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検索結果 1,253 件

  • 肝移植後の長期管理におけるレシピエント移植コーディネーターの役割

    後藤, 美香, 三田, 篤義, 大野, 康成, 増田, 雄一, 副島, 雄二 信州大学医学部附属病院看護研究集録 51 (1), 1-5, 2024-03

    ...移植医療は、臓器不全患者の救命だけではなく、移植後の社会復帰・長期生存を目指している医療であり、レシヒ゜エント移植コーディネーター (Recipient Transplant Coordinator:以下、RTC) は、臓器移植全過程における継続した医学的管理・心理社会的問題を支援する役割を担っている。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 新型コロナウイルス感染下に発生した急性肝不全に対して脳死肝移植を施行した一例

    布下 裕基, 曽山 明彦, 福本 将之, 原 貴信, 丸屋 安広, 松島 肇, 今村 一歩, 足立 智彦, 日髙 匡章, 金高 賢悟, 岡野 慎士, 江口 晋 肝臓 65 (1), 19-24, 2024-01-01

    ...<p>2019年末に中国武漢で報告され,流行した新型コロナウイルス(以下COVID-19)感染症により,移植医療はレシピエントのCOVID-19感染,移植のための人の往来による感染伝播,移植後患者のCOVID-19感染のリスクなど様々な問題に直面した.実際に,それらの問題のため,COVID-19流行前の2019年と流行後の2020年以降2022年末までの臓器提供数,脳死肝移植症例数を比較すると,減少...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 臓器移植における補体依存性細胞傷害試験において偽陽性を示す抗CD20モノクローナル抗体の検討

    小林 悠梨, 石塚 敏, 笹野 まゆ, 髙柳 嘉代, 細羽 恵美子, 三浦 ひとみ, 石田 英樹, 江川 裕人 医学検査 72 (4), 492-498, 2023-10-25

    ...<p>臓器移植において,Rituximabはレシピエントに投薬することでB cell系の一部を枯渇化させ,一時的に抗体産生細胞への分化を抑制する働きがある。そのためドナー特異的抗体(DSA)となる新生抗体の産生抑制や,抗体関連型拒絶(ABMR)の予防および治療を目的に重要な役割を担う治療薬として使用されてきている。...

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  • 第2回 原発性硬化性胆管炎に対する移植治療 原発性硬化性胆管炎に対する肝移植

    赤松 延久 胆道 37 (2), 257-264, 2023-05-31

    ...より有意に不良である.その主たる原因はグラフト肝へのPSC再発である.移植後25%の症例に再発をみとめ,再発を認めたレシピエントのグラフト生存率は10年で18%と極めて低い.再発に対する危険因子解析ではドナー年齢45歳以上(HR1.65 p=0.003)と1年時使用免疫抑制剤1剤以下(HR2.38 p=0.011)が独立因子であった....

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  • リツキシマブ投与下の生体腎移植後にPassenger Lymphocyte Syndromeを発症した1例

    祖父江 晃基, 奥田 誠, 栗林 智子, 日高 陽子, 遊佐 貴司, 藤原 ゆり, 石橋 瑞樹, 齋藤 光平, 鈴木 大夢, 岸 まい子, 佐瀬 千佳, 大野 眞由子, 樋口 絵莉香, 村松 真樹, 高橋 浩之, 酒井 謙, 塩野 則次 日本輸血細胞治療学会誌 69 (1), 15-19, 2023-02-25

    ...</p><p>移植後の溶血性貧血の原因としてPLSを考慮することが必要であり,レシピエントの血液型ウラ検査を間接抗グロブリン試験で実施することや,直接抗グロブリン試験,抗体解離試験でドナー由来血液型抗体を証明することが重要である.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 同種造血幹細胞移植後キメリズム解析の意義と解析法

    池田 和彦 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 12 (1), 1-11, 2023

    ...異性間FISHよりもドナー・レシピエント間の識別率が高く,少ない細胞数でも検査可能なSTR-PCRや定量PCRが生着不全や再発の診断にも有利であり,国内外の多くの施設で汎用されている。わが国でも,それらPCRによるキメリズム解析の承認が強く望まれる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献64件

  • 卵巣腫瘍に対する全骨盤照射34年後に生体腎移植を施行した1例

    須藤 佑太, 関根 芳岳, 羽鳥 基明, 野村 昌史, 新井 誠二, 宮澤 慶行, 齋藤 智美, 大津 晃, 岡 大祐, 根井 翼, 澤田 達宏, 金山 あずさ, 須長 理沙, 杉野 陽彦, 清水 孝倫, 田中 俊之, 町田 昌巳, 林 雅道, 柴田 康博, 鈴木 和浩 日本透析医学会雑誌 56 (1), 19-22, 2023

    <p>放射線照射後は組織の癒着や血流不全などの晩期影響により,周術期に出血や縫合不全などが起こりやすいことが知られている.われわれは34年前に卵巣腫瘍に対して全骨盤照射を行った患者に対して生体腎移植を施行した1例を経験した.術前検査のCTでは,吻合に使用する内腸骨動脈や外腸骨静脈の狭窄や壁肥厚および石灰化,周囲組織の癒着などの異常は指摘されなかった.生体腎移植施行後,血管吻合不全や血管吻合部狭窄…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 異種細菌間での遺伝子水平伝播の新様式:細胞接触によるプラスミド伝播

    那須 羽 ファルマシア 59 (12), 1126-1126, 2023

    ...生態系での生き残りや種の進化において重要な役割を担う.細菌のHGTは,人にとっても有用微生物の育種・改良技術への利用等のメリットがある一方で,新たな食中毒菌や薬剤耐性菌の発生をもたらす等の負の側面もある.HGTの古典的な機構としては,接合・形質導入・形質転換の3種が知られている.接合・形質導入はそれぞれ接合線毛・ファージ等の,DNAを細胞から細胞へ輸送するドナー由来の装置を必要とする.一方,形質転換はレシピエント...

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  • 高齢腎移植レシピエントのフレイルとサルコペニア

    矢西 正明, 木村 穣, 塚口 裕康, 小糸 悠也, 浅田 翔太, 櫻木 なつき, 東野 幸絵, 木下 秀文 移植 58 (4), 319-325, 2023

    <p>Kidney transplantation is the renal replacement therapy of choice for most of the patients with end-stage renal disease (ESRD). It improves quality of life and life expectancy, and imposes a …

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  • 後世へ伝授すべき移植手技:肝移植

    江川 裕人 移植 58 (Supplement), s107_1-s107_1, 2023

    ...生体肝移植でドナーは当然のこととしてレシピエントにも合併症が起きないための手技が正しく伝承されるべきである。 その原則は、レシピエントでは、出血量が少なく再建脈管を損傷しない剥離操作と軸と角度に無理がなく狭窄のない脈管吻合である。生体ドナーでは正確なボリューメトリ-と脈管解剖の理解に基づいた切離設計と胆管周囲組織の温存である。 ...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植ドナーの併存精神疾患と精神科連携

    木村 宏之, 杉田 尚子, 大橋 綾子, 成田 尚, 藤澤 大介, 岡田 剛史, 松本 洋輔, 岸 辰一, 川崎 弘詔, 西村 勝治, 小倉 靖弘, 池田 匡志 移植 58 (Supplement), s116_2-s116_2, 2023

    ...</p><p>【方法】</p><p>肝臓移植8施設において、生体移植ドナーの併存精神疾患を後方視的に抽出し、1)ドナー評価時に精神疾患併存の生体肝移植ドナーが移植したレシピエントの予後、2)ドナー評価時/移植後に精神疾患併存の生体肝移植ドナーとその移植レシピエントの特性、を検討した。...

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  • CMV感染の予防と治療

    後藤 憲彦, 二村 健太, 島本 侑樹, 西沢 慶太郎, 小玉 寛健, 姫野 智紀, 長谷川 雄基, 岡田 学, 平光 高久, 鳴海 俊治, 渡井 至彦 移植 58 (Supplement), s128_1-s128_1, 2023

    ...CMV抗体陽性レシピエントで周術期に組織侵襲性CMV感染症に至ることは稀である。CMV PCR 3000IU/ml以上でVGCV開始し、PCR 1000IU/ml未満で終了する。免疫抑制薬の調節も重要である。当院での経験を紹介する。</p>...

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  • チームで行う腎移植レシピエントの周術期栄養管理

    吉田 朋子, 石井 大輔, 阿部 哲也, 野口 文乃, 森岡 優子, 北島 和樹, 竹内 康雄, 比企 直樹, 吉田 一成 移植 58 (Supplement), s131_2-s131_2, 2023

    ...</p><p>今回は,当院で行っている周術期の栄養管理がレシピエントの体重や食事摂取量,栄養状態などに与える影響を栄養学的な視点で考察し,さらに今後の課題を報告する.</p>...

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  • JOTコーディネーターの役割とRTCとの円滑な連携における課題と取組み

    間 今日子, 芦刈 淳太郎, 大宮 かおり, 蔵満 薫 移植 58 (Supplement), s134_2-s134_2, 2023

    ...臓器移植の円滑な実施には、これら基盤整備の他にレシピエントコーディネーター(RTC)と互いの専門性や業務の相互理解を図り、役割を尊重した関りが重要と考えるが、その実態は見えにくいように感じる。今回、JOTコーディネーターの役割と取組みを報告するとともに、RTCとの円滑な連携のあり方を考える。</p>...

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  • Nuss法と両側生体肺底区移植を同時に施行した小児漏斗胸合併症例

    田中 里奈, 藤岡 祥恵, 高橋 守, 豊 洋次郎, 大角 明宏, 中島 大輔, 濱路 政嗣, 池田 義, 菅 健敬, 植村 貞繁, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s148_2-s148_2, 2023

    ...レシピエントの胸郭の大きさを考慮し、右底区グラフトを右胸腔に、左底区グラフトを左胸腔に移植し、できるだけ胸郭を広げるため漏斗胸に対してはNuss法を行うこととした。クラムシェル開胸、人工心肺下に左右の肺摘出、左右の底区グラフトの移植を行った。2名のドナーS6は温存した。右肺静脈の吻合部狭窄に対して心膜ロールによる肺静脈形成を行い、人工心肺を離脱した。ペクタスバーを2本留置し、仮閉胸とした。...

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  • 60歳以上のドナーからの心臓移植の急性期成績~二施設共同研究~

    吉岡 大輔, 福嶌 五月, 塚本 泰正, 田口 卓良, 柳野 祐輔, 渡邊 琢也, 坂田 泰史, 宮川 繁 移植 58 (Supplement), s150_2-s150_2, 2023

    ...<結果> レシピエント年齢中央値はO群55歳、Y群41歳であった。原疾患、腎機能、移植待機期間(1085 vs 1032日)、ドナー心機能に有意差は認めなかった。術後、心筋虚血時間に有意差は認めなかったが、O群で強心剤使用量が有意に多く、ECMO(17% v s3%)、IABP(12% vs 24%)を有意に多く必要とした。...

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  • death with functioning graftの原因から考える膵臓移植後長期管理における問題点

    富丸 慶人, 小林 省吾, 伊藤 壽記, 佐々木 一樹, 岩上 佳史, 山田 大作, 野田 剛広, 高橋 秀典, 剣持 敬, 土岐 祐一郎, 江口 英利 移植 58 (Supplement), s158_1-s158_1, 2023

    ...結果】全391例において,膵グラフト喪失は77例(19.7%)に認められた.膵グラフト喪失の原因は頻度順にDWFG 34例,グラフト血栓症22例,慢性拒絶7例,その他14例であった.DWFGの原因は,感染症13例,心・脳疾患10例,悪性腫瘍4例,ほか7例であった.DWFGによるグラフト喪失時期は,移植からの経過時間に依らず様々であった.DWFGによるグラフト喪失の危険因子を多変量解析にて検討すると,レシピエント...

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  • 国内における再肝移植の現状

    蔵満 薫, 梅下 浩司, 江口 晋, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s179_1-s179_1, 2023

    ...この結果を踏まえ、現在脳死肝移植レシピエント選択基準では、移植後1年以内の再移植症例の登録は認められていない。方法;2015年1月1日から2021年12月31日までに実施された115例の再肝移植症例を対象に検討を行なった。結果;全肝移植実施数に占める再肝移植の割合は18.3%(2018年)~33.3%(2016年)であった。...

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  • 増加する外来フォロー腎レシピエントに対する取り組み 九州大学での現状と展望

    岡部 安博, 久保 進祐, 佐藤 優, 野口 浩司, 加来 啓三, 小川 智子, 津々浦 康, 宮本 京子, 中村 雅史 移植 58 (Supplement), s181_1-s181_1, 2023

    ...<p>九州大学病院ではこれまで1000件以上の腎移植を行っており、最近では毎年80~90件の腎移植を行い、腎移植レシピエントは増加する一方である。今後、腎移植患者が増加しても持続可能な腎移植外来を形成する必要がある。そこで、我々の3つの取組をご紹介する。 【1】学内での腎臓内科との連携:移植外科では新たな生体腎移植ペアの新患外来や検査、献腎移植患者の診察、登録が必要となる。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後レシピエントにおける動脈硬化進展因子

    祖父江 理 移植 58 (Supplement), s183_2-s183_2, 2023

    ...腎移植度レシピエントにおけるCVDリスクに関するメタ解析は実施されていない。従来型リスク因子である男性・高齢・家族歴といった介入不可能因子に加えて、肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症・喫煙などの介入可能因子が挙げられるが、腎移植患者ではこれに加えて免疫抑制薬・微細炎症・CKD・蛋白尿・貧血・カルシウムリン代謝などの要因が挙げられている。...

    DOI

  • 小児心臓移植の現状と課題

    坂口 平馬 移植 58 (Supplement), s195_2-s195_2, 2023

    ...症例数が増えていけばいくほどにChild life specialist、レシピエントおよびドナーコーディネーター、そして臓器移植ネットワークといった専門スタッフのsustainableな参画を念頭に置いたシステム構築が必要だと実感している</p>...

    DOI 医中誌

  • 膵島移植臨床試験:CIT-J003の結果と今後の発展への課題

    穴澤 貴行, 丸橋 繁, 小玉 正太, 後藤 昌文, 江口 英利, 丸山 通弘, 霜田 雅之, 野口 洋文, 伊藤 泰平, 剣持 敬, 波多野 悦朗, 後藤 満一 移植 58 (Supplement), s202_2-s202_2, 2023

    ...8名のレシピエントが有効性解析対象となり、移植回数は1回:3名、2回:3名、3回:2名であった。6名(75%)が主要評価項目を達成し、1年後、2年後のHbA1c値中央値は6.2%、6.4%であった。2回および3回の移植を受けた2名(25%)がインスリン離脱を達成した。腹腔内出血や門脈塞栓症など移植手技に関連する合併症は認めず、腎機能は維持され、感染性合併症も認められなかった。...

