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検索結果 1,216 件

  • 急性期病院における認知症看護の質評価に関連する要因の検討

    駒井 智恵美, 長 聡子, 近藤 春香 Journal of UOEH 45 (4), 221-235, 2023-12-01

    <p>本研究の目的は,急性期病院における認知症看護の質評価に関連する要因を明らかにすることである.認知症ケア加算を取得している急性期病院の看護師1,142名を対象に,無記名自記式質問紙調査留め置き法を用いた.調査内容は個人属性,組織属性,認知症に関する知識,倫理的行動,認知症看護の質評価とし,有効回答数は835部であった.従属変数を認知症看護の質評価,独立変数を認知症看護の質評価と各変数の単変量…

    DOI Web Site PubMed

  • 当院における両側大腿骨近位部骨折受傷例の検討

    笹栗 慎太郎, 池村 聡, 塩本 喬平, 伊田 修陸, 中尾 侑貴, 安原 隆寛, 由布 竜矢, 加藤 剛, 泊 真二 整形外科と災害外科 72 (4), 633-636, 2023-09-25

    <p>【目的】(検討①)当院における両側大腿骨近位部骨折症例の特徴を検討すること(検討②)傾向スコアマッチングを用いて片側例と両側例の患者背景を統一し,両側例の危険因子を検討すること.【対象】(検討①)当院で両側とも手術を行った67症例を対象とした.(検討②)傾向スコアマッチングで年齢・性別・BMIといった患者背景を統一し片側群50例,両側群50例で比較検討した.【結果】(検討①)初回骨折から対…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • Opening Wedge Tibial Osteotomyにおける脛骨粗面の切り方の違いによる術後骨形成の検討

    森 達哉, 河野 勤, 田代 泰隆, 加治 浩三, 鬼塚 俊宏, 今村 寿宏, 松延 知哉, 花田 麻須大, 平本 貴義, 三浦 裕正 整形外科と災害外科 72 (2), 215-217, 2023-03-25

    <p>【目的】高位脛骨骨切り術において,膝蓋骨低位による膝蓋大腿関節症を懸念し,脛骨粗面を遠位に切り下げるOWDTOの報告が散見される.今回,脛骨粗面の切り方の違いによる術後骨形成について検討した.【方法】対象は,演者執刀の高位脛骨骨切り術44例で,OWDTO(以下D群)21例,近位切り上げのOWHTO(以下H群)23例である.検討項目はアライメント評価,後傾角度,術前後膝蓋骨高,脛骨粗面の厚さ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 足関節外側靭帯損傷に対するsuture tapeを用いた靱帯補強術の治療成績

    平本 貴義 整形外科と災害外科 72 (2), 194-196, 2023-03-25

    <p>足関節外側靭帯損傷に対する手術法として靱帯修復術が一般的に行われるが,再建靭帯の強度不足や伸長変化などにより不安定性が残存したり再発が危惧されることがあり,このような症例に対しsuture tapeを用いた靱帯補強術(InternalBrace™)の良好な成績が報告されている.suture …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 悪性軟部腫瘍切除後の皮膚欠損を全層植皮術と局所陰圧閉鎖療法にて治療した症例の検討

    福島 俊, 松延 知哉, 前川 啓, 岩本 幸英 整形外科と災害外科 72 (2), 299-303, 2023-03-25

    <p>【目的】悪性軟部腫瘍の広範切除術では創の一期的な縫合閉鎖が不能な例をしばしば経験する.このような症例に対して我々は全層植皮術と局所陰圧閉鎖療法(NPWT)を行っているためその成績を報告する.【方法】2016年5月から2018年12月までに悪性軟部腫瘍広範切除術後に全層植皮術とNPWTを行った12症例を対象とした.男性8例,女性4例,手術時平均年齢は71.9歳であり,組織型は粘液線維肉腫5例…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 腹腔鏡用超音波検査が診断と術式選択に有用であった傍尿道平滑筋腫の1例

    福元 裕貴, 西村 和朗, 金城 泰幸, 星野 香, 原田 大史, 近藤 恵美, 植田 多恵子, 栗田 智子, 松浦 祐介, 吉野 潔 超音波医学 50 (2), 143-148, 2023

    <p>今回我々は,術中に腹腔鏡用超音波検査を使用することで稀な傍尿道腫瘍と判断し治療した症例を経験したので報告する.症例は39歳女性,4経妊1経産,当科を受診する約1年前より頻尿を自覚していた.検診にて膀胱を圧排する骨盤内腫瘍を指摘され,精査加療目的に当科を紹介受診した.経腟超音波断層法検査とMRI検査で前腟壁内の尿道直下に直径約5 …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 術前診断が困難であった高齢者破裂脳動静脈奇形の1例

    三木 健嗣, 田代 洸太, 田中 俊也, 井上 大輔, 芳賀 整 脳卒中の外科 51 (3), 262-266, 2023

    <p>80 歳,女性.突然の頭痛,意識障害で発症した左側頭葉皮質下出血で救急搬送された.造影3DCTでは明らかな動脈瘤や硬膜動静脈瘻を認めなかったため,緊急で開頭血腫除去術を施行した.術前には年齢から脳動静脈奇形は疑っていなかったが,術中にnidusなど脳動静脈奇形の所見を認めた.初回手術では血腫除去のみにとどめ,術後に脳血管造影検査で病態を把握後,二期的に脳動静脈奇形摘出術を施行した.高齢者脳…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 内視鏡用マスク,インターサージカル・ブロンコスコピーマスクを用いた抜管時COVID‐19エアロゾル飛散防止対策法

    大屋 慶知, 神野 正航, 佐野 治彦, 竹中 伊知郎 日本臨床麻酔学会誌 42 (7), 585-589, 2022-11-15

    <p>COVID-19患者の抜管時に発生するエアロゾル飛散問題は,未解決のままである.そこで,インターサージカル・ブロンコスコピーマスクを用いた抜管時のエアロゾル飛散防止対策法を考案した.本法は,顔に隙間なく密着させたマスクの弁付きホールから気管チューブを抜去し,対策が必要なくなるまでマスク装着状態で観察する方法である.本法には,簡便,エアロゾル飛散スペースが小さいため残留エアロゾルが少ない,抜…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 非定型大腿骨不全骨折に対する予防的骨接合術後の骨癒合率について

    藤村 謙次郎, 原 俊彦, 原口 明久, 加茂 健太, 櫻庭 康司, 嘉村 聡志, 宮原 寿明, 福士 純一, 佐々木 大, 上田 幸輝, 佐藤 太志, 塚本 伸章, 安原 隆寛 整形外科と災害外科 71 (4), 853-857, 2022-09-25

    <p>【はじめに】大腿骨非定型不全骨折に対する予防的骨接合術後の経過は概ね良好で骨癒合を認めた報告も散見するが大規模な研究はほとんどない.今回,多施設共同研究を行い非定型不全骨折部の骨癒合が得られたかを調べた.【方法】対象は大腿骨非定型不全骨折と診断して予防的骨接合術を行った12例15脚で1年以上X線による経過観察したもの.【結果】手術は13脚に髄内釘を,2脚にEnder釘を用いた.骨癒合は5脚…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 当院にて治療した脱分化型軟骨肉腫の5例

    縄田 知也, 松延 知哉, 前川 啓, 田代 泰隆, 平本 貴義, 花田 麻須大, 河野 勤, 今村 寿宏, 鬼塚 俊宏, 加治 浩三, 岩本 幸英 整形外科と災害外科 71 (4), 755-758, 2022-09-25

    <p>【背景】脱分化型骨肉腫(DCS)は非常に稀で,予後不良の疾患である.当院で治療した5例の経過と予後について報告する.【対象】2016年から2021年まで当院にて治療したDCS 5例を対象とした.診断時平均年齢は70歳(60-83歳)で,全て女性であった.【結果】経過観察期間の中央値は18か月(7-52か月),発生部位は大腿骨3例,第9胸椎1例,第9肋骨1例.初期治療は全て外科的切除を行い,…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • <i>KRT6A</i> 変異による先天性爪甲硬厚症の 1 例

    髙柳(原) 礼子, 山田 茂憲, 吉岡 学, 澤田 雄宇, 岡田 悦子, 中村 元信 西日本皮膚科 84 (4), 325-328, 2022-08-01

    <p>35 歳,女性。幼少期から爪甲の肥厚,下腿の毛孔一致性の角化,20 歳頃から両腋窩に多発する皮下腫瘤を自覚していた。父,長男にも同様に爪の肥厚がみられ,加えて父は体幹に多数の皮下腫瘤,長男は腰臀部の擦過部に毛孔一致性の角化がみられた。先天性爪甲硬厚症を疑い遺伝子検査を行い,<i>KRT6A</i> 遺伝子のエクソン 1 の 516~518 番目の塩基である CAA …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 骨盤臓器脱手術の術式選択について

    西村 和朗, 土岐 尚之, 大蔵 尚文, 吉野 潔, 吉村 和晃 日本女性骨盤底医学会誌 18 (1), 80-87, 2022-06-10

    <p>骨盤臓器脱(Pelvic organ prolapse: POP)には様々な病型と術式があり腹腔鏡下手術による治療が増えているが、明確な術式選択基準が示されていない。我々は関連する2 施設において、Site specific repair を基本としPOP の程度と年齢を考慮した“術式選択と適応基準”を作成し有用性と妥当性を検討した。腹腔鏡下POP …

    DOI

  • 卵巣性索腫瘍類似子宮腫瘍の症例報告

    柴原 真美, 栗田 智子, 村上 緑, 原田 大史, 津田 陽二郎, 久岡 正典, 鏡 誠治, 松浦 祐介, 吉野 潔 Journal of UOEH 44 (2), 161-166, 2022-06-01

    Uterine tumors resembling ovarian sex cord tumors (UTROSCTs) are extremely rare, occurring in less than 1% of uterine stromal tumors, and they are considered to have a low malignant potential. Due …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか2件 参考文献8件

  • 抗血小板薬内服中の脊椎手術後に出血性ショックを来し判明した後天性血友病Aの 1 例

    矢野 あゆみ, 二瓶 俊一, 大竹 晶子, 上田 修平, 平瀬 伸尚, 相原 啓二, 蒲池 正幸 日本病院総合診療医学会雑誌 18 (3), 156-162, 2022-05-31

    後天性血友病Aは後天的な自己抗体産生により生じる易出血性の比較的稀な疾患で高齢者に多いとされる。今回我々は腰椎破裂骨折に対する経皮的椎体形成術後に止血コントロールに難渋した高齢者の 1 例を経験したので報告する。症例は 80 歳代女性,脳伷塞後で抗血小板薬を内服中であった。転倒し当院へ救急搬送され第 1 …

    DOI 医中誌

  • 短縮版WAB失語症検査

    小俣 文子, 杉下 守弘, 牧下 英夫, 田川 皓一, 本村 暁 認知神経科学 23 (3+4), 115-124, 2022

    <p>This study was aimed to devise the shortened version of the Western Aphasia Battery (the WAB). A factor analysis of scores of 203 aphasics on the WAB was performed to clarify the factorial …

    DOI

  • 若年者非外傷性上腕骨頭壊死に対する自家骨軟骨柱移植術の小経験

    森 達哉, 見明 豪 肩関節 46 (2), 432-435, 2022

    非外傷性上腕骨頭壊死に対する手術治療は病期に応じて,治療選択が行われる.今回,若年者非外傷性上腕骨頭壊死に対して自家骨軟骨柱移植術を行うことで,良好な成績を得ることができたので報告する.症例は2例3肩である.それぞれ24歳,30歳の若年女性で,全肩Cruess分類stage3であった.術前JOAスコアは平均62.3点であった.若年であることから,関節温存を目的として直視下で自家骨軟骨柱を移植した…

