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検索結果 3,517 件

  • 初診時にKeele STarT Back Screening Toolで層別化した慢性腰痛患者に対する鍼・柴朴湯併用治療の1症例報告

    堀部 豪, 溝井 令一, 小内 愛, 井畑 真太朗, 山口 智 全日本鍼灸学会雑誌 73 (3), 186-191, 2023-08-01

    <p>腰痛の慢性化には心理社会的要因などが関わる。 しかし、 腰痛治療に際して心理社会的要因を評価し、 かつ鍼治療と漢方薬治療を併用した報告は我々が渉猟した限りない。 今回、 右殿下肢痛を訴えた慢性腰痛患者の心理的要因を評価し、 鍼治療と柴朴湯を投与した結果、 Quality of Life (QOL) が改善したので報告する。 症例:38歳女性。 主訴 右殿下肢痛。 …

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 『黄帝内経素問』 にある臓腑と経脈の関係性の成立に関する一考察

    古屋 英治 全日本鍼灸学会雑誌 73 (3), 192-197, 2023-08-01

    <p>【目的】現代の鍼灸医学教育の基礎のひとつになっている臓腑経脈は 『霊枢』 「経脈篇」 で登場した。 しかし紀元前の古代中国では臓腑と経脈はそれぞれ独立して発達した経緯がある。  本研究では臓腑と経脈の関係性を成立させ、 両者が結合して臓腑の名を冠した経脈となる過程を紀元前の 『素問』 の記載内容から調査した。 【方法】底本は 『重広補注黄帝内経素問』、 紀元前の篇は丸山昌朗著 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 鍼刺激感覚が片脚立位時の重心動揺に及ぼす影響

    村越 祐介, 藤本 英樹, 松浦 悠人, Chuluunbat Oyunchimeg, 谷口 博志, 安野 富美子, 古賀 義久, 坂井 友実 全日本鍼灸学会雑誌 73 (3), 176-185, 2023-08-01

    <p>【目的】本研究の目的は鍼刺激感覚が片脚立位時の重心動揺に及ぼす影響を明らかにすることである。 【方法】対象は健常成人16名 (平均21.8±1.6歳) とした。 研究デザインはランダム化クロスオーバー試験を用いた。 バランス能力の評価として、 片脚立位の保持をフォースプレート上で40秒間、 各介入前後に行った。 重心動揺の項目は外周面積、 矩形面積、 実効値面積、 総軌跡長、 …

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 後肢不動化モデルラットの大腿骨骨折線に及ぼす 鍼通電刺激効果の組織学的解析

    中井 真悟, 宇南山 伸, 大迫 正文 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 121-130, 2023-05-01

    <p>【緒言】本研究は発育期ラット大腿骨を用い、 関節不動化または同期間の鍼通電刺激によって皮質骨に生じた骨構造の違いが、 骨折線の現れ方に与える影響について比較、 検討することを目的とした。 【対象と方法】7週齢のウィスター系雄性ラット42頭を用い、 後肢を不動状態にした群 (IM)、 その不動状態に加え、 鍼通電刺激を施した群 (IMEA) および無処置の対照群 (CO) に分類した。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 舌診の客観化

    並木 隆雄 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 112-120, 2023-05-01

    <p>漢方医学の舌診は、 患者の体質や病状を知ることができる診断法と考えられる。 我々は、 舌診時の問題点として、 光源・室温・乾燥度などの外部環境要因が影響することや医師の知識・経験に依存する主観的要因がある。 その克服と診断支援のため、 舌撮影装置のTongue Image Analyzing System (TIAS) を開発した。 色については、 L*a* …

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 慢性疼痛治療とケアの現状と未来

    井関 雅子 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 68-76, 2023-05-01

    <p>国際疼痛学会において2020年に改訂された痛みの定義では、 「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、 あるいはそれに似た、 感覚かつ情動の不快な体験」 としており、 明らかな痛みの原因が同定されなくとも、 それに類似した感覚かつ情動の不快な体験が発生する可能性を示唆している。 痛みは様々な観点から分類されており、 時間軸から急性痛、 亜急性(期)痛、 慢性(疼)痛に、 …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 慢性疼痛に対する鍼灸治療の展望

    南波 利宗, 久保 亜抄子, 有働 幸紘, 皆川 陽一 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 77-92, 2023-05-01

    <p>2021年に慢性疼痛診療ガイドライン (以下、 ガイドライン) が発刊され、 統合医療や頭痛の項に鍼治療に関する項目が収載された。 本シンポジウムでは、 ガイドライン発刊を受け、 慢性疼痛を取り巻く鍼治療のエビデンスの現状の理解とガイドラインの拡充のための議論を行うことを目的に実施した。  南波氏はガイドライン作成のワーキンググループメンバーとして、 …

    DOI Web Site 参考文献38件

  • カナダ、 ブリティッシュ・コロンビア州の鍼灸事情

    柴田 泰治 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 143-148, 2023-05-01

    <p>本稿では、 カナダのブリティッシュ・コロンビア州 (BC州) での鍼灸事情について紹介する。  カナダでは、 鍼灸も州ごとに取り扱いや規制が異なる。 BC州では、 医療従事者法 (Health Profession Act) により、 各種医療従事者は医療規制協会 (Health Regulatory Colleges) を通じて管理・監督される。 東洋医学・鍼灸分野では、 …

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  • ドライアイが併存した片頭痛に対する鍼治療

    村山 圭祐, 福島 正也, 白岩 伸子, 石山 すみれ, 鮎澤 聡 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 136-142, 2023-05-01

    <p>【目的】片頭痛の改善を目的とした鍼治療に、 併存したドライアイへの治療を併用したことで、 良好な経過が得られた症例を報告する。 【症例】59歳女性、 身長156cm、 体重49kg、 BMI20.1、 血圧122/69mmHg、 脈拍70回/分 (整脈)。 職業は事務職。 主訴は頭痛。 【現病歴】X-10年頃、 片頭痛と診断。 X年10月から頭痛が増悪。 …

