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検索結果 690 件

  • 巨大創発電磁応答をもたらす高密度磁気スキルミオン物質の設計

    車地 崇, 十倉 好紀 日本物理学会誌 79 (4), 186-191, 2024-04-05

    ...</p><p>われわれは磁気フラストレーションの効果を利用して,反転対称性のある物質においても磁気スキルミオンを安定化させる物質設計方法を開発した.特にガドリニウム原子(Gd)が三角格子を形成するように配列した結晶構造をとる金属間化合物Gd<sub>2</sub>PdSi<sub>3</sub>において,単結晶を使ったX線回折実験による磁気構造解析と電気輸送特性の詳細な測定により,Gdスピンによる磁気...

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  • イッテルビウム化合物を用いた1K以下の極低温生成のための磁気冷凍材料の開発

    志村 恭通, 常盤 欣文 日本物理学会誌 78 (8), 461-466, 2023-08-05

    ...</p><p>我々は上記の効果に着目し,比熱などの物性測定を通じて,高性能で使いやすい極低温用のYb系磁気冷凍材料を探索してきた.具体的には,幾何学的フラストレーション効果を利用した三角格子量子磁性体KBaYb(BO<sub>3</sub>)<sub>2</sub>および,重い電子状態形成を利用した(Yb, Sc)Co<sub>2</sub> Zn<sub>20</sub>,YbCu<sub>4</...

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  • 直交ダイマー系のプラケット一重項状態――THz領域の高圧下ESR測定による観測

    櫻井 敬博, 肘井 敬吾, 太田 仁 日本物理学会誌 74 (9), 633-638, 2019-09-05

    ...相互作用を直交するように入れたものと等価になる.対角線で結ばれる二つのスピンがダイマーに対応する.従って,この格子の基底状態は,ダイマー内の反強磁性相互作用<i>J</i>の強い極限,即ち孤立ダイマーではダイマー一重項状態,そしてこれにダイマー間の反強磁性相互作用<i>J</i>′を加えていったその極限,即ち正方格子ではネール状態になる.ところが<i>JとJ</i>′が拮抗する中間の領域では,スピン間にフラストレーション...

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  • 有機スピン液体物質における量子臨界現象とスピン–格子デカップリング現象の発見

    磯野 貴之, 宇治 進也 日本物理学会誌 74 (7), 483-488, 2019-07-05

    ...<p>1973年にアンダーソンによって,「量子スピン液体」と呼ばれる磁性体の新奇な磁気状態の存在が予言された.通常の磁性体では,磁性イオンに局在した電子スピンの間に働く交換相互作用によって,温度を下げていけば強磁性や反強磁性などの古典的な秩序が形成される.これに対して,交換相互作用によるエネルギー利得を同時に満足できない競合関係(スピンフラストレーション)が支配的になると,大きな量子揺らぎによって,...

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  • カイラル反強磁性体EuPtSiの低温物性

    竹内 徹也, 垣花 将司, 太田 譲二, 青木 大, 仲村 愛, 本多 史憲, 中島 美帆, 天児 寧, 播磨 尚朝, 辺土 正人, 仲間 隆男, 大貫 惇睦 日本物理学会講演概要集 74.1 (0), 2287-2287, 2019

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  • カイラル磁性体EuPtSiのEu-151メスバウアー分光 (II)

    本間 佳哉, 垣花 将司, 徳永 陽, 與儀 護, 中島 美帆, 仲村 愛, 清水 悠晴, 李 徳新, Maurya A., 佐藤 芳樹, 本多 史憲, 青木 大, 天児 寧, 辺土 正人, 仲間 隆男, 大貫 惇睦 日本物理学会講演概要集 74.1 (0), 2286-2286, 2019

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  • ワイル・ディラック半金属や量子スピン液体探索の新しい指導原理

    渡辺 悠樹 日本物理学会誌 72 (1), 10-18, 2017

    ...</p><p>一方,相互作用が強くバンド描像が成立しない領域で注目されているのが量子スピン液体である.強い電子間相互作用によって電子が局在しモット絶縁体となると,残されたスピンの自由度が問題となる.十分低温では反強磁性秩序などの磁気秩序が生じてしまうことが多いが,カゴメ格子などの幾何学的フラストレーションを持つ格子では磁気秩序が抑制され,スピンの自由度があたかも「液体」のように固まらずに残ることがある...

