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検索結果 2,713 件

  • 新規変異を伴う家族性protein S欠損症

    佐野 智紀, 千種 恭輔, 宇佐美 真奈, 服部 由香, 久村 千津世, 永春 圭規, 山本 美和 医学検査 73 (1), 142-146, 2024-01-25

    ...<p>本邦における血栓症の増加が指摘されているが,本邦で頻度が高い先天性の血栓性素因としては,凝固制御系因子であるアンチトロンビン(AT),プロテインC(PC),プロテインS(PS)の欠乏症が知られている。プロテインS(protein S; PS)は分子量84,000のビタミンK依存性の凝固関連タンパク質の一つで,肝臓で産生される。...

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  • ホモ接合性先天性プロテインC欠乏症小児の骨折に対する周術期管理

    土橋 里美, 奥野 はるな, 川島 淳, 大和 玄季, 小川 孔幸, 内山 由理, 松本 直通, 滝沢 琢己 臨床血液 65 (3), 164-168, 2024

    ...<p>先天性プロテインC(PC)欠乏症は遺伝性血栓症の1つである。遺伝性血栓症は周術期血栓症ハイリスク群であるが,統一した管理は確立されていない。今回,ホモ接合性先天性PC欠乏症小児の骨折に対する周術期管理を経験したため報告する。症例は3歳男児,生下時に先天性PC欠乏症と診断されていた。外傷性に右上腕骨顆上骨折を来し,緊急手術を行った。...

    DOI PubMed

  • 皮膚細胞へのアラビノガラクタン-プロテイン添加による影響

    那須 さくら, 笹木 友美子, 原 真佐夫, 渡部 睦人, 野村 義宏 Functional Food Research 19 (0), 56-64, 2023-10-12

    ...<p>植物に含まれるアラビノガラクタン-プロテイン(AGP)は,植物プロテオグリカンであり,コアタンパク質にヒドロキシプロリン(Hyp)をもち,そこにガラクトースおよびアラビノースからなるアラビノガラクタン(AG)の分岐鎖が結合した構造をとる.AGP は,植物の分化や成長に関わる生理機能を有することが知られており,これまでイオン交換クロマトグラフィーなどを用いて植物から分離されていた(イオン交換クロマトグラフィー...

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  • 成人発症した卵アレルギーの 1 例

    増田 遥, 杉山 晃子, 岡部 公樹, 福嶋 健人, 岸川 禮子, 西江 温子, 𠮷田 誠, 中原 剛士 西日本皮膚科 85 (4), 261-264, 2023-08-01

    ...基礎疾患にプロテイン S 欠乏症による血栓形成傾向があったことから,頭蓋内病変が疑われ,頭蓋内病変の精査行われるも異常を認めなかった。その後も蕁麻疹症状は改善せず,view39 の検査結果から卵,乳の食物アレルギーが疑われ,当該食物の除去により,蕁麻疹症状は改善した。精査のために各種負荷試験を行った結果,卵の負荷試験で舌の腫脹とともに呂律不良を認め,卵アレルギーの診断となった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 第14章 食物以外の抗原感作による食物アレルギー

    中島 陽一, 猪又 直子, 大久保 公裕 日本小児アレルギー学会誌 37 (2), 181-187, 2023-06-20

    ...<p>食物アレルギー診療ガイドライン2021では,食物以外の抗原感作による食物アレルギーを第14章として独立して章立てした.新しい点として第14-1章 花粉-食物アレルギー症候群では,交差反応に関与するプロテインファミリーについての記載が追加された.第14-3章に動物の飼育に関連した食物アレルギーとして,pork-cat症候群と,bird-egg症候群が新たに記載された.また第14-4章において動物...

    DOI Web Site 参考文献24件

  • 血管画像解析によるマアジ<i>Trachurus japonicus</i>の新規脱血評価法

    堤 優貴, 成澤 侑汰, 中村 柚咲, 髙橋 希元 日本水産学会誌 89 (3), 257-263, 2023-05-15

    ...マアジ活魚に対し異なる脱血処理を行った結果,筋肉中のヘモプロテイン含量減少には,鰓の切断が最も効果的であった。線形回帰分析の結果から,脱血による筋肉中ヘモプロテイン含量の変化は,画像解析から得られた可視血管面積比率および筋肉色調の変化と相関を示した。特に,ヘモプロテイン含量と背側体節動脈を主とした血管面積(%)の間には強い相関が成立した。...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 男子大学生アスリートの栄養摂取状況と食品群別摂取頻度による評価点との関連性

    永澤 貴昭, 黒坂 裕香, 田中 智美, 町田 修一, 湊 久美子, NAGASAWA Takaaki, KUROSAKA Yuka, HASEGAWA-TANAKA Tomomi, MACHIDA Shuichi, MINATO Kumiko 和洋女子大学紀要 64 97-105, 2023-03-01

    ...一方で、サプリメントやプロテインを利用している者が多数おり、食事に関して無関心ではないことが窺われた。食品群別摂取頻度による評価点を用いた簡易な食生活評価法については、たんぱく質、鉄、カルシウム、ビタミンB1など、アスリートにとって重要な栄養素摂取量との有意な関連性を認めた。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 必須微量元素セレン研究の最前線

    有澤 琴子, 外山 喬士, 斎藤 芳郎 ファルマシア 59 (3), 179-184, 2023

    ...必須微量元素セレンは、肝臓で合成・分泌される血漿セレン含有タンパク質 セレノプロテインP (SeP) を介して全身に輸送される。SePは受容体を介したセレン輸送に加え、重金属に対する生体防御作用を担う。一方、SePの発現異常が糖尿病発症にも関与することが明らかとなってきた。...

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  • 遺伝性血栓症の病態解析―Bedside to Bench―

    森下 英理子 日本血栓止血学会誌 34 (4), 468-479, 2023

    ...,活性化されると2種類の異常トロンビン(Himi I, II)が生成される.分子病態解析にて,Himi Iは凝固活性が低下していたが軽度のアンチトロンビン抵抗性を示し,Himi IIは軽度の凝固活性低下とトロンボモジュリンとの結合不全を示した.結果として,止血・凝固阻止のリバランスにより無症候性となる可能性が推測された.また,30歳代より頻回に静脈血栓症を反復する兄弟を解析したところ,新たな活性化プロテイン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献54件

  • プレハビリテーションと術前栄養療法による侵襲後の生体反応の修飾

    髙橋 一哉 外科と代謝・栄養 57 (3), 75-, 2023

    ...プレハビリテーション後のマウ ス腸管において、細胞保護作用を示すcytoprotective protein であるヒートショックプロテイン、抗アポトーシスタンパ ク、オートファジータンパク発現量を評価することで、プレハビリテーションによって腸管が侵襲に強くなる機序の解 明を試みた。...

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  • 小児頭蓋外胚細胞腫瘍に対する治療戦略の進歩と課題

    狩野 元宏, 黒田 達夫 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (3), 220-227, 2023

    ...<p>胚細胞腫瘍(Germ Cell Tumor; GCT)は性腺のほか,正中を中心に多様な臓器が原発部位となる腫瘍の一群である.発症年齢や原発部位によって好発する組織型や治療反応性が異なるため,小児腫瘍医が扱うGCTは非常に多様で,複数の病期分類から適切なものを選択して評価し,治療にあたらなければならない.腫瘍マーカーとしては乳酸脱水素酵素,αフェトプロテイン,ヒト絨毛ゴナドトロピンが代表的だが,...

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  • 親電子物質曝露におけるPTP1Bポリスルフィド化の役割

    安孫子 ユミ, 吉田 さくら, 鳥羽 陽, 熊谷 嘉人 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-148-, 2023

    ...<p>タンパク質のシステイン残基 (Cys) の酸化・還元を介したレドックスシグナル伝達は細胞内恒常性の維持に関与する.プロテインフォスファターゼ (PTP) 1B/上皮成長因子受容体シグナルは,PTP1BのSH基(PTP1B-SH)が酸化修飾(SO<sub>n</sub>H化, n = 1 ­­- 3)を受けると,本酵素活性の阻害を介して活性化する.先行研究において,PTP1BのCysは過剰な活性酸素種...