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 山口スタディからみる腰痛診療の現状と課題

    鈴木 秀典 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 93-99, 2023-05-01

    <p>これまで非特異的腰痛とひとくくりにされ、 診断・治療などがあいまいとなりがちだった腰痛症も、 丁寧な問診や診察、 ブロックなどによりその多くが正確な診断が可能であり、 また診断に基づく適切な治療が可能であることが示されている。 また最近では、 これまで判断に迷うことも多かった治療効果指標に関して、 明確な数値化などの可能性が示唆されており、 …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 刺鍼動作と皮下組織動画を連動した動画教材に対する 鍼灸大学の教員へのアンケート調査

    仲村 正子, 松熊 秀明, 辻 涼太, 堀川 奈央, 鍋田 智之 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 131-135, 2023-05-01

    <p>【目的】十七刺鍼手技 (以下手技) のうち5種類の動画教材を作成し、 その有用性について鍼灸師養成大学の実技授業担当教員を対象としたアンケート評価を実施した。 【方法】超音波診断装置とビデオカメラを用い、 雀啄術(直刺・斜刺)、 回旋術、 旋撚術、 振動刺激を実施中の手元と皮下・筋組織を同時に撮影して動画教材を作成した。 養成校に郵送法でアンケートと動画視聴用のQRコードを送付し、 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 腰痛に対する鍼灸治療の展望

    赤坂 清和, 井上 基浩, 中島 美和, 菊池 友和, 山口 智, 近藤 宏 全日本鍼灸学会雑誌 73 (2), 100-111, 2023-05-01

    <p>腰痛は世界の疾病負荷研究では1位に位置付けられており、 世界中の人々が悩まされている症状の一つである。 腰痛の多くは非特異的腰痛とされるが、 その分類方法について統一見解は定められていない。 また、 腰痛の解釈モデルに生物心理社会モデルが存在する。 つまり、 腰痛の分類と心理的要因も考慮しつつ腰痛に対する鍼治療の効果を検証していかなければならならない。  本シンポジウムでは、 赤坂氏、 …

    DOI Web Site 参考文献19件

  • COVID-19における東洋医学の立ち位置

    高山 真 全日本鍼灸学会雑誌 73 (1), 2-6, 2023-02-01

    <p>新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 患者は、 三密 (密閉・密集・密接) 回避、 ワクチン接種が進む中においても、 オミクロン株が主流となり増加し続けている。 東北大学病院は行政との連携の下、 大規模ワクチン接種センターやドライブスルー型PCR検査外来、 外来アセスメント、 軽症者等宿泊療養施設 (療養施設) 管理支援、 高齢者施設支援、 抗体カクテルセンターなどを運営し、 …

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 神経サルコイドーシスが疑われた両側末梢性顔面神経麻痺患者に対する 鍼治療の症例報告

    堀部 豪, 荒木 信夫, 小内 愛, 井畑 真太朗, 山口 智 全日本鍼灸学会雑誌 73 (1), 34-40, 2023-02-01

    <p>【目的】神経サルコイドーシスは両側末梢性顔面神経麻痺の原因疾患の一つであるが、 これに対して鍼治療を実施した報告は我々が調査した限り存在しない。 今回、 両側末梢性顔面神経麻痺を発症、 神経サルコイドーシスが強く疑われた患者に対して鍼治療を実施し良好な経過を認めた症例を報告する。 【症例】73歳男性。 主訴:両側顔面神経麻痺。 現病歴:X年7月24日に右顔面神経麻痺発症、 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 大学サッカー部におけるトレーナー活動

    鈴木 茂久 全日本鍼灸学会雑誌 73 (1), 27-33, 2023-02-01

    <p>【目的】1年間の大学サッカー部におけるトレーナー活動について、 スポーツ外傷・障害を有しアスレティックリハビリテーション (以下、 アスリハ) を施行された選手に対する鍼治療を中心に報告することを目的とした。 【方法】2019年4月から2020年3月までの期間、 鍼灸師と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー (JSPO-AT) の資格を持つトレーナーが活動を行った。 …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 2022 日韓鍼とEBMワークショップ報告

    深澤 洋滋, 石崎 直人, 増山 祥子, 鶴 浩幸, 若山 育郎 全日本鍼灸学会雑誌 73 (1), 51-57, 2023-02-01

    <p>2004年に始まった 「日韓鍼とEBMワークショップ」 の一環として、 日韓シンポジウムが開催された。 このシンポジウムは、 11月1日と2日の両日に韓国のソウルで開かれた国際会議 「2022 International Conference for Global Cooperation in Traditional Medicine」 の1セッションとして組まれ、 …

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  • 2022 WFASシンガポール大会報告

    石崎 直人, 深澤 洋滋, 増山 祥子, 鶴 浩幸, 若山 育郎 全日本鍼灸学会雑誌 73 (1), 41-50, 2023-02-01

    <p>2022年11月18日 (金) から20日 (日) にかけて世界鍼灸学会連合会 (WFAS) 総会ならびに学術大会がシンガポールで開催された。 WFAS総会は2017年以来5年ぶり、 学術大会は、 オンラインとのハイブリッド形式ではあるものの、 2019年以来3年ぶりの現地開催である。 総会では執行理事の選挙、 2023年以降の大会開催地の選定などがあった。 …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 末梢性顔面神経麻痺に対する鍼灸治療の効果と現状

    栢森 良二, 堀部 豪, 粕谷 大智 全日本鍼灸学会雑誌 73 (1), 7-26, 2023-02-01

    <p>末梢性顔面麻痺の予後不良の見方、 評価法、 治療上の注意、 鍼灸治療については、 鍼灸師間で共通理解が乏しく、 多職種との連携もその点で課題も大きい。 現在、 麻痺の治療は予後不良例に対して麻痺の回復過程で後遺症をいかに少なくさせるかが重要となる。 後遺症を予防し、 患者Quality of life (QOL) を向上させることがゴールである。 それには麻痺診療手引きを理解し、 …

