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検索結果 499 件

  • 丹波-篠山地域の超丹波帯の岩相と丹波帯の遠洋深海相のPT境界

    菅森 義晃, 桑原 希世子, 竹村 静夫 地質学雑誌 129 (1), 533-550, 2023-10-28

    ...<p>丹波-篠山地域には超丹波帯のペルム紀-三畳紀中期地質体,丹波帯の三畳紀後期-ジュラ紀地質体および白亜系陸成相の篠山層群等が分布している.篠山地域(兵庫県の丹波市南東部および丹波篠山市西部)の超丹波帯味間層はかつてペルム紀の地層を不整合に覆う中生界と考えられていたが,近年,ペルム紀の地層であることが明らかとなった.青垣地域(丹波市北部)に分布するチャート-砕屑岩シークエンスは,超丹波帯がペルム紀...

    DOI Web Site 参考文献44件

  • NEWS & TOPICS

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2023 (7), 14-15, 2023-07-03

    <p>【研究成果】約2.5億年前の大量絶滅 火山活動の痕跡捉える 地層記録の超高解像度分析で原因解明へ</p><p>【研究成果】細菌が「阿吽の呼吸」でがん細胞を倒す 腫瘍内から免疫を活性化させる細菌の単離に成功</p><p>【研究成果】失明すると触覚が鋭敏になる仕組みを解明 感覚喪失時に起こる脳の代償メカニズムを追究</p><p>【研究成果】CNTを認識する免疫受容体を発見 …

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  • 北部北上帯ジュラ紀付加体中に産する前期ペルム紀流紋岩とその帰属

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (2), 61-69, 2023-05-24

    ...<p>北上山地,北部北上帯南縁部のジュラ紀付加体中津川コンプレックス中には長さ約2 km,幅約150 mにわたって巨斑晶質流紋岩が産する.本流紋岩はこれまで前期白亜紀の岩脈と考えられていたが,ジルコンのU–Pb年代を測定した結果,約280 Ma(前期ペルム紀)のものであることが判明した.カリ長石を大量に含む本岩はジュラ紀付加体の構成要素とは考えづらいことや,北部北上帯の南側に位置する根田茂帯にはそれを...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献28件

  • 前期三畳紀の極端温暖化と直後の気候寒冷化に駆動された海洋無酸素化

    高橋 聡, 山北 聡, 武藤 俊, 小嶋 智, 海保 邦夫, 山崎 慎一, 土屋 範芳, 熊 怡俊, ポールトン サイモン, ポール ウィグナル, 松本 廣直, 板井 啓明, 藤林 恵 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 163-, 2023

    ...<p>前期三畳紀のスミシアンとスパシアンの境界期は,ペルム紀末大量絶滅事変後の回復期において環境悪化が顕著に起きた時期であり,火山活動の増加 (Saito et al., 2023),海水温の上昇 (Sun et al., 2012), 海洋の酸化還元環境の変化 (Song et al., 2016) が主に古テチス海から報告されている.本発表では,低緯度パンサラッサ海遠洋域深海のスミシアンとスパシアン...

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  • 平尾石灰岩(福岡県)と平尾台の自然景観について―自然保護と利用の持続的な循環を目指して―

    太田 泰弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 231-, 2023

    ...<p>平尾石灰岩は,平尾台(福岡県)のカルスト台地を形成し,ペルム紀の付加体である秋吉帯を代表する大型石灰岩体の1つである.この石灰岩体は,苅田・平尾台・香春岳・船尾山の大きな石灰岩露出に対し提案された平尾石灰岩層(松本,1951)とされ,その後,船尾山石灰岩が区分された平尾台石灰岩として取り扱われている(例えば,松本ほか,1962など). ...

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  • (エントリー)高知県室戸半島に露出する古第三系室戸層に見られる乱堆積層の形成環境と堆積年代

    松元 日向子, 藤内 智士, 原 英俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 60-, 2023

    ...年代から得られた加重平均値は,行当岬で約32.5 Ma,黒耳海岸で約32.2 Maを示し,いずれも前期漸新世の最前期を示す.砂岩の1試料から得たジルコンU–Pb年代は,主に約540–54 Ma (78.3%) と約1900–1700 Ma (15.0%) の集団を示し,最も若い単一粒年代は約54.1 Maを示す.600 Maより若い年代に注目すると,主に先カンブリア時代から白亜紀のジルコンからなり,ペルム...

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  • リモートセンシングを用いた白馬連山の地形調査とアウトリーチ

    奈良間 千之 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 214-, 2023

    ...</p><p><b>2.地域概要</b></p><p> 飛驒山脈は花崗岩類の分布面積が広いが(原山・山本,2003),白馬岳周辺は超苦鉄質岩(橄欖岩や蛇紋岩)のほか,古生代ペルム紀の浅海成層(珪長質凝灰岩や凝灰角礫岩を主とし,玄武岩,珪質凝灰岩,砂岩,泥岩)の堆積岩類と新第三紀前期中新世に貫入した珪長岩などの比較的新しい火成岩類からなる(中野ほか,2002).主稜線部では,東西両面で斜面型の異なる非対称山稜...

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  • 東京都日の出町水口ユニットの地質 - 黒瀬川帯東端部の再検討 -

    宮下 敦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 205-, 2023

    ...模式地を含む地域である.地域の地質は,混在岩相を持つ砂岩・泥岩からなり,数100mから数cmに至る様々なサイズのチャート,凝灰岩細互層を含む石灰岩(青梅石),緑色岩ブロックを挟在している.石灰岩からは後期石炭紀カシモビアン期のフズリナ<i>Montiparus matsumotoi (Kanmera)</i>が得られ,上部石炭系と考えられる(中澤ほか,2015).また,石灰岩に近接する泥岩からは中期ペルム...

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  • 5万分の1地質図幅「外山」(岩手県盛岡地域)の地質

    内野 隆之, 小松原 琢 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 428-, 2023

    ...., 2007;内野・坂野,2022).そしてジュラ紀付加体の門馬ユニット内にも,前期ペルム紀の流紋岩の岩体が狭長に産している(内野,2023).これらの付加体より古い時代の岩体・岩塊は,前期白亜紀に起きた大規模構造運動によって,初生的には根田茂帯の構造的上位に位置していた古生代の高圧変成帯(母体‐松ヶ平帯)や南部北上帯基盤の島弧オフィオライト帯から移動・定置させられたものと考えられる.  ...

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  • 関東山地東部,横瀬町芦ヶ久保地域の秩父累帯

    加藤 潔 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 436-, 2023

    ...[刈場坂ユニット]主に泥質岩基質中にチャート・砂岩・緑色岩の岩塊を含む弱変成メランジュ(千枚岩〜粘板岩程度)からなる.指田(1992)によると,チャートからはペルム紀~三畳紀の,基質からは中期ジュラ紀の放散虫化石が産する.片状構造が発達する. [花桐ユニット]主に泥質岩基質中に緑色岩,石灰岩,チャート,砂岩の岩塊を含む非変成メランジュからなる。...

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  • ユニバーサル アウトドア ジオツーリズムへの試み

    脇田 浩二, 小原 北士, ウィルソン ジョアナ 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 49-, 2023

    ...<p>山口県中央部には, 東西約15km南北約8kmの広がりをもつ秋吉石灰岩が分布している.この石灰岩は,前期石炭紀から中期ペルム紀の化石を含み,当時世界最大の海洋であったパンサラッサ海において噴火した海底火山の頂部に形成された石灰礁を起源としている....

