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検索結果 6,751 件

  • 紀伊半島南部海岸地域の田子含角礫泥岩層「サラシ首層」の時と成因について

    別所 孝範, 鈴木 博之, 山本 俊哉, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 地質学雑誌 130 (1), 35-54, 2024-03-16

    ...「大ザラシ」中の砂岩角礫は長石質ワッケ~アレナイトで牟婁付加シークェンス(AS)の砂岩組成に一致する.砂岩角礫のU–Pb年値は32~62 Maを示し,これらは牟婁AS起源と推定される.「大ザラシ」中の異地性ブロックである成層礫質砂岩は27 Ma(後期漸新世)で,牟婁AS(前期漸新世)よりも若く.この事実はダイアピル説とは相容れない....

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献33件

  • 北海道女満別およびその周辺地域の新第三系凝灰岩・凝灰質砂岩に含まれるジルコンFT・U–Pb年とその層序学的意義

    加瀬 善洋, 渡辺 真人, 林 圭一, 廣瀬 亘, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 地質学雑誌 130 (1), 1-15, 2024-01-24

    ...を示す年値が得られた.構成岩相や地質分布を考え合わせると,前者は登以加(といか)層,後者は網走(あばしり)層に帰属される地層である.美都層下部からは中期中新世(FT:13.4 ± 0.8 Ma, U–Pb:12.4 ± 0.2 Ma)の年が得られ,本層が網走層に対比されるという従来の解釈を支持する.本論の結果により,岩相対比に基づき行われてきた中新統~鮮新統の層序は大きく見直 されることとなった...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献29件

  • 複合面構造と応力逆解析による断層の運動履歴および応力史の推定:塩ノ平断層と車断層への適用例

    酒井 亨, 亀高 正男, 青木 和弘, 島田 耕史, 高木 秀雄 地質学雑誌 130 (1), 89-109, 2024

    ...形成されている.それらの周囲に発達した複合面構造から各剪断面の剪断センスを推定できるが,それらが同じ活動ステージ(応力)で形成されたものか否かは識別ができない.本研究ではこの課題を解決するために,複合面構造の観察と応力逆解析を組み合わせて,塩ノ平断層と車断層の運動と応力の履歴の解明を試みた.結果として,塩ノ平断層において5つ,車断層において2つの活動ステージを復元した.活動ステージの時期を特定する年指標...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 島原湾南部の海底地形

    大上 隆史 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 203-, 2024

    ...</p><p><b>参考文献:</b>矢部・田山1934,地震研彙報.吉川1953,お茶の水女子大自然科学報告.茂木1963,地質学雑誌.中条ほか1961,地調月報.日本水路協会2021,海底地形デジタルデータ「九州西岸海域」.文科省・産総研 2023,「活断層評価の高度化・効率化のための調査手法の検証」令和4年度報告書.大上ほか2023,日本地震学会2023年度秋季学術大会.</p>...

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  • GB21-3 航海においてトカラ列島北部周辺海域で採取された堆積岩の石灰質微化石に基づく堆積年地質学的意義

    有元 純, 宇都宮 正志 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (5-6), 245-257, 2023-12-28

    ...浮遊性有孔虫化石帯PT1a亜帯に対比され,堆積年は1.59–0.43 Ma(前期–中期更新世)と考えられる.また種子・屋久海脚西縁部で得られた試料の一部は,石灰質ナノ化石帯CN15帯に対比され,堆積年は0.29 Ma以降(中期更新世以降)に制約される.岩相や微化石群集組成から,これらの試料の由来する地質体は前期更新世以降の北部琉球弧における火山活動やテクトニクスを背景とした堆積作用を記録している...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献25件

  • 東北日本,朝日山地南縁に分布する中新統の地質と古地磁気および地殻回転時期

    星 博幸, 山口 尚之, 吉田 武義 地質学雑誌 129 (1), 551-566, 2023-11-03

    ...朝日山地南縁の中新統の地質と年,古地磁気を調査した.眼鏡橋層と明沢橋層を再定義するとともに中新統の年層序を確立した.眼鏡橋層主部の上部と弁当沢橋安山岩部層の年は Chron C5Dr.1r,明沢川凝灰岩部層の年はChron C5Dn,沼沢層以下の地層に貫入する安山岩の年は約 15 Ma と判断される.調査地域の地殻はブロック化したが,全体として見ればアジア大陸に対して反時計回りに回転したようだ...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献60件

  • 古地磁気層序とテフラ層序に基づく房総半島南部の下部更新統千倉層群と同半島東部の上総層群の対比

    小西 拓海, 宇都宮 正志, 岡田 誠, 田村 糸子 地質学雑誌 129 (1), 469-487, 2023-10-31

    <p>本研究では下部更新統上総層群下部(前弧海盆堆積物)と千倉層群畑層(海溝陸側斜面堆積物)について古地磁気層序とテフラ層序に基づく時間面対比を行った.上総層群勝浦層最上部と大原層上部~黄和田層にFeni(Réunion)正磁極亜帯とOlduvai正磁極亜帯に相当する正磁極性がそれぞれ確認され,それ以外の層準でMatuyama逆磁極帯に相当する逆磁極性が確認された.千倉層群畑層のテフラ層Kmj-…

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献40件

  • 愛媛県桜三里の三波川変成岩に貫入した大型斑晶に富む中新世アルカリ玄武岩岩脈

    遠藤 俊祐, 嶋田 梨花, 八木 公史 地質学雑誌 129 (1), 489-501, 2023-10-31

    ...<p>西南日本外帯の中新世アルカリ玄武岩岩脈の報告は少数ながら広域的な重要性をもつ.本論では新たに愛媛県桜三里付近の三波川変成岩に貫入するアルカリ玄武岩岩脈を報告する.アルカリ玄武岩岩脈の石基の長石のK-Ar年は15.7±0.5 Maであり,周辺に分布する中新統石鎚層群の火成活動時期に近いかそれよりやや古い.アルカリ玄武岩岩脈は,地殻内での珪長質火成岩の同化の影響がみられるが,海洋島玄武岩(OIB...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献40件

  • 琵琶湖西岸に分布する後期白亜紀花崗岩体と岩脈類

    多賀 優, 貴治 康夫, 杉井 完治 地質学雑誌 129 (1), 519-531, 2023-10-28

    ...<p>琵琶湖南部周辺には中生後期白亜紀の花崗岩体が環状に分布しており,それに囲まれて湖東(ことう)の平野部を中心に湖東流紋岩質火砕岩類が分布している.これらは,後期白亜紀に巨大コールドロン(琵琶湖コールドロン)を形成した給源マグマとその噴出岩と考えられる.本巡検地域はその西南部に位置する....

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 鞠智城跡に残る渡来系技術

    長谷部,善一 鞠智城シンポジウム発表要旨 : 渡来系技術と古山城・鞠智城 14 (2023), 3-10, 2023-10-01

    ...昨年度の鞠智城シンポジウム「渡来系技術から⾒た古⼭城・鞠智城」をベースにこれまでの研究内容を紹介し、私が研究している情報を交え報告する。 1 はじめに −鞠智城とは− 2 これまでの鞠智城研究の取り組み 3 鞠智城に残る渡来系技術    選地 / ⼟塁・城⾨ / 貯⽔池跡 / 出⼟遺物 瓦菩薩立像 / 花崗岩加⼯技術...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 崩れ続ける大地での暮らし

    内藤 直樹, 殿谷 梓 文化人類学 88 (2), 243-263, 2023-09-30

    ...<p>本稿の目的は、景観の生産に関わる文化人類学者と地球科学(地質学)者の協働と対話を通じて、ユニークな物質的特性を備えた山村景観の動態を理解するための気づきを得ることにある。そのために「手に負えない景観(feral landscape)」論を手がかりにしつつ、それぞれ異なる時間スケールや情報に焦点をあてる地球科学(地質学)と文化人類学の協働に基づく景観史/誌の記述をおこなう。...

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  • 伊豆諸島における歴史・先史時の津波研究

    後藤,和久, 海田,比呂子, 石澤,尭史 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 150-151, 2023-09-25

    ...伊豆諸島における歴史・先史時の津波痕跡情報の収集は、我が国の地震・津波リスク評価において極めて重要だと言える。しかしながら、伊豆諸島における歴史・先史時の津波研究は歴史学的にも考古学的にも地質学的にも乏しいのが現状である。これは、本州等の沿岸部と比べて伊豆諸島では歴史記録が少ないことに加え、火山島であり平野が少ないため津波堆積物調査に適した地域が少ないためである。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 沼沢火山噴火と縄文社会への影響

    三浦,武司 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 26-39, 2023-09-25

    ...沼沢火山噴火のメカニズムや噴火が及ぼす地域環境への影響について、地質学、火山学、年学を援用した。その結果、沼沢火山噴火の影響と思われる遺跡の減少が認められた。噴火後の中期初頭には、遺跡数が増加し環境が回復がしたことが想定できた。また、沼沢火山噴火で形成されたせき止め湖とその決壊洪水の影響についても明らかにした。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 神奈川県の遺跡から 見つかった地震跡

    上本,進二 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 174-175, 2023-09-25

    神奈川県内の遺跡から検出された地震の痕跡を約200ヶ所調査した結果を集成した。台地・丘陵の遺跡では、関東ローム層特有の層面すべりによる遺構の水平移動、軽石が風化して粘土化した層に発生するパミスダイクなどが多数検出されている。低地の遺跡では、液状化による側方流動、噴砂・噴礫が検出されている。

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 三陸海岸~仙台湾地域の古津波履歴に関する地質学的調査の現状と課題

    菅原,大助, 石澤,尭史 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 146-149, 2023-09-25

