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検索結果 36,295 件

  • 調査研究ノート ヨーロッパの放送オーケストラをめぐる動向

    小笠原 晶子 放送研究と調査 74 (4), 52-56, 2024-04-01

    ラジオ放送が始まった1920年代、世界各国で公共放送傘下に「放送オーケストラ」や「放送合唱団」が誕生した。ヨーロッパでは100年近くを経た現在も、多くの放送オーケストラが放送向けの演奏ほか、一般向けコンサート、音楽教育プログラムの提供など、音楽文化の振興を目的に活動している。一方、公共放送が経費削減や経営合理化を迫られる中、ここ数年は楽団の閉鎖や縮小など運営の見直しの議論が相次いでいる。イギリス…

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  • 架け橋プログラムへの教育実践方法学からのアプローチ

    小野間正巳 関西福祉大学研究紀要 27 63-73, 2024-03-31

    ...入学してどのような問題が生じているのか.共通認識はされているのか.遊び中心の幼児教育を科学的に分析した実践理論や実践方法論が少ないのではないか.特に,小学校で学ぶ内容が,幼児期の子供たちの遊びや生活とどうつながっているのか,小学校に入学して学習におけるつまずきの問題は何なのか,その原因は幼児期にあるのかそれとも小学校教育にあるのかなど,明らかにされていないことも多い.それらの内容は,保幼小の接続をめぐる...

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  • 社会運動とその制度化をめぐるジレンマ

    池田, 朋洋 拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 (51) 76-94, 2024-03-31

    ...本論文は,社会運動における制度化の局面で生じる効率性とアイデンティティをめぐるジレンマに際して,多様なアクターがそれぞれどのように行動し運動を展開していくかを,長期間に及ぶ文化人類学的フィールドワークで得られたデータに基づいて明らかにするものである。これまでの先行研究では,社会運動の制度化のジレンマは主に運動のコアメンバーである活動家の視点や思想信条から描かれることがほとんどであった。...

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  • 1930年代の北陸三県(富山県・石川県・福井県)における生活綴方をめぐる状況調査

    松本 圭朗 Memoirs of the Faculty of Biology-Oriented Science and Technology of Kindai University (51) 13-28, 2024-03-31

    生活綴方は1930年代に隆盛した日本固有の教育方法である。また、生活綴方は、①作品に地域の生活が反映されている点、②地域に根ざして独自に展開している点において、地域教育史の解明に欠くことのできない研究対象である。しかし、1930年代の北陸三県――富山県・石川県・福井県――における生活綴方の解明は遅々としている。まずは、1930年代の北陸三県において生活綴方に関心を寄せていたであろう教師の同定をお…

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  • 【報告】若者の投票率向上をめぐる検証と対話 青森大学における「ヤングフォーラム2023」の実践から

    櫛引 素夫, 池田 修真, 大野 愛梨, 加藤 未宙, 木村 拓海, 髙橋 優誠, 藤田 奏, 三浦 紗綾, 山田 青空 青森大学付属総合研究所紀要 25 (2), 43-52, 2024-03-31

    青森大学の科目「キャリア特別実習」で2023年11月,青森県選挙管理委員会の主催により,若者の低投票率をどう理解してどんな対策を講じるかを考える「ヤングフォーラム2023」が開催された.約2カ月にわたる授業での対話および学生たちの調査活動の成果が報告された.青森県議会議員らへのインタビューの結果として,議員たちも低投票率を問題視していること,体験型主権者教育の拡大やネット活用に希望を見いだしてい…

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  • 信頼感、信頼性に関する潜在的態度測定の試み : 信頼IATの開発

    与謝野 有紀, 林 直保子 関西大学社会学部紀要 55 (2), 45-77, 2024-03-31

    ...そこで、本研究では、社会的信頼をめぐる態度測定IAT(信頼IAT)の新規開発を企図した。紙筆版・信頼IATと音声版・信頼IATの二者を開発した結果、前者において、場面想定法で測定された委任・分配額に対する予測力が高いことが示された。特に、社会的信頼性に対応する分配額の予測に関して、紙筆版・信頼IATは顕在的測度には見られない強い予測力を示した。...