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  • Factor V異常に伴う抗凝固機能異常の解明とそのスクリーニング手法の開発

    下西 成人, 野上 恵嗣 臨床血液 64 (7), 654-660, 2023

    ...一方,活性化プロテインC(APC)抵抗性として発見されたFV-R506Q(FV<sub>Leiden</sub>)変異は,有名な血栓性素因の一つである。これまでFV<sub>Leiden</sub>を含むFV分子異常症に起因する血栓症は日本では存在しないとされていた。しかし,我々は本邦初のFV分子異常症による血栓症を呈した若年症例を報告した。...

    DOI PubMed

  • リン酸化タンパク質解析技術が拓く新たな世界

    木村 弥生, 井野 洋子 電気泳動 67 (2), 47-51, 2023

    ...<p>リン酸化は様々な生物学的プロセスに関与する重要なタンパク質の翻訳後修飾である.リン酸化の状態は,プロテインキナーゼとフォスファターゼの活性を反映しており,細胞内タンパク質の多様性をもたらす.また,リン酸化状態は,タンパク質の立体構造,安定性,他の分子との相互作用を変化させ,タンパク質の機能に影響を与える.そのため,タンパク質のリン酸化状態を解析するための様々な解析戦略が開発されている.ここでは...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • I.潰瘍性大腸炎診療におけるバイオマーカーの有用性

    武富 啓展, 江﨑 幹宏 日本大腸肛門病学会雑誌 76 (10), 559-566, 2023

    ...<p>潰瘍性大腸炎診療において,腸管炎症評価のゴールドスタンダードは内視鏡検査であるが,頻回の検査は困難であることから,その代替となる簡便で非侵襲的なバイオマーカーの重要性が高まっている.活動性モニタリングを目的としたものには,便中マーカーとして便中カルプロテクチン,免疫学的便潜血検査,血液マーカーとして従来のCRPや赤沈に加え,ロイシンリッチα2グリコプロテイン,尿中マーカーとして尿中プロスタグランジン...

    DOI Web Site 参考文献46件

  • 新生児から成人までに発症する特発性血栓症の診療ガイド(仮)の策定に向けて

    落合 正行 日本小児血液・がん学会雑誌 60 (3), 234-236, 2023

    <p>小児期に発症する特発性血栓症は医療技術の進歩と疾患認識の拡がりから増加傾向にある.遺伝性血栓症は新生児期に発症するprotein C(PC)欠乏症と思春期に発症するPC,protein Sおよびantithrombin欠乏症が占める.一方で,これら異常症に対する血栓溶解,特異的補充や抗凝固療法のエビデンスは存在しない.また遺伝性以外の特発性血栓症においても直接経口抗凝固剤や特異的補充療法な…

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  • 心房細動に対する抗凝固薬の進歩~ワルファリンから直接経口抗凝固薬の時代へ~

    小谷 英太郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-S38-5-, 2023

    ...DOACは単独の凝固因子(IIまたはXa因子)を間歇的に阻害することにより、生理的凝固阻止因子(プロテインC・Sなど)に対する影響がほぼなく抗凝固作用を発揮するため、出血時には生理的な止血機転が働くことがわかっている。その結果、大出血、特に頭蓋内出血の発生頻度が総じて低率であり、もし頭蓋内出血が生じた場合でもワルファリン比べ出血量が少なく軽症との報告が多い。...

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  • セレノプロテインPとCCDC152を介したグリオブラストーマの増殖とフェロトーシス耐性機構

    鄭 希, 杉浦 ひかり, 外山 喬志, 金子 尚志, 斎藤 芳郎 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-160-, 2023

    ...GBM患者組織の遺伝子発現に関するin silico解析から、セレノプロテインP(SeP)の発現量が多い患者で予後が悪いことを見出した。更に興味深いことにSeP遺伝子のアンチセンス鎖にコードされる遺伝子、CCDC152の発現が高い脳腫瘍は、悪性度の高いGBMと相関することが示唆された。そこで我々は、本遺伝子座が脳腫瘍の悪性化に関与するメカニズムの解明を目指した。...

    DOI

  • 栓友病と遺伝性血栓性素因

    大賀 正一, 江上 直樹, 堀田 多恵子, 内海 健, 落合 正行, 石村 匡崇 臨床血液 64 (9), 1131-1136, 2023

    ...患者の60%以上をプロテインC(PC)欠乏症が占め,その半分以上が片アレル変異の保有者だった。年齢とともにプロテインS(PS)およびアンチトロンビン欠乏症が増加して主体となった。6~8歳の発症はなかった。日本人高頻度・低リスクバリアントのPC-TottoriとPS-Tokushimaも確認されたが,前者は重症PC欠乏症の発症に寄与していなかった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 鉄欠乏性貧血による脳静脈血栓症の1例

    古賀 正晃, 溝口 忠孝, 橋本 剛, 田川 直樹, 森 興太, 桑城 貴弘, 矢坂 正弘, 岡田 靖, 杉森 宏 脳卒中 45 (5), 414-419, 2023

    ...<p>症例は43歳の女性.来院前日より頭痛,書字不能,言語理解悪く当院を受診.頭部CTで左頭頂葉皮質下と左頭頂部皮質血管に高吸収域を,頭部MRI T2*で同部位に線状の低信号域を認めた.入院翌日の頭部MRVで左頭頂部皮質静脈の描出不良あり,脳静脈血栓症に伴う皮質下出血と診断した.血液検査では鉄欠乏性貧血を,腹部CTで径8 cm大の子宮筋腫を認め,子宮筋腫による貧血が考えられた.プロテインS/C・アンチトロンビン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • スルフォラファンによるNrf2非依存的なセレノプロテインP発現抑制機構

    叶 心瑩, 外山 喬士, 斎藤 芳郎 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-047S-, 2023

    ...<p>肝臓から血中に分泌されるセレン含有タンパク質セレノプロテインP (SeP) は、高血糖に伴いその発現が増加する。過剰なSeP分泌はインスリン抵抗性を増加することから糖尿病増悪因子であり、有望な新規治療標的である。しかし、SePの過剰分泌を阻害する薬剤についての研究はほとんど進んでいない。最近我々はスルフォラファン (SFN) が、SePの発現を抑制することを見出した。...

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  • ヒトSP-Aによる自然免疫誘導異種拒絶反応抑制効果の検討

    松村 聡一, 前田 晃, 角田 洋一, 羽田 明子, 當山 千巌, 古形 修平, 正畠 和典, 神山 雅史, 江口 寛, 深江 彰太, 田中 亮, 中澤 成晃, 山中 和明, 奥山 宏臣, 野々村 祝夫 移植 58 (Supplement), s308_3-s308_3, 2023

    ...サーファクタントプロテインA (SP-A)は自然免疫を誘導する一方で、SIRPαに結合しITIMを介して抑制シグナルを誘導する。今回の研究ではマクロファージと好中球に対する抑制方法として、ブタ血管内皮細胞(SEC)にヒト膜型SP-A遺伝子を導入し、その異種拒絶反応抑制効果について検討した。...

