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検索結果 105 件

  • 1 / 1

  • 超高齢社会における膵神経内分泌腫瘍診療

    藤森 尚, 村上 正俊, 松本 一秀, 大野 彰久, 寺松 克人, 植田 圭二郎, 伊藤 鉄英, 小川 佳宏 膵臓 39 (1), 33-42, 2024-02-29

    <p>膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasm:PanNEN)は希少疾患であるが,近年増加傾向である.超高齢社会に伴い今後はPanNEN患者の高齢化も予想される.PanNENの唯一の根治治療は外科切除であり,適応を選んで外科切除を施行した場合,高齢者においても安全な外科切除が可能である.一方で,年齢や併存疾患,腫瘍径などから,経過観察の選択肢も考慮す…

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 膵神経内分泌腫瘍(NEN)診療の現状および今後の展望

    伊藤 鉄英, 高松 悠, 植田 圭二郎 膵臓 38 (6), 361-366, 2023-12-28

    <p>神経内分泌腫瘍(neuroendocrine neoplasm:NEN)の診断および治療の標準化を目指して,日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS)より2015年に初めて膵・消化管NEN診療ガイドラインが発刊された.その後,WHO分類の改訂,ソマトスタチン受容体シンチグラフィーの登場,分子標的薬やストレプトゾシンおよびソマトスタチンアナログのランレオチドが対象疾患の追加,非機能性膵NENに対…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 内科的加療で低血糖を制御し得た高齢発症悪性インスリノーマの一例

    松本 一秀, 藤森 尚, 末廣 侑大, 村上 正俊, 寺松 克人, 高松 悠, 高岡 雄大, 大野 隆真, 五十嵐 久人, 伊藤 鉄英 膵臓 35 (5), 429-438, 2020-10-30

    <p>症例は86歳女性.パーキンソン病に対して内服加療中であったが,低血糖による意識障害で救急搬送された.造影CTにて膵尾部腫瘤,多発肝腫瘤を認め,悪性インスリノーマを疑った.精査の結果,肝転移を伴う膵神経内分泌腫瘍と診断し,48時間絶食グルカゴン負荷試験からインスリノーマと診断した.繰り返す低血糖症状のため中心静脈栄養を必要とする状態であり減量手術も検討したが,SASIテストにて多発肝転移巣か…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献21件

  • 家族性膵癌高危険群のサーベイランス法(エキスパート・コンセンサス)

    北野 雅之, 森実 千種, 肱岡 範, 松林 宏行, 蘆田 玲子, 池浦 司, 伊藤 鉄英, 神澤 輝実, 川口 喬久, 河邉 顕, 小杉 眞司, 児玉 裕三, 清水 京子, 高橋 秀明, 谷内田 真一, 寺島 健志, 鳥嶋 雅子, 花田 敬士, 古川 徹, 古川 正幸, 古瀬 純司, 真口 宏介, 眞島 喜幸, 水野 伸匡, 水間 正道, 水本 雅己, 吉田 岳市, 和田 慶太, 高折 恭一 膵臓 35 (4), 322-330, 2020-08-31

    <p>家族性膵癌家系(一対以上の第一度近親者に膵癌患者のいる家系)の人々は,膵癌発症リスクが有意に高い.日本膵臓学会では,2014年から全国規模の家族性膵癌レジストリを運用しているが,家族性膵癌レジストリにより自らが膵癌高危険群と知った方へ説明するサーベイランス法のコンセンサスを得ることを目的とした.膵癌の画像診断・遺伝子診断に関するエキスパートのワーキング・グループを形成し,①膵癌高危険群の定…

    DOI Web Site 被引用文献4件 参考文献20件

  • 「慢性膵炎臨床診断基準2019」の背景と概要

    正宗 淳, 入澤 篤志, 菊田 和宏, 池浦 司, 伊佐地 秀司, 石黒 洋, 糸井 隆夫, 伊藤 鉄英, 乾 和郎, 大原 弘隆, 片岡 慶正, 神澤 輝実, 岸和田 昌之, 北野 雅之, 阪上 順一, 佐田 尚宏, 清水 京子, 竹中 完, 竹山 宜典, 能登原 憲司, 廣岡 芳樹, 松本 逸平, 宮川 宏之, 岡崎 和一, 日本膵臓学会膵炎調査研究委員会慢性膵炎分科会 膵臓 34 (6), 282-292, 2019-12-25

    <p>現行の「慢性膵炎臨床診断基準2009」が提唱されてから10年間が経過した.世界ではじめて早期慢性膵炎の概念を取り入れた診断基準であるが,その後蓄積された知見や膵炎診療の変化をふまえて,その改訂が必要となっていた.今回,日本膵臓学会膵炎調査研究委員会慢性膵炎分科会が中心となり,診断基準の改訂を行った.新基準「慢性膵炎臨床診断基準2019」の最大の特徴は,mechanistic …

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  • 膵神経内分泌腫瘍に対する術後補助療法

    肱岡 真之, 伊藤 鉄英, 藤山 隆, 宮原 稔彦, 祇園 智信, 山本 学, 恒吉 正澄 膵臓 34 (2), 92-96, 2019-04-25

    <p>膵神経内分泌腫瘍(PNEN)はホルモン産生能やGrade分類により,その病態や予後は大きく異なる.PNENはしばしば再発するが,特に高分化型の症例に対する術後補助療法は,エビデンスがなくガイドラインでも推奨されていないのが現状である.PNEN症例において,術後再発のリスクが高い症例を抽出すること,及びそれらの症例に対して術後補助療法が生命予後に寄与するかを明らかにしていくことが重要である.…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献23件