    ...この論文では、既往文献に基づき、青森県から福島県にかけての太平洋沿岸における津波堆積物の分布と年を整理した。歴史時については、1611年慶長奥州地震津波・1454年享徳地震津波・869年貞観地震津波を、先史時については弥生時の津波を主な検討対象とした。その上で、津波堆積物を広域で対比し、津波発生源を推定するにあたっての課題を検討した。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 瀬戸内区中新統:鮎河層群と綴喜層群

    入月 俊明, 栗原 行人 地質学雑誌 129 (1), 355-369, 2023-07-08

    ...<p>瀬戸内区中新統の,従来,第一瀬戸内累層群と呼ばれた下部中新統上部〜中部中新統下部は様々な化石を豊富に含んでいることから,古くより地質学・古生物学的研究が盛んに行われてきた.これらの中新統からは,特に,前期中新世の明世動物群や中期中新世最温暖期(Mid-Miocene Climatic Optimum)の門ノ沢動物群を特徴づける貝化石が豊富に産出することで知られている.近年,微化石に基づく生層序学的研究...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 中新統,師崎層群と瑞浪層群に含まれる軽石質凝灰岩の対比

    古川 邦之, 谷 健一郎, 金丸 龍夫, 星 博幸 地質学雑誌 129 (1), 325-340, 2023-04-14

    ...<p>中部地方の下部中新統である,師崎層群日間賀層および山海層下部と瑞浪層群明世層狭間部層における軽石質凝灰岩の対比について検討した.日間賀層および山海層下部の試料からはそれぞれ,狭間部層の年と調和的な17.87±0.75 Maおよび17.36±0.40 MaのジルコンU-Pb年が得られた.また日間賀層の古地磁気は山海層下部や狭間部層と同じく逆極性であった.つまりこれら3層はいずれも古地磁気年...

    DOI Web Site 参考文献29件

  • 福島県南部,二岐山火山の噴火史とマグマ供給系

    渡部 将太, 長谷川 健, 小畑 直也, 豊田 新, 今山 武志 地質学雑誌 129 (1), 307-324, 2023-04-06

    <p>二岐山火山の活動は,溶岩流ステージと溶岩ドームステージに大別される.溶岩流ステージの活動は,約16~9万年前には東~南~西部へ主に溶岩流を繰り返し流出し(合計1.57 km<sup>3</sup> DRE),約9~8万年前には北部に大規模な溶岩流を流出した(合計約1.99 km<sup>3</sup> …

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献46件

  • チバニアンGSSPサイトと陸化した前弧海盆上総層群の層序

    岡田 誠, 羽田 裕貴 地質学雑誌 129 (1), 273-288, 2023-04-06

    ...<p>房総半島中央部にはいずれも前弧海盆堆積物とされる中新統-鮮新統の安房層群とそれを不整合で覆う更新統の上総層群が広く分布する.両層群は多くの凝灰岩層を含み同時間面の特定が容易であり露出も良好であることから,1950年より層位学的研究が精力的に行われてきた.特に平均堆積速度が2 m/千年と比類無き速さを示す上総層群は,世界トップクラスの時間分解能を持つ地磁気逆転記録などが根拠となり,ながらく未定...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献64件

  • 北海道中央東部糠平湖周辺の後期新生の古植生と古環境

    成田 敦史, 乙幡 康之 地質学雑誌 129 (1), 289-305, 2023-04-06

    ...<p>北海道中央東部の糠平湖周辺に分布する十勝幌加層とタウシュベツ層から大型植物化石群を得た(十勝幌加およびタウシュベツ植物群).当地域の層序と火山性堆積物の放射年測定値から,タウシュベツ層は下部更新統に改められる.後期中新世の十勝幌加植物群は47分類群,前期更新世のタウシュベツ植物群は42分類群より構成され,両者ともに木本ではウダイカンバ類縁種を優占種とし,他のカバノキ科やカエデ属などの落葉広葉樹...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 長崎半島東岸長崎市北浦町の上部白亜系層序の再定義とその地質年学的意義

    宮田 和周, 中田 健太郎, 柴田 正輝, 長田 充弘, 永野 裕二, 大藤 茂, 中山 健太朗, 安里 開士, 中谷 大輔, 小平 将大 地質学雑誌 129 (1), 239-254, 2023-04-01

    ...<i>Phylloceras</i> sp.)と1種のイノセラムス類(<i>Platyceramus japonicus</i>),座頭浜礫質砂岩泥岩部層から産したハドロサウルス上科の鳥脚類恐竜の大腿骨化石を記載した.赤崎ノ鼻砂岩泥岩部層の軟体動物化石と砕屑性ジルコンのU-Pb年から,長崎北浦層の時は後期サントニアン期以降であり,おそらくカンパニアン期におよぶ.座頭浜礫質砂岩泥岩部層は岩相から長崎半島西海岸...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献37件

  • 兵庫県北西部,但馬御火浦の下部中新統八鹿層の盆地構造・堆積年・古応力

    羽地 俊樹, 佐藤 大介, 仁木 創太, 平田 岳史 地質学雑誌 129 (1), 223-238, 2023-03-31

    ...<p>山陰地方の中新統堆積盆地の成因の特定に向けて,本論は兵庫県北西部の但馬御火浦地域の中新統八鹿層と基盤の境界部周辺の調査研究を行った.八鹿層の軽石火山礫凝灰岩のジルコンU‒Pb年測定を行い,19.63±0.15 Maの年値を得た.この年値は遠方地域の同層の年制約と調和的であり,八鹿層の火成活動は広域的に同時期に起こったことが明らかとなった.基盤と八鹿層の境界には基底礫岩と判断される堆積性...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献46件

  • 中新世の日本海拡大に伴う東北日本前弧域火山活動

    山元 孝広, 山﨑 誠子 地質学雑誌 129 (1), 165-177, 2023-03-16

    ...<p>茨城県城里町塩子に分布するアルミナに乏しく,鉄に富む無斑晶状安山岩の貫入岩から,新たに16.40±0.10 MaのK‒Ar年値を得た.また微量成分組成とSr‒Nd同位体比から,この火山岩が近傍の元古沢玄武岩に近い組成の苦鉄質マグマの結晶分化で生成された残液マグマ起源であることを明らかにし,元古沢玄武岩については日本海拡大時の高温アセノスフェアの注入により溶融した島弧リソスフェア性マントルに由来...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献47件

  • 鹿児島県喜界島で発見された下部更新統知念層とその意義

    松田 博貴, 林田 将英, 千延 俊, 山﨑 誠, 佐々木 圭一 地質学雑誌 129 (1), 153-164, 2023-03-15

    ...琉球列島には,泥質岩からなる上部中新統〜下部更新統島尻層群とサンゴ礁複合体堆積物からなる下部〜上部更新統琉球層群が広く分布し,その境界部にはその中間的な岩相を示す下部更新統知念層が局所的に分布する.これまで知念層は沖縄島中南部でのみ分布が知られていたが,鹿児島県喜界島において知念層に対比できる地層が,新たに発見された.いずれの露頭でもコケムシ片に富む石灰質泥岩・砂岩,ないし砂質石灰岩からなり,堆積年は...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 暁新世-始新世温暖化極大の海洋酸性化

    山口 龍彦, 久保田 好美, 木元 克典 地質学雑誌 129 (1), 179-197, 2023-03-14

    ...<p>人為的な二酸化炭素排出に伴う,海水のpH低下(海洋酸性化)は炭酸塩骨格を持つ生物の成長や生存を阻害し,海洋生態系を著しく変えることが懸念されている.長期的な海水のpHは難しい.地質時には長期的な海洋酸性化が起きたことが報告されている.本論は暁新世-始新世温暖化極大(PETM)の海洋酸性化の最新の研究成果をまとめ,解決すべき課題を指摘した.PETMには浮遊性有孔虫殻のホウ素同位体比(δ<sup...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献104件

  • 御坂・巨摩山地の黒鉱鉱床

    浦辺 徹郎, 伊藤 谷生, 藤本 光一郎 地質学雑誌 129 (1), 35-44, 2023-02-22

    ...<p>御坂・巨摩山地に分布する御坂層群,西八層群および櫛形山層群中の黒鉱鉱床は宝-笹子,万福-富里,茂倉-三里,御座石という4つの鉱床クラスターを形成しており,いずれも15〜13 Maに古伊豆弧上で海底熱水鉱床として生成した.最も調査が進んでいる西八層群の層序でいえば,下限不明の古関川層の玄武岩溶岩/火砕岩類の直上に胚胎し,常葉層勝坂泥岩部層に整合的に覆われている.4つの鉱床クラスターは,藤野木...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 鳥取県東部白兎海岸の中新統鳥取層群の地質

    菅森 義晃, 池内 萌加, 佐野 円香, 景山 直樹, 小玉 芳敬 地質学雑誌 129 (1), 45-60, 2023-02-22

    ...<p>鳥取県東部の白兎海岸の気多岬および淤岐ノ島に露出する鳥取層群の地質調査および安山岩のK-Ar年を測定した.気多岬には鳥取層群八頭層河原火山岩部層に帰属する両輝石安山岩が露出し,その石基中の斜長石のK-Ar年は18.3±0.6 Maであった.絶対年を比較すると,先行研究で指摘された河原火山岩部層が北但層群の養父亜層群八鹿層に対比される考えは支持される.淤岐ノ島に露出する鳥取層群は岩美層に帰属...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 栃木県北部,塩原カルデラ噴出物の編年とマグマ変遷

    西野 佑紀, 長谷川 健, 伊藤 久敏, 菊地 瑛彦, 大井 信三 地質学雑誌 129 (1), 61-73, 2023-02-22

    ...<p>栃木県,高原火山の塩原カルデラ形成噴火について編年とマグマ系を検討した.塩原カルデラ噴出物は下位からSo-KT(KT),So-TN(TN)およびSo-OT(OT)の3つの火砕流堆積物に分けられる.KTの直下とKTとTNの間の火山灰土壌中には,黒雲母の濃集で認識される外来テフラが認められる.火山ガラスや磁鉄鉱の化学組成およびジルコンのU-Pb年により,下位および上位の外来テフラはそれぞれ貝塩上宝...