    DOI 医中誌

  • 子宮全摘後に悪性転化が示唆された腹膜播種性平滑筋腫症の1例

    谷口 竜太, 鬼塚 幸治, 坂本 吉隆 日本外科系連合学会誌 47 (6), 777-783, 2022

    <p>50歳代,女性.妊娠歴なし.子宮筋腫のため30歳代に子宮筋腫核出術,40歳代に子宮全摘術の既往あり.左上腹部痛を主訴に受診し,精査の結果,CTで左側腹部に最大径10cmの腫瘤性病変を認めたが,前年のCTで横行結腸憩室炎と胆石症以外,特記所見はなかった.急速に増大する腫瘍性病変に対して手術の方針となった.単発の腫瘍性病変は可動性良好であり下行結腸の結腸垂と連続し,腫瘍の一部は後腹膜に癒着して…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • Arterial spin labeling法による頭部MR灌流画像で血行動態を評価した頸部内頸動脈攣縮症の1例

    森田 隆雄, 有廣 昇司, 鶴﨑 雄一郎, 坂井 翔建, 芳賀 整 臨床神経学 62 (3), 178-183, 2022

    <p>症例は57歳女性.脳梗塞後遺症である左片麻痺が増悪し入院した.頸動脈超音波で右内頸動脈(internal carotid artery,以下ICAと略記)は細径化し,頭部MRAでは右ICAは描出されず,arterial spin labeling(ASL)では早期相で両側ICA領域の信号は低下していた.翌日には症状は改善し,第3病日の頭部MRAでは両側ICAは良好に描出されASLも正常化し…

    DOI Web Site PubMed 参考文献16件

  • 術前に診断しえた胃神経内分泌細胞癌の1例

    谷口 竜太, 鬼塚 幸治, 坂本 吉隆 日本外科系連合学会誌 47 (6), 720-726, 2022

    <p>70歳代,男性.腎臓と脾臓間に約5cm大の腫瘤のため近医から紹介となった.胃体上部に易出血性の2型腫瘍を認め,生検・免疫染色から胃神経内分泌細胞癌と診断し,胃全摘術およびD2リンパ節郭清を施行した.一部脾動脈浸潤の疑いがあり,膵尾部および脾臓を追加切除した.病理結果で,腫瘍細胞は大型で核分裂像や壊死が目立ち,Synaptophysin(+),Chromogranin A(+),Ki-67 …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 溶連菌感染糸球体腎炎治療中にくも膜下出血で発症した小児片側もやもや病の1例

    三木 健嗣, 井上 大輔, 芳賀 整 小児の脳神経 47 (1), 47-51, 2022

    <p>15歳男性.けいれんを主訴に搬送されくも膜下出血を認め,MRIでは片側もやもや病の所見であった.出血型小児もやもや病はまれであり,中でもくも膜下出血で発症するものは非常にまれである.患者は溶連菌感染後糸球体腎炎で抗生剤加療中であったため感染性動脈瘤も鑑別に挙がった.両者の病態を想定しつつ治療を行い,最終的に小児出血発症もやもや病と診断した.小児におけるくも膜下出血で発症するもやもや病は非常…

    DOI 医中誌

  • 健康寿命の延伸を目指して:歴史からみた呼吸リハビリテーション

    高橋 仁美, 塩谷 隆信 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 30 (1), 8-12, 2021-12-25

    ...リハビリテーション導入のきっかけは,スウェーデンに留学した島尾忠男氏がストックホルム市立結核病院で理学療法に遭遇したことによる.彼は1956年にスウェーデンで発行された“Sjukgymnastik vid lungtuberkulos”を翻訳し,1957年に「肺機能訓練療法」と題して刊行した.これは,日本初の理学療法士・作業療法士養成校の開校(1963年)以前の出来事である.またこの養成校開校の頃には,九州労災病院内科...

    DOI 医中誌

  • 放射線療法後のPembrolizumab 1コースの投与でCRとなった転移性膀胱癌の1例

    坂本 卓郎, 藤本 直浩, 中島 信能 日本泌尿器科学会雑誌 112 (4), 220-223, 2021-10-20

    <p>症例は78歳の男性.他院から肉眼的血尿と膀胱腫瘍の評価目的に当院を紹介された.膀胱癌の診断に対して,経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した.病理組織学的診断はurothelial carcinoma,at least T2,high gradeであった.他臓器転移はなかった.膀胱全摘除術を前提とした術前化学療法(Gemcitabine,Cisplatin)を2コース施行したが膀胱壁外への浸潤増悪…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献8件

  • 舟状骨近位端骨壊死が造影MRIにて評価困難であった陳旧性舟状骨骨折術後偽関節の1例

    徳丸 達也, 小薗 直哉, 竹内 直英, 花田 麻須大, 畑中 均, 鍋島 央, 中島 康晴 整形外科と災害外科 70 (3), 459-463, 2021-09-25

    <p>舟状骨近位部骨折は血流障害によりしばしば偽関節を生じ治療に難渋する.今回,術前造影MRIにて舟状骨偽関節術後の舟状骨近位端骨壊死が評価困難であった症例を経験したので報告する.症例は20歳女性.サッカー中に左手を受傷し手関節痛が出現.受傷3カ月後に前医受診,陳旧性舟状骨骨折の診断で遊離骨移植術・観血的骨接合術が施行された.外来加療継続するも偽関節となり,造影MRIでは舟状骨遠位骨片は造影効果…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 当院における非転位型大腿骨頚部骨折に対する骨接合術のレントゲン学的検討

    井上 隆広, 河野 勤, 大森 康宏, 森 達哉, 神宮司 誠也, 加治 浩三, 畑中 均, 今村 寿宏, 鬼塚 俊宏, 松延 知哉 整形外科と災害外科 70 (3), 489-492, 2021-09-25

    <p>【目的】本研究の目的は,非転位型大腿骨頸部骨折に対する骨接合術のレントゲン学的経過について検討することである.【対象と方法】2010年から2018年までに当院でsliding hip screwを使用して骨接合術を施行した非転位型大腿骨頚部骨折症例のうち,術後1年以上経過観察が可能であった49例を対象とした.術前の転位と術後の整復状況を評価し,術後1年時の画像より骨頭壊死やlate …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 術前診断に難渋した縦隔海綿状血管腫の2例

    藤元 静太郎, 三好 圭, 尾立 西市, 古賀 智子, 田村 和貴, 八谷 泰孝, 小田 義直, 中村 雅史 肺癌 61 (3), 171-176, 2021-06-20

    <p><b>背景.</b>縦隔に発生する血管腫は比較的稀であり,全縦隔腫瘍の0.5%以下とされている.<b>症例1.</b>72歳,女性.健診で異常陰影を指摘され,CTで前縦隔左側に27 mmの分葉状腫瘤を認め,造影で強く均一に増強され,傍神経節腫やカルチノイドが疑われた.精査により,傍神経節腫が否定でき,手術を行った.術中所見では腫瘍は易出血性,赤色調で血管腫が疑われた.横隔神経は腫瘍表面付近…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献7件

  • 卵巣漿液粘液性癌および子宮体部粘液性癌の重複癌の一例

    浦川 瑠香, 原田 大史, 遠山 篤史, 青山 瑤子, 金城 泰幸, 星野 香, 植田 多恵子, 鏡 誠治, 塚本 純, 青木 隆敏, 岩村 隆二, 久岡 正典, 松浦 祐介, 吉野 潔 Journal of UOEH 43 (2), 235-242, 2021-06-01

    <p>Endometrioid carcinoma is the most common histological type of concurrent synchronous cancers of the uterus and ovary. Here we report a case of synchronous seromucinous carcinoma of the ovary …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献18件

  • 大腿骨・脛骨骨折変形治癒後の変形性膝関節症に対して大腿骨顆上部外旋・内反骨切り後にTKAを施行した1例

    加峯 亮佑, 森 達哉, 河野 勤, 田代 泰隆, 神宮司 誠也, 加治 浩三, 畑中 均, 今村 寿宏, 鬼塚 俊宏, 松延 知哉, 岩本 幸英 整形外科と災害外科 70 (1), 12-14, 2021-03-25

    <p>【はじめに】大腿骨・脛骨骨折術後の変形治癒による著明な大腿骨内旋・外反変形を呈した変形性膝関節症(以下膝OA)に対して楔状矯正骨切り後,TKAを施行した症例を経験したので報告する.【症例】59歳男性.主訴は右膝痛.25歳時に交通外傷で右大腿骨・脛骨骨接合術を施行され,術後変形治癒により著明な大腿骨内旋・外反変形が残存した.可動域は0-105度,FTA138度,大腿骨は48度内旋変形しており…

    DOI Web Site 医中誌

  • 髄内釘を用いて脛距踵関節固定術を施行した距骨壊死の2例

    平本 貴義, 畑中 均, 鬼塚 俊宏, 今村 寿宏, 河野 勤, 松延 知哉, 加治 浩三, 神宮司 誠也 整形外科と災害外科 70 (2), 222-225, 2021-03-25

    <p>はじめに:壊死部が広範で距腿関節に関節症性変化をきたした特発性距骨壊死に対し,髄内釘を用いて脛距踵関節固定術を施行した2例を経験したので報告する.症例:症例1は69歳女性,症例2は68歳女性で,ともに壊死部が広範なFicatおよびArletの病期分類stage 4の骨壊死であり,髄内釘による脛距踵関節固定術を施行した.CTにて骨癒合を確認し,術後5か月で疼痛なく全荷重可能となった.考察;距…

    DOI Web Site 医中誌

  • 腰椎椎間板ヘルニアに対しコンドリアーゼ用いた椎間板内酵素注入療法~術前後における鎮痛薬使用状況

    今村 寿宏 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 3-LBS-7-, 2021

    <p>【目的】保存療法に抵抗性がある腰椎椎間板ヘルニアにおける観血的治療として全身麻酔下で内視鏡下椎間板後方摘出術 (MED法)を行ってきた。MED法では術後早期に鎮痛薬が不要になることが多い。2018年より局所麻酔下でコンドリアーゼ(ヘルニコア<sup>R</sup>)を用いた椎間板内酵素注入療法が保険診療上、可能となり当院でも2019年から適応に対し施行してきた。本研究の目的は腰椎椎間板ヘル…

    DOI 医中誌

  • 胸腺異型カルチノイドの1切除例

    藤田 康博, 尾立 西市, 荻野 利達, 中島 洋, 中村 賢二, 田村 和貴, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本外科系連合学会誌 46 (1), 38-43, 2021

    <p>症例は73歳女性.整形外科疾患の術前胸部単純X線写真で右肺門部に6cm大の腫瘤影を指摘され,当科紹介となった.CT,MRIで前縦隔に6.5cmの分葉状腫瘤を認め,FDG-PET検査では前縦隔腫瘤にSUVmax 65.4の異常集積を認めた.胸骨正中切開下に胸腺胸腺腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は上行大動脈上の心膜に強固に癒着していたが,心膜合併切除を行い,完全切除できた.術後に胸腺異型カルチノイ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 病変の自然退縮を認めた臨床的に中枢神経ゴム腫が想定された1例

    野原 聡平, 由比 友顕 臨床神経学 61 (8), 552-557, 2021

    <p>症例は46歳男性.4ヶ月前から頭痛がみられていた.回転性めまい,嘔気が出現し当院へ救急搬送となった.頭部MRI造影T<sub>1</sub>強調画像で右中小脳脚と左前頭葉にリング状増強効果を呈する結節を脳表近くで認め,その周囲にFLAIR画像で高信号域を認めた.血液・髄液検査結果より神経梅毒と診断し画像所見から中枢神経ゴム腫と考えられた.HIV検査は陰性であった.経過観察中,治療前に施行し…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献7件

  • 上前腸骨棘は骨盤傾斜基準軸として適切か?