    DOI 医中誌

  • 創薬ニューフロンティア検討会の活動

    横島 聡, 寺内 太朗 MEDCHEM NEWS 32 (4), 218-221, 2022-11-01

    創薬ニューフロンティア検討会は、日本薬学会医薬化学部会に設置された検討会である。2016年に製薬企業に所属する研究者で設立され、その後、大学教員もメンバーに加わり、活動してきた。メンバー間での交流を深めつつ、医薬化学研究の活性化を目的として、医薬化学部会にさまざまな提案をしてきた。具体的には医薬化学部会の年会であるメディシナルケミストリーシンポジウムでの招待講演者提案、ポスター発表でのカテゴリー…

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  • 血栓性素因からみた静脈血栓塞栓症の治療戦略

    中井 義廣, 角瀬 裕子, 岡本 浩 静脈学 33 (3), 289-294, 2022-10-14

    ...S欠乏症(PS群)7例,プロテインC欠乏症(PC群)3例であった.CAT群は10例中4例が経過観察中に死亡した.血栓性素因を合併する症例の再発率は18.7%,血栓性素因のない症例の再発率は7.5%であった.血栓性素因合併例の治療については再発率が高い傾向にあるため,投薬期間など個々の症例ごとに検討する必要があると思われた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 乳清たんぱくを含むプロテイン飲料により即時型反応を呈した牛乳アレルギーの3例

    藤原 倫昌, 浦山 建治 日本小児アレルギー学会誌 36 (3), 211-216, 2022-08-20

    ...プロテイン飲料が乳製品であることを保護者は認識していなかった.プロテイン飲料に含まれる乳たんぱく量は牛乳の約6倍であり,既に耐性獲得している症例や経口免疫療法中にアナフィラキシーを起こしたとする報告もあり,牛乳アレルギー児が誤飲した場合少量でも症状が重篤化する危険性がある.今後症例の増加が予想されるため,注意喚起を目的として報告する.また,牛乳アレルギー児の保護者を対象にしたプロテイン飲料に対する認知度調査...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • レクチンシャペロンカルネキシン/カルレティキュリンと複合化するER内在タンパク質

    迫野 昌文 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 34 (200), J69-J73, 2022-07-25

    ...フォールディング補助において、プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)のひとつであるERp57がこれらのシャペロンと複合化し、ジスルフィド結合形成を補助していることが知られている。近年、ERp57以外のタンパク質もシャペロンと複合化することが示されており、シャペロンのパートナー分子が複数存在する可能性が示唆されている。...

    DOI DOI Web Site ほか4件 参考文献36件

  • プレハビリテーションにおける栄養介入の実践と効果

    谷口 英喜 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 59 (7), 705-713, 2022-07-18

    ...,呼吸循環器系の合併症に加え,認知機能の低下やサルコペニアおよびフレイルなどが,周術期に問題視される.ERASプロトコルでは,高齢者に対する術前環境適正化策の1つとして,プレハビリテーションが推奨されるようになった.プレハビリテーションでは,運動療法,心理的サポートおよび栄養サポートの3つの介入を行う.栄養療法に関しては,一般的な術前栄養介入と異なり,介入期間が数週間に及び,投与する栄養素もホエイプロテイン...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • AMPK 活性化内因性単糖:1,5-AF によるエクササイズ効果増強の検証

    菊池 清志, 丸山 征郎, 田中 永一郎, 森岡 基浩, 中西 和毅 デサントスポーツ科学 42 (0), 64-68, 2022-06-20

    <p>AMPK (AMP-activated protein kinase) 活性化がフレイル予防に期待されている.老化促進モデルマウス (SAM8: Senescence Accelerated Mouse8) にて,AMPK活性化作用を有する自然食材由来の単糖による行動解析を中心とする評価をした.本単糖配合飼料摂取群,対照飼料摂取群に対して,飼育ケージ内にて自由飼育を行い,9カ月後にOpe…

    DOI Web Site 医中誌

  • 【総説:応用糖質科学シンポジウム】 ビフィズス菌におけるアラビアガム分解代謝機構の解明

    佐々木 優紀, 北原 兼文, 藤田 清貴 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 12 (2), 108-116, 2022-05-20

    <p>アラビアガムは,マメ科アカシア属の木から得られる滲出物であり,ヒトの腸内でビフィズス菌を増殖させるプレバイオティクスとしての機能がある.分子構造の大部分はII型アラビノガラクタン鎖で構成されており,側鎖に多様な修飾糖が付加することで複雑な構造を有している.ビフィズス菌によるカラマツ由来のII型AGの分解機構が明らかになったものの,これらの酵素群はアラビアガムには作用せず,ビフィズス菌の増殖…

    DOI Web Site 参考文献41件

  • ビフィズス菌におけるアラビアガム分解代謝機構の解明

    佐々木, 優紀, 北原, 兼文, 藤田, 清貴 応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 = Bulletin of applied glycoscience 12 (2), 108-116, 2022-05

    アラビアガムは,マメ科アカシア属の木から得られる滲出物であり,ヒトの腸内でビフィズス菌を増殖させるプレバイオティクスとしての機能がある。分子構造の大部分はII型アラビノガラクタン鎖で構成されており,側鎖に多様な修飾糖が付加することで複雑な構造を有している。ビフィズス菌によるカラマツ由来のII型AGの分解機構が明らかになったものの,これらの酵素群はアラビアガムには作用せず,ビフィズス菌の増殖機構は…

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • α-フェトプロテインの測定が診断のために重要であった母児間輸血症候群の極低出生体重児例

    鳥山, 明日香, 馬場, 徹, 椎名, 晃平, 近藤, 実由樹 浜松医科大学小児科学雑誌 2 (1), 43-48, 2022-03-15

    ...母児間輸血症候群は,胎児血が経胎盤的に母体循環へ移行し胎児貧血をきたす疾患である.今回,出生時Hb値が1.1 g/dLと重症貧血を認めた本疾患を経験した.症例は,在胎31週4日に胎児機能不全のため緊急帝王切開で出生した.Apgarスコアは1分値,5分値ともに2点,全身蒼白であった.出生体重1412g.母体血中のα-フェトプロテイン(AFP)の増加により母児間輸血症候群と診断し,治療介入により急性期の...

    機関リポジトリ HANDLE 医中誌

  • 学生実験のための卵白フラボプロテインの簡易精製法の検討

    堀江, 信之 名古屋女子大学紀要 (68) 11-17, 2022-03-10

    ...卵白フラボプロテインは,卵白中に含まれるリボフラビン(ビタミンB2)結合タンパク質で, 卵白の黄色の原因となっているタンパク質である.大学教育課程における生化学実験の題材と して,卵白からの卵白フラボプロテインの簡易精製法について検討した.この方法では,セル ロファインA-200の樹脂を用いて,pHの異なる2種類の溶出液を用いた一段階のカラムクロマ トグラフィーによりタンパク質の純度として95%の卵白...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 先天性プロテインC欠乏症に起因する門脈血栓症の1例

    清木 祐介, 田中 聡司, 高橋 実佑, 東浦 玲意, 川端 将生, 田邊 元太郎, 西村 佑子, 三好 真央, 早田 菜保子, 宮崎 哲郎, 石原 朗雄, 福武 伸康, 長谷川 裕子, 山本 俊祐, 榊原 祐子, 中水流 正一, 石田 永, 三田 英治 肝臓 63 (2), 62-68, 2022-02-01

    ...C活性の低下を認めた.後日<i>PROC</i>遺伝子変異の解析を行ったところ,stop gain variant(p.Trp2*)をヘテロ接合体で認め,先天性プロテインC欠乏症と診断した.非肝硬変・非腫瘍性の門脈血栓症を認めた場合は,肝疾患の検索とともに血栓性素因を検索することが重要である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 第17回 神経可塑性研究から創薬へ

    福永 浩司 ファルマシア 58 (10), 966-967, 2022

    ...1982年に記憶を作る酵素Ca2<sup>+</sup>/カルモデュリン依存性プロテインキナーゼII(CaMKII)を発見した。CaMKIIはシナプス伝達効率を変えることで、記憶の神経回路を作る。多くの科学者との共同研究により、ヒトの学習獲得にも関わることを明らかとした。最近、CaMKIIを活性化する低分子化合物(SAK3)を創製したので、認知症改善薬の創薬についても紹介する。...