    DOI Web Site 参考文献24件

  • 鍼灸治療中に一過性脳虚血発作を認めた一症例

    石山 すみれ, 成島 朋美, 鮎澤 聡 全日本鍼灸学会雑誌 72 (4), 255-260, 2022-11-01

    <p>【緒言】鍼灸施術中及び施術前後に観察された症状について、 症状が反復することから医師に診察を依頼したところ、 左中大脳動脈狭窄に伴う一過性脳虚血発作と診断され、 内服治療により新規脳梗塞の発症に至らずに事なきを得た症例を経験した。 早期発見における医療連携の重要性と、 連携における鍼灸師の役割と心構えについて考察する。 【症例】70歳代、 男性。 主訴は両肩痛。 X-1年7月、 …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する鍼治療の1症例

    三谷 直哉, 加島 雅之 全日本鍼灸学会雑誌 72 (4), 250-254, 2022-11-01

    <p>【緒言】急性期COVID-19に対しての明確な現代医学的治療法はなく薬物だけの治療では難渋するケースがある。 そこで本症例では、 東洋医学的な視点からCOVID-19の重症患者の回復期に鍼治療を行ったところ、 症状の改善がみられたので報告する。 【症例】53歳男性。 主訴は呼吸困難感。 現病歴:X年8月24日に呼吸困難感と発熱を認め、 8月27日より味覚障害を自覚した。 その後、 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 現在および未来の社会における鍼灸の役割

    矢野 忠 全日本鍼灸学会雑誌 72 (4), 237-249, 2022-11-01

    <p>現在、 我国の疾病構造は、 生活習慣病、 高齢者疾患が中心であるが、 これに加えてストレス病、 うつ病を含めた心の病が増えている。 この状況は今後さらに深刻化することが予測されることから、 これまで以上に健康維持・増進、 予防、 未病治、 ケアへの取り組みが求められている。  このように変わりゆく疾病構造と社会の動向を見据えると、 医療保障だけでは医療の諸問題を解決することに限界がある。 …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 現代医療における鍼灸の役割

    坂井 友実 全日本鍼灸学会雑誌 72 (4), 229-236, 2022-11-01

    <p>著者はこれまで東大医学部附属病院麻酔科ペインクリニックをはじめとして、 同大学の物療内科 (現、 アレルギー・リウマチ内科)、 老年病科や財務省印刷局東京病院東洋医学センター、 精神科・内科のクリニック、 統合医療施設等で鍼灸の臨床経験を積むことができた。 これらの医療分野での鍼灸臨床と研究の経験から、 現代医療の中に鍼灸を位置づけるには、 現代医学的視点から疾患や症状を捉え、 …

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  • 美容鍼灸に対する一般女性の認識と課題に関する調査研究

    曽根原 容子, 谷口 博志, 藤本 英樹, 松浦 悠人, 村越 祐介, 安野 富美子, 坂井 友実 全日本鍼灸学会雑誌 72 (3), 190-202, 2022-08-01

    <p>【目的】本研究の目的は一般女性の美容鍼灸に対しての意識や認識等の現状について調査することである。 【方法】対象は国内テストマーケティング好適地といわれる静岡県に在住する一般女性1000人。 方法は質問紙法。 県内の商工会議所を介して人口比率に応じ年代別にアンケートを配布し回答を得た。 項目は①基礎情報②顔の美容上の悩みの有無、 種類③鍼灸治療の経験の有無、 美容鍼灸の認知度、 認知媒体、 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 10年間の活動の振り返りとこれからの展開を考える

    菅原 正秋, 古瀬 暢達, 新原 寿志 全日本鍼灸学会雑誌 72 (3), 174-189, 2022-08-01

    <p>安全性委員会では、 これまで学術大会におけるワークショップの定例開催、 「鍼灸の安全対策サイト」 の運営、 鍼灸有害事象の文献調査および多施設前向き調査、 国内で発生した鍼灸の医療事故の情報収集、 並びに、 鍼灸の安全性に関する誤情報に対するマスコミ対応、 鍼灸安全対策ガイドラインの作成などの活動を行ってきた。 第71回学術大会 (東京大会) のワークショップでは、 …

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 鍼灸・あん摩マッサージ指圧における安全管理と感染対策

    菅原 正秋 日本東洋医学系物理療法学会誌 47 (2), 3-9, 2022

    ...<br> 2020 年 3 月より、(公社)全日本鍼灸学会の臨床情報部安全性委員会が作成した「鍼灸安全対策 ガイドライン 2020 年版」が学会ホームページ上で公開されている。このガイドラインでは、鍼灸 に必要なリスクマネージメントが網羅されているのでご一読いただきたい。<br> 本稿では、ガイドラインの内容に沿って、臨床で遭遇する可能性のある主要な有害事象につい て触れる。...

    DOI 医中誌

  • 事故情報データバンクシステムを用いた鍼灸とその関連療法に関する有害事象調査

    佐藤 想一朗, 新原 寿志 日本東洋医学系物理療法学会誌 47 (2), 93-100, 2022

    【目的】鍼灸が広く国民の健康に寄与するためには、その安全性が担保されなければならない。今 回我々は、消費者庁と独立行政法人国民生活センターが管理運営を行っている事故情報データバ ンクシステムに登録された鍼灸とその関連療法に関する有害事象ついて調査し、事故情報データ バンクシステムの有用性について検討した。<br> 【方法】事故情報データバンクシステムの運用開始(2009 年 9 月)から …

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  • 外傷性骨盤骨折後の切迫性便失禁および仙骨から肛門周囲の痺れに対する仙骨部低周波鍼通電療法の一症例