    吉野 宗一郎, 川原 慎也, 本村 悟朗, 濱井 敏, 池村 聡, 藤井 政徳, 中島 康晴, 原 俊彦, 中村 哲郎, 進 悟史, 馬渡 太郎 日本関節病学会誌 40 (4), 347-352, 2021

    <p><b>目的 : </b>両上前腸骨棘 (ASIS) を結ぶ線が骨盤傾斜の絶対基準軸とされているが, 両股関節正面X線写真は両涙痕下端などの基準軸で評価される。複数の骨盤基準軸の冠状面・横断面での精度を評価しASISが真に両股関節の正中を規定しうるかを検討した。</p><p><b>方法 : </b>股関節に関節症変化を伴わない人工膝関節全置換術51例の術前CTを術前計画ソフトに取り込み, …

    DOI

  • Critical Shoulder Angleと関節鏡下腱板修復術後成績との関連

    森 達哉, 見明 豪 肩関節 45 (1), 89-92, 2021

    Critical Shoulder Angle(以下CSA)において35度より大きいものは腱板断裂の危険因子と言われているが,腱板修復術後成績や再断裂に関する報告は少ない.本研究の目的は関節鏡下腱板修復術(以下ARCR)術後患者において,CSAと術後成績との関連性について調査検討することである.当院でARCRを施行し,術後1年時に,MRIにて評価した患者77例80肩を対象とした.術前評価として断…

    DOI 医中誌

  • 完全内臓逆位を伴ったS状結腸癌に対して腹腔鏡下手術を施行した1例

    谷口 竜太, 皆川 紀剛, 鬼塚 幸治, 坂本 吉隆 日本外科系連合学会誌 46 (2), 154-159, 2021

    <p>完全内臓逆位を有する84歳,女性.便潜血陽性で当科紹介.下部消化管内視鏡精査の結果,SD junctionに1/3周性の2型病変を認めた.完全内臓逆位を伴ったS状結腸癌の診断で,腹腔鏡下S状結腸切除術を施行.術前の3D-CTで支配血管と癌との位置関係を確認し,さらに器械やモニターの配置や術者,助手,看護師の立ち位置を真逆とし手術開始した.腹腔内は広範囲に高度な癒着を認め,その癒着剝離に難渋…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 当科における腫瘍用人工膝関節置換術の術後成績

    北出 一季, 藤原 稔史, 薛 宇孝, 遠藤 誠, 松本 嘉寛, 松延 知哉, 岩本 幸英, 中島 康晴 整形外科と災害外科 69 (3), 461-465, 2020-09-25

    <p>【背景】腫瘍用人工膝関節置換術の術後成績と患肢機能に影響する因子を検討した.【方法】2000年から2017年に腫瘍用人工膝関節置換を行った56例のうちフォロー中断した3例を除く53例(大腿骨遠位38例,脛骨近位15例)を対象とした.平均年齢38.7歳,男性27例,女性26例で,平均経過観察期間は5年4ヶ月であった.治療予後,インプラント生存率,合併症,最終評価時のMSTS …

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  • 踵骨骨端線損傷の1例

    平本 貴義 整形外科と災害外科 69 (3), 622-624, 2020-09-25

    <p>【目的】比較的稀な踵骨骨端線損傷の1例を経験したので報告する.【症例】12歳男児.現病歴:5歳より体操競技を始め,2年前より体操競技の際は常に右踵部に疼痛を認めていた.床運動で,ジャンプをしようと踏み込んだ際に強い疼痛あり,以後歩行困難となり当科受診した.画像所見:単純レントゲン像・CT像にて踵骨アキレス腱付着部の近位1/2の骨端核が頭側に10mmほど転位しており,踵骨骨端線損傷と診断した…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • オキサリプラチン誘発性肝障害:造影CTによる評価

    高尾 誠一朗, 西江 昭弘, 日高 啓, 下川 知美, 梅野 成大, 折田 博之, 甲斐 成一郎 肝臓 61 (7), 358-366, 2020-07-01

    <p>進行性大腸癌に対する抗癌剤のオキサリプラチン(OX)は肝類洞障害を生じ,時に門脈圧亢進症を伴う.本研究ではOXを使用した大腸癌患者86症例に対しOX使用前後の造影CT所見と採血データの後方的な比較を行った.使用前と比較し使用後のCTでは31症例に脾腫,20症例に側副血行路を認め,そのうち1例で静脈瘤に対し加療を要した.症例群を画像所見によって分類し肝類洞障害の指標であるaspartate …

    DOI Web Site Web Site 参考文献29件

  • 三次元モデルを用いて摘出術を行った二箇所の前頭葉海綿状血管腫

    梅村 武部, 西澤 茂, 宮地 裕士, 山本 淳考 Journal of UOEH 42 (2), 217-222, 2020-06-01

    <p>脳実質内の海綿状血管腫は拡張した腔を持つ血管奇形である.我々は,二箇所の海綿状血管腫が高次脳機能障害を呈した稀な症例を経験したため報告する.症例は74歳男性で認知機能障害を呈していた.MRI検査にて左前頭葉に出血を伴う二箇所の腫瘍性病変を認め,術前診断では海綿状血管腫の出血と診断された.腫瘍と皮質静脈との関連を調べるために,この腫瘍に対して三次元モデルを作成した.二つの腫瘍の関連を把握する…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献9件

  • 急激に肺病変の悪化を認めた気管支結核・肺結核の1例

    宇山 和宏, 鳥井 亮, 島袋 活子, 野口 真吾, 吉井 千春, 矢寺 和博 気管支学 42 (2), 157-163, 2020-03-25

    <p><b>背景.</b>気管支肺炎様の画像を呈する肺結核は比較的稀であり,短期間での急激な悪化は稀である.<b>症例.</b>68歳,男性.基礎疾患にじん肺,糖尿病がある.X-1年11月より乾性咳嗽が出現し,近医で喘息として吸入ステロイド薬が開始された.X年4月より咳嗽が悪化し,5月下旬に胸部CTで多発小結節影を認め,同日当科を紹介された.精査を予定したが,希望されなかった.しかし,6月下旬よ…

    DOI 医中誌

  • 病巣掻爬後に悪性骨腫瘍と診断された5例についての検討

    石田 彩乃, 藤原 稔史, 薛 宇孝, 遠藤 誠, 松本 嘉寛, 松延 知哉, 石原 新, 小田 義直, 中島 康晴 整形外科と災害外科 69 (1), 68-70, 2020-03-25

    <p>【背景】良性骨病変の診断で病巣掻爬後に悪性骨腫瘍と分かる場合が稀にあり,追加治療が必要となる.今回我々は当科で経験した5例を報告する.【対象・方法】2011~18年に針生検にて良性骨病変の診断で,病巣掻爬後に悪性骨腫瘍と診断された症例を対象とした.症例数は男性2例,女性3例,診断時平均年齢は29歳で,術前・術後の病理診断,腫瘍の発生部位,治療内容,Follow …

    DOI Web Site 医中誌

  • 手指末節骨内に発生した類表皮嚢腫の1例

    井上 隆広, 井上 三四郎, 松延 知哉, 岩崎 元気, 菊池 直士, 阿久根 広宣, 丸塚 浩助 整形外科と災害外科 69 (1), 154-156, 2020-03-25

    <p>【症例】類表皮嚢腫は手指軟部組織に発生することは多いが,まれに骨内に発生する.末節骨内に発生した1例を経験したので報告する.【症例】41歳男性.12歳時に左示指を受傷し,縫合処置を受けた既往がある.1.5年前に近医で偶然示指末節骨透亮像を指摘された.半年前より特に誘因なく左示指疼痛が出現し,骨透亮像の増大を指摘され当科紹介となった.MRI検査で骨透亮部はT1強調画像で低信号,T2強調画像で…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 粘膜筋板を超えてわずかに浸潤した部位が仮性憩室だったためT3進行癌と診断したS状結腸癌の1例

    谷口 竜太, 皆川 紀剛, 鬼塚 幸治, 坂本 吉隆 日本外科系連合学会誌 45 (1), 62-67, 2020

    <p>症例は83歳,男性.下血で下部消化管内視鏡検査を施行.S状結腸腫瘍と多数の憩室を認め,憩室内に腫瘍進展が疑われた.生検結果でGroup 3,絨毛腺腫だった.造影CTでS状結腸の腫瘍性病変以外,特記所見は認めなかった.注腸造影でS状結腸腫瘍の周囲に多数の憩室を認めたが,壁の不整は認めなかった.S状結腸腺腫の憩室内浸潤のため,内視鏡的粘膜下層剝離術では穿孔の危険性も高く,また癌の成分を一部含む…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 乳腺原発リンパ上皮腫様癌の1例

    松田 有希, 八谷 泰孝, 堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中本 充洋, 槇原 康亮, 福山 時彦 日本臨床外科学会雑誌 81 (10), 1969-1974, 2020

    <p>症例は64歳,女性.徐々に増大傾向にある右乳房E区域の乳管内病変に対して細胞診と針生検を施行したが,診断が困難であったため摘出生検を施行した.病理組織所見では,CK陽性かつE-cadherin陽性の異型細胞が胞巣・索状に増殖し,リンパ球の上皮内浸潤を伴っていた.リンパ上皮腫様癌を疑って乳房全切除術を施行し,最終的に乳腺原発のリンパ上皮腫様癌と診断した.術後薬物療法としてFEC3コースを施行…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献21件

  • 高齢者に発生したTreitz靭帯近傍の原発性空腸癌に対し,腹腔鏡補助下小腸部分切除術を施行した1例

    沖本 隆司, 中村 賢二, 又吉 信貴, 中本 充洋, 永松 伊織, 尾立 西市, 荻野 利達, 中島 洋, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本外科系連合学会誌 45 (4), 367-373, 2020

    <p>症例は80歳女性.黒色便を自覚し受診され,血液検査で貧血を認めた.上下部消化管内視鏡検査で出血源は同定できず,カプセル内視鏡検査を施行し上部空腸内に出血所見を認めた.小腸内視鏡検査でTreitz靭帯より5cm肛門側に20mm大の腫瘍を認め組織生検でGroup5,Adenocarcinomaの結果であった.胸腹部造影CTではリンパ節転移や遠隔転移の所見は認めなかった.以上より,原発性空腸癌に…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 単身世帯の勤労男性における食習慣改善についての実践の効果

    福田 里香, 出口 純子, 井元 淳, 豊永 敏宏, 岩本 幸英 栄養学雑誌 77 (6), 167-175, 2019-12-01

    <p>【目的】男性単身世帯者が簡便に実施できる「野菜摂取量増加」と「食事量を腹八分目にする」に重点をおいた介入プログラムを作成・実践し,野菜摂取量や体組成に変化があるか否か検証した。</p><p>【方法】研究デザインは,単群の前後比較試験とした。2企業で働く単身世帯の健常男性16名(42.4±5.4歳)を対象とした。介入期間は12週間で,初回に前述2項目を実施するための行動目標を対象者が設定し,…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 当科におけるDupuytren拘縮に対するコラゲナーゼ注射の治療成績

    園田 裕樹, 髙崎 実, 大森 康宏, 畑中 均 整形外科と災害外科 68 (4), 763-766, 2019-09-25

    <p>Dupuytren拘縮に対しては従来手術療法が行われてきたが,2015年にコラゲナーゼ注射治療が認可され当院でも施行している.今回,注射治療後3ヶ月以上経過追跡可能であった10例11指について治療成績を検討した.症例は全例男性で,平均年齢は72歳,平均経過観察期間は6.5ヶ月だった.罹患指は中指2指,環指2指,小指7指で,拘縮の主要関節はMP関節であったものが7指,PIP関節であったものが…

