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検索結果 472,222 件

  • 気液分離器を用いたCFA法によるアンモニア態窒素分析手法開発

    高橋 のどか, 熊澤 頼博, 神野 良誠, 森久保 諭, 榎本 大佑, 田熊 保彦, 奥西 将之, 前田 広人 環境技術 52 (6), 313-320, 2024-11-20

    <p> 有害物質であるフェノールを用いない迅速簡便なアンモニア態窒素測定法の確立を目指し,連続流れ分析(CFA)による分析法を開発した.試料中の金属イオン等による測定の妨害を防ぐため,エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を添加した.そして,EDTA による発色機構への妨害低減および夾雑物質の影響の防止のためPTFE …

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 特発性両側腎動脈解離により腎梗塞を来した1例

    酒井 麻里, 武内 克憲, 湖東 慶樹 脈管学 64 (3), 41-44, 2024-05-10

    <p>症例は46歳,男性。右下腹部痛のため当院を受診した。造影CTで右腎の造影不良域と両側腎動脈解離を認めた。入院後,降圧療法およびヘパリンによる抗凝固療法を開始し,腹痛も改善した。入院9日目のCT再検で左腎下極枝に新たな解離と造影不良域が出現したが,腎機能増悪なく保存的加療を継続し,良好に経過した。特発性腎動脈解離は非常に稀な疾患であるが,急性腹症を来す鑑別疾患の1つとして念頭におく必要がある…

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  • Beyond コロイド・界面化学×高分子

    林 智広, 遊佐 真一, 湊 遥香, 鈴木 大介, 出口 茂 Colloid & Interface Communications 49 (2), 3-15, 2024-05-10

    ...の作製</p><p> 兵庫県立大学大学院 工学研究科応用化学専攻 遊佐 真一</p><p>制御ラジカル重合で合成したホスホベタインポリマーとカチオン性ポリマーから成るジブロック共重合体と、天然のアニオン性高分子のコンドロイチン硫酸の電荷を打ち消すようにリン酸バッファ中で混合すると、ポリイオンコンプレックス(PIC)ミセルを形成した。...

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  • 粉体塗料用静電塗装ガンからの異常放電による着火危険性に関する実験的研究

    崔 光石, 遠藤 雄大, 鈴木 勇祐, 栁田 建三, 白松 憲一郎 労働安全衛生研究 advpub (0), 2024-05-09

    <p>本稿では,粉体塗料用静電塗装ガンから発生する異常放電による着火危険性について,2つの方法(放電電荷量測定実験とガス爆発実験)により検討した.どちらの実験においても,放電ギャップ(塗装ガンのノズル先端部-接地電極間の距離)を10mm一定とし,ガス爆発実験ではメタン-空気混合ガス(約12.0%)を使用した.その結果,いずれの実験条件においても,静電塗装機の安全装置である過電流遮断回路(OCL)…

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  • 生物の神経回路に学ぶ省エネIoT技術

    矢嶋 赳彬 応用物理 93 (5), 289-293, 2024-05-01

    ...<p>神経回路の優れた特徴を模倣して情報処理ハードウェアを設計する手法は,ニューロモルフィック工学と呼ばれ注目を集めている.本稿では,アナログ回路や相転移材料を駆使した神経回路の模倣によって,優れた省エネ性を実現するIoT技術について紹介する.具体的には,神経回路を模倣した回路によって制御や学習を超低消費電力に行う取り組みと,末梢神経の温度センサを模倣したデバイスによって優れた2次元センシングを行う...

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  • 直交フラックスゲート型歪センサの特性評価

    千田 健太, 後藤 太一, 石山 和志 日本磁気学会論文特集号 8 (1), 30-34, 2024-05-01

    <p>  We propose a novel strain sensor utilizing an orthogonal fluxgate sensor system with bulk materials. Instead of a magnetic field, strain is applied to an orthogonal fluxgate magnetic field …

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  • マルチコアファイバ光ネットワークにおけるコア間クロストークを考慮した光パス更新モデル

    川口 陽大, 佐藤 丈博, 大木 英司 電子情報通信学会論文誌B 通信 J107-B (5), 286-300, 2024-05-01

    ...近年,5Gの進展やVirtual reality (VR)等のアプリケーションの登場により,多くの接続要求を収容できるネットワークの実現が期待されている.そこで,ネットワーク資源の利用効率の向上が期待できるエラスティック光ネットワークに注目が集まっている.一方,次々と新たな光パス要求が到着あるいは既存の光パスが削除されるようなエラスティック光ネットワークでは,スペクトルの断片化に対処するために,既存...