    石松 菜摘, 鮎澤 聡, 櫻庭 陽, 成島 朋美 全日本鍼灸学会雑誌 71 (1), 45-52, 2021

    【はじめに】骨盤骨折後に便漏れ(切迫性便失禁)と仙骨部から肛門周囲の感覚障害が残存した患者に対し、仙骨部に低周波鍼通電を行い症状の改善が得られた一症例を経験したので報告する。 【症例】60歳代、男性。主訴は便漏れと左側仙骨部から左側肛門周囲の痺れおよび感覚鈍麻。X-1年5月、交通事故により骨盤骨折を受傷し外科治療を受けるも上記症状が残存し、その後も改善を認めず。X年4月当センターに来所し、鍼治療…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 坐骨神経鍼通電療法における鍼刺入路の画像解剖学的検討

    渡邊 健, 鮎澤 聡 全日本鍼灸学会雑誌 71 (1), 21-31, 2021

    【目的】坐骨神経鍼通電療法とは、殿部あるいは下肢において鍼を経皮的に刺入して坐骨神経に電気刺激を行う方法である。一定の治療効果が報告されているが、体表の指標を目安にブラインド下に鍼を刺入するため、血管等組織損傷の可能性が常に存在する。これまでに、安全性を目的とし、かつ生体を用いた殿部における鍼刺入路の画像解剖学的検討はなされていない。本研究では、殿部の生体画像を用いて、殿部刺鍼点およびその鍼刺入…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 鍼治療がスポーツ選手の競技活動に及ぼす影響

    藤本 英樹, 金子 泰久, 泉 重樹, 櫻庭 陽, 吉田 行宏, 鳥海 崇, 池宗 佐知子, 玉地 正則, 吉田 成仁, 近藤 宏, 古屋 英治 全日本鍼灸学会雑誌 71 (2), 76-85, 2021

    【目的】本研究の目的は、鍼治療がスポーツ選手の競技活動に及ぼす影響について調査することである。 【方法】対象となったスポーツ選手は、合計1,804名であった。方法は、集合調査法とし研究の主旨に同意したスポーツ選手に対して、質問紙もしくはWebアンケートを配布し回答を得た。項目は、①プロフィール(性別、年齢)、②鍼治療を受けた直後に動かした感覚、刺激感覚の残存期間、刺激強度、刺激感覚と治療効果、③…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 慢性腰痛患者における心理社会的要因と4週間後の鍼治療効果との関係 (第2報)

    松田 えりか, 近藤 宏, 木下 裕光, 砂山 顕大, 石崎 直人, 鮎澤 聡 全日本鍼灸学会雑誌 71 (2), 95-106, 2021

    【目的】慢性腰痛患者に対する鍼治療効果に影響する心理社会的要因について、われわれは直後効果に着目した結果を既に報告したが、今般は4週間の鍼治療の前後の状況について後方視的な解析を行った。 【方法】2019年8月~12月までに本学東西医学統合医療センター鍼灸外来を受診した初診慢性腰痛患者のうち、初診時のVisual Analogue …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 予後不良の重度突発性難聴に対する鍼治療の1症例

    井畑 真太朗, 山口 智, 菊池 友和, 小内 愛, 堀部 豪, 伊藤 彰紀 全日本鍼灸学会雑誌 71 (1), 53-58, 2021

    【目的】突発性難聴(以下SSNHL)は原因不明の感音性難聴である。高齢者で眩暈を伴う重度SSNHLでは、発症2週間以内に症状が改善しないと予後不良と言われている。今回、耳鼻科で予後不良と診断され発症約1ヶ月後より鍼治療を開始し聴力回復が認められた症例を経験したので報告する。 【症例】74歳女性、主訴:左難聴、既往歴:18年前右聴神経腫瘍の手術により右重度難聴、現病歴:X年10月4日から特に誘因な…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • フォトグラファーの作業関連疼痛の調査と鍼治療の試み

    塩崎 郁哉, 二本松 明, 中村 真通 全日本鍼灸学会雑誌 71 (2), 107-115, 2021

    【目的】フォトグラファー(以後写真家)は、長時間の撮影や写真データを整理するパソコン業務、使用機器の準備・運搬などの多岐にわたる業務に携わる。様々な症状を有する可能性があると想定されるが、写真家を対象とした疼痛や疾患に関する調査は認められない。そこで本研究は写真家の作業関連疼痛の実態について質問紙調査を行った。そして質問紙調査の回答で最も主訴として多かった頸肩部の痛みやこりを有する対象に対して鍼…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 骨盤位妊婦に対する鍼灸治療の矯正率と安全性

    田中 恵, 武田 真輝, 小野 雅代, 種田 遥美, 古谷 陽一 全日本鍼灸学会雑誌 71 (2), 86-94, 2021

    【目的】骨盤位に対する鍼灸治療の効果と安全性を検討する目的で、当科における骨盤位の矯正率および有害事象を調査したので報告する。 【対象と方法】対象は当院の産婦人科で骨盤位と診断され、20XX-9年4月1日から20XX年10月31日までの期間に鍼灸治療を受療した妊婦とした。対象妊婦を診療録で後ろ向きに調査した。主な調査項目は、鍼灸開始時の妊婦の状態(切迫早産の有無)、施術姿位(座位もしくは側臥位)…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 2020 WFAS執行理事会報告

    深澤 洋滋, 石崎 直人, 鶴 浩幸, 斉藤 宗則, 増山 祥子, 若山 育郎 全日本鍼灸学会雑誌 71 (1), 59-66, 2021

    オランダで開催予定であった2020年の世界鍼灸学会連合会(WFAS)年次大会は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大のため中止となり、11月28日、29日に中国・海南省海口市においてその代替大会が開催された。今回の大会の最大の特徴は、on-siteとonlineでのハイブリッド形式での初めての開催にある。28日の夕方に開かれた執行理事会では、59名もの執行理事が顔をそろえ報告や審議が行われ…