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  • 公立文化施設の廃止をめぐる議論にみる齟齬

    野村 真由美 文化経済学 21 (1), 67-77, 2024-03-31

    ...廃止をめぐる議論が進展しない要因を検証するにあたり、施設の設置目的と設計コンセプトに着眼した。また、県の声明、知事の発言、廃止反対の意見、設立経緯や事業内容を検証した。その結果、施設の設置目的と設計コンセプトが人々に正しく提示されていないことが分かり、それにより施設の実態に対する様々な解釈の齟齬が発生していることを確認した。</p>...

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  • 小児地域リハビリテーションの実現に向けた子ども食堂の取り組み

    鳴海 勝太, 井坂 友哉, 江藤 ひかり, 中川 由佳, 中川 将吾 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 88-88, 2024-03-31

    ...参加者は子どもの発達や育児をめぐる困りごとを抱えている者が多く、専門職へ直接相談ができるキッチンこんの満足度は高い。本取り組みにより育児の不安を軽減することにつながり、養育者の養育モデルの再考や親子間の関係性構築に促進的に働くことが考えられる。また、小児リハビリテーションにおいて養育者の育児不安を軽減することは意義があり、本取り組みは一助になることが示唆される。...

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  • 介護予防のための生活習慣継続をめざした多職種連携プログラム(新・ほい大健康プログラム)の評価

    大川 由一, 細山田 康恵, 鈴鹿 祐子, 大内 美穂子, 室井 大佑, 松尾 真輔, 佐久間 貴士, 細谷 紀子, 佐伯 恭子, 成 玉恵, 栗田 和紀, 松浦 めぐみ, 峰村 貴央, 酒巻 裕之, 岡村 太郎, 成田 悠哉, 江戸 優裕 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_62-1_62, 2024-03-31

    ...</p><p> 第3回は「日々の生活から考える介護予防」を目指し,近隣の地図を用いて散歩コース等の情報共有のためグループワークを実施した(作業プログラム).最後に第1回後から記録している「健康がんばりカレンダー」を基に,参加者の取組によるからだの変化について意見交換を行った(看護プログラム).プログラム終了後に本プロムラムに関して質問紙法によるアンケート調査を実施した....

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  • 白老地域に伝わるルウンペの伝承とその変遷について

    八幡 巴絵 国立アイヌ民族博物館研究紀要 2023 (2), 6-30, 2024-03-31

    ...本稿では、白老地域に伝承されるいわゆる「ルウンペ」について、国立アイヌ民族博物館の収蔵資料を中心に、その製作者たちや着用者、さらにその遺族などの関係者へ聞き取り調査を行い、そこからルウンペをめぐる白老地域の特徴、そして旧アイヌ民族博物館(通称ポロトコタン)を中心とした継承活動、そして衣服の変遷について考察を加えた。...

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  • 2000年代以降のフランス食品小売業の動向

    森脇 丈子 マーケティング史研究 3 (1), 33-49, 2024-03-31

    ...大規模食品小売業は,プライベートブランド開発に力を入れ,他社の吸収・合併,他国への進出と撤退,競合他社や異業種との戦略的提携と解消などを繰り返しながら,低価格をめぐる熾烈な競争のなかにある。国内では新しい業態―〈drive〉(フランス型のclick and collect),小規模スーパーなど―を生み出し,新規顧客の獲得を目指している。...

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  • 男性不妊と物語 ―実証研究とメディア表象の異同に関する一考察

    倉橋, 耕平, KURAHASHI, Kohei 創価人間学論集 (17) 85-108, 2024-03-30

    ...これまでの男性不妊をめぐる研究は、医療技術史、当事者の調査、ジェンダー研究の分野で進められてきた。その中心をなす男性不妊の当事者への聞き取り調査は、男性にとって男性不妊症がスティグマになること、不妊治療によって子どもを得ることでスティグマを解消できること、性的・生殖能力の問題である以上に「夫婦(家族)の問題」であることを解明してきた。 ...

