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検索結果 2,593 件

  • 動物モデルを用いたパーキンソン病の排尿障害発症メカニズムの解明

    山本 達也, 荒木 信之 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_51-1_51, 2024-03-31

    ...</p><p> パーキンソン病ではドパミンニューロンを中心としたカテコラミン作動性ニューロンが変性することが知られているが,カテコラミン作動性ニューロンが比較的選択的に障害される理由は明らかでない....

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  • ケラタン硫酸糖鎖の生合成経路とその阻害に起因する疾病

    赤間 智也 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 36 (210), J21-J24, 2024-03-25

    ...<p>ケラタン硫酸グリコサミノグリカンはポリ-<i>N</i>-アセチルラクトサミンに硫酸が付加された酸性の直鎖状糖鎖である。脊椎動物の角膜や軟骨、脳の細胞外マトリックスに存在し、特に角膜における機能について詳細な研究が進められている。...

    DOI Web Site 参考文献36件

  • 発芽玄米発酵液に含まれる成分の解明から肌への効果検証まで

    小鷹 晶, 奥田 洋, 大戸 信明, 三井 亮司 日本化粧品技術者会誌 58 (1), 45-54, 2024-03-20

    ...さらに,ヒト3次元培養表皮モデルを用いた浸透性評価の結果,ポリアミンの種類により皮膚への浸透性に差があることが明らかになるとともに,ポリアミンによる基底膜付近でのヒアルロン酸産生促進作用が確認された。</p>...

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  • ヒスタミンに対するモノクローナル抗体の作製

    Ta, Mai Trang, 山田, 瑠美, 川村, 理 香川大学農学部学術報告 76 (129), 21-26, 2024-02-28

    食中毒の原因物質であるヒスタミン(His)のモノクローナル抗体(mAb)の作製した。Hisと5種類の架橋剤で結合させた Keyhole Limpet Hemocyanin (KLH)を作製し、これらでマウスの免疫を行った。これらの抗血清と5種類の架橋剤で結合させた Bovine Serum Albumin …

    機関リポジトリ

  • 横隔膜交通症に対する手術治療―当科経験例7例と本邦報告例32例の検討―

    福永 亮朗, 幾島 拓也, 出口 琢人, 青木 佑磨, 桒原 尚太, 山本 和幸, 西上 耕平, 市村 龍之助, 真名瀬 博人 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (1), 2-8, 2024-01-15

    ...横隔膜交通症は腹膜透析や肝硬変など腹水が貯留する病態に合併するまれな疾患である.症例報告は散見されるが,標準的治療は未だ定まっていない.当科で2018年から2022年の間に経験した7例の横隔膜交通症に対する手術について検討した.男性6例,女性1例,平均年齢は56.4歳であった.原因疾患は慢性腎不全による腹膜透析2例,肝硬変による肝性胸水5例で,全例が右側病変だった.術中横隔膜交通部同定はインジゴカルミン...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 血清アルブミンに存在する超硫黄の解析と創薬応用

    池田 真由美, 福田 達也, 岩尾 康範, 小田切 優樹, 丸山 徹, 石田 竜弘, 異島 優 薬学雑誌 144 (1), 51-56, 2024-01-01

    <p>Recent studies have shown that proteins already possess supersulfides during the translation. However, the distribution and the role of supersulfides are not fully understood. In this review, we …

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 高反応性<i>N</i>-アシルイミンを鍵中間体とした多官能メタン類の合成

    岩井 健人 Oleoscience 24 (1), 5-10, 2024

    ...<i>N</i>-アシルイミンに対しては複素芳香環化合物,アミンや酸アミドを導入することが可能であった。これらの反応により,1つの炭素に2つのエステル基,アシルアミノ基に加えてさらにもう一つの置換基を有する多官能メタンを合成することに成功した。また,1,3-ジエステル部位を加水分解と脱炭酸することにより非天然型アミノ酸へ誘導することにも成功した。</p>...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • モノアミンによるシナプス制御理解を起点とした精神疾患トランスレーション研究

    柳下 祥 日本生物学的精神医学会誌 35 (1), 6-9, 2024

    生物医学研究ではゲノム変異などの病因を動物モデルで再現し,この動物モデルで病態を解明することで,新規診断手法や治療薬開発をするというのが定石である。しかし,統合失調症をはじめとした精神疾患のゲノム研究からほとんどの精神疾患は少数のゲノム変異で今のところ説明できず,単純にこのアプローチをとるのは難しいことがわかってきている。また臨床研究で多様な環境因子が同定されているが,環境因子の動物モデルへの翻…

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  • 食品成分によるタンパク質修飾を介した炎症抑制活性

    中島 史恵, 柴田 貴広, 内田 浩二 日本栄養・食糧学会誌 77 (2), 125-130, 2024

    ...本稿では, これまでに標的タンパク質が同定されているキャベツ由来のイベリンと, ターメリック由来のクルクミンによる炎症抑制機構について紹介する。</p>...

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  • アミン揮発を抑制したCO<sub>2</sub>固体吸収剤の開発と吸収挙動の解析

    小玉 聡, 町田 一輝, 金山 尭叡, 関口 秀俊 化学工学論文集 49 (4), 95-101, 2023-07-20

    ...<p>CO<sub>2</sub>固体吸収剤は多孔質担体にCO<sub>2</sub>吸収–放散特性に優れたアミンを含浸させたもので,化学吸収法と比較して低消費エネルギーでCO<sub>2</sub>分離回収が行えると期待されている.この一方で,吸収–放散操作の繰り返しにともないアミンが揮発し吸収容量が低下することと,吸収に要する時間が長いことが課題である.本報では,アミンにイオン液体を混合した吸収液...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • トリプトファン代謝の変容に注目したうつ病の病態解明と治療戦略

    毛利 彰宏, 長谷川 眞也, 國澤 和生, 齋藤 邦明, 鍋島 俊隆 日本薬理学雑誌 158 (3), 233-237, 2023-05-01

    ...によりKYNが代謝され,キヌレン酸(KA)が増加し,うつ様行動が惹起される.一方,慢性予測不能軽度ストレス(CUMS)は視床下部-下垂体-副腎皮質(HPA)系を破綻させ,前頭前野におけるKMOの発現が低下し,KAを増加させる.これにはCUMSによるKMOを主に発現するミクログリアの減少を伴っている.KAはα7ニコチン性アセチルコリン受容体(α7nAChR)アンタゴニスト作用を有する.ニコチンやガランタミン...

    DOI Web Site PubMed 参考文献20件

  • 【総説:―受賞論文―】酵母における栄養飢餓応答と細胞内糖質代謝の分子機構

    梅川 碧里 応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 13 (1), 38-44, 2023-03-31

    ...めてきた.これまでに,出芽酵母はグルコース飢餓に応答して細胞内で高マンノシル糖鎖を活発に代謝分解する分子機構を明らかにするとともに,グルコース飢餓応答に関わるシグナル伝達分子・経路を明らかにした.また,グルコース制限下で発現し,細胞内で高マンノシル糖鎖より切り出されるマンノースに作用する新たなヘキソキナーゼを同定した.さらに,糖タンパク質糖鎖や細胞壁の構成糖である<i>N</i>-アセチルグルコサミン...

    DOI Web Site 参考文献29件

  • 木の実類アレルギー

    杉浦 至郎 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 75-80, 2023-03-20

    ...かつ医療機関を受診したもの」の原因食品として木の実類は第3位,同年の愛知県のアナフィラキシー症例全数調査では15歳未満の原因食品として木の実類は第1位の頻度であり,いずれも経年的に増加傾向が明らかである.木の実類の中ではクルミ,カシューナッツ,アーモンド,マカダミアナッツの順に頻度が高い.木の実類アレルギーの診断に関してはコンポーネント特異的IgE抗体価の有用性が多く報告されている.特に2Sアルブミン...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • ミクロスケール電気泳動フィルタリングデバイスを用いるCD63標的アプタマーの1サイクル選抜

    飛田 安梨沙, 高尾 隼空, 遠藤 達郎, 久本 秀明, 末吉 健志 分析化学 72 (3), 111-116, 2023-03-05

    ...ミクロスケール電気泳動フィルタリングに基づくアプタマー選抜法を細胞外小胞マーカー(CD63)のアプタマー選抜へと応用した.その結果,簡便な電気泳動に基づく標的分子導入,核酸導入,結合した核酸の洗浄・回収からなるわずか1サイクルの選抜操作によって,CD63アプタマー候補が獲得された.また,等温滴定カロリメトリーの結果から,選抜されたアプタマー候補の一つがCD63に対する結合能を持ち,非標的分子のウシ血清アルブミン...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • Parkinson病研究小括

    前田 哲也 岩手医学雑誌 74 (6), 191-198, 2023-02-02

    ...Parkinson病は最も多い運動障害を主徴とする神経変性疾患である.病理学的にはαシヌクレインを主な構成蛋白とするLewy小体と黒質線条体系ドパミンニューロンの脱落を特徴とする.剖検研究からLewy小体病理は延髄から上行性に拡散し,中脳に到達すると運動障害が出現し,経過とともに新皮質まで広がることが明らかにされている.  ...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 溶媒の特性がクルクミンの<i>Porphyromonas gingivalis</i>に対する増殖抑制効果に及ぼす影響

    瀬古 雄亮, 村井 浩紀, 松村 玲子, 平田 善彦, 久保庭 雅恵, 天野 敦雄 口腔衛生学会雑誌 73 (2), 97-102, 2023

    ...できない.本研究では,DMSOまたは2価アルコールに溶解したクルクミンを用いて,溶媒の違いが増殖抑制効果に及ぼす影響およびその要因を検証した.DMSOまたは2価アルコールに溶解したクルクミンを液体培地に添加し,<i>P. gingivalis</i>を嫌気培養した.溶液中のクルクミン溶解濃度は,溶液を遠心分離し,上清に含まれるクルクミン濃度をHPLCで定量した.0.1, 1%のDMSOに溶解したクルクミン...