  • 2.膵癌早期発見に向けた家族性膵癌登録

    森実 千種, 北野 雅之, 肱岡 範, 伊藤 鉄英, 神澤 輝実, 小杉 眞司, 古川 徹, 古瀬 純司, 眞島 喜幸, 松林 宏行, 水間 正道, 水本 雅己, 和田 慶太, 高折 恭一 膵臓 32 (1), 23-29, 2017

    <p>家族性膵癌家系の定義は「膵癌に罹患した一対(2名)以上の第一度近親者がいる家系」であり,家族性膵癌家系に属する個人は膵癌の発症リスクが高いことが報告されている.米国Johns Hopkins大学で1994年に家族性膵癌登録制度(NFPTR)が発足し各分野で研究実績を残している.日本でも2014年に家族性膵癌登録制度(JFPCR)が発足,登録が進んでいる.JFPCRを基盤として膵癌の早期発見…

    DOI Web Site 被引用文献6件 参考文献8件

  • 急性膵炎を合併した膵動静脈奇形の1例

    高岡 雄大, 勝原 俊亮, 内村 浩太郎, 久保 宏明, 後藤 達郎, 大神 吉光, 岡田 泰代, 木村 壽成, 森田 孝一郎, 牛島 泰宏, 中山 宏道, 大塚 隆生, 中村 雅史, 持留 直希, 大石 善丈, 小田 義直, 五十嵐 久人, 伊藤 鉄英 膵臓 32 (4), 760-766, 2017

    <p>急性膵炎合併の膵動静脈奇形は非常に稀な疾患である.今回我々は,急性膵炎を契機に診断された膵動静脈奇形の1症例を経験したため報告する.症例は45歳男性.心窩部痛を主訴に受診し,軽症急性膵炎と診断された.同時に膵体尾部に血管異常を認め,膵動静脈奇形と診断された.膵体尾部切除術を施行し,組織学的には体尾部に動静脈奇形を認め,周囲に限局性の慢性膵炎像を認めた.動静脈奇形による慢性的な盗血が膵炎の主…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献11件

  • 膵神経内分泌腫瘍の診断と治療の最前線

    伊藤 鉄英, 李 倫學, 三木 正美, 高岡 雄大, 立花 雄一, 植田 圭二郎, 藤山 隆, 河邊 顕, 五十嵐 久人, 小川 佳宏 日本内科学会雑誌 106 (3), 611-618, 2017

    <p>日本ではここ数年で膵神経内分泌腫瘍の診断治療に関して多くの新たな展開があった.まず,診断および治療効果判定のバイオマーカーとして,クロモグラニンAの有用性が日本でも示された.一方,膵神経内分泌腫瘍に対する診断および治療においては,WHO(World Health Organization)分類2010によるgradingおよび正確な組織診断が重要であり,腫瘍の機能性の有無,進達度,転移の有…

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 1.内科の立場から~特にTNM分類(UICC)との比較

    奥坂 拓志, 伊佐山 浩通, 糸井 隆夫, 伊藤 鉄英, 伊佐地 秀司 膵臓 31 (6), 785-790, 2016

    <p>膵癌取扱い規約は2016年に7年ぶりの改訂版(第7版)が出版された.今回の改訂の大きな特徴の1つは,UICC(第7版)のTNM分類との整合性を図り,外科,病理科医師以外の内科系医師にも理解しやすく,活用しやすい記載や分類が採用されたことである.さらに膵癌登録の膨大なデータをもとに,本規約独自の詳細項目を加えることにより,予後との相関を重要視する旧規約からの伝統も継承されている.この2つの作…

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  • 急性膵炎初期診療の現状と課題

    五十嵐 久人, 河邉 顕, 伊藤 鉄英 日本消化器病学会雑誌 113 (8), 1358-1364, 2016

    <p>急性膵炎の年間受療者数は近年増加傾向にある.死亡率は重症例で10.1%と良性疾患でありながら重篤な疾患であり,予後の改善が求められている.急性膵炎の予後は多くの場合,発症後48時間以内の病態によって決定され,初期診療の善し悪しが患者の生命予後を決定するといっても過言ではない.本稿では,これまで本邦において行われてきた膵炎診療と,2015年発刊されたガイドラインで新たに記載された事項を含め,…

    DOI PubMed 医中誌

  • 治療方法up to date:特に再燃例の治療法,免疫調節薬とリツキシマブを含めて

    李 倫學, 伊藤 鉄英, 五十嵐 久人, 肱岡 真之, 植田 圭二郎, 藤山 隆, 立花 雄一, 橋本 理沙, 高松 悠, 安永 浩平, 高柳 涼一 膵臓 30 (1), 85-93, 2015

    自己免疫性膵炎(AIP)はステロイドが著効することが知られているが,長期経過とともに再燃をきたす症例も少なくない.再燃例に対しては,ステロイドの再投与・再増量に加え,近年はアザチオプリンをはじめとする免疫調節薬や,抗CD20抗体であるリツキシマブの有用性が多数報告されているが,未だその安全性や有効性は確立していない.AIPの診療に際しては,常に再燃の可能性を念頭に置き,治療開始初期から長期予後を…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献73件