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  • J-TECが挑戦する再生医療の産業化

    井家 益和 日本薬理学雑誌 159 (3), 138-143, 2024-05-01

    ...<p>われわれは1999年にバイオベンチャー(ジャパン・ティッシュエンジニアリング:J-TEC)を起業し,わが国初の再生医療の産業化に挑戦した.再生医療の技術を製品化するために新たな数多くの規制に対応し,多くの議論を重ねた結果,2007年に再生医療等製品の第1号となる自家培養表皮ジェイスの重症熱傷を適応対象とした薬事承認を取得した.2012年には自家培養軟骨ジャックの外傷性軟骨欠損症を適応対象とした...

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  • 低酸素応答を標的とした新規薬剤の開発史

    吉川 清次, 萩本 裕樹, 中村 英二郎 日本薬理学雑誌 159 (3), 160-164, 2024-05-01

    ...Semenza博士の3氏に贈られた.受賞理由として新規の生理機構解明がHIF-PH阻害薬とHIF-2阻害薬という革新的な治療薬開発に繋がったことが挙げられる.上記の博士は,それぞれ腫瘍内科医,腎臓内科医,小児科医という異なるバックグラウンドを有し独自の視点で始めた研究が最終的に融合し「生体の低酸素環境に対する応答機構の解明」に至った点が興味深い.両薬剤は実臨床のアンメットニーズを解決すべく始まった橋渡...

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  • 反復的ピックアンドプレース動作における習熟度評価

    赤嶺 理久, 内田 雅文 電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 144 (5), 417-423, 2024-05-01

    <p>The Pick-and-place movements are used in the fields of light work and rehabilitation, but the evaluation method of the movements is based on the number of times and time, and the results may …

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  • Temperature-strain rate-dependent flow stress model of ceramic materials

    Kou Hai Bo, Gao Yao Wen, Shao Jia Xing, Dou Kai Yue, Zhang Jian Journal of the Ceramic Society of Japan 132 (5), 197-204, 2024-05-01

    <p>Flow stress is one of the most significant plastic mechanical properties of ceramic material at high temperature, and it is crucial to its processing and manufacturing. In the present paper, a …

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  • Contents

    Journal of the Ceramic Society of Japan 132 (5), C5-1-C5-2, 2024-05-01

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  • ユビキタスフォノンエンジニアリング

    野村 政宏 応用物理 93 (5), 272-278, 2024-05-01

    ...<p>あらゆる活動に伴うエネルギー消費は熱を生み出す.放置すると環境に消えていくが,ロジック半導体,パワー半導体,光デバイス,生体など,正常な機能と性能を維持するには適切な熱マネジメントが重要となる.正確な熱輸送の理解には,熱キャリヤであるフォノンの振る舞いを深く理解する必要がある.光子や電子と比べるとフォノンは追跡と制御が難しいが,特異な物理の探索と制御技術開発が着々と進められている.本稿では,熱...

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  • 今更聞けない産学連携・技術移転の始め方,育て方

    原 健二, 薄井 竜一, 高柳 亮 応用物理 93 (5), 300-304, 2024-05-01

    <p>日本で産学連携が本格化してから25年以上がたち,近年はその重要性がますます高まっている.本稿ではその歴史的背景を踏まえたうえで,筆者の長年にわたる経験に基づき極力実践に即した内容で,技術移転の基本プロセスについて整理し,さらに研究者にとっての技術移転活動の利点およびリスク管理上の留意点についても述べる.大学等の研究者が技術移転活動を進める際の手引きとして役立てば幸いである.</p>

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  • プラズマモニターを用いたプラズマクリーナーにおける予知保全

