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検索結果 2,226 件

  • 低酸素脳症後の慢性期の女児に対して問題点の抽出にGMFMを使用した事例

    浅井 朋美, 澤田 あい, 吉橋 学 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 170-170, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法および症例報告】</p> <p> 本症例は先天性心疾患を認め5歳時に心内修復術実施後、意識障害が改善せず、低酸素虚血性脳症の診断となった12歳の女児である。約2か月間に渡る今回の集中リハ終了時点で目標動作の獲得までには至らなかったが、退院後約1年の時点で目標動作を獲得した。...

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  • 居宅訪問型児童発達支援から通所の療育へ移行することができた13トリソミー児の報告

    松本 慎平, 毛利 雅英 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 71-71, 2024-03-31

    ...特異的顔貌及び先天性心疾患 (心室中隔欠損、大動脈弓分枝異常)、先天性眼異常 (両白内障、緑内障)と合併症を認めたため、染色体検査を行った結果13トリソミーと診断される。墳怒痙攣もあり、啼泣時数10秒間呼吸停止する様子がみられ、屋外へ外出する事へのリスクが高く、通院にも保護者の不安感が伴っていた。...

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  • 先天性心疾患患児の術後早期離床・リハビリテーションにおける中止・中断に影響する要因

    金田 直樹, 西部 寿人, 和泉 裕斗, 酒井 渉, 市坂 有基, 名和 智裕 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 158-158, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに】</p> <p>当センターでは、2018年から先天性心疾患(CHD)患者に対し多職種により手術後の早期離床・リハビリテーション(以下術後早期リハ)を実施している。介入前の開始基準の他、実施中の中止・中断基準を用いて安全性に対して配慮する事が重要である。しかし、CHD患者の術後早期リハ介入時の中止・中断の状況報告はない。...

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  • 生後6ヶ月で上肢リーチング動作が出現した13トリソミー児の一症例

    阿部 純平, 小野 洋子, 楠本 泰士, 飯沼 香織, 宍戸 啓太, 大内 一夫, 佐藤 真理 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 70-70, 2024-03-31

    ...先天性心疾患など多彩な合併症を呈し、1年生存率は約8~10%である。生命予後不良として、従来は積極的な治療が行われてこなかった。しかし近年、積極的な治療により生命予後が改善するとの報告が増 加しており、長期的に理学療法士が関わる事例もみられている。 13トリソミー児は、精神運動発達遅滞を呈する一方、精神発達 は生涯成熟し続けるとの報告もある。しかし、運動発達に関しての報告は少ない。...

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  • 内部障害を有する者における座位行動研究

    小﨑 恵生 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 86-86, 2024-03-31

    ...我々の研究グループでは、内部障害を有する者の中でも、特にエビデンスが不足している慢性腎臓病患者や成人先天性心疾患患者の日常生活中における座位行動の時間やパターンを加速度計で客観的に評価し、コロナ禍における座位行動時間の経年変化や、種々の健康アウトカムとの関連性について解析を進めている。...

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  • 先天性心疾患合併妊婦が抱く母親像への思い

    本末 舞 日本母性看護学会誌 24 (2), 41-47, 2024-03-15

    ...<p>本研究の目的は、先天性心疾患(Congenital Heart Disease:CHD)合併妊婦が抱く母親像への思いを明らかにすることである。20歳以上のCHD合併妊婦11名に半構成的面接を実施し、質的帰納的分析を行った。...

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  • 動画化した全時相造影CTが経皮的肺動脈弁形成術(PTPV)効果予測に有用だった

    石井 瑶子, 大山 伸雄, 加藤 真理子, 山岡 大志郎, 堀川 優衣, 長岡 孝太, 清水 武, 堀尾 直裕, 喜瀬 広亮, 藤井 隆成, 富田 英 Journal of JPIC 8 (2), 15-20, 2024-01-24

    症例は在胎33週4日,1174 gで出生した男児.胎児超音波検査で両大血管右室起始症,肺動脈狭窄と診断されていた.出生時のSpO2は90%前半で動脈管非依存性と考えLipo-PGE1は投与せず経過をみた.生後2週間頃より動脈管狭小化に伴い徐々にSpO2は80%後半へ低下した.日齢22よりLipo-PGE1開始,日齢25より酸素投与を開始したが,日齢36人工呼吸管理となった.心臓超音波検査では弁下…

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  • 2020年における先天性心疾患,川崎病および頻拍性不整脈に対するカテーテルインターベンション・アブレーション全国集計

    喜瀬 広亮, 金 成海, 松井 彦郎, 犬塚 亮, 芳本 潤, 青木 寿明, 加藤 温子, 藤本 一途, 伊吹 圭二郎, 近藤 麻衣子, 長友 雄作, 隈丸 拓, 宮田 裕章, 原 英彦, 須田 憲治, 西川 浩, 杉山 央, 富田 英, 矢崎 諭, 小林 俊樹, 大月 審一 Journal of JPIC 8 (2), 25-34, 2024-01-24

    ...一般社団法人 日本先天性心疾患インターベンション学会(JCIC学会)では,カテーテル治療の手技・件数・有害事象に関して,1993年からの全国アンケート集計が開始され,2013年からは日本先天性心疾患インターベンション学会レジストリー(JCIC-R)として全国の小児循環器施設が参加しデータ登録の運用を開始している.本稿では,2020年の1年間における4,554セッションの集計について報告する.本レジストリー...

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  • 脳膿瘍を発症した右肺動脈–左房交通症(PA-LA communication)の1例

    大橋 伸朗, 茅野 周治, 小松 正樹, 市村 創, 山本 高照, 中原 孝, 福家 愛, 和田 有子, 瀬戸 達一郎 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (1), 6-9, 2024-01-15

    ...<p>右肺動脈–左房交通症(Right pulmonary artery-left atrial communication)は,多くは成人以前に発見される稀な先天性心疾患で,主な症状はチアノーゼ,労作時息切れなどである.今回われわれは,51歳の男性で脳膿瘍を契機に発見された,大きく瘤化した右肺動脈–左房交通症を経験した.単純結紮のみでは盲端となった瘤に血栓を生じ塞栓症を来すことを危惧し,左房への開口部...