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  • 新潟県糸魚川市小滝地域に分布するペルム紀付加体姫川コンプレックスの地質形成史

    漆山 凌, 松岡 篤 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 490-, 2023

    ...<b>地質形成史: </b>姫川C.の西部U.は見かけのCCSを示し,珪質泥岩からペルム紀中期Roadianの放散虫群集が産出することから,ペルム紀中期以降に形成された付加体であると考えられる.一方,姫川C.の東部U.はチャート岩体からペルム紀の放散虫が産出することから,東部U.はペルム紀以降に形成された付加体であると考えられる.しかし,東部U.の砂岩泥岩互層からは年代決定に有効な化石が産出していないため...

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  • 島根県江津地域の舞鶴帯に産する“夜久野岩類”のジルコンU-Pb年代とその意義

    木村 光佑, 川口 健太, 中野 伸彦, 足立 達朗, 早坂 康隆, Das Kaushik 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 494-, 2023

    ...<p>舞鶴帯の構成要素は,1) 大陸地殻起源の火成岩-変成岩類からなる北帯,2) 背弧盆地殻とペルム紀の背弧盆堆積物,およびそれらを不整合に覆う三畳紀の堆積物からなる中帯,3) 海洋地殻や海洋内島弧起源の夜久野オフィオライトからなる南帯,の3つに区分される[1].このうち北帯と南帯を構成する苦鉄質-珪長質火成岩複合岩体を総称して“夜久野岩類”と一般に呼ばれる....

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  • 南中国の最下部トリアス系スロンボライトの特性と含まれる海綿状組織の起源—大量絶滅事変の影響の再評価—

    江﨑 洋一, 前田 宗孝, 足立 奈津子, 劉 建波 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 75-, 2023

    ...末の絶滅事変時には海洋酸性化が進行したが(Lehrmann et al., 2015),そのような環境下でも,ケラトース海綿で代表される一部の骨格生物は生存可能であった.ペルム紀末の大量絶滅事変は,大型の骨格生物を完全に一掃したわけではなく,一部の骨格生物の生存を許容し,絶滅事変後にスロンボライトや一部ストロマトライトとともに礁の形成がもたらされた.今後,海綿状組織部の3次元復元を行い,ケラトース...

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  • (エントリー)ペルム紀-三畳紀における地球外³He流入量の復元

    瀨戸山 功平, 高畑 直人, 尾上 哲治, 塩原 拓真, 佐野 有司, 磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 401-, 2023

    ...測定の結果,バルク分析で得られた<sup>3</sup>He濃度は,ペルム紀キャピタニアンからチャンシンジアンにかけて増加する傾向がみられた.また,ウーチャーピンジアンの最前期とチャンシンジアン最後期において,<sup>3</sup>He濃度の短期間の上昇がみられた.ペルム紀/三畳紀境界より上位層では,<sup>3</sup>He濃度は急激に低下した....

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  • タイ国中央部チャオプラヤ平野に分布するペルム系層状チャートの地質学的帰属

    鎌田 祥仁, Phrosuwan Waraphorn, 上野 勝美, Charoentitirat Thasinee, Sardsud Apsorn 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 433-, 2023

    ...., (2012) はタイ国中央部を西から東に,Sibumasu地塊・Sukhothai帯・Indochina地塊の 3 つの地質単位に区分している.タイ国に分布する中・古生界チャートについては,デボン紀から三畳紀の年代が報告されている古海洋テチス起源のチャートがよく知られている.しかしタイ国中央部チャオプラヤ平野でペルム紀以外のチャートはこれまでに報告されていない.一方でタイ国北東部や南東部ではペルム...

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  • 近畿地方北部の超丹波帯付加複合体における層序区分と堆積時期の再検討

    中江 訓 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 438-, 2023

    ...基本層序における付加時期を既存の化石資料から検討した結果,それぞれが特定の時代を示すことが明確になった.砂岩卓越型はAnisian期中頃,泥岩砂岩型はChanghsingian期,混在型はCapitanian期末〜Wuchiapingian期前半に限定できる.チャート砕屑岩型は問題点として指摘したように,既存資料からは堆積時期を明確にできなかった.また互層型からは産出化石の報告が無いが,既述の通りペルム...

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  • (エントリー)飛騨帯の変成炭酸塩岩

    原田 浩伸, 辻森 樹 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 51-, 2023

    ...<p>かつて、南北中国地塊の衝突型境界 (Dabie-Sulu Orogen) におけるコース石を含む超高圧変成岩の発見後、ペルム紀〜三畳紀の大陸縁の地殻断片を主体とする飛騨帯は、その東方延長を解く鍵として着目されるようになった。...

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  • [招待講演]周辺地質からみた京都の伝統産業

    貴治 康夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 139-, 2023

    ...の建築用資源の利用が著しく増加した.伏見地域では良質の粘土を用いた素焼きの人形(伏見人形)も製作され,稲荷大社に参詣する人々の土産物として全国に知られた.壁土と共に重要な建築材料には漆喰がある.水酸化カルシウムを主成分とする漆喰の原料は石灰岩である.京都盆地周辺の中・古生層から石灰岩は産するが,灰方地域(京都市西京区)が漆喰の生産地として知られた.西山に分布するジュラ紀付加体に含まれるブロック状のペルム...

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  • (エントリー)常森層の堆積場と形成史

    志原 早紀, 辻 智大, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 203-, 2023

    ...【考察】秋吉石灰岩の最上部の年代は,中期ペルム紀後期である.U-Pb年代測定で得られた273.1±1.3 Maという年代は,現在知られている常森層の年代の中で最も古い年代値の可能性がある.この年代は秋吉石灰岩の成長途中に,常森層の堆積がすでに始まっていたことを意味する.外側の殻室の一部が泥粒子によって充填されているフズリナ化石は,完全に岩石化する前に常森層に供給された二次化石であると考えられる.このように...

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  • 山口県南部、大津島・野島産変成岩類の砕屑性ジルコンU–Pb年代と西南日本の地帯構造

    LU ZEJIN, 大和田 正明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 39-, 2023

    ...最も若いU–Pb 年代値は250.3 ±2.74 Maで、原岩の堆積年代はペルム紀最末期〜トリアス期初頭と考えられる。一方、野島の砕屑性ジルコンは大津島のKDE図とは異なり、200Ma、250Ma、371Ma、511Ma、887Maそして1853Maと6つのピークで特徴づけられる。最も若いU–Pb 年代年代は200Maで、原岩の堆積年代はトリアス紀最末期〜ジュラ紀初頭であると考えられる。...

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  • 四国西部,北部秩父帯の大規模逆転層をナップとして覆う水なし山ユニット

    辻 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 437-, 2023

    ...<p>西南日本外帯に分布する秩父帯はペルム紀・ジュラ紀付加体によって構成され,北側に三波川変成岩類と接していることから,三波川変成岩類の上昇に伴う前弧域の変形が記録されていると期待される.特に,四国西部の北部秩父帯には大規模逆転構造が記載されており(辻・榊原,2009),その地質構造およびその背景となる造構作用を理解することは,この時期の造山運動のプロセスを理解すことに繋がる.四国西部の北部秩父帯の...

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  • 関東山地北縁下仁田の下部白亜系砂岩・泥岩

    地学雑誌 131 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2022-06-25

    ...には原生代(25-15億年前)粒子が大量に含まれることが判明した.同じ関東山地でも約10 km南方の秩父帯の同時代砂岩とは大きく異なる後背地をもつこと,また西南日本では飛騨帯と舞鶴帯にのみ知られるペルム紀花崗岩を随伴することから,跡倉クリッペは関東でできた岩石群ではなく,もともと中生代日本の大陸側に起源をもち,二次的に長距離(最大100 km程度)移動してきた岩体と推定される.こんにゃくとネギで有名...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 1-4-31. 奄美大島の玄武岩の産状と地球化学について

    礼満, ハフィーズ, 深町, 大志 南太平洋海域調査研究報告 = Occasional papers 63 95-97, 2022-03-30

    ...北西部に産するものはペルム紀のチャートブロックに隣接していて、中央及び北東部に産するものは四万十付加体の海洋底層序の基底をなしていて、産状とマグマの起源が異なっていると報告されている。しかし、これらの玄武岩類は野外での産状、岩石学的特徴及び地球化学的の証拠から類似し、形成年代もはっきりしておらず、同起源のマグマから形成したことも考えられる。...

