 和泉 光倫, 太田 久裕, 本間 大和, 大石 直樹, 小澤 宏之 AUDIOLOGY JAPAN 66 (4), 247-254, 2023-08-30

    ...<p>要旨: 慢性耳鳴に対する治療として, 教育的カウンセリングや音響療法, 認知行動療法などが行われており, 特に難聴を伴う耳鳴に対しては補聴器による音響療法も普及してきている。今回, 難聴を伴う慢性耳鳴に対して宇都宮方式聴覚リハビリテーションで補聴器調整を行った症例95例を対象とし, 耳鳴改善効果について評価した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 那須赤十字病院におけるCOVID-19関連の妊婦と新生児症例の検討

    梶谷, さゆり, 石井, 純平, 菅原, 沙織, 今高, 城治, 吉原, 重美 Dokkyo Journal of Medical Sciences 50 (1), 55-61, 2023-07-25

    ...濃厚接触が4例,入院時に発熱を認め翌日LAMP法で陰性が判明した2例,分娩後に母の陽性が判明した3例であった.分娩形式は1例を除いて帝王切開であった.新生児は母および他の新生児と隔離し,陰圧の個室で管理した.母が陽性の場合は発症から8日目,濃厚接触者の場合は6日目に母のNEAR法での陰性を確認後に母子の面会を許可した.新生児はLAMP法またはNEAR法で全例陰性であり,母子感染はなかった.両親にカウンセリング...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 遺伝性神経筋疾患と妊娠

    滝澤 歩武, 森 まどか The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 60 (7), 589-594, 2023-07-18

    ...<p>遺伝性神経筋疾患においては,近年の遺伝子診断技術の発展に伴い原因遺伝子・病態の解明の進歩が著しい.一方で,小児期から重篤な症状を呈し,有効な治療法が確立していない疾患も少なくない.そのため,これを基礎疾患としてもつ女性が妊娠・出産する際は,適正な遺伝カウンセリングが実施可能で,周産期に母児に起こり得るリスクにも対応可能な施設での管理が望ましい.</p>...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 遺伝性大動脈瘤・解離:臨床診断と遺伝学的検査

    森崎 裕子 日本血管外科学会雑誌 32 (4), 261-267, 2023-07-14

    ...喫煙などの一般的リスク因子を伴わない若年者にも発症し,胸部大動脈に好発し,より小さい大動脈径でも解離のリスクがある,という特徴がある.こうした遺伝性大動脈疾患では,早期からの積極的な降圧剤治療による拡張抑制や,予防的大動脈人工血管置換術などの介入により,解離イベントの予防が可能とされ,遺伝子診断を活用した早期診断・早期治療介入が勧められている.より効果的な遺伝子診断のためには,検査前後の遺伝カウンセリング...

    DOI

  • アクティブノイズコントロールにおける最近の動向

    梶川 嘉延 IEICE FUNDAMENTALS REVIEW 17 (1), 36-43, 2023-07-01

    ...<p>本稿では不快な騒音を音で制御・低減するアクティブノイズコントロール(ANC)について,これまでの技術の変遷を展望するとともに最近の動向について解説する.ANCはスピーカ(二次音源)からの制御音により騒音源(一次音源)からの騒音を制御・低減する技術であり,近年ではノイズキャンセリングヘッドホンなどを通じて一般にもその技術が広く知られるようになった.しかしながら,オフィスやイベント会場などの公共空間...

    DOI Web Site 参考文献47件

  • <i>BRCA2</i>病的バリアントを有する男性乳癌の家系員に遺伝カウンセリングの機会がなかったため診断が遅れた男性乳癌の1例

    服部 正見, 森 瞳美, 鬼塚 哲, 畑井 三四郎, 遠藤 翔, 森松 克哉, 安井 隆晴, 山中 直樹, 黒木 英男, 佐々木 暢彦, 横畑 和紀, 亀岡 宣久, 河野 裕夫, 中房 祐司 遺伝性腫瘍 23 (1), 33-37, 2023-06-30

    ...<p> 症例は70才,男性.弟がStageⅣ乳癌で,PARP阻害薬のコンパニオン診断を他院で施行され,<i>BRCA2</i>の病的バリアントを認めていた.患者は弟より自身が<i>BRCA2</i>病的バリアント保持者である告知を受けたが,遠方に在住のため遺伝カウンセリングを受けていなかった.3年後,右乳輪外側縁に皮下腫瘤を触知したためかかりつけの内科クリニックを受診した.問診で家族歴を問われなかったため...