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  • Ross手術後の大動脈基部拡大に対し,自己弁温存大動脈基部置換術(Reimplantation法)を施行した1例

    片山 秀幸, 恒吉 裕史, 瀬戸﨑 修司, 和田 拓己, 下村 俊太郎, 菅藤 禎三, 木村 崇暢, 竹内 彬, 猪飼 秋夫, 湊谷 謙司 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (1), 1-5, 2024-01-15

    ....心臓CTで大動脈弁のgeometric heightは保たれており,術中所見でも大動脈弁位肺動脈弁葉の性状は良好であり,Valsalva graft 28 mmを使用した自己弁温存基部置換術(Reimplantation法)および肺動脈弁置換術(インスピリスRESILIA大動脈弁25 mm)を施行した.術後ARは消失し,患者は術後8日で退院し,1年後の外来でも心エコー上ARの再発を認めなかった.先天性心疾患手術後...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 小児リンパ疾患の病態および経皮的リンパ管治療

    山本 真由 日本小児放射線学会雑誌 40 (1), 43-48, 2024

    <p>リンパ疾患は外傷性,先天性,腫瘍性,炎症性,特発性等,多種多様な原因により発症する.その主な病態は,リンパ管の損傷とリンパ液のうっ滞や過剰産生による破綻である.リンパシステムの全体像把握は難しく,特に肝臓や腸からのリンパ流の全体的評価は困難だが,近年の技術進歩により肝リンパ流の評価が可能となってきている.それにもかかわらず,リンパ系の画像評価は未だ発展途上であり,病態解析と治療計画の根拠と…

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  • ピットフォールに陥らないための小児心エコーの知識

    佐藤 智幸 超音波医学 advpub (0), 2024

    ...<p>小児では,先天性心疾患の評価として心エコーが多く施行される.しかし,成人と同様の評価法では診断エラーや見落としにつながることがあり,ピットフォールに陥らないための小児心エコーの知識を身に付けることが重要である.本稿では,1)小児心エコーの適応,2)小児心エコーの実際,3)ピットフォールを生じやすい代表的な心エコー所見について解説する.1)では,心雑音が小児心エコーの適応として頻度が高く,心雑音...

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  • 先天性心疾患の性別割合―診療報酬データからの検討

    小山 照幸 聖マリアンナ医科大学雑誌 51 (3), 85-93, 2024

    ...</p><p><b>【結論】</b>NDBオープンデータから本邦の先天性心疾患術式別の性別割合が明らかになった。またその結果から,先天性心疾患の性別割合の傾向を推測した。</p>...

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  • 成人左房性三心房心を合併した心房細動患者に肺静脈隔離術を施行した1例

    田村 淳史, 杉本 美夕, 嘉祥 敬国, 奥山 雄介, 松岡 俊三, 青木 昭和 超音波医学 advpub (0), 2024

    ...:TEE)で,先天性左房性三心房心(CT sinister:CTS)を認めた症例を経験した.CTSには,部分肺静脈灌流異常や心房中隔欠損を合併することがある.また,異常隔壁がカテーテルの通過障害の原因となりうるため,術前精査を詳細に行った.先天性心疾患の合併は認めず,隔壁は心房中隔のやや僧帽弁側に付着し,全ての肺静脈が副腔に還流していたことから拡大肺静脈隔離術(extensive encircling...

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  • 日本における先天性心疾患をもつ子どもの自己概念形成

    遠藤 晋作 日本小児看護学会誌 33 (0), 114-122, 2024

    ...<p> 先天性心疾患をもつ子どもの自己概念形成に関する国内文献検討を思春期から青年期に焦点を当てて行い、課題と今後の検討内容の針路を示唆すること目的とした。医学中央雑誌WEB版およびCiNii Researchを用いて文献検索を行い、15件の論文を分析対象とした。内容の整理により【病気をもった自己】、【社会の中の自己】、【家族の中の自己】の3つの概念テーマが明らかになった。...

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  • 循環器疾患をもつ入院中の子どもと家族への看護の経験状況

    宗村 弥生, 小川 純子, 水野 芳子, 栗田 直央子, 長谷川 弘子, 横山 奈緒実, 笹川 みちる, 村山 有利子 日本小児看護学会誌 33 (0), 17-26, 2024

    <p> 小児循環器看護に重要とされる実践における経験の実態を明らかにすることを目的に、1年以上経験をもつ看護師を対象に調査した。調査項目は、勤務年数や所属部署などの属性と、先行研究で精選された循環器疾患をもつ入院中の子どもと家族への実践項目66項目の経験である。22施設410通配布し、209通を分析対象とした。66項目のうち子どものアセスメントと安定させるかかわりについての看護実践項目はほぼ経験…

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  • Brugada症候群と心室中隔欠損を合併した小児における悪性SCN5A変異との関係

    鈴木 啓資, 園田 桂子, 草野 研吾, 堀江 稔, 大野 聖子, 八木 哲夫 心電図 43 (4), 225-234, 2023-12-22

    ...<p>心室中隔欠損(VSD)は小児において頻度の高い先天性心疾患である.一方Brugada症候群(BrS)は心室細動や突然死を引き起こす遺伝性疾患で,中年に多く小児では稀である.日本人不整脈コホートでは20歳未満でBrSと診断された患者は36人おり,うち5人(14%)がVSDを合併していたため,われわれは彼らの臨床像や遺伝的背景を検討した.VSD合併BrS患者は,VSDのない群と比較すると早期にBrS...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 22q11.2欠失症候群における身体疾患・神経疾患・知的障害の多疾病罹患と生活の質の関連の検証

    森島 遼, 山名 隼人, 神出 誠一郎, 熊倉 陽介, 金原 明子, 田中 美歩, 城 大祐, 道端 伸明, 笠井 清登 医療と社会 33 (3), 437-446, 2023-11-10

    ...</p><p>平成27年から令和2年に指定難病患者データベースに登録された22q11.2欠失症候群のある人87名分について,併存疾患(先天性心疾患,胸腺発達遅延・無形成による免疫低下,知的障害など)と生活の質(ふだんの活動,身の回りの管理,痛み/不快感など)の情報を得た。...

    DOI Web Site 参考文献22件

  • 先天性心疾患を背景として,局所の循環障害から虚血性高度結腸狭窄を来した1乳児例

    鎌田 悠子, 水野 裕貴, 岡本 健太郎, 植木 里乃, 西潟 綾, 松岡 健太郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (6), 997-1003, 2023-10-20

    <p>症例は3か月男児で,心室中隔欠損症に対し肺動脈絞扼術(日齢24),心臓カテーテル検査(日齢61)を施行後にCRP上昇を繰り返した.造影CTで上行結腸の部分的壁肥厚を認め,上下部消化管造影で腸回転異常と結腸狭窄を疑う所見を認めたため,日齢100に開腹術を施行した.術中所見で結腸固定不良と上行結腸の発赤・壁肥厚を認め,術中消化管内視鏡で同部位の高度狭窄を確認したため,結腸部分切除術を行った.術…

    DOI Web Site 医中誌

  • 先天性心疾患合併患者の口腔外科手術における麻酔関連有害事象の検討

    林 正祐, 中川 光, 橘 一也 日本歯科麻酔学会雑誌 51 (4), 103-109, 2023-10-15

    ...<p> <b>【要旨】</b> 先天性心疾患(Congenital heart disease:CHD)合併患者の口腔外科手術における麻酔関連有害事象の発生について明らかにするため,大阪母子医療センターで2020年1月から2022年12月の間に全身麻酔下で口腔外科の予定手術を受けた症例を対象に,CHD合併患者とCHD非合併患者とで麻酔関連有害事象の発生を調査した.対象症例は1,111例で,CHD合併患者...