    機関リポジトリ

  • 石灰洞におけるアラゴナイト鍾乳石の生成要因

    木村 颯, 鮎沢 潤, 横田 角光, 菅 浩伸, 吉村 和久 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 185-, 2022

    ...調査地域と調査方法</p><p> 幻の鍾乳洞は広島県の帝釈峡にある石灰洞である.地質はペルム紀の生物礁由来の石灰岩からなり,安山岩質の岩脈が貫入する.発見当初は洞口付近のみが確認されていたが,内部の土砂を除去することで,1994年にアラゴナイトが生成する箇所を含む洞窟の大部分が新たに見つかった.方解石からなる鍾乳石は洞窟内のいたるところに見られるが,アラゴナイトの鍾乳石は限られた領域にのみ密集して生成...

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  • 山口県美祢市における常森層の地質構造及び堆積環境

    志原 早紀, 辻 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 120-, 2022

    ...<p>【はじめに】山口県美祢市には秋吉石灰岩が分布し,その周辺にはペルム紀付加体である大田層,別府層,ペルム紀堆積岩の常森層が分布している.秋吉石灰岩は,その大部分が逆転していることが小澤(1923)によって発見されて以来,その逆転構造の解釈については多くの研究者によって研究がなされてきた(藤川ほか,2019).Sano and Kanmera (1991)では,逆転構造の成因として海山の崩壊モデル...

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  • 秋吉石灰岩における石炭紀バシキーリアン期のコケムシ ー礁構築における役割ー

    須蒲 翔太, 江﨑 洋一, 増井 充, 清水 光基, 長井 孝一, 杦山 哲男, 足立 奈津子 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 190-, 2022

    ...<p>秋吉石灰岩は石炭紀前期からペルム紀中期にパンサラッサ海の海洋島頂部で形成された生物礁複合体起源の石灰岩である(太田,1968).従来,秋吉生物礁の研究では,層孔虫やケーテテス,サンゴといった大型骨格生物に注目し,礁の構築様式の検討が行われてきた.しかし,コケムシの役割は秋吉生物礁では十分に検討されていない.本発表では,Sugiyama and Nagai(1994)による石炭紀バシキーリアン期...

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  • 日本列島・韓半島東縁部におけるジュラ紀花崗岩の全岩化学組成とジルコンU-Pb年代、Lu-Hf同位体組成

    川口 健太, Oh Chang Whan, Jeong Ji Wan, 古姓 昌也, 柴田 悟史, 早坂 康隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 275-, 2022

    ...またインヘリテッドジルコンは(1)には皆無、あるいはペルム紀からトリアス紀のものが10 %以未満であるのに対し、(2)には最大50 %程度含まれ、その大部分は古原生代の年代を示す。全岩化学組成は(1)、(2)ともにNb、Ta、P、Tiに涸渇したパターンを示し、微量元素を用いた判別図においてはいずれも火成弧の領域にプロットされる。...

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  • 下部三畳系大沢層の堆積場と酸化還元環境の復元:頻発する洪水流がもたらす沿岸域の貧酸素化メカニズム

    石㟢 美乃, 椎野 勇太 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 382-, 2022

    ...<p>ペルム紀末の大量絶滅直後の回復期である前期三畳紀の生物とその適応放散様式は,中生代以降の多様化や,現在の生態系を主に構成する現代型動物群を理解するうえで重要である.前期三畳紀の生物相の回復は,海の貧酸素環境と密に関連するため,各海域,各堆積場で,どのような酸化還元状況であったかを明らかにする必要がある.南部北上山地に分布する下部三畳系大沢層は,岩相と産出する化石に基づいて堆積場が貧酸素環境であったことが...

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  • 西南日本外帯秩父帯,高知県梼原地域の蛇紋岩と地質構造形成史

    西川 謙吾, 辻 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 333-, 2022

    ...</p><p>【地質概要・手法】 本調査地域は,北域からペルム紀付加体である大野ヶ原ユニット,トリアス紀変成岩類である四万川ユニット,中央域に白亜紀堆積岩類,田野々断層を挟みジュラ紀付加体である大平山ユニットとその南域にジュラ紀堆積岩類の鳥巣層群が分布する.このうち,蛇紋岩層は,大野ヶ原ユニットの南限断層付近,四万川ユニットの中央部,白亜紀堆積岩類の境界部に位置する....

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  • (招待講演)堆積有機分子を活用した地球生命史イベントの復元

    齊藤 諒介 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 86-, 2022

    ...ペルム紀末大量絶滅における科学的問いは、「ペルム紀末大量絶滅の原因として有力視されているシベリアの大規模火山活動は数十万年という活動期間であるのに対し、何故ペルム紀末大量絶滅の絶滅期間は約6±4万年という短い期間であるのか」、というものである。...

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  • 東北日本ジュラ紀付加体中の遠洋深海堆積岩層における石炭紀-ペルム紀境界

    武藤 俊, 高橋 聡, 村山 雅史 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 85-, 2022

    ...</p><p>石炭紀-ペルム紀境界を含む遠洋深海堆積岩層として,丹波帯[7]および北部北上帯[8]のチャートを主体とする珪質岩セクションが報告されている.後者では,後期石炭紀Moscovianから前期ペルム紀SakmarianまたはArtinskianに至る年代を示すコノドント化石が報告されているが,化石の図示はわずかである.本研究では,永広ほか(2008)[8]の検討セクションからより詳細なコノドント...

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  • (招待講演)中生代における海洋ベントスの行動生態の変遷:生痕化石からの証拠

    泉 賢太郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 92-, 2022

    ...<i>Phymatoderma</i>は古生代から第四紀の海成層から産出し,堆積物食性ベントスの巣穴内に糞が充填されることで形成されたものである.発表者は,古生代(ペルム紀)から新生代(鮮新世)の海成層(計10ロカリティー)から産出する<i>Phymatoderma</i>を実際に調査・観察し,文献調査データも統合して<i>Phymatoderma</i>形成生物の行動生態の変化を長時間スケールで考察...

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  • 北中国のカンブリア系上部で見られる海綿が関与した微生物岩に類似した岩石

    江﨑 洋一, 足立 奈津子, 劉 建波 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 191-, 2022

    ...Shapiro and Awramic, 2006).ごく最近,「keratose海綿–微生物コンソーシアム(keratose sponge–microbial consortium)」で,海綿と微生物類が協働し合い,純粋なストロマトライトに見かけ上類似したkeratoliteを形成することが報告されている(Lee and Riding, 2021).keratoliteは,低酸素環境が想定されるペルム...

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  • 関東平野地下における中央構造線の東方延長

    高木 秀雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 2-, 2022

    ...関東山地の跡倉ナップを構成する前期白亜紀変成岩(寄居変成岩)や,その上位の金勝山ナップを構成するペルム紀石英閃緑岩とホルンフェルスの起源として,それぞれ阿武隈帯(肥後帯)および南部北上帯に求められた.従って,東北日本の構成要素がかつて領家帯と三波川帯の間に挟まれており,それが九州の肥後帯まで続いていたと考えられ,MTLと棚倉構造線は本来連続するものであると考えられた(高木・柴田,2000).それに対...

