鎌田 俊一
日本惑星科学会誌遊星人
22
(4),
200-206,
2013
...地質学的時間スケールにおける大規模地形の粘性緩和は,固体惑星の熱進化を反映し,その痕跡は測地データに反映される.本論文では,月周回衛星「かぐや」で得られた測月データと,熱進化を考慮した長期粘弾性変形計算を突き合わせることで,月内部温度構造の変遷を制約した.前ネクタリス期4(PN4)以前に形成した衝突盆地下のマントル隆起はほぼ緩和しており,同時代までマグマオーシャンが未固化であったことが示唆された.その...
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