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  • ランダムJ<sub>1</sub>-J<sub>2</sub>正方格子反強磁性体における量子スピン液体的振る舞い

    上松 和樹, 川村 光 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1072-1072, 2017

    ...<p>相互作用の競合するフラストレート系では、量子揺らぎの効果が増大されることで、通常の磁性体でのマグノンを媒体とするスピン流や熱伝導とは異なる特異な低励起状態が誘起される可能性がある。しかし、二次元スピン系のスピン伝導および熱伝導を格子ハミルトニアンから直接解析した研究は少なく、フラストレーションの有無による定性的な違いも明らかでない。...

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  • 拡張された空間異方的三角格子ハイゼンベルグ反強磁性体のスピン波理論

    榊田 啓志郎, 嶋原 浩 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1094-1094, 2017

    ...<p>我々は,有機磁性体λ-(BETS)2FeCl4を動機付けとし,spatially completely anisotropic triangular lattice(Hauke,2013)を拡張した三角格子上のハイゼンベルグ反強磁性体における,古典的な磁気構造を調べてきた.今回はスピン波理論を適用し,量子ゆらぎに対するそれらの磁気構造の安定性を調べる.</p>...

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  • カゴメ格子反強磁性体A<sub>2</sub>BM<sub>3</sub>F<sub>12</sub>の合成と物性

    後藤 真人, 白上 龍, 植田 浩明, 道岡 千城, 吉村 一良 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1087-1087, 2017

    ...<p>我々はスピンフラストレーションをもち、様々な特異な磁気的物性が期待されている化合物群であるカゴメ格子反強磁性体A_2_BM_3_F_12_ (A,B:アルカリ金属,M:3d遷移金属)に着目して研究を行っている。これまではA = Cs,Rb、B = Na,Kに限定されていたが、今回それ以外のいくつかの新たな化合物の合成に成功した。...

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  • 核磁気共鳴から見た三角格子磁性体Cu<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub>NO<sub>3</sub>の磁気秩序

    小泉 優太, 笠松 直幸, 石川 裕也, 藤井 裕, 光藤 誠太郎, 菊池 彦光 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1093-1093, 2017

    <p>Cu_2_(OH)_3_NO_3_(鉱物名:rouaite, 単斜晶系)は三角格子の層状構造を有する。先行研究により磁化率は7~8 Kに極大を示しており、低次元性を示唆する。最近、笠松らは比熱測定からT = 7 K付近で磁気秩序を示唆するような比熱の極大を観測した。現在のところ、低温での磁気状態について不明である。そこで我々は、低温での磁気的状態をミクロな観点から調べるために、^1^H-N…

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  • フラストレート系反強磁性体Mn<sub>3</sub>GaNの磁気熱量効果に対する元素置換効果

    杉浦 拓人, 岡本 佳比古, 竹中 康司, 山本 晃生, 藤田 麻哉 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2330-2330, 2017

    ...<p>Mn_6_N八面体の幾何学的フラストレーションに由来する三角型反強磁性転移に際して巨大な磁気体積効果を示すことで知られるMn_3_GaNは、同時に大きな磁気熱量効果を示す。この物質は、MnをFeで置換する、またはN欠損をさせることによって広い範囲で転移温度を変えられることが知られており、磁気冷凍機能の観点から興味が持たれる。本講演では、Fe置換や窒素欠損が磁気熱量効果に与える効果を検証する。...

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  • 異方的三角格子をもつ5d量子磁性体Ca<sub>3</sub>ReO<sub>5</sub>Cl<sub>2</sub>

    平井 大悟郎, 広井 善二 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2328-2328, 2017

    ...<p>最近われわれのグループが発見した新物質Ca3ReO5Cl2は5d電子を1つ持つ磁性体である。dxy軌道を電子が占有するため、2次元的な磁性体とみなせ、Reは1次元方向に強い相互作用を持つ三角格子磁性体となる。発表では、測定された1次元的な磁性を異方的三角格子モデルと比較し議論する。</p>...