    DOI

  • CDC-XMにおいてRituximabの影響を回避する前処理法の検討

    石塚 敏, 小林 悠梨, 笹野 まゆ, 細羽 恵美子, 高柳 嘉代, 安尾 美年子, 三浦 ひとみ, 石田 英樹 移植 58 (Supplement), s238_3-s238_3, 2023

    ...<p>【はじめに】 臓器移植において、Rituximabはレシピエントに投薬することでBcell系の一部を枯渇化させ、一時的に抗体産生細胞への分化を抑制する働きがある。そのためドナー特異的抗体(DSA)となる新生抗体の産生抑制や、抗体関連型拒絶(ABMR)の予防および治療を目的に重要な役割を担う治療薬として使用されてきている。...

    DOI 医中誌

  • エベロリムスを付加した腎移植後免疫抑制療法の短期成績

    藤原 拓造, 徳永 素, 窪田 理沙, 太田 康介, 高橋 雄介 移植 58 (Supplement), s241_2-s241_2, 2023

    ...【対象・方法】2017年10月より2022年4月までに当院で腎移植を施行、1年以上経過観察した18歳以上のレシピエント、60症例(生体52、献腎8例)を対象とし、2023年4月30日時点で当院診療録より評価した。EVRを早期に導入したEVR群(n = 25)と従来の3剤による免疫抑制療法を行った対照群、35例と比較した。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植レシピエントにおけるドナー由来セルフリーDNAの抗体関連型拒絶に対する診断精度の検討

    阪野 太郎, 平井 敏仁, 大木 里花子, 齋藤 彩香, 海上 耕平, 吉田 一彦, 飯塚 淳平, 清水 朋一, 石田 英樹, 高木 敏男 移植 58 (Supplement), s242_2-s242_2, 2023

    ...<p>【目的】ドナー由来のセルフリーDNA(dd-cfDNA)量は移植片が障害を受けるとレシピエントの血中で上昇し、拒絶反応のバイオマーカーとして欧米諸国で報告されている。一方でアジア人および生体ドナー対象のコホート研究は限定的である。今回、生体腎移植レシピエントを対象としてdd-cfDNAの抗体関連型拒絶(ABMR)に対する診断能を検証することを目的とした。...

    DOI 医中誌

  • 当院における単孔式および細径鉗子を使用した腹腔鏡下ドナー腎採取術の検討

    高橋 遼平, 萩生田 純, 石川 裕己, 北岡 壮太郎, 環 聡, 森田 伸也, 香野 日高, 中川 健 移植 58 (Supplement), s246_1-s246_1, 2023

    ...温阻血時間はそれぞれ268/265秒、1ヶ月後のレシピエントsCrは1.21/1.28mg/dLといずれも従来の腹腔鏡手術とほとんど差が無く移植腎の機能温存の点でも安全に手術が行われている。手術の工夫点また現在までの手術治療成績を報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 臓器移植の普及啓発における市民公開講座の効果

    佐藤 直哉, 石亀 輝英, 小船戸 康英, 芳賀 淳一郎, 武藤 亮, 月田 茂之, 東 孝泰, 木村 隆, 見城 明, 瓜生原 葉子, 丸橋 繁 移植 58 (Supplement), s250_3-s250_3, 2023

    ...講座の構成は、臓器移植レシピエントあるいは臓器提供ドナー家族からのセミナーに加えて、臓器移植を市民の視点で考える公開討論を採用した。【結果】参加者48名のアンケートを回収した。属性は年齢30~50歳代が約7割を占め、職業では医療従事者が35%であった。...

    DOI 医中誌

  • 0h移植腎生検におけるIF/TAと移植後貧血との関連の検討

    縄野 貴明, 阿部 真也, 竹原 知宏, 鈴木 貴也, 宮田 匡大, 松木 絵理, 横川 ゆきの, 渡部 紗由美, 亀井 啓太, 市川 一誠, 渡辺 昌文, 西田 隼人, 福原 宏樹, 高井 諭 移植 58 (Supplement), s257_2-s257_2, 2023

    ...また多変量解析にてレシピエントの年齢及び性別、ドナー年齢、周術期リツキシマブ投与、術後腎機能、fer値を調整後も、IF/TA と術後12ヵ月時のsevere PTAとの関連は有意であった。【結論】0h生検におけるIF/TAは術後早期の貧血とは関連しない一方、維持期の高度の貧血と関連する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 当院における腎移植後リンパ嚢腫の検討

    米倉 尚志, 村松 真樹, 板橋 淑裕, 泉 惠一朗, 前田 真保, 櫻林 啓, 西川 健太, 青木 裕次郎, 三井 要造, 小口 英世, 河村 毅, 酒井 謙 移植 58 (Supplement), s263_1-s263_1, 2023

    ...</p><p>【結果】</p><p>レシピエントの年齢は46.0±14.0歳、男性187例/女性116例、先行的腎移植は60例、移植回数(初回/2回以上)は268例/35例、移植床は右263例/左40例だった。リンパ嚢腫は24例(7.9%)で発症した。治療は穿刺吸引7例(23%)、経皮的ドレナージ12例(39%)、硬化療法は6例(19%)で行った。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植レシピエントに対する周術期抗菌薬単回投与の検討

    矢西 正明, 小糸 悠也, 松下 純, 木下 秀文 移植 58 (Supplement), s268_3-s268_3, 2023

    <p>【目的】生体腎移植術は尿路開放手術であり準清潔手術に分類される。一方免疫抑制療法を行うことから周術期感染予防ガイドライン2015では推奨投与期間は単回投与から72時間以内と比較的幅が広く設定されておりまだ定まっていない。そこで当院では周術期抗菌薬は単回投与を行っており、周術期のSSIや尿路感染症の発生頻度について検討したので報告する。【対象】当院で2012年~2023年4月までに実施した生…

    DOI 医中誌

  • ドナー特異的HLA抗体(DSA)陽性腎移植に対する脱感作療法がCOVIDー19ワクチン抗体価に及ぼす影響について

    西森 一久, 糟野 健司, 渡邉 佑衣, 西川 翔, 西川 雄大, 小林 麻美子, 福島 佐知子, 高橋 直生, 多賀 峰克, 寺田 直樹, 岩野 正之 移植 58 (Supplement), s269_3-s269_3, 2023

    ...<p>【背景】COVIDー19ワクチンにより健康例100%、移植前レシピエント90%、移植後レシピエント45%が抗体価を獲得すると報告されているが、血液型不適合移植やDSA陽性移植例の術前血漿交換の影響は不明である。【対象と方法】対象患者は新型コロナワクチン2回接種後にABO血液型不一致生体腎移植を施行した63歳男性。...

    DOI 医中誌

  • 当院外来通院患者のSARS COVID-19感染症の検討

    松岡 裕, 野老山 茂寛, 森 佳子, 堀 麻友子, 西平 守邦, 辻田 誠, 植木 常雄, 両角 國男, 打田 和治 移植 58 (Supplement), s271_2-s271_2, 2023

    ...今回、当科外来フォロー中のレシピエント約450人のうち2021年1月1日~同年12月31日までにSARS COVID-19感染症に罹患した患者98名を対象に、年齢、BMI、DMの有無等の患者背景、使用免疫抑制薬や血中濃度、移植腎機能、ワクチン接種回数、PCR陰性化までの期間を検討した。結果:感染患者の年齢は49.5歳(中央値)で65歳以上の割合は14.3%(14名)であった。...

    DOI 医中誌

  • 「腎臓RTCとして臓器移植看護検討会から見えたこと」~移植患者の全体像をCKD看護から看る~

    井村 夕姫, 中島 節子, 松内 佳子, 玉木 陽代, 須田 篤, 青木 謙治, 坂下 智珠子, 野口 文乃, 北島 和樹, 石井 大輔 移植 58 (Supplement), s286_2-s286_2, 2023

    ...<p>レシピエント移植コーディネーター(以下RTCとする)は、移植医療の視点に加え「末期臓器不全患者の全体像」を捉えられる看護の重要性を感じながら活動してきた。そこで多臓器の末期臓器不全看護を実践している部署の看護師から成る臓器移植看護検討会を発足させ、腎臓・心臓・肝臓・生体ドナーを対象とした臓器移植看護基準作成に着手した。...

    DOI 医中誌

  • 肺移植術における術前PNIと術後短期成績の相関

    高橋 守, 坂之上 一朗, 河野 幹寛, 田中 里奈, 西川 滋人, 豊 洋次郎, 大角 明宏, 濱路 政嗣, 中島 大輔, 毛受 暁史, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s295_3-s295_3, 2023

    ...レシピエントの年齢中央値は47歳で、男性53例、女性51例であった。PNI値の分布は47.5±7.8であった。術後72時間でのprimary graft dysfunction(PGD)発症を予測するためのROC解析を行い、得られたカットオフ値(46)を用いて以下の解析を行った。PNI46未満が44名、46以上が60名であった。...

    DOI 医中誌

  • 常染色体優性多発嚢胞腎(ADPKD)と固有腎摘除術

    長谷川 雄基, 姫野 智紀, 島本 侑樹, 小玉 寛健, 西沢 慶太郎, 二村 健太, 岡田 学, 平光 高久, 後藤 憲彦, 一森 敏弘, 鳴海 俊治, 渡井 至彦 移植 58 (Supplement), s304_3-s304_3, 2023

    ...【結果】腎移植を行うことで嚢胞腎容積は有意に縮小し、若く、術前BMIが低値なレシピエントほど嚢胞が縮小する。また移植後嚢胞感染予防としての固有腎摘除術は行わなくてもよい可能性があり、手術時間や出血量などの周術期合併症を減らすことができる。</p>...

    DOI 医中誌

  • 当科における生体腎移植ドナー適正の検証

    太刀川 公人, 田中 俊明, 前鼻 健志, 中山 奨, 小笠原 卓音, 橋本 浩平, 小林 皇, 舛森 直哉 移植 58 (Supplement), s307_3-s307_3, 2023

    ...ドナーおよびレシピエントの術後腎機能から、ドナー適正の検証を行った。</p><p>【方法】2016年4月から2022年9月に施行した生体腎移植42件を対象とし、ドナーは術後1、3、12ヶ月後、レシピエントは術後1、3、6、12ヶ月後のeGFRを後方視的に検討した。...

    DOI 医中誌

  • アロ反応性T細胞に着目したマウスの皮膚移植による免疫寛容モデルの検証

    荒田 了輔, 谷峰 直樹, 中野 亮介, 坂井 寛, 田原 裕之, 大平 真裕, 田中 友加, 井手 健太郎, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s316_2-s316_2, 2023

    ...BALB/c のB細胞をCD40LとIL-4で24時間活性化培養してStimulatorとし、移植後レシピエントの脾臓T細胞と18時間のOneway MLRを行い、CD154+/CD137+アロ反応性T細胞をフローサイトメーターでCD4/CD8+T細胞中にそれぞれ同定した。【結果】BALB/c→C3Hに寛容処置を行うことで移植片は長期生着を認めた。...

    DOI 医中誌

  • HBs抗原陽性ドナーからHBV未感染レシピエントへの生体腎移植の経験

    佐々木 元, 田邉 起, 塩野 裕, 百田 尚史, 原田 理予, 杉戸 悠紀, 佐藤 泰之, 三浪 圭太, 田中 博, 原田 浩 移植 58 (Supplement), s318_2-s318_2, 2023

    ...<p>[緒言]HBs抗原陽性ドナーからHBV未感染レシピエントへの腎移植は、HBV感染の観点から適応外とされることが多い。ドナーにエンテカビル(ETV)を投与してHBV-DNAの陰性化とレシピエントにB型肝炎ワクチンを接種し、高力価のHBs抗体を獲得することを条件に当院の倫理委員会の承認を得て生体腎移植を施行した2例を報告する。[症例]レシピエントは47歳と51歳の男性。...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植後の門脈吻合部狭窄に対してIVRによるバルーン拡張術を施行した2例

    千葉 斉一, 中川 雅, 小金澤 樹, 横塚 慧, 郡司 崇裕, 小林 敏倫, 佐野 達, 菊池 勇次, 富田 晃一, 新後閑 正敏, 田渕 悟, 日高 英二, 池永 翔一, 佐口 徹, 河地 茂行 移植 58 (Supplement), s322_3-s322_3, 2023

    ...門脈再建はレシピエントの門脈本幹とグラフトの門脈左枝を端々吻合した。術後第10病日の腹部CT検査にて門脈吻合部の狭窄を認め、その後も改善せず消化管出血を認め始めたため、術後第19病日に開腹下横行結腸静脈経由のIVRによるバルーン拡張術を施行した。2例ともバルーン拡張術後は概ね順調な経過であった。...

    DOI 医中誌

  • 当院の腎移植レシピエントにおけるCOVID-19の検討

    井上 國彰, 堀 俊太, 富澤 満, 森澤 洋介, 中井 靖, 三宅 牧人, 鳥本 一匡, 田中 宣道, 米田 龍生, 藤本 清秀 移植 58 (Supplement), s332_2-s332_2, 2023

    ...【結語】COVID-19が一般感染症となり腎移植レシピエントの感染機会が増えることから, 腎移植レシピエントに対する治療方針は内服薬や既往歴などの患者背景も含めて考慮する必要がある。</p>...

    DOI 医中誌

  • 消化器外科教室のなかでの腎移植外科医の育成

    丸山 通広, 遠藤 悟史, 貝沼 駿介, 森下 弘基, 松原 久裕 移植 58 (Supplement), s333_3-s333_3, 2023

    ...移植に興味をもっていそうな大学院生には早期にドナー、レシピエントとも、経験を十分積んだ指導者の下術者になってもらい、さらに興味を持ってもらう。2018年から2023年5月まで、5人の腎移植外科医を育成しており、A医師はレシピエント(R)12例、B医師R3例ドナー(D)35例、C医師R17例、D医師R14例、E医師R3例D3例術者として経験を積んでいる。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植レシピエントにおける腎移植前後の体組成変化

    福原 宏樹, 西田 隼人, 高井 諭, 縄野 貴明, 竹原 知宏, 高井 優季, 堀江 繁光, 菅野 秀典, 山岸 敦史, 八木 真由, 内藤 整, 土谷 順彦 移植 58 (Supplement), s337_2-s337_2, 2023

    ...結語:腎移植レシピエントにおいて、VAT、SAT、筋肉の質は術後に悪化した。また透析歴が術後のVAT増加に影響を与えていた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 腎移植時血管吻合に人工血管を使用し経過良好であった1例

    花盛 敬輝, 前之園 良一, 岡部 知太, 郷司 和貴, 新名 拓也, 辻野 拓也, 南 幸一郎, 上原 博文, 小村 和正, 平野 一, 稲元 輝生, 能見 勇人, 東 治人 移植 58 (Supplement), s338_2-s338_2, 2023

    ...【方法】レシピエントは52歳男性で糖尿病性腎症に末期腎不全で、35歳の妻をドナーとした血液型不適合生体腎移植(B→O)を施行する運びとなった。左側ドナー腎採取後、バックテーブルでプレパレーションを施した際にドナー腎動脈が脆弱であることを確認した。脆弱部位を切除し右腸骨窩に配置したが吻合が困難であると判断し、ePTFE内径5mmを用いて腎動脈と右外腸骨動脈の間に配置し端側吻合を行った。...

