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直木 孝次郎 史林 45 (3), 321-352, 1962-05-01
日本古代における天皇親衛軍の研究は、井上光貞氏が口火を切つて以来、急速に発達した。しかし、従来の研究では、天皇を中心とする大和朝廷の軍隊と、天皇に直属する私的軍隊との区別が明確にされていなかったように思われる。大化前代では、靱負軍と舎人軍とが天皇親衛軍の主要なものとされているが、私は、靱負軍は六世紀代に、天皇の私兵的な性格がうすくなり、朝廷の軍隊という公的性格をもちはじめ、このころから、より私的…
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