    DOI 医中誌

  • ファロー四徴症/肺動脈弁欠損,cervical arch,単一冠動脈を合併した低出生体重児に対する外科治療の1例

    羽山 響, 白石 修一, 渡邉 マヤ, 杉本 愛, 土田 正則 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (5), 305-309, 2023-09-15

    ...<p>症例は男児.在胎22週の胎児エコーで左腎嚢胞,先天性心疾患を疑われ母体紹介された.在胎36週5日体重2,282 g,Apgar 8/8点で出生し,ファロー四徴症,肺動脈弁欠損,肺動脈弁逆流,左上大静脈遺残,右側大動脈弓,cervical archと診断した.生直後に人工呼吸管理となったが日齢9に抜管した.日齢26頃よりSpO<sub>2</sub>の著明な低下を認め,気管支鏡検査で狭窄所見は軽度...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 肺高血圧症の遺伝学的背景に関する最近の話題

    永井 礼子 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (2), 62-68, 2023-08-01

    <p>肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension: PAH)の疾患原因遺伝子<i>BMPR2</i>が報告されてから,20年余りが経過した.その後,原因遺伝子および原因遺伝子候補は数十個にまで増加しているが,その臨床現場での意義や有用性が,一般の臨床家には,いまひとつわかりにくいのではないかと筆者は感じている.今回は,2023年の現時点で筆者が特に注目して…

    DOI Web Site 参考文献41件

  • 18トリソミー:肺生検組織所見を中心に

    田原 昌博 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (2), 51-61, 2023-08-01

    ...加え,上気道狭窄や肺疾患に伴う肺胞低酸素なども肺高血圧合併と関連していることが推察されている.また,肺動脈コンプライアンスを含めた肺循環に関する検討も行われており,長期的予後改善のために先天性心疾患に対する心内修復術の是非も議論されている.今後も多角的に蓄積されていくエビデンスが,治療方針決定の一助となり,患者・家族のquality of life (QOL)の改善に繋がることに期待したい....

    DOI Web Site 参考文献71件

  • 歯内治療が原因で菌血症となった単心室症患者の一症例

    大森 一弘, 杜 徳尚, 井手口 英隆, 岡本 憲太郎, 佐光 秀文, 児玉 加奈子, 山本 直史, 赤木 禎治, 笠原 真悟, 伊藤 浩, 高柴 正悟 日本成人先天性心疾患学会雑誌 12 (2), 30-36, 2023-05-31

    歯科治療は,観血的処置にはみえなくても菌血症を起こすリスクが高い.今回,感染性心内膜炎(IE)高リスクに分類されるフォンタン手術後の患者が歯科治療に起因すると考えられる感染症を起こし,緊急入院に至る症例を経験した.患者は20歳の男性.多脾症候群,右室型単心室に対して,両側両方向性グレン手術とフォンタン手術の手術歴がある.2021年6月,近医で下顎左側第二大臼歯(#37)の慢性根尖性歯周炎の診断の…

    DOI 医中誌

  • Fontan術後に肝細胞癌を発症した左心低形成症候群の15歳例

    荻野 佳代, 土井 悠司, 林 知宏, 脇 研自, 新垣 義夫, 髙畠 弘行, 小野 貴史, 石坂 幸雄 日本成人先天性心疾患学会雑誌 12 (2), 43-48, 2023-05-31

    Fontan関連肝疾患(FALD; Fontan-associated liver disease)のひとつに肝細胞癌が知られている.術後遠隔期の発症で,若年成人以降の報告が大半を占める.蛋白漏出性胃腸症および鋳型気管支炎を合併し,Fontan術後13年に肝細胞癌と診断された小児例を報告する.症例は15歳男性.左心低形成症候群に対して,2歳0ヵ月に開窓つきFontan手術を施行された.3歳に蛋白…

    DOI 医中誌

  • 先天性心疾患術後遠隔期の中高年女性における運動耐容能の検討

    北井 仁美, 市森 恵子, 宮澤 僚, 江波戸 美緒, 鈴木 洋, 礒 良崇 日本成人先天性心疾患学会雑誌 12 (2), 25-29, 2023-05-31

    ...【背景】最高酸素摂取量(peak V̇O2)は,心疾患患者の予後規定因子とされているが,先天性心疾患術後遠隔期に運動耐容能を評価した報告は少ない.今回我々は,先天性心疾患術後遠隔期における中高年女性の運動耐容能を評価した....

    DOI 医中誌

  • 冠動脈バイパスを併用した右室流出路再建を行ったShaher 4型完全大血管転位症の1例

    野村 耕司, 森田 英幹, 狩野 実希, 鵜垣 伸也, 清水 寿和, 星野 健司 日本成人先天性心疾患学会雑誌 12 (2), 49-53, 2023-05-31

    ...手術が行われてきた.しかし右室流出路前方を主要冠動脈が旋回するTGAでは流出路拡大形成が困難な症例も存在する.今回我々はShaher4型ASO後TGAに対して,右冠動脈に伏在静脈グラフトを用いた冠動脈バイパスを併施し右室流出路を23 mm ON-X人工弁を内包した26 mm J-graftを用いて拡大血行再建を行い,さらに中心肺動脈を16 mm人工血管で置換することで十分な右室圧減圧を達成し得た成人先天性心疾患症例...

    DOI 医中誌

  • 新生児重症エプスタイン病に対する心臓血管外科術後,人工呼吸器離脱に成功し退院に至った症例

    正垣 明, 中田 潔樹, 下之園 俊隆, 楠本 耕平, 菅 健敬 作業療法 42 (2), 228-235, 2023-04-15

    ...<p>先天性心疾患を有する新生児に対する心臓血管外科術後は,呼吸不全や心不全などの合併症を防ぎながら運動発達を促すことが重要とされる.近年,PICS(集中治療後症候群)により小児集中治療室(PICU)退室後のQOLの低下につながる可能性が指摘されている.今回,新生児重症エプスタイン症に対するStarnes術後,長期人工呼吸管理を要した症例を担当し,呼吸循環機能を考慮しながら座位練習や上肢運動を含んだ...