    白水 博, 丹正 淳文, 翁 振雄, 田村 好司, 峯 孝太郎, 小川 正太郎, 勝山 ちひろ エレクトロニクス実装学会誌 27 (3), 249-258, 2024-05-01

    <p>半導体製造のパッケージング工程において,ワイヤーボンディングの接合性向上,モールド封止樹脂の密着性改善などの目的で,プラズマクリーナーが使用されている。プラズマクリーナーでは,前半工程のプラズマ処理と比較して,不揮発性反応生成物がチャンバー内に多く付着し,加工対象物に悪影響を与える。予防保全の観点からは,チャンバー内の汚れ具合に合わせたメンテナンスが有効だが,その汚れ度が正確に分からないた…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • Aqueous synthesis of dark copper oxide selectively reflecting near-infrared rays

    Kobayashi Yuichi, Kawano Jun’ichi, Kato Yuh, Fukushima Kohei, Ohashi Kyoka, Ohtani Runa, Osawa Tomoya Journal of the Ceramic Society of Japan 132 (5), 238-244, 2024-05-01

    <p>Blue copper hydroxide was synthesized by adding aqueous ammonia or sodium hydroxide to copper chloride, copper nitrate, and copper sulfate solutions, and black copper oxide was produced by heat …

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  • Cover

    Journal of the Ceramic Society of Japan 132 (5), H5-1-H5-1, 2024-05-01

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  • メカノケミカル有機合成の新展開と可能性

    伊藤 肇 MEDCHEM NEWS 34 (2), 97-102, 2024-05-01

    ...筆者らは過去 5年間で、パラジウム触媒によるクロスカップリング反応のほか、難溶性化学物の反応開発、Grignard試薬などの有機金属化合物の合成、高速なBirch還元、圧電材料を用いたメカノレドックス反応の開発などの成果を上げ、メカノケミカル有機合成の有用性を示した。...

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  • 珠玉の英文学(3) : ワイルドとルビー

    中村, 久美 天理大学学報 75 (2), 1-12, 2024-04-30

    ...その豊かで官能的,エキゾチックな描写の中に,東洋の様々な特産物とともに東洋の宝石が登場するのは,伝統的な英文学作品とは異なるため目を惹く。ワイルドにとっての宝石とは,地上世界から断絶した天上世界の象徴ではなく,地上と天上,物質と精神とを統合・包含する魔法の石,真の芸術の融合を体現する美の象徴である。...

    機関リポジトリ

  • 急激な経過を辿り救命できなかった腸炎ビブリオによる壊死性筋膜炎の1例

    中山 美里, 中山 雄二朗, 前田 将, 具嶋 泰弘, 前原 潤一 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 112-116, 2024-04-30

    ...来院時はショックで,右下肢痛を訴え,患部に紫斑と水疱形成が認められた。重症軟部組織感染症として緊急入院し,メロペネム,バンコマイシン,クリンダマイシンの投与を開始した。Finger testが陽性であり,直ちに右下肢切断術を施行した。術後は集学的全身管理を継続したが,紫斑が全身に拡大し第3病日に死亡した。後に血液培養からVibrio parahaemolyticusが検出された。...

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  • 先天性中枢性低換気症候群診療の標準化を目指して

    山田 洋輔, 長谷川 久弥 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 168-173, 2024-04-30

    ...と名付けて作成した.全国の患者に実施しCCHSの病態の理解や適切な呼吸管理の調整などを行っている.呼吸ドックにより覚醒時低換気が少なくないことが判明したが,従来の人工呼吸器では治療困難であった.そこで我々は,覚醒時低換気に対する新しい治療として横隔膜ペーシングの国内導入を主導している.まだ道半ばであるが,歩みは着実に進んでおり,引き続きデータを集積しCCHS診療の標準化を目指す....