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  • ツキノワグマ(<i>Ursus thibetanus</i>)はタンニン結合性唾液タンパク質の分泌能を有するか

    大森 鑑能, 阿部 奈月, 細井 栄嗣 哺乳類科学 62 (1), 11-20, 2022

    ...serrata</i>)などの堅果類を大量に採食し脂肪を蓄える.しかしながら,堅果類に含まれ,渋みの成分であるタンニンは消費者にタンパク質消化率の低下や消化管の機能不全などの負の影響を及ぼすことが知られており,これまでツキノワグマがタンニンに対してどのように対応しているのかわかっていなかった.本研究でツキノワグマの唾液腺である耳下腺を分析したところ,本種がタンニン結合性唾液タンパク質であるプロリンリッチプロテイン...

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  • メチル水銀によるセレン代謝撹乱機構と超硫黄によるターンオーバー

    工藤 琉那, 水野 彩子, 外山 喬士, 斎藤 芳郎 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-6S-, 2022

    ...<p>【背景・目的】最近我々は、セレノシステイン (Sec) 選択的修飾検出法であるaBPML法を独自に開発し、メチル水銀が血漿中のセレン輸送体であるセレノプロテインP (SeP) 中のSecと非常に安定な共有結合を形成する (Se-水銀化) ことで、セレンの生体利用を阻害することを明らかにした。...

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  • 妊娠と静脈血栓症および治療量抗凝固療法に関する研究

    根木 玲子 日本血栓止血学会誌 33 (4), 448-456, 2022

    ...<p>妊娠と関連して発症した静脈血栓塞栓症は,今なお妊産婦死亡に占める頻度は高い.この誘因の一つに遺伝性血栓性素因が挙げられる.私達は遺伝性血栓性素因と妊娠合併症の関連を検討するため,妊娠関連の深部静脈血栓症(deep vein thrombosis: DVT)患者と不育症患者の遺伝的背景に関する研究を発表した.全員のアンチトロンビン,プロテインC,プロテインSの遺伝子のエクソン配列をサンガー法で決定...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • プロテインS欠乏症合併妊娠の検討

    重富 典子, 長谷川 ゆり, 楠本 紗羅, 小松 菜穂子, 新谷 灯, 山田 美樹, 淵 直樹, 永田 愛, 朝永 千春, 三浦 清徳 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (2), 273-277, 2022

    ...2例であった.早産は2例であった.5例は児の血液検査を行い,2例はプロテインS欠乏症と診断した.妊娠中に血栓症を発症した例は1例で,産褥期に血栓症を認めた例はなく,出血性合併症を2例認めた.プロテインS欠乏症合併妊娠は,下肢静脈血栓症だけでなく子宮内胎児死亡や胎児発育不全,妊娠高血圧腎症といった周産期合併症に注意して管理する必要がある....

    DOI 医中誌

  • 遺伝性血栓性素因保有妊婦の診療ガイダンス

    小林 隆夫 臨床血液 63 (9), 1223-1232, 2022

    ...<p>遺伝性血栓性素因とは,血液凝固制御因子であるアンチトロンビン(AT),プロテインCおよびプロテインSが生まれつき欠乏することなどにより,血栓ができやすい体質になり若年性に重篤な血栓症を発症する症候群で,時に致死性となる静脈血栓塞栓症(VTE)の若年発症や繰り返す再発の原因となる。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 細胞内タンパク質間相互作用を制御する医薬品の創出に向けて

    藤原 大佑 ファルマシア 58 (11), 1075_1-1075_1, 2022

    ...また,「細胞内プロテイン・ネットワークを制御する中分子医薬の創出」に向けて,これまでの研究概要や,今後の展望について記載しました.さらに,楽器演奏を通して感じる,研究の「オリジナリティ」に対する,私なりの捉え方を述べた.これらの体験談・研究内容がご参考になれば幸いである....

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  • 微生物と宿主の相互作用を利用する新しい作用機序の抗生物質

    浜本 洋 ファルマシア 58 (10), 959-963, 2022

    薬剤耐性菌に対抗するためには、作用機序が異なる新規抗菌薬の開発が必要不可欠である。私達のグループではカイコ細菌感染モデルを用いた治療効果を指標とした探索を実施し、新規構造のライソシンEを同定した。ライソシンEは、血清による抗菌活性の亢進を起こすことで、既存の抗MRSA薬よりも高い治療効果を示す。その機序は、宿主と微生物の相互作用を利用するという画期的なものであった。本稿では、その詳細について解説…

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  • カドミウム誘導性の悪性形質転換:細胞浸潤の亢進におけるDNA脱メチル化酵素TET1の関与

    平尾 雅代, 瀧口 益史, 竹田 修三 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-110-, 2022

    ...<p>【目的】我々はこれまでに、カドミウム(Cd)の長期曝露によるがん細胞浸潤の亢進が浸潤抑制因子アポリポプロテインE (ApoE)の発現抑制に起因することを報告している(Toxicology, 382: 16, 2017)。ApoEの発現低下機構として、転写調節領域の高メチル化が関与することを見出した(J. Toxicol. Sci., 43: 537, 2018)。...

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  • そば加工品の胆汁酸結合活性について

    友竹 浩之, 郡 俊之 日本調理科学会大会研究発表要旨集 33 (0), 16-, 2022

    ...以上のことより、そばレジスタントプロテインの脂質代謝改善作用のメカニズムの1つとして、胆汁酸結合活性が関係している可能性が示唆された。</p>...

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  • 沖縄県の一施設におけるコロナ禍の内視鏡診療

    金城 徹, 古賀 絵莉香, 大石 有衣子, 大平 哲也, 伊良波 淳 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 59-59, 2022

    ...その中でクローン病関連の検査数が増加しているが、現在、非侵襲的な病勢評価としてMRI検査や腹部超音波検査以外に、ロイシンリッチ<i>α</i>2グリコプロテインや便中カルプロテクチンも保険収載となり、コロナ禍においては非侵襲的な検査が大きな役割を果たすものと思われる。</p>...

    DOI 医中誌

  • 【報文】 酒造好適米「山恵錦」の澱粉及び胚乳貯蔵蛋白質の特性

    水野 正浩, 田上 壮佑, 飯田 葵, 豊田 敦至, 細井 淳, 天野 良彦 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 11 (4), 188-194, 2021-11-20

    ...胚乳貯蔵蛋白質の組成は, いずれの品種も収穫年ごとの変動が大きかったが, 山恵錦ではプロテインボディ-II(PB-II)に蓄積されるグルテリン割合が高く, PB-Iに蓄積されるプロラミン割合が低かった. こうした山恵錦の澱粉及び胚乳貯蔵蛋白質の特性は, 晩生品種である山田錦とは異なるものであったが, 既存の酒造好適米である美山錦などと類似した特性を有することが明らかとなった.</p>...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 酒造好適米「山恵錦」の澱粉及び胚乳貯蔵蛋白質の特性

    水野, 正浩, 田上, 壮佑, 飯田, 葵, 豊田, 敦至, 細井, 淳, 天野, 良彦 応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 = Bulletin of applied glycoscience 11 (4), 188-194, 2021-11

    ...胚乳貯蔵蛋白質の組成は,いずれの品種も収穫年ごとの変動が大きかったが,山恵錦ではプロテインボディ-II(PB-II)に蓄積されるグルテリン割合が高く,PB-Iに蓄積されるプロラミン割合が低かった。こうした山恵錦の澱粉及び胚乳貯蔵蛋白質の特性は,晩生品種である山田錦とは異なるものであったが,既存の酒造好適米である美山錦などと類似した特性を有することが明らかとなった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • エチル-α-D-グルコシドとレジスタントプロテインを高めたどぶろく醸造法の開発

    高橋, 雅弥, 尾関, 健二 日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan 116 (11), 769-772, 2021-11

    α-EGとRPを高めたどぶろく醸造法を開発した。味噌醤油麹で仕込み当初からα—グルコシダーゼ剤を添加することによりα-EGは0.8%から1%程度に上昇した。RP含量はコシヒカリで115-120mg/100 mL,低グルテリン米のゆめかなえで680-690mg/100 mLとなった。以上の結果からα-EGの線維芽細胞を活性化してコラーゲン密度を高める効果とRPの便通改善効果や肥満抑制効果を期待する…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 抗リン脂質抗体スクリーニングELISAの開発

    三島 健太郎, 金重 里沙, 本木 由香里, 野島 順三 医学検査 70 (4), 647-653, 2021-10-25

    ...抗リン脂質抗体のエピトープ提供蛋白であるβ<sub>2</sub>グリコプロテインI(β<sub>2</sub>-glycoprotein I; β<sub>2</sub>GPI)とプロトロンビン(prothrombin; PT)を含有する成牛血漿(adult bovine plasma; ABP)と成牛血清(adult bovine serum; ABS)を固相化リン脂質(cardiolipin;...

