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検索結果 67 件

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  • 大湫神明神社および伊勢神宮のスギ巨木に含まれる硫黄同位体比の変遷

    塩出 晏弓, 谷川 東子, 平野 恭弘, 中塚 武, 加藤 義和, 石田 卓也, 佐瀬 裕之 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 503-, 2023-05-30

    <p>イオウは産業革命以降、地球の循環量が2倍になった元素として、人間活動の影響を色濃く受けていることが指摘されている。イオウ酸化物が大気汚染の原因物質の1つとして各種生態系に降り注ぐと生態系がダメージを受けることも、数多くの研究が明らかにしている。樹木はイオウを根から、あるいは気孔から吸収する。これまで、樹木の年輪に含まれるイオウ濃度やイオウ安定同位体比の分析に基づき、過去のイオウ沈着量や発生…

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  • 樹木年輪酸素同位体比を用いた歴史資料の旱魃・長雨記録の客観化

    飯塚 比呂人, 庄 建治朗, 李 貞, 加藤 義和, 中塚 武 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 17-, 2023

    <p>歴史上,旱魃・長雨は人々の生活に多大な影響を与え,数々の古文書記録に記されている.またこれらの記録から災害の周期性を検討した研究も行われている.しかしながら古文書記録は書き手の主観が混じった定性的なデータであることが多く,記述が断続的な期間も多い.またどのような気象現象が旱魃・長雨と判断されたかを客量的に評価する研究は進んでいない. …

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  • [論文] 樹木年輪セルロースの酸素同位体比からみた古代日本の気候変動

    中塚, 武 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 232 11-30, 2022-03-16

    気候変動は人間社会の歴史的変遷を規定する原因の一つであるとされてきたが,古代日本の気候変動を文献史学の時間解像度に合わせて詳細に解析できる古気候データは,これまで存在しなかった。近年,樹木年輪に含まれるセルロースの酸素同位体比が夏の降水量や気温の鋭敏な指標になることが分かり,現生木や自然の埋没木に加えて,遺跡出土材や建築古材の年輪セルロース酸素同位体比を測定することにより,先史・古代を含む過去数…

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  • [論文] 年輪酸素同位体比を用いた弥生・古墳時代の気候・農業生産・人口の変動シミュレーション

    中塚, 武 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 231 317-336, 2022-02-25

    樹木年輪セルロースの酸素同位体比は,夏の降水量や気温の鋭敏な指標として,過去の水稲生産量の経年変動の推定に利用できる。実際,近世の中部日本の年輪酸素同位体比は,近江や甲斐の水稲生産量の文書記録と高い相関を示し,前近代の水稲生産が夏の気候によって大きく支配されていたことが分かる。この関係性を紀元前500年以降の弥生時代と古墳時代の年輪酸素同位体比に当てはめ,本州南部の水稲生産量の経年変動ポテンシャ…

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  • 気候変動と人間社会の歴史的関係から学ぶ

    中塚 武 学術の動向 27 (2), 2_31-2_35, 2022-02-01

    <p> 樹木年輪等を使った高時間分解能での古気候復元の進展で、気候変動の自然科学的メカニズムが理解されると同時に、気候変動が人間社会に与えた影響についても詳細に明らかになってきた。その中では「数十年周期」での気候変動の振幅拡大が飢饉や紛争を生み、やがて社会体制の転換を促すという普遍的なメカニズムの存在が示唆されている。前近代の農業社会では気候変動が農業生産量を変化させて社会に大きな影響を与えるが…

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  • 奄美リュウキュウマツ年輪酸素同位体比データと海洋変動指数との関連性

    増岡 晃大, 庄 建治朗, 中塚 武, 李 貞 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 115-, 2022

    <p>樹木年輪セルロース酸素同位体比は過去の気候変動をよく反映していることが確かめられている。近年では,年輪に含まれる酸素同位体比の測定手法の発達により,より純粋な気象因子との結びつきを検討できる可能性が期待されている.一方で樹木年輪の既往研究の多くは1年輪の測定により行われており,1年の時間分解能を持つデータが一般的である.そのため気候変動や海洋変動が日本陸域へ及ぼす季節ごとの影響を検討するこ…

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  • あらゆる周期の気候変動のシームレスな復元-文理双方が見過ごしてきた数十年周期変動の発見-