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  • 下肢部のむくみに対する円皮鍼と圧迫施術の比較

    池上 典子, 久下 浩史, 辻 涼太, 尾﨑 朋文 全日本鍼灸学会雑誌 71 (1), 13-20, 2021

    【目的】著者らはむくみ尺度を用いて円皮鍼と圧迫施術の効果を比較した。 【方法】本研究について説明と同意を得た性別が女性、職業が学生等20名、平均年齢 39.0 歳(標準偏差: 11.2)とした。対象者は、円皮鍼施術を行う群(円皮鍼群)12名、圧迫施術をする群(圧迫群)8名とした。本研究は、森ノ宮医療大学倫理審査会承認後に行った。治療は、円皮鍼群がパイオネックス0.9㎜、圧迫群がパイオネックスゼロ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 全国障害者スポーツ大会における鍼灸マッサージによるコンディショニングルームの利用実態

    櫻庭 陽, 石藏 正男, 宇都宮 信博, 宇都宮 光慶, 浦川 武之, 越智 富夫, 越智 洋, 黒川 淳二, 重松 寛人, 髙石 宏行, 高橋 正佳, 陳 晴儀, 永易 賢一郎, 中山 純一, 日浅 早人, 一栁 智顕, 前田 稔行, 森 康臣 全日本鍼灸学会雑誌 71 (1), 32-39, 2021

    【目的】第17回全国障害者スポーツ大会 (愛媛大会) の車いすバスケットボール、卓球、サウンドテーブルテニス、グラウンドソフトボールの会場に設置した、鍼灸マッサージによるコンディショニングルームの利用実態を報告する。 【方法】対象は、コンディショニングルームに来訪した、選手および監督・コーチである。期間は、公開練習を含めた4日間とした。対象者より、施術を希望する“部位”、来訪の“目的”と“症状”…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 鍼灸師による介護予防の可能性を探る

    吉野, 亮子 人間健康研究科論集 3 1-21, 2020-03-19

    ...医学中央雑誌、科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)、メディカルオンライン、全日本鍼灸学会学会誌検索システム等を介して鍼施術の効果及び鍼灸師による介護予防に関する文献を収集した。検索のキーワードは「鍼灸」「介護予防」である。レビューによって、これらの文献を、鍼灸の効果を示すもの、介護予防活動に関する実践報告、他職種との連携に関するものの3つに大別し、考察した。...

    機関リポジトリ HANDLE 医中誌

  • WFASトルコ大会における執行理事会、 学術交流、 中国発大規模RCT解説

    石崎 直人, 鶴 浩幸, 斉藤 宗則, 深澤 洋滋, 増山 祥子, 金子 泰久, 若山 育郎 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 75-91, 2020

    2019年度の世界鍼灸学会連合会 (WFAS) 学術大会は、 11月14日 (木) ~17日 (日) の4日間にわたってトルコの地方都市アンタルヤで開催された。 初日の14日は午前中の開会式で始まり、 午後から一般口演が5つの会場で行われた。 理事会は同じく初日の午後4時~午後8時45分に開催された。 今回は、 JSAMからの提案として、 …

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • 月経痛・月経随伴症状と性格との関連性の検討

    加藤 真二, 東野 友寛, 中村 真通 全日本鍼灸学会雑誌 70 (2), 102-111, 2020

    【目的】月経痛・月経随伴症状の成因の一つとして心理的要因が背景にあると考えられている。 本研究では月経痛・月経随伴症状と性格について関連性を検討した。 【方法】インフォームドコンセントを得た月経のある女性を対象とした。 年齢・身長・体重、 月経痛の程度、 月経随伴症状、 性格について質問紙調査を実施し、 月経痛・月経随伴症状と性格との関連についてスピアマンの相関分析を行った。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • アトピー性皮膚炎の酸化ストレス度と抗酸化力に対する鍼治療の影響

    林 侑里 全日本鍼灸学会雑誌 70 (4), 288-299, 2020

    【目的】鍼灸治療の基礎研究にて酸化ストレス度や抗酸化力に対する鍼治療の影響が報告されている。しかし、アトピー性皮膚炎の鍼灸治療の評価に酸化ストレス度・抗酸化力を用いて検討した報告は無い。本研究では健常成人とアトピー性皮膚炎における酸化ストレス度・抗酸化力の違いを比較し、アトピー性皮膚炎に対する鍼治療の影響について酸化ストレス度・抗酸化力を指標に用い検討した。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 脂漏性皮膚炎による頭皮落屑に対する中医学的鍼治療の効果

    佐々木 治子, 中村 真通 全日本鍼灸学会雑誌 70 (3), 259-266, 2020

    【目的】成人の脂漏性皮膚炎は難治とされており、頭皮の落屑といった外見上の問題による精神的な苦痛は大きい。本研究では、脂漏性皮膚炎と診断され、薬剤、食事、サプリメント、シャンプーなどあらゆる方法を4年間試すも、頭皮の落屑に効果が出なかったという患者を対象に鍼治療を行い、その有効性について検討を行った。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 鍼灸師養成施設教員の臨床及び教育における銀鍼に対する意識調査

    吉原 央恵, 大内 晃一, 橋本 厳, 芳野 智秋 全日本鍼灸学会雑誌 70 (4), 300-307, 2020

    【目的】鍼灸師養成施設教員の臨床及び教育における銀鍼に対する意識調査を実施した。 【対象と方法】全国の鍼灸師養成施設 (専門学校) 87校の教員を対象に無記名式アンケート調査を郵送法により実施し、各施設につき2名の回答者を依頼した。回収データの統計解析としてFisherの直接確率検定及び単純集計を実施した。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 企業就労者の身体的・精神的疲労感に対する鍼灸治療と円皮鍼治療の比較

    向 ありさ, 谷口 博志, 藤本 英樹, 松浦 悠人, 貝嶋 弘恒, 貝嶋 美哉子, 辻内 敬子, 古賀 義久, 安野 富美子, 坂井 友実 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 2-13, 2020