    DOI Web Site 医中誌

  • ツイアビ『パパラギ』について

    田中 周一 昭和学士会雑誌 83 (2), 84-90, 2023

    ...ドイツ語に翻訳し1920年に出版した編者ショイルマンが,実際には内容そのものも創作したとする主張である.本書が偽書であるとするならば,そこに綴られている言葉はすべて,その時代のドイツ人であるショイルマンによる現代文明批判とみなすことができる.この事実は,ドイツの詩人ヘルダーリンの代表作である『ヒュペーリオン』と重ね合わせるとき,特別な意義をもち始める.ギリシア人の青年ヒュペーリオンが友人であるベラルミン...

    DOI

  • 線溶系マーカー

    窓岩 清治 日本血栓止血学会誌 34 (3), 317-324, 2023

    ...線溶系マーカーであるプラスミンとα<sub>2</sub>プラスミン インヒビター複合体(plasmin-α<sub>2</sub>plasmin inhibitor complex: PIC)は,凝固系マーカーのトロンビン-アンチトロンビン複合体(thrombin-antithrombin complex: TAT)と比較的良好な相関を示す.D-dimerは,架橋化フィブリンが形成され主にプラスミン...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • ラット活動量評価における動画解析の有用性:ケタミンによる活動性亢進の検出

    石田 彩乃, 赤田 圭史, 三浦 雄治, 塩谷 元宏, 近江 早苗, 柿内 太, 朝倉 省二 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P3-307-, 2023

    <p>【背景】動物における薬剤性の活動量変化はヒトでの精神疾患・眩暈・眠気・疲労等の副作用に関連し得るため,臨床試験前に確実に評価する必要がある。また,動物の日内変動の乱れは定量的かつ経時的な解析でしか検出できない。しかし,一般毒性試験で実施する動物の活動量評価は主観的及び定性的なものである。そこで,一般毒性試験に組み込める動画解析技術に着目し,動物の定量的な活動量評価への有用性について,既存の…

    DOI

  • イミド誘導体化を組み合わせた熱分解GC/MS法による無水マレイン酸共重合体の定性分析

    石塚 圭, 柿内 俊文 分析化学 71 (9), 517-522, 2022-09-05

    ....酸無水物系ポリマーにおける機能発現メカニズムの解明には,酸無水物骨格の特定が重要となる.熱分解GC/MS法はポリマーを構成するモノマー種の特定に適した手法であるが,酸無水物モノマーは熱分解によりCO<sub>2</sub>としてフラグメント化するため,その構造情報を読み解くことが困難であった.本研究では,無水マレイン酸共重合体試料3種において,酸無水物骨格を保持した構造情報の取得を目的に,一級アミン...

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 皮膜形成アミンによる蒸気配管保護皮膜の構造と形成機構

    吉田, 健 火力原子力発電 73 (7), 32-39, 2022-07

    皮膜形成アミンは,金属表面に疎水性膜を形成することで水−蒸気サイクルの腐食防止に高い効果を発揮する新規な添加剤として近年世界的に注目を集めている。しかし,その最も重要な作用機構は未知であった。筆者らは,最近,溶液中の分子解析に強力なNMRとICP-AESによる定量分析と界面の構造解析に強力な方法論としての顕微反射IR,XPS,AFMによる表面分析を相補的に融合した新規なアプローチにより,アミン分…

    機関リポジトリ Web Site

  • ホストゲスト相互作用形HPLC キラル固定相の開発とそのエナンチオ分離特性の評価

    西岡 亮太 LCとLC/MSの知恵 4 (0), 14-32, 2022-06-15

    ...β-シクロデキストリンと担体シリカゲルとの間に糖鎖を含む新規キラル固定相(SUMICHIRAL<sup>®</sup> OA-7000)が、従来のシクロデキストリン形固定相とは分離特性が異なる事を見出し、更に、水酸基をアセチル化したβ-シクロデキストリン形固定相(OA-7700)が、多くの芳香族キラルアミンに対して優れたエナンチオ分離能を有する事を示した。...

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  • メトホルミンの過量服薬により乳酸アシドーシスと急性腎不全を呈した2型糖尿病の1例

    渡邉 聡子, 勅使川原 早苗, 國方 友里亜, 三嶋 麻揮, 田原 稔久, 今井 佑輔, 金藤 光博, 田村 友和, 桃木 律也, 小武 和正, 利根 淳仁, 中塔 辰明 糖尿病 65 (4), 188-194, 2022-04-30

    ...1.42 mg/dLであった.入院前日の夜にメトホルミンを推定4000 mg服用し,嘔気嘔吐,下痢が出現したため,翌日当院へ救急搬送となった.血液ガス分析でpH 6.91,乳酸25.0 mmol/L,採血でCre 4.39 mg/dLと,乳酸アシドーシス,急性腎不全を認めた.来院後速やかに緊急血液透析を開始することで救命し得た.メトホルミンの過量服薬後に急激な腎機能悪化を認めた経過から,メトホルミン...

    DOI 医中誌

  • 女子バレーボール部員における身体・食事状況に関する調査

    ナカガワ, ナナミ, ウメハラ, ヨリコ, NAKAGAWA, Nanami, UMEHARA, Yoriko 鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要第5号 2022 (5) 309-318, 2022-03-10

    ...バレーボール部員15名(18~22歳)とした.群分けは,FFMIが16.8未満を正常群,FFMIが16.8以上を高値群とし,解析はt検定を行った.分析の結果,身体状況は,FFMは低く,FMは高かった.食事摂取状況は,エネルギー摂取量および栄養素摂取量は不足していた.また,FFMIの高値群は正常群よりもパン類,緑黄色野菜の摂取量が多かった.本研究結果は,パンに含まれる中鎖脂肪酸や緑黄色野菜に含まれるビタミン...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 5-メチルシトシンの脱アミノ化によるEGFR T790M変異偽陽性の評価方法

    野上 祥平, 吉岡 進, 細川 由貴, 望月 美希, 若松 宏武, 寺崎 浩司, 島津 光伸 分析化学 71 (1.2), 59-68, 2022-01-05

    ...T790M変異は,チロシンキナーゼインヒビター(TKI)治療により誘発される薬剤耐性変異であり,ACGからATGへのミスセンス変異,CpGシトシンからチミンへの変異である.本変異を有する患者に有効な治療薬が開発され,本変異を高感度に検出することが求められている.本研究では様々な組織において,本変異点のシトシンがメチル化されていること,この5-メチルシトシンは,容易に加水分解により脱アミノ化されてチミン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 還元糖による羊毛の着色

    大江 猛, 吉村 由利香 Journal of Fiber Science and Technology 78 (6), 96-102, 2022

    <p>We have experienced in our daily living well that foods including both reducing sugar, such as xylose and glucose, and amino compound, such as amino acid and protein, become yellow or brown after …

    DOI Web Site 参考文献9件

  • レボチロキシン投与などの内科的加療により改善し得た新生児胎便関連性腸閉塞

    中谷 恵理, 吉田 忍, 山本 由佳, 塚村 篤史, 西澤 嘉四郎 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (2), 359-363, 2022

    ...<p> 症例は24週,596gの早産,超低出生体重児である.在胎中から絨毛膜下血腫を指摘されておりアプガースコア1分値1点,5分値2点,10分値5点で出生,直ちに集中治療を開始した.日齢4より経腸栄養を開始したが,日齢8に血便,小腸内容の停滞や小腸拡張を認め,胎便関連性腸閉塞と診断した.穿孔は認めず,内科的加療を選択した.カテコラミンによる血圧維持と抗生剤投与を行い,日齢15から全部で6回のガストログラフィン...

    DOI 医中誌

  • 脳神経核に病変を認めたアルコール性Wernicke脳症の1例

    葛目 大輔, 森本 優子, 山﨑 正博, 細見 直永 臨床神経学 62 (11), 869-872, 2022

    ...よりふらつき,その後複視を認めたため当院を受診した.神経学的所見では両側外転神経麻痺,四肢腱反射低下,体幹失調あり.生化学検査ではビタミンB<sub>1</sub> 16 mg/d<i>l</i>と低値であった.頭部MRI FLAIRでは両側外転神経核,視床内側,乳頭体に病変を認め,Wernicke脳症(Wernicke encephalopathy,以下WEと略記)と診断した.入院当日よりフルスルチアミン...

    DOI Web Site PubMed 参考文献9件

  • ケタミンの抗うつ作用におけるBDNFおよびVEGFの役割

    出山 諭司, 金田 勝幸 日本生物学的精神医学会誌 33 (4), 178-182, 2022

    ...筆者らは最近,mPFC錐体ニューロンにおける血管内皮増殖因子(VEGF)シグナルの亢進が,BDNFシグナルと同様にケタミンの抗うつ作用と,その基盤と考えられるケタミンによる錐体ニューロンの可塑的変化に重要であることを見いだした。さらに,mPFCにおけるBDNFシグナルとVEGFシグナルの相互作用が,ケタミン様の抗うつ作用発現に重要であることを発見した。...

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  • 後天性血友病A患者におけるエミシズマブの母集団薬物動態解析

    米山 洸一郎, 深澤 瑞紀, 齋藤 智久 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-P-031-, 2022

    ...年齢とアルブミンにはCHA患者での検討範囲外の値が含まれていたため,CHA患者での限界値[年齢77歳(上限値),アルブミン33 g/L(下限値)]を変曲点として共変量効果を分離推定した。性別は,対象患者が全例男性であったCHA患者で未検討の新規共変量であるため,統計学的有意性に基づく組み込みの検討を行った(stepwise covariate modeling法)。...

    DOI 医中誌

  • 職業性ばく露を認めた<i>o</i>-toluidineの尿中代謝物と膀胱尿路上皮への影響

    鈴木 周五, 魏 民, 藤岡 正喜, 梯 アンナ, 鰐渕 英機 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-192-, 2022

    ...我々は福井県の化学工場で曝露を認めた芳香族アミンを用いて、その膀胱尿路上皮への影響とともに尿中代謝物に着目し影響の相関を検討した結果、尿中にOTD及びその代謝物が存在した芳香族アミンにおいて、膀胱上皮への増殖性影響を与えることを確認した。...

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  • 褐色細胞腫

    氏家 剛, 植村 元秀, 河嶋 厚成, 宮川 康, 辻畑 正雄, 野々村 祝夫 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 39 (4), 256-260, 2022

    ...<p>褐色細胞腫は副腎髄質のカテコールアミン産生クロム親和性細胞から発生する腫瘍であり,過剰に放出されるカテコラミンによって多彩な症状を呈する。両側褐色細胞腫は同時性もしくは異時性に確認され,全体の約10%を占めるといわれている。遺伝子異常を背景に有する症例がほとんどで,他疾患を併発している場合もあるので注意が必要である。</p><p>転移を認めない場合は,摘除術が標準治療となる。...