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  • 食の安全性と農業政策の転換 ―BSE 対策再考―

    並松信久 北陸大学紀要 (56) 39-66, 2024-03-29

    ...􀀃 本稿は、主にBSE 問題の対策として設置された政府の各委員会の報告書をたどり、BSE の発 生後、「政府や企業の対応」、「リスク管理をめぐる議論」などの分析を通して、それまでの農業 政策が大きく転換したことを明らかにした。 その転換とは、生産重視の政策から、消費者重視の政策への移行であった。しかし、その過程 で、BSE への政策対応が拙速であったために、企業による表示偽装問題を引き起こした。...

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  • ロシアの歴史認識論争 : 「パンフィーロフの二八人」をめぐる対立

    西山 美久 政治研究 71 71-103, 2024-03-29

    はじめに / 第一節 メディンスキー・ミロネンコ論争 /  第一項 パンフィーロフの二八人 /  第二項 架空の英雄物語 /  第三項 英雄物語 /  第四項 ミロネンコの辞任 / 第二節 大祖国戦争史観の擁護 /  第一項 公文書総局の大統領直属化 /  第二項 称揚されるパンフィーロフの二八人 /  第三項 大統領による擁護 / 第三節 異論の封じ込め /  第一項 メディンスキー再び / …

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  • 「いじめ」対策の政治過程 : 教育相談的内容から懲罰的・規範的内容への変容

    岩本, 利裕 政策創造研究 18 85-102, 2024-03-28

    ...しかし、出席停止の活用をめぐる議論では、文教族が安倍首相の意向に沿う賛成派と反対派に分裂した。当初は第1次報告に出席停止活用の明記が見送られる予定であったが、最終的には安倍首相の意向で明記された。さらに、安倍首相の意向により、文部科学省も出席停止の活用を通知した。すなわち、第1次安倍内閣の時点で安倍首相は教育政策共同体に影響力を発揮できたのである。...

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  • 現代の心理療法における「コミットメント」をめぐる諸相─オリジナルとテンプレート─

    北原知典 放送大学研究年報 41 83-89, 2024-03-25

    高度情報化社会では、心の投影の引き受け手であった聖地や未知なる場所は、世界規模で共有かつ消費され、その結果、個人の内的な世界を投影可能なリアルな場は世界から失われつつある。個人の生きる物語は、本来、この感情や情動によって心の深い部分が揺り動かされる体験を通して育まれるが、その体験を得ることが困難となっている。そして、それは個人を定位させる他者の不在とも言い換えられる。他者不在の世界は人に不安を喚…

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  • 殺生をめぐるガワンタシの見解

    矢ノ下 智也 比較論理学研究 21 191-205, 2024-03-25

    The aim of this paper is to analyze the debate about compassionate killing and unintentional killing in rTen ’brel chen mo and to clarify Ngag dbang bkra shis’s (1678–1738) understanding of killing. …

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  • 『今昔物語集』天竺部における釈迦仏の因果

    柏木, 寧子 山口大学哲学研究 31 1-25, 2024-03-23

    ...個別的存在者としての釈迦仏の所以をめぐる問いについては、『今昔物語集』天竺部仏伝が現生の釈迦仏を語る際、釈迦仏とその親族との関係性をたびたび主題化している点に着目する。親族の中でもとくに父母との関係性をめぐっては、父母への孝養のために前生の釈迦仏が捨身の布施を行ずる本生譚があり、釈迦仏とその父母との相互に恩愛深い関係性が前生以来のものであることを示している。...

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  • 日本の育児をめぐる現状と課題解決に向けた展望 --発達科学の観点から--

    等々力, 花歩 京都大学大学院教育学研究科紀要 70 219-232, 2024-03-22

    日本では,少子化や虐待件数の増加など,育児を取り巻く諸問題が深刻化している。特に,養育者の過度な育児負担は少子化の一因であり,近年の研究によってその厳しい現状が報告されている。その背景にあるのは,核家族化の加速により,共同養育が難しくなった状況である。子育て世帯が孤立し,家族や地域社会から支援を受けることが難しい今,社会全体が親と子どもに関わっていく必要がある。本稿では,ヒトの共同養育形態に関す…

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  • 受験競争をめぐる研究の系譜・死角・展望 --戦後日本の教育社会学史を読みなおす--

    藤村, 達也 京都大学大学院教育学研究科紀要 70 113-134, 2024-03-22

    ...本論文の目的は,教育社会学における受験競争に関する研究の系譜を跡づけ,残された課題を示し,現代における受験研究の新たな可能性を展望することである.戦後日本において,学歴主義や学校問題をめぐる議論が立ち上がるなかで,学歴主義が受験競争を引き起こし,受験競争が教育荒廃を生じさせる,という認識が社会的にも学術的にも支配的になった.この「学歴主義→受験競争→教育荒廃」という問題図式が受験競争の問題性を自明化...