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  • 心房中隔欠損と動脈管開存用閉鎖栓の回収手技

    藤井 隆成 Journal of JPIC 7 (2), 13-23, 2023-03-31

    経皮的心房中隔欠損閉鎖術,経皮的動脈管開存閉鎖術は,近年あらたな閉鎖栓の導入などで安全性が向上し,適応も拡大されている.しかし,有害事象の一つである閉鎖栓の脱落は完全には克服されておらず,脱落した閉鎖栓の回収方法は十分には確立しているとはいえない.脱落した閉鎖栓の回収方法に関する知識は,術者にとって安全に手技を行う上で必要不可欠であるが,一方で,各術者が実際の臨床で十分に経験を積むことは困難であ…

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  • 成人先天性心疾患の心臓手術の麻酔管理

    渡邊 朝香 日本臨床麻酔学会誌 43 (2), 145-154, 2023-03-15

    ...<p>先天性心疾患(Congenital Heart Disease:CHD)患者の予後は飛躍的に改善し,それに伴い成人になってから心臓手術を受ける患者の割合も多くなっている.成人先天性心疾患(Adult Congenital Heart Disease:ACHD)では,原疾患が多岐にわたり,小児期から複雑,かつ特殊な血行動態に曝され,一般の成人とは異なった合併症を抱えていることが多い.心臓手術の麻酔管理...

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  • 成人先天性心疾患 非心臓手術の麻酔

    大江 克憲 日本臨床麻酔学会誌 43 (2), 155-160, 2023-03-15

    ...<p>先天性心疾患患者の多くが成人期を迎える時代となり,成人先天性心疾患(ACHD:adult congenital heart disease)の患者が非心臓手術を受ける機会が増加している.ACHDは全身性の疾患であり,非心臓手術の麻酔では術前評価が極めて重要である.ACHD患者の非心臓手術の麻酔管理には,一つの麻酔方法が他の方法に優るというエビデンスはなく,個々の症例において血行動態を把握し,手術...

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  • 小児心臓手術の周術期管理

    竹下 淳 日本臨床麻酔学会誌 43 (2), 162-169, 2023-03-15

    <p>小児心臓手術の麻酔は小児麻酔の特殊性と心臓麻酔の特殊性を併せ持ち,敷居が高いと感じる人もいるかもしれない.大事なのは,まず小児麻酔であるという意識を持つこと,体肺血流のコントロール方法を理解すること,そして,スムーズに術後の集中治療管理につなげていくことである.麻酔方法や血管作動薬の選択など悩むことは多いかもしれないが,確固たるエビデンスはないため,薬剤の特徴を理解しつつ,施設の状況に応じ…

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  • 心房内血流転換術後の蛋白漏出性胃腸症:2例の経験と文献レビュー

    矢野 瑞貴, 大森 紹玄, 佐藤 要, 小川 陽介, 田中 優, 白神 一博, 松井 彦郎, 平田 康隆, 犬塚 亮 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (1), 9-15, 2023-02-01

    ...<p>蛋白漏出性胃腸症(protein-losing enteropathy: PLE)は,先天性心疾患領域でしばしば経験される合併症だが,Fontan例に典型的であるのに比して,非Fontan例での報告は少ない.今回,修正大血管転位症の心房内血流転換術後遠隔期に発症したPLEの2例に対し,それぞれ手術による下大静脈baffle狭窄解除と,経皮的血管形成術による上大静脈baffle狭窄解除を施行し,...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献18件

  • ミルリノン投与後に動脈管の再開大を認めた動脈管依存性先天性心疾患の検討

    福村 史哲, 馬場 志郎, 久米 英太朗, 松田 浩一, 赤木 健太郎, 平田 拓也, 安田 和志, 滝田 順子 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (1), 25-30, 2023-02-01

    ...<p>動脈管依存性先天性心疾患にとって動脈管開存は生存に必須であるが,経過中に動脈管が狭小化する症例が存在する.今回我々は,PGE<sub>1</sub>製剤投与中に狭小化した動脈管がミルリノン投与後に再開大した左心低形成症候群(HLHS)と重症肺動脈弁狭窄(cPS)の症例を経験した.HLHS症例は両側肺動脈絞扼術を施行され,Norwood術待機中に動脈管が狭小化した.lipo-PGE<sub>1<...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 酸素飽和度低下を伴う70歳の膜様心室中隔瘤合併中間型房室中隔欠損症の1手術例

    北條 竜司, 中島 淳博, 手島 英一, 富永 磨, 樋口 真哉, 益田 宗孝, 富永 隆治 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (1), 1-4, 2023-01-15

    <p>症例は70歳の女性.生直後より房室中隔欠損症を指摘されるも手術加療は行われなかった.今回心不全症状が出現し,加療目的に当院へ紹介となった.不完全型房室中隔欠損症(肺体血流比 4.46,中等度の左側房室弁逆流,心房粗動の診断となった.術中診断は膜様の心室中隔瘤を伴う中間型房室欠損症で,自己心膜パッチによる房室中隔欠損孔の閉鎖,左側房室弁形成術,右側房室弁形成術,不整脈手術を施行した.術後は心…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • フォンタン術後患児における抗血栓療法と出血事象発現の実態調査

    細井 政佳, 大林 真幸, 宮原 義典, 藤井 隆成, 喜瀬 広亮, 向後 麻里 昭和学士会雑誌 83 (1), 1-9, 2023

    ...フォンタン術後患児における抗血栓療法の安全性情報を提供するため,フォンタン術後患児の抗血栓療法の用法・用量ならびに血液凝固能と出血事象との関係を検討した.2011年3月から2020年9月に,昭和大学病院の小児循環器・成人先天性心疾患センターおよび昭和大学横浜市北部病院循環器センターにてフォンタン手術を受けた患児22例を対象とした.患者背景,抗血栓療法の用法・用量,ならびに術後1年間の血液凝固能の推移...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 先天性心疾患をもつ学童期の子どもの療養行動に関する文献検討

    関口 里美, 青木 雅子 日本小児看護学会誌 32 (0), 194-202, 2023

    ...<p> 本研究は、先天性心疾患をもつ学童期の子ども(以下、CHD児)が日常生活や学校生活の中で行っている療養行動の内容を明らかにし、療養行動の促進に向けた看護支援の検討を目的とした。医中誌WebとCiNiiを用いて文献検索し、対象文献18件を分析した。...