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  • フラストレート磁性体K<sub>2</sub>Mn<sub>3</sub>(OH)<sub>2</sub>(VO<sub>4</sub>)<sub>2</sub>のESR測定II

    藤本 雅哉, 大久保 晋, 原 茂生, 櫻井 敬博, 太田 仁, 大塚 大佑, 佐藤 博彦 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1250-1250, 2017

    ...この結晶はMnがダイヤモンド鎖とカゴメ格子に似た形の構造を持つMKS(Multi Kagome Strip)格子であり、フラストレーションが期待される。この単結晶試料のX-band ESR測定をし、温度変化、角度依存性を測定した。また30枚の単結晶をa*軸方向に重ねた試料のサブミリ波ESRも行った。発表では磁気異方性について報告する予定である。</p>...

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  • 三角格子反強磁性体NiGa<sub>2</sub>S<sub>4</sub>の偏極中性子弾性散乱

    南部 雄亮, Qiu Yiming, Gentile Thomas R., Chen Wangchun, Watson Shannon, Broholm Collin 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1275-1275, 2017

    ...<p>三角格子反強磁性体NiGa2S4は長距離磁気秩序が最低温まで抑えられ、新規な磁気状態が出現していると期待されている。今回、偏極中性子弾性散乱実験を行い、磁気散漫散乱において磁気揺動の容易面、容易軸異方性の温度依存性を調べたので報告する。</p>...

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  • 比熱測定による希土類三角格子反強磁性体CeZn<sub>3</sub>P<sub>3</sub>の対称性の考察

    壁谷 典幸, 間庭 健, 中村 慎太郎, 荒木 幸治, 加藤 健一, 落合 明 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1277-1277, 2017

    ...<p>CeZn_3_P_3_は希土類イオンが三角格子を形成した三角格子反強磁性体である。本物質は磁場中において複雑な逐次相転移を起こすが、その振る舞いは6回回転軸(c軸)に垂直なa軸とa*軸(a軸の逆格子ベクトル)方向の磁場中ですら大きく異なる。今回我々は、その振る舞いの起源を探るため、逐次相転移温度近傍における比熱の振る舞いの磁場方向依存性を調べた。...

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  • S = 1/2 三角格子ハイゼンベルグ反強磁性体Ba<sub>3</sub>CoSb<sub>2</sub>O<sub>9</sub>の磁気励起

    伊藤 沙也, 栗田 伸之, 田中 秀数, 河村 聖子, 中島 健次, 桑原 慶太郎, 伊藤 晋一, 加倉井 和久 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1273-1273, 2017

    <p>今回我々はS=1/2 TLHAFの良いモデル物質であるBa3CoSb2O9の非弾性中性子散乱実験を行った。K点近傍の低エネルギー励起の分散が線形スピン波理論と一致する、M点においてロトン的な極小が現れる、更に高エネルギー領域における励起エネルギーの負の再規格化が起こるなど、理論と定性的に一致する振る舞いが観測された。一方、1.5 meV以上に理論で説明できない8 meV程度 …

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  • パイロクロア格子のカイラル磁性体のマグノン

    荒川 直也 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1243-1243, 2017

    ...<p>3次元フラストレーション系であるパイロクロア酸化物は、有限のスピンカイラリティをもつカイラル秩序や、無秩序であるスピン液体についての研究が活発に行われています。...

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  • ブリージングパイロクロア反強磁性体における局所格子歪みと磁気秩序

    青山 和司, 川村 光 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1242-1242, 2017

    ...この格子上の古典ハイゼンベルグスピンに最近接反強性相互作用が働く場合には、幾何学的フラストレーションにより有限温度で磁気秩序が現れないことが知られている。一方、対応する磁性体であるクロム酸化物では、有限温度で格子の構造変化を伴った反強磁性転移が生じており、この系ではスピン-格子結合が重要であることが示唆される。...