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  • 青年期の心理的距離感の葛藤へのアプローチ方法の検討 --アタッチメント理論の観点から--

    加藤, 結芽 京都大学大学院教育学研究科紀要 70 29-42, 2024-03-22

    ...このように,他者との心理的距離のとり方や親密さをめぐる葛藤は,青年期の重要なテーマである。このような重要な他者との関係には,アタッチメント理論が関係しているため,本稿ではまず,アタッチメント理論について概観した。そして,青年期のピアとの関係における心理的距離感の葛藤について,アタッチメント理論に着目して検討した。...

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  • 対話の場と社会的学習:福島における1F地域塾の経験から

    朱 鈺, 松岡 俊二 アジア太平洋討究 48 (0), 67-94, 2024-03-22

    ...</p><p>1F廃炉をめぐる議論は,地域社会に広く浸透しているとは言えない。1F廃炉事業が50年,100年と続くことを考えると,より広い地域社会を巻き込んだ対話が重要となる。1F地域塾の事例は,市民,行政,事業者,原子力専門家が,社会的学習を通じ,意見の違いを前提とした相互尊重を育む可能性を示している。...

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  • 多元的な価値観の共存を志向した環境教育の実践的検討

    降籏 大樹, 山本 容子 日本科学教育学会研究会研究報告 38 (4), 43-48, 2024-03-16

    ...<p>本研究では,自然環境にかかわる多様な価値観に注目し,環境倫理学における道徳的多元主義の視点を導入した環境学習プログラムの開発・試行を通して,自然の価値を多元的に捉える環境教育を行う際の,実践的な知見を得ることを目的とした.開発した環境学習プログラムは,高校生を対象としており,人里に出没したクマの駆除をめぐる論争を題材として構成されている.本プログラムでは,生徒が自然の価値を多元的に捉えるための...

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  • プロジェクトマネジャーの能力開発をめぐる視点とアプローチ

    小林 守 専修ビジネス・レビュー 19 (1), 89-101, 2024-03-16

    プロジェクトマネジメント知識体系の世界標準化は国境を越えたプロジェクトを,国境を越えたステークホルダーと手に手を携えて実施していくという将来像を展望するときには非常に望ましい。特に異なる文化的背景と母語をもつプロジェクトチームメンバーの中でのコミュニケーションギャップのリスクを減らすことにつながる。共通の知識体系で話すときそれぞれレベルの違う英語でもわかり合える可能性が増えるからである。しかし,…

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  • バチカン・中国関係の展開をめぐって――「原則」と「一致」のあいだで――

    中津 俊樹 アジア経済 65 (1), 2-28, 2024-03-15

    ...その背景には,カトリック教会およびローマ教皇庁と一体の存在としての前者と,無神論的価値観に基づく宗教政策を推進している後者のあいだでの,宗教の位置づけをめぐる認識の相違が影響を及ぼしている。加えて,習近平指導部が掲げる「宗教の中国化」も,この問題をより複雑なものとしている。...