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  • 感染性流産後に著明な心機能低下を認め周産期心筋症の関与が考えられた1例

    髙野 隼, 中島 絵理, 原 直輝, 勝田 晃平, 宇佐美 健喜, 有野 聡, 佐々木 庸郎, 小島 直樹, 稲川 博司, 岡田 保誠 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 121-125, 2024-04-30

    ...今回,生来健康な30歳,女性が感染性流産に伴う敗血症性ショックで入院した。入院後に著しい心機能の低下を認めたため,敗血症性心筋症だけでなく周産期心筋症の関与を疑った。欧州のガイドラインで推奨されているドパミンアゴニストであるブロモクリプチンの投与を行ったところ心機能の改善を認めた。...

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  • 重症患者における人工呼吸器抜管後の経口摂取開始日と退院時普通食経口摂取との関連

    渡辺 伸一, 金谷 貴洋, 岩崎 拓海, 渡辺 静香, 小久保 晃, 森田 恭成 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 218-224, 2024-04-30

    ...</p><p>【方法】対象は48時間以上人工呼吸管理となった患者で退院時の普通食経口摂取自立[functional oral intake scale(FOIS)≧6]と非自立(FOIS<6)の2つのグループに分類し,比較検討した.解析は,普通食経口摂取自立を目的変数とした多変量ロジスティック回帰分析を行った....

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  • 小児糖尿病患者における重症低血糖に関するアンケート調査

    小児糖尿病委員会, 浦上 達彦, 母坪 智行, 小川 洋平, 菊池 透, 臼田 里香, 松井 克之, 広瀬 正和, 平井 洋生, 阿比留 教生, 藤原 幾磨, 水野 晴夫, 都 研一, 高橋 和眞, 島田 朗 糖尿病 67 (4), 202-208, 2024-04-30

    <p>日本糖尿病学会に所属し,小児科を標榜する専門医と糖尿病学会の小児糖尿病委員に対して,中学生以下の糖尿病患者における2017年1月~2021年12月に発生した重症低血糖(SH)に関するアンケート調査を行った.33施設から回答があり,その内17施設が対象となる小児糖尿病を診察していた(1型506名,2型302名).その内SHの経験ありは11施設で,総数は25人(全て1型糖尿病)であった.対象の…

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  • 歯根形態異常および歯根吸収を呈する根尖膿瘍に対して意図的再植を行った1症例

    堅田 千裕, 岡本 基岐, 栗木 菜々子, 泉井 陽菜, 井上 愛弓, 藤原 茉優, 木ノ本 喜史, 林 美加子 日本歯科保存学雑誌 67 (2), 117-125, 2024-04-30

    ...</p><p> 現病歴:約3年前に,近医で上顎右側第二小臼歯のう蝕治療を行った.翌年,同歯に自発痛を覚えたため,近医を受診した.冷刺激に対して歯髄反応があり,咬合調整により症状が治まったため経過観察となった.8カ月後,再び自発痛を自覚したため,近医を受診.デンタルエックス線検査の結果,歯髄形態の異常が原因と考えられたため,当院受診となった....

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  • 免疫関連有害事象の早期診断のため尿糖自己測定が有用であったニボルマブによる1型糖尿病の1例

    川名部 新, 中川 朋子, 内山 修太朗, 中村 祐太, 月山 秀一, 横田 健一, 曽根 正勝 糖尿病 67 (4), 173-180, 2024-04-30

    ...クール投与後より尿糖陽性が持続し,全身倦怠感を自覚し受診した.随時血糖352 mg/dL,HbA1c 6.6 %,随時血中CPR 0.7 ng/mL,尿ケトン±,アシドーシスは認めないが,1型糖尿病を疑いインスリンを導入した.その後,化学療法を変更しステロイドを前投与され,糖尿病ケトアシドーシスを発症し,即日入院となった.血中・尿中CPR感度未満で,irAEによる1型糖尿病と診断した.当院では免疫チェックポイント...