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  • 九州・山口地区における小児心臓移植の現状と課題

    平田 悠一郎, 小林 優, 豊村 大亮, 寺師 英子, 長友 雄作, 永田 弾, 賀来 典之, 篠原 玄, 安東 勇介, 塩瀬 明, 大賀 正一 移植 58 (Supplement), s196_2-s196_2, 2023

    ...うち2020年以降に新たに心臓移植登録したのは拡張型心筋症4例、先天性心疾患1例で、4例が登録時11歳未満であった。人口およそ1400万人の九州・山口地区で年1-2例の小児心臓移植適応患者が発生することとなる。3例が補助人工心臓を装着して待機し、2022年9月に11歳未満の小児第1例目の心臓移植を実施した。【課題】小児ドナー不足はコロナ禍で拍車がかかり、当院の移植待機患者は最長で4年目となった。...

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  • 新生児心臓手術の進歩

    平田 康隆 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (4), 654-658, 2023

    <p> 心臓手術は1938年PDA結紮術から始まり,1944年のBTシャント,そして,1953年に人工心肺を用いたASD閉鎖を皮切りに飛躍的な発展をとげてきた.なかでも,1975年にJateneにより発表された大血管スイッチ手術は今日でも完全大血管転位に対する第一選択の術式であり,また,Castanedaによって1983年に発表された,完全大血管転位に対する新生児動脈スイッチ手術の報告は,世界の…

    DOI 医中誌

  • 胎内診断し得た冠動脈瘻の2例

    鈴木 雄祐, 奥山 亜由美, 瀬尾 晃平, 三浦 裕子, 廣瀬 一浩, 市塚 清健, 長塚 正晃 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (2), 233-238, 2023

    ...<p> 冠動脈瘻は冠動脈が瘻の血管を介して直接心,または大血管腔に開いている血管走行異常であり,先天性心疾患の0.2〜0.4%と非常に稀な疾患である.今回我々は,胎児精密超音波検査で胎内診断しえた冠動脈瘻を2例経験した.症例1はカラードプラ法での心房内異常血流,パルスドプラ法での異常血流波形を契機に,症例2はBモードでの異常管腔構造,カラードプラ法での右房内異常血流を契機に冠動脈瘻を疑い,その異常血流...

    DOI 医中誌

  • フォンタン術後症例における非侵襲的肝線維化診断と循環動態評価:肝静脈波形とエラストグラフィの有用性の検討

    小泉 洋平, 廣岡 昌史, 田中 孝明, 渡辺 崇夫, 吉田 理, 徳本 良雄, 檜垣 高史, 江口 真理子, 阿部 雅則, 日浅 陽一 超音波医学 50 (5), 365-374, 2023

    ...<p><b>目的</b>:先天性心疾患に対するFontan術を施行された後に,遠隔期肝合併症(フォンタン術後肝合併症,Fontan-associated liver disease: FALD)として鬱血肝から肝硬変に進展し,肝癌を発症する症例がある.FALDにおいて疾患の進行をリアルタイムで評価するには,肝線維症および心機能を評価するための非侵襲的検査方法の確立が必要である.本研究は,肝静脈(Hepatic...

    DOI Web Site 参考文献33件

  • 心臓移植待機期間中の補助人工心臓装着チャレンジングケースの検討

    平 将生, 木戸 高志, 渡邊 卓次, 久呉 洋介, 長谷川 然, 永島 利章, 成田 淳, 石田 秀和, 石井 良, 吉岡 大輔, 島村 和男, 上野 高義, 宮川 繁 移植 58 (Supplement), s195_1-s195_1, 2023

    ...一方で、拘束型心筋症(RCM)や先天性心疾患(CHD)に対するVAD装着や術後の管理については、未だにchallengingであり、その適応、手術手技、術後管理などに関しては議論を要するところである。VAD装着及び管理困難とされる疾患に対する移植待機期間中の治療戦略についての問題点と今後の課題について検討を行う。...

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  • Fontan associated liver disease(FALD)に肝移植を検討した1例

    岩間 英明, 高原 武志, 三井 哲史, 西村 彰博, 水本 拓也, 内田 雄一郎, 小島 正之, 加藤 悠太郎, 高田 佳代子, 山邊 小百合, 内田 英利, 須田 康一 移植 58 (Supplement), s323_1-s323_1, 2023

    ...<p>Fontan手術は機能心室が一つの先天性心疾患に対して上大静脈と下大静脈を肺動脈にバイパスする手術である。Fontan循環では高い中心静脈圧が必要であり、これに起因する肝線維化と肝細胞癌がFALDとして注目されている。FALDに対して肝移植を検討した症例を報告する。</p><p>症例は25歳男性。...

    DOI 医中誌

  • 先天性心疾患の出生前診断の歴史と未来

    松井 彦郎 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (4), 630-633, 2023

    ...<p> 超音波技術の進歩により先天性心疾患の診断は,胎児心エコーが中心的な役割を担っています.過去には出生後に心疾患が判明してショックを呈する新生児も多くありましたが,胎児においても,この四半世紀のあいだの心エコーが普及することで,その頻度は大きく減ってきました.日本においても胎児心エコー検査が2010年に保険収載され,一般保険診療として認められています.</p>...

    DOI 医中誌

  • 長期にドナーミルクで管理した超低出生体重児の一例

    山下 莉奈, 寺田 知正, 東 みなみ, 大塚 康平, 江畑 晶夫, 高瀬 眞理子, 長谷部 義幸, 宮沢 篤生, 水野 克己 昭和学士会雑誌 83 (5), 334-339, 2023

    ...ドナーミルク(以下DM)は早産児において自母乳が使用できない場合に推奨される.DMを用いて早期から経腸栄養を行うことが可能となり壊死性腸炎をはじめとしたさまざまな疾患の罹患率が低下することが知られている.一方で,DMのみによる長期の経腸栄養は体重増加不良につながる.今回,私達は自母乳を使用できない児に対して,DM栄養を修正26週から修正34週まで使用した超低出生体重児を経験した.母親は先天性心疾患のため...

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  • 先天性心疾患を有する新生児の周術期管理におけるNICU/PICU隣接型病棟の特徴

    衣斐 恭介, 髙橋 尚人 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (3), 381-386, 2023

    ...<p> 【目的】当院は病棟改築を機にNICUとPICUが隣接する病棟構造に移行した.改築前後での先天性心疾患児の周術期管理・予後の変化について後方視的に比較した.</p><p> 【対象と方法】東京大学医学部附属病院NICUに入院し,先天性心疾患に対する手術を受けた児を改築前後に分けて比較した....