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  • 呼吸困難および起坐呼吸を呈した感染性多発性肝囊胞の1例

    小野 恵, 太田 育夫, 福田 隆人, 重岡 宏典, 平出 敦, 大西 勝博, 高橋 均 日本腹部救急医学会雑誌 41 (7), 551-555, 2021-11-30

    ...根治的処置として,第15病日にオレイン酸モノエタノールアミンによる硬化療法を行ったところ良好に経過した。呼吸困難,起坐呼吸の成因としては,左室の収縮力低下は認められず,心臓の拡張障害が考慮された。また横隔膜挙上が及ぼす影響も考えられた。今後,呼吸困難,起坐呼吸の症状を呈する症例についてもさらなる解析と蓄積が求められる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • バイオ由来のジアミンを用いたポリイミドの合成と ネットワークポリマーへの応用

    高田 健司, 金子 達雄 ネットワークポリマー論文集 42 (6), 243-250, 2021-11-10

    ...4- アミノ桂皮酸は,桂皮酸の特徴でもある紫外線による光二量化が可能であり,これにより対称性の高いジアミンに変換することが可能であった。得られたジアミンは各種テトラカルボン酸二無水物との反応によりバイオ由来ポリイミドへ変換することが可能であり,バイオプラスチックの中でも最高レベルの耐熱性を示した。...

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  • 都市モダニズムと断片化⑴

    神谷, 英二 福岡県立大学人間社会学部紀要 30 (1), 113-125, 2021-10-01

    ...ベンヤミンによれば、街路名により都市は言葉の宇宙となり、解読可能なテクストとして、遊歩者である芸術家・詩人に示される。だが、日本の都市では、それは19世紀パリのような解読を待つ織物としてのテクストではなく、スクリーンとしての頭脳に映る猛スピードで飛び去る形象であり、断片化による描写が不可欠と言える。...

    機関リポジトリ Web Site

  • アニオン担持イオン性高分子ゲルを用いたレアアースの回収

    花井 健祥, 後藤 健彦, 中井 智司 化学工学論文集 47 (5), 161-168, 2021-09-20

    ...硝酸塩溶液に浸漬すると,ゲル内に拡散した各金属イオンがアニオンと反応しゲル内に塩を形成することが示された.また,実際の磁石廃液を想定したNd–Dy混合溶液,Co–Sm混合溶液にゲルを浸漬するとそれぞれの金属イオンの担持したアニオンとの溶解度積の差から回収量に差が生じた.さらに,金属イオン回収量が最大値に達したゲルでもアニオンを再担持することで,再使用できることが明らかになった.以上より,側鎖の第四級アミン...

    DOI Web Site Web Site 参考文献37件

  • 人工心肺の凝固管理

    百瀬 直樹 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (5), 5-xxii-5-xxiv, 2021-09-15

    ...<p>心臓血管外科手術を支える体外循環は,人工的な循環であるがゆえに,かならず凝血との戦いとなる.体外循環回路のどの部分が凝血しやすいのか,また凝血によってどのようなトラブルが起こるのかを知っておく必要がある.また,体外循環前のヘパリン投与とサクションの開始のタイミング・プロタミンの管理と投与法・プロタミンによる中和とサクション停止のタイミングなどは,施設によってその作法が異なるが,日常的な行為にも...

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  • 発作性徐脈症候群の関与を疑った抗glutamic acid decarboxylase(GAD)抗体関連の難治性てんかんの一例

    宮本 将太, 陣上 直人, 柚木 知之, 髙谷 悠大, 樽野 陽亮, 松本 理器, 髙橋 良輔, 大鶴 繁 日本集中治療医学会雑誌 28 (5), 445-449, 2021-09-01

    ...カテコラミンに不応で最終的に徐脈が原因で死亡した。再発時には電解質異常を呈しており,てんかん閾値が下がった可能性があった。 てんかんのコントロールが不良であったため,発作性徐脈症候群が関与した突然死の可能性が示唆された。【結論】難治性てんかん症例で,発作性徐脈症候群を疑う症例では,発作時脳波同時記録および待機的体外式ペーシングの適応を考慮することが重要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • Acquired Dermal Macular Hyperpigmentation(ADMH)

    古河 裕紀子, 佐藤 絵美, 今福 信一 西日本皮膚科 83 (4), 291-292, 2021-08-01

    ...</p><p><b>パッチテスト</b>:48 時間および 72 時間判定で p-フェニレンジアミンに ++ となった(ICDRG 基準)。1 週間判定時に同部位は淡い色素沈着を残した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 微酸性次亜塩素酸水の脱臭用途への適用可能性

    水野 良典, 村上 栄造 空気調和・衛生工学会 論文集 46 (291), 31-38, 2021-06-05

    ...ワンパスでのガス除去率はメチルメルカプタンに対して80、トリメチルアミンに対して90%であり、微酸性次亜塩素酸水の脱臭への適用可能性を確認した。</p>...

    DOI

  • 植物ポリアミンの代謝と機能

    高橋 卓, 本瀬 宏康 化学と生物 59 (6), 290-297, 2021-06-01

    ...<p>ポリアミンはアミノ基(–NH<sub>2</sub>)が2つ以上結合した脂肪族炭化水素化合物の総称で,生き物がもつ代表的なポリアミンとして,ジアミンのプトレシン,トリアミンのスペルミジン,テトラアミンのスペルミンがよく知られる.植物のポリアミンについては,生理学的な知見が数多く蓄積しているが,近年,シロイヌナズナを用いた分子遺伝学の隆盛により,研究も飛躍的に進展し,ストレス応答における働きやスペルミン...

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 光や熱刺激に応答する濃厚系スラリーの設計とセラミックス材料の三次元造形技術への応用

    飯島 志行 色材協会誌 94 (5), 119-123, 2021-05-20

    ...ポリエチレンイミンに脂肪酸を部分的に会合した高分子が多成分系スラリーの分散安定化と微粒子集合構造制御に有用であることを示したのち,本会合体により分散安定化したスラリーにごく少量の多官能アクリレートを配合した熱・光刺激応答性スラリーの設計事例を概説する。さらに,これらの刺激応答性スラリーを活用した複雑形状セラミックス材料の三次元造形事例を併せて示す。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献15件

  • 北海道十勝産ツクネイモの栄養成分-II

    山﨑 民子 帯広大谷短期大学紀要 58 (0), 1-8, 2021-03-31

    ...十勝産ツクネイモの栄養成分のうち,今回は水分,ミネラルのマンガン,ビタミンはB<sub>1</sub>,B<sub>2</sub>,B<sub>6</sub>およびナイアシンについて分析した.水分およびMnは前年度の分析値と比較するために行った.ビタミンについては,前年度総アスコルビン酸のみの分析であったため追加して分析した.アミノ酸は,ツクネイモに多い上位3種類のアスパラギン酸,グルタミン酸および...

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  • HbA1c偽高値から見つかった非糖尿病異常ヘモグロビンHbCの日本人高齢者の1例

    石井 宏明, 樋端 恵美子, 村山 秀喜, 小林 則善, 小林 龍彦, 床尾 万寿雄 糖尿病 64 (3), 185-190, 2021-03-30

    ...を経験した.HPLC法では異常低値を示し,酵素法では基準値内,グリコアルブミンは基準値内であった.遺伝子解析で,<i>β</i>グロビン鎖のミスセンス変異によるHbCと診断した.HbCはアフリカに多い異常ヘモグロビン症で,日本人の報告としては非常に稀であるが,国際化に伴って日本でも症例数が増えることが予想される.HbA1cと血糖値に乖離を疑った際には,複数の方法によるHbA1cの測定,グリコアルブミン...

    DOI 医中誌

  • ICG併用VAL-MAPとICG静注区域間同定法を用いた胸腔鏡下肺区域切除例の検討

    平野 豊, 荒木 恒太, 鳥越 英次郎, 松本 千晶, 八杉 昌幸, 池田 元洋, 尾形 佳子, 玄馬 顕一, 鷲尾 一浩 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (1), 2-11, 2021-01-15

    ...<p>小型肺癌に対する術前マーキング法として気管支鏡下肺マッピング法(VAL-MAP)が広まりつつある.だが術中色素を認識困難な時があり,当院では区域切除時にはインジゴカルミンにインドシアニングリーン(ICG)を併用し赤外光胸腔鏡で確認するICG併用VAL-MAPを行い,ICG静注区域間同定法(ICG静注法)と併用している.当院で小型肺癌に対する区域切除時にICG併用VAL-MAPとICG静注法を用...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • メラトニン関連インドール化合物の終末糖化産物(AGE)架橋切断作用

    勝又 敏行, 丸山 雄介, 奈良 雅之, 服部 淳彦 東京医科歯科大学教養部研究紀要 2021 (51), 43-50, 2021

    ...その結果、メラトニンとセロトニン、トリプタミン、5-メトキシトリプタミンにAGE架橋切断作用があることが判明した。これらの生体アミンは、糖化の進行を防ぎ、アンチエイジングに有効である可能性が示唆された。...

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  • ケタミンの静脈内投与が有効であった口腔顔面領域の慢性疼痛の3症例

    椎葉 俊司, 河端 和音, 左合 徹平, 布巻 昌仁, 坂本 和美 日本口腔顔面痛学会雑誌 13 (1), 91-95, 2021

    ...<br><b>結論</b>:ケタミンには様々な副作用があることより,静脈内投与には細心の注意を払う必要がある.また,非がん性の慢性疼痛への効果や有害事象に関するエビデンスは非常に少ない.適切なプロトコールに基づいた臨床研究によるエビデンスの確立が必要であるが,ケタミン静脈内投与は,あらゆる治療に抵抗性を示す口腔顔面痛の治療法の一つとなる可能性がある....

    DOI 医中誌

  • ゴマリグナン酵素進化から学ぶ特化代謝観

    小埜 栄一郎, 村田 純, 堀川 学 ファルマシア 57 (8), 715-720, 2021

    ...セサミンに代表されるリグナンは多様な生物活性を有しているものの、同じフェニルプロパノイドから生合成されるフラボノイド類に比べると医薬や食品分野では認知度は低い。それらの多岐に渡る薬理活性については優れた先行文献に譲り、本稿ではリグナン代謝物の多様性がどのようにして生じているか、つまり特化代謝の進化をゴマの栽培種と野生種の酵素活性の比較を通じて論じたい。...