    中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 53-, 2021

    <p>樹木年輪の酸素と水素の同位体比を組み合わせることで、中部日本の夏の気候の変動を過去2600年間に亘って、あらゆる周期で復元することに成功した。そのデータを周波数分解することにより、約400年に一度、数十年周期の気候変動の振幅が拡大し、その都度、東アジアの社会転換が促されてきたことが、初めて明らかとなった。総合地球環境学研究所の文理融合研究の成果をもとに、その発見の自然科学及び人文科学的意義…

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  • 樹木年輪セルロースの酸素・水素同位体比の統合による中部日本の短周期及び長周期の夏季降水量変動の復元

    中塚 武, 佐野 雅規, 李 貞, 對馬 あかね, 重岡 優希 日本地球化学会年会要旨集 64 (0), 15-, 2017

    <p>本州の中部及び近畿地方の多数の地点から得られた、様々な時代の約70個体の長樹齢(百~九百年)の木材年輪試料から、年層毎にセルロースを抽出して酸素同位体比を測定し、過去2600年間に及ぶ高精度の酸素同位体比クロノロジーを完成させると共に、同時に測定した水素同位体比と組み合わせることで、酸素同位体比に含まれる樹齢効果を理論的に削除し、純粋に気候(降水量)変動の成分のみを計算することに成功した。…

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  • 高分解能古気候データから始まる新しい災害史研究の方向性

    中塚 武 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 203 9-26, 2016-12-15

    日本を含む東アジアでは,近年,樹木年輪幅の広域データベースや樹木年輪セルロースの酸素同位体比,或いは古日記の天候記録や古文書の気象災害記録などを広く用いて,過去2,000 年以上に亘って気温や降水量の変動を年単位で解明する,古気候復元の取り組みが進められている。その最新のデータ群を歴史史料や考古資料と詳細に比較することで,冷害や水害,干害といった気候災害に対して,過去の人々がどのように対応できた…

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  • 西暦774-775年の14Cイベントと酸素同位体比年輪年代法に基づく青森市新田(1)遺跡アスナロ材の暦年代の検証

    箱崎 真隆, 中村 俊夫, 大山 幹成, 木村 淳一, 佐野 雅規, 中塚 武, Hakozaki Masataka, Nakamura Toshio, Ohyama Motonari, Kimura Jun-ichi, Sano Masaki, Nakatsuka Takeshi 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 27 34-39, 2016-03

    青森市新田(1)遺跡出土アスナロ材の暦年代を,西暦774-775年の14Cイベントとδ18O年輪年代法を用いることによって検証した。2つの方法による検証結果は一致し,出土アスナロ材の真の暦年代は,先行報告で与えられていた暦年代よりも1年古いことが判明し た。この結果に基づき,出土アスナロ材から作製されていた年輪幅の標準年輪曲線AONTの暦年代を西暦681-1048年から西暦680-1047年に修…

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  • 樹木年輪酸素同位体比の年層内変動データによる江戸時代享保期における梅雨季乾湿変動の復元

    庄 建治朗, 荒神 勇太, 佐野 雅規, 中塚 武 水文・水資源学会研究発表会要旨集 29 (0), 1-, 2016

    過去の古気候研究により江戸時代の中でも気候の特異性が指摘されている享保期(1716-1735年)前後の時期について、年輪酸素同位体比の年層内変動を測定し、梅雨季を中心とする季節についての気候状況を検討した。滋賀県太神山産のヒノキ2個体を用い、1704-1757年と1968-1994年の期間について、年層を12分割(幅の狭い年輪では6又は2分割、特に広い年輪では24分割)してセルロース酸素同位体比…

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  • 樹木年輪酸素同位体比が記録する気候変動

    栗田 直幸, 中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 66-, 2015

    長野県南部で採取された木曽ヒノキの酸素同位体データを数値モデルを使って再現し、その変動因子の解明を行った。1961年から1979年までの観測された酸素同位体比の年々変化は、数値モデルをつかって合理的に再現することができR=0.68)、この結果を使った解析から、この変動は樹木が根から給水した水(起源水)の同位体比の年々変動を反映していることを明らかにした。さらに、この起源水の同位体比が北太平洋10…