    DOI Web Site 参考文献32件

  • ディープラーニングによる岩石の種類の判定の試み

    奥澤 康一, 中岡 健一, 板垣 昭 応用地質 63 (6), 291-296, 2023-02-10

    ...<p>山岳トンネル工事では,切羽面に分布する岩石の種類や性状を観察し,適切な支保の種類を判定しながら掘削を進めている.現場技術者による切羽観察の一助とするため,筆者らはディープラーニングを用いて岩塊の写真から岩石の種類(岩種)を判定するシステムの開発を行っている.本研究では,主として国内の様々な地域や年の地質から集められた,29岩種,2,656試料を対象に,様々な角度から可視光画像を撮影した.アルゴリズム...

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  • 球状コンクリーションの理解と応用

    吉田 英一 地質学雑誌 129 (1), 1-16, 2023-01-26

    ...のことを指し,炭酸塩,シリカや酸化鉄を主成分とするものが多い.その中でもとくに炭酸塩を主成分とするコンクリーションは,保存良好の生物の化石を内包することが多く,古くは一世紀以上も前から記載・研究がなされてきた.これまでの研究から,炭酸カルシウム球状コンクリーションの形成は,有機炭素のまとまった供給が可能となる大型の生物が出現して以降の海性堆積層中で生じる現象であり,大型の生物が出現して以降の地質時を...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献81件

  • 南極氷床変動史研究から大規模氷床融解メカニズムの理解へ

    菅沼 悠介, 澤柿 教伸 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 14-, 2023

    ...この問題の解決には、氷河地形地質学的アプローチから過去の氷床変動を復元し、とくに氷床融解イベントを解析することで、大規模な氷床融解メカニズムを明らかにしていくことが重要となる(菅沼ほか2020)。  本講演では、氷河地形地質学に基づく南極氷床変動史研究が、技術進歩と他分野との連携で大きく進展したこと、そして我々が新たに提案した南極氷床の大規模融解メカニズムと将来予測への示唆を紹介する。...

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  • 八ケ岳大月川流域における大月川岩屑なだれ堆積物の給源と地形発達

    小柴 理人, 小荒井 衛 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 175-, 2023

    ...</p><p>文献:石橋克彦 1999,地学雑誌108: 399-423.井上ほか 2010,平成22年砂防学会発表概要.河内晋平 1983,地質学雑誌 89: 173-182.苅谷ほか 2021,日本第四紀学会2021年大会要旨集.町田ほか 2011,地形 32: 351.山田ほか 2021,砂防学会誌 73(5): 3-14....

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  • 科学ジャーナリスト賞2023 受賞者決定

    滝 順一 日本科学技術ジャーナリスト会議 会報 2023 (107), 5-, 2023

    ...</p><p><b>科学ジャーナリスト賞2023 受賞作品</b></p><p><b>優秀賞</b></p><p> 新聞</p><p> 福井大教授「査読偽装」を巡る一連のスクープ</p><p>  鳥井真平、柳楽未来(毎日新聞)</p><p> 書籍</p><p> 「美食地質学」入門~和食と日本列島の素敵な関係</p><p>  巽好幸</p><p> 書籍</p><p> 「情報パンデミック あなたを惑わすものの...

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  • 我々は本当に分析したいサンプルを分析しているのだろうか?超苦鉄質天然岩石を例として

    森下 知晃, 西尾 郁也, 田村 明弘, 板野 敬太 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 169-, 2023

    ...その超苦鉄質岩石の特徴などから、その超苦鉄質岩石が形成されたテクトニクス場や、特定の時のマントル情報を抽出している。しかし、研究を進めていると、その超苦鉄質岩石が、我々の想定している時やテクトニクス場で形成されたかどうか自明でないまま分析が行われ、考察され、発表されていると感じることがある。...

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  • (エントリー)Re-Os年測定法に基づく兵庫県明延鉱床における鉱化時期の検討

    小笠原 光基, 大田 隼一郎, 石田 美月, 中村 謙太郎, 安川 和孝, 藤永 公一郎, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 112-, 2023

    ...しかしながら、これらの年値は周辺鉱床の形成年や、鉱脈の形成と前後関係にある岩脈の年から推定されたものであり、明延鉱床の鉱石に対する直接的な年決定は行われていない。多金属鉱床である明延鉱床における金属濃集プロセスを理解するためには、鉱脈から直接得られた形成年が重要な鍵になると考えられる。...

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  • 西南日本のフレアアップにおける火山岩と深成岩の同時性

    中島 隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 123-, 2023

    ...ただし山陰帯では火山岩のU-Pb年がまだ少ないため、花崗岩類との活動の同時性については検討できていない。 文献 早坂康隆・田島詩織 (2016) 地質学会123年大会講演要旨, 61. 星 博幸ほか (2016) 地質学会123年大会講演要旨, 81. Iida, K. et al. (2015) Isl. Arc, 24, 205-220....

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  • 白亜紀北部九州花崗岩バソリスに対する北多久苦鉄質複合岩体の地質学的意義

    江島 圭祐, 大和田 正明, 亀井 淳志 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 125-, 2023

    ...大陸規模の火成活動に対する地質学的意義が判然としない.また,火成活動に正確な時間軸を付加することは沈み込み運動などの「現象」を捉えることに有効であるが,その現象の「原因・特徴」の解釈には曖昧さが残る.つまり,網羅的な地質年学だけでなく,岩石学的検討を主軸とした信頼性の高い火成活動史を再構築することで,大陸規模の火成活動やテクトニクスの解析に影響力を持つことができると考えられる.そこで,本発表では,...

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  • 石灰岩の性質と利用を体験的に学ぶ学習プログラム

    岡本 研 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 132-, 2023

    ...田中寿雄(1971):北海道上川郡士別石灰石鉱山の鉱床の形態と開発について.応用地質第12巻,第3号.長谷川美行(1988):奥士別南方の日高累層群の放散虫,コノドント年.北海道中軸体に分布する日高累層群の再検討(昭和62年度科学研究費総合研究A研究成果報告書).川村寿郎・橋本健一(2014):北海道の石灰岩にみる中生海山頂炭酸塩の堆積相と古生物相の変遷.日本地質学会第121年学術大会講演要旨,...

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  • 国産建築石材の原石調査とカタログ作成

    乾 睦子, 西本 昌司, 梅村 綾子, 中澤 努 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 137-, 2023

    ...矢橋大理石株式会社は明治時後期から現在まで多くの建築物において石工事を請け負ってきた石材会社であり(長谷川,1986),実際に近建築物に用いられたものと完全に同等なサンプルであると言える。今回入手した石材は石灰岩(結晶質石灰岩を含む)27種類,蛇紋岩3種類,深成岩5種類の計35石種である。近建築物に実際に使われた事例が多い石材と,名前は知られているが色柄が不明な石材を主に選定した。...

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  • 東南極プリンスオラフ海岸の二番東岩の複変成作用の温度・圧力・年

    森 祐紀, 池田 剛, 宮本 知治, 外田 智千, 堀江 憲路, 竹原 真美 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 152-, 2023

    ...EMPモナザイト年測定は薄片上で実施し,得られた年は明瞭な2つのピークに分かれ,加重平均で970 Maと577 Maであった。ガーネットのドメイン1と2には分析可能な大きさのモナザイトが多数見られ,これはすべてが古い年(~970 Ma)を示した。...

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  • 前期三畳紀の極端温暖化と直後の気候寒冷化に駆動された海洋無酸素化

    高橋 聡, 山北 聡, 武藤 俊, 小嶋 智, 海保 邦夫, 山崎 慎一, 土屋 範芳, 熊 怡俊, ポールトン サイモン, ポール ウィグナル, 松本 廣直, 板井 啓明, 藤林 恵 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 163-, 2023

    ...本研究が対象としたのは,愛知県犬山地域に露出する美濃帯の桃太郎神社セクションである.このセクションは,山北ほか(2010, 2016)などによって地質構造とコノドント化石年が明らかにされ,スミシアン後期からスミシアン—スパシアン境界までの範囲とスパシアン中期の連続層序の存在が明らかにされてきた.これらの層序に沿って有機炭素同位体比の変化を示すと,スミシアン—スパシアン境界期付近の厚さ30−40 cm...

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  • [招待講演]房総半島周辺の鮮新ー更新統におけるアルケノン古水温復元

    梶田 展人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 178-, 2023

    ...これらの堆積年は、テフラ対比、地磁気逆転境界、微化石層序によって制約されるほか、後期鮮新世以降に顕著になった氷床量変動に基づく酸素同位体比層序によって高精度に決定可能である。このような新しい時の海底堆積物が、これほどの層厚にわたって連続的に露出しているのは、激しい変動帯である房総半島周辺以外には希少である。...