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  • <sup>133</sup>Cs/<sup>19</sup>F-NMRによる正三角スピンチューブ磁性体CsCrF<sub>4</sub>の磁気構造の検証 II

    松井 一樹, 後藤 貴行, 真中 浩貴, 三浦 陽子 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1213-1213, 2017

    ...<p>S=3/2三角スピンチューブCsCrF_4_は、正三角形の三本足スピンチューブであり、フラストレーションと低次元性の観点からその基底状態が注目されている。磁性原子の配置に着目するとかごめ三角格子と等価であることからcuboc構造をとる可能性も期待されていたが、最近、中性子回折実験によって低温では120°構造をとると報告されている。...

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  • カイラル反強磁性体Mn<sub>3</sub>Snにおける表面状態の観測

    向笠 清隆, 下澤 雅明, 鈴木 喜貴, 杉井 かおり, 近藤 潤, 山下 穣, 多田 靖啓, 中村 壮智, 勝本 信吾, Ikhlas M., 冨田 崇弘, 肥後 友也, 中辻 知, Konczykowski M., 松田 祐司, 松浦 康平, 水上 雄太, 芝内 孝禎 日本物理学会講演概要集 72.2 (0), 731-731, 2017

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  • 2次元古典ハイゼンベルク磁性体において微小な摂動が誘導する相転移とその検出方法についての理論研究

    中野健斗, 佐藤正寛, 古川信夫 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2957-2957, 2017

    ...<p>近年の精力的なフラストレート系についての実験・理論研究により、多様な種類のフラストレート磁性体の物性が解明されている。一方で、より基礎的なフラストレーションを含まない磁性体の物性研究がおろそかにされている側面がある。本研究で、我々は2次元正方格子上の古典ハイゼンベルグ模型周辺で生じる相転移をモンテカルロ法に基づき精密に解析し、さらにその相転移の検出方法を理論的に考察する。...

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  • スピン1/2カゴメ格子反強磁性体の密度行列くりこみ群計算が示唆するディラック・コーン

    He Yin-Chen, Zaletel Michael P., Pollmann Frank, 押川 正毅 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1075-1075, 2017

    ...<p>スピン1/2カゴメ格子反強磁性体は、フラストレーションの強い系の典型例として精力的に研究されてきたが、その基底状態について未だに論争が続いている。大規模なDMRG計算の結果はギャップを持つZ2スピン液体を支持するとされてきたが、本研究ではまず、境界条件を変えることによりDMRG計算で求められるギャップが大きく減少することを見出した。...

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  • 二次元三角格子反強磁性体Ag<sub>2</sub>CrO<sub>2</sub>の強磁場輸送現象

    浅岡 俊介, 木田 孝則, 奥谷 顕, 吉田 紘行, 萩原 政幸 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1088-1088, 2017

    ...<p>Ag_2_CrO_2_はAg_2_非磁性伝導層とCr^3+^(S=3/2)の三角格子を形成するCrO_2_磁性絶縁層が交互に積層した二次元反強磁性体である。電気抵抗がT_N_=24Kで急激な減少を示すことから,伝導電子とCr^3+^の局在スピン間に強い結合があることが予想される。今回,パルス磁場下での磁気伝導測定を行ったところ,低温で磁気抵抗のヒステリシスを伴う変化が観測された。...

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  • フラストレート系スピネルCd(Cr<sub>1-x</sub>Fe<sub>x</sub>)<sub>2</sub>O<sub>4</sub>の磁性

    山田 隼人, 前田 穂, 高野 良紀, 高瀬 浩一, 渡辺 忠孝 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1083-1083, 2017

    ...<p>クロムスピネルACr_2_O_4_(A=Zn,Cd)は、Crがパイロクロア格子を形成する典型的な幾何学的フラストレート磁性体である。ACr_2_O_4_については、Aサイト置換の混晶(Zn,Cd)Cr_2_O_4_が特異なスピングラス挙動を示すことが知られている。...