    DOI 医中誌

  • 抗リン脂質抗体症候群を合併したSLE患者への血液型不適合生体腎移植の1例

    井上 國彰, 堀 俊太, 藤井 光英, 阪本 慧一, 富澤 満, 森澤 洋介, 後藤 大輔, 中井 靖, 米田 龍生, 藤本 清秀 日本透析医学会雑誌 56 (4), 143-149, 2023

    ...<p>症例は全身性エリテマトーデス(SLE)にループス腎炎と抗リン脂質抗体症候群(APS)を合併し26歳で血液透析導入となった31歳女性.19歳よりAPSに対して抗凝固薬を開始したがその後肺胞出血を合併したため内服を中止していた.SLEとAPSの病勢が落ち着いたことを確認し31歳で母親をドナーとする血液型不適合生体腎移植を施行した.APS合併レシピエントに対する生体腎移植では血栓症合併リスクが高く,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献25件

  • 子宮内膜を対象臓器とした新規卵巣組織異所性移植法の探索

    原田 賢, 高江 正道, 鈴木 直 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (4), 173-180, 2023

    ...</p><p><b>方法</b>:レシピエントとして8週齢のICRマウスを使用し,ドナーとして7-10日齢のICRマウスを使用した。下垂体抑制のもとレシピエントマウスに対してエストロゲン及びプロゲステロンを投与し,子宮内にドナー卵巣を移植した後,組織学的手法を用いて生着の確認を行った。...

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  • 小児肝移植患者における新型コロナウイルス感染の現状と治療

    清水 誠一, 阪本 靖介, 山田 全毅, 福田 晃也, 内田 孟, 栁 佑典, 小峰 竜二, 中尾 俊雅, 児玉 匡, 上遠野 雅美, 中里 弥生, 庄司 健介, 船木 孝則, 大宜見 力, 笠原 群生 Organ Biology 30 (2), 105-111, 2023

    <p>我々は,2005年11月から2022年12月に当院で小児肝移植を施行し,現在フォロー中の708名を対象として,SARS-CoV-2感染状況,治療および免疫抑制剤の管理について後方視的に検討した.肝移植後にCOVID-19陽性となった症例数は125症例,および肝移植術中に感染が判明したのは1症例であった.感染時期は2022年1月以降に119例(95.2%)認めており,第6波以降急激に増加して…

    DOI

  • 移植医療における倫理

    布田 伸一 Major Histocompatibility Complex 30 (2), 72-77, 2023

    ...そして,体外受精に始まる生殖補助医療技術,出生前検査と着床前検査は生命倫理の議論をもたらし,臓器提供者と臓器不全状態のレシピエント間で成り立つ臓器移植,最近のエンド・オブ・ライフケア,緩和医療では,自ずと高い倫理観を個人に求め,その倫理性を多職種が各々持つことで理想的なチーム医療が成り立つと認識されるようになってきた。...

    DOI Web Site

  • 腸内細菌叢による肝臓シトクロムP450(Cyp)および生体薬物代謝能への影響

    栂尾 正雄, 倉川 尚, 田島 真之介, 大塚 純, 和穎 岳, 太田-高田 有紀, 角 将一, 栗田 晃伸, 川上 幸治 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-009E-, 2023

    ...また、健常なヒト(ドナー、2名)の糞便を用いてGFのBALB/cマウス(レシピエント、各群n = 8)をそれぞれヒトフローラ化し、腸内細菌叢解析、肝Cyp活性および遺伝子発現量の定量を行った。</p><p>【結果】In vitroミダゾラム代謝活性は、SPFマウスと比較してGFマウスでは有意に低かった。...

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  • 当施設におけるRTC育成の現状と課題

    蔵満 薫, 小松 昇平, 原 麻由美, 宗 慎一, 佐伯 綾子, 山本 洋子, 菊本 さやか, 福島 健司, 浦出 剛史, 吉田 俊彦, 荒井 啓輔, 木戸 正浩, 外山 博近, 福本 巧 移植 58 (Supplement), s108_2-s108_2, 2023

    ...<p>背景;平成23年度より移植学会を中心としてレシピエント移植コーディネーターの認定が開始され、平成24年4月より移植後患者指導管理料が診療報酬として新設された。また脳死肝移植実施施設に関する基準の中でもレシピエント移植コーディネーターの配置が実施体制として求められている。当施設の現状;現在我々の施設には6名のRTCが存在する。専従が3名で他3名は外来、病棟に所属している。...

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  • 乳児急性肝不全における生体肝移植ドナーの精神的・身体的サポートの現状と課題

    中里 弥生, 上遠野 雅美, 大野 珠愛, 福田 晃也, 阪本 靖介, 笠原 群生 移植 58 (Supplement), s117_2-s117_2, 2023

    ...更にレシピエント退院後は母親ひとりでの育児が主体であり、育児に関する身近な相談窓口も少なく、電話連絡での体調・育児相談への対応が求められた。死亡例のドナー外来受診率は低く、グリーフケアが実施できていないのが現状である。...

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  • 小腸移植周術期の栄養管理

    松浦 俊治, 内田 康幸, 前田 翔平, 河野 雄紀, 梶原 啓資, 鳥井ケ原 幸博, 川久保 尚徳, 永田 公二, 田尻 達郎 移植 58 (Supplement), s131_1-s131_1, 2023

    ...さらに、移植後においてもグラフト臓器の状態がレシピエントの栄養状態に直結する臓器移植領域でもある。当然、小腸移植の最終的ゴールは、静脈栄養(PN)からの完全離脱と栄養状態の改善にある。わが国における小腸移植後患者のQOLについて、移植後1年以上経過したグラフト生着患者では、全員が少なくとも部分的にPNから離脱し、約9割が完全離脱可能となっている。...

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  • Accept or Decline?左房カフに高度損傷を伴ったマージナルドナー肺に賭けた脳死両肺移植例

    早稲田 龍一, 宮原 聡, 白石 武史, 當房 悦子, 森下 麻理奈, 金田 志朗, 若原 純一, 佐藤 寿彦 移植 58 (Supplement), s149_2-s149_2, 2023

    ...同医師から移植中止を提案されるも、本レシピエントにとってのラストチャンスであることを重視し、左房カフ所見をコーディネーター経由で確認した上でレシピエントチーム内での十分な検討後に移植実施を決断した。発表では私たちの実施した移植の実際と移植後経過を供覧する。他施設からの様々なご意見や熱いディスカッションを希望する。</p>...

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  • 60歳以上の高齢ドナーによる心臓移植術後の遠隔期予後

    安藤 政彦, 相澤 宏彰, 和田 拓己, 高橋 秀臣, 田中 駿, 金子 寛行, 李 洋伸, 尭天 孝之, 小前 兵衛, 木村 光利, 嶋田 正吾, 山内 治雄, 小野 稔 移植 58 (Supplement), s151_2-s151_2, 2023

    ...D年齢は48歳(15:74歳)、レシピエント(R)年齢は44歳(18:70歳)。1: D 60歳未満、2: D 60歳以上(24例)でRのProfileを比較、年齢: 42 vs 46歳, 虚血時間: 245 vs 252分, 待機期間: 3.9 vs 3.4年, 心室頻拍は3.5 vs 12%, 脳血管障害は29 vs 42%で有意差なし。移植後生存率も有意差なし。...

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  • 膵臓移植後長期管理での合併症について

    岡部 安博, 久保 進祐, 佐藤 優, 野口 浩司, 加来 啓三, 小川 智子, 津々浦 康, 宮本 京子, 中村 雅史 移植 58 (Supplement), s158_2-s158_2, 2023

    ...<p>本邦での膵移植はすでに500例を超えており、20年以上経過した膵移植レシピエントも存在する。今回は膵移植後の長期管理をしていく上での合併症について検討する。 血栓症:術後はバイアスピリンを継続投与している。長期でのグラフト血栓症は経験していない。 消化器合併症:術後3ヶ月以上経過した患者ではグラフト十二指腸の穿孔を2例に認めた。腸閉塞などは経験していない。...

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  • 当院における非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に対する生体肝移植後成績

    西岡 裕次郎, 赤松 延久, 宮田 明典, はい 成寛, 市田 晃彦, 河口 義邦, 金子 順一, 田村 純人, 長谷川 潔 移植 58 (Supplement), s171_1-s171_1, 2023

    ...NASH症例はレシピエント年齢が高い傾向で(57歳 vs. 54歳;p=0.051)、BMIが有意に高かったが(28.2 vs. 22.6;p<0.001)、ChildーPugh score・MELD score・グラフト重量ーレシピエント標準肝容積比などの因子に差を認めなかった。...

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  • 小児生体肝移植後10年以上経過した患者の現状と課題

    本田 正樹, 冨田 真裕, 櫻井 悠人, 蛭川 和也, 嶋田 圭太, 磯野 香織, 菅原 寧彦, 猪股 裕紀洋, 日比 泰造 移植 58 (Supplement), s176_2-s176_2, 2023

    ...【方法】当院で施行した小児LDLTレシピエント180例のうち、術後10年以上経過した84 例(移植時年齢3.6±4.8歳(平均±SD)、観察期間177.8±38.9ヵ月)を対象。移植後10年時点での移植肝の状態(肝逸脱酵素、肝生検)、GFR、及び10年以上経過して発症した手術関連合併症を検討した。...

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  • 脳死再肝移植の適応拡大に向けての当科における再肝移植後成績の検討

    影山 詔一, 平田 真章, 山根 佳, 門野 賢太郎, 西尾 太宏, 奥村 晋也, 政野 裕紀, 小川 絵里, 岡本 竜弥, 福光 剣, 穴澤 貴行, 内田 洋一朗, 伊藤 孝司, 秦 浩一郎, 波多野 悦朗 移植 58 (Supplement), s178_2-s178_2, 2023

    ...また再肝移植後のグラフト不全の因子として前期での多変量解析では移植後1年以内の再肝移植、レシピエント年齢が危険因子と挙げられた一方、後期での解析ではMELDスコアだけが危険因子として挙げられた。結語:近年の再肝移植後の成績はMELD高値にも関わらず、生体肝移植と同等の術後成績となっており、移植後1年以内の脳死登録への条件緩和の妥当性が示唆された。</p>...

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  • 腎移植レシピエントの移植後外来フォローアップ戦略~東京女子医科大学病院の場合~

    海上 耕平, 尾本 和也, 古澤 美由紀, 齋藤 彩香, 大木 里花子, 越田 里美, 山科 咲智, 岡部 祥, 木島 佑, 阪野 太郎, 北島 久視子, 平井 敏仁, 星野 純一, 高木 敏男, 石田 英樹 移植 58 (Supplement), s181_2-s181_2, 2023

    <p>本邦の生体腎移植及び腎臓移植全体の症例数は年々増加し、また、移植腎長期予後も得られるようになり、累積の患者数も増加傾向にある。しかし、その一方で、高齢移植者や移植後長期経過症例など様々なリスクを有することも多くなってきており、このため、様々な移植後合併症に、臨床の現場で遭遇する機会も増えてきている。東京女子医科大学病院は日本における腎移植のハイボリューム施設であり、累積あるいは新規の診療患…

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  • 新型コロナウイルス感染症に対する腎移植後管理について

    海上 耕平 移植 58 (Supplement), s191_1-s191_1, 2023

    ...免疫抑制療法を必要とする臓器移植医療において、SARS-CoV-2感染はレシピエントの重症化やドナー由来の組織伝播などが流行当初より懸念されており、特に腎移植は免疫抑制が他臓器移植と比較して強い、生体臓器移植が多い、などの観点から影響が強いと考えられている。...

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  • 異時性肝・小腸移植を施行した腸管不全関連肝障害症例における肝移植前総ビリルビン値、MELDスコア推移の検討

    工藤 博典, 櫻井 毅, 安藤 亮, 多田 圭佑, 佐々木 英之, 福澤 太一, 大久保 龍二, 橋本 雅俊, 佐藤 皓祐, 和田 基 移植 58 (Supplement), s204_2-s204_2, 2023

    ...<p>【はじめに】2020年に改訂された肝臓移植希望者(レシピエント)選択基準では、小腸移植適応委員会において肝・小腸同時移植の適応と判断された(総ビリルビン値(T-Bil)6mg/dl以上)腸管不全関連肝障害(IFALD)症例は、登録時のMELD スコア(MELD)は16点相当とし、登録後は6ヶ月ごとに2点が加算される制度になっている。...

    DOI

  • 慢性拒絶により移植片に誘導される老化細胞の移植片生存への影響とSenolyticsの可能性

    松永 知久, 中森 啓太, 前之園 良一, 上原 博史, 平野 一, 能見 勇人, 小山 耕平, Tullius Stefan, 東 治人 移植 58 (Supplement), s234_2-s234_2, 2023

    ...方法:BALB/cをドナー、BALB/cもしくはC57BL/6をレシピエントとして異所性心移植を施行し、CTLA4-Igを用いて慢性拒絶モデルを作成した。老化細胞に対する治療としてSenolyticsをレシピエントに投与した。RT-PCR、組織化学染色を用いて老化細胞マーカーを評価した。また、組織学的分析、フローサイトメトリーを用いて拒絶反応を評価した。...

    DOI 医中誌

  • 免疫抑制剤の腸内細菌および筋量への影響

    富澤 満, 堀 俊太, 井上 國彰, 前阪 郁賢, 森澤 洋介, 後藤 大輔, 中井 靖, 三宅 牧人, 鳥本 一匡, 田中 宣道, 米田 龍生, 藤本 清秀 移植 58 (Supplement), s235_2-s235_2, 2023

    ...ヒト糞便検体はドナーレシピエントの術前後で採取し、レシピエント術後が4検体、その他が16検体であった。【結果】TAC高容量、TAC低用量、PSL群ではコントロールと比較しCTでの腸腰筋面積低下を認め(p<0.05)、HE標本で筋繊維が萎縮していた(p<0.05)。TAC・PSL投与群とその他マウス糞便検体を比較するとGMに有意な組成変化が見られた(p=0.001)。...

    DOI 医中誌

  • 膵島細胞移植に適した制御性T細胞治療の検討

    原田 昌樹, 余郷 享子, 森本 弘大, 前原 由依, 広田 沙織, 奥村 康, 竹田 和由, 内田 浩一郎 移植 58 (Supplement), s238_2-s238_2, 2023

    ...【方法】dsTreg(Donor Antigen Specific Treg)はレシピエント(Foxp3-ires-hCD2-CD52マウス)脾細胞とaCD80/CD86mAb存在下に放射線照射済ドナー脾細胞による抗原刺激で誘導し、マイクロビーズでTreg純化し作成した。同系dsTregとドナー膵島細胞の腎被膜下共移植でアログラフト生着期間及び移入Tregの分布を内在性Tregと比較検討した。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後プロトコール/エピソード生検における抗体関連型拒絶反応の比較検討

    村松 真樹, 小口 英世, 板橋 淑裕, 祖父江 晃基, 高上 紀之, 西川 健太, 櫻林 啓, 前田 真保, 米倉 尚志, 橋本 淳也, 青木 裕次郎, 宍戸 清一郎, 濱崎 祐子, 河村 毅, 酒井 謙 移植 58 (Supplement), s242_1-s242_1, 2023

    ...結果)レシピエント年齢は36.5歳 (IQR12.6-48.8)、 男性179例であり、ドナー年齢は53.7 歳(IQR42.7-63.7)、男性134例であった。生体腎移植281例、ABO不適合80例、既存抗体陽性30例、 複数回移植 27例であった。移植から生検まではP群36.1ヶ月(IQR12.1-60.5)、E群93.1ヶ月(IQR28.5-157.9)であった(p<0.001)。...