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  • 秋田県矢島地域の中新統女川層のジルコンU–Pb及びFT年:その日本海古海洋環境変遷史における意義

    中嶋 健, 岩野 英樹, 檀原 徹, 平田 岳史, 朝比奈 健太, 髙橋 幸士, 花村 泰明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 212-, 2023

    ...0.30 Ma (2σ) 及びFT年10.2 ± 1.2 Ma (2σ),④U–Pb年 9.59 ± 0.16 Ma (2σ)の信頼できる年値を得た(U–Pb年はConcordia age).本研究による年値は,女川層上部の年値を補完するもので,既存の微化石年・放射年(辻ほか,1991;Yoshioka et al., 2021)を加えて,女川層の年モデルを作成し,以下のような日本海古海洋環境変遷史...

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  • 地質図の新たな産業利用に向けて−農業分野(テロワール)・金融分野への展開−

    斎藤 眞 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 218-, 2023

    ...<p>発表者は,これまで,5万分の1地質図幅の作成(末吉,椎葉村,横山,砥用,豊田),20万分の1地質図幅の作成(宮崎,開聞岳及び黒島の一部,屋久島,中之島及び宝島,徳之島,八及び野母崎の一部,横須賀,大分)に携わり,その後20万分の1日本シームレス地質図の運営,同V2版の作成に携わっている.そのため作成された地質図の活用事例に強い関心を持ってきた. ...

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  • ジルコン中のメルト・流体包有物に記録された複数の造山運動

    中嶋 徹, 仁木 創太, 工藤 駿平, 河上 哲生, 東野 文子, 平田 岳史, 酒井 治孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 22-, 2023

    ...1)inner-coreはCL像で波動累帯構造またはセクター構造を示し、U–Pb年は>1000 Maである。2)outer-coreはCL像で振動累帯構造を示し、U–Pb年は510–460 Maである。outer-coreには石英や黒雲母などの鉱物包有物に加え、中塩濃度(2~7 %<sub>NaCleq</sub>)の初生的な流体包有物、多相固体包有物が多く見られる。...

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  • 大阪堆積盆地の堆積変遷の特徴について -長尺ボーリングデータを用いた検討-

    北田 奈緒子, 井上 直人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 223-, 2023

    ...海成粘土層と砂礫層の互層がみられる.関西空港で実施されたKIX18-1ボーリング調査の結果より堆積の開始時期はおよそ350万年前と推定され(Kitada et al,2011),その後,盆地の中を土砂が埋積する環境が継続することによって厚い堆積物がたまっているといえる.長尺の地質調査ボーリングは北の魚崎浜で実施されたGS-K1も着岩ボーリングの一つである(吉川他,2000).そのほかにも1960年に...

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  • 千葉県の養老川下流域における沖積層の層序と分布

    小島 隆宏, 風岡 修, 中澤 努, 吉田 剛 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 235-, 2023

    ...過去の地震時に被害を受けており,市原市町田では1923年大正関東地震時に家屋の倒壊や地面の亀裂・陥没等(地質調査所, 1925)が,養老川臨海公園では1987年千葉県東方沖地震時に液状化よる噴砂(古藤田・若松, 1988)が確認されている.得られたオールコア試料について,東邦化学工業株式会社製のハイセルSAC-100を用いて剥ぎ取りを行い,層相を観察した.また,コアに含まれる貝化石と有機物の放射性年測定...

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  • 江島周辺水域の湖底地形と近世以降の埋立

    渡辺 正巳, 平石 充 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 253-, 2023

    ...<p><b></b> <b>はじめに 「</b>出雲国風土記」は奈良時の天平5(733)に完成し,奈良時に全国で編纂された「風土記」のうち,唯一ほぼ完本の形で伝わる「風土記」である.ここでは,奈良時の出雲国(島根県東部)について,行政のほか地理・地形,農水産物,神話(伝承)など多岐に亘る事柄が記述されている.また「出雲国風土記」では,島根県東部、中海に浮かぶ江島と鳥取県の弓ヶ浜半島を隔てる中浦水道...

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  • 栃木県西部足尾山地から見出された片麻岩の温度圧力条件

    北野 一平 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 28-, 2023

    ...引用文献 Henry et al. (2005) American Mineralogist,Ishihara and Sakai (1995) Resource Geology,伊藤・中村 (2021) 地質調査研究報告,Kawakami et al. (2022) Island Arc,河田・大澤 (1955) 5万分の1地質図幅説明書「足尾」,北野ほか(2022)日本地質学会第129年学術大会要旨...

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  • 山口県東部屋島の深成岩類の火成活動史:九州地域との比較

    大和田 正明, 宮下 由香里, 佐藤 大介, 小山内 康人, 北野 一平 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 298-, 2023

    ...「久賀」は柳井市の南東部,瀬戸内海島嶼部に位置し,図郭は屋島と周辺の島嶼部を含み,主に領家深成変成複コンプレックスと瀬戸内火山岩類が分布する.調査地域の大部分は岩相の異なる複数の花崗岩類から構成され,東部の島嶼部と屋島の西部に少量の変成岩を伴う(宮下ほか,2018,日本地質学会第125年学術大会講演要旨,R5-P-26).宮下ほか(2018同)は,岩相の差異により花崗岩類を区分し,それらのジルコン...

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  • 3Dプリンタ等を活用した触って学ぶ糸魚川フォッサマグナミュージアムの石の特別展

    小河原 孝彦, 茨木 洋介, 郡山 鈴夏, 香取 拓馬, 竹之内 耕 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 315-, 2023

    ...形成された古い時の地層が,東側にはフォッサマグナを埋立てた新しい時の地層が存在する.この糸魚川の大地を作っていた地層は,風雨や河川によって削剥され,長い年月をかけて海や川などの自然の力によって糸魚川の海岸に運ばれ,多種多様な石を海岸で探せるため「日本一の石ころタウン」・「石のまち糸魚川」と呼ばれている.今回の石のまち糸魚川展では,このようなヒスイを始め糸魚川の石を楽しみながら学び,地質の多様性や...

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  • 東北日本 前期石炭紀付加体である根田茂帯綱取ユニットにおける砕屑性ジルコンU–Pb年測定

    青木 翔吾, 内野 隆之, 福山 繭子, 中野 竜 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 319-, 2023

    ...活動的大陸縁への移行後のテクトニクスや沈み込み帯内部の物質構造の進化は、付加体や火成岩体の地質学・岩石鉱物学・地球化学的な情報から推定することができる。しかしながら構造侵食や火成活動にともなう地殻の改変プロセスにより、現在の日本列島を含めたユーラシア大陸にはペルム紀以前の地質体は断片的にしか残されていないため、その推定の妨げとなっている。...

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  • (エントリー)天草の始新統を切る低角正断層と始新世伸張テクトニクス

    牛丸 健太郎, 山路 敦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 326-, 2023

    ...伸長歪み量が大きいことから堆積盆形成時の断層の可能性がある.また,天草の始新統は東または南東に向かって厚くなる傾向がある[9].さらに,始新統中の石炭層が天草西部のみに限られることから,堆積時は西側ほど陸に近かったと考えられる[10].これらことは,天草の南東側にNE-SW走向の大規模な正断層があり,地層が南東に傾動しながら堆積したと考えれば説明できる.天草南東側のグラーベン境界断層としては,臼杵-八構造線...

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  • ベンガル湾IODP U1445地点における過去600万年間の酸素同位体層序

    入野 智久, 山本 正伸, Giosan Liviu, Clemens Steven 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 342-, 2023

    ...時については、船上で確立された古生物および古地磁気層序によって、約600万年間をほぼ連続にカバーしていることが分かった。堆積物は生物源物質を多く含む半遠洋性粘土からなり時に薄いタービダイトを挟む。船上の生層序データ群を詳しく見ると、110, 250, 350-420, 630, 650 m CCSF-Aに年の不一致があり、珪藻や有孔虫の再移動が示唆される。...

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  • 鹿児島県たまて箱温泉に発達するシリカ堆積物の堆積速度実験

    高島 千鶴, 奥村 知世, 狩野 彰宏 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 358-, 2023

    ...<p>生命が誕生した先カンブリア時の大気・海洋環境の変動は縞状鉄鉱層やストロマトライトのような縞状堆積物に記録されているはずである.それらを対象にした堆積学的・地球化学的な研究が多くなされているが,縞状組織の周期や成因については不明な点が残されている.そこで本研究では先カンブリア時の堆積岩と①構成鉱物,②ミクロオーダーの縞状組織,③微生物による鉱物沈殿,という類似点がある温泉堆積物に焦点を当てる...

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  • 深層学習に基づく画像検出システムを用いた南鳥島レアアース泥の化学層序ユニットのイクチオリス年決定

    北澤 尭大, 見邨 和英, 安川 和孝, 大田 隼一郎, 藤永 公一郎, 中村 謙太郎, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 363-, 2023

    ...本研究では,この年決定手法をさらに南鳥島周辺海域の11サイトで採取されたコアに拡張することにより,南鳥島レアアース泥に見られる全ての化学層序ユニットの堆積年を決定することを目的とする.本発表では,現在までに年決定を完了したユニットの時を報告し,南鳥島レアアース泥の堆積史について議論する....

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  • (エントリー)活断層未成熟地域における小断層の再活動性:2000年鳥取県西部地震余震域の例

    内田 嗣人, 向吉 秀樹, 藤内 智士, 山口 昌克, 小林 健太 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 374-, 2023

    ...上記のような応力場の整理に基づくと,2000年鳥取県西部地震余震域の小断層群は,日本海拡大期に既存の節理に沿って発達した小断層の一部が,貫入岩の形成以降に再活動したと考えられ,その活動は近年まで続いている可能性がある.また断層の変位量と断層破砕帯の幅の関係に基づくと,本調査地域の小断層は,地形学的に不明瞭であることと調和的である.本研究の成果は,地形学的に活断層が不明瞭な地域において,地質学的情報から...