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  • 明治時代の精神科医療における医薬品―医学資料からの調査―

    五位野 政彦 薬史学雑誌 56 (1), 25-38, 2021

    ...序論:明治時代には,ドパミン,モノアミンに基づく精神疾患用医薬品は存在していなかった.本研究では,明治時代の日本におけるに精神科医療においてどのような医薬品をどのような患者に使用していたかを調査した. 方法:次の資料を文献調査した.国立国会図書館デジタルライブラリー収蔵資料ならびにグーグルスカラー検索結果によるドイツ薬局方.これらは医学資料のみであり,薬局方を除いて薬学資料はない....

    DOI Web Site 医中誌

  • ラットにおけるコカイン及びケタミンによる自己投与行動形成の比較

    藤原 淳, 飯野 雅彦, 佐々木 幹夫, 下澤 美紀, 室田 尚哉, 佐藤 伸一 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-113-, 2021

    ...<p>薬物自己投与試験では被験物質を自己投与させる前に,既存の依存性薬物を用いて動物に自己投与行動を形成させる.本研究では,自己投与形成に用いられる訓練薬である中枢神経系興奮薬のコカイン,中枢神経系抑制薬のケタミンによる自己投与形成過程を比較した....

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  • 職業性ばく露を認めた芳香族アミン類による尿中代謝物と膀胱尿路上皮影響の関係

    鈴木 周五, 魏 民, 藤岡 正喜, 梯 アンナ, 鰐渕 英機 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-104-, 2021

    ...<p>【目的】芳香族アミンによる職業性膀胱癌は社会的な問題の一つであり、最近でもo-toluidine(OTD)等の芳香族アミンを取り扱う従事者から膀胱癌が発生しており、今後も類似の芳香族アミン類による職業膀胱癌発生の危険性が存在する。我々は福井県の化学工場で曝露を認めた種々の芳香族アミンを用いて、その膀胱尿路上皮への影響とともに尿中代謝物に着目し影響の相関を検討した。...

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  • 画像解析による尿試験紙判定システム構築に向けた尿アルブミンにおける基礎的検討

    木田 直弥, 横山 徹, 清水 久恵, 山下 政司 生体医工学 Annual59 (Abstract), 210-210, 2021

    <p> 慢性腎臓病は腎機能の低下が持続し,血液透析治療が必要な疾患である.尿試験紙検査は尿異常による早期発見に有効であり,早期に治療介入することで進行も抑制される.しかし,新規透析導入患者数は未だ増加傾向にあり,要因としてかかりつけ医における検査環境の未整備が挙げられる.また,尿試験紙の判定手法には目視判定と機器判定があるが,判定に測定者の主観を伴うことや高額な装置が必要なことが課題とされる.そ…

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  • ラット血漿中1,5-anhydroglucitol濃度に及ぼすSGLT2阻害薬ダパグリフロジン投与の影響

    本橋 秀之, 伊藤 美羽, 上野 楓, 竹林 裕美子, 永井 純也 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 3-P-S-5-, 2021

    ...<p>【目的】1,5-Anhydroglucitol(1,5-AG)はグリコヘモグロビンやグリコアルブミンに比べ、直近の血糖コントロールの指標として有用性が期待されている。1,5-AGは体内でほとんど生成されず、食事によって体内に取りこまれる。血中の1,5-AGはD-グルコースと同様に糸球体濾過され、腎近位尿細管において再吸収されると考えられている。...

    DOI 医中誌

  • 私の睡眠研究とスタンフォード大学

    西野 精治 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 3-SL2-, 2021

    ...本学術総会では、ヒスタミンにちなんで脳内マスト細胞と睡眠に関する研究成果を報告する。ヒスタミン神経のみならず、マスト細胞由来のヒスタミンは覚醒系の伝達を担い、ストレス性不眠、不眠による脂肪細胞等における炎症や耐糖能異常などにも関わるという結果が動物実験で得られた。次に、新型コロナウイルス感染症と睡眠に関する疫学的調査の結果を報告したい。...

    DOI 医中誌

  • 失われた記憶の想起を回復させるヒスタミンシグナル

    野村 洋 日本薬理学雑誌 156 (5), 292-296, 2021

    ...れてしまった過去の長期記憶の想起が回復することをマウスおよびヒトで明らかにした.こうした記憶想起の回復には,神経興奮作用が関与すると考えられる.神経回路全体の興奮性上昇は,記憶想起にとってノイズを加えるような処置だが,ノイズの付加によって記憶想起が回復することは確立共鳴モデルを用いて説明できる.一方,記憶は固定化,想起だけでなく,維持,再固定化,消失,復元など,多様な過程によって処理されるが,ヒスタミン...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献55件

  • 地獄蒸したまごの成分解析

    梅木 美樹, 日髙 由稀, 外薗 早紀, 三浦 由美, 梯 哲哉, 古屋 マミ, 酒井 久美子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 32 (0), 96-, 2021

    ...さらに、S-plot解析で変動した成分を抽出した結果、馬尿酸およびヒドロキシルアミンに有意差が認められた。また、有意差は認められなかったが、アミノ酸および糖類に関しても変動が生じ始めていることが明らかになった。地獄蒸し24時間も含めた3群間でのOPLS-DA解析の結果からは、水道水10分と地獄蒸し10分に対し、地獄蒸し24時間は、その成分が大きく変動している可能性が示唆された。</p>...

    DOI

  • 画像解析による尿試験紙判定システム構築に向けた尿アルブミンにおける基礎的検討

    木田 直弥, 横山 徹, 清水 久恵, 山下 政司 生体医工学 Annual59 (Abstract), 403-403, 2021

    <p> 慢性腎臓病は腎機能の低下が持続し,血液透析治療が必要な疾患である.尿試験紙検査は尿異常による早期発見に有効であり,早期に治療介入することで進行も抑制される.しかし,新規透析導入患者数は未だ増加傾向にあり,要因としてかかりつけ医における検査環境の未整備が挙げられる.また,尿試験紙の判定手法には目視判定と機器判定があるが,判定に測定者の主観を伴うことや高額な装置が必要なことが課題とされる.そ…

    DOI

  • リファキシミンにより肝性脳症の再発を予防できた血液透析患者の1例

    野田 竜之介, 權 杞映, 松永 典子, 吉川 隆広, 内田 梨沙, 大瀬 貴元 日本透析医学会雑誌 54 (11), 591-596, 2021

    <p>78歳女性.X-11年に妊娠高血圧症候群を原因とした慢性腎不全に対して血液透析を導入された.X-1年10月頃から透析中に意識障害を呈し,他院で高アンモニア血症による意識障害と診断され,ラクツロース,分岐鎖アミノ酸製剤を開始された.X年3月末から再び透析終了時に意識障害が出現し,5月に当科に入院した.血清アンモニア値190 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 黄疸の診断と管理

    岡田 仁 日本周産期・新生児医学会雑誌 56 (4), 665-667, 2021

    ...<p> 新生児黄疸は,日常臨床でよく遭遇する症候の一つで生理的黄疸と病的黄疸があります.新生児期には主に赤血球由来のビリルビン産生が多いことと,肝のUDP-グルクロン酸転移酵素の活性が発達的に低いことなどにより生体内に非抱合型ビリルビン(UCB)が多く蓄積されます(図1).ビリルビンは脂溶性のため,細胞間液を含む血管内では主にアルブミンに結合して分布していますが,皮膚や眼球強膜へのビリルビンの分布が...

    DOI 医中誌

  • 卵白(乳酸発酵卵白)の新規保健機能研究とその応用

    松岡 亮輔, 木村 守, 有満 和人, 兒嶋 高志 日本栄養・食糧学会誌 74 (4), 147-154, 2021

    ...内臓脂肪が多めのヒトを対象とした試験を実施したところ, 「乳酸発酵卵白」は内臓脂肪型肥満を改善し, その効果は, 主にオボアルブミンによる脂質の吸収抑制によって引き起こされている可能性が示された。この「乳酸発酵卵白」は血清LDL-コレステロール濃度が高めの被験者で, 血清LDL-コレステロール濃度を低下することもわかった。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献23件

  • 画像解析による尿試験紙判定システム構築に向けた尿アルブミンにおける基礎的検討

    木田 直弥, 横山 徹, 清水 久恵, 山下 政司 生体医工学 Annual59 (Proc), 690-691, 2021

    <p> 慢性腎臓病は腎機能の低下が持続し,血液透析治療が必要な疾患である.尿試験紙検査は尿異常による早期発見に有効であり,早期に治療介入することで進行も抑制される.しかし,新規透析導入患者数は未だ増加傾向にあり,要因としてかかりつけ医における検査環境の未整備が挙げられる.また,尿試験紙の判定手法には目視判定と機器判定があるが,判定に測定者の主観を伴うことや高額な装置が必要なことが課題とされる.そ…

    DOI

  • 薬理学的知識に基づいた抗ヒスタミン薬の選び方~効き目を科学し、理解し、伝えましょう~

    吉川 雄朗 看護薬理学カンファレンス 2021.1 (0), ES-2-, 2021

    ...ヒスタミンによる生体反応が過剰に生じると、アレルギー性鼻炎や胃潰瘍が起きることから、ヒスタミンの作用を抑えるために様々な薬物が開発されてきました。</p><p> 花粉症に対して用いられる抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)は、1937年に初めて開発された歴史のある薬で、第一世代抗ヒスタミン薬と第二世代抗ヒスタミン薬とに分類されています。...

    DOI

  • 産科病棟におけるケタミン塩酸塩使用症例:その有効性と安全性について

    三宅 麻由, 衣笠 万里, 西尾 美穂, 松井 克憲 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (1), 31-36, 2021

    ...<p> ケタミン塩酸塩は日本では麻薬に指定されているが,われわれは産科病棟に常備して緊急時に使用してきた.2007年1月から2018年12月までに同病棟でケタミンによる静脈麻酔を行った32症例について,その有効性と安全性を評価した.22例は胎盤用手剥離術施行例であり,出血量は平均1,096mLであったが,輸血例はなかった.それ以外は分娩後子宮出血止血処置が3例,腟裂傷・血腫の止血処置が4例,III度...