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  • 推論主義と承認欲求をめぐる往復書簡

    川瀬, 和也, 白川, 晋太郎 宮崎公立大学人文学部紀要 31 (1), 131-144, 2024-03-08

    本稿は、ロバート・B・ブランダムによって展開されてきた推論主義の哲学的な可能性を考えるための往復書簡である。白川晋太郎は、ブランダムの推論主義において重要な役割を果たす相互承認論が、「ジグザグ型の無限後退」に至るのではないかという懸念を表明し、また、「承認欲求」概念を用いることでブランダムとは異なる言説的実践の説明の可能性を提示している。 …

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  • 浅見絅斎『靖獻遺言』における屈原像 ― 「捨生而取義」をめぐる攻防 ―

    田宮, 昌子 宮崎公立大学人文学部紀要 31 (1), 27-42, 2024-03-08

    江戸中期の朱子学者・浅見絅斎の主著として知られる『靖獻遺言』は、中国史上の「忠臣義士」の詩文八篇を後世に「遺された言」として表彰せんとするもので、巻一に屈原を表彰する「離騒懷沙賦」を掲げる。本書は幕末以来、憂国憂民の青年たちの愛読書となり、近代日本においても広く出版・流布されて大きな影響力を持ったとされる。本稿はこの『靖獻遺言』における屈原言説を読み解き、日本近代における屈原像の淵源に迫ろうとす…

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  • “I Prefer Dr. Johnson to Mr. Boz.”—— Cranfordにおける文学論争をめぐる一考察

    村上, 幸太郎 宮崎公立大学人文学部紀要 31 (1), 109-120, 2024-03-08

    Elizabeth GaskellのCranfordの冒頭の、Dickensを好むブラウン大尉とJohnson博士を好むデボラ・ジェンキンズの間の文学論争は、二人の文学の好みだけではなく、新旧の価値観の対立という、作品の主題をも表すものと見なされてきた。しかし、引き合いに出される作品のどの場面が朗読されたのか示唆されているにもかかわらず、なぜその箇所でなければならないのかということについては、今…

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  • 瀬峰泉谷熊野神社奉納算額をめぐる諸問題

    徳竹 亜紀子, 谷垣 美保, 萬 伸介 仙台高等専門学校名取キャンパス研究紀要 60 (0), 1-15, 2024-03-08

    This paper is a study on Sangaku Dedicated to Kumano Shrine in Semine-Izumiya, Kurihara City, Miyagi Prefecture. Currently, two Sangaku are kept at Kumano Shrine. These were created in 1986 and are …

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  • 『倶舎論』VI, 1をめぐる疑義

    田中, 裕成 仏教学部論集 108 59-77, 2024-03-01

    『倶舎論』VI, 1cd は伝説の語が付加されていない非伝説句であるが、衆賢によって世親の法相の誤りが指摘される。本稿では、『倶舎論』VI, 1cd の分析を通して、衆賢の批判は妥当なのか。その批判を註釈家たちはどのように受け止めたのか。『倶舎論』の問題が何故起こったのかを検討した。結果、『倶舎頌』VI, 1cd …

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  • 若者仲間と婚姻をめぐる民俗研究:高知県室戸市佐喜浜町を事例として

    大黒, 久美子 佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 52 69-86, 2024-03-01

    本研究は、高知県室戸市佐喜浜町浦における若者仲間が関わる婚姻について、明確にすることを目的とする。これまでの民俗学では、生業や祭りの伝承などにより若者仲間が組織として発達した村落では、若者仲間の結束も固く男女の婚姻に関わりを見せるとされてきた。本研究では、村落内における若者仲間の最も重要な役割が若者仲間の権限にも影響を与えることに着目し、それらが婚姻への関わりの程度にも関係することを明らかにする…

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  • 育児中の母親の現状と支援に関する文献検討―育児への否定的感情とソーシャル・サポートに焦点を当てて―

    髙橋, あゆみ, 山田, 美穂 お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要 25 93-102, 2024-03-01

    ...現代は少子化や核家族化,働き方をめぐる問題などがあるため, 子育て世代にとって恵まれた環境であるとは言い難い。母親は子育ての中心的役割を担うが,このような環境での子育ては否定的な感情が生じやすくなることが推察される。そこで本稿は育児への否定的感情について, それぞれの特徴と発生要因について概観し,子育て中の母親へのソーシャル・サポートについて誰からのどのようなサポートが効果的なのか検討した。...

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  • 行政計画としての離島計画--「計画策定」論議と相互比較を中心に

    黒石 啓太 北九州市立大学法政論集 51 (3・4合併号), 1-36, 2024-03

    ...本稿では、行政学分野における行政計画をめぐる論点を概観したうえで、近年の「計画策定」論議において離島振興計画がどのように位置づけられていたかを整理した。そのうえで、2023年から10年間を計画期間とする各都道県の離島振興計画を相互に比較し検討した。...

