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検索結果 422 件

  • 在来クルミ2 種とマテバシイの栄養成分

    古川 拓哉, 小柳 知代, 鹿内 彩子, 関山 牧子, 松浦 俊也 森林総合研究所研究報告 22 (4), 191-198, 2023-12-22

    ...オニグルミとヒメグルミはマグネシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガンの値がペルシャグルミ (<i>Juglans regia</i>) よりも高く、マテバシイはマンガンや銅が他のブナ科よりも高かった。オニグルミはγ-トコフェロールとビタミンB<sub>1</sub>の値が他のクルミ種よりも高く、マテバシイはビタミンK<sub>1</sub>とビタミンCがクリ属よりも高かった。...

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  • シギゾウムシ類(<i>Curculio</i> spp.)による食害がブナ科堅果の発芽に及ぼす影響

    高橋 一秋, 横内 はるひ 日本森林学会誌 105 (12), 365-374, 2023-12-01

    ...<p>ブナ科の樹木では,シギゾウムシ属の昆虫が散布前の主要な種子捕食者であり,その後の更新過程を決定づける場合がある。本研究では,コナラ,ミズナラ,クリの3樹種を対象に,堅果生産量,シギゾウムシ類の幼虫による樹種と堅果サイズに対する選好性,食害の程度と堅果サイズが発芽に及ぼす影響について調査した。各樹種10個体の樹冠下で105個ずつ堅果を採集した。...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献12件

  • 人はドングリをどうイメージするか?多摩市のワークショップとWebアンケートから

    本橋 篤, 藤本 穣彦 日本緑化工学会誌 49 (2), 204-207, 2023-11-30

    ...<p>人と植物との関係を理解するための1つとして,人が植物をどのように認識,イメージしているかを調査するため,日本に全国的に分布し,都市部における緑化で植栽などが多く行われているブナ科植物の堅果(ドングリ)に着目し,東京都多摩市でのアンケート調査を実施した。アンケート調査では,回答者にドングリを1つ描画してもらい,その描画パターンの分類を行った。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 富山県における森林生態系多様性基礎調査データを用いたナラ枯れ被害材積統計値の検証

    中島 春樹 日本森林学会誌 105 (7), 252-258, 2023-07-01

    ...<p>森林・林業白書に毎年掲載されているナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)被害材積の統計値は,被害対策の基礎資料となっているが,値の検証はされていない。そこで,2004~2011年にかけてナラ枯れが多発した富山県の民有林の統計値を検証した。この値は,林道等から目視でカウントした枯死樹冠数に基づいており,ナラ枯れが発生した2002~2017年度の合計は12万 m<sup>3</sup>だった。...

    DOI Web Site 参考文献24件

  • 天然更新の目的樹種となる広葉樹の種子は自然の森林土壌で何年存続するか?

    正木 隆, Wijenayake Pavithra Rangani, 柴田 銃江 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 163-, 2023-05-30

    ...<p>落葉広葉樹16種(カバノキ科、ブナ科、カエデ属など)を対象に、老齢林において種子トラップで捕捉された種子散布量とコドラート内の当年生実生数を観測した12年間のデータを統計モデルにあてはめ、自然の状況下での散布後の種子の毎年の生存率と実生となる割合を種ごとに推定した。...

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  • アベマキ林で発生したナラ枯れの被害経過 -アベマキとコナラとの比較-

    後藤 秀章, 佐藤 重穂 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 591-, 2023-05-30

    ...<p>カシノナガキクイムシの媒介するブナ科樹木萎凋病気菌によるブナ科樹木の集団枯損(ナラ枯れ)は、2022年現在でほぼ全国に広がっている。ナラ枯れは終息までの経過が地域や発生時期により異なるが、その原因は解明されていない。一方で、ブナ科樹木の樹種間で菌に対する感受性の違いが知られており、この違いが被害終息までの経過に影響している可能性がある。...

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  • ナラ枯れの媒介昆虫カシノナガキクイムシの生態はどこまで解明されたのか?

    小林 正秀 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 197-, 2023-05-30

    ...<p>カシナガのようなPlatypus属がRaffaelea属菌を媒介してブナ科樹木を枯らせる被害が世界中で発生している。日本のナラ枯れは、1980年代以降に拡大、現在は関東で深刻化している。ナラ枯れが抑えられないのは、カシナガの生態が理解されていないためである。...

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  • 日本産白トリュフ・ホンセイヨウショウロの系統地理と集団遺伝

    木下 晃彦, 松尾 歩, 小長谷 啓介, 中村 慎崇, 佐々木 廣海, 陶山 佳久, 山中 高史, 奈良 一秀 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 615-, 2023-05-30

    ...ホンセイヨウショウロはブナ科やマツ科樹木と共生する外生菌根菌で、子実体を地中に形成する。従って本種の分布拡大は、菌根の根外菌糸から他個体へ伝播する無性繁殖と、動物による子実体の摂食と有性胞子の散布によって達成される。本研究では、本種の国内における遺伝構造の解明を目的とした。2006年から2021年に14県25集団から採集した子実体標本からDNAを抽出し、MIG-seq法により一塩基多型を検出した。...

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  • 狭山丘陵のコナラ二次林におけるナラ類集団枯損の特徴

    平塚 基志, 内藤 梨沙, 大久保 敏宏, 竹内 大悟, 渋江 桂子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 236-, 2023-05-30

    ...<p>埼玉県南部の狭山丘陵では、2021年からブナ科樹木萎凋病(以下、ナラ枯れ)の影響によるナラ類集団枯損が拡大した。コナラを中心に被害は拡大し、2022年はコナラ二次林を構成する上層木の半数以上へのカシノナガキクイムシの穿入が確認された。本研究では、狭山丘陵のコナラ二次林を対象とし、ナラ類集団枯損の特徴を明らかにすることを目的とした。...

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  • クリの萌芽と潜伏芽の関係性

    石原 奏, 本間 航介 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 463-, 2023-05-30

    ...近年我々の研究グループでは、X線CT画像を用いてブナ科広葉樹内部の定芽の履歴を三次元で可視化することにより、潜伏芽が樹木内部に残す痕跡(bud trace)を追跡し、萌芽能力の時系列での消長を計測する技術を開発した。...

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  • 東京都東久留米市におけるブナ科樹木萎凋病の発生と予防の取組み事例

    柏木 めぐみ, 亀山 泰良, 伊澤 麻里, 南雲 八恵, 大塚 ちか子, 杉原 弘恭, 竹本 周平 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 593-, 2023-05-30

    ...<p> 各地で報告されているブナ科樹木萎凋病(通称ナラ枯れ)が、東京都東久留米市では2020年8月に都市公園である向山緑地公園で初めて確認された。そこで、2020年8月から2022年1月まで、向山緑地公園(以下向山)、および(学)自由学園 南沢キャンパスでナラ枯れの被害の調査を目視で行った。...

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  • ナラ枯れ被害ミズナラの薪加工によるカシノナガキクイムシの駆除効果

    伊藤 昌明, 鷹山 裕人 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 589-, 2023-05-30

    ...<p> 2016年に青森県西津軽郡深浦町で発生したブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)被害は増加を続け、2020年には過去最大となる42,474本の被害が発生した。本県におけるナラ枯れ被害木の大半はミズナラが占めている。これまでに、被害木を駆除しながら活用する方法として、被害木の薪加工が報告されている。しかし、先行研究ではコナラ被害木を用いており、ミズナラについては実施されていない。...

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  • 北茨城市小川群落保護林に生息する樹木疫病菌

    升屋 勇人, 市原 優, 筒井 杏子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 619-, 2023-05-30

    <p>樹木疫病菌は樹木の衰退枯死を引き起こす樹木病害として知られ、海外では深刻な森林衰退や集団枯死の原因となる<i>Phytophthora ramorum</i>、<i>P. cinnamomi</i>などが知られる。日本においては最近本属菌の分布実態が徐々に明らかになりつつあるが、自然林内における調査は十分ではなく、その潜在的な被害発生リスクは未知である。北茨城の小川群落保護林は阿武隈高原の…

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  • 千葉県鴨川市のマテバシイ林と愛知県瀬戸市のコナラ林におけるナラ枯れ被害の年次推移

    楠本 大, 久本 洋子, 村川 功雄, 澤田 晴雄 日本森林学会誌 105 (4), 103-109, 2023-04-30

    <p>千葉県鴨川市のマテバシイ林および愛知県瀬戸市のコナラ林においてナラ枯れ被害の初期から終期までの年次推移を調査した。カシノナガキクイムシの穿入を受けた被害木の個体数は両調査地とも最初の3~4年間は増加したが,被害木の割合がマテバシイ林で90%,コナラ林で80%を超えると急速に被害が収まった。被害終息時,どちらの調査地も胸高直径階10 …

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • コナラおよびマテバシイ堅果の形態比較

    本橋 篤 自然環境科学研究 35 (0), 13-18, 2022-12-19

    The shape of acorns of the Fagaceae family varies under influence of environmental, distributional, and genetic factors. Multiple studies have been conducted on acorns from forests; however, many …

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  • 青森県南西部におけるミズナラ枯死木のカシノナガキクイムシ穿入密度

    伊藤 昌明 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 614-, 2022-05-30

    ...<p> 2016年に青森県西津軽郡深浦町で発生したブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)被害は増加を続け、2020年には過去最大となる42,474本の被害が発生した。北東北では、ミズナラを中心として枯死被害が発生しているが、他地域と比較して、枯死木へのカシノナガキクイムシの穿入密度が低い可能性が示唆されている。...

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  • 伊豆諸島におけるカシノナガキクイムシ個体群の変動と枯損被害の関係

    後藤 秀章 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 618-, 2022-05-30

    ...<p>伊豆諸島の三宅島、御蔵島、八丈島では、2010年にカシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)の媒介するブナ科樹木萎凋病(通称ナラ枯れ)によって、スダジイの集団枯損が発生した。この被害では、個体数の増加が被害発生の原因ではないと考えられたが、被害発生までのカシナガ個体群の状況は不明である。そこで、カシナガ個体群を長期に観察することで、個体数の増加と集団枯損発生の関連について検証した。...

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  • 御嶽山亜高山帯針葉樹林の針葉樹4種における外生菌根菌の感染状況

    高津 柊大, 松田 陽介, 西村 尚之, 中川 弥智子 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 634-, 2022-05-30

    ...<p>マツ科やブナ科などの樹木の根に共生する外生菌根菌は、土壌養分の効率的な吸収を補助することで樹木の定着や成長を促進することが知られており、さらにその能力は菌種によって異なることが明らかになっている。 そのため、複数の優占樹種における菌根菌の群集構造や感染状況を把握することは、樹木の多種共存を理解するうえで重要であるといえる。...

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  • コナラ・ミズナラにおける萌芽と潜伏芽の関係

    木村 悠里, 本間 航介 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 443-, 2022-05-30

    ...ブナ科広葉樹の萌芽は定芽再生のため、X線CT画像を用いて、樹木内部を三次元で可視化することで潜伏芽が樹木内部に残す痕跡(bud trace)を追跡し萌芽能力の時系列での消長を計測できる。本研究では、伐採による潜伏芽の動態調査と潜伏芽の生産から消失までの履歴を追跡するX線CT装置を用いた調査を組み合わせ、コナラとミズナラの萌芽再生のメカニズムを明らかにすることを目的とした。...

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  • ナラ枯れがコナラ枯死木の分解・菌類群集に与える影響

    深澤 遊, 木村 瑳月, 小南 裕志, 高木 正博, 潮 雅之, 松倉 君予, 小林 真, 鈴木 智之, 竹本 周平, 田中 延亮, 上村 真由子, 門脇 浩明, 衣浦 晴生, 山下 聡 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 215-, 2022-05-30

    ...<p>ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)は、カシノナガキクイムシにより媒介される菌類により引き起こされる樹病であり、近年日本全国でコナラ属樹木の大量枯死を引き起こしている。大量枯死した樹木の分解によりCO<sub>2</sub>が放出されれば、森林がCO<sub>2</sub>のシンクではなくソースとなり、気候変動にも影響する可能性が指摘されている。...