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  • 北日本産樹木を用いた酸素同位体比標準年輪曲線の構築

    箱﨑 真隆, 中村 俊夫, 木村 勝彦, 中塚 武, Hakozaki Masataka, Nakamura Toshio, Kimura Katsuhiko, Nakatsuka Takeshi 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 25 54-61, 2014-03

    年輪酸素同位体比の標準年輪曲線の構築と長期化は,多種多様な遺跡出士材・自然埋没木の高精度年代決定を可能とし,過去の文明・環境理解の深化に寄与することが期待される.本研究では,地域的にデータが不足している北日本において,酸素同位体比標準年輪曲線を構築することを目的に,青森県産アスナロ埋没木を用いた年輪酸素同位体比測定を行った. …

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  • 樹木年輪の酸素同位体比による過去400年間の東アジア夏季モンスーン変動の復元

    佐野 雅規, 中塚 武, Xu Chenxi, Chen Shin-Hao, Chen I-Ching 日本地理学会発表要旨集 2014a (0), 188-, 2014

    <b>[</b><b>はじめに</b><b>]</b> モンスーンアジアでは、夏季の豊富な降水により樹木の生育に適した環境となっているため、降水量の変化に対する樹木成長の感度が鈍く、それゆえ従来の年輪研究で頻繁に用いられてきた年輪の幅(厚さ)から過去の降水量を精度良く復元することが困難であった。一方、樹木年輪のセルロースに含まれる酸素の同位体比は、年輪幅とは全く異なる物理・化学的な要因によって変…

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  • Sr、Nd同位体比と化学組成から読み解くオホーツク海北西陸棚域におけるアムール川起源砕屑物の分布と輸送過程

    安田 友紀, 淺原 良浩, 市川 諒, 中塚 武, 西岡 純, 南 秀樹, 長尾 誠也 日本地球化学会年会要旨集 61 (0), 88-, 2014

    オホーツク海は、生物生産の高い海域として知られている。中でも特に、北西陸棚域及びサハリン島東岸において高い生物生産を誇っており、世界最大級の河川であるアムール川から供給される栄養塩及び溶存態鉄の供給によってこの海域の生物生産が支えられていることが指摘されてきた。しかしながら、アムール川供給物質がオホーツク海をどのように輸送され、分布しているかは明らかにされていないこなかった。そこで、本研究ではア…

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  • 日本の歴史時代における気候変動研究の課題

    中塚 武, 佐野 雅規, 許 晨曦 日本地球化学会年会要旨集 61 (0), 286-, 2014

    日本とアジアにおいて、樹木年輪やその酸素同位体比を用いて、近年、急速に進んできた過去2千年間の年単位での古気候(気温と降水量)の復元研究の成果を元に、これまでの日本の古文書・古日記等にもとづく古気候復元研究の蓄積を再評価し、日本の歴史時代の気候変動を、気候学的・歴史学的に概観する。具体的には、江戸時代における古文書記録から復元された総観気候場と樹木年輪酸素同位体比の広域時空間データが、夏季モンス…

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  • リュウキュウマツ年輪セルロースの酸素安定同位体比による沖縄の相対湿度変動の復元

    植村 美希, 植村 立, 佐野 雅規, 中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 61 (0), 282-, 2014

    樹木年輪は、機器観測が始まる前の気候変動を復元できる重要なプロキシである。近年、年輪セルロースの酸素安定同位体値(δ<sup>18</sup>O)が、過去の降水量や相対湿度を推定する指標として注目を集めている。しかし沖縄では、年輪の明瞭な樹木が少ないことに加え、戦災や台風による影響で長い時間スケールをカバーできる試料が少なく、このような研究は行われていない。沖縄の歴史書には、1830年代に度々台…

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  • オホーツク海北西陸棚域から運び出される アムール川起源の粒子態鉄 ~Fe・Nd同位体による輸送過程の検証~

    安田 友紀, 淺原 良浩, 市川 諒, 中塚 武, 西岡 純, 南 秀樹, 長尾 誠也, 谷水 雅治, 申 基澈, 河野 麻希子 日本地球化学会年会要旨集 60 (0), 212-, 2013