    DOI 医中誌

  • 大学への不本意入学による進路変更と退学後のかかわり

    栗田 智未 カウンセリング研究 56 (1), 25-33, 2023-06-30

    <p>本研究では,在学中に不本意入学を主訴に来談し,希望する大学への入学とともに終結した後もかかわりをもつことになった学生(以下,CL)との面接過程を通して,退学後のかかわりとその意味を考察した。CLの進路決定から変更の経緯を振り返ると,再受験の決断は,自己主張し自分の意思を尊重することであった。それは親やカウンセラー(以下,CO)から分離・自立することであり,これまでの自己のあり方を大きく揺さ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)に対する<i>BRCA</i>遺伝学的検査の病病・病診連携

    長塚 美樹, 松嵜 正實, 片方 直人, 勝部 暢介, 野水 整 遺伝性腫瘍 23 (1), 22-26, 2023-06-30

    ...<p> 当院では1991年より「がんの遺伝外来」を開設し,約30年にわたり遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)をはじめとする遺伝性腫瘍疾患の遺伝学的検査と遺伝カウンセリングを実施してきた.2020年4月にHBOC診断目的の<i>BRCA</i>遺伝学的検査とリスク低減手術が保険適用となってから2年以上経過したが,<i>BRCA</i>遺伝学的検査はHBOC確定診断のみならず,乳癌やリスク低減手術の術式選択,...

    DOI 医中誌

  • HBOC診療における膵腫瘍のマネジメント

    阿部 紘大, 北郷 実, 小林 佑介, 増田 健太, 関 朋子, 小坂 威雄, 小野 伊久美, 三須 久美子, 中村 康平, 内田 明花, 舩越 建, 竹内 麻理, 小崎 健次郎, 青木 大輔, 北川 雄光 遺伝性腫瘍 23 (1), 12-16, 2023-06-30

    ...しても生殖細胞系列<i>BRCA1/2</i>検査がpoly ADP-ribose polymerase(PARP)阻害薬のコンパニオン診断として保険適用となり,当院でも膵癌患者に検査が普及しつつあるが,適用はいまだに治癒切除不能膵癌に限定されており,HBOCの診断や膵癌サーベイランスに対しては保険未収載である.われわれは<i>BRCA1/2</i>検査や遺伝学的検査の普及に努めるとともに,遺伝カウンセリング...

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  • 認知カウンセリングに基づく学習支援

    深谷 達史 日本学校心理士会年報 15 (0), 46-56, 2023-06-20

    ...さらに,小学生の具体的な学習の悩みとしてよく挙げられる教科・内容として,算数,漢字,読解を扱った認知カウンセリングの事例を紹介した。最後に,まとめとして,認知カウンセリングを学校現場において活かす方法,教員養成課程で教師を目指す学生が認知カウンセリングに取り組むことの意義を考察した。...

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  • 温泉地ワーケーションにおけるプログラム介入が睡眠脳波に与える影響

    芳賀 康平, 後藤 康彰 日本健康開発雑誌 44 (0), 97-103, 2023-06-14

    ...滞在中は温泉利用指導者の個別カウンセリング、温泉利用型健康増進施設における湯中体操、高濃度炭酸泉への毎日の入浴を体験した。滞在1週間前ならびに滞在中に睡眠時脳波、OSA睡眠調査票を計測し、滞在前後には、健康関連自己評価、末梢血液循環、唾液アミラーゼ活性を測定した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 就業者のキャリア自律とキャリア焦燥感喚起状況

    尾野 裕美 カウンセリング研究 55 (1.2), 27-37, 2023-05-31

    <p>本研究では,キャリア自律とキャリア焦燥感喚起状況について性別および年代別の特徴を検討し,それぞれの関連性を検討した。就業者1,200名を対象としたインターネット調査によって,キャリア自律心理(「職業的自己イメージの明確さ」「主体的キャリア形成意欲」「キャリアの自己責任自覚」),キャリア自律行動(「職場環境変化への適応行動」「キャリア開発行動」「ネットワーク行動」「主体的仕事行動」),キャリ…

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  • スクールカウンセラーの移行期支援の認識と行動に関する研究 ―尺度作成と影響因の検討―