    DOI 医中誌

  • レセプトデータを用いた妊娠中における糖尿病の罹患と治療薬の処方状況の調査

    岡田 裕子, 赤岩 奈々香, 前田 恵里 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 1-P-B-1-, 2021

    ...また、メトホルミンに関しては、妊娠0-31日以内に治療を中止している妊婦もおり、多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害の治療に処方され、妊娠が判明し処方中止した例も含まれているのではないかと考えられた。</p><p>【結論】インスリン単独治療が最も多く、メトホルミン使用例も確認できた。...

    DOI 医中誌

  • 医療情報データベースを用いた2型糖尿病治療薬に対するメトホルミンの併用効果

    小野 良介, 尾上 知佳, 長谷川 千尋, 藤 秀人, 松本 宜明, 辻 泰弘 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 1-P-C-6-, 2021

    ...このことは、メトホルミンに他剤を併用した場合、HbA1cの低下効果は相加作用の関係であることが示唆された。【結論】メトホルミンに他の作用機序の薬剤を併用する場合、どの程度の血糖低下効果が期待できるか各薬剤の添付文書から推察することができる。本研究はメトホルミン併用時の適切な治療選択に寄与できる可能性が示唆された。</p>...

    DOI 医中誌

  • ウコンによるアレルギー性肝障害の<i>in vitro</i>診断試験(DLST/LMT)における至適反応抗原濃度の検討

    齊藤 幹央, 阿部 学, 古川 智康 日本補完代替医療学会誌 17 (2), 125-131, 2020-12-14

    ...Control studyが不十分であることが考えられる.そこで,LMTを用いてウコンの至適反応抗原濃度の検討解析を試みた.ボランティア健常人9名を対象に実施した結果,抗原濃度0.1 µg/mL以上の濃度での反応はmitogen活性の影響により偽陽性を生じる可能性が示唆された.したがって,ウコンでDLSTやLMTなどの試験を実施する場合,10 ng/mL以下での抗原反応が求められると考えられた.なお,クルクミン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • ドーパミンによる可塑性と学習の制御機序

    柳下 祥 日本神経回路学会誌 27 (3-4), 144-151, 2020-12-05

    <p>報酬による学習においてドーパミンは主要な役割を担う.特に近年の光遺伝学を始めとした神経回路操作技術や遺伝子コードされるプローブを利用した神経活動の観察技術の進展により,ドーパミンが報酬予測誤差信号として学習を制御する実態がわかってきた.一方,ドーパミンがどのように学習の基盤となる神経回路の変化を起こすかについては不明な点が多かった.そこで,筆者らは光遺伝学によるドーパミン神経操作に加えてケ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • I<sub>K1</sub>(Kir2.1)チャネルの細胞外K<sup>+</sup>依存性の分子機構

    柳(石原) 圭子 心電図 40 (2), 95-100, 2020-08-07

    ...一つは,細胞外[K<sup>+</sup>]が変化するとIK1の電流−電圧関係がE<sub>K</sub>の変化とともにシフトする,すなわちポリアミンによるブロックが事実上膜電位とE<sub>K</sub>の電位差で決まるというものである.もう一つは,開状態のI<sub>K1</sub>チャネルのコンダクタンスが細胞外[K<sup>+</sup>](の平方根)に比例するというものであり,再分極に寄与...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 2種混合砥粒研磨法を用いたガラス基板研磨加工による表面粗さ改善速度の向上

    嶽野 広明, 野老山 貴行, 村島 基之, 梅原 徳次, 千葉 翔悟 砥粒加工学会誌 64 (8), 428-435, 2020-08-01

    ...コストなダイヤモンド砥粒の消費量を削減し,コスト低減と表面粗さの早期改善を目的として低硬度な砥粒とダイヤモンド砥粒を混合した,2種混合砥粒による研磨手法の開発を行った.低硬度砥粒としてGC砥粒の大きさの影響(約127 μm, 75 μmおよび13 μm),砥粒濃度の影響,砥粒種類の影響(WAおよびB<sub>4</sub>C)を明らかにした.また,砥粒の研磨面内の挙動をその場観察するため,砥粒をロ-ダミン...

    DOI Web Site

  • 増悪する下痢症状で発症したコリン作動性クリーゼの1例

    側島 友, 平松 武, 松浦 倫三郎, 酒井 大輔, 熊谷 成将, 間下 恵里奈, 梶原 彰, 高田 直樹, 恩田 奈央子, 金森 信一 日本消化器病学会雑誌 117 (4), 313-320, 2020-04-10

    ...<p>症例は79歳男性,持続する水様下痢を主訴に受診した.下痢以外の症状は認めず待機的に大腸内視鏡検査を予定したが,全身状態が悪化して救急搬送され集中治療室へ入室となった.大量補液,昇圧剤投与,人工呼吸管理後も循環動態の改善がえられなかったが,服薬歴から臭化ジスチグミンによるコリン作動性クリーゼを鑑別に挙げ,硫酸アトロピンを投与したところ全身状態の劇的な改善を認め,第35病日に退院となった....

    DOI PubMed 医中誌

  • パーキンソン病とドパミン

    岩田, 真一 鹿児島純心女子大学看護栄養学部紀要 24 1-12, 2020-04

    ...2010年の発行で少し古いが,ドパミンに関した英文モノグラフを見つけた。そこで,それを参考とし,また,自身の関連した研究も再考することにより地道にドパミンのことを勉強し直して,少しでもハネムーンピリオドが過ぎ去った後のパーキンソン病患者のADLを維持する方法を見出したいと考え執筆した。(著者抄録)...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 「熟成塩タレ」の熟成過程における細菌叢解析

    福井, 貴史, 奥山, 健斗, 中山, 美月, 小林, 照幸, FUKUI, Takashi, OKUYAMA, Kento, NAKAYAMA, Mizuki, KOBAYASHI, Teruyuki 千葉科学大学紀要 (13) 41-46, 2020-02-28

    ...しかしながら、その殆どはアニサキスやヒスタミンによる食中毒を避けるために生で提供されることはない。さばをはじめ魚介類の鮮度保持・加工・保存のために開発された「熟成塩タレ」は、焼成カキ殻、塩、及び、香味野菜を熟成した天然発酵液であるが、これにさばの身を漬け急速冷凍することで生食を可能にしている。...

    機関リポジトリ Web Site

  • PAI-1阻害剤の造血再生と白血病治療への応用

    八幡 崇 日本血栓止血学会誌 31 (3), 310-315, 2020

    ...<p>プラスミノーゲン活性化抑制因子(plasminogen activator inhibitor-1: PAI-1)は,プラスミノーゲンをプラスミンに変換する組織型プラスミノーゲン活性化因子(tissue plasminogen activator: tPA)の酵素活性を阻害することにより,線維素溶解系(線溶系)を負に制御する.我々はPAI-1が線溶系を制御することにより造血再生を阻害することを...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 新規薬物依存関連遺伝子Shati/Nat8lおよびTMEM168

    新田 淳美 日本薬理学雑誌 155 (3), 140-144, 2020

    ...<p>薬物乱用は世界的に大きな問題となっている.しかし,使用される薬物や物質毎で,生体内ならびに脳内での作用点が異なることから,その原因の解明が難航しているのが,現状である.我々は,覚醒剤メタンフェタミンに対する生体内分子の生理機能の解明に焦点を絞って,研究を行っている.覚醒剤メタンフェタミンを6日間連続投与されたマウスの側坐核を用いて,cDNAサブトラクション法で,コントロールマウスと比較してmRNA...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献10件

  • 線溶系と組織修復(骨・筋肉形成)

    湯浅 将人, Gibson Breanne H.Y., Schoenecker Jonathan G. 日本血栓止血学会誌 31 (4), 373-380, 2020

    ...組織が損傷する,すなわち骨折,筋肉打撲といった筋骨格系の組織損傷は日常しばしば発生し,その組織損傷は直ちに正しく修復されなければならない.この修復機構は厳密に体内で制御されている.組織損傷の下では,凝固線溶系の活性化が不可欠である.組織内血管が,筋骨格系組織の損傷によって,破綻がおき,瞬く間に凝固線溶系カスケードが作用し修復機能が働く.フィブリンが形成され止血に働き,役割を終えたフィブリン網はプラスミン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献39件

  • 全電子収量軟X線吸収分光による一本鎖DNAの放射線損傷解析

    𠮷田 一輝, 松尾 直人, 住友 弘二, 部家 彰, 山名 一成, 原田 哲男, 渡邊 健夫 日本表面真空学会学術講演会要旨集 2020 (0), 87-, 2020

    ...得られたスペクトルから,DNAの塩基部分にピリミジン二量体の形成や,チミンに含まれるメチル基の脱離の可能性が示唆された。</p>...

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  • Renoportal再建を施行した生体肝移植後挙上空腸静脈瘤から消化管出血を来した一例

    中西 渉, 宮城 重人, 戸子台 和哲, 藤尾 淳, 柏館 俊明, 佐々木 健吾, 菖野 佳浩, 太田 嶺人, 海野 倫明, 亀井 尚 移植 55 (Supplement), 346_3-346_3, 2020

    ...造影すると静脈瘤と思われるpoolingがみられオルダミンによる硬化療法を行った。以後貧血の進行はみられておらず、経過観察中である。RPSは経過中に静脈瘤からの出血を来すことが報告されている。1歳時にRPSが行われた症例は本症例以外に報告はないが、小児症例においても長期的に注意して経過観察を行うべきと思われた。</p>...