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  • 2次元ダイヤモンド装飾格子上のハイゼンベルグ反強磁性体における量子ダイマー模型の実現

    広瀬 悠平, 小口 明秀, 福元 好志 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1163-1163, 2017

    ...<p>前回の講演では,スピン1/2ダイヤモンド装飾正方格子上のハイゼンベルグ反強磁性体に,摂動として次近接相互作用を導入することで,巨視的縮退した状態に対する2次の有効ハミルトニアンとして,ロクサー-キベルソンの量子ダイマー模型が得られることを示した。今回は,摂動の入れ方を変えてみると量子ダイマー模型のパラメータがどう変化するかを見る。また,装飾正方格子以外の格子についても検討する。</p>...

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  • Kitaev型ハニカム格子反強磁性体α-RuCl<sub>3</sub>におけるNMR

    長井 優弥, 清水 康弘, 伊藤 正行, 吉竹 純基, 那須 譲治, 求 幸年 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2220-2220, 2017

    <p>近年、Kitaev型量子スピン液体の理論的研究が進んでいるが、スピン励起の分数化の観測は依然として実験的な課題である。本研究では二次元ハニカム構造を持つ\alpha -RuCl_3_において、準粒子の分数化に伴う動的なスピン相関関数の振る舞いを調べるために、Cl-NMR測定を行った。前回報告したスピン格子緩和率について、さらに詳細な磁場依存性を測定し、理論計算との比較を行った結果について発…

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  • 変形カゴメ格子を持つフラストレート系Gd<sub>3</sub>Ru<sub>4</sub>Al<sub>12</sub>の磁気相図

    中村 慎太郎, 壁谷 典幸, 小林 将人, 荒木 幸治, 加藤 健一, 落合 明 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1251-1251, 2017

    ...モンテカルロによる理論計算ではこのような三角格子反強磁性体の場合、SzとSxyは別々の温度で秩序化するとされている。我々はGd_3_Ru_4_Al_12_でこれに対応すると思われる逐次相転移を確認した。講演では磁気相図の異方性も含め報告する。</p>...

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  • トリリウム格子反強磁性体EuPtSiの低温磁化

    榊原 俊郎, 中村 翔太, 安次富 洋介, 辺土 正人, 仲間 隆男, 大貫 惇睦 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2056-2056, 2017

    ...<p>立方晶EuPtSiは,2価のEuイオン(J=7/2)が頂点共有する正三角形で形成される格子(トリリウム格子)を組んだフラストレート反強磁性体で,その磁気転移や相図に興味が持たれている.我々は単結晶EuPtSiの[111]方向の低温磁化をキャパシタンスファラデー法で0.3Kまで測定し,磁気相図を求めたのでその結果について報告する.</p>...

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  • 捻れた三角スピンチューブにおけるカイラリティ由来の磁場中比熱

    伊藤 拓哉, 柴田 尚和 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1212-1212, 2017

    ...この模型は幾何学的フラストレーションを有しており、磁場によって様々な相が現れることが知られている。本研究では、S=1/2量子スピンに対して有限温度DMRGを用いて計算を行い、磁場中において低温に比熱のピークが現れることを確認した。当日は、今回得られた結果と、低温における有効モデルの比較から、低温の比熱のピークがカイラリティ由来であることを説明する。</p>...

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  • 弾性相互作用モデルによる多段スピンクロスオーバーの考察

    谷口 大輔, 岡林 潤, 堀田 知佐 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1287-1287, 2016

    ...そこで本講演では、圧力およびフラストレーションの効果がSCOに与える影響について理論的に調べ、高い圧力印加により中間状態が生じる可能性を見出したので発表したい。</p>...

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  • S = 1/2カゴメ格子反強磁性体CaCu<sub>3</sub>(OH)<sub>6</sub>Cl<sub>2</sub>・0.6H<sub>2</sub>O単結晶の磁性

    吉田 紘行, 野口 直彌, 石井 裕人, 片岡 萌子, 小田 研, 岡部 博孝, 飯田 一樹, 山下 智史, 中澤 康浩, 高田 篤, 木田 孝則, 鳴海 康雄, 萩原 政幸 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1024-1024, 2016

    ...<p>我々はS = 1/2カゴメ格子反強磁性体CaCu_3_(OH)_6_Cl_2_・0.6H_2_Oの単結晶育成に成功した。T^*^ = 7 Kに磁気秩序の形成を示唆する磁化、比熱の異常が観測された。また、比熱には温度比例項が存在し、何らかの特異な磁気励起の存在が示唆される。...