    DOI 医中誌

  • ABO血液型不一致・生体腎移植後にPassenger Lymphocyte Syndromeを発症した1例

    近藤 晃, 中島 龍一朗, 春口 和樹, 蜂須賀 健, 川瀬 友則, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 58 (Supplement), s244_1-s244_1, 2023

    ...ドナーの血液型はO型、レシピエントの血液型はB型の、ABO血液型不一致・生体腎移植術を施行した。術後経過は良好で、術後16日目に退院となった。しかし退院後4日目に倦怠感を主訴に外来受診。採血で著明な貧血を認めており、精査加療目的に入院となった。【経過】B型の輸血を行おうとしたところ、検査科より主試験で凝集を認めるとの連絡が入った。...

    DOI 医中誌

  • 当院における先行的腎移植について

    徳本 直彦, 瀬戸口 誠, 井上 泰之, 大坂 晃由, 井上 稔, 辻岡 博貴, 池添 慧梨香, 韮塚 あす実, 泉 敬太, 中山 哲成, 齋藤 一隆 移植 58 (Supplement), s248_2-s248_2, 2023

    ...レシピエントは男性35例 (63.6%)、平均年齢は48.1歳。CKD原因別では、DM 19例(34.5%)が最も多く、次いで腎硬化症12例(21.8%)の順であった。ABO血型別では、適合17例(30.9%)、不適合20例(36.3%)、不一致18例(32.7%)で、54例(98.2%)は一次移植であった。...

    DOI 医中誌

  • 秋田大学における腎移植レシピエントの妊娠・出産の検討

    山本 竜平, 齋藤 満, 藤山 信弘, 青山 有, 提箸 隆一郎, 小林 瑞貴, 奈良 健平, 沼倉 一幸, 成田 伸太郎, 羽渕 友則 移植 58 (Supplement), s258_2-s258_2, 2023

    <p>【背景】移植後妊娠に対しては、妊娠合併症の上昇や移植腎に与える影響など懸念事項も多い。【対象と方法】秋田大学で腎移植後に妊娠した6例(7妊娠、6出産、1中絶)について後方視的に検討した。【結果】すべての症例で妊娠の希望があった時点で維持免疫療法をタクロリムス(TAC)、アザチオプリン(AZA)、プレドニゾロン(PSL)の3剤に変更していた。妊娠時の年齢と移植後経過期間の中央値はそれぞれ、3…

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植後のルーティン排尿時膀胱造影検査の意義

    安次嶺 聡, 雫 真人, 三輪 祐子, 岩崎 研太, 石山 宏平, 小林 孝彰 移植 58 (Supplement), s263_2-s263_2, 2023

    ...【方法】2014年から2022年までの間に愛知医科大学で生体腎移植を受けたレシピエントのうち、術後1年(以降)に排尿時膀胱造影を施行した19名(男性10名、女性9名)を対象に、VURの有無と入院を要する尿路感染症、移植腎生着率・患者生存率との関連について後方視的に解析した。膀胱尿管吻合は、全例膀胱外アプローチ(Lich-Gregoir法)で施行された。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植レシピエントにおけるCOVID-19ワクチン接種後の獲得免疫の検討

    川代 啓太, 鈴木 理滋, 野木森 拓人, 岩原 直也, 広瀬 貴行, 山本 拓也, 福原 崇介, 堀田 記世彦, 篠原 信雄 移植 58 (Supplement), s270_1-s270_1, 2023

    ...オミクロン対応ワクチンを追加接種したレシピエント20名、健常群7名の抗体価、BA.5に対する中和力価も評価した。結果 レシピエントの年齢中央値は59歳、健常群は35歳であった (p=0.0025)。抗体価中央値はレシピエント91.6AU/ml、健常群369.2AU/mlであった (p<0.0001)。...

    DOI 医中誌

  • BKポリオーマウィルス関連腎症の危険因子の検討

    提箸 隆一郎, 齋藤 満, 浦山 健, 青山 有, 山本 竜平, 藤山 信弘, 小林 瑞貴, 嘉島 相輝, 奈良 健平, 沼倉 一幸, 成田 伸太郎, 羽渕 友則 移植 58 (Supplement), s272_3-s272_3, 2023

    ...【対象と方法】2004年7月から2021年3月末に当院で生体腎移植を受けたレシピエントとそのドナーの321組を対象とし、BKPyVAN発症の危険因子を後方視的に検討した。また、保存血清を用いてレシピエントとドナーの移植前抗BKPyV抗体価をELISA法で測定し、BKPyVAN発症との関連を検討した。...

    DOI 医中誌

  • 高齢レシピエントに対する肝移植の成績

    金子 順一, 佐々木 脩, 西岡 裕次郎, 宮田 明典, 市田 晃彦, 河口 義邦, はい 成寛, 赤松 延久, 長谷川 潔 移植 58 (Supplement), s280_1-s280_1, 2023

    ...【結論】高齢レシピエントは、移植後1年超えても引き続き注意深い経過観察が必要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • 当院におけるレシピエント移植コーディネーターの働き方と後進育成について

    野畑 真由美, 西川 朋子, 渡井 至彦 移植 58 (Supplement), s286_3-s286_3, 2023

    ...レシピエント移植コーディネーター(以下、RTC)一人ひとりのライフステージや状況に合わせた働き方でワークライフバランスを保ち、長期的にRTC活動が継続できるような環境づくりを考えたい。【本文】当院では、2010年度よりRTCとして専従1人、翌年に専従1人増員、2021年度に3人目の専従RTCが増員され活動を行ってきた。...

    DOI 医中誌

  • アプリによるアドヒアランス向上に向けての支援の検討

    田村 裕子, 渡部 小央里, 浦和 愛子, 佐々木 典子, 坂本 竜太, 富家 淳, 西川 晃平 移植 58 (Supplement), s290_3-s290_3, 2023

    ...<p>【目的】三重大学医学部附属病院では、腎移植後レシピエントに対してアプリを導入しており、アプリを活用した患者支援は有効であるが、継続率の低下が問題となっている。本研究はアプリのお知らせ既読率や健康記録の使用状況から、腎移植後レシピエントのアドヒアランス向上に向けての示唆を得ることである。...

    DOI 医中誌

  • 日本スキンバンクネットワーク 2022年度活動報告

    小川 由季, 青木 大, 松村 一, 田中 秀治, 副島 一孝, 佐々木 淳一 移植 58 (Supplement), s294_1-s294_1, 2023

    ...レシピエント数は15名に対し20回延べ210.1単位のAllograftの供給を行った。Covid-19 の影響により当バンクでのドナー数は近年減少傾向であったが、2021年度に増加に転じ、2022年度は更に増加した。レシピエント数・供給数は毎年一定数を維持している状態が続いている。</p><p>今後、十分なAllograftの保存と安定的な供給を図るため、採皮活動エリアの拡大を図りたい。...

    DOI 医中誌

  • ドナー肺を体外肺灌流と10℃保存した後に両側肺葉移植を施行した一例

    新垣 雅人, 稲毛 輝長, 川島 光明, 谷口 大輔, 石綿 司, 氏家 秀樹, 藤原 晶, 大高 和人, 椎谷 洋彦, 加藤 達哉, 安福 和弘, Keshavjee Shaf, Cypel Mercelo 移植 58 (Supplement), s295_1-s295_1, 2023

    ...両側上葉と中葉は良好な機能を示していため両側肺葉移植の方針とし、サイズミスマッチを考慮し当初予定していたレシピエントを変更した。EVLP終了後の午後8時よりドナー肺を10℃の保冷庫で静置した。その間レシピエントの術前検査を行い、翌X日午前6時30分に肺移植手術開始となった。...

    DOI 医中誌

  • Predicted heart massを用いたドナーとレシピエントのサイズミスマッチに対する生存率と血行動態の検討

    田口 卓良, 吉岡 大輔, 川村 匡, 河村 拓史, 松浦 良平, 河村 愛, 三隅 祐輔, 柳野 佑輔, 赤澤 康裕, 渡邉 琢也, 塚本 泰正, 福嶌 五月, 坂田 泰史, 宮川 繁 移植 58 (Supplement), s299_3-s299_3, 2023

    ...レシピエントを、pHM比(ドナー/レシピエント)で3群に分けて生存率や血行動態を検討した。【結果】260例中、Undersize群(<80%)が38例(15%)、Match群(80-120%)が160例(61%)、Oversize群(>120%)が62例(24%)であった。1年生存率は、それぞれ100% vs 97.5% vs 95.2% (p=0.39)であり、有意差を認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • レシピエント体格を考慮したドナー心肥大評価が心臓移植後臨床成績に及ぼす影響

    中江 昌郎, 河村 拓史, 吉岡 大輔, 川村 匡, 河村 愛, 三隅 祐輔, 平 将生, 島村 和男, 宮川 繁 移植 58 (Supplement), s302_1-s302_1, 2023

    ...<p>【背景】ドナー心肥大(LVH)はマージナルドナー因子の一つとされるが、壁厚によるLVH評価は、レシピエントの体格を考慮できず、必ずしも妥当とは言えない。今回、レシピエント体格を考慮したLVH評価を行い、予後に及ぼす影響について検討した。...

    DOI 医中誌

  • 移植腎1時間生検における糸球体硬化率と術後1年時のドナーeGFRの検討

    寺西 淳一, 野口 毅朗, 下木原 航太, 高本 大路 移植 58 (Supplement), s308_1-s308_1, 2023

    ...<p>緒言:移植腎のもともとの糸球体数やその硬化率が、生体ドナーやレシピエントの術後腎機能に影響するため、今回、当院の生体ドナーにおいて、移植腎1時間生検における糸球体硬化率と術後1年時のドナーeGFRについて検討したので報告する。...

    DOI 医中誌

  • 子宮移植手術を想定したCadaver Surgical Trainingの取組み

    木須 伊織, 尾原 秀明, 松原 健太郎, 長谷川 康, 山田 洋平, 森田 伸也, 高詰 佳史, 今西 宜晶, 久保田 義顕, 白石 哲郎, 松田 理沙, 林 龍馬, 山上 亘, 阪埜 浩司 移植 58 (Supplement), s310_2-s310_2, 2023

    ...【方法】未固定献体を用いて生体間子宮移植手術を想定して同献体においてドナー・レシピエント手術を行った. ドナー手術では子宮に加え, 血管柄として子宮動動脈, 深子宮静脈を内腸骨動静脈分枝部から摘出し, 卵巣静脈も併せて摘出した. レシピエント手術では剥離した外腸骨動静脈にドナー血管柄を各々血管吻合した(動脈2本、静脈4本)....

    DOI 医中誌

  • 腎移植後BKポリオーマウイルス感染症における尿中・血漿中ウイルス量の関係

    加藤 桃子, 西川 晃平, 田畑 勇作, 筏井 亮太, 武内 祐史郎, 大和 俊介, 西川 武友, 東 真一郎, 佐々木 豪, 舛井 覚, 井上 貴博 移植 58 (Supplement), s318_1-s318_1, 2023

    ...【対象】2012年4月から2023年5月までに当科に通院していた移植後1年以上経過した腎移植レシピエント153例のうち、BKPyV尿症が認められた26例(16.9%)。【方法】当施設では導入時の免疫抑制はTacrolimus、Mycophenolate mofetil、Methylprednisoloneを用いている。...

    DOI 医中誌

  • 脳死下膵腎同時移植後に発症したサイトメガロウイルス血症の1例

    安部 舜, 小林 隆, 三浦 宏平, 石川 博補, 廣瀬 雄己, 河内 裕介, 田島 陽介, 市川 寛, 滝沢 一泰, 島田 能史, 坂田 純, 若井 俊文, 池田 正博, 田崎 正行, 齋藤 和英 移植 58 (Supplement), s319_1-s319_1, 2023

    ...<p>【背景】サイトメガロウイルス(CMV)感染症は最も注意すべき臓器移植後感染症の一つであり,グラフト機能不全・レシピエントの生命予後に大きく関わる.今回我々は,脳死下膵腎同時移植(SPK)後のバルガンシクロビル(VGCV)予防投与中にCMV血症をきたした1例を経験したので報告する....

    DOI 医中誌

  • 過大グラフトのため移植片機能不全を来した脳死提供下成人肝腎同時移植の一例

    田原 裕之, 中野 亮介, 坂井 寛, 谷峰 直樹, 黒田 慎太郎, 大平 真裕, 井手 健太郎, 小林 剛, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s324_1-s324_1, 2023

    ...ドナーIVCとレシピエントIVCを側々吻合し、ドナーPVとレシピエント右腎静脈(PV閉塞のため)と静脈間置吻合し血流再開したが、レシピエントIVCの圧迫によりoutflow blockとなるため、ドナーIVCとレシピエント左中肝静脈断端を吻合し血流改善を得た。完全閉腹するとIVC圧迫の懸念あり腹部開放創用ドレッシングキットを用いた。...

    DOI 医中誌

  • 当科における生体肝移植後のde novo DSAとグラフト機能との関連

    中川 雅, 千葉 斉一, 佐野 達, 郡司 崇裕, 日高 英二, 田渕 悟, 新後閑 正敏, 菊池 勇次, 小林 敏倫, 横塚 慧, 小金澤 樹, 河地 茂行 移植 58 (Supplement), s325_2-s325_2, 2023

    ...[対象と方法] 当科の63例の生体肝移植のうちDSAの測定が可能であった10例のレシピエントを対象とした。生存期間は移植後42-248 (中央値78.5)月であった。保険適応に準じたHLA抗体スクリーニング検査を行い陽性の場合抗体特異的同定検査を施行した。DSA陽性症例については半年毎に検査を行った。...

    DOI 医中誌

  • 当院肺移植待機症例のinactive制度利用とレシピエント移植コーディネーターの役割

    杉元 弥生, 板羽 紗折, 松田 安史, 鈴木 寛利, 星川 康 移植 58 (Supplement), s327_2-s327_2, 2023

    ...inactive制度の有用性とレシピエント移植コーディネーター (RTC) の役割について検討する。2023年5月現在当院肺移植待機登録16例中、待機中10、死亡3、移植済1、inactive2例であった。inactive 2例は、1.50代女性、間質性肺炎。複数回移植候補となったが受諾せず、状態が安定し原疾患の悪化を認めないため、RTCより提案しinactiveとした。...