    DOI Web Site 医中誌

  • カットダウン法による橈側皮静脈への皮下埋め込み式中心静脈カテーテル留置

    松延 知哉, 前川 啓, 福島 俊, 河野 勤, 鬼塚 俊宏, 今村 寿宏, 畑中 均, 加治 浩三, 神宮司 誠也, 岩本 幸英 整形外科と災害外科 68 (2), 190-193, 2019-03-25

    <p>【はじめに】癌化学療法施行を目的として,当科では悪性骨軟部腫瘍患者に対して橈側皮静脈カットダウン法による埋め込み型中心静脈ポートシステム(CVポート)造設を行っており,その成績を後ろ向きに検討した.【対象と方法】2016/4~2017/12に同法によりCVポートが造設された15例を対象とした.平均年齢46歳であった.手術室使用時間,手術時間,局所麻酔使用量,抜去の有無などを調査した.【結果…

    DOI Web Site 医中誌

  • 男性勤労者において家庭外の受動喫煙の曝露頻度は喫煙状況に関係なく1秒率の低下に影響する

    井元 淳, 大和 浩, 道下 竜馬, 姜 英, 西山 信吾, 福田 里香, 出口 純子 Journal of UOEH 41 (1), 15-24, 2019-03-01

    加齢に伴う呼吸機能の低下は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症や高齢者の死亡リスクに繋がるため,若い世代からの呼吸機能低下の予防が求められる.本研究では身体組成や生活習慣の影響を考慮した上で,気道の閉塞によって引き起こされる閉塞性換気障害の指標である1秒率に影響を与える要因を検討することを目的とした.5企業の男性従業員262名を対象とし,喫煙状況,現在や過去の受動喫煙の有無,家庭外での受動喫煙の曝…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 被引用文献1件 参考文献14件

  • 勤労者における喫煙状況による身体組成や生活習慣の相違と呼吸機能に影響を与える要因

    井元 淳, 大和 浩, 道下 竜馬, 姜 英, 西山 信吾, 福田 里香, 出口 純子 理学療法学Supplement 46S1 (0), C-52_1-C-52_1, 2019

    <p>【はじめに,目的】</p><p>加齢に伴う呼吸機能の低下は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症や高齢者の死亡リスクに繋がるため,若い世代からの呼吸機能低下の予防が求められる.本研究では,喫煙量の違いによる身体特性や生活習慣の相違を明らかにし,またCOPDの所見がない勤労者で身体特性や生活習慣が呼吸機能に影響を与えているのか喫煙状況を加味した上で検討することを目的とした.</p><p>【方法】…

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  • 看護師長の経験年数別によるコンピテンシーの比較

    大重 育美, 塩水 絹子, 坪井 幸代, 相田 由紀 日本看護管理学会誌 23 (1), 177-185, 2019

    <p>本研究は,看護師長の経験年数によるコンピテンシーの違いを明らかにすることを目的とした.対象者は,全国のA機構関連33施設に所属する看護師長332名であった.調査期間は平成29年10月~11月である.本村らが開発した看護管理者のコンピテンシー評価尺度を用いた無記名自記式質問紙法で行った.NACAS(Nursing Administrator’s Competency Assessment …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • IgA血管炎による十二指腸・空腸多発潰瘍穿孔の1例

    堀岡 宏平, 島田 有貴, 藤本 崇聡, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本臨床外科学会雑誌 80 (2), 326-332, 2019

    <p>症例は57歳の女性.1週間持続する腹痛のため当院に搬送された.上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚から水平脚にかけて輪状潰瘍を認め,生検では血管炎の所見であった.血液凝固第XIII因子の低下もあり,IgA血管炎による十二指腸潰瘍を疑ってステロイドの投与が開始された.入院12日目に腹痛が増強し,CT検査で腹腔内遊離ガスを認めたため当科に紹介された.十二指腸遠位から上部空腸の壁肥厚と腹水貯留を…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 保健指導を受けた単身世帯の勤労男性における生活習慣と身体特性の経年的な変化について

    福田 里香, 出口 純子, 井元 淳, 豊永 敏宏, 岩本 幸英 日本栄養士会雑誌 62 (7), 369-376, 2019

    <p>本研究は、今後の保健指導を効率良く効果的に実施するために、単身以外の世帯者と比較した単身世帯の勤労男性における生活習慣と身体特性の経年的な保健指導の変化の特徴を捉えることを目的とした。3年連続で健康度測定および保健指導を受けている9企業に勤務する35~54歳(初年度:45.2±5.6歳)の勤労男性99人を対象とした。生活習慣の調査および身体組成の測定をした。単身以外の世帯は「野菜を多く食べ…

    DOI 医中誌

  • 当院における排尿ケアチームの取り組みと課題

    上村 幸子 理学療法学Supplement 46S1 (0), C-123_2-C-123_2, 2019

    <p>【はじめに、目的】</p><p>2016年度の診療報酬改定により新設された排尿自立指導料は,下部尿路機能障害を有する患者に対して、病棟でのケアや多職種チームによる下部尿路機能の回復のための包括的排尿ケアを評価するものである。</p><p>当院では,平成28年6月より排尿ケアチームによる活動を開始している。そこで今回,当院での排尿ケアチームの活動経過を振り返り、排尿ケアチームにより包括的排尿…

    DOI

  • 胸腔ドレーン抜去後に急速に大量出血をきたした遅発性血胸の1例

    堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中本 充洋, 荻野 利達, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本外科系連合学会誌 44 (2), 198-202, 2019

    <p>症例は50歳の男性.1.5mの高さから転落し,左側胸部と右足関節を打撲した.X線検査で左多発肋骨骨折と左気胸および右足関節外果骨折を認めた.左気胸に対して胸腔ドレナージを施行し,第3病日にドレーンを抜去した.抜去直後から左胸部痛と呼吸苦が出現し,CT検査を施行したところ左血胸が出現していた.緊急手術を施行したところ,左第7肋骨骨折端部の肋間動脈からの出血を認め,開胸下に胸腔鏡を用いて止血と…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 術前に膵囊胞性腫瘍との鑑別が困難であった胃重複症の1例

    松田 有希, 堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中本 充洋, 荻野 利達, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本外科系連合学会誌 44 (4), 713-720, 2019

    <p>症例は66歳の女性.健診で腹腔内腫瘤を指摘され当科に紹介された.造影CTで膵体部と胃,肝外側区域の間に6cm大の増強効果のない囊胞性腫瘤を認めた.MRIでは腫瘤内部はT1強調像で低信号,T2強調像で不均一な高信号を呈した.EUSでは膵体部に5cm大の内部血流に乏しい腫瘤を認めた.以上より,膵Solid-pseudopapillary …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 体重増加後も無自覚性低血糖が遷延した神経性食思不振症の1例

    新生 忠司, 岡田 洋右, 鳥本 桂一, 大塚 隆史, 田中 良哉 糖尿病 61 (12), 833-839, 2018-12-30

    <p>症例は23歳,女性.X年に体重29 kg(BMI 11.3 kg/m<sup>2</sup>)で神経性食思不振症(AN)と診断された.X+1年体重50 kg(BMI 20.3 kg/m<sup>2</sup>),FPG 54 mg/dLで当科入院した.早朝空腹時に低血糖が頻発し絶食試験を施行された.絶食24時間後にPG 38 …

    DOI 医中誌

  • 学校検尿での尿糖陽性精査で判明したバセドウ病に伴う耐糖能異常の小児例

    池上 朋未, 山本 幸代, 後藤 元秀, 川越 倫子, 河田 泰定, 楠原 浩一 Journal of UOEH 40 (3), 231-236, 2018-09-01

    学校検尿での尿糖陽性を契機に,バセドウ病による甲状腺機能亢進症,およびそれに伴う耐糖能異常と診断した小児例を報告する.症例は13歳女児.学校検尿で尿糖陽性が判明した.多飲や多尿の自覚はなかった.受診時,倦怠感,甲状腺腫が認められ,甲状腺機能亢進(TSH < 0.01 μU/m<i>l</i>,fT3 23.57 pg/m<i>l</i>,fT4 3.38 …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献25件

  • Small for Gestational Age児における成長ホルモン分泌不全の合併についての検討

    池上 朋未, 荒木 俊介, 桑村 真美, 多久 葵, 斎藤 玲子, 後藤 元秀, 久保 和泰, 川越 倫子, 山本 幸代, 河田 泰定, 楠原 浩一 Journal of UOEH 40 (3), 253-257, 2018-09-01

    ...Small for gestational age(SGA)性低身長症に対する成長ホルモン(GH)治療は投与量や医療費の公的補助が成長ホルモン分泌不全症(GHD)と異なることから,治療開始前にGH分泌能を評価することが重要である.本研究は低身長のSGA児におけるGHD合併の頻度とGHDを検出する有用な指標を明らかにすることを目的とした.産業医科大学病院および九州労災病院にてGH治療を開始したSGA児...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献5件

  • 食道ステント留置下に化学療法施行中の切除不能残胃癌の患者に発症した食道心囊瘻の1例

    堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中本 充洋, 山内 潤身, 荻野 利達, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本消化器外科学会雑誌 51 (8), 512-519, 2018-08-01

    <p>症例は62歳の女性で,切除不能残胃癌による食道狭窄に対して食道ステントを留置し化学療法を1年以上継続していた.パクリタキセル+ラムシルマブ療法の4コース目を施行した2日後に胸背部痛が出現した.胸部レントゲンとCTで心囊気腫を認め,食道心囊瘻の診断で心囊ドレナージ術を施行した.心囊内にはairと膿汁が多量に貯留していた.術後の内視鏡検査で食道ステントの口側に瘻孔を認めたため,同部位にカバー付…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)産生浸潤性膀胱癌の1例 ―本邦報告例のまとめ―

    湊 晶規, 藤本 直浩, 富崎 一向, 山崎 清玄, 中島 信能, 槇原 康亮 日本泌尿器科学会雑誌 109 (3), 144-149, 2018-07-20

    <p>72歳の男性.無症候性肉眼的血尿を主訴に来院した.膀胱鏡では,左側壁に結節型広基性の腫瘍を認めた.CTにて浸潤性腫瘍および左水腎症を認めたが,リンパ節転移や遠隔転移は認めなかった.末梢血白血球数が27,600/μl,血清granulocyte colony-stimulating factor(G-CSF)が158pg/mlと高値であった.G-CSF産生浸潤性膀胱癌疑いに対して,膀胱前立腺…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献3件

  • 4.高齢者の運転能力の判定

    飯田 真也, 加藤 徳明, 蜂須賀 研二, 佐伯 覚 日本老年医学会雑誌 55 (2), 202-207, 2018-04-25

    <p>現在,高齢運転者の認知症対策を強化した改正道路交通法が施行され,ニュース等で取り上げられる高齢者の自動車運転に関する話題も多い.自動車運転は「知覚→判断・予測→運動」に至る複合的な機能が動員される複雑な作業であり,本稿ではまず,高齢者の運転特性について,次に高齢者の運転適性を行うにあたり路上運転評価よりはるかに簡便な簡易自動車運転シミュレーターを使用した自動車運転に必要と考えられる高齢者の…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献1件

  • マッサージ後に発症した成人環軸椎回旋位固定の1例

    泉 貞有, 上森 知彦, 今村 寿宏, 平塚 徳彦, 加治 浩三, 松延 知哉, 河野 勤, 鬼塚 俊宏, 畑中 均, 神宮司 誠也, 岩本 幸英 整形外科と災害外科 67 (1), 53-56, 2018-03-25