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  • 福井県南条山地美濃帯の中生界石灰岩礫岩

    中川 登美雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 273-, 2022

    ...<p>福井県南条山地の美濃帯湯尾C(中江ほか,2013,2015)に分布する芋ヶ平石灰岩は,多くのペルム紀化石が産出する(中村・伊藤, 1985).中川ほか(2019)はこの石灰岩が石灰岩礫岩で,後期三畳紀のコノドントや放散虫を含む薄殻二枚貝石灰岩礫や前期ジュラ紀以降に生息期間を持つ放散虫を得た.このような礫質石灰岩は石灰岩の起源や付加様式を考える上で重要と考えられるので,石灰岩礫の産状および岩相,...

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  • 島根県隠岐島後に産する変花崗岩類の岩石学的・地球化学的特徴

    平井 智望, 亀井 淳志, 藤原 まい, 遠藤 俊祐 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 335-, 2022

    ...<p>隠岐変成岩類の地質学的位置づけは中国大陸-韓半島-日本列島を含めた北東アジアの地質基盤構造の理解やペルム紀-三畳紀以前の当地のテクトニクスを議論するうえで重要である.最近,その位置づけに関して2つの説がある.1つ目は,隠岐変成岩類中の古原生代の変花崗岩(約1.97-1.81Ga)が火山弧型の化学組成を有するために韓半島のYeongnam massifに対比される説である(Cho et al.,...

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  • 南大洋における現在と過去の活動的大陸縁:白鳳丸KH-19-6 Leg 4航海から

    山口 飛鳥, 谷 健一郎, 池原 実 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 74-, 2022

    ...これらの砕屑岩のジルコンU-Pb年代は約6億-5億年前のパンアフリカン変動時のピークに加えてペルム紀のものが顕著であり、一部に白亜紀のものを含む。ペルム紀以後に形成された、砕屑岩を主体とする付加体の断面が、スコシアプレートの形成とともに成長したトランスフォーム断層沿いに露出しているものと考えられる。...

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  • 足尾山地のジュラ紀付加体大間々コンプレックスから産出した放散虫及び有孔虫

    伊藤 剛, 鈴木 紀毅, 指田 勝男 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 359-370, 2021-10-13

    ...<p>本論では,主に群馬県みどり市大間々町に分布する足尾帯ジュラ紀付加体大間々コンプレックスから得られた放散虫化石及び有孔虫の産出を報告する.チャートからはグアダルピアン世~ローピンジアン世(中期~後期ペルム紀)・中期~後期三畳紀・ジュラ紀の放散虫が,珪質泥岩からは前期及び中期ジュラ紀の放散虫が産出した.また,石灰岩からはシスウラリアン世~グアダルピアン世(前期~中期ペルム紀)のフズリナと小型有孔虫...

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  • 5 万分の1 地質図幅「桐生及足利」地域の足尾帯ジュラ紀付加体から産出した放散虫

    伊藤 剛 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (4), 287-324, 2021-10-13

    ...<p>足尾山地には足尾帯ジュラ紀付加体が分布する.このジュラ紀付加体は,黒保根–桐生コンプレックス・大間々コンプレックス・葛生コンプレックス・行道山コンプレックスの4コンプレックスからなる.本論では,5万分の1地質図幅「桐生及足利」地域の足尾帯ジュラ紀付加体の42試料から新たに産出した放散虫について報告する.ペルム紀放散虫は,行道山コンプレックスのチャート9試料から産出した.三畳紀放散虫は,葛生コンプレックス...

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  • ドイツ中部,チューリンゲンの森に産する古生代ペルム紀赤色層

    地学雑誌 130 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2021-06-25

    ...により有効であると評価され,二畳紀はペルム紀(Permian)と呼ばれるようになった.それでも,Zechstein層は,当時のパンゲア内陸部での強い乾燥気候下で堆積した赤色層,岩塩などの蒸発岩,含銅黒色頁岩などの独特の地層からなること,また保存のよいサンショウウオやゴキブリなどの化石を多産することから,当時の超大陸内部の環境記録として今なお重要視されている....

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  • 秋吉石灰岩における石炭紀バシキーリアン期の層孔虫とケーテテス―礁環境による形態変異の検討―

    須蒲 翔太, 江﨑 洋一, 増井 充, 杦山 哲男, 長井 孝一, 足立 奈津子 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 273-, 2021

    ...<p>秋吉石灰岩は前期石炭紀から中期ペルム紀にパンサラッサ海の海洋島頂部で形成された生物礁複合体起源の石灰岩である(太田,1968).従来,秋吉生物礁の研究では,礁環境ごとの造礁生物の組み合わせや礁の構築様式の検討が行われてきた.しかし,層孔虫やケーテテスなどの主要な造礁生物の内部形態や外部形態の変異に関する詳細な検討は行われていない.本発表では,礁環境を外洋側から順に下部礁縁,上部礁縁,礁嶺,外側礁原...

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  • 秋吉石灰岩層群の後期石炭紀バシキーリアンにおける礁縁環境での生物礁の構築様式

    清水 光基, 江﨑 洋一, 杦山 哲男, 長井 孝一, 足立 奈津子 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 274-, 2021

    ...<p>山口県美祢市に分布する秋吉石灰岩は前期石炭紀から中期ペルム紀にパンサラッサ海の海山頂部で形成された生物礁複合体起源の石灰岩である.秋吉生物礁複合体はその形成環境の違いにより,外洋側から下部礁縁,上部礁縁,礁嶺,外側礁原,内側礁原,背礁斜面に区分される(杦山・長井,1990).上部石炭系下部(バシキーリアン)では,“石灰藻”とケーテテスが豊富な礁嶺や背礁斜面を中心に礁の構築様式の検討が行われてきた...

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  • 顕生代における全球有機物埋没率の陸域及び海洋域への分離と大気酸素濃度に対する影響

    青山 和弘, 田近 英一, 尾﨑 和海 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 51-, 2021

    ...前半にかけて,陸域における有機物埋没率は大きく増加してピークに達した.また,大量絶滅境界であるペルム紀/三畳紀境界 (P/T境界) やフラニアン期/ファメニアン期境界 (F/F境界) においては,陸域における埋没率は大きく減少した一方,海洋域における有機物埋没率は大規模で長期間にわたる海洋無酸素イベント (OAE) の影響下で増加しているという結果が示された....

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  • 顕生代を通した陸域及び海洋域における有機物埋没率の変化と大気酸素濃度との関連

    青山 和弘, 田近 英一, 尾崎 和海 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 170-, 2021

    ...</p><p></p><p>その結果,陸域における有機物埋没は,維管束植物が出現した後,最古の森林が形成されたシルル紀からデボン紀にかけて初めて有意に生じることが示された.そして,大量の石炭が生成された石炭紀後半からペルム紀前半にかけては,陸域における有機物埋没率が大きく増加するという,従来の推定[8, 9]を裏付ける結果が得られた.また,大量絶滅境界であるペルム紀/三畳紀境界 (P/T境界) やフラニアン...

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  • 5万分の1地質図幅「和気」地域(岡山県南東部)の地質概要

    佐藤 大介, 脇田 浩二, 宮地 良典 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 237-, 2021

    ...<p>岡山県南東部の「和気」地域(行政区:岡山市,赤磐市,和気郡和気町,瀬戸内市,備前市)について,2015年から4年間実施した地質調査に基づき,5万分の1地質図幅を作成した.本地域の地質は,ペルム紀の舞鶴帯及び超丹波帯,ジュラ紀の丹波帯,後期白亜紀火山岩類及び貫入岩類,古第三紀の吉備層群及び第四紀堆積物から構成される....