    DOI Web Site 医中誌

  • 市販甘酒中のレジスタントプロテインであるプロラミン量の測定

    高橋, 雅弥, 尾関, 健二 日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan 116 (10), 719-723, 2021-10

    RPを含有するサプリメントからRPの推奨摂取量を算出すると113mgとなった。検量線より150mL中に推奨摂取量を含有する市販甘酒は22種類中8種類あった。製法別では麹+米を使った甘酒で12種類中3種類,麹のみで2種類中1種類,酒粕+麹で3種類中0種類,酒粕のみで5種類中4種類とあることが分かった。市販甘酒のRPが推奨摂取量含まれる甘酒は酒粕のみでの甘酒が多いことが分かった。

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • レジスタントプロテイン含有量の調査

    高橋, 佑汰 長野県工業技術総合センター研究報告 = Research reports of Nagano Prefecture General Industrial Technology Center (16) 258-259, 2021-10

    ...食品の市販品等15品目(小麦粉,そば粉,鶏卵,ゆで卵,おから粉末,ソルガム,うどん,スパゲッティ,中華麺,八割そば,酒粕,チェダーチーズ,プロセスチーズ,大豆ミート)について,レジスタントプロテインの含有量を測定した。その結果,品目ごとにレジスタントプロテイン含有量に大きな差があることが示された。...

    日本農学文献記事索引

  • コラーゲン特異的シャペロンHSP47を標的とした癌治療

    米田 明弘, 田村 保明 Thermal Medicine 37 (3), 79-93, 2021-09-15

    ...<p>ヒートショックプロテイン47(HSP47)はコラーゲン特異的シャペロンとして働き,様々なタイプのコラーゲンの立体構造の正確なフォールディングを維持するという機能を担っている.HSP47は主にコラーゲンを恒常的に発現・分泌している線維芽細胞および筋線維芽細胞で発現しており,肝硬変などの臓器線維症の発症に重要な働きをしている.このことから,HSP47は臓器線維症の治療標的分子として考えられている....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献91件

  • 全身入浴またはシャワー浴の入浴習慣がその後のHSP入浴法に及ぼす影響

    伊藤 要子, 石澤 太市, 多田井 幸揮, 綱川 光男 日本健康開発雑誌 42 (0), 21-30, 2021-06-16

    <p><b>背景・目的</b> 我々は、より健康的な入浴法を目指し、Heat shock protein 70 (HSP70)を日常の入浴で高めるHSP入浴法を確立してきた。しかし、生活意識の変化から入浴をシャワーで済ませる機会が増えている。本研究では、日常の入浴として全身入浴またはシャワー浴を行っている人に入浴による温熱刺激を与え、HSP70、体力指数および気分プロフィール検査などの主観評価へ…

    DOI Web Site 医中誌

  • ニンニク‘北海道在来’の摂取によるアポリポプロテインE欠損マウスの動脈硬化進展抑制効果

    細見 亮太, 新井 博文, 安永 亜花里, 矢萩 大嗣, 安武 俊一, 吉田 宗弘, 福永 健治 日本健康医学会雑誌 30 (1), 76-82, 2021-04-30

    ...4週齢雄性アポリポプロテインE(ApoE)欠損マウスに高脂肪餌料(HF),HF餌料にさらにコレステロールを添加した高コレステロール餌料(HC),HC餌料にピンクニンニク粉末を5%(w/w)添加したニンニク餌料(HC-G)をそれぞれ自由摂取で与えた。飼育13週間後,常法により解剖を行い,血清および心臓を採取した。また解剖前に各マウスの1日分の糞を採取した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 可動性弓部大動脈内血栓症の1例

    川口 信司, 宮野 雄太, 後藤 新之介, 寺井 恭彦, 野村 亮太, 中井 真尚, 三岡 博, 山崎 文郎 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (1), 57-60, 2021-01-15

    ...末梢動脈塞栓症が疑われ当院に転院搬送となった.MRIでは弓部大動脈内に可動性の腫瘤影を認めた.塞栓症再発の危険性があったため手術を施行する方針とした.体外循環下に超低体温循環停止,選択的脳灌流を行い腫瘤と腫瘤が付着した大動脈壁を切除し上行弓部部分置換を施行した.病理検査では腫瘤は血栓で悪性所見は認めず,大動脈壁は内膜の軽度の粥状硬化を認めるのみであった.術後,抗凝固療法としてワルファリン内服を開始した.プロテイン...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 感性評価による健康食品の購買評価に関する研究

    熊王, 康宏, KUMAOH, Yasuhiro スポーツと人間 : 静岡産業大学論集 5 (1), 1-10, 2021-01

    ...健康食品の中でも、容易に入手できる商品としては、プロテインがある。こうした食品は、味や香りが異なっており、これにより購買評価が異なるものと思われる。味や香りには、過去の経験が影響しており、購買評価にも関係していると考えられる。本研究の目的は、感性評価の結果から、健康食品の購買評価の特徴を明らかにすることであった。...

    機関リポジトリ Web Site

  • メチル水銀毒性センサーの開発

    住岡 暁夫, 藤村 成剛, 臼杵 扶佐子 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-12-, 2021

    ...</p><p>初めに、セレノプロテインTrxR1のC末端側にタグ配列を融合した発現コンストラクトを作成し、培養細胞に遺伝子導入した結果、MeHgの投与によって全長TrxR1の発現低下がSDS-PAGE、Western Blotで観察された。この結果から、MeHgへの曝露によってセレノプロテインの翻訳時にセレノシステイン(Sec)の挿入が障害を受ける、新たな毒性モデルを明らかにした。...

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  • Helix-loop-helix peptideを用いたチャレンジングな創薬標的の制御

    小松 弘嗣, 叶 正茂, 藤井 郁雄 ファルマシア 57 (9), 815-819, 2021

    これまでに種々の治療用ペプチドが上市されているが、その多くはアゴニストであり、アンタゴニストは限定的である。アンタゴニストのモダリティとして、macrocyclicやstapledなどを中心に研究開発が行われている。また、これらのモダリティは、タンパク質間相互作用(PPI)などのチャレンジングな創薬標的を制御し得る分子として期待されている。本稿では上記のモダリティに加え、helix-loop-h…

    DOI 医中誌

  • クローン病小腸病変と血液バイオマーカーの検討

    北村 和哉, 林 智之, 岡藤 啓史, 鷹取 元, 水腰 英四郎, 金子 周一 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 57-57, 2021

    ...【方法】2021年4月より7月の期間に当院でロイシンリッチa2グリコプロテイン(LRG)測定を行った107例のうち、小腸病変を有する92例を対象とし、臨床的活動性や内視鏡的活動性と血液バイオマーカーの関係について横断的に検討した。【結果】対象のモントリオール分類は、L1:L3が31例:61例、B1:B2:B3が28例:38例:26例であった。...