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  • エナメル質酸蝕モデルに対するユニバーサルアドヒーシブシステムの接着性評価

    鈴木 美穂, 若松 賢吾, 陸田 明智, 杉村 留奈, 庄司 元音, 新井 広幸, 武藤 玲, 石倉(河津) 真実, 宮崎 真至 日本歯科保存学雑誌 67 (2), 99-108, 2024-04-30

    <p> 目的:クエン酸を用いて表層脱灰されたエナメル質に対するユニバーサルアドヒーシブの接着性およびその接着耐久性について検討した.</p><p> 材料と方法:供試したユニバーサルアドヒーシブはAll-Bond Universal(AB),Adhese Universal(AU)およびScotchbond Universal …

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  • 南琉球八重山語小浜方言の三型アクセント体系

    セリック ケナン, 麻生 玲子 音声研究 28 (1), 1-16, 2024-04-30

    <p>本論文では,著者らのフィールドワーク調査結果に基づき,八重山語小浜方言の韻律体系に関して次の3点を主張する。1点目は,小浜方言は3つの異なるアクセント型を区別する三型アクセント体系であるという点である。2点目は,南琉球の他の多くの方言と同様に,音節と文節の間の韻律単位として定義される韻律語が,各アクセント型の一般化に必要であるという点である。3点目は,小浜方言の3つのアクセント型が,琉球祖…

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  • 高pH環境誘導歯科材料による液体培地中のLipopolysaccharide濃度の変化

    佐古 亮, 岩澤 弘樹, 倉持 仁, 原田(中里) 晴香, 石束(鈴木) 穗, 丹沢 聖子, 淺井 知宏, 古澤 成博 日本歯科保存学雑誌 67 (2), 109-116, 2024-04-30

    ...</p><p> 材料と方法:本実験では,カルビタール(軟性:CV-L群,硬性:CV-P群),カルシペックスプレーンⅡ(Cal群),ビタペックス(Vit群),Bio-Cリペア(Bio群)とProRoot MTA(MTA群)の5種類の高pH誘導材料を使用した.液体培地pHの変化は,1,12時間後,1,3日後に培地上清のpH変化を測定した.LPS濃度変化の計測では,<i>Escherichia coli<...

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  • 骨盤静脈疾患の診断と治療 —SVP分類は是か非か—

    久米 博子, 小泉 伸也, 櫻澤 健一, 本間 香織, 加賀山 知子, 岸野 充浩, 岩井 武尚 静脈学 35 (1), 59-65, 2024-04-27

    <p>骨盤内の静脈血行は複雑で未だ十分に病態生理が解明されていない.骨盤静脈疾患(pelvic venous disorders)は骨盤うっ滞症候群,メイ・ターナー症候群,ナットクラッカー症候群など,骨盤内の静脈うっ滞により起こるさまざまな症候群の総称である.これらの症候群は特定の症状に着目した病名で,各診療科でそれぞれに治療がなされてきたため,骨盤静脈疾患は系統的な治療や研究が行われていなかっ…

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  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術後の神経障害—新しいプロトコールによる発生回避の試み—

    宇藤 純一, 塚本 芳春 静脈学 35 (1), 17-21, 2024-04-27

    <p>下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術後に生じる神経障害を回避する目的で,新しい治療プロトコール(新法)を設定し,大伏在静脈(GSV)弁不全1042症例を治療した.直径1.27 mmの細径ファイバーを波長1470 nmの半導体レーザー装置に接続し,不全GSVを焼灼した.膝上のGSVは出力7 W(LEED 50–70 J/cm)で焼灼し,膝下GSVにも逆流を認める場合は5 W(LEED 20–25 …

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  • パワー・ダイナミクスと組織ルーチンの遂行的側面

    菊地 宏樹 赤門マネジメント・レビュー 23 (2), 57-68, 2024-04-25

    ...<p>本稿はルーチンハンドブックの第7章の解説である。第7章においては、ルーチンの遂行において組織内のアクターのパワーがどのような作用をもたらすかを明らかにすることが目的とされている。これにあたり上司が部下の1年の働きぶりを評価する業績評価面談が事例として用いられている。三つの業績評価面談を事例として、その録画を行い、それに基づいて会話分析が実施されている。...