    HNLC海域の一つである西部北太平洋亜寒帯域 (WSP) は生物生産が高い海域であり、鉄の供給源としては主にユーラシア大陸からの大気ダストによる供給が考えられてきた。一方、溶存鉄濃度が海洋よりも高い河川は、河口域の塩析で溶存鉄の大部分が沈殿するため、WSPなど外洋の鉄の供給源としては重要視されてこなかった。しかし近年、河川起源の鉄がWSPへの鉄の供給源となる可能性が高まっている。WSP縁海のオホ…

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  • 鉄・ネオジム同位体から探るオホーツク海における鉄の供給源と輸送過程

    安田 友紀, 市川 諒, 淺原 良浩, 中塚 武, 南 秀樹, 長尾 誠也, 西岡 純, 谷水 雅治, 申 基澈, 河野 麻希子 日本地球化学会年会要旨集 59 (0), 21-, 2012

    アムール川から流入した溶存鉄および粒子態鉄が、オホーツク海の北西大陸棚域で生成される高密度陸棚水に取り込まれ、オホーツク海中層水を経て、西部北太平洋亜寒帯域(WSP)へと輸送されるという『中層水鉄仮説』が提唱されている。この中層水鉄仮説を支持する結果は様々な観測データから得られてきたが、しかしながら、北西大陸棚から中層水へと輸送される鉄が、アムール川由来であることを決定づける証拠は十分に得られて…

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  • 屋久杉年輪安定同位体を用いた1年毎の古気候復元

    小笠 博貴, 阿瀬 貴博, 宮原 ひろ子, 力石 裕介, 片岡 龍峰, 中塚 武, 丸山 茂徳 日本地球化学会年会要旨集 58 (0), 7-7, 2011

    本研究では、樹齢約2000年の屋久杉年輪セルロース中の炭素・酸素安定同位体を分析し、過去2000年間の気候変動を単年精度で復元することを目的としている。 地球表層環境の変化は、大気・海洋循環に加えて大気組成、地球磁場、太陽活動、宇宙線など、多くの因子の相互作用によって変化してきたと考えられる。これらがどのように地球環境に影響を与えてきたのかを解明する上で、過去の地球環境の変動史を詳細に調べるこ…

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  • 享保の飢饉は、何故起きたか?:樹木年輪同位体比から見た小氷期の東アジアにおける大気循環の特異性

    中塚 武, 大西 啓子, 安江 恒, 光谷 拓実, 三瓶 良和 日本地球化学会年会要旨集 57 (0), 78-78, 2010

    享保の飢饉は、享保17年(1732年)に起きた江戸時代の西日本最大の飢饉であり、虫害という特異的な背景を持つ。原因となったウンカは、東南アジアから中国南部を経て、毎年風に乗って日本に飛来する、日本では越冬できない昆虫であり、当時の大発生の背景には何らかの大気循環の変化があったことが推察できる。本研究では、江戸時代の日本全国における樹木年輪セルロースの酸素・炭素同位体比の時空間変動パターンを解析し…

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  • 日本産樹木年輪試料の高精度炭素14測定による古環境考察の試み

    尾嵜 大真, 坂本 稔, 今村 峯雄, 小林 紘一, 伊藤 茂, 丹生 越子, 中塚 武, 光谷 拓実 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 33-33, 2009

    弥生時代全般にわたる日本の資料について炭素14年代測定による精確な暦年代を得るために日本産樹木年輪試料についての高精度炭素14測定を行ってきた中で、北半球の平均的な炭素14濃度とされるIntCal04と比べて日本産樹木年輪試料の炭素14濃度がAD1~2世紀において低くなっていることを確認することができた。このような炭素14濃度の違いがどのようにして起こったのかは非常に興味深く、何らかの地球規模で…

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  • BC1~AD3世紀における埋没木曽ヒノキの年輪セルロースの酸素同位体比の経年変動:考古学・歴史学との接点

    中塚 武, 大西 啓子, 河村 公隆, 尾嵜 大真, 光谷 拓実 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 32-32, 2009

    弥生時代末期に生じた倭国大乱や邪馬台国の卑弥呼の登場など、日本の古代社会の変動と気候変化の関係を解析するため、長野県南部で発掘された2個体の埋没ヒノキから、紀元前1世紀~紀元3世紀の1年毎に年輪セルロースを抽出し、その酸素同位体比を測定して、当時の夏季の水環境の経年変動を復元した。変動の周期や振幅は時代と共に大きく変化し、特に2世紀後半の倭国大乱の時期には、長周期の大きな水環境の変動が生じ、その…