  • I-1.急性膵炎の薬物療法

    五十嵐 久人, 河邉 顕, 伊藤 鉄英, 急性膵炎診療ガイドライン2015改訂出版委員 膵臓 30 (6), 733-740, 2015

    「急性膵炎診療ガイドライン」における「薬物療法」の中では,急性膵炎に対する鎮痛,予防的抗菌薬投与,予防的抗真菌薬投与,蛋白分解酵素阻害薬の経静脈的投与,ヒスタミンH2受容体拮抗薬投与の5項目でCQが挙げられている.今回「ガイドライン2015」における「ガイドライン2010」からの改訂点について述べた.急性膵炎に対する予防的抗菌薬投与の有効性について,多くの報告が否定的な見解を示しているが,今回ガ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献34件

  • II-3.インクレチン関連薬による膵性糖尿病の治療

    伊藤 鉄英, 李 倫學, 河邉 顕 膵臓 30 (6), 773-776, 2015

    慢性膵炎診療ガイドラインが2015年に改訂され,新規糖尿病治療薬であるインクレチン関連薬の慢性膵炎に伴う膵性糖尿病の使用についてのClinical Questionが追加された.現在のところ,慢性膵炎の糖尿病に対するインクレチン関連薬の有効性を示すエビデンスの報告はなく,診療の上でベネフィットがリスクを上回ると判断した場合に限って使用することが提案された.さらに,sodium glucose …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 膵癌診療ガイドライン2013からみた膵癌化学療法の展望

    奥坂 拓志, 福冨 晃, 木原 康之, 伊藤 鉄英, 古瀬 純司, 大東 弘明, 中郡 聡夫, 菅野 敦, 上坂 克彦, 中村 聡明, 山口 幸二 膵臓 29 (6), 892-897, 2014

    膵癌診療ガイドラインは2013年に4年ぶりの改訂版が出版された.切除可能例に対する化学療法(補助療法)に関しては,JASPAC-01試験の結果をうけてS-1単独療法が推奨され,切除不能例に対する化学療法に関しては,PA.3試験の結果をうけてゲムシタビン塩酸塩+エルロチニブ併用療法が,GEST試験の結果をうけてS-1単独療法が,推奨に追加された.また切除不能例に関しては2014年にも改訂が行われ,…

    DOI 医中誌 参考文献9件

  • 「特集2.膵・消化管内分泌腫瘍の診療の考え方」によせて

    木村 理 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 31 (4), 273-273, 2014

    ...すなわち疫学については九州大学の伊藤鉄英先生に解説していただきます。膵・消化管内分泌腫瘍の病理について詳しい東北大学の笠島敦子先生にお願いいたしました。膵内分泌腫瘍(P-NET)の外科治療と最近使われるようになった分子標的薬について東京医科歯科大学の工藤 篤先生,非切除P-NETの治療はどうすべきか北里大学の高野幸路先生より臨床的に有用な知見をいただきます。...

    DOI

  • 膵・消化管神経内分泌腫瘍の疫学の動向

    伊藤 鉄英, 河邉 顕, 李 倫學, 肱岡 真之, 五十嵐 久人, 中村 和彦, 奥坂 拓志, 河本 泉, 今村 正之, 島津 章 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 31 (4), 279-283, 2014

    There have been few epidemiological data on gastroenteropancreatic neuroendocrine tumors (GEPNETs) in Japan. First, we reported the epidemiology of pancreatic endocrine tumors (PNETs) and …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 膵疾患におけるインクレチン関連薬の意義と膵癌・膵炎リスクへの影響

    伊藤 鉄英, 中村 太一, 五十嵐 久人, 高柳 涼一 日本毒性学会学術年会 41.1 (0), S18-5-, 2014

    2型糖尿病患者に対するGLP-1受容体作動薬、DPPIV阻害薬の使用は急速に増加しており、長期投与の患者が増えている。これらのインクレチン関連薬は低血糖のリスクも少なく、また体重増加抑制作用もあり、比較的安全な薬剤と考えられている。一方、急性膵炎や膵癌の発症が危惧されるような報告もあり、インクレチン関連薬とこれらの疾患との関係に医療者の注目が集まっている。インクレチン関連薬による膵炎、膵癌発症と…

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  • 自己免疫性膵炎に合併する膵仮性嚢胞の形成機序とステロイドの有用性について―自験例12症例における検討―

    三木 正美, 李 倫學, 五十嵐 久人, 新名 雄介, 肱岡 真之, 植田 圭二郎, 藤山 隆, 立花 雄一, 山口 裕也, 澄井 俊彦, 高柳 涼一, 伊藤 鉄英 膵臓 29 (4), 711-720, 2014

    膵仮性嚢胞を合併した自己免疫性膵炎(AIP)12症例をもとに,膵仮性嚢胞の形成機序とステロイドの有効性について検討した.膵仮性嚢胞の発生部位は全例膵体尾部であり,10例の83%に膵管狭細化に伴う閉塞性膵炎を認めた.膵酵素上昇(75%)および腹痛(50%)も高率に認めた.ステロイド治療により膵仮性嚢胞は全例で消失し,膵管狭細像および閉塞性膵炎像も改善した.さらに,膵酵素上昇および腹痛も全例で改善し…

    DOI 医中誌 被引用文献4件 参考文献25件

  • 膵消化管神経内分泌腫瘍のUp to Date

    伊藤 鉄英, 肱岡 真之, 李 倫學, 河邉 顕, 中村 和彦, 五十嵐 久人 日本消化器病学会雑誌 111 (12), 2255-2262, 2014

    膵および消化管の神経内分泌腫瘍(NET)は,従来きわめてまれな腫瘍と考えられていたが,近年急速に患者数が増加している.わが国の疫学調査では2010年の受療者数は2005年に比し,膵NETで1.2倍,消化管NETで1.8倍となった.診断には正確な組織診断が重要であり,2010年WHO分類(Ki-67指数)により高分化型のNET G1/G2と低分化型のneuroendocrine …

