石井, 穣
経済系:関東学院大学経済学会研究論集
286
37-50,
2022-09
カウツキーは1980年代以降,民主主義や民族問題に関する考察などをふまえ,再評価の試みがなされてきた。カウツキーにはさまざまな種や民族の共生という論理があり,多様性や共生という点で評価しうるようにみえる。だがその一方で,カウツキーはダーウィニズムの影響を受け,進化における淘汰,強者による排除という思考様式も見せていた。本稿では『倫理と唯物史観』(1906年)を中心に,カウツキーにおける共生をいか…
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