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  • 名古屋クロマツの年輪中の炭素・酸素同位体比から探る環境変動

    林 和樹, 南 雅代, 中村 俊夫, 中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 129-129, 2009

    名古屋のクロマツ年輪中の炭素・酸素安定同位体、および放射性炭素同位体比の測定を行い、これらの同位体比の変動がどの気象要素の影響を強く受けているのか、また気象要素以外の環境要因による影響が存在するのかどうかの検討を試みた。その結果、δ13C・δ18Oはともに、相対湿度と強い負の相関がみられた。また、Δ14Cについては、1964年の高濃度のピークが示され、大気と樹木年輪中の同位体比の変動がほぼ一致し…

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  • 過去1.3万年間におけるチベット泥炭コアの<i>n</i>-アルカンの水素同位体比の変動

    関 宰, Meyers Philip, 河村 公隆, 中塚 武, Zheng Yanhong, Zhou Weijian 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 36-36, 2009

    バイオマーカーの水素同位体比は水循環に関する情報を保持していると考えられ、過去の気候(降水量や気温、相対湿度等)を復元する手法として近年注目を集めている。同位体比から過去の水循環を復元する他の手法としては、年輪や泥炭中のセルロースの水素・酸素同位体比や鍾乳石の酸素同位体比などが挙げられる。年輪や鍾乳石といった古気候記録媒体は比較的年代を正確に決めることが出き、高時間分解能の解析が可能な点で優れて…

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  • オホーツク海表層堆積物における有機物の起源推定

    三上 裕, 関 宰, 長尾 誠也, 福島 正巳, 荒巻 能史, 内田 昌男, 柴田 康行, 南 秀樹, 加藤 義久, 坂本 竜彦, 中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 55 (0), 379-379, 2008

    海洋の有機物の約90%は大陸棚堆積物に沈着しているため,大陸棚は二酸化炭素の吸収や保存の場として炭素循環において重要な役割を担っている。しかし,陸と海洋の物質が複雑に混合し,化学・物理過程も複雑に作用するため,有機物の起源や堆積過程など不透明な部分が多い。 オホーツク海は北太平洋西部に位置する縁辺海であり,全面積のおよそ40%は大陸棚が占める。北西部にはアムール川が流れ込み,多量の陸起源物質が…

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  • 海底堆積物間隙水中の酢酸の炭素安定同位体比

    井尻 暁, 原田 尚美, 小川 奈々子, 大河内 直彦, 坂本 竜彦, 中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 55 (0), 156-156, 2008

    海底堆積物中の錘_は、発酵や化学合成によって生成される最終生成物であるとともに、メタン生成や硫 酸還元の主要な基質であり、嫌気環境下での微生物の代謝活動の媒介物として重要な役割を果たしている。 錘_の安定同位体比は海底下での錘_の起源、挙動を知る上で重要な指標になると期待されるが、海底下浅 部では微生物によりすぐに消費されてしまうため、その濃度は数μMと低く、分析には大量の試料と煩雑な …

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  • 小氷期における樹木年輪セルロースのδ18O変動パターンと,太陽活動との関連性

    山口 保彦, 横山 祐典, 宮原 ひろ子, 中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 55 (0), 410-410, 2008

    樹木年輪セルロースの酸素同位体比(d18O)の分析により、小氷期中期のマウンダー極小期(AD1645-1715)における日本本州中部の気候(相対湿度)を復元した。気候復元データを、太陽活動データやグリーンランド気温と比較することで、太陽活動変動と気候変動の対応関係や、気候が太陽活動に応答する時間・空間スケールを探った。その結果、太陽活動に影響されて準周期的な湿度増加スパイクが出現しており、少なく…

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  • 後期中新世(11‐10Ma)の木材化石の年輪セルロースのδ18O とδ13C:高時間分解能の気候変動解析の可能性