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  • 分子間相互作用を基盤とするユビキチン・プロテアソーム創薬

    内藤 幹彦, 小松 弘嗣 日本薬理学雑誌 156 (1), 9-12, 2021

    ...<p>低分子化合物の創薬標的として注目度が高まっているubiquitin-proteasome system(UPS)の最近の研究開発動向等について概説すると共に,特定の創薬標的タンパク質の分解を選択的に誘導するキメラ型化合物(SNIPER/PROTAC)の応用例等を紹介する.UPSは基質となるタンパク質に目印(ポリユビキチン鎖)をつけ,プロテアソームで分解するという特性を有しており,プロテインノックダウン...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献19件

  • 維持透析患者にみられた大腸菌による急性感染症性電撃性紫斑病の1例

    伊藤 富良野, 大山 聡子, 齋藤 快児, 堀 賢一郎, 佐々木 奈都江, 田村 博之, 冨田 公夫 日本透析医学会雑誌 54 (1), 45-49, 2021

    ...【考察】本症例は過去にシャント閉塞を繰り返しているがプロテインC/Sの欠乏は認めていなかったことにより敗血症による急性感染症性電撃性紫斑病(acute infectious purpura fulminans: AIPF)と考えた.AIPFは敗血症の最重症型であり致死率が高い.本邦透析患者で大腸菌によるPFの報告はみられず貴重な症例と思われる.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 電気泳動法を用いた癌関連蛋白質の解析と臨床への応用

    藏滿 保宏 電気泳動 65 (2), 23-27, 2021

    ...<p>日本電気泳動学会で発表してきた癌関連蛋白質解析の成果を紹介したい.C型肝炎関連肝癌組織と非癌部組織のプロテオーム解析ではHeat shock 70 kDa protein (HSP70) ファミリー蛋白群の増加とミトコンドリアでのβ酸化障害による酸化ストレスの可能性を明らかにした.またC型肝炎関連肝癌患者の血清中にHSP70.1への自己抗体が高発現していることを同定し,超高感度プロテインチップ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 増粘剤HPMCを用いた新しいシート状食品の開発

    桑原 明, 石川 伸一 日本調理科学会大会研究発表要旨集 32 (0), 101-, 2021

    ...大豆プロテイン、ショ糖、食塩を含むシートは添加量が増えると、柔軟性が低くなっていると考えられる。水溶液とシートでは甘さの閾値が異なることが示唆された。シート状食品は薄く持ち運びが容易で、唾液だけでもとろみがつくため、食卓以外の場所でも簡単に食べることができる。</p>...

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  • 酒粕の添加が蒸し菓子(松風)の物理特性および食嗜好性に及ぼす影響

    鳥居 優理香, 村上 陽子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 32 (0), 104-, 2021

    ...中でも,レジスタントプロテインは,血中コレステロール低下作用や脂質代謝改善作用を示すことから,近年,酒粕の健康効果が期待されている。しかし,近年,日本酒(清酒)の消費量減少に伴い,酒粕の生産量が減少している。加えて,食の洋風化や核家族化などにより,家庭での酒粕利用の機会は減少傾向にある。酒粕同様,食文化継承の危機にあるのが和菓子である。...

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  • 乳酸菌由来菌体表層GAPDHのA型血液型抗原結合メカニズムの解明

    米田 一成, 竹下 晃音, 緒方 美月, 安田 伸, 井越 敬司, 木下 英樹 ミルクサイエンス 70 (2), 53-62, 2021

    ...<p> 解糖系酵素であるグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(GAPDH)は代表的なムーンライティングプロテインとして知られている。我々は以前の研究で,GAPDHが腸ムチンやその糖鎖末端に発現しているABO式血液型抗原のA型およびB型抗原と結合することを明らかにしているが,糖鎖のどの部位に結合しているのかは不明なままであった。...

    DOI 医中誌

  • 動脈管内膜肥厚を標的とした新規動脈管開存症治療法の可能性

    伊藤 智子, 横山 詩子 日本薬理学雑誌 156 (6), 359-363, 2021

    ...は多様な細胞外基質と結合して細胞遊走に関与することが知られている.我々は,胎生期にPGE<sub>2</sub>がEP4受容体を介して動脈管平滑筋細胞でfibulin-1を増加させること,fibulin-1欠損マウスでは内膜肥厚が十分に形成されずに動脈管開存症となることを見出した.EP4受容体は主にGsタンパク質と共役するGPCRであるが,fibulin-1はcAMPを介さずに,ホスホリパーゼC-プロテインキナーゼ...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献30件

  • 古くて新しい経口血糖降下薬メトホルミン:腸管腔へのブドウ糖排泄の促進

    吉門 崇 ファルマシア 57 (6), 549-549, 2021

    ...経口血糖降下薬メトホルミンの作用メカニズムには長らく不明な点が多かったが,近年そのターゲットとしてAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)が注目されており,AMPKを介した脂質合成抑制や糖新生抑制が考えられている.また,ミトコンドリア内膜のグリセロール-3-リン酸デヒドロゲナーゼも新たなターゲットとして報告された.これらは,肝臓等における糖代謝の是正という点で共通している.一方,メトホルミンはブドウ...

    DOI 医中誌

  • モダリティー多様化時代における低分子創薬の新たな視点

    伊藤 幸裕, 鈴木 孝禎 ファルマシア 57 (7), 651-655, 2021

    低分子医薬品の開発は,現在,停滞しているが,現在もなおその需要は高く,今後も重要な創薬モダリティーであると考えられる.したがって,開発停滞の解消が求められるが,このためには,従来法を利用するだけでなく,その技術的進展や新発想が必要であろう.本稿では,低分子創薬の新発想という視点から,我々が実施したKDM5Cを標的とした創薬化学研究を例に紹介する.

    DOI 医中誌

  • 新型コロナウイルスワクチンの免疫獲得機序と変異株への対応

    菅 秀 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 207-207, 2021

    ...従来のワクチンプラットフォームとして、弱毒化した生ワクチン、ウイルスをホルマリンなどで不活化した全粒子ワクチン、さらにはタンパク質ベースのワクチン(プロテインサブユニット、ウイルス様粒子)が使用されてきた。...

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  • コバレントドラッグの最新動向:コバレントプロテインドラッグの開発

    関 陽平 ファルマシア 57 (3), 227-227, 2021

    ...アミノ酸残基と共有結合することで,その機能を阻害する.そのため,一般的な低分子医薬品(静電相互作用や水素結合に代表される非共有結合性相互作用のみを介して標的タンパク質を認識する)と比較して,強力かつ持続的な薬効が期待できる.一方で,コバレントドラッグはオフターゲットとの非特異的な結合形成による副作用の懸念がある点に課題を残す.そうした中,Liらが低分子ではなくタンパク質に反応性基を導入したコバレントプロテインドラッグ...

    DOI 医中誌

  • 2型糖尿病においてインスリン発現抑制を制御する新規シグナル経路

    杉山 康憲, 中根 達人, 坂本 修士, 村尾 孝児 電気泳動 65 (2), 47-50, 2021

    <p>慢性的な高血糖は膵臓β細胞においてインスリン分泌障害とインスリン発現抑制を引き起こす.これらの現象は糖毒性と呼ばれるが,糖毒性を引き起こす詳細な分子メカニズムは不明である.我々は,糖毒性におけるインスリン発現抑制に関わるシグナル経路を解析してきた.マルチPK抗体を用いた解析により,糖毒性状態の膵臓β細胞においてcalcium/calmodulin-dependent protein …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 女性ホルモン剤と静脈血栓塞栓症

    三好 剛一 日本血栓止血学会誌 32 (5), 607-612, 2021

    ...しやすい.エストロゲン含有量が多いほどVTEのリスクが上昇する一方で,肝通過効果のない経皮投与ではリスクを回避しうる.配合されるプロゲスチンの種類とVTEのリスクについては一定の結論が得られていない.女性ホルモン剤使用時のVTEのリスク因子として,肥満,年齢(40歳以上),喫煙,家族歴などが知られているが,現時点では発症を予測する有効なバイオマーカーはない.遺伝性血栓性素因には人種差があり,日本人ではプロテイン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 腸管切除を回避したプロテインS欠乏症に起因する門脈血栓症の1例

    川﨑 恭兵, 鍵谷 卓司, 小笠原 健太, 滝上 隆一, 山本 孝夫, 尾崎 信弘 日本臨床外科学会雑誌 82 (5), 891-895, 2021

    ...S(PS)活性が17%と低下しており,プロテインS欠乏症が血栓形成に寄与したと考えられた.PS欠乏症に起因するSMV/PVTは極めて稀で,腸管壊死をきたすことから致死率が高いとされている.自験例では早期の血栓除去術により腸管切除を回避することができ,良好な経過を辿ったと考えられたため報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • プロテインS欠乏症に合併し出血コントロールに苦慮した異所性静脈瘤の一例

    杉浦 喜一, 宮津 隆裕, 石田 夏樹, 田村 智, 谷 伸也, 山出 美穂子, 濱屋 寧, 大澤 恵, 杉本 健 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 37-37, 2021

    ...</p><p>本例の上腸間膜静脈閉塞症と門脈血行異常には、プロテインS欠乏症による血栓性素因が関係していると考えられた。異所性静脈瘤は消化管静脈瘤の0.7%とされ、十二指腸は主な発生部位であるが、十二指腸静脈瘤の治療法に関しては確立していないのが現状である。...