    DOI 医中誌

  • 自己腎動静脈瘻に対し移植後にTAEを施行した生体腎移植レシピエントの一例

    石渡 亜由美, 遠藤 健二, 別府 寛子, 中村 優希, 小野原 聡, 小川 ひな, 亀井 唯子, 川西 智子, 小川 俊江, 阿部 恭知, 遠藤 真理子, 白川 浩希, 若井 幸子 移植 58 (Supplement), s335_3-s335_3, 2023

    <p>【症例】49歳女性</p><p>【経過】38歳時に原疾患IgA腎症による末期腎不全に対して、母をドナーとする先行的生体腎移植目的で入院。移植直前の造影CTにて径1.2cmの左自己腎動静脈瘻を認めた。35歳時(前医)の経皮的自己腎生検後に腎周囲血種を認め、その際に腎動静脈瘻も併発したと考えられた。予定通り右腸骨窩腎移植術を行い、左自己腎動静脈瘻については慎重に経過観察することにした。毎年単純…

    DOI 医中誌

  • 腎移植レシピエントにおけるIgG値の臨床的意義に関する検討

    望月 保志, 倉田 博基, 原田 淳樹, 荒木 杏平, 中村 裕一郎, 安田 拓司, 中西 裕美, 光成 健輔, 松尾 朋博, 大庭 康司郎, 西野 友哉, 今村 亮一 移植 58 (Supplement), s338_3-s338_3, 2023

    ...そこで、当院腎移植レシピエントにおけるIgGの臨床的意義について検討を行った。【対象】対象は、当院で腎移植後経過観察中の123例で、患者背景は年齢57.9±13.9歳、男性 81例 / 女性 42例、生体腎 96例 / 献腎 27 例、ABO血液型不適合36例(29 %)、先行的腎移植27例(22 %)、糖尿病7例(6 %)であった。...

    DOI 医中誌

  • 外来を受診する腎移植後患者の自己管理に向けた看護職レシピエント移植コーディネーターの実践

    川浪 幸子, 高比良 祥子 日本移植・再生医療看護学会誌 17 (0), 43-56, 2023

    <p>外来を受診する腎移植後患者の自己管理に向けたRTCの実践を、移植術後初回外来から移植後1年未満、移植後1年以上から移植後5年未満、移植後5年以上の経過時期毎に明らかにすることを目的とした。5年以上腎移植を担当した経験があり専従RTCとして実践を行う看護師7名に対して、インターネット回線を利用した半構造化面接法でデータを収集し、質的記述的分析を行った。結果、移植術後初回外来から移植後1年未満…

    DOI

  • 日本移植学会の取り組み

    江川 裕人, 江口 晋, 岡田 克典 脳死・脳蘇生 35 (2), 58-63, 2023

    抄 録:日本の臓器移植は,移植後の成績は世界でトップクラスであるが,その数は先進国の中で著しく少ない。しかし,臓器の移植に関する法律(臓器移植法)制定後25年経過してようやく,脳死下臓器提供が2019年度に94件に達し,2022年度には106件に増加しつつある。人口が半分の隣国韓国で年間500件であるので,今後,日本においても年間1,000件は到達可能と予測される。年間1,000件の臓器提供に対…

    DOI

  • 脳に埋没している中大脳動脈末梢部大型動脈瘤に対するICG flash fluorescence法を用いたtarget bypass

    千葉 貴之, 久保 慶高, 佐藤 慎平, 村上 寿孝, 赤松 洋祐, 千田 光平, 幸治 孝裕, 吉田 研二, 小笠原 邦昭 脳卒中の外科 51 (4), 335-338, 2023

    ...<p>脳に埋没しているM3遠位部の非囊状動脈瘤に血行再建術を行う場合,レシピエントとなるM4は終末枝となっているために正確に確保しなければならない.しかし,瘤が視認できないためにレシピエントM4の同定は難しい.本稿ではindocyanine green(ICG)蛍光血管撮影を応用させたflash fluorescence法を用いて,レシピエントM4を正確に同定する方法を述べる.flash fluorescence...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 後世へ伝授すべき心臓移植手技:すべては基礎技術の積み上げである

    小野 稔 移植 58 (Supplement), s106_2-s106_2, 2023

    ...第4は、レシピエント心臓切離線を正確に読み解いて吻合を行いやすいように切離を行うことである。第5は、最初の左房後壁吻合においてきれいな内膜接合面を作ることである。第6に、レシピエントとドナーの異なるサイズの吻合をピッチとバイトの調整で辻褄をうまく合わせることである。この6つの要点を迷うことなく流れるように行えば、出血の少ない迅速な心臓移植手術が誰にでも可能である。</p>...

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  • 小児に対する肺移植

    伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s107_2-s107_2, 2023

    ...脳死肺移植の場合は、ドナーとレシピエントの解剖はマッチしてるため、吻合は細いがそれほど難易度は高くない。一方で、生体肺移植の場合は、大人の肺の一部を移植するために、グラフトと、胸腔は形も大きさも異なる。さらに、吻合する血管や気管支の位置や形も異なる。加えて難しいのは、ドナー肺が膨らんだときの形を予測して吻合部に屈曲や狭窄をきたさないようにする必要がある。...

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  • RTCの教育の展望 -認定合同委員会とJATCOの活動から-

    野尻 佳代 移植 58 (Supplement), s109_1-s109_1, 2023

    ...<p>移植医療においてチームの要であるレシピエント移植コーディネーター(RTC)の役割は重要である。諸先輩方の活躍のお陰で認定制度への期待が高まり、2011年に移植学会を中心とする9(現在は10)学会および研究会からなる認定合同委員会によるレシピエント移植コーディネーターの認定資格制度が開始された。...

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  • 小児生体肝移植ドナー術後長期経過観察支援に関する検討

    上野 豪久, 田中 美和, 森本 貴子, 高瀬 洪生, 小林 省吾, 梅下 浩司, 江口 英利, 木村 武司, 奥山 宏臣 移植 58 (Supplement), s116_1-s116_1, 2023

    ...方法:2021年までに当院で生体肝移植を実施した18歳以下のレシピエントのドナーを対象とした。ドナーの年齢 性別 関係 外来受診の頻度を調査した。また、レシピエントの家族にドナー外来受診の支援に関するアンケート調査を実施した。結果:132例が対象となった。そのうち64人(48%)が定期的にドナー外来を受診していた。移植後10年以上のドナーの外来受診率は38%であった。...

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  • 臓器横断的な観点からみた移植後のドナー特異的抗体(DSA)発生要因とその影響

    平田 真章, 伊藤 孝司, 進藤 岳郎, 八木 真太郎, 田中 里奈, 藤本 遼, 中村 健治, 万木 紀美子, 菱田 理恵, 小林 恭, 伊達 洋至, 波多野 悦朗 移植 58 (Supplement), s121_2-s121_2, 2023

    ...また、全ての臓器においてドナーとレシピエント間のHLAエピトープの不適合数がDSA発生に寄与した。一方で、脳死肺移植、生体腎移植ではDSA発生はグラフト予後と相関したが、小児生体肝移植では、DSAはグラフト肝の線維化、免疫抑制剤の数に影響したものの、移植後長期であっても予後への影響は乏しかった。...

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  • EBV感染の予防と治療 臓器移植関連EBV感染症診療ガイドライン2021年版より

    日下 守, 佐藤 滋 移植 58 (Supplement), s128_2-s128_2, 2023

    ...移植後EBV初感染 (再活性化) のスクリーニングとして、移植前にドナーとレシピエントのEBV抗体検査を行い、移植後はPCR でEBV-DNA定量を経時的に行うことが推奨される。PTLDの発症予防と早期発見にはPCRによる血中EBVの定量モニタリングが有用で、EBVの病態, 病勢を把握するのに不可欠であり, EBV量を少なく保つことでPTLDの発症頻度を減らすことができるとされている。...

    DOI

  • 当施設での肺移植におけるRTCの役割と多職種連携について

    玉城 七海 移植 58 (Supplement), s133_1-s133_1, 2023

    ...脳死移植発生時には、円滑な移植プロセスのため、移植担当医と臓器移植医療センター所属のRTCが日本臓器移植ネットワークのコーディネーターと連絡・調整を行い、移植当日以降もレシピエント経過報告やサンクスレター送付等の継続した連携を行っている。...

    DOI

  • DQ-DSA陽性生体肺移植レシピエントに対する両側脳死再肺移植

    三好 健太郎, 調枝 治樹, 富岡 泰章, 石原 恵, 田中 真, 杉本 誠一郎, 山根 正修, 久保 友次郎, 川名 伸一, 清水 大, 松原 慧, 橋本 好平, 岡崎 幹生, 豊岡 伸一 移植 58 (Supplement), s148_1-s148_1, 2023

    ...DQ-DSA陽性といったレシピエント,手術,ドナー全因子における複数のリスクを有する移植であった.適応判断においては,レシピエントの良好なリハビリ状況,ドナー肺の機能,脱感作療法が実施可能な斡旋スケジュールなどを考慮し,患者および家族への十分な説明の上,実施を最終決断した.待機施設との連携,リスク因子の相補的な解釈の重要性を再認識した経験であった.</p>...

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  • 当院における高齢心臓ドナーの現状

    武城 千恵, 辻 正樹, 石田 純一, 網谷 英介, 波多野 将, 安藤 政彦, 嶋田 正吾, 小野 稔 移植 58 (Supplement), s150_1-s150_1, 2023

    ...【結果】対象は163例(男性レシピエント71.6%)、レシピエント年齢は44(33-52)歳、ドナー年齢は46(36-54)歳であった。...

    DOI

  • 心臓移植待機中の現状とheart allocation system改定への課題

    奥村 貴裕, 六鹿 雅登, 風間 信吾, 平岩 宏章, 森本 竜太, 吉住 朋, 室原 豊明 移植 58 (Supplement), s154_1-s154_1, 2023

    ...<p>近年の心臓移植レシピエント候補の増加とわが国の深刻なドナー不足により、心臓移植待機期間は1,700日を超えるに至った。移植前状態のほぼ100%は非拍動型植込型VAD装着状態にある。J-MACSデータによれば、術後1年のVAD関連合併症として、感染(36%)、神経機能障害(24%)、大量出血(21%)、右心不全(7%)、除細動を要する不整脈(8%)があり、3年生存は85%とされる。...

    DOI

  • 膵島移植実施体制の課題

    明石 優美, 加藤 櫻子, 吉川 充史, 纐纈 一枝, 會田 直弘, 栗原 啓, 伊藤 泰平, 剣持 敬 移植 58 (Supplement), s156_2-s156_2, 2023

    ...</p><p>1)脳死下・心停後対応両方がある 2)組織移植であり臓器移植の対応と異なる 3)臓器移植Coではなく組織移植認定Coが対応する 4)レシピエント登録・ドナー発生時のレシピエント選択は学会主導で行っており、事務局医師負担が大きい 5)症例登録制度が確立していない 6)摘出、搬送やCo費用が定められていない、等である。...

    DOI

  • 小児肝移植後10年以上経過した長期症例の課題

    平田 雄大, 眞田 幸弘, 大西 康晴, 脇屋 太一, 岡田 憲樹, 堀内 俊男, 大豆生田 尚彦, 高寺 樹一朗, 関谷 菜津美, 吉田 幸世, 佐久間 康成, 佐田 尚宏 移植 58 (Supplement), s173_2-s173_2, 2023

    ...方法:対象は1988年6月~2013年5月までに肝移植を施行した小児レシピエント270例。移植施設は、当院189例、他院81例。原疾患は胆道閉鎖症221例、その他49例。 移植時年齢は中央値1歳(0~16)。 移植後年数は中央値17年(10~35)。現在年齢は中央値22歳(10~46)。 結果:現在の免疫抑制薬服薬数は、なし:18例、1剤:107例、2剤:74例、3剤:69例、4剤:2例。...

    DOI

  • 東邦大学医学部腎臓学講座における現状と展望

    小口 英世, 河村 毅, 村松 真樹, 板橋 淑裕, 青木 裕次郎, 高須 二郎, 米倉 尚志, 高上 紀之, 関 真奈美, 濱崎 祐子, 宍戸 清一郎, 酒井 謙 移植 58 (Supplement), s180_1-s180_1, 2023

    ...当科の腎移植後の外来フォローの現状については、現在外科医と内科医で診療が行われ、レシピエントコーディネーターは術前から詳細に患者情報を把握し、移植後も生活指導等を中心に大きな役割を果たしている。移植後の腎生検を含めた定期検査、検診項目などを詳細に設定し、外来診療の一定の統一化を図っている。...

    DOI

  • 腎移植患者の移植後CVD管理 ~検査体制~

    豊田 麻理子, 川端 知晶, 山永 成美 移植 58 (Supplement), s184_1-s184_1, 2023

    ...<p>腎移植レシピエントにとって心血管合併症は、感染症。悪性腫瘍と合わせて3大死因の一つであり、早期発見・早期介入は、長期予後の改善につながる。検査の目的には1,リスク因子の評価、2,心機能の現状評価、3,有症状時の精査がある。...

    DOI

  • 臨床データから腎移植生着率を予測する

    木下 善隆, 久米 春喜, 岩見 大基 移植 58 (Supplement), s186_2-s186_2, 2023

    ...我々の施設でも、レシピエントの原疾患としての糖尿病性腎症、ドナーの状態としてのマージナルドナー、レシピエントの術後経過としてのSlow Graft Functionがそれぞれ、生体腎移植後の腎生着率を低下させることを確認し、報告している。...

    DOI

  • 抗HLA抗体陽性患者に対する心臓移植周術期脱感作療法の経験

    藤野 剛雄, 山元 昇栄, 橋本 亨, 篠原 啓介, 松島 将士, 松永 章吾, 牛島 智基, 園田 拓道, 金萬 仁志, 豊沢 真代, 塩瀬 明, 絹川 真太郎 移植 58 (Supplement), s197_1-s197_1, 2023

    ...<p>心臓移植レシピエント候補の中でもpanel reactive antibody (PRA)高値の症例は、ドナー特異的抗HLA抗体(DSA)を生じやすく、移植後の拒絶反応リスクが高いことが想定される。</p><p>当院では、心臓移植を施行した61例のうち、4例(男性1例、女性3例)に周術期の脱感作療法を施行した。いずれもhigh PRAかつpreformed DSA陽性の症例であった。...

    DOI

  • 肝小腸コンポジットグラフト移植実施に向けて

    阪本 靖介, 曽山 明彦, 日比 泰造, 伊藤 泰平, 村松 真樹, 岡島 英明, 江口 晋, 江川 裕人 移植 58 (Supplement), s206_2-s206_2, 2023

    ...肝小腸同時移植を待機する場合、肝臓移植レシピエントとして選択された場合に優先的に小腸が同時に配分されるルールであるが、コンポジットグラフトに適したサイズ差のない脳死ドナーからの提供は限られる。これらの問題点を踏まえ各課題について最適な解決策を見出す必要がある。</p>...