    杉﨑 雅子, 飯田 順子 カウンセリング研究 55 (1.2), 1-15, 2023-05-31

    <p>本研究の目的は,スクールカウンセラー(SC)による移行期支援の認識と行動を測定する尺度を作成し,移行期支援行動に影響を与える要因について検討することであった。小・中・高校のSC325名を対象に質問紙調査を行った。因子分析の結果,5因子19項目から構成される「移行期支援認識尺度」と,8因子31項目から構成される「移行期支援行動尺度」が作成された。また,移行期支援行動の影響因を検討するため,移…

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  • ひきこもり状態にある人の家族が認識する家族会の機能

    野中 俊介, 境 泉洋, 加藤 隆弘 カウンセリング研究 55 (1.2), 17-26, 2023-05-31

    <p>本研究では,ひきこもり家族会への期待と実際に家族会から得られた結果,そしてそのギャップ(差異)を明らかにすることを目的とした。加えて,この期待と結果との差異と参加者が望む支援との関連をテキスト分析により予備的に検討した。本研究では,50以上のひきこもり家族会をもつ全国ネットワークから研究参加者を募り,家族会に対する期待や家族会から得られた結果などを問う10項目について回答を得た。父親61名…

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  • 森・里山を活用した癒しのプログラムの試行 静岡県川根本町と牧之原市で

    竹内 真一, 竹内 俊明 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 232-, 2023-05-30

    ...森の案内人とはカウンセリングの基本と森や自然に関する知識を習得し、人と自然に寄り添う人材であり、定期的に案内人の養成講座が行政の協力を得て開催されてきた。また、牧之原市の里山において、前述のプログラムをパッケージ化したミニ森林療法も取り組まれている。...

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  • <i>BRCA2</i>遺伝子に同一病的バリアントを認めた男性乳癌の2例

    名嘉山 一郎 遺伝性腫瘍 22 (4), 97-100, 2023-03-31

    ...浸潤性乳管癌かつ進行癌であることが多く,この2例でも同様であった.また,ともに乳癌や膵臓癌という遺伝性乳癌卵巣癌(hereditary breast and ovarian cancer;HBOC)関連癌の家族歴があった.このバリアントは,日本人を含む東アジア人集団での創始者バリアントであることが示唆されている比較的頻度の高いものであった.一方,血縁者とくに娘たちへのHBOCに関する情報提供,遺伝カウンセリング...

    DOI 医中誌

  • <i>BRCA2</i>の病的バリアントを有する切除不能進行膵臓癌患者とその血縁者に対する遺伝カウンセリングの経験

    井上 慎吾, 鈴木 哲也, 浅川 真巳, 芦沢 直樹, 中田 晴夏, 中山 裕子, 矢ケ崎 英晃, 石黒 浩毅, 斎藤 亮, 平山 和義, 古屋 信二, 白石 謙介, 庄田 勝俊, 赤池 英憲, 河口 賀彦, 細村 直弘, 雨宮 秀武, 川井田 博充, 市川 大輔 遺伝性腫瘍 22 (4), 112-116, 2023-03-31

    ...<i>BRCA2</i>の病的バリアントを有する切除不能進行膵臓癌2例の遺伝カウンセリング(genetic counseling ; GC)を経験した.症例1は,60歳代女性の発端者で検査前後2回のGCが契機で,血縁者に前立腺癌が発見された.症例2は検査結果判明後に,60歳代男性発端者の娘と息子がGC目的で来談した.初めて遺伝性腫瘍と知り動揺をみせ,その後来談していない.GCは検査前から必要で,血縁者内...

    DOI 医中誌

  • 自律的キャリア観と転職意向の関係性 ―職場環境を考慮した検討―

    黒沢 拓夢, 下村 英雄 キャリア・カウンセリング研究 24 (2), 1-12, 2023-03-31

    <p>自律的キャリア観と転職意向の関係性については,一貫した知見が得られておらず,更なる検討が求められる。本研究では,自律的キャリア観と転職意向の関係において,職場環境がどのような調整効果を持つのかを探索的に検討した。 20~ 50代の就業者6,000人を対象に Webモニター調査を実施し,年齢,性別,自律的キャリア観,転職意向,快適職場観等の独自に設定した指標を含む調査項目について回答を求めた…