    DOI PubMed 医中誌

  • 膵仮性嚢胞との鑑別に苦慮しEUS-FNAが診断に有用であった 膵腺房細胞癌の1例

    麻生 暁, 久保 宏明, 中村 和彦, 下川 雄三, 大野 隆真, 伊原 栄吉, 五十嵐 久人, 伊藤 鉄英, 後藤 綾子, 小田 義直, 田中 雅夫, 高柳 涼一 日本消化器内視鏡学会雑誌 55 (4), 1494-1501, 2013

    症例は50歳の男性.背部痛を主訴に近医を受診した.腹部CTにて膵頭部に40mm大の不整な嚢胞性病変を認め,慢性膵炎の急性増悪,膵仮性嚢胞と診断され,保存的に症状が軽快した.5カ月後に皮膚黄染を認め,CTにて病変は75mmまで増大を認め,胆管圧迫に伴う閉塞性黄疸の診断にて当院に入院となった.内視鏡ドレナージ後も黄疸が遷延したため,減圧と組織学的評価を行うために超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)…

    DOI 医中誌 参考文献24件

  • 膵神経内分泌腫瘍の診断

    五十嵐 久人, 李 倫學, 新名 雄介, 肱岡 真之, 立花 雄一, 植田 圭二郎, 藤山 隆, 三木 正美, 伊藤 鉄英 膵臓 28 (6), 691-698, 2013

    膵神経内分泌腫瘍は比較的稀な疾患であるが,近年注目されている領域である.機能性腫瘍と非機能性腫瘍に分けられるが,症状が認められてから診断までに時間がかかった症例も少なくなく,診断時既に遠隔転移が認められる症例も多い.基本的に悪性腫瘍であるが,治療方針を決定する上で,正確な診断(存在診断・局在診断・病理診断)が極めて重要である.多発性内分泌腫瘍症1型など遺伝性疾患を合併することがあり,治療開始前に…

    DOI 被引用文献3件 参考文献12件

  • P-NETの全国集計と手術のタイミング

    木村 英世, 大塚 隆生, 伊藤 鉄英, 渡邉 雄介, 松永 壮人, 田村 公二, 井手野 昇, 安蘓 鉄平, 宮坂 義浩, 上田 純二, 高畑 俊一, 五十嵐 久人, 水元 一博, 田中 雅夫 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 30 (4), 253-255, 2013

    本邦における神経内分泌腫瘍(NET)の診断,治療ならびに研究に関する情報の共有を目的としてNET Work Japanが2004年に設立され,2002年~2004年の3年間,患者の実態調査と2005年の1年間の受療患者を対象とした第1回疫学調査が行われた。それによると人口10万人あたりのP-NET有病患者数は2.23人,新規発症数は1.01人であり,いずれも欧米より多いことが明らかとなった。また…

    DOI Web Site 医中誌

  • 日本における膵内分泌腫瘍の現状と治療戦略

    伊藤 鉄英, 五十嵐 久人, 髙栁 涼一, Robert T Jensen 福岡醫學雜誌 103 (7), 131-137, 2012-07-25

    iPod・iPhone・iPad といった一連のアップル製品を世に送り出したスティーブ・ジョブズが2011年10月に膵神経内分泌腫瘍で死去した.膵神経内分泌腫瘍は膵内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor:以下PNET)と呼ばれ,膵癌の中でも稀な疾患であり,彼の死後大いに注目されるようになった.膵癌の約8割以上が膵液を運搬する膵管上皮細胞から発症し,通常型膵癌と…

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • 慢性膵炎診療における断酒・生活指導の問題点と今後の展望

    中村 太一, 伊藤 鉄英, 丸山 勝也, 下瀬川 徹 膵臓 27 (2), 113-120, 2012

    慢性膵炎は非可逆性進行性の線維化疾患であり,腹痛による日常生活の質の低下,膵外分泌機能不全による栄養不良,膵内分泌機能不全による膵性糖尿病をきたし,また膵癌の発生も高率であることから,その生命予後は健常者に比し短い.慢性膵炎の病態には飲酒,喫煙,食事などの生活習慣因子が強い影響を与えるが,これらの因子が慢性膵炎診療において意識されることは少なく,その根本的な原因として成因分類の問題があると考えら…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献31件

  • 日本における膵内分泌腫瘍の内科的治療

    伊藤 鉄英, 五十嵐 久人, 奥坂 拓史, 河本 泉, 今村 正之 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 29 (3), 220-224, 2012

    膵内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor:以下PNET)に対する治療においては正確な組織診断が重要で,さらに腫瘍の機能性,進達度,転移の有無を正確に評価し,腫瘍の分化度および悪性度に合わせた治療が必要である。外科的切除による治癒を目指すのが標準であるが,切除不能例では,腫瘍増殖を抑制し生命予後を改善させることと,臨床症状の改善の両方を目的とした治療が必要である…

    DOI Web Site 医中誌

  • 内視鏡的バルーン拡張術が奏効した成人における先天性食道狭窄症の1例

    岩佐 勉, 中村 和彦, 麻生 暁, 村尾 寛之, 井星 陽一郎, 荻野 治栄, 秋穂 裕唯, 伊原 栄吉, 伊藤 鉄英, 高柳 涼一 日本消化器内視鏡学会雑誌 54 (4), 1451-1456, 2012