    DOI

  • ガイドライン報告 臓器移植関連EBV感染症診療ガイドライン 2021年版

    日下 守 移植 58 (Supplement), s215_1-s215_1, 2023

    ...移植後EBV初感染 (再活性化) のスクリーニングとして、移植前にドナーとレシピエントのEBV抗体検査を行い、移植後はPCR でEBV-DNA定量を経時的に行うことが推奨される。PTLDの発症予防と早期発見にはPCRによる血中EBVの定量モニタリングが有用で、EBVの病態, 病勢を把握するのに不可欠であり, EBV量を少なく保つことでPTLDの発症頻度を減らすことができるとされている。...

    DOI 医中誌

  • 肺移植:多職種連携医療の中の肺移植外科医

    此枝 千尋 移植 58 (Supplement), s219_2-s219_2, 2023

    ...一方、脳死肺移植は予定外手術であることから、発生した場合に急遽編成される臓器摘出チームとレシピエントチームの誰もが多少の差はあれ私的予定の変更を余儀なくされる。この際にも各人の協調性と柔軟な対応が必要となる。肺移植は協調と役割分担によって成立する医療である。肺移植医には、外科医として与えられた役割を全うする能力に加えて、科内や他職種と協力する能力が必要である。</p>...

    DOI 医中誌

  • JOT側から、移植医療サステナビリティを考える

    蔵満 薫 移植 58 (Supplement), s221_1-s221_1, 2023

    ...(3)移植医の育成;連日に及ぶドナー情報を受ける医師が手術に入っていることから、レシピエント決定までの時間が通常より長期化した。移植施設では、1st callを日常受けている医師以外でもドナー対応ができるよう、次世代を育成すべきである。</p>...

    DOI 医中誌

  • 短時間で施行可能な拒絶および寛容診断を目指したアロ反応性T細胞解析法の開発

    谷峰 直樹, 荒田 了輔, Seidakhmetov Akhmet, 田中 友加, 中野 亮介, 坂井 寛, 大平 真裕, 田原 裕之, 井手 健太郎, 小林 剛, Hon Chung Chua, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s225_1-s225_1, 2023

    ...本アッセイを応用し、臨床肝移植レシピエントからドナー応答性T細胞を単離し、シングルセルレベルの遺伝子発現解析行うことで肝移植自然免疫寛容状態の解明に取り組んでおり、現在までの進捗を報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • CFSE-MLRにより明らかになった肺移植後早期のアロ免疫応答活性

    田中 里奈, 谷峰 直樹, 田中 友加, 高橋 守, 西川 滋人, 豊 洋次郎, 大角 明宏, 濱路 政嗣, 中島 大輔, 大段 秀樹, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s237_3-s237_3, 2023

    ...方法:生体肺移植7例において、術後7日目にドナー・レシピエントから採血を行い、レシピエントのリンパ球をCFSEで標識、放射線照射したドナーリンパ球との混合培養後にフローサイトメトリーで解析し(CFSE-MLR)、レシピエントTリンパ球の細胞分裂の指標であるstimulation index(CD8 SI・CD4 SI)を算出した。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植術における腎移植用断熱ゲルバッグ「オーガンポケット」の初期使用経験

    町田 裕一, 壁井 和也, 松井 七海, 岩井 友明, 熊田 憲彦, 内田 潤次 移植 58 (Supplement), s246_2-s246_2, 2023

    ...【方法】レシピエント:年齢47歳(男性6例、女性4例)、透析歴5.5ヶ月(preempive3例含む)、ドナー:53歳(男性4例、女性6例)、レシピエント/ドナーの関係性は親子4組、夫婦6組であった。ドナー腎採取後から血管吻合後血流再開するまでの腎表面の経時的温度変化をサーモグラフィーにて測定した。【成績】阻血時間はWIT3.3分、CIT19分、WIT2(血管吻合から血流再開まで)55分。...

    DOI

  • 腎移植レシピエントに対するロボット支援前立腺全摘術の経験

    光成 健輔, 倉田 博基, 原田 淳樹, 中村 裕一郎, 松尾 朋博, 大庭 康司郎, 望月 保志, 今村 亮一 移植 58 (Supplement), s247_3-s247_3, 2023

    ...腎移植レシピエントにおける前立腺癌の発症率は皮膚癌や腎癌、甲状腺癌と比較し有意に高くはないものの、前立腺が骨盤内に存在することから局所治療の選択時には留意が必要である。今回腎移植レシピエントに対するロボット支援前立腺全摘術を経験したため報告する。【症例】64歳男性、20XX-10年7月にABO不適合生体腎移植。...

    DOI 医中誌

  • 65歳以上生体腎移植の治療成績の検討:Michinoku Renal Transplant Network, MRTN

    高井 諭, 西田 隼人, 松浦 明彦, 福原 宏樹, 齋藤 満, 畠山 真吾, 米田 真也, 村上 礼一, 齋藤 久夫, 大山 力, 羽渕 朋則, 小原 航, 土谷 順彦 移植 58 (Supplement), s256_2-s256_2, 2023

    ...<p>【目的】わが国の腎移植臨床集計報告では、生体腎移植レシピエント(KTR)の中で60歳以上が26.4%を占める。今回、我々は東北地域における高齢KTRの成績について検討した。...

    DOI 医中誌

  • 推定治癒率を用いた癌治療後の腎臓移植成績

    石井 晃太, 平井 敏仁, 阪野 太郎, 齋藤 彩香, 大木 里花子, 海上 耕平, 清水 朋一, 高木 敏男, 石田 英樹 移植 58 (Supplement), s259_2-s259_2, 2023

    ...国立がん研究センターが公表している癌登録データを用いて、各レシピエントの癌種とステージについて、診断時、移植時における5年後の癌特異的生存率を算出した。推定癌特異的生存率は以下の式で算出した: [ある時点の癌特異的生存率] / [診断から5年後の癌特異的生存率]。移植前の待機期間の中央値は60ヶ月[29-130]、移植後のフォローアップ期間は56ヶ月[105.25-25.25]であった。...

    DOI 医中誌

  • 術中に起きた外腸骨動脈の動脈解離に対して人工血管置換を施行した生体腎移植の1例

    壁井 和也, 岩井 友明, 松井 七海, 松岡 悠大, 町田 裕一, 長沼 俊秀, 内田 潤次, 香束 昌宏, 熊田 憲彦 移植 58 (Supplement), s261_1-s261_1, 2023

    ...外来のレシピエント検査やドナー検査に問題なく、X年に妻をドナーとした血液型不一致の先行的腎移植目的に入院となる。術前のCT検査では腹部大動脈・総腸骨動脈・内腸骨動脈に軽度石灰化を認めた。手術所見:ドナー腎が摘出され十分に灌流し、腎静脈吻合を行ったのちに移植腎動脈を外腸骨動脈に端側吻合した。血流再開したところ腎動脈の拍動が弱かったため再度血流遮断して吻合を外して移植腎を再灌流。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後ガンシクロビル耐性サイトメガロウイルス感染となった2例

    佐野 優太, 石田 昇平, 佐野 友康, 加藤 真史, 田中 章仁, 齋藤 尚二, 安田 宜成, 丸山 彰一, 赤松 秀輔 移植 58 (Supplement), s274_2-s274_2, 2023

    ...レシピエントCMV抗体陰性、ドナーCMV抗体陽性であったためVGCV予防内服を開始した。術後6か月後、CMV感染となりVGCV内服を治療量へ増やした。内服開始後もCMV感染の改善見られず、GCV耐性が判明しホスカルネットナトリウム投与開始。特記合併症なく治癒した。...

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植症例における早期抜管症例の選択基準に関する検討

    馬場 千晶, 蜷川 純, 浦中 誠, 橋谷 舞, 糟谷 周吾 移植 58 (Supplement), s276_2-s276_2, 2023

    ...しかし小児疾患特有の病態やレシピエントの術前状態に応じた術中管理の詳細を示した報告はなくIEの症例選択基準を示唆した報告もない。本研究の目的は当院での肝移植麻酔管理を示し小児肝移植後のIEに対する当院の症例選択基準を改善することである。【方法】後方視的検討。2016年1月-2020年12月に当院で肝移植を受けた症例中、肝移植時に18歳以上であった症例は除外。...

    DOI 医中誌

  • 肝移植におけるDamage control手術

    原 貴信, 曽山 明彦, 松島 肇, 今村 一歩, 山下 万平, 福本 将之, 右田 一成, 川口 雄太, 足立 智彦, 江口 晋 移植 58 (Supplement), s278_2-s278_2, 2023

    ...<p>【はじめに】</p><p>肝移植(LT)レシピエントは術前からの凝固障害、術中の大量出血、大量輸血、虚血再灌流により、さらに凝固障害、アシドーシス、低体温が進行する悪循環に陥ることがある。また、大量出血・輸血後は、腹部コンパートメント症候群による肝血流低下、心拍出量低下、換気不全の懸念がある。...

    DOI 医中誌

  • 原発性肺移植片機能不全グレード別の予測因子

    豊田 行英, 海寳 大輔, 八木 悠里子, 鈴木 秀海, 吉野 一郎, 栗原 知多流 移植 58 (Supplement), s296_2-s296_2, 2023

    ...レシピエント、ドナー、手術の変数をロジスティック回帰分析で解析し、PGD grade1または2、およびgrad 3の予測因子を特定した。</p><p>【結果】PGD grade 1から3はコホートの45.0%(68/151人)に発生し、そのうち最重症のPGD grade 3は33.3%(23人)であった。手術時間の延長は、PGD grade 1-3の患者で多かった(p<0.001)。...

    DOI 医中誌

  • 皮膚弛緩症に伴う肺気腫に対して両側脳死肺移植を施行した1例

    松本 瞭, 大角 明宏, 松本 和久, 田中 里奈, 豊 洋次郎, 中島 大輔, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s297_3-s297_3, 2023

    ...レシピエントの気管支は軟かく、結合織は疎であった。虚血になりやすい右気管支吻合は上幹、中間幹レベルで別々に吻合した。他の手術手技は通例通り可能であった。術後病理検査ではレシピエント肺の弾性線維は消失しており、皮膚弛緩症に伴う肺気腫に合致する所見であった。術後はドレーン抜去時に生じた気胸に対して手術加療を要したものの、その他大きな合併症なく術後70日目に退院された。...

    DOI 医中誌

  • 軽度のドナー心由来冠動脈病変が遠隔期冠動脈イベント発生に与える影響の検討

    岩永 光史, 渡邉 琢也, 米山 将太郎, 望月 宏樹, 北畑 奈々, 川本 尚紀, 甲斐沼 尚, 赤澤 康裕, 坂田 泰史, 吉岡 大輔, 宮川 繁, 福嶌 五月, 塚本 泰正 移植 58 (Supplement), s299_2-s299_2, 2023

    ...【結果】レシピエントの移植時平均年齢はCAV0群(n=90)とCAV1群(n=18)で、38±13 vs 34±12 歳、性別は男性68例(76%) vs 15例(83%)で有意差はなかった。一方で、ドナー年齢はCAV1群で有意に高齢[39±12 vs 47±9歳(p<.05)]であり、8年間での冠動脈イベントも有意にCAV1群が多かった(イベント回避率83% vs 99%, p<.01)。...

    DOI 医中誌

  • 生体ドナー腎採取術後フォローアップ状況

    堀 俊太, 富澤 満, 井上 國彰, 米田 龍生, 大西 健太, 森澤 洋介, 後藤 大輔, 中井 靖, 三宅 牧人, 鳥本 一匡, 田中 宣道, 藤本 清秀 移植 58 (Supplement), s304_1-s304_1, 2023

    ...多変量解析では、フォローアップ期間5年未満とレシピエントの移植腎機能廃絶が生体ドナーの通院中断の独立予測因子であった(P=0.002、P=0.043)。【考察】維持透析中の患者の0.049%が生体ドナーとして腎提供しているとの報告がある。本検討では腎提供後比較低早期に通院中断が起こりやすく、またレシピエントの状態もドナーの通院に影響することが示唆された。...

    DOI 医中誌

  • マウス同所性肝移植モデルを用いた、肝移植後肝臓内NK細胞動態の解明

    中野 亮介, 大平 真裕, 佐藤 沙希, 長ケ原 一也, 別木 智昭, 今岡 洸輝, 坂井 寛, 田原 裕之, 井手 健太郎, 小林 剛, 田中 友加, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s314_2-s314_2, 2023

    ...その中で、レシピエント由来NK細胞と比べ、ドナー由来肝内在性NK細胞が活性化していた。【結論】肝移植後早期は、肝臓内NK細胞活性が低下していた。その中で、移植早期での肝内NK細胞免疫は、肝臓内に少ないながらも残っている、ドナー由来肝内在性NK細胞に依存していることが示唆されました。このことは、肝移植後NK細胞療法の有効性の一因となっていると考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 当科におけるPCP outbreakの検討とST合剤の予防投与開始後の経過

    春口 和樹, 中島 龍一朗, 近藤 晃, 蜂須賀 健, 川瀬 友則, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 58 (Supplement), s317_2-s317_2, 2023

    ...<p>【背景】腎移植後の免疫抑制状態にあるレシピエントは常に日和見感染症の脅威に晒されており、ニューモシスチス肺炎(PCP)は最も注意すべき感染症の1つである。当科では過去のPCP outbreakの経験から、2019年5月より全移植後患者への継続的なST合剤の予防投与を開始した。4年が経過した現在までのPCPの発症状況を含め報告する。...

    DOI 医中誌

  • 肺移植レシピエントにおける新型コロナウイルス感染症の検討

    河野 幹寛, 大角 明宏, 木村 潤平, 高橋 守, 田中 里奈, 豊 洋次郎, 濱路 政嗣, 中島 大輔, 長尾 美紀, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s319_2-s319_2, 2023

    ...<p>【背景・目的】肺移植レシピエントにおいて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症は重篤化率や死亡率が高いことが知られているが、本邦での詳細な実態は不明である。当科で施行した肺移植レシピエントにおけるSARS-CoV-2感染の実態を報告する。...

    DOI 医中誌

  • 小児肝移植後21年時にPTLDを合併した1例

    高寺 樹一朗, 眞田 幸弘, 大豆生田 尚彦, 堀内 俊男, 平田 雄大, 岡田 憲樹, 脇屋 太一, 大西 康晴, 佐久間 康成, 佐田 尚宏 移植 58 (Supplement), s322_2-s322_2, 2023

    ...<p>背景: 移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)は10歳以下と60歳以上の肝移植後レシピエントに多く発症し, 時期は移植後早期・晩期の二峰性である. 小児は成人と比較し早期に発症することが知られているが, 晩期発症例は稀である. 今回, 小児肝移植後21年時にPTLDを発症した症例を経験したので報告する. </p><p>症例: 症例は22歳, 女性....

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植ドナーの術後合併症管理とメンタルケア:当院378例の検討

    大西 康晴, 佐久間 康成, 眞田 幸弘, 脇屋 太一, 岡田 憲樹, 平田 雄大, 堀内 俊男, 大豆生田 尚彦, 高寺 樹一朗, 吉田 幸世, 関谷 菜津美, 大友 慎也, 大柿 景子, 水田 耕一, 佐田 尚宏 移植 58 (Supplement), s117_1-s117_1, 2023

    ...2016年よりドナー管理をレシピエントチームが行うことになり、同時に術後1年までの管理から永続的管理に変更した。【結果】男性180例 、女性198例 、年齢33歳。身長165cm、体重59.6kg、BMI21.8kg/m2。レシピエントは小児329例、成人49例で、レシピエントとの関係は、母169例、父156例、その他53例であった。...