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  • 南モンゴルペルム紀-三畳紀火山岩類と中央ネパール古原生代花崗岩類の起源とテクトニクス

    今山 武志 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 063-, 2021

    ...これらのモンゴル南部火山岩類の岩石学的・年代学的研究結果は、最終衝突前のペルム紀後期―三畳紀前期まで海洋プレート沈み込み帯が続いていたことを示唆しており、古アジア海の最終閉鎖のタイミングはペルム紀後期―三畳紀前期頃であることを支持する。  </p><p>ヒマラヤ造山帯は、新生代の大陸衝突帯である一方で、その基盤は主に古原生代火成岩類(約1.92-1.74 Ga in Nepal)から構成される。...

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  • 根田茂帯から見出された前期三畳紀付加体ユニットと西南日本との対比

    内野 隆之 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 235-, 2021

    ...本公演では,滝ノ沢ユニットの珪長質凝灰岩2試料と砂岩3試料から得られたジルコンのU–Pb年代を報告する(一部は,内野・大藤,2014で発表).結果としては,前者からは前期ペルム紀の,後者からは後期ペルム紀~前期三畳紀の最若クラスター年代が得られた.珪長質凝灰岩の方が有意に古い値を示すが,本岩には砂岩が堆積した際の堆積同時性ジルコンが含まれなかったと解釈し,滝ノ沢ユニットの付加年代を前期三畳紀と判断した...

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  • 高知県梼原地域の秩父帯における,白亜系に貫入する蛇紋岩および蛇紋岩の不整合露頭

    西川 謙吾, 辻s 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 240-, 2021

    ...<p>【はじめに】高知県北西部に位置する梼原町では西南日本外帯において最大級の蛇紋岩層が分布する.その中でも,本調査地域の田野々-横貝地域ではペルム紀からジュラ紀の付加体および白亜紀堆積岩類(香西ほか,1991)の幅広い年代の地層が複雑な構造運動を経て存在している.そのため,同地域に分布する蛇紋岩層の定置時期を制約するうえで適している.本調査地域はIshizaki(1962), 村田・前川(2013...

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  • 秋吉石灰岩周辺のペルム紀付加体の地質構造と付加モデル

    脇田 浩二, 辻 智大, 亀高 正男 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 123-, 2021

    ...<p>山口県中央部には、東西約15km南北約8kmの広がりをもつ秋吉石灰岩が分布している.秋吉石灰岩は,前期石炭紀から中期ペルム紀の化石を含み,パンサラッサ海において噴火した海底火山の頂部に形成された石灰礁を起源としている.秋吉石灰岩の下位には玄武岩溶岩があり、石灰岩と玄武岩を合わせて、秋吉ユニットとする。...

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  • 関東山地北部秩父帯蛇木ユニットから得られた放散虫化石と砕屑性ジルコンのU-Pb年代

    岡部 一志, 堤 之恭, 鎌田 祥仁 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 238-, 2021

    ...</p><p></p><p><b>結果</b></p><p> 蛇木ユニット中の珪質頁岩 5 試料からは,Sinemurian~Pliensbachianを示す放散虫化石を得た.チャートの 4 試料からは三畳紀後期のCarnian~Norianを示す放散虫化石が,1 試料からはペルム紀後期を示す放散虫化石が得られた.頁岩からは放散虫化石を得られなかった....

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  • 関東山地東縁部,白亜系高岡層の石灰質砂岩から得られた砕屑性ジルコンU–Pb 年代

    原 英俊 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 71 (6), 509-516, 2020-12-16

    ...含むことを特徴とする.砕屑性ジルコン年代及び砂岩の岩相より,高岡層の後背地には,ペルム紀~三畳紀の花崗岩類と秩父帯付加コンプレックスが分布していたと考えられる.堆積年代より高岡層は,山中白亜系の三山層に対比される.しかし両層は,ジルコンのピーク年代スペクトルの特徴に違いが認められ,異なる後背地によって特徴づけられる....

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  • 西三河平野ボーリング試料に含まれる更新統の珪質岩礫から産出した中・古生代放散虫化石:礫の供給源の推定

    伊藤 剛, 阿部 朋弥, 宮川 歩夢 第四紀研究 59 (5), 105-116, 2020-10-01

    ...<p>西三河平野南西部の油ヶ淵低地で採取したボーリング試料中の更新統下部の礫層に含まれるチャート礫及び珪質泥岩礫から放散虫化石を抽出した.チャートの中亜角礫からペルム紀放散虫を,中亜角礫~亜円礫から三畳紀放散虫を,中角礫からジュラ紀放散虫を得た.これらの礫の供給源は,調査地域南方の渥美半島に露出するジュラ紀付加体秩父テレーンである可能性が最も高い.そして,重力異常(ブーゲー異常)に基づくと渥美半島と...

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  • 岩手県外山地域の北部北上帯に分布するジュラ紀付加体中砂岩の砕屑性ジルコンU–Pb 年代

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 70 (5), 357-372, 2019-11-25

    ...</p><p>館沢試料及び米内川試料のジルコンは共に約190 Maの最若クラスター年代を示し,両砂岩は前期ジュラ紀に堆積した可能性が高い.大川試料のジルコンは約260 Maの最若クラスター年代を示し,本砂岩は後期ペルム紀,後期三畳紀,前期ジュラ紀のいずれかに堆積した可能性がある.向井沢試料のジルコンは約170 Maの最若クラスター年代を示し,本砂岩は中期ジュラ紀に堆積した可能性が高い.</p>...

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  • 舞鶴-小浜地域の地質:

    亀高 正男, 菅森 義晃, 石田 直人, 松井 和夫, 岸本 弘樹, 梅田 孝行, 東 篤義, 山根 博, 杉森 辰次, 魚住 誠司, 永田 高弘, 松場 康二, 桑島 靖枝, 岩森 暁如, 金谷 賢生 地質学雑誌 125 (11), 793-820, 2019-11-15

    ...<p>舞鶴-小浜地域の5万分の1精度の地質図を新たに作成し,上林川断層の破砕帯の観察結果などと合わせて,超丹波帯と丹波帯の地質構造発達史を検討した.超丹波帯は後期ペルム紀〜三畳紀(?)...

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  • 石炭-ペルム系秋吉石灰岩の堆積作用とカルスト化作用

    藤川 将之, 中澤 努, 上野 勝美 地質学雑誌 125 (8), 609-631, 2019-08-15

    ...<p>山口県中西部に位置する美祢市には,日本最大級のカルスト台地として知られる秋吉台が分布する.秋吉台は前期石炭紀~中期ペルム紀にパンサラッサ海大洋域の海洋島頂部で形成された生物礁起源の秋吉石灰岩からなり,そこには約8000万年間の気候・海水準変動が記録されている.本巡検では,海洋島の基盤となった玄武岩,後期石炭紀の現地性礁石灰岩,前-中期ペルム紀のフズリナ化石層序に基づく地層の逆転構造,前期ペルム...

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  • 岐阜県高山市本郷地域における飛騨外縁帯の砕屑岩層から得られた砕屑性ジルコンのU-Pb年代とその意義

    鈴木 敬介, 栗原 敏之, 植田 勇人 地質学雑誌 125 (4), 307-322, 2019-04-15

    ...岐阜県高山市本郷地域に分布する,従来,ペルム系森部層に一括されていた砕屑岩層について岩相層序とジルコンのU-Pb年代を検討し,これらを森部層と堂殿層(新称)に区分した.両層の砂岩には火山岩片が豊富に含まれていることから,ジルコンのU-Pb年代において,最も若い年代の集団の年代値が堆積年代である可能性が高い.U-Pb年代の検討の結果,森部層下部~中部の堆積年代の下限は約263~256Maで,中期~後期ペルム...