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  • フラストレート磁性体AV<sub>3</sub>Mo<sub>3</sub>O<sub>11</sub> (A=Na, K) の強磁場磁化

    石井 雄大, 佐藤 博彦, 松尾 晶, 金道 浩一 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1023-1023, 2016

    ...<p>AV_3_Mo_3_O_11_ (A=Na, K)は、Mo原子が3量体化したカゴメ格子、2つのV原子からなる2量体、孤立したV原子から形成されているため、強い幾何学的フラストレーションが期待できる物質である。今回、SQUIDおよびパルスマグネットで測定した磁化曲線について報告する予定である。</p>...

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  • S = 3/2 カゴメ格子反強磁性体Li<sub>2</sub>Cr<sub>3</sub>SbO<sub>8</sub>のμSR

    岡部 博孝, 竹下 聡史, 平石 雅俊, 幸田 章宏, 小嶋 健児, 門野 良典, 石井 裕人, 小田 研, 吉田 紘行 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1021-1021, 2016

    <p>北大吉田らによって合成されたLi_2_Cr_3_SbO_8_は、明確な磁気相転移やスピングラス転移を示さないことから、欠陥の少ない“完全な”カゴメ格子物質として注目を集めている。本研究本講演ではLi_2_Cr_3_SbO_8_の低温磁気状態をμSR法で観察し、カゴメ格子の磁気基底状態について議論を行う。</p>

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  • ブリージングパイロクロア反強磁性体Ba3Yb2Zn5O11の低エネルギー励起と基底状態

    白 椽大, 木村 健太, 松本 洋介, 左右田 稔, 世良 正一, Yu D., Mole R. A., 竹内 徹也, 中辻 知, 河野 洋平, 榊原 俊郎, Chang L. -J., 益田 隆嗣 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 905-905, 2016

    ...<p>ブリージングパイロクロア反強磁性体Ba_3_Yb_2_Zn_5_O_11_の低エネルギー励起の測定を、中性子非弾性散乱(INS)と熱力学測定により行った。INSの結果は、XXZ相互作用とDM相互作用を含み、二重縮退の基底状態を有するS=1/2の孤立四面体モデルで説明された。また、0.5Kにおける磁化と1.5K以上の比熱も、同じモデルで説明された。...

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  • パイロクロア反強磁性体における局所格子歪みと磁場効果

    青山 和司, 川村 光 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 906-906, 2016

    ...<p>パイロクロア格子上の古典ハイゼンベルグスピンに最近接反強性相互作用が働く場合には、幾何学的フラストレーションにより有限温度で磁気秩序が現れないことが知られている。一方、対応する磁性体であるクロム酸化物ACr_2O_4では、有限温度で格子の構造変化を伴った反強磁性転移が生じており、この系ではスピン-格子結合が重要であることを示唆している。...

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  • 三角格子量子反強磁性体Ba<sub>3</sub>CoSb<sub>2</sub>O<sub>9</sub>の1/3磁化プラトーにおける動的性質の理論と実験

    紙屋 佳知, Ma Jie, Hong T., Cao H. B., Ehlers G., Tian W., Batista Cristian, Dun Z. L., Zhou H. D., Matsuda M. 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 840-840, 2016

    <p>表題物質はCo2+の有効スピン1/2による三角格子量子ハイゼンベルクモデルのほぼ理想的な実現例として注目されている。ゼロ磁場では120度構造で秩序化し、磁場中では1/3磁化プラトーをはじめ種々の量子相が実現する。前回学会でのゼロ磁場における動的性質の発表に引き続いて、1/3磁化プラトー相における動的性質について、共同研究グループの非弾性中性子散乱と非線形スピン波理論の解析結果が非常に良い一…