    <p>マッサージ後に発症した成人環軸椎回旋位固定(成人AARF)の1例を経験したので報告する.症例は37歳女性,喘息・アトピーの既往歴あり.初診時,後頚部痛を認めたが斜頚は存在せず,Xp・MRI精査するも有意な病変は無かった.初診後,整骨院で2日間,後頚部の愛護的マッサージを受けた.翌朝から斜頚を自覚し改善せず.2ヶ月後,斜頚を主訴に再診.Xp・CTにてFielding分類type …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • Thompson変法における長母指外転筋腱張力の計測

    古庄 寛子, 畑中 均, 高﨑 実, 松延 知哉, 泉 貞有, 河野 勤, 鬼塚 俊宏, 今村 寿宏, 平塚 徳彦, 加治 浩三, 神宮司 誠也 整形外科と災害外科 67 (1), 121-123, 2018-03-25

    <p>Thompson変法による関節形成術を施行時に,abductor pollicis longus(以下APL)腱固定時張力の計測を行ったので報告する.【対象と方法】3例3指,全例女性で,平均年齢は60歳であった.Eaton分類は全例stageⅢで,評価期間は12ヵ月とした.手術はTJ screw®を用いたThompson変法に準じて行った.第2中手骨骨孔に誘導したAPL腱にバネばかりをつけ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 直視下生検によって術前診断しえた胆管内乳頭状腫瘍の1例

    谷口 竜太, 松村 勝, 鬼塚 幸治, 坂本 吉隆 日本外科系連合学会誌 43 (4), 734-739, 2018

    <p>症例は75歳,女性.心窩部痛と背部痛で当科受診.肝機能障害があり,MRCPで下部胆管内に総胆管結石を認めた.内視鏡的乳頭切開術(EST)施行時,切開部の十二指腸乳頭部から乳頭状腫瘍を認め,生検施行.病理結果で胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)が疑われた.EUSで乳頭部付近の下部胆管内に約1cm大の低エコー腫瘤が描出され,胆道鏡で下部胆管に一部壁不整を認めた.IPNB,下部胆管癌の疑いで亜全胃温存…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 抗血栓療法中に発症した腹腔内出血を伴う出血性胆囊炎の1例

    新庄 英梨子, 堀岡 宏平, 中本 充洋, 長尾 祐一, 山内 潤身, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本外科系連合学会誌 43 (5), 905-909, 2018

    <p>症例は73歳の男性.脳梗塞に対しアスピリン,深部静脈血栓症に対しエドキサバンを内服中であった.心窩部痛があり,血液検査で軽度の貧血と炎症反応の上昇を認めた.造影CT検査で出血性胆囊炎が疑われ緊急手術を施行した.腹腔内には血性腹水を多量に認めた.胆囊は緊満し壁が肥厚しており,体部に穿孔部位を認めた.活動性の出血はなかった.腹腔鏡下に胆囊を摘出した.病理組織学的検査では胆囊体部の穿孔部周囲に出…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 腹腔鏡併用手術を施行した右鼠径ヘルニア嚢膿瘍を合併した虫垂炎の1例

    堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本臨床外科学会雑誌 79 (10), 2082-2085, 2018

    症例は72歳の男性.右鼠径ヘルニア嵌頓が疑われ,当科に紹介された.血液検査では高度炎症所見を認めた.CT検査では右陰嚢から腹腔内へと連続する液貯留と虫垂の腫大および周囲脂肪織の混濁を認めた.右鼠径ヘルニア嚢膿瘍を合併した急性虫垂炎を疑って緊急手術を行った.腹腔鏡下に観察すると,右内鼠径輪を被覆するように盲腸と回腸末端が腹壁に癒着していた.虫垂は根部で壊死・穿孔し,周囲に膿瘍を形成していた.内鼠径…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 鼠径ヘルニア術後12年目に発症した虫垂炎による遅発性メッシュ感染・腹壁膿瘍の1例

    堀岡 宏平, 藤本 崇聡, 中本 充洋, 山内 潤身, 荻野 利達, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦 日本外科系連合学会誌 43 (1), 154-158, 2018

    <p>患者は40歳代,男性.12年前に右鼠径ヘルニアに対してMesh-Plug法によるヘルニア修復術を施行されていた.1カ月前から右鼠径部痛を自覚し当科を受診した.CT,MRIで虫垂炎による遅発性メッシュ感染・腹壁膿瘍が疑われ,腹腔鏡下に手術を施行した.虫垂はヘルニアメッシュへ固着し,周囲に膿瘍を形成していた.虫垂とメッシュを摘出し,ドレーンを膿瘍腔経由で腹腔内に挿入した.術後18日目に退院し,…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 白血病の治療中に発症した肺ムーコル症の一切除例

    八谷 泰孝, 中村 祥一, 槇原 康亮 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (6), 789-793, 2017

    <p>症例は64歳男性.微熱,全身倦怠感あり,近医を受診した所,白血球数が82500/μlと著明に増加していたため,当院血液内科に紹介された.骨髄所見より急性骨髄性白血病と診断し,寛解導入療法を施行した.完全寛解となったが,発熱,咳嗽,血性痰,胸痛が出現し,胸部X線,胸部CT検査で左肺炎,肺真菌症を疑った.喀痰培養,気管支鏡検査では起炎菌は同定されなかった.抗生剤,抗真菌剤の投与にて症状,炎症所…

    DOI Web Site 医中誌

  • 腸閉塞により消化管穿孔した回腸子宮内膜症の1例

    櫻井 翼, 江上 拓哉, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 槇原 康亮, 福山 時彦 日本臨床外科学会雑誌 78 (2), 315-320, 2017

    症例は生来健康な41歳の女性で,腹痛を主訴に救急外来を受診した.CTで回腸末端に壁肥厚と狭窄を認め,小腸閉塞の診断で入院加療を行った.入院中に精査を行ったが明らかな病変は同定できず,腫瘍や炎症性腸疾患は否定的であった.保存的加療により軽快し退院としたが,その後,再度腹痛を認め救急搬送された.CTで小腸閉塞および周囲にfree …

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 膵全摘を施行したAFP産生性intraductal tubulopapillary neoplasmの1例

    櫻井 翼, 江上 拓哉, 長尾 祐一, 山内 潤身, 中島 洋, 鬼塚 幸治, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 槇原 康亮, 野見山 弘行, 福山 時彦 日本消化器外科学会雑誌 50 (7), 552-562, 2017

    <p> 症例は64歳の男性で,慢性C型肝炎,糖尿病の経過観察中にAFPの上昇を認め精査を行った.膵頭部癌を指摘されたがそれ以外にAFP高値の原因は同定できず手術を施行した.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術の予定であったが,膵管内に腫瘍成分を認め,追加切除を行うも病理学的に断端陽性であったため膵全摘術へ移行した.AFPは術後に正常化し病理組織学的診断より最終的にAFP産生性intraductal …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献18件

  • 腫瘍と鑑別を要した腰椎椎間板ヘルニアの1例

    上森 知彦, 加治 浩三, 平塚 徳彦, 今村 寿宏, 泉 貞有, 畑中 均, 鬼塚 俊宏, 河野 勤, 松延 知哉, 神宮司 誠也 整形外科と災害外科 66 (3), 439-442, 2017

    はじめに腰椎椎間板ヘルニアは日常よく遭遇する疾患であるが,稀に腫瘍と鑑別を要する例もある.今回当科でも1例経験したので報告する.【症例】72歳男性.約1か月前より誘因なく両下肢痛出現(左優位),疼痛増悪し他院受診し腫瘤疑われ当院紹介.神経学的には麻痺はなし.MRIではL2/3左側~背側にかけてT1低信号,T2高信号,造影では辺縁のみ増強される硬膜外腫瘤を認めた.麻痺はないことから当初保存にて経過…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 大腿骨転子下非定型骨折術後偽関節に対する積極的保存療法の一例

    神宮司 誠也, 松延 知哉, 泉 貞有, 河野 勤, 鬼塚 俊宏, 平塚 徳彦, 畑中 均, 今村 寿宏, 加治 浩三 整形外科と災害外科 66 (2), 208-211, 2017

    65歳女性.旅行先で転倒して左大腿骨転子下骨折受傷.受傷3年前より多発性骨髄腫に対してビスフォスフォネイト製剤(BP)服用.他院にてBP関連非定型骨折と診断され,同投与中止,髄内釘による骨接合術施行.術後1ヶ月頃から副甲状腺ホルモン製剤注射開始(約1年間投与).さらに術後3ヶ月頃から低出力超音波パルス(LIPUS)照射開始.術後1年経過しても骨癒合得られず,偽関節手術を検討された.セカンドオピニ…

    DOI DOI Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献11件

  • Stroke Impact Scale version 3.0の日本語版の作成および信頼性と妥当性の検討

    越智 光宏, 大橋 浩, 蜂須賀 研二, 佐伯 覚 Journal of UOEH 39 (3), 215-221, 2017

    脳卒中のリハビリテーションにおいて,心身機能・身体構造・活動・参加の状態に基づき総合的な健康状態を把握することは重要である.Stroke Impact Scale (SIS)は脳卒中に特異的な,新しい総合的な健康状態の評価法であり,Duncanらの開発により現在version 3.0が発表され,リハビリテーションのquality of life …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件

  • 機能的電気刺激の慢性期脳卒中片麻痺下肢に対する効果

    越智 光宏, 加藤 徳明, 佐伯 覚, 蜂須賀 研二 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 54 (8), 570-573, 2017

    <p>機能的電気刺激の慢性期脳卒中片麻痺下肢に対する効果を考える際には,効果を時系列と,機能的電気刺激の装着の有無により,即時効果,訓練効果,治療効果,複合効果の4つに分けて考えるとよい.本稿では3つの多施設共同無作為化前向き比較研究に関して10 m歩行試験を中心に検討した.4つの効果ともにそれぞれ臨床的に意味があるが,AFOと比較し有意とはいえなかった.現状では脳卒中片麻痺でfoot …

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 外科・泌尿器科混合病棟における排尿ケアチームの取り組みと課題

    上村 幸子, 末松 直子, 楢原 貴雄, 赤坂 聡一郎 理学療法学Supplement 2016 (0), 1627-, 2017

    <p>【はじめに,目的】</p><p></p><p>2016年度の診療報酬改定により新設された排尿自立指導料は,下部尿路機能障害を有する患者に対して,病棟でのケアや多職種チームによる下部尿路機能の回復のための包括的排尿ケアを評価するものである。尿道留置カテーテルを1日でも早く抜去し,尿路感染を防止するとともに,下部尿路機能を回復させ排尿自立を促すことを目的とされ,QOLの向上や健康寿命の延長に寄…

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  • 腰椎疾患患者における術前と退院時での疼痛の変化に関連する因子の検討

    髙浪 夏波, 今村 寿宏, 和田 伸, 加藤 剛平, 右田 寛, 中川 宗祐, 濱邊 新, 髙見 純也, 狩野 秀考, 山口 智洋, 松尾 沙季, 安仲 正夫, 白石 司 理学療法学Supplement 2016 (0), 0299-, 2017

    <p>【はじめに,目的】</p><p></p><p>腰椎疾患術後患者においては,疼痛やしびれが術後早期に改善し,退院できる場合もあれば,疼痛が遷延してしまうこともある。今回我々は,腰椎疾患質問票(JOABPEQ)の疼痛関連障害の項目に着目し,術前と退院時での疼痛の変化に関連する因子を検討したので報告する。</p><p></p><p>【方法】</p><p></p><p>当院にて平成25年1月から平…

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  • 膝前十字靭帯損傷受傷から再建術までの待機期間と筋力回復の傾向について