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  • 自己優先志向的な人には在宅勤務が適しているか

    坂本 真士, 鈴木 雄大, 佐久 浩子, 村中 昌紀 キャリア・カウンセリング研究 24 (2), 24-32, 2023-03-31

    <p>本研究では,新タイプ抑うつの素因とされる対人過敏傾向(IS)・自己優先志向(PS)のうち PSを取り上げ, PSが高い社員は, 1)相互作用のない勤務状況(無相互作用在宅勤務)を出社勤務よりも快適だと感じる,(2)出社勤務から在宅勤務への変化をより肯定的に認識する,という仮説を検証した。参加者は,コロナ禍以前(2020年1月)には在宅勤務をしておらず,調査時点(2020年10月)で週1-4…

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  • 女性労組役員における受任に至る決断と役員経験を通した意識や行動の変容プロセス

    原 恵子, 清水 康子, 依藤 聡, 正道寺 博之, 岡田 昌毅 キャリア・カウンセリング研究 24 (2), 13-23, 2023-03-31

    <p>企業内労働組合の女性役員を対象に,受任に至る決断と役員経験を通した意識や行動の変容について検討することを目的とした。 13名を対象とした半構造化面接(14問)を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)によって分析した結果, 40概念, 15サブカテゴリー, 4カテゴリーが抽出された。女性労組役員における受任に至る決断と役員経験を通した意識や行動の変容は,【受任に対す…

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  • 韓国における学生相談・学生支援に関する研究動向

    伊藤 直樹 学生相談研究 43 (3), 245-254, 2023-03-31

    ...文献データベースから選択された50編の研究論文を対象としてレビューを行ったところ、これらは「学生相談・学生支援のための介入方法に関する研究」、「カウンセリングや心理的支援への態度、及びスティグマに関する研究」、「海外との比較・欧米との文化差に関する研究」、「インターネットの利用に関する研究」、「特定の特性に焦点を当てた適応に関する研究」の5つの研究課題に整理された。...

    DOI

  • COVID-19パンデミック開始段階における看護師の心理社会的反応に関する文献レビュー

    古賀 雄二, 伊藤 聡子, 井上 和代, 冨田 亜沙子, 山田 奈津子, 藤野 智子 Journal of Japan Academy of Critical Care Nursing 19 (0), 184-196, 2023-03-31

    ...は,文献データベースを用いて抽出された1072文献をもとに,最終的に28文献とした.記載内容は①パンデミックにおける心理社会的反応と原因,②看護師の心理社会的反応に対する支援とその効果に分類された.パンデミック下の看護師の心理社会的反応,心理的苦痛,心理変化や感情が明らかとなったが,調査地域は限定されていた.また,看護師のストレス軽減には,適切な個人防護具の提供,医療チーム間の相互支援,心理カウンセリング...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献32件

  • 血管肉腫の同胞発症がみられた1家系

    勝部 暢介, 佐治 重衡, 岡野 舞子, 石野 淳, 高橋 昌一, 後藤 政広, 牛尼 美年子, 菅野 康吉, 吉田 輝彦, 野水 整 遺伝性腫瘍 22 (4), 106-111, 2023-03-31

    <p> 血管肉腫は希少がんの1つであり,おもに成人の皮膚,軟部組織,乳房,骨,肝臓,脾臓などに,一部は下大静脈や肺動脈,大動脈に発生することが知られている.海外では家系内に血管肉腫が多発する例がいくつか報告されているが,本邦では家族性あるいは遺伝性血管肉腫に関する報告はみられない.今回,同胞で血管肉腫を発症した1家系を経験した.発端者は40歳時に心臓血管肉腫と診断された女性である.その後,発端者…

    DOI 医中誌

  • 1on1ミーティングの現状と課題に関する一考察 -国内大手メーカーA社の事例研究

    岸野 早希, 平野 光俊 キャリア・カウンセリング研究 24 (2), 33-46, 2023-03-31

    <p>本研究の目的は近年企業において導入が加速している人事施策の1つである1on1ミーティング(以下,1on1)に着目し,1on1の実施・定着における現状や課題について質的調査を通じて探索的に検討することである。1on1は働き方改革に伴う人材育成の時間・機会の減少を補完する効果的な方法として注目され,近年日本において導入する企業が増加している。しかし,1on1を導入したもののうまく定着していない…