    【目的】身体的・精神的疲労感を自覚する就労者に対して鍼灸治療と円皮鍼治療を介入し、 疲労感への効果を比較した。 【方法】[研究デザイン] ランダム化比較試験とした。 ランダムに鍼灸治療群 (ACP群)、 円皮鍼治療群 (PTN群) の2群に割付けた。 [セッティング] 関東大都市圏Aクリニック院内鍼灸治療室。 [対象] Aクリニックの就労者。 組入れ基準は、 20歳以上45歳未満、 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 脊椎の聴性打診により圧迫骨折が判断できた経験

    岩元 英輔 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 67-74, 2020

    【目的】脊椎圧迫骨折は腰痛のレッドフラッグの1つであり、 脊椎の叩打痛にて鑑別を行うことが多い。 しかし、 脊椎の叩打痛の診断精度は感度88%、 特異度90%と高い精度だが、 それでも見逃す可能性がある。 今回、 握り拳による脊椎叩打痛は陰性であったが、 脊椎の聴性打診により圧迫骨折が判断できた1例を経験したので報告する。 【症例】症例は58歳、 女性。 …

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  • 鍼灸師の新たな評価指標の試み-運動器疾患をともなう重度心不全の1症例-

    山下 和彦 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 57-66, 2020

    【目的】本研究は、 心不全増悪による在宅医療において、 心臓リハビリテーション阻害因子の軽減・除去を目的とした鍼治療を行う上で、 鍼灸師の新たな評価指標の試みについて検討した1症例報告である。 【方法】現代医学的考察による鍼治療を行い、 心拍変動 (HRV: Heart Rate Variability)、 呼吸性洞性不整脈 (RSA: Respiratory Sinus …

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  • 日本のモグサ製造に適したヨモギおよびオオヨモギの国内自生系統の評価

    安藤 匡哉, 松本 毅, 渡辺 均 全日本鍼灸学会雑誌 70 (2), 112-119, 2020

    【目的】日本の灸治療に用いられるモグサの国内生産量の低下に伴い、 モグサ製造用ヨモギの安定供給に向けて、 ヨモギの栽培効率やモグサの生産性を向上させる必要があると考えられる。 そこで、 国内生産に有用なヨモギ系統を明らかにするため、 全国各地より収集した国内自生系統の形態評価、 および生葉から製造したモグサの品質を比較することにより、 効率的栽培への適性に関わる形態と葉乾燥重、 …

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  • 先進国における鍼施術制度 第1報

    安藤 文紀, 鶴 浩幸, 北小路 博司 全日本鍼灸学会雑誌 70 (3), 250-258, 2020

    【目的】欧州先進国である英国・ドイツ・フランスの鍼の制度や状況を調査し、我が国で鍼が更に発展する課題を検討する。 【方法】2019年に英国・ドイツ・フランスについて、PubMed.gov、scholar.google.com、google.comでacupuncture、regulation、license、education、health …

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  • 先進国における鍼施術制度 第2報

    安藤 文紀, 鶴 浩幸, 北小路 博司 全日本鍼灸学会雑誌 70 (4), 308-318, 2020

    【目的】先進国の鍼の利用や制度を調査し、我が国で鍼が発展する課題を検討する。 【方法】米国・韓国・日本について、pubmed.gov、scholar.google.com、google.comで acupuncture 、regulation、educationなどのキーワードを用いて英語文献と日本語文献を検索した。 …

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  • 顔面部に対するエステティック鍼灸併用施術と鍼灸単独施術の比較

    玉木 奈美, 久下 浩史, 辻 涼太 全日本鍼灸学会雑誌 70 (3), 242-249, 2020

    【目的】エステティックサロンでは、フェイシャルケアと顔面部を中心とした鍼灸施術併用・単独施術が行われている。そこで、フェイシャルケアに顔面部を中心とした鍼灸併用施術と鍼灸単独施術に対する自覚的満足度を検討した。 【方法】対象は、本調査に同意したフェイシャルケアの施術受療者44名、年齢44.1± 10.1 …

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  • 鍼刺激が長潜時反射に及ぼす影響

    二本松 明, 工藤 匡, 川浪 勝弘, 笠井 正晴 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 26-37, 2020

    【目的】本研究は、 鍼刺激が運動反射へ及ぼす影響の作用点を検討する目的で、 鍼刺激が誘発筋電図の短潜時反射、 長潜時反射に及ぼす効果を調べた。 また鍼刺激による長潜時反射の変化と体性感覚誘発電位のN20の変化との関連、 鍼刺激による中枢運動神経伝導時間の変化についても検討した。 【対象及び方法】対象は健康成人16例 (男:11例、 女:5例、 年齢28.9±6.6歳、 上肢長 54.9 …

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  • Guillain-Barre Syndromeによる下肢痛および灼熱感に対して鍼治療と漢方治療が奏功した一症例

    村橋 昌樹, 鈴木 雅雄, 松浦 知史, 宇仁田 明奈, 加用 拓己, 宗像 源之, 三潴 忠道 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 47-56, 2020

    【目的】Guillain-Barre syndrome (GBS) は、 急性の弛緩性四肢麻痺を特徴とする免疫介在性末梢神経障害である。 今回、 GBSによる脱力感と強い下肢痛を訴える患者に対して、 鍼治療と漢方治療を行い症状の消失を認めたので報告する。 【症例】74歳男性。 主訴は両下肢、 右前腕尺側部の疼痛。 現病歴:X年9月末に感冒症状を認め、 10月14日に両下肢の脱力を自覚し、 …

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  • 運動負荷によるヒト認知機能低下モデルに対する鍼刺激の影響について(第2報)

    立川 諒, 藤本 英樹, 木村 友昭 全日本鍼灸学会雑誌 70 (2), 120-131, 2020

    【目的】運動負荷により生じる情報処理時間の遷延化や注意資源配分量の低下に対する鍼刺激の影響について、 プラセボ効果の影響を除いた検討を行う事を目的とした。 【研究デザイン】クロスオーバーデザインの二重盲検法による無作為化比較試験 【セッティング】東京有明医療大学 【対象】健康成人男性15名 (21.1±0.9歳) 【方法】運動負荷には把持運動を採用し、 …