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  • ブナ科の希少種ハナガガシの地理的遺伝構造

    上谷 浩一, 小笠原 実里, 田中 憲蔵, 村本 康治, 市栄 智明 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 384-, 2022-05-30

    <p>九州東南部および四国南部のみに分布する希少種であるハナガガシは,集団の多くが小さな社寺林に生息するために,個体数減少による遺伝的多様性の損失や近親交配の増加が懸念されている。また小集団が離れて分布しているために,集団が遺伝的に分化している可能性がある。本研究では,ハナガガシ12集団・202個体とハナガガシと混生していたアラカシ8集団・82個体について,マイクロサテライト11遺伝子座の遺伝子…

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  • 株立ちした広葉樹の樹冠可塑性と幹傾斜

    大野田 直弥, 城田 徹央, 大塚 大, 齊藤 仁志, 岡野 哲郎 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 317-, 2022-05-30

    ...調査対象は、コナラ、ミズナラ、クリのブナ科3種とした。結果、調査した2つの林分の全ての個体が樹体全体で斜面下側へ傾斜した。しかし、株立ち個体の斜面上側にある幹は、斜面下側にある幹および単幹個体よりも樹体傾斜量が少なかった。傾斜地では斜面上側が被圧されやすいため、下側に樹冠を形成した方が光を得やすい。しかし、株立ち個体の幹は同じ株の幹と距離が近い。...

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  • 九州大学農学部附属演習林宮崎演習林におけるブナ科樹木萎凋病の被害報告

    山内 耕司朗, 片山 歩美, 市橋 隆自, 久米 朋宣, 井上 幸子, 扇 大輔, 南木 大祐, 中村 琢磨 九州大学農学部演習林報告 103 41-44, 2022-03-29

    ...九州大学農学部附属演習林宮崎演習林において,カシノナガキクイムシ(以下カシナガ)が媒介するブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)の初年度被害状況を調査した。演習林内のブナ属を除いたブナ科樹木の18%がカシナガの被害を受けていた。樹種ごとの本数被害率はマテバシイが最も高かったが,被害木の枯死率はミズナラが最も高く,今後の森林生態系の著しい変化が懸念された。...

    DOI 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • 兵庫県におけるブナ科堅果の豊凶観測に基づいたツキノワグマの出没予測

    藤木, 大介 兵庫ワイルドライフモノグラフ (14) 79-93, 2022-03

    ...・主要ブナ科3樹種(ブナ、ミズナラ、コナラ)の堅果の豊凶データを用いて、県域スケールでの秋季のクマの出没数並びに有害・錯誤捕獲数を高い精度で予測することができた。・同様の手法で、市町レベルでの出没予測も実施できることが確認されたが、一部の市町では予測精度が低い課題があった。・有害捕獲数の増加に伴い、有害捕獲の効果を適切に予測モデルに組み込まないと精度の高い予測が困難になった。...

    日本農学文献記事索引

  • 花粉症

    岸川 禮子 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 2 (4), 165-168, 2022

    ...抗原花粉の調査結果はヒノキ科を主に,カバノキ科,ブナ科などの樹木花粉,草本の春のイネ科,秋のキク科などが挙げられている。長期調査の結果,スギ属の花粉前線が北上しており,ヒノキ科捕集数は年次変動を反復しながら全国的に増加し,気候変動による気温上昇と相関している。ブナ科花粉捕集数が漸増している。</p><p>花粉症は標的器官が複数で,発見当時より全身疾患として捉えられていた。...

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  • コロナ禍の「社会」を組み直す

    伊藤 嘉高 社会学研究 106 (0), 37-56, 2021-12-10

    ...<br> 第一節では、COVID-19の科学的実在を検討することで、ANTが目指す「オブジェクティブな科学」の要諦をつかむとともに、今日の「社会」を科学的に検討するための条件を明らかにする。...

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  • 愛知県内の里山林における掃除伐が更新に与える影響

    岩下 幸平, 竹内 豊 中部森林研究 69 47-50, 2021-05-30

    愛知県にて実施されている「あいち森と緑づくり事業」によって整備が行われた里山林12箇所にて,更新状況の調査のために階層別植生調査を実施した。その結果,整備によって里山林の主要樹種であるコナラの実生は林床に導入されるが,年数の経過よって減少していくことが確認された。一方でアラカシやシイ類の実生は安定して多く存在しているため,現状では常緑樹林へと遷移が進行すると考えられた。若齢コナラ林の再生のために…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 高知県鷹取山のシイ・カシ類に生じたブナ科樹木萎凋病による枯死の発生経過

    佐藤 重穂, 米田 令仁, 稲垣 善之, 長谷川 元洋 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 584-, 2021-05-24

    ...<p> ブナ科樹木萎凋病はカシノナガキクイムシがナラ菌を感染させることによって生じ、国内各地で集団枯損が発生している。四国では1950年代に高知県西部でカシ類の枯損が報告され、その後、60年余り被害の発生はなかったが、2015年に高知県梼原町で本種によるブナ科樹木の枯損が発生した。そこで、梼原町の鷹取山において2020年まで継続して本病による枯死状況を調査した。...

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  • ナラ枯れにより枯死した古いコナラから羽化する甲虫相に影響をおよぼす要因

    稲田 涼吾 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 138-, 2021-05-24

    <p>カシノナガキクイムシのマスアタックは寄主木を利用する他の昆虫に影響を及ぼし、その影響は穿孔密度が高い地際ほど強いことが予想される。しかし、枯死木の高い位置や、枯死後長期間調べた研究は少ない。ナラ枯れ枯死木の腐朽による穿孔性昆虫相の時空的変化とその要因を明らかにするために、本研究では、静岡県南伊豆町から枯死後5年以上経過したコナラを伐採し、地際から1.5mに玉切りにした。羽化トラップを取り付…

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  • カシノナガキクイムシの非寄主木樹幹への着地

    山崎 理正, 隈 廣志, 伊東 康人, 小林 徹哉 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 141-, 2021-05-24

    ...<p> ナラ枯れ被害地では、カシノナガキクイムシの寄主樹種であるブナ科樹木以外の樹種(以下、非寄主木)でも穿孔が確認されている。しかし、どのような条件下でどの程度の個体が非寄主木に着地した結果、このような誤った穿孔が起こっているのかは不明である。これを確かめるため、ナラ枯れ被害が進行中の兵庫県神戸市北区の神戸市立森林植物園内で調査を行った。...

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  • ナラ枯れ発生前後における養菌性キクイムシ群集構造の比較

    伊藤 昌明 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 587-, 2021-05-24

    ...<p>2016年に青森県西津軽郡深浦町で発生したブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)被害は増加を続けている。被害が継続している深浦町では、ナラ類の急激な衰退がみられ、森林構造にも大きな変化が生じている。このような変化は、地域の生物多様性にも影響を及ぼしている可能性が高い。そこで、本研究では、衝突板トラップによるモニタリングを実施し、ナラ枯れによる生物多様性への影響を評価した。...

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  • ナラ枯れ被害木の枯死から10年前後までの残存形態の変化

    松浦 崇遠, 中島 春樹 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 139-, 2021-05-24

    ...<p>カシノナガキクイムシが媒介する,ブナ科樹木萎凋病による枯損被害の発生は,富山県では2012年以降沈静化したものの,跡地には多くの枯れた立木が残されている。枯死木は分解が進むにつれて,主幹の折損や転倒を引き起こし,周辺を通行する人車に危険が及ぶ可能性があることから,事業による伐採が行われてきた。...

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  • コナラ枯死木の分解過程の緯度比較:ナラ枯れとの関係

    深澤 遊, 小南 裕志, 高木 正博, 鈴木 智之, 小林 真, 田中 延亮, 竹本 周平, 衣浦 晴生, 上村 真由子, 門脇 浩明, 山下 聡, 潮 雅之 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 112-, 2021-05-24

    ...<p>ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)は、カシノナガキクイムシにより媒介される菌類により引き起こされる樹病であり、近年日本全国でコナラ属樹木の大量枯死を引き起こしている。大量枯死した樹木の分解によりCO<sub>2</sub>が放出されれば、森林がCO<sub>2</sub>のシンクではなくソースとなり、気候変動にも影響する可能性が指摘されている。...

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  • よりインクルーシブな科学問題提示を目指した実写動画の制作過程

    加納 圭, 後藤 崇志, 塩瀬 隆之 日本科学教育学会年会論文集 45 (0), 237-238, 2021

    <p>全国学力・学習状況調査の教科横断的分析によると,小学校理科の問題(平成30年度)には理科の学力を国語の学力で補完できてしまう問題が過半数を占めていることが明らかになっており,このことは「理科の学力が高いにもかかわらず国語の学力が低いがために理科の正答率が低くなってしまっている児童」の存在を示唆している.この先行研究を踏まえ,本研究では,「国語の学力」に過度に依存せず,「理科の学力」を調査す…

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  • 暖温帯二次林におけるコナラのナラ枯れ実態 : 愛知県瀬戸市と静岡県南伊豆町の比較

    井上 淳, 澤田 晴雄, 佐藤 貴紀, 村瀬 一隆, 鴨田 重裕, 松井 理生, 鎌田 直人, INOUE Makoto, SAWADA Haruo, SATO Takanori, MURASE Kazutaka, KAMODA Shigehiro, MATSUI Masaki, KAMATA Naoto 中部森林研究 68 47-50, 2020-05-30

    カシノナガキクイムシ(以下,カシナガ)の穿入がみられた愛知県頼戸市の東京大学生態水文学研究所赤津研究林(以下,赤津)と静岡県南伊豆町の東京大学樹芸研究所青野研究林(以下,青野)において,発生から終息までのコナラに対する加害実態を記録した。カシナガの穿入がみられた期間は赤津が2009年から2015年の7年間,青野が2013年から2016年の4年間であった。期末の積算穿入率は赤津・青野ともに81%で…

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  • 子グマの食物の嗜好は母グマゆずりか?

    長沼 知子, 中下 留美子, 大西 尚樹, 栃木 香帆子, 小坂井 千夏, 山﨑 晃司, 小池 伸介 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 205-, 2020-05-25

    ...秋以降はこうした傾向がなく、ブナ科堅果の結実豊凶と同調している個体が多かった。したがって、母親からの社会的学習が子の食性にもたらす影響は季節によって異なり、初夏から夏にかけては、社会的学習が食性に影響している可能性がある一方、秋は学習よりも資源量変動の影響が強い可能性が考えられた。</p>...

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  • 岩手県におけるブナの結実豊凶がツキノワグマの繁殖成功に及ぼす影響

    栃木 香帆子, 山内 貴義, 鞍懸 重和, 小坂井 千夏, 山﨑 晃司, 長沼 知子, 小池 伸介 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 204-, 2020-05-25

    ...<p> ブナ科樹木が生産する堅果の結実豊凶は、様々な動物の生存や繁殖などに影響を及ぼす。ツキノワグマ(以下、クマ)にとっても、ブナ科堅果は冬眠前の脂肪蓄積に不可欠な食物資源であるため、冬眠中に行われる出産とその翌年に行う育児の成功が、ブナ科堅果の結実豊凶によって大きな影響を受ける可能性がある。</p><p>本研究では、ブナ科堅果の結実豊凶がクマの繁殖成功に及ぼす影響を解明することを目的とした。...

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  • カシノナガキクイムシが穿孔時に好む凹部の角度と飛翔前後の行動変化

    隈 廣志, 伊東 康人, 池野 英利, 山崎 理正 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 627-, 2020-05-25

    <p>ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが樹木に穿孔し、菌を媒介することによって引き起こされる。穿孔は樹幹上の溝に多く、室内実験では溝の角度が急なほど穿孔されやすいことが示唆されている。羽化脱出直後に溝に反応すると自身が育った古い寄主木に穿孔してしまうことになるため、溝への反応は飛翔後に活性化することが予想される。また、穿孔被害木の周囲では、非寄主樹種への穿孔も低頻度ながら見られることから、寄主樹…

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  • コナラ枯死木の分解初期に関わる菌類群集の地理分布

    深澤 遊, 松倉 君予, 小林 真, 鈴木 智之, 小南 裕志, 高木 正博, 田中 延亮, 竹本 周平, 衣浦 晴生, 岡野 邦宏, 上村 真由子, 門脇 浩明, 山下 聡, 潮 雅之 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 216-, 2020-05-25

    ...<p>ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)は、カシノナガキクイムシにより媒介される菌類により引き起こされる樹病であり、近年日本全国でコナラ属樹木の大量枯死を引き起こしている。しかし、材分解に関わる菌類群集にナラ枯れが与える影響はよくわかっていない。本研究では、北海道から九州まで全国7カ所で、生きたコナラ成木の幹の菌類群集にナラ枯れ被害の有無や気候条件が与える影響を調べた。...