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  • 当院における小児心臓移植の現状と課題

    新川 武史, 吉田 尚司, 山形 顕子, 市原 有起, 斎藤 聡, 布田 伸一, 新浪 博 移植 58 (Supplement), s196_1-s196_1, 2023

    ...原疾患は拡張型心筋症が24例、先天性心疾患が2例、その他が4例であった。【結果】30例中24例が補助人工心臓装着術を実施した。治療開始後6例が死亡(心不全増悪2例、不整脈による突然死2例、補助人工心臓装着中合併症2例)し、15例が心臓移植待機中(Status 1:11例、Status 2:4例)。9例が心臓移植到達(渡航4例、国内5例)。心臓移植後の死亡は現在までなし。...

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  • 肺動脈弁位感染性心内膜炎の1例

    山口 夏美, 西尾 進, 門田 宗之, 森田 沙瑛, 湯浅 麻美, 松本 力三, 平田 有紀奈, 山尾 雅美, 楠瀬 賢也, 山田 博胤, 佐田 政隆 超音波検査技術 47 (6), 590-596, 2022-12-01

    ...め,右室二腔症と診断された.前医の血液培養から<i>Staphylococcus warneri</i>が検出された.血行動態は安定しており,明らかな塞栓症は起こしていなかったため抗生剤による加療が優先された.その後,待機的に肺動脈弁置換術,心室中隔欠損閉鎖術,右室流出路心筋切除術が施行された.右心系の感染性心内膜炎の割合は感染性心内膜炎全体の5~10%程度とされており,左心系に比べ少ない.今回,先天性心疾患...

    DOI Web Site 医中誌

  • 成人先天性心疾患の心不全に対する薬の使い方のコツ

    坂本 一郎 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (4), 221-228, 2022-12-01

    ...<p>先天性心疾患患者の多くが成人に達する時代になり,先天性心疾患の半分以上は成人である.成人に達した先天性心疾患患者の死因として,不整脈と併せて問題になってくるのが心不全である.そのため心不全治療をすることで先天性心疾患の予後をさらに改善させることができると思われる.心不全治療で,外科的治療・カテーテルインターベンションと並んで重要なのが,薬物療法である.近年新規心不全治療薬が出現し,心不全薬物治療...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 成人先天性心疾患に対するペーシング治療Up to Date:最近の知見と応用

    竹内 大二 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (4), 207-220, 2022-12-01

    ...<p>成人先天性心疾患(ACHD)患者数の増加に伴い,ペーシングデバイス器機の植え込み数も増加している.特有の心臓構造を持つ先天性心疾患ではリードや植え込み法の選択も大切である.また,新しい機能,ペーシングデバイスも登場しており,ACHD領域での使用増加も予想される.本稿では,先天性心疾患領域で活用可能な最近の知見について述べる.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献57件

  • 本邦における胎児先天性心疾患への出生前治療介入について:より良い出生後治療につなげるために

    石井 陽一郎 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (4), 234-242, 2022-12-01

    ...<p>近年,胎児のエコースクリーニング検査が浸透し,多くの先天性疾患が出生前に診断されている.そのなかで,胎児期に心不全から胎児死亡に進行するものや,先天性心疾患(congenital heart disease: CHD)重症度が妊娠経過中に進行し,生後治療では救命が困難となる重症CHDが存在することが明らかになっている.これらの疾患に対して様々な出生前治療介入が,欧米を中心として施行されており,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 成人期の心房中隔欠損の特徴と治療戦略を知る

    杜 徳尚, 高谷 陽一, 中川 晃志, 赤木 禎治, 伊藤 浩 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (4), 229-233, 2022-12-01

    ...<p>心房中隔欠損(Atrial septal defect, ASD)は頻度の高い先天性心疾患であり,チアノーゼなどの症状が出ないことも多く,小児期に診断されることなく成人に到達する症例も少なくない.成人期まで到達したASDでは長年の右心系の負荷と肺血流の増加に伴い,心不全,心房細動,肺高血圧,などの合併症を伴い病態が複雑となることがある.従来の外科手術に加えて,近年の経カテーテルASD閉鎖術,心房細動...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 新生児期に植皮片で心被覆をした完全型心臓脱の修復の麻酔経験

    篠﨑 友哉, 岡本 篤史, 菊地 千歌, 井口 まり, 五十嵐 あゆ子 Cardiovascular Anesthesia 26 (1), 21-25, 2022-09-01

    ...完全型心臓脱を合併した不完全型Cantrell症候群であり,先天性心疾患はファロー四徴症,三心房心,冠静脈洞左房交通であった。出生後植皮片で心被覆され,今回心内修復と筋皮弁による心被覆が予定された。心臓と胸郭の癒着剥離時から人工心肺を使用して,心内修復では心臓の位置異常と複雑心奇形のために時間を要した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 動脈管開存症に対するAmplatzer Piccolo® Occluderを用いた閉鎖

    渋谷 茜, 金 成海, 石垣 瑞彦, 佐藤 慶介, 芳本 潤, 満下 紀恵, 新居 正基, 田中 靖彦 Journal of JPIC 7 (1), 1-6, 2022-08-31

    ...内科治療不応の低出生体重児の動脈管開存に対する治療は従来外科治療が唯一の治療となっていた.2009年のAmplatzer® Duct Occluderをはじめとし,2020年には特に低出生体重児に有効なデバイスとしてAmplatzer Piccolo® Occluderが導入され,その有効性に期待がもたれている.日本先天性心疾患インターベンション学会が定める「適正使用に関する手引き」ステップ2にあたる...

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  • 経皮的バルーン血管形成術の基本:肺動脈狭窄

    宗内 淳 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (3), 147-157, 2022-08-01

    ...後,狭窄病変へのガイドワイヤーの導入,バルーンカテーテルのデリバリーと拡張,効果判定の各段階を経て実行される.適切で効果的なガイドワイヤーの留置が成功への鍵となり,治療システムが心内を通過する場合には治療中の血行動態変動に常に留意し治療システム全体の安定に努める.バルーンウエストの消失を治療完遂基準として数回の加圧を行い,バルーンカテーテル抜去後の血行動態測定と血管造影により最終的効果判定を行う.先天性心疾患...