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  • 不妊クリニックにおける鍼灸治療導入の実態に関するアンケート調査

    池田 朋子, 田口 玲奈, 北小路 博司 全日本鍼灸学会雑誌 70 (3), 230-241, 2020

    【目的】全国の不妊クリニックを対象に、不妊治療における鍼灸の認識やその導入の実態を明らかにし、今後の不妊鍼灸における問題点を考察する。 【対象と方法】2015年9月現在、(公社)日本産科婦人科学会ホームページ上で「体外受精・胚移植の臨床実施に関する登録施設」、「ヒト胚および卵子の凍結保存と移植に関する登録施設」、「顕微授精に関する登録施設」の全てに該当する547施設を対象に、郵送による無記名のア…

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  • スポーツ選手を対象とした鍼灸治療の有害事象調査

    藤本 英樹, 金子 泰久, 泉 重樹, 櫻庭 陽, 吉田 行宏, 鳥海 崇, 池宗 佐知子, 玉地 正則, 吉田 成仁, 近藤 宏, 古屋 英治 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 14-25, 2020

    【目的】本研究の目的は、 スポーツ選手に対する鍼灸治療の有害事象について調査することである。 【方法】対象となったスポーツ選手は、 合計1,804名であった。 研究の主旨に同意したスポーツ選手に対して、 質問紙もしくはWebアンケートを配布し回答を得た。 質問項目は、 ①プロフィール (年齢、 専門競技)、 ②鍼灸治療を受けた目的と実感した効果、 鍼灸治療を受けた部位、 …

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  • 灸頭鍼から輻射される光の点火位置依存性と皮膚吸収特性

    大塚 信之, 半田 由美子 全日本鍼灸学会雑誌 70 (1), 38-46, 2020

    【目的】灸頭鍼による皮膚の加熱は、 燃焼時に輻射される光の吸収量に依存するため、 皮膚各層での吸収特性を明らかにする。 【方法】艾球 (1g、 半径10mm) を鍼 (50mm、 直径0.25mm) に装着し、 K型熱電対を用いて艾球内部の温度 (上端、 中央、 下端、 側壁) と艾球の直下部の檜板上の温度および煙消失時間を測定した。 艾球最下部と檜板の距離は30、 40、 50mmとした。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • ポルトガルにおける主要な鍼治療法

    鶴 浩幸 全日本鍼灸学会雑誌 70 (3), 267-276, 2020

    本稿では、ポルトガルにおけるA.P.A.E.Medical Doctors Group、Federacao Portuguesa de Medicina IntegrativaおよびClinica Tsuchiyaなどで教育、実践されている主要な鍼診療法の1つである土屋式鍼治療について紹介する。A.P.A.E.Medical Doctors …

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  • 腰痛診療ガイドライン2019の鍼治療に関する誤情報

    山下 仁, 大川 祐世, 増山 祥子 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 156-165, 2019-08-01

    2019年5月に発刊された 「腰痛診療ガイドライン2019 (改訂第2版)」 の鍼治療に関する記載において、 文献選択、 データ抽出、 データ入力などの間違いにより逆の結果を示している深刻な誤情報を複数発見したので、 それらを指摘して正しい情報を提供する。 1. 日本人の腰痛に対する日本の鍼治療のランダム化比較試験 (RCT) のメタアナリシス論文の存在が無視されている。 2. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献32件

  • 夜泣き児83例に対する小児はりきゅう治療の効果

    中村 真理, 高橋 涼子, 坂口 俊二 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 185-193, 2019

    【目的】日本での 「小児はり」 は250年の歴史ある鍼灸治療のひとつである。 近年の報告では、 その治療件数は減少傾向にあるとされるが、 本鍼灸院でのニーズや臨床の手応えとに乖離がある。 そこで今回、 夜泣き児83例について6年間診療録を振り返り、 治療効果を検討した。 【対象と方法】対象は、 2012年9月~2018年9月の間に、 初診時 「睡眠症状 (広義の夜泣き)」 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 市立砺波総合病院の緩和ケアにおける鍼灸治療の現状

    穴井 果歩, 武田 真輝, 田中 恵, 伏見 佳朗, 古谷 陽一 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 194-203, 2019

    【目的】近年がん患者に対する鍼灸治療は世界的に広まっている。 しかし本邦では病院内で鍼灸が実施されている施設が乏しく、 緩和ケアに鍼灸を導入した際の実際の情報が乏しい。 今回、 病院の緩和ケアチームに鍼灸師が参加している当院の現状を調査した。 【対象と方法】対象は当院のがん患者で、 入院目的がBest supportive care であり、 2011 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 鍼治療単独により心室性期外収縮頻度の減少が得られた一症例

    脇 英彰, 皆川 陽一, 宮崎 彰吾, 久島 達也 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 217-224, 2019

    【目的】心室性期外収縮 (PVC) は、 基礎疾患のない健常者において最も多くみられる不整脈である。 近年では不整脈に対する薬物療法と鍼治療の併用効果が報告されているが、 鍼治療単独の研究は少ない。 そこで、 内科医院でPVCと診断された患者に対し、 鍼治療を試みた1症例を報告する。 【症例】41歳、 男性。 主訴:不整脈と肩こり。 既往歴:過去3回の発作性心房細動。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 2019年 第40回中国鍼灸学会 武漢大会における国際学術交流

    松峰 理真 全日本鍼灸学会雑誌 69 (4), 282-286, 2019

    第40回中国鍼灸学会が2019年8月16日 (金) ~18日 (日) の3日間にわたり中国の湖北省武漢市にて開催された。 本大会は2年に一度中国各地で開催されており、 2,000人を超える参加者が集まった。 世界鍼灸学会連合会 (WFAS) が一部協賛をして、 8月16日 (金) に 「“一帯一路”国際特色新法培州班」 として、 世界各国の鍼灸情勢および実技を披露するAcupuncture …

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  • 鍼治療を含む施術費用への助成はオフィスワーカーのプレゼンティーイズムに有用か