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  • 三角格子Heisenberg反強磁性体の比熱と帯磁率

    大原 潤, 山本 昌司, Schmidt Burkhard 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 839-839, 2016

    <p>表題模型及び関連物質の磁気比熱、帯磁率の理論計算。有限サイズ・クラスタ、熱力学極限、その振る舞いの詳細な検討。修正スピン波理論、Lanczos対角化法。</p>

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  • 希土類三角格子反強磁性体SmCd<sub>3</sub>P<sub>3</sub>の磁気相図と臨界現象

    壁谷 典幸, 松岡 夏樹, 中村 慎太郎, 落合 明 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 842-842, 2016

    ...磁化測定からは弱い一軸異方性が確認され、比熱測定から得られた相図も同様の異方性を持つ三角格子反強磁性体として理解できることを見いだした。また、磁場中で観測された比熱の二次転移的な臨界発散の解析を行ったところ、川村らによって提唱されたn=2 (XY) chiral 臨界性が確認された。</p>...

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  • リラクサー磁性体LuFeCoO<sub>4</sub>における中性子散乱研究

    左右田 稔, 伊藤 晋一, 横尾 哲也, 益田 隆嗣 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 844-844, 2016

    ...<p>三角格子系LuFeCoO_4_は、誘電率にリラクサー的振舞いが観測されているとともに、Fe^3+^とCo^2+^が磁性を担っているリラクサー磁性体である。本研究では、LuFeCoO_4_単結晶に対する中性子散乱実験を行い、磁気励起、準弾性散乱を観測した。講演では、磁気励起の結果とともに、Multiferroic Nano-Regionの時間揺らぎについて議論する。</p>...

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  • 三角格子反強磁性体LiAMF<sub>6</sub>(M = Ti, V, Cr)の磁性II

    篠原 翔, 植田 浩明, 松尾 晶, 金道 浩一, 道岡 千城, 吉村 一良 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 792-792, 2016

    ...<p>三角格子反強磁性体では,スピンの幾何学的フラストレーションから新奇な基底状態や相転移が期待される.我々は三角格子反強磁性体LiAMF6 に着目して研究を行っている.LiAMF6 のA には2 価の非磁性のイオンが,M には3 価の3d 遷移金属の磁性イオンが入る.LiAMF6 の多くは空間群P-31c をとり,M の三角格子の層とそれを隔てるA の層が交互に積層した二次元的な構造をとる.また,...

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  • カゴメ格子反強磁性体CdCu<sub>3</sub>(NO<sub>3</sub>)<sub>2</sub>(OH)<sub>6</sub>・H<sub>2</sub>OのNMR測定

    田中 雄, 瀧川 仁, 大熊 隆太郎, 広井 善二 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 794-794, 2016

    ...<p>CdCu_3_(NO_3_)_2_(OH)_6_•H_2_OはCu^2+^がS=1/2スピンを担うカゴメ格子反強磁性体である。本物質の結晶構造からは歪みのない理想的カゴメ構造が期待されるが、カゴメ面間のNO^3-^イオンの位置不定性に起因する局所歪みが発生している可能性がある。本発表ではCd, H, Cu-NMR測定の結果をもとに、本物質の結晶構造、磁気構造について議論する。</p>...

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  • フラストレート磁性体K<sub>2</sub>Mn<sub>3</sub>(OH)<sub>2</sub>(VO<sub>4</sub>)<sub>2</sub>のESR測定

    藤本 雅哉, 大久保 晋, 原 茂生, 櫻井 敬博, 太田 仁, 大塚 大祐, 佐藤 博彦 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 796-796, 2016

    ...この結晶は2次元格子であり、ダイヤモンド鎖とカゴメ格子に似た形の構造を持っていることからフラストレーションが期待されるMKS格子(Multi-Kagome-Strip lattice)である。また、この単結晶は3種類の交換相互作用のうち、2種の相互作用の強さによって様々な磁気相が存在すると期待され、この単結晶試料のx-bandESR測定をし、温度変化、角度依存性を測定した。...