    症例は67歳,男性.嚥下困難を主訴に来院した.食道下部に長径1cmの狭窄を認め,超音波内視鏡検査で全周性の粘膜肥厚を認めること,狭窄症状を幼少時より認めていることから先天性食道狭窄症と診断した.内視鏡的バルーン拡張術で治療を行ったところ著明な改善を認めた.先天性食道狭窄症は稀な疾患であり,多くは乳児期,幼児期に診断・治療されるが,成人となって診断される事もあり嚥下障害のある患者の鑑別疾患として認…

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • 超音波内視鏡下穿刺術で診断された食道小細胞型内分泌細胞癌リンパ節再発の1例

    徳永 紀子, 板場 壮一, 中村 和彦, 山田 真梨子, 岡本 梨沙, 麻生 暁, 五十嵐 久人, 秋穂 裕唯, 伊藤 鉄英, 高柳 涼一, 後藤 綾子 日本消化器病学会雑誌 109 (8), 1360-1366, 2012

    症例は70歳,男性.下部食道に0-IIc病変を指摘され,ESDを施行した.病理診断では食道小細胞型内分泌細胞癌をともなった扁平上皮癌が粘膜下層に浸潤していた.術後に放射線化学療法を開始したが,骨髄抑制のため中止となった.ESDから5カ月後のEUSで胃噴門部小弯側のリンパ節の腫大を認め,EUS-FNAの結果,小細胞癌リンパ節転移と診断.VP-16による化学療法を行ったが,ESDから22カ月後,死亡…

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献2件 参考文献19件

  • 自己免疫性膵炎の診断基準の現状と問題点

    五十嵐 久人, 伊藤 鉄英, 藤森 尚, 大野 隆真, 高柳 涼一 日本消化器病学会雑誌 109 (6), 888-896, 2012

    自己免疫性膵炎(AIP)の概念が初めて報告されて10数年が経過したが,この間各国からそれぞれの疾患概念や診断体系に合わせて診断基準が提唱された.日本は世界に先駆けて診断基準を提唱したが,主にLPSPと呼ばれる組織型を膵癌と誤診することなく確実に診断することが基本的理念であった.一方欧米ではIDCPと呼ばれる別の組織型も報告されており,国際的なコンセンサスを作る必要性が生じてきた.2011年国際コ…

    DOI PubMed 医中誌 参考文献23件

  • 1.疫学・症候・診断

    五十嵐 久人, 藤森 尚, 伊藤 鉄英 日本内科学会雑誌 101 (1), 100-108, 2012

    膵神経内分泌腫瘍は比較的稀な疾患であるが,近年注目されている領域である.最近行われた本邦の全国疫学調査では人口10万人当たりの有病患者数は約2.23人で,欧米と比較すると種々の疫学的相違点が明らかとなった.本腫瘍の治療方針を決定する上で,正確な診断(存在診断・局在診断)が極めて重要である.そのためには各腫瘍の症候や診断modality,組織分類などについて十分理解しておく必要がある.<br>

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献10件

  • 急性膵炎における初期診療のコンセンサス 改訂第3版

    下瀬川 徹, 伊藤 鉄英, 明石 隆吉, 五十嵐 久人, 伊佐地 秀司, 乾 和郎, 岡崎 和一, 片岡 慶正, 神澤 輝実, 川 茂幸, 北川 元二, 木原 康之, 清水 京子, 白鳥 敬子, 武田 和憲, 竹山 宜典, 成瀬 達, 西森 功, 廣田 昌彦, 廣田 衛久, 古屋 智規, 正宗 淳, 真弓 俊彦, 峯 徹哉 膵臓 26 (6), 651-683, 2011

    DOI 医中誌 被引用文献5件 参考文献60件

  • 4.治療

    伊藤 鉄英, 中村 太一, 藤森 尚, 大野 隆真, 安田 幹彦, 新名 雄介, 内田 匡彦, 五十嵐 久人, 高柳 涼一 日本内科学会雑誌 99 (1), 56-61, 2010

    慢性膵炎の治療は病期で異なり,代償期では,反復する再燃と疼痛予防が主体であり,過度の膵刺激を避ける食事療法,蛋白分解酵素薬を中心とした薬物療法が重要である.非代償期では消化吸収障害および膵性糖尿病のコントロールが重要であり,低栄養状態を避けるため,適切な量の脂肪摂取をさせた上で,十分量の消化酵素薬を投与する.そのうえで糖尿病に対するインスリン量などを決定する必要がある.<br>

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献14件

  • 特集:慢性膵炎の断酒・生活指導指針

    下瀬川 徹, 伊藤 鉄英, 中村 太一, 宮川 宏之, 中村 光男, 丹藤 雄介, 廣田 衛久, 佐藤 晃彦, 神澤 輝実, 清水 京子, 佐田 尚宏, 丸山 勝也, 大原 弘隆, 成瀬 達, 石黒 洋, 片岡 慶正, 保田 宏明, 大野 隆真, 五十嵐 久人, 木原 康之, 山口 貞子, 村上 裕子, 畑迫 実葉香, 山雄 健次, 乾 和郎, 峯 徹哉 膵臓 25 (6), 617-681, 2010