    宮崎 彰吾, 皆川 陽一, 沢崎 健太, 飯村 佳織, 脇 英彰, 田原 伊織, 吉田 成仁, 赤岩 忠孝, 佐保田 満美, 田村 憲彦, 藤岡 隆司, 森野 一巳 全日本鍼灸学会雑誌 69 (4), 254-265, 2019

    【背景】欠勤には至っていないが、 様々な徴候や症状で労働遂行能力が低下している労働者の状態 (プレゼンティーイズム) が、 企業に多額の損失を与えている。 しかし、 包括的かつ実効性のある労働衛生対策は未だ提示されていない。 そこで、 鍼治療を含む施術費用への助成が労働者のプレゼンティーイズムに有用であるか中間解析した結果を報告する。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献12件

  • 片頭痛に対する後頭部C2末梢神経野鍼通電療法

    吉川 一樹, 鮎澤 聡, 福島 正也, 櫻庭 陽, 石山 すみれ 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 204-209, 2019

    【目的】片頭痛に対し、 後頭部C2末梢神経野鍼通電療法を行い、 頭痛頻度と服薬回数の減少および生活支障度の改善がみられた症例を報告する。 【症例】60代女性。 主訴は頭痛。 [現病歴] X-41年、 幼少期から続く頭痛が悪化し始めた。 X-15年頃から市販薬が無効となり、 近医脳神経外科で片頭痛および薬物乱用頭痛と診断された。 服薬により薬物乱用頭痛は寛解し、 従来からの頭痛も改善した。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 冷えの改善を伴ったレストレスレッグス症候群の鍼灸治療の一症例

    飯田 藍, 鮎澤 聡, 櫻庭 陽 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 210-216, 2019

    【はじめに】慢性的な冷えを伴ったレストレスレッグス症候群 (RLS) 患者に対して鍼灸治療を行い、 良好な経過が得られたので報告する。 【症例】42歳、 女性。 主訴は入眠時に出現する下腿後面のむずむず感。 過去、 妊娠時にむずむず感が出現するも出産後は消失していた。 X年7月誘因なく入眠時に下腿後面にむずむず感が出現。 症状は徐々に増悪し、 入眠障害も伴う。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 後遺症を有する末梢性顔面神経麻痺に対して鍼治療を併用した1症例

    林 健太朗, 小糸 康治, 粕谷 大智 全日本鍼灸学会雑誌 69 (4), 273-281, 2019

    【目的】末梢性顔面神経麻痺 (以下 麻痺) の後遺症は患者のQOLを低下させる。 この後遺症に対する鍼治療の報告は非常に少ない。 今回、 後遺症を有する麻痺患者に対して、 発症後6ヶ月経過時点より鍼治療を開始し、 後遺症の軽減、 QOLの向上に寄与できた1症例を経験したので報告する。 【症例】42歳、 女性。 主訴は左顔面部のこわばり。 【現病歴】X-1年11月28日、 左麻痺を発症し、 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 胃膨満感および胃痛を訴える患者1症例に対する鍼治療の経験

    篠原 大侑, 岡田 岬, 久島 達也, 今井 賢治 全日本鍼灸学会雑誌 69 (4), 266-272, 2019

    【目的】今回、 膝痛および頚肩部痛を訴え、 さらに様々な不定愁訴を示す患者に対して鍼治療を行った。 胃膨満感と胃痛を中心とした消化器症状を強く訴えるようになったため、 胃電図による病態の把握と治療効果の確認を行ったところ、 治療後に症状の軽減とともに胃電図の正常波成分の増加を認めたため報告する。 【症例】73歳の女性。 身長は148.0cm。 体重は51.0kg。 …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 女性医療と鍼灸の可能性

    西尾 永司 全日本鍼灸学会雑誌 69 (4), 246-253, 2019

    最近の医学部入試における女子差別や男女平等の度合いを示す 「ジェンダーギャップ指数」 で、 日本は149国中110位などいまだに社会的に女性は不利な立場に置かれている現状がある。 一方医学分野では、 1990年に米国の国立衛生研究所(Natonal Insitue of Health:NIH)に性差医療の医学研究を目的としたThe Office of Research on Women's …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • はり・きゅう業の経営実態に関する全国調査

    福島 正也, 藤井 亮輔, 近藤 宏, 矢野 忠 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 176-184, 2019

    【緒言】平成28年までの10年間で、 はり及びきゅうを行う施術所が59%増加している。 これまでに全国規模のあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう業に関する業態調査が実施されているが、 はり・きゅう業を中心に業態を分析した報告はみられない。 今後のはり・きゅう業の在り方を検討するためには、 はり・きゅう業の経営実態に関する調査が必要である。 そこで、 …

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  • 女性アスリートに求められるコンディショニング: 女性医学的問題と鍼灸治療の事例

    室伏 由佳 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 166-175, 2019

    アスリートが大会で最高のパフォーマンスを発揮するためには、 個々の最適なコンディション状態を正確に把握する必要がある。 トレーニングでは、 体力や気力の限界に挑戦する事が多く、 その際生じるスポーツ傷害などの整形外科的なトラブルやコンディション不良は避け難い。 加えて、 女性は月経周期に伴うホルモンの変動や月経随伴症状の影響を差し置く事は出来ない。 筆者は、 …

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  • 第9・10回日韓鍼とEBMワークショップ参加報告

    大川 祐世, 川﨑 寛二, 深澤 洋滋, 増山 祥子, 山下 仁, 若山 育郎 全日本鍼灸学会雑誌 69 (3), 225-231, 2019

    ...日韓鍼とEBMワークショップは全日本鍼灸学会と大韓鍼灸学会との学術交流の場である。 第9・10回の日韓鍼とEBMワークショップのテーマはいずれも 「診療ガイドライン=Clinical Practice Guidelines; CPG」 であった。 第9回は大阪で開催され韓国から3名、 日本から2名が講演を行った。...

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