    DOI 医中誌

  • オルト-トルイジン類似構造を持つ芳香族アミンによるラット膀胱傷害および遺伝子発現解析

    豊田 武士, 山田 貴宣, 松下 幸平, 森川 朋美, 小川 久美子 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-117-, 2020

    <p>【背景と目的】芳香族アミンは染料・顔料の原材料として汎用され、オルト-トルイジン等、膀胱発がん物質が多数含まれる。一方で、多くは膀胱への影響の有無が不明なままとなっている。本研究では、オルト-トルイジン類似構造を有する複数の芳香族アミンをラットに短期間経口投与し、膀胱粘膜に及ぼす影響を、病理組織学的および遺伝子発現解析を通じて明らかにすることを目的とする。</p><p></p><p>【方法…

    DOI

  • 肝毒性の局在予測のためのラット血漿中の代謝バイオマーカー同定

    堀之内 彰, 小野 敦, 五十嵐 芳暢, 中津 則之, 山縣 友紀, 山田 弘 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-214-, 2020

    ...肝臓でのアンモニアの解毒プロセスにおいて、アンモニアは門脈周囲の肝細胞で尿素に変換され、中心静脈周囲の肝細胞ではアンモニアの解毒としてグルタミン酸はグルタミンに変換される。総合すると、アンモニア解毒パターンは、MP投与ラットでは尿素合成からグルタミン合成へ変化し、他のグループでは逆の変化を示している。興味深いことに、MP投与ラットでは両方の変化が同時に観察された。...

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  • 新たな即効性抗うつ薬候補としてのレゾルビン類

    出山 諭司 日本薬理学雑誌 155 (6), 381-385, 2020

    ...<p>モノアミン再取り込み阻害作用を有する既存の抗うつ薬は,遅効性で治療効果が不十分であることが問題となっている.近年,NMDA受容体拮抗薬のケタミンが,治療抵抗性うつ病患者にも即効性かつ持続性の抗うつ作用を示すことが明らかになり,その抗うつ作用は過去60年にわたるうつ病研究のなかで最も画期的な発見として大きな注目を集めている.ケタミンには,薬物依存の懸念や幻覚・妄想などの副作用があるため,抗うつ薬...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献47件

  • ヒノキのおがくずとモノテルペン類のトリメチルアミンに対する消臭効果

    中村 友香, 物部 勇馬, 岩本 仁志, 岸本 昇, 土井 正光 におい・かおり環境学会誌 50 (6), 416-422, 2019-11-25

    ....モノテルペンの電荷計算から,二重結合のプロトンは他のプロトンに比べより大きな正電荷を持つ事がわかった.これらのことから,モノテルペンの正電荷がトリメチルアミンの持つ負電荷を攻撃し,その結果モノテルペンの電荷の変化や小さな構造変化を引き起こしていることが考えられた.これが,モノテルペン類のトリメチルアミンに対する消臭メカニズムの一因である可能性が示された....

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • キャピラリーゾーン電気泳動法によるカテコールアミン類の酸解離定数の決定

    伊藤 大地, 水口 仁志, 高柳 俊夫 分析化学 68 (11), 871-876, 2019-11-05

    ...<p>塩基性溶液中で分解性を有する4種類のカテコールアミンについて,キャピラリーゾーン電気泳動法(CZE)の電気泳動移動度の変化により酸解離定数を決定した.カテコールアミンは塩基性溶液中で分解するため,エレクトロフェログラム上で分解生成物に対応するCZEピークが検出された.泳動緩衝液のpH上昇に伴い,エレクトロフェログラム上のカテコールアミンのピーク高さは分解反応により減少したが,検出されたピークの...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 被引用文献2件

  • 新生児期にエンテロウイルスによる急性心筋炎を発症した1例

    山形 知慧, 進藤 考洋, 白神 一博, 朝海 廣子, 平田 陽一郎, 犬塚 亮, 金子 明依, 高梨 さやか, 水口 雅, 藤本 嗣人, 岡 明 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 35 (4), 284-289, 2019-11-01

    ...<p>新生児心筋炎は致死率が50%以上と高く,エンテロウイルスは代表的な原因ウイルスとして知られている.今回我々はエンテロウイルスによる新生児期の急性心筋炎の症例を経験したので報告する.患者は40週1日,2,637 gで出生した.日齢2に発熱が出現し,日齢7に過剰心音を認め,心エコー検査では左室駆出率の低下を認めトロポニンTも陽性であったことから急性心筋炎の診断でカテコラミンによる治療が開始となった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの腎保護効果の可能性:尿中L-FABP,尿中アルブミンに対する影響

    早川 哲雄, 寺村 千里 糖尿病 62 (9), 501-507, 2019-09-30

    <p>2型糖尿病90例にSGLT2阻害薬ダパグリフロジンを6ヶ月間投与し尿細管間質障害のマーカーである尿中L-FABPと糸球体障害のマーカーである尿中アルブミン(ACR)を用いて腎保護効果の可能性を検討した.全例(90例)では尿中L-FABPは低下したが,ACR,eGFRは変化がなかった.正常アルブミン尿群(63例)では尿中L-FABPは低下したがACR,eGFRは変化がなかった.微量アルブミン…

    DOI 医中誌

  • 歯周炎罹患犬に対するトラフェルミンによる歯周組織再生誘導

    田村 和也, 永原 美治 日本獣医師会雑誌 72 (8), 491-494, 2019-08-20

    <p>飼育犬において歯周炎の有病率は高く,治療にあたる機会の多い疾患である.歯周基本治療後に深い歯周ポケットが残存する症例では,新付着の獲得を目的に歯周組織再生療法が選択される場合がある.人歯科医療において,2016年9月に新規歯周再生療法医薬品としてトラフェルミン(リグロス<sup>®</sup>,科研製薬㈱,東京)が製造販売承認された.本研究では,骨欠損を伴う自然発生的歯周炎に罹患した犬3頭…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献6件

  • 人工メラニン粒子を用いるバイオミメティック構造色材料

    桑折 道済 色材協会誌 92 (7), 195-199, 2019-07-20

    ...筆者らは,バイオミメティクス的観点からの構造色材料の作製を目指し,メラニンの模倣体としてポリドーパミンに着目している。本稿では,ポリドーパミンを素材とする人工メラニン粒子を用いる構造色材料に関して,筆者らの最近の研究を中心に概説する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 新鮮凍結血漿輸注後に輸血ルート内にひも状フィブリン塊を認めた1例

    松田 安史, 坂井 晴香, 増永 志穂, 海老田 ゆみえ, 小林 洋子, 大岩 加奈, 大藏 美幸, 鈴木 孝二, 大嶋 勇成, 浦崎 芳正, 松原 美紀, 豊岡 重剛, 山内 高弘 日本輸血細胞治療学会誌 65 (3), 590-594, 2019-06-25

    ...【症例】1歳児,乳児期に診断された固形腫瘍に対して新鮮凍結血漿-LR「日赤」(FFP)1単位を毎時20m<i>l</i>にて投与後,輸液ルート内にひも状の構造物が認められた.プラスミンによる分解試験を行うと構造物が消失しフィブリンと判断された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • <i>TGM1</i> 遺伝子変異を認めた非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症の 1 例

    圓島 瞳実, 三好 由華, 竹本 朱美, 中野 純二 西日本皮膚科 81 (2), 103-105, 2019-04-01

    ...遺伝子検査では,患児のトランスグルタミナーゼ 1遺伝子座の Exon 4でグアニンがアデニンに,また Exon 6 でシトシンがチミンに変異しており,それぞれの変異は両親から遺伝したものと判明し,非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症と診断した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 筋力増強運動による骨格筋量, 血液データおよび運動能力への影響

    片山 智博, 今井 佑美, 瀧 康江, 斉木 努, 島野 泰暢 日本透析医学会雑誌 52 (1), 41-45, 2019

    ...検討2: 75%負荷群では%CGRに, 40%負荷群では%CGRと血清アルブミンに有意差が認められた. 【結論】目的に応じた筋力増強運動の負荷量と実施期間を明確にすることで, より個別的なリハビリプログラムを提供できる可能性がある.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • フグを中心とした海産物による食中毒の臨床

    黒澤 慶子, 杉田 学 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S3-5-, 2019

    ...重篤な症状は呈さないが、海洋生物での中毒としてアナフィラキシー様症状で来院する患者に見られるものにヒスタミン中毒があり、赤身魚のヒスチジンを<i>Morganella morganii</i>などのヒスタミン産生菌がヒスタミンに変換し発症する。報告例だけで2015年は405人、2016年は283人の患者数があり厚生労働省、農林水産省などが注意喚起を行っている。...

    DOI

  • 滑膜細胞におけるグルコサミンの転写因子NF-κBの制御機構

    染谷 明正, 坂本 廣司, 長岡  功 Functional Food Research 15 (0), 67-71, 2019

    ...<br>  その結果,グルコサミンは,IL-1β刺激で起こるNF-κB p65サブユニットのリン酸化(活性化)や核への移行を抑制した.一方, <i>O </i>-GlcNAc修飾を阻害するアロキサンは,グルコサミンによるこれら抑制作用を消失させた.またグルコサミンは,IL-1β刺激によって起こるNF-κBとIκBα(NF-κBと結合して核移行を阻害するタンパク質)との解離を抑制し,アロキサンはこの抑制効果...

    DOI 医中誌

  • 機能性食品のアスリートの軟骨代謝に及ぼす影響

    長岡  功 Functional Food Research 15 (0), 22-28, 2019

    ...だけでなく,関節のケアも含まれ,ともに運動機能を維持・発揮するうえで重要である.実際,スポーツ選手における,変形性関節症の発症リスクは高く,特に運動強度が高く,関節に対する負荷の大きい競技である,サッカーにおいて変形性関節症の発症リスクが高いと報告されている.しかし,スポーツにおける関節ケアに対する食品の介入はいまだ確立されていない.そこで,本稿では,機能性食品の中でも,作用機序の解明されているグルコサミン...

    DOI 医中誌

  • 健康寿命延伸におけるグルコサミンおよびファンクショナルフードの臨床的意義

    蒲原 聖可 Functional Food Research 15 (0), 11-21, 2019

    ...<br/>  高齢による虚弱に対しては,フレイルやサルコペニア対策が重要である.また,高齢者が要支援になる主な原因は,関節疾患であることから,機能性食品素材としてのグルコサミンも注目される.2015年以降に発表された,MOVES研究やLEGS研究といった臨床試験では,変形性膝関節症に対するグルコサミンの有用性が改めて示されている.また,PROOF研究では,グルコサミンによる膝OAに対する予防効果が示...