    DOI Web Site 参考文献23件

  • 肺高血圧による肝不全を合併したMustard術後の完全大血管転位の成人例

    上田 寛修, 高橋 信, 佐々木 航人, 小泉 淳一, 森野 禎浩 日本成人先天性心疾患学会雑誌 11 (2), 42-48, 2022-05-31

    完全大血管転位症に対するMustard心内修復術後の肺高血圧が遷延した成人例を経験した.症例:38歳男性.生後に完全大血管転位,心室中隔欠損と診断され,その後Blalock-Hanlon手術と肺動脈絞扼術,6歳でMustard手術と心室中隔欠損閉鎖術が施行された.転居後の38歳で当院を受診時には,下肢の浮腫と重度の低酸素血症を認めていた.心エコーおよびCTで肺高血圧と肺動静脈瘻,Mustardル…

    DOI 医中誌

  • フォンタン循環における洞調律維持を基本とする不整脈管理の重要性

    梅井 正彦, 相馬 桂, 齊藤 暁人, 小島 敏弥, 常盤 洋之, 後藤 耕策, 小室 一成, 八尾 厚史 日本成人先天性心疾患学会雑誌 11 (2), 29-36, 2022-05-31

    フォンタン循環患者は,術後慢性期に上室頻脈性不整脈の発症リスクが高く,心不全増悪や突然死を引き起こす可能性がある.症例は,右室型単心室に対してextracardiac total cavo-pulmonary connection術後の29歳男性.持続性心房粗動に対しソタロール内服し,洞調律維持は難しいものの脈拍コントロールは良好であった.その後,低酸素血症・下腿浮腫の増悪を認めたため,心臓カテ…

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  • Fallot四徴症に対するRastelli手術後遠隔期に上行大動脈仮性瘤と心外導管狭窄をきたした一例

    若林 豊, 椛沢 政司, 浅野 宗一, 村山 博和, 立野 滋, 川副 泰隆, 岡嶋 良知, 武智 史恵, 森島 宏子, 松尾 浩三 日本成人先天性心疾患学会雑誌 11 (2), 37-41, 2022-05-31

    症例は52歳,男性.Fallot四徴症に対して5歳時にWaterston手術,11歳時にRastelli手術が行われている.その際に,左肺動脈が閉塞していたため,上行大動脈右側を経由して右肺動脈へHancock弁(22 mm)付心外導管再建手術が行われた.44歳時から動悸を自覚するようになり,外来での心エコー上,右室流出路狭窄の進行が認められた.今回,心臓カテーテル検査にて心房内リエントリー頻拍…

    DOI 医中誌

  • 集学的治療を要した子宮体癌を合併したEbstein病成人例

    丸谷 怜, 西 孝輔, 上嶋 和史, 髙田 のり, 西野 貴子, 城 玲央奈, 中松 清志, 法里 慧, 杉本 圭相, 稲村 昇 日本成人先天性心疾患学会雑誌 11 (2), 24-28, 2022-05-31

    ...)で子宮体癌を疑われ,内膜細胞診で確定診断したが,腹水細胞診は陰性であった.心エコー検査で重度の三尖弁閉鎖不全を伴うEbstein病と診断した.腹水と経皮酸素飽和度の低下は右心不全によるものと判明し,当院に転院となった.我々は関連各科が連携してがん治療と心臓治療を行った.どちらの疾患も早期の治療が必要であった.子宮体癌には放射線治療を選択し,放射線治療後に弁形成を行い救命することができた.本症例は先天性心疾患...

    DOI 医中誌

  • 先天性心疾患領域に携わる医師が移行期医療支援センターに期待する機能

    秋山 直美, 落合 亮太, 三谷 義英, 八尾 厚史, 檜垣 高史, 水野 篤, 丹羽 公一郎, 白石 公 日本成人先天性心疾患学会雑誌 11 (2), 15-23, 2022-05-31

    ...【背景】2017年から各都道府県に移行期医療支援センターを設置することとなっている.本研究では先天性心疾患領域において移行期医療支援センターに期待される機能を明らかにすることを目的とした....

    DOI 医中誌

  • Severity classification of Fractional Area Change (FAC) in the left ventricle

    Ichikawa Naoko, Shiina Yumi, Kijima Yasufumi, Komiyama Nobuyuki, Niwa Koichiro 日本成人先天性心疾患学会雑誌 11 (2), 8-14, 2022-05-31

    Purpose: The disk summation method cannot assess systemic right ventricular function and single ventricular function because of its unique shape. Fractional area change (FAC) and eyeball ejection …

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  • 5p- 症候群患者の歯科治療時の全身麻酔管理経験

    四戸 豊, 坂野上 和奏, 伊藤 元, 佐藤 州, 宮前 善尚, 筑田 真未, 佐藤 健一 岩手医科大学歯学雑誌 46 (3), 125-130, 2022-05-30

    ...VSD を合併した5p- 症候群患者の歯科治療時の全身麻酔管理を経験した.先天性心疾患患者の管理には,病期の進行に応じた周術期管理が必要であり,循環器内科と連携を図ることを再確認した.</p>...

    DOI 医中誌

  • 新生児期に瘻孔閉鎖を行った coronary arteriovenous fistula(CAVF)の1例

    村山 史朗, 野村 耕司 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (3), 129-132, 2022-05-15

    ...<p>冠動脈廔は先天性冠動脈疾患で最も頻度が高い疾患であるが,全先天性心疾患の0.4%と低い.また小児期はほとんどが無症状で経過するが成人期以降に症状が出現し手術が必要になることも多い.その中で新生児期に症状が出現し早期に手術介入が必要になることは稀である.今回,胎児診断されず出生後に冠動脈廔(左前下行枝-右室)と診断され,その後心不全増悪と冠動脈虚血の出現を懸念し,日齢12で瘻孔閉鎖を行った症例を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 総動脈幹遺残症術後に合併した肝癌

    田原 昌博, 森田 理沙, 浦山 耕太郎, 真田 和哉 心臓 54 (5), 596-602, 2022-05-15

    ...<p> Fontan循環に伴う低心拍出とうっ血肝は心臓肝障害の主な原因であり,時に高度な肝線維化へ進行し,肝癌を合併する場合がある.一方で,Fontan術を受けていない先天性心疾患(CHD)患者の肝癌合併も稀だが報告されている....