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  • 林床管理された都市近郊林における外生菌根菌種組成

    石川 陽, 小松 清朗, 田中 恵 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 864-, 2020-05-25

    ...<p>都市近郊林は、かつて薪や落葉を採取する場として利用されてきたため、コナラなどのブナ科の樹木が中心に構成されることが多い。このような森林では、継続的な収奪により自然林と比較して土壌が貧栄養状態になると考えられる。...

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  • 鷹取山保護林におけるカシノナガキクイムシによるブナ科樹木枯死の経年変化

    佐藤 重穂, 長谷川 元洋, 米田 令仁, 稲垣 善之 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 855-, 2020-05-25

    ...<p> ブナ科樹木萎凋病は養菌性キクイムシであるカシノナガキクイムシがナラ菌を伝播することによって生じ、本州から九州の各地でナラ枯れと呼ばれる集団枯損が発生している。四国においては1950年代に高知県西部でカシ類の枯損が報告されているものの、その後、被害はなかった。しかし、2015年に高知県梼原町で本種によるブナ科樹木の枯損が発生したので、2019年まで継続して調査を行った。...

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  • ナラ枯れの発生原因

    小林 正秀 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 203-, 2020-05-25

    ...誘因については、2005年の総説で、ブナ科樹木の大径化を指摘した。すなわち、燃料革命で化石燃料の利用が増え、薪炭林(里山よりも奥山に多い)が放置され、カシノナガキクイムシが繁殖しやすい大径木が増えたことを指摘した。この説が定説になってしまったが、総説では温暖化の影響も指摘した。...

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  • 里山景観内の過去の利用様式の違いが現在の植生構造に与える影響

    村上 紅葉, 大住 克博 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 472-, 2020-05-25

    ...旧薪炭林であった広葉樹優占林と、採草地であったところの広葉樹林の現在の種組成を比較したところ、両者は大きく異なり、採草地であったところは風散布種子を持つ早生樹が多く、一方でブナ科の高木種はほとんど見られなかった。このように、管理放棄されて半世紀前後が経過した現在の里山の植生景観の構造は、過去の土地利用の影響を強く残していて、一様ではなかった。</p>...

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  • バカマツタケ林地接種地におけるシロの菌糸体の定量

    今治 安弥, 河合 昌孝, 山口 宗義 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 644-, 2020-05-25

    ...<p>バカマツタケはブナ科のコナラやシイなどの広葉樹林に発生する菌根性キノコである。マツタケの近縁種ということから、人工栽培の技術開発を目的にバカマツタケの林地接種試験が実施されている。本研究ではバカマツタケの林地接種地においてシロの状態を評価するための方法として土壌中におけるシロの菌糸体の定量法の確立を試みる。...

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  • フライトミルによるカシノナガキクイムシ飛翔行動の活性化要因の解明

    藤原 聖真, 山崎 理正, 岡田 龍一, Pham Duy Long, 伊東 康人, 池野 英利 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 626-, 2020-05-25

    <p> 近年、カシノナガキクイムシ(以後、カシナガ)によるナラ類樹木の集団枯死被害が全国的に広がっている。ナラ枯れの対策として、立木への薬剤注入、ビニールシートによる対象木の被覆などが施されているが、いずれも森林に広く分散したナラ枯れの部分的な対策である。この部分的である対策を被害の拡大範囲を推測して効率的に施す必要があり、このためにカシナガの飛翔特性を解明する必要がある。我々は、昆虫を回転飛翔…

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  • 結実フェノロジーが異なるブナ科樹木の資源動態

    韓 慶民, 壁谷 大介, 張 秀龍, 佐竹 暁子 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 786-, 2020-05-25

    <p> 繁殖資源分配戦略と開花戦略の多様化メカニズムを遺伝子ネットワーク進化の視点進化の視点から明らかにするために、茨城県つくば市に位置する森林総合研究所樹木園に生育している種子一年成熟のアラカシ(<i>Quercus glauca</i>)と二年成熟のマテバシイ(<i>Lithocarpus edulis</i>)を対象に、展葉及び開花・結実フェノロジー、また、炭素資源の獲得と配分を定期的に分…

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  • 愛知県北部地域の天然林における約20年間の森林動態

    澤田 晴雄, 井上 淳, 岸本 光樹, 梁瀬 桐子 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 797-, 2020-05-25

    <p>生態水文学研究所では約10年間隔で森林資源量を把握するために調査を実施しているが、調査結果は地域の森林の変化を記録する貴重なデータでもある。今回は1999 or 2000年、2009年、2019年に実施した3回の調査結果から当地域における約20年間の森林の変化を明らかにした。調査は本所の天然林52箇所(犬山市に22、瀬戸市に30)に200~500㎡の方形区を設定して実施した。調査対象木は方…

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  • ブナ科樹木萎凋病菌<i>Raffaelea quercivora</i>に対するブナ科9樹種の感受性

    村田 政穂, 山田 利博, 伊藤 進一郎 樹木医学研究 24 (2), 87-91, 2020-04-30

    ...<p>日本国内に自生するブナ科樹木のブナ科樹木萎凋病菌<i>Raffaelea quercivora</i>に対する感受性を明らかにすることを目的とした.感受性が不明なアベマキ,カシワ,ナラガシワ,クリ,アカガシ,イチイガシ,シラカシ,ツクバネガシ,ツブラジイの9種と感受性が高いミズナラとコナラ,感受性が低いアラカシとスダジイの苗木に対して<i>R. quercivora</i>の1点接種を行った....

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  • ブータン西部ワン・チュ流域における植生の垂直分布 : 東アジアの冷温帯林の成立について

    清水, 善和, シミズ, ヨシカズ, Gyaltshen, Dorji, Shimizu, Yoshikazu 地域学研究 = Regional views 33 1-30, 2020-03

    ...ブータンは西の端,日本は北の端に近いので,ブナ科の種数で見た多様性は,ブータンと日本であまり変わらない。しかし,高所まで照葉樹林の影響の及ぶブータンでは夏緑樹林が発達しないのに対し,日本では,第三紀周北極植物群の多くが生き残り,日本海側の多雪環境に適したブナが存在したため,日本特有の豊かな冷温帯夏緑樹林がつくり出された。...

    機関リポジトリ Web Site

  • カシノナガキクイムシの飛翔に及ぼす気象の影響

    小林 正秀 森林応用研究 29 (1), 23-31, 2020-02-29

    ...これらのことから,温暖化によって雨期の気温が上昇したことで,雨期にカシノナガキクイムシの活動が活発になったことが,ブナ科樹木萎凋病が拡大した要因の一つであると考えられた。</p>...

    DOI Web Site

  • ナラ類集団枯損が発生したコナラ二次林における17年間のナラ類の生残と枯死

    西川 祥子, 久保 満佐子, 尾崎 嘉信 日本森林学会誌 102 (1), 1-6, 2020-02-01

    <p>コナラ林におけるナラ枯れの進行過程とナラ類およびクリ(以下,ナラ類としてまとめる)の動態を明らかにするため,島根大学三瓶演習林の1 haのコナラ林で2001年から2018年の17年間のナラ類の生残および枯死,胸高直径の変化を調べた。ナラ枯れが確認された2012年から2014年の各年は枯死個体の分布も調べた。その結果,ナラ枯れ発生前は,ナラ類の小径木が枯死するものの胸高断面積合計は増加し,ナ…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献1件

  • クロミドリシジミ(鱗翅目,シジミチョウ科)の近畿地方 からの発見

    津田 正太郎, 津田 元章, 矢後 勝也 蝶と蛾 70 (3-4), 95-97, 2019-11-30

    ...発見された環境は標高700 mほどの緩やかな山間部にキャンプ場や宿泊施設がある場所で,落葉広葉樹林沿いの遊歩道に続く建物脇の地面に止まっていた.周囲では樹高10~15 mほどのブナ科植物が多いものの,調査した範囲では食餌植物であるクヌギ・アベマキは確認できなかった.このことから本来の発生地は採集地点から少し離れている可能性もある.県内ではアベマキは広く自生するが,クヌギは薪炭材やシイタケ栽培の榾木として...

    DOI

  • 食用菌根性きのこ類の分類と生態解明,および培養技術の開発に関する研究

    遠藤 直樹 日本菌学会会報 60 (2), 23-36, 2019-11-01

    ...<p>菌根性きのこはマツ科やブナ科などの森林樹木の根系上に外生菌根を形成し,宿主植物と相利共生するきのこ類である.本菌群はそのような生態学的重要性に加え,マツタケやトリュフに代表される食用価値の高い菌種を多く含む経済学的重要性を有した菌群である.しかし,菌根性きのこは腐生性きのこ類と比較して難培養性であり,様々な基礎研究や応用研究の材料となる菌株がごく限られた分類群でしか得られておらず,分類や生態に...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • スギ花粉症に隠れたブナ科の花粉症

    藤井 まゆみ 耳鼻と臨床 65 (5), 125-130, 2019-09-20

    ...伊東市の空中ブナ科花粉はほとんどがコナラ属とクリ・シイ属であった。スギ・ヒノキ属の花粉症で症状が長引く患者の約半数がブナ・コナラ属共に陽性であった。結論 : 伊東市のブナ科花粉症の主な原因はコナラ属の花粉であった。コナラ属、クリ・シイ属の花粉飛散期の予防を促し、ブナ林を散策する季節は注意させたい。...

    DOI 医中誌

  • ブナの幹・枝の年輪成長と豊凶パターン

    小野寺 智子, 中島 春樹, 石田 仁 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 317-, 2019-05-27

    ...また、一部の年を除いて豊作年には幹・枝円板の年輪面積/年が減少しており、さらにブナ科堅果の豊凶と関連が深いとされるツキノワグマの出没頭数(岐阜県 1970~現在)が少ない年とも一致していた。</p>...

    DOI

  • 青森県南西部のナラ林における養菌性キクイムシ類のモニタリング

    伊藤 昌明 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 654-, 2019-05-27

    ...<p> 2016年に青森県南西部で派生したブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)被害は、その後、深刻さを増している。発生地域である青森県西津軽郡深浦町では、ナラ類資源の急激な衰退がみられており、森林の構造も大きく変化し始めている。このような森林構造の大規模な変化によって、地域の生物多様性にも大きな影響が生じている可能性が高い。...

    DOI

  • カシ類の葉に内生するTubakiaceae spp.の多様性

    松村 愛美, 松下 範久, 福田 健二 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 458-, 2019-05-27

    ...<p>昨年新設されたTubakiaceae(主に旧 <i>Tubakia</i>属)は、ブナ科樹木(主にコナラ属)を選好し地上部で病原菌や内生菌として生息する。その病原性や宿主選好性の程度は様々であり、日本を含む東アジアにおいてTubakiaceaeの種多様性の豊かさが明らかにされつつある。...

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  • 広葉樹二次林と針葉樹人工林の境界域における外生菌根性実生の局所分布

    石川 陽, 上原 巌, 田中 恵 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 447-, 2019-05-27

    ...日本の自然林で優占することの多いブナ科、カバノキ科、マツ科の樹木はECMを形成する。一方、人工林の大部分を構成するスギ、ヒノキはアーバスキュラー菌根を形成し、共生する菌類が異なる。また、自然林と人工林のように菌根タイプの異なる森林では、土壌中の菌根菌群集も変化する。...

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  • 火入れ草原におけるブナ科の柴の堅果生産

    小畑 晶史, 大住 克博 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 316-, 2019-05-27

    <p>里山林の成立には、その前歴としての草山や柴山管理が大きく関わる。里山が森林化する過程で、種子の遠距離散布を行えないドングリ類が優占するためには、頻繁な攪乱下でも種子更新を行える繁殖早熟性を持つことで、前生樹として草原、柴山植生に参加していることが必要だろう。そこで、火入れにより維持されている半自然草原で、侵入しているコナラ、ミズナラ、クリとカシワの種子生産様式を観察した。前3種の個体群は火…

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  • ナガキクイムシ共生菌群の分子系統と生理生化学的性状

    遠藤 力也, 橋本 陽, 大熊 盛也 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 200-, 2019-05-27

    ...<p>我が国におけるブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)の流行を契機に,カシノナガキクイムシ(以下,カシナガ)の行動生態やナラ菌をはじめとする微生物との共生関係に関する研究が近年盛んに行われてきた.演者らはこれまでの研究で, 5種の<i>Ambrosiozyma </i>属酵母と,未記載種の酵母(以下,sp. 3)がカシナガの坑道奥部から高頻度に分離されることを示し,これらの酵母群がカシナガの食餌源の正体である...