    平井 友和, 今屋 健, 田中 龍太, 藤島 理恵子, 戸渡 敏之 理学療法学Supplement 2016 (0), 1243-, 2017

    <p>【はじめに,目的】</p><p></p><p>膝前十字靭帯(ACL)再建術後の筋力回復の要因として,我々は術前の筋力が影響していることを過去に報告している。この術前の筋力には,ACL再建術までの待機期間による影響があると考えられる。今回,術前と術後の患側筋力体重比に着目し,ACL受傷から再建術までの待期期間と術前から術後の筋力回復の傾向について検討した。</p><p></p><p>【方法】…

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  • 腰椎疾患患者における歩行率向上に影響を与える因子の検討

    濱邊 新, 今村 寿宏, 和田 伸, 加藤 剛平, 右田 寛, 中川 宗祐, 髙見 純也, 狩野 秀考, 髙浪 夏波, 山口 智洋, 松尾 沙季, 安仲 正夫, 白石 司 理学療法学Supplement 2016 (0), 0019-, 2017

    <p>【はじめに,目的】</p><p></p><p>手術適応となる腰椎疾患患者の多くは,何らかの歩行障害を呈しているが,日本整形外科学会腰痛評価質問表(以下JOABPEQ)と歩行特性について検討した報告は少ない。本研究の目的は,JOABPEQで得られた情報を用いて,歩行率の変化に影響を与える因子を検討することである。</p><p></p><p>【方法】</p><p></p><p>対象は2013年…

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  • 副乳から発生した葉状腫瘍の1例

    堀岡 宏平, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 槇原 康亮, 福山 時彦 日本臨床外科学会雑誌 78 (11), 2405-2409, 2017

    症例は33歳,女性.10カ月前に左腋窩に小豆大のしこりを自覚し,徐々に増大してきたため来院.左腋窩に50mm大の弾性硬な腫瘤を触知した.画像上は50mm弱の腫瘤を左腋窩に認め,針生検で副乳に由来する線維腺腫や葉状腫瘍が疑われ腫瘍摘出術を行った.病理組織学的検査の結果,副乳に由来する良性の葉状腫瘍と診断した.術後経過は良好で,術後2日目に退院した.術後6カ月経過したが再発は認めていない.

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 日本住血吸虫卵が併存した上行結腸癌の1例

    山内 潤身, 福山 時彦, 倉田 加奈子, 長尾 祐一, 江上 拓哉, 中島 洋, 鬼塚 幸治, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝 日本外科系連合学会誌 41 (6), 971-974, 2017

    <p>症例は80歳,男性.上行結腸癌に対して当科にて腹腔鏡下結腸右半切除術を施行した.病理組織学的検査にて,中分化管状腺癌,tub2,pT3(SS),ly1,v0,N0,Stage Ⅱであり,腫瘍近傍の粘膜下層に一部石灰化を伴う日本住血吸虫卵を認めた.患者は日本住血吸虫の国内流行地の一つ,山梨県甲府盆地に居住歴があった.日本住血吸虫の国内での流行は終息しており,本症例も陳旧性病変と考えられた.日…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 自己免疫性肺胞蛋白症に合併した肺腺癌の1切除例

    八谷 泰孝, 中村 祥一, 森 専一郎, 井上 直征, 槇原 康亮, 内橋 和芳 肺癌 57 (6), 769-774, 2017

    <p><b>背景.</b>自己免疫性肺胞蛋白症は稀で,難病にも指定されている疾患であり,肺癌との合併例の報告は少ない.今回我々は健診で発見された肺癌に肺胞蛋白症を合併していた症例を経験したので報告する.<b>症例.</b>64歳の女性.健診目的の胸部X線検査にて左上肺野に異常陰影を指摘され,当院へ紹介.呼吸器内科の気管支鏡検査で,左肺尖部の結節に対して肺生検を施行されたが診断がつかなかったため,…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献1件

  • EBUS-TBNAでは組織診断が得られなかったサルコイドーシス症例の検討

    立和田 隆, 小田 桂士, 石本 裕士, 畑 亮輔, 笹原 陽介, 鳥井 亮, 池上 博昭, 伊藤 千与, 矢寺 和博, 迎 寛 気管支学 39 (1), 7-11, 2017

    <p><b>背景.</b>超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)は,サルコイドーシスにおいて肺門及び縦隔リンパ節腫大に対する診断率は高く,有用性の高い手技である.<b>目的.</b>EBUS-TBNAでサルコイドーシスの診断に至らなかった症例において,診断に至った症例と比較して医療側の背景や患者背景について違いがあるのか,後方視的検討を行った.<b>方法.</b>2010年11月から…

    DOI

  • 外傷により生じた母指MP関節における陳旧性Volar instabilityの治療経験

    古庄 寛子, 畑中 均, 高﨑 実, 平本 貴義, 松延 知哉, 泉 貞有, 河野 勤, 鬼塚 俊宏, 今村 寿宏, 平塚 徳彦, 加治 浩三, 神宮司 誠也 整形外科と災害外科 66 (1), 125-127, 2017

    陳旧性volar instabilityは稀な病態であり,外傷性には掌側板損傷やMP関節脱臼後に十分な治療がされなかった結果生じるとされている.今回我々は,外傷により生じた陳旧性Volar instability症例に対して手術的に加療し,良好な成績を得たので報告する.症例:16歳女性.サッカー中に左母指を蹴られMP関節過伸展位となった.近医にて整復行い,副子固定された.2日後,再度左母指をぶつ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 化膿性脊椎炎に対するPED治療

    泉 貞有, 上森 知彦, 今村 寿宏, 平塚 徳彦, 加治 浩三, 松延 知哉, 河野 勤, 鬼塚 俊宏, 畑中 均, 神宮司 誠也, 岩本 幸英 整形外科と災害外科 66 (4), 773-781, 2017

    【目的】保存治療抵抗性の化膿性脊椎炎に対しPED追加治療を行った症例の成績を評価した.【方法】2014~16年,化膿性脊椎炎に対しPED追加治療を行った6例を対象とした.基礎疾患,罹患高位,起炎菌,臨床検査データ,治療期間,画像検査等を調査した.【結果】基礎疾患を3例に認め,罹患高位は全例で腰椎だった.MRSA感染症は認めなかったが,硬膜外膿瘍を4例に認めた.CRP(mg/dl)は入院時16.6…

    DOI Web Site 医中誌

  • 肩滑膜性骨軟骨腫症に対して鏡視下手術を施行した一例

    入江 桃, 鬼塚 俊宏, 泉 貞有, 松延 知哉, 河野 勤, 今村 寿宏, 平塚 徳彦, 畑中 均, 加治 浩三, 神宮司 誠也 整形外科と災害外科 66 (3), 602-604, 2017

    肩関節における滑膜性骨軟骨腫症は比較的希である.今回,鏡視下手術を施行し短期ではあるが良好な経過をたどった一例を経験したので報告する.症例は29歳男性.半年前から左肩痛出現し,数ヶ月前から増悪.近医より紹介にて当科へ.レントゲン,CTにて左肩関節に多数の遊離体を認め,肩関節鏡を施行した.遊離体は関節内および肩甲下滑液包に最大で9ミリほどの大きさで計93個あり,鏡視を工夫することで十分に摘出するこ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 機能的電気刺激による歩行リハビリテーションへの展開

    越智 光宏, 加藤 徳明, 佐伯 覚, 蜂須賀 研二 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 54 (1), 19-22, 2017

    <p>ウォークエイド<sup>®</sup>(以下,WA)は表面電極型の機能的電気刺激装置の1つであり,内蔵された傾きセンサーを用いて,遊脚期を中心に電気刺激を行い足関節を背屈させる.</p><p>慢性期脳卒中患者で下垂足を呈する患者に対し歩行能力が向上する(脳卒中ガイドライン2015・グレードB)といわれているが,わが国での無作為比較研究はこれまで行われていない.</p><p>われわれはこれま…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 運動療法を施行した保存期慢性腎臓病患者の運動耐容能

    末松 直子, 上村 幸子 理学療法学Supplement 2016 (0), 1193-, 2017

    <p>【はじめに,目的】</p><p></p><p>保存期慢性腎臓病(CKD)患者の身体機能やADL,身体活動量の低下に関する報告は近年増加している。先行研究では身体機能の低下は腎機能や血清バイオマーカーよりもCKD患者の生命予後に大きく影響するとの報告もある。CKD患者は体液異常,貧血,血行動態異常等の合併によって心機能が低下し,安静や不活動による廃用と相まって運動耐容能の低下を招くといわれて…

    DOI

  • 空腸憩室穿通により腸間膜膿瘍を形成した2例

    鬼塚 幸治, 福山 時彦, 倉田 加奈子, 長尾 祐一, 山内 潤身, 江上 拓哉, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝 日本外科系連合学会誌 42 (4), 659-663, 2017

    <p>空腸憩室は比較的稀な疾患で無症状に経過することが多い.今回,空腸憩室穿通により腸間膜膿瘍を形成した2例を経験したので報告する.症例1は94歳男性.腹痛があり当院受診.CTで小腸憩室穿孔の疑いで緊急手術を行った.トライツ靱帯より約25cmの空腸の腸間膜に膿瘍を形成しており,小腸切除術を行った.摘出標本では小腸憩室が穿通し腸間膜膿瘍を形成していた.症例2は84歳女性.腹痛があり近医受診.白血球…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した虫垂粘液囊腫の1例

    鬼塚 幸治, 福山 時彦, 倉田 加奈子, 長尾 祐一, 山内 潤身, 江上 拓哉, 中島 洋, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝 日本外科系連合学会誌 41 (4), 635-638, 2016

    <p>虫垂粘液囊腫に対し,単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した1例を経験したので報告する.症例は68歳,男性.泌尿器科で前立腺癌のためCTを施行された.虫垂の中央部から先端にかけて約3cmの囊胞性病変を認めた.虫垂粘液囊腫の診断にて単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を行った.術後経過は良好で,術後6日目に退院となった.病理組織学的所見ではlow-grade appendiceal mucinous …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術後に発症した会陰ヘルニアの1例

    谷口 竜太, 松村 勝, 楠田 慎一, 坂本 吉隆 日本臨床外科学会雑誌 77 (9), 2294-2298, 2016

    症例は90歳,男性.下部直腸癌に対して腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.最終病期はpT2,N0,H0,P0,M0のfstage IIであった.合併症なく経過し,術後18日目に退院した.外来で経過観察中,術後半年が経過した頃より会陰部の膨隆を自覚された.長時間の歩行によって不快感を伴う疼痛が出現したため,骨盤MRIを施行した.骨盤底部から会陰皮下に脱出する小腸を認め,続発性会陰ヘルニアと診断し…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献5件

  • 当院におけるBKP(Balloon Kyphoplasty)導入初期症例の短期治療成績

    宇都宮 健, 今村 寿宏 整形外科と災害外科 65 (1), 161-164, 2016

    2014年3~9月に当院でBKPを施行した11症例14椎体の内,術後6ヵ月以上経過観察できた7症例9椎体(男2:女5),手術時平均年齢78.5歳(67.1-85.4歳)を対象とした.臨床的にVisual Analogue scale(VAS)や続発性椎体骨折の有無等を評価した.また立位矢状面アライメントと疼痛改善との相関を検討した.VAS平均は術前61.7mmから術直後11.1mmへ改善したが最…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 母指CM関節症に対するsuspensionplasty(Thompson法)後の母指列の短縮

    上條 秀樹, 畑中 均, 髙﨑 実 整形外科と災害外科 65 (1), 62-65, 2016

    著者らは保存療法で改善しない母指CM関節症に対して,suspensionplastyを施行している.しかし,術後の母指列短縮の経時的変化を測定した論文は少ない.本研究はsuspensionplastyの術直後・1,3,6,12ヶ月後及び12ヶ月後に2kgのkey pinch負荷した時の,母指列短縮の経時的変化を追跡した.【対象】45~69歳の7例8指を対象とした.平均年齢は63歳であった.Eat…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献2件