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  • ニュージーランドの保育施設訪問記:「学びの物語(Learning stories)」をめぐる旅をふりかえって

    中西, さやか, 川端, 美穂, 玉瀬, 友美 社会福祉学部論集 20 175-181, 2024-03-01

    本稿では,筆者らが 2023 年 2 月末から 3 月初旬にかけて実施したニュージーランドでの調査について報告する。調査では,ニュージーランドで開発および実践されている保育アセスメント「学びの物語(Learning stories)」が保育現場でどのように受け止められ,実践されているのかを知るために,(1)保育施設の視察,(2)保育者へのインタビュー,(3)保育者研修への参加を行なった。それらを…

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  • 『後拾遺和歌集』雑四:家集歌群小考

    神原, 勇介 文学部論集 108 69-84, 2024-03-01

    ...『後拾遺和歌集』巻第十八雑四には、故人の家集をめぐる六首からなる歌群が存在する。この「家集歌群」の前半は紀貫之の家集にまつわる河原院歌人たちの詠作が並ぶ。後半は、重代歌人一族として著名な大中臣家の歌が並び、後三条院越前なる女房歌人の一首で締めくくられている。伊勢大輔や能宣など、錚々たる顔ぶれの大中臣歌人たちをおさえて、越前の歌が歌群の掉尾に配されたのはなぜだったか。...

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  • 社会福祉の公共性をめぐる論点

    岡﨑, 祐司 社会福祉学部論集 20 95-116, 2024-03-01

    新自由主義改革と福祉制度改革は,社会福祉の公共性を後退させた。公共を再生する社会運動が高まるなかで,あらためて社会福祉の公共性を明らかにする必要がある。公共性を国家の行う社会的共同業務の公共性として把握した場合,資本主義における市民革命を背景とした自由権・財産権の確保ための共同業務から,生存権保障のための共同業務に歴史的に変化した。社会福祉の公共性は,私的領域と公的領域の関連,福祉運動の力,福祉…

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  • 生死をめぐる意思決定と社会福祉:「安楽死を遂げた日本人」の社会構造的理解をふまえて

    村上, 武敏 社会福祉学部論集 20 19-40, 2024-03-01

    ...人生の最終段階における医療・ケアのあり方が政策課題となり,医療・介護の現場では,生死をめぐる意思決定の支援への関心が高まっている。そこで社会福祉が担うべき役割は何か。これについて本格的な議論はなされていない。今日,心理学,哲学など,いずれの学問領域においても「自由意志」の存在については否定的な見解が多く示され,いまだ不確かな存在であるといえる。...

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  • 博士後期課程「障害臨床論」授業報告―博士論文研究をめぐる「戸惑い」についてのグループ自己研究―

    河田, あかり, 岩根, 由佳, 岡本, みどり, 加藤, 碧子, 中山, 晶衣, 山田 ,美穂 お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要 25 167-177, 2024-03-01

    ...本講義では,博士論文研究をめぐる「戸惑い」をテーマとして設定し,アートベース・リサーチの枠組みを用いた演習を行い,その演習を通して自己研究を行った。本稿執筆の目的は,受講生や教員としての体験を振り返り執筆することで,自己研究や質的研究についての理解や自分自身についての理解を深めることである。...

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  • 日本資本主義精神論争史の再検討:内藤莞爾・大塚久雄・富永健一の貢献を中心に

    川口, 順 佛教大学大学院紀要. 社会学研究科篇 52 17-37, 2024-03-01

    ...ヴェーバーの「資本主義の精神」をめぐる俗流解釈が幅を利かせていた。本稿では,(1)大塚久雄による土屋喬雄批判(1964/1965),(2)内藤莞爾による旧稿(1941)の改稿(1968),(3)富永健一による既往論点の整理と近代化理論の定式化(1990 年前後-1998 年頃)の 3 点を,「日本資本主義精神論争」史上の画期的な転轍点(ターニングポイント)として提示する。...

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