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  • 群馬県東部八王子丘陵の足尾テレーンから産出したペルム紀,三畳紀及びジュラ紀放散虫の報告

    伊藤 剛 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 70 (1-2), 225-247, 2019-03-29

    ...<p>群馬県東部の八王子丘陵にはジュラ紀付加体足尾テレーンが露出する.この足尾テレーンは,チャートと泥質混在岩を主体とし,珪質泥岩,泥岩,砂岩を伴う.ペルム紀前期(シスウラリアン世サクマーリアン期),後期三畳紀(カーニアン期~ノーリアン期)及びジュラ紀の放散虫化石がチャートから産出し,中期ジュラ紀(バッジョシアン期~バトニアン期)放散虫が珪質泥岩から産出した.</p>...

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  • 関東山地,秩父帯北帯の砕屑性炭酸塩岩の層序・岩相と堆積環境

    松岡 喜久次 地球科学 73 (1), 5-14, 2019-01-25

    ...<p>関東山地,秩父帯北帯の住居附ユニットにみられる砕屑性炭酸塩岩は,ペルム紀チャートに伴って産する.砕屑性炭酸塩岩は砕屑性石灰岩と砕屑性ドロストーンからなり,ともに火山岩岩片のほかは粗粒陸源砕屑粒子を含まない.砕屑性石灰岩は下位から石灰岩角礫岩,石灰岩砂岩,石灰泥岩と重なり,上方へ細粒化を示し,石灰岩砂岩にはラミナがみられ,角礫岩は下位のチャートと明瞭な浸食面で接する.これらの特徴は,砕屑性石灰岩...

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  • 日立地域の鮮新統久米層基底礫岩の礫から産出したペルム紀腕足類レプトダス・ノビリス

    田沢 純一, 菊池 芳文, 二階堂 章信, 藤井 節男 地質学雑誌 124 (11), 913-918, 2018-11-15

    ...<p>日立地域の鮮新統久米層基底礫岩の礫から報告されたペルム紀腕足類フォーナ(石名坂フォーナ)に新たにレプトダス・ノビリスが追加され,合計17属18種となった.石名坂フォーナは中期ペルム紀(ワード期)のボレアル型-テチス型混合腕足類フォーナで,東北日本(南部北上帯),ロシア東部(プリモリエ南部),中国北部(内蒙古)のフォーナと種構成が似ており,古生物地理学的にこれらと近縁なフォーナである.日立地域は...

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  • 日本の古生代腕足類の古生物地理学的研究とその構造地質学的意義:総括

    田沢 純一 地質学雑誌 124 (9), 655-673, 2018-09-15

    ...<p>日本の古生代動植物群(おもに腕足類)の古生物地理に関する124篇の論文について総括した.これらの研究から以下の4つの構造地質学的なできごとが示唆される.(1)原日本はシルル紀~ペルム紀には北中国地塊周辺海域の造山帯(中央アジア造山帯)に存在した.(2)原日本はペルム紀に奥只見-飛騨外縁帯-南部北上帯-黒瀬川帯の順序で北から南へ1列に並んでいたが,後期ペルム紀以降,おそらく前期白亜紀~古第三紀の...

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  • 自然の豊かさって何だろう?

    サイエンスウィンドウ編集部 サイエンスウィンドウ 12 (1), 1-40, 2018-04-01

    <p>サイエンスウィンドウ2018春号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。</p> <p> https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/94</p> <p><b>目次</b></p> <p><b>【特集】 自然の豊かさって何だろう?</b></p> <p>p.06 …

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  • 岡山県東部,超丹波帯ペルム系上月層中のデボン紀チャート層

    竹村 静夫, 竹村 厚司, 植野 輝, 菅森 義晃, 古谷 裕 地質学雑誌 124 (2), 117-125, 2018-02-15

    ...<p>中~後期ペルム紀に形成されたと考えられる超丹波帯上月層は,その一部にデボン紀のチャート層を含むことが判明した.このチャート層は玄武岩類とともに産し,磁鉄鉱の濃集層を頻繁に挟在する.磁鉄鉱濃集層を含むチャートからは,放散虫化石<i>Holoeciscus foremanae</i>などが産出し,その年代は後期デボン紀Fammenian期である.これは中国地方から産する化石として最も古い年代であるとともに...

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  • 赤石構造帯北部に発見した黒瀬川帯の構成要素

    坂本 正夫, 長谷川 美行, 狩野 謙一, 酒井 幸雄 伊那谷自然史論集 19 (0), 1-15, 2018

    ...Kobayashi を含む石灰岩が存在することが明らかになり,それに伴って黒瀬川帯の構成要素に対比されるペルム紀後期の花崗岩体,前期白亜紀の浅海性堆積岩類などからなる複数のレンズ状地質体が確認できた.それらを八重河内レンズ状岩体群と命名する....

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  • ペルム紀/三畳紀境界における地球外<sup>3</sup>Heフラックスの増加イベント

    尾上 哲治, 高畑 直人, 三浦 光隆, 佐藤 峰南, 石川 晃, 佐野 有司, 磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2018 (0), 330-, 2018

    【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • 紀伊半島西部由良町白崎石灰岩のペルム紀中期フズリナ類

    人と自然 29 (0), 35-49, 2018

    ...紀伊半島西部,和歌山県由良町西端に分布する南部秩父テレーンの異地性岩体,白崎石灰岩は古生物地 理・生層序的見地から重要なフズリナ類を産する.白崎石灰岩のペルム紀中期フズリナ情報を充実させるた め,識別されたフズリナ類21 種のうち12 種を記載し,それらとこれまでに図示された同時期のフズリナ 類と比較・検討した.記載した12 種はNeofusulinella phairayensis , Parafusulina...

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  • X線分析顕微鏡によるペルム紀珪化泥炭化石中の脊椎動物骨の発見

    中野 ひとみ, 中村 ちひろ, 横山 政昭, 駒谷 慎太郎, 武部 友亮, 西田 治文 X線分析の進歩 48 (0), 375-385, 2017-03-31

    ...<p>顕微鏡型のエネルギー分散型蛍光X線分析(EDX)装置を用いて,ペルム紀珪化泥炭中の脊椎動物化石のマッピング分析を行った.卓上型蛍光X線分析装置は,X線管の管電圧,管電流が低く,有機物の試料でもX線による表面焼けなどの変色が起こりにくく,簡易に実験室で扱えるという利点がある....

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  • 山口県中南部,才ヶ峠構造線に関連した活断層露頭

    田村 友識, 金折 裕司 応用地質 58 (4), 290-296, 2017

    ...<p>山口県中南部においてNE-SW方向の才ヶ峠(さいがたお)構造線(全長約20km)は,三畳-ジュラ紀周防(すおう)変成岩とペルム紀大田層群との地質境界断層として知られてきた.これまで,この構造線に関連した断層変位地形や活断層露頭の記載はされてこなかった.地形・地質調査によって,才ヶ峠構造線の近傍に断層露頭Loc. 1(宇部市長小野)と断層露頭Loc. 2(美祢(みね)市真名)を新たに発見した.断層露頭...

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  • 巻頭言:5 万分の1 地質図幅「鳥羽」で得られた年代データの特集号化

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 68 (2), 23-24, 2017

    ...なお,これまで黒瀬川帯の下部白亜系とされていた浅海層の一部から後期ペルム紀放散虫化石が見出され,志摩半島に後期ペルム紀の整然層が分布することが,内野・鈴木(2016)によって明らかにされている.また,秩父累帯北帯の南部ユニットである白木層群からも放散虫化石が初めて見出されており(内野・鈴木,未公表),本地域における年代データが蓄積しつつある....