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  • 樹幹の凹凸がカシノナガキクイムシの穿孔に及ぼす影響

    隈 廣志, Pham Duy Long, 伊東 康人, 山崎 理正 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 420-, 2019-05-27

    <p>カシノナガキクイムシは樹木に穿孔し、菌を媒介することでナラ枯れを引き起こす。その穿孔は樹幹上の溝に多いことが観察されており、穿孔位置の決定には樹幹の凹凸構造が関わっていると考えられる。これを検証するため、野外調査と室内実験を行った。野外調査では、穿孔位置とそれ以外の位置の構造を比較するために、コナラとアラカシについて、デプスゲージを用いて穿孔位置と穿孔を受けていない位置の深さを測った。その…

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  • 化合物レベル炭素安定同位体比分析のための高等植物中のステロール及び脂肪酸の分離精製法の確立

    竹内 理子, 力石 嘉人, 小川 奈々子, 風呂田 郷史, 大河内 直彦, 青木 元秀, 内田 達也, 梅村 知也, 熊田 英峰 分析化学 68 (5), 297-306, 2019-05-05

    ...本研究では,高等植物を分析対象として,シリカゲルカラム固相分画と順相高速液体クロマトグラフィー(normal phase - high performance liquid chromatography, NP-HPLC)によりステロール類と脂肪酸をそれぞれ別の画分に分取する分離精製法を検討した.なお,本法ではエステル型で存在するステロールや脂肪酸と区別するため,けん化処理を施さずに実験を行った.ブナ...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 三重県におけるブナ科樹木萎凋病による穿孔・枯死被害の分布と拡大

    福本, 浩士 三重県林業研究所研究報告 (9) 27-31, 2019-03

    ...三重県におけるブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)によるナラ類・カシ類・シイ類の穿孔・枯死被害分布と拡大の推移を調査した。三重県における被害は,1999年に県南部地域で発生した太平洋側に分布するグループによる被害が年々北上するとともに,2007年に県北部地域で発生したおもに日本海側に分布するグループによる被害が徐々に南下する傾向を示した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 断根時期および石灰施与がクヌギとコナラの細根生産量に及ぼす影響

    水谷, 和人, 上辻, 久敏, 野口, 享太郎, 山中, 高史 岐阜県森林研究所研究報告 = Bulletin of the Gifu Prefectural Research Institute for Forests (48) 13-17, 2019-03

    ...外生菌根菌であるトリュフを林地で栽培化することを目的に,トリュフ菌感染のターゲットとなるブナ科樹木成木の細根生産量を増やす条件を把握するため,クヌギおよびコナラの人工林で,断根処理時期と石灰の施与が細根の生産量に及ぼす影響について調査を実施した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 静岡県におけるブナ科樹木萎凋病枯死木の発生率と発生期間

    加藤, 徹 静岡県農林技術研究所研究報告 = Bulletin of the Shizuoka Research Institute of Agriculture and Forestry (12) 47-52, 2019-03

    ...静岡県西部と伊豆の4地域のナラ類をはじめとしたブナ科樹木の林に計40箇所の調査地を設定し,カシノナガキクイムシによる穿入木とブナ科樹木萎凋病による枯死木を7~10年間継続調査した。その結果,発生の沈静化が認められた調査地では,期間を通した枯死率は3.7~10.2%であり,最も高かった調査地でも30.0%であった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 宮崎県のスダジイ・ツブラジイ優占林におけるブナ科樹木萎凋病被害

    末吉 智秀, 田代 健二, 今岡 成紹, 平山 知宏, 平田 令子, 伊藤 哲 日本森林学会誌 100 (6), 224-228, 2018-12-01

    ...被害の特徴を明らかにするため,シイ類が優占する照葉樹二次林において,ブナ科樹木を対象として樹種,胸高直径(DBH)および成立微地形を調査した。その結果,調査地内ではブナ科樹木が7種確認され,7種すべてに対してカシノナガキクイムシによる穿入がみられた。その中でもツブラジイは,アラカシやウラジロガシに比べ穿入を受ける割合が高かった。また,DBHが33 cm以上の個体は穿入を受ける割合が高かった。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献1件

  • マレーシア・サラワク州のブナ科植物の垂直分布とDNAバーコーディング

    渡邉 大地, 大久保 達弘, 逢沢 峰昭, 原 正利, Rantai Jawa, Paul P.K. Chai 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 269-, 2018-05-28

    ...<p>東アジアおよび東南アジアのブナ科植物は中国南部からインドシナ北部、ボルネオ島に分布するが、近年ボルネオでは森林減少や断片化が進行している。本研究はボルネオ島・サラワク州に生育するブナ科植物の垂直分布様式を把握し、採取個体の葉緑体DNAの<i>rbcLa</i>および<i>matK</i>部分配列を用い、外部形態に基づく種同定との整合性と併せてDNAバーコーディングの有用性を検討した。...

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  • 非同化器官におけるCO2吸収機能

    楢本 正明, 蓮田 和也, 坂田 史帆, 水永 博己 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 308-, 2018-05-28

    ...また、静岡県浜松市の静岡大学天竜フィールド、および静岡市の静岡大学圃場に生育するブナ科13種の当年枝を対象にガス交換特性およびクロロフィル含量の測定を行った。葉と枝におけるガス交換の測定には、携帯型光合成蒸散測定装置を用い、その後各器官ごとにアセトン抽出によりクロロフィル含量を測定した。</p>...

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  • 東南アジア熱帯林の群集同調マスティングの進化を促す種子食者の飽食

    浅野 郁, 市岡 孝朗, Paulus Meleng 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 422-, 2018-05-28

    ...<p>温帯林のブナ科などで知られているマスティングは、不定長の間隔をもって時おり劇的に種子生産を増加させる豊作期を個体群全体で同調させる生物の繁殖様式である。マスティングの進化を促した究極要因を説明する仮説として、凶作期における餌不足により個体数が減少した種子食者が、豊作期に飽食状態となることにより、種子の生存率が高くなるという効果を重要視した「捕食者飽食仮説」が最も支持されている。...

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  • 奈良県におけるブナ科樹種の豊凶とツキノワグマの秋季の出没

    若山 学 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 673-, 2018-05-28

    <p>【目的】近年ツキノワグマ(以下,クマ)の秋季の大量出没が社会問題となっている.奈良県では他地域のようなクマの大量出没は生じていないが,近年の目撃情報は増加傾向にあり,今後,クマの保護管理を遂行する上では出没予測が必要になることが考えられるため,本調査を実施した.【方法】奈良県内のクマの生息域を中心に,2013年から2017年にコナラ,ミズナラおよびブナの豊凶調査を実施した.また,2015年…

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  • カシノナガキクイムシから検出された細菌群集

    鳥居 正人, 遠藤 力也, 山田 利博 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 683-, 2018-05-28

    ...<p> 近年,キクイムシ類から主要な随伴菌類以外の微生物の生育抑制能や樹木の防御物質の分解能といった生理的特徴を持つ細菌が検出され,キクイムシ類と菌類の相互作用系で細菌が重要な役割を果たしている可能性が指摘されている.本研究では,ブナ科樹木の萎凋病原菌を伝搬するカシノナガキクイムシに関わる細菌の基礎的知見を得ることを目的とし,その成虫に存在する細菌群集を調べた.本病の被害地4地点で成虫を採取し,リン...

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  • ミズナラ,コナラの開芽フェノロジーの空間的・時間的変異

    水谷 瑞希 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 304-, 2018-05-28

    ...<p> ブナ科樹木の豊凶は,気象因子がそのトリガーとなっていることが予想されており,従来その条件を探索する試みが多く行われてきた。気象因子は繁殖器官の生育段階に対応して作用すると予想されるが,このことから気象因子の影響を検討する際には,対象樹種のフェノロジーを考慮する必要があると考えられる。...

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  • 綾照葉樹林におけるナラ枯れ被害木の空間分布パターン

    末吉 智秀, 平田 令子, 伊藤 哲, 光田 靖 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 427-, 2018-05-28

    ...ブナ科樹種を対象に、前年までの被害木について生死や枯損状態、胸高直径を記録した。また新規被害木については穿入孔の有無と胸高直径、枯損状態を記録した。これらのデータを基に空間的自己相関分析を行い、カシノナガキクイムシの樹木選択と被害発生プロセスを考察する。</p>...

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  • ブナ科3樹種の豊凶観測に基づいたツキノワグマの出没予測モデルの構築

    藤木 大介 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 674-, 2018-05-28

    ...<p>兵庫県を対象に12年間に及ぶ3種のブナ科堅果の豊凶モニタリング・データと住民から得られた秋季のツキノワグマ(以下、クマ)の目撃情報数データを一般化線形モデルを用いて解析することで、クマの出没の年変動に影響する鍵植物を3種のブナ科樹種の中から特定するとともに、クマの出没予測をするうえで複数樹種の影響を考慮することの有用性について検討した。...

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  • 断根および石灰施与がクヌギとコナラの細根生産量に及ぼす影響

    水谷 和人, 上辻 久敏, 野口 享太郎, 山中 高史 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 850-, 2018-05-28

    ...<p> 外生菌根菌であるトリュフを林地で栽培化することを目的に、トリュフ菌感染のターゲットとなるブナ科樹木成木の細根生産量を増やす条件について検討した。 本研究では、一般的に細根の発生を促すといわれる根の切断とトリュフ菌が好むとされる高pH 環境が、宿主樹木の細根発生に及ぼす影響について調べた。...

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  • 広葉樹二次林と針葉樹人工林の境界における外生菌根菌群集

    石川 陽, 上原 巌, 田中 恵 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 452-, 2018-05-28

    ...日本の森林で優占することの多い、ブナ科、カバノキ科、マツ科の樹木は外生菌根を形成する。一方で、人工林の大部分を構成するスギ、ヒノキはアーバスキュラー菌根を形成し、共生する菌類が異なる。また、林相が異なる森林の境界では物理的・生態的作用が森林内部とは異なることが知られており、地下の微生物群集にも影響を与えていると考えられる。...

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  • 伊豆諸島におけるスダジイ集団枯損終息後のカシノナガキクイムシ個体群動態

    後藤 秀章, 所 雅彦 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 657-, 2018-05-28

    ...<p>伊豆諸島の三宅島、御蔵島、八丈島において、2010年にカシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)の媒介するブナ科樹木萎凋病によって、スダジイの集団枯損が発生した。この被害では、個体数の増加が被害発生の原因ではないと考えられるが、被害発生時のカシナガ個体群の状況は不明である。そこで、カシナガ個体群を長期に観察することで、カシナガ個体数の増加と集団枯損発生の関連について検証した。...

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  • 関東地方におけるナラガシワの分布とその生育立地

    須田 大樹 埼玉県立自然の博物館研究報告 12 (0), 17-24, 2018

    関東各地の博物館に所蔵されているナラガシワ標本の再検討を行うとともに,その主な自生地において生育立地・生育状況の調査を行い,関東地方のナラガシワの分布について改めて整理した.その結果,ナラガシワとされてきた標本の多くが他種あるいは他種間の雑種の誤同定であり,関東地方におけるナラガシワの分布は極めて少ないこと,また,ナラガシワの自生地は,沖積低地の河畔林や山地下部の沢沿いが中心であることが明らかと…

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  • 八丈島におけるスダジイ集団枯損の空間分布とその地形依存性

    吉田 圭一郎, 杉山 ちひろ 地理学評論 Series A 90 (5), 491-503, 2017-09-01

    ...とした.地理情報システム(GIS)による解析から,枯損したスダジイは三原山の南西向き斜面の尾根上に偏って分布する傾向があった.南西向き斜面と北東向き斜面とで主要な構成種は共通しており,サイズの大きなスダジイの幹密度や胸高断面積合計はほぼ同等であった.したがって,スダジイの集団枯損の地域的な差異は,被害を受ける樹種の優占度や大径木の出現頻度といった植生構造の違いにより生じたものではないことが示唆される.ブナ...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 相模原市における空中飛散花粉の 50 年間の推移

    齋藤 明美, 村上 昭代, 福冨 友馬, 石井 豊太, 安枝 浩, 谷口 正実 日本花粉学会会誌 62 (2), 75-85, 2017-03-31

    ...相模原市における 1965 年から 2014 年まで 50 年間の空中飛散花粉の推移を統計学的に解析した.スギ,ヒノキ科,カバノキ科,ブナ科,ニレ科の花粉が増加し,特にブナ科は有意に増加した.マツ科は一定の傾向が見られなかった.マツ科を除く木本花粉飛散数の間には有意な相関が認められた.イネ科花粉は 1966 年に著しく減少したが,1980 年頃より変化が見られなかった.ヨモギ属花粉は有意に減少した....