    中塚 武, 大西 啓子, 沢田 健, 中村 英人, 塚腰 実 日本地球化学会年会要旨集 55 (0), 426-426, 2008

    岐阜県多治見市の後期中新世の地層(11-10Ma)から産出した木材化石から年輪毎にセルロースを抽出し、その酸素(炭素)同位体比の経年(季節)変動を測定した。酸素同位体比の時系列を、本州中部の現生木のそれと比較したところ、同位体比の絶対値、変動範囲、変動の周期性(3?6年周期が卓越)の全てにおいて、ほぼ同じ傾向を示した。本州中部の樹木年輪セルロースの酸素同位体比は、現在、夏季の相対湿度を反映してお…

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  • ヒノキ年輪の酸素・水素同位体比を用いた過去276年間の日本中部における梅雨前線活動の復元

    中塚 武, 大西 啓子, 光谷 拓実 日本地球化学会年会要旨集 54 (0), 152-152, 2007

    長野県南部の上松町で2005年に伐採されたヒノキ2個体から、過去276年間に亘る年輪を1年刻みで採取し、セルロースを抽出して、その酸素同位体比を測定すると共に、更にニトロ化を行って、水素同位体比を測定した。酸素同位体比の経年変動は、6月の関東から四国、九州北部に至る広域の相対湿度、降水量と高い負の相関を示し、本州南部のヒノキ年輪同位体比から過去の梅雨前線活動が復元できることが明らかとなった。また…

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  • アムール川からオホーツク海へ流入する物質の動態

    長尾 誠也, 西岡 純, 中塚 武, 久万 健志, 柴田 英昭, 楊 宗興 日本地球化学会年会要旨集 52 (0), 20-20, 2005

    オホーツク海は北部北太平洋や他の縁辺海に比べて高い生物生産を示し、夏期には表層水の栄養塩が完全に消費されてしまう特異な海域である。他の縁辺海では微量栄養塩の鉄律速により栄養塩の消費が制限されてしまうが、オホーツク海では流入するアムール川からの大量の鉄の寄与が高い生物生産を維持している可能性が示唆されている。そこで本発表では、アムール川からオホーツク海へ流入する鉄等の陸起源物質の流入量、流入過程等…

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  • オホーツク海の生物生産を支配する環境因子 - 河川・海氷・中層水

    中塚 武 日本地球化学会年会要旨集 52 (0), 18-18, 2005

    ユーラシア大陸東縁に位置する典型的な縁辺海の1つであるオホーツク海の環境諸因子と生物生産の関係について、レビューする。オホーツク海は世界で最も低緯度に位置する季節海氷域であるという特徴を持つが、海氷と生物生産の関係については、一般に正確に理解されていない。オホーツク海では、海氷による直接の生物生産への影響、すなわちアイスアルジー等による一次生産の割合は小さく、むしろ、その影響は大陸棚での高密度水…

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  • 河畔木の年輪同位体比を用いた氷河融解量の経年変動の復元の試み

    中塚 武, 大西 啓子, 坂井 亜規子, 小林 修, 張 斉兵 日本地球化学会年会要旨集 52 (0), 183-183, 2005

    地球温暖化などに伴う山岳氷河の融解量の経年変化の実態を復元・解析するため、中国甘粛省の七一氷河の末端の河川敷に生息する樹木(Caragana microphylla Lam.)の数個体から年輪円盤を採取し、年輪を1年刻みで分割してセルロースを抽出し、その酸素・水素・炭素同位体比を分析した。また比較のため、氷河の影響を受けない近傍の河川からも同樹種を数個体採取して、同じ分析を行った。気象観測データ…

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  • 衝撃によるマーチソン隕石中の水素・炭素同位体比の進化

    三村 耕一, 岡本 道意, 中塚 武, 杉谷 健一郎, 阿部 理 日本地球化学会年会要旨集 52 (0), 89-89, 2005

    マーチソン隕石に衝撃を与えて,その試料中の水素・炭素存在度および同位体比の変化を調べた.その結果,被る衝撃圧力が大きくなるにしたがって隕石中の水素や炭素の存在度は減少し,その同位体比も大きく変化することが分かった.さらに,同位体の変化では,水素と炭素についてそれぞれ異なることも明らかになった.水素の同位体比の変化は,低い衝撃圧力領域では出発物質のそれよりも大きくなり,その後,衝撃圧力の増加に伴い…