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  • 移植周術期の細菌感染の予防と治療

    松村 康史 移植 58 (Supplement), s129_2-s129_2, 2023

    ...臓器別の周術期抗菌薬に加えて、ドナー臓器の細菌培養結果やレシピエントの耐性菌検出歴、予防投薬の有無、免疫抑制状態を参考に予防投薬を選択する。</p><p>固形臓器移植患者においては、移植時から免疫抑制が始まることが多く、周術期に問題となるのは、日和見病原体よりもドナー由来感染症と院内感染である。濃厚な医療曝露(抗菌薬含む)と関連して、薬剤耐性菌感染症が多いとされる。...

    DOI

  • 膵臓移植周術期の栄養管理

    富丸 慶人, 小林 省吾, 宮下 和幸, 伊藤 壽記, 佐々木 一樹, 岩上 佳史, 山田 大作, 野田 剛広, 高橋 秀典, 土岐 祐一郎, 江口 英利 移植 58 (Supplement), s130_2-s130_2, 2023

    ...<p>膵臓移植レシピエント候補者は,術前に長い糖尿病罹患期間・透析期間を有しており,これらに伴う低栄養状態にあることが多い.また移植自体が原則的に脳死ドナー発生後に実施されるものであり,患者は手術直前の入院となるため,予定待機手術のように術前に一定期間の栄養管理を行うことは出来ない.我々は移植前のサルコペニアと術後合併症や膵グラフト生着率との関連性を報告しており,この結果は術前のサルコペニア改善による...

    DOI

  • 当院で経験した腎移植における2例のNightmare cases

    北 悠希, 中村 健治, 河野 仁, 増井 仁彦, 後藤 崇之, 齊藤 亮一, 小林 恭 移植 58 (Supplement), s140_1-s140_1, 2023

    ...レシピエント肝を摘出するも高度の癒着により肝移植床を十分に広げることができず、右腎摘除術を追加することで肝グラフトは移植床に納まったものの、上腹部は閉腹困難でありゴアテックスで腹壁を閉鎖した。続いて右傍腹直筋切開にて右腸骨窩に腎グラフトを移植したが、移植腎の約半分がレシピエントの体表から突出しており、閉腹は不可能と判断した。上腹部と同様に腎移植部をゴアテックスで覆い閉腹した。...

    DOI

  • レシピエント移植コーディネーターの業務改革と後進育成への取り組み

    石原 恵, 石上 恵美, 鶴薗 真理, 山下 里美, 難波 由美子 移植 58 (Supplement), s145_2-s145_2, 2023

    ...当院のレシピエント移植コーディネーター(RTC)はこれまでに常勤、パート、部分育児休業など、様々なライフスタイルの者で成り立ってきた。日々のミーティングや、マニュアル様式の標準化を図り、RTC同士で業務を補完し合っている。...

    DOI

  • 高難度脳死両肺移植と移植肺グラフトの長時間虚血に挑む

    大石 久, 渡邉 龍秋, 平間 崇, 渡辺 有為, 新井川 弘道, 宇井 雅博, 野田 雅史, 鈴木 隆哉, 野津田 泰嗣, 小野寺 賢, 岡田 克典 移植 58 (Supplement), s147_1-s147_1, 2023

    ...東北大学病院では2015年12月以降、高難度な脳死肺移植の場合には、レシピエントの早期麻酔導入として、ドナー肺の最終評価前(提供手術の開胸前)に全身麻酔を導入することとした。この早期麻酔導入を開始以降は図で示すとおり、PHにおいて第二肺が12時間以上の長時間の虚血となることは少なくなりつつある。...

    DOI

  • 胸郭変形と肺移植:高度側弯・漏斗胸・扁平胸郭への対応

    此枝 千尋, 川島 光明, 大坪 巧育, 油原 信二, 山口 美保, 山谷 昂史, 叢 岳, 酒寄 雅史, 中尾 啓太, 長野 匡晃, 嶋田 善久, 佐藤 雅昭 移植 58 (Supplement), s149_1-s149_1, 2023

    ...生体肺移植症例では、吻合後の右気管支B6の椎体による圧迫狭窄を懸念しレシピエント気管支切離ラインを気管輪に水平ではなく斜めに切離する工夫を行った。漏斗胸については肋軟骨離断を伴う部分胸骨挙上を併置した両肺移植症例を紹介する。扁平胸郭は比較的多い胸郭変形である。グラフトが実胸郭に比し大きい場合、グラフトの浮腫が軽減してから本閉胸とする二期的閉鎖を考慮する。...

    DOI

  • 心臓移植allocation systemの設計更新にあたり考慮すべき経済的公平性

    齋木 佳克, 片平 晋太郎, 細山 勝寛, 安彦 武, 工藤 淳, 秋場 美紀, 伊藤 校輝, 鈴木 佑輔, 高橋 悟朗, 熊谷 紀一郎 移植 58 (Supplement), s154_2-s154_2, 2023

    ...<p>日本の心臓移植レシピエント選択基準は、医学的適応の見地から移植成立の実効性を担保し、移植機会の公平性を確保するための基準として運用されている。これまで過去6回の改定が行われてきたが患者が負担する経済的側面での検討はなされていない。...

    DOI

  • 膵島移植予後予測指標による成績評価と発展に向けた課題

    山根 佳, 穴澤 貴行, 藤倉 純二, 江本 憲央, 出羽 彩, 蘇 航, 長井 和之, 内田 洋一朗, 伊藤 孝司, 石井 隆道, 波多野 悦朗 移植 58 (Supplement), s157_1-s157_1, 2023

    ...【方法】2013年以降当院で実施した膵島移植レシピエント6例の移植後成績を欧米のスコアリングシステムを用い検討した。【結果】1症例あたりの移植実施回数は3回4例、2回2例で、累計移植膵島数は2.01×104IEQ/kg (1.35-3.20×104)であった。短期合併症は生じず移植後全例で重症低血糖発作が消失したが、2例で拒絶によるグラフトロスが確認された(それぞれ生着期間32ヶ月、62ヶ月)。...

    DOI

  • 日赤名古屋第二病院における腎移植後患者外来フォローの現状と展望

    二村 健太, 島本 侑樹, 姫野 智紀, 長谷川 雄基, 小玉 寛健, 西沢 慶太郎, 岡田 学, 平光 高久, 後藤 憲彦, 鳴海 俊治, 渡井 至彦 移植 58 (Supplement), s180_2-s180_2, 2023

    ...毎年200人以上のレシピエントとドナーが発生するため、自施設で全ての患者をフォローし続けることに限界があることは10年以上前から明らかであった。そのため地域でドナーを含めた移植後患者をフォローする体制を築く必要があり、2013年度から移植患者を非移植施設でも診療可能なシステムを構築していった。...

    DOI

  • 腎移植患者の移植後CVDインターベンション

    後藤 憲彦, 二村 健太, 島本 侑樹, 西沢 慶太郎, 小玉 寛健, 姫野 智紀, 長谷川 雄基, 岡田 学, 平光 高久, 鳴海 俊治, 渡井 至彦 移植 58 (Supplement), s185_1-s185_1, 2023

    ...冠動脈リスク因子をきちんと管理していても、移植前から冠動脈疾患合併レシピエントは、合併していないレシピエントに比べて、移植後冠動脈イベントは起こる可能性は高い。安静時ではなく、負荷心電図や負荷心筋シンチによりスクリーニングする。ACS発症後に治療するのではなく、予定されたelective PCIや心臓バイパス術で治療をすべきである。...

    DOI

  • 腎移植におけるHTLV-1感染症のリスクとその克服に向けた取り組み

    山野 嘉久 移植 58 (Supplement), s189_1-s189_1, 2023

    ...</p><p>腎移植におけるHTLV-1感染のリスクに関する情報は、欧米での感染率が低いため乏しいが、最近の日本での調査で、HTLV-1陽性ドナーから腎提供を受けた陰性レシピエントが、高率(約40%)にHAMを発症することが判明した。この結果を受け、日本移植学会はHAM診療ガイドラインで、HTLV-1陽性ドナーから陰性レシピエントへの腎移植を原則禁忌とした。...

    DOI

  • 左肝グラフトを主に用いる当施設における生体肝移植後small-for-size syndrome

    三田 篤義, 清水 明, 大野 康成, 窪田 晃治, 増田 雄一, 野竹 剛, 北川 敬之, 増尾 仁志, 山崎 詩織, 平野 翔平, 唐澤 斉秀, 副島 雄二 移植 58 (Supplement), s208_1-s208_1, 2023

    ...2004年~2023年5月に生体肝移植を施行した成人レシピエントn=101を対象とした。SFSSの定義は、術後14日目において血清ビリルビン値が10mg/dL以上かつ腹水1L以上とした。【結果】患者背景は移植時年齢48.5±13.9歳、女性n=45 (44.6%)、MELDスコア中央値13 (範囲6-39)点だった。...

    DOI

  • QC報告 全血クロスマッチ・ABO血液型抗体価

    橋口 裕樹, 佐藤 滋 移植 58 (Supplement), s214_1-s214_1, 2023

    ...レシピエント血清は日本組織適合性学会がQuality Control Workshopで使用するサンプルより指定したものを使う. これらの検体を各施設に配布しクロスマッチを実施し集計報告する. 今回, 参加施設は43施設から参加申込があり,全施設から回答を得られた. 併せてABO血液型抗体価の精度管理も実施している....

    DOI 医中誌

  • 北米における移植フェローの役割とトレーニングの意義

    後藤 徹 移植 58 (Supplement), s230_1-s230_1, 2023

    ...生体肝移植および小児移植、門脈血栓やレシピエントが不安定な症例については二年目がメインで執刀を行う。北米移植外科フェローの実際の生活を紹介し、日本で外科の基礎を学んだ外科医が北米のトレーニングを受けた実績を手術数、手術時間を含め提示し、日加のCombined surgeonの意義を提示する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 北米移植医療におけるナースの仕事 ー日本との違いー

    ディオップ 由子 移植 58 (Supplement), s230_2-s230_2, 2023

    ...米国の臨床移植看護師は移植医療チームにおいて重要な一員であり、入院から退院に渡る一連の流れの中でレシピエントの術前術後のモニタリングと看護ケア、レシピエントと家族への教育や他職種との連携といった幅広い役割や責任を持ち、その専門性が多くの場で生かされる環境で働いている。...

    DOI 医中誌

  • 北米における移植内科医の役割―日米の比較―

    田中 智大 移植 58 (Supplement), s232_1-s232_1, 2023

    ...日本では主に移植前の評価が主である一方、北米では免疫抑制剤の調整や、原疾患の再発や拒絶反応の治療、更には肝臓外の合併症も含めたレシピエントの全身管理など、短期・中期・長期のフォローアップに関与する。しかし、医師以外の医療スタッフの充実もあり、業務はあくまでも内科医としての専門性にかかわる分野に限られている。また、複雑な臓器配分システムを踏まえた診療も行う必要がある。...

    DOI 医中誌

  • 術前データの機械学習から算出された献腎移植の10年生着率予測式

    木島 佑, 平井 敏仁, 岩藤 和広, 海上 耕平, 三浦 健一郎, 服部 元史, 清水 朋一, 石田 英樹, 高木 敏男 移植 58 (Supplement), s245_3-s245_3, 2023

    ...<p>目的:現在、献腎移植のレシピエントは組織適合性と待機期間から選定されるが、期待生着率は加味されていない。今回我々は、術前のドナー、レシピエントの臨床変数から機械学習を用いて長期移植成績を予測できるかを検討した。...

    DOI 医中誌

  • 献腎移植の配分ルールの見直し

    櫻井 悦夫, 新村 晶子, 駒込 昌彦, 浦橋 泰然, 牧 章, 別宮 好文 移植 58 (Supplement), s253_3-s253_3, 2023

    ...<p>1995年の日本腎臓(現:臓器)移植ネットワーク発足の経緯は、提供される臓器をより公平で適正なレシピエントに移植されることとされ、腎臓移植ではHLAが全て適合している症例は全国シッピングとされた。しかし、当時は心停止後の提供が主流で、死線期における低血圧の遷延で乏尿や無尿時間が延長し、引き続き血清クレアチニンの上昇が加わる症例があった。...

    DOI 医中誌

  • 菌血症を伴う尿路感染を発症した腎移植レシピエントの検討

    徳永 素, 藤原 拓造, 高橋 雄介, 太田 康介, 窪田 理沙 移植 58 (Supplement), s255_3-s255_3, 2023

    <p>【目的】腎移植後の尿路感染症やそれに伴う菌血症は重大な合併症として知られている。これらの合併症は移植腎機能低下や予後に影響を与える可能性がある。本研究では菌血症を伴う尿路感染症となった腎移植患者の患者背景、移植腎機能の推移、および予後について検討することを目的とした。</p><p>【方法】当院で2007年4月から2022年3月までに行った234例の腎移植患者(生体腎移植196例、献腎移植3…

    DOI 医中誌

  • 低侵襲腎レシピエント手術

    三浦 敬史, 中房 祐樹, 目井 孝典, 池田 直子, 大田 弘恵, 大友 直樹 移植 58 (Supplement), s260_1-s260_1, 2023

    ...<p>【目的】腎移植レシピエントにおける低侵襲手術の追及【方法】対象は県立宮崎病院で2022年4月から2023年4月に腎移植を受けた患者21例。恥骨上3横指、正中から1横指外側を最内側とし、皮膚割線にそってグラフト横径プラス約1cm程度の皮膚切開をおいた。...

    DOI 医中誌

  • 生体腎移植適応に関する検討

    堀見 孔星, 澁谷 祐一 移植 58 (Supplement), s261_2-s261_2, 2023

    ...生体腎移植は、健康な方から本来摘出する必要のない腎臓を提供するため、提供側においては手術自体のリスクだけではなく手術後の片腎リスクについて、レシピエント側においては移植後の長期生着の可能性についてを慎重に検討する必要がある。高知医療センターにおいては、前身の病院から引き継ぐ形で腎移植を行っており、開院以降200例の腎移植を行ってきた。...