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  • μSRによるフラストレート磁性体KCu<sub>3</sub>(SO<sub>4</sub>)<sub>2</sub>OClの磁気秩序

    Sari Dita Puspita, Astuti Fahmi, 渡邊 功雄, 国枝 賢治, 菊池 彦光, 藤井 裕 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 806-806, 2016

    ...<p>Cu_3_(SO_4_)_2_OCl(鉱物名;カムチャッカ石)においては、銅イオン(S=1/2)が四面体を形成し、その四面体がc軸方向に一次元的に配列し、構造からスピンフラストレーションが期待される。これまで粉末試料を用いて、磁化率、比熱、強磁場磁化等を測定し、3, 11, 15 Kにおいて逐次相転移する事を前回の学会で報告した。...

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  • コバルトスピネル(Li<sub>1-x</sub>Zn<sub>x</sub>)Co<sub>2</sub>O<sub>4</sub>の磁性

    村井 亮太, 前田 穂, 高瀬 浩一, 高野 良紀, 渡辺 忠孝 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 805-805, 2016

    ...<p>コバルトスピネルACo_2_O_4_(A = Li, Zn)は、ヤーンテラー活性なCoイオンがパイロクロア格子を形成していることから複合自由度を有する幾何学的フラストレート磁性体であると期待されるが、現在のところ詳細な物性はわかっていない。...

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  • スピン1/2有機フェロレッグラダー3-I-Vの磁場誘起量子臨界現象

    河野 洋平, 山口 博則, 細越 裕子, 榊原 俊郎 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 737-737, 2016

    ...<p>近年, フェルダジルラジカルを用いた量子スピンフェロレッグラダー物質が複数発見されており,相互作用パラメータやフラストレーションの効果の違いから,多様な磁気相図が報告されている. 今回は,典型的なスピンギャップは見られないが飽和磁場近傍で非自明な量子相が現れるとされる3-I-Vについて,極低温磁化測定を用い,詳細な秩序相境界を決定したので,その量子臨界性について報告する.</p>...

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  • フラストレートしたハニカム格子反強磁性体Ba<sub>2</sub>NiTeO<sub>6</sub>の強磁場物性

    小野 俊雄, 笠谷 和宏, 浅井 晋一郎, 左右田 稔, 益田 隆嗣, 松尾 晶, 金道 浩一, 奥谷 顕, 赤木 暢, 萩原 政幸, 山口 博則, 細越 裕子 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 790-790, 2016

    ...<p>三方晶の結晶構造を持つBa2NiTeO6は、ab面内でNiイオンが二重層状の三角格子を組んでいるとともに、同一三角格子面内と別の三角格子面間の相互作用を両方考えると、この系は次近接相互作用の強いハニカム格子反強磁性体と見なせることがわかってきた。現在、この系で予想される磁場中相転移を探索すべく強磁場物性を調べているので、これまでの成果を報告する。</p>...

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  • 特異なフェリ磁性を示す逆スピネル化合物 Co<sub>2</sub>XO<sub>4</sub> (X = Sn, Ti) の Zn 部分置換による研究

    太田 寛人, 上田 元気, 高田 早紀, 香取 浩子 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 787-787, 2016

    ...<p>逆スピネル化合物 Co2XO4 (X = Sn, Ti) は、16d サイトによるパイロクロア格子の半数を X が占めることから、配置上のフラストレーションが考えられ、特異な磁性が期待される。これらの物質は、転移温度が約 50 K のフェリ磁性体であり、より低温では補償型フェリ磁性に特徴的な振る舞いが見られる。特に X = Sn の場合は最低温にて自発磁化が消失する。...

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  • 三角格子反強磁性体NaFeO2の磁場中単結晶中性子回折実験

    寺田 典樹, Khyalyavin D. D., Manuel P., 池戸 優太, 佐藤 博彦 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 785-785, 2016

    ...<p>フラストレートした三角格子反強磁性体NaFeO2の単結晶を用いた磁場中中性子回折実験を英国ISISの冷中性子回折計WISHを用いて行い、非常に複雑な磁気相図を明らかにしたので、その結果を報告する。</p>...

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