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  • 相模原市周辺の1923年関東地震の伝承碑

    河尻 清和, 山本 菜摘, 鈴木 汐歩音 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 387-, 2023

    ...宇津徳治,1979, 東京大學地震研究所彙報,54,253-308.山口 清,2015,津久井町史 通史編 近世・近・現,659-678.</p>...

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  • 北部北上帯における“構造線”の再検討

    武藤 俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 429-, 2023

    ...<i>Bulletin of the Geological Survey of Japan</i> <b>71</b>, 313–330 (2020)2 大上和良・永広昌之 <i>地球科学</i>, <b>42</b>, 187–201 (1988)3 高橋聡ほか <i>地質学雑誌</i>, <b>122</b>, 1–22 (2016)4 中江訓ほか <i>地域地質研究報告</i>, <b>陸中関地域...

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  • 北海道女満別図幅地域における常呂帯仁頃層群付加体と新生界被覆層基底部の層序と地質構造

    植田 勇人, 加瀬 善洋, 林 圭一, 渡辺 真人, 廣瀬 亘, 長谷川 健 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 441-, 2023

    ...【仁頃層群の層序と構造】仁頃層群はおもに緑色岩とチャートを主体とする付加体である.部分的に残る層序関係と年に基づき,今回以下の3つに層序区分した(層序ユニット名はいずれも仮称).最下部のポン幌内川層は玄武岩,ドレライト,およびトラカイトと同質貫入岩(閃長岩)を主体とする.閃長岩からは後期ジュラ紀のジルコンU-Pb年が得られた.上位の知来層は赤色チャートを主体とし,ジュラ紀末から前期白亜紀の放散虫化石...

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  • (エントリー)北海道中央北部添牛内地域の砕屑性蛇紋岩

    金澤 安蓮, 吉田 孝紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 445-, 2023

    ...D, Geology, 15: 23-38.[5]新井田・福井,1987.穂別町立博物館研究報告,4,33-48.[6]橋本ほか,1965.5万分の1地質図幅「添牛内」及び説明書.[7]加藤・合地,2008.日本地質学会第 115 年学術大会要旨,229.</p>...

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  • (エントリー)宮城県荒砥沢地域の地質

    水戸 悠河, 高嶋 礼詩, 折橋 裕二, 黒柳 あずみ, 淺原 良浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 455-, 2023

    ...ジルコンのU-Pb年は,6.67±0.17 Maであった.この年値は小野松沢層の植物化石を基に推定されてきた年(6-8 Ma:北村(編),1986)と調和的である....

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  • 大山火山北西麓(淀江地域)の地質構造

    和田 卓也, 槇納 吏袈, 吉田 健司, 橋本 和茂, 田 誠士 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 465-, 2023

    ...<b>●参考文献 </b>1) 津久井雅志(1984):大山火山の地質, 地質学雑誌, 90巻9号p.643-658. 2) 荒川 宏(1984):大山火山北西部における火山麓扇状地の形成, 地理学評論,57 巻12 号p.831-855. 3) 山元孝広(2017):大山火山噴火履歴の再検討,地質調査研究報告,第68巻,第1号,p.1–16. 4) 米子市水道局・大山山麓西部域の水資源懇談会(2011...

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  • 兵庫県豊岡市に分布する玄武洞玄武岩活動前の古環境と火山活動

    松原 典孝, 佐野 恭平, 中嶋 灯奈, 藤原 泰誠, 八木 公史, 高橋 崚, 川合 功一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 469-, 2023

    ...<引用文献>玄武洞団体研究グループ(1991)兵庫県北部玄武洞地域の第四紀火山岩の地質と岩石, 地球科学. 45, 131-144.川井直人・広岡公夫(1966),西南日本新生火成岩類若干についての年測定結果(演旨),総合討論会資料:年測定結果を中心としてみた日本の酸性岩類の形成時期,日本地質学会関連4学会連合学術大会総合討論会資料集, 5-5.Matuyama, M. (1929) On the...

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  • 布田川断層浅部掘削コアに見られる変形構造と阿蘇火砕流堆積物の層序(序報)

    大橋 聖和, 澁谷 奨, 改原 玲奈, 辻 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 472-, 2023

    ...<p>2016年熊本地震を引き起こした布田川断層の後期更新世以降の活動史解明,および地下浅部の断層帯におけるルミネッセンス年のリセットを検証することを目的に,布田川断層の浅部ボーリング掘削を行った.本発表では掘削の概要を説明するとともに,コア試料中に認められる変形構造と阿蘇火砕流堆積物の層序について予察的に発表する.掘削地点は2016年熊本地震において最大の右横ずれ変位量が認められた益城町堂園地区...

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  • 長野県北部,野尻湖西方で発見された活断層の垂直変位量

    竹下 欣宏, 関 めぐみ, 近藤 洋一, 花岡 邦明, 宮下 忠, 中川 知津子, 廣内 大助, 野尻湖 地質グループ 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 485-, 2023

    ...される.両コアの礫層は,同じ河川によって形成されたと考えられ,堆積当時の礫層の上面はほぼ同じ高さにあったはずである.しかし,現在この礫層の上面は,下盤側のAK21コアで標高635.70m,上盤側のDS22コアで標高643.58mに位置しているため,約8mの標高差がある.さらに,AK21コアの亜円礫層直上の黒褐色砂質泥炭層(深度9.70~9.65m)から約3.3万年前の<sup>14</sup>C年値...

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  • (エントリー)島根県宍道湖周辺における完新世ヤマトシジミの殻外形の形態変異

    越智 輝耶, 入月 俊明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 497-, 2023

    ...,<b> 18</b>, 236–258.倉茂英次郎,1944,日本海洋学会誌,<b>3</b>, 231–253.中尾 繁・園田 武,1995,神西湖の自然,神西湖の自然編集委員会 編,たたら書房,p. 101–114.島根大学埋蔵文化財調査研究センター,2000編,島根大学埋蔵文化財調査研究報告,<b>6</b>,112p.高安克己・漆戸尊子・奥出不二生,1986,島根大学地質学研究報告,no....

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  • ヒマラヤ地学ツアーへのご招待

    吉田 勝, 学生のヒマラヤ野外実習 プロジェクト 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 501-, 2023

    ...発表では過去11回の実習ツアーのハイライトとまとめを展示し,来年3月の第12回実習ツアーの内容を説明する. 1 ゴンドワナ地質環境研究所及びトリブバン大学トリチャンドラキャンパス地質学教室 2 世話人会:酒井哲弥(島根大,表),吉田勝(共同表),在田一則(北大),B.N.ウプレティ(ネパール科学技術アカデミー)</p>...

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  • 江戸時の気象復元のための手法の検討 -「鈴木日記」を使って

    学校法人池田学園 池田中学・高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 509-, 2023

    ...今回は、江戸時から明治時にかけて書かれた、「鈴木日記」(1844-1883)を検討の資料とした。鈴木日記は下椚田村狭間(現:八王子市狭間町)に居住していた鈴木佐次右衛門の農事日記である。2 研究の目的東京気象台の実測値を使って回帰分析で降水出現率を復元し、ピアニの方法で降水出現率を復元して回帰分析と比較する。...

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  • 桜島火山地域における簡易アルカリろ紙法による火山ガス測定法の確立と広域火山ガス調査

    学校法人池田学園 池田中学・高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 512-, 2023

    ...<p><b>研究者氏名:(地象気象班)吉井 由,近森たお,長瀬楽々,川田航汰,河元千乃,鎌田美舞菜</b> 私たちが住まう鹿児島県には11の活火山があり、火山防災は喫緊の課題といえる。そこで火山活動を把握し、最終的には活動の予知を行いたい。そして、そのために火山ガスの組成(種類と濃度の割合)を求めることにした。...

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  • 飛騨帯研究のレビュー:最近の進展と今後の視点

    椚座 圭太郎, 磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 52-, 2023

    ...(Eds.), IGCP project, 224, 25–40; 椚座・金子 (2001) 地質学会見学旅行案内書, 137-156; 椚座ほか (2010) 地質雑 116 Suppl, 83-101; 相馬・椚座 (1993) 地質学論集 42, 1-20</p>...

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  • 知らない現象(不知火現象)を科学する4~不知火観測の実態と発生原理~

    熊本県宇土高等学校 科学部地学班 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 523-, 2023

    ...②現に漁火があり、観望所で観測を行った場合 以前、不知火が見られた頃の光源は漁火だった。光源が漁火で低位置だった場合、”温度層“の影響を受けやすく、より光が屈折する。よって現でも不知火が発生し、海岸では見られないが、観望所では見ることができるかもしれない。4.疑問3:不知火の再現はできるのか?...

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  • [招待講演] 伊豆衝突帯周辺の中新世地殻変形

    星 博幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 58-, 2023

    ...<文献>星 博幸, 2018a, 地質雑, <b>124</b>, 675–691; 星 博幸, 2018b, 地質雑, <b>124</b>, 805–817; 狩野謙一ほか, 1993, 地質学論集, <b>42</b>, 203–223; 高橋雅紀, 2006, 地質雑, <b>112</b>, 14–32.</p>...

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  • ネパールヒマラヤ、アンナプルナ山塊のカタストロフィクな巨大山体崩壊とそれに伴うポカラ盆地の埋積

    酒井 治孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 67-, 2023

    ...考察:崩壊イベントの発生時期、原因、堆積プロセス、総体積</u></b>崩壊イベントの発生時期については、Ghachok層の基底部と堰き止め湖基底部の堆積物の14C年測定に基づき1.4〜1.5万年前と推定される。また山体崩壊地域にはNNE-SSW方向のリニアメントが多数分布し、その中の1本は正断層成分を持つ活断層の可能性があり、標高5000〜4600mの地域を1.5km以上に亘って続いている。...