  • 長母指伸筋腱皮下断裂に対し術後早期運動療法を行った局所麻酔下腱移行術の検討

    渡辺 恵理, 髙﨑 実, 畑中 均, 上條 秀樹 整形外科と災害外科 65 (1), 58-61, 2016

    (目的)今回我々は,当院で長母指伸筋腱皮下断裂に対して局所麻酔下に固有示指伸筋腱の腱移行術を行い,術後に早期運動療法を行った5例の成績について報告する.(方法)手術は,エピネフリン入り局所麻酔下でターニケットを使用せずに施行した.固有示指伸筋腱を長母指伸筋腱に2~3回interlacing sutureを行った後に,自動運動を行い,腱移行の緊張度を最終決定した.術後1週以内からセラピストの監視下…

    DOI Web Site 医中誌

  • 大腿骨近位部骨折地域連携パス―北九州標準モデル―

    原口 和史, 佐伯 覚, 加藤 徳明, 村上 武史, 野口 雅夫, 林 秀俊, 蜂須賀 研二, 糸満 盛憲 整形外科と災害外科 65 (1), 99-100, 2016

    北九州リハ医会が運営母体となり,2011年8月より運用してきた北九州大腿骨近位部骨折地域連携パス―北九州標準モデル―の現況と問題点について報告した.パスの様式は連携に必要な患者情報に特化し,詳細な内容や期間等は含めていない.ホームページからダウンロードでき,電子入力も可能であるが,パスデータの送付は紙ベース.連絡協議会は北九州脳卒中パスと同時開催である.2015.4.15現在,参加施設は急性期病…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献1件

  • 多施設共同研究による非定型大腿骨骨折の検討

    善家 雄吉, 池田 聡, 福田 文雄, 田中 正宏, 田中 秀敏, 平野 文崇, 酒井 昭典 Journal of UOEH 38 (3), 207-214, 2016

    <p>非定型大腿骨骨折(atypical femoral fracture : AFF)は,ビスフォスフォネート(BP)製剤の長期使用,あるいは日本人高齢者における外弯した大腿骨におけるストレス骨折など幾つかの要因が関与している.しかしながら,各施設単独では,まとまった症例数を経験することができないため,当院および関連施設において過去に発生したAFF症例を多施設共同研究として集積した.本研究の目…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献2件 参考文献10件

  • アスベスト健康被害申請を行った法医解剖の1例

    槇原 康亮, 濱田 哲夫, 笠井 謙多郎, 田中 敏子, 佐藤 寛晃 Journal of UOEH 38 (1), 65-69, 2016

    法医解剖後にアスベストの健康被害申請を行うために医学的検査を実施した事例を経験した.事例は,アスベスト作業歴のある60歳代の男性で,受診歴や健診歴はない.同居人は「数ヶ月前から咳や呼吸苦を生じて死亡した.」と話しているが,死因不明のために法医解剖に付された.左右の壁側胸膜に広範囲にわたる胸膜プラークと左右の肺に多発腫瘤を認め,死因を「肺癌」と診断した.後日,遺族から「石綿救済法」によるアスベスト…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献1件

  • 保存期慢性腎臓病(CKD)患者の身体機能と運動耐容能

    末松 直子, 上村 幸子 理学療法学Supplement 2015 (0), 1194-, 2016

    【はじめに,目的】我が国の透析患者数は年々増加しており,CKDは末期腎不全への強力な危険因子である。CKDの進行を防ぎ,透析導入を遅らせる有効な対策をとることが急務である。これまでCKD患者は腎機能障害や腎病変が増悪する危険があるとの理由で,運動が制限されるケースが多かったが,近年「制限」から「推奨」へ大きなパラダイムシフトを迎えている。CKD患者の身体機能や運動耐容能低下に関する報告は増えつつ…

    DOI

  • 当院心臓リハビリテーション患者の換気効率に影響を与える因子の検討

    上村 幸子, 末松 直子 理学療法学Supplement 2015 (0), 1185-, 2016

    【はじめに,目的】心肺運動負荷試験(CPX)は,運動処方の目的や運動耐容能の評価などに頻用され,二酸化炭素換気当量(VE/VCO<sub>2</sub>slope)は,運動負荷や最大負荷量や無酸素性代謝閾値(AT)に達しなくても得られるため,運動耐容能を簡便かつ安全に推測し得る指標である。また,VE/VCO<sub>2</sub>slope≧34は生命予後規定因子としても注目されている。最高酸素…

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  • 人工股関節全置換術後の術後早期の歩容に関して

    山﨑 和博, 濱田 哲郎, 今吉 彩, 髙見 純也 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 213-213, 2016

    <p>【はじめに】</p><p>当院の人工股関節全置換術(以下、THA)のクリニカルパスは3週間であり、経過良好の症例では術後2週前後で退院となる。術後早期に歩行能力は順調に改善するが、歩容の改善には至らない症例を経験する。歩容改善へのアプローチとして鏡での視覚的フィードバックを用いることが多いが、前額面での観察が中心となり矢状面の観察は容易ではない。一方、近年タブレット端末の普及により動画撮影…

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  • 主リンパ節転移を来した3mm大,回腸神経内分泌細胞腫瘍の1例

    徳丸 佳世, 伊原 栄吉, 岩佐 勉, 板場 壮一, 安藤 幸滋, 沖 英次, 瀧澤 延喜, 平橋 美奈子, 小田 義直, 中村 和彦 日本消化器内視鏡学会雑誌 58 (1), 10-14, 2016

    症例は53歳男性.下部消化管内視鏡検査にて,終末回腸に3mm程度の黄色調の粘膜下腫瘍を認め,生検にてNETと診断された.造影CT,FDG-PET及び小腸内視鏡検査では,同時多発病変や転移性病変は明らかではなく,回腸NET(cT1,N0,M0,cStageI)と診断し,回腸部分切除および3群リンパ節郭清を施行した.術後病理所見にて回腸NET …

    DOI 医中誌

  • 巨大扁桃結石の1症例

    田畑 貴久, 髙橋 里沙, 武永 芙美子, 北村 拓朗, 花栗 誠, 鈴木 秀明 口腔・咽頭科 28 (2), 155-158, 2016

    口蓋扁桃摘出術が必要であった巨大な扁桃結石の一例を報告する. 症例は35歳男性で, 数年前から咽頭違和感を感じていた. 右扁桃上極から前口蓋弓にかけて圧痛のない拇指頭大の硬い腫瘤を触知し, CT で右口蓋扁桃の内部に 9×19mm 大の結石が確認された. 外来で摘出を試みたが摘出できず, 口蓋扁桃摘出術を施行した. 病理組織の結果は慢性扁桃炎の所見で, …

    DOI 医中誌

  • 人工膝関節全置換術後に金属アレルギーを発症した1例

    栗之丸 直朗, 森 俊陽, 川崎 展, 佐羽内 研, 塚本 学, 酒井 昭典, 大西 英生, 名倉 誠朗 整形外科と災害外科 65 (3), 443-446, 2016

    今回,人工股関節全置換術(THA)後1年が経過した時点で人工膝関節全置換術(TKA)を施行し,金属アレルギーを発症した1例を経験したので報告する.症例は73歳女性.72歳時に右THAを施行し,術後経過良好であった.術後1年で右変形性膝関節症に対し右TKAを施行した.術後4週で全身に浮腫性紅斑が出現した.パッチテストにて,クロム,コバルト,水銀,ニッケル,使用インプライント金属に対して陽性を示し,…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 膝蓋大腿関節面鋸歯状変化とspongialization

    古庄 寛子, 井原 秀俊 整形外科と災害外科 65 (2), 196-198, 2016

    67歳女性.両変形性膝関節症にて,近医で保存的に治療されていたが,平成25年4月,左膝腫脹と著しい疼痛が出現し,当院を受診した.X線にて石灰沈着と,膝蓋大腿(PF)関節外側面の鋸歯様変化が見られた.CRP 17,WBC 6400で,60mlの赤褐色混濁穿刺液にはCPPD結晶が存在した.細菌培養は陰性であった.5月に鏡視下滑膜切除を行った.増殖した滑膜には無数の結晶が沈着していたが,PF関節は軟骨…

    DOI Web Site 医中誌

  • 繰り返す動悸を契機に診断に至った家族歴を有さない甲状腺ホルモン不応症の1例

    黒住 旭, 岡田 洋右, 新生 忠司, 田中 良哉 Journal of UOEH 38 (4), 291-296, 2016

    <p>甲状腺ホルモン不応症(RTH)は,これまで約140種類の甲状腺ホルモン受容体ベータ(TRβ)遺伝子変異が同定されている.今回家族歴は有さないが,繰り返す動悸を契機にRTHの診断に至った中年男性の1例を経験したので報告する.TRβ遺伝子解析の結果,第10エクソン,453番目のプロリンからアラニンへの変異を認めた.RTH はバセドウ病やTSH(thyroid stimulating …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか2件 参考文献11件

  • 一側足関節可動域制限が歩行の変動性に及ぼす影響

    山口 智洋, 新小田 幸一, 高橋 真, 谷本 研二, 阿南 雅也 理学療法学Supplement 2015 (0), 0695-, 2016

    【はじめに,目的】近年,生体力学の分野では動作の変動の質的な側面に着目し,健常な生体システムから出力される変動は決定論的な性質(フラクタル性)を持ち,長時間相関を示すことが注目されている。この長時間相関の強さを表わす値としてフラクタルスケーリング指数(以下,α)が用いられ,健常者の歩行においてストライド時間(Stride …

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  • 筋電義手の作業療法

    四井 明大, 橋本 正弘, 川上 千鶴子, 村上 公照, 橘 智弘 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 161-161, 2016

    <p>【はじめに】</p><p>平成20年4月より労災保険法による筋電義手の研究用支給制度が片側上肢切断者に対して開始され、制度の結果を踏まえ平成25年度からは、障害者総合支援法でも筋電義手が支給されることとなった。</p><p>当院は、研究用支給制度における協力医療機関として平成20年から5年間と協力医療機関が終了した平成25年度から3年間の計8年間で、17例17肢の上肢切断者に筋電義手訓練を…

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  • 人工膝関節全置換術後の杖歩行自立に影響する因子

    髙見 純也, 山﨑 和博, 濱田 哲郎, 今吉 彩 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 166-166, 2016

    <p>【目的】</p><p>人工膝関節全置換術(以下,TKA)は変形性膝関節症を有する患者において円滑な歩行を再獲得する上で有効な治療法の一つである.一方,手術機器および手術方法の進歩により早期荷重を可能とし在院日数の短縮に寄与している.当院では術後3週間のクリニカルパスを使用しているが, 2014年度のTKA術後平均在院日数は20.5日で,術後20日以下で自宅退院となった患者は術後平均7.7±…

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  • 両側同時高位脛骨骨切り術後に両下肢免荷を要した患者に対する理学療法の経験

    山口 智洋, 濱田 哲郎 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 186-186, 2016

    <p>【はじめに】</p><p>変形性膝関節症に対する手術療法として、人工膝関節置換術や高位脛骨骨切り術(以下、HTO)など様々ある。術後免荷を要するHTOを両側同時に施行する症例は稀で、術後理学療法に関する報告も少ない。今回、両側同時HTO後の両下肢免荷者に対する理学療法を経験し、片側HTOと同等の入院期間で自宅復帰が可能となったため報告する。</p><p>【症例提示】</p><p>61歳男性…

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  • ドーズキャリブレータの測定精度および施設間差の評価

    松友 紀和, 甲谷 理温, 矢田 伸広, 見田 秀次, 甲斐 勇二, 前田 幸人, 酒井 崇行, 大西 英雄, 佐々木 雅之 日本放射線技術学会雑誌 72 (5), 410-415, 2016