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  • オホーツク海の環境変動と生物生産

    中塚 武 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ51 (0), 10-10, 2004

    北大低温研では、98年から4年間、オホーツク海の物理・化学・地質学的な総合観測を進めてきた。また現在は、総合地球環境学研究所と連携して、アムール川から親潮域に至る、陸から海への物質輸送が生物生産に与える影響についての総合研究プロジェクトを推進中である。本講演では、それらの成果や目標を踏まえて、オホーツク海の生物生産、特に基礎生産の規定要因について議論する。オホーツク海の物理・化学環境は、(1)世…

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  • 北海道泥川流域の森林、湿原、湖試料におけるn-アルカンの水素同位体比

    関 宰, 中塚 武, 柴田 英昭, 河村 公隆 日本地球化学会年会要旨集 51 (0), 106-106, 2004

    植物の水素同位体比は主に利用する水の同位体比と湿度によっておおむね決まると考えられており、植物の水素同位体比は水循環に関した情報を保持していると考えられている。しかしながら地球化学分野における研究例は少なく、地球化学的トレーサーとしての性能は未知数である。北海道の雨龍研究林の泥川流域において森林・湿原と湿度の異なる環境においてそれぞれ土壌のサンプリングを行い陸上植物バイオマーカーのn-アルカンの…

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  • 鉛210およびセシウム137から見た相模湾における沈降粒子の振る舞いと堆積フラックス

    加藤 義久, 中塚 武, 増澤 敏行, 白山 義久, 嶋永 元裕, 北里 洋 Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan 57 (3), 150-165, 2003

    相模湾から採取した堆積物コア20試料を用いて, 鉛210およびセシウム137の濃度を測定した. また, 時間分画式セジメントトラップ (湾中央部の定点近傍における海底上350mおよび20mの2層; 水深1550m) により捕集された粒子の鉛210濃度を測定し, その沈降フラックスを求めた.<BR>過剰鉛210インベントリー法による平均堆積速度は,全コアでは0.05-0.19g …

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  • 樹木年輪セルロースの酸素・水素同位体比を用いた水循環変動の解析 ―北海道・雨龍研究林を例として―

    中塚 武, 大西 啓子, 原 登志彦, 隅田 明洋, 光石 大介, 栗田 直幸, 植村 滋 日本地球化学会年会要旨集 49 (0), 55-55, 2002

    北海道雨龍研究林のミズナラから採取した多数の年輪コアからセルロースを抽出し、酸素・水素同位体比を測定した。酸素同位体比とd-valueは、それぞれ冬季の降水量と負・正の相関を持って変化した。北海道では降水の酸素同位体比 d-valueに、冬低く・高くなる顕著な季節変動があることから、当地の年輪同位体比は、土壌水を介して過去の降水パターンを記録していることが明らかとなった。

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  • O-280 相模湾における現行堆積過程

    北里 洋, 神田 穣太, 山岡 明雄, 中塚 武, 嶋永 元裕, 加藤 義久, 岡田 喜裕, 増澤 敏行, 鈴木 光次, 白山 義久 日本地質学会学術大会講演要旨 1999 (0), 151-, 1999

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  • 海溝域に於ける有機物の水平輸送について

    半田 暢彦, Handa Nobuhiko, 原田 尚実, Harada Naomi, 中塚 武, Nakatsuka Takeshi, 杉本 多津宏, Sugimoto T. 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 3 104-113, 1992-03

    Collection of sinking particles by sediment trap experiment was conducted in the Japan and Izu-Ogasawara Trenches to assess the significance of the horizontal transport of organic matter across the …

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  • 自動車(安全・公害)研究会報告

    樋口 健治, 田中 健一, 青木 和彦, 市村 芳雄, 大久保 尭夫, 大久保 柔彦, 影山 久, 菊地 英一, 近藤 武, 除 錫洪, 東郷 和英, 中塚 武司, 中村 弘道, 山手 昇, 吉田 耕一, 吉本 堅一 日本機械学会誌 77 (664), 346-347, 1974

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  • 自動車の高速安全性と人間の特性

    中塚 武司 人間工学 4 (4), 283-291, 1968

    In the field of traffic safety to which serious consideration has lately been given as a social problem, the author analysed in this paper the process of traffic accidents on the assumption that …

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