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件 参考文献44件

  • 自己免疫性膵炎診療ガイドライン2009 序

    岡崎 和一, 川 茂幸, 神澤 輝実, 伊藤 鉄英, 乾 和郎, 入江 裕之, 入澤 篤志, 久保 惠嗣, 能登原 憲司, 長谷部 修, 藤永 康成, 大原 弘隆, 田中 滋城, 西野 隆義, 西森 功, 西山 利正, 須田 耕一, 白鳥 敬子, 下瀬川 徹, 田中 雅夫 膵臓 24 (Supplement), S1-S6, 2009

    DOI 被引用文献1件 参考文献2件

  • 現行基準と改訂基準の比較‐2.現行基準との比較-その2‐

    伊藤 鉄英, 五十嵐 久人, 安田 幹彦, 大野 隆真, 藤森 尚, 中村 太一, 板場 壮一, 高柳 涼一 膵臓 24 (6), 698-703, 2009

    慢性膵炎臨床診断改訂基準の有用性を検討する目的にて,現行の診断基準と改訂基準とを慢性膵炎疑いの当科で経験した125症例を用いて比較検討した.現行基準で確診78例中71例(91.0%)は改訂基準でも確診であった.準確診への移行は7例(9.0%)のみであった.一方,現行基準で準確診27例中4例(14.8%)が確診へ,19例(70.4%)が早期慢性膵炎へ移行した.その19例は現行基準で膵外分泌の異常が…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • PE療法(cisplatin+etoposide)が有効であった膵原発小細胞癌の1例

    内田 匡彦, 河邉 顕, 中村 太一, 松尾 享, 加来 豊馬, 五十嵐 久人, 藤森 尚, 大野 隆真, 伊藤 鉄英, 高柳 涼一 日本内科学会雑誌 98 (5), 1124-1126, 2009

    症例は66歳,男性.上腹部不快感,体重減少を主訴に近医受診.膵腫瘍を指摘され当科紹介入院となった.腹部画像検査にて膵体部に5cm大の腫瘍を認め,超音波内視鏡下腫瘍生検にて膵小細胞癌と診断した.化学療法は,GemcitabineとS-1には効果を認めなかったが,PE療法(cisplatin+etoposide)が著効した.膵小細胞癌は稀であるが,化学療法に高感受性を示すため,正確な診断が重要である…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献19件

  • 十二指腸水平脚潰瘍穿孔から3年後に診断し得たZollinger-Ellison症候群の1例

    板場 壮一, 本田 邦臣, 中村 和彦, 吉永 繁高, 樋口 奈緒美, 秋穂 裕唯, 宜保 淳也, 有田 好之, 伊藤 鉄英, 田中 雅夫, 瀬川 由美子, 岩佐 勉, 高柳 涼一 日本消化器病学会雑誌 105 (5), 705-710, 2008

    症例は61歳,女性.2002年十二指腸水平脚の潰瘍穿孔の既往あり.2005年10月より腹痛,嘔吐が出現し,上部消化管内視鏡検査にて多発性十二指腸潰瘍を認め,当科紹介となる.ダブルバルーン小腸内視鏡検査にて上部空腸に多発する潰瘍瘢痕を認めた.ガストリン高値,選択的動脈内カルシウム注入試験,画像所見などより十二指腸腹側のガストリノーマと診断し,腫瘍摘出術を行った.摘出標本はリンパ節内の神経内分泌腫瘍…

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献2件 参考文献22件

  • 日本における膵内分泌腫瘍の疫学

    伊藤 鉄英, 田中 雅夫, 笹野 公伸, 今村 正之, NET Work Japan 膵臓 23 (6), 654-659, 2008

    日本における神経内分泌腫瘍(NET)の疫学,病態,臨床像,治療の現況などを把握するためNET Work Japanが2004年に設立された.まず2002年から2004年までの3年間の症例を対象に,専門施設において全国実態調査を実施した.次に,膵内分泌腫瘍の罹患数,発症率などを把握するために2005年の1年間に受療した患者を対象として,層化無作為抽出法を用い全国疫学調査を実施した.日本における20…

    DOI Web Site 被引用文献7件 参考文献18件

  • 膵内分泌腫瘍の診断と内科的治療-1. インスリノーマ-

    五十嵐 久人, 河邉 顕, 伊藤 鉄英 膵臓 23 (6), 676-684, 2008

    インスリノーマは膵の機能性内分泌腫瘍のうち最も頻度が高く,年間100万人あたり1∼3人の罹患率が推定されている.約10%が多発性,10%以下の症例で悪性,5∼10%がMEN-1症例であった.インスリノーマの診断は低血糖症状や,絶食試験,絶食グルカゴン試験,グルコースクランプ法などの種々の試験にて行われる.インスリノーマと診断されたら治療方針決定のため正確な局在診断が必要で,腹部超音波検査,腹部C…

    DOI 被引用文献2件 参考文献23件

  • 慢性膵炎の栄養療法

    伊藤 鉄英, 安田 幹彦, 河辺 顕, 大野 隆真, 加来 豊馬, 久野 晃聖 日本消化器病学会雑誌 104 (12), 1722-1727, 2007

    慢性膵炎においては病期にあった栄養療法が必要である.代償期では,疼痛予防,急性再燃の予防を主眼とした栄養管理が主体となり,膵への過度の刺激を避ける食事療法,特に脂肪制限が重要である.非代償期では,栄養療法に加え適切な薬物療法を行わないと消化吸収障害および膵性糖尿病が顕在化することで低栄養状態が進行する.便中への脂肪喪失を考えても一律に低脂肪食を指導すべきでなく,十分量の脂肪を摂取させ,十分量の消…