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  • (エントリー)沖縄県久米島の礁性微生物皮殻中に見られるスフェルライトの起源<b></b>

    佐々木 佑二郎, 藤田 和彦, 富岡 尚敬, 高橋 嘉夫, 白石 史人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 77-, 2023

    ...., 2018).しかし,それらの解釈は主に走査型電子顕微鏡 (SEM) などを用いた形態観察に基づいており,直接的な証拠を欠いている.また顕生においては,ホヤが骨片としてスフェルライトを形成することから,微生物岩中に見られるスフェルライトの解釈には特に注意を要する.そこで本研究は,まず微生物起源のスフェルライトとホヤ骨片を見分けることを目的とし,海成微生物岩である礁性微生物皮殻 (RMC; reefal...

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  • 三重県霧穴の石筍に記録された過去14000年間の気候変動

    村田 彬, 狩野 彰宏, 加藤 大和 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 80-, 2023

    ...そのわりに,海水酸素同位体比が安定していた完新世では,霧穴での石筍酸素同位体比は温度記録として解釈できる。 この研究では,霧穴から採集された長さ35㎝の石筍(KA-01)を対象とした。この石筍の約20点の層準からU-Th年が得られており,これが過去1万4千年に成長したことがわかっている。...

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  • 化学堆積学シーケンスからみた中期中新世の北海道石狩堆積盆および日高堆積盆の有機物堆積過程

    朝日 啓泰, 沢田 健 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 84-, 2023

    ...これらの堆積層の堆積年は放散虫や珪藻によってアベツ層は15.3-12.5Maと推定されている(新澤他 2009)。本研究では有機物葉理が良く発達するアベツ層のタービダイトシーケンス2試料の分析を行った。化学分析はタービダイトシーケンスを堆積構造から複数のユニットに分割し、それぞれのユニットでのTOCとバイオマーカー組成分析を行った。...

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  • 北部北太平洋アラスカ沖における過去1000万年間の海洋基礎生産および陸源物質供給の変動

    星 恒太郎, 福村 朱美, 沢田 健 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 87-, 2023

    ...本研究ではアラスカ湾の堆積物のバイオマーカー分析を行い、後期中新世以降における海洋基礎生産と陸源物質供給の年変動の復元と、それらの関係性について検討する。[試料と分析方法] 試料は、2013年の国際深海掘削計画(IODP) Exp. 341航海でアラスカ湾外洋部U1417サイト(56° 57.5’N, 147°6.5’W)から採取された深海掘削堆積物コアを用いた。...

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  • (エントリー)有機・無機地球化学分析による869年貞観津波の浸水域復元

    古明地 海杜, 篠崎 鉄哉, 菅原 大助, 石澤 尭史, 池原 実, 藤野 滋弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 97-, 2023

    ...<p>・はじめに 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震津波(以下,東北沖津波)は,日本海溝沿いの沿岸域に甚大な被害をもたらした.東北沖津波のような大規模自然災害は低頻度(百〜千年スケール)で発生するため,将来発生する巨大津波のリスク評価には機器観測記録だけでは不十分である.そこで,地質学的痕跡の“津波堆積物”から過去数千年以上の長期的な津波の履歴や規模の推定を行う必要がある. ...

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  • マンガン酸化に着目した地球微生物学的研究の重要性

    塚本 雄也 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 135-, 2023

    ...近年、約29-28億年前のマンガン濃集層に対する地質学的研究から当時の貧酸素環境下での生物的反応によるマンガン酸化が示唆された[4]。さらに、現生微生物群による嫌気的マンガン酸化が初めて報告され[5]、初期地球環境でのマンガン酸化プロセスとして期待されている。その後、好気性ではあるもののマンガン酸化によってエネルギーを得る微生物群も報告された[6]。...

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  • ど素人による分析技術開発・制御機構開発,そしてラボ運営

    石村 豊穂 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 180-, 2023

    ...「ど素人」と題したとおり,学生時地質学・微古生物学に専従しており,分析化学やプロセス設計,ハードウェアやソフトウェア開発などに関して専門的な教育を受けてはいない。一方で,微量炭酸塩分析と応用研究の質を保証するためには,関連分析装置も開発して総合分析体制を構築し,国際標準試料の評価や研究基盤の拡大などの関連作業を行う必要があった。</p>...

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  • 古海洋Ag同位体比の復元に向けた予察的研究

    浅見 慶志朗, 安川 和孝, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 106-, 2023

    ...<p>Agは人類が最初に利用した金属の1つであり,古から中世は貨幣や装飾品,近は銀塩写真,近年は電子部品や抗菌剤として広く用いられている.Agは水生無脊椎動物等に強い毒性を示すが,我々が利用するAgがどこから来てどこへ行くのか,すなわち鉱床におけるAgの起源,環境中に放たれたAgの挙動については未だ不明瞭である.地球表層におけるAg循環を明らかにするためには,地球表層物質のAg同位体比 (<sup...

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  • 青石の非破壊分析による土佐藩15藩主山内豊信の墓石の産地同定

    谷川 亘, 徳山 英一, 望月 良親, 高木 翔太, 中村 璃子, 多田井 修, 山本 哲也, 近藤 康生 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 135-, 2023

    ...山内家大名墓所は高知市筆山に北麓に造成されており、初から16までの藩主、およびその家族の墓石が建てられている。一方、15藩主山内豊信(容堂)の墓石は、東京都品川区大井公園に隣接した敷地にある。墓石は全体に青緑がかっており、三波川変成帯に分布する「青石」に類似している。...

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  • 伏見稲荷・稲荷山の七神蹟周辺の石材について

    三上 禎次, 貴治 康夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 138-, 2023

    ...古いものは白川花崗岩が使用されており,比較的建立年が新しい(昭和以降)のものは北木島産の花崗岩が使用されているものが多い.ただし下社(三ノ峯)最下部の花崗岩は万成石や六甲などの淡桃色のアルカリ長石を特徴的に含む花崗岩である可能性がある.3. ...

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  • 和歌山県南部にある熊野酸性岩類山麓にある棚田地形の分布と土石流の関係

    此松 昌彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 140-, 2023

    ...航空写真などによっては一部では明らかにできるが、時とともに棚田地形は棚田をしないことで棚田地形に植林がされたりしているため、写真上では見えない状態になっているものも多数あった。今回の研究では、さらに大雲取山周辺の熊野酸性岩類の分布地域全体の山麓を含めた棚田地形の分布をデータを増やして陰陽図から明らかにすることができたので報告する。...

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  • 日本最大の砕屑岩脈「春採太郎」の文化地質学

    松原 尚志 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 144-, 2023

    ...とともに図示・記述している.2) 釧路の砂岩脈(「釧路のサンドストン・ダイク」)を地質学的観点から始めて図示・解説したのは徳田貞一(1930)である.3) 1930年〜1950年の国指定史蹟名勝天然記念物指定に向けての運動の中心となったのは地元の民俗学者たちであった.4) 「釧路新聞」には1938年と1941年の文部省の史蹟名勝天然紀念物調査会の委員,脇水鐵五郎による現地調査に関する記事があり,...

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  • 完新世における東南極の氷床変動復元:地質試料分析とGIAモデルによるアプローチ

    石輪 健樹, 奥野 淳一, 徳田 悠希, 板木 拓也, 佐々木 聡史, 菅沼 悠介 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 158-, 2023

    ...GIAモデルによる解析では氷床変動史と地球の内部構造が主要な入力値であるが、本研究では表面露出年から示される氷床高度低下の時期を考慮した氷床変動史を構築した。さらに、地球の内部構造に対する海水準変動の応答を評価するため、複数の内部構造を入力値として解析を行った。その結果、GIAモデルにより計算される海水準変動は、堆積物試料から示される海水準データと整合的であった。...

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  • トッテン氷河前縁陸棚域の堆積物元素組成が示唆する環境変動

    鈴木 克明, 板木 拓也, 菅沼 悠介, 天野 敦子, 清家 弘治, 大森 貴之, 石輪 健樹, 尾張 聡子 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 160-, 2023

    ...本調査で東南極トッテン氷河前縁陸棚域で大口径グラビティコアラーにより取得された柱状堆積物試料には、堆積相や粒度分布、放散虫含有量およびAuthigenic ベリリウム同位体データから、トッテン氷河流域における氷床/棚氷の後退プロセスが記録されていることが示唆されている(板木ほか、2022、地質学会)。...

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  • [招待講演]モンゴル・ゴビ砂漠上部白亜系における年層序確立:脊椎動物化石相変遷の理解に向けて

    千葉 謙太郎, 実吉 玄貴, 青木 一勝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 171-, 2023

    ...近年のモンゴル上部白亜系の地質学的研究と,本研究グループの堆積学的・年学的検討から,モンゴルの上部白亜系は,後期白亜紀(100.5 ­– 66.0 Ma)のほぼ全期間にわたる化石記録を比較的連続的に保存している.さらに,河川成層を主体とする下位のバインシレ層や上位のネメグト層は,その間に存在するジャドフタ層やバルンゴヨット層などの風成層を主体とする層準と,一部が同時異層関係にあることから,モンゴル...

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  • 日本人はいつまで「第三紀」を使うのか?

    鈴木 寿志 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 180-, 2023

    ...日本地質学会執行理事会(2010):日本地質学会ニュース,<b>13</b> (6), 8–9。 オッグ,J. G.ほか(2012):『要説 地質年』,京都大学学術出版会。 鈴木寿志(2013):地質学史懇話会会報,第40号,3–10。 鈴木寿志・石田志朗(2005):地質学雑誌,<b>111</b> (9),565–568。 横山又次郎(1896):『地質学教科書』,冨山房。</p>...