    DOI 医中誌

  • 腎提供後lost follow upとなった若年ドナーに認めた進行腎癌の1例

    西村 慎吾, 荒木 元朗, 原 尚史, 関戸 崇了, 吉永 香澄, 丸山 雄樹, 山野井 友昭, 石上 恵美 移植 58 (Supplement), s265_3-s265_3, 2023

    ...X-11年、他院で59歳の父親をレシピエントとしたドナー右腎採取術を施行。術後3年以降、lost follow upとなった。X年1月に人間ドックで左腎腫瘤を指摘され、前医にてCTで45mm大の左腎癌が疑われ、当科紹介。cT1bN0M0,stage1(RENAL score 11、PADUA score 10)の診断にて、腎部分切除の適応と判断。安定した腎冷却が可能な開放腎部分切除を選択した。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後PTLDに対してリツキシマブによるB細胞除去療法を実施したレシピエントにおけるCOVID-19の治療経験

    鈴木 一史, 青山 博道, 西郷 健一, 田島 進, 橋詰 亮, 村山 尚子, 伊藤 舞香, 岡住 慎一 移植 58 (Supplement), s271_1-s271_1, 2023

    <p>【はじめに】腎移植を含む固形臓器移植後のPTLD発症はまれではなく、進行度によりいくつかの治療法が選択されるが、抗CD20モノクローナル抗体(リツキシマブ)の単独または化学療法薬との組み合わせによるB細胞除去療法は一般的である。治療後のSARS-CoV-2感染後重症化リスクは増大し、一般集団に対して予後不良であるとされている。【症例】53歳男性43歳時に生体腎移植を施行。翌年PTLDを発症…

    DOI 医中誌

  • 先天性門脈体循環短絡に対する肝移植時門脈再建方法の検討

    中尾 俊雅, 阪本 靖介, 柳 佑典, 出口 晴教, 兒玉 匡, 小峰 竜二, 清水 誠一, 内田 孟, 福田 晃也, 笠原 群生 移植 58 (Supplement), s277_2-s277_2, 2023

    ...【結果】移植時平均年齢は5歳,性別は男児4例女児4例,移植適応は肝肺症候群4例,高アンモニア血症2例,切除不能肝腫瘍併発2例であった.門脈再建方法は3例がシャント血管を直接吻合,3例がドナー卵巣静脈又はレシピエント外腸骨静脈を間置してシャント血管と吻合,1例が発達した左胃静脈と吻合,1例が下腸間膜静脈グラフト間置によるreno-portal shuntであった.外腸骨静脈を使用した症例及び下腸間膜静脈...

    DOI 医中誌

  • 高齢肝移植レシピエントの短期予後検討

    坂井 寛, 本明 慈彦, 中野 亮介, 黒田 慎太郎, 田原 裕之, 大平 真裕, 田中 友加, 井手 健太郎, 小林 剛, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s280_2-s280_2, 2023

    ...<p>(目的)平均寿命の延長に伴い肝移植レシピエントの高齢化が進み、高齢レシピエントの短期成績を再検討する必要がある。(方法)1991年以降の生体・脳死肝移植レシピエント309例のうち、65歳以上(52例)を高齢レシピエントとし、64歳以下(257例)と短期成績を比較検討した。(結果)患者背景は65歳以上では女性レシピエント割合が有意に高かった。...

    DOI 医中誌

  • 広島大学における肝移植後de novo悪性疾患に関する検討と対策

    佐藤 沙希, 大平 真裕, 築山 尚史, 今岡 祐輝, 中野 亮介, 坂井 寛, 田原 裕之, 井手 健太郎, 田中 友加, 小林 剛, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s281_3-s281_3, 2023

    ...当科で行った肝移植後レシピエントにおけるde novo悪性疾患の頻度や傾向,患者群の免疫抑制状態や化学療法後の免疫抑制剤使用方針などについて報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 移植後腎代替療法選択時の認定レシピエント移植コーディネーターの役割

    倉石 真理, 香川 友紀, 原 麻由美 移植 58 (Supplement), s287_1-s287_1, 2023

    ...<p>【目的】移植後腎代替療法(RRT)選択における認定レシピエント移植コーディネーター(RTC)の役割を検討する。【方法】カルテより経過およびRTCの介入、患者の反応を振り返る。【結果】30代男性、10代で腹膜透析、血液透析を経て父親をドナーとする生体腎移植術を施行した。RRT提示後、二次移植の準備を開始したが、その後治療拒否に至った。そこで、臨床倫理の4分割法での分析を基に面談を行った。...

    DOI 医中誌

  • 福島県立医科大学附属病院におけるレシピエント移植コーディネーターの活動~体制整備から今日の取り組みまで~

    荒井 奈津希, 國分 希美, 東 孝康, 月田 茂之, 武藤 亮, 佐藤 直哉, 芳賀 淳一郎, 小船戸 康英, 石亀 輝英, 木村 隆, 見城 明, 丸橋 繁 移植 58 (Supplement), s288_1-s288_1, 2023

    ...<p>移植医療のプロセスは複雑であるため多職種による円滑なチーム医療の実践にレシピエント移植コーディネーター(以下、RTC)が重要な役割を担っている。今回、福島医大における認定RTCの活動について、体制整備からこれまでの取り組みを報告する。現在、当院では3名のRTC(肝臓2名、腎臓1名)がRTC業務を行っている。...

    DOI 医中誌

  • 膵臓移植における患者指導の在り方

    小森 真央, 丹羽 孝啓, 成田 尚子, 會田 直弘, 剣持 敬 移植 58 (Supplement), s290_1-s290_1, 2023

    ...<p>【はじめに】当院では、膵臓移植を目的に来院する患者は、3か月に1回外来を受診し、レシピエント移植コーディネーター(以下RTC)が手術に向けたパンフレットに沿い説明を実施している。しかし、継続的にパンフレットを持参し、不明点を質問する患者は少ない。...

    DOI 医中誌

  • 同種異型マウスモデルにおいてbFGFによるprevascularizationとTreg投与が皮下膵島移植に与える影響の検討

    出羽 彩, 穴澤 貴行, 蘇 航, 江本 憲央, 井ノ口 健太, 山根 佳, 多田 誠一郎, 波多野 悦朗 移植 58 (Supplement), s292_3-s292_3, 2023

    ...方法: C57 BL/6マウスをレシピエントとし、bFGFを添加したアガロースを移植2週間前に皮下に埋込み血管誘導を行った。BALB/cマウスから分離した膵島500個あるいは1000個を前処置後の皮下に免疫抑制剤非使用下に移植した。また、移植同日にC57 BL/6マウスの脾臓より分離したTregを経静脈的投与(1×106個)し効果を検証した。...

    DOI 医中誌

  • 生体肺移植後の慢性腎臓病に対して生体腎移植を施行した2例

    柳光 剛志, 杉本 誠一郎, 調枝 治樹, 田中 真, 橋本 好平, 枝園 和彦, 諏澤 憲, 三好 健太郎, 山本 寛斉, 岡崎 幹生, 石原 恵, 豊岡 伸一 移植 58 (Supplement), s298_1-s298_1, 2023

    ...【まとめ】生体肺移植後のCKDに対する生体腎移植は、ドナーの選択は慎重に検討されるべきだが、レシピエントの長期生存に寄与する可能性がある。</p>...

    DOI 医中誌

  • 当院における高齢夫婦間生体腎移植の検討

    小野原 聡, 白川 浩希, 別府 寛子, 石渡 亜由美, 川西 智子, 小川 俊江, 阿部 恭知, 遠藤 真理子, 若井 幸子 移植 58 (Supplement), s307_2-s307_2, 2023

    ...<p>【目的】当院での生体腎移植において、レシピエントが70歳以上の高齢夫婦間移植の治療成績を評価検討し報告する。</p><p>【方法】2009年4月から2023年3月の期間に当院で施行された187例の生体腎移植症例のうち、70歳以上を高齢レシピエントとし、該当する8症例のレシピエント、ドナーの治療成績を検討した。...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植におけるレシピエントの術前血液培養陽性と予後についての検討

    北國 大樹, 佐々木 一樹, 小林 省吾, 岩上 佳史, 山田 大作, 富丸 慶人, 野田 剛広, 高橋 秀典, 土岐 祐一郎, 江口 英利 移植 58 (Supplement), s317_1-s317_1, 2023

    ...結果:陽性群は9例,陰性群は48例であった.陽性群でMELDスコアが有意に高値であったが、その他のドナー・レシピエント関連因子で両群間に有意差はなかった.手術関連因子では出血量と総輸血量が陽性群で多い結果であった.術後経過について,陽性群でICU滞在期間が長く,術後菌血症の発症率が高く,術後1年の生存率は陽性患者の方が低い傾向にあった.但し,術前血液培養陽性患者の中に血液培養陰性化の確認を待たずに生体肝臓移植...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下生体肝移植ドナー手術における予測肝重量と実測肝重量に関する検討

    島岡 高宏, 佐々木 一樹, 小林 省吾, 佐藤 広陸, 北國 大樹, 岩上 佳史, 山田 大作, 富丸 慶人, 野田 剛広, 高橋 秀典, 土岐 祐一郎, 江口 英利 移植 58 (Supplement), s320_3-s320_3, 2023

    ...<p>背景:生体肝移植手術では正確なグラフト肝重量の把握はレシピエントの予後を決定する重要な因子であるが、2022年4月より保険収載された完全腹腔鏡下ドナー肝切除(PLDH)では、従来の開腹手術と同様なグラフト採取が可能なのか?の報告が殆どない。...

    DOI 医中誌

  • 当科における肝移植後de novo発癌症例の検討と対策

    東 孝泰, 佐藤 直哉, 見城 明, 西間木 淳, 武藤 亮, 月田 茂之, 芳賀 淳一郎, 小船戸 康英, 石亀 輝英, 木村 隆, 丸橋 繁 移植 58 (Supplement), s324_3-s324_3, 2023

    ...<p>【はじめに】臓器移植後の免疫抑制剤長期使用はde novo発癌リスクである.当科で行った肝移植レシピエントにおけるde novo 発がんの頻度及び予後を検討した....

    DOI 医中誌

  • 脳死肝移植におけるグラフト不全の術後早期予測因子の検討

    田中 真之, 長谷川 康, 尾原 秀明, 篠田 昌宏, 北郷 実, 八木 洋, 阿部 雄太, 松原 健太郎, 山田 洋平, 堀 周太郎, 浜野 郁美, 藤野 明浩, 北川 雄光 移植 58 (Supplement), s325_3-s325_3, 2023

    ...【結果】レシピエントの年齢中央値は41歳(17-57歳),19例(42%)が女性であった.観察期間中央値48ヶ月における1/2/5年レシピエント生存率は93/89/89%,1年グラフト不全を3例(6.7%)に認め,再肝移植症例はなく,また,JRIと相関はなかった(P=0.525).1年グラフト不全の予測因子における単変量解析にて術後14日目のT-Bil (P=0.034),Cre (P=0.026)...

    DOI 医中誌

  • 当院における生体腎移植適応の決定について

    兵頭 洋二, 田代 裕己, 遠藤 貴人, 西岡 遵, 横山 直己, 藤井 秀毅, 藤澤 正人 移植 58 (Supplement), s330_3-s330_3, 2023

    ...適応外と判断した61例のうち25例(41.0%)はレシピエント要因、30例(49.2%)はドナー要因、2例(3.3%)は両者の要因、その他の要因は4例(6.6%)であった。レシピエント適応外とした要因は心血管合併症が8例(29.6%)と最多であった。ドナー適応外の要因は腎機能低下が17例(53.1%)で最多であった。また腎移植を施行した症例でも10例にドナー交代を行った(6例はドナー腎機能低下)。...

    DOI 医中誌

  • 腎移植後1日目のMAG3腎シンチグラムは移植後腎機能改善を予測するか?

    中澤 成晃, 松村 聡一, 深江 彰太, 田中 亮, 山中 和明, 角田 洋一, 野々村 祝夫 移植 58 (Supplement), s331_2-s331_2, 2023

    ...2群間の臨床的背景因子として、レシピエント年齢、性別、BMI、透析期間、WIT、TIT、タクロリムス濃度、ドナー年齢、性別、BMI、イヌリンクリアランス、腎容積を評価した。<結果> 排泄良好群で有意に腎機能の改善を認めた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 心血管系に合併症をもつ症例への腎移植

    川瀬 友則, 中島 龍一朗, 春口 和樹, 近藤 晃, 蜂須賀 健, 三宮 彰仁, 小山 一郎, 中島 一朗 移植 58 (Supplement), s335_2-s335_2, 2023

    ...<p>【はじめに】腎移植は末期腎不全の治療として有効であるが、レシピエント候補には術前に心血管系の合併症を持つ症例も認められ、高リスクレシピエントとして腎移植を行う際に注意を要する場合がある。今回当施設で術前心血管系に合併症を持つ高リスクレシピエント19例に対して生体腎移植を施行したので検討し報告する。...

    DOI 医中誌

  • 健常ドナーからの末梢血幹細胞採取における収量予測因子の同定

    城 友泰, 岡田 和也, 小尾 夏野, 秦 明日香, 諫田 淳也, 近藤 忠一, 髙折 晃史, 足立 壯一, 上田 恭典, 長尾 美紀, 新井 康之 日本輸血細胞治療学会誌 68 (4), 479-485, 2022-08-25

    ...<p>同種末梢血幹細胞移植において,ドナー負担を最小限に抑え,かつレシピエントに最適な幹細胞数を移植するには,幹細胞採取前に収量を正確に予測して採取計画をたてることが重要である.そこで健常ドナー92例に実施された末梢血幹細胞採取を後方視的に検討し,幹細胞収量に影響する因子を解析した.ドナーは女性32例(34.8%)で,年齢とG-CSF製剤投与開始前の血小板数の中央値は41.5歳(14~61),24.7...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献26件

  • 1. CKD患者にとって痛みとは

    加藤, 明彦 臨牀透析 38 (9), 1139-1147, 2022-08-10

    ...慢性腎臓病(CKD)における慢性的な痛みの特徴は,① 非透析期と透析期の患者と比較し,腎移植レシピエントでは痛みの合併率が低い,② 筋骨格部の痛みが保存期から透析期のCKD では最も多いようであるが,腎移植レシピエントでは腹痛が最も多い,③ 男性より女性に合併率が高い,④ 腎機能の低下とともに痛みの程度が強くなり,血液透析患者において痛みの重症度スコアが最も高い,⑤ 慢性的な痛みは独立してADLやQOL...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 肺移植の麻酔管理と海外の動向

    岡原 修司 日本臨床麻酔学会誌 42 (4), 355-359, 2022-07-15

    ...<p>本邦の肺移植は臓器提供の少なさゆえ,待機期間が長く,レシピエントの病状の進行へとつながり,厳重な周術期管理が必要である.術前評価では術中に体外循環が必要かどうか,必要な場合には導入のタイミングを検討する.麻酔導入時は肺血管抵抗の上昇を回避し,体血管抵抗を保ち,灌流圧の維持に努める.再灌流時には早期グラフト機能不全を軽減するために,緩徐な再灌流に加えて,制限的輸液管理や肺保護換気を実践する.世界的...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 臓器移植レシピエントの心理社会的評価とリハビリテーション医療

    筒井 順子, 西村 勝治 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 59 (6), 609-616, 2022-06-18

    ...<p>臓器移植レシピエント適用基準ガイドラインには,適用および禁忌の両方に精神医学および心理社会的側面に関する記載があることが多い.患者の治療に対する理解,サポート機能や精神的安定性およびアルコールを含む薬物使用が移植予後に多大な影響を与えるためである.心理社会的評価は移植医療に精通した精神医療従事者が行うことが多いが,これまで各評価者の判断に依存してきた.現在,国際的に広く使用されているStanford...

    DOI Web Site 参考文献22件

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