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  • 三重県志摩半島の黒瀬川帯から見出された後期ペルム紀整然層と広域対比

    内野 隆之, 鈴木 紀毅 地質学雑誌 122 (5), 207-222, 2016-05-15

    ...は,分布幅が約30mで,非変形の整然相を示す.この地層はこれまで前期白亜紀前弧海盆堆積物からなる松尾層群の一部と考えられていたが,後期ペルム紀の整然層であることが判明した.志摩半島を含めた紀伊半島におけるペルム紀整然層の認定は初であり,その分布は九州から四国を経由して志摩半島まで延長することが明らかになった.志摩半島の後期ペルム紀整然層は,四国の土居層群,市ノ瀬層群の一部,九州の球磨層の一部,小崎層...

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  • ドラマイラ超高圧ユニットの変成花崗岩カリ長石過剰アルゴン

    板谷 徹丸, 八木 公史, 郷津 知太郎, Thanh Ngo Xuan, Groppo Chiara 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 213-, 2016

    ...ドラマイラ岩体超高圧ユニットのペルム紀変成花崗岩からのカリ長石K-Ar年代測定を実施した.その年代は42.6 Maであり,超高圧変成ピーク年代(35 Ma)より明らかに古い.それは周囲の原岩からもたらされた過剰アルゴンに起因する....

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  • 兵庫県川西市の超丹波帯から蛇紋岩礫の発見:

    菅森 義晃, 石渡 明 地質学雑誌 121 (11), 391-401, 2015-11-15

    ...新世の“舞鶴(夜久野)島弧”前縁の海溝で形成されたとみなされ,今回の発見は古生代前期の大江山オフィオライトがペルム紀新世にこの島弧の前弧域に露出していたことを示唆する....

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  • 蓮華変成岩類と中生代陸成層

    竹内 誠, 竹之内 耕, 常盤 哲也 地質学雑誌 121 (7), 193-216, 2015-07-15

    ...新潟県糸魚川市中央部には,日本を代表する構造線の一つである糸魚川-静岡構造線が存在し,その西側には,西南日本を構成する地帯の構成岩が狭い範囲に分布する.その中の蓮華変成岩類と超苦鉄質岩からなる蓮華帯は,古生代に東アジアの大陸縁辺部の沈み込み帯で形成されたとされている.その後,飛騨変成岩類や飛騨花崗岩類などからなる大陸地域とペルム紀やジュラ紀付加体との間で生じた造構作用によって,蓮華帯は両者間に位置するようになり...

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  • 秋吉帯の海洋島起源の石炭紀—ペルム紀石灰岩におけるリンの偏在

    坂田 健太郎, 中澤 努, 岡井 貴司, 上野 勝美 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 66 (11-12), 199-212, 2015

    ...海洋島起源の石灰石鉱床は炭酸カルシウムの純度が高いことを特徴とするが,場所によりリンが多く含まれることが知られており,そのような石灰石は鉄鋼・カーバイド用原料としては不向きである.合理的な鉱山開発のためにはリンの偏在の実態を把握することが重要と考え,秋吉帯の石炭紀–ペルム紀の海洋島起源の石灰岩について年代・堆積環境ごとにリン含有量を測定した.その結果,礁中核部ではビゼーアン期,サープコビアン期及びグゼリアン...

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  • ペルム紀末大量絶滅期の還元環境における微量元素の挙動

    高橋 聡, 山崎 慎一, 小川 泰正, 木村 和彦, 吉田 武義, 土屋 範芳, 中田 亮一, 高橋 嘉夫 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 185-, 2015

    ...約2億5千万年前の古生代ペルム紀のおわりに、地球生命史上最大の大量絶滅が起き、その後の生命環境の回復には500万年以上の期間を要したことが知られている。この事変が起きた当時には、高一次生産を背景に大規模な貧酸素海洋が発達していたと推定されている。...

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  • 後期石炭紀~前期ペルム紀花崗岩類の年代学的および岩石化学的特徴

    土谷 信高, 佐々木 惇, 足立 達朗, 中野 伸彦, 小山内 康人, 足立 佳子 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 162-, 2015

    ...後期石炭紀~ペルム紀花崗岩類のマグマを作った沈み込み帯は,大陸地殻成分の影響が少ない海洋性島弧であり,若い海洋性地殻が沈み込んでいた可能性が高いことが指摘できる....

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  • 日立地域の鮮新統基底礫岩の礫から産出したペルム紀腕足類とその構造地質学的意義

    田沢 純一, 菊池 芳文, 二階堂 章信, 安達 修子, 奥村 よほ子 地質学雑誌 120 (11), 377-391, 2014-11-15

    ...本研究では,日立地域の鮮新統基底礫岩の礫から産出したペルム紀腕足類フォーナ(石名坂フォーナ,新称)を記載し,その時代と古生物地理について論じる.腕足類化石を含む巨礫は,日立古生層の鮎川層に由来すると考えられる.したがって,石名坂フォーナの時代と古生物地理の検討は,鮎川層の時代と堆積場の検討に結びつく.石名坂フォーナは16属17種の腕足類からなり,時代的にはペルム紀中期(Wordian)を示し,種構成...

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  • 九州中西部地域の変成岩類:黒瀬川構造帯・肥後変成帯・木山変成岩

    小山内 康人, 中野 伸彦, 吉本 紋, 亀井 淳志 地質学雑誌 120 (Supplement), S79-S100, 2014-08-31

    ...産する高圧変成岩類(カンブリア紀の海洋地殻起源とみなされる青色片岩,ヒスイ輝石-藍閃石変ハンレイ岩など)と高温変成岩類(オルドビス紀の活動的大陸縁における火山弧火成活動に由来するザクロ石-単斜輝石グラニュライト,ザクロ石角閃岩など)を見学する.緑色片岩相からグラニュライト相にいたる一連の地殻断面を示す肥後変成帯では,部分溶融現象を伴う泥質グラニュライトや過アルミナ質のサフィリングラニュライトなど,ペルム...

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  • 阿武隈山地東縁の石炭紀および白亜紀アダカイト質花崗岩類とその地質学的意義

    土谷 信高, 武田 朋代, 谷 健一郎, 足立 達朗, 中野 伸彦, 小山内 康人, 木村 純一 地質学雑誌 120 (2), 37-51, 2014-02-15

    ...乏しい系列と,粗粒でそれらに富む系列に2分される.前者から308 ± 3,302 ± 4 Maの,また後者から118 ± 2,117 ± 1 MaのジルコンU–Pb年代が得られた.このことから,後期石炭紀のものを従来にならい割山花崗岩体,前期白亜紀のものをあらたに高瀬花崗岩体と命名した.300 Ma頃の年代を示す花崗岩は,これまで日本列島からほとんど見つかっていなかった.今回の発見により,これまでペルム...

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  • 南部北上山地の中部ペルム系(ワード階)から産出した非熱帯型腕足類

    田沢 純一 地球科学 68 (1), 15-22, 2014

    ...2003), Neospirifer moosakhailensis (Davidson 1862), Spiriferellina fredericksi sp. nov.を記載する.これら3種はすべて,中国北部(内蒙古),中国東北部(黒竜江省,吉林省),ロシア東部(プリモリエ南部)などを含む,ボレアル区-テチス区の漸移帯(境界帯)に分布する非熱帯型の腕足類である.以上の古生物地理学的データから,ペルム...

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  • 琉球弧の地質と岩石:沖縄島を例として

    新城 竜一 土木学会論文集A2(応用力学) 70 (2), I_3-I_11, 2014

    ...琉球列島の地質学的特徴について概観し,特に中琉球に位置する沖縄島をとりあげ,その地質と成り立ちについて解説した.琉球弧はプレートの沈み込み帯に位置し,その西側には若い背弧海盆(沖縄トラフ)が発達している.そこではマグマ活動と海底熱水活動が活発である.島弧は2つの構造線で分断され,北・中・南琉球の3つのセグメントに分けられる.沖縄島北部の地質は,ペルム紀から始新世にかけての古い地層群からなり,主に付加体堆積物...