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  • 花粉抗原からみる日本列島の空中花粉長期調査結果

    岸川 禮子, 児塔 栄子, 押川 千恵, 宗 信夫, 下田 照文, 齋藤 明美, 佐橋 紀男, 榎本 雅夫, 宇佐神 篤, 寺西 秀豊, 藤崎 洋子, 横山 敏孝, 村山 貢司, 今井 透, 福冨 友馬, 谷口 正実, 岩永 知秋 アレルギー 66 (2), 97-111, 2017

    ...</p><p>【結果と考察】スギ花粉が最も多く,全体の40%以上,ヒノキ科は約20%で,木本花粉抗原の大部分を占め,著しい年次変動をしながら漸増している.ブナ科花粉は漸増し全体の10%以上を占め,カバノキ科花粉は北海道地区で多く地域性があった....

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  • 綾照葉樹林におけるナラ枯れ発生初期の被害拡大の傾向

    末吉 智秀, 河野 円樹, 平田 令子, 伊藤 哲 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 300-, 2017

    ...また、現地調査により、ブナ科樹種を対象にカシノナガキクイムシによる穿入孔の有無、推定される穿入年、樹木サイズ(胸高直径)、被害状況を記録した。現地調査時にみられたブナ科樹種はアラカシ、イチイガシ、スダジイ、ツブラジイ、ハナガガシの5種であり、その中でもカシノナガキクイムシによる穿入がみられた樹種はアラカシ、スダジイ、ツブラジイの3種であった。...

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  • 集合フェロモンによってカシノナガキクイムシの飛翔特性に違いが生じるか?

    奥田 直人, 岡田 龍一, Pham Long Duy, 伊東 康人, 山崎 理正, 池野 英利 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 298-, 2017

    ...<p>コナラ・ミズナラなどのブナ科樹木が枯死するナラ枯れは、カシノナガキクイムシが媒介する病原菌 <i>Raffaelea quercivora</i> が原因で引き起こされる。カシノナガキクイムシは同種のオスが分泌した集合フェロモンに誘引されること、最大で27km以上飛翔することが明らかにされているが、集合フェロモンが飛翔に及ぼす影響は明らかにされていない。...

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  • 宿主木に飛来するカシノナガキクイムシの消化管から分離される/されない菌類

    遠藤 力也, 大熊 盛也 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 184-, 2017

    ...<p>ナラ枯れによるブナ科樹木の枯損はいまなお収束しておらず,被害は本州太平洋側にも及んでいる.病原菌<i>Raffaelea quercivora</i>の媒介者であるカシノナガキクイムシ(以下,カシナガ)のメス成虫は菌嚢(マイカンギア)を具え,共生菌の伝搬に大きく寄与するとされる.一方でオス成虫は菌嚢を具えないが,メス成虫より先に宿主木に穿孔するため,造成初期の坑道内に菌類を持ち込むのはオス成虫...

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  • 根の切断および石灰施肥処理が樹木の細根生産量に与える影響

    田中(小田) あゆみ, 野口 享太郎, 古澤 仁美, 木下 晃彦, 小長谷 啓介, 山中 高史, 柴田 尚 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 750-, 2017

    ...トリュフ菌はブナ科やカバノキ科などの樹木と菌根共生して子実体を発生させるが、トリュフ菌が細根に感染するための条件は明らかになっていない。トリュフ菌の感染部位は、主として新しく発生した細根であり、人工栽培のための菌根共生系の構築には、トリュフ菌の生育に好適な環境下で細根の発生量を増やし、感染の機会を増やすことが重要と考えられる。...

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  • カシ類の葉に優占する内生菌<i>Tubakia</i> spp.の病原性

    松村 愛美, 森永 健太, 福田 健二 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 657-, 2017

    ...一方で、本属菌はカシ類すす葉枯病などブナ科樹木の葉枯性病原としても報告されている。そこで、カシ類に内生する未記載4菌種を含む<i>Tubakia</i> 属菌5種のカシ類に対する病原性を検討した。内生菌として分離した<i>Tubakia</i> 属5種の各1菌株の菌叢を、アカガシ・アラカシ・ウラジロガシ・シラカシの切葉の裏面に有傷または無傷で接種した。対照区には無菌PDA培地を用いた。 ...

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  • 環境傾度にそった樹木の水利用特性の変化:東アジアにおけるブナ科の例

    河合 清定, 岡田 直紀 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 377-, 2017

    ...<p>樹木の水利用特性(通水性や耐乾燥性)は個体の生存や成長様式を決定する重要な要素である.しかし,樹木の水利用特性が地理的にどのように変異するかについては知見が不足しており,その生態学的意義は明らかではない.そこで,本研究では北半球で適応放散を遂げ,著しい形質変異を示すブナ科樹木を対象に,東アジアの環境傾度に沿って葉や材の水利用特性がどう変化をするか,を解明することを目的とした. ...

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  • 自家不和合性の樹木クリにおける開花フェノロジー: 二重雌雄異熟性(duodichogamy)

    長谷川 陽一, 陶山 佳久, 清和 研二 日本生態学会誌 67 (1), 31-39, 2017

    落葉広葉樹クリの開花フェノロジーは、個体内で雄花→雌花→雄花の順に開花が進む二重雌雄異熟性(duodichogamy)である。しかし、自然個体群内におけるクリの開花パターンとその開花様式の適応的意義はこれまでに明らかになっていない。本研究では、自然個体群におけるクリの開花フェノロジーを、調査用やぐらを使って8個体について詳しく調査した。さらに49個体について2種類の雄花の開花期間を調べた。詳しく…

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  • <b>ブナ科落葉樹の萌芽更新に対するシカ食害の影響評価</b>

    淺野 悟史, 西前 出 環境情報科学論文集 ceis31 (0), 293-298, 2017

    ...<p><tt>本研究は長崎県対馬市のシイタケ原木林を対象に,シカ食害よるブナ科落葉樹株への影響を評価したものである。対馬市のシイタケ生産は萌芽更新によるコナラ・アベマキの再生産に依存してきたが,近年シカの増加によって伐採株の萌芽に対して顕著な食害がみられ,伐採株が枯死する例もみられる。...

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  • 人為的環境下にあるオオシマザクラの葉内生菌の季節変動

    小川 映瑠香, 太田 祐子 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 320-, 2017

    ...<i>Alternaria</i>,<i>Epicoccum</i>と<i>Nigrospora</i>については出現数に季節変動が見られた.今回調査したオオシマザクラの葉からは,ブナ科やマツ科の樹木とは異なり,種特異的な菌は分離されなかった.</p>...

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  • 東・東南アジアで採取された<i>Raffaelea</i>属菌の分子系統

    鳥居 正人, 高橋 美里, 中島 千晴, 松田 陽介, 伊藤 進一郎 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 183-, 2017

    ...<p>ブナ科樹木の萎凋病原菌<i>Raffaelea quercivora</i>を含む<i>R. sulphurea</i> complexは分子系統上,他の広義<i>Raffaelea</i>属菌とは異なり,広義<i>Leptographium</i>属菌内に位置することが示されている.本研究では,<i>R. quercivora</i>と東・東南アジアで採取された<i>Raffaelea</i...

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  • 日本の森林樹種の成長および乾物分配のオゾンに対する応答

    渡辺 誠, 黄瀬 佳之, 星加 康智, Evgenios Agathokleous, 小池 孝良, 松村 秀幸, 河野 吉久, 伊豆田 猛 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 724-, 2017

    ...一方、ブナ、コナラ、ミズナラおよびスダジイなどのブナ科の樹種においては、AOT40の増加に伴うS/R比の有意な増加が認められたが、カバノキ属、マツ科およびヒノキ科の樹種のS/R比に有意な影響は認められなかった。以上の結果より、S/R比に対するオゾンの影響における樹種間差異と乾物成長低下に対するオゾンの影響における樹種間差異は異なることが明らかになった。</p>...

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  • 佐賀県小城市土生遺跡から出土した 楽器形木製品の復元研究

    荒田 耕平, 矢向 正人 芸術工学会誌 74 (0), 68-75, 2017

    ...本体をブナ科コナラ属アカガジ亜属、弦を絹とし、鹿皮を張った。次に、 復元した木製品の音響分析を行った。この結果、半球状部分が共鳴胴の役割を果たすことが確かめられた。調弦部の形状が湾曲する理由は、指を入れやすくするための工夫、棹状部分が末広がりである理由は、手の位置を安定させるための工夫である可能性が見出された。復元の結果、失われた弥生時代の音文化の断片を再現することができた。...

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  • 里山林の照葉樹マテバシイと人間生活の関わりの歴史

    寺嶋, 芳江 琉球大学農学部学術報告 = The science bulletin of the College of Agriculture, University of the Ryukyus (63) 89-95, 2016-12

    ...マテバシイは日本固有のブナ科常緑広葉樹であり,森林区分では照葉樹林帯の一部,気候区分では南海型の場所に生育する。沖縄県を含む南西諸島,九州の西部,紀伊半島では和歌山県,関東では千葉県,神奈川県の南端,四国では高知が該当する。マテバシイどんぐりは古くから救荒食として利用されてきた。材を薪炭,枝をノリひびに使うために里山に植栽されてきたため,自然分布は不明となっている。...

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  • 「ドングリ」の直まきの試み

    新原, 修一 鹿児島県森林技術総合センター研究報告 = Bulletin of the Kagoshima Prefectural Forestry Technology Center (18) 48-55, 2016-10

    ...ブナ科樹木の堅果を皆伐跡地に直まきした。埋めただけの区ではほとんど堅果が持ち去られていた。竹筒で保護した区では実生の発芽・定着が良好であった。...

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  • シギゾウムシ類の産卵戦略:堅果の選択と競争回避

    阿部 志保, 森 貴久 昆蟲.ニューシリーズ 19 (2), 50-60, 2016-04-05

    ...<p>コナラシギゾウムシ<i>Curculio dentipes</i>やクヌギシギゾウムシCurculio robustusなどのシギゾウムシ類はブナ科堅果の内部に産卵し,幼虫は産み付けられた堅果のみを資源として利用し成長する.成虫の体サイズは幼虫期の成長量によって決まるので,メスは産卵の際に資源を評価していることが期待される.また,1個の堅果を複数のシギゾウムシ類幼虫が利用したり,他種の幼虫も利用...

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  • ナラ枯れはどのような場所で最初に発生しやすいのか?

    吉井 優, 小林 正秀 森林応用研究 25 (1), 7-14, 2016-02-29

    ...また,京都府南部では,外来ブナ科樹木が,周囲の樹木に比べていち早く枯れる場合が多かった。これらのことから,飛び火的な被害は,何らかの原因によって衰弱した樹木にカシナガが穿入することで発生していることが示唆された。</p>...

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  • 広葉樹資源の有効利用を目指したナラ枯れの低コスト防除技術の開発

    岡田, 充弘, 清水, 香代, 大矢, 信次郎 長野県林業総合センター研究報告 (30) 37-46, 2016-02

    ...カシノナガキクイムシが病原菌を媒介するブナ科樹木萎凋病によるナラ類枯損被害対策として,注入容器を使わない微量樹幹注入処理の被害予防効果および本処理による作業コスト低減効果等を検討した。その結果,1孔当たりの薬液施用量がこれまでの1/400で,従来の殺菌剤樹幹注入と同等の被害予防効果が確認された。...