    DOI 医中誌

  • 先天性心疾患をもつ乳幼児の計画外入院に関する実態調査

    豊島 めぐみ, 久山 かおる, 新田 紀枝, 早川 りか, 豊島 美樹, 小澤 秀登, 江原 英治 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (2), 117-125, 2022-05-01

    ...</p><p><b>結論:</b>先天性心疾患児の計画外入院は,0歳児が最も多く,先天性心疾患による体肺循環の障害に加え,呼吸機能と循環機能の未発達さや脆弱性による影響があった.計画外入院を防ぐためには,病院から在宅と切れ目のない支援,訪問看護などの医療職の支援が必要である.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 成人先天性心疾患女性のリプロダクティブ・ヘルス向上にむけた妊娠出産に関する予備的調査

    山﨑 啓子, 井上 彩香, 澤渡 浩之, 吉本 祐子, 坂本 一郎, 山村 健一郎, 新原 亮史, 谷口 初美, 樗木 晶子 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (2), 105-114, 2022-05-01

    ...<p><b>背景・目的:</b>近年,先天性心疾患(CHD)患者の多くが成人を迎えることが可能となり,増加する成人CHD(ACHD)女性の結婚,妊娠・出産に関する認識を検討した.</p><p><b>方法:</b> ACHD女性307名(20~49歳)へ心疾患と結婚・妊娠・出産に関する質問紙調査を行い,対象者を身体障害者手帳1級取得者と非取得者に分けて比較した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • ファロー四徴症修復術後患者の社会的自立状況と生活習慣の検討

    新原 亮史, 澤渡 浩之, 山﨑 啓子, 姜 旻廷, 坂本 一郎, 山村 健一郎, 永田 弾, 筒井 裕之, 樗木 浩朗, 得能 智武, 樗木 晶子 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (2), 128-139, 2022-05-01

    ...<p><b>背景</b>:チアノーゼ性成人先天性心疾患の中で頻度の高いファロー四徴症において社会的自立や生活習慣を調査し保健指導の基盤を得ることを目的とした.</p><p><b>方法</b>:186名に質問紙調査(病気や治療に関する理解や不安,社会的自立,生活習慣等)を行い,身体障害者手帳認定の有無で比較した.臨床情報は診療録より抽出した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 胎児心エコーの基本:綺麗な基本断面を出すポイント

    漢 伸彦 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 38 (2), 87-93, 2022-05-01

    ...<p>胎児心エコー検査は先天性心疾患の胎児診断と周産期管理方針を決めるうえで不可欠な検査である.胎児の位置や向きは常に変化するためプローブを当てる位置・動かし方は一定でなく,胎児診断のための基本断面を描出するには生後の心エコーと異なるテクニックが必要となる.胎児心エコー検査は主に水平断面スキャンをして心臓と両大血管を評価することが基本であるため,上達するには〈きれいな四腔断面〉〈観察しやすい四腔断面...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 2019年における先天性心疾患,川崎病および頻拍性不整脈に対するカテーテルインターベンション・アブレーション全国集計

    金 成海, 松井 彦郎, 犬塚 亮, 芳本 潤, 青木 寿明, 加藤 温子, 藤本 一途, 伊吹 圭二郎, 喜瀬 広亮, 近藤 麻衣子, 長友 雄作, 隈丸 拓, 宮田 裕章, 原 英彦, 須田 憲治, 西川 浩, 杉山 央, 富田 英, 矢崎 諭, 小林 俊樹, 大月 審一 Journal of JPIC 6 (2), 17-28, 2022-04-30

    ...一般社団法人日本先天性心疾患インターベンション学会(JCIC学会)では,カテーテル治療の手技・件数・有害事象に関して,1993年からの全国アンケート集計にはじまり,2013年よりインターネットでの日本先天性心疾患インターベンション学会レジストリー(JCIC-R)の運用を開始している.本稿では,完全オンライン移行4年目の2019年の1年間における4,805セッションの集計について報告する.本レジストリー...

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  • 2018年大阪北部地震における重症先天性心疾患小児患者の搬送調整の経験

    谷口 昌志, 竹内 宗之, 古家 信介, 黒嵜 健一, 市場 博幸, 和田 和子 日本災害医学会雑誌 27 (1), 117-120, 2022-04-22

    ...<p>2018年の大阪北部地震において、我々は、重症先天性心疾患小児14例の搬送調整という専門性の高い事案を行った。先天性心疾患を専門とする災害時小児周産期リエゾンへの業務分担により、2時間で搬送調整を行い、5時間で有害事象なく全例を搬送し得た。うち1例で再度の搬送調整を要した。情報収集の難しさや搬送トリアージ基準がないことなど、先天性心疾患患者の搬送調整を行う上での課題が挙がった。...

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  • 小児心臓カテーテル検査と治療の実際

    内藤 祐介, 川口 昌彦 日本臨床麻酔学会誌 42 (2), 187-192, 2022-03-15

    ...<p>小児心臓カテーテルは,近年の技術的進歩により診断を主目的としたものから治療介入の手段へと変化しつつあり,多くの先天性心疾患患者が外科的介入を受けることなく血行動態の改善が見込まれることとなった.それにより小児心臓カテーテルは,さらにハイリスクな症例が増加している.本稿では小児心臓カテーテル麻酔において実臨床で遭遇する問題,注意事項について小児麻酔に精通していない読者を対象として概説した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 大動脈二尖弁に合併した感染性心内膜炎を契機に発見されたバルサルバ洞仮性動脈瘤の1例

    田中 友香里, 出山 順太郎, 加賀 重亜喜, 中村 和人, 菅又 渉, 花輪 宏明, 石原 司 心臓 54 (3), 380-385, 2022-03-15

    <p> 症例は40代男性.心雑音にて当院受診し心臓超音波検査で中等度大動脈弁狭窄症(AS)と後尖逸脱による僧帽弁閉鎖不全症(MR)を指摘されるも無症候性にて経過観察となった.入院2カ月前から夜間39℃の発熱を認め近医にて抗菌薬加療が開始されていたが症状改善に乏しく,全身倦怠感と呼吸困難増悪あり夜間当院救急搬送された.炎症反応上昇に加え,疣贅と弁破壊による新規大動脈弁閉鎖不全症(AR)を認め感染性…

    DOI 医中誌

  • 肺動脈弁位感染性心内膜炎の1例

    久保, 百合香, 清水, 圭佑, 阿久津, 博彦, 相澤, 啓, 川人, 宏次 自治医科大学紀要 44 31-34, 2022-03

    ...皮膚筋炎でステロイド・免疫抑制剤投与中のcompromised hostではあったが,先天性心疾患などの基礎疾患を有さない孤立性肺動脈弁位感染性心内膜炎は稀と思われるので報告する。...

    機関リポジトリ 医中誌

  • Cayler cardio-facial症候群が疑われた患児の1例

    脇田 真紀, 上野 里絵, 井上 緋里, 副島 之彦, 小笠原 正 小児歯科学雑誌 60 (1), 28-32, 2022-02-25

    ...<p>Cayler cardio-facial症候群は,啼泣時の顔面非対称と先天性心疾患を合併した疾患である。啼泣時の顔面非対称性は片側の口角下制筋形成不全または欠損によるものだが,口腔内所見についての報告はない。今回,われわれはCayler cardio-facial症候群の患児を経験し,口腔内所見も含めて検討したので,その概要を報告する。...

    DOI 医中誌

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