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  • O-7b-03 タンパク補助食品によりアナフィラキシーを呈した重症心身障害児の一例

    河野 修 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 255-255, 2021

    ...今回、ホエイを主成分とするタンパク栄養補助食品メイプロテインが原因と考えられるアナフィラキシーを来した重症心身障害児例を経験したので報告する。症例は低酸素性虚血性脳症による脳性麻痺のため重度知的障害・寝たきり・気管喉頭分離術後・人工呼吸管理中・胃瘻栄養中である脳梁部分欠損・Dandy-Walker症候群の15歳男性。幼少期からアレルギー体質であった。...

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  • トコトリエノールのがん抑制作用とその高機能化に関する研究

    永塚 貴弘 ビタミン 94 (12), 577-584, 2020-12-25

    ...T3はプロテインキナーゼCの阻害を介してc-mycとテロメラーゼ触媒サブユニット(hTERT)の発現を抑制することでテロメラーゼ活性を阻害することを見出した。また、FAがT3のがん抑制効果(G1期停止を介した細胞増殖阻害とテロメラーゼ阻害)を相乗的に高めることを明らかにした。本研究により、T3によるがん抑制の新たな作用機序が解明され、T3の高い抗がん活性を裏付けた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 大豆と豆腐に含まれるレジスタントプロテインに関する研究

    高橋, 佑汰 長野県工業技術総合センター研究報告 = Research reports of Nagano Prefecture General Industrial Technology Center (15) 236-237, 2020-10

    ...大豆と豆腐に含まれるレジスタントプロテインについて測定を行ったところ,大豆の品種によってレジスタントプロテインの含有量が異なることが明らかとなった。一方で,同じ品種の大豆を使用した豆腐では,その製造工程の違いによる差異は確認できなかった。...

    日本農学文献記事索引

  • 筋トレは最強のソリューションなのか?―筋トレ尺度の開発と5因子性格尺度との関連性について―

    小野寺 哲夫 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PR-001-PR-001, 2020-09-08

    <p>テストステロン(著者)は『筋トレは最強のソリューションである』等の書籍を通して,筋トレがもたらす恩恵について繰り返し述べている。</p><p>本研究の目的は,日本人が筋トレや食事制限等の健康習慣をどの程度持っているか,および筋トレに対してどのような認識をしているかを把握するための効果的なツールとして,筋トレ尺度を開発し因子分析を行い,信頼性の検討を行うことである。</p><p>調査協力者は…

    DOI Web Site 医中誌

  • 公民連携による非対面型減量プログラムの有用性-健康づくり施策への機能性食品成分への応用の可能性-

    蒲原 聖可 Functional Food Research 16 (0), n/a-, 2020-08-11

    ...食(置き換え食)の利用を通じた,肥満改善施策を「さかいまちメタボ脱出プロジェクト」として実施した.本プロジェクトでは,(1)管理栄養士を中心とした医療有資格者による非対面型支援,(2)1 日1 食を目安にフォーミュラ食を利用,(3)減量に関する啓発情報の定期配信,(4)運動の啓発動画を提供,(5)低エネルギー食品や機能性食品成分の利用に関する案内を行った.なお,フォーミュラ食として用いた「DHC プロティンダイエット...

    DOI

  • プロテインS欠乏症合併静脈瘤症例に対し,レーザー焼灼術を施行した1例

    家村 順三, 山本 芳央, 神原 篤志, 藤井 公輔 静脈学 31 (1), 53-56, 2020-05-01

    ...II~IIIのendovenous heat induced thrombosis(EHIT)が認められた.INRは1.35であった.ワーファリン増量で血栓はSSV内にすみやかに後退した.プロテインS欠乏症など血栓性素因疾患で,やむを得ずレーザー焼灼を施行する場合は,十分な抗凝固のもとに行うべきであると考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 今までの私の研究歴とちょっと小話

    小浪 悠紀子 日本女性科学者の会学術誌 20 (1), 25-32, 2020-03-26

    ...ゲノム解析が始まる前の研究ではあるが、プロテインシーケンサーが開発され、アミノ酸の一次構造解析が一晩で21残基の解析が可能になったのは、当時としては、かなり画期的であった。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • クッシング症候群とサブクリニカルクッシング症候群の遺伝子異常

    佐藤 悠佑 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 37 (4), 263-269, 2020

    ...網羅的な遺伝子変異解析により,クッシング症候群を生じる副腎腺腫において,半数以上の症例にプロテインキナーゼAの触媒サブユニットをコードする<i>PRKACA</i>遺伝子の変異が生じていることが知られるようになった。変異は全て206番目のロイシンに生じており,変異によって触媒サブユニットと調節サブユニットの結合が阻害され,サイクリックAMP非依存性にプロテインキナーゼAが活性化している。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 細胞内タウリンのプロテインキナーゼC によるリン酸化を介した GABAA 受容体膜発現制御

    渡部 美穂, 細井 泰志, 秋田 天平, 伊藤 崇志, 福田 敦夫 タウリンリサーチ 6 (1), 20-22, 2020

    ...さらに、GABAA 受容体の膜発現を制御するβ3 サブユニットのプロテインキナーゼC によるリン酸化が減少していた。以上より、TauT により神経細胞内に取り込まれたタウリンはプロテインキナーゼC によるGABAA 受容体β3 サブユニットのリン酸化を促進し、GABAA受容体の抑制性シナプス後膜への移行を維持していることが示唆された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 骨リモデリングと血液凝固系・凝固制御系のクロストーク

    秋田 展幸, 吉田 格之進, 鈴木 宏冶, 林 辰弥 日本血栓止血学会誌 31 (3), 316-324, 2020

    ...Cの活性型である活性化プロテインC(activated protein C: APC)が骨芽細胞の増殖を促進し,また破骨細胞の分化を抑制することにより,骨リモデリングを制御・調節することが明らかになった.本稿では,骨リモデリングとその制御に密接に関わる血液凝固系のクロストークについて,筆者らの研究結果も含めて概説する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献36件

  • 柑橘フラボノイドの膵β細胞機能に与える効果の検証と糖尿病進展抑止への可能性

    金子 雪子, 菅 敏幸, 石川 智久 日本薬理学雑誌 155 (4), 209-213, 2020

    ...すことから,近年,研究が盛んに行われている.著者らは,ノビレチンがβ細胞に対しても効果を示す可能性を検証した.膵β細胞株INS-1を用いた検討により,ノビレチンが濃度依存的にグルコース誘発インスリン分泌を促進すること,およびタプシガルギンにより誘発されるcaspase-3およびJNKの活性化を抑制し,抗アポトーシス作用を示すこと,さらに,インスリン分泌促進作用はEpac阻害薬,抗アポトーシス作用はプロテインキナーゼ...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献15件

  • アオコ毒マイクロシスチンLRの新奇機能性の発見

    小松 正治, 内匠 正太 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), S10-4-, 2020

    ...<p>下痢性貝毒オカダ酸等と同様に、アオコを形成するMicrocystis属やAnabaena属のシアノバクテリアが産生するマイクロシスチンLRは、セリン・スレオニン型プロテインホスファターゼを阻害することによる急性肝毒性を示す。また、これらの化合物は、慢性曝露時に、細胞増殖を活性化することによって肝がんを誘発する発がんプロモーターとして機能することがある。...