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  • [招待講演]九州の白亜紀花崗岩の年から見る東アジア収束域の火成活動の変遷

    堤 之恭, 谷 健一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 2-, 2023

    ...., 2015),九州でも同様と考えられてきた(大和田ほか, 1999;Tsutsumi, 2022).しかしながら,最近のジルコンU-Pb年測定により,九州の白亜紀花崗岩は大陸側に向けて単調に若くなるのではなく,大陸側と海洋側双方に向かって古くなる年傾向を持つことが分かった(図A). ...

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  • [招待講演]野外調査をベースとした付加体研究45年

    脇田 浩二 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 202-, 2023

    ..., 125, 609-631.小澤儀明(1923) 地質学雑誌, 30, 227-243.脇田浩二(1984) 八幡図幅, 地質調査所脇田浩二(1991) 谷汲図幅, 地質調査総合センター脇田浩二・小井土由光(1994) 下呂図幅, 地質調査総合センター脇田浩二・辻智大・亀高正男(2021)地質学会名古屋大会講演要旨Wakita, K., Yoshida,R. & Fushimi, Y. (2018...

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  • 東京都日の出町水口ユニットの地質 - 黒瀬川帯東端部の再検討 -

    宮下 敦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 205-, 2023

    ...決定するためには,砂岩中の堆積性ジルコンU-Pb年を測定する必要があると考えられる.混在岩相部分については,石灰岩が他ユニットでは見られない岩相であること以外,植木・酒井(2007)の指摘通り,西側の秩父帯付加体ユニットである深沢ユニットおよび東側の雷電山ユニットと相違はない. ...

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  • 蝦夷層群の統合層序と凝灰岩の放射年に基づく白亜紀海洋無酸素事変OAE1aの年モデルについて-日米英共同プロジェクトの成果-

    髙嶋 礼詩, Singer Bradley, Selby David, Schmitz Mark, Sageman Bradley, Li Youjuan, Podrecca Luca, Savatic Katarina, 林 圭一, 山中 寿朗 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 211-, 2023

    ...<p>後期白亜紀の年モデルは,主に北米Western Interior Seawayの地層において,各種化石・同位体比・サイクル層序と凝灰岩の放射年を組み合わせることにより構築されてきた.一方,前期白亜紀のタイムスケールについては,層序学的研究が盛んにおこなわれてきたヨーロッパ地域の地層に凝灰岩がほとんど挟まらないため放射年が得られず,各ステージ境界の年値については不確定要素が高い(Gale...

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  • 縮小模型による変形構造の再現:最近の実験材料開発から

    MASSARO Luigi, ADAM Jurgen, 山田 泰広 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 246-, 2023

    ...褶曲形成に関する理論化がほぼ完成され、それを解析する能力が十分に向上した1980年には、褶曲変形に関する検討は数値シミュレーションで十分に行えるようになった。一方断層などの破壊に関する検討は、数値シミュレーションの制約が大きいことから主として物理実験によって検討が進められてきた。...

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  • 中生アンモノイドPhylloceratinaとLytoceratinaの隠れた“共有原始形質”

    生形 貴男 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 266-, 2023

    ...<p>中生に繁栄したアンモナイト類(Ammonitida)のうち,ジュラ紀以降に多様化した系統は,三畳紀に出現したフィロセラス類(Phylloceratina)からジュラ紀最初期に派生した.中でも最初期に他の系統と分岐して白亜紀末まで生存したリトセラス類(Lytoceratina)では,成長を通じて螺環断面形状があまり変化せず,中程度から広めの臍を有する種が多い.こうした特徴は,祖先であるフィロセラス...

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  • 新島襄の学んだ地質学

    林田 明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 269-, 2023

    ...ヒチコックはアメリカの地質学の基礎を築いた人物として知られ,1826年から1864年までアーモスト大学の教授あるいは学長として地質学や自然神学の授業を担当した。...

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  • (エントリー)赤石山地北部・三波川帯の変成温度解析と熱モデリングによる糸魚川–静岡構造線周辺の地質分布復元

    早川 由帆, 新屋 貴文, 森 宏, 延原 香穂, 山岡 健, 常盤 哲也, 田中 渉, 築島 由理恵 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 289-, 2023

    ...分布する赤石山地北部・三波川帯の白亜紀変成岩類(三波川変成岩類)は,中央構造線(MTL)とともにISTLにより分断されている.一方,ISTL北の基盤岩は新第三紀以降の地質に広く覆われるが,小規模に露出する横河川変成岩類は,長年,三波川変成岩類に帰属する可能性が指摘されてきた.特に近年,Mori et al.(2023)は,横河川変成岩類の炭質物ラマン温度計による変成温度条件と砕屑性ジルコンU–Pb年測定...

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  • 三波川帯の変成アルカリ玄武岩岩脈:イザナギプレート上の小規模プレート内火成活動

    遠藤 俊祐, 崎 海斗, 八木 公史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 299-, 2023

    ...<b>K-Ar年</b>大豊地域の二地点の試料から残留鉱物のケルスート閃石を分離し,K-Ar年測定を行った.二試料の年値(108.6±2.4 Ma,110.1±2.4 Ma)は誤差の範囲で一致した.K-Ar系の角閃石の閉鎖温度(500~700℃:例えば,兼岡,1998)は同地域の変成温度より有意に高いため,得られた年値は原岩年と解釈できる.また,これらの年値は白滝ユニットのMORBの形成年...

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  • 2011年津波堆積物にみられる堆積学的特徴の多様性

    松本 弾, 澤井 祐紀, 谷川 晃一朗, 行谷 佑一, 宍倉 正展, 楮原 京子, 藤原 治, 篠崎 鉄哉 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 346-, 2023

    ...することが1つの鍵となる.2004年スマトラ島沖地震や2011年東北地方太平洋沖地震などによる現世の津波堆積物に関して,堆積学的・古生物学的・地球化学的な研究が数多く行われ,多くの知見が蓄積されてきた.このうち,堆積物の層厚や内部の堆積構造といった堆積学的な特徴は,基本的な記載事項としてほぼ全ての報告に載せられているが,粒度に関しては「細粒砂」などの肉眼観察上の記載や,1地点につき数点の試料の分析結果を表値...

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  • 多変量解析および同位体分析に基づく北西太平洋レアアース泥の高次元化学層序とその起源

    安川 和孝, 田中 えりか, 宮崎 隆, Vaglarov Bogdan, 常 青, 中村 謙太郎, 大田 隼一郎, 藤永 公一郎, 岩森 光, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 364-, 2023

    ...レアアース泥に見られる化学層序のより包括的なキャラクタリゼーションを目指して,当該海域で採取された計66本のピストンコア試料から分取された計1,646試料×41元素の全岩化学組成データ [2–6] を対象に統計解析を行った.解析にあたっては,元素濃度データに対数比変換を施してから白色化 (変数同士を無相関かつ分散1に規格化する操作) を行い,k-meansクラスター分析 [7] を適用し,統計的および地質学的観点...

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  • (エントリー)過去1万2千年間におけるトカラ列島宝島西方海域の古底層環境変遷

    上野 智広, 岩谷 北斗, 鈴木 克明, 板木 拓也, 清家 弘治, 中野 太賀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 407-, 2023

    ...調査層準は、浮遊性有孔虫殻を用いた<sup>14</sup>C年測定により、過去1万2千年間の堆積年が得られている。本研究は、調査層準の貝形虫化石相と現在のトカラ列島周辺海域の現生貝形虫のセンサスデータ(中野ほか, 2022)および各種環境項目(水深、水温、塩分、濁度、溶存酸素)を比較することにより、堆積当時の底層環境の変遷を具体的数値として復元した。...

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  • 熊野沖南海付加体前縁部における地すべり表層堆積物中の堆積岩礫の間隙率

    福地 里菜, 趙 陽, 白石 和也, 浜橋 真理, 村山 雅史, 芦 寿一郎, 山口 飛鳥 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 425-, 2023

    ...., 2009)から,南海トラフの北西側に地形的高まりが沈み込んでいることが既に知られており,国際深海掘削計画(IODP)ではC0006地点,C0007地点,C0024地点にて掘削され,層序と年により構造発達がわかってきた(Yamaguchi et al., 2020)。...

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  • 先新第三紀付加体堆積岩類地に関する質環境特性データの拡充

    横田 秀晴, 大城 遥一, 後藤 淳一, 國丸 貴紀, 西尾 光, 松岡 稔幸, 三枝 博光 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 427-, 2023

    ...地下トンネル内の4箇所で採取した地下水の溶存成分に基づく水質タイプ及び同位体比に基づく滞留年は,坑口に近い箇所ではCa-HCO<sub>3</sub>型で数十年程度未満を示し,坑口から数km奥の箇所ではNa-Cl型で少なくとも数万年程度以上のものが認められ,前者については天水,後者については堆積時の古海水(またはスラブ起源水)が,地下水の水質形成に寄与している可能性が示唆された。4....

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  • 5万分の1地質図幅「外山」(岩手県盛岡地域)の地質

    内野 隆之, 小松原 琢 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 428-, 2023

    ...の変成年を示す高圧型変成岩の岩塊が産する(Kawamura et al., 2007;内野・坂野,2022).そしてジュラ紀付加体の門馬ユニット内にも,前期ペルム紀の流紋岩の岩体が狭長に産している(内野,2023).これらの付加体より古い時の岩体・岩塊は,前期白亜紀に起きた大規模構造運動によって,初生的には根田茂帯の構造的上位に位置していた古生の高圧変成帯(母体‐松ヶ平帯)や南部北上帯基盤の島弧...