    DOI 医中誌 被引用文献4件 参考文献32件

  • 自己免疫性膵炎臨床診断基準2006の解説‐1.US,CT,MRI像‐

    入江 裕之, 伊藤 鉄英 膵臓 22 (6), 629-633, 2007

    「自己免疫性膵炎臨床診断基準2006」のUS, CT, MRI像について解説した.膵腫大の評価がそれらの最も重要な項目であるが,腫大の程度が軽微な場合には他の特徴的な画像所見を理解しておくことが重要となる.US像は"ソーセージ様"と呼ばれる低エコーのびまん性腫大が特徴である.CT像はダイナミックCTでの遅延性増強パターンが特徴であり,ダイナミックCTの基本原理を理解しておく必要がある.病態に応じ…

    DOI 被引用文献3件 参考文献5件

  • 膵島過形成を伴った低血糖症の1例

    佐藤 直市, 井口 登與志, 孫田 淑代, 井出 誠, 佐々木 修二, 坪内 博孝, 中山 三枝子, 園田 紀之, 小林 邦久, 伊藤 鉄英, 大久保 久美子, 名和田 新 糖尿病 50 (2), 153-158, 2007

    症例は28歳女性.幼少時より低血糖症状を認め妊娠,出産を契機として増悪.2回にわたる治療的膵切除術を施行されるも効果は一時的であり当科入院となった.インスリノーマ,各種内分泌機能不全,インスリン自己免疫症候群,腫瘍性低血糖症などの疾患は低血糖の原因疾患として否定的であった.本症例は膵病理組織像にて膵島過形成との診断がなされており,これらによるインスリンの相対的分泌亢進が低血糖症の原因と考えられた…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 有機リン中毒後の膵仮性嚢胞

    河邉  顕, 伊藤 鉄英, 有田 好之, 貞元 洋二郎, 原田 直彦, 山口 幸二, 田中 雅夫, 中野 逸郎, 名和田 新, 高柳 涼一 福岡醫學雜誌 97 (4), 123-129, 2006-04-25

    有機リンは強力な抗コリンエステラーゼ活性をもつため, 様々な重篤な中毒症状を示す. 急性有機リン中毒の合併症のひとつとして急性膵炎を発症することがあるが, その関係についてはいまだ広く認識されているとは言い難い. 今回, 我々は急性有機リン中毒後に難治性の膵仮性嚢胞を発症した一例を経験したので文献的考察を含めて報告する. 症例は73歳, 男性. …

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • 膵・胃同時性重複癌に対してS‐1併用Gemcitabine化学療法を施行した一症例

    安田 幹彦, 河邉 顕, 有田 好之, 宜保 淳也, 山内 祐允, 米川 智, 本田 邦臣, 吉永 繁高, 加来 豊馬, 大野 隆真, 中村 和彦, 本田 浩, 城 由紀彦, 伊藤 鉄英, 高柳 涼一 膵臓 21 (4), 365-372, 2006

    進行性膵癌に対するGemcitabine(GEM)の効果は広く認知されるに至ったが,治療抵抗例も存在するため他剤との併用療法が試みられている.今回,我々は膵・胃同時性重複癌に対してS-1併用GEM化学療法を施行し,良好な治療効果を認めた症例を経験したので報告する.症例は63才,女性.膵鉤部癌(stage IVa)および胃癌(cType 0IIc, …

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献29件

  • IPMNの治療方針  分枝型IPMNの治療方針―内科の立場から

    有田 好之, 伊藤 鉄英 膵臓 20 (6), 501-510, 2005

    膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN) は主膵管型と分枝膵管型に大別され, 悪性化の頻度の違いから治療方針が異なる. 分枝型IPMNの良悪性については, 膵嚢胞径, 壁在結節, 主膵管径, 膵液細胞診をもとに判断し, 手術適応が決定される. 分枝型IPMNの予後に関連する因子としては, IPMN自体の悪性度, 通常型膵癌の合併, 他臓器癌の合併, 残膵IPMNの再発, 糖尿病, …

    DOI 医中誌 被引用文献5件 参考文献36件

  • 急性すい炎の致命率と重症化要因―急性すい炎臨床調査の解析―

    大槻 眞, 伊藤 鉄英, 小泉 勝, 下瀬川 徹 膵臓 20 (1), 17-30, 2005

    1995年1月1日から1998年12月31日までに発症した1,088症例における1,131回の厚生省研究班急性膵炎臨床調査票を再検討したところ, 重症度別では, 軽症38.5%, 中等症21.8%, 重症39.1%であった. 急性膵炎全体の致命率は5.9%であり, Stage2以上の重症急性膵炎の致命率は13.8%であった. 現在の重症度判定基準では, …

    DOI 被引用文献6件 参考文献25件

  • 精索転移を認めた進行性すい癌の1例

    加来 豊馬, 大野 隆真, 河邉 顕, 高山 義浩, 喜安 純一, 宜保 淳也, 井上 直子, 有田 好之, 林 純, 山下 智省, 伊藤 鉄英, 名和田 新 膵臓 20 (4), 400-406, 2005

    症例は54歳, 男性. 当科初診の4カ月前に近医にて糖尿病と診断され, 内服加療を開始された. その後3カ月間で約8kgの体重減少を認め, さらに左側腹部痛が出現した. 画像検査にて膵癌が疑われたため, 平成15年11月に当科紹介受診となる. 初診時, 右鼠径部に圧痛を伴う径4cmの腫瘤を触知した. 腹部CTでは, 膵尾部から脾門部へ浸潤する径5cmの腫瘤と, …