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  • パルス高周波法を併用した神経根ブロックが奏効した回腸ストマ辺縁のびらんによる難治性痛の1症例

    村木 真美, 御村 光子, 萩原 綾希子, 合田 由紀子, 高田 幸昌, 山蔭 道明 日本ペインクリニック学会誌 31 (4), 69-72, 2024-04-25

    ...ジクロフェナク坐剤の使用により胃潰瘍をきたし,坐剤中止後に前医において持続硬膜外ブロックを開始し当科紹介となった.硬膜外カテーテル抜去後にパルス高周波による右Th10神経根ブロックを行った.痛みは軽減し,その後3度の硬膜外ブロックとミロガバリン等神経障害性痛治療薬によりnumerical rating scale(NRS)4/10以下となった.回腸ストマ辺縁の痛みは当初侵害受容性の痛みであるが,強い...

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  • 機能性表示食品における届出資料の科学的信頼性に関する検討

    鈴木 一平, 千葉 剛, 吉松 嘉代, 竹林 純 食品衛生学雑誌 65 (2), 31-39, 2024-04-25

    ...<p>2022年4月から8月に届出された機能性表示食品の届出資料を網羅的に解析し,機能性表示の根拠であるシステマティックレビュー(SR)の科学的な信頼性を検討した.398製品,611件の機能性表示を検討した結果,機能性関与成分121種,表示されているヘルスクレーム(Hc)は87種と多岐にわたり,複数の機能性を有する機能性関与成分が多数存在していた.機能性の根拠としてSRが87%,メタアナリシスが10...

    DOI PubMed

  • グリコサミノグリカン鎖の硫酸化修飾の制御機構とその異常による疾患発症機構

    三上 雅久, 北川 裕之 生化学 96 (2), 133-142, 2024-04-25

    ...ムコ多糖とも称されるグリコサミノグリカン多糖は,細胞外マトリックスの普遍的構成成分であり,数多くの硫酸基とカルボキシ基を持つため,高い水分保持活性を備えた組織の構造支持体として捉えられてきた.一方,硫酸基の空間配置によって生み出されるグリコサミノグリカン鎖の構造多様性は,さまざまな生理活性タンパク質とのコンタクトを可能にする分子基盤でもある.実際,近年の研究から,グリコサミノグリカン鎖が,増殖,分化...

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  • ボロノイ領域の状況変化に着目した地方都市における買い物施設の将来存続確率予測モデル

    五十石 俊祐, 小野塚 仁海 都市計画論文集 59 (1), 62-72, 2024-04-25

    ...その上で、2020年時点における存続ダミーを被説明変数に、各買い物施設の経路ボロノイの面積変化及び「人口」「15歳未満人口の割合」「生産年齢人口の割合」「高齢化率」「人口密度」「自営業者の割合」の変化を説明変数にして業種ごとに多項ロジスティック回帰分析を行った。その結果、4業種とも高精度な将来存続確率予測モデルを推定することができた。</p>...

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  • 非がん性上腹部内臓痛に対し神経破壊薬を用いたコーンビームCT補助下透視下内臓神経ブロックを施行した2症例

    西田 遼子, 片山 勝之 日本ペインクリニック学会誌 31 (4), 73-76, 2024-04-25

    ...果たした.ブロック施行後4年2カ月経過した現在も疼痛の増悪を認めていない.症例2,57歳男性.反復性胆管炎に起因する間欠痛(NRS 7~8/10)を自覚.疼痛により就業困難(バスの運転業務)であり,傾眠作用を持つ鎮痛薬を使用せず鎮痛する必要があった.症例1と同様に神経破壊薬を用いて内臓神経ブロックを施行した直後より疼痛は消失し,胆管炎再燃時もアセトアミノフェン頓用内服での鎮痛が可能となった.ブロック...

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  • 高次脳機能の制御基盤としての海馬の糖鎖

    神野 尚三 生化学 96 (2), 152-161, 2024-04-25

    ...中枢神経系にさまざまな糖鎖が存在することは古くから知られていた.大脳皮質や海馬のGABAニューロンの周囲にペリニューロナルネットと呼ばれる糖タンパク質からなる特殊な細胞外マトリックス構造が形成されていることについては,多くの優れた解剖学的研究がある.しかしながら,その機能の研究は遅々として進まず,ペリニューロナルネットが神経可塑性の制限や精神神経疾患の病態に関わっていることがわかってきたのは,比較的最近...