    日本農学文献記事索引

  • ブナ科堅果結実量の年次変動にともなうツキノワグマの秋期生息地選択の変化

    根本 唯, 小坂井 千夏, 山﨑 晃司, 小池 伸介, 中島 亜美, 郡 麻里, 正木 隆, 梶 光一 哺乳類科学 56 (2), 105-115, 2016

    ...並作年には,現地での植生調査により,ツキノワグマはミズナラが優占する場所を集中的に利用しており,高精度植生図を用いた解析からは,ミズナラ林への選択性があることが確認された.不作年には,並作年と同様にミズナラが最も優占する地域を集中的に利用していたが,その地域にはミズナラ以外にもコナラ(<i>Q. serrata</i>)などの複数のブナ科樹種が出現した.一方,高精度植生図からはミズナラや他のブナ科樹種...

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  • クマ剥ぎの時空間的な要因を考慮した発生要因の検討

    小池 伸介, 小橋川 祥子 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 592-, 2016

    ...以上より、クマ剥ぎに対する防除対策は、前年秋のブナ科堅果の結実が悪かった翌年や春先までの積雪量の少ない年に強化する必要があり、前年にクマ剥ぎが発生した林分を優先的に対策を実施する必要がある。...

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  • 宮崎県におけるナラ類集団枯損被害の特徴

    平田 令子, 田代 健二, 伊藤 哲 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 531-, 2016

    ...1haのプロットを設置し、ブナ科樹種(アラカシ、イチイガシ、ウラジロガシ、スダジイ、ツブラジイ、ハナガガシ、マテバシイ)を対象にカシノナガキクイムシの穿入孔密度、被害状況、樹木サイズ(胸高直径)を記録した。カシノナガキクイムシによる穿入が確認された樹種はスダジイ、ツブラジイ、ハナガガシ、アラカシの4種であった。そのうち枯死被害が発生したのはスダジイとツブラジイの2種であった。...

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  • 京都市近郊二次林におけるブナ科樹木4種の堅果生産の変動とその要因

    平山 貴美子, 今井 龍夫, 立川 知恵理, 榎本 耕作, 松田 幸彦 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 549-, 2016

    ...ブナ科樹木の種子食昆虫は、多種を寄主とするものが多いものの、選好性やその幅が異なり、ブナ科樹木の構成割合の変化によって加害や堅果生産パターンが変化している可能性がある。...

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  • カシノナガキクイムシの飛翔能力は何によって決まるのか

    深谷 智史, 奥田 直人, 岡田 龍一, 伊東 康人, 池野 英利, 山崎 理正 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 151-, 2016

    ...コナラ、ミズナラなどのブナ科樹木が枯死するナラ枯れの被害が日本国内で発生し問題となっている。その原因となるナラ菌を保有するカシノナガキクイムシの飛翔能力(飛翔距離、飛翔時間、飛翔速度)の直接的測定を行われた例は昨年我々が報告した例以外にはなく、それに何が影響し飛翔能力が変化するかなどその詳細についてはわかっていない。...

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  • 生育環境の異なる常緑カシ類実生の初期成長

    大熊 紗織, 高木 正博 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 232-, 2016

    ...そこで本研究では暖温帯林の主な構成樹種であるブナ科アカガシ亜属3種(アラカシ・イチイガシ・ウラジロガシ)について、2014および2015年の各当年生実生を対象に異なる光および土壌水分環境下での初期成長の違いを調査した。その結果、3種とも2014年と2015年で異なる成長傾向が確認された。光環境は、2015年7月の日射量が2014年の同月よりも3割以上低かった。...

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  • ブナ科樹木の根から検出されるビョウタケ目菌の多様性とその分類学的位置づけ

    中村 慎崇, 細矢 剛, 田中 千尋, 竹内 祐子 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 257-, 2016

    ...ビョウタケ目(子嚢菌門)に属する菌類は、針葉樹もしくはツツジ科植物の根部内生菌や菌根菌としての報告が主であったが、近年ではブナ科樹木においてもビョウタケ目菌の優占が明らかにされつつあり、樹木、菌根菌との相互作用を示唆する知見も得られている。...

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  • 森林施業がアカネズミとヒメネズミの堅果分散に及ぼす影響

    大石 圭太, 兒嶋 音衣, 石場 理紗, 畑 邦彦, 曽根 晃一 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 347-, 2016

    ...日本の多くの森林で同所的に生息するアカネズミ(以下、アカ)とヒメネズミ(以下、ヒメ)は貯食行動を通してブナ科の堅果分散に貢献する。そのため、林野庁で推進される針葉樹人工林の育成複層林化や広葉樹林化に対する間伐や皆伐の効果を評価するためには、これらの森林施業が野ネズミの生息状況に及ぼす影響を明らかにする必要がある。しかし、アカとヒメのモニタリングを施業前から継続した研究例はほとんどない。 ...

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  • ブナ北限集団の遺伝的多様性と北進過程

    北村 系子, 松井 哲哉, 小林 誠, 斎藤 均, 並川 寛司, 津田 吉晃 森林立地 58 (1), 1-7, 2016

    <p>ブナは最終氷期以降の地史的植生変遷にともなって北に分布拡大を遂げ,現在も北進途上であると考えられる。地理的分布の北限にあたる黒松内低地帯まで連続分布が見られ,それ以北の分布最北限地帯では隔離小集団として点在している。これら北限地帯を形成する連続分布から分布限界の点在集団にかけてのブナ林では北限に近づくにつれて遺伝的多様性が減少する。STRUCTURE解析の結果から北限地帯南西部の連続分布集…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 外生菌根菌<i>Cenococcum geophilum</i>の系統学的多様性と隠蔽種について

    小長谷 啓介 日本菌学会会報 57 (1), 23-30, 2016

    ...<p><i>Cenococcum geophilum </i>は子のう菌,Dothideomycetes 網に属する不完全菌であり,土壌中に菌核を形成する他に,マツ科,ブナ科,カバノキ科など多様な樹種の細根に感染して,外生菌根と呼ばれる共生体を形成する.本論文では,はじめに本菌の分類と遺伝的多様性に関して,これまでの研究から分かってきた基本的な知見について概説した.次に,Genbankに登録されている...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 京都市の大規模都市林におけるシイノキ類,イチイガシおよびシリブカガシの成長と枯死

    田端 敬三, 橋本 啓史, 森本 幸裕 日本緑化工学会誌 42 (1), 104-109, 2016

    ...京都盆地周辺での分布拡大が顕著であるシイノキ類,および同じブナ科の常緑樹イチイガシ,シリブカガシの市内平野部の都市林での成長および枯死を,下鴨神社の社叢,糺の森全域で1991年,2002年と2010年に行った胸高直径10cm以上の全樹木対象の毎木調査の結果から検討した。その結果,シリブカガシは成長速度,枯死率ともシイノキ類,イチイガシの中間的な性質を示した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 日本のスギ人工林を地下で支えるアーバスキュラー菌根菌

    佐藤 拓, 巽 大喜, 呉 炳雲, 松下 範久 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 702-, 2016

    ...されている.AM菌は,土壌から吸収したリンなどの無機養分を,根の皮層細胞内に形成した樹枝状体(arbuscule)と呼ばれる器官を介して宿主に供給することで,宿主の成長を助けている.外生菌根とは異なりAMが形成されても根の外部形態は変化せず,大型の子実体(キノコ)を形成するAM菌も存在しないため,森林の中ではAM菌は目立たない存在である.また,亜寒帯から温帯にかけての森林の主要な構成樹種であるマツ科やブナ...

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  • 木を育て森を育む菌根菌:菌根共生の基礎から応用まで

    奈良 一秀 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 701-, 2016

    ...なかでも自然林で優占するマツ科やブナ科、フタバガキ科などの細根には、担子菌類(キノコ類など)が共生した外生菌根(以下、菌根)という構造が普遍的に見られる。本講演では、菌根の基礎的知見の説明とともに、以下の点について分かりやすい写真や図で紹介する。...

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  • 病原力の異なる<i>Raffaelea quercivora</i>菌株のミズナラ苗木と滅菌材片における菌糸伸長

    鳥居 正人, 楠本 大, 山田 利博 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 161-, 2016

    宿主樹木に対する<i>Raffaelea quercivora</i>の病原力は菌株間で異なる.本研究では,本菌の病原力の差異に関わる因子を明らかにすることを目的とした.国内の14都府県,13樹種由来の40菌株をコナラ成木の樹幹部に接種し,材変色幅から病原力の異なる菌株を選抜した.選抜された菌株を生きたミズナラ苗木の枝と,細胞を死滅させるためにγ線照射を行ったミズナラ苗木の枝に接種を行った.生き…

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  • 長野県木曽地域における常緑広葉樹シラカシ(ブナ科)の分布

    大塚, 孝一, 尾関, 雅章 長野県環境保全研究所研究報告 (11) 9-13, 2015-08

    常緑広葉樹のシラカシについて,長野県南部の木曽地域において,2014年3月から5月にかけて52箇所で分布を調査した。その結果,大桑村から南木曽町にかけての15箇所で,シラカシの分布を確認した。自生地は海抜高度が340mから580mで,温量指数(WI)85以上のいわゆる暖温帯にほぼ相当する地域であった。自然分布していない千曲川中下流域,松本・安曇野地域,上伊那地域では,それぞれ植栽木から逸出したシ…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 標高に沿った外生菌根菌埋土胞子構成種の分布と群集構造

    宮本 裕美子, 奈良 一秀 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 432-, 2015

    ...自然林で優占するブナ科やマツ科などの樹木は外生菌根菌と共生することで生きている。森林内には多様な外生菌根菌が生息しているが、菌根を形成せず土壌中に胞子として存在する菌種についてはあまり知られていない。菌根菌胞子は攪乱後の樹木更新に不可欠であり、どのような森林にどのような菌種が埋土胞子として存在するのか明らかにする必要がある。...

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  • 堅果類の豊凶がツキノワグマの繁殖,利用場所に与える影響

    箕口 秀夫, 東出 大志, 新野 仁崇, 杉村 絢乃 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 627-, 2015

    近年ツキノワグマ(以下クマと略)による人身,農林業被害が増加,経常的になっている。東北日本では,秋季のクマ出没,目撃件数,さらに目撃されるクマの特徴は,ブナを主とした堅果類の豊凶により変動すると考えられている。そこで,堅果類(ブナ,ミズナラ,コナラ,クリ,オニグルミ,及びトチノキ)の豊凶にともない,①繁殖傾向としてブナ豊作翌年に子グマの出現が多く,②秋季活動域としてブナ豊作時に奥山を,凶作時に里…

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  • 蒜山地域の火入れ草原におけるブナ科樹種の更新要因の推定

    村井 敦史 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 289-, 2015

    ...がみられ,毎年の火入れによる攪乱を受けても肥大化した根株からの萌芽により地上部の再生を繰り返している.この器官は攪乱後の初期遷移において,地上部再生資源として重要な影響を及ぼすと考えられる.しかし,この器官が地上部再生資源としてどのような影響を及ぼすかはかは不明であり,また火入れ草原において樹木が更新する要因について研究した例はない.そこで本研究では,岡山県真庭市の火入れ草原(標高約500 m)においてブナ...

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  • チュニジアに分布する<i>Quercus</i>4種の遺伝的特徴

    松本 麻子, 杉山 沙織, 川田 清和, 津村 義彦 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 316-, 2015

    ...地中海沿岸には、ブナ科コナラ属<i>Quercus</i>の森林が分布する。地中海沿岸に住む人々は、<i>Quercus</i>属から得られる様々な森林資源を利用して生活を送っている。しかしながら近年、森林資源の無計画な利用による森林面積の減少が問題化し、持続的に森林資源を利用することが課題となっている。...

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  • コナラ木部に対するエスレルとジャスモン酸メチル処理によるナラ菌成長制御の試み

    能勢 彩美, 竹内 隆介, 安平 つく偲, 池本 省吾, 山本 福壽 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 374-, 2015

    ...ブナ科樹木萎凋病(いわゆるナラ枯れ)を発症したコナラ属樹木に顕著に認められる病理的心材の形成には、シグナル伝達物質としてのエチレン、ジャスモン酸、さらにはサリチル酸が関わっている可能性が高い。これまでの先行研究から、樹体内に侵入した菌は数日という比較的短期間に宿主の発揮する抗菌作用によって成長が阻害されることが認められている。...