    DOI 被引用文献4件 参考文献4件

  • 慢性石灰化すい炎の診断後28年の経過中に発症したすい癌の1例

    加来 豊馬, 伊藤 鉄英, 井上 直子, 河邉 顕, 大野 隆真, 宜保 淳也, 有田 好之, 名和田 新 膵臓 20 (2), 126-132, 2005

    慢性石灰化膵炎における膵癌合併率は, 2.9%から25%と報告されている. 今回我々は, 慢性石灰化膵炎の診断後28年という長い経過を経て発生した膵癌の1例を経験し, 両者の強い関連性が推測された. 症例は78歳, 男性. 元来大酒家であり, 50歳時に慢性石灰化膵炎と診断され, 61歳から当科外来にて経過観察中であった. 78歳時の平成16年4月に撮影した腹部CTで, …

    DOI 参考文献8件

  • 自己免疫性すい炎診断基準の改訂案

    岡崎 和一, 川 茂幸, 神澤 輝実, 成瀬 達, 田中 滋城, 西森 功, 大原 弘隆, 伊藤 鉄英, 桐山 勢生, 乾 和郎, 下瀬川 徹, 小泉 勝, 須田 耕一, 白鳥 敬子, 山口 武人, 山口 幸二, 杉山 政則, 大槻 眞 膵臓 20 (6), 560-563, 2005

    DOI 医中誌 被引用文献5件 参考文献10件

  • インスリノーマ

    有田 好之, 伊藤 鉄英 日本消化器病学会雑誌 101 (4), 359-366, 2004

    インスリノーマは, 低血糖を来す膵内分泌腫瘍であり, 多発性, 悪性である頻度が少ないことから他の膵内分泌腫瘍に比し, 予後良好である場合が多い. しかし, 腫瘍のサイズが小さいことが多く, 術前に正確に局在を診断することは必ずしも容易ではない. 治療は腫瘍切除が原則であるが, 悪性インスリノーマに対する治療法は確立されていない. 本稿では, 存在診断に対する絶食グルカゴン試験, …

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献2件 参考文献47件

  • すい疾患:診断と治療の進歩  III.すい臓癌  2.内科的治療

    伊藤 鉄英, 有田 好之, 河辺 顕, 久野 晃聖, 名和田 新 日本内科学会雑誌 93 (1), 64-69, 2004

    膵癌は消化器癌の中でもっとも予後不良であり,治療の中心は外科手術である.画像診断の進歩により膵癌診断は飛躍的に進歩したが, 80%以上は診断時にstage IVの切除不能症例であり,平均生存期間は4.3カ月と悲惨である.近年, gemcitabine (GEM)の登場により切除不能膵癌に対する治療は向上している.局所進行例では放射線併用化学療法が,遠隔転移例ではGEMによる全身化学療法が標準的治…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献2件 参考文献6件

  • 腎細胞癌による転移誘発性すい炎の1例

    宜保 淳也, 伊藤 鉄英, 河邉 顕, 永澤 恵理子, 中嶋 康博, 小島 瑞穂, 井上 直子, 明石 哲郎, 有田 好之, 古賀 寛史, 堤 修一, 内藤 誠二, 名和田 新 日本消化器病学会雑誌 100 (7), 901-906, 2003

    症例は57歳, 男性. 46歳時に右腎細胞癌に対し右腎全摘術を施行, 外来フォロー中の平成13年1月に急性膵炎を発症した. CTにて膵体部を圧排する7.5cm大のリンパ節転移を認め, 膵炎の原因と考えられた. 進行した悪性腫瘍においては, 転移巣に起因した転移誘発性膵炎(metastasis-induced acute pancreatitis)を合併することがまれにあり, …

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献1件 参考文献15件

  • ソマトスタチン誘導体が奏効し,保存的に治療し得た縦隔内すい仮性嚢胞の1例

    明石 哲郎, 河辺 顕, 坂本 竜一, 宜保 淳也, 井上 直子, 小島 瑞穂, 久野 晃聖, 有田 好之, 伊藤 鉄英, 名和田 新 日本消化器病学会雑誌 100 (6), 713-718, 2003

    膵仮性嚢胞は, 急性膵炎や慢性膵炎の合併症として, しばしば経験する. しかし, 縦隔内膵仮性嚢胞はまれで, 我々の検索しえた範囲では, 本邦報告例は21例である. また, その治療は, 大多数が嚢胞摘出術や嚢胞ドレナージ術などの外科的治療を受けている. 今回, 我々は抗酵素療法に抵抗性を示す縦隔内膵仮性嚢胞合併膵炎に対しソマトスタチン誘導体投与が奏効し, …

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献9件 参考文献13件

  • アミラーゼ産生卵巣腫ようの1症例

    石川 裕章, 伊藤 鉄英, 安田 大助, 堤 卓也, 横田 昌樹, 山田 幸生, 井口 東郎, 船越 顕博, 若杉 英之 医療 45 (12), 1195-1198, 1991

    We experienced a case of amylase-producing ovarian cancer. We found high values of amlase in the blood, ascites and in the tumor of the ovarium, and it was verified by observing the release of …

    DOI

  • ひ過誤腫の1症例

    山田 幸生, 石川 裕章, 安田 大助, 堤 卓也, 伊藤 鉄英, 横田 昌樹, 船越 顕博, 江崎 卓弘, 古澤 元之助, 井口 東郎, 林 逸郎, 白水 康司, 若杉 英之 日本消化器病学会雑誌 87 (12), 2685-2689, 1990

    DOI PubMed

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