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  • 学校心理学に関する研究の動向と課題

    伊藤 亜矢子 教育心理学年報 62 (0), 123-142, 2023-03-30

    <p> 本稿では2021年7月から2022年6月末までの1年間に,わが国で発表された学校心理学に関する研究の動向を学校臨床心理学の視点から概観し,学校心理学の現状と課題について考察した。学校心理学は,①公的・制度的要請に基づく認知面のアセスメントを原点に持ち,②学校教育活動として支援を行い,③一般の心理学を研究基盤とする。対して学校臨床心理学は,①私的・個別的な個人の要請から出発する臨床心理学を…

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 「一病息災」的はたらきを発揮する「医療」を支える「全人」の視点をめぐって

    清 眞人 全人的医療 21 (1), 101-109, 2023-03-25

    ...<p>私は,(公財)国際全人医療研究所代表理事であった故永田勝太郎の著書『実存カウンセリング』と,かつて拙著『ヴィジョンは〈世界〉をつれて』のなかの自分の入院体験を考察した章とをつき合わせ,対話させることによって,改めて次の見解を得た.すなわち,同研究所の説く「全人医療」,とりわけ,そのユニークな実践方法である「芸術療法」とは,患者に次のことを精神的に痛感させることを通して,身体のもつ病への免疫力を...

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  • 鍼灸臨床実習での学びのプロセス

    廣門 靖正, 永田 勝太郎, 青山 幸生 全人的医療 21 (1), 81-90, 2023-03-25

    ...【結語】臨床実習において,学生は医療面接やカウンセリング・マインドの重要性,患者のこころと身体からアプローチをすること,患者自身がセルフ・コントロールしていることを学んでいた.そして技術を研鑽し,鍼灸師としてのアイデンティティを形成していた.</p>...

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  • 「子ども理解と教育相談」及び「子育て支援」に関する一考察

    瀬々倉, 玉奈 京都女子大学教職支援センター研究紀要 005 203-212, 2023-03-03

    乳幼児保育・教育現場においては、子どものみならず養育者をサポートすること、即ち、子ども・子育て支援が必須となってきている。幼稚園教諭養成課程科目では「子ども理解と教育相談」であり、保育士養成課程科目では「子育て支援」が実践的な学びに該当する科目である。保育者による相談は学齢期における教育相談とは異なる点が多く、新たな理論化や実践の積み重ねが求められている。ところが、社会的背景の影響から保育学生が…

    機関リポジトリ

  • イヌバラ法による教員を対象とする傾聴技術の訓練に関する一研究

    阿部, 彩 京都女子大学教職支援センター研究紀要 005 123-134, 2023-03-03

    ...カウンセリングはすでに教員養成課程における教育相談に関する重要な学習課題である。教員の専門性の一つとして、カウンセリングマインドに象徴される人権尊重の在り方はもちろんのこと、傾聴技術の修得は共感力の向上と共にその中核の課題として位置付けられる。...

    機関リポジトリ

  • 臨床検査技師を目指す大学生は患者・家族の闘病記から何を学ぶか

    森, 慶輔 看護学研究紀要 11 (1), 39-48, 2023-03

    ...【方法】X大学で2017年度前期に開講された,臨床検査技師を目指す大学2年生を対象にした「カウンセリング」の講義において,患者・家族の闘病記を読み,その闘病記に基づいたプレゼンテーションを実施させた。そして自分が読んだ闘病記と他の学生のプレゼンテーションの内容に関するレポートを提出させ,その内容について分析した。履修者は35名,そのうち分析対象者は28名であった。...

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  • [031]報告

    郭 俊海, 大神 智春, 脇坂 真彩子, 柴田 あづさ, 斉藤 信浩, 小山 悟, 生田 博子, 野中 ちさと, 木下 博子, 楠木 理香, 矢野 莉早, 今井 亮一, 高松 里 九州大学留学生センター紀要 31 63-166, 2023-03

    ...日本文化研修コースの報告(第22期生)(郭俊海) / 2021年度 “AsTW2022” 実施報告(生田博子) / Summer in Japan(SIJ) 2022 オンラインプログラム実施報告(野中ちさと・木下博子・楠木理香・矢野莉早) / 九州の自然・歴史・文化を学ぶ~ JTW Field Trips 2022(今井亮一) / 2021年度 九州大学留学生センター・留学生指導部門報告(カウンセリング...

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