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  • ブナ科樹木の根にみられるビョウタケ目菌の多様性

    中村 慎崇, 田中 千尋, 竹内 祐子 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 870-, 2015

    ...<br> 本研究では、京都府を中心に複数の地点でブナ科樹木の根を含む土壌をサンプリングした。次亜塩素酸カルシウムを用いて表面殺菌を行ったブナ科樹木の根からビョウタケ目内生菌を分離し、リボソームDNAのLSU領域およびITS領域の塩基配列に基づいて分類群の特定、OTUの識別を行った。...

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  • フライトミルを用いたカシノナガキクイムシの飛翔能力の測定

    深谷 智史, 岡田 龍一, 伊東 康人 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 153-, 2015

    ...近年、コナラ・ミズナラといったブナ科樹木が枯死する「ナラ枯れ」の被害が問題となっている。ナラ枯れはカシノナガキクイムシ(キクイムシの一種)の保有する菌が原因と考えられており、ナラ枯れの被害拡大とカシノナガキクイムシの移動可能範囲には密接な関係があると推測される。しかし、この虫の飛翔能力を始めとする生態はよく知られておらず、被害拡大の予測は極めて難しい。...

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  • 殺虫剤の樹幹注入によるカシノナガキクイムシ防除の試み

    大橋 章博 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 651-, 2015

    ...[目的]ブナ科樹木萎凋病の予防法としては殺菌剤の樹幹注入処理を行うのが一般的である。しかし、カシノナガキクイムシ(以下,カシナガ)を直接殺虫することはできないため、カシナガの穿孔を防ぐことはできない。また、穿孔生存木に対して有効な防除法はないのが現状である。そこで、浸透移行性の高い殺虫剤の樹幹注入処理による殺虫効果について検討した。...

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  • 長野県におけるおとり丸太によるナラ枯れ防除の検討

    岡田 充弘, 斉藤 正一, 鈴木 直人, 三沢 晃彦, 山田 直紀, 福島 哲也 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 655-, 2015

    ...【目的】ブナ科樹木萎凋病被害(以下、ナラ枯れ)の被害対策である人工フェロモンを装着したおとり丸太を用いたカシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)誘引防除法は、カシナガの大量誘引後の丸太を活用できる利点がある。そのため、長野県においても現地試験を行い、誘引効果と適用方法の検討を行った。【方法】ナラ枯れ被害が発生しはじめた長野県南部の下伊那売木村と南木曽町のコナラ等広葉樹二次林周辺を試験地とした。...

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  • 照葉樹林の分布変遷過程ースダジイと種子食昆虫の集団動態からー

    青木 京子, 上野 真義, 玉木 一郎, 津村 義彦, 村上 哲明, 加藤 真 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 778-, 2015

    ...本発表では,照葉樹林の優占樹種であるスダジイ(ブナ科)と,その堅果に特異的に産卵し,種子食するシイシギゾウムシの遺伝構造を比較解析した。特定の植物種を利用する植食性昆虫の種内の遺伝的多様性情報も用いることにより,森林の分布変遷をより詳細に追跡することができるのではないかと考えた。植物スダジイについてはEST-SSR多型を解析し,シイシギゾウムシについてはミトコンドリアDNA多型を解析した。...

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  • クリハモグリガ(ハモグリガ科)に関する生態学的知見

    小林 茂樹 蝶と蛾 66 (3-4), 90-95, 2015

    ...本種はKuroko(1964)によって福岡県英彦山産の標本(1954-1955年黒子浩採集)をもとに記載され,後に大阪府箕面産の標本(1975年斉藤寿久採集)が追加記録されたが,それ以降は追加記録がなく,幼生期はKuroko(1964)による記述のみの簡単な記録があるだけで詳細な報告はなかった.著者は,2015年8月中旬から10月中旬に奈良県曽爾村,三重県名張市においてイヌシデ(カバノキ科)とクリ(ブナ...

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  • ブナ科樹種4種に対するニホンザルの採食圧の違いが樹木の更新に与える影響

    高橋 明子 霊長類研究 Supplement 31 (0), 100-101, 2015

    ...ブナ科樹木の種子は繊維質が少なく、多くの森林性の動物により利用される。ニホンザルの生息地である幸島には、4種(マテバシイ、スダジイ、アラカシ、ウラジロガシ)が生育しており、その種子はサルの重要な食物品目のひとつとなっている。一方で、うち2種(アラカシ、ウラジロガシ)の種子には、被食防御物質であるタンニンが多く含まれ、採食時の強い負の効果や忌避効果が報告されている。...

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  • シラカシに発生した堅果菌核病

    市原 優, 升屋 勇人 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 428-, 2015

    ...一方,カシ類など常緑ブナ科樹木の堅果の菌害は未解明であり,更新阻害要因を明らかにすることは常緑ナラ林の保全のために必要である。本研究では,シラカシ堅果に堅果菌核病に類似した腐敗が発生していたので,その病原性の確認を行った。【方法】京都市にある森林総合研究所関西支所構内のシラカシ樹下で,シラカシ堅果が腐敗しミイラ化した菌核から子嚢盤が発生していた。菌核組織を表面殺菌し菌株を得た。...

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  • ナラ枯れ木に発生するハカワラタケとキノコヒモミノガ類の生活環-被害履歴を考慮した季節消長の把握-

    岩下 幸平, 松井 理生, 服部 力, 梶村 恒 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 281-, 2015

    ...ブナ科樹木萎凋病 (以下、ナラ枯れ) は森林の環境を変化させ、様々な生物群に影響を与える。本研究では、枯死木の創出、腐朽菌の発生、菌食性昆虫の利用という連鎖に注目した。愛知県瀬戸市の東京大学赤津研究林で、コナラ樹幹上の多孔菌を確認・同定し、それを摂食しているミノガ科の一種 (以下、キノコヒモミノガ) の幼虫の頭数を記録した。...

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  • 島根大学三瓶演習林におけるナラ類集団枯損の進行状況

    西川 祥子, 尾崎 嘉信, 久保 満佐子 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 280-, 2015

    ...ナラ類集団枯損は、ブナ科樹木萎凋病によってブナ属を除くブナ科樹木が大量枯死することである。島根県では1986年に初めてナラ枯れが確認され、島根大学三瓶演習林のコナラ二次林では2007年に初めて萎凋病による枯死が確認された。ナラ枯れによって大量にコナラが枯死した後の森林構造を考える上で、進行中のナラ枯れの状況を明らかにすることは重要であると考える。...

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  • <i>Raffaelea quercivora</i>菌株間のミズナラに対する病原力と樹木細胞壁分解に関わる酵素活性の差異

    鳥居 正人, 松田 陽介, 伊藤 進一郎 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 413-, 2015

    【目的】<i>Raffaelea quercivora</i>の宿主樹木に対する病原力は菌株間で差異があると示唆された.本研究では,本菌の病原力と材内での菌糸伸展との関連,その菌糸伸展に関与する樹木細胞壁分解に関わる酵素群を明らかにすることを目的とした.【方法】ミズナラの成木の枝と苗木にそれぞれ本菌4菌株の接種を行い,枯死率と非通水域,材内における菌糸伸長量を測定した.また,同4菌株のミズナラ材…

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  • カシノナガキクイムシの大量捕獲によるナラ枯れ防除

    小林 正秀, 山崎 拓男, 金澤 瑛, 竹内 道也, 立川 知恵理 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 154-, 2015

    ...そこで,2014年は,明るい場所に位置するブナ科大径木50本に,PT1基とKT2基ずつを設置した。その結果,捕獲数は70万頭以上(トラップでの捕獲数は約52万頭,立木への穿入数は約20万孔)に達し,トラップ設置木1本が衰弱したのみで,枯死木は発生しなかった。...

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  • ナラ枯れ被害の進行に伴うブナ科樹木の局所的密度の変化

    山崎 理正, 伊東 康人, 安藤 信 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 155-, 2015

    ...ここでは2008年から発生したナラ枯れ被害木の分布調査を継続しており、これを利用して2008年から2013年の各年における未被害ブナ科樹木の分布を再現し、各年各個体について周辺2.5?25mの未被害ブナ科樹木の胸高断面積合計を計算した。...

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  • キノコ菌床栽培におけるナラ枯れ被害木の影響

    上辻 久敏, 土肥 基生, 大橋 章博 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 660-, 2015

    ...ミズナラやコナラ等のブナ科樹木が萎凋枯死する(以下「ナラ枯れ」とする)被害が拡大している。ナラ枯れ被害拡大の原因として、ナラ枯れ樹木の中で、ナラ枯れ病原菌を媒介するカシノナガキクイムシが大量に繁殖し、次年度、新たな感染源となることがあげられる。ナラ枯れ枯死木を利用し林地から新たな感染源を除去することができれば、感染拡大の防止に役立つと考えられる。...

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  • 立木の幹数や幹径および複数年にわたる樹勢の衰退を考慮したブナ科樹木萎凋病による林分被害量の評価

    松浦 崇遠, 中島 春樹 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 653-, 2015

    ...ブナ科樹種萎凋病による林分の被害量を,立木の幹数や幹径,カシノナガキクイムシの穿入とその後の樹勢の衰退を考慮して,異なる側面から評価した。富山県内のコナラまたはミズナラを主体とする二次林に,7箇所の調査地を設定した。胸高直径10cm以上の立木を対象に,被害の発生から沈静化に至るまでの9年間において,枯損の状態を継続して調査した。...

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  • 鹿児島県におけるカシノナガキクイムシ被害林分の経過調査

    久保 慎也, 東 正志 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 654-, 2015

    ...カシノナガキクイムシ<i>Platypus quercivorus</i>(以下カシナガ)はナラ・シイ・カシ類の集団枯損の原因となっている糸状菌<i>Raffaelea quercivora</i>の媒介者であり,ブナ科樹木に萎凋症状を引き起こす。...

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  • 気象がナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)に及ぼす影響に関する初歩的研究

    小林 正秀, 吉井 優, 竹内 道也 樹木医学研究 18 (4), 95-104, 2014-10-31

    <p>カシノナガキクイムシの穿入に伴うナラ枯れ被害が1980年代以降に拡大している.被害拡大要因として気象条件も指摘されているが,統計解析に基づいた仮説はない.そこで,舞鶴市と京都市で実施された被害量調査の結果を基に,ナラ枯れ被害量の増減と気象条件との関係を単回帰分析で解析した.その結果,両地域ともで,厳冬期(1~2月)の最高気温が高いほど被害が助長される傾向が認められた.また,京都市では春期の…

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  • ブナ科樹木葉に対する白粒葉枯病菌<i>Redheadia quercus</i>の病原性と感染経路

    髙橋 由紀子, 松下 範久, 原田 幸雄, 寳月 岱造 樹木医学研究 18 (4), 105-110, 2014-10-31

    ...<p>ブナ科樹木の葉に対する白粒葉枯病菌<i>Redheadia quercus</i>(アナモルフ<i>Mycopappus quercus</i>)の病原性と感染経路を,切離葉への接種試験により調査した.その結果,本菌により,供試した落葉性(クリ属,ブナ属,コナラ属)および常緑性(コナラ属,シイ属,マテバシイ属)のブナ科樹木10種全てに対し病斑が形成された.また,病斑からはカシワを除く全ての樹種...