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  • パラグアイ原産ハーブ,<i>Cyclolepis genistoides</i> D. Don(パロアッスル)の抗糖尿病作用

    佐藤 洋美, 船木 麻美, 木村 友紀, 住友 麻衣, 吉田 博也, 奥村 明子, 深田 秀樹, 細山 浩, 黒田 正幸, 大川 柊弥, 樋坂 章博, 上野 光一 日本薬理学雑誌 155 (4), 202-208, 2020

    ...した.Palo 250 mg/kg投与群では,PPARγおよびその標的であるadiponectin mRNA発現の増加とともに,皮下脂肪重量を減少させる傾向が確認された.また,別のインスリン標的細胞として,筋肉分化への影響を調べた.C2C12マウス筋芽細胞においてPaloは,IGF-1,myogenin,ミオシン重鎖(MHC)などの筋分化マーカーの発現を濃度依存的に増加させ,また5’-AMP活性化プロテインキナーゼ...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献21件

  • 血液凝固制御と血栓症

    小嶋 哲人 日本血栓止血学会誌 31 (4), 420-431, 2020

    ...C,プロテインS欠乏症など遺伝性血栓性素因家系のVTE患者に原因となる遺伝子バリアントを数多く同定してきた.特筆すべきことに,新たな遺伝性血栓性素因・ATレジスタンス(ATR)をプロトロンビン遺伝子バリアント(c.1787G>T, p.Arg596Leu: Prothrombin Yukuhashi)に特定したことが挙げられる.Arg596Leuプロトロンビンは凝固活性がやや低いものの活性化後のTAT...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献57件

  • セレン-硫黄代謝の接点およびクロストーク:生体内における識別とその制御

    斎藤 芳郎 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), S4-5-, 2020

    ...高血糖・高脂肪により誘導された血漿セレン含有タンパク質セレノプロテインP(SeP)が、インスリン抵抗性やインスリン分泌を悪化し、糖尿病の発症進展に“悪玉”として作用することが明らかとなっている。</p><p> 食品中に含まれるセレンは消化された後、消化管から吸収され、セレン含有タンパク質の合成経路に入るが、その代謝経路はセレンの形態によって異なる。...

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  • 生物学的直接覆髄剤開発に向けた生理活性物質RVX-208の歯髄細胞における機能解析

    松本 昌大, 藤原 千春, 島袋 善夫, 山本 優, Teerachate NANTAKEERATIPAT, 北垣 次郎太, 八木 寛子, 林 聡子, 岩山 智明, 柏木 陽一郎, 三木 康史, 北村 正博, 沢田 啓吾, 木下 茉優, 村上 伸也 日本歯科保存学雑誌 63 (6), 527-535, 2020

    ...一方, RVX-208 (0~100nmol/<i>l</i>) は, hDPCにおける象牙質シアロタンパク (<i>DSPP</i>) およびデンチンマトリックスプロテイン1 (<i>DMP1</i>) の遺伝子発現を上昇させた....

    DOI 医中誌

  • 早発型血栓症の遺伝性素因

    大賀 正一, 江上 直樹, 石村 匡崇, 山村 健一郎, 落合 正行, 康 東天 臨床血液 61 (9), 1373-1381, 2020

    ...日本人の成人にはプロテインS多型(K196E)の頻度が高く,小児の血栓症患者にはプロテインC異常が多く見つかる。患者集団の遺伝子型は出生後に高リスクから低リスクへと変化する。「特発性血栓症」が指定難病となり,遺伝子検査も保険収載されたが,個別治療管理法の確立が課題である。本稿では成人までに発症する血栓症の遺伝性素因,治療と予防について概説する。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 意識消失発作で救急搬送され筋強直性ジストロフィーと診断した1例

    松田 慶士, 千葉 宣孝, 杉田 篤紀, 馬渡 貴之, 水落 美紀, 野村 悠里, 渡邉 和宏, 齋藤 豪, 櫻井 淳, 木下 浩作 日本救急医学会関東地方会雑誌 40 (3), 229-233, 2019-12-31

    ...遺伝学的検査で, ミオトニンプロテインキナーゼ (DMPK) 遺伝子のCTG反復配列を約600リピート認めたため, 筋強直性ジストロフィー1型と確定診断した。筋強直性ジストロフィーは多彩な症状を示し, 場合によっては意識消失し死に至ることもある疾患である。意識消失発作は, 救急診療で多く遭遇するが, 本症例のような比較的稀な疾患が隠れている場合があることも念頭に置くべきと考える。</p>...

    DOI 医中誌

  • ミカンコミバエ雌成虫のブタノールへの誘引

    佐々木, 幹了, 金田, 昌士, 佐藤, 雅 植物防疫所調査研究報告 (55) 25-29, 2019-12

    ...ブタノールへの反応の活用方法を検討するため、ブタノールを添加した2%プロテイン水溶液の成熟雌(羽化後、33日令から38日令)への誘引性をケージで調査した。プロテイン水溶液には放飼した成熟雌の10%が誘引されたのに対し、ブタノールを添加したプロテイン水溶液には72%が誘引され、ブタノールはプロテイン水溶液の成熟雌への誘引性を効果的に向上させることができると考えられた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • PINK1/Parkin依存性マイトファジーにおけるParkin活性化の分子機構

    松田 憲之 生化学 91 (5), 626-633, 2019-10-25

    ...PARK2遺伝子およびPARK6遺伝子は,若年で発症する遺伝性潜性(劣性)パーキンソン病の原因遺伝子であり,PARK2はユビキチン連結酵素(ユビキチンリガーゼ:E3)Parkinを,PARK6はプロテインキナーゼPINK1をコードしている.少なくとも培養細胞ではParkinはPINK1と協調して脱分極したミトコンドリア(つまり機能障害のあるミトコンドリア)をユビキチン化して,ミトコンドリアに対するオートファジー...

    DOI Web Site 医中誌

  • 入院中に急性肺血栓塞栓症を繰り返したことを契機にプロテインS 分子異常症と診断された1 例

    池田 和正, 山下 淳, 伊藤 亮介, 嘉澤 千文, 藤井 昌玄, 髙橋 梨紗, 村田 直隆, 田中 信大, 近森 大志郎 心臓 51 (7), 755-755, 2019-07-15

    ...経口避妊薬の内服を中止し,ヘパリン持続点滴で加療開始とした.しかし第8病日に血圧低下を伴う呼吸苦が出現し,CTでは肺動脈内に新たな血栓を認めた.急性肺血栓塞栓症の再発と診断,ショックに対する加療を行いつつ,モンテプラーゼ(80万単位)による血栓溶解療法も行った.その後徐々に血栓が消退したことを確認し,直接的経口抗凝固薬を導入した.その後,症状の再燃や増悪はなく経過しているが,血栓性素因の精査にて,プロテイン...

    DOI 医中誌

  • 脱髄における分岐型<i>O</i>-マンノース糖鎖の機能

    作田 香子, 兼清 健志, 谷口 直之, 北爪 しのぶ Trends in Glycoscience and Glycotechnology 31 (180), J77-J85, 2019-05-25

    ...GnT-IXが形成するHNK-1末端分岐型<i>O</i>-マンノース糖鎖は、受容体型プロテインチロシンホスファターゼζ(PTPRZ)を修飾しており、脱髄誘導時、活性化アストロサイトにおいて高発現した。また、GnT-IXはPTPRZの局在を調節することが示唆された。...

    DOI Web Site 参考文献11件

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