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  • 阿武隈山地東縁の石炭紀および白亜紀アダカイト質花崗岩類

    土谷 信高, 大友 幸子, 武田 朋代, 佐々木 惇, 阿部 真里恵 地質学雑誌 119 (Supplement), S154-S167, 2013-08-15

    ...白亜紀火成活動の主要な舞台でもある.南部北上帯に属する阿武隈山地東縁には,後期石炭紀の割山花崗岩体と前期白亜紀の高瀬花崗岩体が共存して露出していることが分かった.両岩体は,全岩化学組成の特徴からいずれも典型的なアダカイトである.300 Ma頃の年代を示す花崗岩は,これまで日本列島からほとんど見つかっておらず,花崗岩形成の空白期間とされてきた.300 Ma頃のアダカイト質花崗岩が発見されたことから,これまでペルム...

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  • 兵庫県豊岡市南東部但東地域の古生層から産出したペルム紀放散虫化石

    菅森 義晃 地質学雑誌 119 (5), 368-374, 2013-05-15

    ...<i>longicornis</i> Ishiga and Imotoを特徴的に含む放散虫化石群集が産出し,この群集はペルム紀古世最後期~中世中期の年代を示すと考えられる.秋吉帯ないし“志高帯”の下見谷層の岩相および年代と本地域の古生層のそれらを比較した結果,従来の解釈と同様に研究地域の古生層は下見谷層に対比されると考えられる....

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  • 本邦シルル紀石灰岩の微量重金属元素含量

    山本 栄仁, 相澤 省一 日本地球化学会年会要旨集 60 (0), 267-, 2013

    ...我が国では古生代ペルム紀及び石炭紀石灰岩は各地に分布し、すでに多数の分析例がある。しかし、それ以前のデボン紀及びシルル紀の石灰岩は産出地が限られ、いまだ分析例が少なく、同地質時代の石灰岩のカドミウム含量は明らかでない。本研究では、国内4地点から採取したシルル紀石灰岩について化学分析を行い、主成分とともにカドミウムをはじめとする微量重金属元素を定量した。...

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  • 京都府、下夜久野地域の舞鶴層群石灰岩・礫岩産ペルム紀有孔虫化石

    人と自然 24 (0), 9-20, 2013

    ...京都府、下夜久野地域で舞鶴層群上部層に対比される額田層からペルム紀中期(Capitanian) の3種とペルム紀後期(Lopingian) の33 分類群の有孔虫化石が識別された。礫岩産のCapitanian のものは他地域の同時代ものに比べ多様度が低い。石灰岩産のLopingian のものではWuchiapingian かChanghsingian かの年代特定が難しい。...

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  • 帝釈石灰岩のChalaroschwagerina-Pseudofusulina 帯

    佐田 公好, 福多 亮子, Kimiyoshi Sada, Ryoko Fukuda 広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター研究年報 8 (1), 19-25, 2012-09-01

    ...広島県庄原市東城町と神石郡神石高原町に広がっている帝釈石灰岩台地の宇山野呂の相原地区において,筆者らはペルム紀早期のChalaroschwagerina-Pseudofusulina群集を発見したのでここに報告する....

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  • 兵庫県南東部,川西−猪名川地域の超丹波帯と丹波帯

    菅森 義晃, 小泉 奈緒子, 竹村 静夫 地質学雑誌 118 (Supplement), S21-S36, 2012-08-15

    ...兵庫県南東部の川西—猪名川地域に分布する超丹波帯は,ペルム紀の地層を不整合に覆う中生界と考えられていた.しかし,近年,この地域の超丹波帯が2つの構造層序単元(国崎コンプレックスと猪名川コンプレックス)に区分されることが明らかとなり,岩相,年代および地質構造からペルム紀の付加複合体と解釈されるようになった.本巡検では,川西−猪名川地域の超丹波帯および丹波帯の主要岩相を観察し,超丹波帯を通してペルム紀の...

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  • 広島県東部の秋吉帯川井石灰岩産石炭紀アンモノイド

    永広 昌之, 西川 治, 西川 功 地質学雑誌 118 (8), 516-520, 2012-08-15

    ...の腕足類や小型有孔虫・フズリナも知られており,また,川井石灰岩からは後期石炭紀〜中期ペルム紀の小型有孔虫・フズリナが報告されているので,川井石灰岩の年代は後期石炭紀から中期ペルム紀に及ぶ.化石データに基づけば,川井石灰岩は上部石炭系−中部ペルム系からなる層序の3回の繰り返しからなっていると見なされる.また,川井石灰岩とその近辺の秋吉帯南縁部に内座層として点在する石灰岩主体の岩体群は大きな海山−礁複合岩体...

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  • 南中国,煤山セクション

    沈 樹忠 地学雑誌 121 (3), 570-578, 2012

    ... 中国南東部,浙江省の煤山採石場には一連の古生代ペルム紀/中生代三畳紀の見事な連続層が露出している。この地層断面はペルム紀末の大量絶滅のパタンと原因を解明するため世界で最も詳しく研究されてきた。多産する化石の層序に加えて,凝灰岩の正確な年代測定や炭素同位体比層序が明らかにされている。...

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  • 中国煤山ペルム紀/三畳紀境界堆積岩のケロジェンの熱分解および熱化学分解分析

    緒方 秀仁, 沢田 健, 海保 邦夫 日本地球化学会年会要旨集 59 (0), 354-, 2012

    ...ペルム紀/三畳紀境界期は、顕生代で最も大規模な生物大量絶滅が起こったことで知られている。P/T境界堆積層から分離したケロジェンの熱分解分析を行った研究では、芳香族フランが熱分解成分として多量に検出されることがわかった。Sephtonらは、その芳香族フランは陸上土壌の多糖に由来すると解釈した。...

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  • シベリア・エチオピア両LIPの地質学的,岩石学的,地球化学的比較論

    石渡 明, Desta Minyahl Teferi 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 185-, 2012

    ...シベリア巨大火成岩区(LIP)はペルム紀・三畳紀境界に噴出した洪水玄武岩を主とし,埋積部分を含めて日本の7倍の面積を占める地球最大の火成岩体であり,ニッケル産出量世界最大のノリルスク斑れい岩体を伴う。 エチオピア巨大火成岩区は古第三紀漸新世に形成され,日本の半分程度の面積を占め,二極的火山活動が特徴である。...

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  • 超丹波帯国崎コンプレックスの苦鉄質岩類の化学的特徴

    人と自然 23 (0), 129-135, 2012

    ...兵庫県南東部,川西~ 猪名川地域には,苦鉄質岩類を含むペルム紀新世の付加複合体と解釈される超丹波帯国崎コンプレックスが分布している.国崎コンプレックス中の玄武岩およびドレライトの化学分析を行った.いくつかの地球化学的判別図において,それらの化学組成データはいずれもMORB(中央海嶺玄武岩)の領域にプロットされる.一方,スパイダー図やZr/Nb値はE-MORBのものに類似している.以上のことから,国崎...

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  • 福岡県宮若市,下部白亜系関門層群中の石灰岩礫から産出したフズリナ類について

    太田 泰弘, 阿部 哲夫, 黒河 雅文, 太田 正道 地質学雑誌 117 (5), 289-298, 2011-05-15

    ...<i>Neoschwagerina</i>帯)のテチス動物界(狭義)あるいは環太平洋区に生息域をもつ種群であった.このことは,石灰岩礫の供給源が,古生界秋吉帯の相田層中の中期ペルム紀前半期のテチス動物界(狭義)あるいは環太平洋区で形成された非結晶質石灰岩ブロックに求められ,脇野亜層群堆積盆およびその周辺に基盤岩類として存在していたことを示唆する....

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