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  • 高標高地域で発生したナラ枯れ枯死木におけるカシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus (MURAYAMA))の穿入孔密度

    伊藤, 昌明, 大橋, 章博 岐阜県森林研究所研究報告 = Bulletin of the Gifu Prefectural Research Institute for Forests (43) 13-22, 2014-03

    2012年夏以降に発生したナラ枯れ枯死木の樹幹に分布するカシナガの穿入孔を計数し,穿入孔数と樹種,胸高直径,周辺環境との関係を明らかにした。また,初期の繁殖成否についても関係性を解明した。その結果,フラスの排出が確認された穿入孔の数は胸高直径および気温と正の関係を示し,その孔数はフモトミズナラで最も多く,次いでコナラで,ミズナラが最も少なかった。一方,フラスの排出がみられなかった穿入孔の数は高緯…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • カシノナガキクイムシPlatypus quercivorus (MURAYAMA)の穿入孔から脱出した捕食者相

    伊藤, 昌明, 大橋, 章博 岐阜県森林研究所研究報告 = Bulletin of the Gifu Prefectural Research Institute for Forests (43) 5-11, 2014-03

    カシノナガキクイムシの穿入孔にチューブトラップを設置し,穿入孔から脱出する捕食者を捕獲した。9分類群585個体の捕食者が捕獲され,すべて鞘翅目であった。その中で,ケシキスイ科幼虫とツツオニケシキスイ成虫の捕獲個体数が多く,全捕獲個体数の94.5%を占めた。ケシキスイ科幼虫の出現傾向は,調査地点間で偏りがみられ,また,材直径が大きくなるほど出現数は少なくなった。ツツオニケシキスイ成虫も調査地点間で…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 尋常性痤瘡患者に対する十味敗毒湯 (桜皮配合) の臨床効果と作用機序

    竹村 司, 遠野 弘美, 与茂田 敏, 大窪 敏樹 西日本皮膚科 76 (2), 140-146, 2014

    ...またその作用機序を推定する目的で,桜皮および桜皮に代わり用いられることのある樸樕 (クヌギ <i>Quercus acutissima</i> Carruthers (ブナ科)) の水抽出エキスを用いて皮膚線維芽細胞からのエストロゲン分泌作用を測定したところ,桜皮は 17 β−エストラジオールの顕著な産生を認めたが,樸樕では認められなかった。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献2件

  • 殺菌剤少量注入処理によるナラ枯れ予防方法の検討II -注入処理の省力化-

    岡田 充弘, 斉藤 正一, 吉濱 健, 大矢 信次郎, 所 雅彦 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 690-, 2014

    ...【目的】ブナ科樹木萎凋病被害(以下、ナラ枯れ)の枯損予防のための殺菌剤樹幹注入処理の作業コストが高いことなどの問題を解決するため、新たに開発した高濃度の殺菌剤少量樹幹注入処理方法の処理効率、および効果を検討。...

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  • ナラ枯れ被害発生ポテンシャルの分布解析

    近藤 洋史, 斉藤 正一, 岡田 充弘, 所 雅彦 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 682-, 2014

    ...【目的】平成25年版森林・林業白書によると、ブナ科樹木萎凋病(以下、ナラ枯れ)は、2011年度には29都府県で発生している。ナラ枯れ被害発生を予測するため、これまで、落葉性のナラ類を中心に森林資源分布を作成してきた。今回、常緑性のシイ・カシ類を含めた森林資源分布を解析して、本州から九州本土地方にわたる被害発生のポテンシャルを検討する。...

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  • 間伐施業がアカネズミとヒメネズミの生息状況に及ぼす影響

    大石 圭太, 水田 裕一, 畑 邦彦, 曽根 晃一 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 372-, 2014

    ...日本の多くの森林で同所的に生息するアカネズミ(以下、アカ)とヒメネズミ(以下、ヒメ)は、貯食行動を通して、ブナ科堅果の分散に貢献する。そのため、林野庁により推進されている針葉樹人工林の育成複層林化や広葉樹林化への貢献が期待される。間伐施業は、林床の光環境を改善することで、広葉樹の発芽・定着を促すと同時に、野ネズミの生息に対しても影響を及ぼすと考えられる。...

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  • 山形県におけるナラ枯れ林の構造

    柴田 銃江, 上野 満, 八木橋 勉, 齊藤 正一 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 606-, 2014

    東北地方のナラ枯れによる森林劣化の実態と再生見込みを検討するため、山形県においてナラ枯れ被害経過年の異なる広葉樹二次林の材積や組成構造を比較した。同県内の未被害林と、被害当年から18年まで経過した林分(合計29ヶ所)において出現種の生死と樹木サイズ等の測定をした。<br> その結果、未被害林の林分材積は平均370m<sup>3</sup>/haで、その90%はナラ類(主にミズナラとコナラ)で占め…

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  • 標高1,000m付近の地域に発生したナラ類枯損被害の推移とカシノナガキクイムシの繁殖

    松浦 崇遠, 中島 春樹, 田中 康隆, 寺島 史郎 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 688-, 2014

    富山県内の同一流域に属し,それぞれ標高860m,990m,1,160mに位置する3箇所の調査地において,胸高直径10cm以上のミズナラを対象に,カシノナガキクイムシによる枯損被害を調査した。その結果,2009年または2010年から2011年までの間,成虫の穿入が継続して観察された。しかし,2012年に穿入は見られず,2013年には標高860mの調査地のみでわずかに観察された。各調査地における無被…

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  • 青森県南西部のナラ林においてエタノールトラップで捕獲された養菌性キクイムシ類

    伊藤 昌明, 土屋 慧 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 691-, 2014

    ...近年、青森県ではブナ科樹木萎凋病やマツ材線虫病など、これまでに発生が確認されなかった森林病虫害が散発的に観察されるようになった。これらの被害は青森県南西部の沿岸地域で発生しており、今後被害が甚大化した場合、この地域における森林の構造を著しく変化させてしまう可能性がある。その結果、森林における生物多様性も損なわれる可能性が高いものと推察される。...

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  • ナラ枯れ発生地におけるミズナラ生立木伐倒後の処理方法の違いが養菌性キクイムシの穿入に与える影響

    今井 光岳, 梶村 恒 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 463-, 2014

    ...ブナ科樹木萎凋病によるナラ類の枯損被害は、カシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)以外の養菌性キクイムシの増加も引き起こしているものと思われる。つまり、生立木時にはカシナガ、衰弱・枯死してくると他種が穿入する。このような養菌性キクイムシ相の変化は、樹木の含水率によって説明できるかもしれない。そこで本研究では、伐倒木の切断面へのシリコン塗布の有無が養菌性キクイムシの穿入に与える影響について検討した。...

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  • コナラ属の苗木に接種した<i>Raffaelea quercivora</i> 菌の成長の人為的制御

    竹内 隆介, 能勢 彩美, 池本 省吾, 板井 章浩, 山本 福壽 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 487-, 2014

    ...2011年8月17日~11月15日にかけ、コナラ属コナラ節のミズナラ、コナラ、カシワ、ナラガシワと、クヌギ節のアベマキの3年生ポット苗木を用いて、ブナ科樹木萎凋病の病原菌<i>Raffaelea quercivora</i>(ナラ菌)の樹幹接種、およびエチレン発生剤であるエスレル、およびジャスモン酸メチルのラノリンペースト注入処理を行い、傷害もしくは病理的心材形成におよぼす影響を比較検討した。...

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  • 京都市近郊林におけるブナ科4種の発芽特性:遷移段階が異なる林分での比較

    平山 貴美子, 町田 英美, 山田 怜史 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 578-, 2014

    ...京都市近郊林では遷移によりブナ科樹種の密度は林分により変化しており、それらの種子の発芽に影響を及ぼしている可能性がある。本研究では、京都市近郊林において出現するアベマキ、コナラ、アラカシ、コジイのブナ科4種を対象に、アベマキ・コナラの優占する遷移段階中期にあたる落葉広葉樹林とコジイの優占する遷移段階後期にあたる常緑広葉樹林において実験的に播種し、それらの発芽特性を林分間、樹種間で比較した。...

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  • 世界のクリ生産の動向について―温帯ユーラシアの東部と西部の比較―

    元木, 靖, Motoki, Yasushi 経済学季報 63 (2), 95-120, 2013-11-05

    ...ブナ科の「クリ属」に属するクリの食用生産地は,今日,世界の大部分が温帯ユーラシアの東部(東アジア)と西部(地中海北部地域を主としたヨーロッパ)に分布する.本稿では世界におけるクリ生産の動向について,最近50 年間の統計を整理し,時間的および空間的な変化の方向性を明らかにするとともに,クリ生産を規定してきた社会経済的な背景について理解するため,先学による研究成果にもとづき全体的な考察を試みた.ヨーロッパ...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • 食物環境がツキノワグマ(Ursus thibetanus)の出没に与える影響

    吉田, 洋, 林, 進, 北原, 正彦, YOSHIDA, Yutaka, HAYASHI, Susumu, KITAHARA, Masahiko 富士山研究 7 9-13, 2013-03

    ...また、ブナ科堅果の落下種子密度を測定したところ、クマが大量出没した2006年秋季には、ミズナラ種子は凶作であった。さらに、クマの食物の一般栄養成分を分析した結果、クマの嗜好性の高い糖分が、液果とブナ科堅果に多く含まれていた。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 長野県上伊那地域における常緑広葉樹シラカシ(ブナ科)の分布

    大塚, 孝一, 尾関, 雅章, 横井, 力 長野県環境保全研究所研究報告 (9) 47-51, 2013-03

    常緑広葉樹のシラカシについて,従来,自然分布していない長野県南部の上伊那地域において,2012年2月から6月にかけて52箇所で自生分布を調査した。その結果,駒ヶ根市から辰野町にかけての19箇所で,シラカシの逸出した自生分布を確認した。自生地は垂直分布が630mから770mで,温量指数(WI)85以上のいわゆる暖温帯にほぼ相当する地域であった。

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • アンケート調査に見るブナ科樹木豊凶予測調査がボランティアの意識に及ぼす影響

    野上 達也, 吉本 敦子, 中村 こすも, 小谷 二郎, 野崎 英吉 日本森林学会誌 95 (1), 67-70, 2013

    ...その結果, 調査への参加でクマ大量出没とブナ科樹木の豊凶に関して自身の理解が深まり, そのことが自然解説活動にも役立っていることが示唆された。クマによる人身事故防止のためにはクマ大量出没やその背景について広く理解と関心を得ることが重要であるが, 自然解説員への豊凶予測調査の委託は, 副次的にクマ問題に関する知識の普及に寄与していると思われる。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献1件

  • オビマイコガに近縁な日本産Stathmopoda属の2新種(鱗翅目:ニセマイコガ科)

    寺田 剛 蝶と蛾 64 (4), 140-149, 2013

    ...であり,中胸の後縁は白色.前翅は灰黒色で,基部付近,中央に白色帯が走る.雄交尾器のエデアグスには非常に多くの剌状突起と多数の小鋸歯を持ち,基部付近に硬化した構造を持つ.雌交尾器のブラには小鋸歯を欠く.幼虫はクヌギの堅果や殻斗,虫こぶから得られる.成虫は8月に発生し,3-4月ごろにも発生すると考えられる.南西諸島では10,12月にも記録がある.分布:本州,九州,奄美大島,沖縄本島.寄主植物:クヌギ(ブナ...

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  • 殺菌剤少量注入処理によるナラ枯れ予防方法の検討

    岡田 充弘, 猪野 正明, 齊藤 正一, 吉濱 健, 衣浦 晴生, 所 雅彦 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 676-, 2013

    ...【目的】ブナ科樹木萎凋病被害(以下、ナラ枯れ)の枯損予防のための殺菌剤樹幹注入処理は、注入容器の運搬手間、処理後の回収など作業コストが高いことや薬剤コストが高いことなどの問題を解決する必要がある。これらの問題に対応するため、より簡易で作業コストを抑えた高濃度の殺菌剤少量樹幹注入処理方法の実用性、及び効果を検討した。...

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  • 電気インパルスはカシノナガキクイムシ穿入木の通水機能を回復させる - グラニエ法による検証 -

    大脇 琴美, 田中 延亮, 梶村 恒 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 675-, 2013

    我々は前回大会において、カシノナガキクイムシがマスアタックしたコナラに電気インパルス(電気の印加による衝撃)を与えた場合、枯死を免れることを示唆した。この現象を説明する仮説の一つとして、樹木の通水機能が活性化したことが考えられる。そこで今回は、未穿入木と穿入木に同じ試験を実施し、グラニエ法(ヒーター付きおよびヒーター無し温度センサーによる温度差から、樹液流速を算出する方法)を用いて通水状態を数値…

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  • <i>Raffaelea quercivora</i>接種がミズナラ樹体内の水分通道に与える影響

    高橋 由紀子, 福田 健二 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 674-, 2013

    ...ブナ科樹木萎凋病は,病原菌<i>Raffaelea quercivora</i>の感染に起因する局所的な通水阻害の多重発生によって引き起こされる.この通水阻害にはキャビテーションの発生が関与していると推察されてきたが,本病の主因である菌糸の動態に着目した研究は少なく,菌糸分布と通水阻害発生との関係も明らかにされていない.本研究では,<i>R. quercivora </i>接種がミズナラ樹体内の水分通道...

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