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  • ミトコンドリア由来小胞,古くて新しい膜輸送

    杉浦 歩 生化学 96 (2), 232-240, 2024-04-25

    ...ミトコンドリアは多彩な機能を持つダイナミックな細胞小器官(オルガネラ)である.分裂や融合,伸長などの形態変化に加え,他のオルガネラとの接着,細胞内局在変化,細胞間移動などその動態も多様である.ミトコンドリアの機能維持において正常な動態制御は必須であるが,それぞれの動態は独立しているわけではなく,連関しながら恒常性が保たれている.ミトコンドリア由来小胞(mitochondrial-derived vesicles...

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  • パンデミック環境に対応した活動の構築に関する研究

    谷口 邦彦 国際P2M学会研究発表大会予稿集 2024.Spring (0), 158-167, 2024-04-20

    2020年1月、新年会も終わり新たな年の始動を始めた矢先、横浜港に入港したダイヤモンド・ プリンセス号でコロナが発生したとの報道がなされた。3月からは著名人の逝去の報が相次ぎ、学校やNPOなどの活動も制約を余儀なくされた。 その中にあっても感染を回避しつつ新たな活動が工夫され、組織に定着して行った。本研究では、これらの基盤構築について事例研究を通じて分析しまとめたい。

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  • 椎間板内condoliase注入療法施行例から知り得たいくつかの知見について

    榮枝 裕文, 松岡 佑嗣, 松岡 竜輝, 服部 明典, 深谷 英昭, 川上 太郎 Journal of Spine Research 15 (4), 713-720, 2024-04-20

    ...</p><p><b>方法:</b>酵素注入療法後6ヶ月以上観察できた83例を解析.保存治療に抵抗する有痛症例には,神経根ブロックを優先して選択し,改善しない症例に酵素注入療法を勧めた.施行前・施行後2週間・4ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の経緯と,MRIを解析した....

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  • 肉芽腫性動脈炎を呈した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の1例~診断の根拠となる特異的な病理組織所見の検討

    伊藤 崇, 陳 科榮, 山本 俊幸 日本皮膚科学会雑誌 134 (4), 743-748, 2024-04-20

    <p>65歳男性.気管支喘息,多発性単神経炎,腎障害,消化器症状あり.採血ではIgE上昇,末梢血好酸球増多を認め,MPO-ANCA陽性であった.当科初診時,両下肢にリベドに混じて浸潤性紅斑と皮下結節が数カ所みられた.皮下結節からの生検組織像は,真皮―皮下組織境界部の筋性血管のフィブリノイド壊死,血管壁に沿ってangiocentricな組織球の著明な浸潤,さらにその周囲に多数の好酸球浸潤に囲まれる…

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  • ロルラチニブの中枢神経系副作用への対応に関する提言

    久保田 馨, 栁谷 典子, 市原 英基, 大久保 翼, 明智 龍男 肺癌 64 (2), 83-88, 2024-04-20

    <p><b>目的.</b>ロルラチニブは未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)チロシンキナーゼ阻害剤であり,国際共同第III相試験では高い有効性が示され,<i>ALK</i>融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の治療に用いられている.本剤に特徴的な副作用として,認知機能障害,言語障害,気分障害,幻覚などの中枢神経系症状があり,発現時には重症度に応じて休薬や減量が必要となる.本剤を処方する…

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  • 近赤外有機光検出器への応用を指向した分子内励起子相互作用を示すビススクアレン色素の開発

    澤田 隆平, 濱 玲史, 木下 早紀, 前田 壮志, 鈴木 直弥, 八木 繁幸 色材協会誌 97 (4), 94-102, 2024-04-20

    ...それらの色素のサイクリックボルタンメトリーでは,酸化側への掃引においてブロードな酸化還元波が観測され,それら色素の一電子酸化体は二つの単位発色団に非局在化した分子軌道を有することが示唆された。ビススクアレン色素の最高被占分子軌道は,フラーレンベースの電子アクセプター材料に対する電子ドナーとして適切なエネルギーレベルをもつことが示された。...

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