    DOI 医中誌

  • 食品中のアミン類について

    井部 明広 日本醸造協会誌 114 (5), 248-257, 2019

    ...本稿では,発酵食品を中心に各種食品に含まれるアミンについて解説していただいた。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献13件

  • 低栄養による性腺刺激ホルモン分泌の抑制を担う神経伝達経路とグルコースセンサーの同定

    佐藤 真梨萌, 美辺 詩織, 渡辺 雄貴, 後藤 哲平, 三宝 誠, 平林 真澄, 真方 文絵, 束村 博子, 松田 二子 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), AW1-8-AW1-8, 2019

    ...c-Fosタンパク質発現細胞数は上衣細胞,カテコールアミンニューロン,副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンニューロン,およびニューロペプチドYニューロンで有意に増加した。このことからグルコース利用性の低下を感知した4V上衣細胞は,これらのニューロンを活性化することが明らかとなった。...

    DOI

  • ハチ毒素免疫療法に用いられるヒトアルブミンに感作されたイヌにおけるアナフィラキシーの1例

    Hudec Christopher P., Boord Mona J., Griffin Craig E. 獣医臨床皮膚科 25 (3), 143-147, 2019

    ...比内試験によりヒトアルブミンに対する継続的な感作が認められた。ハチ毒免疫療法がヒトアルブミンに対する感作のリスク因子であるかについて調べるため,ハチ毒免疫療法が施された4頭の犬と6頭の健常犬,6頭のアトピー犬に比内試験を行った。1頭の犬がヒトアルブミンに対して反応を示した。この犬はハチ毒免疫療法で治療されているが臨床症状は示していない。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • けいれん誘発に難渋しレミフェンタニルを併用した電気けいれん療法(ECT)の1症例

    村尾 浩平, 青木 宣篤, 嶽北 佳輝, 久保 古寿江, 阪本 幸世, 新宮 興 日本臨床麻酔学会誌 38 (7), 753-759, 2018-11-15

    ...<p>60歳代,女性.統合失調症による緊張病性昏迷状態に対し電気けいれん療法(ECT)を施行した.チオペンタールによるECTでは施行回数に伴いけいれん誘発が困難となった.レミフェンタニルを併用しチオペンタールを減量することでけいれんを誘発したが,さらに回数を重ねたところ,けいれんが生じなくなった.静脈麻酔薬をチオペンタールからケタミンに変更した.ケタミン単独投与によるECTでは,けいれんは誘発できたが...

    DOI Web Site 医中誌

  • 自己アルブミン製剤としての濾過濃縮腹水の有効性

    槍澤 大樹, 小林 良輔, 磯合 綾子, 小野寺 博和, 松野 義弘, 加藤 道夫, 菅野 仁 日本輸血細胞治療学会誌 64 (5), 631-640, 2018-10-25

    ...<p>難治性腹水に対して,自己腹水中のアルブミンを回収し,経静脈性に投与する方法は,腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy:CART)として既に30年近くの臨床実績があるが,今回我々はCARTを施行した147例について前方視的に調査を行った.特に腹水中のアルブミンに着目して,アルブミン製剤としての濾過濃縮腹水の...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • S1PシャペロンとしてのApoMの機能

    大日方 英 生化学 90 (5), 588-595, 2018-10-25

    ...スフィンゴシン1-リン酸(S1P)は,免疫系や心血管系などにおいて多彩な生理作用を発揮するリゾリン脂質性の生理活性脂質であり,その生理作用は,主に細胞膜に存在する五つのGタンパク質共役型受容体S1P1~5を介して発揮される.比較的高濃度のS1Pが常に血液中およびリンパ球液中を循環しており,循環S1Pの約60%が高密度リポタンパク質(HDL)に,残りの約35%がアルブミンに結合している.S1Pは,HDL...

    DOI

  • <論文>チベット・タンカの変貌-- タンカの芸術化と観光化をめぐって

    張, 詩雋 コンタクト・ゾーン 10 (2018), 72-104, 2018-06-30

    ...第1章では、ベンヤミンによる芸術作品の礼拝的価値と展示的価値について紹介したあと、大量生産される宗教的な物品およびタンカに関する先行文献を整理する。第2章では、ラサにある観光的な空間およびそれとほぼ重なる宗教的な空間を簡単に説明し、現地の様子を素描する。...

    HANDLE

  • 経験の媒質としての言語 --初期ベンヤミンにおける「経験の貧困」問題と「来るべき哲学」の構想--

    浅井, 健介 京都大学大学院教育学研究科紀要 64 125-137, 2018-03-30

    「経験の貧困」問題は、現代の社会における疎外感や教育の平板化を特徴づける問題である。本稿の目的は、後期の著作のなかで「経験の貧困」という時代診断を下したヴァルター・ベンヤミンが、初期の思想形成期においてこうした問題をどのように経験し応答したのかを、彼の青年運動期の著作および初期のカント論の読解を通じて明らかにする。ベンヤミンは、認識連関の外側に真の体験を追求するような<体験の言説>から距離をとる…

    HANDLE Web Site

  • イヴァン・リュミンに描写されたウスマイ人が住む島 : 奄美大島の1771 年の東欧人寄港事件

    グレジュク, シモン, Gredżuk, Szymon 国際琉球沖縄論集 (7) 67-77, 2018-03-30

    本論文は1771 年の夏に奄美大島へ東欧人が寄港した事件について、ロシア語資料を日本語に翻訳し、日本語文献資料との比較をしながら当時の状況について考察するものである。本事件については、『大島代官記』と指導者ベニョフスキ伯爵の『回想記』に参照されているが、同行者のイヴァン・リュミンの資料は未だ検討されていない。本論では、リュミンの記録にある奄美大島に関する一章を日本語に抄訳し、日本の現地史料および…

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • 昆虫嗅覚受容体を利用した水のカビ臭検出へ向けた取り組み

    小熊 久美子, 光野 秀文, 二木 佐和子, 櫻井 健志, 神崎 亮平 におい・かおり環境学会誌 49 (2), 109-112, 2018-03-25

    ...水道水のカビ臭は,水源に繁茂する藍藻類などの生物が産生する臭気物質が原因である.水源でのカビ臭発生を簡便かつ迅速に検知できれば,取水の一時停止,カビ臭が少ない地点や水深からの選択取水,浄水場での高度浄水処理の強化など,有効な対策を早期に判断しやすくなる.近年,昆虫嗅覚受容体の遺伝子を細胞に導入し,においに高感度で特異的なバイオセンサを作り出す技術が注目されている.本稿では,カビ臭の原因物質ジェオスミン...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 敗血症性心筋症の病態形成機構の解明と新たな治療への応用

    鈴木 登紀子, 酒井 麻里, 山下 重幸, 冨田 賢吾, 服部 裕一 日本薬理学雑誌 151 (3), 111-116, 2018

    ...進展につながることから,心機能障害の有無は,敗血症の予後に非常に重要である.実際,敗血症患者で心機能障害が存在した場合は,非常に高い死亡率に関係すると報告されている.国際敗血症ガイドラインで,敗血症性ショックにおいて推奨されている強心薬はドブタミンであるが,その臨床成績には限界が指摘されている.本稿では,敗血症性心機能障害について,これまで報告されてきた病態生理学的メカニズムについて概説し,ドブタミン...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献47件

  • 膀胱発がん性芳香族アミンの短期投与によるラット膀胱粘膜遺伝子発現動態への影響

    豊田 武士, 松下 幸平, 森川 朋美, 山田 貴宣, 小川 久美子 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-168-, 2018

    ...特に粘膜上皮の分化に関与するHedgehog経路関連遺伝子は、<i>o</i>-トルイジンおよび<i>o</i>-アニシジン投与群で発現上昇がみられる一方、ウラシル投与群では変化がない遺伝子が複数(Foxe1, Bmp5, Runx2)見出され、芳香族アミンによる膀胱発がん初期に重要な役割を果たす可能性が示唆された。...

    DOI

  • ウサギの皮膚多形型平滑筋肉腫の1例

    佐藤 良彦, 佐藤 良平 獣医臨床皮膚科 24 (4), 207-210, 2018

    ...免疫染色で腫瘍細胞はビメンチンと平滑筋アクチンに陽性反応を示したが,サイトケラチンとデスミンには陰性であった。以上の成績から,本症例は皮膚多形型平滑筋肉腫と診断した。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 表面改質パルプの紙質特性

    小林 由典, 野一色 泰友, 山本 学 紙パ技協誌 72 (7), 715-720, 2018

    ...本検討では対イオンを交換した表面改質パルプに関する基礎的な知見を得るため,TEMPO触媒酸化パルプのカルボキシ基の対イオンを炭素数が異なる第1級アミン,第2級アミン,第3級アミンに交換し,これらのパルプから作製した紙の特性を検討した。FT-IRの測定結果から,炭素数18以下の第1級アミンであれば,パルプ表面の大部分のカルボキシ基と塩を形成することができた。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 意思決定と薬物依存における大脳基底核神経回路機構

    疋田 貴俊 日本生物学的精神医学会誌 29 (1), 40-43, 2018

    ...本稿では,これらの手法によって明らかとなった,意思決定と薬物依存症における大脳基底核神経回路機構,特にドーパミンによる直接路と間接路のスイッチング機構を概説する。今後,薬物依存をはじめとした精神疾患における病態解析において神経回路からの視点が重要と考えられる。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 単細胞性,群体性,多細胞性緑藻類のポリアミン分析

    浜名 康栄, 小林 正樹, 古地 壯光, 林 秀謙, 新津 勝 日本微生物資源学会誌 34 (2), 73-82, 2018

    ...Yamagishiella</i>,<i>Pandorina</i>,<i>Tetrabaena</i>,<i>Gonium</i>(いずれもVolvocales)は単細胞性の<i>Chlamydomonas</i>や<i>Haematococcus</i>と同様に,プトレシン,ノルスペルミジン,スペルミジンが主ポリアミンであり,ポリアミン構成はこれらの群体形成に関係しないと思われた.ホモスペルミジンとホモスペルミン...

