八重樫, 喬任
思想と文化
245-257,
1986-02-05
...ロシアにキリスト教(ギリシャ正教)が公的に国教として入ってより間もない11,12世紀ごろのロシアのキリスト教世界の実体について,教会(ロシア正教会)と民衆を中心にして考察を試みたいと思うが,教会と民衆との両者のいわば接点に位置する聖職者である司祭に主に焦点をあてて探求することにする。
司祭,就中主教区の中の各々の教会に配属される在俗の白僧司祭(黒僧である修道司祭と対)こそは,末だ十分にキリスト教化していたとは...
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