    <i>Purpose</i>: The aim of this study was to validate the reliability of dose calibrators for measuring the radioactivity of several radioisotopes in multi-institution. Methods: We evaluated the …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献1件

  • 著明な精神症状を呈したバセドウ病の1例

    久能 芙美, 岡田 洋右, 新生 忠司, 黒住 旭, 田中 良哉 Journal of UOEH 37 (1), 49-53, 2015-03-01

    症例は42歳女性.動悸・発汗過多・手指振戦のため2011年3月に来院.甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone; TSH) < 0.01 μU/m<i>l</i>,遊離サイロキシン (free thyroxine; FT4) 6.15 ng/m<i>l</i>,抗TSH受容体抗体 (TSH receptor antibody; TRAb) 7.8 …

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献8件

  • ダビガトラン内服中に生じた大腸粘膜下血腫の1例

    草永 真志, 有留 玄太郎, 林 海輝, 太幡 敬洋, 渡邊 龍之, 久米 恵一郎, 原田 大 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (6), 1373-1377, 2015

    症例は66歳,女性.排便時に突然血便を認めたため夜間救急外来を受診した.1年前より発作性心房細動に対して,ダビガトラン内服が開始された.当院での初回大腸内視鏡検査で,S状結腸に茎様の構成成分を伴う粘膜下血腫を認めたため,同部位が出血源と考え入院後ダビガトランを中止し,絶食・補液管理にて経過観察とした.その後血便はなく,保存的加療のみで軽快した.心房細動に対してはダビガトラン中止のままピルシカイニ…

    DOI 医中誌

  • 門脈内および腹腔内に迷入した針を内視鏡下および腹腔鏡下に摘出した1例

    櫻井 翼, 江上 拓哉, 倉田 加奈子, 北原 光太郎, 中村 賢二, 福山 時彦 日本臨床外科学会雑誌 76 (9), 2196-2200, 2015

    症例は64歳,女性.上腹部痛および発熱を主訴に当科外来を受診した.病歴を聴取すると,約1カ月前に自殺目的に針を飲用していた.腹部造影CTでは腹腔内に針様構造物(5cm大)を2本認めた.1本は十二指腸球部から門脈内に迷入しており門脈内血栓を伴っていた.もう1本は腹腔内の上行結腸近傍に認めた.同日に緊急上部消化管内視鏡を施行し門脈内の針を抜去した.後日残存する腹腔内の針を腹腔鏡下に摘出した.手術は透…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献4件

  • 腎細胞癌術後30年目に孤立性膵転移を来したと思われる1例

    江上 拓哉, 三浦 哲史, 西岡 泰信, 岩村 道憲, 鬼塚 幸治, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦, 槇原 康亮 日本消化器外科学会雑誌 48 (4), 344-349, 2015

    症例は30年前に左腎癌に対し左腎摘出術の既往を有する79歳の女性で,腰部脊柱管狭窄による腰痛で受診した際のMRIで膵腫瘍を指摘された.膵腫瘍はsolid pseudopapillary neoplasm(以下,SPNと略記)が疑われ膵体尾部切除術を施行したが,病理組織学的に腎細胞癌の組織像に酷似しており,免疫組織化学的にも腎細胞癌に矛盾しないものであったために腎細胞癌の膵転移と判断した.腎細胞癌…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献17件

  • 腰椎硬膜外ブロック後に麻痺を伴う硬膜外血腫を生じた一例

    嘉村 聡志, 今村 寿宏, 平塚 德彦, 泉 貞有, 加治 浩三, 糸満 盛憲 整形外科と災害外科 64 (3), 600-604, 2015

    今回我々は,腰椎硬膜外ブロック後の血腫により両下肢不全麻痺を呈したと考えられた症例を経験したので報告する.症例)77才女性.慢性腰痛症の診断に対し前医で硬膜外ブロックを施行.翌日より腰痛増強し下肢の痺れ,脱力が出現し当院へ救急搬送された.神経学的には右優位の軽度筋力,知覚低下を認めた.既往に慢性肝炎あり,血液検査では血小板が67,000と減少していた.MRIではTh12からL3レベルで硬膜管を圧…

    DOI Web Site 医中誌

  • 肩甲骨関節窩骨折に対して鏡視下骨接合を行なった4例

    鬼塚 俊宏, 河野 勤, 糸満 盛憲 整形外科と災害外科 64 (3), 514-518, 2015

    肩甲骨関節窩骨折は関節内骨折であり,解剖学的な整復および強固な内固定が望ましい.しかし,関節を大きく切開して骨接合を行うと侵襲が大きくなり,後療法が長くなったり可動域制限を生じる可能性がある.したがって可能であれば関節鏡視下で行った方が良いと考える.今回4例の鏡視下骨接合を経験したので報告する.症例は男性2名,女性2名,平均年齢45.8歳.関節鏡を挿入して骨片の大きさを評価し,スクリュー固定可能…

    DOI Web Site 医中誌

  • 人工膝関節置換術の術後在院日数と膝関節可動域および歩行能力の関係

    山﨑 和博, 濱田 哲郎, 今吉 彩, 髙見 純也 理学療法学Supplement 2014 (0), 1414-, 2015

    【はじめに】当院の人工膝関節置換術(以下TKA)は3週間のクリニカルパスを使用している。現状では抜糸後の術後2週以降で自宅復帰可能な患者に関しては,随時退院している状況である。一方で退院までに術後3週以上を要する患者も存在する。そこで,当院にてTKAを施行した患者に関して早期に退院可能であった患者の状態を把握することを目的とした。【方法】対象はH25年4月からH26年3月の期間で当院整形外科に入…

    DOI

  • 直腸および十二指腸の同時性重複GISTの1例

    蓑田 洋介, 板場 壮一, 加来 豊馬, 槇原 康亮, 松岡 順子, 村尾 寛之, 濱田 哲夫, 中村 和彦 日本消化器病学会雑誌 112 (11), 1991-1997, 2015

    症例は85歳女性.貧血の精査目的の下部消化管内視鏡検査で直腸Rbに潰瘍をともなう25 mm大の粘膜下腫瘍様隆起を認めた.生検で病理組織学的にGISTと診断した.また上部消化管内視鏡検査で十二指腸に粘膜下腫瘍を認め,EUS-FNAを施行しGISTと診断した.直腸病変が出血源と判断し外科的切除を行い,術後病理所見でもGISTと診断された.直腸と十二指腸に重複GISTを認めたまれな症例であった.

    DOI PubMed 医中誌

  • 腹腔鏡下回盲部切除術を施行した虫垂粘液囊腫の1例

    鬼塚 幸治, 福山 時彦, 大坪 慶志輝, 櫻井 翼, 長尾 祐一, 山内 潤身, 江上 拓哉, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝 日本外科系連合学会誌 40 (2), 273-276, 2015

    症例は61歳,男性.健診でCEA軽度上昇を指摘され当科受診した.腹部造影CTで虫垂根部に直径30mm大の囊胞性病変を認めた.注腸造影,下部消化管内視鏡も施行し,虫垂粘液囊腫と判断した.悪性を否定できず,病変部位,サイズも考慮し,リンパ節郭清を伴う腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.術後経過は良好で,術後14日目に退院となった.病理組織学的所見では虫垂粘液囊胞腺腫であった.本症に対する腹腔鏡下手術は,…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 腎細胞癌胆嚢転移の1例

    江上 拓哉, 北原 光太郎, 中村 賢二, 八谷 泰孝, 福山 時彦, 槇原 康亮 日本臨床外科学会雑誌 76 (3), 593-597, 2015

    今回われわれは,腎癌手術後2年目に胆嚢転移をきたした症例を経験したので報告する.症例は72歳の男性で,2年前に左腎細胞癌の診断で左腎摘出術を受けた.その後,肝硬変に対し当院内科に通院中であったが腹部エコーで胆嚢ポリープを指摘され,増大傾向であったため腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.組織学的に淡明細胞癌の所見であり,前回手術の腎細胞癌の組織像とも一致したため腎細胞癌の胆嚢転移と診断した.腎細胞癌の胆…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 両側大腿骨非定型骨折の3例

    上條 秀樹, 鬼塚 俊宏, 泉 貞有, 大森 康宏, 渡辺 恵理 整形外科と災害外科 64 (3), 411-413, 2015

    近年,非定型骨折の報告が散見されるようになっている.今回,両側発生に注目し,当科で経験した3例について報告する.1例は非定型骨折後2年5ヶ月で反対側に非定型骨折を生じ,いずれも転位を認め,骨接合を施行した.その後経験した2例は,一側の非定型骨折時に単純X線像にて反対側に不全骨折を認め,不全骨折に対しても積極的に骨接合を施行し,早期荷重を進めることができた.非定型骨折を受傷後は両側発生を念頭におき…

    DOI Web Site 医中誌

  • 亜急性甲状腺炎に対するプレドニゾロン投与方法の検討

    新生 忠司, 岡田 洋右, 鳥本 桂一, 黒住 旭, 成澤 学, 山本 直, 田中 良哉 Journal of UOEH 37 (2), 103-110, 2015

    亜急性甲状腺炎(SAT)に対するプレドニゾロン(PSL)治療中の再燃率は約10 - 20%である.しかしSAT の再発に至るまでの期間においてPSLの減量方法や再発に伴う因子に関する報告は無い.今回の研究ではPSLにて加療を行ったSATに対するPSLの減量方法と再燃との相関について検討することを目的とした.試験デザインは,カルテベースの後ろ向き研究で,対象は2004年1月から2013年7月にSA…

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか2件 被引用文献2件 参考文献13件

  • 当院心臓リハビリテーション患者の運動耐容能に影響を与える因子の検討

    上村 幸子, 末松 直子 理学療法学Supplement 2014 (0), 1591-, 2015

    【はじめに,目的】心疾患患者の心肺運動負荷試験(以下,CPX)から得られる最高酸素摂取量(以下,peakVO<sub>2</sub>)は生命予後と関連し,嫌気性代謝閾値(以下,AT)は運動処方をする際の指標となる。また,30秒椅子立ち上がりテスト(以下,CS30)は転倒予測のカットオフ値として用いられ,心疾患患者における歩行自立度判定にも有効であるとの報告がある。しかしながら,心疾患患者へのCP…

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  • 心血管疾患を合併した血液透析患者に対する運動療法を経験しての一考察

    末松 直子, 上村 幸子 理学療法学Supplement 2014 (0), 1247-, 2015

    【目的】我が国の慢性透析患者数は依然肩上がりの増加を示しており,慢性腎臓病・透析は心血管疾患の危険因子として重要である。今回,糖尿病腎症による透析導入後,うっ血性心不全・狭心症の診断で心臓リハビリテーション(以下,心リハ)を行なった症例を経験した。本研究の目的は運動療法が血液透析に及ぼす影響を明らかにすることである。【症例提示】45歳男性,喫煙,高血圧症,高度肥満。42歳頃糖尿病を指摘,治療はド…

    DOI

  • 維持血液透析患者に対し包括的心臓リハビリテーションにより社会生活が可能となった症例の経験

    上村 幸子, 末松 直子 理学療法学Supplement 2014 (0), 1246-, 2015

    【目的】近年透析患者の運動療法が推奨されるようになってきたが,透析患者は蛋白異化により栄養障害をきたしやすく,積極的な運動療法を行うには適切な栄養治療が必要であるとされている。今回,包括的心臓リハビリテーションにより栄養状態の改善と共に運動耐容能の向上が図れた症例を経験したので報告する。【症例提示】55歳より腎硬化症による慢性腎不全のため維持血液透析中の70歳代独居男性。自宅で意識消失している所…

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