    DOI

  • 自動車塗装廃水からのメラミン分解菌の取得とメラミン分解方法の基礎的研究

    杉山 英彦, 梶谷 修司, 辻 正男, 河野 誉之, 林 久雄, 今枝 孝夫 日本水処理生物学会誌 54 (2), 47-54, 2018

    ...これにより、メラミン誘導体をメラミンに変換する酸処理とメラミンの微生物分解の組み合わせを用いたメラミン誘導体の分解が可能となった。また、酸性条件下で単離した分解菌はpH5.0付近でもメラミン分解性を保持しており、この分解菌を用いることにより酸処理・メラミン分解の同時処理が可能となった。その結果、活性汚泥処理済の自動車塗装廃水から1ステップでのメラミン誘導体の分解が実現した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献13件

  • 単細胞および多細胞の紅藻類(紅色植物門)のポリアミン構成

    浜名 康栄, 小林 正樹, 古地 壯光, 林 秀謙, 新津 勝 日本微生物資源学会誌 34 (2), 83-91, 2018

    ...<i>Bulboplastis</i> はこの5ポリアミンの内のスペルミンに代わってサーモスペルミンを主要ポリアミンの一つとして含む特徴があった.淡水産多細胞Thoreales 目,Batrachospermales 目,Compsopogonales 目では,プトレスシン,スペルミジン,スペルミンにホモスペルミジンが追加される種が優勢であった.Bangiophyceae 綱とFlorideophyceae...

    DOI

  • Bell麻痺に対する桂枝加朮附湯の使用経験

    中江 啓晴, 草鹿砥 宗隆, 小菅 孝明 脳神経外科と漢方 3 (1), 54-56, 2017-09-15

    ...プレドニゾロン,バラシクロビル,メコバラミンに加えて桂枝加朮附湯,附子末を投与したところ第33病日にはほぼ症状は改善,第46病日には完全治癒した。本例は麻痺が重度であったにも関わらず,比較的早期に完全治癒が得られたことから桂枝加朮附湯が有効であったと判定した。通常の治療に桂枝加朮附湯を加えることで,Bell麻痺の予後を改善できる可能性がある。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • メトホルミンによる大腸腫瘍の新規予防法開発への取り組み

    日暮 , 琢磨, 中島, 淳 横浜医学 68 (1・2), 35-46, 2017-05-30

    大腸癌の罹患率,死亡率は本邦のみならず世界中で増加傾向であり対策が求められている.特定の栄養素や医薬品の投与によって癌を積極的に予防するという方法を化学予防というが,糖尿病の治療薬のひとつであるメトホルミンを用いた大腸癌の化学予防の取り組みを概説する.メトホルミンは複数の大規模疫学研究により内服者は非内服者と比較して大腸癌を含む種々の癌の発生が少ないことが報告されている.我々はこの事実に着目し,…

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 免疫チェックポイント分子と頭頸部癌における骨髄系細胞の動向

    坂倉 浩一 耳鼻咽喉科免疫アレルギー 35 (4), 287-290, 2017

    ...ビタミンによる分化や免疫チェックポイント阻害薬,分子標的薬による,MDSCの制御が近年期待されている。</p><p>末梢血中の単球はその分化度によって3つのサブセットに分けられるが,我々は近年単球サブセットが癌患者では未熟化し,HLA-GやPD-L1等の免疫抑制分子をより多く発現していることを報告している。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • JS2-3 代謝制御剤による膠原病治療の可能性

    森信 暁雄 日本臨床免疫学会会誌 40 (4), 259b-259b, 2017

    ...するために,代謝制御剤の関節炎モデルマウスに対する効果を検討した.解糖系制御剤の投与によりSKGマウスの関節炎は軽減した.治療剤投与により脾臓のTreg細胞は増加し,活性化樹状細胞は減少していた.すなわち解糖系阻害は免疫抑制細胞を増加させ,関節炎を抑制した.関節炎においては滑膜線維芽細胞が重要な役割を果たしているため,次にRA患者滑膜細胞における代謝を検討した.滑膜線維芽細胞の増殖はブドウ糖,およびグルタミン...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • ドーパミンニューロンの自発活動と行動制御におけるその役割

    市之瀬 敏晴, 山方 恒宏 比較生理生化学 34 (4), 108-115, 2017

    ...さらに自発活動の制御に関わる分子やドーパミンニューロンの局所回路も同定されつつある。本総説では,ショウジョウバエを中心とした最新の知見をまとめ,ドーパミンニューロンの自発活動が動物の行動制御において果たす意義について考察したい。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献53件

  • SBDDとclassical QSAR 解析によるチミジンホスホリラーゼ阻害薬の分子設計

    多田 幸雄, 数野 秀樹, 佐藤 勉, 鈴木 則彦, 江村 智弘, 矢野 伸吾 CBIジャーナル 17 (0), 19-29, 2017

    ...トリフルオロチミジン(TFT)は抗腫瘍活性を有するが、チミジンホスホリラーゼ(TP)により不活性なチミンに容易に代謝されるので、TFT単独では臨床で満足な抗腫瘍活性を示すことができない。ヒトのTP (HTP) はヒトのピリミジンヌクレオシドホスホリラーゼの主な酵素である。従って、TFTの抗腫瘍活性を維持するにはHTP阻害薬を開発する必要があった。...

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 頭頸部癌患者における骨髄系細胞の動向と制御

    坂倉 浩一 頭頸部癌 43 (3), 345-348, 2017

    ...ビタミンによる分化,抗癌剤,免疫チェックポイント阻害薬,さらには新規分子標的薬や既存薬剤による,MDSCの制御が近年期待されている。<br>マクロファージは免疫刺激性のM1と抑制性のM2の亜群に分かれ,癌組織周囲の腫瘍関連マクロファージ(TAM)にはM2が多く含まれる。現在M2の産生する抑制性サイトカインを阻害する薬剤や,TAMを遊走させるケモカインを阻害する臨床試験が多数進んでいる。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 化学物質ばく露による精子のエピジェネティクス様式への影響

    種村 健太郎 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), S6-4-, 2017

    ...また、ヒストン修飾様式に関しても、精子発生における精子完成過程に精細胞系列のヒストンの大部分はプロタミンに置換され、受精後にプロタミンがヒストンへの置換される為、DNAメチル化様式同様に初期発生段階で初期化される。こうしたことから、精子のエピジェネティクス様式が次世代個体の表現型に与える影響は、極めて限定的なものであると考えられてきた。...

    DOI

  • パラオキソンによる振戦発現のメカニズム解析

    國澤 直史, Higor Alves IHA, 清水 佐紀, 尾西 美咲, 野村 有治, 松原 菜美, 岩井 千紘, 小川 瑞葵, 橋村 舞, 河合 悦子, 大野 行弘 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), P-228-, 2017

    ...誘発振戦は、メカメラミンにより有意に抑制されたが、トリヘキシフェニジルにより影響を受けなかった。Fos免疫組織染色の結果、背外側線条体および下オリーブ核において、パラオキソン (0.6 mg/kg, i.p.) 投与によるFos発現の上昇が認められた。さらに、パラオキソンによるFos発現上昇は、振戦行動と同様に、メカミラミンによって有意に抑制された。...

    DOI

  • ヘムタンパク質モデル錯体ヘミンの多周波ESR測定

    岡本 翔, 大道 英二, 大久保 晋, 太田 仁 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 996-996, 2017

    ...本研究ではヘムタンパク質のモデル錯体であるヘミンに対して、磁場掃引型の透過型ESR測定装置を用いて、多周波ESR測定を行った。その結果、過去に観測例のあるESR遷移に加えて、新たに結晶場に起因するゼロ磁場分裂間のESR遷移を観測し、ゼロ磁場分裂定数を決定した。</p>...

    DOI

  • 大阪府におけるヒスタミン検査事例について

    粟津 薫, 高取 聡, 柿本 幸子, 野村 千枝, 昌山 敦, 山口 瑞香, 柿本 葉, 梶村 計志 食品衛生学雑誌 58 (1), 43-48, 2017

    ...市場流通品の検査と,有症事例の原因究明や再発防止を目的とした原因食品の検査を実施した.いずれの検査も固相抽出カートリッジカラムを用いた精製後,HPLC-FLによる誘導体化ヒスタミンの定量分析を実施した.その結果,市場流通品の一部および有症事例の検体からヒスタミンを検出した.ヒスタミンを検出した検体は,うるめいわし丸干し,さば,いわしのつみれであり,いずれも厚生労働省が公表する食中毒統計において,ヒスタミン...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 参考文献3件

  • 血中でアルブミンに共有結合するドラッグデリバリーシステムの有用性

    鏑木 洋介 ファルマシア 53 (11), 1112-1112, 2017

    薬剤による副作用を低減し薬効を最大化するために,狙った組織・細胞に薬剤を送達するドラッグデリバリーシステム(DDS)研究が活発に行われている.多くのDDSは特異的な細胞表面マーカーを認識し,細胞内に取り込まれた後に薬剤が放出されるように設計されているが,最近,Renouxらはそのような細胞表面マーカーの発現に依存せず,EPR効果(腫瘍血管の透過性亢進等により腫瘍組織に高分子薬剤が集積する効果)に…

    DOI 医中誌

  • メトホルミン内服中にビタミンB<sub>12</sub>欠乏による巨赤芽球性貧血をきたした2型糖尿病の1例

    中村 秀俊, 岩佐 一生, 寺井 健太郎, 伊達 政道, 呉 美枝, 北岡 治子 糖尿病 60 (2), 98-102, 2017

    ...経口血糖降下薬開始.X-4年10月よりメトホルミン750 mgより開始したところ,X年6月頃よりHb 11.5 g/dL,MCV 109 fLと大球性貧血を認めた.同年11月,ビタミンB<sub>12</sub> 50 pg/mL未満と低値を示し,メトホルミン投与によるビタミンB<sub>12</sub>欠乏に基づく巨赤芽球性貧血と診断し,メトホルミン中止およびメコバラミン投与により速やかに改善した.メトホルミン...

    DOI 医中誌

  • CNT平面微小電極アレイを用いたヒトiPS細胞由来ドーパミンニューロンのドーパミンセンシング

    松田 直毅, 小田原 あおい, 鈴木 郁郎 生体医工学 55Annual (3PM-Abstract), 229-229, 2017

    <p>神経伝達物質の放出異常が原因の神経疾患は多く、ヒト由来神経細胞を用いた神経疾患メカニズムの解明や創薬への応用が期待されている.しかしながら,培養細胞から放出される極少量の神経伝達物質をリアルタイムに計測できる技術はほとんど無い.そこで本研究では、代表的な神経伝達物質であるドーパミン(DA)に着目し、細胞外で非侵襲かつリアルタイムにドーパミン放出を計測できるカーボンナノチューブ(CNT)平面…

    DOI

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