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  • 20万分の1地質図幅「京都及大阪」地域に分布する白亜系

    佐藤 大介 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 439-, 2023

    ...<u>岩脈類</u>は,上述の山陽帯・領家帯の火成岩類に含められていない小規模なものを他の火成岩類との地質学的な関係や放射年を参考に岩脈I(前期白亜紀の苦鉄質岩脈)・岩脈II(後期白亜紀中頃の苦鉄質岩脈)・岩脈III(それ以外の後期白亜紀後半の苦鉄質岩脈と珪長質岩脈)に区分した.ただし,本地域の岩脈類は一般に脈幅10 m未満のため地質図では大部分が省略される....

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  • 西南日本弧富山堆積盆で日本海拡大期に起きた漸新世~中新世火成活動の時間変遷

    山田 来樹, 高橋 俊郎, 長田 充弘, 植田 勇人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 446-, 2023

    ...</b><b>はじめに</b>1.0 Gaに始まったと考えられる現在のプレートテクトニクスの中でも,背弧拡大に伴う火成活動はその原因や役割に関して多くの未解明な点がある.本研究では背弧拡大の典型例とされている日本海拡大に注目し,背弧拡大中の沈み込み帯火山活動の時間変遷を明らかにするため,富山堆積盆に分布する日本海拡大期火山岩類の地質学的および岩石学的研究を行った.本発表では,地質調査結果,ジルコンU–Pb...

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  • (エントリー)南房総の想定ジオサイト

    吉岡 拓郎, 竹山 翔悟, 高木 秀雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 45-, 2023

    ...いている.内陸部は県内最高峰の愛宕山(408 m)をはじめ山地と丘陵からなり南房総の海岸線一帯と内陸部の山間部の一部は「南房総国定公園」に指定されている.沖合を流れる黒潮の影響のために四季を通じて温暖な気候で,東京都心から近く,観光地となっている.南房総地域には日本の地質百選「黒滝不整合」や日本の地質構造百選「三浦層群の脈状構造」「千倉層群の海底地すべりとデュープレックス」「江見層群のクモの巣構造」など地質学的...

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  • 隠岐島後,都万地域の海成中新統層序

    林 広樹, 能海 冬馬, 渡辺 真人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 453-, 2023

    ...<b>引用文献:</b>長谷川ほか(1989)地質学論集,no.32, 241-253;平松ほか(2015)石技誌,82, 131-142;角館(1988)島根大地質研報,no.7, 99-112;須永ほか(2021)日本古生物学会2021年年会予稿集,23;多井・加藤(1980)日本地質学会87年学術大会講演要旨,79;山内ほか(2009)地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),121p....

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  • 古地磁気層序とテフラ層序に基づく房総半島南端の下部更新統千倉層群と同半島東部の上総層群の対比

    小西 拓海, 岡田 誠, 宇都宮 正志, 田村 糸子, 小塚 大輝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 456-, 2023

    ...<b>両層群の層序学的研究の進展</b>  微化石・古地磁気による年層序学的検討に基づき,千倉層群と上総層群下部~中部はほぼ同時の地層であることが明らかにされている(新妻,1976;佐藤ほか,1988;小竹ほか,1995など).両層群はテフラ層を多数狭在し,それらの一部は広域テフラとして知られている.上総層群下部の広域テフラについては,田村ほか(2019)により大原層以下の上総層群を対象として広域...

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  • 沖縄島に分布する四万十帯名護層の風化砂岩の特徴

    筬島 聖二, 吉田 孝紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 463-, 2023

    ...<b>引用文献</b>馬場・内間,2016,沖縄島北部・名護層に産する含ザクロ石泥質片岩.地質学雑誌,122,127-132.小島ほか, 1999,沖縄諸島, 名護層の変成作用とK–Ar 年.日本地質学会関西支部会報No.125・西日本支部会報No. 113 合併号.中江ほか,2010,20万分の1地質図幅「与論島及び那覇」,産総研地質調査総合センター....

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  • 新潟県糸魚川市に分布するペルム系小滝層の再検討

    髙橋 啓太, 松岡 篤 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 471-, 2023

    ...文献:河合政岐・竹内 誠,2001,大阪微化石研究会特別号,12,23-32. / 竹内誠, 2010, 5万分の1地質図幅「小滝地域の地質」,6.飛騨外縁帯,産総研地質調査総合センター, 37-41. / 竹内誠,2002,5万分の1地質図幅「白馬岳地域の地質」,3.古生界,産総研地質調査総合センター,9-21. / 田沢純一ほか,2002,日本地質学会第109年学術大会見学旅行案内書,27-39...

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  • 伊勢湾・三河湾の表層堆積物の粒度,元素,鉱物分布からみた現在の海底環境

    天野 敦子, 清家 弘治 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 473-, 2023

    ...さらに,1973年から1984年にかけて採取された堆積物を用いて作成された土地沿岸利用図の粒度結果を基に1970年の伊勢湾,三河湾における表層堆積物の粒度分布と本結果を比較した.その結果,1970年から2000年にかけて鈴鹿市沖と知多半島西方海域の表層堆積物が細粒化したことを示す.これら細粒化の原因として,潮流速度の減少や河川からの供給物の細粒化などが考えられ,今後,柱状試料を用いて検討する....

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  • 栃木県北部蛇尾川で発見された関谷断層露頭が示す活動履歴

    相馬 朱里, 北沢 俊幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 475-, 2023

    ...Technol, 39,108-109.今泉俊文ほか,2005.1:25,000都市圏活断層図「塩原」.宮下由香里ほか,2002a.活断層・古地震研究報告,2,1-11.宮下由香里ほか,2002b.活断層・古地震研究報告,2,13-23.中田 高・今泉俊文,2002.活断層詳細デジタルマップ.吉川敏之,2006.地質学雑誌,112,760-769.</p>...

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  • 構造化したシームレス地質図V2を用いた地すべり発生頻度の地質依存性評価

    宮崎 一博, 阿部 朋弥, 水落 裕樹 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 478-, 2023

    ...地質図の凡例を単一の変数とした場合,その値は離散的となる.シームレスの凡例はそのままでは,約2000の離散値を持っている.この凡例を,年(地層岩石ができた年),岩石(岩石の種類),岩相(地層岩石の形成環境)の3つの変数に分解し構造化した.そうすることで,それぞれの変数が取り得る離散値の数は高々数10と大幅に減じることができる.すなわち,地質と地すべり地形発達の因果関係の見通しを良くすることができる...

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  • 奈良市三条町NB-1コアの古地磁気層序

    三田村 宗樹, 森高 健, 林田 明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 487-, 2023

    ...-1 ボーリングコア(以下,NB-1コアと呼ぶ)について岩相記載・反射法地震探査・花粉分析の結果が示され,深度 42.83~43.30m にアズキ火山灰層,深度 86.71~87.50m にピンク火山灰層,深度 96.65~109.00m に Ma1 海成粘土層が挟まれる(文部科学省研究開発局,2022).しかし,Ma1 海成粘土層より下位について明確な鍵層は確認されない.そこで,NB-1コアの年評価指標...

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  • 新潟県糸魚川市小滝地域に分布するペルム紀付加体姫川コンプレックスの地質形成史

    漆山 凌, 松岡 篤 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 490-, 2023

    ...i>Pseudotormentus kamigoriensis </i>De Wever & Caridroitや<i>Latentifistula </i>sp.などの産出が新たに確認された.これらの群集のうち,西部U.の珪質泥岩から産出した放散虫群集は,Xiao et al. (2018)によるUT7(ペルム紀中期Roadian)を特徴づける.東部U.の赤色チャートから産出した放散虫化石は,年を...

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  • 「稲束家日記」の天候記述で江戸時の気象を復元する

    学校法人池田学園 池田中学・高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 510-, 2023

    ...<p><b>研究者氏名:末滿李紗・池田誠克・辻 健・伊東由莉奈・林首成・井料優良・東ひかる・川野仁子・小田平佑理・富川慎也・及川紗彩・及川 紗紬・小倉心美・加藤ほのか・中尾文乃</b>1 江戸時の気象を古文書の天候記述で復元してきた。今年は「稲束家日記(大阪・1758-1912)」を分析した。...

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  • 飯山高校の地下を探る -断層は存在するのか?-

    長野県飯山高校 自然科学部 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 526-, 2023

    ...予定である.引用文献杉戸信彦(2013)1847年善光寺地震の地表地震断層に関する既存資料の整理,法政大学人間環境論集,14,3,p.171-194杉戸信彦・廣内大助・塩野敏昭(2015)長野盆地西縁の変動地形と活断層,地質学雑誌,121,7,p.217-232地理院地図(電子国土Web)https://maps.gsi.go.jp/(2023年7月30日閲覧)謝辞 本研究は,2023年度飯山市高校生...

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  • 篠山層群の砕屑性ジルコン年と西南日本白亜紀弧内層の層序見直し:関門層群との対比

    堤 之恭, 長谷川 遼, 磯﨑 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 56-, 2023

    ...1990),また沢田層は上部若宮層に(Ota, 1960)各々対比され,K-Ar年とFT年により篠山層群の堆積年はジュラ紀末チトニアン~白亜紀セノマニアンとされてきた(松浦・吉川, 1992).しかし,カイエビおよび貝形虫の記載に加え,大山下層下部の凝灰岩から106 ± 9 Ma (1σ)(アルビアン)というFT年が報告され,その堆積年の下限は従来示されていたよりも大幅に若くなった(林ほか...

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